JP7338486B2 - 車両用窓ガラス - Google Patents

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Description

本開示は、車両用窓ガラスに関する。
従来、車両用のリアガラスにおけるデフォッガの外側の余白領域にDAB(Digital Audio Broadcast)用アンテナを配置する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2018-42070号公報
しかしながら、例えば特許文献1の図4に開示されるガラスアンテナの構成では、アース側給電点に接続されるエレメントが、デフォッガの左上側の余白領域からデフォッガの右側の余白領域まで延伸している。そのため、ガラスアンテナのエレメントを配置する領域が広がりやすい。
本開示は、比較的狭い領域に配置できるエレメントを有するアンテナでアンテナ利得を確保可能な、アンテナ付き車両用窓ガラスを提供する。
本開示は、
車体の窓枠に取り付けられる車両用窓ガラスであって、
ガラス板と、
前記ガラス板に設けられる導電体と、
前記ガラス板に設けられるアンテナとを備え、
前記車両用窓ガラスを前記窓枠に取り付けた状態で平面視したとき、水平面に平行な方向を水平方向と定義し、前記水平方向に直交する方向を垂直方向と定義すると、
前記導電体は、
前記ガラス板の前記水平方向での両端側において前記垂直方向に延在する第1バスバー及び第2バスバーと、前記第1バスバーと前記第2バスバーとの間に配置され且つ前記第1バスバー及び前記第2バスバーを介して電圧が印加されることで前記ガラス板を加熱する加熱部材とを有し、
前記アンテナは、
前記第2バスバーよりも前記第1バスバーの近くに位置する、給電用の給電電極と、
前記第2バスバーよりも前記第1バスバーの近くに位置し、前記給電電極との間に間隔を空けて配置される、アース用のアース電極と、
前記給電電極に電気的に接続される給電側エレメントと、
前記アース電極に電気的に接続されるアース側エレメントとを有し、
前記給電側エレメントは、
前記水平方向に平行で且つ前記第1バスバーの側から前記第2バスバーの側へ向かう方向である第1方向に延伸する給電側水平エレメントを有し、
前記アース側エレメントは、
前記第1方向に延伸する第1アース側水平エレメントと、
前記第1方向に直交する第2方向に延伸するアース側垂直エレメントとを有し、
前記アース側垂直エレメントは、前記導電体の外側で前記第1バスバーに沿って延伸する近接部分を有し、
前記給電側エレメントから前記導電体までの前記第2方向における第1距離は、前記アース側エレメントから前記導電体までの前記第2方向における第2距離よりも短い、車両用窓ガラスを提供する。
本開示によれば、比較的狭い領域に配置できるエレメントを有するアンテナでアンテナ利得を確保可能な、アンテナ付き車両用窓ガラスを提供できる。
本実施形態における車両用窓ガラスの一具体例を平面視で示す全体図である。 第1実施形態における車両用窓ガラスの一構成例を平面視で模式的に示す部分拡大図である。 第2実施形態における車両用窓ガラスの一構成例を平面視で模式的に示す部分拡大図である。 第3実施形態における車両用窓ガラスの一構成例を平面視で模式的に示す部分拡大図である。 第4実施形態における車両用窓ガラスの一構成例を平面視で模式的に示す部分拡大図である。 第5実施形態における車両用窓ガラスの一構成例を平面視で模式的に示す部分拡大図である。 第6実施形態における車両用窓ガラスの一構成例を平面視で模式的に示す部分拡大図である。 第7実施形態における車両用窓ガラスの一構成例を平面視で模式的に示す部分拡大図である。 第8実施形態における車両用窓ガラスの一構成例を平面視で模式的に示す部分拡大図である。 第1比較形態における車両用窓ガラスの一構成例を平面視で模式的に示す部分拡大図である。 第2比較形態における車両用窓ガラスの一構成例を平面視で模式的に示す部分拡大図である。 DAB規格のバンドIIIのアンテナ利得の測定結果の一例を示す図である。
以下、図面を参照して、本開示に係る実施形態について説明する。なお、理解の容易のため、図面における各部の縮尺は、実際とは異なる場合がある。平行、直角、直交、水平、垂直、上下、左右などの方向には、実施形態の効果を損なわない程度のずれが許容される。角部の形状は、直角に限られず、弓状に丸みを帯びてもよい。平行、直角、直交、水平、垂直には、略平行、略直角、略直交、略水平、略垂直が含まれてもよい。X軸に平行な方向(X軸方向)、Y軸に平行な方向(Y軸方向)、Z軸に平行な方向(Z軸方向)は、それぞれ、ガラス板の左右方向(横方向)、ガラス板の上下方向(縦方向)、ガラス板の表面に直角な方向(法線方向とも称する)を表す。X軸方向とY軸方向とZ軸方向は、互いに直交する。
本実施形態における車両用窓ガラスとして、車両の後部に取り付けられるリアガラスが好適である。
図1は、本実施形態における車両用窓ガラスの一具体例を平面視で示す全体図である。図1に示す窓ガラス101は、車体後部の窓枠に取り付けられる車両用窓ガラスの一例である。図1は、窓ガラス101のガラス面を対向して見たときの図であり、車体後部の窓枠71に取り付けられた窓ガラス101を車内側からの視点(車内視)で示す。
窓ガラス101を窓枠71に取り付けた状態で平面視したとき、水平面に平行な方向を"水平方向Hd"と定義し、水平方向Hdに直交する方向を"垂直方向Vd"と定義する。図1に示す例では、水平方向Hdは、X軸方向(より具体的には、車両の車幅方向)に対応し、垂直方向Vdは、Y軸方向(より具体的には、車両の上下方向)に対応する。
図1において、正のX軸方向は、水平方向Hdに平行で且つ左バスバー31の側から右バスバー32の側へ向かう方向である第1方向の一例であり、負のY軸方向は、第1方向に直交する第2方向の一例である。また、図1において、負のX軸方向は、第1方向とは反対向きの第3方向の一例であり、正のY軸方向は、第2方向とは反対向きの第4方向の一例である。
中心仮想線80は、ガラス板60の平面視において、ガラス板60をX軸方向に二分するようにY軸方向に延伸する。図1において、ガラス板60を中心仮想線80によって第1領域と第2領域に分けたとき、左領域81は、第1領域の一例であり、右領域82は、第2領域の一例である。
窓枠71は、車体後部に設けられる開口部を形成する金属のフランジである。窓枠71は、垂直方向Vdで対向する上枠71a及び下枠71dと、水平方向Hdで対向する右枠71c及び左枠71bとを有する。なお、窓枠71は、樹脂製のフランジでもよい。
窓ガラス101は、主な構成として、ガラス板60と、デフォッガ30と、アンテナ1とを備える。
ガラス板60は、車両の窓用のガラス板の一例であり、窓枠71に固定される。ガラス板60は、平面視において略四角形の外形形状を有する。ガラス板60の外縁は、垂直方向Vdで対向する上縁61a及び下縁61dと、水平方向Hdで対向する右縁61c及び左縁61bとを含む。窓ガラス101を窓枠71に取り付けた状態で平面視すると、上枠71a,下枠71d,右枠71c及び左枠71bは、それぞれ、上縁61a,下縁61d,右縁61c及び左縁61bの内側に位置する。
デフォッガ30は、ガラス板60に設けられる導電体の一例である。図1に示す窓ガラス101の例では、デフォッガ30は、ガラス板60に設けられる通電加熱式のデフォッガの一例であり、ガラス板60の曇りを除去する導体パターンである。デフォッガ30は、ガラス板60を加熱する加熱部材33と、加熱部材33に給電する複数のバスバーとを有する。
加熱部材33は、左バスバー31と右バスバー32との間に配置され、且つ、左バスバー31及び右バスバー32を介して電圧が印加されることでガラス板60を加熱する。ガラス板60が加熱されることで、ガラス板60の曇りが除去される。図1に示す例では、加熱部材33は、水平方向Hdに沿って延在し且つ垂直方向Vdに並んで配置される複数のヒータ線33a~33lを有する。
本実施形態では、互いに並走するように水平方向Hdに延在する12本のヒータ線33a~33lと、12本のヒータ線33a~33lに接続された一対のバスバー(左バスバー31及び右バスバー32)とが、ガラス板60に設けられている。左バスバー31は、第1バスバーの一例であり、右バスバー32は、第2バスバーの一例である。左バスバー31と右バスバー32との間に電圧が印加されることによって、12本のヒータ線33a~33lが通電して発熱するので、ガラス板60の曇りが除去される。
12本のヒータ線33a~33lは、左バスバー31と右バスバー32との間に接続された導体パターンであり、垂直方向Vdに並んで配置されている。ヒータ線33aは、複数のヒータ線33a~33lのうちで最も上方に位置する線条導体である。ヒータ線33bは、垂直方向Vdにヒータ線33aと隣り合う線条導体である。ヒータ線33cは、垂直方向Vdにヒータ線33bと隣り合う線条導体である。ヒータ線33bは、垂直方向Vdにおいて、ヒータ線33aとヒータ線33cとの間に位置する。
左バスバー31及び右バスバー32は、ガラス板60の水平方向Hdでの両端側において垂直方向Vdに延在する帯状電極であり、ヒータ線33a~33lに給電する。左バスバー31は、デフォッガ30の左縁61b側においてガラス板60の上下方向に延在する導体パターンである。右バスバー32は、デフォッガ30の右縁61c側においてガラス板60の上下方向に延在する導体パターンである。
加熱部材33は、複数のヒータ線のうち少なくとも2本のヒータ線を短絡する複数の短絡線を有してもよい。この例では、第1短絡線34、第2短絡線35及び第3短絡線36が示されており、第1短絡線34及び第3短絡線36は、第2短絡線35に関して対称の位置に配置されている。
第1短絡線34は、ヒータ線33lを除く複数のヒータ線33a~33kのうち、ヒータ線33a及びヒータ線33bを含む少なくとも2本のヒータ線を短絡する。この例では、第1短絡線34は、ヒータ線33aからヒータ線33kまでを短絡する線条エレメントであり、一方の端部がヒータ線33aに位置し、他方の端部がヒータ線33kに位置する。第1短絡線34は、垂直方向Vdに延在する導体パターンであり、ヒータ線33lを除く複数のヒータ線33a~33kのうち、ヒータ線33a及びヒータ線33bを含む少なくとも2本のヒータ線と交差する。第3短絡線36は、第1短絡線34と同じ構成でも異なる構成でもよいが、同じ構成を有することが好ましい。
第2短絡線35は、ヒータ線33aを除く複数のヒータ線33b~33lのうち、ヒータ線33b及びヒータ線33cを含む少なくとも2本のヒータ線を短絡する。この例では、第2短絡線35は、ヒータ線33bからヒータ線33lまでを短絡する線条エレメントであり、一方の端部がヒータ線33bに位置し、他方の端部がヒータ線33lに位置する。第2短絡線35は、垂直方向Vdに延在する導体パターンであり、ヒータ線33aを除く複数のヒータ線33b~33lのうち、ヒータ線33b及びヒータ線33cを含む少なくとも2本のヒータ線と交差する。なお、この例では、第2短絡線35が中心仮想線80と重なるように垂直方向Vdに延在する。
ヒータ線33lは、窓ガラス101の車外側の表面を、回転軸201を中心に移動する不図示のワイパーが待機するエリアに設けられることで、当該エリアに待機するワイパーに付着した氷雪を溶融できる。
デフォッガ30は、ヒータ線33lが中心仮想線80に対して非対称に配置されているので、中心仮想線80に対して非対称となっている。そのため、第1短絡線34及び第3短絡線36がヒータ線33lに接続されていると、ヒータ線33lに流れる電流が増大し、デフォッガ30全体の熱分布のばらつきが大きくなる場合がある。しかしながら、この例では、第1短絡線34及び第3短絡線36は、ヒータ線33lから離れているので、デフォッガ30を通る加熱用の電流が第1短絡線34及び第3短絡線36を介してヒータ線33lに流れ込みにくくなる。これにより、デフォッガ30全体の熱分布のばらつきがヒータ線33lに流れる電流により生じることを抑制できる。
ガラス板60は、可視光を透過する透過領域51を有する。透過領域51の外側には、可視光を遮光する遮光膜50が設けられている。遮光膜50は、ガラス板60の外周縁部に設けられており、遮光膜50の内縁50aの内側に、透過領域51がある。遮光膜50は、平面視において、アンテナ1の一部、左バスバー31、右バスバー32、給電電極41及びアース電極42と、ガラス板60の厚さ方向で重複する。遮光膜50と、アンテナ1の一部、左バスバー31、右バスバー32、給電電極41及びアース電極42とは、全部が重複する形態に限られず、一部が重複する形態でもよい。遮光膜50の具体例として、黒色セラミックス膜等のセラミックスが挙げられる。ガラス板60の平面視で遮光膜50と重複する部分が存在する場合、窓ガラス101を車外側から見ると、その重複する部分が視認しにくくなる。よって、窓ガラス101や車両のデザイン性が向上する。
アンテナ1は、ガラス板60に設けられるアンテナの一例であり、デフォッガ30とガラス板60の外縁との間にある余白領域に、ヒータ線などの他の導体線と物理的に接しないように配置されている。この例では、アンテナ1は、デフォッガ30の左上側の余白領域からデフォッガ30の左側の余白領域に亘って配置された導体パターンであり、他の導体線(ヒータ線33a及び左バスバー31など)との間に間隔を空けて配置されている。
アンテナ1は、所定周波数帯の電波を受信可能に形成されており、その所定周波数帯における周波数で共振する。例えば、アンテナ1は、垂直偏波を受信し、周波数が30MHz~300MHzのVHF(Very High Frequency)帯の電波の送受に適している。VHF帯の電波には、DAB(Digital Audio Broadcast)規格のバンドIII(174MHz~240MHz)の電波、FM放送波などが含まれる。
アンテナ1は、周波数が300MHz~3GHzのUHF(Ultra High Frequency)帯の電波を受信可能に形成されてもよい。UHF帯の電波には、470MHz~720MHzの地上デジタルテレビ放送波、DAB規格のLバンド(1452MHz~1492MHz)の電波などが含まれる。
次に、図2~図9を用いて、窓ガラス101のいくつかの構成例について、より詳細に説明する。なお、窓ガラス101についての上述の説明は、図2~図9に示す窓ガラス101A~101Hに援用される。また、図2~図9では、短絡線及びヒータ線などの一部の導体パターンの図示は、視認のしやすさを考慮して、省略されている。図2~図9に示す形態において、図1の窓ガラス101に示すような各短絡線及び各ヒータ線は、存在してもよい。
図2は、第1実施形態における車両用窓ガラスの一構成例を平面視で模式的に示す部分拡大図である。図2では、正のX軸方向は、水平方向Hdに平行で且つ左バスバー31の側から右バスバー32の側へ向かう方向である第1方向の一例であり、負のY軸方向は、第1方向に直交する第2方向の一例であり、負のX軸方向は、第1方向とは反対向きの第3方向の一例である。なお、図2に示す窓ガラス101Aの加熱部材33は、ヒータ線33a~33lを備えるが、ヒータ線の代わりに、左バスバー31と右バスバー32の間に配置され両バスバーと直流的に接続する平面状の透明導電膜を備えてもよい。
図2に示すアンテナ1は、主な構成として、給電用の給電電極41と、アース用のアース電極42と、給電電極41に電気的に接続される給電側エレメント10と、アース電極42に電気的に接続されるアース側エレメント20とを有する。アンテナ1は、給電電極41とアース電極42とを有する双極アンテナである。
給電電極41は、不図示の給電ラインの一端に電気的に接続される給電部であり、この例では、デフォッガ30の左上側の余白領域に配置されている。給電ラインの他端は、受信機等の車体側機器に電気的に接続される。この例では、給電電極41は、矩形状に形成された導体パターンである。給電電極41の形状は、円形や他の多角形などの他の形状でもよい。
例えば、給電電極41は、導電性金属を含有するペースト(例えば、銀ペースト等)を、ガラス板60の表面にプリントして焼き付けることによって形成されてもよく、金属板(金属箔)で形成されてもよい。デフォッガ30、アース電極42、給電側エレメント10及びアース側エレメント20も、給電電極41と同様に、形成されてもよい。
アース電極42は、例えば、給電電極41に実装される不図示のアンプのグランド電極が電気的に接続される。アース電極42は、車体(金属ボディ)に電気的に接続されることで、車体にアースされてもよい。
給電電極41及びアース電極42は、右バスバー32よりも左バスバー31の近くに位置し、この例では、左バスバー31の上端の近傍に配置されている。アース電極42は、給電電極41との間に間隔を空けて配置されている。給電電極41は、アース電極42よりも加熱部材33のヒータ線33aの近くに位置する。
給電側エレメント10は、第1方向に延伸する給電側水平エレメント11を有する。給電側水平エレメント11は、給電電極41に電気的に接続されるアンテナエレメントであり、デフォッガ30の左上側の余白領域に配置されている。この例では、給電側水平エレメント11は、給電電極41を始点に第1方向の側の先端部11aまで第1方向に直線的に延伸する線条パターンである。なお、給電側エレメント10は、給電電極41と給電側水平エレメント11とを接続する不図示の接続エレメントを有してもよい。当該接続エレメントは、水平方向Hdとは異なる方向に延伸する直線および/または曲線を含む。
アース側エレメント20は、第1方向に延伸する第1アース側水平エレメント21と、第2方向に延伸するアース側垂直エレメント23とを有する。
第1アース側水平エレメント21は、アース電極42に電気的に接続されるアンテナエレメントであり、デフォッガ30の左上側の余白領域に配置されている。この例では、第1アース側水平エレメント21は、アース電極42を始点に第1方向の側の先端部21aまで第1方向に直線的に延伸する線条パターンであり、給電側水平エレメント11の上側で給電側水平エレメント11に沿って延伸する。
アース側垂直エレメント23は、アース電極42に電気的に接続されるアンテナエレメントであり、デフォッガ30の左側の余白領域に配置されている。この例では、アース側垂直エレメント23は、第2アース側水平エレメント22を介してアース電極42に電気的に接続され、第2アース側水平エレメント22を始点に第2方向の側の先端部23aまで第2方向に直線的に延伸する線条パターンである。アース側垂直エレメント23は、デフォッガ30の外側の領域(この例では、デフォッガ30の左側の余白領域)で左バスバー31に沿って延伸する近接部分23bを有する。
なお、図2~図9に示す窓ガラス101A~101Hにおける、アース側垂直エレメント23は、その一端がアース電極42に接続されるように、アース電極42がデフォッガ30よりも水平方向Hdにおいて外側に位置してもよい。言い換えると、左バスバー31の垂直方向Vdの延長線を引いたとき、アース電極42は、当該延長線に対してガラス板60の左縁61b側に位置し、アース側垂直エレメント23の一端は、アース電極42に接続されてもよい。この場合、アース側エレメント20は、第2アース側水平エレメント22を有しない導体パターンとなる。
給電側エレメント10からデフォッガ30までの第2方向における第1距離(以下、"距離D"ともいう)は、アース側エレメント20からデフォッガ30までの第2方向における第2距離(以下、"距離D"ともいう)よりも短い。この例では、距離Dは、給電側水平エレメント11から加熱部材33のヒータ線33aまでの距離であり、距離Dは、第1アース側水平エレメント21から加熱部材33のヒータ線33aまでの距離である。
図2に示す形態では、アース電極42に電気的に接続されるアース側垂直エレメント23の少なくとも一部(近接部分23b)は、一対のバスバーのうちアース電極42に近い方の左バスバー31に沿っている。したがって、アース電極42に電気的に接続されるアース側垂直エレメントの少なくとも一部が、アース電極42に遠い方の右バスバー32に沿っているアンテナ(例えば、特許文献1に記載のアンテナ)に比べて、図2に示すアンテナ1が配置される領域は狭くなる。
また、アース側垂直エレメント23の少なくとも一部(近接部分23b)は、左バスバー31に沿って近接しているので、近接部分23bと左バスバー31とが容量結合する。アンテナ1は、この容量結合を介してデフォッガ30の少なくとも一部をグランドプレーンとして利用できるので、アンテナ1のアンテナ利得が向上する。また、この容量結合により、アンテナ1は、垂直方向Vdに延在する左バスバー31を電波受信用のエレメントとして利用できるので、垂直偏波(例えば、DAB規格のバンドIIIの電波)を受信する際のアンテナ1のアンテナ利得が向上する。
このように、図2に示す形態によれば、比較的狭い領域に配置できるエレメントを有するアンテナ1でアンテナ利得を確保可能な、アンテナ1付きの窓ガラス101Aを提供できる。
図2に示すように、近接部分23bは、給電側エレメント10とデフォッガ30との間の距離Dよりも狭い間隔で左バスバー31に沿っていることが、アンテナ1のアンテナ利得の向上の点で好ましい。
また、図2に示すように、アース側エレメント20は、第3方向に延伸する第2アース側水平エレメント22を有してもよい。第2アース側水平エレメント22は、アース電極42に電気的に接続されるアンテナエレメントであり、デフォッガ30の左上側の余白領域に配置されている。この例では、第2アース側水平エレメント22は、アース電極42を始点に第3方向の側の先端部(左端部)まで第3方向に直線的に延伸する線条パターンであり、第2アース側水平エレメント22の左端部は、アース側垂直エレメント23の上端部に接続される。第2アース側水平エレメント22は、第1アース側水平エレメント21の延長線上に延在してもしなくてもよい。
このように、図2に示す形態では、アース側エレメント20は、第2アース側水平エレメント22とアース側垂直エレメント23とを有するL字状エレメントを含む。しかしながら、図2の点線で示すように、このL字状エレメントのL字の屈曲部は、湾曲してもよい。
図3は、第2実施形態における車両用窓ガラスの一構成例を平面視で模式的に示す部分拡大図である。上述の実施形態と同様の点についての説明は、上述の説明を援用することで、省略又は簡略する。図3では、正のX軸方向は、水平方向Hdに平行で且つ左バスバー31の側から右バスバー32の側へ向かう方向である第1方向の一例であり、正のY軸方向は、第1方向に直交する第2方向の一例であり、負のX軸方向は、第1方向とは反対向きの第3方向の一例である。なお、図3に示す窓ガラス101Bの加熱部材33も、ヒータ線の代わりに、両バスバーと直流的に接続する平面状の透明導電膜を備えてもよい。
図3では、アンテナ1は、デフォッガ30の左下側の余白領域からデフォッガ30の左側の余白領域に亘って配置された導体パターンであり、他の導体線(ヒータ線33l及び左バスバー31など)との間に間隔を空けて配置されている。
アース電極42に電気的に接続されるアース側垂直エレメント23の少なくとも一部(近接部分23b)は、一対のバスバーのうちアース電極42に近い方の左バスバー31に沿っている。したがって、図3に示す形態によれば、比較的狭い領域に配置できるエレメントを有するアンテナ1でアンテナ利得を確保可能な、アンテナ1付きの窓ガラス101Bを提供できる。
図4は、第3実施形態における車両用窓ガラスの一構成例を平面視で模式的に示す部分拡大図である。上述の実施形態と同様の点についての説明は、上述の説明を援用することで、省略又は簡略する。図4では、正のX軸方向は、水平方向Hdに平行で且つ左バスバー31の側から右バスバー32の側へ向かう方向である第1方向の一例であり、負のY軸方向は、第1方向に直交する第2方向の一例である。また、図4では、負のX軸方向は、第1方向とは反対向きの第3方向の一例であり、正のY軸方向は、第2方向とは反対向きの第4方向の一例である。なお、図4に示す窓ガラス101Cの加熱部材33も、ヒータ線の代わりに、両バスバーと直流的に接続する平面状の透明導電膜を備えてもよい。
給電側エレメント10は、第2方向又は第4方向に延伸する給電側垂直エレメント12を有してもよい(図4は、第4方向に延伸する場合を例示)。給電側水平エレメント11は、給電側垂直エレメント12を介して給電電極41に電気的に接続される。この例では、給電側垂直エレメント12は、給電電極41を始点に第4方向の側の先端部(上端部)まで第4方向に直線的に延伸する線条パターンであり、給電側水平エレメント11の左端部は、給電側垂直エレメント12の上端部に接続される。
図4に示す形態によれば、上述の形態と同様に、比較的狭い領域に配置できるエレメントを有するアンテナ1でアンテナ利得を確保可能な、アンテナ1付きの窓ガラス101Cを提供できる。
ここで、各図に示す形態において、アンテナ1が受信する所定周波数帯Wの電波の(空気中の)中心波長をλ、ガラス板60の波長短縮率をkとする。このとき、給電側エレメント10のエレメント長Lは、0.05×λ×k以上0.33λ×k以下であると、所定周波数帯W(例えば、DAB規格のバンドIII)のアンテナ利得が向上する。所定周波数帯Wのアンテナ利得を向上させる点で、給電側エレメント10のエレメント長Lは、0.07×λ×k以上0.31×λ×k以下が好ましく、0.09×λ×k以上0.29×λ×k以下がより好ましい。エレメント長Lが0.05×λ×k未満であると、0.05×λ×k以上の場合に比べて、所定周波数帯Wのアンテナ利得が低下しやすい。エレメント長Lが0.33×λ×kを超えると、0.33×λ×k以下の場合に比べて、アンテナ1が大きくなり、アンテナ1の左領域81内への配置が難しくなる。
例えば、DAB規格のバンドIII(170MHz~240MHz)のアンテナ利得を向上させる場合、中心波長λは1.46mであるので、k=0.64とすると、エレメント長Lを46mm以上308mm以下に調整すればよい。
第1アース側水平エレメント21のエレメント長LG1は、0.05×λ×k以上0.33×λ×k以下であると、所定周波数帯W(例えば、DAB規格のバンドIII)のアンテナ利得が向上する。所定周波数帯Wのアンテナ利得を向上させる点で、給電側エレメント10のエレメント長LG1は、0.07×λ×k以上0.31×λ×k以下が好ましく、0.09×λ×k以上0.29×λ×k以下がより好ましい。エレメント長LG1が0.05×λ×k未満であると、0.05×λ×k以上の場合に比べて、所定周波数帯Wのアンテナ利得が低下しやすい。エレメント長LG1が0.33×λ×kを超えると、0.33×λ×k以下の場合に比べて、アンテナ1が大きくなり、アンテナ1の左領域81内への配置が難しくなる。
アース電極42との接続点からアース側垂直エレメント23を含むエレメントの開放端(この例では、先端部23a)までのエレメント長LG2は、0.26×λ×k以上0.47×λ×k以下であると、所定周波数帯W(例えば、DAB規格のバンドIII)のアンテナ利得が向上する。所定周波数帯Wのアンテナ利得を向上させる点で、エレメント長LG2は、0.28×λ×k以上0.45×λ×k以下が好ましく、0.30×λ×k以上0.43×λ×k以下がより好ましい。エレメント長LG1が0.26×λ×k未満であると、0.26×λ×k以上の場合に比べて、所定周波数帯Wのアンテナ利得が低下しやすい。エレメント長LG2が0.47×λ×kを超えると、0.47×λ×k以下の場合に比べて、アンテナ1が大きくなり、アンテナ1の左領域81内への配置が難しくなる。
近接部分23bのエレメント長LGBは、0.10×λ×k以上0.36×λ×k以下であると、所定周波数帯W(例えば、DAB規格のバンドIII)のアンテナ利得が向上する。所定周波数帯Wのアンテナ利得を向上させる点で、エレメント長LGBは、0.12×λ×k以上0.34×λ×k以下が好ましく、0.14×λ×k以上0.32×λ×k以下がより好ましい。エレメント長LGBが0.10×λ×k未満であると、0.10×λ×k以上の場合に比べて、所定周波数帯Wのアンテナ利得が低下しやすい。エレメント長LGBが0.36×λ×kを超えると、0.36×λ×k以下の場合に比べて、アンテナ1が大きくなり、アンテナ1の左領域81内への配置が難しくなる。
近接部分23bと左バスバー31との水平方向Hdにおける近接間隔は、1mm以上20mm以下であると、近接部分23bと左バスバー31との間の容量結合が効果的に発揮するので、所定周波数帯W(例えば、DAB規格のバンドIII)のアンテナ利得が向上する。所定周波数帯Wのアンテナ利得を向上させる点で、その近接間隔は、1mm以上18mm以下が好ましく、1mm以上16mm以下がより好ましい。近接間隔が1mm未満であると、1mm以上の場合に比べて、所定周波数帯Wのアンテナ利得が低下しやすい。近接間隔が20mmを超えると、容量結合が弱くなり、所定周波数帯Wのアンテナ利得が低下しやすい。
近接部分23bと左バスバー31とに挟まれる領域は、空白領域であると、近接部分23bと左バスバー31との間の容量結合が効果的に発揮するので、所定周波数帯W(例えば、DAB規格のバンドIII)のアンテナ利得が向上する。このように、近接部分23bと左バスバー31とに挟まれる領域には、線条導体パターン等の導体は存在しないことが好ましい。
アンテナ1が左領域81の中に配置される形態であると、アンテナ1が小型化されるので、アンテナ1が占める領域以外の余白領域の確保が容易になる。特に、中心仮想線80を含む余白領域に、配線禁止領域52が存在する場合、所望のアンテナ利得を確保したままアンテナ1を小型化できることは有利である。配線禁止領域52は、ヒータ線及びアンテナの配線が禁止されている領域である。配線禁止領域52は、車内側に設置されたカメラによって撮像される範囲、車内側に設置されたストップランプによって照らされる範囲など、物理的にアンテナ導体等が配線できない領域である。
アンテナ1は、中心仮想線80から水平方向Hdに50mm以上離れていることで、中心仮想線80と交差する配線禁止領域52が指定されている場合でも、アンテナ1の一部を配線禁止領域52に侵入させずにアンテナ1を配置できる。また、アンテナ1と中心仮想線80との水平方向Hdの距離Dは、60mm以上離れていると好ましく、80mm以上離れているとより好ましい。距離Dが50mm以上離れていることで、例えば、カメラなどの撮像素子が配線禁止領域52に搭載される場合又は撮像素子によって撮像される範囲が配線禁止領域52に重なる場合、撮像素子とアンテナ1との電気的な干渉によるノイズを低減できる。
図1において、第1短絡線34及び第2短絡線35は、水平方向Hdに互いに離れて配置されていることで、アンテナ1の垂直偏波のアンテナ利得が向上する。また、第2短絡線35は、デフォッガ30の水平方向Hdにおける中心を通り、垂直方向Vdに延伸する。すなわち、第2短絡線35は、左バスバー31から右バスバー32までの水平方向Hdの距離を略二等分するように配置される。
第1短絡線34は、左領域81の中に配置され、第2短絡線35は、第1短絡線34に対して第1方向(この例では、正のX軸方向)の側に配置される。第1短絡線34は、ヒータ線33aとヒータ線33bとを含む少なくとも2本のヒータ線を短絡する。ヒータ線33aは、給電側水平エレメント11に最も近い第1ヒータ線の一例であり、ヒータ線33bは、垂直方向Vdに第1ヒータ線と隣り合う第2ヒータ線の一例である。
アンテナ1が受信する所定周波数帯Wの電波の波長をλ、ガラス板60の波長短縮率をkとする。このとき、左バスバー31と第1短絡線34との第1方向の距離LS1は、0.16×λ×k以上0.42×λ×k以下であり、第1短絡線34と第2短絡線35との第1方向の距離LS2は、0.10×λ×k以上0.36×λ×k以下であると、アンテナ1の垂直偏波のアンテナ利得が向上する。アンテナ1の垂直偏波のアンテナ利得が向上させる点で、距離LS1は、0.18×λ×k以上0.40×λ×k以下であり、距離LS2は、0.12×λ×k以上0.34×λ×k以下が好ましい。アンテナ1の垂直偏波のアンテナ利得が向上させる点で、距離LS1は、0.20×λ×k以上0.38×λ×k以下であり、距離LS2は、0.14×λ×k以上0.32×λ×k以下がより好ましい。
図5は、第4実施形態における車両用窓ガラスの一構成例を平面視で模式的に示す部分拡大図である。上述の実施形態と同様の点についての説明は、上述の説明を援用することで、省略又は簡略する。
図5に示す窓ガラス101Dは、複数のヒータ線のうち給電側水平エレメント11に最も近いヒータ線33aに接続される第1補助エレメント90を備える。第1補助エレメント90は、ヒータ線33aと接続して加熱部材33から離れる方向に延伸する第1接続エレメント91と、第1接続エレメント91から水平方向Hdに分岐する分岐エレメント92とを有するT字状エレメント93を含む。分岐エレメント92の少なくとも一部は、給電側エレメント10とヒータ線33aとの間に配置されると、所定周波数帯W(例えば、DAB規格のバンドIII)のアンテナ利得が向上する。
分岐エレメント92は、一方の端部92aと他方の端部92bとを有し、端部92aと端部92bとの間で第1接続エレメント91に接続される。例えば、第1接続エレメント91は、ヒータ線33aに接続され、第4方向に延伸して分岐エレメント92に接続される。
分岐エレメント92と給電側水平エレメント11との距離Dは、1mm以上30mm以下であると、分岐エレメント92と給電側水平エレメント11とが容量結合するので、所定周波数帯W(例えば、DAB規格のバンドIII)のアンテナ利得が向上する。また、当該アンテナ利得が向上する点で、距離Dは、3mm以上30mm以下が好ましく、5mm以上20mm以下がより好ましい。
分岐エレメント92とヒータ線33aとの距離Dは、1mm以上30mm以下であると、分岐エレメント92とヒータ線33aとが容量結合するので、所定周波数帯W(例えば、DAB規格のバンドIII)のアンテナ利得が向上する。また、当該アンテナ利得が向上する点で、距離Dは、3mm以上30mm以下が好ましく、5mm以上20mm以下がより好ましい。
第1補助エレメント90は、中心仮想線80から水平方向Hdに50mm以上離れていることで、中心仮想線80と交差する配線禁止領域52が指定されている場合でも、第1補助エレメント90の一部を配線禁止領域52に侵入させずに第1補助エレメント90を配置できる。また、第1補助エレメント90(この場合、端部92b)と中心仮想線80との水平方向Hdの距離Dは、60mm以上離れていると好ましく、80mm以上離れているとより好ましい。距離Dが50mm以上離れていることで、例えば、カメラなどの撮像素子が配線禁止領域52に搭載される場合又は撮像素子によって撮像される範囲が配線禁止領域52に重なる場合、撮像素子と第1補助エレメント90との電気的な干渉によるノイズを低減できる。
図6は、第5実施形態における車両用窓ガラスの一構成例を平面視で模式的に示す部分拡大図である。上述の実施形態と同様の点についての説明は、上述の説明を援用することで、省略又は簡略する。
第1補助エレメント90は、ヒータ線33aから離れる方向に分岐エレメント92の端部92bから延伸する第1部分エレメント94を含む。第1部分エレメント94は、端部92bから端部94aまで直線的に延伸又は湾曲して延伸してよい。第1部分エレメント94を設けることで、配線禁止領域52があっても、第1補助エレメント90の必要なエレメント長を確保できる。また、第1補助エレメント90(この場合、端部94a)と中心仮想線80との水平方向Hdの距離Dは、50mm以上離れていればよく、60mm以上離れていると好ましく、80mm以上離れているとより好ましい。
図7は、第6実施形態における車両用窓ガラスの一構成例を平面視で模式的に示す部分拡大図である。上述の実施形態と同様の点についての説明は、上述の説明を援用することで、省略又は簡略する。
第1補助エレメント90は、アース側エレメント20に近づく方向に第1部分エレメント94から延伸する第2部分エレメント95を含む。第2部分エレメント95は、端部94aから端部95aまで直線的に延伸又は湾曲して延伸してよい。第2部分エレメント95を設けることで、配線禁止領域52があっても、第1補助エレメント90の必要なエレメント長を確保できる。また、第1補助エレメント90(この場合、第1部分エレメント94)と中心仮想線80との水平方向Hdの距離Dは、50mm以上離れていればよく、60mm以上離れていると好ましく、80mm以上離れているとより好ましい。
第1補助エレメント90は、2つの開放端(図5の場合、端部92a,92b。図6の場合、端部92a,94a。図7の場合、端部92a,95a。)を有する。これらの2つの開放端の間のエレメント長(以下、エレメント長LA1と称する)は、0.15×λ×k以上0.47×λ×k以下であると、所定周波数帯W(例えば、DAB規格のバンドIII)のアンテナ利得が向上する。所定周波数帯Wのアンテナ利得を向上させる点で、エレメント長LA1は、0.20×λ×k以上0.45×λ×k以下が好ましく、0.30×λ×k以上0.43×λ×k以下がより好ましい。エレメント長LA1が0.15×λ×k未満であると、0.15×λ×k以上の場合に比べて、所定周波数帯Wのアンテナ利得が低下しやすい。エレメント長LA1が0.47×λ×kを超えると、0.47×λ×k以下の場合に比べて、アンテナ1が大きくなり、アンテナ1の左領域81内への配置が難しくなる。
アンテナ1及び第1補助エレメント90が左領域81の中に配置される形態であると、アンテナ1及び第1補助エレメント90が占める領域を狭くできるので、アンテナ1及び第1補助エレメント90が占める領域以外の余白領域の確保が容易になる。
図8は、第7実施形態における車両用窓ガラスの一構成例を平面視で模式的に示す部分拡大図である。上述の実施形態と同様の点についての説明は、上述の説明を援用することで、省略又は簡略する。
図8に示す窓ガラス101Gは、複数のヒータ線のうち給電側水平エレメント11から最も離れたヒータ線33lと垂直方向Vdに隣り合うヒータ線33kに接続される第2補助エレメント110を備える。ヒータ線33lは、第3ヒータ線の一例であり、ヒータ線33kは、第4ヒータ線の一例である。第2補助エレメント110は、ヒータ線33kと接続してヒータ線33aから離れる方向に延伸する第2接続エレメント111と、第2接続エレメント111から水平方向Hdに延伸する水平部112とを有するL字状エレメント113を含む。水平部112は、第2接続エレメント111の端部から第3方向に端部112aまで延伸する線条エレメントである。L字状エレメント113を含む第2補助エレメント110が設けられることで、所定周波数帯W(例えば、DAB規格のバンドIII)のアンテナ利得が向上する。
また、第2補助エレメント110は、ヒータ線33kに接続される代わりに、ヒータ線33lに接続されてもよい。この場合も、第2補助エレメント110は、ヒータ線33lと接続してヒータ線33aから離れる方向に延伸する第2接続エレメント111と、第2接続エレメント111から水平方向Hdに延伸する水平部112とを有するL字状エレメント113を含む。特に、ヒータ線33kとヒータ線33lとの垂直方向Vdの間隔が、第2補助エレメント110を備える十分な領域を形成し、第2補助エレメント110がヒータ線33kに接続される形態では、第2補助エレメント110は、デフォッガ30内に包含される。第2補助エレメント110がデフォッガ30内に包含されることで、例えば、ガラス板60に配置されるエレメントの導体パターンが占める領域を狭くできる。
なお、L字状エレメント113は、T字状エレメントに含まれるエレメントでもよい。また、水平部112は、第3方向に延伸してもよいし、第1方向に延伸してもよい。
第2補助エレメント110がヒータ線33kに接続される場合、水平部112とヒータ線33kとの距離Dは、1mm以上30mm以下であると、水平部112とヒータ線33kとが容量結合するので、所定周波数帯W(例えば、DAB規格のバンドIII)のアンテナ利得が向上する。また、当該アンテナ利得が向上する点で、距離Dは、3mm以上30mm以下が好ましく、5mm以上20mm以下がより好ましい。
第2補助エレメント110がヒータ線33lに接続される場合、距離Dは、水平部112とヒータ線33lとの距離に相当する。この場合も、第2補助エレメント110がヒータ線33kに接続される場合と同様に、距離Dは、上記の範囲に設定されると、当該アンテナ利得が向上する。
第2補助エレメント110のエレメント長(以下、エレメント長LA2と称する)は、0.10×λ×k以上0.26×λ×k以下であると、所定周波数帯W(例えば、DAB規格のバンドIII)のアンテナ利得が向上する。所定周波数帯Wのアンテナ利得を向上させる点で、エレメント長LA2は、0.12×λ×k以上0.24×λ×k以下が好ましく、0.14×λ×k以上0.22×λ×k以下がより好ましい。エレメント長LA2が0.10×λ×k未満であると、0.10×λ×k以上の場合に比べて、所定周波数帯Wのアンテナ利得が低下しやすい。エレメント長LA2が0.26×λ×kを超えると、0.26×λ×k以下の場合に比べて、アンテナ1が大きくなり、アンテナ1の左領域81内への配置が難しくなる。
図9は、第8実施形態における車両用窓ガラスの一構成例を平面視で模式的に示す部分拡大図である。上述の実施形態と同様の点についての説明は、上述の説明を援用することで、省略又は簡略する。
図9に示す窓ガラス101Hは、第1補助エレメント90(図7参照)と第2補助エレメント110(図8参照)との両方を備える。第1補助エレメント90と第2補助エレメント110の両方が設けられることで、所定周波数帯W(例えば、DAB規格のバンドIII)のアンテナ利得がより向上する。
アンテナ1、第1補助エレメント90及び第2補助エレメント110が左領域81の中に配置される形態であると、アンテナ1、第1補助エレメント90及び第2補助エレメント110が占める領域を狭くできる。その結果、アンテナ1、第1補助エレメント90及び第2補助エレメント110が占める領域以外の余白領域の確保が容易になる。
次に、図10,11に示す比較形態と、図7,8,9に示す実施形態とについて、アンテナ利得の測定結果の一例について説明する。
図12は、DAB規格のバンドIIIのアンテナ利得の測定結果の一例を示す図である。図12の縦軸の数値は、水平面内の車両後方側半周範囲を所定の角度毎に測定されたアンテナ利得の平均値(平均利得G(単位:dBd))を表す。また、窓ガラス101F(図7),101G(図8),101H(図9),100A(図10)および100B(図11)のDAB規格のバンドIIIにおける平均利得の最小値を表1に示す。
Figure 0007338486000001
窓ガラス101F(図7),101G(図8),101H(図9)は、アース側垂直エレメント23を有するのに対し、窓ガラス100A(図10)は、アース側垂直エレメント23を有さない。アース側垂直エレメント23を設けることによって、DAB規格のバンドIIIにおける平均利得Gの最小値がアップした。
また、窓ガラス101F(図7),101G(図8),101H(図9)は、第1アース側水平エレメント21を有するのに対し、窓ガラス100B(図11)は、第1アース側水平エレメント21を有さない。第1アース側水平エレメント21を設けることによって、DAB規格のバンドIIIにおける平均利得Gの最小値がアップした。
また、窓ガラス101H(図9)は、第1補助エレメント90を有するのに対し、窓ガラス101G(図8)は、第1補助エレメント90を有さない。第1補助エレメント90を設けることによって、平均利得GがバンドIII全域に亘ってアップした。
なお、図12の測定時において、図10,11に示す比較形態と、図7,8,9に示す実施形態の各部の寸法は、単位をmmとすると、
給電側水平エレメント11とヒータ線33aとの距離D:25
第1アース側水平エレメント21とヒータ線33aとの距離D:45
中心仮想線80からアンテナ1までの距離D:150
エレメント長L:270
エレメント長LG1:170
エレメント長LG2:300
エレメント長LGB:200
近接部分23bと左バスバー31との間隔:5
距離LS1:240
距離LS2:240
分岐エレメント92と給電側水平エレメント11との距離D:15
分岐エレメント92とヒータ線33aとの距離D:10
エレメント長LA1:290
中心仮想線80から第1補助エレメント90までの距離D:100
水平部112とヒータ線33lとの距離D:10
エレメント長LA2:150
である。
以上、実施形態を説明したが、本開示の技術は上記の実施形態に限定されるものではない。他の実施形態の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が可能である。
車両用窓ガラスは、リアガラスに限られない。加熱部材33による視界の遮りが許容されるのであれば、車両用窓ガラスは、車体前部の窓枠に設けられるフロントガラス、車体サイド部の窓枠に取り付けられるサイドガラス、車体天井部の窓枠に取り付けられるルーフガラスなどでもよい。また、加熱部材33は、ヒータ線に限られず、例えば、透明導電膜でもよい。
1 アンテナ
10 給電側エレメント
11 給電側水平エレメント
12 給電側垂直エレメント
20 アース側エレメント
21 第1アース側水平エレメント
22 第2アース側水平エレメント
23 アース側垂直エレメント
23b 近接部分
30 デフォッガ
31 左バスバー
32 右バスバー
33 加熱部材
33a~33l ヒータ線
34 第1短絡線
35 第2短絡線
36 第3短絡線
41 給電電極
42 アース電極
50 遮光膜
51 透過領域
52 配線禁止領域
60 ガラス板
71 窓枠
80 中心仮想線
81 左領域
82 右領域
90 第1補助エレメント
91 第1接続エレメント
92 分岐エレメント
93 T字状エレメント
94 第1部分エレメント
95 第2部分エレメント
101 窓ガラス
110 第2補助エレメント
111 第2接続エレメント
112 水平部
113 L字状エレメント
201 回転軸

Claims (29)

  1. 車体の窓枠に取り付けられる車両用窓ガラスであって、
    ガラス板と、
    前記ガラス板に設けられる導電体と、
    前記ガラス板に設けられるアンテナとを備え、
    前記車両用窓ガラスを前記窓枠に取り付けた状態で平面視したとき、水平面に平行な方向を水平方向と定義し、前記水平方向に直交する方向を垂直方向と定義すると、
    前記導電体は、
    前記ガラス板の前記水平方向での両端側において前記垂直方向に延在する第1バスバー及び第2バスバーと、前記第1バスバーと前記第2バスバーとの間に配置され且つ前記第1バスバー及び前記第2バスバーを介して電圧が印加されることで前記ガラス板を加熱する加熱部材とを有し、
    前記アンテナは、
    前記第2バスバーよりも前記第1バスバーの近くに位置する、給電用の給電電極と、
    前記第2バスバーよりも前記第1バスバーの近くに位置し、前記給電電極との間に間隔を空けて配置される、アース用のアース電極と、
    前記給電電極に電気的に接続される給電側エレメントと、
    前記アース電極に電気的に接続されるアース側エレメントとを有し、
    前記給電側エレメントは、
    前記水平方向に平行で且つ前記第1バスバーの側から前記第2バスバーの側へ向かう方向である第1方向に延伸する給電側水平エレメントを有し、
    前記アース側エレメントは、
    前記第1方向に延伸する第1アース側水平エレメントと、
    前記第1方向に直交する第2方向に延伸するアース側垂直エレメントとを有し、
    前記アース側垂直エレメントは、前記導電体の外側で前記第1バスバーに沿って延伸する近接部分を有し、
    前記近接部分と前記第1バスバーとが容量結合し、
    前記給電側エレメントから前記導電体までの前記第2方向における第1距離は、前記アース側エレメントから前記導電体までの前記第2方向における第2距離よりも短い、車両用窓ガラス。
  2. 前記アース側エレメントは、前記第1方向とは反対向きの第3方向に延伸する第2アース側水平エレメントを有し、
    前記アース側垂直エレメントは、前記第2アース側水平エレメントを介して前記アース電極に電気的に接続される、請求項1に記載の車両用窓ガラス。
  3. 前記給電側エレメントは、前記第2方向又は前記第2方向とは反対向きの第4方向に延伸する給電側垂直エレメントを有し、
    前記給電側水平エレメントは、前記給電側垂直エレメントを介して前記給電電極に電気的に接続される、請求項1又は2に記載の車両用窓ガラス。
  4. 前記アンテナが受信する所定周波数帯の電波の中心波長をλ、前記ガラス板の波長短縮率をk、とするとき、
    前記給電側エレメントのエレメント長Lは、0.05×λ×k以上0.33×λ×k以下である、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  5. 前記アンテナが受信する所定周波数帯の電波の中心波長をλ、前記ガラス板の波長短縮率をk、とするとき、
    前記第1アース側水平エレメントのエレメント長LG1は、0.05×λ×k以上0.33×λ×k以下である、請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  6. 前記アンテナが受信する所定周波数帯の電波の中心波長をλ、前記ガラス板の波長短縮率をk、とするとき、
    前記アース電極との接続点から前記アース側垂直エレメントを含むエレメントの開放端までのエレメント長LG2は、
    0.26×λ×k以上0.47×λ×k以下である、請求項1から5のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  7. 前記アンテナが受信する所定周波数帯の電波の中心波長をλ、前記ガラス板の波長短縮率をk、とするとき、
    前記近接部分のエレメント長LGBは、0.10×λ×k以上0.36×λ×k以下である、請求項1から6のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  8. 前記近接部分と前記第1バスバーとの間隔は、1mm以上20mm以下である、請求項1から7のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  9. 前記近接部分と前記第1バスバーとに挟まれる領域は、空白領域である、請求項1から8のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  10. 前記ガラス板を二分するように前記第2方向に延伸する中心仮想線によって、第1領域と第2領域に分けたとき、
    前記アンテナは、前記第1領域の中に配置される、請求項1から9のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  11. 前記アンテナは、前記中心仮想線から前記水平方向に50mm以上離れている、請求項10に記載の車両用窓ガラス。
  12. 前記加熱部材は、
    前記水平方向に沿って延在し且つ前記垂直方向に並んで配置される複数のヒータ線と、
    前記複数のヒータ線のうち少なくとも2本のヒータ線を短絡する複数の短絡線とを有し、
    前記複数のヒータ線は、前記給電側水平エレメントに最も近い第1ヒータ線と、前記垂直方向に前記第1ヒータ線と隣り合う第2ヒータ線とを含み、
    前記複数の短絡線は、前記第1領域の中に配置される第1短絡線と、前記第1短絡線に対して前記第1方向の側に配置される第2短絡線とを含み、
    前記第1短絡線は、前記第1ヒータ線と前記第2ヒータ線とを含む少なくとも2本のヒータ線を短絡し、
    前記アンテナが受信する所定周波数帯の電波の波長をλ、前記ガラス板の波長短縮率をk、とするとき、
    前記第1バスバーと前記第1短絡線との前記第1方向の距離LS1は、0.16×λ×k以上0.42×λ×k以下であり、
    前記第1短絡線と前記第2短絡線との前記第1方向の距離LS2は、0.10×λ×k以上0.36×λ×k以下である、請求項10又は11に記載の車両用窓ガラス。
  13. 前記加熱部材は、前記水平方向に沿って延在し且つ前記垂直方向に並んで配置される複数のヒータ線を有し、
    前記複数のヒータ線のうち前記給電側水平エレメントに最も近い第1ヒータ線に接続される第1補助エレメントを備え、
    前記第1補助エレメントは、前記第1ヒータ線と接続して前記加熱部材から離れる方向に延伸する第1接続エレメントと、前記第1接続エレメントから前記水平方向に分岐する分岐エレメントとを有するT字状エレメントを含む、
    前記分岐エレメントの少なくとも一部は、前記給電側エレメントと前記第1ヒータ線との間に配置される、請求項1から12のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  14. 前記分岐エレメントと前記給電側水平エレメントとの距離は、1mm以上30mm以下である、請求項13に記載の車両用窓ガラス。
  15. 前記分岐エレメントと前記第1ヒータ線との距離は、1mm以上30mm以下である、請求項13又は14に記載の車両用窓ガラス。
  16. 前記第1補助エレメントは、前記第1ヒータ線から離れる方向に前記分岐エレメントの端部から延伸する第1部分エレメントを含む、請求項13から15のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  17. 前記第1補助エレメントは、前記アース側エレメントに近づく方向に前記第1部分エレメントから延伸する第2部分エレメントを含む、請求項16に記載の車両用窓ガラス。
  18. 前記第1補助エレメントは、2つの開放端を有し、
    前記アンテナが受信する所定周波数帯の中心波長をλ、前記ガラス板の波長短縮率をk、とするとき、
    前記2つの開放端の間のエレメント長LA1は、0.15×λ×k以上0.47×λ×k以下である、請求項13から17のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  19. 前記ガラス板を二分するように前記第2方向に延伸する中心仮想線によって、第1領域と第2領域に分けたとき、
    前記アンテナ及び前記第1補助エレメントは、前記第1領域の中に配置される、請求項13から18のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  20. 前記第1補助エレメントは、前記中心仮想線から前記水平方向に50mm以上離れている、請求項19に記載の車両用窓ガラス。
  21. 前記複数のヒータ線のうち前記給電側水平エレメントから最も離れた第3ヒータ線、または、前記第3ヒータ線と前記垂直方向に隣り合う第4ヒータ線に接続される第2補助エレメントを備え、
    前記第2補助エレメントは、前記第3ヒータ線又は前記第4ヒータ線と接続して前記第1ヒータ線から離れる方向に延伸する第2接続エレメントと、前記第2接続エレメントから前記水平方向に延伸する水平部とを有するL字状エレメントを含む、請求項13から20のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  22. 前記水平部と前記第3ヒータ線との距離、または、前記水平部と前記第4ヒータ線との距離は、1mm以上30mm以下である、請求項21に記載の車両用窓ガラス。
  23. 前記アンテナが受信する所定周波数帯の電波の中心波長をλ、前記ガラス板の波長短縮率をk、とするとき、
    前記第2補助エレメントのエレメント長LA2は、0.10×λ×k以上0.26×λ×k以下である、請求項22に記載の車両用窓ガラス。
  24. 前記ガラス板を二分するように前記第2方向に延伸する中心仮想線によって、第1領域と第2領域に分けたとき、
    前記アンテナ、前記第1補助エレメント及び前記第2補助エレメントは、前記第1領域の中に配置される、請求項21から23のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  25. 前記アンテナは、DABのバンドIIIの電波を受信する、請求項1から24のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  26. 前記近接部分は、前記第1距離よりも狭い間隔で前記第1バスバーに沿っている、請求項1から25のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  27. 前記第1距離は、前記給電側水平エレメントから前記加熱部材までの前記第2方向における距離であり、
    前記第2距離は、前記第1アース側水平エレメントから前記加熱部材までの前記第2方向における距離である、請求項1から26のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  28. 前記第2方向とは反対向きの方向を第4方向とするとき、
    前記アース電極は、前記給電電極との間に前記第1方向及び前記第4方向に間隔を空けて配置された、請求項1から27のいずれか一項に記載の車両用窓ガラス。
  29. 車体の窓枠に取り付けられる車両用窓ガラスであって、
    ガラス板と、
    前記ガラス板に設けられる導電体と、
    前記ガラス板に設けられるアンテナとを備え、
    前記車両用窓ガラスを前記窓枠に取り付けた状態で平面視したとき、水平面に平行な方向を水平方向と定義し、前記水平方向に直交する方向を垂直方向と定義すると、
    前記導電体は、
    前記ガラス板の前記水平方向での両端側において前記垂直方向に延在する第1バスバー及び第2バスバーと、前記第1バスバーと前記第2バスバーとの間に配置され且つ前記第1バスバー及び前記第2バスバーを介して電圧が印加されることで前記ガラス板を加熱する加熱部材とを有し、
    前記アンテナは、
    前記第2バスバーよりも前記第1バスバーの近くに位置する、給電用の給電電極と、
    前記第2バスバーよりも前記第1バスバーの近くに位置し、前記給電電極との間に間隔を空けて配置される、アース用のアース電極と、
    前記給電電極に電気的に接続される給電側エレメントと、
    前記アース電極に電気的に接続されるアース側エレメントとを有し、
    前記給電側エレメントは、
    前記水平方向に平行で且つ前記第1バスバーの側から前記第2バスバーの側へ向かう方向である第1方向に延伸する給電側水平エレメントを有し、
    前記アース側エレメントは、
    前記第1方向に延伸する第1アース側水平エレメントと、
    前記第1方向に直交する第2方向に延伸するアース側垂直エレメントとを有し、
    前記アース側垂直エレメントは、前記導電体の外側で前記第1バスバーに沿って延伸する近接部分を有し、
    前記給電側エレメントから前記導電体までの前記第2方向における第1距離は、前記アース側エレメントから前記導電体までの前記第2方向における第2距離よりも短く、
    前記給電電極、前記アース電極、前記給電側エレメント及び前記アース側エレメントは、前記導電体の外側に位置する、車両用窓ガラス。
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