JP2001317547A - 流体軸受装置 - Google Patents

流体軸受装置

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JP2001317547A JP2000136606A JP2000136606A JP2001317547A JP 2001317547 A JP2001317547 A JP 2001317547A JP 2000136606 A JP2000136606 A JP 2000136606A JP 2000136606 A JP2000136606 A JP 2000136606A JP 2001317547 A JP2001317547 A JP 2001317547A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カバー部材を確実に接着固定して潤滑流体の
漏出を防ぐと共に、接着剤が潤滑流体中に混入すること
を未然に防止する。 【解決手段】 軸受スリーブ20の開口部にカバー部材
40が接着固定された流体軸受装置において、主剤の分
子量をm、硬化剤の分子量をnとしたとき、軸受スリー
ブ20とカバー部材40との接合部には、 n/2≦m≦2n の条件を満たす2液性エポキシ樹脂接着剤7が介在する
ように構成したもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸部材の動圧面と
軸受スリーブの動圧面との間に介在させた潤滑流体に動
圧を発生させることによって、両部材どうしを相対回転
可能に支承するように構成した流体軸受装置に関するも
のである。さらに詳細には、前記潤滑流体の漏出を防止
するカバー部材の固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気ディスク、光ディスク、ポリ
ゴンミラー等の各種回転体を高速回転支持するための流
体軸受装置に関する提案が種々行われている。図4は、
流体軸受装置における要部拡大図である。この流体軸受
装置は、軸部材(回転軸)10側の動圧面11と軸受ス
リーブ20側の動圧面21とが所定の間隔をおいて対向
するように設けられており、両対向動圧面11,21の
うち少なくとも一方側には図示しない動圧発生用溝が形
成されている。また、その対向隙間内にはオイルや空気
等の潤滑流体6が充填されており、回転体の回転時にお
ける上記動圧発生用溝のポンピング作用により潤滑流体
6が加圧され、その潤滑流体6の動圧力によって軸部材
10と軸受スリーブ20の両部材どうしが相対的に非接
触の状態で回転支持が行われるようになっている。
【0003】また、軸部材10の一端にはリング状のス
ラストプレート30が嵌合され、このスラストプレート
30は、軸受スリーブ20に形成された軸受面21の内
径よりも大径の収納部23内に収納されている。さら
に、軸受スリーブ20の開口部に、前記収納部23を画
成するように設けられた段部22の外表面には、円板状
のカバー部材40が密着するように当接されており、接
着剤7及びカシメ部24によって固着されている。ここ
で、スラストプレート30の軸方向端面もしくは当該端
面に対向するカバー部材40または軸受スリーブ20の
端面にはスラスト動圧発生用溝(図示せず。)が凹設さ
れていて、スラストプレート30の回転に伴って発生す
る潤滑流体6の動圧力によってスラストプレート30と
軸受スリーブ20及びカバー部材40とが非接触状態で
スラスト方向に支持されるように構成されている。な
お、符号50はその内周面で軸受スリーブ20を保持す
るフレームである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような流体軸受装
置において、流体軸受内部の潤滑流体6が装置の外部に
漏出するのを防止することが重要な課題となっている。
その対策として、図4に示すように、一般にカバー部材
40と軸受スリーブ20とのラジアル方向の隙間S1に
接着剤7を注入して両者を接合することにより潤滑流体
6の漏出防止が図られている。しかしながら、通常に使
用されている接着剤を流体軸受装置におけるカバー部材
40と軸受スリーブ20との接合に用いた場合、以下の
ような問題点がある。すなわち、カバー部材40や軸受
スリーブ20はその表面がレース加工により仕上げられ
ているため、微細な切削痕が残っているので、軸受スリ
ーブ20の段部22とカバー部材40とを当接させても
両者の間にサブミクロンオーダーのスラスト方向の隙間
S2が生じている。したがって、接着剤7を隙間S1に
注入すると、接着剤7が毛細管現象によってわずかな隙
間S2に浸み込んで行く。その結果、カバー部材40が
軸受スリーブ20の段部22に対して微妙に浮いた状態
になり、収納部23内の高さ寸法が変化するとともに、
スラストプレート30及び軸部材10のスラスト方向の
変動量が大きくなってしまう。また、軸受スリーブ20
の段部22とカバー部材40との隙間S2に浸入した接
着剤7が内側に浸み出て、潤滑流体6中に混入する虞れ
がある。この場合、潤滑流体6中に未硬化状態の接着剤
7が混入すると、潤滑流体6の粘度が大幅に上昇するの
で、回転負荷が増大して消費電流が増加するといった問
題が生じてしまう。
【0005】以上のような実状に鑑みて、本発明は、未
硬化のまま残ることのない接着剤により確実にカバー部
材を固定して潤滑流体の漏出を防ぐと共に、接着剤が潤
滑流体中に混入することを未然に防止することのできる
構成を備えた流体軸受装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、第1の動圧面を有する略
円筒状の軸受スリーブと、第2の動圧面を有して前記軸
受スリーブに対して相対回転可能に装着された軸部材
と、前記第1及び第2の動圧面の間隙内に充填された潤
滑流体と、前記軸受スリーブの一方の開口部に接合固着
されて前記潤滑流体の漏出を防止するカバー部材とを備
え、上記軸受スリーブと前記カバー部材との接合部に接
着剤を用いた流体軸受装置において、上記接着剤の主剤
の分子量をm、硬化剤の分子量をnとしたとき、前記軸
受スリーブと前記カバー部材との接合部には、 n/2≦m≦2n の条件を満たす2液性エポキシ樹脂接着剤が介在して、
前記軸受スリーブと前記カバー部材とが接合されている
ことを特徴とする。
【0007】また、請求項2に係る発明は、第1の動圧
面を有する略円筒状の軸受スリーブと、この軸受スリー
ブを保持するスリーブ保持部を有するフレームと、第2
の動圧面を有して前記軸受スリーブに対して相対回転可
能に装着された軸部材と、前記第1及び第2の動圧面の
間隙内に充填された潤滑流体と、前記フレームの一方の
開口部に接合固着されて前記潤滑流体の漏出を防止する
カバー部材とを備え、上記軸受スリーブと前記カバー部
材との接合部に接着剤を用いた流体軸受装置において、
上記接着剤の主剤の分子量をm、硬化剤の分子量をnと
したとき、前記フレームと前記カバー部材との接合部に
は、 n/2≦m≦2n の条件を満たす2液性エポキシ樹脂接着剤が介在して、
前記フレームと前記カバー部材とが接合されていること
を特徴とする。
【0008】請求項1および請求項2に係る発明では、
カバー部材が接合される相手部材が軸受スリーブもしく
はフレームであり異なってはいるが、使用される接着剤
はいずれも同一のものである。このように、主剤の分子
量と硬化剤の分子量とが比較的近似している2液性エポ
キシ樹脂によってカバー部材と相手部材を接合すること
により、カバー部材と相手部材との隙間(スラスト方向
または/およびラジアル方向の隙間)に主剤と硬化剤と
が同様に浸み込んで行くので、当該隙間内においても確
実に硬化反応が起こる。したがって、接着剤の未硬化が
生じたり、接着剤が潤滑流体中に混入することを防止す
ることができる。その結果、接着剤によりカバー部材が
確実に固定され、接着剤が潤滑流体装置の外部に漏出す
る事態は発生しない。
【0009】請求項1または請求項2に記載の流体軸受
装置において、主剤の分子量と硬化剤の分子量とが実質
的に同等であることが好ましい。これにより、如何なる
隙間においても主剤と硬化剤が同条件で浸み込んでいく
ので、請求項1または請求項2の作用効果をより良好に
発揮することができる。
【0010】また、請求項1または請求項2に記載の流
体軸受装置において、カバー部材と相手部材とはカシメ
手段、螺合手段、もしくは溶接手段の何れかの手段によ
り結合されていることが好適である。これにより、カバ
ー部材と相手部材との接合強度が増大し、当該流体軸受
装置の耐衝撃性が向上する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明にか
かる流体軸受装置の実施の形態を説明する。図1に示す
実施の形態は、本発明にかかる流体軸受装置を適用した
ハードディスク等のディスクを回転駆動するスピンドル
モータとして構成されているが、当該流体軸受装置は、
各種機器の流体軸受装置としても適用可能である。
【0012】図1に示す軸回転型スピンドルモータは、
固定部材としてのステータ組2と、そのステータ組2に
対して回転可能に取り付けられた回転部材としてのロー
タ組1とから概略構成されている。ステータ組2は、図
示を省略したドライブ装置本体のシャーシ側にネジ止め
固定されるフレーム50を有している。このフレーム5
0の略中央部分に形成された筒状のスリーブ保持部51
の内側には、中空円筒状に形成された軸受スリーブ20
が圧入や焼き嵌め等の固定手段によってフレーム50と
一体的に接合されている。この軸受スリーブ20は、そ
の加工を容易化するためにリン青銅などの銅系材料から
成り、両端に開口部を有する中心孔が形成されている。
また、スリーブ保持部51の外周面には、放射状に突出
した突極に駆動コイル53を巻装したステータコア52
が嵌着されている。
【0013】軸受スリーブ20の中心孔内には、上記ロ
ータ組1の一部を構成する軸部材としての回転軸10が
回転自在に挿入されている。すなわち、軸受スリーブ2
0の内周面には第1の動圧面21が形成されているとと
もに、回転軸10の外周面には第2の動圧面11が形成
されており、両動圧面11、21が近接するようにして
対向配置されて、ラジアル動圧軸受部RBを構成してい
る。より詳細には、軸受スリーブ20側の第1の動圧面
21と回転軸10側の第2の動圧面11とが数μmのラ
ジアルギャップを介して対向配置され、そのラジアルギ
ャップからなる軸受空間内には、例えば、エステル系、
あるいはポリαオレフィン系の潤滑性オイルや磁性流体
等の潤滑流体6が注入されている。さらに、上記第1お
よび第2の動圧面11、21の少なくとも一方側には、
例えばヘリングボーン形状のラジアル動圧発生用溝が軸
方向に2ブロックに分かれて凹設されており、回転軸1
0の回転時に、当該ラジアル動圧発生用溝のポンピング
作用により潤滑流体6が加圧されて動圧を生じ、その動
圧によって回転軸10、および後述するハブ60が回転
自在に支持される構成になっている。
【0014】また、回転軸10とともにロータ組1を構
成しているハブ60は、図示を省略した磁気ディスク等
の記録媒体を搭載するように鉄系金属からなる略カップ
状を呈しており、当該ハブ60の中心部に設けられた接
合穴に回転軸10の上端部が圧入や焼き嵌めあるいは接
着等の固定手段によって固定されている。ハブ60の周
壁61の内周面には、予め周方向に一定間隔でNS交互
に着磁が施された円筒状のロータマグネット62が接着
固定されている。なお、ハブ60をアルミ系金属により
形成し、磁性体からなるバックヨークを介してロータマ
グネット62を装着するようにロータ組1を構成しても
良い。
【0015】一方、前記回転軸10の図示下端側の先端
部分には、環状のスラストプレート30が固着されてい
る。このスラストプレート30は、上述した軸受スリー
ブ20の図示下端側における中心部分に凹設された円筒
状の収納部23に収容するようにして配置されており、
その軸受スリーブ20の収納部23内においてスラスト
プレート30と軸受スリーブ20とが軸方向に近接対向
する動圧面によって、上側のスラスト動圧軸受部SBa
が形成されている。
【0016】さらに、スラストプレート30の図示下側
の動圧面に近接するようにして、円板状のカバー部材と
してのカウンタープレート40が、上記軸受スリーブ2
0の下端側開口部分を閉塞するように装着されており、
そのカウンタープレート40の外周側部分と上記軸受ス
リーブ20との間に形成されたラジアル方向隙間S1内
に接着剤7が注入されていることによって、上記カウン
タープレート40の固定が行われている。ここで用いる
接着剤7の組成に付いては、後に詳細説明する。また、
当該カウンタープレート40の図示上面側の動圧面と、
上述したスラストプレート30の動圧面とによって、下
側のスラスト動圧軸受部SBbが形成されている。
【0017】より詳細には、これら軸方向に隣接して配
置された一組のスラスト動圧軸受部SBa,SBbにお
けるスラストプレート30側の両動圧面と、それに対向
する軸受スリーブ20及びカウンタープレート40側の
両動圧面とが、数μmの微少間隔を介して軸方向に対向
配置されているとともに、その微少間隔からなる軸受空
間内に、潤滑オイルや磁性流体等の潤滑流体が、前記ス
ラストプレート30の外周側通路を介して軸方向に連続
するように注入されている。
【0018】さらに、上記スラストプレート30の動圧
面と、軸受スリーブ20及びカウンタープレート40の
動圧面との少なくとも一方側には、例えばへリングボー
ン形状のスラスト動圧発生用溝が環状に凹設されてお
り、回転時に、当該スラスト動圧発生用溝のポンピング
作用により潤滑流体が加圧されて動圧を生じ、その潤滑
流体の動圧によって、上述した回転軸10およびハブ6
0がスラスト方向に支持される構成になされている。
【0019】ここで、軸受スリーブ20とカバー部材と
してのカウンタープレート40との接合構造について詳
細に説明する。本願発明者は、軸受スリーブ20とカウ
ンタープレート40とを接着剤7によって接合するにあ
たり、紫外線硬化型樹脂接着剤、1液性エポキシ樹脂接
着剤、および2液性エポキシ樹脂接着剤をそれぞれ別々
のスピンドルモータに用いて検証を行った。接合部の概
略構造自体は図4に示した構造と同等であって、接着剤
7として上記3種の接着剤を用いた。
【0020】[実験例1]紫外線硬化型樹脂接着剤の場
合 まず、紫外線硬化型樹脂接着剤を軸受スリーブ20とカ
ウンタープレート40との隙間S1に塗布した場合、軸
受スリーブ20の段部22とカウンタープレート40と
の間に極わずかな隙間S2があるため、毛細管現象によ
りこの隙間S2に紫外線硬化型樹脂接着剤が侵入する現
象が観られた。しかも、この隙間S2には紫外線が到達
しないため、樹脂が未硬化のまま残存し、この未硬化の
樹脂が潤滑流体6中に混入したことが確認された。ま
た、紫外線硬化型樹脂はアクリル系樹脂であるため対油
性が比較的弱く、軸受スリーブ20とカウンタープレー
ト40との隙間においてこの紫外線硬化型樹脂と油性の
潤滑流体とが接触したことにより紫外線硬化型樹脂が膨
潤し、密閉性が損なわれる現象が発生した。以上のこと
から、流体軸受装置においてカウンタープレート40を
紫外線硬化型樹脂接着剤により接合することは不適切で
あることが判明した。
【0021】[実験例2]1液性エポキシ樹脂接着剤の
場合 つぎに、本願発明者は、1液性エポキシ樹脂接着剤を軸
受スリーブ20とカウンタープレート40との隙間S1
に塗布して性能を検証した。エポキシ樹脂は一般的に対
油性に優れているため油性の潤滑流体6と接触しても密
閉性が損なわれることはない。また、1液性エポキシ樹
脂は、主剤中に直径が5〜20μm程度の粒子状の硬化
剤を分散させた液状樹脂であり、これを加熱して、硬化
剤が液化して主剤中に溶け込むことによって主剤と硬化
剤とが反応して全体が硬化する。
【0022】しかしながら、このタイプの接着剤を軸受
スリーブ20とカウンタープレートと40の隙間S1に
塗布したところ、軸受スリーブ20の段部22とカウン
タープレート40との間のわずかなサブミクロンオーダ
ーの隙間S2に主剤のみが侵み込んで行き、粒子状硬化
剤が入口で堰き止められてしまい、段部22とカウンタ
ープレート40との隙間S2に未硬化状態の主剤の存在
が観られた。これは、硬化剤の粒径が当該隙間S2より
も大きいことに起因するものであり、当該隙間S2内の
主剤が未硬化のまま潤滑流体6中に混入し、潤滑流体6
の粘度を上昇させ、モータ消費電流値を増大させる結果
となった。従って、流体軸受装置において、1液性エポ
キシ樹脂接着剤によりカウンタープレート40を接合す
ることは不適切であることが判明した。
【0023】[実験例3]2液性エポキシ樹脂接着剤の
場合 つぎに、本願発明者は、2液性エポキシ樹脂接着剤を軸
受スリーブ20とカウンタープレート40との隙間S1
に塗布して性能を検証した。この2液性エポキシ樹脂接
着剤は対油性に優れているとともに、液状の主剤と液状
の硬化剤とを予め混合してから接着部に流し込み、加熱
して主剤と硬化剤との反応により硬化する接着剤であ
る。従って、上述の1液性エポキシ樹脂接着剤のような
軸受スリーブ20の段部22とカウンタープレート40
との隙間の入り口部分における硬化剤粒子の堰き止め現
象が発生せず、比較的良好な接着状態を得ることができ
た。
【0024】しかしながら、2液性エポキシ樹脂接着剤
であっても、主剤の分子量と硬化剤の分子量に大きな差
異があると、段部22とカウンタープレート40との隙
間S2を各々の樹脂が浸み込んで行く際に、浸入速度が
異なるため、主剤と硬化剤とが分離する現象が生じてし
まい、結果として樹脂の未硬化が発生する場合があるこ
とを発明者は知見した。すなわち、分子量の小さい方が
上記隙間S2における浸入速度が速いため、接着剤の侵
入方向の先端側には常に分子量の小さい樹脂のみが存在
し、分子量の大きい樹脂は未到達の状態にあり、一旦混
合された主剤と硬化剤とが分離する現象が起こることが
判明した。このように両剤が分離した状態で加熱させ
て、樹脂の未硬化が発生すると、上記1液性エポキシ樹
脂接着剤の場合と同様に、潤滑流体6を注入した際に、
段部22とカウンタープレート40との接合部における
内径側の部分から未硬化樹脂が潤滑流体6中に混入して
しまい、その結果、潤滑流体6の粘度が上昇し、モータ
消費電流値を増大させてしまう。
【0025】そこで、発明者は、2液性エポキシ樹脂接
着剤における主剤の分子量と硬化剤の分子量の差異に着
目し、両剤の分子量比率(主剤:硬化剤)を様々に変え
て、各々の試剤を軸受スリーブ20とカウンタープレー
ト40との接合部に塗布して硬化状態を確認する実験を
行った。その結果を表1に示す。
【0026】
【表1】
【0027】表1に示す結果から明らかなように、実施
例A〜実施例Eの分子量比率とした2液性エポキシ樹脂
接着剤は、未硬化樹脂が残らずに完全硬化したが、比較
例A〜Cの分子量比率とした2液性エポキシ樹脂接着剤
は、未硬化部分が確認された。すなわち、実施例A〜実
施例Eの接着剤のように、主剤の分子量と硬化剤の分子
量との比率が1:0.5乃至1:2の範囲内であれば、
両剤の分子量の差が比較的小さいので、接合される部材
同士の隙間が極わずかであっても両剤がほぼ同じ速度で
浸入していく。したがって、これらの2液性エポキシ樹
脂接着剤を塗布した後、直ちに加熱して硬化処理を行っ
ても、あらゆる箇所で硬化反応を起こして未硬化部分が
残らないことが確認された。
【0028】一方、比較例A〜Cの接着剤のように、主
剤の分子量1に対して硬化剤の分子量が0.5以下の接
着剤、あるいは主剤の分子量1に対して硬化剤の分子量
が2を超える接着剤は、両剤の分子量の差が比較的大き
いので、接合される部材同士の隙間において再分離を起
こし、当該隙間内において分子量の大きい方の溶剤が不
足してしまい、硬化処理後は上記隙間において分子量の
小さい方の溶剤の未硬化体が確認された。
【0029】以上のように、軸受スリーブ20とカウン
タープレート40との接合部に塗布する接着剤として
は、主剤の分子量をm、硬化剤の分子量をnとしたと
き、 n/2≦m≦2n の条件を満たす2液性エポキシ樹脂接着剤が好適である
ことが判った。かかる接着剤を用いることにより、主剤
や硬化剤の未硬化が生じたり、接着剤が潤滑流体6中に
混入することを防止することができる。その結果、カバ
ー部材としてのカウンタープレート40が確実に軸受ス
リーブ20に固定されるとともに、潤滑流体6が外部に
漏出する事態は発生しない。特に、主剤の分子量mと硬
化剤の分子量nをほぼ等しくした2液性エポキシ樹脂接
着剤は、極小の隙間であっても両剤が同様に浸入してい
くので、一層確実にカウンタープレート40と軸受スリ
ーブ20とを接合できると共に、潤滑流体6の漏出およ
び接着剤が潤滑流体6へ混入することを防止できる。
【0030】なお、エポキシ樹脂は、化1に示したよう
なエポキシ基を分子内に2個以上持った化合物である。
その代表的なものの構造を化2に示す。
【0031】
【化1】
【化2】
【0032】上記化2において、エポキシ樹脂の構造式
中のnの値は0〜30である。エポキシ樹脂を硬化して
3次元の構造をとらせるためには分子の両端にあるエポ
キシ基が主役を果たし、nが1以上のときは分子中に存
在する水酸基−OHが副次的な役割を果たす。少なくと
も1分子中にエポキシ基を2個以上持っているエポキシ
樹脂は、硬化剤の作用で橋かけ反応がおこり3次元化し
ていく。硬化剤としては、ジアミンまたはトリアミン、
あるいはそれ以上のポリアミン類、ポリアミド類、二塩
基性酸およびその無水物、三フッ化ホウ素のようなルイ
ス酸がある。
【0033】また、2液性のエポキシ樹脂接着剤であっ
ても、主剤と硬化剤の相溶性すなわち、なじみ性が極端
に悪いと両剤を攪拌しても水と油のように完全に混合さ
れない場合があるので、主剤と硬化剤との相溶性が良好
なものを混合するのが好ましい。さらに、本発明にかか
る流体軸受装置をハードディスク駆動用モータに適用す
る場合、磁気ヘッド等に悪影響を及ぼすアウトガスが発
生しない2液性エポキシ樹脂接着剤を選択することが好
適である。
【0034】さらに、図1に示した実施形態において、
カバー部材40と軸受スリーブ20とは、2液性エポキ
シ樹脂接着剤で固定されるとともに、カシメ手段により
結合されている。すなわち、軸受スリーブ20の端部に
予め形成されたカシメ部24を全周もしくは部分的にカ
シメることにより、両者は強固に固定されている。これ
により、カバー部材40と軸受スリーブ20との接合強
度が増大し、当該流体軸受装置の耐衝撃性が向上する。
なお、上記カシメ手段に換えて、螺合手段、もしくは溶
接手段をカバー部材40と軸受スリーブ20との接合に
用いても、同様に耐衝撃性を向上させることができる。
【0035】次に、本発明にかかる別の実施形態につい
て、図2を参照しながら説明する。図2は、請求項2に
かかる発明を適用した軸回転型の流体軸受装置の要部拡
大図である。図1に示した軸回転型の流体軸受装置は、
軸受スリーブ20の開口部にカバー部材としてのカウン
タープレート40を2液性エポキシ樹脂により密閉接合
したものであるが、図2の実施形態では、フレーム55
の開口部にカバー部材40が上記2液性エポキシ樹脂に
より接合されている。なお、その他の構成は図1に示し
た実施の形態と同様であるので、同等の機能を有する構
成には同一の符号を付け、重複する説明は一部省略す
る。すなわち、図2の流体軸受装置は、第1の動圧面2
1を有する略円筒状の軸受スリーブ20と、この軸受ス
リーブ20を保持するスリーブ保持部56を有するフレ
ーム55と、第2の動圧面11を有して軸受スリーブ2
0に対して相対回転可能に装着された回転軸10と、前
記第1及び第2の動圧面11,21の間隙内に充填され
た潤滑流体6と、前記フレーム55の一方の開口部に固
着され潤滑流体6の漏出を防止するカバー部材40とを
備えている。また、回転軸10の一端にはスラスト方向
の端面に動圧発生用溝が形成されたリング状のスラスト
プレート30が挿嵌され、このスラストプレート30に
より回転軸10を含むロータ組のスラスト荷重が支承さ
れている。回転軸10の他端側に固着されるハブやこの
ハブに装着されるロータマグネットはここでは省略して
ある。
【0036】図2において、フレーム55と前記カバー
部材40との接合部には、主剤の分子量をm、硬化剤の
分子量をnとしたとき n/2≦m≦2n の条件を満たす2液性エポキシ樹脂接着剤7が介在し
て、両者が密閉接合されている。この実施形態において
も、主剤の分子量と硬化剤の分子量とが比較的近似して
いる2液性エポキシ樹脂接着剤7によってカバー部材4
0とフレーム55とを接合することにより、カバー部材
40とフレーム55とのスラスト方向の隙間に主剤と硬
化剤とが同様に浸み込んで行くので、当該隙間内におい
て確実に硬化反応が起こる。したがって、接着剤7の未
硬化が生じたり、接着剤7が潤滑流体6中に混入するこ
とを防止することができる。その結果、接着剤7により
カバー部材40が確実に固定され、潤滑流体6が外部に
漏出する事態は発生しない。
【0037】また、フレーム55に形成したカシメ部5
7を塑性変形させ、てカバー部材40の外縁部をカシメ
ることによりフレーム55とカバー部材40との接合強
度を高めることができるので、当該流体軸受装置の耐衝
撃性を高めることができる。
【0038】つぎに、本発明にかかる流体軸受装置のさ
らに別の実施形態について、軸固定型のスピンドルモー
タに適用した例を示す図3を参照して説明する。なお、
図1に示した軸回転型のスピンドルモータと共通する部
分には同一の符号を付け、重複する説明は一部省略す
る。図3において、モータのフレーム50は中心孔54
と円筒状のコア保持部51を有し、中心孔54には固定
軸15の下端部が嵌められて固定されている。コア保持
部51の外周側にはステータコア52が装着されてい
る。フレーム50から上方に立ち上がる固定軸15には
円筒状の軸受スリーブ25が挿嵌され、スリーブ25と
固定軸15との間に充填された潤滑流体により両者が相
対回転可能に支承されている。軸受スリーブ25の上端
部外周にはハブ60が固定されて軸受スリーブ25とハ
ブ60が一体に結合されている。ハブ60にはハードデ
ィスク(図示せず)が載置され、ハブ60と一体にハー
ドディスクが回転可能になっている。
【0039】上記固定軸15の上端部外周には、リング
状のスラストプレート32が固定されている。そして、
軸受スリーブ25の上端側開口部には、カバー部材とし
てのカウンタープレート42が、上述の実施形態で説明
した接着剤と同様の2液性エポキシ樹脂接着剤7によっ
て接合されている。
【0040】なお、カウンタープレート42とスラスト
プレート32との対向面、スラストプレート32と軸受
スリーブ25との対向面は軸方向に対向する一対のスラ
スト動圧軸受面となっていて、スラストプレート32の
上面及び下面にそれぞれスラスト動圧軸受部SBa,S
Bbが形成されている。さらに、このスラスト動圧軸受
部SBa,SBbには潤滑流体が充填されている。回転
部材の回転に伴い、各スラスト動圧軸受部SBa,SB
bで発生する動圧力によって回転部材と固定部材とが相
対的に非接触で回転する。
【0041】図3において、軸受スリーブ25とカウン
タープレート42との接合部には、主剤の分子量をm、
硬化剤の分子量をnとしたとき n/2≦m≦2n の条件を満たす2液性エポキシ樹脂接着剤が介在して、
両者が密閉接合されている。したがって、主剤の分子量
と硬化剤の分子量とが比較的近似している2液性エポキ
シ樹脂によってカウンタープレート42と軸受スリーブ
25とを接合することにより、カウンタープレート42
と軸受スリーブ25とのスラスト方向の隙間に主剤と硬
化剤とが同条件でに浸み込んで行くので、当該隙間内に
おいて確実に硬化反応が起こる。それ故、接着剤7の未
硬化が生じたり、接着剤7が潤滑流体中に混入すること
を防止することができる。その結果、接着剤7によりカ
ウンタープレート42が確実に固定され、潤滑流体が外
部に漏出する事態は発生しない。
【0042】以上、本発明者によってなされた発明を実
施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実
施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変形可能であるというのは言うまでもな
い。例えば、表1において、本発明にかかる2液性エポ
キシ樹脂接着剤の主剤分子量と硬化剤分子量との実施例
をAからEまで6種類を例示したが、これらの実施例の
みに限定されず、主剤の分子量をm、硬化剤の分子量を
nとしたとき n/2≦m≦2n の条件を満たす2液性エポキシ樹脂であれば、いかなる
分子量比率であっても上記実施例と同様の効果を奏する
ことができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
主剤の分子量と硬化剤の分子量とが比較的近似している
2液性エポキシ樹脂によってカバー部材と相手部材を接
合することにより、カバー部材と相手部材との隙間に主
剤と硬化剤とが同様に浸み込んで行くので、当該隙間内
においても硬化反応が起こる。したがって、接着剤の未
硬化が生じたり、接着剤が潤滑流体中に混入することを
防止することができる。その結果、接着剤によりカバー
部材が確実に固定され、潤滑流体が外部に漏出する事態
は発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる流体軸受装置を適用したスピン
ドルモータの断面図である。
【図2】本発明にかかる流体軸受装置の別の実施形態を
示す部分断面図である。
【図3】本発明にかかる流体軸受装置のさらに別の実施
形態を示す断面図である。
【図4】従来の技術を説明するための流体軸受装置の要
部拡大図である。
【符号の説明】 6 潤滑流体 7 接着剤 10,15 軸部材 20,25 軸受スリーブ 40,42 カバー部材(カウンタープレート) 50,55 フレーム 51,56スリーブ保持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16C 35/02 F16C 35/02 Z Fターム(参考) 3J011 AA06 AA12 AA20 BA02 CA02 JA02 KA02 3J016 AA02 BA02 BB16 CA03 3J017 AA10 BA01 DB10 3J023 EA01 FA02 GA03 4J040 EC041 EC061 EG002 GA32 HB26 HB28 HB47 HC04 HC05 HC08 JA13 JB02 KA16 LA01 LA07 MB05 MB06 NA22 PA28

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の動圧面を有する略円筒状の軸受ス
    リーブと、第2の動圧面を有して前記軸受スリーブに対
    して相対回転可能に装着された軸部材と、前記第1及び
    第2の動圧面の間隙内に充填された潤滑流体と、前記軸
    受スリーブの一方の開口部に接合固着されて前記潤滑流
    体の漏出を防止するカバー部材とを備え、上記軸受スリ
    ーブと前記カバー部材との接合部に接着剤を用いた流体
    軸受装置において、 上記接着剤の主剤の分子量をm、硬化剤の分子量をnと
    したとき、前記軸受スリーブと前記カバー部材との接合
    部には、 n/2≦m≦2n の条件を満たす2液性エポキシ樹脂接着剤が介在して、
    前記軸受スリーブと前記カバー部材とが接合されている
    ことを特徴とする流体軸受装置。
  2. 【請求項2】 第1の動圧面を有する略円筒状の軸受ス
    リーブと、この軸受スリーブを保持するスリーブ保持部
    を有するフレームと、第2の動圧面を有して前記軸受ス
    リーブに対して相対回転可能に装着された軸部材と、前
    記第1及び第2の動圧面の間隙内に充填された潤滑流体
    と、前記フレームの一方の開口部に接合固着されて前記
    潤滑流体の漏出を防止するカバー部材とを備え、上記軸
    受スリーブと前記カバー部材との接合部に接着剤を用い
    た流体軸受装置において、 上記接着剤の主剤の分子量をm、硬化剤の分子量をnと
    したとき、前記フレームと前記カバー部材との接合部に
    は、 n/2≦m≦2n の条件を満たす2液性エポキシ樹脂接着剤が介在して、
    前記フレームと前記カバー部材とが接合されていること
    を特徴とする流体軸受装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の流体軸
    受装置において、主剤の分子量mと硬化剤の分子量nと
    が実質的に同等であることを特徴とする流体軸受装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の流体軸受装置におい
    て、 前記カバー部材と前記軸受スリーブとはカシメ手段、螺
    合手段、もしくは溶接手段の何れかの手段により結合さ
    れていることを特徴とする流体軸受装置。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の流体軸受装置におい
    て、 前記カバー部材と前記フレームとはカシメ手段、螺合手
    段、もしくは溶接手段の何れかの手段により結合されて
    いることを特徴とする流体軸受装置。
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