JP2001314476A - 浴槽付きベッド - Google Patents

浴槽付きベッド

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JP2001314476A
JP2001314476A JP2000137966A JP2000137966A JP2001314476A JP 2001314476 A JP2001314476 A JP 2001314476A JP 2000137966 A JP2000137966 A JP 2000137966A JP 2000137966 A JP2000137966 A JP 2000137966A JP 2001314476 A JP2001314476 A JP 2001314476A
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Japan
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bathtub
bed
hanging
lift
body support
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JP2000137966A
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English (en)
Inventor
Jitsuo Inagaki
実男 稲垣
Yasuo Nemoto
康夫 根本
Yojiro Fukui
洋二郎 福井
Yasuhiro Matsumoto
康弘 松本
Yoshimi Takahashi
佳美 高橋
Takayuki Tomishige
貴之 富重
Yutaka Uchino
豊 内野
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Silver Seiko Ltd
Original Assignee
Silver Seiko Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少人数の者でも大きな労力と熟練とを必要と
せずに、容易に入浴介護が行える浴槽付きベッドを提供
する。 【解決手段】 マット載置枠(11)の下方に移動台車
(21)と、この移動台車(21)の駆動源(22)と
を設ける。該移動台車(21)に浴槽(30)と吊り紐
式リフト(40,40)と、起立できるようになした略
逆L字状のリフト柱体(41,41)とを取り付ける。
吊り紐式リフト(40,40)は、一対の吊り紐(4
2,42)と、リフト柱体(41,41)の上部先端部
より垂れ下がる吊り紐(42)の先端に取り付けられた
フック体(43)と、吊り紐(42)を昇降するそれぞ
れの駆動源(44)とで構成する。さらに、浴槽(3
0)内に略水平状態で入れることのできる大きさの枠体
(51)にネット(52)を張り該枠体(51)の四隅
に連結環部(53)を設けた人体支承ネット(50)を
設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、介護用に使用する
のに特に適した、浴槽付きベッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】要介護者への重要な介護の一つに、入浴
介護がある。しかし、入浴介護はあまりに大きな労力が
要求されるため、訓練を積んだ数人が介護班を結成し、
浴槽等の必要装置を要介護者の住む家に運び込んで、協
力して入浴の介護を行うのが一般的である。
【0003】しかし、上記の従来の入浴介護方法は、多
くの人手を必要とするので経費が嵩むという問題点を有
するばかりか、ある程度力の強い人と介護のノウハウを
持った人とに介護してもらわなくてはならないので、要
介護者にとっては他人の世話を受けなくてはならず、気
心を知れた身内のみで介護を受けるのとは異なって、介
護を受ける人の気遣いも相当に大きいという問題点が指
摘されている。
【0004】そこで、従来より、自宅でいつでも身内の
者のみの介護で入浴できる浴槽付きのベッドが提案され
ているが、ベッドから浴槽に要介護者を移動させる工程
と、入浴が終了した人をベッドに戻す工程が未だ簡易化
できず、一人か二人の身内の者で入浴介護を容易に行え
る程度のものは、未だ開発できていないのが現状であ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記問題点に鑑みなされたもので、少人数の者でも大きな
労力と熟練とを必要とせずに、容易に入浴介護が行える
浴槽付きベッドを提供することを課題としたものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明は、マット載置枠11の下方に移動台車21
と、この移動台車21をベッドの横部位まで往復移動す
る駆動源22とを設け、上記移動台車21に浴槽30を
取り付けると共に、この浴槽30の長手方向両端部位に
吊り紐式リフト40,40と、常時は該浴槽30の上に
倒しておいて使用時に起立できるようになした略逆L字
状のリフト柱体41,41とを取り付け、上記吊り紐式
リフト40,40は、それぞれ一対の吊り紐42,42
と、浴槽30をベッドの横に移動させて前記リフト柱体
41,41をその上部先端部がベッド方向に向かうよう
にして起立させた状態で、該リフト柱体41,41の上
部先端部より垂れ下がる各吊り紐42の先端に取り付け
られたフック体43と、この各フック体43を各吊り紐
42によって昇降するそれぞれの駆動源44とで構成
し、さらに、浴槽30内に入れることのできる大きさの
枠体51にネット52を張り該枠体51の四隅に前記フ
ック体43,43,43,43を掛ける連結環部53を
設けた人体支承ネット50を設けてなる技術的手段を講
じたものである。
【0007】それ故、本発明浴槽付きベッドは、通常は
浴槽30等をマット載置枠11の下方に収納しておい
て、従来の通常のベッドとして使用でき、入浴時は浴槽
30をベッドの横に移動させて該浴槽30を使用する。
そして、入浴に際しては人体支承ネット50を吊り紐式
リフト40,40で昇降することで、大きな労力を要さ
ずに要看護者の浴槽30への出入りを介護できる作用を
呈するものである。
【0008】なお、ベッド上の要介護者を人体支承ネッ
ト50上に移すには、一つの方法として、人体支承ネッ
ト50をベッドの横にある浴槽30の上に位置させ、要
看護者はベッドの上から人体支承ネット50上へと横方
向に引きずって移動する方法と、もう一つの方法は、ベ
ッドの上で要介護者の体を横向きにし、そこに人体支承
ネット50を差し込み、体を仰向きになおして該人体支
承ネット50の上へ要介護者の体を移動させる方法であ
る。また、入浴が終了して人体支承ネット50上からベ
ッド上に要介護者を移動させる場合も、略同様な二つの
方法があるが、いずれの方法も、主として横方向に体を
移動するものであるので、一度に要介護者の体重の全て
を保持する必要性がないので、小さな力で要介護者の移
動が可能となる作用を呈するものである。
【0009】次に、請求項2の発明は、マット載置枠1
1の下方に移動台車21と、この移動台車21をベッド
の横部位まで往復移動する駆動源22とを設け、上記移
動台車21に浴槽30を取り付けると共に、この浴槽3
0の長手方向両端部位に吊り紐式リフト40,40と、
常時は該浴槽30の上に倒しておいて使用時に起立でき
るようになした略逆L字状のリフト柱体41,41とを
取り付け、上記吊り紐式リフト40,40は、それぞれ
一対の吊り紐42,42と、浴槽30をベッドの横に移
動させて前記リフト柱体41,41をその上部先端部が
ベッド方向に向かうようにして起立させた状態で、該リ
フト柱体41,41の上部先端部より垂れ下がる各吊り
紐42の先端に取り付けられたフック体43と、この各
フック体43を各吊り紐42によって昇降するそれぞれ
の駆動源44とで構成し、さらに、浴槽30内に入れる
ことのできる大きさの枠体51にネット52を張り該枠
体51の四隅に前記フック体43,43,43,43を
掛ける連結環部53を設けた人体支承ネット50を設
け、上記吊り紐式リフト40,40は、人体支承ネット
50を浴槽30内に沈める際に、乗せた人の足側が先に
下がるよう該人体支承ネット50を傾斜させて下降する
制御盤Pに連結してなる技術的手段を講じたものであ
る。
【0010】それ故、本発明は前記請求項1の作用に加
えて、吊り紐式リフト40,40が、人体支承ネット5
0を浴槽30内に沈める際に、乗せた人の足側が先に下
降して、要介護者が足から先に湯に入る作用を呈するも
のである。
【0011】次に、請求項3の発明は、マット載置枠1
1の下方に移動台車21と、この移動台車21をベッド
の横部位まで往復移動する駆動源22とを設け、上記移
動台車21に浴槽30を取り付けると共に、この浴槽3
0の長手方向両端部位に吊り紐式リフト40,40と、
常時は該浴槽30の上に倒しておいて使用時に起立でき
るようになした略逆L字状のリフト柱体41,41とを
取り付け、上記吊り紐式リフト40,40は、それぞれ
一対の吊り紐42,42と、浴槽30をベッドの横に移
動させて前記リフト柱体41,41をその上部先端部が
ベッド方向に向かうようにして起立させた状態で、該リ
フト柱体41,41の上部先端部より垂れ下がる各吊り
紐42の先端に取り付けられたフック体43と、この各
フック体43を各吊り紐42によって昇降するそれぞれ
の駆動源44とで構成し、さらに、浴槽30内に入れる
ことのできる大きさの枠体51にネット52を張り該枠
体51の四隅に前記フック体43,43,43,43を
掛ける連結環部53を設けた人体支承ネット50を設
け、上記浴槽30の上面部位には、基端部を浴槽30の
縁部上面上に枢止され、常時は全体を浴槽30の縁部上
面上に位置し、必要時は先端を浴槽30の内側に向けて
突出して前記人体支承ネット50を浴槽30の上に支持
する回動支持アーム60,60,60,60を設けた技
術的手段を講じたものである。
【0012】それ故、本発明は請求項1の作用に加え、
回動支持アーム60,60,60,60を設けてなるの
で、この上に人体支承ネット50を載せることで固定で
きる作用を呈し、要介護者が人体支承ネット50に移動
する際も、該人体支承ネット50を動かないように固定
して保持する作用を呈する。
【0013】次に、請求項4の発明は、マット載置枠1
1の下方に移動台車21と、この移動台車21をベッド
の横部位まで往復移動する駆動源22とを設け、上記移
動台車21に浴槽30を取り付けると共に、この浴槽3
0の長手方向両端部位に吊り紐式リフト40,40と、
常時は該浴槽30の上に倒しておいて使用時に起立でき
るようになした略逆L字状のリフト柱体41,41とを
取り付け、上記吊り紐式リフト40,40は、それぞれ
一対の吊り紐42,42と、浴槽30をベッドの横に移
動させて前記リフト柱体41,41をその上部先端部が
ベッド方向に向かうようにして起立させた状態で、該リ
フト柱体41,41の上部先端部より垂れ下がる各吊り
紐42の先端に取り付けられたフック体43と、この各
フック体43を各吊り紐42によって昇降するそれぞれ
の駆動源44とで構成し、さらに、浴槽30内に入れる
ことのできる大きさの枠体51にネット52を張り該枠
体51の四隅に前記フック体43,43,43,43を
掛ける連結環部53を設けた人体支承ネット50を設
け、上記浴槽30の上面部位には、基端部を浴槽30の
縁部上面上に枢止され、常時は全体を浴槽30の縁部上
面上に位置し、必要時は先端を浴槽30の内側に向けて
突出して前記人体支承ネット50を浴槽30の上に支持
する回動支持アーム60,60,60,60を設け、上
記移動台車21の駆動源22と吊り紐式リフト40,4
0とは、入浴開始の入力信号で、該駆動源22で浴槽3
0の全体を完全にベッドの横まで移動させ、吊り紐式リ
フト40,40のリフト柱体41を起立させ、回動支持
アーム60,60,60,60の先端を浴槽30の内側
に回動させて、人体支承ネット50を該回動支持アーム
60,60,60,60上に載せて確認信号を入力する
と、移動台車21の駆動源22が移動台車21を所定距
離ベッドの下方に戻して停止し、この状態でマット10
上の人を人体支承ネット50上に移動させ、次に確認信
号を入力すると浴槽30の全体を再び完全にベッドの横
まで移動させた後、該人体支承ネット50を一定距離吊
り上げ、回動支持アーム60,60,60,60を戻し
て確認信号を入力すると、吊り紐式リフト40,40は
乗せた人の足側が先に下降するように人体支承ネット5
0を傾斜させて浴槽30内に沈めるようになし、さら
に、入浴終了信号を入力させると、吊り紐式リフト4
0,40が人体支承ネット50をマット10より上方に
吊り上げ、この状態を保って移動台車21の駆動源22
が移動台車21を所定距離ベッドの下方に戻して停止
し、次いで、吊り紐式リフト40,40が人体支承ネッ
ト50をマット10上に下ろす制御盤Pに連結してなる
技術的手段を講じたものである。
【0014】それ故、本発明は、請求項3の作用に加え
て、要介護者をベッドから人体支承マット50上に移す
際に、該人体支承ネット50の一部がベッドの下方に入
り込むので、要介護者を人体支承ネット50の中央に直
接移動させることができる作用を呈する。
【0015】また、入浴が終了してベッドに戻る際も、
人体支承ネット50をマット10の所定位置の上におろ
すことができるので、要介護者をベッドの中央に移動さ
せることができる作用を呈するものである。
【0016】次に、請求項5の発明は、ベッド本体1の
左右一端の長手方向桟にマット載置枠11の長手方向辺
部を枢着軸2,2で枢着し、このマット載置枠11の下
方に該マット載置枠11を枢止軸2,2を中心に回動傾
斜させる駆動源3,3を設け、さらに、該マット載置枠
11の下方には移動台車21と、この移動台車21をベ
ッドの横部位まで往復移動する駆動源22とを設け、上
記移動台車21に浴槽30を取り付けると共に、この浴
槽30の長手方向両端部位に吊り紐式リフト40,40
と、常時は該浴槽30の上に倒しておいて使用時に起立
できるようになした略逆L字状のリフト柱体41,41
とを取り付け、上記吊り紐式リフト40,40は、それ
ぞれ一対の吊り紐42,42と、浴槽30をベッドの横
に移動させて前記リフト柱体41,41をその上部先端
部がベッド方向に向かうようにして起立させた状態で、
該リフト柱体41,41の上部先端部より垂れ下がる各
吊り紐42の先端に取り付けられたフック体43と、こ
の各フック体43を各吊り紐42によって昇降するそれ
ぞれの駆動源44とで構成し、さらに、浴槽30内に入
れることのできる大きさの枠体51にネット52を張り
該枠体51の四隅に前記フック体43,43,43,4
3を掛ける連結環部53を設けた人体支承ネット50を
設け、上記浴槽30の上面部位には、基端部を浴槽30
の縁部上面上に枢止され、常時は全体を浴槽30の縁部
上面上に位置し、必要時は先端を浴槽30の内側に向け
て突出して前記人体支承ネット50を浴槽30の上に支
持する回動支持アーム60,60,60,60を設けた
技術的手段を講じたものである。
【0017】それ故、本発明は、請求項3及び請求項4
の作用に加えて、ベッド本体1の左右横方向一端の長手
方向桟にマット載置枠11の長手方向辺部を枢着軸2,
2で枢着し、このマット載置枠11の下方に該マット載
置枠11を枢止軸2,2を中心に回動傾斜させる駆動源
3,3を設けてなるので、マット載置枠11を傾斜させ
て要介護者の移動を行うと、要介護者の体重を横方向に
ずらす力の助けに利用でき、小さな力で要介護者を移動
可能となす作用を呈するものである。
【0018】次に、請求項6の発明は、ベッド本体1の
左右一端の長手方向桟にマット載置枠11の長手方向辺
部を枢着軸2,2で枢着し、このマット載置枠11の下
方に該マット載置枠11を枢止軸2,2を中心に回動傾
斜させる駆動源3,3を設け、さらに、該マット載置枠
11の下方には移動台車21と、この移動台車21をベ
ッドの横部位まで往復移動する駆動源22とを設け、上
記移動台車21に浴槽30を取り付けると共に、この浴
槽30の長手方向両端部位に吊り紐式リフト40,40
と、常時は該浴槽30の上に倒しておいて使用時に起立
できるようになした略逆L字状のリフト柱体41,41
とを取り付け、上記吊り紐式リフト40,40は、それ
ぞれ一対の吊り紐42,42と、浴槽30をベッドの横
に移動させて前記リフト柱体41,41をその上部先端
部がベッド方向に向かうようにして起立させた状態で、
該リフト柱体41,41の上部先端部より垂れ下がる各
吊り紐42の先端に取り付けられたフック体43と、こ
の各フック体43を各吊り紐42によって昇降するそれ
ぞれの駆動源44とで構成し、さらに、浴槽30内に入
れることのできる大きさの枠体51にネット52を張り
該枠体51の四隅に前記フック体43,43,43,4
3を掛ける連結環部53を設けた人体支承ネット50を
設け、上記浴槽30の上面部位には、基端部を浴槽30
の縁部上面上に枢止され、常時は全体を浴槽30の縁部
上面上に位置し、必要時は先端を浴槽30の内側に向け
て突出して前記人体支承ネット50を浴槽30の上に支
持する回動支持アーム60,60,60,60を設け、
上記マット載置枠11に連結した駆動源3,3と、移動
台車21の駆動源22と、吊り紐式リフト40,40と
は、入浴開始の入力信号で、該駆動源22で浴槽30の
全体を完全にベッドの横まで移動させ、吊り紐式リフト
40,40のリフト柱体41を起立させ、回動支持アー
ム60,60,60,60の先端を浴槽30の内側に回
動させて、人体支承ネット50を該回動支持アーム6
0,60,60,60上に載せて確認信号を入力する
と、移動台車21の駆動源22が移動台車21を所定距
離ベッドの下方に戻して停止し、さらに、駆動源3,3
でマット載置枠11を傾け、この状態でマット10上の
人を人体支承ネット50上に移動させ、次に確認信号を
入力すると浴槽30の全体を再び完全にベッドの横まで
移動させた後、該人体支承ネット50を一定距離吊り上
げ、回動支持アーム60,60,60,60を戻して確
認信号を入力すると、吊り紐式リフト40,40は乗せ
た人の足側が先に下降するように人体支承ネット50を
傾斜させて浴槽30内に沈めるようになし、入浴終了信
号を入力させると、吊り紐式リフト40,40が人体支
承ネット50をマット10より上方に吊り上げ、この状
態を保って移動台車21の駆動源22が移動台車21を
所定距離ベッドの下方に戻して停止し、次いで、吊り紐
式リフト40,40が人体支承ネット50をマット10
上に下ろすようになした制御盤Pに連結してなる技術的
手段を講じたものである。
【0019】それ故、本発明は、前記した請求項4の作
用と、請求項5の作用との両作用を呈するものである。
【0020】
【実施例】次に本発明の実施例を添付図面を参照して詳
細に説明する。図中、1がベッド本体である。このベッ
ド本体1は床面F(図2参照)の上方所定距離の高さに
マット10を保持できるものであれば従来公知な種々の
形式・構成のものが使用できる。なお、図実施例では、
四隅に足片1b,1b,1b,1bを有した長方形の枠
体1aの長手方向両端に頭側ボード1cと足側ボード1
dを取り付けた形式のものを使用している。
【0021】そして、上記枠体1aの上にマット10を
敷設できるようになしてあるが、本実施例では上記枠体
1aにマット載置枠11を取り付け、このマット載置枠
11の上にマット10が敷設されるようになしてある。
このマット載置枠11は、図4及び図5に示すように、
桟部材を格子状に設けて、マット10の上から局所的に
体重が加わっても大きく凹まないようになしてあるが、
通常の板材で構成したり、布テープや針金を縦横方向に
渡して構成するような従来公知な方式が無論利用でき
る。なお、本実施例では、必要時にマット10を傾斜さ
せるため、ベッド本体1を構成する前記枠体1aと該マ
ット載置枠11とを別個に用意したが、マット10を傾
斜させる必要性のない場合は、このマット載置枠11を
特に別個に用意する必要はなく、該枠体1aと一体的に
構成してもよいものである。
【0022】そして、上記マット載置枠11の下方に移
動台車21と、この移動台車21をベッドの横部位まで
往復移動する駆動源22とを設けてある。この移動台車
21は下面に転車23a,23a,23b,23bを設
けて床面F上を移動可能になしてある。なお本実施例で
は、この移動台車21は枠状に構成してあるが、上部が
開口する箱体状等適宜構成のものに変えても差し支えな
い。
【0023】また、上記移動台車21は、本実施例で
は、図3に最も明らかに示すように、床面F上にはベッ
ドの横方向に向くレール24,24を平行に敷設し、前
記転車23a,23a,23b,23bのベッド横方向
の一端側の一対の転車23a,23aはこのレール2
4,24上を、ベッドの横方向他端側の一対の転車23
b、23bは直接床面F上を転動するようになしてあ
る。
【0024】また、上記駆動源22は移動台車21をベ
ッドの横方向に往復移動(図3矢印AR1方向に移動)
できるものであればよく、ベッドの横方向を向く一対の
パワーシリンダ等を使用してもよいが、本実施例では、
図3に示すものが使用されている。すなわち、本実施例
では一本のパワーシリンダ22を使用し、ベッドの長手
方向に固定した固定桟25に一端を枢着した第一リンク
26aと、該固定桟25によって一端をベッドの長手方
向に案内される第二リンク26bとの中間部位をX字状
に交差し、この交差部を軸27で枢着してある。そし
て、前記第一リンク26aの他端を平行移動桟28に、
該平行移動桟28に沿って移動可能となるように連結
し、第二リンク26bの他端は該平行移動桟28の一端
に枢着し、駆動源22の駆動軸の先端は第一リンク26
aに連結する。したがって、該駆動源22の駆動軸の出
入(伸縮)で、第一リンク26aと第二リンク26bと
の交差角度が変更され、平行移動桟28が固定桟25に
対して接離方向に平行移動されるようになるもので、所
謂、パンタグラフ式のジャッキを応用しているものであ
る。
【0025】なお、上記レール24,24及び固定桟2
5は移動不能に固定されているもので、本実施例では、
図では明示していないが、これらはベッド本体1に連結
して、ベッド本体1の荷重が加わった摩擦抵抗で移動し
ないようになしているが、必要に応じては床面Fにアン
カーボルト等で固定するようになしてもよいのは無論で
ある。
【0026】また、本実施例では上記平行移動桟28の
両端には、縦軸で支承された転車28a,28aが取り
付けられ、この転車28a,28aは前記したレール2
4,24の内側立ち上がり面に接して転動し、平行移動
桟28がベッドの幅方向(左右横方向)には移動する
も、ベッドの長手方向には移動しないようになしてあ
る。そして、この平行移動桟28に前記移動台車21を
連結固定螺子等で連結して、該移動台車21またはこの
移動台車21上に搭載した後記する浴槽30が、ベッド
の下からベッドの横部位まで往復移動できるようになし
てある。
【0027】そして、上記移動台車21に浴槽30を取
り付けると共に、この浴槽30の長手方向両端部位に吊
り紐式リフト40,40と、常時は該浴槽30の上に倒
しておいて使用時に起立できるようになした略逆L字状
のリフト柱体41,41とを取り付けてある。この吊り
紐式リフト40,40は要介護者を昇降するためのもの
であるのは無論で、特に吊り紐式を採用したのは、人体
と接触する可能性のある部位が後記する可曲性を有した
吊り紐42であるので、人体に接しても違和感が無く、
かつ安全であることと、可曲性の吊り紐42で昇降を行
うので多少の余裕があって、リフト柱体41,41を仰
伏動できる等の、取り扱いが容易となるためである。ま
た、この種の吊り紐式リフト40,40は、その吊り紐
42,42を弛ませることで、大きな余裕を持たせるこ
とができ、昇降駆動機構部や吊り紐42自体を、要介護
者や各部材より遠ざけることが可能となる利点をも有す
るものである。
【0028】また、上記浴槽30は、上半身を起こして
座った状態で入浴するものであってもよいが、ベッドの
マット支承枠11の下部には十分な高さの空間が確保で
きないのが通常であるので、本実施例では比較的長尺
で、要介護者が足を伸ばして横になって入浴できるタイ
プのものが使用されている。そして、この浴槽30は前
記移動台車21の上に固定される。なお、図示はしてい
ないが、この浴槽30は常時適温を保つサーモスイッチ
付き加熱装置と、濾過装置と、殺菌装置とを設け、用水
を長期間繰り返し使用できるようになしておくことが望
ましい。
【0029】上記サーモスイッチ付き加熱装置は、熱源
にガスまたは電気等を使用した従来公知なものを使用す
ればよく、上記濾過装置と殺菌装置との一例としては、
殺菌装置として、水(風呂用水)を電気分解して酸素と
共にオゾンを発生させる電解式オゾナイザーを使用し、
この電解式オゾナイザーの上流部位に副濾過装置として
ヘヤーキャッチャー等のフィルタを設け、用水中の大き
な不純物をまず除去するようになしてある。そして、該
電解式オゾナイザーの下流部位にはメインの濾過装置と
して活性炭式濾過槽を連結してある。この活性炭濾過槽
は従来多用されているもので、微小粒子を濾過するほ
か、アンモニア性窒素等を吸着除去する。
【0030】活性炭式濾過槽は上記のように濾過、吸着
機能で用水を浄化するものであるが、本実施例では電解
式オゾナイザーで発生したオゾンの強力な酸化力で、活
性炭によって捕集又は吸着された不純物や細菌等を酸化
分解してしまうもので、活性炭は多少消耗するが、活性
炭の目詰まりも少なく、用水の透明性と無菌性は長期間
確保でき、用水中にアンモニア性窒素が溶存することも
防止できた。
【0031】また、本発明に使用する浴槽30には、用
水を循環噴射する際に、外気を気泡として混入し浴槽内
に噴射するようになして、この気泡流噴射装置(図示せ
ず)より噴出した気泡が用水中で破裂する際に発生する
超音波で身体の洗浄を行うようになしてあり、常時は石
鹸等の洗剤は使用しないようになしている。
【0032】また、上記吊り紐式リフト40,40は、
それぞれ一対の吊り紐42,42と、浴槽30をベッド
の横に移動させて前記リフト柱体41,41をその上部
先端部がベッド方向に向かうようにして起立させた状態
で、該リフト柱体41,41の上部先端部より垂れ下が
る各吊り紐42の先端に取り付けられたフック体43
と、この各フック体43を各吊り紐42によって昇降す
るそれぞれの駆動源44とで構成してある。
【0033】すなわち、上記吊り紐式リフト40は、吊
り紐42の先端を引き出して下降させ、引き戻して上昇
させるものが使用でき、通常この種のリフトは該吊り紐
42を巻取りドラムに巻取り又は巻き戻す方式のものが
使用される。しかし、この巻き取りドラム方式は、巻取
量にしたがってその巻取り径が異なってくるので、昇降
位置の正確な把握が難しくなる。そこで、本実施例では
螺進退によって吊り紐42の先端を引き出したり引き戻
すようになしてある。
【0034】すなわち、上記吊り紐式リフト40は、上
記浴槽30の長手方向両端部位(該浴槽30の外側)に
カバー体49を固定し、このカバー体49内には水平方
向に一対の螺子棒48,48が設けられ、この螺子棒4
8,48は夫々正逆転可能なモータよりなる駆動源44
で伝動機構48aを介して正逆転するようになしてあ
る。そして、両螺子棒48,48には該螺子棒48に螺
合するナット46が設けられ、このナット46が螺子棒
48の回転で螺進退(図8左右方向に移動)するように
なしてある。そして、吊り紐42の基端をこのナット4
6に連結・固定するか、該吊り紐42の基端を適宜固定
場所に固定して、該ナット46に取り付けた滑車に掛け
て折り返すかして、該ナット46の螺進退(図8左右方
向の移動)で吊り紐42の先端が引き出されたり、引き
戻される(昇降する)ようになしてある。
【0035】上記吊り紐式リフト40は一対取り付けら
れ、各吊り紐式リフト40には一対の吊り紐42,42
が設けられるので、該吊り紐42は計4本使用され、後
記する人体支承ネット50を4点支承で安定的に支承す
るようになしてある。なお、この吊り紐42の先端は、
図10に最も明らかに示すように、前記リフト柱体41
の先端下面より一対ずつが垂れ下がるようになしてあ
る。
【0036】また、上記リフト柱体41は、略逆L字状
で、常時は該浴槽30の上に倒しておいて、浴槽30と
共にマット載置枠11の下に収納(図1参照)してお
き、使用時に浴槽30と共にベッドの横方向に引き出し
て、起立できるようになしてあり、前記したカバー体4
9等の固定部位に、その基部を図9に示す水平枢止軸4
7で仰伏動可能に(図9矢印AR4方向に回動可能に)
枢着してある。
【0037】そして、上記リフト柱体41の水平枢止軸
47の近傍には、リフト柱体41が略直立状態を保つ係
止爪45を取り付けてある。この係止爪45は中間部位
を軸45bで固定部位に枢着し、常時はスプリング45
aでその先端をリフト柱体41の底部曲面部41aに圧
接し、リフト柱体41を起立すると該係止爪45の先端
をスプリング45aの付勢力に抗して押し下げ、該リフ
ト柱体41を直立して係止爪45の先端上方を該リフト
柱体41の底部が通過すると、該係止爪45の先端はリ
フト柱体41の側壁横に位置して該側壁を係止して仰動
方向に戻らなくなるようになしてある。なお、この係止
爪45の他端は手動レバー部45cとなしてあり、この
手動レバー部45cを指先で持ち上げる(図9矢印AR
5方向に回動する)と係止爪45の係止を脱着できるよ
うになしてある。
【0038】また、上記リフト柱体41は、略逆L字状
をして、該リフト柱体41を起立させると、その上部先
端を浴槽30の左右(横方向)略中央の上方に位置する
ようになし、この上部先端より前記した吊り紐42,4
2の先端を垂れさげるようになしてある。なお、該リフ
ト柱体41は筒状に構成されその筒内には吊り紐42を
案内するローラ等が設けられ、一対の吊り紐42,42
は適所の案内ローラ等で案内されるようになしてあるの
は無論であるが、特に、リフト柱体41の上部先端より
垂れ下がる開口部41dには図10に示すように、縦方
向に一対の回転自在な平行ローラ41b,41b(一方
は、図10奥にある。)を、横方向にも一対の回転自在
な平行ローラ41c,41cを設け、両吊り紐42,4
2は各平行ローラ41b,41b、41c,41cの間
を通過させて、各吊り紐42,42がどちらの方向に傾
斜されても、これら平行ローラ41b,41b、41
c,41cに接して、摩擦抵抗を大きくしないように案
内している。
【0039】そして、各吊り紐42の先端にはフック体
43をそれぞれ取付けてある。このフック体43は、後
記する人体支承ネット50を吊り下げた状態に保持する
ためのもので、一般に茄子環と称されている引っ掛けた
ものが抜け落ちないようになす、抜け止め爪43a(図
8参照)を有したものを使用することが安全対策上望ま
しいものである。
【0040】そして、本発明は、浴槽30内に略水平状
態で入れることのできる大きさの枠体51にネット52
を張り該枠体51の四隅に前記フック体43,43,4
3,43を掛ける連結環部53を設けた人体支承ネット
50を設けてなる。この枠体51は耐食性の軽量金属パ
イプ等で構成され、ネット52は合成樹脂繊維の布地テ
ープを荒く織ったもの等、通水性を有するが吸水性は少
ないものが入浴後水を拭き取ったり乾燥するのに適して
いる。
【0041】そして、上記枠体51とネット52とはそ
の上に人を乗せて吊り下げるのに充分な強度が要求され
るのは無論であるが、ネット52には多少の伸縮性をも
たせ、要介護者が乗ると該ネット52体重で多少窪ん
で、要介護者の体が枠体51の平面より多少下方に沈ん
だ状態で支承されるようになすと安定性が生ずるもので
ある。また、上記連結環部53は、図では必ずしも明示
していないが、一例として、略逆U字状の金属辺の下部
両端を枠体51の上面に溶接等で固着して構成すればよ
い。
【0042】したがって、上記人体支承ネット50は、
吊り紐式リフト40,40によって昇降でき、要介護者
を介護人が抱えて体重を支えることなく、浴槽30に入
れたり該浴槽30より出す入浴介護ができるのは無論で
あるが、この人体支承ネット50は移動台車21の駆動
源22によって、ベッドの横方向にも往復移動すること
が可能となる。すなわち、要介護者をベッドから人体支
承ネット50へ、または人体支承ネット50よりベッド
上に移動させる際、両者の位置を適宜に設定すること
で、小さな力で容易に要介護者の移動が可能となるもの
である。
【0043】なお、前記浴槽30は常にお湯を張った状
態として使用するため、保温と蒸気の放出を防ぐために
密閉蓋31を用意している。そして、入浴をしない場合
は、浴槽にこの密閉蓋31を装着(図11参照)してお
くようになしてある。なお、前記した人体支承ネット5
0はこの密閉蓋31の上に載せ、前記リフト柱体41,
41は密閉蓋31の上に載せた人体支承ネット50の上
に折り重ねるようになしている。
【0044】次に、請求項2の発明は、上記請求項1の
構成に加えて、前記吊り紐式リフト40,40は、人体
支承ネット50を浴槽30内に沈める際に、乗せた人の
足側が先に下がるよう該人体支承ネット50を傾斜させ
て下降する制御盤Pに連結してなるものである。この人
体支承ネット50の足側を先に下降するには、吊り紐式
リフト40,40の各駆動源44,44,44,44へ
の通電を制御(頭側の吊り紐式リフト40の駆動源4
0,40への通電を足側に比べて多少遅くする。)する
ことで行えることができるのは無論で、制御盤Pに予め
そのためのプログラムを設定しておけばよいものであ
る。
【0045】通常、体の自由が利かない人等が入浴する
際は、体のほとんど全ての部分が湯に浸るまでは、大き
な不安が伴うもので、この不安を多少でも低減させなけ
ればならない。そこで、心臓より遠い足から徐々に湯に
入るのが最も安心感が得られるもので、本発明では、人
体支承ネット50を足側が先に下降して、足側に向かっ
て下がるように傾斜した状態を保ったまま下降するよう
になし、要介護者に不安感を与えないようになしたもの
である。
【0046】次に、請求項3の発明は、前記請求項1の
構成に加えて、浴槽30の上面部位には、基端部を浴槽
30の縁部上面上に枢止され、常時は全体を浴槽30の
縁部上面上に位置し、必要時は先端を浴槽30の内側に
向けて突出して前記人体支承ネット50を浴槽30の上
に支持する回動支持アーム60,60,60,60を設
けてなる。この、回動支持アーム60,60,60,6
0は、図示例では、浴槽30の長手方向両端に縁上に設
けられ、常時は浴槽の左右方向に向けてあるが、使用時
ベッドの長手方向に向けることで、その先端を浴槽30
の内側(正確には、内側上方)に突出できるよう(図1
4参照)になしてある。
【0047】そして、該回動支持アーム60,60,6
0,60は、基端を縦軸61で浴槽30の縁部上面に枢
止して、先端には人体支承ネット50の枠体51を係入
する凹部62を設けてなり、さらに、図示はしていない
が、上記縦軸61を中心軸として回動した際に、図14
に破線で示す回動位置と実線で示す回動位置とに係止さ
れるようになしておくとよいものである。
【0048】上記回動支持アーム60,60,60,6
0を設けた理由は、要看護者を人体支承ネット50に移
す際に、この人体支承ネット50が揺れると不安感が生
ずるためで、これから移る人体支承ネット50は固定さ
れていて、動かないようにしておくことで要介護者に安
心感を与えることができるものである。
【0049】次に、請求項4の発明は、上記請求項3の
構成に加え、上記移動台車21の駆動源22と、吊り紐
式リフト40,40とは、入浴開始の入力信号で、該駆
動源22で浴槽30の全体を完全にベッドの横まで移動
させ、吊り紐式リフト40,40のリフト柱体41を起
立させ、回動支持アーム60,60,60,60の先端
を浴槽30の内側に回動させて、人体支承ネット50を
該回動支持アーム60,60,60,60上に載せて確
認信号を入力すると、移動台車21の駆動源22が移動
台車21を所定距離ベッドの下方に戻して停止し、この
状態でマット10上の人を人体支承ネット50上に移動
させ、次に確認信号を入力すると浴槽30の全体を再び
完全にベッドの横まで移動させた後、該人体支承ネット
50を一定距離吊り上げ、回動支持アーム60,60,
60,60を戻して確認信号を入力すると、吊り紐式リ
フト40,40は乗せた人の足側が先に下降するように
人体支承ネット50を傾斜させて浴槽30内に沈めるよ
うになし、さらに、入浴終了信号を入力させると、吊り
紐式リフト40,40が人体支承ネット50をマット1
0より上方に吊り上げ、この状態を保って移動台車21
の駆動源22が移動台車21を所定距離ベッドの下方に
戻して停止し、次いで、吊り紐式リフト40,40が人
体支承ネット50をマット10上に下ろす制御盤Pに連
結してなる。
【0050】すなわち、本発明では、入浴をしていない
常時は、図11に示すように、移動台車21はベッドの
下、すなわち、マット支承枠11の下に収納されてい
る。そして、入浴をしようとする場合は、手元スイッチ
S(図1参照)で入浴開始信号を制御盤Pに送信する。
すると、移動台車21の駆動源22は、入浴開始の入力
信号で、浴槽30の全体を完全にベッドの横まで移動
(図11に示す矢印AR6方向に移動)させて停止(図
12の位置で停止)する。
【0051】そこで、吊り紐式リフト40,40のリフ
ト柱体41を起立(図13の状態)させ、回動支持アー
ム60,60,60,60の先端を図14に実線で示す
ように、浴槽30の内側に回動させ、その上に人体支承
ネット50を載せる。なお、この吊り紐式リフト40の
起立と、回動支持アーム60,60,60,60の回動
と、人体支承ネット50のセットとは介護者が手動で行
う。なお、この際に、密閉蓋31を使用している場合は
これを外すのは無論であり、また、人体支承ネット50
は吊り紐式リフト40,40に連結(吊り紐42,4
2,42,42に吊り下げる。)しておいても、該吊り
紐式リフト40,40は使用しなくてもよいが、安全の
ためには該人体支承ネット50を吊り紐式リフト40,
40で吊り下げておく(図15図示状態となし、この状
態で吊り紐42を弛ませ連結しておいてもよい。)こと
が望ましい。
【0052】そして、人体支承ネット50を回動支持ア
ーム60,60,60,60上に載せて(紐式リフト4
0,40で吊り下げてある場合は、人体支承ネット50
を回動支持アーム60,60,60,60上にまで下降
させる。)、確認信号を入力すると、移動台車21の駆
動源22が移動台車21を所定距離ベッドの下方に戻し
て停止(図15の矢印AR7方向に移動し、図16の位
置で停止する。なお、ここではマット10は実線で示す
ように水平のままとする。)する。
【0053】なお、図16で明らかなように、移動台車
21の図15矢印AR7方向への移動に際して、吊り紐
42,42がベッド1のマット10部位に引っ掛かっ
て、該移動台車21の移動の支障となってしまう。そこ
で、該吊り紐42,42を予め人体支承ネット50に連
結しておいた場合は、移動台車21の移動に先立って該
吊り紐42,42を弛ませておくものとする。なお、吊
り紐42,42が弛んでいても、人体支承ネット50は
回動支持アーム60,60,60,60で支持されてい
るし、万が一の場合は、吊り紐42,42,42,42
が機能し、それなりの安全性は確保できるものである。
【0054】そこで、図16の状態で、マット10上の
人を人体支承ネット50上に移動させる。この要介護者
の移動は、無論、介護者が行うものであるが、要介護者
を横に移動させればよいもので、さらには、人体支承ネ
ット50が水平なマット10の上面より段違い状に低く
なっているので、横斜め下方向に要介護者を移動させれ
ばよいもので、下半身を移した後、上半身を移す等し
て、小さな力で、容易に人体支承ネット50への移動が
行えるものである。なお、移動台車21を所定距離戻し
た理由は、要介護者をベッドの上から直接人体支承ネッ
ト50の左右中央に移し替えられるようになしたもの
で、要介護者が人体支承ネット50の左右いずれかに偏
った位置に乗せられると、違和感を感じるばかりか、吊
り紐式リフト40,40の荷重バランスを失うことで危
険性をも伴うためである。
【0055】そして、次に確認信号を入力すると浴槽3
0の全体を再び完全にベッドの横まで移動(図16の矢
印AR8方向に移動)させた後、該人体支承ネット50
を一定距離吊り上げる(該人体支承ネット50は、図1
7に矢印AR9で示すように移動し、破線で示す位置ま
で上昇させる。)。そこで、介護者は、回動支持アーム
60,60,60,60を戻して、再度、確認信号を入
力すると、吊り紐式リフト40,40は乗せた人の足側
が先に下降するように人体支承ネット50を傾斜させて
浴槽30内に沈める(該人体支承ネット50を、図17
の矢印AR10方向に下降させ、図18状態とする。)
ようになして要介護者の入浴を行う。
【0056】そして、実際の入浴介護は、無論介護人が
行うが、入浴が終了したら、入浴終了信号を入力させる
と、吊り紐式リフト40,40が人体支承ネット50を
マット10より上方に吊り上げ、この状態(図19の図
示状態)を保って、移動台車21の駆動源22が移動台
車21を所定距離ベッドの下方に戻し(図19の矢印A
R11方向に移動し)て停止(図20図示位置で停止)
し、次いで、吊り紐式リフト40,40が人体支承ネッ
ト50をマット10上に下ろす。なお、この際、各吊り
紐42を弛むまで下ろす(図20状態)と各吊り紐4
2,42を人に触れないよう避けることができるもので
ある。なお、該人体支承ネット50より要介護者をマッ
ト10上に移動させる際に、介護者が手で要介護者を横
に引きずるようになして移してもよいが、図20例では
人体支承ネット50の横方向一方側に連結した鶴紐4
2,42を吊り紐式リフト40、40で、同図矢印AR
12方向に引き上げて、該人体支承ネット50を破線で
示すように傾斜すると移動しやすくなる。なお該人体支
承ネット50の左右一方を手で持ち上げるようになして
も無論よい。また、ここで移動台車21を所定距離ベッ
ドの下方に戻したのは、要介護者を直接ベッドの左右中
央におろせるようになすためのものである。
【0057】なお、図19に示される、100は乾燥装
置で、この乾燥装置100は、浴槽30に設けたレール
32(図1参照)に案内されて移動しながら、温風を要
介護者の上下両側より吹きかけて、体に付着した水分を
乾燥させるようになしている。
【0058】なお、本発明の制御盤Pは、各機器を制御
する際、その都度確認信号を入力するようになしてある
が、タイマー設定時間が経過すると自動的に確認信号が
入力されたとみなして次の作動が行われるようになして
もよい。しかし、安全対策上は介護者が状況を目視で確
認して、要介護者に次の動きを説明しながら操作するの
が、親切で安全性がより確保できて望ましいものであ
る。また、この確認信号はスイッチを押している間入力
され、スイッチを離すと確認信号の入力は遮断されて、
その際の操作は中断(各機器の動作は停止)されるよう
になしておくと、より安全性信頼性が保たれるものであ
る。
【0059】なお、図中、90,90はサイドガード体
で、このサイドガード体90,90はベッド本体1に着
脱可能に取り付けられており、入浴介護に際して邪魔に
なるので外すようになしてある。
【0060】次に、請求項5の発明は、ベッド本体1の
左右一端の長手方向桟にマット載置枠11の長手方向辺
部を枢着軸2,2で枢着し、このマット載置枠11の下
方に該マット載置枠11を枢止軸2,2を中心に回動傾
斜させる駆動源3,3を設けてなる。すなわち、本発明
のマット載置枠11乃至その上に載置されたマット10
は、駆動源3,3で左右一端側が持ち上げられるように
傾斜するようになしてある。
【0061】図示例の上記マット載置枠11は、図4及
び図5に示すように、全体枠12と、この全体枠12の
上に取り付けられる、背板枠13と、臀部枠14と、足
部枠15とで構成されている。該背板枠13は、要介護
者がベッドで上半身を起こす際に、その助けとするもの
で、該背板枠13は全体枠12に軸17,17でその足
側端部を枢着し、この軸17,17を中心軸に該背板枠
13を仰伏動(図7の矢印AR3方向に回動)する駆動
装置16を全体枠12との間に取り付けてある。すなわ
ち、駆動装置16の基端は全体枠12に枢着され、該駆
動装置16の駆動軸先端は背板枠13に枢着され、図示
例では,該駆動装置16の駆動軸を退行させると該背板
枠13の頭側が仰動する(図7に破線で示す状態とな
る。)ようになしてある。
【0062】また、臀部枠14は、ベッドに便器を取り
付けた際の、便器貫出口を設けるためのもので、観音開
きの扉部14a,14aが設けられて、この扉部14
a,14aは便器70の上昇で、軸14b,14bを中
心軸としてその内側を持ち上げるようになしてある。な
お、足部枠15は単にマット10を支承するためのもの
である。そして、図示はしていないが、本発明ではマッ
ト載置枠11と背板枠13とがそれぞれ傾斜するので、
この傾斜時に該マット10がずれないよう、該マット1
0は裏面の適宜な場所が、マット載置枠11の適所に締
着リボン等で締着固定してある。
【0063】なお、上記便器70は通常の洗浄機能付き
水洗便器が利用でき、移動台車21の浴槽30の横に駆
動源で昇降する昇降台71上に搭載されている。そし
て、この便器を使用する場合は、制御盤Pに便器使用開
始信号を入力する。すると、移動台21の駆動源22が
作動して移動台21を移動(図11の矢印AR6方向に
移動)し、この移動台21はその上の便器70が上記扉
部14a,14aの下方に位置した状態で停止(図21
図示状態で停止)する。
【0064】ついで、該便器70は図示しない駆動源で
図22に示すように上昇し、扉部14a,14aを押し
開く。なお、マット10には切込部10a,10a(図1
参照)が設けられ、扉部14a,14aが開くと該切込
部10a,10aも追従した、図22に破線で示すように
開かれ、該便器70の使用が可能となるものである。な
お、便器70を使用する際は座った姿勢でないと都合が
悪いので、便器70の上昇と共に、背板枠13を仰動し
て、図1の状態となるようになしている。
【0065】また、本実施例では、この便器70にはタ
ンク72が設けられ、排泄物は一定時間このタンク72
内に滞留するようになし、滞留中に殺菌されるようにな
してある。この殺菌は排泄物を直接前記した電解式オゾ
ナイザと同じ原理の装置で電気分解したところ、3リッ
ターの排泄物を約30分で完全滅菌でき、排水は透明化
できたものであった。
【0066】そして、本発明は上記マット載置枠11乃
至その上に載置されたマット10を、ベッドの長手方向
軸で傾斜させる(図6矢印AR2方向に回動して、破線
状態とする)と、ベッド上の人は傾斜角度によってはベ
ッド上より転げ落ちる(図6右側に向かって転げ落ちた
り、ずれ落ちる)心配がある。しかし、傾斜角度が緩や
かであると、転げ落ちる心配はなく、この転げ落ちよう
とする力が、要介護者を人体支承ネット50に移動する
力の助けとなるものである。
【0067】そして、本発明は、さらに、該マット載置
枠11の下方には移動台車21と、この移動台車21を
ベッドの横部位まで往復移動する駆動源22とを設け、
上記移動台車21に浴槽30を取り付けると共に、この
浴槽30の長手方向両端部位に吊り紐式リフト40,4
0と、常時は該浴槽30の上に倒しておいて使用時に起
立できるようになした略逆L字状のリフト柱体41,4
1とを取り付け、上記吊り紐式リフト40,40は、そ
れぞれ一対の吊り紐42,42と、浴槽30をベッドの
横に移動させて前記リフト柱体41,41をその上部先
端部がベッド方向に向かうようにして起立させた状態
で、該リフト柱体41,41の上部先端部より垂れ下が
る各吊り紐42の先端に取り付けられたフック体43
と、この各フック体43を各吊り紐42によって昇降す
るそれぞれの駆動源44とで構成し、さらに、浴槽30
内に入れることのできる大きさの枠体51にネット52
を張り該枠体51の四隅に前記フック体43,43,4
3,43を掛ける連結環部53を設けた人体支承ネット
50を設け、上記浴槽30の上面部位には、基端部を浴
槽30の縁部上面上に枢止され、常時は全体を浴槽30
の縁部上面上に位置し、必要時は先端を浴槽30の内側
に向けて突出して前記人体支承ネット50を浴槽30の
上に支持する回動支持アーム60,60,60,60を
設けてなるのは請求項3と同じである。
【0068】次に、請求項6の発明は、上記請求項5の
発明の構成に加えて、上記マット載置枠11に連結した
駆動源3,3と、移動台車21の駆動源22と、吊り紐
式リフト40,40とを、入浴開始の入力信号で、該駆
動源22で浴槽30の全体を完全にベッドの横まで移動
させ、吊り紐式リフト40,40のリフト柱体41を起
立させ、回動支持アーム60,60,60,60の先端
を浴槽30の内側に回動させて、人体支承ネット50を
該回動支持アーム60,60,60,60上に載せて確
認信号を入力すると、移動台車21の駆動源22が移動
台車21を所定距離ベッドの下方に戻して停止し、さら
に、駆動源3,3でマット載置枠11を傾け、この状態
でマット10上の人を人体支承ネット50上に移動さ
せ、次に確認信号を入力すると浴槽30の全体を再び完
全にベッドの横まで移動させた後、該人体支承ネット5
0を一定距離吊り上げ、回動支持アーム60,60,6
0,60を戻して確認信号を入力すると、吊り紐式リフ
ト40,40は乗せた人の足側が先に下降するように人
体支承ネット50を傾斜させて浴槽30内に沈めるよう
になし、入浴終了信号を入力させると、吊り紐式リフト
40,40が人体支承ネット50をマット10より上方
に吊り上げ、この状態を保って動台車21の駆動源22
が移動台車21を所定距離ベッドの下方に戻して停止
し、次いで、吊り紐式リフト40,40が人体支承ネッ
ト50をマット10上に下ろすようになした制御盤Pに
連結してなるものである。
【0069】したがって、本発明において入浴介護を行
うには、前記した請求項4と略同じ手順で行えばよい
が、マット載置枠11乃至その上に載置されたマット1
0を、ベッドの長手方向軸で傾斜できるようになしてあ
るので、ベッド上から人体支承ネット50に要介護者を
移す図16の状態では、破線で示すように該マット載置
枠11を傾斜させて行うものとし、より小さい力で入浴
介護ができるようになしてある。
【0070】なお、マット10の上面と回動支持アーム
60,60,60,60の上に載置した人体支承ネット
50とは段違いになっているので、該マット10を上記
のように傾斜させても、この段部は無くならない。そし
て、人体支承ネット50に移るにはこの段差を越えなく
てはならず、要介護者にその分の負担が加わるので、図
6に示す、クッション材80をこの段差部にあてがうと
よい。このクッション材80はマット10と略同様な構
成で構成し、クッション性を有した幅の狭い立方体で構
成されている。なお、マット10の側面にはフラップ体
10bがその上辺で縫合され、このフラップ体10bの
内面には面ファスナー(図示せず)が取り付けられ、常
時はこの面ファスナーでマット10の側面に設けた他方
側面ファスナーに係合しており、上記クッション材80
を使用する場合は、マット10の側面より該フラップ体
10bの下部を剥がして、該クッション材80に設けた
他方側面ファスナーに係合させなおして、図6に示す状
態となして、段差部にスロープを渡すようになして、要
介護者の移動が円滑に行えるようになすとよい。
【0071】
【発明の効果】本発明は上記のごときで、ベッドの横方
向に出入する浴槽30と、要介護者を乗せて昇降する吊
り紐式リフト40,40とを設けてなるので、介護者は
要介護者を抱えて入浴介護することなく、大きな力を必
要とせずに、入浴介護の経験のない身内の者でも、数回
の練習で容易に入浴介護のできる浴槽付きベッドを提供
できるものである。
【0072】また、人体支承ネット50は移動台車21
の駆動源22によって、ベッドの横方向にも往復移動す
ることが可能となる。すなわち、要介護者をベッドから
人体支承ネット50へ、または人体支承ネット50より
ベッド上に移動させる際、両者の位置を適宜に設定する
ことで、小さな力で容易に要介護者の移動が可能な浴槽
付きベッドを提供できるものである。
【0073】また、請求項2の発明は、上記効果に加え
て、要介護者を足側より先に入浴させることができ、要
介護者に不安感を与えない浴槽付きベッドを提供できる
ものである。
【0074】また、請求項3の発明は、請求項1の効果
に加えて、人体支承ネット50を固定した状態に保持し
たので、要看護者を該人体支承ネット50に移す際に、
この人体支承ネット50が揺れず、要介護者に安心感を
与えることのできる浴槽付きベッドを提供できるもので
ある。
【0075】さらに、請求項4の発明は、請求項3の効
果に加え、入浴介護法が制御盤Pにプログラミングされ
てなるので、スイッチ操作で順次適切な入浴介護が行え
る浴槽付きベッドを提供できるものである。
【0076】また、請求項5の発明は、マット載置枠1
1乃至その上に載置されたマット10を、ベッドの長手
方向軸で傾斜させるようになしたので、要介護者の体重
を逆に移動の力に利用して、さらに容易に、入浴介護が
行える浴槽付きベッドを提供できるものである。
【0077】そして、請求項6の発明は、上記請求項5
の構成に、予めプログラミングした制御盤Pを連結した
ので、この制御盤Pのプログラムで、入浴介護が、容
易、適切になし得る浴槽付きベッドを提供できるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明浴槽付きベッドの一実施例を示す使用状
態斜視図である。
【図2】正面図である
【図3】本発明に使用される移動台車部の平面図であ
る。
【図4】本発明に使用されるマット支承枠の平面図であ
る。
【図5】図4のマット支承枠の部品分解平面図である。
【図6】マット支承枠の長手方向軸による回動機構部の
側面説明図である。
【図7】背板枠の仰伏動機構部の正面図である。
【図8】本発明に使用される吊り紐式リフトの蓋を開い
た側面図である。
【図9】図8の吊り紐式リフトのリフト柱体の基端部正
面図である。
【図10】図8の吊り紐式リフトのリフト柱体の上部先
端部の縦断面図である。
【図11】本発明浴槽付きベッドの使用状態側面図であ
る。
【図12】本発明浴槽付きベッドの別の使用状態側面図
である。
【図13】本発明浴槽付きベッドのさらに別の使用状態
側面図である。
【図14】本発明浴槽付きベッドのさらに別の使用状態
で浴槽部の要部平面図である。
【図15】本発明浴槽付きベッドのさらに別の使用状態
側面図である。
【図16】本発明浴槽付きベッドのさらに別の使用状態
側面図である。
【図17】本発明浴槽付きベッドのさらに別の使用状態
側面図である。
【図18】本発明浴槽付きベッドのさらに別の使用状態
側面図である。
【図19】本発明浴槽付きベッドのさらに別の使用状態
側面図である。
【図20】本発明浴槽付きベッドのさらに別の使用状態
側面図である。
【図21】本発明浴槽付きベッドのさらに別の使用状態
側面図である。
【図22】本発明浴槽付きベッドのさらに別の使用状態
側面図である。
【符号の説明】
1 ベッド本体 2 枢着軸 3 駆動源 11 マット載置枠 21 移動台車 22 駆動源 30 浴槽 40 吊り紐式リフト 41 リフト柱体 42 吊り紐 43 フック体 44 駆動源 50 人体支承ネット 51 枠体 52 ネット 53 連結環部 60 回動支持アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 根本 康夫 東京都新宿区新宿1丁目28番15号 シルバ ー精工株式会社内 (72)発明者 福井 洋二郎 東京都新宿区新宿1丁目28番15号 シルバ ー精工株式会社内 (72)発明者 松本 康弘 東京都新宿区新宿1丁目28番15号 シルバ ー精工株式会社内 (72)発明者 高橋 佳美 東京都新宿区新宿1丁目28番15号 シルバ ー精工株式会社内 (72)発明者 富重 貴之 東京都新宿区新宿1丁目28番15号 シルバ ー精工株式会社内 (72)発明者 内野 豊 東京都新宿区新宿1丁目28番15号 シルバ ー精工株式会社内 Fターム(参考) 4C040 AA05 AA13 BB01 DD04 GG16 HH01 JJ02 4C094 AA01 BB01 CC03 CC08 CC11 DD14 GG02 GG13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マット載置枠(11)の下方に移動台車
    (21)と、この移動台車(21)をベッドの横部位ま
    で往復移動する駆動源(22)とを設け、 上記移動台車(21)に浴槽(30)を取り付けると共
    に、この浴槽(30)の長手方向両端部位に吊り紐式リ
    フト(40,40)と、常時は該浴槽(30)の上に倒
    しておいて使用時に起立できるようになした略逆L字状
    のリフト柱体(41,41)とを取り付け、 上記吊り紐式リフト(40,40)は、それぞれ一対の
    吊り紐(42,42)と、浴槽(30)をベッドの横に
    移動させて前記リフト柱体(41,41)をその上部先
    端部がベッド方向に向かうようにして起立させた状態
    で、該リフト柱体(41,41)の上部先端部より垂れ
    下がる各吊り紐(42)の先端に取り付けられたフック
    体(43)と、この各フック体(43)を各吊り紐(4
    2)によって昇降するそれぞれの駆動源(44)とで構
    成し、 さらに、浴槽(30)内に略水平状態で入れることので
    きる大きさの枠体(51)にネット(52)を張り該枠
    体(51)の四隅に前記フック体(43,43,43,
    43)を掛ける連結環部(53)を設けた人体支承ネッ
    ト(50)を設けてなる浴槽付きベッド。
  2. 【請求項2】 マット載置枠(11)の下方に移動台車
    (21)と、この移動台車(21)をベッドの横部位ま
    で往復移動する駆動源(22)とを設け、 上記移動台車(21)に浴槽(30)を取り付けると共
    に、この浴槽(30)の長手方向両端部位に吊り紐式リ
    フト(40,40)と、常時は該浴槽(30)の上に倒
    しておいて使用時に起立できるようになした略逆L字状
    のリフト柱体(41,41)とを取り付け、 上記吊り紐式リフト(40,40)は、それぞれ一対の
    吊り紐(42,42)と、浴槽(30)をベッドの横に
    移動させて前記リフト柱体(41,41)をその上部先
    端部がベッド方向に向かうようにして起立させた状態
    で、該リフト柱体(41,41)の上部先端部より垂れ
    下がる各吊り紐(42)の先端に取り付けられたフック
    体(43)と、この各フック体(43)を各吊り紐(4
    2)によって昇降するそれぞれの駆動源(44)とで構
    成し、 さらに、浴槽(30)内に略水平状態で入れることので
    きる大きさの枠体(51)にネット(52)を張り、該
    枠体(51)の四隅に前記フック体(43,43,4
    3,43)を掛ける連結環部(53)を設けた人体支承
    ネット(50)を設け、 上記吊り紐式リフト(40,40)は、人体支承ネット
    (50)を浴槽(30)内に沈める際に、乗せた人の足
    側が先に下がるよう該人体支承ネット(50)を傾斜さ
    せて下降する制御盤(P)に連結してなる浴槽付きベッ
    ド。
  3. 【請求項3】 マット載置枠(11)の下方に移動台車
    (21)と、この移動台車(21)をベッドの横部位ま
    で往復移動する駆動源(22)とを設け、 上記移動台車(21)に浴槽(30)を取り付けると共
    に、この浴槽(30)の長手方向両端部位に吊り紐式リ
    フト(40,40)と、常時は該浴槽(30)の上に倒
    しておいて使用時に起立できるようになした略逆L字状
    のリフト柱体(41,41)とを取り付け、 上記吊り紐式リフト(40,40)は、それぞれ一対の
    吊り紐(42,42)と、浴槽(30)をベッドの横に
    移動させて前記リフト柱体(41,41)をその上部先
    端部がベッド方向に向かうようにして起立させた状態
    で、該リフト柱体(41,41)の上部先端部より垂れ
    下がる各吊り紐(42)の先端に取り付けられたフック
    体(43)と、この各フック体(43)を各吊り紐(4
    2)によって昇降するそれぞれの駆動源(44)とで構
    成し、 さらに、浴槽(30)内に入れることのできる大きさの
    枠体(51)にネット(52)を張り該枠体(51)の
    四隅に前記フック体(43,43,43,43)を掛け
    る連結環部(53)を設けた人体支承ネット(50)を
    設け、 上記浴槽(30)の上面部位には、基端部を浴槽(3
    0)の縁部上面上に枢止され、常時は全体を浴槽(3
    0)の縁部上面上に位置し、必要時は先端を浴槽(3
    0)の内側に向けて突出して前記人体支承ネット(5
    0)を浴槽(30)の上に支持する回動支持アーム(6
    0,60,60,60)を設けた浴槽付きベッド。
  4. 【請求項4】 マット載置枠(11)の下方に移動台車
    (21)と、この移動台車(21)をベッドの横部位ま
    で往復移動する駆動源(22)とを設け、 上記移動台車(21)に浴槽(30)を取り付けると共
    に、この浴槽(30)の長手方向両端部位に吊り紐式リ
    フト(40,40)と、常時は該浴槽(30)の上に倒
    しておいて使用時に起立できるようになした略逆L字状
    のリフト柱体(41,41)とを取り付け、 上記吊り紐式リフト(40,40)は、それぞれ一対の
    吊り紐(42,42)と、浴槽(30)をベッドの横に
    移動させて前記リフト柱体(41,41)をその上部先
    端部がベッド方向に向かうようにして起立させた状態
    で、該リフト柱体(41,41)の上部先端部より垂れ
    下がる各吊り紐(42)の先端に取り付けられたフック
    体(43)と、この各フック体(43)を各吊り紐(4
    2)によって昇降するそれぞれの駆動源(44)とで構
    成し、 さらに、浴槽(30)内に入れることのできる大きさの
    枠体(51)にネット(52)を張り該枠体(51)の
    四隅に前記フック体(43,43,43,43)を掛け
    る連結環部(53)を設けた人体支承ネット(50)を
    設け、 上記浴槽(30)の上面部位には、基端部を浴槽(3
    0)の縁部上面上に枢止され、常時は全体を浴槽(3
    0)の縁部上面上に位置し、必要時は先端を浴槽(3
    0)の内側に向けて突出して前記人体支承ネット(5
    0)を浴槽(30)の上に支持する回動支持アーム(6
    0,60,60,60)を設け、 上記移動台車(21)の駆動源(22)と、吊り紐式リ
    フト(40,40)とは、 入浴開始の入力信号で、該駆動源(22)で浴槽(3
    0)の全体を完全にベッドの横まで移動させ、 吊り紐式リフト(40,40)のリフト柱体(41)を
    起立させ、回動支持アーム(60,60,60,60)
    の先端を浴槽(30)の内側に回動させて、人体支承ネ
    ット(50)を該回動支持アーム(60,60,60,
    60)上に載せて確認信号を入力すると、移動台車(2
    1)の駆動源(22)が移動台車(21)を所定距離ベ
    ッドの下方に戻して停止し、この状態でマット(10)
    上の人を人体支承ネット(50)上に移動させ、 次に確認信号を入力すると浴槽(30)の全体を再び完
    全にベッドの横まで移動させた後、該人体支承ネット
    (50)を一定距離吊り上げ、回動支持アーム(60,
    60,60,60)を戻して確認信号を入力すると、吊
    り紐式リフト(40,40)は乗せた人の足側が先に下
    降するように人体支承ネット(50)を傾斜させて浴槽
    (30)内に沈めるようになし、 さらに、入浴終了信号を入力させると、吊り紐式リフト
    (40,40)が人体支承ネット(50)をマット(1
    0)より上方に吊り上げ、この状態を保って移動台車
    (21)の駆動源(22)が移動台車(21)を所定距
    離ベッドの下方に戻して停止し、次いで、吊り紐式リフ
    ト(40,40)が人体支承ネット(50)をマット
    (10)上に下ろす制御盤(P)に連結してなる浴槽付
    きベッド。
  5. 【請求項5】 ベッド本体(1)の左右一端の長手方向
    桟にマット載置枠(11)の長手方向辺部を枢着軸
    (2,2)で枢着し、このマット載置枠(11)の下方
    に該マット載置枠(11)を枢止軸(2,2)を中心に
    回動傾斜させる駆動源(3,3)を設け、さらに、該マ
    ット載置枠(11)の下方には移動台車(21)と、こ
    の移動台車(21)をベッドの横部位まで往復移動する
    駆動源(22)とを設け、 上記移動台車(21)に浴槽(30)を取り付けると共
    に、この浴槽(30)の長手方向両端部位に吊り紐式リ
    フト(40,40)と、常時は該浴槽(30)の上に倒
    しておいて使用時に起立できるようになした略逆L字状
    のリフト柱体(41,41)とを取り付け、 上記吊り紐式リフト(40,40)は、それぞれ一対の
    吊り紐(42,42)と、浴槽(30)をベッドの横に
    移動させて前記リフト柱体(41,41)をその上部先
    端部がベッド方向に向かうようにして起立させた状態
    で、該リフト柱体(41,41)の上部先端部より垂れ
    下がる各吊り紐(42)の先端に取り付けられたフック
    体(43)と、この各フック体(43)を各吊り紐(4
    2)によって昇降するそれぞれの駆動源(44)とで構
    成し、 さらに、浴槽(30)内に入れることのできる大きさの
    枠体(51)にネット(52)を張り該枠体(51)の
    四隅に前記フック体(43,43,43,43)を掛け
    る連結環部(53)を設けた人体支承ネット(50)を
    設け、 上記浴槽(30)の上面部位には、基端部を浴槽(3
    0)の縁部上面上に枢止され、常時は全体を浴槽(3
    0)の縁部上面上に位置し、必要時は先端を浴槽(3
    0)の内側に向けて突出して前記人体支承ネット(5
    0)を浴槽(30)の上に支持する回動支持アーム(6
    0,60,60,60)を設けた浴槽付きベッド。
  6. 【請求項6】 ベッド本体(1)の左右一端の長手方向
    桟にマット載置枠(11)の長手方向辺部を枢着軸
    (2,2)で枢着し、このマット載置枠(11)の下方
    に該マット載置枠(11)を枢止軸(2,2)を中心に
    回動傾斜させる駆動源(3,3)を設け、さらに、該マ
    ット載置枠(11)の下方には移動台車(21)と、こ
    の移動台車(21)をベッドの横部位まで往復移動する
    駆動源(22)とを設け、 上記移動台車(21)に浴槽(30)を取り付けると共
    に、この浴槽(30)の長手方向両端部位に吊り紐式リ
    フト(40,40)と、常時は該浴槽(30)の上に倒
    しておいて使用時に起立できるようになした略逆L字状
    のリフト柱体(41,41)とを取り付け、 上記吊り紐式リフト(40,40)は、それぞれ一対の
    吊り紐(42,42)と、浴槽(30)をベッドの横に
    移動させて前記リフト柱体(41,41)をその上部先
    端部がベッド方向に向かうようにして起立させた状態
    で、該リフト柱体(41,41)の上部先端部より垂れ
    下がる各吊り紐(42)の先端に取り付けられたフック
    体(43)と、この各フック体(43)を各吊り紐(4
    2)によって昇降するそれぞれの駆動源(44)とで構
    成し、 さらに、浴槽(30)内に入れることのできる大きさの
    枠体(51)にネット(52)を張り該枠体(51)の
    四隅に前記フック体(43,43,43,43)を掛け
    る連結環部(53)を設けた人体支承ネット(50)を
    設け、 上記浴槽(30)の上面部位には、基端部を浴槽(3
    0)の縁部上面上に枢止され、常時は全体を浴槽(3
    0)の縁部上面上に位置し、必要時は先端を浴槽(3
    0)の内側に向けて突出して前記人体支承ネット(5
    0)を浴槽(30)の上に支持する回動支持アーム(6
    0,60,60,60)を設け、 上記マット載置枠(11)に連結した駆動源(3,3)
    と、移動台車(21)の駆動源(22)と、吊り紐式リ
    フト(40,40)とは、 入浴開始の入力信号で、該駆動源(22)で浴槽(3
    0)の全体を完全にベッドの横まで移動させ、 吊り紐式リフト(40,40)のリフト柱体(41)を
    起立させ、回動支持アーム(60,60,60,60)
    の先端を浴槽(30)の内側に回動させて、人体支承ネ
    ット(50)を該回動支持アーム(60,60,60,
    60)上に載せて確認信号を入力すると、移動台車(2
    1)の駆動源(22)が移動台車(21)を所定距離ベ
    ッドの下方に戻して停止し、さらに、駆動源(3,3)
    でマット載置枠(11)を傾け、この状態でマット(1
    0)上の人を人体支承ネット(50)上に移動させ、 次に確認信号を入力すると、浴槽(30)の全体を再び
    完全にベッドの横まで移動させた後、該人体支承ネット
    (50)を一定距離吊り上げ、回動支持アーム(60,
    60,60,60)を戻して確認信号を入力すると、吊
    り紐式リフト(40,40)は乗せた人の足側が先に下
    降するように人体支承ネット(50)を傾斜させて浴槽
    (30)内に沈めるようになし、 入浴終了信号を入力させると、吊り紐式リフト(40,
    40)が人体支承ネット(50)をマット(10)より
    上方に吊り上げ、この状態を保って移動台車(21)の
    駆動源(22)が移動台車(21)を所定距離ベッドの
    下方に戻して停止し、次いで、吊り紐式リフト(40,
    40)が人体支承ネット(50)をマット(10)上に
    下ろすようになした制御盤(P)に連結してなる浴槽付
    きベッド。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009153949A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Ichiro Nagao バス付き看護ベッド
JP7012894B1 (ja) * 2021-06-25 2022-01-28 坂本 美穂 多機能ベッド

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