JP3412351B2 - 複合プレス成形方法及びその装置 - Google Patents

複合プレス成形方法及びその装置

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JP3412351B2
JP3412351B2 JP18941195A JP18941195A JP3412351B2 JP 3412351 B2 JP3412351 B2 JP 3412351B2 JP 18941195 A JP18941195 A JP 18941195A JP 18941195 A JP18941195 A JP 18941195A JP 3412351 B2 JP3412351 B2 JP 3412351B2
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利孝 宮木
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D35/00Combined processes according to or processes combined with methods covered by groups B21D1/00 - B21D31/00
    • B21D35/001Shaping combined with punching, e.g. stamping and perforating

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネルの絞り成形
を行うとともに、絞り成形後のパネルに対し二次加工を
施すための複合プレス成形方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】これに関連する従来の複合プレス成形装
置が特開昭64−22421号公報に記載されている。
前記複合プレス成形装置1は、図11に示されるよう
に、上型2と下型7とから構成されている。前記上型2
は、しわ押さえ面3mを備える上型枠3と、パネル成形
面4mを備える可動ダイ4とに分割されており、前記可
動ダイ4がウレタンバネ5によって前記上型枠3の内部
中央に吊設されている。ここで、前記可動ダイ4のパネ
ル成形面4mは上型枠3のしわ押さえ面3mに連なる面
3nよりも所定寸法だけ下方に位置している。また、前
記可動ダイ4にはその周囲にトリミング加工を施すため
のベンドポンチ6が装着されている。前記ベンドポンチ
6は、可動ダイ4に対して上下動が可能であり、そのベ
ンドポンチ6の上面には、前記可動ダイ4を貫通して上
方に突出するピン6pが固定されている。そして、前記
ウレタンバネ5が所定量を超えて押し縮められた状態
で、前記ピン6pの上端が前記上型枠3の下面に当接す
るようになる。これによって、前記上型枠3が下降する
際に前記ベンドポンチ6にはその上型枠3の押圧力が直
接加わることになる。
【0003】一方、下型7は、ボルスタ7bの上に固定
された主ポンチ8とその主ポンチ8に装着された可動ポ
ンチ8k及び主ポンチ8の周囲に設けられたクッション
リング9とから構成されている。前記主ポンチ8は可動
ダイ4と協働して素材であるパネルの絞り成形を行うた
めの型であり、その上面には前記可動ダイ4のパネル成
形面4mと対向する位置にパネル成形面8mが形成され
ている。さらに、主ポンチ8のパネル成形面8mの周囲
には可動ポンチ8kが位置決めされている。前記可動ポ
ンチ8kは、素材であるパネル(図示されていない)が
ベンドポンチ6によってトリミング加工をされる際にそ
のパネルを下方から支える部材であり、前記ベンドポン
チ6が下降することによりバネ力に抗して押し下げられ
るようになっている。また、前記クッションリング9は
上型枠3によって押し下げられる過程でその上型枠3と
協働して前記パネルの縁部を拘束する部材であり、その
上面には上型枠3のしわ押さえ面3mと対向する位置に
しわ押さえ面9mが形成されている。
【0004】前記複合プレス成形装置1でパネルの成形
を行う場合には、先ず、前記パネルを下型7の上にセッ
トした状態で上型枠3を下降させる。これによって、最
初に上型枠3のしわ押さえ面3mがクッションリング9
のしわ押さえ面9mに衝合し、前記パネルの縁部が両し
わ押さえ面3m,9mによって拘束される。さらに、上
型枠3が下降することにより、クッションリング9が上
型枠3とともに下降する。これによって、両しわ押さえ
面3m,9mに拘束されたパネルの縁部が下降してその
パネルの中央部が主ポンチ8のパネル成形面8mによっ
て引き延ばされて徐々に成形される。そして、可動ダイ
4のパネル成形面4mが主ポンチ8のパネル成形面8m
に衝合し、その可動ダイ4がウレタンバネ5のバネ力に
起因した力でパネルを押圧することにより絞り成形が完
了する。この状態から、さらに、前記上型枠3とクッシ
ョンリング9が下降すると、可動ダイ4はパネルを介し
て主ポンチ8に当接したままの状態でその位置に保持さ
れ、前記ウレタンバネ5がさらに押し縮められる。これ
によって、ベンドポンチ6のピン6pの上端が上型枠3
の下面に当接してそのベンドポンチ6が上型枠3によっ
て直接押し下げられ、絞り成形されたパネルの縁部がト
リミング加工される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の技術に
よると、パネルの絞り成形は、可動ダイ4がウレタンバ
ネ5のバネ力に起因した力で主ポンチ8を押圧すること
により行われる。このため、例えば、シャープな絞り形
状を得るために絞り成形時に大きな衝撃力を得ようとす
れば、ウレタンバネ5を大型化する必要がある。しかし
ながら、前記ウレタンバネ5のサイズは型の大きさや構
造により限界がある。このため、得られる衝撃力にも限
界がある。また、前記可動ダイ4の周囲に装着されてい
るベンドポンチ6の先端が可動ダイ4のパネル成形面4
mや上型枠3のしわ押さえ面3mに連なる面3nよりも
下方に位置しているため、パネルがしわ押さえ面3m,
9mによって縁部を拘束されてから絞り成形が完了する
までの間、前記ベンドポンチ6の先端がパネルの表面に
当接することになる。このため、パネルの表面に傷や望
ましくない折れが入り易くなるという問題がある。本発
明の技術的課題は、パネルを絞り成形する際には上型枠
と可動ダイとの間を剛体に近い状態にして大きな力を伝
達し易くすること、さらに、絞り成形中に二次加工用の
ポンチ等がパネルの表面に当接しないようにしてパネル
表面に傷や望ましくない折れが入るのを防止するもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、各請求
項の発明によって解決される。請求項1の発明は、素材
の絞り成形と、絞り成形後の素材の二次加工とを連続し
て実施する複合プレス成形方法であって、上型枠と上型
パッドとがプレス方向に所定距離だけ離れた状態で相対
移動不能に保持されるように、前記上型枠と上型パッド
との間をロック機構でロックする工程と、ロック機構に
よりロックされた上型枠と上型パッドとを昇降機構によ
り下降させ、前記上型パッドのパネル成形面と下型のパ
ネル成形面との間で素材を絞り成形する工程と、前記ロ
ック機構のロックを解除し、上型パッドに対して上型枠
を下降させ、その上型枠に固定されている二次加工用ポ
ンチを上型パッドのパネル成形面から突出させて、絞り
成形後の素材に二次加工を施す工程とを有することを特
徴とする。
【0007】本発明によると、絞り成形時には上型パッ
ドと上型枠とがプレス方向に所定距離だけ離れた状態で
相対移動不能に保持されるため、上型パッドには上型枠
からの押圧力が直接加わることになる。このため、絞り
成形時に大きな衝撃力が得られ、シャープな絞り形状を
得ることができる。また、二次加工用ポンチは、絞り成
形後に上型パッドのパネル成形面から突出するようにな
るため、絞り成形時には二次加工用ポンチが素材の表面
に当接することがない。さらに、1ストロークで素材の
絞り成形から二次加工までを行うことができる。
【0008】請求項2の発明は、素材の絞り成形と、絞
り成形後の素材の二次加工とを連続して実施する複合プ
レス成形方法であって、上型枠と上型パッドとがプレス
方向に所定距離だけ離れた状態で相対移動不能に保持さ
れるように、前記上型枠と上型パッドとの間をロック機
構でロックする工程と、ロック機構によりロックされた
上型枠と上型パッドとを昇降機構により下降させ、前記
上型パッドのパネル成形面と下型のパネル成形面との間
で素材を絞り成形する工程と、前記昇降機構により前記
上型枠と上型パッドとを上限位置まで上昇させ、さら
に、前記上型枠に対して上型パッドがロック解除時に上
昇できる寸法とほぼ等しい寸法だけ前記下型を上昇させ
る工程と、前記ロック機構のロックを解除して、前記昇
降機構により前記上型枠と上型パッドとを下降させ、前
記上型パッドが前記下型に当接した後、その上型パッド
に対して前記上型枠を下降させ、その上型枠に固定され
ている二次加工用ポンチを前記上型パッドのパネル成形
面から突出させて、絞り成形後の素材に二次加工を施す
工程とを有することを特徴とする。
【0009】本発明によると、絞り成形後に、昇降機構
により上型枠と上型パッドとを上限位置まで上昇させ、
さらに、上型枠に対して上型パッドがロック解除時に上
昇できる寸法とほぼ等しい寸法だけ前記下型を上昇させ
る。そして、ロック機構のロックを解除して、上型枠と
上型パッドとを下降させ、上型パッドが下型に当接した
後、その上型パッドに対して上型枠を下降させ、その上
型枠に固定されている二次加工用ポンチを上型パッドの
パネル成形面から突出させて、絞り成形後の素材に二次
加工を施すようにしている。このため、上型の昇降スト
ロークを変えることなく素材の絞り成形と二次加工とを
行うことができる。したがって、昇降ストロークが一定
で途中停止が困難なメカプレスにも複合プレス成形方法
を使用できるようになる。
【0010】請求項3の発明は、素材の絞り成形と、絞
り成形後の素材の二次加工とを連続して実施する複合プ
レス成形装置であって、上型枠に対して所定距離だけプ
レス方向に移動可能な状態で、その上型枠に吊設されて
おり、下面にパネル成形面を備える上型パッドと、前記
上型枠と上型パッドとがプレス方向に所定距離だけ離れ
た状態で相対移動不能に保持されるように、前記上型枠
と上型パッドとの間をロック可能なロック機構と、前記
上型枠に固定されており、ロック機構のロックが解除さ
れて上型パッドが前記上型枠に接近することで、その上
型パッドのパネル成形面から突出する二次加工用ポンチ
と、前記上型枠と上型パッドとを昇降させる昇降機構
と、上型パッドのパネル成形面と協働して素材を絞り成
形するパネル成形面を上面に備えるとともに、前記上型
枠の二次加工用ポンチと協働して前記素材を二次加工す
る凹部を備える下型とを有することを特徴とする。本発
明により、請求項1に記載された発明を実施することが
できる。
【0011】また、請求項4に示すように、プレス方向
に延出するピストンロッドを有する油圧シリンダと、そ
の油圧シリンダを制御する制御手段とからロック機構を
構成するのが好ましい。これによって、ロック状態と非
ロック状態との切替えを速やかに行うことができる。ま
た、請求項5に示すように、上型枠に対して上型パッド
がロック解除時に上昇できる寸法とほぼ等しい寸法だけ
下型を上昇させる持ち上げ機構を設けることにより、請
求項2に係る発明を実施することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施の形態〕以下、図1〜図5に基づいて本発
明の第1の実施の形態に係る複合プレス成形方法及びそ
の装置の説明を行う。ここで、図1は本実施の形態に係
る複合プレス成形装置10の縦断面図であり、図2〜図
5は複合プレス成形装置10によって素材であるパネル
wを成形する際の各成形工程を表す要部縦断面図であ
る。前記複合プレス成形装置10は上型30と下型20
とを備えており、前記下型20は型台であるボルスタ2
2上に固定された主ポンチ24と、その主ポンチ24の
周囲に配置されたクッションリング25とから構成され
ている。前記主ポンチ24は、後記する上型30の上型
パッド36と協働して素材であるパネルw(図中 着色
部分)の成形を行うための型であり、その上面がパネル
成形面24mとなっている。さらに、前記パネル成形面
24mの所定位置には、後記する抜曲刃34hが挿通さ
れる抜曲刃用開口24hと穴抜ポンチ34aが挿通され
るポンチ用開口24aとが形成されている。前記クッシ
ョンリング25は、パネルwの縁部を下方から拘束する
ための部材であってその上面にはしわ押さえ面25mが
形成されており、図示されていないダイクッションに連
結されたクッションピン25pによって下方から支持さ
れている。
【0013】前記複合プレス成形装置10の上型30
は、昇降機構であるスライド32に固定された上型枠3
4とその上型枠34に吊設される上型パッド36とから
構成されている。前記上型パッド36は、前述の主ポン
チ24と協働してパネルwを成形するための型であり、
その下面中央にパネル成形面36mが形成されている。
さらに、そのパネル成形面36mの周囲には前記クッシ
ョンリング25と対向する位置に前記パネルwの縁部を
上方から拘束するしわ押さえ面36nが形成されてい
る。また、前記しわ押さえ面36nの外側には段差を介
して受け面36uが形成されており、この受け面36u
が前記上型枠34の吊り架台34tに固定された第1ウ
レタンバネ35aによって支持されている。これによっ
て、前記上型パッド36は第1ウレタンバネ35aを介
して上型枠34に吊設される。
【0014】前記上型枠34は、前述のように上型パッ
ド36を吊設してスライド32に連結させるとともに絞
り成形されたパネルwの所定位置に抜き曲げ及び穴空け
等の二次加工を施すための枠体であり、その下面所定位
置に前述の抜曲刃34hと穴抜ポンチ34aが装着され
ている。ここで、前記抜曲刃34hと穴抜ポンチ34a
とは、それぞれ上型パッド36に形成された抜曲刃用貫
通口36hとポンチ用貫通口36aとに挿通される。ま
た、前記上型枠34の上部側面には、この上型枠34の
下面と上型パッド36の上面に設けられた第1凸部36
xとの間に楔状のバッキングプレート38bを押し込む
ための押込みシリンダ38yが設けられている。さら
に、前記上型枠34の下面と上型パッド36の上面に設
けられた第2凸部36zとの間には第2ウレタンバネ3
5bが配設されている。
【0015】ここで、前記バッキングプレート38bが
押込みシリンダ38yによって上型枠34の下面と上型
パッド36の第1凸部36xとの間に押し込まれると、
上型枠34の下面と第1凸部36xとの間はバッキング
プレート38bの厚み分だけ押し広げられる(図2参
照)。即ち、前記上型パッド36はバッキングプレート
38bの厚み分だけ押し下げられ、この分だけ上型パッ
ド36を下から支える第1ウレタンバネ35aが押し縮
められてその上型パッド36を上方に押圧する。これに
よって、上型枠34と上型パッド36との間にはガタが
生じなくなり、さらに、絞り成形時においては上型枠3
4と上型パッド36はバッキングプレート38bを介し
て一体化し、剛体に近い状態に保持される。即ち、上型
枠34と上型パッド36との間はロック状態に保持され
る。また、この状態で、上型枠34と上型パッド36と
はバッキングプレート38bの厚み分だけ離れるため
に、上型枠34に装着されている抜曲刃34hと穴抜ポ
ンチ34aとは上型パッド36に設けれた抜曲刃用貫通
口36hとポンチ用貫通口36aとに収納されて、その
先端が上型パッド36のパネル成形面36mから突出す
ることはない。さらに、上型枠34の下面と上型パッド
36の第2凸部36zとの間の距離は第2ウレタンバネ
35bの寸法にほぼ等しくなり、前記第2ウレタンバネ
35bには押圧力が加わらなくなる。
【0016】逆に、バッキングプレート38bが押込み
シリンダ38yによって上型枠34の下面と上型パッド
36の第1凸部36xとの間から引き抜かれると、上型
枠34と上型パッド36との間のロック状態が解除され
て、上型パッド36は第2ウレタンバネ35bが押し縮
められた分だけ上型枠34に接近できるようになる。そ
して、上型パッド36が上型枠34に接近することによ
り、上型枠34に装着されている抜曲刃34hと穴抜ポ
ンチ34aとの先端部がその上型パッド36のパネル成
形面36mから下方に突出するようになる。このよう
に、上型枠34の吊り架台34t、バッキングプレート
38b、押込みシリンダ38yおよび上型パッド36の
第1凸部36x等が本発明のロック機構に相当し、上型
枠34に装着されている抜曲刃34hと穴抜ポンチ34
aが本発明の二次加工用ポンチに相当する。また、下型
20の抜曲刃用開口24h、ポンチ用開口24aが本発
明の下型の凹部に相当する。
【0017】次に、図2〜図5に基づいて、本実施の形
態に係る複合プレス成形方法の説明を行う。先ず、上型
30が上限位置にある状態で、図2に示されるように、
下型20上の所定位置に素材であるパネルwがセットさ
れる。このとき、前記バッキングプレート38bは押込
みシリンダ38yによって上型枠34の下面と上型パッ
ド36の第1凸部36xとの間に押し込まれており、上
型枠34の下面と第1凸部36xとの間はバッキングプ
レート38bの厚み分だけ押し広げられる。これによっ
て、上型パッド36を下から支える吊り架台34tの第
1ウレタンバネ35aが押し縮められてその上型パッド
36が上方に押圧され、上型枠34と上型パッド36と
の間にはガタが生じなくなる。さらに、上型枠34と上
型パッド36はバッキングプレート38bを介して一体
化し、剛体に近い状態に保持される。また、この状態
で、上型枠34に装着されている抜曲刃34hと穴抜ポ
ンチ34aとは上型パッド36に設けれた抜曲刃用貫通
口36hとポンチ用貫通口36aとに収納されて、先端
が上型パッド36のパネル成形面36mから突出するこ
とはない。さらに、上型枠34の下面と上型パッド36
の第2凸部36zとの間の距離は第2ウレタンバネ35
bの寸法にほぼ等しくなり、前記第2ウレタンバネ35
bには押圧力が加わらなくなる。
【0018】次に、この状態、即ち、上型枠34と上型
パッド36との間がロック状態に保持された状態で、ス
ライド32が作動されて上型枠34と上型パッド36と
が下降する。そして、上型枠34と上型パッド36が下
降する過程で、最初に、上型パッド36のしわ押さえ面
36nがクッションリング25のしわ押さえ面25mに
衝合し、そのクッションリング25と上型パッド36と
が協働してパネルwの縁部を拘束する。この状態から上
型枠34等が下降することにより、クッションリング2
5と共にパネルwの縁部が下降し、そのパネルwの中央
部が主ポンチ24のパネル成形面24mによって徐々に
引き延ばされる。そして、図3に示されるように、上型
パッド36のパネル成形面36mが主ポンチ24のパネ
ル成形面24mに衝合することにより前記パネルwが絞
り成形される。ここで、前述のように、上型枠34と上
型パッド36はバッキングプレート38bを介して一体
化し剛体に近い状態に保持されているため、上型パッド
36には上型枠34からの押圧力が直接加わることにな
り、絞り成形時に大きな衝撃力が得られるようになる。
このようにして前記パネルwの絞り成形が終了すると、
スライド32の作動が停止して上型枠34と上型パッド
36とが微寸法だけ上昇されて、図4に示されるよう
に、上型枠34の下面と上型パッド36の第1凸部36
xとの間からバッキングプレート38bが押込みシリン
ダ38yによってに引き抜かれる。次に、この状態か
ら、再び、スライド32が作動することにより、上型パ
ッド36がパネルwに当接した状態のままで、図5に示
されるように、上型枠34が第2ウレタンバネ35bを
押し縮めながら下降する。これによって、絞り成形後の
パネルwが上型パッド36によって第2ウレタンバネ3
5bのバネ力に起因したパッド力で押圧される。さら
に、この状態で、上型枠34の抜曲刃34hと穴抜ポン
チ34aとが上型パッド36のパネル成形面36mから
下方に突出して主ポンチ24の抜曲刃用開口24h、ポ
ンチ用開口24aに挿入されて、絞り成形がされたパネ
ルwに対して抜曲げ及び穴抜き等の二次加工が行われ
る。
【0019】このように本実施の形態に係る複合プレス
成形方法及びその装置によると、パネルwを絞り成形す
るときには上型枠34と上型パッド36はバッキングプ
レート38bを介して一体化し、剛体に近い状態に保持
される。このため、上型パッド36には上型枠34から
の押圧力が直接加わることになり、絞り成形時に大きな
力が得られるようになる。したがって、シャープな絞り
形状が得られプレス品質が向上する。また、絞り成形時
に上型パッド36が上型枠34に接近することはないた
め、二次加工用の抜曲刃34hと穴抜ポンチ34aがパ
ネルwの表面に接触することはなく、パネルwの表面に
傷や望ましくない折れが入るのを防止できる。
【0020】〔第2の実施の形態〕以下、図6〜図9に
基づいて、本発明の第2の実施の形態に係る複合プレス
成形方法及びその装置の説明を行う。ここで、図6は、
本実施の形態に係る複合プレス成形装置50の縦断面図
であり、図7〜図9は、複合プレス成形装置50によっ
てパネルwを成形する際の各工程を表す要部縦断面図で
ある。前記複合プレス成形装置50は、第1実施の形態
に係る複合プレス成形装置10の吊り架台34t、バッ
キングプレート38b、押込みシリンダ38y及び第1
ウレタンバネ35a、第2ウレタンバネ35bの代わり
に、吊設油圧シリンダ78とこの吊設油圧シリンダ78
を制御する油圧コントロールユニット79を使用したも
のであり、その他の構造は第1実施の形態に係る複合プ
レス成形装置10の構造と同じである。ここで、前記油
圧コントロールユニット79は図示されていない制御装
置により遠隔制御される。
【0021】先ず、上型70が上限位置にある状態で、
図7に示されるように、下型60上の所定位置に素材で
あるパネルwがセットされる。このとき、吊設油圧シリ
ンダ78はピストンロッド78pを最大限延出するよう
に油圧コントロールユニット79によって制御される。
これによって、上型70の上型パッド76と上型枠74
との間の距離は最大になり、上型枠74に装着されてい
る抜曲刃74hと穴抜ポンチ74aとは上型パッド76
に設けられた抜曲刃用貫通口76hとポンチ用貫通口7
6aとに収納されて、先端が上型パッド76のパネル成
形面76mから突出することはない。さらに、油圧コン
トロールユニット79によって吊設油圧シリンダ78か
ら流出する油及び流入する油が遮断されるために、前記
吊設油圧シリンダ78はロックされる。これによって、
上型枠74と上型パッド76は吊設油圧シリンダ78を
介して一体化して剛体に近い状態に保持される。
【0022】次に、この状態で、スライド72が作動さ
れて上型枠74と上型パッド76とが下降する。そし
て、上型枠74と上型パッド76が下降する過程で、最
初に、上型パッド76のしわ押さえ面76nがクッショ
ンリング65のしわ押さえ面65mに衝合し、そのクッ
ションリング65と上型パッド76とが協働してパネル
wの縁部を拘束する。この状態から上型枠74等が下降
することにより、クッションリング65と共にパネルw
の縁部が下降し、そのパネルwの中央部が主ポンチ64
のパネル成形面64mによって徐々に引き延ばされる。
そして、図8に示されるように、上型パッド76のパネ
ル成形面76mが主ポンチ64のパネル成形面64mに
衝合することにより前記パネルwが絞り成形される。こ
こで、前述のように、上型枠74と上型パッド76は吊
設油圧シリンダ78によって一体化して剛体に近い状態
に保持されているため、上型パッド76には上型枠74
からの押圧力が直接加わることになり、絞り成形時に大
きな衝撃力が得られるようになる。
【0023】このようにして前記パネルwの絞り成形が
終了すると、油圧コントロールユニット79によって吊
設油圧シリンダ78のロックが解除されて、吊設油圧シ
リンダ78から流出する油の流量及び流入する油の流量
が調節される。これによって、上型枠74が下降する際
に吊設油圧シリンダ78は第1実施の形態における第2
ウレタンバネ35bと同様に機能し、上型パッド76は
吊設油圧シリンダ78の押圧力に起因したパッド力で絞
り成形後のパネルwを押圧する。また、前記上型枠74
は絞り成形後も連続して下降するために、上型枠74の
抜曲刃74hと穴抜ポンチ74aとが、図9に示される
ように、上型パッド76のパネル成形面76mから下方
に突出して主ポンチ64の抜曲刃用開口64h、ポンチ
用開口64aに挿入され、絞り成形がされたパネルwに
対して抜曲げ及び穴抜き等の二次加工が行われる。
【0024】このように本実施の形態によると、絞り成
形時に上型枠74と上型パッド76は吊設油圧シリンダ
78を介して一体化して剛体に近い状態に保持されため
に、上型パッド76には上型枠74からの押圧力が直接
加わることになり、絞り成形時に大きな力が得られるよ
うになる。また、前記吊設油圧シリンダ78のロックを
解除して吊設油圧シリンダ78から流出する油の流量及
び流入する油の流量を調節することにより、吊設油圧シ
リンダ78を弾性体に代わるものとして使用でき、二次
加工を施す際に上型パッドのパッド力(パネルを押圧す
る力)を調節できるようになる。このため、最適なパッ
ド力で二次加工を行うことができるようになる。さら
に、通常の弾性体が消耗品であるのに対して吊設油圧シ
リンダ78は寿命が長く半永久的に使用することができ
る。また、吊設油圧シリンダ78は必要スペースが小さ
いために型をコンパクトに設計することができる。さら
に、吊設油圧シリンダ78をロック状態から非ロック状
態に切り替えるのは油圧コントロールユニット79によ
って速やかに行えるためにパネルの絞り成形後連続して
二次加工を実施できるようになる。このため生産性向上
を図ることができるようになる。
【0025】〔第3の実施の形態〕以下、図10に基づ
いて、本発明の第3の実施の形態に係る複合プレス成形
方法及びその装置の説明を行う。本実施の形態における
複合プレス成形方法は、昇降ストロークが一定で途中停
止が困難なメカプレスにおいて絞り成形と二次加工を連
続して実施できるようにしたものである。本実施の形態
に係る複合プレス成形装置100の下型80はボルスタ
82に支持された持ち上げ機構81の上に設置されてお
り、一定範囲で昇降できるようになっている。前記下型
80は主ポンチ84と、その主ポンチ84の周囲に配置
されたクッションリング85とから構成されており、そ
のクッションリング85が図示されていないダイクッシ
ョンに連結されたクッションピン85pによって下方か
ら支持されている。前記主ポンチ84は上面がパネル成
形面84mとなっており、そのパネル成形面84mの所
定位置には後記する抜曲刃94hが嵌合する抜曲刃用凹
部84hが二箇所に形成されている。
【0026】前記複合プレス成形装置100の上型90
は、昇降機構であるスライド92に固定された上型枠9
4とその上型枠94に吊設される上型パッド96とから
構成されている。前記上型パッド96にはその下面中央
にパネル成形面96mが形成されており、そのパネル成
形面96mの周囲で、かつ、前記クッションリング85
のしわ押さえ面85mと対向する位置にパネルの縁部を
上方から拘束するしわ押さえ面96nが形成されてい
る。さらに、前記上型パッド96の側面には縦に溝96
zが形成されており、この溝96zに横方向から上型枠
94に固定されたピン94pの先端部が挿入されてい
る。これによって、前記上型パッド96は上型枠94に
溝96zの長さ分だけ昇降できるように吊設される。
【0027】前記上型枠94にはその下面所定位置に二
本の抜曲刃94hが装着されており、これらの抜曲刃9
4hが上型パッド96に形成された抜曲刃用貫通口96
hに挿通されるようになっている。また、前記上型枠9
4と上型パッド96との間にはその上型枠94に対して
上型パッド96を下限位置まで離した状態でロックした
り、そのロックを解除できる打ち分け機構98が装着さ
れている。ここで、前記上型パッド96の上面には図中
左右方向に凹部96fと凸部96eとが交互に形成され
ており、その上型パッド96の上面と上型枠94の下面
との間に前記打ち分け機構98の凹凸板98bが挿入さ
れるようになっている。前記凹凸板98bの下面には前
記上型パッド96の凹部96f、凸部96eに対応して
同じく凹部98x、凸部98tが交互に形成されてい
る。また、上型枠94の上部側面には前記凹凸板98b
を図中左右方向に移動させるための移動シリンダ98y
が設けられている。そして、前記移動シリンダ98yが
作動して、図に示されるように、上型パッド96の凸部
96eに凹凸板98bの凸部98tが合わされた状態
で、上型枠94と上型パッド96とのプレス方向(上下
方向)の間隔が最も広くなり、上型パッド96は上型枠
94に対する下限位置に保持されてこの位置でロックさ
れる。この状態で、上型枠94の抜曲刃94hは上型パ
ッド96の抜曲刃用貫通口96hに収納されて、その先
端が上型パッド96のパネル成形面96mから突出する
ことはない。
【0028】また、前記移動シリンダ98yによって凹
凸板98bが横方向に動かされ、その凹凸板98bの凸
部98tが上型パッド96の凹部96fに、また、凹凸
板98bの凹部98xが上型パッド96の凸部96eに
合わせられると、ロックが解除されて上型パッド96は
上型枠94に対して前記溝96zの長さ分だけ上昇でき
るようになる。さらに、上型枠94の下面と上型パッド
96の上面との間には図示されていないウレタンバネが
配設されており、上型パッド96が上型枠94に対して
上昇する際に前記ウレタンバネは押し縮められることに
なる。また、上型パッド96が上型枠94に対して上昇
することにより、上型枠94に装着されている抜曲刃9
4hの先端部がその上型パッド96のパネル成形面96
mから下方に突出できるようになる。即ち、前記打ち分
け機構98が本発明のロック機構に相当し、上型枠94
に装着されている抜曲刃94hが本発明の二次加工用ポ
ンチに相当する。ここで、上型枠94に対する上型パッ
ド96の昇降量は、前記持ち上げ機構81の動作により
下型80が昇降する量に等しく設定されている。
【0029】次に、本実施の形態に係る複合プレス成形
方法の説明を行う。先ず、持ち上げ機構81により下型
80が下限位置に位置決めされる。また、打ち分け機構
98の移動シリンダ98yが作動されて凹凸板98bの
凸部98tが上型パッド96の凸部96eに合わせられ
る。これによって、上型枠94と上型パッド96との間
隔が最も広なった状態、即ち、上型パッド96が上型枠
94に対し下限位置に保持された状態で、上型パッド9
6と上型枠94とがプレス方向において相対移動しない
ようにロックされる。この状態で、下型80上の所定位
置にパネル(図示されていない)がセットされる。次
に、スライド92が作動されて上型枠94と上型パッド
96とが下降する。そして、上型枠94と上型パッド9
6が下降する過程で、最初に、上型パッド96のしわ押
さえ面96nがクッションリング85のしわ押さえ面8
5mに衝合し、そのクッションリング85と上型パッド
96とが協働してパネルの縁部を拘束する。さらに、こ
の状態から上型枠94等が下降することにより、クッシ
ョンリング85と共にパネルの縁部が下降し、そのパネ
ルの中央部が主ポンチ84のパネル成形面84mによっ
て徐々に引き延ばされる。そして、前記上型枠94等が
下限位置まで下降して上型パッド96のパネル成形面9
6mが主ポンチ84のパネル成形面84mに衝合するこ
とにより前記パネルが絞り成形される。
【0030】次に、スライド92が上昇して上型枠94
と上型パッド96とが上限位置に位置決めされる。ま
た、スライド92の上昇と同時に持ち上げ機構81が作
動して下型80が予め決められた量だけ持ち上げられ
る。さらに、打ち分け機構98の移動シリンダ98yが
作動して凹凸板98bの凸部98tが上型パッド96の
凹部96fに合わせられる。これによって、上型パッド
96と上型枠94間のロックが解除され、上型パッド9
6は上型枠94に対して前記溝96zの長さ分だけ上昇
できるようになる。この状態で、スライド92が作動し
て上型枠94と上型パッド96とが下降すると、絞り成
形後のパネルが再び上型パッド96と主ポンチ84及び
クッションリング85によって挟まれ、その位置に拘束
される。そして、上型パッド96がパネルに当接した状
態のままで引き続き上型枠94が下限位置まで下降す
る。これによって、上型枠94と上型パッド96との間
のウレタンバネが押し縮められ、絞り成形後のパネルは
上型パッド96によってウレタンバネのバネ力に起因し
た力で押さえられる。さらに、前記上型パッド96は上
型枠94に対して相対的に上昇するために、上型枠94
の抜曲刃94hが上型パッド96のパネル成形面96m
から突出し、それらの抜曲刃94hが主ポンチ84の抜
曲刃用凹部84hに嵌合して絞り成形後のパネルに対し
抜曲げが行われる。
【0031】ここで、上型パッド96が上型枠94に対
して上昇できる量は下型80が持ち上げ機構81によっ
て持ち上げられた量に等しいため、絞り成形時の上型枠
94の昇降ストロークと抜曲げ時の上型枠94の昇降ス
トロークとは等しくなる。このように本実施の形態によ
ると、昇降ストロークが一定で途中停止が困難なメカプ
レスにおいても絞り成形と二次加工を連続して実施でき
るようになる。このため、複合プレス成形方法の利用範
囲が広くなる。
【0032】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、この本発明の実施の形態には特許請求の範囲に記
載した技術的事項以外に次のような各種の技術的事項を
有するものであることを付記しておく。 (1)請求項1に係る複合プレス成形方法において、絞
り成形後に、上型枠の下降を停止し、前記上型パッドと
前記上型枠とをプレス方向において互いに接近可能に保
持する工程と、前記停止位置またはその近傍からさらに
上型枠を下降させることにより、絞り成形後のパネルに
二次加工を施す工程と、を有することを特徴とする複合
プレス成形方法。このため、1ストロークでパネルの絞
り成形から二次加工までを行うことができる。 (2)請求項3に記載された複合プレス成形装置におい
てロック機構は、上型パッドと上型枠との間に剛性の高
い部材を介在させることによりロックする構造であるこ
とを特徴とする複合プレス成形装置。このため、構造が
簡単になり信頼性が高くメンテナンスが容易になる。 (3)請求項3に記載された複合プレス成形装置におい
てロック解除状態で上型パッドが上型枠に対して接近で
きる量だけ下型を上昇させる持ち上げ機構が設けられて
いることを特徴とする複合プレス成形装置。持ち上げ機
構により下型を上昇させることにより、絞り成形時と同
じストロークで上型枠を昇降させて二次加工を行うこと
ができる。このため、昇降ストロークが一定で途中停止
が困難なメカプレスにも複合プレス成形方法を利用でき
るようになる。
【0033】
【発明の効果】本発明によると、パネルの絞り成形時に
大きな力を得られるために、シャープな絞り形状が得ら
れ、プレス製品の品質が向上する。さらに、絞り成形を
する際には二次加工用のポンチがパネルの表面に当接す
ることがないため、パネル表面に傷や望ましくない折れ
が入るのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る複合プレス成
形装置の縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る複合プレス成
形装置によってパネルを成形する際の成形工程を表す要
部断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る複合プレス成
形装置によってパネルを成形する際の成形工程を表す要
部断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る複合プレス成
形装置によってパネルを成形する際の成形工程を表す要
部断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態に係る複合プレス成
形装置によってパネルを成形する際の成形工程を表す要
部断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る複合プレス成
形装置の縦断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る複合プレス成
形装置によってパネルを成形する際の成形工程を表す要
部断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る複合プレス成
形装置によってパネルを成形する際の成形工程を表す要
部断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る複合プレス成
形装置によってパネルを成形する際の成形工程を表す要
部断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態に係る複合プレス
成形装置の縦断面図である。
【図11】従来の複合プレス成形装置の縦断面図であ
る。
【符号の説明】
20 下型 24 主ポンチ 24m パネル成形面 30 上型 34 上型枠 34t 吊り架台(ロック機構) 34h 抜曲刃(二次加工用ポンチ) 34a 穴抜ポンチ(二次加工用ポンチ) 36 上型パッド 36m パネル成形面 36x 第1凸部(ロック機構) 38b バッキングプレート(ロック機構) 38y 押込みシリンダ(ロック機構) 78 吊設油圧シリンダ(流体シリンダ) 79 油圧コントロールユニット(制御手段) 81 持ち上げ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−269869(JP,A) 特開 平6−328157(JP,A) 特開 昭63−13632(JP,A) 実開 平2−48216(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 22/26 B21D 22/30 B21D 24/00 B21D 24/16 B21D 28/24 B21D 35/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 素材の絞り成形と、絞り成形後の素材の
    二次加工とを連続して実施する複合プレス成形方法であ
    って、 上型枠と上型パッドとがプレス方向に所定距離だけ離れ
    た状態で相対移動不能に保持されるように、前記上型枠
    と上型パッドとの間をロック機構でロックする工程と、 ロック機構によりロックされた上型枠と上型パッドとを
    昇降機構により下降させ、前記上型パッドのパネル成形
    面と下型のパネル成形面との間で素材を絞り成形する工
    程と、 前記ロック機構のロックを解除し、上型パッドに対して
    上型枠を下降させ、その上型枠に固定されている二次加
    工用ポンチを上型パッドのパネル成形面から突出させ
    て、絞り成形後の素材に二次加工を施す工程と、 を有す
    ることを特徴とする複合プレス成形方法。
  2. 【請求項2】 素材の絞り成形と、絞り成形後の素材の
    二次加工とを連続して実施する複合プレス成形方法であ
    って、 上型枠と上型パッドとがプレス方向に所定距離だけ離れ
    た状態で相対移動不能に保持されるように、前記上型枠
    と上型パッドとの間をロック機構でロックする工程と、 ロック機構によりロックされた上型枠と上型パッドとを
    昇降機構により下降させ、前記上型パッドのパネル成形
    面と下型のパネル成形面との間で素材を絞り成形する工
    程と、 前記昇降機構により前記上型枠と上型パッドとを上限位
    置まで上昇させ、さらに、前記上型枠に対して上型パッ
    ドがロック解除時に上昇できる寸法とほぼ等しい寸法だ
    け前記下型を上昇させる工程と、 前記ロック機構のロックを解除して、前記昇降機構によ
    り前記上型枠と上型パッドとを下降させ、前記上型パッ
    ドが前記下型に当接した後、その上型パッドに対して前
    記上型枠を下降させ、その上型枠に固定されている二次
    加工用ポンチを前記上型パッドのパネル成形面から突出
    させて、絞り成形後の素材に二次加工を施す工程と、
    有することを特徴とする複合プレス成形方法。
  3. 【請求項3】 素材の絞り成形と、絞り成形後の素材の
    二次加工とを連続して実施する複合プレス成形装置であ
    って、 上型枠に対して所定距離だけプレス方向に移動可能な状
    態で、その上型枠に吊設されており、下面にパネル成形
    面を備える上型パッドと、 前記上型枠と上型パッドとがプレス方向に所定距離だけ
    離れた状態で相対移動不能に保持されるように、前記上
    型枠と上型パッドとの間をロック可能なロック機構と、 前記上型枠に固定されており、ロック機構のロックが解
    除されて上型パッドが前記上型枠に接近することで、そ
    の上型パッドのパネル成形面から突出する二次加工用ポ
    ンチと、 前記上型枠と上型パッドとを昇降させる昇降機構と、 上型パッドのパネル成形面と協働して素材を絞り成形す
    るパネル成形面を上面に備えるとともに、前記上型枠の
    二次加工用ポンチと協働して前記素材を二次加工する凹
    部を備える下型と、 を有することを特徴とする複合プレ
    ス成形装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の複合プレス成形装置で
    あって、 ロック機構は、プレス方向に延出するピストンロッドを
    有する油圧シリンダと、 その油圧シリンダを制御する制御手段と、 を有すること
    を特徴とする複合プレス成形装置。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の複合プレス成形装置で
    あって、 上型枠に対して上型パッドがロック解除時に上昇できる
    寸法とほぼ等しい寸法だけ下型を上昇させる持ち上げ機
    構が設けられている ことを特徴とする複合プレス成形装
    置。
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