JP2001322976A - マレイミド誘導体の製造方法 - Google Patents

マレイミド誘導体の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無水マレイン酸とアミノカルボン酸を出発原
料として、中間体の単離工程を経由することなく、マレ
イミドカルボン酸ポリオールエステル誘導体を高収率で
製造する方法を提供すること。 【解決手段】 無水マレイン酸とアミノカルボン酸化合
物とを非極性炭化水素系溶媒中で、アンモニウム塩の存
在下に反応させて、マレインアミド酸を製造し、マレイ
ンアミド酸に脂肪族アルコール又はシクロアルキルアル
コールを酸触媒の存在下に反応させてエステル化した
後、閉環反応させて、マレイミドカルボン酸エステルを
製造し、更にマレイミドカルボン酸エステルとポリオー
ルとから、エステル交換反応により、一般式(5) 【化1】 (m;1〜6の整数、R;2価の炭化水素基、R2
(ポリ)エーテル連結鎖又は(ポリ)ウレタン連結鎖)
で表われるマレイミド誘導体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、活性エネルギー線
硬化型の各種コーティング剤、表面処理剤、成形材料、
積層板、接着剤、粘着剤、バインダー等に有用な活性エ
ネルギー線硬化性化合物の製造方法に関し、さらに詳し
くは、光重合開始剤の不存在下で実用的な照射量の紫外
線によって硬化するマレイミド誘導体の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】特開平11−124403号公報には、
硬化時の悪臭、硬化塗膜の黄変、硬化塗膜からの溶出物
の原因となる光重合開始剤を使用せず、かつ実用的な光
強度、光照射量で硬化する常温で液体の活性エネルギー
線硬化性マレイミド誘導体の組成物並びにその組成物の
活性エネルギー線による硬化方法が開示されている。
【0003】該特開平11−124403号公報に開示
されているマレイミド誘導体の一つとして、マレイミド
カルボン酸類とポリオール類との脱水縮合によるマレイ
ミドカルボン酸ポリオールエステル誘導体がある。一般
に、エステル化合物はカルボン酸類とポリオール類とを
脱水縮合させることにより得られるが、反応基質の種類
によっては高収率でエステル化合物を得ることが困難な
こともあり、当該特開平11−124403号公報に記
載の合成例においても、分子内にエーテル連結鎖を有す
るポリオール類と、マレイミドカプロン酸及びマレイミ
ド酢酸等のマレイミドカルボン酸との酸触媒による脱水
エステル化反応の際、水酸基に対するカルボン酸の過剰
率が1.1倍程度の場合には、マレイミド誘導体の収率
が50%前後の例も多い。この脱水エステル化反応にお
いて、水酸基に対するカルボン酸の過剰率を高くし収率
を向上させることは可能であるが、そのような場合、過
剰のカルボン酸化合物を回収再利用しなければ工業的に
経済的な方法とはならない。
【0004】このような問題点を解決する方法として、
本発明者らは、マレイミドカルボン酸エステルとポリオ
ール類とのスズ触媒を用いるエステル交換反応による、
マレイミドカルボン酸ポリオールエステル誘導体の製法
を発明し、既に特願平11−128387号として出願
している。
【0005】該特願平11−128387号の製造方法
で用いられるマレイミドカルボン酸エステルは、例え
ば、無水マレイン酸とアミノカルボン酸とから得られる
マレインアミド酸を、酸触媒の存在下にアルコールでジ
エステル化した後、特開平3−173866号公報、な
らびに特開平2−200670号公報に開示されている
脱アルコール閉環イミド化を行なう方法等により得られ
る。
【0006】また、上記の方法においてマレイミドカル
ボン酸エステルの製造原料となるマレインアミド酸の製
造方法として、本発明者らは、非極性炭化水素系溶媒
中、無水マレイン酸とアミノカルボン酸とを反応させ、
高収率でこれを得る方法を開発し、特願平11−127
008号として出願している。
【0007】しかしながら、特開平11−124403
号公報に記載されたマレイミド誘導体を、安価な無水マ
レイン酸等を出発原料として高収率で得る工業的に有利
な方法は、これまでに全く開示されていない。例えば、
特開平3−173866号公報に開示されているよう
に、出発原料として単離精製されたマレインアミド酸を
エステル化することは、コスト面で工業的に有利な方法
とはならない。また、当該マレインアミド酸をエステル
化し、これを特開平2−200670号公報に開示され
た方法で、脱アルコール閉環イミド化反応によりマレイ
ミドカルボン酸エステルに誘導しようとした場合、生成
物であるマレイミドカルボン酸エステルが塩基性触媒の
作用により分解し、収率が低下するといった問題があ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、上記したように、マレイミド誘導体の一つ
であるマレイミドカルボン酸ポリオールエステル誘導体
を、無水マレイン酸とアミノカルボン酸を出発原料とし
て、中間体の単離工程を経由することなく、マレイミド
誘導体を高収率で製造する方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、無水マレイン酸と
アミノカルボン酸を原料として、一切の中間体の単離工
程を経由することなく、 (i)マレインアミド酸を得る工
程、(ii)マレイミドカルボン酸エステルを得る工程、
(iii)マレイミドカルボン酸ポリオールエステル誘導体
を得る工程、を連続して行なうことにより、特開平11
−124403号公報に記載されたマレイミド誘導体を
高収率、且つ、工業的に有利な方法で製造できることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明は上記課題を解決するた
めに、無水マレイン酸と一般式(1)
【0011】
【化6】
【0012】(式中、Rは2価の炭化水素基を表わ
す。)で表わされるアミノカルボン酸化合物とを非極性
炭化水素系溶媒中で、アンモニウム塩の存在下に反応さ
せて、一般式(2)
【0013】
【化7】
【0014】(式中、Rは2価の炭化水素基を表わ
す。)で表わされるマレインアミド酸を製造する第1工
程、第1工程で得たマレインアミド酸に炭素原子数1〜
10の脂肪族アルコール又は炭素原子数3〜10のシク
ロアルキルアルコールを酸触媒の存在下に反応させてエ
ステル化した後、閉環反応させて、一般式(3)
【0015】
【化8】
【0016】(式中、Rは2価の炭化水素基を表わし、
1 は炭素原子数1〜10の脂肪族アルキル基または炭
素原子数3〜10のシクロアルキル基を表わす。)で表
わされるマレイミドカルボン酸エステルを製造する第2
工程、第2工程で得たマレイミドカルボン酸エステル
と、一般式(4)
【0017】
【化9】
【0018】(式中、mは1〜6の整数を表わす。R2
は、直鎖アルキレン基、分枝アルキレン基、シクロアル
キレン基、アリール基及びアリールアルキレン基からな
る群より選ばれる1つの有機基が、エーテル結合または
ウレタン結合から選ばれる少なくとも1つの結合で結ば
れた(ポリ)エーテル連結鎖又は(ポリ)ウレタン連結
鎖を表わす。)で表わされるポリオールとから、エステ
ル交換反応により、一般式(5)
【0019】
【化10】
【0020】(式中、mは1〜6の整数を表わす。Rは
2価の炭化水素基を表わす。R2 は、直鎖アルキレン
基、分枝アルキレン基、シクロアルキレン基、アリール
基及びアリールアルキレン基からなる群より選ばれる1
つの有機基が、エーテル結合またはウレタン結合から選
ばれる少なくとも1つの結合で結ばれた(ポリ)エーテ
ル連結鎖又は(ポリ)ウレタン連結鎖を表わす。)で表
われるマレイミド誘導体を製造する第3工程、からなる
ことを特徴とするマレイミド誘導体の製造方法を提供す
る。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法の第1工程で用
いるアミノカルボン酸としては、例えば、アスパラギ
ン、アラニン、β−アラニン、アルギニン、イソロイシ
ン、グリシン、グルタミン、トリプトファン、トレオニ
ン、バリン、フェニルアラニン、ホモフェニルアラニ
ン、α−メチル−フェニルアラニン、リジン、ロイシ
ン、シクロロイシン、3−アミノプロピオン酸、α−ア
ミノ酪酸、4−アミノ酪酸、アミノ吉草酸、6−アミノ
カプロン酸、7−アミノヘプタン酸、2−アミノカプリ
ル酸、3−アミノカプリル酸、6−アミノカプリル酸、
8−アミノカプリル酸、2−アミノノナン酸、4−アミ
ノノナン酸、9−アミノノナン酸、2−アミノカプリン
酸、9−アミノカプリン酸、10−アミノカプリン酸、
2−アミノウンデカン酸、10−アミノウンデカン酸、
11−アミノウンデカン酸、2−アミノラウリン酸、1
1−アミノラウリン酸、12−アミノラウリン酸、2−
アミノトリデカン酸、13−アミノトリデカン酸、2−
アミノミスチン酸、14−アミノミスチン酸、2−アミ
ノペンタデカン酸、15−アミノペンタデカン酸、2−
アミノパルミチン酸、16−アミノパルミチン酸、2−
アミノヘプタデカン酸、17−アミノヘプタデカン酸、
2−アミノステアリン酸、18−アミノステアリン酸、
2−アミノエイコサノン酸、20−アミノエイコサノン
酸、アミノシクロヘキサンカルボン酸、アミノメチルシ
クロヘキサンカルボン酸、2−アミノ−3−プロピオン
酸、3−アミノ−3−フェニルプロピオン酸、などが挙
げられる。これらのアミノカルボン酸の中でも、一般式
(1)
【0022】
【化11】
【0023】(式中、R は2価の炭化水素基を表わ
す。)で表わされるアミノカルボン酸が好ましい。
【0024】アミノカルボン酸の使用量は、無水マレイ
ン酸1モルに対し、0.8〜1.2モルの範囲が好まし
く、0.9〜1.1モルの範囲が特に好ましく、0.9
5〜1.05の範囲が更に好ましい。
【0025】本発明の製造方法の第1工程で用いる非極
性炭化水素系溶媒としては、例えば、ベンゼン、トルエ
ン、o−キシレン、m−キシレン、p−キシレン、メシ
チレン、エチルベンゼン、クメン、シクロヘキサン、n
−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン、n−オクタ
ン、などが挙げられる。これらの非極性炭化水素系溶媒
の中でも、毒性、経済性の点から、トルエン、キシレン
が好ましい。また、これらの非極性炭化水素系溶媒は、
単独で用いることも、2種以上を併用して用いることも
できる。
【0026】非極性炭化水素系溶媒の使用量は、生成す
るマレインアミド酸が非極性炭化水素系溶媒に、難溶あ
るいは不溶であるため、反応容器中でのマレインアミド
酸スラリーの攪拌状態を考慮し、マレインアミド酸生成
重量の1倍以上が好ましく、2〜3倍以上が特に好まし
い。
【0027】本発明の製造方法の第1工程で用いられる
アンモニウム塩としては、無機酸又は有機酸のアミン塩
あるいは4級アンモニウム塩が挙げられる。
【0028】無機酸及び有機酸のアミン塩となる無機酸
及び有機酸としては、例えば、硫酸、塩酸、オルトリン
酸、ピロリン酸、亜リン酸、硝酸の如き無機酸類;メタ
ンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸、ナフタレンスルホン酸の如き有機スルホン酸
類;メチルホスホン酸、ベンゼンホスホン酸の如き有機
ホスホン酸類;トリクロル酢酸、トリフルオル酢酸、ク
ロルプロピオン酸の如きハロゲノカルボン酸類、などが
挙げられる。無機酸及び有機酸のアミン塩となるアミン
成分としては、例えば、トリメチルアミン、トリエチル
アミン、トリブチルアミン、トリオクチルアミン、トリ
(2−エチルヘキシル)アミン、ジメチル(2−エチル
ヘキシル)アミン、ジイソプロピル(2−エチルヘキシ
ル)アミン、ジイソプロピルエチルアミン、ジエチルア
ミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、ジイソブチ
ルアミン、ジ(2−エチルヘキシル)アミン、エチルイ
ソアミルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチ
ルアミン、ヘキシルアミン、2−エチルヘキシルアミ
ン、2−オクチルアミン、などが挙げられる。これらの
中でも、無機酸あるいは有機酸のトリアルキルアミン塩
が好ましく、特に少ない使用量で反応が進行するという
点で、有機スルホン酸のトリアルキルアミン塩が好まし
い。また、これらの無機酸及び有機酸のアミン塩は、単
独で用いることも、2種以上を併用して用いることもで
きる。
【0029】アンモニウム塩は、塩として単離されてい
るものを反応に用いることができ、また、非極性炭化水
素系溶媒中へ酸類及びアミン類を別々に添加して反応系
中でアンモニウム塩を形成させてもよい。
【0030】4級アンモニウム塩としては、例えば、テ
トラメチルアンモニウムクロリド、テトラメチルアンモ
ニウムブロミド、テトラエチルアンモニウムクロリド、
テトラプロピルアンモニウムクロリド、テトラプロピル
アンモニウムブロミド、テトラプロピルアンモニウムヨ
ージド、テトラブチルアンモニウムクロリド、テトラブ
チルアンモニウムブロミド、テトラブチルアンモニウム
ヨージド、テトラペンチルアンモニウムクロリド、テト
ラペンチルアンモニウムブロミド、テトラペンチルアン
モニウムヨージド、テトラヘキシルアンモニウムブロミ
ド、テトラヘキシルアンモニウムヨージド、テトラオク
チルアンモニウムブロミド、トリオクチルメチルアンモ
ニウムクロリド、ベンジルトリメチルアンモニウムクロ
リド、ベンジルトリエチルアンモニウムクロリド、ベン
ジルトリエチルアンモニウムブロミド、ベンジルジメチ
ルテトラデシルアンモニウムクロリド、デシルトリメチ
ルアンモニウムクロリド、ラウリルトリメチルアンモニ
ウムクロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムク
ロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミ
ド、フェニルトリメチルアンモニウムクロリド、などが
挙げられる。これらのアンモニウム塩の中でも、テトラ
ブチルアンモニウムハロゲニド、テトラペンチルアンモ
ニウムハロゲニド、テトラヘキシルアンモニウムハロゲ
ニド、テトラオクチルアンモニウムハロゲニド、トリオ
クチルメチルアンモニウムクロリド、ベンジルトリエチ
ルアンモニウムハロゲニドが好ましい。これらの4級ア
ンモニウム塩は、単独で用いることも、2種以上を併用
して用いることもできる。
【0031】本発明の製造方法の第1工程におけるアン
モニウム塩の使用量は、無水マレイン酸に対して、0.
1〜30モル%の範囲が好ましく、1〜20モル%の範
囲が特に好ましい。アンモニウム塩の使用量が0.1モ
ル%未満では、アンモニウム塩の効果が少なく、また、
アンモニウム塩の使用量が30モル%を越えても、その
効果に向上はなく、製造コスト面から経済的ではない。
【0032】本発明の製造方法の第1工程は、非極性炭
化水素系溶媒に、アンモニウム塩又は酸類とアミン類を
順次仕込み、次いで無水マレイン酸を投入し、室温〜3
0℃で無水マレイン酸を溶解させた後、アミノカルボン
酸を添加して行なう。反応温度には、特に制限はない
が、40℃未満では反応の進行が遅く、通常、40℃以
上が好ましく、60〜100℃の範囲が特に好ましい。
【0033】本発明の製造方法の第2工程で用いるアル
コールは、飽和アルコールおよび不飽和アルコールのい
ずれであっても良いが、飽和アルコールの方が好まし
い。また、直鎖および環状のいずれであっても良い。そ
のようなアルコールは、炭素原子数1〜10の脂肪族ア
ルコールが好ましく、炭素原子数3〜6の脂肪族アルコ
ールが特に好ましく、また、炭素原子数3〜10のシク
ロアルカノールが好ましく、炭素原子数5〜8のシクロ
アルカノールが特に好ましい。そのようなアルコールと
しては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパ
ノール、n−ブタノール、イソブタノール、n−ペンタ
ノール、2−メチル−1−ブタノール、イソアミルアル
コール、ネオペンチルアルコール、2−エチル−1−ブ
タノール、n−ヘキサノール、n−ヘプタノール、n−
ノナノール、n−オクタノール、2−エチル−1−ヘキ
サノール、ベンジルアルコールの如き1級アルコール;
イソプロパノール、 sec−ブタノール、シクロペンタノ
ール、シクロヘキサノールの如き2級アルコール;tert
−ブタノールの如き3級アルコール;アリルアルコール
の如き不飽和アルコール、などが挙げられる。
【0034】これらのアルコールの使用量は、原料の無
水マレイン酸に対して、少なくとも2モル倍量以上、好
ましくは3から6モル倍量である。2モル倍量以下では
反応が遅く、6モル倍量以上では生産性が悪く、経済的
に不利である。
【0035】本発明の製造方法の第2工程で用いられる
酸触媒としては、硫酸、塩酸、オルトリン酸、ピロリン
酸、亜リン酸、硝酸の如き無機酸類;メタンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ナ
フタレンスルホン酸の如き有機スルホン酸類;メチルホ
スホン酸、ベンゼンホスホン酸の如き有機ホスホン酸
類;トリクロル酢酸、トリフルオル酢酸、クロルプロピ
オン酸の如きハロゲノカルボン酸類、などが挙げられ
る。
【0036】これらの酸触媒の使用量は、原料の無水マ
レイン酸に対して、少なくとも0.01モル倍量以上が
好ましく、0.1〜1モル倍量の範囲が好ましい。0.
01モル倍量以下では反応が遅く、1モル倍量以上では
マレインアミド酸の分解等の副反応が進行してマレイミ
ドカルボン酸エステルの収率が低下する傾向にあるの
で、好ましくない。
【0037】第2工程で用いる酸触媒は、ルイス塩基と
併用することもでき、その場合には、特開昭53−84
964号公報に開示されている如く酸とルイス塩基との
複合体の形で用いることが好ましい。
【0038】酸とルイス塩基との複合体に用いる酸成分
は、上記に掲げた酸触媒が挙げられる。また、酸とルイ
ス塩基との複合体に用いるルイス塩基成分としては、例
えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチル−
2−ピロリドン、アセトニトリル、1,3−ジメチルイ
ミダゾリジン−2−オン、などが挙げられる。
【0039】ルイス塩基の使用量は原料の無水マレイン
酸に対して0.01モル倍量以上が好ましいが、1モル
倍量以上使用しても反応速度に向上はないので、製造コ
スト面から経済的ではない。
【0040】本発明の製造方法の第2工程においては、
マレイミド基のラジカル重合を抑制する目的で、ラジカ
ル重合禁止剤を使用することが望ましい。ラジカル重合
禁止剤としては、例えば、ハイドロキノン、tert−ブチ
ルハイドロキノン、メトキノン、2,4−ジメチル−6
−tert−ブチルフェノール、カテコール、tert−ブチル
カテコールの如きフェノール系化合物;フェノチアジ
ン、p−フェニレンジアミン、ジフェニルアミンの如き
アミン類;ジメチルジチオカルバミン酸銅、ジエチルジ
チオカルバミン酸銅、ジブチルジチオカルバミン酸銅の
如き銅錯体、などが挙げられる。これらの重合禁止剤
は、単独で用いることも、2種以上の併用して用いるこ
ともできる。重合禁止剤の添加する場合の添加量は、原
料の無水マレイン酸に対して10〜10,000ppm
の範囲が好ましい。
【0041】本発明の製造方法の第2工程においては、
第1工程で得られたマレインアミド酸スラリーに対し、
アルコール、酸、酸触媒、必要に応じて、ラジカル重合
禁止剤を加え、脱水エステル化を行った後、溶媒及び過
剰のアルコールを系外に除去して閉環イミド化を行な
う。反応温度は、特に制限はないが、エステル化反応の
反応温度は、10〜100℃の範囲が好ましく、40〜
80℃の範囲が特に好ましい。閉環反応の反応温度は、
30〜120℃の範囲が好ましく、50〜100℃の範
囲が特に好ましい。また、反応圧力は、上記温度範囲内
であれば、常圧、減圧のいずれでも良い。
【0042】本発明の製造方法の第2工程に先立って、
第1工程で生成するマレインアミド酸を濾過により単離
して、これを用いても良いが、濾過操作を行なうことは
工業的に不利であるから、第1工程が終了後、直ちに、
アルコール、酸及び酸触媒等を加えて反応を行なうこと
が好ましい。
【0043】本発明の製造方法の第3工程で用いられる
前記一般式(4)で表われるポリオール類における、R
2 は、直鎖アルキレン基、分枝アルキレン基、シクロア
ルキレン基、アリール基及びアリールアルキレン基から
なる群より選ばれる少なくとも1つの有機基が (a)エー
テル結合及び (b)ウレタン結合からなる群より選ばれる
少なくとも1つの結合で結ばれた平均分子量44〜10
0,000の (A)(ポリ)エーテル連結鎖又は (B)(ポ
リ)ウレタン連結鎖を表わす。R2 は、これらの連結鎖
が繰り返しの一単位となって繰り返されたオリゴマーあ
るいはポリマーで構成される連結鎖であっても良い。
【0044】前記一般式(4)におけるR2 を表わす連
結鎖は、具体的には、例えば、(a)炭素原子数1〜2
4の直鎖アルキレン基、炭素原子数2〜24の分枝アル
キレン基、シクロアルキレン基及びアリール基からなる
群より選ばれる少なくとも1つの炭化水素基が、エーテ
ル結合で結合された一つあるいはそれらの繰り返し単位
を有する平均分子量44〜100,000の(ポリ)エ
ーテル(ポリ)オール残基から構成される連結鎖、ある
いは(b)炭素原子数1〜24の直鎖アルキレン基、炭
素原子数2〜24の分枝アルキレン基、シクロアルキレ
ン基及びアリール基からなる群より選ばれる少なくとも
1つの炭化水素基が、ウレタン結合で結合された一つあ
るいはそれらの繰り返し単位を有する数平均分子量23
0〜100,000の(ポリ)ウレタン(ポリ)オール
残基から構成される連結鎖である。
【0045】前記連結鎖(a)を構成する(ポリ)エー
テル(ポリ)オールとしては、例えば、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレング
リコール、ポリテトラメチレングリコールの如きポリア
ルキレングリコール類、またエチレングリコール、プロ
パンジオール、プロピレングリコール、テトラメチレン
グリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジグリセリ
ン、ジトリメチロールプロパン、ジペンタエリスリトー
ルの如きアルキレングリコール類の、エチレンオキシド
変性物、プロピレンオキシド変性物、ブチレンオキシド
変性物、テトラヒドロフラン変性物、などが挙げられ、
これらの中でも、アルキレングリコール類の各種変性物
が好ましい。
【0046】さらに、前記連結鎖(a)を構成する(ポ
リ)エーテル(ポリ)オールとしては、例えば、エチレ
ンオキシドとプロピレンオキシドの共重合体、プロピレ
ングリコールとテトラヒドロフランの共重合体、エチレ
ングリコールとテトラヒドロフランの共重合体、ポリイ
ソプレングリコール、水添ポリイソプレングリコール、
ポリブタジエングリコール、水添ポリブタジエングリコ
ールの如き炭化水素系ポリオール類、ポリテトラメチレ
ンヘキサグリセリルエーテル(ヘキサグリセリンのテト
ラヒドロフラン変性物)の如き多価水酸基化合物、など
が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0047】前記連結鎖(b)を構成する(ポリ)ウレ
タン(ポリ)オールとしては、例えば、ポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリブチレング
リコール、ポリテトラメチレングリコールの如きポリア
ルキレングリコール類;エチレングリコール、プロパン
ジオール、プロピレングリコール、テトラメチレングリ
コール、ペンタメチレングリコール、ヘキサンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール、ジグリセリン、
ジトリメチロールプロパン、ジペンタエリスリトールの
如きアルキレングリコール類の、エチレンオキシド変性
物、プロピレンオキシド変性物、ブチレンオキシド変性
物、テトラヒドロフラン変性物の如き多価水酸基化合物
と、以下に挙げるイソシアネート化合物とを水酸基過剰
の条件で付加重合させて得られるもの、などが挙げられ
る。
【0048】イソシアネートとしては、例えば、p−フ
ェニレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシア
ネート、p−キシレンジイソシアネート、m−キシレン
ジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネー
ト、2,6−トリレンジイソシアネート、4,4’−ジ
フェニルメタンジイソシアネート、3,3’−ジメチル
ジフェニル−4,4’−ジイソシアネート、3,3’−
ジエチルジフェニル−4,4’−ジイソシアネート、ナ
フタレンジイソシアネートの如き芳香族ジイソシアネー
ト類;イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジ
イソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジ
イソシアネート、水添キシレンジイソシアネート、ノル
ボルネンジイソシアネート、リジンジイソシアネートの
如き脂肪族又は脂環構造のジイソシアネート類;イソシ
アネートモノマーの一種類以上のビュレット体又は、前
記ジイソシアネート化合物を3量化したイソシアヌレー
ト体の如きポリイソシアネートなどが挙げられる。
【0049】このようにして得られる連結鎖(b)の
(ポリ)ウレタン(ポリ)オールは、特にこれらに限定
されるものではない。
【0050】本発明の製造方法の第3工程のエステル交
換反応には、反応触媒を用いることが好ましく、使用さ
れる触媒としては、一般に公知のエステル交換反応に使
用される触媒のうち、金属アルコキシドの如きアルカリ
性触媒を除く、酸性触媒及び重金属触媒が有効である。
金属アルコキシドの如きアルカリ性触媒を用いた場合、
マレイミドカルボン酸エステルの反応や分解が起こり、
目的のマレイミド誘導体を純度高く得ることが困難とな
る。
【0051】本発明の製造方法の第3工程に使用される
酸性触媒としては、例えば、硫酸、燐酸の如き無機酸;
メタンスルホン酸、ベンゼンスホン酸、p−トルエンス
ルホン酸の如き有機スルホン酸、などが挙げられる。
【0052】本発明の製造方法の第3工程に使用される
重金属触媒としては、例えば、チタンテトラブトキシ
ド、チタンテトライソプロポキシド、チタンテトラエト
キシド、チタンテトラフェノキシド、アルミニウムトリ
イソプロポキシド、シリコンテトライソプロポキシド、
ジルコニウムテトライソプロポキシドの如き金属アルコ
キシド;ハロゲン化アルミニウム、ハロゲン化チタン、
ハロゲン化マグネシウム、ハロゲン化マンガン、ハロゲ
ン化スズ、ハロゲン化鉄、ハロゲン化鉛、ハロゲン化亜
鉛、ハロゲン化ジルコニウム、ハロゲン化バナジウムの
如き金属ハロゲン化物;亜鉛、鉛、スズ、ジルコニウ
ム、銅、アンチモン、チタン、マグネシウム、マンガ
ン、コバルト、ゲルマニウムの酸化物、などが挙げられ
る。
【0053】これらのエステル交換触媒の中でも、アル
ミニウム、チタン、ジルコニウムの如き金属アルコキシ
ド;ジメチル酸化スズ(II)、ジブチル酸化スズ(I
I)、ジヘキシル酸化スズ(II)、ジオクチル酸化スズ
(II)の如きジアルキル酸化スズ(II)は、エステル交
換反応の反応速度が速いので、好ましい。また、アルミ
ニウム、チタン、ジルコニウムの如き金属アルコキシド
は、触媒の使用量が多いのに対し、ジメチル酸化スズ
(II)、ジブチル酸化スズ(II)、ジヘキシル酸化スズ
(II)、ジオクチル酸化スズ(II)の如きジアルキル酸
化スズ(II)は、少量の触媒使用量でエステル交換反応
速度が速く、コスト面、また製品への着色の少なさの点
から、特に好ましい。
【0054】触媒の使用量は、酸性触媒の場合、マレイ
ミドカルボン酸エステルに対して、0.1〜50モル%
の範囲が好ましく、1〜20モル%の範囲が特に好まし
い。また、アルミニウム、チタン、ジルコニウムの如き
金属アルコキシドを用いる場合の触媒の使用量は、マレ
イミドカルボン酸エステルに対して、1〜15モル%の
範囲が好ましく、3〜10モル%の範囲が特に好まし
い。ジメチル酸化スズ(II)、ジブチル酸化スズ(I
I)、ジヘキシル酸化スズ(II)、ジオクチル酸化スズ
(II)の如きジアルキル酸化スズ(II)を用いる場合の
触媒の使用量は、全仕込量に対して、0.01〜10モ
ル%の範囲が好ましく、0.1〜5モル%の範囲が特に
好ましい。触媒の使用量が少なすぎると実用上反応が進
まないし、多すぎても反応速度は変わらず、経済的に不
利である。さらにアルミニウム、チタン、ジルコニウム
の如き金属アルコキシドの場合は、触媒の使用量が多い
と、製品が着色する可能性もあり、有利ではない。
【0055】本発明の製造方法の第3工程は、常圧また
は減圧下で、室温〜150℃の温度範囲で、反応で生成
するアルコールを除去しながら行なうことが好ましい。
また、反応溶媒は特に必要としないが、必要に応じて、
例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、エチルベンゼン、クメン、ジイソプロピ
ルエーテル、ジブチルエーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサンの如き反応に不活性な溶媒を使用してもよ
い。また、エステル交換反応で生成するアルコールが高
沸点成分である場合、生成アルコールと共沸する反応溶
媒を添加し、反応溶媒と共沸させて該アルコールを除去
する方法を採用することもできる。例えば、生成するア
ルコールが、n−ブタノール、イソブタノールあるいは
イソアミルアルコールである場合は、共沸する反応溶媒
としてシクロヘキサン、トルエン等を用いることができ
る。
【0056】また、本発明の製造方法の第3工程におい
ては、マレイミド基のラジカル重合を抑制する目的で、
ラジカル重合禁止剤を使用することが望ましい。ラジカ
ル重合禁止剤としては、例えば、ハイドロキノン、tert
−ブチルハイドロキノン、メトキノン、2,4−ジメチ
ル−6−tert−ブチルフェノール、カテコール、tert−
ブチルカテコールの如きフェノール系化合物;フェノチ
アジン、p−フェニレンジアミン、ジフェニルアミンの
如きアミン類;ジメチルジチオカルバミン酸銅、ジエチ
ルジチオカルバミン酸銅、ジブチルジチオカルバミン酸
銅の如き銅錯体、などが挙げられる。これらの重合禁止
剤は、単独で用いることも、2種以上の併用して用いる
こともできる。重合禁止剤の添加量は、全仕込量に対し
て10〜10,000ppmの範囲が好ましい。
【0057】本発明の製造方法の第3工程を始めるにあ
たっては、第2工程で生成するマレイミドカルボン酸エ
ステルを蒸留等により精製してこれを用いても良いが、
精製操作を行なうことは工業的に不利であるから、第2
工程が終了したら直ちにポリオールと触媒を加えて反応
を行なうことが好ましい。
【0058】
【実施例】以下、実施例を用いて本発明をさらに詳細に
説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に限
定されるものではない。
【0059】<合成例1>−ポリエーテルウレタンポリ
オールの合成 攪拌機、温度計、滴下ロート及び冷却管を備えた容量5
00mlの4つ口フラスコに、ポリエチレングリコール2
00(関東化学製、数平均分子量200)200g、ジ
ブチルスズジラウレート50mgを仕込んだ後、加熱し
て液温を70℃に保ちながら、イソホロンジイソシアネ
ート(関東化学製)111gを40分かけて滴下した。
滴下終了後、さらに70℃で5時間反応を続けた。反応
混合物を冷却した後、赤外線吸収スペクトル(IRスペ
クトル)にて遊離イソシアネートの吸収の消失を確認し
て、数平均分子量622のポリエーテルウレタンジオー
ル310gを得た。
【0060】<実施例1>攪拌機、温度計、滴下ロー
ト、ディーンスターク分留器及び冷却管を備えた容量3
リットルのセパラブル4つ口フラスコに、トルエン82
5g、p−トルエンスルホン酸一水和物31.4g及び
トリエチルアミン16.7gを順次仕込み、攪拌しなが
ら無水マレイン酸180gを加えた後、30℃まで昇温
させながら溶解させた。さらにβ−アラニン163gを
加えた後、攪拌しながら70℃で3時間反応させた。5
0℃に冷却した後、n−ブタノール612g、濃硫酸5
4g、ジメチルスルホキシド41g及びヒドロキノン
0.2gを順次仕込み、50℃に加熱し、減圧下で、ト
ルエン及びn−ブタノールからなる混合液を留去した。
これと同時にn−ブタノールを滴下した。5時間後、n
−ブタノールの滴下を止め、減圧下80℃で残存するト
ルエン、n−ブタノール、続いて生成するn−ブタノー
ルを留去しながら7時間閉環イミド化反応を行った。反
応後、反応液にトルエン500gを加えて溶解し、水5
0mlで3回洗浄し、有機層を分離、濃縮して粗製のマレ
イミドプロピオン酸n−ブチルのトルエン溶液を得た。
この溶液を高速液体クロマトグラフィーで分析した結
果、無水マレイン酸基準の収率92%でマレイミドプロ
ピオン酸n−ブチルが生成していることがわかった。こ
の溶液を減圧下、60℃に加熱してトルエンを留去した
後、数平均分子量650のポリテトラメチレングリコー
ル(デユポン社製「Terathane650」)56
0g、ジブチル酸化スズ(II)5.0g及びヒドロキノ
ン0.4gを仕込み、110℃で10時間、5mmHgの減
圧下で反応させた。ガスクロマトグラフィーを用いてマ
レイミドプロピオン酸n−ブチルがほぼ消失したことを
確認した。この反応液にトルエン800gを加え、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液200mlで2回洗浄し、さら
に飽和食塩水200mlで2回洗浄した後、有機層を濃縮
して、無水マレイン酸基準の収率90%でマレイミドプ
ロピオン酸ポリテトラメチレングリコールエステルを得
た。
【0061】<実施例2>実施例1において、β−アラ
ニン163gに代えて、バリン215gを用いた以外
は、実施例1と同様にして反応を行ない、収率87%で
マレイミドイソ吉草酸ポリテトラメチレングリコールエ
ステルを得た。
【0062】<実施例3>実施例1において、β−アラ
ニン163gに代えて、6−アミノカプロン酸241g
を用いた以外は、実施例1と同様にして、収率91%で
マレイミドカプロン酸ポリテトラメチレングリコールエ
ステルを得た。
【0063】<実施例4>実施例1において、β−アラ
ニン163gに代えて、グリシン138gを用いた以外
は、実施例1と同様にして、収率90%でマレイミド酢
酸ポリテトラメチレングリコールエステルを得た。
【0064】<実施例5>実施例1において、トリエチ
ルアミン16.7gに代えて、トリブチルアミン30.
6gを用いた以外は、実施例1と同様にして、収率89
%でマレイミドプロピオン酸ポリテトラメチレングリコ
ールエステルを得た。
【0065】<実施例6>実施例1において、ジメチル
スルホキシド41gに代えて、N,N−ジメチルホルム
アミド38gを用いた以外は、実施例1と同様にして、
収率87%でマレイミドプロピオン酸ポリテトラメチレ
ングリコールエステルを得た。
【0066】<実施例7>実施例1において、ジブチル
酸化スズ(II)5.0gに代えて、ジオクチル酸化スズ
(II)5.0gを用いた以外は、実施例1と同様にし
て、収率88%でマレイミドプロピオン酸ポリテトラメ
チレングリコールエステルを得た。
【0067】<実施例8>攪拌機、温度計、滴下ロー
ト、ディーンスターク分留器及び冷却管を備えた容量3
リットルのセパラブル4つ口フラスコに、トルエン82
5g及びトリエチルアミン硫酸塩42.1gを順次仕込
み、攪拌しながら無水マレイン酸180gを加えた後、
30℃まで昇温させながら溶解させた。さらにβ−アラ
ニン163gを加えた後、攪拌しながら70℃で3時間
反応させた。50℃に冷却した後、n−ブタノール61
2g、濃硫酸54g、ジメチルスルホキシド41g及び
ヒドロキノン0.2gを順次仕込み、50℃に加熱し、
減圧下で、トルエン及びn−ブタノールからなる混合液
を留去した。これと同時にn−ブタノールを滴下した。
5時間後、n−ブタノールの滴下を止め、減圧下80℃
で残存するトルエン、n−ブタノール、続いて生成する
n−ブタノールを留去しながら7時間閉環イミド化反応
を行った。反応後、反応液にトルエン500gを加えて
溶解し、水50mlで3回洗浄し、有機層を分離、濃縮し
て粗製のマレイミド酢プロピオン酸n−ブチルのトルエ
ン溶液を得た。この溶液を高速液体クロマトグラフィー
で分析した結果、無水マレイン酸からの収率90%でマ
レイミドプロピオン酸n−ブチルが生成していることが
わかった。この溶液を減圧下、60℃に加熱してトルエ
ンを留去した後、「Terathane650」560
g、ジブチル酸化スズ(II)5.0g及びヒドロキノン
0.4gを仕込み、110℃で10時間、5mmHgの減圧
下で反応させた。ガスクロマトグラフィーを用いてマレ
イミドプロピオン酸n−ブチルがほぼ消失したことを確
認した。この反応液にトルエン800gを加え、飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液200mlで2回洗浄し、さらに
飽和食塩水200mlで2回洗浄した後、有機層を濃縮し
て、収率88%でマレイミドプロピオン酸ポリテトラメ
チレングリコールエステルを得た。
【0068】<実施例9>攪拌機、温度計、滴下ロー
ト、ディーンスターク分留器及び冷却管を備えた容量3
リットルのセパラブル4つ口フラスコに、トルエン82
5g、p−トルエンスルホン酸一水和物31.4g及び
トリエチルアミン16.7gを順次仕込み、攪拌しなが
ら無水マレイン酸180gを加えた後、30℃まで昇温
させながら溶解させた。さらに6−アミノカプロン酸2
41gを加えた後、攪拌しながら70℃で3時間反応さ
せた。50℃に冷却した後、2−エチルブタノール83
2g、濃硫酸54g、ジメチルスルホキシド41g及び
ヒドロキノン0.2gを順次仕込み、50℃に加熱し、
減圧下でトルエンを還流させ、ディーンスターク分留器
内に分離してくる水を除去した。5時間後、減圧下80
℃で残存するトルエン、2−エチルブタノール、続いて
生成する2−エチルブタノールを留去しながら7時間閉
環イミド化反応を行った。反応後、反応液にトルエン5
00gを加えて溶解し、水50mlで3回洗浄し、有機層
を分離、濃縮して粗マレイミドカプロン酸2−エチルブ
チルのトルエン溶液を得た。この溶液を高速液体クロマ
トグラフィーで分析した結果、無水マレイン酸からの収
率91%でマレイミドカプロン酸2−エチルブチルが生
成していることがわかった。この溶液を減圧下、60℃
に加熱してトルエンを留去した後、数平均分子量250
の「Terathane250」215g、ジブチル酸
化スズ(II)5.0g及びヒドロキノン0.4gを仕込
み、110℃で10時間、5mmHgの減圧下で反応させ
た。ガスクロマトグラフィーを用いてマレイミドカプロ
ン酸2−エチルブチルがほぼ消失したことを確認した。
この反応液にトルエン800gを加え、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液200mlで2回洗浄し、さらに飽和食塩
水200mlで2回洗浄した後、有機層を濃縮して、収率
89%でマレイミドカプロン酸ポリテトラメチレングリ
コールエステルを得た。
【0069】<実施例10>実施例9において、6−ア
ミノカプロン酸241gに代えて、グリシン138gを
用いた以外は、実施例9と同様にして、収率90%でマ
レイミド酢酸ポリテトラメチレングリコールエステルを
得た。
【0070】<実施例11>実施例1において、「Te
rathane650」560gに代えて、数平均分子
量1000のポリテトラメチレングリコール「Tera
thane1000」860gを用いた以外は、実施例
1と同様にして、収率89%でマレイミドプロピオン酸
ポリテトラメチレングリコールエステルを得た。
【0071】<実施例12>実施例1において、「Te
rathane650」560gに代えて、「Tera
thane250」215gを用いた以外は、実施例1
と同様にして、収率91%でマレイミドプロピオン酸ポ
リテトラメチレングリコールエステルを得た。
【0072】<実施例13>実施例1において、「Te
rathane650」560gに代えて、トリメチロ
ールプロパンのトリエチレンオキシド変性物135gを
用いた以外は、実施例1と同様にして、収率86%でト
リメチロールプロパントリエチレンオキシド変性物のマ
レイミドプロピオン酸エステルを得た。
【0073】<実施例14>実施例1において、「Te
rathane650」560gに代えて、合成例1で
得た数平均分子量622のポリエーテルウレタンジオー
ル535gを用いた以外は、実施例1と同様にして、収
率89%でポリエーテルウレタンのマレイミドプロピオ
ン酸エステルを得た。
【0074】<実施例15>実施例1において、数平均
分子量650のポリテトラメチレングリコール(デュポ
ン社製「Terathane650」)560gの代わ
りに、数平均分子量1000のポリプロピレングリコー
ル(アルドリッチ社製)862gを用い、110℃で3
0時間、5mmHgの減圧下で反応させた。この反応液にト
ルエン800gを加え、5%希硫酸200mlで2回洗浄
し、さらに飽和食塩水200mlで2回洗浄した後、有機
層を濃縮して、収率88%でマレイミドプロピオン酸ポ
リプロピレングリコールエステルを得た。
【0075】<実施例16>実施例1において、数平均
分子量650のポリテトラメチレングリコール(デュポ
ン社製「Terathane650」)560gの代わ
りに、数平均分子量1000のポリテトラメチレングリ
コール(デュポン社製「Terathane100
0」)860gを、ジブチル酸化スズ(II)5.0gの
代わりにチタンテトライソプロポキイシド52gを用い
て、110℃で10時間、5mmHgの減圧下で反応させ
た。この反応液にトルエン800gを加え、5%希硫酸
200mlで2回洗浄し、さらに飽和食塩水200mlで2
回洗浄した後、有機層を濃縮して、収率89%でマレイ
ミドプロピオン酸ポリテトラメチレングリコールエステ
ルを得た。
【0076】<実施例17>撹拌機、温度計、滴下ロー
ト、ディーンスターク分留器及び冷却管を備えた容量3
リットルのセパラブル4つ口フラスコに、トルエン82
5g、p−トルエンスルホン酸一水和物31.4g及び
トリエチルアミン16.7gを順次仕込み、撹拌しなが
ら無水マレイン酸180gを加えた後、30℃まで昇温
させながら溶解させた。さらにグリシン138gを加え
た後、撹拌しながら70℃で3時間反応させた。50℃
に冷却した後、n−ペンタノール728g、濃硫酸54
g、ジメチルスルホキシド41g及びヒドロキノン0.
2gを順次仕込み、50℃に加熱し、減圧下で溶媒を還
流させ、生成する水を除去した。9時間後、減圧下80
℃で残存するトルエン、n−ペンタノールを留去しなが
ら、7時間閉環イミド化反応を行った。反応液にトルエ
ン500gを加えて溶解し、水50mlで3回洗浄し、有
機層を分離、濃縮して粗マレイミド酢酸n−ペンチルの
トルエン溶液を得た。この溶液を高速液体クロマトグラ
フィーで分析した結果、無水マレイン酸基準の収率92
%で粗マレイミド酢酸n−ペンチルが生成していること
がわかった。この溶液を減圧下、60℃に加熱してトル
エンを留去した後、数平均分子量250のポリテトラメ
チレングリコール(デュポン社製「Terathane
250」)215g、p−トルエンスルホン酸一水和物
5.0g及びヒドロキノン0.4gを仕込み、110℃
で40時間、5mmHgの減圧下で反応させた。この反応液
にトルエン800gを加え、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液200mlで2回洗浄し、さらに飽和食塩水200ml
で2回洗浄した後、有機層を濃縮して、収率87%でマ
レイミド酢酸ポリテトラメチレングリコールエステルを
得た。
【0077】<実施例18>実施例17において、最終
反応工程の数平均分子量250のポリテトラメチレング
リコールを反応させる際、p−トルエンスルホン酸一水
和物5.0gの代わりに、ジブチル酸化スズ(II)5.
0gを用い、110℃で10時間、5mmHgの減圧下で反
応させた。この反応液にトルエン800gを加え、5%
希硫酸200mlで2回洗浄し、さらに飽和食塩水200
mlで2回洗浄した後、有機層を濃縮して、収率91%で
マレイミド酢酸ポリテトラメチレングリコールエステル
を得た。
【0078】<比較例1>攪拌機、温度計、滴下ロー
ト、ディーンスターク分留器及び冷却管を備えた容量3
リットルのセパラブル4つ口フラスコに、トルエン82
5g、p−トルエンスルホン酸一水和物31.4g及び
トリエチルアミン16.7gを順次仕込み、攪拌しなが
ら無水マレイン酸180gを加えた後、30℃まで昇温
させながら溶解させた。さらにβ−アラニン163gを
加えた後、攪拌しながら70℃で3時間反応させた。ト
ルエン300g、トリエチルアミン370gを加え、溶
媒を加熱環流させて生成する水を除去しながら1時間反
応させた。反応混合物から溶媒を留去して得られた残留
物に、0.1N塩酸を加えてpH2に調整した後、酢酸
エチル100mlで3回抽出した。得られた有機層に硫
酸マグネシウムを加えて乾燥させた後、酢酸エチルを留
去してマレイミドプロピオン酸の淡黄色固体127gを
得た。
【0079】次に、攪拌機、温度計、ディーンスターク
分留器及び冷却管を備えた容量1リットルの丸底フラス
コに、得られたマレイミドプロピオン酸127g、「T
erathane650」240g、トルエン200
g、p−トルエンスルホン酸一水和物14.8g及び
2,6−tert−ブチル−p−クレゾール0.74g
を順次仕込んだ。減圧下、攪拌しながらトルエンを80
℃で還流させ、生成する水を除去しながら4時間反応さ
せた。この反応液にトルエン350gを加え、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液80mlで2回洗浄し、さらに飽和
食塩水80mlで2回洗浄した後、有機層を濃縮して、無
水マレイン酸基準の収率40%でマレイミドプロピオン
酸ポリテトラメチレングリコールエステルを得た。
【0080】
【発明の効果】本発明の製造方法によれば、無水マレイ
ン酸とアミノカルボン酸を出発原料として、中間体の精
製、単離工程を経由せずにマレイミド誘導体を高収率で
製造することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 高橋 勝治 千葉県佐倉市染井野5−21−2 Fターム(参考) 4C069 BB02 BB49 BC12 CC18 4G069 AA02 AA06 BA04A BA06A BA21A BA21B BA27A BA27B BA42A BA47A BB04A BB08A BB10A BB10B BB12A BB14A BC10A BC16A BC21A BC22A BC22B BC23A BC26A BC31A BC35A BC50A BC50B BC51A BC54A BC62A BC66A BC67A BD05A BD12A BE01A BE01B BE08A BE18A BE19A BE19B BE21A BE21B BE22A BE29A BE33A BE37A BE38A CB25 CB75 4H039 CA66 CD40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無水マレイン酸と一般式(1) 【化1】 (式中、Rは2価の炭化水素基を表わす。)で表わされ
    るアミノカルボン酸化合物とを非極性炭化水素系溶媒中
    で、アンモニウム塩の存在下に反応させて、一般式
    (2) 【化2】 (式中、Rは2価の炭化水素基を表わす。)で表わされ
    るマレインアミド酸を製造する第1工程、第1工程で得
    たマレインアミド酸に炭素原子数1〜10の脂肪族アル
    コール又は炭素原子数3〜10のシクロアルキルアルコ
    ールを酸触媒の存在下に反応させてエステル化した後、
    閉環反応させて、一般式(3) 【化3】 (式中、Rは2価の炭化水素基を表わし、R1 は炭素原
    子数1〜10の脂肪族アルキル基または炭素原子数3〜
    10のシクロアルキル基を表わす。)で表わされるマレ
    イミドカルボン酸エステルを製造する第2工程、第2工
    程で得たマレイミドカルボン酸エステルと、一般式
    (4) 【化4】 (式中、mは1〜6の整数を表わす。R2 は、直鎖アル
    キレン基、分枝アルキレン基、シクロアルキレン基、ア
    リール基及びアリールアルキレン基からなる群より選ば
    れる1つの有機基が、エーテル結合またはウレタン結合
    から選ばれる少なくとも1つの結合で結ばれた(ポリ)
    エーテル連結鎖又は(ポリ)ウレタン連結鎖を表わ
    す。)で表わされるポリオールとから、エステル交換反
    応により、一般式(5) 【化5】 (式中、mは1〜6の整数を表わす。Rは2価の炭化水
    素基を表わす。R2 は、直鎖アルキレン基、分枝アルキ
    レン基、シクロアルキレン基、アリール基及びアリール
    アルキレン基からなる群より選ばれる1つの有機基が、
    エーテル結合またはウレタン結合から選ばれる少なくと
    も1つの結合で結ばれた(ポリ)エーテル連結鎖又は
    (ポリ)ウレタン連結鎖を表わす。)で表われるマレイ
    ミド誘導体を製造する第3工程、からなることを特徴と
    するマレイミド誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】 一般式(1)におけるRが炭素原子数1
    〜7のアルキレン鎖である請求項1記載のマレイミド誘
    導体の製造方法。
  3. 【請求項3】 非極性炭化水素系溶媒がトルエン又はキ
    シレンである請求項1又は2記載のマレイミド誘導体の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 第2工程のエステル化反応において、酸
    触媒と共にルイス塩基を併用する請求項1、2又は3記
    載のマレイミド誘導体の製造方法。
  5. 【請求項5】 第3工程において、エステル交換反応に
    おいて、エステル交換反応触媒としてジアルキル酸化ス
    ズ(II)を用いる請求項1、2、3又は4記載のマレイ
    ミド誘導体の製造方法。
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