JPH06121819A - 入浴装置およびこの入浴装置を用いた入浴方法並びにこの入浴装置が搭載された移動入浴車 - Google Patents

入浴装置およびこの入浴装置を用いた入浴方法並びにこの入浴装置が搭載された移動入浴車

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JPH06121819A
JPH06121819A JP30172792A JP30172792A JPH06121819A JP H06121819 A JPH06121819 A JP H06121819A JP 30172792 A JP30172792 A JP 30172792A JP 30172792 A JP30172792 A JP 30172792A JP H06121819 A JPH06121819 A JP H06121819A
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bathtub
frame
bathing
stretcher
net
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JP30172792A
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Tokio Kainuma
勅夫 海沼
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動入浴車等に搭載でき、入浴作業および入
浴対象者の搬入、搬出作業を簡単に行うことのできる入
浴装置を実現すること。 【構成】 移動入浴車1は、その入浴室4に入浴装置5
が搭載されている。この入浴装置5は、昇降可能な浴槽
6と、これを跨ぐ状態に設置可能な移動式のストレッチ
ャー7から構成されている。ストレッチャー7は、架台
71と、その上枠72に対して昇降可能に支持された昇
降枠79を有している。上枠72に入浴対象者を乗せた
担架を乗せた状態で、担架および昇降枠79を、昇降す
る浴槽6によって昇降させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自力で入浴が出来ない
老人、身体障害者、病人等を入浴させるために使用する
入浴装置および、この入浴装置を用いた入浴方法に関す
るものである。さらに、本発明は、この入浴装置が搭載
された移動入浴車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自力で入浴が出来ない老人、病人等を入
浴させるための設備として移動入浴車が知られている。
この移動入浴車は、自動車の荷台に、浴槽および担架等
を搭載して、老人宅等に出向き、浴槽を下ろして、老人
宅内において、老人を入浴させる方式となっている。ま
た、入浴時の給湯を簡単に行うために、給湯設備が搭載
された移動入浴車も知られている。例えば、実公昭62
−26271号公報、同63−30429号公報、同6
3−30430号公報、同63−48263号公報等
に、この形式の移動入浴車が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の移動入浴車は、
浴槽を老人宅まで運搬していき、老人宅内に浴槽を持ち
込んで入浴させるようにしている。しかし、浴槽を家内
に持ち込んで入浴させる方式は、浴槽の運搬が重労働で
ある等の各種の問題点がある。
【0004】そこで、本発明者等は、特願平4−139
761号において、移動式担架(ストレッチャ)を用い
て、家内から老人等を自動車に搭載した浴槽に搬入して
入浴させる方式を提案している。
【0005】本発明は、この方式の移動入浴車において
利用するのに適した新規な入浴装置を提案することにあ
る。また、本発明は、この新規な入浴装置を用いた入浴
方法を提案することにある。さらに、本発明は、この新
規な入浴装置が搭載された移動入浴車を提案することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の入浴装置は次の構成を採用している。す
なわち、本発明の入浴装置は、基本的には、浴槽と、こ
の浴槽の昇降手段と、前記浴槽を跨ぐ状態に設置可能な
移動式ストレッチャーとを有している。
【0007】ここに、ストレッチャーは、昇降する前記
浴槽に干渉することのない寸法のキャスター付きの架台
と、この架台の上枠に対してその上方において昇降可能
に取り付けられた昇降枠と、この昇降枠を所定の高さ位
置に固定可能な昇降枠固定手段とを備えた構成となって
いる。
【0008】また、上記の昇降枠は、浴槽昇降手段によ
って上昇する浴槽の上縁に係合可能な係合位置および、
この浴槽上縁から外れた非係合位置に移動可能な係合部
材と、長尺状ネット部材の両端をそれぞれ着脱自在に取
付け可能な一対のネット取付け手段と、少なくとも一方
のネット取付け手段に取付けられたネット部材を所定量
だけ巻取り可能なネット巻取り手段とを備えている。
【0009】さらに、ストレッチャーの架台上枠には、
昇降する前記浴槽の上縁に係合可能な担架を載置可能と
なっている。
【0010】この構成の入浴装置による入浴は次のよう
にして行う。まず、ネット部材を敷いた担架上に入浴対
象者を寝かせて、当該担架を前記ストレッチャーの架台
上枠に乗せる。次に、担架を乗せたストレッチャーを、
浴槽を跨ぐ状態に設置する。
【0011】次に、ネット取付け手段に対してネット部
材の両端を取り付けると共に、ネット巻取り手段によっ
て所定の長さだけこのネット部材を巻取る。この結果、
ネット部材上の入浴対象者は、その頭および脚の側が担
架から持ち上がった状態になる。
【0012】この後は、昇降枠の係合部材が係合位置に
ある状態で、浴槽昇降手段によって浴槽を上昇させる。
この結果、上昇する浴槽の上縁に担架および昇降枠の係
合部材が乗り、この状態で、これらが浴槽と共に上昇す
る。
【0013】これらを所定の高さ位置まで上昇させた後
は、昇降枠を昇降枠固定手段によってその高さ位置に固
定し、しかる後に、浴槽を降下させる。これにより、担
架のみが浴槽と共に降下するので、担架をストレッチャ
ーの架台上枠から取り外すことができる。
【0014】担架を取り外した後は、再度浴槽を上昇さ
せて、再び当該浴槽の上縁上に昇降枠が乗った状態と
し、しかる後に、昇降枠固定手段を解除して、浴槽と共
に昇降枠を降下させる。
【0015】この後は、降下した昇降枠の係合部材を非
係合位置に退避させた後にネット巻取り手段によって巻
き取ったネット部材を緩めて、当該ネット部材上に乗っ
ている入浴対象者を浴槽内に沈めると共に、浴槽昇降手
段によって浴槽を適度な高さ位置に位置決めする。この
ようにして、ネット部材に乗った入浴対象者を浴槽内に
沈めて入浴させることができる。
【0016】ここに、このように構成した本発明の入浴
装置は、本発明者等が提案している上記の特願平4−1
39761号に開示の移動式担架(ストレッチャー)と
して用いることが適している。
【0017】
【実施例】以下に、図面を参照して本発明の実施例を説
明する。
【0018】全体構成 図1、2、3には、本発明を適用した移動入浴車の全体
構成を示してある。これらの図に示すように、本例の移
動入浴車1は、その荷台の部分が、仕切り板2によっ
て、運転席の側の設備室3と、その後ろ側に連続してい
る入浴室4に区画されている。設備室3内には、入浴に
必要なボイラー施設、温水タンク、制御装置等を含む給
湯設備ユニット31が搭載されている。また、ここから
温水あるいは冷水を供給するためのシャワーセット、入
浴室内を暖房するための温風装置等(図示せず)も装備
されている。なお、入浴後の浴槽等を消毒するために使
用する消毒液を貯留した消毒槽、およびここから消毒液
を散布するための散布器などを設置することが好まし
い。一方、入浴室4内には入浴装置5が搭載されてお
り、この入浴装置5は、浴槽6およびストレッチャー7
から基本的に構成されている。入浴室の後端面(車体後
端面)には、両開き扉41からなる出入り口が形成さ
れ、この両開き扉41の外側にはパワーゲート42が搭
載されている。
【0019】入浴装置の構成
【0020】(浴槽およびその昇降機構)図4乃至図8
を参照して浴槽の部分の構成を説明する。浴槽6は、鋼
製あるいはステンレススチール製などのパイプを組み合
わせて構成した浴槽受け架台61上に支持されている。
この浴槽受け架台61の下端の両側枠62、63は、上
下に伸縮可能なリンク機構64、65を介して、入浴室
床面43に設置した床面架台66上に支持されている。
リンク機構64、65には油圧シリンダ67が連結され
ており、このシリンダを油圧機構68によって伸縮させ
ることにより、浴槽受け架台61上に支持された浴槽を
昇降させることが可能である。
【0021】ここに、床面架台66の左右には、後述す
るストレッチャーのキャスターを、入浴室内の長手方向
に案内するためのガイドレール69a、69bが付設さ
れている。また、床面架台66は、入浴室床面43に形
成した短手方向に延びる前後一対の案内溝(図1参照)
44a、44bに沿って左右に移動可能となっている。
この移動を行うためのスライド機構は公知の機構を利用
することができ、入浴室床面内に組み込むことができ
る。
【0022】なお、浴槽6の形状は、図9、10、11
に示すように、入浴者の首から下の部分を入浴させるた
めの浴槽部分6aと、洗髪用の浴槽部分6bから成る二
槽式のものを採用している。
【0023】(ストレッチャーの構成)図12乃至15
を参照してストレッチャーの構成を説明する。ストレッ
チャー7は、昇降する浴槽6に干渉することのない寸法
のキャスター付きの架台71を有している。この架台7
1の上枠72は、浴槽6がその内部を昇降可能な大きさ
の矩形枠となっている。この上枠72は、4本の脚73
によって支持されており、これらの脚73の下端にはそ
れぞれキャスター74が取付けられている。したがっ
て、架台全体が移動可能となっている。左右の一対の脚
74の下端側は、それぞれ長手方向に延びる連結材75
によって連結されている。また、各脚74の上端と上枠
72の結合部分には、それぞれ補強用プレート76が溶
接されている。この架台の前端側は、図14に示すよう
に、最も降下した位置にある浴槽6を跨いだ状態で通過
可能な大きさに設定されている。したがって、この架台
71を、その前端側から浴槽6を跨ぐ状態に設置するこ
とが可能である。
【0024】この架台71の矩形の上枠72の前後枠7
2a、72bには、一方の側に寄った位置に、垂直に延
びる矩形断面の昇降案内ポール77が取付けられてい
る。このポール77には、上方側から昇降可能な状態で
筒状の摺動パイプ78が取付けられている。そして、こ
の摺動パイプ78の中程の高さ位置に、上記上枠72と
ほぼ同一形状の昇降枠79が片持ち状態で水平に取付け
られている。このように、昇降枠79は、架台71に対
して昇降可能に支持されている。昇降枠79の摺動パイ
プ78に対する取付け強度を高めるために、昇降枠79
の前後枠79a、79bの下側と摺動パイプ78の間に
は補強材80が取付けられている。
【0025】ここで、図16および図17に示すよう
に、各摺動パイプ78の内側面には、押し込み可能な昇
降枠固定ピン78aが取付けられている。通常は図16
に示すように固定ピン78aは押し出された非固定状態
にある。しかし、昇降枠と共に摺動パイプ78が所定の
高さ以上に上昇した場合には、図17に示すように、こ
の固定ピン78aを押し込むことにより、これを案内ポ
ール77の上端に係合できる。このように固定ピン78
aを押し込むことにより、昇降枠79を所定の高さ位置
に固定できる。この固定ピン78aによって昇降枠固定
手段が構成されている。昇降枠固定手段としては、この
他の構成のものを採用してもよい。
【0026】また、各摺動パイプ78の内側面には、上
昇する浴槽6の上縁6aに係合可能なフック片81が取
付けられている。このフック片81の元端側は、図12
および図12に示すように、内側面から直角に突出した
状態(係合位置)および、内側面に折り畳まれた状態
(非係合状態)となるように旋回可能に取付けられてい
る。このフック片とは異なる形状又は構造の係合部材を
採用することも出来る。
【0027】次に、昇降枠79の前枠79aの内側に
は、これと平行に延びるネット巻取り用パイプ82が回
転自在に支持されている。このネット巻取り用パイプ8
2の一方の端には、このパイプ82を回転させるための
ハンドル83が取付けられている。また、このパイプ8
2の側面には、後述するネットの前側端に形成したルー
プを横方向から差し込むことにより取付け可能な一対の
取付け片84a、84bが形成されている。同様に、昇
降枠79の後枠79bの側面にも、ネット部材の後側端
に形成したループを取付け可能な一対の取付け片85
a、85bが形成されている。さらに、ネット巻取り用
のハンドル83を固定するための固定ピン86が、昇降
枠79の側枠79cに形成されている。ネットの取付け
構造およびネットの巻取り機構として、本例とは異なる
形状あるいは構造のものを採用してもよい。また、ネッ
トの巻取り機構を昇降枠79の前枠側にも設けるように
してもよい。
【0028】なお、本例においては、昇降枠79の一方
の側の枠部分79dが、前後枠79a、79bに対して
水平状態から垂直状態まで旋回可能な状態で取付けられ
ている(図14、15参照)。この旋回可能な枠部分7
9dを垂直に上げることにより、側方から、後述する担
架を容易に上枠71の上に挿入可能となっている。
【0029】担架およびネットの構成 図18には本例に使用する担架を示してある。この担架
9は、矩形枠91と、この前後端から突出している把手
92と、矩形枠に張ったパンチングメタル93から構成
された一般的に使用されているものである。この担架9
は、想像線で示すように、架台上枠71の上に乗せるこ
とのできる長さに設定されている。図19には本例で使
用するネットを示してある。このネット10は、不織布
などからなる太巾のテープを縦横に孔空き状態に織って
形成したものであり、その前後端には、それぞれ一対の
ループ11a、11bが形成されている。これらのルー
プ11a、11bは、上述した取付け片84a、84b
および85a、85bにそれぞれ取付け可能となってい
る。
【0030】入浴動作の説明 まず、初期状態においては、入浴室4内において浴槽6
の上を跨ぐ状態にストレッチャー7が設置されている。
また、担架9およびネット10も所定の場所に搭載され
ている。この状態にある移動入浴車1を例えば寝たきり
の老人宅に乗り付ける。この後は、パワーゲート42を
開くと共に、両開き扉41を開けて、ネット10を乗せ
た担架9を上枠71に乗せた状態でストレッチャー7を
外に運び出す。図2の想像線で示す状態は、パワーゲー
ト42上にストレッチャー7を乗せて、このパワーゲー
ト42を降下させる途中の状態を示してある。
【0031】このストレッチャー7を老人宅内に運び入
れて、老人をネット10を敷いた状態で担架9に乗せ
る。この時に、昇降枠79の側枠79dを上方に旋回さ
せることにより、老人を乗せた担架9をストレッチャー
7の上枠71上に横方から設置する作業を容易に行うこ
とができる。そして、老人をバスタオル等で包み、スト
レッチャー7を再び移動入浴車1の入浴室4内に運び入
れて、お湯を張った浴槽6を跨いだ状態にこのストレッ
チャー7を設置して固定する。図20には、この時の状
態を示してある。この後に老人の衣服を脱がす。
【0032】次に、ネット取付け片84a、84bおよ
び85a、85bに対して、ネット10の前後端のルー
プ11a、11bを取り付ける。そして、ネット巻取り
用のハンドル83により、ネット10を所定の長さだけ
巻取り、ハンドル83を固定ピン86に固定する。この
結果、図21に示すように、ネット10上の老人は、そ
の頭および脚の側が担架9から持ち上がった状態にな
る。
【0033】次に、油圧シリンダ67により浴槽6を予
め定めた高さ位置まで上昇させる。ここに、上昇する浴
槽6の上縁6aに担架9および昇降枠79の係合片81
が乗るので、この後は、浴槽6と共に、担架9および昇
降枠79も一緒に上昇する。図22には、予め定めた高
さ位置まで浴槽を上昇させた状態を示してある。
【0034】この後は、昇降枠固定ピン78aを用いて
昇降枠79をその高さ位置に固定して、浴槽6を降下さ
せる。この結果、浴槽6と共に、その上縁6aに乗って
いる担架9のみが降下する。図23には、浴槽6を降下
し終えた状態を示してあり、この状態においては、上方
に固定されている昇降枠79に張ったネット10上に乗
っている老人Pが担架9から殆ど浮いた状態になる。こ
の状態で、担架9を横方向に引き出す。
【0035】担架9を引き出した後は、再度浴槽6を上
昇させて、再び当該浴槽の上縁6a上に昇降枠79が乗
った状態とし、しかる後に、昇降枠固定用ピン78aを
解除して、浴槽6と共に昇降枠79を降下させる。
【0036】この後は、降下した昇降枠79のフック部
材81を非係合位置に退避させた後に、ハンドル83を
回してネット10を緩める。これにより、ネット10上
の老人をお湯を張った浴槽6内に沈めることができる。
【0037】このようにした後は、浴槽6を入浴作業の
し易い高さ位置に調整して、そこに固定して、老人に入
浴させる。図24には入浴作業時の状態を示してある。
【0038】この入浴作業においては、浴槽6の両側に
それぞれ1人づつの介助者が付くのが一般的である。本
例においても、入浴室4の巾が十分な場合にはこのよう
にして入浴作業を行う。しかし、入浴室4の巾が狭い場
合には、次のようにして入浴作業を行う。まず、スライ
ド機構によって浴槽6およびその上に跨がっているスト
レッチャー7を左右の一方の側に寄せて、他方の側に介
助者の作業スペースを確保する。このようにして、2人
の介助者が浴槽の一方の側に立って入浴作業を行う。反
対側で作業を行う場合には、スライド機構により浴槽お
よびストレッチャーを反対側に移動させればよい。この
ように、本例においては、巾の狭い入浴室内においても
入浴作業を支障なく行うことができる。
【0039】入浴作業の終了後は、上記の手順と全く逆
の手順を踏んで、老人を浴槽内から引き上げて、ストレ
ッチャー7に乗せた担架9上に老人を乗せた状態にす
る。この後は、老人の体を拭いた後に、老人を毛布など
で包み、入浴室4から運びだして、老人宅内に入れる。
以上のようにして入浴作業が終了する。
【0040】なお、本例は、老人等を入浴させるための
移動入浴車に関するものであるが、人間以外の生き物、
例えば猫、犬などの動物を入浴させるためにも適用でき
る。また、本例は移動入浴車に本発明の入浴装置を搭載
した実施例であるが、病院などの固定構造物内に、本発
明の入浴装置を単独で設置して、建物内の別の場所、あ
るいは建物の外から老人等を搬入して入浴させるために
利用することもできる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の入浴装置
は、浴槽を昇降可能にし、この浴槽を跨ぐ状態に設置可
能にストレッチャーを構成してある。さらに、昇降する
浴槽によってストレッチャーの昇降枠も昇降可能な構成
としてある。したがって、ストレッチャーの乗せた老人
等の入浴対象者の入浴動作を、重労働を伴うことなく簡
単に行うことができる。また、昇降枠および担架の昇降
を浴槽の昇降機構を利用することができるので、単一の
昇降機構を設置すればよく、その分構造を簡単にするこ
とができる。
【0042】また、本発明の入浴装置を搭載した移動入
浴車を利用すれば、入浴作業を簡単に行うことができる
と共に、老人宅などのからの入浴対象者の搬入、および
搬出作業も簡単に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である移動入浴車を、入浴室
の内部構造が分かる状態で示す平面図である。
【図2】移動入浴車を、入浴室の内部構造が分かる状態
で示す側面図である。
【図3】移動入浴車を、入浴室の内部構造が分かる状態
で示す後面図である。
【図4】移動入浴車に搭載された浴槽の部分を示す平面
図である。
【図5】移動入浴車に搭載された浴槽の部分を示す側面
図である。
【図6】移動入浴車に搭載された浴槽の部分を示す端面
図である。
【図7】浴槽の受け架台を示す平面図である。
【図8】浴槽の床面架台を示す平面図である。
【図9】浴槽を示す平面図である。
【図10】浴槽の側面図である。
【図11】浴槽の端面図である。
【図12】ストレッチャーの平面図である。
【図13】ストレッチャーの側面図である。
【図14】ストレッチャーの前端を示す端面図である。
【図15】ストレッチャーの後端を示す端面図である。
【図16】ストレッチャーの昇降枠を固定するための固
定構造を示す説明図である。
【図17】ストレッチャーの昇降枠を固定するための固
定構造を示す説明図である。
【図18】担架を示す平面図である。
【図19】ネットを示す平面図である。
【図20】入浴作業を示すための説明図である。
【図21】入浴作業を示すための説明図である。
【図22】入浴作業を示すための説明図である。
【図23】入浴作業を示すための説明図である。
【図24】入浴作業を示すための説明図である。
【符号の説明】
1・・・移動入浴車 4・・・入浴室 5・・・入浴装置 6・・・浴槽 6a・・・浴槽の上縁 67・・・油圧シリンダ 7・・・ストレッチャー 71・・・架台 72・・・架台上枠 77・・・昇降案内ポスト 78・・・摺動パイプ 78a・・・固定ピン 79・・・昇降枠 79d・・・旋回可能な側枠 81・・・フック片 82・・・ネット巻取り用パイプ 83・・・ネット巻取り用ハンドル 84a、84b、85a、85b・・・ネット取付け片 9・・・担架 10・・・ネット 11a、11b・・・ループ P・・・老人(入浴対象者)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽と、この浴槽の昇降手段と、前記浴
    槽を跨ぐ状態に設置可能な移動式ストレッチャーとを有
    し、 前記ストレッチャーは、昇降する前記浴槽に干渉するこ
    とのない寸法のキャスター付きの架台と、この架台の上
    枠に対してその上方において昇降可能に取り付けられた
    昇降枠と、この昇降枠を所定の高さ位置に固定可能な昇
    降枠固定手段とを備え、 この昇降枠は、前記浴槽昇降手段によって上昇する浴槽
    の上縁に係合可能な係合位置および、この浴槽上縁から
    外れた非係合位置に移動可能な係合部材と、長尺状ネッ
    ト部材の両端をそれぞれ着脱自在に取付け可能な一対の
    ネット取付け手段と、少なくとも一方のネット取付け手
    段に取付けられたネット部材を所定量だけ巻取り可能な
    ネット巻取り手段とを具備しており、 前記ストレッチャーの架台上枠には、昇降する前記浴槽
    の上縁に係合可能な担架を載置可能となっていることを
    特徴とする入浴装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の入浴装置を用いた入浴
    方法であって、 前記ネット部材を敷いた担架上に入浴対象者を寝かせ
    て、当該担架を前記ストレッチャーの架台上枠に乗せ、 当該ストレッチャーを、前記浴槽を跨ぐ状態に設置し、 前記ネット取付け手段に対してネット部材の両端を取り
    付けると共に、前記ネット巻取り手段によって所定の長
    さだけこのネット部材を巻取り、 前記昇降枠の係合部材が係合位置にある状態で、前記浴
    槽昇降手段によって浴槽を上昇させることにより、当該
    上昇する浴槽の上縁に乗った前記担架および前記昇降枠
    を一緒に所定の高さ位置まで上昇させ、 上昇した前記昇降枠を前記昇降枠固定手段によってその
    高さ位置に固定し、 前記浴槽昇降手段により浴槽を降下させて、当該浴槽と
    共に降下した前記担架をストレッチャーの架台上枠から
    外し、 再度浴槽を上昇させることにより、当該浴槽の上縁上に
    前記昇降枠が乗った状態とし、しかる後に、前記昇降枠
    固定手段を解除して、浴槽と共に当該昇降枠を降下さ
    せ、 降下した昇降枠の係合部材を非係合位置に退避させた後
    に前記ネット巻取り手段によって巻き取ったネット部材
    を緩めて、当該ネット部材上に乗っている入浴対象者を
    浴槽内に沈めると共に、浴槽昇降手段によって浴槽を適
    度な高さ位置に位置決めして、入浴対象者を入浴させる
    ことを特徴とする入浴方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の入浴装置が搭載されて
    いることを特徴とする移動入浴車。
JP30172792A 1992-10-13 1992-10-13 入浴装置およびこの入浴装置を用いた入浴方法並びにこの入浴装置が搭載された移動入浴車 Pending JPH06121819A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001286461A (ja) * 2000-04-05 2001-10-16 Toshiba Corp X線ct装置搭載車
JP2003334216A (ja) * 2002-05-20 2003-11-25 Emedica Kk 車椅子
KR102080098B1 (ko) * 2019-01-15 2020-02-21 이도훈 목욕차량

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