JP2001315956A - 被搬送物の方向規制装置 - Google Patents

被搬送物の方向規制装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器を高速度で検査する場合においても正確
に一定の方向に容器の向きを規制(修正)することがで
きる被搬送物の方向規制装置を提供する。 【解決手段】 非円形の断面形状を有する容器3を支持
する支持台2を回転させるシャフト4に、該シャフト4
と一体的に回転するストップリング6を固着し、シャフ
ト4に対して固定されたスリーブシャフト12に、スト
ップリング6側に突出可能なボールA,Bを収容し、ス
トップリング6に、スリーブシャフト12から突出した
ボールAに嵌合する凹部6aを形成し、ボールA,Bを
ストップリング6側に押圧してストップリング6の凹部
6aに嵌合させるクラッチスリーブ31を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送中の被搬送物
の向きを一定の方向に規制する方向規制装置に係り、特
に、角型ペットボトルなどの非円形容器を高速で搬送し
ながら容器の外観検査を行う容器検査装置における被搬
送物の方向規制装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】搬送中の容器の外観検査を行う装置とし
て、検査対象となる容器を自転可能な支持台に載せて円
形軌道上を移動させ、検査時に該支持台を回転ベルト等
に接触させることにより自転させ、この自転時に容器の
外観を検査する装置が知られている。容器の外観の検査
は、上記自転時に容器の外側部分をCCDカメラ等の撮
像装置により撮像し、これにより得られた画像を処理す
ることによって行われる。
【0003】このような容器検査装置に検査対象である
容器を搬入出する際には、容器の形状に合ったポケット
を持つ入口スターホイル及び出口スターホイルを介して
行われる。検査対象である容器は、入口スターホイルか
ら支持台に受け渡され、上述した検査が行われた後に出
口スターホイルに排出される。この出口スターホイルに
容器を排出する場合には、上記ポケットを持つ出口スタ
ーホイルのポケットに容器を正確に嵌め込ませる必要が
ある。
【0004】容器の断面形状が円形である場合には、支
持台の自転角度にかかわらず容器を出口スターホイルの
ポケットに嵌り込ませることができるが、非円形の断面
形状を有する容器(例えば、楕円形や角形の容器)であ
る場合には、容器の向きを出口スターホイルのポケット
の形状と一致する方向に規制する必要が生じる。即ち、
外観検査における支持台の自転により変化した容器の向
きを出口スターホイルのポケットに納まるように修正す
る必要がある。特に、近年における角型ペットボトルの
需要増大に伴い、角型ペットボトルの外観検査が必要性
が増大しているが、このようなペットボトルに対しては
上述した容器の方向規制を行う必要が生じている。
【0005】このような検査後の容器の向きを一定の方
向に規制する方向規制装置として、特開平8−3247
83号に開示されているような装置が知られている。図
17は、このような従来の被搬送物の方向規制装置の構
成を示す図である。図17に示すように、従来の被搬送
物の方向規制装置においては、支持台の自転軸101に
偏心してローラ102を接続すると共に、円形軌道10
3の接線方向には直線ガイド104が設けられている。
容器の外観検査を行った後、上記ローラ102が直線ガ
イド104に当接することとなるので、支持台の方向が
一定方向に規制される。更に、ローラ105を円形ガイ
ド106に当接させることによって上記規制された支持
台の方向が維持され、これにより支持台上の容器を出口
スターホイルのポケットに嵌め込むことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年の生産性の向上の
要請から、ペットボトルなどの容器に飲料を充填する工
程においては、毎分600〜700本程度のいわゆる高
速充填を行う能力が要求され、充填工程前の容器の検査
工程においてもこれと同程度の速度で検査を行う必要が
ある。
【0007】しかしながら、上述した従来の被搬送物の
方向規制装置を用いて高速検査を行った場合には、高速
度による支持台等の慣性の影響から、一旦、直線ガイド
104に当接したローラ102がその後外れてしまう場
合がある。この場合には、再び支持台が自由に回転でき
る状態となり、支持台を正確に一定の方向に規制するこ
とができないこととなる。また、所定の位置(図17に
おけるXの位置)にローラ102が到達すると、支持台
と同速度で移動するローラ102が静止している直線ガ
イド104に急激に当接するので、支持台と容器の間に
スベリが発生し、容器が支持台上で回転してしまう場合
がある。この場合には、支持台は一定の方向に規制され
たとしても、結果として容器の向きが一定とならない。
このような理由から、従来の被搬送物の方向規制装置を
用いる場合には、最高でも毎分350本程度の搬送速度
しか実現できず、上述した高速化の要請に応えることが
できなかった。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたもので、容器を高速度で検査する場合に
おいても正確に一定の方向に容器の向きを規制(修正)
することができる被搬送物の方向規制装置を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような従来技術にお
ける問題点を解決するために、請求項1に記載の本発明
は、被搬送物を支持する支持台を回転させる回転軸に、
該回転軸と一体的に回転する位置決め部材を固着し、上
記回転軸に対して固定された固定部材に、上記位置決め
部材側に突出可能な係止部材を収容し、上記位置決め部
材に、上記固定部材から突出した係止部材に嵌合する凹
部を形成し、上記係止部材を位置決め部材側に押圧して
上記位置決め部材の凹部に嵌合させる押圧部材を設けた
ことを特徴とすることを特徴とする。このようにすれば
係止部材と位置決め部材の凹部との位置を適宜変更する
ことで、容器を高速度で検査する場合においても正確に
一定の方向に容器の向きを規制(修正)することができ
る。
【0010】また、請求項2に記載の本発明は、上記回
転軸に、該回転軸と一体的に回転する被制動部材を固着
し、上記押圧部材に、上記固定部材側に突出可能な第1
の突出部材を収容し、上記固定部材に、上記押圧部材側
に突出し、上記第1の突出部材に接触可能な第2の突出
部材を収容し、上記第2の突出部材に、上記被制動部材
に接触し該被制動部材を制動可能な制動部材を連結した
ことを特徴とする。これにより回転軸の回転速度を弱め
た後に容器の方向を規制することができるので、支持台
と容器との間にスベリが発生することがない。
【0011】更に、請求項3に記載の本発明は、上記押
圧部材は、上記固定部材に対して相対的に移動可能であ
ると共に、上記係止部材を支持し、上記固定部材に対す
る該押圧部材の相対位置によって高さが異なる接触面を
有することを特徴とする。これにより簡単な構造で方向
規制装置を製作することができる。
【0012】また、請求項4に記載の本発明は、上記押
圧部材を上記位置決め部材側に付勢する付勢部材を設け
たことを特徴とする。これにより上記押圧部材は常に上
方に付勢される。
【0013】更に、請求項5に記載の本発明は、上記駆
動手段を回転ベルト機構により構成すると共に、該回転
ベルト機構は上記支持体の搬送方向と同方向かつ支持体
の搬送速度よりもやや遅い速度で回転することを特徴と
する。これにより回転ベルトと調整部材との相対速度を
小さくすることができるので、支持体が高速で搬送され
る場合にも対応することができる。
【0014】また、請求項6に記載の本発明は、上記被
制動部材と一体的に回転する調整部材と、上記調整部材
を回転させる駆動手段とを設けたことを特徴とする。こ
れにより制動部材と被制動部材との間の制動力を高める
ことができ、回転軸を有効に制動することができる。
【0015】更に、請求項7に記載の本発明は、上記係
止部材が上記押圧部材によって押圧されるときに、上記
第2の突出部材は上記押圧部材の接触面の凹面に接触す
ることを特徴とする請求項2に記載の被搬送物の方向規
制装置。これにより回転軸の制動と静止とをそれぞれ有
効に行うことが可能となる。
【0016】また、請求項8に記載の本発明は、上記移
動部材と固定部材との相対位置を変化させる作動手段を
設けたことを特徴とする。
【0017】更に、請求項9に記載の本発明は、上記作
動手段をカム機構により構成したことを特徴とする。
【0018】また、請求項10に記載の本発明は、上記
支持台に並設された他の1以上の支持台の回転軸を連動
して回転させる連動部材を上記回転軸に設けたことを特
徴とする。これにより1つの方向規制装置により複数の
支持台上の容器の方向を規制することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る被搬送物の方
向規制装置の一実施形態について図面を参照して詳細に
説明する。なお、以下の説明においては、非円形の断面
形状を有する容器として角型容器を用いる場合について
説明するが、これに限られず非円形の断面形状を有する
あらゆる容器に本発明を適用することができる。
【0020】図1は本実施形態に係る容器検査装置の全
体構成図である。図1に示すように、本実施形態の容器
検査装置には2つのロータ80,81が設けられてお
り、これらの円形軌道に隣接して3つのスターホイル8
2,83,84が配設されている。これらのロータ8
0,81には、その円形軌道上に複数の支持台1,2が
それぞれ設置されており、ロータ80,81の回転によ
って支持台上の容器が該円形軌道上を搬送される。
【0021】一定方向に揃えられ、入口コンベア91に
よって搬送されてきた角型容器3は、入口スターホイル
82に接続された入口スクリュー92によって等ピッチ
に分離され、入口スターホイル82に順次導入される。
入口スターホイル内では、入口スターホイル82の上下
に設置された口天面検査カメラ及び底検査カメラ(図示
せず)によって容器の口及び底の検査が行われ、その
後、第1ロータ80の支持台1の上に受け渡される。該
支持台上に載せられた容器3は、第1ロータ80の回転
によってその円形軌道上を搬送され、第1出口スターホ
イル83に導入される。
【0022】そして、容器3は第1出口スターホイル8
3から第2ロータ81の支持台2の上に受け渡され、第
2ロータ81の回転によってその円形軌道上を搬送され
る。この搬送途中において、常時駆動しているスピンベ
ルト85を、後述する支持台2のシャフト4の下部に取
り付けられたVベルトプーリ5に係合させることで、支
持台2及びこの支持台2に載せられた容器3を回転させ
る。この容器3の回転中に胴検査カメラ86によって容
器3の外観を撮像し、容器3の胴部の全面外周検査が行
われる。
【0023】ここで、第2ロータ81の支持台2には本
発明に係る方向規制装置が取り付けられている。上記胴
検査カメラ86による外観検査後、この方向規制装置に
よって支持台2が第1出口スターホイル83から導入さ
れたときと同じ方向に修正される。これにより、容器3
を第2出口スターホイル84のポケットに正確に嵌め込
ませ、この第2出口スターホイル84に導入することが
できる。以下、本発明に係る被搬送物の方向規制装置に
ついて、図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明
に係る被搬送物の方向規制装置によって方向が修正さ
れ、第2出口スターホイル84に導入された容器3は、
該第2出口スターホイル84に接続された出口スクリュ
ー93によって等ピッチに分離された後、出口コンベア
94によって次工程に送られる。
【0024】図2は、本実施形態に係る被搬送物の方向
規制装置の縦断面図である。方向規制装置は、第2ロー
タ81に対して固定される固定部と、容器3を回転可能
に支持する回転部(図3)と、後述する可動部とから基
本的に構成される。
【0025】固定部は、ハウジング11,スリーブシャ
フト12,上フランジ13,下フランジ14から構成さ
れる。図2に示すように、ハウジング11はボルト15
によって第2ロータ81に固定され、スリーブシャフト
12はボルト16によってハウジング11に固定され
る。また、下フランジ14はスリーブシャフト12の下
端にボルト17によって固定されており、この上方に上
フランジ13が配置される。これら上フランジ13及び
下フランジ14によってスプリング支持部18とボール
支持部19とが形成され、このスプリング支持部18に
はスプリングS1が設置される。このスプリングS1に
よって上フランジ13は常に上方に付勢されることとな
る。なお、ボール支持部19にはボールGが収容され
る。また、ハウジング11及び下フランジ14のそれぞ
れの内周側には、後述するシャフト4の径方向荷重を支
持する上側ラジアル軸受20及び下側ラジアル軸受21
が設けられている。このように固定部のハウジング1
1,スリーブシャフト12,下フランジ14は一体とな
って第2ロータ81に固定されている。
【0026】図4(a)は固定部のスリーブシャフト1
2の平面図、図4(b)は図4(a)のI−I線断面図
である。図4(b)に示すように、スリーブシャフト1
2の上部12aはフランジ状に形成されている。このフ
ランジ状のフランジ部12aには、フランジ部12aを
上下に貫通する貫通孔12bが形成されており、この貫
通孔12bは、図4(a)に示すようにフランジ部12
aの円周を四等分する位置、即ち90°毎の位置にそれ
ぞれ配置されている。この貫通孔12bには、図2に示
すように、係止部材としてのボールA及びボールBが格
納され、このボールA及びボールBは貫通孔12bの内
部を上下に移動可能とされる。また、フランジ部12a
の下面にはボールC(第1の突出部材)を収容する凹部
12cがフランジ部12aの円周を四等分する位置に形
成されており、この凹部12cと貫通孔12bとは互い
に45度の角度をなすように配置されている。
【0027】回転部の縦断面を図3に示す。図3に示す
ように、回転部は、容器3を載せる支持台2とこの支持
台2に接続されるシャフト4(回転軸)とを備えてい
る。シャフト4は、上述した上側ラジアル軸受20及び
下側ラジアル軸受21によって支承され、回転可能とさ
れる。図2及び図3に示すように、回転部のシャフト4
の下端にはVベルトプーリ5が取付けられており、上述
したスピンベルト85がVベルトプーリ5に係合するこ
とにより回転トルクがシャフト4に伝達され、支持台2
が回転する。
【0028】また、図2及び図3に示すように、回転部
のシャフト4には位置決め部材としてのストップリング
6が固着されており、この円盤状のストップリング6は
上記シャフト4と一体的に回転する。図5(a)にスト
ップリング6の底面図、図5(b)に縦断面図をそれぞ
れ示す。図5(a)及び(b)に示すように、ストップ
リング6の底面には1個以上(本実施形態においては、
円周を四等分する位置に4個)の凹部6aが形成されて
おり、この凹部6aには、上記固定部のスリーブシャフ
ト12に収容されたボールAを嵌合させることができ
る。このストップリング6の凹部6aの機能については
後述する。
【0029】更に、図3に示すように、上記シャフト4
に取り付けられたVベルトプーリ5の上方には、被制動
部材としての第1のブレーキフランジ7が設けられてい
る。図6(a)は第1のブレーキフランジ7の平面図、
図6(b)は縦断面図である。この第1のブレーキフラ
ンジ7もシャフト4に固着され、該シャフト4と一体的
に回転する。この第1のブレーキフランジ7は、シャフ
ト4の回転に対するブレーキとしての機能があるが、こ
の詳細については後述する。
【0030】可動部は、押圧部材としてのクラッチスリ
ーブ31、スプリングベース32、調整部材としてのタ
イミングプーリ33、制動部材としての第2のブレーキ
フランジ34とから構成され、これらの部材は、固定部
のスリーブシャフト12のフランジ部12aと回転部の
第1のブレーキフランジ7との間に、上からクラッチス
リーブ31、スプリングベース32、タイミングプーリ
33、第2のブレーキフランジ34の順番で配置されて
いる。
【0031】図7(a)は可動部のクラッチスリーブ3
1の平面図、図7(b)は図7(a)のII−II線断
面図であり、図8(a)は可動部のスプリングベース3
2の平面図、図8(b)は縦断面図である。クラッチス
リーブ31には、図7(a)に示すように、円周を四等
分する位置に上下を貫通する貫通孔31aが形成され、
更に、この貫通孔31aと45度の角度をなす位置に
は、下方に開口するスプリング収納部31bが形成され
ている。図2に示すように、この貫通孔31aには第2
の突出部材としてのボールD,E,Fが収納されてい
る。これらのボールD,E,Fは貫通孔31aの内部を
上下に移動可能とされる。ボールFの下部は、図8に示
す円輪形状のスプリングベース32に支持されており、
スプリング収納部31bには、スプリングベース32上
に配置されたスプリングS2が収納される。従って、こ
の付勢部材としてのスプリングS2の押圧力によって、
クラッチスリーブ31は常に上方に付勢される。
【0032】クラッチスリーブ31は上述したスリーブ
シャフト12とは独立して回転可能かつ上下に移動可能
とされている。クラッチスリーブ31には、支持台2が
所定の位置に到達したときに作動するカム機構により構
成されるアーム35が取付けられており、第2ロータ8
1の回転に伴い支持台2が所定の位置に到達するとアー
ム35が作動し、クラッチスリーブ31が所定の角度だ
けスリーブシャフト12に対して相対的に回転される。
また、クラッチスリーブ31の上面には、後述する図1
1に示すように、ボールB及びCを支持する凹凸面(窪
み)が形成されており、この窪みの深さは円周方向の位
置によって異なっている。
【0033】図9(a)は可動部のタイミングプーリ3
3の平面図、図9(b)は縦断面図である。タイミング
プーリ33は、図2に示すように、上側スラスト軸受3
6を介してスプリングベース32の下方に配置される。
このタイミングプーリ33は、その内側下方に配置され
た下側スラストベアリング37によって支持される。こ
のタイミングプーリ33は、スリーブシャフト12とは
独立して回転可能であり、後述する調整ベルト87が外
周部に設けられたプーリに係合することにより回転す
る。なお、タイミングプーリ33は、上述したスプリン
グ支持部18内のスプリングS1によって常に下方から
押圧されている。
【0034】図10(a)は可動部の第2のブレーキフ
ランジ34の平面図、図10(b)は図10(a)のI
II−III線断面図である。第2のブレーキフランジ
34はタイミングプーリ33の下面に固着され、後述す
るように、タイミングプーリ33が下方向に移動した際
に、第2のブレーキフランジ34が上述した回転部の第
1のブレーキフランジ7と接触して、ブレーキ作用によ
り回転部の回転を制動する。
【0035】以下、本発明に係る被搬送物の方向規制装
置の動作について詳細に説明する。第2ロータ81内で
角型容器3の外観検査が行われるときの、回転部のスト
ップリング6,固定部のスリーブシャフト12,可動部
のクラッチスリーブ31それぞれの上下方向の相対的な
位置関係を図11に示す。図11及び後述する図12,
図13,図14は、図2のY−Y線で示される上記各部
材の円周断面のうち、中心周り90度の範囲を展開して
示したものである。図11からわかるように、この状態
では、ボールAが回転部のストップリング6の凹部6a
に係合しておらず、また、後述するようなブレーキ作用
も働いていないため、回転部のシャフト4及び支持台2
は自由に回転できる状態にある。
【0036】以下に、上記状態を図11を参照してより
詳細に説明する。クラッチスリーブ31は、上述したよ
うに、下方からスプリングベース32上のスプリングS
2によって上方に押圧されており、これにより、クラッ
チスリーブ31はP1点においてボールCに接触する。
一方、この状態において、ボールBは、クラッチスリー
ブ31の上面の窪み(P2点)と接触しており、ボール
Bの上にあるボールAはスリーブシャフト12のフラン
ジ部12aの上面から突出しない。即ち、この状態で
は、ボールAが回転部のストップリング6の凹部6aに
嵌合することはなく、このストップリング6及びシャフ
ト4と支持台2は自由に回転できる状態にある。なお、
上記状態において、ボールDは、図11に示すようにク
ラッチスリーブ31の上面から少し突出するが、この突
出した部分の高さは、ボールCがスリーブシャフト12
のフランジ部12aの下面から突出する高さよりも小さ
いため、ボールDがスリーブシャフト12のフランジ部
12aの下面と接触することはない。
【0037】このように、図11に示す状態において
は、シャフト4及び支持台2は自由に回転できる状態に
あり、シャフト4の下端のVベルトプーリー5が図1に
示すスピンベルト85に接触することで、シャフト4及
び支持台2を回転させることができ、これにより容器3
の外観検査が可能となる。
【0038】上記容器3の外観検査が終了した後、第2
ロータ81の回転に伴って上述のアーム35が作動し、
クラッチスリーブ31をスリーブシャフト12に対して
相対的に所定の角度(本実施形態においては11°)だ
け回転させる。なお、この場合において、カム機構を構
成するアーム35も第2ロータ81とともに回転移動し
ているので、クラッチスリーブ31を回転するときにア
ーム35とスリーブシャフト12との間に大きな力が作
用することはなく、極めてスムーズにスリーブシャフト
12を回転させることができる。
【0039】このときの各部材の上下方向の相対的な位
置関係を図12に示す。この図12は、図11に示すク
ラッチスリーブ31を11°に相当する分だけ右側に移
動させた図に対応する。図12に示す状態においては、
クラッチスリーブ31の上面から突出したボールDがス
リーブシャフト12のフランジ部12aの下面から突出
したボールCと接触することとなる(P3点)。この結
果、ボールD,E,F及びスプリングベース32が下方
に押し下げされる。クラッチスリーブ31は、スプリン
グベース32上のスプリングS2によって上方に付勢さ
れており、ボールCはこのスプリングS2による押圧力
に抗してボールD,E,Fを押し下げていることとな
る。
【0040】スプリングベース32は、上側スラスト軸
受36、タイミングプーリ33を介して第2のブレーキ
フランジ34に連結されているので、スプリングベース
32が下方に押し下げられると、この移動量と同じだけ
第2のブレーキフランジ34が下方に移動することとな
る。ここで、図11における制動部材は、シャフト4に
固着された第1のブレーキフランジ7との間隔が上記ス
プリングベース32の移動量よりも小さくなるように配
置されており、上述のようにスプリングベース32の移
動に伴い第2のブレーキフランジ34が下方に移動する
と、第2のブレーキフランジ34が第1のブレーキフラ
ンジ7に接触することとなる。即ち、容器3及び支持台
2と共に回転している第1のブレーキフランジ7に、円
周方向に静止している第2のブレーキフランジ34が接
触することで、第1のブレーキフランジ7及び支持台2
の回転が制動され、ブレーキ作用が生じる。一方、図1
2に示す状態では、図11に示す状態と同様に、ボール
Bはクラッチスリーブ31の上面の窪み(P4点)と接
触しているので、ボールAが回転部のストップリング6
の凹部6aに嵌合することはなく、ブレーキだけが有効
に作用する。
【0041】なお、タイミングプーリ33及び第2のブ
レーキフランジ34は、下側スラスト軸受37によって
支持されており、円周方向に回転することができるが、
回転している第1のブレーキフランジ7に第2のブレー
キフランジ34(タイミングプーリ33)を接触させた
場合に、タイミングプーリ33及び第2のブレーキフラ
ンジ34の慣性力だけによって第1のブレーキフランジ
7の回転を止めることも可能である。このように、タイ
ミングプーリ33及び第2のブレーキフランジ34の慣
性力だけでは、第1のブレーキフランジ7の回転を止め
ることができない場合も考えられるが、かかる場合に
は、図12に示す状態になると、一定の力で駆動する駆
動手段としてのベルト(図示せず)をタイミングプーリ
33に係合させ、このベルトの力によって第2のブレー
キフランジ34の制動力を高めればよい。本実施形態で
は、このようなベルトを設けていない。
【0042】上述のようにして、第1のブレーキフラン
ジ7及び支持台2の回転が制動された後、支持台2が所
定の位置に搬送されると、再度アーム35が作動してク
ラッチスリーブ31をスリーブシャフト12に対して相
対的に所定の角度(本実施形態においては19°)だけ
回転させる。図13は、このときの各部材の上下方向の
相対的な位置関係を示す。この図13は、図12に示す
クラッチスリーブ31を19°に相当する分だけ右側に
移動させた図に対応する。
【0043】図12に示す状態から図13に示す状態に
遷移するに従って、スリーブシャフト12のフランジ部
12aの下面から突出したボールBは、クラッチスリー
ブ31の上面に形成された傾斜面と接触し、この傾斜面
に沿って徐々に上方に押し上げられる(P5点)。これ
に伴い、ボールBの上にあるボールAがスリーブシャフ
ト12のフランジ部12aの上面から突出することとな
る。この状態では、上述したブレーキ作用によりシャフ
ト及びストップリングの回転は弱められているが、これ
らの回転はまだ続いている。このとき、スリーブシャフ
ト12のフランジ部12aの上面から突出したボールA
が、回転しているストップリング6の凹部6aに嵌合
し、ストップリング6と固定部及び可動部が一体とな
り、シャフト4がこの位置で静止する。一方、スリーブ
シャフト12のフランジ部12aの下面から突出してい
るボールCはクラッチスリーブ31の上面とP6点にお
いて接触し、クラッチスリーブ31を下方に押圧する。
なお、この状態においてもクラッチスリーブ31はスプ
リングS2によって上方に付勢されている。
【0044】ここで、上述したように、ストップリング
6の凹部6a及びボールAを収容するスリーブシャフト
12の貫通孔12bは、円周を四等分する位置に設けら
れている。これは、本実施形態では四角形の容器を対象
としており、90°毎に容器の向きが規制されればよ
く、360°/90°、即ち、4箇所に上記凹部6a及
び貫通孔12bを設ければよいためである。このよう
に、凹部6a及び貫通孔12bが円周を四等分する位置
に設けられているので、静止した容器の方向は4方向の
いずれかになる。これにより四角形状の容器3を同じ方
向に静止することが可能となり、容器の向きを第2出口
スターホイル84のポケットに適合させることができ
る。なお、本実施形態では、上述したように四角形状の
容器を対象としているため円周を四等分する位置にスト
ップリング6の凹部6a及びスリーブシャフト12の貫
通孔12bを設けたが、これに限られず、例えば、特定
した1の方向にのみ規制する場合は、ストップリング6
の凹部6a及びスリーブシャフト12の貫通孔12bを
一箇所ずつ設ければよい。
【0045】上述したように、90°ごとに方向規制す
る場合は、本実施形態のように90°ごとにストップリ
ング6の凹部6a及びスリーブシャフト12の貫通孔1
2bを中心軸対称位置に4ヶ所設ければよい。したがっ
て、理論上は、180°ごとの方向規制をするために
は、中心軸対称の位置にストップリング6の凹部及びス
リーブシャフト12の貫通孔を2ヶ所設ければよい。し
かし、確実に方向規制をするためには、ボールとストッ
プリング6の摩擦力がある程度強いことが好ましく、2
個のボールで規制すると、回転の慣性によってボールが
ストップリング6の凹部に嵌まらず、後述する図14に
記載された状態になる可能性がある。
【0046】そこで、ボールの数を増やすために、以下
の構造を採用することが好ましい。 (1)径の寸法を変える方法 図16(a)に示すように、中心軸に対称な位置にある
2つのストップリング6の凹部6aを、直径を変えて2
組設ける。即ち、直径dの位置に2個、直径dの位
置に2個設ける。このように構成することにより、ボー
ルをストップリング方向に押し上げた場合でも、直径の
異なる一方の凹部には直径の異なる他方のボールは嵌ま
らず、結果として180°ごとに4個のボールが確実に
嵌まり、該角度で方向規制することが出来る。 (2)角度を変える方法 また、図16(b)に示すように、中心軸に対称な位置
にある2つのストップリング6の凹部6aを、同じ直径
で組み合わせたものを2組設ける。但し、それぞれの配
置を4等分とならない位置とする。このように配置する
ことにより、両組のボールが4個全てが嵌まる位置にな
るように規制されるため、結果として180°ごとに方
向を規制することができる。
【0047】ここで、図13に示す状態においても、ボ
ールDは、クラッチスリーブ31の上面から少し突出す
るが、この突出した部分の高さは、ボールCがスリーブ
シャフト12のフランジ部12aの下面から突出する高
さよりも小さいため、ボールDがスリーブシャフト12
のフランジ部12aの下面と接触することはない。ま
た、このときのボールCは、ボールDと接触しておら
ず、クラッチスリーブ31の上面(P6点)と接触して
いるため、クラッチスリーブ31は、スプリングS2の
付勢力によって図12に示す位置よりも上方に移動して
いる。従って、上述した第2のブレーキフランジ34と
第1のブレーキフランジ7との接触が解消され、ブレー
キ作用が解除される。
【0048】このようにして、支持台2は所定の方向に
規制されて静止することとなるが、場合によっては、例
えば、容器3及び支持台2の慣性力によって、一旦、図
13に示す状態になった後、ストップリング6の凹部6
aに嵌合したボールAがこの凹部6aから外れてしまう
ことが稀に生じる。このようにボールAがストップリン
グ6の凹部6aから外れた状態における各部材の上下方
向の相対的な位置関係を図14に示す。この状態におい
ては、スリーブシャフト12とクラッチスリーブ31と
の相対的な位置関係は、図13に示す正常に静止した場
合と同様であるが、ストップリング6が右側にずれてお
り、その凹部6aがボールAと嵌合していない。
【0049】この場合において、ボールAは、ストップ
リング6の凹部6aに嵌合せず、ストップリング6の下
面(P7点)と接触しているため、ボールAの下にある
ボールBは、クラッチスリーブ31の上面頂部(P8
点)と接触することとなる。従って、ボールBがクラッ
チスリーブ31を下方に押し下げることになり、上述し
たように、第2のブレーキフランジ34が第1のブレー
キフランジ7と接触することとなる。
【0050】ここで、図1に示すように、第2ロータ8
1の搬送経路の終点付近には、調整ベルト87が設置さ
れており、この調整ベルト87がタイミングプーリ33
に接触するようになっている。従って、図14に示す状
態でシャフトが静止した場合には、静止したタイミング
プーリ33に調整ベルト87が係合し、タイミングプー
リ33は調整ベルト87からトルクを受け回転すること
となる。上述したように、この状態においては、第2の
ブレーキフランジ34が第1のブレーキフランジ7と接
触しており、可動部と回転部は一体となっているので、
上記タイミングプーリ33の回転によって、シャフト4
も回転されることとなる。これに伴いストップリング6
も回転し、その結果、ストップリング6の凹部6aがボ
ールAの上までくるとボールAがこの凹部6aに嵌合
し、図13に示す正常に静止した状態に至る。この場合
において、調整ベルトを支持体の搬送方向と同一の方向
に回転させ、搬送速度よりもやや遅い速度とすれば、調
整ベルトとタイミングプーリ33との相対速度を小さく
することができ、高速の搬送時にも対応することができ
る。なお、図13に示す状態になると、上述したよう
に、ブレーキ作用は解除されるので、もはやタイミング
プーリ33による回転に影響されることなく静止状態が
維持される。
【0051】このようにして支持台2が一定の位置に停
止した後は、第2ロータ81によって容器3は第2出口
スターホイル84まで搬送され、容器3は第2出口スタ
ーホイル84に排出される。なお、容器3を第2出口ス
ターホイル84に排出した後に、上述のアーム35が作
動してクラッチスリーブ31をスリーブシャフト12に
対して相対的に所定の角度(本実施形態では30°)だ
け移動させ、図11に示す状態に復帰される。
【0052】なお、支持台2の下部には、図2に示すよ
うに連動部材としての連動プーリ8が設けられており、
連動プーリ8は、図15に示すようにタイミングベルト
9を介して他の支持台2’の連動プーリ(図示せず)に
連結されている。従って、支持台2のトルクは他の支持
台2’に伝達され、他の支持台2’は支持台2と同位相
の回転を行うこととなる。このようにすれば、他の支持
台2’に被搬送物の方向規制装置を取り付ける必要がな
くなる。連動される支持台の数はいくつであってもよい
が、本実施形態においては駆動動力等の制限から1つの
支持台2’を連結している。
【0053】これまで本発明の一実施形態について説明
したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技
術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施され
てよいものである。上述の実施形態においては、シャフ
ト4が自由に回転できる状態から(図11)、ブレーキ
を作動させて回転速度を落とし(図12)、その後、静
止状態(図13)の状態に移行する場合を説明したが、
ブレーキ作動状態(図12)を経ることなく、自由に回
転可能な状態(図11)から直接静止状態(図13)に
移行させることとしてもよい。クラッチスリーブ31の
上面に形成した窪みの形状及び深さを任意に設計変更す
れば、クラッチスリーブ31に加わる下方向の力を調整
することができるので、上述のような制御も可能であ
る。また、本実施形態では、カム機構(アーム35)に
より、クラッチスリーブ31を回転移動させることとし
たが、他のあらゆる機構又は手段を用いてクラッチスリ
ーブ31を回転させることができる。
【0054】
【発明の効果】上述したように本発明によれば、容器を
高速度で検査する場合においても正確に一定の方向に容
器の向きを規制(修正)することができ、また支持台と
容器との間にスベリが発生することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における容器検査装置の全
体構成を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施形態における被搬送物の方向規
制装置の縦断面図である。
【図3】図2に示す回転部の縦断面図である。
【図4】図4(a)は図2に示す固定部のスリーブシャ
フトの平面図、図4(b)は図4(a)のI−I線断面
図である。
【図5】図5(a)は図2に示す回転部のストップリン
グの底面図、図5(b)は縦断面図である。
【図6】図6(a)は図2に示す回転部の第1のブレー
キフランジの平面図、図6(b)は縦断面図である。
【図7】図7(a)は図2に示す可動部のクラッチスリ
ーブの平面図、図7(b)は図7(a)のII−II線
断面図である。
【図8】図8(a)は図2に示す可動部のスプリングベ
ースの平面図、図8(b)は縦断面図である。
【図9】図9(a)は図2に示す可動部のタイミングプ
ーリの平面図、図9(b)は縦断面図である。
【図10】図10(a)は図2に示す可動部の第2のブ
レーキフランジの平面図、図10(b)は図10(a)
のIII−III線断面図である。
【図11】容器の外観検査が行われるときの、回転部の
ストップリング,固定部のスリーブシャフト,可動部の
クラッチスリーブそれぞれの上下方向の相対的な位置関
係を示す図である。
【図12】図11に示す状態から、クラッチスリーブを
スリーブシャフトに対して相対的に11°だけ回転させ
たときの、回転部のストップリング,固定部のスリーブ
シャフト,可動部のクラッチスリーブそれぞれの上下方
向の相対的な位置関係を示す図である。
【図13】図12に示す状態からクラッチスリーブをス
リーブシャフトに対して相対的に19°だけ回転させた
ときの、回転部のストップリング,固定部のスリーブシ
ャフト,可動部のクラッチスリーブそれぞれの上下方向
の相対的な位置関係を示す図である。
【図14】ストップリングの凹部に嵌合したボールAが
凹部から外れてしまったときの、回転部のストップリン
グ,固定部のスリーブシャフト,可動部のクラッチスリ
ーブそれぞれの上下方向の相対的な位置関係を示す図で
ある。
【図15】図2に示す連動プーリの連結状態を示す図で
ある。
【図16】図16(a)および図16(b)はストップ
リングの平面図である。
【図17】従来の被搬送物の方向規制装置を示す図であ
る。
【符号の説明】
1,2,2’ 支持台 3 容器 4 シャフト 5 Vベルトプーリ 6 ストップリング(位置決め部材) 6a 凹部 7 第1のブレーキフランジ 8 連動プーリ 9 タイミングベルト 11 ハウジング 12 スリーブシャフト 12a フランジ部 12b 貫通孔 12c 凹部 13 上フランジ 14 下フランジ 15,16,17 ボルト 18 スプリング支持部 19 ボール支持部 20 上側ラジアル軸受 21 下側ラジアル軸受 31 クラッチスリーブ 31a 貫通孔 31b スプリング収納部 32 スプリングベース 33 タイミングプーリ 34 第2のブレーキフランジ 35 アーム 36 上側スラスト軸受 37 下側スラスト軸受 80 第1ロータ 81 第2ロータ 82 入口スターホイル 83 第1出口スターホイル 84 第2出口スターホイル 85 スピンベルト 86 胴検査カメラ 87 調整ベルト 91 入口コンベア 92 入口スクリュー 93 出口スクリュー 94 出口コンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G051 AA11 AB02 CA07 DA02 DA08 3E056 AA11 CA08 DA01 EA05 FH20 HA01 3E079 AB01 AB10 FF03 FF17 FG02 FG08 3F072 AA07 GB03 GB10 GC04 GE02 GE05 GG12 GG16 HA06 HA13 JA05 KA01 KA30 KB03 KB19 KC02 KE12

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被搬送物を支持する支持台を回転させる
    回転軸に、該回転軸と一体的に回転する位置決め部材を
    固着し、 上記回転軸に対して固定された固定部材に、上記位置決
    め部材側に突出可能な係止部材を収容し、 上記位置決め部材に、上記固定部材から突出した係止部
    材に嵌合する凹部を形成し、 上記係止部材を位置決め部材側に押圧して上記位置決め
    部材の凹部に嵌合させる押圧部材を設けたことを特徴と
    する被搬送物の方向規制装置。
  2. 【請求項2】 上記回転軸に、該回転軸と一体的に回転
    する被制動部材を固着し、 上記押圧部材に、上記固定部材側に突出可能な第1の突
    出部材を収容し、 上記固定部材に、上記押圧部材側に突出し、上記第1の
    突出部材に接触可能な第2の突出部材を収容し、 上記第2の突出部材に、上記被制動部材に接触し該被制
    動部材を制動可能な制動部材を連結したことを特徴とす
    る請求項1に記載の被搬送物の方向規制装置。
  3. 【請求項3】 上記押圧部材は、上記固定部材に対して
    相対的に移動可能であると共に、上記係止部材を支持
    し、上記固定部材に対する該押圧部材の相対位置によっ
    て高さが異なる接触面を有することを特徴とする請求項
    1又は2に記載の被搬送物の方向規制装置。
  4. 【請求項4】 上記押圧部材を上記位置決め部材側に付
    勢する付勢部材を設けたことを特徴とする請求項1又は
    2に記載の被搬送物の方向規制装置。
  5. 【請求項5】 上記被制動部材と一体的に回転可能な調
    整部材と、 上記調整部材を回転させる駆動手段とを設けたことを特
    徴とする請求項2に記載の被搬送物の方向規制装置。
  6. 【請求項6】 上記駆動手段を回転ベルト機構により構
    成すると共に、該回転ベルト機構は上記支持台の搬送方
    向と同方向かつ支持台の搬送速度よりもやや遅い速度で
    回転することを特徴とする請求項5に記載の被搬送物の
    方向規制装置。
  7. 【請求項7】 上記押圧部材は、上記固定部材に対して
    相対的に移動可能であると共に、上記係止部材を支持
    し、上記固定部材に対する該押圧部材の相対位置によっ
    て高さが異なる接触面を有し、 上記係止部材が上記押圧部材によって押圧されるとき
    に、上記第2の突出部材は上記押圧部材の接触面の凹面
    に接触することを特徴とする請求項2に記載の被搬送物
    の方向規制装置。
  8. 【請求項8】 上記押圧部材と固定部材との相対位置を
    変化させる作動手段を設けたことを特徴とする請求項3
    に記載の被搬送物の方向規制装置。
  9. 【請求項9】 上記作動手段はカム機構により構成され
    ることを特徴とする請求項8に記載の被搬送物の方向規
    制装置。
  10. 【請求項10】 上記支持台に並設された他の1以上の
    支持台の回転軸を連動して回転させる連動部材を上記回
    転軸に設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項9の
    いずれか一項に記載の被搬送物の方向規制装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004217357A (ja) * 2003-01-14 2004-08-05 Denso Corp 部品搬送装置
JP2022057700A (ja) * 2020-09-30 2022-04-11 本田技研工業株式会社 外観検査装置
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