JP2001321840A - プレス成形装置 - Google Patents

プレス成形装置

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JP2001321840A JP2000145311A JP2000145311A JP2001321840A JP 2001321840 A JP2001321840 A JP 2001321840A JP 2000145311 A JP2000145311 A JP 2000145311A JP 2000145311 A JP2000145311 A JP 2000145311A JP 2001321840 A JP2001321840 A JP 2001321840A
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Takeshi Inoue
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 流体圧シリンダの能力を、プレス成形のいか
なる瞬間をみても常に適正な出力またはストロークとな
るようにして無駄のない駆動を可能とし、また絞り加工
に必要なクッション機構のクッションバネを組み込むス
ペースの配慮も不要とする。 【解決手段】 両成形型26A,26Bのうち、ワーク
がセットされる側の第1成形型26Aを駆動する第1流
体圧シリンダ16は、型締め・型開きに必要なストロー
クに対応可能なストロ−ク優先の能力に設定されてい
る。また他方の第2成形型26Bを駆動する第2流体圧
シリンダ18はプレス成形の瞬間に必要な主加圧力に対
応可能な加圧力優先の能力に設定されている。そして前
記の第1流体圧シリンダ16に、絞り加工のためのクッ
ション機構30におけるクッションバネの役割を兼用さ
せている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板などのワー
クに対して絞り加工を含む各種の加工を行うためのプレ
ス成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プレス成形装置は少なくとも一対の成形
型(上型および下型)を備え、一般的には下型が固定
で、上型が油圧シリンダなどによって上下に駆動する構
造になっている。この装置によるプレス成形の手順とし
ては、上型を上昇させた型開き状態でワークを下型にセ
ットした後、上型を下降させてプレス成形を行い、再び
上型を上昇させてワーク(成形品)を取り出す。
【0003】前記ワークをプレス成形する瞬間において
は、前記油圧シリンダの出力に基づく主加圧力が重要で
あり、この主加圧力が不足すると適正なプレス成形は期
待できない。また前記のように型開き状態でワークをセ
ットしたり取り出したりする際は、上型と下型との間に
所定の距離が確保されていないと作業がしづらい。この
ため前記油圧シリンダには、前記の距離を確保するだけ
の駆動ストロークが必要である。したがって前記油圧シ
リンダには、前記の主加圧力が得られる高出力(大経)
のもので、かつ長ストローク(通常30cm以上)のものが
使用される。
【0004】またプレス成形装置による絞り加工には、
例えば特開平11−151531号公報で開示されてい
るようなクッション機構が必要である。このクッション
機構は、ワークの絞り加工部周辺にしわが生じるのを防
ぐためのものであり、その概要は前記下型の周りに設け
られているしわ押さえ部材が前記の主加圧力を受けてク
ッションバネ(ガスクッションやコイルスプリングな
ど)を圧縮しながら移動する構造になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記油圧シリンダの能
力については、プレスの瞬間だけをみると長いストロー
クは不要であり、また型開きのためだけをみれば高出力
は不要である。つまりプレス成形において、ある瞬間だ
けをみると必要以上に高出力または長ストロークの油圧
シリンダを用いていることになる。また前記の絞り加工
を行う場合には、前記クッション機構のガスクッション
やコイルスプリングなどを組み付けるためのスペースを
確保しなければならない。なおプレス成形のサイクルタ
イムを短縮するためには、プレスの瞬間を除いて前記上
型を高速で移動させる必要があり、結果として油圧シリ
ンダには高速かつ高出力で、しかも長ストロークといっ
た能力が要求される。そしてこの場合の油圧シリンダの
駆動速度に関しては上型の位置に応じてきめ細かな制御
が必要である。
【0006】本発明は前記課題を解決しようとするもの
で、その目的は、絞り加工が可能な少なくとも一対の成
形型を駆動させるための流体圧シリンダの能力を、プレ
ス成形のいかなる瞬間をみても常に適正な出力またはス
トロークとなるようにして無駄のない駆動を可能とし、
また絞り加工に必要なクッション機構のクッションバネ
を組み込むスペースの配慮も不要とすることである。本
発明の他の目的は、プレス成形のサイクルタイムを短縮
する上での流体圧シリンダの速度制御を単純化すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するためのもので、請求項1に記載の発明は、絞り加工
が可能な少なくとも一対の成形型を備えているプレス成
形装置であって、前記一対の成形型をそれぞれ個別の流
体圧シリンダによって型締め・型開き方向に駆動するよ
うに構成されている。これらの両成形型のうち、ワーク
がセットされる側の第1成形型を駆動する第1流体圧シ
リンダは、型締め・型開きに必要なストロークに対応可
能なストロ−ク優先の能力に設定されている。また他方
の第2成形型を駆動する第2流体圧シリンダはプレス成
形の瞬間に必要な主加圧力に対応可能な加圧力優先の能
力に設定されている。そして前記の第1流体圧シリンダ
に、絞り加工のためのクッション機構におけるクッショ
ンバネの役割を兼用させている。
【0008】この構成によれば、前記第1流体圧シリン
ダと第2流体圧シリンダとにより、プレス成形のための
ストロークと主加圧力とを分担しているので、プレス成
形のいかなる瞬間をみても常に適正な出力またはストロ
ークで成形型を無駄なく駆動できる。そして、このよう
にプレス成形に必要な能力を分担することにより、結果
として前記のようにストローク優先の第1流体圧シリン
ダに前記クッション機構のクッションバネの役割をもた
せることが可能となり、プレス成形装置にクッションバ
ネとしての特別な部材を組み込む必要がない。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
プレス成形装置であって、前記の型締め時において前記
第1成形型に作用する前記第2流体圧シリンダによる主
加圧力を受け止めるロック機構を備えているとともに、
この第1成形型の周りに配置されている前記クッション
機構のしわ押さえ部材が、前記の主加圧力により前記第
1流体圧シリンダをクッションバネとして所定の距離だ
け移動するように構成されている。このように前記ロッ
ク機構によって前記の主加圧力を受け止めることによ
り、前記第1流体圧シリンダは、専ら前記第1成形型を
ストロークさせることと、前記しわ押さえ部材が主加圧
力を受けて移動するときのクッションバネの働きをすれ
ばよい。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1記載の
プレス成形装置であって、前記第1流体圧シリンダが前
記第2流体圧シリンダに比較して高速駆動可能に設定さ
れている。この場合は、前記の型締め・型開きに際して
前記の第1成形型を高速で駆動させることにより、プレ
ス成形のサイクルタイムを短縮できる。またこの駆動速
度の制御は単純で、第1成形型のストローク位置に応じ
て細かく制御する必要もない。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1記載の
プレス成形装置であって、前記第1成形型が下型で、か
つ第2成形型が上型であるとともに、これらの成形型を
最下段に配して複数対の成形型が上下方向に直列に連な
り、前記第1流体圧シリンダは最下段の成形型の下側に
配置され、前記第2流体圧シリンダは最上段の成形型の
上側に配置されている。この構成により、複数対の成形
型を用いて一度に複数種のプレス成形を行う形式の装置
に対して容易に絞り加工をとり入れることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は複数対(3組)の成形型を上下に連ねた形
式のプレス成形型装置を型開き状態で表した正面図、図
2は図1の一部を表した拡大図、図3は図2の側面図、
図4は図3のIV−IV矢視方向の断面図である。これらの
図面に示されているようにこの装置における基部フレー
ム10の上面には、その四隅から上方に延びる案内軸1
2がそれぞれ配置されており、各案内軸12の上部には
上部フレーム14が固定されている。そして基部フレー
ム10には上向きの第1油圧シリンダ16が設けられ、
上部フレーム14には第1油圧シリンダ16と同軸線上
において下向きの第2油圧シリンダ18が設けられてい
る。
【0013】このように本実施の形態のプレス成形装置
においては、これまで一つであった油圧シリンダを敢え
て二つに増やし、これらによってプレス成形に必要な能
力を分担している。すなわち第1油圧シリンダ16は低
出力(小径)で、かつ長ストロークのものが使用され、
第2油圧シリンダ18は高出力(大経)で、かつ短スト
ロークのものが使用されている。したがって第1油圧シ
リンダ16は型締め・型開きに必要なストロークに対応
可能なストロ−ク優先の能力を有し、第2油圧シリンダ
18はプレス成形の瞬間に必要な主加圧力に対応可能な
加圧力優先の能力を有する。ちなみに本実施の形態で
は、第1油圧シリンダ16の出力が約3トンであるのに
対し、第2油圧シリンダ18の出力は約300トンであ
る。
【0014】前記の各案内軸12(計4本)に案内され
て昇降できるように組み付けられた4枚のダイプレート
20〜23の間に、それぞれ上下で対をなす計3組の成
形型26〜28が縦方向に連なって配置されている。こ
れらのダイプレート20〜23のうち、最下段に位置す
る駆動ダイプレート20は前記第1油圧シリンダ16に
よって昇降駆動され、また最上段の駆動ダイプレート2
3は前記第2油圧シリンダ18によって昇降駆動され
る。これらの両駆動ダイプレート20,23の間に位置
している2枚の従動ダイプレート21,22は、駆動ダ
イプレート20,23のいずれかの昇降駆動に追従して
移動する。ただし、これらの両従動ダイプレート21,
22の下降位置については、所定のストッパー手段(図
示外)により図1で示す位置に規制されている。
【0015】前記の各成形型26〜28は、金属板など
のワークに対してそれぞれ個別のプレス成形を行うため
の金型である。これらのうちの最下段の成形型26が絞
り加工用のもので、その下型26Aが駆動ダイプレート
20の上面に固定され、上型26Bが従動ダイプレート
21の下面に固定されている。また中段の成形型27は
例えば孔抜き加工用で、その下型27Aが従動ダイプレ
ート21の上面に、かつ上型27Bが従動ダイプレート
22の下面にそれぞれ固定されている。最上段の成形型
28は例えばフランジ曲げ加工用で、その下型28Aが
従動ダイプレート22の上面に、かつ上型28Bが駆動
ダイプレート23の下面に固定されている。なお各成形
型26〜28は、それぞれの交換や点検のために個々の
ダイプレート20〜23に対して脱着可能となってい
る。
【0016】つづいて絞り加工用の前記成形型26にお
ける各種の補助機構について説明する。まず絞り加工に
必要なクッション機構30については、前記駆動ダイプ
レート20の上面において前記下型26Aの周りに配置
されたしわ押さえ部材32を備えている。このしわ押さ
え部材32は駆動ダイプレート20の上面にのせてある
だけで、下型26Aに対して上下動可能である。また駆
動ダイプレート20の下部には所定の距離を隔ててクッ
ションプレート34が配置されており、このクッション
プレート34の下面には前記第1油圧シリンダ16のシ
リンダロッド16aが固定されている。なおこのシリン
ダロッド16aは、つぎに説明するロック機構40のロ
ックプレート42に対して図3,4の左右方向に長く形
成された孔42aを貫通している。
【0017】すなわち前記クッションプレート34は、
前記第1油圧シリンダ16の駆動により、まず前記ロッ
クプレート42の上面に接した位置から前記駆動ダイプ
レート20の下面に接するまで上昇し、その後に駆動ダ
イプレート20とともに上昇する。そしてこのクッショ
ンプレート34の上面には両サイドに3本ずつ計6本のク
ッションピン36が固定されており、これらのクッショ
ンピン36の先端面は前記駆動ダイプレート20の孔を
貫通して前記しわ押さえ部材32の下面にそれぞれ接し
ている。したがって前記のようにクッションプレート3
4が駆動ダイプレート20の下面に接するまで上昇する
ことで、各クッションピン36を通じて前記しわ押さえ
部材32が前記下型26Aに対して相対的に押し上げら
れる。
【0018】さて絞り加工用の成形型26においては、
その下型26Aがストロ−ク優先の前記第1油圧シリン
ダ16によって駆動される「第1成形型」であり、上型
26Bが加圧力優先の前記第2油圧シリンダ18の駆動
力を間接的に受ける「第2成形型」である。この「第1
成形型」である下型26A、つまり前記駆動ダイプレー
ト20は、「第2成形型」である上型26Bを通じて作
用する第2油圧シリンダ18による主加圧力を最下段に
おいて受け止める必要がある。そこでこの主加圧力を受
け止めるためのロック機構40について説明する。
【0019】前記駆動ダイプレート20の下部に位置し
ているロックプレート42は、この駆動ダイプレート2
0の下面に固定された一対のガイド44によって図3,
4の左右方向へ移動可能に支持されている。このロック
プレート42の下面には、両サイドに2本ずつ計4本のロ
ックピン46が固定されている。これらのロックピン4
6は前記基部フレーム10の上板にあけられている孔に
対して上下にスライドできるように貫通しており、この
状態でのロックプレート42は基部フレーム10によっ
て前記移動が拘束されている。また駆動ダイプレート2
0の側部には、ロックプレート42を移動させるための
横向きのシリンダ48(油圧シリンダなど)が設けられ
ている。なお前記のように第1油圧シリンダ16のシリ
ンダロッド16aが貫通しているロックプレート42の
前記孔42aは、このロックプレート42の移動方向に
長く、その移動によってもシリンダロッド16aと干渉
しないようになっている。
【0020】つぎに前記プレス成形装置の作動について
説明する。このプレス成形装置の非作動状態において
は、図1で示すように第1油圧シリンダ16はおよび第
2油圧シリンダ18におけるそれぞれのシリンダロッド
16a,18aは最も後退している。この状態での前記
クッション機構30およびロック機構40をみてみる
と、図2〜4から明らかなように前記クッションプレー
ト34はロックプレート42の上面に接した位置にあ
り、前記シリンダ48のシリンダロッド48a は後退
している。
【0021】そこでプレス成形装置を作動状態にする
と、第1油圧シリンダ16のシリンダロッド16aが突
出して前記のようにクッションプレート34が駆動ダイ
プレート20の下面に接する位置まで上昇し、各クッシ
ョンピン36を通じて前記しわ押さえ部材32が押し上
げられた初期状態となる。この初期状態が図5,6に示
されており、ここで第1油圧シリンダ16の駆動は一旦
停止し、前記しわ押さえ部材32の上に金属板などのワ
ーク(図示外)をのせる。なお残る二つの成形型27,
28についても個々の下型27A,28Aの上にそれぞ
れ所定のワークをのせる。
【0022】前記の初期状態から始動スイッチを入れる
ことにより、プレス成形がスタートする。まず第1油圧
シリンダ16のシリンダロッド16aが全ストローク突
出する。これにより、最初に前記駆動ダイプレート20
が前記クッションプレート34を通じて押し上げられ、
結果として成形型26の下型26Aおよびしわ押さえ部
材32が上昇して上型26Bにワークを挟んだ状態で当
接する。その後、前記駆動ダイプレート20により従動
ダイプレート21が押し上げられて成形型27の下型2
7Aが上型27Bに当接し、つづいて従動ダイプレート
22が押し上げられて成形型28の下型28Aが上型2
8Bに当接する。この状態が図7に示されている。
【0023】前記ロック機構40については、そのロッ
クプレート42およびロックピン46が前記駆動ダイプ
レート20とともに上昇するので、図8,9から明らか
なように各ロックピン46が基部フレーム10の孔から
抜け出てロックプレート42の移動に対する前記の拘束
が解除された格好になる。ここで前記シリンダ48のの
シリンダロッド48aが突出し、ロックプレート42が
各ロックピン46とともに図10で示す位置に移動す
る。これによって各ロックピン46の下端が前記基部フ
レーム10の上面に設けられているストッパー47の上
に位置し、ロック機構40を含む駆動ダイプレート20
の下降が基部フレーム10で受け止められた状態とな
る。
【0024】この後、前記第2油圧シリンダ18のシリ
ンダロッド18aが突出し、図7の状態にある前記駆動
ダイプレート23を主加圧力によって押し下げ、これに
連動して従動ダイプレート21,22を上段から順に押
し下げる。この状態が図11に示されている。このとき
の前記駆動ダイプレート20は、前記ロック機構40に
よって下降できないように支えられているので、第2油
圧シリンダ18による主加圧力を受け止めることができ
る。ただし前記しわ押さえ部材32については、図11
で示すように前記上型26Bの側に固定されている複数
本のしわ押さえピン33を通じて主加圧力を受けること
により、図12,13からも明らかなようにクッション
プレート34とともに押し下げられる。
【0025】すなわち前記クッションプレート34は、
第2油圧シリンダ18に比べて出力の小さい第1油圧シ
リンダ16のシリンダロッド16aで支えられているの
で、この第1油圧シリンダ16がクッション機構30の
クッションバネとして機能する。したがって前記しわ押
さえ部材32は、図12,13で示すように前記ロック
プレート42の上面に当たり、結果的には前記ガイド4
4を介して前記駆動ダイプレート20で支えられるまで
下降する。これにより前記の主加圧力に基づいて成形型
26においてはワークに対する絞り加工が行われ、残る
二つの成形型27,28においてもそれぞれのプレス成
形が行われる。
【0026】つぎにプレス成形後の作動を、主として絞
り加工用の前記成形型26およびその補助機構について
説明する。まず最初に前記第2油圧シリンダ18のシリ
ンダロッド18aが後退して前記の主加圧力が解除され
ると、それに伴う第1油圧シリンダ16のシリンダロッ
ド16aの突出によってクッションプレート34が押し
上げられる。このため各クッションピン36を通じて前
記しわ押さえ部材32が図10の位置に押し上げられ
る。ついで前記ロック機構40が、そのシリンダ48の
作動によって図10の状態から図9の状態に復帰し、前
記ロックプレート42の各ロックピン46が前記基部フ
レーム10の各貫通孔と対向したロック解除位置に戻
る。
【0027】ここで前記第1油圧シリンダ16のシリン
ダロッド16aが後退し、前記駆動ダイプレート20が
図5,6で示す位置に下降し、プレス成形装置としては
前記の初期状態となる。このとき、前記従動ダイプレー
ト21,22も図7の位置から前記の規制位置まで下降
している。この状態において各成形型26,27,28
から成形後のワークを取り出すとともに、新しいワーク
をセットして始動スイッチを入れることにより、つぎの
プレス成形がスタートする。
【0028】以上のように本実施の形態では、前記第1
油圧シリンダ16と第2油圧シリンダ18とによってプ
レス成形に必要な能力を分担することで、常に適正な出
力またはストロークでプレス成形を行うことができると
ともに、ストローク優先の第1油圧シリンダ16に前記
クッション機構30のクッションバネの役割をもたせる
ことが可能となる。また前記第1油圧シリンダ16を第
2油圧シリンダ18と比較して高速駆動タイプとするこ
とにより、図1および図7で示すプレス成形装置の型締
め・型開きに要する時間が短縮され、その結果としてプ
レス成形のサイクルタイムが短縮される。
【0029】以上は本発明の好ましい実施の形態を図面
に関連して説明したが、この実施の形態については本発
明の趣旨から逸脱しない範囲で容易に変更または変形で
きるものである。例えばプレス成形装置については、複
数対の成形型を上下に連ねた形式に代えて、ストロ−ク
優先の第1油圧シリンダ16によって駆動される下型2
6A(第1成形型)と、加圧力優先の第2油圧シリンダ
18の駆動力を受ける上型26B(第2成形型)とから
なる絞り加工用の成形型26のみを備えた形式であって
もよい。なお第1油圧シリンダ16および第2油圧シリ
ンダ18は、ワークの材質などによりエアシリンダなど
の流体圧シリンダに代えることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレス成形型装置を型開き状態で表した正面
図。
【図2】図1の一部を拡大して表した構成図。
【図3】図2の側面を表した構成図。
【図4】図3のIV−IV矢視方向の断面図。
【図5】プレス成形装置の初期状態を図2と対応させて
表した構成図。
【図6】図5の側面を表した構成図。
【図7】プレス成形型装置を型締め状態で表した正面
図。
【図8】図7の一部を拡大して表した構成図。
【図9】図8の側面を表した構成図。
【図10】ロック機構のロック状態を図9と対応させて
表した構成図。
【図11】プレス成形型装置を加圧(成形)状態で表し
た正面図。
【図12】図11の一部を拡大して表した構成図。
【図13】図12の側面を表した構成図。
【符号の説明】
16 第1油圧シリンダ(第1流体圧シリンダ) 18 第2油圧シリンダ(第2流体圧シリンダ) 26 絞り加工用の成形型 26A 下型(第1成形型) 26B 上型(第2成形型) 30 クッション機構

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絞り加工が可能な少なくとも一対の成形
    型を備えているプレス成形装置であって、 前記一対の成形型をそれぞれ個別の流体圧シリンダによ
    って型締め・型開き方向に駆動するように構成され、両
    成形型のうち、ワークがセットされる側の第1成形型を
    駆動する第1流体圧シリンダは、型締め・型開きに必要
    なストロークに対応可能なストロ−ク優先の能力に設定
    され、他方の第2成形型を駆動する第2流体圧シリンダ
    はプレス成形の瞬間に必要な主加圧力に対応可能な加圧
    力優先の能力に設定され、前記の第1流体圧シリンダ
    に、絞り加工のためのクッション機構におけるクッショ
    ンバネの役割を兼用させているプレス成形装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のプレス成形装置であっ
    て、 前記の型締め時において前記第1成形型に作用する前記
    第2流体圧シリンダによる主加圧力を受け止めるロック
    機構を備えているとともに、この第1成形型の周りに配
    置されている前記クッション機構のしわ押さえ部材が、
    前記の主加圧力により前記第1流体圧シリンダをクッシ
    ョンバネとして所定の距離だけ移動するように構成され
    ているプレス成形装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のプレス成形装置であっ
    て、 前記第1流体圧シリンダが前記第2流体圧シリンダに比
    較して高速駆動可能に設定されているプレス成形装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のプレス成形装置であっ
    て、 前記第1成形型が下型で、かつ第2成形型が上型である
    とともに、これらの成形型を最下段に配して複数対の成
    形型が上下方向に直列に連なり、前記第1流体圧シリン
    ダは最下段の成形型の下側に配置され、前記第2流体圧
    シリンダは最上段の成形型の上側に配置されているプレ
    ス成形装置。
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