JP2001321851A - ダイ装置 - Google Patents

ダイ装置

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JP2001321851A
JP2001321851A JP2000148686A JP2000148686A JP2001321851A JP 2001321851 A JP2001321851 A JP 2001321851A JP 2000148686 A JP2000148686 A JP 2000148686A JP 2000148686 A JP2000148686 A JP 2000148686A JP 2001321851 A JP2001321851 A JP 2001321851A
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die
chip
die chip
hole
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JP2000148686A
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English (en)
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Yoshio Haraga
良雄 原賀
Akifumi Morikawa
顕史 森川
Shigeru Endo
茂 遠藤
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Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイチップを交換式として安価にし、キー溝
による不良を無くしてワークの品質の向上を図るダイ装
置を提供する。 【解決手段】 円板状に形成したダイベース3における
外周面の適数箇所にキー溝23を設ける。このキー溝2
3を覆うようにダイベース3の上面に固定したダイホル
ダ5にダイチップ収容孔9を設ける。ダイチップ収容孔
9に着脱可能のスペーサ7を介してダイチップ13を着
脱可能に収容固定する。ダイベース3のキー溝23がダ
イホルダ5により覆われるので、ワークに対する不良発
生などの不具合がなくなり、またキー21に対するゴミ
等の付着が抑制される。高硬度の高価な材質のダイチッ
プ13は小さいので材料費が安く付き、製作容易である
ので短納期が図られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パンチプレスの下
金型としてのダイ装置に係わり、特にダイチップを交換
式にした安価なダイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パンチプレスのダイ101は、図
12に示されているように高級耐摩耗工具鋼で一体構造
で作られており、高価なものである。ダイ101のほぼ
中央には刃先103が形成されており、ダイ101の外
周には例えばタレットパンチプレスの下部タレット10
5のダイ装着穴107内にキー109をガイドとして位
置決めするためのキー溝111が2箇所設けられてい
る。
【0003】最近では、ダイ101はセーフティ対策で
も注目されており、パンチング加工されたワークの品質
向上と共にバリ発生を少なくするために、ダイ101の
材質としてはハイス鋼や超硬合金などの切削工具に使用
される合金鋼も要求されるようになっているので、さら
に高級並びに高価となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のダイ
101においては、金型材質的に高価なものであるにも
かかわらず、ダイ101の刃先103部分は摩耗が激し
いので、刃先103がチッピングしたり再研磨により高
さが低くなると廃棄しなければならないという問題点が
あった。
【0005】また、NCパンチングマシンの場合は、構
造上、ダイ101には上述したように位置決めのために
2箇所のキー溝111が必要不可欠であるが、このキー
溝111のためにワークにキズが発生したり、ワークの
角がキー溝111に引っかかったりして不良発生の原因
になる場合があるという問題点があった。
【0006】板状のワークの打ち抜き加工では、パンチ
を基準としたクリアランスが一般的となっており、この
理由で一つのパンチに対してワークの板厚及び材質に応
じたクリアランスを有する高価なダイ101を数多く準
備する必要があるので、高価な設備費がかかるという問
題点があった。
【0007】本発明は上述の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は、ダイチップを交換式として安
価にし、キー溝による不良を無くしてワークの品質の向
上を図り得るダイ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明のダイ装置は、円板状に形成
したダイベースにおける外周面の適数箇所にキー溝を設
け、上記キー溝を覆うように上記ダイベースの上面に固
定したダイホルダにダイチップ収容孔を設け、上記ダイ
チップ収容孔にダイチップを、着脱可能に収容固定した
ことを特徴とするものである。
【0009】したがって、ダイベースとダイホルダとが
別体であることからキー溝がダイベースのみに設けられ
るのでキー溝の切削加工が容易である。また、ダイベー
スのキー溝がダイホルダにより覆われるので、ワークに
対する不良発生などの不具合がなくなり、またキーに対
するゴミ等の付着が抑制される。
【0010】ダイチップは、ダイホルダのダイチップ収
容孔内にインサート方式で装着されるので、打ち抜き圧
力の発生に起因するダイチップの割れが防止される。ま
た、ダイチップが必要に応じて高硬度の高価な材質で製
作されても小さいので材料費が安く付き、製作容易であ
るので短納期が図られる。
【0011】請求項2によるこの発明のダイ装置は、請
求項1記載のダイ装置において、前記ダイチップ収容孔
に着脱可能のスペーサを介してダイチップを設けてなる
ことを特徴とするものである。
【0012】したがって、ダイチップ収容孔に着脱可能
なスペーサを介してダイチップを設けたことにより、ダ
イチップの上面とダイホルダの上面との面一が調整され
る。
【0013】請求項3によるこの発明のダイ装置は、請
求項1又は2記載のダイ装置において、前記ダイチップ
の上面へ貫通しないネジ穴をダイチップの下面に設け、
前記ネジ穴に螺合するネジ部材でダイチップがスペーサ
を介してダイベースに取付けてなることを特徴とするも
のである。
【0014】したがって、ネジ穴がダイチップの上面へ
貫通していないのでパンチング加工時にワークに圧痕が
付けられることがない。
【0015】請求項4によるこの発明のダイ装置は、請
求項1又は2記載のダイ装置において、前記ダイチップ
の外周下部にフランジ部およびスペーサを備え、ダイチ
ップ収容孔の下部に前記ダイチップのフランジ部および
スペーサを嵌合せしめる段付き凹部を設けてなることを
特徴とするものである。
【0016】したがって、ダイチップは上面に穴部が設
けられることなくダイベースに取り付けられるので、パ
ンチング加工時にワークに圧痕が付けられることがな
い。
【0017】請求項5によるこの発明のダイ装置は、請
求項1又は2記載のダイ装置において、前記ダイチップ
が、ダイチップ収容孔内で側面からネジ部材を介して前
記ダイホルダに押圧固定されてなることを特徴とするも
のである。
【0018】したがって、ダイチップは上面に穴部が設
けられることなくダイベースに取り付けられるので、パ
ンチング加工時にワークに圧痕が付けられることがな
い。
【0019】請求項6によるこの発明のダイ装置は、請
求項1又は2記載のダイ装置において、前記ダイチップ
の側面に複数の凹み部を備えると共に前記各凹み部をダ
イチップ収容孔内で押圧するバネ部材を前記ダイチップ
収容孔内に設けてなることを特徴とするものである。
【0020】したがって、ダイチップは上面に穴部が設
けられることなくダイベースに取り付けられるので、パ
ンチング加工時にワークに圧痕が付けられることがな
い。また、ダイチップはバネ部材の押圧力によりワンタ
ッチで容易に着脱される。
【0021】請求項7によるこの発明のダイ装置は、請
求項1記載のダイ装置において、前記ダイチップの側面
に複数のテーパ面を備えると共に前記各テーパ面に嵌合
するテーパ部を備えたダイチップ固定部材でダイベース
へ押圧固定すべく、前記ダイホルダ、ダイベースのそれ
ぞれの相対応した位置に前記ダイチップ固定部材用穴を
形成せしめてなることを特徴とするものである。
【0022】したがって、ダイチップは上面に穴部が設
けられることなくダイベースに取り付けられるので、パ
ンチング加工時にワークに圧痕が付けられることがな
い。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明のダイ装置1の実施
の形態について図面を参照して説明する。
【0024】図1ないしは図4を参照するに、ダイ装置
1は、円板状に形成されたダイベース3と、このダイベ
ース3の上面に取り付けられるダイホルダ5と、ダイホ
ルダ5のほぼ中央に備えたダイチップ収容孔9内に収容
可能でダイベース3の上面に取り付けられるスペーサ7
と、このスペーサ7の上面に一体的に取り付けられてス
ペーサ7と共に上記のダイチップ収容孔9内に収容可能
で且つ刃先11Aを構成するダイ穴11を備えたダイチ
ップ13と、から構成されている。
【0025】より詳しく説明すると、ダイベース3とし
ては、円板状をなす下部には図3に示されているよう
に、例えばタレットパンチプレスの下部タレット15の
ダイ装着穴17内に装着するための段付き部19が形成
されており、ダイベース3の外周面には上記のダイ装着
穴17内にキー21をガイドとして位置決めするための
キー溝23が適数箇所(本実施の形態では2箇所)に設
けられている。
【0026】さらに、ダイベース3の上面のほぼ中央に
は図1に示されているようにパンチング加工の際に生じ
るワークの抜きかすを下方へ落下するための逃げ穴25
が上下面に貫通するように設けられている。この逃げ穴
25は本実施の形態では矩形状をなしており、ダイチッ
プ13のダイ穴11より大きく形成されている。
【0027】また、ダイベース3は、スペーサ7とダイ
チップ13とを一体的にダイベース3の上面にダイチッ
プ用ボルト27で螺着するためのダイチップ用貫通穴2
9が逃げ穴25の周囲に本実施の形態では6箇所設けら
れている。
【0028】さらに、ダイベース3には、ダイベース3
の上面にダイホルダ5を位置決めするための2本のロケ
ートピン31がダイベース3の上面から上方へ突設され
ており、ダイホルダ5をダイホルダ用ボルト33でダイ
ベース3の上面に螺着するためのダイホルダ用貫通穴3
5が本実施の形態では4箇所設けられている。
【0029】ダイホルダ5は、ダイベース3の上面の外
周円とほぼ同じ大きさの円板状をなしており、ダイベー
ス3の適数箇所のキー溝23を覆うようにダイベース3
の上面に取り付けられるように構成されている。上述し
たように、ダイホルダ5のほぼ中央部にはダイチップ1
3とスペーサ7を収容可能なダイチップ収容孔9が設け
られている。
【0030】また、ダイホルダ5には、ダイベース3の
上面に突設された2本のロケートピン31を挿入可能な
ピン穴37が設けられており、ダイホルダ5をダイベー
ス3の上面に螺着するためのダイホルダ用ボルト33に
螺合するネジ穴39が本実施の形態では4箇所設けられ
ている。
【0031】スペーサ7は、ダイホルダ5のダイチップ
収容孔9内に収容可能な矩形状をなす平板状に形成され
ており、スペーサ7の上面のほぼ中央には図1に示され
ているようにパンチング加工の際に生じるワークの抜き
かすを下方へ落下するための逃げ穴41が上下面に貫通
するように設けられている。この逃げ穴41は本実施の
形態では矩形状をなしており、ダイチップ13のダイ穴
11より僅かに大きく形成されている。
【0032】また、スペーサ7は、ダイベース3の上面
にダイチップ用ボルト27で螺着するためのダイチップ
用貫通穴43が逃げ穴41の周囲に本実施の形態では6
箇所設けられている。
【0033】ダイチップ13は、ダイホルダ5のダイチ
ップ収容孔9内に収容可能な矩形状をなす平板状に形成
されており、上述したように上面のほぼ中央には図1及
び図2に示されているように刃先11Aを構成するダイ
穴11が設けられている。また、ダイチップ13は、ダ
イベース3の上面にダイチップ13を螺着するためのダ
イチップ用ボルト27に螺合するネジ穴45が本実施の
形態では6箇所設けられている。
【0034】また、上記のダイチップ13は高価な高級
耐摩耗工具鋼であるが、その他のスペーサ7、ダイホル
ダ5、ダイベース3は一般的な安価な機械構造用鋼材で
ある。
【0035】以上の構成により、ダイホルダ5はロケー
トピン31にて位置決めされてダイベース3にダイホル
ダ用ボルト33により一体的に固定される。ダイベース
3とダイホルダ5とが別体であることからキー溝23が
ダイベース3のみに設けられるのでキー溝23の切削加
工が容易である。また、ダイベース3のキー溝23がダ
イホルダ5により覆われるので、ワークに対するキズや
ワークの角部の引っかかりによる不良発生などの不具合
がなくなり、またキー21に対するゴミ等の付着が抑制
されることとなる。
【0036】刃先11Aを備えたダイチップ13は、ス
ペーサ7と共に一体的にダイホルダ5のダイチップ収容
孔9内に収容されてダイチップ用ボルト27により着脱
可能に容易にダイベース3に固定される。したがって、
ダイチップ13がダイホルダ5のダイチップ収容孔9内
にインサート方式で装着されるので、打ち抜き圧力の発
生に起因するダイチップ13の割れが防止される。ま
た、ダイチップ13が必要に応じて高硬度の高価な材質
で製作されても、小重量であるので材料費が安く付くこ
とと平板状で製作容易であるという理由で、全体的に安
価となり短納期を図ることができる。
【0037】また、ワークの板厚や材質が変更となった
ためにパンチとダイとのクリアランスの関係でダイを変
更する必要がある場合は、ダイチップ13のみを交換す
ればよいので設備費のコストダウンとなる。
【0038】また、ダイチップ13が再研磨された後に
は、ダイチップ13とスペーサ7間でシムにて容易に高
さ調整されるので、ダイチップ13の寿命を向上せしめ
ることができる。
【0039】また、上記の実施の形態ではダイチップ1
3にはダイチップ用ボルト27に螺合するネジ穴45が
上面に貫通して設けられているために、このネジ穴45
によりパンチング加工時にワークに圧痕が付けられる可
能性があるので、ダイチップ13およびスペーサ7をダ
イチップ収容孔9内に収容してダイベース3に取付ける
ための他の実施の形態としては以下に示すようにダイチ
ップ13およびスペーサ7を装着しても構わない。
【0040】図5を参照するに、前述した実施の形態に
おけるネジ穴45はダイチップ13の上面に貫通されな
いように設けられる。
【0041】図6を参照するに、ダイチップ13は、外
周下部にフランジ部47が備えられ、ダイホルダ5のダ
イチップ収容孔9の下部にはダイチップ13のフランジ
部47並びにスペーサ7を嵌合せしめる段付き凹部49
が設けられる。
【0042】図7を参照するに、ダイチップ13は、ダ
イホルダ5に設けたネジ孔51に螺合されるネジ部材と
しての例えばイモネジ53によりダイチップ収容孔9の
外周側面に形成された凹部55に側面から押圧固定され
るように構成されている。なお、スペーサ7は、ダイチ
ップ13とダイベース3との間で挟まれた状態になる。
【0043】図8を参照するに、ダイチップ13の側面
に複数の凹み部55が設けられており、この凹み部55
に嵌合する凸部57を備えたバネ部材としての例えば板
バネ59がダイチップ収容孔9の側面に設けられてい
る。ダイチップ13がダイチップ収容孔9に挿入される
とダイチップ13の凹み部55が板バネ59の凸部57
によりワンタッチで押圧固定される。なお、スペーサ7
はダイチップ13とダイベース3との間で挟まれた状態
になる。
【0044】以上のように、図5〜図8の場合はダイチ
ップ13の上面に穴部が形成されないので、パンチング
加工時にワークに圧痕が付けられることがない。
【0045】なお、図1〜図8に示された実施の形態で
は、スペーサ7が設けられているが、ダイチップ3の厚
みを増して、スペーサ7をなくすようにしても構わな
い。
【0046】次に、本発明の他の実施の形態のダイ装置
61について図面を参照して説明する。基本的には前述
した実施の形態のダイ装置1とほぼ同様であるので、異
なる点について特に詳細に説明する。
【0047】図9ないしは図11を参照するに、ダイ装
置61は、円板状に形成されたダイベース63と、この
ダイベース63の上面に取り付けられるダイホルダ65
と、ダイホルダ65のほぼ中央に備えたダイチップ収容
孔9内に収容可能で且つ刃先11Aを構成するダイ穴1
1を備えたダイチップ67と、から構成されている。
【0048】ダイベース63は、円板状をなす下部にダ
イ装着穴17内に装着するための段付き部19が形成さ
れており、ダイベース63の上面のほぼ中央には図9
(及び図10の点線)に示されているようにパンチング
加工の際に生じるワークの抜きかすを下方へ落下するた
めの逃げ穴69が上下面に貫通するように設けられてい
る。この逃げ穴69は本実施の形態ではほぼ矩形状をな
しており、ダイチップ67のダイ穴11より大きく形成
されている。
【0049】また、ダイベース63には、ダイホルダ6
5をダイホルダ用ボルト33でダイベース63の上面に
螺着するためのダイホルダ用貫通穴35が本実施の形態
では4箇所設けられている。
【0050】さらに、ダイベース63には、逃げ穴69
の図9において下方側に2箇所のダイチップ固定部材用
穴としての例えばシャフト用穴71が設けられており、
このシャフト用穴71はダイチップ67を固定するため
のダイチップ固定部材としての例えばダイチップ固定用
シャフト73を挿入可能に設けられている。なお、シャ
フト用穴71の下部にはネジ穴75が設けられている。
【0051】ダイホルダ65は、ダイベース63の上面
の外周円より大きい円板状をなしており、ダイホルダ6
5の下面にはダイベース63を嵌入する挿孔77が設け
られている。また、ダイホルダ65の上面のほぼ中央部
にはダイチップ67を収容可能なダイチップ収容孔9が
設けられている。また、ダイチップ収容孔9の図9にお
いて下方側には上記のダイベース63のシャフト用穴7
1に対応する位置にダイチップ固定用シャフト73を挿
通可能な切欠部79が設けられている。前記挿入孔77
を設けずにダイホルダ65を単にダイベース63上に載
置しただけでも構わない。
【0052】ダイホルダ65の外周面の下部には図9な
いしは図11に示されているように前述したダイ装着穴
17内にキー21をガイドとして位置決めするためのキ
ー溝81が適数箇所(本実施の形態では2箇所)に設け
られている。なお、このキー溝81はダイホルダ65の
上面まで貫通されていない。
【0053】また、ダイホルダ65には、ダイホルダ6
5をダイベース63の上面に螺着するためのダイホルダ
用ボルト33に螺合するネジ穴39が本実施の形態では
4箇所設けられている。
【0054】ダイチップ67は、ダイホルダ65のダイ
チップ収容孔9内に収容可能な矩形状をなす平板状に形
成されており、上述したように上面のほぼ中央には図9
ないしは図11に示されているように刃先11Aを構成
するダイ穴11が設けられている。
【0055】さらに、ダイチップ67は、図9において
下方側(図11において左側)の側面に2箇所のテーパ
面83が設けられている。ダイチップ固定用シャフト7
3には上記のテーパ面83に嵌合するテーパ部85が備
えられており、ダイチップ固定用シャフト73がダイホ
ルダ65の切欠部79及びダイベース63のシャフト用
穴71に挿入されるように構成されている。なお、ダイ
チップ固定用シャフト73の中央には挿通孔87が設け
られ、この挿通孔87に挿入された固定用ボルト89に
よりシャフト用穴71に設けたネジ穴75に螺合される
ので、ダイチップ固定用シャフト73のテーパ面83で
ダイチップ67がダイベース63に押圧固定される。
【0056】上記の実施の形態は分割構造で固定用ボル
ト29の締め込みにより固定シャフト73がテーパー面
83に食い込みダイチップ67を固定するタイプで、組
付け精度も片側基準なのでダイチップ67の交換時も常
に同じ精度が得られる。又、図11のようにダイチップ
67の垂直・水平方向に発生する力により、ダイチップ
67の浮き上がりを防止する効果もある。
【0057】なお、前述した実施の形態のダイ装置1と
同様に、上記のダイチップ67は高価な高級耐摩耗工具
鋼であり、その他のダイホルダ65、ダイベース63は
一般的な安価な機械構造用鋼材である。
【0058】また、上記構成の実施の形態のダイ装置6
1による作用、効果は、前述した実施の形態のダイ装置
61の場合とほぼ同様であるので説明は省略する。
【0059】なお、図9〜図11で示された実施の形態
では、ダイチップ67のみで、スペーサを設けていない
が、図1〜図4で示された実施の形態のごとくスペーサ
を設けても構わない。さらに、ダイチップあるいはダイ
チップとスペーサは図5〜図8に示されているようにダ
イチップ収容孔9内に取付けられるようにしても構わな
い。
【0060】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。
【0061】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明か
ら理解されるように、請求項1の発明によれば、ダイベ
ースとダイホルダとが別体であることからキー溝がダイ
ベースのみに設けられるのでキー溝の切削加工を容易に
できる。また、ダイホルダによりダイベースのキー溝を
覆うので、ワークに対する不良発生などの不具合がなく
なり、またキーに対するゴミ等の付着を抑制できる。
【0062】ダイチップが、ダイホルダのダイチップ収
容孔内にインサート方式で装着できるので、打ち抜き圧
力の発生に起因するダイチップの割れを防止できる。ま
た、ダイチップは必要に応じて高硬度の高価な材質で製
作しても小さいので材料費を安くでき、平板状で製作容
易であるので短納期を図ることができる。
【0063】請求項2の発明によれば、ダイチップ収容
孔に着脱可能なスペーサを介してダイチップを設けたこ
とにより、ダイチップの上面とダイホルダの上面との面
一を容易に調整することができる。
【0064】請求項3の発明によれば、ネジ穴がダイチ
ップの上面へ貫通していないのでパンチング加工時にワ
ークに圧痕が付けられることを防止できる。
【0065】請求項4の発明によれば、ダイチップは上
面に穴部を設けることなくダイベースに取り付けられる
ので、パンチング加工時にワークに圧痕が付けられるこ
とを防止できる。
【0066】請求項5の発明によれば、ダイチップは上
面に穴部を設けることなくダイベースに取り付けられる
ので、パンチング加工時にワークに圧痕が付けられるこ
とを防止できる。
【0067】請求項6の発明によれば、ダイチップは上
面に穴部を設けることなくダイベースに取り付けられる
ので、パンチング加工時にワークに圧痕が付けられるこ
とを防止できる。また、バネ部材の押圧力によりダイチ
ップをワンタッチで容易に着脱できる。
【0068】請求項7の発明によれば、ダイチップは上
面に穴部を設けることなくダイベースに取り付けられる
ので、パンチング加工時にワークに圧痕が付けられるこ
とを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のダイ装置の構造を示す斜
視図である。
【図2】本発明の実施の形態のダイ装置の平面図であ
る。
【図3】図2の矢視III−III線の断面図である。
【図4】図2の矢視IV−IV線の断面図である。
【図5】本発明のダイチップの取付構造の他の実施の形
態を示す部分的な断面図である。
【図6】本発明のダイチップの取付構造の他の実施の形
態を示す部分的な断面図である。
【図7】本発明のダイチップの取付構造の他の実施の形
態を示す部分的な断面図である。
【図8】本発明のダイチップの取付構造の他の実施の形
態を示す部分的な断面図である。
【図9】本発明の他の実施の形態のダイ装置の構造を示
す斜視図である。
【図10】本発明の他の実施の形態のダイ装置の平面図
である。
【図11】図10の矢視XI−XI線の断面図である。
【図12】従来のダイの平面図である。
【符号の説明】
1 ダイ装置 3 ダイベース 5 ダイホルダ 7 スペーサ 9 ダイチップ収容孔 11 ダイ穴 13 ダイチップ 17 ダイ装着穴 21 キー 23 キー溝

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状に形成したダイベースにおける外
    周面の適数箇所にキー溝を設け、上記キー溝を覆うよう
    に上記ダイベースの上面に固定したダイホルダにダイチ
    ップ収容孔を設け、上記ダイチップ収容孔にダイチップ
    を、着脱可能に収容固定したことを特徴とするダイ装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ダイチップ収容孔に着脱可能のスペ
    ーサを介してダイチップを設けてなることを特徴とする
    請求項1記載のダイ装置。
  3. 【請求項3】 前記ダイチップの上面へ貫通しないネジ
    穴をダイチップの下面に設け、前記ネジ穴に螺合するネ
    ジ部材で、ダイチップがスペーサを介してダイベースに
    取付けてなることを特徴とする請求項1又は2記載のダ
    イ装置。
  4. 【請求項4】 前記ダイチップの外周下部にフランジ部
    を備え、ダイチップ収容孔の下部に前記ダイチップのフ
    ランジ部およびスペーサを嵌合せしめる段付き凹部を設
    けてなることを特徴とする請求項1又は2記載のダイ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記ダイチップが、ダイチップ収容孔内
    で側面からネジ部材を介して前記ダイホルダに押圧固定
    されてなることを特徴とする請求項1又は2記載のダイ
    装置。
  6. 【請求項6】 前記ダイチップの側面に複数の凹み部を
    備えると共に前記各凹み部をダイチップ収容孔内で押圧
    するバネ部材を前記ダイチップ収容孔内に設けてなるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載のダイ装置。
  7. 【請求項7】 前記ダイチップの側面に複数のテーパ面
    を備えると共に前記各テーパ面に嵌合するテーパ部を備
    えたダイチップ固定部材でダイベースへ押圧固定すべ
    く、前記ダイホルダ、ダイベースのそれぞれの相対応し
    た位置に前記ダイチップ固定部材用穴を形成せしめてな
    ることを特徴とする請求項1記載のダイ装置。
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