JPH11129459A - ライン記録ヘッドを使用した記録装置の記録方法 - Google Patents

ライン記録ヘッドを使用した記録装置の記録方法

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JPH11129459A
JPH11129459A JP17110998A JP17110998A JPH11129459A JP H11129459 A JPH11129459 A JP H11129459A JP 17110998 A JP17110998 A JP 17110998A JP 17110998 A JP17110998 A JP 17110998A JP H11129459 A JPH11129459 A JP H11129459A
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dot
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recording head
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Application number
JP17110998A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kubota
敦 久保田
Hiromoto Umezawa
浩基 梅澤
Hidehiro Watanabe
英博 渡邉
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】線欠陥による画質劣化を防止し、しかも、デー
タの並び替えなどのデータ処理を不要にして画像記録の
高速化を図る。 【解決手段】ライン状に多数のインク吐出口を配列した
ライン記録ヘッドをドラムの回転軸方向に沿って平行
に、かつ、回転軸方向に移動自在に配置し、ドラムに巻
付けた記録紙に対してドット記録を行うインクジェット
プリンタにおいて、記録紙に対するドット記録を奇数ラ
インと偶数ラインにわけてドラムの2回転で行い、奇数
ラインに対して偶数ラインのドット記録位置をドットの
中心と隣接ドットの領域の最外周との距離の範囲内であ
るΔd0 だけずらす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ライン記録ヘッド
を使用した記録装置の記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ライン状に多数のドット記録素子を配列
したライン記録ヘッド、例えば、ライン状に多数のイン
ク吐出口を配列したラインインクジェットヘッドを使用
した記録装置は、データに基づいて各インク吐出口から
選択的にインク滴を吐出して記録媒体に付着させ、これ
を記録媒体を副走査方向にフィードしつつ行うことで記
録媒体に対するインクによるドット記録を行うようにな
っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなラインイン
クジェットヘッドを使用した記録装置では、インクジェ
ットヘッドの一部のインク吐出口にインクかす等が付着
することがあるとそのインク吐出口から飛翔するインク
滴の方向がずれ、ドットの位置がずれる場合がある。こ
のずれが隣接したドット側に生じると、これと反対側に
隣接したドットとの間に間隔が生じ、この状態のまま記
録用紙に対する記録を行うと、白すじと呼ばれる線欠陥
が生じて画質劣化を招くことになる。この傾向はべた記
録が多い中間調記録においては特に強く現れる。例え
ば、300dpiの記録密度で中間調画像記録を行うも
のでは、ドットの位置が±10μm程度ずれても人の目
には白すじが容易に認識されてしまう。
【0004】これを防止するためには、例えば、データ
の並び替えなどのデータ処理を行って中間調画像記録し
た場合に白すじが目立たないようにすることも考えられ
るが、しかし、このようなデータ処理を行った場合、デ
ータ処理に時間がかかり、高速化に支障を来す問題が生
じる。
【0005】そこで、請求項1乃至3記載の発明は、線
欠陥による画質劣化を防止でき、しかもデータの並び替
えなどのデータ処理が不要で画像記録の高速化を図るこ
とができるライン記録ヘッドを使用した記録装置の記録
方法を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ライン状に多数のドット記録素子を配列したライン記録
ヘッドを記録媒体の移動方向に対して直交する方向に配
置し、記録媒体の移動制御とライン記録ヘッドの駆動制
御によりドット記録を行う記録装置において、記録媒体
に対するドット記録を、主走査方向のライン単位で行う
とともに記録媒体がライン記録ヘッドを予め設定した複
数回通過し終わったとき全てのラインに対する記録が終
了するように飛び飛びに行い、記録媒体がライン記録ヘ
ッドを通過し終わる毎にドット記録位置が主走査方向に
ずれるようにライン記録ヘッドを主走査方向に移動制御
することにある。
【0007】請求項2記載の発明は、ライン状に多数の
ドット記録素子を配列したライン記録ヘッドを記録媒体
の移動方向に対して直交する方向に配置し、記録媒体の
移動制御とライン記録ヘッドの駆動制御によりドット記
録を行う記録装置において、記録媒体に対するドット記
録を、主走査方向のライン単位で行うとともに記録媒体
がライン記録ヘッドを予め設定した複数回通過し終わっ
たとき全てのラインに対する記録が終了するように飛び
飛びに行い、記録媒体がライン記録ヘッドを通過し終わ
る毎にドット記録位置がドットの中心と隣接ドットの領
域の最外周との距離の範囲内でずれるようにライン記録
ヘッドを主走査方向に移動制御することにある。
【0008】請求項3記載の発明は、ライン状に多数の
ドット記録素子を配列したライン記録ヘッドを記録媒体
の移動方向に対して直交する方向に配置し、記録媒体の
移動制御とライン記録ヘッドの駆動制御によりドット記
録を行う記録装置において、記録媒体に対するドット記
録を、記録媒体の移動方向に対して直交する主走査方向
のライン単位で行うとともに記録媒体がライン記録ヘッ
ドを予め設定した複数回通過し終わったとき全てのライ
ンに対する記録が終了するように飛び飛びに行い、記録
媒体が前記ライン記録ヘッドを通過し終わる毎にドット
記録位置が、主走査方向のドットピッチをdとしたと
き、Nd+Δd(但し、Nは任意の整数、Δdはドット
の中心と隣接ドットの領域の最外周との距離の範囲内の
値)でずれるようにライン記録ヘッドを主走査方向に移
動制御することにある。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。なお、この実施の形態はこの発明をモノ
クロ印刷を行うインクジェットプリンタに適用したもの
について述べる。
【0010】(第1の実施の形態)図1は、プリンタ全
体の要部構成を示す図で、本体ケース1内に、一定の周
速度で図中矢印で示す方向に回転する回転体としてのド
ラム2を設け、このドラム2に給紙ローラ3,4を介し
て給紙される記録媒体としての記録紙5を巻付けるよう
になっている。
【0011】そして、前記本体ケース1の底部に給紙カ
セット6を設け、この給紙カセット6の載置板7の上に
載置した記録紙5を給送ローラ8により1枚ずつ取出し
て前記給紙ローラ3,4に給送し、また、前記本体ケー
ス1の側方に開閉自在に装着した手差トレイ9から手差
した記録紙5を給送ローラ10により前記給紙ローラ
3,4に給送するようになっている。前記給送ローラ8
による給送と前記給送ローラ10による給送の切替えを
給送切替手段11により行っている。
【0012】前記ドラム2には、前記給紙ローラ3,4
から給紙される記録紙5をドラム面に吸着させる帯電ロ
ーラ12を対向配置している。また、前記ドラム2に
は、ライン状に多数のインク吐出口を配列したライン記
録ヘッド13を、前記ドラム2の円周面の回転軸方向に
沿って平行に、かつ、回転軸方向に移動自在に配置した
記録ヘッドユニット14を対向配置している。
【0013】前記記録ヘッドユニット14は、図3に示
すように、ステージ15の上にモータ取付部材16を固
定し、この取付部材16にステッピングモータ17を固
定している。そして、前記ステッピングモータ17の回
転軸に一端側にねじを刻んだスクリューシャフト18の
一端を取付け、このスクリューシャフト18の他端をシ
ャフト支持部材19に回転自在に支持している。
【0014】前記スクリューシャフト18のねじ部にナ
ット20を螺着し、このナット20をT字状の第1のヘ
ッド支持部材21の下端部に設けた孔に嵌合し固定して
いる。また、前記スクリューシャフト18の他端側にガ
イド22を摺動自在に嵌合し、このガイド22をT字状
の第2のヘッド支持部材23の下端部に設けた孔に嵌合
し固定している。そして、前記各ヘッド支持部材21,
23の上端部で前記ライン記録ヘッド13の後端部を支
持している。前記ライン記録ヘッド13の先端部の両端
を第3、第4のヘッド支持部材24,25に設けたガイ
ド溝26,27に摺動自在に支持している。
【0015】従って、前記記録ヘッドユニット14は、
ステッピングモータ17の回転によりスクリューシャフ
ト18が回転し、これによりライン記録ヘッド13が図
中矢印Aで示すように左右、すなわち、図2に示すよう
に、前記ドラム2の回転軸方向に往復移動できることに
なる。
【0016】また、図1に示すように、前記ドラム2に
は、この円周面と記録紙5との間に挿入可能な剥離爪2
8を配置し、この剥離爪28を円周面に接触させること
でドラム2に巻付けた記録紙5を剥離するようになって
いる。そして、剥離した記録紙5を記録紙排出搬送手段
29に排出するようになっている。前記記録紙排出搬送
手段29は、記録紙5の非記録面に接するベルトコンベ
ア30と前記記録紙5をベルトコンベア30の面に押圧
する押圧手段31とで構成している。
【0017】前記ベルトコンベア30の終端部には、こ
のベルトコンベア30により搬送された記録紙5を前記
本体ケース1の上部に形成した上部排出トレイ32に排
出するか前記本体ケース1の側面に設けた着脱自在な排
出トレイ33に排出するか切替える方向切替手段34が
設けられている。なお、35はインク乾燥手段、36は
メインモータ、37はインクカセット、38はインクバ
ッファ、39はインク供給チューブである。
【0018】図4は制御回路を示すブロック図で、制御
部本体を構成するプリンタコントローラ41を設け、こ
のプリンタコントローラ41から画信号制御回路42に
スタート信号ST及び画信号を供給し、ヘッドユニット
位置制御回路43にスタート信号STを供給し、前記ラ
イン記録ヘッド13を駆動制御する記録ヘッド駆動回路
44にクロック信号CLK及びイネーブル信号ENBを
供給している。
【0019】前記画信号制御回路42は、印字メモリ4
5に画信号を供給するとともに奇/偶カウンタ46及び
アドレスカウンタ47に制御信号を供給している。前記
印字メモリ45は、図5に示すように、奇数ラインメモ
リ部451と偶数ラインメモリ部452からなり、奇数
ラインメモリ部451には1画素8ビットとして1行
目、3行目、…、(m−1)行目のように奇数ラインの
データを格納し、偶数ラインメモリ部452には2行
目、4行目、…、m行目のように偶数ラインのデータを
格納するようになっている。なお、mは2,4,6,…
の偶数である。
【0020】前記奇/偶カウンタ46は、前記印字メモ
リ45の奇数ラインメモリ部451及び偶数ラインメモ
リ部452からデータを前記記録ヘッド駆動回路44へ
転送するときにドラム2の回転に応じてメモリ部を切換
える制御を行い、前記アドレスカウンタ47は画信号に
基づくデータを前記印字メモリ45の奇数ラインメモリ
部451及び偶数ラインメモリ部452に格納するとき
にそのアドレスを指定する制御を行う。
【0021】前記ヘッドユニット位置制御回路43は前
記ステッピングモータ17を駆動制御するステッピング
モータ制御回路48を制御し、前記ライン記録ヘッド1
3の左右の位置決めを行う。
【0022】このような構成においては、外部からの画
像データが入力されると、プリンタコントローラ41に
より画信号制御回路42が制御され、この画信号制御回
路42によりアドレスカウンタ47が制御され、印字メ
モリ45の奇数ラインメモリ部451及び偶数ラインメ
モリ部452にそれぞれ奇数ラインの画像データと偶数
ラインの画像データが分れて格納される。
【0023】そして、印字メモリ45内のデータを記録
ヘッド駆動回路44に転送して記録する場合は、ドラム
2の1回転においては奇/偶カウンタ46により先ず奇
数ラインメモリ部451が指定され、この奇数ラインメ
モリ部451から1ライン目、3ライン目、5ライン目
というように奇数ラインのデータが順次読出されて記録
ヘッド駆動回路44に転送され、ライン記録ヘッド13
によりドラム2に巻付けられた記録紙5にドット記録が
行われる。こうして、記録紙5には図6の(a)に黒点で
示すように、奇数ラインのドット記録が行われる。
【0024】そして、ドラム2が1回転して記録紙5に
対する最初のドット記録が終了するとドラム2は2回転
目に入る。今度は、奇/偶カウンタ46により偶数ライ
ンメモリ部452が指定され、この偶数ラインメモリ部
452から2ライン目、4ライン目、6ライン目という
ように偶数ラインのデータが順次読出されて記録ヘッド
駆動回路44に転送され、ライン記録ヘッド13により
ドラム2に巻付けられた記録紙5にドット記録が行われ
る。こうして、今度は記録紙5には図6の(b)に白点で
示すように、偶数ラインのドット記録が行われ、記録紙
5に対する1ページ分の画像記録が終了する。
【0025】このようにドラム2の1回転目は奇数ライ
ンのドット記録を行い、2回転目は偶数ラインのドット
記録を行うという飛び飛びのドット記録を行うことで1
ページ分の画像記録が行われる。
【0026】このような画像記録において、例えば、ラ
イン記録ヘッド13のn列目のインク吐出口がインクか
す等の付着によりインク滴の飛翔方向が乱れるミスディ
レクションが生じると、例えば、主走査方向のドットピ
ッチdに対して、飛翔方向が(n+1)列方向にΔpだ
け曲がる現象が生じると、図7の(a) に示すように、
(n−1)列目とn列目との間に隙間が生じ、この隙間
が、例えば、300dpiの記録密度の場合に10μm
程度であっても縦に連続して生じると人の目には白すじ
として認知されることになり、画質劣化の原因となる。
【0027】そこで、この実施の形態では、ドラム2の
1周目と2周目とで記録ドットをドットの中心と隣接ド
ットの領域の最外周との距離の範囲内であるΔd、例え
ば、Δd0 だけずらして記録を行う。なお、記録ドット
を、ドットの中心が隣接ドットの領域内に入り込む距離
までずらしてしまうと各ラインの端部において凹凸が目
立つことになり今度はこれが画質劣化を招くことにな
る。
【0028】Δd0 をどの程度の値にするかは、記録密
度や記録媒体の種類、インクの種類等により最適なずら
し量が異なるため、記録密度、記録媒体の種類、インク
の種類等に応じて実際に画像記録を行って評価し決める
ことになる。
【0029】また、実際の制御は、ドラム2の回転に同
期してプリンタコントローラ41がヘットユニット位置
制御回路43を介してステッピングモータ制御回路48
を制御することでライン記録ヘッド13を左右いずれか
にずらすことで行う。
【0030】この結果、図7の(b) に示すように、1回
転目に記録される奇数ラインの記録ドットと2回転目に
記録される偶数ラインの記録ドットとで主走査方向にΔ
d0のずれが生じ、n列目の記録ドットが本来の位置よ
りもΔpだけずれた位置に形成されて(n−1)列目と
n列目との間に隙間が生じても、その隙間は縦に連続す
ることはなく、従って、白すじとなって人の目に認知さ
れることはなく、画質劣化を防止できる。
【0031】また、奇数ラインの記録ドットに対して偶
数ラインの記録ドットをΔd0 だけずらす制御をステッ
ピングモータ17によりライン記録ヘッド13を左右い
ずれかに移動させるという機械的制御のみで行っている
ので、データを並び替えるなどのデータ処理は不要であ
り、しかもこの移動はドラム2の1回転目と2回転目と
の間において極短時間ででき、従って、画像記録の高速
化を図ることができる。また、データを並び替えるなど
のデータ処理を不要にできるので、このデータ処理のた
めのソフトウエア上の負担もない。
【0032】(第2の実施の形態)前述した第1の実施
の形態においては奇数ラインに対して偶数ラインの記録
ドットをずらす制御を行ったが、この実施の形態は3ラ
イン単位で2ラインの記録ドットを異なる値でずらす制
御を行うものについて述べる。
【0033】例えば、図8に示すように、ドラム2の回
転毎にドットを2ラインおきの飛び飛びに記録すること
でドラム2の3回転で記録紙5に対する画像記録を行う
ようにし、ドラム2の1回転目に対して2回転目の記録
ドットをドットの中心と隣接ドットの領域の最外周との
距離の範囲内であるΔd、例えば、主走査方向の右側に
Δd1 だけずらし、1回転目に対して3回転目の記録ド
ットを主走査方向の左側にΔd2 だけずらす制御を行
う。
【0034】これにより、隙間の位置がドラム2の1回
転目に記録されるラインと2回転目に記録されるライン
と3回転目に記録されるラインとで全て異なる位置にな
るので、(n−1)列目とn列目との間の隙間が縦に連
続するのをより確実に防止でき、従って、白すじの発生
をより確実に防止でき、画質の劣化をより確実に防止で
きる。
【0035】なお、この実施の形態においては、奇/偶
カウンタに代えて3進カウンタを使用し、印字メモリと
して1行目、4行目、7行目、…を格納するラインメモ
リ部と2行目、5行目、8行目、…を格納するラインメ
モリ部と3行目、6行目、9行目、…を格納するライン
メモリ部とを設けたものを使用すればよい。その他につ
いては第1の実施の形態と同じ構成である。
【0036】(第3の実施の形態)前述した各実施の形
態は、いずれもドラム2の回転毎にドットの記録位置が
ドットの中心と隣接ドットの領域の最外周との距離の範
囲内でずれる制御を行うものについて述べたが、この実
施の形態はドラム2の回転毎にドットの記録位置がNd
+Δd(但し、Nは任意の整数)ずれる制御を行うもの
について述べる。なお、プリンタの構成は第1の実施の
形態と同一の構成である。
【0037】ドットの記録位置をNドットピッチずらし
てドット記録を行う場合、例えば、図9に示すように、
奇数ラインのときの7番目の記録ドットと偶数ラインの
ときの3番目の記録ドットを記録紙5の搬送方向である
副走査方向の同一ライン上に記録する場合、N=4で4
ドットピッチずしてドット記録を行うことになる。すな
わち、奇数ラインに対して偶数ラインはライン記録ヘッ
ド13が4ドットピッチだけ右側に移動してドット記録
することになる。そして、この場合は奇数ラインのデー
タ転送時に空データを4ビット転送した後に、実際の画
信号を印字メモリ45の奇数ラインメモリ部451に格
納すればよい。
【0038】また、他の方法としては、図10に示すよ
うに、印字メモリ45と記録ヘッド駆動回路44との間
に制御回路51を設け、プリンタコントローラ41によ
り前記制御回路51を制御し、ライン記録ヘッド13の
移動制御量に合わせて、画信号の入力制御を行うことに
よっても、奇数ラインと偶数ラインとのドット記録位置
をNドットピッチずらしたドット記録ができる。
【0039】ところで、ライン記録ヘッド13の移動量
をドットピッチ単位で決める整数Nの値は大きい方が線
欠陥等の画質低下を防止する効果が大きいが、ライン記
録ヘッド13にN値に対応した空データを転送すること
になるので、この値があまり大きいと記録に使用しない
無駄なドットが多数生じるので好ましくはない。従っ
て、Nの値としては好ましくは3〜20の範囲程度であ
る。例えば、N=20のとき、300dpiの記録密度
であれば1ドットピッチdが約85μmなので、Ndは
約1.7mmとなり、無駄となる印字幅は1.7mm程
度で済む。
【0040】図11は、N=2とし、奇数ラインをドッ
ト記録するドラム2の1回転目と偶数ラインをドット記
録するドラム2の2回転目とで2d+Δd0 だけずらし
て記録を行う場合の例を示している。このときのΔd0
は図7の(b) におけるΔd0と同一である。従って、こ
の場合のΔd0 も記録密度や記録媒体の種類、インクの
種類等により最適なずらし量が異なるため、記録密度、
記録媒体の種類、インクの種類等に応じて実際に画像記
録を行って評価し決めることになる。
【0041】この場合、1回転目の奇数ラインにおいて
n列目の記録ドットが本来の位置よりも右側にΔpだけ
ずれた位置に行われ、このため、(n−1)列目とn列
目との間に隙間が生じるが、2回転目の偶数ラインにお
いてΔpのずれを持って記録ドットが行われる位置が
(n+2)列目にシフトし、隙間も(n+1)列目と
(n+2)列目にシフトするので、(n−1)列目とn
列目との間の隙間が縦に連続するのを確実に防止でき、
従って、白すじの発生をより確実に防止でき、画質の劣
化をより確実に防止できる。
【0042】また、奇数ラインの記録ドットに対して偶
数ラインの記録ドットを3d+Δd0 だけずらす制御
は、ステッピングモータ17によりライン記録ヘッド1
3を左右いずれかに移動させるという機械的制御とN値
に対応したデータ転送の制御を行う制御で実現でき、デ
ータの並べ替えなどのデータ処理は不要であり、しか
も、ライン記録ヘッドの移動はドラム2の1回転目と2
回転目の間の極短時間に行うことができる。従って、画
像記録裏高速化を図ることができ、しかも、データの並
べ替えなどのデータ処理のためのソフトウエアの負担も
ない。
【0043】なお、Δd0 =0の場合は、奇数ラインに
対する偶数ラインのドット記録位置のずらし量がドット
ピッチの整数倍となる。この場合でも線欠陥の低減はN
の値にもよるが一応の効果はある。しかし、実際にはラ
イン記録ヘッド13の記録ドットのずれ量Δpに応じた
Δd0 の値を実際の画像記録評価を行って設定すること
になる。
【0044】(第4の実施の形態)前述した第3の実施
の形態においては奇数ラインに対して偶数ラインの記録
ドットをずらす制御を行ったが、この実施の形態は3ラ
イン単位で2ラインの記録ドットを異なる値でずらす制
御を行うものについて述べる。
【0045】例えば、図12に示すように、ドラム2の
回転毎にドットを2ラインおきの飛び飛びに記録するこ
とでドラム2の3回転で記録紙5に対する画像記録を行
うようにし、ドラム2の1回転目に対して2回転目の記
録ドットを、例えば、主走査方向の右側に3d+Δd1
だけずらし、1回転目に対して3回転目の記録ドットを
主走査方向の右側に5d+Δd2 だけずらす制御を行
う。
【0046】これにより、隙間の位置がドラム2の1回
転目に記録されるラインと2回転目に記録されるライン
と3回転目に記録されるラインとで全て異なる位置にな
るので、(n−1)列目とn列目との間の隙間が縦に連
続するのをより確実に防止でき、従って、白すじの発生
をより確実に防止でき、画質の劣化をより確実に防止で
きる。
【0047】なお、この実施の形態においても、第2の
実施の形態と同様に、奇/偶カウンタに代えて3進カウ
ンタを使用し、印字メモリとして1行目、4行目、7行
目、…を格納するラインメモリ部と2行目、5行目、8
行目、…を格納するラインメモリ部と3行目、6行目、
9行目、…を格納するラインメモリ部とを設けたものを
使用すればよい。その他については第3の実施の形態と
同じ構成である。
【0048】なお、前述した各実施の形態はこの発明を
モノクロ印刷を行うインクジェットプリンタに適用した
ものについて述べたが必ずしもこれに限定するものでは
なく、カラー印刷を行うインクジェットプリンタにも適
用できるものである。カラー印刷の場合、記録ヘッドユ
ニットとしては、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラッ
クの各ライン記録ヘッドを搭載したものを使用するが、
これらのライン記録ヘッドを個々に調整できるようにス
クリューシャフト、ステッピングモータ等を個々に設け
る必要がある。
【0049】また、前述した各実施の形態はこの発明を
インクジェットプリンタに適用したものについて述べた
が必ずしもこれに限定するものではなく、サーマルプリ
ンタ等にも適用できるのは勿論である。
【0050】
【発明の効果】請求項1乃至3記載の発明によれば、線
欠陥による画質劣化を防止でき、しかもデータの並び替
えなどのデータ処理が不要で画像記録の高速化を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すプリンタ全体
の要部構成図。
【図2】同実施の形態におけるドラムとライン記録ヘッ
ドの関係を示す図。
【図3】同実施の形態における記録ヘッドユニットの構
成を示す図。
【図4】同実施の形態における制御回路を示すブロック
図。
【図5】同実施の形態における印字メモリの構成を示す
図。
【図6】同実施の形態における画像記録の基本動作を説
明するための図。
【図7】画像記録時の白すじ発生の状態とこの実施の形
態による白すじ発生を防止する画像記録動作を比較して
示す図。
【図8】第2の実施の形態における白すじ発生を防止す
る画像記録動作を説明するための図。
【図9】第3の実施の形態において奇数ラインに対して
偶数ラインを4ドットピッチずらすときのライン記録ヘ
ッドの移動制御とデータ転送との関係を示す図。
【図10】同実施の形態において奇数ラインに対して偶
数ラインをNドットピッチずらすときの他の制御例を示
す要部ブロック図。
【図11】同実施の形態における白すじ発生を防止する
画像記録動作を説明するための図。
【図12】第4の実施の形態における白すじ発生を防止
する画像記録動作を説明するための図。
【符号の説明】
2…ドラム 5…記録紙 13…ライン記録ヘッド 14…記録ヘッドユニット 17…ステッピングモータ 18…スクリューシャフト 43…ヘッドユニット位置制御回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ライン状に多数のドット記録素子を配列
    したライン記録ヘッドを記録媒体の移動方向に対して直
    交する方向に配置し、前記記録媒体の移動制御と前記ラ
    イン記録ヘッドの駆動制御によりドット記録を行う記録
    装置において、 前記記録媒体に対するドット記録を、この記録媒体の移
    動方向に対して直交する主走査方向のライン単位で行う
    とともに前記記録媒体が前記ライン記録ヘッドを予め設
    定した複数回通過し終わったとき全てのラインに対する
    記録が終了するように飛び飛びに行い、前記記録媒体が
    前記ライン記録ヘッドを通過し終わる毎にドット記録位
    置が主走査方向にずれるように前記ライン記録ヘッドを
    主走査方向に移動制御することを特徴とするライン記録
    ヘッドを使用した記録装置の記録方法。
  2. 【請求項2】 ライン状に多数のドット記録素子を配列
    したライン記録ヘッドを記録媒体の移動方向に対して直
    交する方向に配置し、前記記録媒体の移動制御と前記ラ
    イン記録ヘッドの駆動制御によりドット記録を行う記録
    装置において、 前記記録媒体に対するドット記録を、この記録媒体の移
    動方向に対して直交する主走査方向のライン単位で行う
    とともに前記記録媒体が前記ライン記録ヘッドを予め設
    定した複数回通過し終わったとき全てのラインに対する
    記録が終了するように飛び飛びに行い、前記記録媒体が
    前記ライン記録ヘッドを通過し終わる毎にドット記録位
    置がドットの中心と隣接ドットの領域の最外周との距離
    の範囲内でずれるように前記ライン記録ヘッドを主走査
    方向に移動制御することを特徴とするライン記録ヘッド
    を使用した記録装置の記録方法。
  3. 【請求項3】 ライン状に多数のドット記録素子を配列
    したライン記録ヘッドを記録媒体の移動方向に対して直
    交する方向に配置し、前記記録媒体の移動制御と前記ラ
    イン記録ヘッドの駆動制御によりドット記録を行う記録
    装置において、 前記記録媒体に対するドット記録を、この記録媒体の移
    動方向に対して直交する主走査方向のライン単位で行う
    とともに前記記録媒体が前記ライン記録ヘッドを予め設
    定した複数回通過し終わったとき全てのラインに対する
    記録が終了するように飛び飛びに行い、前記記録媒体が
    前記ライン記録ヘッドを通過し終わる毎にドット記録位
    置が、主走査方向のドットピッチをdとしたとき、Nd
    +Δd(但し、Nは任意の整数、Δdはドットの中心と
    隣接ドットの領域の最外周との距離の範囲内の値)でず
    れるように前記ライン記録ヘッドを主走査方向に移動制
    御することを特徴とするライン記録ヘッドを使用した記
    録装置の記録方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005271479A (ja) * 2004-03-25 2005-10-06 Brother Ind Ltd インクジェットヘッドの制御装置、インクジェットヘッドの制御方法、及びインクジェット記録装置
CN110920062A (zh) * 2019-10-31 2020-03-27 共享智能铸造产业创新中心有限公司 一种3d打印机喷头直线度的调节方法

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