JP2001315362A - カラー記録装置 - Google Patents

カラー記録装置

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JP2001315362A
JP2001315362A JP2000134692A JP2000134692A JP2001315362A JP 2001315362 A JP2001315362 A JP 2001315362A JP 2000134692 A JP2000134692 A JP 2000134692A JP 2000134692 A JP2000134692 A JP 2000134692A JP 2001315362 A JP2001315362 A JP 2001315362A
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Hidehiro Watanabe
英博 渡邉
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Toshiba TEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録時の記録媒体の搬送方向は同一にし、各
記録ヘッドの長手方向の相対位置をずらすことにより、
各記録ヘッドによる記録ドットの重なり順序を変更すこ
とを提供する。 【解決手段】 記録媒体5を搬送する搬送手段2と、記
録媒体5の搬送方向と略直交する方向に平行に配列され
た、複数色の記録ヘッド131〜134と、この記録ヘ
ッドを独立して長手方向の位置を変更できる記録ヘッド
位置変更手段15と、前記記録ヘッドの解像度をN倍
(N≧2)の解像度で記録ドットを形成するカラー記録
装置であって、記録時の前記記録媒体5の搬送方向は前
記記録ヘッドに対した同一で、前記各記録ヘッドの長手
方向の相対位置をずらすことで前記各記録ヘッドが形成
する記録ドットの重なり順序を変更する、重なり順序変
更手段33を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の記録ヘッド
を有し、記録対象記録媒体の種類に応じて、記録ドット
の重なり順序を変更するカラー記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の、カラーインクジェットプリンタ
は、例えば、シアンC,マゼンタM,イエローY,ブラ
ックKの4色の印字ドットを任意に記録媒体上に記録す
ることで画像を形成するものである。
【0003】カラー記録装置としては、例えば、シリア
ルタイプのカラーインクジェットプリンタが主流になっ
ている。これらの記録ヘッドは記録素子としてのノズル
の密度を粗くして、その記録媒体を複数回搬送し、記録
ヘッドを所定ピッチずらすことにより記録媒体の搬送毎
に印字して、所定の記録解像度を実現することが知られ
ている。
【0004】例えば、図12は、従来のカラーインクジ
ェットプリンタを用いた通常の複数色でインクを印字す
る場合の重ね順序を示す印字動作について説明する。具
体的には、記録ヘッドと記録媒体と形成されるドットの
関係を示す。通常の記録媒体5を回転ドラムの周面に装
着し、まず、回転ドラムが1回転する間にシアン記録ヘ
ッド131、マゼンタ記録ヘッド132、イエロー記録
ヘッド133、ブラック記録ヘッド134のノズルから
吐出されたインク滴が記録媒体で4色が同一位置に重な
るように各ヘッドのノズル130の位置が揃えられてい
る図12(a)。
【0005】そして、回転ドラムを一定速度で回転させ
る。4色の記録ヘッドも一括して等速で移動させる。移
動速度は、回転ドラムが1回転する間に記録ヘッドが1
/600インチだけ移動する速度である。そして、1回
転で1/600インチずつドット形成する位置は、ずれ
ながら4回転で印字が終了する図12(b)〜図12
(e)。そして、この後、記録媒体5は回転しながら回
転ドラムからはずされ印字が終了する。以上の印字手順
により、通常の記録媒体に対しては、記録ヘッドが取り
付けられた取付け位置の順序でシアンC、マゼンタM、
イエローY、ブラックKの順にインクが重ねられて印字
される。
【0006】なお、図12は、印字の重なる順序を示す
ための図であり、すべての記録ドットが4色重ね合わさ
れるわけでなく、画像データに応じて記録ドットが形成
され、画像が記録されることになる。すなわち、所定の
回数を回転させて、記録ヘッドを長手方向に移動させな
がら記録することにより記録ヘッドの解像度に対して任
意の倍数で、解像度の記録ドットが得られることにな
る。
【0007】また、カラーインクジェットプリンタにお
いて、記録する記録媒体として、バックプリントフイル
ムと呼ばれる種類のものがある。これは、一般的に透明
の基材に半透明のコート層を形成した記録媒体で、記録
した面の裏側から記録画像を観察するものである。表面
が透明基材であり、光沢があり、見た目がきれいで表面
保護もされているという特徴をもち、ポスター、電飾な
どに利用される記録媒体である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
に示すように記録面の裏側から観察する場合は、インク
の重なり順序が図14のように表側から観察した場合と
逆になり、色味が異なってしまうという問題がある。さ
らに、記録媒体とインクとの相性が悪い場合は、インク
の重なり順序を変更し、記録媒体に相性の良いインクか
ら記録することが好ましい。
【0009】この問題の解決法として、特開平1ー12
7352号公報に開示されている。この方法は、倒立像
記録モード(バックプリントフイルム)で記録する場合
は、記録媒体をあらかじめ記録終了位置まで送ってお
き、逆方向に記録媒体を戻しながら記録することで、逆
順で記録を行うものである。図15に示すようにインク
の重なり順序を変更することが可能な方法が示されてい
る。
【0010】この場合に、記録データの転送を逆順に転
送する必要が生じる。例えば、回転ドラムに装着された
記録媒体を回転ドラムにより走査し、その走査方向と略
直交して配置したライン記録ヘッドにより印字を行うカ
ラー記録装置では、前記と同様な方法を実現させるため
には、回転ドラムを逆に回転させることが必要になる。
【0011】しかし、通常、回転ドラムとライン記録ヘ
ッドを組合わせた記録装置は、記録媒体をピックアップ
して、回転ドラムに巻き付けることにより装着して記録
を行う。記録媒体を排出するまでは、同一方向に回転し
ながら一連の動作を行う方が操作は容易で記録の機械的
な精度の確保等が容易であるなどの利点がある。
【0012】そのため、複数色等の記録の重なり順序を
逆転させるバックプリントフイルムの場合、記録媒体を
回転ドラムに装着させた後、一度回転ドラムを停止し、
再度順方向の回転で記録媒体を排紙することになる。こ
れらの動作は、重量の重い回転ドラムを停止させる動作
が複数回入り、印字に時間がかかってしまう。また、逆
方向回転であるためギアのバックラッシュなどによる機
械的な精度が低下するという問題がある。
【0013】同一方向にに回転させながら1色ずつ記録
する方法も考えられるが、記録に必要なドラムの回転数
が増加し、やはり印字時間が増大してしまうという問題
がある。
【0014】前記したような課題を解決するために本発
明は、記録媒体の記録ヘッドに対する搬送方向を変更せ
ずに記録ヘッドの重なり順序を変更することができるカ
ラー記録装置を提供できることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、各記録ヘッドが形成する記録ドットの重
なり順序を変更する記録ドットの重なり順序変更手段を
用いることによって、本発明は解決した。すなわち、請
求項1記載の発明では、記録媒体を搬送する搬送手段
と、前記記録媒体の搬送方向と略直交する方向に平行に
配置される複数色の記録ヘッドと、この記録ヘッドの長
手方向の位置を独立して変更できる記録ヘッド位置変更
手段と、前記記録ヘッドの解像度をN倍(N≧2)の解
像度で記録ドットを形成するカラー記録装置であって、
記録時の前記記録媒体の搬送方向は前記記録ヘッドに対
して同一で、前記各記録ヘッドの長手方向の相対位置を
ずらすことで前記各記録ヘッドが形成する記録ドットの
重なり順序を変更する重なり順序変更手段を有すること
を特徴とする。
【0016】請求項2記載に発明では、請求項1記載の
カラー記録装置において、記録媒体の種類を設定する手
段を備え、その設定手段により設定された前記記録媒体
の種類に対応した、記録ヘッドの重なり順序変更手段を
有することを特徴とする。
【0017】請求項3記載の発明では、請求項1または
請求項2記載のカラー記録装置において、記録媒体を搬
送させる手段は、回転ドラムの周面に前記記録媒体を装
着し、前記回転ドラムを回転させることにより記録ヘッ
ドと相対的に移動させることを特徴とする。
【0018】請求項4記載の発明では、請求項1ないし
請求項3のいずれか1記載のカラー記録装置において、
記録ヘッドはインクジェットであることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。なお、この実施例は、イン
クジェットカラープリンタに適用したものについて述べ
る。本発明は、シアンC、マゼンタM、イエローY、ブ
ラックBの4色からなるライン状のインクジェットプリ
ンタヘッド(以下記録ヘッドという)と、回転体として
の回転ドラムに記録媒体を巻き付けることにより装着
し、その回転ドラムを回転することにより搬送し、記録
媒体の搬送方向に略直交するように配置された記録ヘッ
ドからなる記録装置を用いて、記録ヘッドの解像度15
0dpiの場合に記録密度を4倍の解像度600dpi
で行う通常の印字方法とは、逆のインクの重なり順序で
バックプリントフイルムに印字を行う場合について説明
する。
【0020】(第一の実施の形態)図1は、プリンタ全
体の主要部構成を示す図で、本体ケース1内に、一定の
周速度で図中矢印に示す方向に回転する回転体としての
回転ドラム2を設け、この回転ドラム2に給紙ローラ
3、4を介して給紙されるバックプリントフイルムなど
の記録媒体5を巻き付けるようになっている。
【0021】すなわち、前記本体ケース1の底部に給紙
カセット6を設け、この給紙カセット6の載置板7の上
に載せた記録媒体5を給紙ローラ8により1枚ずつ取り
出して前記給紙ローラ3、4に送り、また、前記本体ケ
ース1の側方の開閉自在に装着した手差トレイ9から手
差した記録媒体5を給紙ローラ10により前記給紙ロー
ラ3、4に送るようになっている。前記給紙ローラ8に
よる送りと前記給紙ローラ10による給紙送りの切替え
を給紙送り切替え手段11により行っている。
【0022】前記回転ドラム2に給紙ローラ3、4から
給紙される記録媒体5を回転ドラム面に吸着させる帯電
ローラ12を対向配置している。また、前記回転ドラム
2にライン状に多数の記録素子としてのノズル130を
配列した4本の記録ヘッド131、132、133、1
34を並列に、かつ回転ドラム2の軸方向に移動自在に
配置した印字手段14を対向配置している。前記記録ヘ
ッド131〜134は、回転ドラム2の回転により記録
媒体5が搬送されてくる方向、すなわち、上流側から順
に所定の間隔をあけてシアンC131、マゼンタM13
2、イエローY133、ブラックB134の各記録ヘッ
ドを配置している。
【0023】前記印字手段14は、各記録ヘッド13
1、132、133、134を、図示しないリニアモー
タで、それぞれを独立させて移動可能に設けた記録ヘツ
ド位置変更手段15と、往復移動ロッドおよびヘッドス
キャンリニアモータを有するヘッド移動手段16と、ヘ
ッド進退移動手段17とを備え、この進退移動手段17
により各記録ヘッド131、132、133、134を
回転ドラム2に対して進退移動させるとともに前記ヘッ
ド移動手段16により前記記録ヘッド位置変更手段15
を回転ドラム2の軸方向に往復移動制御するようになっ
ている。
【0024】なお、図2に示すように、各記録ヘッド1
31〜134の相対位置の移動を行う前記記録ヘッド位
置変更手段15は、各記録ヘッド131〜134毎の相
対位置を最初に設定し、その後、全記録ヘッドを一括に
移動させるヘッド移動手段16で構成した。しかしこれ
に特定されることなく、図3に示すように記録ヘッド1
31〜134を個々に独立させてリニアモータに搭載さ
せて、相対位置を確保しながら回転ドラム2の軸方向に
往復移動できる記録ヘッド位置変更手段15とヘッド移
動手段16とを有するヘツド位置変更移動手段の機能構
成にしてもよい。
【0025】さらに、回転ドラム2の周面に巻き付けた
記録媒体5を検出する紙センサ18を配置している。そ
して、回転ドラム2の周面と記録媒体5との間に挿入さ
れる剥離爪19を有する記録媒体剥離手段を配置し、こ
の剥離爪19の先端を回転ドラム2のドラム面に接触さ
せることによってドラム面に巻き付けられた記録媒体5
を剥離し、この剥離した記録媒体5を記録媒体の排出搬
送手段20に排出するようになっている。この記録媒体
の排出搬送手段20は,記録媒体5の非記録面に接する
ベルトコンベア21と記録媒体5をベルトコンベア21
の面に押圧する押圧手段22とで構成している。
【0026】前記ベルトコンベア21の終端部に、この
ベルトコンベア21により搬送された記録媒体5を前記
本体ケース1の上部に形成した上部排出トレイ23に排
出するか、前記本体ケース1の側面に設けた着脱自在な
排出トレイ24に排出するかを切替える、方向切替え手
段25を設けている。
【0027】なお、図4には前記回転ドラム2にライン
状に多数の記録素子としてのノズル130を配列した4
本の記録ヘッド131、132、133、134を並列
に、かつ回転ドラム2の軸方向に移動自在に配置してい
る。
【0028】また、図5には、前記インクジェット記録
ヘッド131〜134の記録素子としての、多数のノズ
ル130が配置されている。
【0029】図6は印字制御部の主要部を示すブロック
図で、プリンタコントローラ31を備え、各色数の画像
データにより、前記プリンタコントローラ31は図示さ
れていない、ホストからのカラー画像データにより、前
記シアン記録ヘッド131、マゼンタ記録ヘッド13
2、イエロー記録ヘッド133、ブラック記録ヘッド1
34をそれぞれ駆動制御する。また、前記記録ヘッドの
長手方向の相対位置を変更する記録ヘッド位置変更手段
15、記録媒体の種類に応じて、記録ドットの重なり順序
指定する記録の重なり順序指定手段(設定する手段)3
2、記録ドット重なり順序変更手段33をそれぞれ制御
するようになっている。さらに、前記各ヘッドを回転ド
ラム2の回転軸方向に往復移動制御するヘッド移動手段
16、記録媒体5を回転ドラム2で搬送する記録媒体搬
送手段2、回転ドラムを回転駆動するドラム駆動手段3
4、回転ドラムに巻き付けた記録媒体を帯電固定する帯
電ローラを備えた記録媒体固定手段12をそれぞれ駆動
制御するようになっている。また、前記プリントコント
ローラ31は、給紙ローラ3、4を駆動制御するように
なっている。
【0030】また、前記プリントコントローラ31は、
図示しない、リニアモータを制御して印字ドットの重な
り順序を示す印字ドット重なり順序変更手段33の印字
動作を説明する。図7は、印字動作を示すフローチャー
ト、図8は、記録ヘッドと記録媒体との位置関係および
印字された印字位置関係を示す。
【0031】まず、ステップS1には、シアンC記録ヘ
ッドを基準として、マゼンタMヘッドを1/600イン
チ、イエローYヘッドを2/600インチ、ブラックK
ヘッドを3/600インチ、ずつ独立させて長手方向
に、リニアモータで移動させる。次に、ステップS2で
は、回転ドラムの一定速度回転、全ヘッドの一定速度移
動を開始する。
【0032】次に、ステップS3では、1周目にブラッ
クKヘッドで印字を行う。さらに、ステップS4では、
2周目には、ブラックK、イエローYのヘッドで印字を
行う。さらに、ステップS5では、3周目には、ブラッ
クK、イエローY、マゼンタMのヘッドで印字を行う。
さらに、ステップS6で、4周目には、ブラックK、イ
エローY、マゼンタM、シアンCの全部のヘッドで印字
を行う。さらに、ステップS7では、5周目には、イエ
ローY、マゼンタM、シアンCのヘッドで印字を行う。
さらに、ステップS8では、6周目には、マゼンタM、
シアンCのヘッドで印字を行う。さらに、ステップS9
では、7周目には、シアンCの記録ヘッドを駆動して印
字を行い完了する。すなわち、前記のように、所定の印
字ドット重なり順序変更手段33を用いることで、色味
の良い、しかも記録媒体に相性に良い印字をすることが
できる。
【0033】なお、各記録ヘッドに送られる印字データ
は通常の印字と同じであり、印字開始タイミングが異な
るだけであり、特別なデータの並び替えは不要である。
なお、図8は、印字に重なる順序を示すための図であ
り、すべての印字ドットが4色重ね合わされるわけでは
なく、画像データに応じて印字ドットが形成され画像が
印字されることになる。すなわち、所定の回数を回転さ
せて、記録ヘッドを長手方向に移動させながら印字する
ことにより記録ヘッドの解像度に対して任意の倍数で、
解像度の印字ドットが得られることになる。
【0034】さらに、記録媒体の種類に応じて、最適な
重なり順序で印字を行うようにする重なり順序指定手段
32は、例えば、カラー記録装置にパネルを内蔵させて
直接指定できる構成にしても良く、また、カラー記録装
置をホスト等の外部制御手段と接続して用いる場合には
外部制御手段で印字の重なり順序指定を行う構成として
も良い。
【0035】以上のように本発明によれば、通常の印字
の重なり順序と記録媒体の搬送方向が同じで、1色ず
つ、印字を行うよりも少ない時間で逆順の重なりで印字
を行うことができ、バックプリントフイルムなど逆順で
印字する記録媒体に対応できる。
【0036】(第2実施の形態)なお、先に述べた、第
1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付し異な
る部分について述べる。図5および図6のフローチャー
トに基づき述べる。本実施の形態は、通常の印字と異な
るインクの重なり順序で記録媒体に印字を行う例で、マ
ゼンタM、シアンC、イエロYー、ブラックKの順で重
ねる。
【0037】本実施の形態の動作を説明する。図9は、
図示しない、リニアモータを制御して印字ドットの重な
り順序を示す印字ドット重なり順序変更手段33の印字
動作を示すフローチャート、図10は記録ヘッドと記録
媒体と印字された印字ドットの位置関係を示す。
【0038】まず、マゼンタMの記録ヘッドの相対位置
を図10aに示すように、ステップS1では、シアン
C、イエロYー、ブラックKの記録ヘッドを基準とし
て、マゼンタMヘッドのみを1/600インチずらす。
次に、ステップS2では、通常順序の印字と同様に記録
媒体を回転ドラムに装着し、シアンC、イエローY、ブ
ラックKの記録ヘッドとマゼンタMの記録ヘッドとの位
置ずれが保ったまま、一括して回転ドラム1回転で1/
600インチ移動する速度で等速移動させる。
【0039】さらに、ステップS3では、1周目では、
マゼンタMのみ印字を行う。さらに、ステップS3で
は、2、3、4周目とも、全色の印字を行う。さらに、
ステップS4では、5周目は、シアンC、イエローY、
ブラックKのヘッドで印字を行い印字を完了させる。
【0040】なお、各ヘッドに送られる印字データは、
通常印字と同じであり、印字開始タイミングが異なるだ
けであり、特別なデータ並び替え手段は不要である。
【0041】以上のように本実施の形態において、通常
の重なり順序と同一回転方向のままで、1色ずつ印字を
行うよりも少ない時間で、通常と異なる順序の印字を行
うことができ、通常の印字順序と異なる順序で印字する
記録媒体に対応することができる。
【0042】また、前記に説明した方法と異なるが、発
明者は、実験により、インクと記録媒体の組合わせによ
っては、インクの重なり順序によってインクの定着性が
異なるということを見出した。定着性とは記録媒体に印
字したインクを擦った場合にどの程度インクが残ってい
られるかを表すものであり、定着性は高いことが望まし
い。
【0043】図11には、あるインクとある記録媒体と
の組合わせにおける定着率の測定結果の例を示す。ここ
に示した定着率は擦り試験の後の光学濃度を擦り試験前
の光学濃度で割った値で定義したものであり、残留濃度
比率で定着性を表した値である。図中,M=>Yという
表記は、最初にマゼンタMを印字し、その後にイエロー
Yを印字する場合を表す。
【0044】図14の結果は、2次色の重ね合わせにお
いて、レッドRの定着性は、マゼンタMの後にイエロー
Yを印字した場合が95%、逆の順序で印字した場合は
30%であり、マゼンタMの後にイエローYを印字する
と定着性が高い。同様にグリーンGは、シアンCの後に
イエローY,ブルーBは、マゼンタMの後にシアンCで
印字すると定着性が高い。
【0045】従って、通常の印字重ね合わせ順序である
シアンC,マゼンタM,イエローYに対して、この記録
媒体においては、マゼンタM,シアンC,イエローYの
順に印字する必要があることがわかった。このように記
録媒体に応じてインクの重なり順序を変更する必要があ
る場合、本実施の形態は効果を発揮する。
【0046】なお、記録ヘッドがインクジェットの場合
において、記録素子のインクの吐出口であるノズルの並
びの解像度、記録ヘッドの色数は、先に述べた実施の形
態に限られるものではなく、印字解像度もヘッド解像度
の2倍以上あれば前記実施例と同様に実施することがで
きる。
【0047】また、記録ヘッドとして、インクジェット
記録ヘッドの例を示したが、ライン状に多数の発熱体記
録素子を配列したサーマル記録ヘッドを使用したプリン
タやライン状に多数のLED(発光ダイオード)記録素
子を配列したLED記録ヘッドを使用したプリンタでも
同様に実施することができ、また同様の効果を得ること
ができる。
【0048】また、本発明の実施例では、記録媒体の搬
送手段として、回転ドラムによる搬送手段について説明
したが、この方法は、同一回転軸を有する回転ドラムに
より搬送するので、回転位置の変動も小さく、複数色の
記録ヘッドでの印字のかさなり位置を制御しやすいので
印字の精度を確保しやすい特徴を有する。
【0049】また、本発明による記録媒体の搬送手段と
しては、所定の搬送基体の記録媒体を装着し、その搬送
基体は往復動作を行うことにより、実現することができ
る。また、記録媒体をベルトで搬送する方式など、印字
時に記録媒体を同一方向に搬送が行われる搬送形であれ
ば、同様の効果を得ることができる。
【0050】なお、本発明は、前記各実施形態に限定さ
れるものではなく、実施の段階では、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々に変形することが可能である。また、各
実施の形態は可能な限り適宜組合わせて実施してもよ
く、その場合組み合わされた効果が得られる。さらに、
前記各実施の形態には種々の段階の発明が含まれてお
り、開示される複数の構成要件における適宜な組合わせ
により種々の発明が抽出され得る。例えば実施の形態に
示される全構成要件からいくつかの構成要件が省略され
ることで発明が抽出された場合には、その抽出された発
明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補
われるものである。
【0051】
【発明の効果】以上、請求項1記載の発明では、記録時
に各記録ヘッドの相対位置をずらすことにより記録ヘッ
ドに対して記録媒体の搬送方向を同一にしたまま、各記
録ヘッドによる記録の重なり順序を変更することができ
る。
【0052】請求項2記載の発明では、記録媒体の種類
を設定する手段により、記録媒体の種類に対応した各記
録ヘッドの重なり順序を変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示すプリンタ全体の主要
部構成図である。
【図2】同実施の形態における各インクジェット記録ヘ
ッドの位置変更手段およびヘッド移動手段を説明するた
めに図である。
【図3】同実施の形態における各インクジェット記録ヘ
ッドの位置変更移動手段を説明するために図である。
【図4】同実施の形態における各インクジェット記録ヘ
ッドの配置と回転ドラムの回転方向との関係図である。
【図5】同実施の形態における各インクジェット記録ヘ
ッドのノズル配置を説明するために図である。
【図6】同実施の形態における印字制御部の主要部構成
を含むブロック図である。
【図7】同実施の形態における印字動作のフローチャー
ト図である。
【図8】同実施の形態における印字ドットのインク重ね
順序と記録ヘッドとの関係を説明するための図である。
【図9】第2の実施の形態における印字動作のフローチ
ャート図である。
【図10】第2実施の形態における印字ドットのインク
重ね順序と記録ヘッドとの関係を説明するための図であ
る。
【図11】インクの重なり順序と定着率の関係を示す図
である。
【図12】従来における印字ドットのインク重ね順序と
記録ヘッドとの関係を説明するための図である。
【図13】従来のバックプリントフイルムに通常の重ね
順序で印字した場合のインクの重なりと見方を示す模式
図である。
【図14】従来の通常の重ね順序で印字した場合のイン
ク重なりと見え方を示す模式図である。
【図15】従来のバックプリントフイルムに通常と逆の
重ね順序で印字した場合のインクの重なりと見え方を示
す模式図だある。
【符号の説明】
2…搬送手段(回転体) 5…記録媒体 14…印字手段 15…記録ヘッド位置変更手段 16…ヘッド移動手段 32…重なり順序指定手段(設定する手段) 33…重なり順序変更手段 131、132、133、134…記録ヘッド(インク
ジェットヘッド)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を搬送する搬送手段と、前記記
    録媒体の搬送方向と略直交する方向に平行に配置される
    複数色の記録ヘッドと、この記録ヘッドの長手方向の位
    置を独立して変更できる記録ヘッド位置変更手段と、前
    記記録ヘッドの解像度をN倍(N≧2)の解像度で記録
    ドットを形成するカラー記録装置であって、記録時の前
    記記録媒体の搬送方向は前記記録ヘッドに対して同一
    で、前記各記録ヘッドの長手方向の相対位置をずらすこ
    とで前記各記録ヘッドが形成する記録ドットの重なり順
    序を変更する重なり順序変更手段を有することを特徴と
    するカラー記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカラー記録装置におい
    て、記録媒体の種類を設定する手段を備え、その設定手
    段により設定された前記記録媒体の種類に対応した、記
    録ヘッドの重なり順序変更手段を有することを特徴とす
    るカラー記録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のカラー記
    録装置において、記録媒体を搬送させる手段は、回転ド
    ラムの周面に前記記録媒体を装着し、前記回転ドラムを
    回転させることにより記録ヘッドと相対的に移動させる
    ことを特徴とするカラー記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか1記
    載のカラー記録装置において、記録ヘッドがインクジェ
    ットヘッドであることを特徴とするカラー記録装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013223973A (ja) * 2012-04-23 2013-10-31 Toshiba Tec Corp カラー画像形成装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013223973A (ja) * 2012-04-23 2013-10-31 Toshiba Tec Corp カラー画像形成装置

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