JP2014216805A - 自動車用ガラスアンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】後部窓ガラスの上部余白部にFMラジオ用メインアンテナとFMラジオ用サブアンテナとDAB用アンテナとが配設されており、所望の帯域において電波を好適に受信できる自動車用ガラスアンテナを提供する。
【解決手段】自動車の後部窓ガラスのデフォッガの上部に設けられ、FM第1アンテナとFM第2アンテナとDAB用アンテナとを備え、FM第1アンテナの余白部にFM第2アンテナとDAB用アンテナとが備えられ、FM第2アンテナは後部窓ガラスの側辺部に配設されたFM第2アンテナ給電点とFM第2アンテナエレメントとを備え、FM第2アンテナエレメントはFM第2アンテナ第1線条とFM第2アンテナ第2線条とを備え、FM第2アンテナ第1線条はその一端がFM第2アンテナ給電点に接続され、FM第2アンテナ給電点から離れる方向に延伸され、その反対側の一端がFM第2アンテナ第2線条の先端又は途中部に接続される。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車の後部窓ガラスのデフォッガ上部余白部にFM放送波をダイバーシティ受信させるための2本のFM用アンテナとDAB(Digital Audio Broadcasting)放送波を受信するためのDAB用アンテナとを共存させた自動車用ガラスアンテナに関するものである。
近年、ラジオ放送においては、従来のアナログ変調方式によるAM、FMラジオ放送に比べて、低ノイズで高品質の各種のデジタル変調方式のデジタルラジオが開発され、世界各国において、DAB(Digital Audio Broadcasting)、DRM(Digital Radio Mondiale)、DMB(Digital Multimedia Broadcasting)、ISDB(Integrated Services Digital Broadcasting、統合デジタル放送サービス)等の各種放送規格のデジタルラジオ放送が実用化に至っている。
これらの各種のデジタルラジオ放送規格のうち、ほぼ世界各国で使用され標準規格となっている規格が前記DAB規格であり、周波数帯域が174〜240MHzのDAB規格の第1の周波数帯域であるバンド3帯と、周波数帯域が1452〜1492MHzのDAB規格の第2の周波数帯域であるLバンド帯の2つの離れた周波数帯域が使用されている。
自動車の後部窓ガラスのデフォッガの余白部には、FM放送波(日本国内での帯域、76MHz〜90MHz、日本国外での帯域、88MHz〜108MHz)を受信するためのFM用アンテナが2本備えられ、FM放送波をダイバーシティ受信させることがある。従来、2本のFM用アンテナのうちの一本は、デフォッガの上部余白部に備えられ、もう一本のアンテナはデフォッガの下部余白部に備えられていた。
しかしながら、近年、例えば、本出願人の出願に係わる特開2011−135405号公報(特許文献1)に記載されているように2本のFM用アンテナを上部余白部に備える構成とすることがある。特許文献1のアンテナでは、後部窓ガラスのデフォッガ上部余白部にFMラジオ用メインアンテナを備え、前記FMラジオ用メインアンテナの余白部にFMラジオ用サブアンテナを備えている。
特開2011−135405号公報
DAB用アンテナを後部窓ガラスの上部余白部に配設する場合、FMラジオ用メインアンテナの余白部に、FMラジオ用サブアンテナとDAB用アンテナとが配設されることになる。
このような配設となると、DAB用アンテナとFMラジオ用サブアンテナとが、近い距離で配設されることとなり、相互に電磁的に干渉し、DAB用アンテナのバンド3帯でのアンテナ感度を低下させてしまうことがある。
本発明は、この問題点の解決を図る。すなわち、後部窓ガラスの上部余白部にFMラジオ用メインアンテナとFMラジオ用サブアンテナと、DAB用アンテナとが配設されており、それぞれのアンテナが所望の帯域において電波を好適に受信できる自動車用ガラスアンテナを提供することを目的としている。
本発明の自動車用ガラスアンテナは、自動車の後部窓ガラスのデフォッガの上部に設けられるガラスアンテナである。この自動車用ガラスアンテナは、FM又は、FM及びAM放送波を受信するFM第1アンテナと、前記FM第1アンテナとともにFM放送波をダイバーシティ受信するFM第2アンテナと、DAB放送波を受信するDAB用アンテナを少なくとも備えている。
前記FM第1アンテナは、前記後部窓ガラスが自動車に取り付けられたときに、前記FM第1アンテナエレメントと自動車のフランジ端縁とによって形成される余白部がデフォッガの上部に設けられるように配設されている。
前記FM第2アンテナと前記DAB用アンテナとは、前記余白部に備えられている。そして、前記FM第2アンテナは、前記後部窓ガラスの側辺部に配設されたFM第2アンテナ給電点と、FM第2アンテナエレメントとを備えている。
前記FM第2アンテナエレメントは、FM第2アンテナ第1線条と、FM第2アンテナ第2線条とを備えており、前記FM第2アンテナ第1線条は、その一端が、前記FM第2アンテナ給電点に接続され、前記FM第2アンテナ給電点から離れる方向に伸ばされており、その反対側の一端が、FM第2アンテナ第2線条の先端又は途中部に接続されている。
本発明の自動車用ガラスアンテナでは、前記FM第2アンテナの前記FM第2アンテナ第2線条を前記DAB用アンテナのエレメントとオーバーラップさせるとよい。または、前記FM第2アンテナの前記FM第2アンテナ第1線条及び前記FM第2アンテナ第2線条を、前記DAB用アンテナのエレメントとオーバーラップさせることもできる。なお、本件明細書において、別々のアンテナエレメントの2本の線条の「所定の長さ範囲と所定の間隔における近接した重なり合い」を「オーバーラップ」と言う。
本発明の自動車用ガラスアンテナは、このような構成とすることによって、前記DAB用アンテナのアンテナ感度を高めることができる。
本発明の自動車用ガラスアンテナでは、前記DAB用アンテナとして、芯線側給電点と接地側給電点とを備えており、前記芯線側給電点には、芯線側エレメントが接続されており、前記接地側給電点には、接地側エレメントを接続させたアンテナを用いてもよい。
本発明の自動車用ガラスアンテナでは、前記DAB用アンテナの接地側エレメントの一部又は全部を、前記FM第2アンテナの前記FM第2アンテナ第2線条に近接させて容量結合させるとよい。または前記DAB用アンテナの接地側エレメントの一部又は全部を、前記FM第2アンテナの前記FM第2アンテナ第1線条及び前記FM第2アンテナ第2線条と近接して容量結合させるとよい。このような構成とすることによって、前記DAB用アンテナのバンド3帯でのアンテナ感度をより高めることができる。
本発明の自動車用ガラスアンテナは、前記DABアンテナのエレメントと前記FM第2アンテナのエレメントとが間隔が3mm以上10mm以下でオーバーラップしているとよい。この範囲で調整をすることで、前記DAB用アンテナのバンド3帯で高いアンテナ感度を得ることができる。
本発明の自動車用ガラスアンテナは、前記FM第2アンテナの構成を、上記のような構成としているため、前記FM第2アンテナのアンテナ感度を、FM帯域の帯域外であるDABのバンド3帯において低く抑えることができる。そのため、前記FM第2アンテナと前記DAB用アンテナとを、前記FM第1アンテナエレメントと自動車のフランジ端縁とによって形成される余白部に配設していても、前記DAB用アンテナは、良好なアンテナ感度を得ることができる。このような感度の相違から、前記後部窓ガラスのデフォッガ上部余白部に2本のFMアンテナと、前記DAB用アンテナとを共存させつつ、各アンテナが、それぞれの所望の帯域において、所望のアンテナ感度を得ることができるようになる。
実施形態1に係わる自動車用ガラスアンテナの正面全体図。 実施形態1に係わる自動車用ガラスアンテナのFM第2アンテナとDAB用アンテナ周辺の正面拡大図。 実施形態2に係わる自動車用ガラスアンテナの正面全体図。 実施形態2に係わる自動車用ガラスアンテナのFM第2アンテナとDAB用アンテナ周辺の正面拡大図。 実施形態3に係わる自動車用ガラスアンテナの正面全体図。 実施形態3に係わる自動車用ガラスアンテナのFM第2アンテナとDAB用アンテナ周辺の正面拡大図。 実施例と比較例それぞれの自動車用ガラスアンテナのFM第2アンテナのFM周波数帯域における周波数ごとの平均アンテナ感度を示した図。 実施例と比較例それぞれの自動車用ガラスアンテナのFM第2アンテナのDABのバンド3帯における周波数ごとの平均アンテナ感度を示した図。 実施例と比較例それぞれの自動車用ガラスアンテナのDAB用アンテナのDABのバンド3帯における周波数ごとの平均アンテナ感度を示した図。 実施例の自動車用ガラスアンテナにおいて、FM第2アンテナとDAB用アンテナとをオーバーラップさせる距離(オーバーラップ距離)を変化させたときのDAB用アンテナのバンド3帯での平均アンテナ感度を示した図。 比較例に係わる自動車用ガラスアンテナの正面全体図。 比較例に係わる自動車用ガラスアンテナのFM第2アンテナとDAB用アンテナ周辺の正面拡大図。
以下、本発明の実施形態の自動車用ガラスアンテナの構成について説明する。なお、本明細書において、上下左右の用語は、添付の図面について使用するものであり、実際の物品における方向を規定するものではない。
<実施形態1>
図1は、本発明の実施形態1に係わるアンテナの正面図である。
[全体構成]
実施形態1の自動車用ガラスアンテナは、後部窓ガラス1のデフォッガ5の上部に設けられるガラスアンテナであって、デフォッガ5の上部の右辺側から左辺側に亘って配設したFM放送波を受信するFM第1アンテナ2と、前記FM第1アンテナとともにFM放送波をダイバーシティ受信するFM第2アンテナ3と、DAB用アンテナ4を左辺側に配設している。FM第1アンテナ2は、FM放送波及びAM放送波の両方を受信するアンテナであってもよい。
デフォッガ5は、後部窓ガラス1の両側辺部に縦長に備えられた一対のバスバ51を備えており、一対のバスバ51の間には、複数本の加熱水平線条52が配設されており、各加熱水平線条52の両端は、一対のバスバ51に接続されている。そして、後部窓ガラス1の中心線rに沿ってデフォッガ垂直線条53を配設してもよい。デフォッガ垂直線条53は、その上端が最上部の加熱水平線条52に接続され、交差する全ての加熱水平線条52と接続されて、その下端が、最下部の加熱水平線条52に接続されている。
FM第1アンテナ2は、メインアンテナとして機能し、FM第2アンテナ3が、サブアンテナとして機能している。FM第1アンテナ2は、デフォッガ5の上部の後部窓ガラス1の右側辺部にFM第1アンテナ給電点21を備えている。そして、FM第1アンテナ給電点21からFM第1アンテナエレメント22が伸ばされている。
FM第1アンテナエレメント22は、後部窓ガラス1を自動車に取り付けたときに、前記自動車のフランジ端縁6の内側に全てのエレメントが配設されている。
FM第1アンテナエレメント22は、FM第1アンテナ水平線条221、FM第1アンテナ垂直線条222、FM第1アンテナ第1コ字エレメント223、FM第1アンテナ第2コ字エレメント224及びFM第1アンテナ引き出し線条225を備えている。
FM第1アンテナ水平線条221は、後部窓ガラス1を自動車に取り付けたときに、フランジ端縁6の上部に沿うように配設されている。また、FM第1アンテナ第1コ字エレメント223は、後部窓ガラスの中心線rをまたぐように配設されるFM第1アンテナ第1コ字エレメント上部水平線条223a、その下部に離隔して配設されるFM第1アンテナ第1コ字エレメント下部水平線条223bと、両水平線条の右端同士を接続する接続線条とから構成されているエレメントである。そして、FM第1アンテナ第1コ字エレメント下部水平線条223bは、デフォッガ5の最上部の加熱水平線条52に離隔して配設されている。
FM第1アンテナ垂直線条222は、後部窓ガラスの中心線rに重なるように配設されている線条であり、その上端が、FM第1アンテナ水平線条221の途中部に接続されており、その下端は、FM第1アンテナ第1コ字エレメント上部水平線条223aの途中に接続されている。
FM第1アンテナ第2コ字エレメント224は、後部窓ガラスの中心線rの右側に配設されており、FM第1アンテナ水平線条とFM第1アンテナ第1コ字エレメント上部水平線条223aとの間の配設されている。
FM第1アンテナ第2コ字エレメント224は、FM第1アンテナ第2コ字エレメント上部水平線条224a、その下部に配設されるFM第1アンテナ第2コ字エレメント下部水平線条224b及び両水平線条の右端同士を接続する接続線条から構成されている。
FM第1アンテナ第2コ字エレメント下部水平線条224bは、その途中部が、FM第1アンテナ第1コ字エレメント上部水平線条223aの右端とを接続する接続線条で接続されている。また、FM第1アンテナ第2コ字エレメント上部水平線条224aとFM第1アンテナ給電点21とは、その一端がFM第1アンテナ給電点21に接続され、上方に伸ばされて、さらにFM第1アンテナ第2コ字エレメント上部水平線条224aとFM第1アンテナ水平線条221との間に配設され、もう一端が、FM第1アンテナ第2コ字エレメント上部水平線条224aに接続されるFM第1アンテナ引き出し線条で接続されている。
後部窓ガラスの中心線rの左側には、FM第1アンテナ水平線条221、FM第1アンテナ垂直線条222、FM第1アンテナ第1コ字エレメント上部水平線条223aと、左側側辺側のフランジ端縁6とで挟まれたFM第1アンテナエレメント22の余白部23(点線で示す)が形成されている。
FM第1アンテナ2の形状は、ここに示されたものに限定されるものではない。後部窓ガラス1を自動車に取り付けたときに、自動車のフランジ端縁6とFM第1アンテナエレメント22とで形成される余白部23が、FM第2アンテナ3と、DAB用アンテナ4とを備えられるだけの面積を備えられるようにFM第1アンテナ2は形成されておればよい。
FM第1アンテナエレメント22の余白部23に、FM第2アンテナ3とDAB用アンテナ4とが配設される。
FM第2アンテナ3は、後部窓ガラス1の左側辺部に、FM第2アンテナ給電点31が設けられている。そして、FM第2アンテナ給電点31から、FM第2アンテナエレメント32が伸ばされている。
DAB用アンテナ4は、FM第2アンテナ3の上に配設されている。DAB用アンテナ4は、後部窓ガラス1の左側辺部に接地側給電点42が配設され、その上に芯線側給電点41が配設されている。そして、接地側給電点42、芯線側給電点41からそれぞれ接地側エレメント44及び芯線側エレメント43が伸ばされている。実施形態1において、DAB用アンテナ4は、FM第2アンテナ3の上に配設されているが、必ずしもこのようにする必要はなく、DAB用アンテナ4が、FM第2アンテナ3の下に配設されるようにしてもよい。
図2は、図1において示されているFM第1アンテナエレメント22の余白部23に配設されたFM第2アンテナ3とDAB用アンテナ4とを拡大した拡大図である。
FM第2アンテナ3は、FM第2アンテナ給電点31からFM第2アンテナエレメント32が伸ばされている。FM第2アンテナエレメント32は、FM第2アンテナ第1線条321とFM第2アンテナ第2線条322とを備えている。
FM第2アンテナ第1線条321は、FM第2アンテナ給電点31にその一端が接続され、FM第2アンテナ給電点31から水平方向に後部窓ガラスの中心線rの方向に伸ばされている。そして、FM第2アンテナ第1線条321は、途中で上方向に屈曲させられFM第2アンテナ第1線条接続部321aが形成され、その先端に、FM第2アンテナ第2線条322が接続される。
FM第2アンテナ第2線条322は、水平方向に伸ばされる線条である。そして、FM第2アンテナ第2線条322の先端又はその途中部にはFM第2アンテナ第1線条321の先端がFM第2アンテナ第1線条接続部321aにより接続されている。
FM第2アンテナ第1線条321及びFM第2アンテナ第2線条322は、いずれも実施形態1で示しているように必ずしも水平線条である必要はなく、例えば屈曲部を備えるようにしたり、斜め上方や斜め下方に伸ばしたりしても構わない。
FM第2アンテナ3は、FM第2アンテナ第1線条321及びFM第2アンテナ第2線条322の長さ及び、FM第2アンテナ第1線条321とFM第2アンテナ第2線条との接続位置を変えることによって、様々な自動車の車体形状やDAB用アンテナの形状に合わせてDAB用アンテナ4のアンテナ感度が得られるように調整することができる。
DAB用アンテナ4は、後部窓ガラスの左側辺部に接地側給電点42が配設されており、さらに接地側給電点42の上側の後部窓ガラスの左側辺部に芯線側給電点41が配設されている。そして、接地側給電点42からは接地側エレメント44が伸ばされており、芯線側給電点41からは芯線側エレメント43が伸ばされている。
接地側エレメント44は、接地側第1水平線条441を備えている。接地側第1水平線条441は、その一端が接地側給電点42に接続されており、後部窓ガラスの中心線rの方向に伸ばされる線条である。
芯線側エレメント43は、芯線側第1水平線条431、芯線側垂直線条432及び芯線側第2水平線条433とから構成されている。
芯線側第1水平線条431は、その一端が芯線側給電点41に接続されており、後部窓ガラスの中心線rの方向に伸ばされる線条である。芯線側垂直線条432は、その一端が芯線側第1水平線条431の途中部に接続されており、下方に伸ばされる線条である。そして、もう一方の一端は芯線側第2水平線条433の途中部に接続されている。芯線側第2水平線条433は、芯線側第1水平線条431の下側で、左右に伸ばされる水平線条である。
このようにFM第2アンテナ3とDAB用アンテナ4とをFM第1アンテナエレメント22の余白部23内に配設しても、FM第2アンテナ3もDAB用アンテナ4もいずれのアンテナも、それぞれの所望の帯域において良好なアンテナ感度を得ることができる。この理由は、FM第2アンテナ3の構成を実施形態1のような形態とすることによって、FM第2アンテナ3のアンテナ感度を、FM帯域の外側の帯域であるDAB帯のバンド3帯において低くすることができるからである。このために、DAB用アンテナ4がFM第2アンテナ3とバンド3帯において干渉することを防ぐことができ、バンド3帯において良好なアンテナ感度を得ることができるようになる。
また、FM第2アンテナ3のFM第2アンテナ第2線条322の一部をDAB用アンテナ4の接地側水平線条441に対して所定の間隔mでオーバーラップさせると、DAB用アンテナ4のバンド3帯でのアンテナ感度を上げることができるため好ましい。
実施形態1の自動車用ガラスアンテナにおいては、FM第2アンテナ第2線条322の一部をDAB用アンテナ4の接地側水平線条441に対してオーバーラップさせているが、FM第2アンテナ第2線条322をDAB用アンテナ4の接地側水平線条441の一部に対してオーバーラップさせた方がより高いアンテナ感度が得られることがある。
実施形態1の自動車用ガラスアンテナにおいては、DAB用アンテナ4は、接地側エレメント44が、芯線側エレメント43よりもFM第2アンテナエレメント32に近接する位置に配設されている。しかしながら、これは逆であっても構わない。すなわちDAB用アンテナ4の芯線側エレメント43が、接地側エレメント44よりもFM第2アンテナエレメント32に近接するように配設されても構わない。
また、実施形態1の自動車用ガラスアンテナにおいては、DAB用アンテナ4は、接地側給電点42と芯線側給電点41とを備える非接地型アンテナであるが、接地を車体に設ける接地型アンテナであっても構わない。
実施形態1の自動車用ガラスアンテナにおいては、FM第1アンテナエレメント22の余白部23は、デフォッガ5の上部余白部の左側に設けられている。しかしながら、必ずしも左側である必要はなく、FM第1アンテナ2の構成によっては、後部窓ガラス1の上部余白部の中央部や、後部窓ガラス1の上部余白部の右側、すなわちFM第1アンテナ2のFM第1アンテナ給電点21が配設されている側に設けることもできる
[実施形態1の自動車用ガラスアンテナと受信機との接続について]
FM第1アンテナ2は、FM第1アンテナ給電点21の近傍の車体上に図示しないアンプが配設されている。前記アンプには、図示しない受信機から図示しない同軸ケーブルが延ばされて接続されている。前記アンプは、車体に接地されており、前記同軸ケーブルの外皮導線は前記アンプを介して車体に接地されている。
また、FM第1アンテナ給電点21には給電端子が半田付けされており、前記給電端子21と前記アンプとの間がAV線で接続される。
一般的にアンプは、所望の帯域以外が入力されないようにフィルターが設けられている。このために、FM第1アンテナ2は、DAB用アンテナ4が、バンド3帯の電波を受信する上での干渉は小さくなる。
FM第2アンテナ3は、FM第2アンテナ給電点31近傍の車体上に図示しない接地点が設けられており、図示しない受信機から接地点までを図示しない同軸ケーブルで接続し、前記同軸ケーブルの外皮導線は接地している。そして、FM第2アンテナ給電点31には給電端子が半田付けされており、前記給電端子から前記接地点まではAV線で接続されている。
DAB用アンテナ4は、接地側給電点42及び芯線側給電点41に給電端子が半田付けされている。図示しない受信機から前記給電端子まで図示しない同軸ケーブルで接続されている。そして、前記同軸ケーブルの芯線は、前記給電端子を介して芯線側給電点41に接続されており、前記同軸ケーブルの外皮導線は、前記給電端子を介して接地側給電点42に接続されている。また、前記受信機と前記給電端子との間には、アンプを設けても構わない。
[実施形態1の自動車用ガラスアンテナの形成方法について]
実施形態1の自動車用ガラスアンテナは、後部窓ガラス1のデフォッガ5を形成するのと同じ一般的な導電性セラミックペーストを用いることができ、デフォッガ5と同じ方法で印刷し、加熱炉によって焼付けることができる。
また、DAB用アンテナ4に関しては、透明フィルムに導電性ペーストで印刷したフィルムアンテナを後部窓ガラス1のFM第1アンテナエレメント22の余白部23に貼り付けるようにしてもよい。
<実施形態2>
図3は、本発明の実施形態2に係わるアンテナの正面図である。
実施形態2の自動車用ガラスアンテナは、FM第2アンテナ3及びDAB用アンテナ4の形状が異なる以外は、実施形態1のアンテナと同様である。以下、FM第1アンテナエレメント22の余白部23に形成されたFM第2アンテナ3及びDAB用アンテナ4を示した図4に基づいて、FM第2アンテナ3及びDAB用アンテナ4の構成を説明する。
FM第2アンテナ3は、FM第2アンテナ給電点31からFM第2アンテナエレメント32が伸ばされている。FM第2アンテナエレメント32は、FM第2アンテナ第1線条321とFM第2アンテナ第2線条322とを備えている。
FM第2アンテナ第1線条321は、FM第2アンテナ給電点31にその一端が接続され、FM第2アンテナ給電点31から水平方向に後部窓ガラスの中心線rの方向に伸ばされている。そして、FM第2アンテナ第1線条321は、途中で上方向に屈曲させられFM第2アンテナ第1線条接続部321aが形成され、その先端に、FM第2アンテナ第2線条322が接続される。
FM第2アンテナ第2線条322は、水平方向に伸ばされる線条である。FM第2アンテナ第2線条322の先端にFM第2アンテナ第1線条321の先端が接続されている。そして、FM第2アンテナ第2線条322は、FM第2アンテナ第1線条321と接続されている先端から後部窓ガラス1の左側辺に伸ばされている。
DAB用アンテナ4は、後部窓ガラス1の左側辺部に接地側給電点42が配設されており、さらに接地側給電点42の上側の後部窓ガラス1の左側辺部に芯線側給電点41が配設されている。そして、接地側給電点42からは接地側エレメント44が伸ばされており、芯線側給電点41からは芯線側エレメント43が伸ばされている。
芯線側エレメント43は、芯線側第1水平線条431で構成されている。
芯線側第1水平線条431は、その一端が芯線側給電点41に接続されており、後部窓ガラスの中心線rの方向に伸ばされる線条である。
接地側エレメント44は、接地側ループ状線条442で構成されている。接地側ループ状線条442は、その一端が接地側給電点42に接続されており、芯線側第1水平線条431を囲むように、後部窓ガラスの中心線rの方向に伸ばされ接地側ループ状線条下辺部442aが形成され、さらに上方に伸ばされ、そして後部窓ガラスの左側辺部に伸ばされる先端が開放されている線条である。
FM第2アンテナ3とDAB用アンテナ4とは、このような形状であっても、それぞれの所望の帯域において、良好なアンテナ感度を得ることができる。また、FM第2アンテナ3のFM第2アンテナ第2線条322と、DAB用アンテナ4の接地側ループ状線条下辺部442aの一部とを間隔mでオーバーラップさせることで、DAB用アンテナ4でのバンド3帯でのアンテナ感度を高めることができる。
<実施形態3>
図5は、本発明の実施形態3に係わるアンテナの正面図である。
実施形態3の自動車用ガラスアンテナは、FM第2アンテナ3及びDAB用アンテナ4の形状が異なる以外は、実施形態2のアンテナと同様である。以下、FM第1アンテナエレメント22の余白部23に形成されたFM第2アンテナ3及びDAB用アンテナ4を示した図6に基づいて、FM第2アンテナ3及びDAB用アンテナ4の構成を説明する。
FM第2アンテナ3は、FM第2アンテナ補助線条323が配設されている点が、実施形態2とは異なっている。FM第2アンテナ補助線条323は、その一端がFM第2アンテナ給電点31に接続され、FM第2アンテナ第1線条321に離隔して水平に伸ばされ、もう一端が、FM第2アンテナ第1線条接続部321aに接続されている。
DAB用アンテナ4は、接地側エレメント44の接地側ループ状線条442の形状が実施形態2と相違し、接地側補助線条443を備えている。
接地側エレメント44の接地側ループ状線条442は、その一端が接地側給電点42に接続されており、芯線側第1水平線条431を囲むように配設されており、その先端は開放されている。接地側ループ状線条下辺部442aは、まず、FM第2アンテナ第2線条322と間隔mでオーバーラップして伸ばされ、さらに、FM第2アンテナ第1線条接続部321aに間隔qでオーバーラップして伸ばしている。そして、接地側ループ状線条442には、接地側補助線条443が接続されている。
FM第2アンテナ3とDAB用アンテナ4とは、このような形状であっても、それぞれの所望の帯域において、良好なアンテナ感度を得ることができる。
図1に示される実施形態1の自動車用ガラスアンテナを自動車の開口部のフランジに載置、固定し、FM第1アンテナ2を日本国外のFM帯の周波数帯域である88MHz〜108MHzで良好なアンテナ感度が得られるようにFM第1アンテナエレメント22を構成する各線条の長さと位置関係を調整し、FM第2アンテナ3を日本国外のFM帯域の周波数帯域である88MHz〜108MHzで良好なアンテナ感度が得られるようにFM第2アンテナエレメント32を構成する各線条の長さと位置関係を調整するとともに、DABのバンド3帯である174MHz〜240MHzにおいて、アンテナ感度が小さくなるようにFM第2アンテナエレメント32の各線条の長さと位置関係との調整をおこなった。またDAB用アンテナ4に関しても、DABのバンド3帯である174MHz〜240MHzにおいて良好なアンテナ感度が得られるように各線条の長さと位置関係との調整をおこなった。
<実施例に係わる自動車用ガラスアンテナのFM第2アンテナ及びDAB用アンテナの寸法及び両アンテナ間の間隔>
図2に示した符号を用いて以下に寸法を記す。
[DAB用アンテナの寸法]
芯線側給電点41及び接地側給電点42の寸法=10mm×10mm
芯線側第1水平線条431=140mm
芯線側垂直線条432=25mm
芯線側第2水平線条433=150mm
芯線側給電点41から芯線側第1線条431と芯線側垂直線条432との接続点までの距離k=80mm
芯線側垂直線条432と芯線側第2線条433との接続点から芯線側第2線条の後部窓ガラス1の左側辺部へ延伸されている部分g=90mm
芯線側垂直線条432と芯線側第2線条433との接続点から芯線側第2線条の後部窓ガラス1の中心線rの方向へ延伸されている部分h=60mm
接地側水平線条441=105mm
芯線側第2水平線条433と接地側水平線条441との間隔n=5mm
[FM第2アンテナの寸法]
FM第2アンテナ給電点31の寸法=12mm×22mm
FM第2アンテナ第1線条321=195mm
FM第2アンテナ第1線条接続部321a=25mm
FM第2アンテナ第2線条322=245mm
FM第2アンテナ第1線条接続部321aとFM第2アンテナ第2線条との接続点からFM第2アンテナ第2線条の後部窓ガラス1の左側辺部へ延伸されている部分d=150mm
FM第2アンテナ第1線条接続部321aとFM第2アンテナ第2線条との接続点からFM第2アンテナ第2線条の後部窓ガラス1の中心線rの方向へ延伸されている部分e=95mm
[FM第2アンテナとDAB用アンテナとの間隔]
DAB用アンテナ4の接地側水平線条441とFM第2アンテナ3のFM第2アンテナ第2線条との間隔m=5mm
DAB用アンテナ4の接地側水平線条441とFM第2アンテナ3のFM第2アンテナ第2線条とのオーバーラップ長p=100mm
また、FM第2アンテナ給電点31と、DAB用アンテナ4の芯線側給電点41及び接地側給電点42の左側辺は、互いに垂直線上に乗るように配設した。
<各アンテナの形成方法>
FM第1アンテナ2、FM第2アンテナ3及びDAB用アンテナ4は、後部窓ガラス4のデフォッガ5を形成するのと同じ一般的な導電性セラミックペーストを用い、デフォッガと同じ方法で印刷し、加熱炉によって焼付けた。また、全てのアンテナを構成する各線条の幅は0.7mmとした。
<各アンテナの受信機との接続方法>
FM第1アンテナ2に関しては、FM第1アンテナ給電点21の近傍の車体上に図示しないアンプが配設した。前記アンプには、図示しない受信機から図示しない同軸ケーブルを延ばして接続した。前記アンプは、車体に接地し、前記同軸ケーブルの外皮導線は前記アンプを介して車体に接地した。
また、FM第1アンテナ給電点21には給電端子が半田付けされており、前記給電端子と前記アンプとの間がAV線で接続した。
前記アンプには、FM帯域以外が入力されないようにフィルターが設けられていた。
FM第2アンテナ3に関しては、FM第2アンテナ給電点31近傍の車体上に図示しない接地点を設けた。図示しない受信機から接地点までを図示しない同軸ケーブルで接続し、前記同軸ケーブルの外皮導線は接地した。そして、FM第2アンテナ給電点31には給電端子を半田付けし、前記給電端子から前記接地点までをAV線で接続した。
DAB用アンテナ4には、接地側給電点42及び芯線側給電点41に給電端子が半田付けした。図示しない受信機から前記給電端子まで図示しない同軸ケーブルで接続した。そして、前記同軸ケーブルの芯線は、前記給電端子を介して芯線側給電点41に接続し、前記同軸ケーブルの外皮導線は、前記給電端子を介して接地側給電点42に接続した。
<実施例に係わる自動車用ガラスアンテナの測定結果>
[FM第2アンテナ3の形状の影響]
実施例とはFM第2アンテナ3のみを変えた比較例とFM第2アンテナ3のアンテナ感度と、DAB用アンテナ4のアンテナ感度との比較を行った。
図7は、実施例のFM第2アンテナ3と後述する比較例に係わるFM第2アンテナ3との日本国外のFM帯である88MHz〜108MHzの周波数帯での各周波数におけるアンテナ感度の全方位での平均値を示したものである(以下、単に平均アンテナ感度と呼ぶことにする)。実線は実施例、点線は比較例を表している。図7の横軸の単位は周波数であり、単位はMHzである。図7の縦軸は、平均アンテナ感度を示しており、一目盛は10dBである。
図7において、実施例のFM第2アンテナ3は、日本国外のFM帯である88MHz〜108MHzの周波数帯において、比較例に係わるFM第2アンテナ3と同じ程度の高い平均アンテナ感度を得られたことがわかる。
一方で、図8は、実施例のFM第2アンテナ3と比較例に係わるFM第2アンテナ3の日本国外のFM帯の外側の周波数帯であるDABのバンド3帯である174MHz〜240MHzでの平均アンテナ感度を示した図である。実線は実施例、点線は比較例を表している。図8においても、横軸の単位は周波数であり、単位はMHzである。図8の縦軸は、平均アンテナ感度を示しており、一目盛は10dBである。
図8において、実施例のFM第2アンテナ3は、DABのバンド3帯である174MHz〜240MHzの周波数帯において、比較例に係わるFM第2アンテナ3よりも低い平均アンテナ感度が得られたことがわかる。
図9は、実施例と比較例とで、DAB用アンテナ4のバンド3帯での平均アンテナ感度の比較を行ったものである。実施例と比較例とで、DAB用アンテナ4は同一のアンテナ形状とした。実施例は実線、比較例は点線で表している。図9においても、横軸の単位は周波数であり、単位はMHzである。図9の縦軸は、平均アンテナ感度を示しており、一目盛は10dBである。
図9において、実施例と比較例とで、DAB用アンテナ4の形状は変らないにも係わらず、また、比較例の方が、実施例に比べてDAB用アンテナ4とFM第2アンテナ3とが離れて配設されているにも係わらず、実施例のDAB用アンテナ4において、DABのバンド3帯においたより高い平均アンテナ感度が得られた。
[DAB用アンテナとFM第2アンテナとの間隔の影響]
図10は、実施例の自動車用ガラスアンテナにおいて、DAB用アンテナ4の接地側水平線条441とFM第2アンテナ3のFM第2アンテナ第2線条との間隔mを変えたときのDAB用アンテナ4のバンド3帯での平均アンテナ感度の変化を示したものである。
図10においては、横軸の単位は周波数であり、単位はMHzである。図10の縦軸は、平均アンテナ感度を示しており、一目盛は2dBである。三角マークは間隔mが5mmのとき、四角マークは間隔mが10mmのとき、そしてひし形マークは間隔mが15mmのときを示している。図10からわかるように、間隔mを狭くするほど高い平均アンテナ感度が得られた。特に間隔mを10mmより狭くしたときにDAB用アンテナ4のDAB用アンテナのバンド3帯でよりよい平均アンテナ感度が得られる。しかしながら、本発明の自動車用ガラスアンテナは、一般的に導電性ペーストをプリントして作成するため、線条と線条との間隔は3mm程度設けておくことが望ましい。そのため、良好な間隔mとしては3mm〜10mmとしている。
比較例
比較例に係わる自動車用のガラスアンテナにおいては、図11、図12に示すように、FM第2アンテナ3の形状が異なっており、その他の点は実施例と同じである。
比較例のFM第2アンテナ3の形状と寸法及びDAB用アンテナ4との位置関係を図12を用いて説明する。
FM第2アンテナ3は、後部窓ガラスの左側辺部に設けられたFM第2アンテナ給電点31とFM第2アンテナエレメント32とで構成し、FM第2アンテナエレメント32は、FM第2アンテナ第1線条321で構成した。
FM第2アンテナ給電点31は、FM第2アンテナ第1線条321は、水平な線条であり、その一端がFM第2アンテナ給電点31に接続され、後部窓ガラスの中心線rの方向に真っ直ぐに伸ばされる線条とし、長さを500mmとした。そして、FM第2アンテナ第1線条321とDAB用アンテナ4の接地側水平線条441との間隔sとし、間隔s=30mmとした。
FM第2アンテナ3には、FM第2アンテナ給電点31近傍の車体上に図示しない接地点を設けた。図示しない受信機から接地点までを図示しない同軸ケーブルで接続し、前記同軸ケーブルの外皮導線は接地した。そして、FM第2アンテナ給電点31には給電端子を半田付けし、前記給電端子から前記接地点までをAV線で接続した。
1 後部窓ガラス
2 FM第1アンテナ
21 FM第1アンテナ給電点
22 FM第1アンテナエレメント
221 FM第1アンテナ水平線条
222 FM第1アンテナ垂直線条
223 FM第1アンテナ第1コ字エレメント
223a FM第1アンテナ第1コ字エレメント上部水平線条
223b FM第1アンテナ第1コ字エレメント下部水平線条
224 FM第1アンテナ第2コ字エレメント
224a FM第1アンテナ第2コ字エレメント上部水平線条
224b FM第1アンテナ第2コ字エレメント下部水平線条
225 引き出し線条
23 FM第1アンテナエレメント22の余白部
3 FM第2アンテナ
31 FM第2アンテナ給電点
32 FM第2アンテナエレメント
321 FM第2アンテナ第1線条
321a FM第2アンテナ第1線条接続部
322 FM第2アンテナ第2線条
323 FM第2アンテナ補助線条
4 DAB用アンテナ
41 芯線側給電点
42 接地側給電点
43 芯線側エレメント
431 芯線側第1水平線条
432 芯線側垂直線条
433 芯線側第2水平線条
44 接地側エレメント
441 接地側水平線条
442 接地側ループ状線条
442a 接地側ループ状線条下辺部
443 接地側補助線条
5 デフォッガ
51 バスバ
52 加熱水平線条
53 デフォッガ垂直線条
6 フランジ端縁
m、q DAB用アンテナとFM第2アンテナとのオーバーラップの間隔
p DAB用アンテナとFM第2アンテナとのオーバーラップの長さ
r 後部窓ガラスの中心線

Claims (7)

  1. 自動車の後部窓ガラス(1)のデフォッガ(5)の上部に設けられるガラスアンテナであって、
    FM又は、FM及びAM放送波を受信するFM第1アンテナ(2)と、
    前記FM第1アンテナ(2)とともにFM放送波をダイバーシティ受信するFM第2アンテナ(3)と、
    DAB放送波を受信するDAB用アンテナ(4)を少なくとも備えており、
    前記FM第1アンテナ(2)は、前記後部窓ガラス(1)が自動車に取り付けられたときに、前記FM第1アンテナエレメント(22)と自動車のフランジ端縁(6)とによって形成される余白部(23)がデフォッガ(5)の上部に設けられるように配設されており、
    前記FM第2アンテナ(3)と前記DAB用アンテナ(4)とは、前記余白部(23)に備えられ、
    前記FM第2アンテナ(3)は、前記後部窓ガラス(1)の側辺部に配設されたFM第2アンテナ給電点(31)と、FM第2アンテナエレメント(32)とを備えており、
    前記FM第2アンテナエレメント(32)は、FM第2アンテナ第1線条(321)と、FM第2アンテナ第2線条(322)とを備えており、
    前記FM第2アンテナ第1線条(321)は、その一端が、前記FM第2アンテナ給電点(31)に接続され、前記FM第2アンテナ給電点(31)から離れる方向に伸ばされており、その反対側の一端が、FM第2アンテナ第2線条(322)の先端又は途中部に接続されていることを特徴とする自動車用ガラスアンテナ。
  2. 前記FM第2アンテナ(3)の前記FM第2アンテナ第2線条(322)が、前記DAB用アンテナ(4)を構成するエレメントとオーバーラップしていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ガラスアンテナ。
  3. 前記FM第2アンテナ(3)の前記FM第2アンテナ第1線条(321)及び前記FM第2アンテナ第2線条(322)が、前記DAB用アンテナ(4)を構成するエレメントと近接してオーバーラップしていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ガラスアンテナ。
  4. 前記DAB用アンテナ(4)は、芯線側給電点(41)と接地側給電点(42)とを備えており、
    前記芯線側給電点(41)には、芯線側エレメント(43)が接続されており、
    前記接地側給電点(42)には、接地側エレメント(44)が接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用ガラスアンテナ。
  5. 前記DAB用アンテナ(4)の接地側エレメント(44)の一部又は全部が、前記FM第2アンテナ(3)の前記FM第2アンテナ第2線条(322)に近接して容量結合していることを特徴とする請求項4に記載の自動車用ガラスアンテナ。
  6. 前記DAB用アンテナ(4)の接地側エレメント(44)の一部又は全部が、前記FM第2アンテナ第1線条(321)及び前記FM第2アンテナ第2線条(322)に近接して容量結合していることを特徴とする請求項4に記載の自動車用ガラスアンテナ。
  7. 前記DABアンテナ(4)を構成するエレメントと前記FM第2アンテナ(3)のエレメント(32)とが間隔が3mm以上10mm以下でオーバーラップしていることを特徴とする請求項2乃至6のいずれかに記載の自動車用ガラスアンテナ。
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