JPH062490B2 - 製品の包装及び配列用機械 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、製品の包装と配列に関するものである。

本発明は、とりわけ、ほぼ平行六面体及び又は、平たい
形状（キャンディー、錠剤等）を有する個別の製品を包
装し、これらの製品を特定の単位数を有するグループに
まとめ、外部包装を行うことを目的とする機械に関する
ものである。

従来技術 公知のように上述のタイプの機械により形成されるグル
ープは従来「スティック」と呼ばれるものである。

従来の包装においては、「スティック」を形成する製品
は、その面積の大きい方の面が互いに接触するような形
で配置される。即ち、これらの製品は平坦な面を合わせ
て配置されている。

最近市場に導入された「スティック」においては、製品
がグループの長手方向に垂直な面と交差するように配置
されている。

公知の技術においては、上述の第１と第２の種類の「ス
ティック」は、各々異なった機械により製造されている
ことが多い。これらの機械は第１又は第２の種類の「ス
ティック」を製造するため、それぞれ特に構成されてい
る。

これに替る方法により、例えば本出願人の特開昭54-107
344号（特公昭63-62410号）の発明によれば同一の機械
により両方の種類の「スティック」を製造することが出
来る。

この機械の場合、個々の製品は回転する包装ホイールに
より搬送される間に先ず包装され、該ホイールから排出
されて後、順次、コンベヤー、ホイールの軸方向周辺凹
部へ挿入されるが、このホイールは各凹部内に「スティ
ック」１つを構成する数と同じ数の製品を収容するよう
に構成されている。このようにして形成された製品グル
ープは、次にこのコンベヤーホイールより排出され、順
次、包装ホイールの外周凹部へ送られる。

上述の機械の場合、該コンベヤーホイールと包装が、機
械事態の基部に載置された柱により支持されており、こ
の柱の位置は該包装ホイールに対して調節可能である。
従って、コンベヤーホイールを第１又は第２の種類の
「スティック」を得るために、個々の製品を包装するホ
イールの２つの異なったゾーンに導入することができる
が、これらのゾーンにおいては製品は、セイールより排
出され平坦又は水平面と交差する配置で、コンベヤーホ
イールへ移入される。

上述の機械は、操作上は成功といえるが、機械の基部上
を自在に動く柱は基部からずれることもあり、この柱の
ずれを防ぐ為に、調節と案内部、相対的な位置が変更可
能な包装ホイール及びコンベヤーホイールのモータ駆動
に伴う不可避的な構造上の複雑性のため、非常に複雑か
つコストの高いものとなっている。

発明が解決しようとする問題点 本発明の目的は、上述の例えば従来通りの平坦な配置か
又は、グループの長手方向に垂直な面と交差する配置の
いずれかにおいても、自在に製品をまとめることの可能
な製品包装及び配列機械を提供することにあり、とりわ
け、様々な条件に従って、第１又は第２のタイプの製品
グループを簡単かつ比較的安価に構成することのできる
機械を提供することにある。

課題を解決するための手段 上記の目的を達成するために、本発明は略平行六面体及
び平坦な形状の製品２を平坦な面を互いに合わせるか又
は互いに交差するパッケージ状に包装し配列するための
機械において、 製品を受けこれを搬送する為に回転方向に外部へ突出し
相互の間隔の等しい複数のグリッパー手段が形成され、
水平な軸の上で間歇的に回転可能な第１のホイールと、 外周の回りに製品を受けてグループ化するための相互の
間隔の等しい延長された軸方向凹部が形成され水平な軸
の上で間歇的に回転可能な前記第１のホイールから離れ
て位置する第２のホイールと、 前記第１のホイールと第２のホイールの間で垂直軸に間
歇的に回転可能に配置された外周に均等に複数の凹部を
有する第３のホイールとからなり、該第３のホイールは
第１の移動位置において第１のホイールのグリッパー手
段から直接製品のひとつを受け取るように配置され、前
記第３のホイールの凹部は前記第１の移動位置において
第１ホイールのグリッパー手段に挾持された製品の通路
と交差しており、 また第３のホイールの外周凹部は前記第１の移動位置と
は反対側の第２の移動位置において第２のホイールの凹
部へ製品を移動できる位置に配置され、 ていることを特徴とする製品の包装および配列用機械に
より本目的を達成する。

実施例 添付の図面を参照しつつ実施例により本発明を以下に説
明するが、記述は好ましい実施例を例示するものであ
り、本発明はこの例に限定されるものではない。

第１図において、１は包装機械全体を示し、この機械は
略平行六面体の、及び平たい形状を有する個別の製品２
を順次包装し配列して、更にまとまって配置されたグル
ープの外部包装作業を行うためのものである。

機械１は、個々の製品２の包装材のスプール６を、軸５
を経由して、回転自在に支持する垂直壁４の前面に固定
された基部３からなる。

包装材７の一片は、該スプール６より、戻りロール８に
よって限定される路に沿って、壁４により支持され、
（図示しない）方法で駆動される一対のドライブ・ロー
ル９により該スプール６から、巻き出される。

ロール９の下流は互いに反対方向に回転する２つの切断
ロール11からなり、包装材７より継続的に片12を切断
し、番号13より全体的に示される、個々の製品２を搬送
し包装する第１のホイールに送るための切断装置が具備
されている。

該第１のホイール13は壁４に垂直な軸14により支持さ
れ、（図示しない）駆動手段により時計方向に間断的な
回転運動を行う。この第１のホイール13は、供給装置16
より受容位置15において製品２を連続的に受け入れ包装
したのち、位置15の斜め向い方向にある第１の移動位置
17まで搬送するためのものである。

第１のホイール13は、軸14上に締止した円板18よりな
り、この円板18は一定の角度間隔をもって配置された６
つのグリッパー19を支持する。

各グリッパー19は、一端がピン21に載置され他端に製品
２用の弾力性材料からなるグリッパー22を形成する２本
のアーム20より成る。（図示しない）公知の始動手段に
より、各グリッパー19は特定の位置と時間において一定
の時間にわたって開閉動作を行う。

第１のホーイル13の回転中、（第２図参照）は、該グリ
ッパー部22の間に挾持された製品２のたどる通路は、第
１の移動位置17において、連結手段又はねじ27により壁
４に固定された箱形の本体26により、管状部分25を経て
垂直に支持される軸24上に締止される、凹部付第３のホ
イール又は円板23の外周部分と交差する。

箱形ボデー26内に設置され、機械１の（図示しない）電
源によって接続される（図示しない）駆動装置により、
この軸24は第１のホイール13の間断的回転に対して特定
の相関系を有する間断的な回転運動を与えてくれる。

円板23の外周縁には、均一の角度間隔を持ち、水平状で
平坦な製品２を各自受けるようになった、複数の凹部28
が具備されている。各凹部28の半径方向の内端は、その
下方部分に面とり部31を持つ面30により、軸24の方向に
弾発する凹部29を持つ。

固定した流線形リング32が基部と円板外周23の側面に沿
って延在し、製品２を円板23の回転中に凹部28内に保持
する。

排出手段34は関節レバー35よりなり、該レバーは一端に
軸36に載置し、他端はこのレバーに略垂直であるバー37
を支持し、製品２の円板23よりの排出を行う第２の移動
位置に位置しており、この位置は第１の移動位置17の斜
め反対方向にある。（図示しない）駆動装置により、軸
36は回転性の揺動運動を行い、円板23の各停止時におい
て該バーを面どり部31と凹部29により限定される路に沿
って円板23に対して略放射状の運動をするように自走さ
せ、各凹部28より製品２の排除を行う。

均等の角度間隔で配置された４つの軸方向凹部又は小室
40を該周上に有する、製品２のグループ39を形成し搬送
するための第２のホイール38は、軸14に垂直な軸41上に
固定されており、基部３により回転自在に支持されてい
る。この第２のホイール38は、その凹部40の一端を、第
２の移動位置33に凹部28から製品２が排出れる期間保持
し、凹部28より順次、製品２を受容できるようにする。
（図示しない）駆動装置により軸41は円板23の回転に対
して一定の相関係を有する不連続な運動を行うため、
「スティック」を構成する製品２の数と等しい数の回転
を円板23が行うために要する時間にわたり、該第２の移
動位置33において、凹部40を静止状態に保つとともに第
２のホイール38を停止させる。

従って第２のホイール38の各停止期間において、一つの
「スティック」に必要とされる数の製品２により構成さ
れたグループ39は、このホイールの凹部40内で形成さ
れ、これらの製品はその面積の小さい方の側面を互いに
あわせるようにしてまとめられる。

第２のホイール38は、第２の移動位置33より、この第２
のホイール38がグループ39を包装するホイール43とほぼ
接する区域まで延びている、点線で示す流線型リング42
により、一部囲まれている。

この流線型リング42の目的は、グループ39の形成中及び
第２のホイール38によるその転送中に、グループ39を凹
部40内に規制しておくことにある。

ホイール43は第２のホイール38に平行に設置され、基部
３により回転自在に支持され（図示しない）駆動装置に
接続される軸44により支持されるとともに、第２のホイ
ール38の回転に対して一定の相関係を持つ不連続の回転
運動を行う。

このホイール43の外周には均等の角度間隔で配置された
６つの半径方向凹部45があり、（図示しない）移動手段
の動作により、第２のホイール38より送られるグループ
39を受け入れる。

これらの凹部45においては、グループ39は基部３によっ
て支持され、かつ軸41と44に平行な軸47により支持され
るスプール46により、図示しない方法で送られる（図示
しない）包装材シートにより、公知の様式で外部包装さ
れる。

操作においては、第１のホイール13が（図示しない）公
知の方法で個別の製品２を、これらの製品が位置15及び
17の間を間歇的に移動される期間に、包装する。

製品２が円板23の凹部28内に挿入されると、これを運ん
だグリッパー部が開き、円板23は次の回転段階へ動く。

円板23のその後の回転運動により、各製品２は第２の移
動位置33へと動き、排出手段34は円板23の停止中に凹部
28により製品２を排出し、上述の方法に従って第２のホ
イール38の凹部40に挿入する。

連続的に形成され、第２図に示すようにグループ39の長
手方向に垂直な面と交差するように配置された製品２に
より成るグループ39は、次にホイール43の凹部45に移動
し、外部包装を受ける。

製品２の平坦な面を合わせて配置した「スティック」の
製造は、第３図に示す機械１を改造した機械によっても
行うことが出来る。

第３図では、第２図の箱状本体26、管状部分25、軸24並
びにこれに支持される凹部を持つホイール23に代えて、
箱状本体48、管状部分49、軸50、凹部付ホイール又は円
板51が具備されて構成される。管状部分49の軸50及び円
板51の軸は第１のホイール13に向けて傾斜している。即
ち円板51の２つの対時する外周端が、第２のホイール38
の下方凹部40の口とグリッパー19との間にほぼ延びてお
り、このため該グリッパーは第１のホイール13が停止位
置にある時第１のホイール13自体の回転方向に対して第
１の移動位置17のすぐ下流に設定する移動位置52に位置
する。

円板51は、円状プレート53より成り、この上には外周リ
ング54が置かれる。該リング54の上部は、均等の角度間
隔をおいて設けた複数の凹部を有するが、各凹部は面積
の小さい方の平面が円板51に対してほぼ放射状となる平
面上に位置し、他の面積の小さい面と大きい面はプレー
ト53にほぼ平行及び垂直にそれぞれ位置するように配置
した製品２を受ける。

（図示しない様式により）管状部分49に接続した流線型
リング56は、移動位置52と第２のホイール38との間のリ
ング54の外周の一部を囲んでいるので、円盤51の回転中
に凹部55から製品２が出て来るのを防ぐことができる。

第２のホイール38の凹部40は、平坦な側面を合わせ配置
した製品２のグループ57を内部で集めることの出来るよ
うな寸法であって、グループ39の長手方向と交差するよ
うに配置した製品２のグループ39の生産に用いられるグ
リッパーについているグリッパーを始動するための手段
は、第１の移動位置17の代わりに移動位置52において各
グリッパー19の開閉を順次行うようになっている。排出
手順34にかわる排出手段58は、円板51の上方に配置さ
れ、軸41に平行な水平のスピンドル59より成る。スピン
ドル59は、図示しない駆動手段より軸方向往復の運動を
行い、第２のホイール38に面する一端では、円板51の停
止期間中に凹部55に挿入された弾力性を有する材質より
なるスラスト部60を支持している。

操作においては、製品２が円板51の凹部55に挿入される
と、これを運んだグリッパー19が開き、円板は１段階回
転する。

円板51のその後の回転運動により、各製品２は第２の移
動位置33へ運搬され、ここで円板51の停止期間中に凹部
55より排出手段58により順次取り出され、その平坦な辺
縁を互いに合わせた形で第２のホイール38の凹部40へ配
置される。順次形成される製品２のグループ57は、次に
ホイール43の凹部45へ移送され、外部包装される。

発明の効果 以上述べたように本発明にかかる機械は、比較的小数の
構成部品を取り替えるか、応用することにより改良し、
従来技術の欠点を有さず且つ上述した両方のタイプの
「スティック」の生産を行うようにすることができる。

本発明の原理を利用し、かつ本発明の範囲を逸脱するこ
となくして、上記包装機械を様々に修正し、改良するこ
とができる。

例えば第４図においては、円板23、51の回転軸は第１の
ホイール13の位置する面に平行な面に位置せず、製品２
のグループ32又は59を形成し運搬するホイールの軸に垂
直な面に平行に位置している。

第４図における第２のホイール61には、放射状に形成し
た凹部62が具備されている。

この場合、円板23，51が第１のホイール13の特定の第１
の移動位置17より製品２を取り、その軸の傾斜に応じて
第２のホイール61の第２の移動位置63又は64へ送る。

第１の場合は、第２のホイール61の凹部62の中で製品２
が互いに交差するように配置されてグループ39を形成し
たり、第２の場合は製品２が平坦な面を互いに合わせて
配置してグループ57を形成する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明により構成した包装機械の正面概略図
であり、第２図は第１図に示す機械を平たい形状の製品
を「スティック」を形成するために、グループの長手方
向に垂直否面と交差する配列で「スティック」を形成す
るように設定した場合の一部断面正面概略図であり、第
３図はこの機械を平たい形状の製品を従来通りに平坦配
列した「スティック」を形成するように設定した場合
の、一部断面正面概略図であり、第４図は、本発明によ
る機械の第２の実施令の概略図である。 １…機械、２…製品 13…第１のホイール、39，57…グループ 38，61…第２のホイール 23，51…第３のホイール 17，52…第１の移動位置 63，64…第２の移動位置

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】略平行六面体及び平坦な形状の製品２を平
   坦な面を互いに合わせるか又は互いに交差するパッケー
   ジ状に包装し配列するための機械において、 製品２を受けこれを搬送する為に回転方向に外部へ突出
   し相互の間隔の等しい複数のグリッパー手段が形成さ
   れ、水平な軸の上で間歇的に回転可能な第１のホイール
   と、 外周の回りに製品２を受けてグループ化するための相互
   の間隔の等しい延長された軸方向凹部が形成され水平な
   軸の上で間歇的に回転可能な前記第１のホイールから離
   れて位置する第２のホイールと、 前記第１のホイールと第２のホイールの間で垂直軸に間
   歇的に回転可能に配置された外周に均等に複数の凹部を
   有する第３のホイールとからなり、 該第３のホイールは第１の移動位置において第１のホイ
   ールのグリッパー手段から直接製品２のひとつを受け取
   るように配置され、前記第３のホイールの凹部は前記第
   １の移動位置において第１ホイールのグリッパー手段に
   挾持された製品の通路と交差しており、 また第３のホイールの外周凹部は前記第１の移動位置と
   は反対側の第２の移動位置において第２のホイールの凹
   部へ製品を移動できる位置に配置され、 ていることを特徴とする製品の包装及び配列用機械。
2. 【請求項２】前記第１、第２及び第３のホイールが各ホ
   イールを支える軸の周囲で間歇的な回転運動を与えられ
   るように構成されていることを特徴とする特許請求の範
   囲第１項記載の製品の包装及び配列用機械。
3. 【請求項３】第１のホイールが個別製品２を搬送するた
   めのホイール13からなり、該ホイール13は第３のホイー
   ルの軸の位置により限定される移動位置にその凹部を順
   次連続して停止させるように軸の周囲で調整されてお
   り、該第３のホイールは製品２のグループ化を形成する
   と共に搬送する第２のホイールに対して第３のホイール
   の軸の係止位置と相関させて製品２が相互に平坦もしく
   は交差する配列となるような移動位置を限定することを
   特徴とする特許請求の範囲第２項に記載の機械。
4. 【請求項４】個別の製品を搬送する第１のホイールと、
   製品のグループ化と搬送を行う第２のホイールとが互い
   に直角をなす軸上に取り付けられており、製品２を第３
   のホイールの凹部から取り出し製品のグループを形成し
   かつ搬送するための第２のホイールの凹部へ送入するた
   めに排出手段が具備されていることを特徴とする特許請
   求の範囲第３項記載の機械。