JP2011224634A - アンテナ製造用金型装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】エレメントとグラウンドとが所定の距離を隔てて相対向する構造のアンテナを製造するための複数の金型が、それぞれの型締め方向へ連なるように設けられたアンテナ製造用金型装置であって、複数の金型は、アンテナとなる金属板を所定の形状に打ち抜く金型40と、打ち抜かれた金属板のエレメントとグラウンドとを相対向するように該金属板を曲げる金型42と、エレメントとグラウンドとを結合する樹脂製の支柱を成形する金型44とからなっている。
【選択図】図6
Description
この金型装置は、複数の金型を型締め方向へ多段に連ねており、それぞれの金型において個別の工程を行うようになっている。すなわち、仮に三工程を要する製造であれば、三段に連ねた金型に対し、素材を順に移して個々の加工を行うことで製品を完成することができる。
第1の発明は、エレメントとグラウンドとが所定の距離を隔てて相対向する構造のアンテナを製造するための複数の金型が、それぞれの型締め方向へ連なるように設けられたアンテナ製造用金型装置であって、複数の金型は、アンテナとなる金属板を所定の形状に打ち抜く金型と、打ち抜かれた金属板のエレメントとグラウンドとを相対向するように該金属板を曲げる金型と、エレメントとグラウンドとを結合する樹脂製の支柱を成形する金型とからなっている。
図1に示されている電話用のアンテナ10は、金属板によってエレメント12がグラウンド16に対して相対向するように位置し、これらは短絡部18によって一体につながっている(図2)。エレメント12は電話の電波を受信する機能を果たし、グラウンド16はアンテナ10のグラウンド板として機能し、アンテナ10の受信性能を確立させる。
エレメント12からグラウンド16に向けて折曲げられた給電部14の先端部には、出力ケーブル22(同軸ケーブル)の内導体が接続され、グラウンド16に出力ケーブル22の外導体が接続されている。したがって、エレメント12で受信した電波信号は、出力ケーブル22を通じて受信機(図示省略)に送信される。
なお、グラウンド16は車両ボデー24や車体フレーム等の上に装着される。
まず、金属板を所定の形状に打ち抜くとともに、絞り加工を行うことによって図2で示す第1加工品10Aが製造される。この第1加工品10Aにおいては、アンテナ10のエレメント12(給電部14を含む)、グラウンド16及び短絡部18に相当する外形状が打ち抜かれている。そこで第1加工品10Aの説明についても、製造完了後のアンテナ10において相当する部材名を用いることとする。
第1加工品10Aのグラウンド16には、出力ケーブル22の外導体と接続するためのカシメ片16aが成形されている。さらに、このグラウンド16には、樹脂製の各支柱20との結合箇所(4箇所)において貫通孔16bがそれぞれ打ち抜かれている。
なお、前述のように第2加工品10Bにおけるエレメント12と短絡部18との間の曲げは絞り12bによって補強され、エレメント12と給電部14との間の曲げは絞り12cで補強されている。
第3加工品10Cにおける給電部14のカシメ片14a及びグラウンド16のカシメ片16aを、図5で示すように出力ケーブル22にそれぞれカシメつける。これにより、給電部14の先端部に出力ケーブル22の内導体が接続され、グラウンド16に出力ケーブル22の外導体が接続され、図1で示すアンテナ10が完成する。
具体的には、ベース等(図示省略)に立てられた上下方向に長い複数本(4本)のロッド38に対し、その先端側において固定ダイプレート32が固定され、基部側に可動ダイプレート34が設けられている。また、固定ダイプレート32と可動ダイプレート34との間には3枚の従動ダイプレート35,36,37が設けられている。そして、最上段の金型40は固定ダイプレート32と従動ダイプレート35との間に組付けられ、その下段の金型42は従動ダイプレート35,36の間に、その下段の金型44は従動ダイプレート36,37の間に、最下段の金型46は可動ダイプレート34と従動ダイプレート37との間にそれぞれ組付けられている。
そこで、これらの各金型40,42,44,46にアンテナ10を製造するために必要とする各工程を個別に行うことにより、一つの金型装置30でアンテナ10の素材である金属板から完成品を製造することができる。以下、その製造工程について説明する。
次に、第2加工品10Bを次段の金型(成形金型)44にセットして型締めし、この成形金型44内に溶融樹脂を射出して前述の支柱20を成形する。これにより、図4で示す第3加工品10Cが製造される。この第3加工品10Cを出力ケーブル22と共に最下段の金型(カシメ金型)46にセットして型締めすることにより、前述のカシメ加工が行われて図1で示すアンテナ10が完成する。
12 エレメント
16 グラウンド
30 金型装置
40 打抜き金型
42 曲げ金型
44 成形金型
Claims (2)
- エレメントとグラウンドとが所定の距離を隔てて相対向する構造のアンテナを製造するための複数の金型が、それぞれの型締め方向へ連なるように設けられたアンテナ製造用金型装置であって、
複数の金型は、アンテナとなる金属板を所定の形状に打ち抜く金型と、打ち抜かれた金属板のエレメントとグラウンドとを相対向するように該金属板を曲げる金型と、エレメントとグラウンドとを結合する樹脂製の支柱を成形する金型とからなるアンテナ製造用金型装置。 - 請求項1に記載されたアンテナ製造用金型装置であって、
アンテナとなる金属板が、複数の金型に対して該金属板を所定の形状に打ち抜く金型、金属板を曲げる金型、樹脂製の支柱を成形する金型の順に送られるように構成されているアンテナ製造用金型装置。
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