JP2001310839A - 原稿搬送装置 - Google Patents

原稿搬送装置

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JP2001310839A
JP2001310839A JP2000127884A JP2000127884A JP2001310839A JP 2001310839 A JP2001310839 A JP 2001310839A JP 2000127884 A JP2000127884 A JP 2000127884A JP 2000127884 A JP2000127884 A JP 2000127884A JP 2001310839 A JP2001310839 A JP 2001310839A
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JP2000127884A
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English (en)
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Masayuki Tsunoda
昌之 角田
Shuji Fujisawa
修二 藤澤
Masaki Deguchi
正樹 出口
Kuniaki Araishi
邦亮 新石
Hideki Kitagawa
英樹 北川
Kazuhito Takaoka
一仁 高岡
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Kyocera Mita Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿の先端がレジストローラ対18まで達し
ていない原稿不送りの現象が発生した場合、該原稿不送
り状態を解消すること。 【解決手段】 ピックアップローラ14及び分離ローラ
対16と、それらの下流側に配置されたレジストローラ
対18とを備えた原稿搬送装置。ピックアップローラ1
4及び分離ローラ対16により搬送された原稿の先端が
レジストローラ対18まで到達していない不送りの状態
を検出しうる原稿検出スイッチSW3と、原稿検出スイ
ッチSW3により原稿の不送りが検出された場合に、ピ
ックアップローラ14及び分離ローラ対16、レジスト
ローラ対18の順に原稿の搬送作動を再起動させる制御
装置50とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給紙ローラ手段
と、給紙ローラ手段の下流側に配置されたレジストロー
ラ対とを備えた原稿搬送装置、更に詳しくは、例えば、
静電複写機、レーザプリンタ、ファクシミリ等の画像形
成機あるいは画像読取装置に備えられた原稿搬送装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】画像形成機、例えば静電複写機に備えら
れている原稿搬送装置の一つの典型例は、ピックアップ
ローラと、ピックアップローラの下流側に配置された分
離ローラ対と、分離ローラ対の下流側に配置されたレジ
ストローラ対と、レジストローラ対の下流側に配置され
た複数の搬送ローラ対とを備えている。原稿搬送径路の
途中には画像読取位置が配置され、原稿搬送径路は画像
読取位置の上流側においてほぼ反転するよう構成されて
いる。原稿搬送径路の上流端の延長上には原稿給紙テー
ブルが配設され、原稿搬送径路の下流端の延長上には原
稿排出トレイが配設されている。
【0003】原稿給紙テーブルに例えば複数枚からなる
1セットの原稿がセットされ、複写機に備えられたコピ
ー開始キーがONされると、ピックアップローラ、及び
分離ローラ対の被駆動ローラが回転駆動される。原稿給
紙テーブル上にセットされた原稿は、ピックアップロー
ラによって上面側から通常複数枚、分離ローラ対に送ら
れる。分離ローラ対に送られた複数枚の原稿は、分離ロ
ーラ対により最上部の1枚のみが分離されてレジストロ
ーラ対に向けて搬送される。原稿の先端が分離ローラ対
の直下流位置に配置された給紙センサに検出されてから
所定の距離だけ移動すると、ピックアップローラ、及び
分離ローラ対における被駆動ローラの回転駆動が停止さ
れる。原稿は、その先端がレジストローラ対のニップ部
に押圧されかつ先端部にたわみが形成された状態で停止
させられる(一次給紙終了)。所定時間経過後、レジス
トローラ対及び複数の搬送ローラ対は原稿搬送方向に回
転駆動される(二次給紙開始)。原稿はレジストローラ
対により搬送ローラ対に送られ、最終的には最下流に位
置する排出ローラ対により原稿排出トレイ上に排出され
る。
【0004】以上のとおりにして原稿搬送装置により搬
送される原稿の画像は、原稿搬送経路の途中に配設され
た画像読取位置を通過する過程において、複写機に配設
された画像読取装置に含まれる画像読取手段によって読
み取られ、記憶装置により画像情報として記憶される。
記憶装置により記憶された画像情報は、原稿搬送装置の
上記搬送動作に並行して行なわれる、複写機の画像形成
手段の作動により、用紙に転写・定着される。画像形成
手段による画像形成動作の繰り返しによって全原稿の画
像の複写、すなわちコピーが行なわれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記原稿搬送装置にお
いては、先端がレジストローラ対のニップ部に押圧され
かつ先端部にたわみが形成された状態で停止させられた
原稿は、レジストローラ対が回転駆動されることによ
り、下流側の搬送ローラ対に向けて搬送されはじめる
(二次給紙開始)。しかしながら、原稿の先端がレジス
トローラ対のニップ部まで到達していない場合には、レ
ジストローラ対が回転駆動されても原稿は搬送されず、
二次給紙は開始されないことになる。分離ローラ対にお
ける被駆動ローラの回転駆動にもかかわらず、原稿の先
端がレジストローラ対のニップ部まで到達できないの
は、例えば、コピーされた用紙を原稿として使用する場
合、用紙の表面に定着オイルが付着して表面の摩擦係数
が低下するので、分離ローラ対における被駆動ローラと
用紙との間に滑りが生成されることに起因する。
【0006】本発明の目的は、原稿の先端がレジストロ
ーラ対まで達していない原稿不送りの現象が発生した場
合、原稿をレジストローラ対に向けて再送りすることに
より原稿不送り状態を解消することを可能にする、新規
な原稿搬送装置を提供することである。
【0007】本発明の他の目的は、原稿の先端がレジス
トローラ対まで達していない原稿不送りの現象が発生し
た場合、滑り易い原稿であってもレジストローラ対に向
けて確実に再送りすることを可能にし、原稿不送り状態
を解消することを可能にする、新規な原稿搬送装置を提
供することである。
【0008】本発明の更に他の目的は、原稿の先端がレ
ジストローラ対まで達していない原稿不送りの現象が発
生した場合、滑り易い原稿であっても滑り易さに応じた
再送り量でレジストローラ対に向けて再送りすることを
可能にし、原稿の先端がレジストローラ対のニップ部に
対し過剰に送られると発生するしわ、あるいは折れ等の
不具合を防止しながら原稿不送り状態を解消することを
可能にする、新規な原稿搬送装置を提供することであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、給紙ロ
ーラ手段と、給紙ローラ手段の下流側に配置されたレジ
ストローラ対とを備えた原稿搬送装置において、給紙ロ
ーラ手段により搬送された原稿の先端がレジストローラ
対まで到達していない不送りの状態を検出しうる原稿不
送り検出手段と、原稿不送り検出手段により原稿の不送
りが検出された場合に、給紙ローラ手段、レジストロー
ラ対の順に原稿の搬送作動を再起動させる制御装置とを
備えている、ことを特徴とする原稿搬送装置、が提供さ
れる。
【0010】原稿不送り検出手段は、レジストローラ対
の下流側に配置されてレジストローラ対により搬送され
る原稿を検出することができる原稿検出器により構成さ
れている、ことが好ましい。給紙ローラ手段を駆動する
給紙駆動手段を備え、制御装置による再起動は複数回繰
り返して行なうことができるよう構成され、再起動が複
数回繰り返して行なわれる場合、制御装置は、再起動の
回数が1回増える毎に給紙ローラ手段による原稿の再送
り量が前回の再送り量よりも増加するよう給紙駆動手段
を作動制御する、ことが好ましい。給紙駆動手段はパル
スモータを含み、制御装置は、パルスモータの再起動の
回数が1回増える毎に、パルスモータに供給する1再起
動当たりのパルス数が前回の再起動当たりのパルス数よ
りも増加するよう、パルスモータを作動制御する、こと
が好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
原稿搬送装置の好適実施形態を添付図面を参照して更に
詳細に説明する。図1を参照して、その一部のみを示す
複写機100は、直方体状の複写機本体102を備えて
いる。複写機本体102の上面には原稿搬送装置10が
配設されている。複写機本体102内に配設される各種
機器類、装置類それら自体は周知の構成を利用すること
でよく、したがって以下にその概要を図示しないで説明
する。複写機本体102内において、その最上部位置に
は画像読取装置103が配置されている。画像読取装置
103は、原稿搬送装置10に対応した下方位置に配置
され、画像読取手段、例えばCCDイメージセンサから
構成される画像読取手段及び、光源を含む光学系等を備
えている。原稿搬送装置10の原稿搬送径路の途中に
は、画像読取装置103に対応して原稿読取位置P(図
2参照)が設けられている。画像読取装置103よりも
下方位置には、レーザ光走査手段が配設され、レーザ光
走査手段よりも下方位置には、画像形成搬送経路が、複
写機本体102の横方向(図1において左右方向)に延
在するよう配置されている。複写機本体102内にはま
た、画像形成搬送経路に関連して、画像形成手段が配設
されている。画像形成手段は、感光体ドラム、感光体ド
ラムの周囲に配置された、主帯電器、現像器、転写ロー
ラ、クリーナ、図示しない除電器等の作像エレメントを
備えている。画像形成手段はまた、画像形成搬送経路に
おける、感光体ドラムよりも下流位置に配置された定着
装置、定着装置よりも下流側に配設された排出ローラ対
等を備えている。画像形成搬送経路における、感光体ド
ラムよりも上流位置(図1において右側の位置)には、
その上流から下流に向かって、搬送ローラ対及びレジス
トローラ対等がその順に配置されている。複写機本体1
02内の下方位置には複数の給紙カセットが配設され、
各給紙カセットに収容された用紙は、各給紙カセットに
対応して配設されたピックアップローラ、分離ローラ対
等により画像形成搬送経路の上記搬送ローラ対に向けて
送り出されるよう構成されている。画像形成搬送経路に
おける、感光体ドラムに対応した位置には搬送ベルト機
構が配置されている。上記転写ローラは、搬送ベルト機
構に含まれる搬送ベルトを挟んで感光体ドラムの外周面
に対向するよう配置されている。
【0012】図1及び図2を参照して、原稿搬送装置1
0は、ピックアップローラ14と、ピックアップローラ
14の下流側に配置された分離ローラ対16と、分離ロ
ーラ対16の下流側に配置されたレジストローラ対18
と、レジストローラ対18の下流側に配置された複数の
搬送ローラ対20、22、24及び26と、ピックアッ
プローラ14、分離ローラ対16及びレジストローラ対
18を回転駆動する、共通の給紙モータM1を含む給紙
駆動手段Aと、複数の搬送ローラ対20、22、24及
び26を回転駆動する、共通の搬送モータM2を含む搬
送駆動手段Bと、給紙モータM1及び搬送モータM2の
作動を含む原稿搬送装置10の作動を制御する制御装置
50(図3参照)とを備えている。ピックアップローラ
14、分離ローラ対16、レジストローラ対18及び複
数の搬送ローラ対20、22、24及び26は、原稿搬
送装置10の原稿搬送径路13に沿って配置されてい
る。ピックアップローラ14はそれ自体が被駆動ローラ
である。また、分離ローラ対16は被駆動ローラ(給紙
ローラ)16aと、分離コロ16bとから構成されてい
る。分離ローラ対16の分離コロ16bは、図示しない
トルクリミッタを介して給紙駆動手段Aに駆動連結され
た反転トルク付与ローラであり、ピックアップローラ1
4から原稿が重送された場合にのみ、2枚目以降の原稿
の重送を防止するために反転トルクが付与されるよう構
成されている。分離コロ16bは、分離ローラ対16に
よって1枚の原稿のみが搬送される場合には被駆動ロー
ラ16aに連れ回りさせられるよう機能する。分離ロー
ラ対16それ自体は周知の構成を利用することでよい。
ピックアップローラ14、及び分離ローラ対16の被駆
動ローラ16aは給紙ローラ手段を構成する。
【0013】レジストローラ対18は被駆動ローラ18
aと従動ローラ18bとから構成されている。複数の搬
送ローラ対20、22、24及び26は、搬送ローラ対
20、22、24及び26の各々のうち最上流に配置さ
れた搬送ローラ対20と、搬送ローラ対20の下流側に
おける原稿搬送径路13に設けられかつ画像読取位置P
の上流側に配置された上流側搬送ローラ対22、画像読
取位置Pの下流側に配置された下流側搬送ローラ対24
及び下流側搬送ローラ対24の下流側に配置された排出
ローラ対26とから構成されている。原稿搬送径路13
は、分離ローラ対16の下流側から搬送ローラ対20ま
ではほぼ水平に延びているが、搬送ローラ対20と画像
読取位置Pとの間で反転するよう湾曲して形成されてい
る。排出ローラ対26は、原稿を原稿排出トレイ12上
に排出しうるよう、原稿搬送経路13の最下流位置に配
置されている。
【0014】ピックアップローラ14の鉛直方向下方位
置にはセット原稿押さえ板28が配設されている。セッ
ト原稿押さえ板28は、給紙ソレノイドSOLにより図
2において実線で示す非作用位置と、原稿給紙テーブル
11上にセットされた原稿の先端部をピックアップロー
ラ14に向けて押圧する作用位置(図2において2点鎖
線で示す位置)とに選択的に強制又は位置付けられるよ
う構成されている。セット原稿押さえ板28の下流側に
は原稿セットスイッチSW1が配設されている。原稿セ
ットスイッチSW1の直下流位置であって分離ローラ対
16の直上流位置には、原稿給紙テーブル11にセット
される原稿先端位置を規定する原稿ストップ壁29が配
設されている。分離ローラ対16の下流側には原稿の先
端あるいは後端を検出することができる原稿検出器を構
成する給紙センサS1が配設されている。給紙センサS
1は、原稿の先端を検出するためのセンサとして、ある
いはまた、分離ローラ対16のニップ部を抜け出た原稿
の後端を検出するセンサとして、それぞれ機能すること
ができる。搬送ローラ対20と上流側搬送ローラ対22
との間には、画像読取装置103による、原稿の画像読
取動作のタイミングをとるためのタイミングスイッチS
W2が配設されている。レジストローラ対の下流側に
は、配置されてレジストローラ対18により搬送される
原稿の先端あるいは後端を検出することができる原稿検
出器である原稿検出スイッチSW3が配設されている。
原稿検出スイッチSW3は反転スイッチでもある。本発
明において、原稿検出スイッチSW3は、後の説明から
明らかにされるように、給紙ローラ手段を構成するピッ
クアップローラ14、及び分離ローラ対16の被駆動ロ
ーラ16aにより搬送された原稿の先端がレジストロー
ラ対18まで到達していない不送りの状態を検出するこ
とができる原稿不送り検出手段を構成する。実施形態に
おいて、原稿セットスイッチSW1、タイミングスイッ
チSW2及び原稿検出スイッチSW3はマイクロスイッ
チから構成され、給紙センサS1は光学式反射型センサ
から構成されている。
【0015】ピックアップローラ14、分離ローラ対1
6及びレジストローラ対18の被駆動ローラ14a、1
6a及び18aは、それぞれ給紙駆動手段Aにより回転
駆動されるよう構成されている。すなわち、給紙駆動手
段Aは、駆動源、具体的には電動モータであるパルスモ
ータからなる給紙モータM1と、給紙モータM1とピッ
クアップローラ14及び分離ローラ対16の被駆動ロー
ラ16aとを駆動連結する第一の給紙動力伝達機構と、
給紙モータM1とレジストローラ対18の被駆動ローラ
18bとを駆動連結する第二の給紙動力伝達機構とから
構成されている。第一の給紙動力伝達機構は、給紙クラ
ッチCL、ワンウェイクラッチOWC1、図示しない複
数のギヤ等から構成されている。なお分離ローラ対16
の分離コロ16bは図示しないトルクリミッタを介して
図示しない複数のギヤに駆動連結されている。第二の給
紙動力伝達機構は、ワンウェイクラッチOWC2、図示
しない複数のギヤ等から構成されている。
【0016】給紙モータM1が正転駆動されかつ給紙ク
ラッチCLがONされると、給紙モータM1の回転駆動
力は、第一の給紙動力伝達機構におけるワンウェイクラ
ッチOWC1及び複数のギヤを介してピックアップロー
ラ14及び分離ローラ対16の被駆動ローラ16aに伝
達され、ピックアップローラ14及び分離ローラ対16
の被駆動ローラ16aは原稿搬送方向(図2においては
時計方向)に回転駆動される。このとき第二の給紙動力
伝達機構のワンウェイクラッチOWC2は回転フリーの
状態となり、給紙モータM1の回転駆動力はレジストロ
ーラ対18の被駆動ローラ18aには伝達されず、レジ
ストローラ対18aは非駆動状態とされる。一方、給紙
モータM1が逆転駆動されると、給紙モータM1の回転
駆動力は、第二の給紙動力伝達機構におけるワンウェイ
クラッチOWC2及び複数のギヤを介してレジストロー
ラ対18の被駆動ローラ18aに伝達され、レジストロ
ーラ対18の被駆動ローラ18aは原稿搬送方向(図2
においては反時計方向)に回転駆動される。このとき給
紙クラッチCLはOFFされており、第一の給紙動力伝
達機構のワンウェイクラッチOWC1は回転フリーの状
態となって、給紙モータM1の回転駆動力はピックアッ
プローラ14及び分離ローラ対16の被駆動ローラ16
aには伝達されず、ピックアップローラ14及び分離ロ
ーラ対16の被駆動ローラ16aは非駆動状態とされ
る。
【0017】他方、複数の搬送ローラ対20、22、2
4及び26は搬送駆動手段Bにより回転駆動されるよう
構成されている。すなわち、搬送駆動手段Bは、駆動
源、具体的には電動モータであるパルスモータからなる
搬送モータM2と、搬送モータM2と複数の搬送ローラ
対20、22、24及び26の被駆動ローラ20a、2
2a、24a及び26aとを駆動連結する搬送動力伝達
機構とから構成されている。搬送動力伝達機構は図示し
ない複数のギヤから構成されている。搬送モータM2が
正転駆動されると、搬送モータM2の回転駆動力は、搬
送動力伝達機構の複数のギヤを介して複数の搬送ローラ
対20、22、24及び26の被駆動ローラ20a、2
2a、24a及び26aに伝達され、複数の搬送ローラ
対20、22、24及び26の被駆動ローラ20a、2
2a、24a及び26aは原稿搬送方向に回転駆動され
る(図2においては、搬送ローラ対20、上流側搬送ロ
ーラ対22及び下流側搬送ローラ対24の被駆動ローラ
20a、22a及び24aは反時計方向、排出ローラ対
26の被駆動ローラ26aは時計方向に回転駆動され
る)。
【0018】原稿搬送装置10には両面コピーのための
第一反転搬送路30、反転戻り径路31及び第二反転搬
送路32が配設されている。第一反転搬送路30は、レ
ジストローラ対18の直下流位置から分岐して反転しな
がら上方に向かって延び、更に、原稿搬送装置10の天
井部の内側に沿ってレジストローラ対18、ピックアッ
プローラ14よりも上方を原稿給紙テーブル11の方向
にほぼ水平に延びるよう配設されている。第一反転搬送
路30が反転する部分における中間位置には反転ローラ
33及び反転コロ34が配設されている。反転コロ34
は、図示しないソレノイドにより、反転ローラ33から
離隔した非作用位置と、反転ローラ33に加圧ニップさ
れた作用位置とに選択的に位置付けられる。第一反転搬
送路30の分岐部には反転分岐ガイド35が配設されて
いる。反転分岐ガイド35は図示しないソレノイドによ
り、原稿を搬送ローラ対20に向けて案内する非反転ガ
イド位置(図2において実線で示す位置)と、原稿を第
一反転搬送路30に向けて案内する図示しない反転ガイ
ド位置とに選択的に位置付けられる。反転戻り径路31
は、第一反転搬送路30の、反転ローラ33の下流側か
ら斜め下方に向かって延び、原稿搬送径路13の、搬送
ローラ対20の直上流位置に合流するよう配設されてい
る。第二反転搬送路32は、原稿搬送径路13の、下流
側搬送ローラ対24の直下流位置から分岐して反転しな
がらレジストローラ対18の直上流位置に合流するよう
配設されている。第二反転搬送路32の分岐部には、排
出分岐ガイド36が配設されている。排出分岐ガイド3
6は、図示しないソレノイドにより、原稿を排出ローラ
対26に向けて案内する非反転ガイド位置(図2におい
て実線で示す位置)と、原稿を第二反転搬送路32に向
けて案内する図示しない反転ガイド位置とに選択的に位
置付けられる。両面コピーのための上記した反転機構そ
れ自体は周知の構成を利用することでよく、またそれ自
体の構成及び作用は本発明の特徴をなすものではないの
で、説明は以上に止める。
【0019】複写機本体102の上面の一部領域にはガ
ラス板37が水平に延在するよう配設され、原稿搬送装
置10の、ガラス板37と対応する領域には原稿押さえ
板38が配設されている。原稿搬送装置10は、その後
側(図1及び図2において裏面側)の端部と、複写機本
体102の対応する後側端部との間に配設された図示し
ないヒンジ手段を介して複写機本体102のガラス板3
7を含む上面に対し開閉自在である。例えば本等の原稿
の画像を読み取る場合には、原稿搬送装置10を開いて
原稿面がガラス板37に当接される。この場合、画像読
取装置103の光学系が移動して原稿における画像の読
み取りが行なわれる。原稿搬送径路13の画像読取位置
Pには水平上面を有するガラス板39と、ガラス板39
に対し所定の隙間をおいて対向するよう配置されたガイ
ド部材40とが備えられている。ガラス板39は複写機
本体102側に設けられ、ガイド部材40は原稿搬送装
置10側に設けられている。ガイド部材40の水平下面
とガラス板39の水平上面の間には所定の隙間が形成さ
れる。ガラス板39の上面は原稿搬送径路13の画像読
取位置Pにおける下面を規定し、ガイド部材40の下面
は原稿搬送径路13の画像読取位置Pにおける上面を規
定する。ガラス板39とガイド部材40との間の上記所
定の隙間は、少なくとも所定範囲内の厚さを有する原稿
が、画像読取位置Pをほぼ水平な姿勢に保持されて通過
することができるように規定されている。
【0020】原稿搬送装置10には図3に示す制御装置
(コントローラ)50が備えられている。制御装置50
は、マイクロコンピュータによって構成されており、制
御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CP
U)51、制御プログラムを格納するROM52、演算
結果等を格納する読み書き可能なRAM53、カウンタ
54、タイマ55、入力インターフェース56及び出力
インターフェース57等を備えている。このように構成
された制御装置50の入力インターフェース56には、
上記給紙センサS1、原稿セットスイッチSW1、タイ
ミングスイッチSW2、原稿検出スイッチSW3、その
他のセンサあるいはスイッチ等からの検出信号が入力さ
れ、出力インターフェース57から、給紙モータM1、
給紙クラッチCL、搬送モータM2、給紙ソレノイドS
OL等に制御信号を出力する。制御装置50は、給紙セ
ンサS1によって、ピックアップローラ14による原稿
の不送りが検出された場合に、給紙ローラ手段(ピック
アップローラ14、分離ローラ対16の被駆動ローラ1
6a)の原稿搬送作動を再起動させるよう制御する再起
動制御手段、及び原稿不送り検出手段である原稿検出ス
イッチSW3により原稿の不送りが検出された場合に、
上記給紙ローラ手段、レジストローラ対18の順に原稿
の搬送作動を再起動させるよう制御する再起動制御手段
を含んでいる。すなわちこの実施形態においては、原稿
搬送装置10全体のシステムを作動制御する制御装置5
0が、再起動制御手段をも兼用するよう構成されている
のである。
【0021】図示の実施形態による原稿搬送装置10は
以上のように構成されており、以下、原稿搬送装置10
の作用及び効果について、図2〜図5を参照して説明す
る。なお、以下の説明は、複数枚の原稿(1セットの原
稿)を1部だけコピーする標準のコピーモードのうち、
本発明にかかわる部分についての説明である。
【0022】原稿給紙テーブル11上に原稿がセットさ
れると、原稿セットスイッチSW1がONとなり、検出
信号を制御装置50に出力する。複写機本体102に設
けられた図示しないコピー開始キーがONされると、制
御装置50は、給紙ソレノイドSOLをONさせる(ス
テップS1)。セット原稿押さえ部材28が図2におい
て2点鎖線で示す作用位置に向けて強制される。原稿給
紙テーブル11上にセットされた原稿は所定の圧力でピ
ックアップローラ14に押し付けられる。制御装置50
はまた、ステップS2において給紙クラッチCLをON
させた後、ステップS3に進んで給紙モータM1を作動
させるために供給される所定のパルス数PS1をカウン
タ54aにセットして給紙モータM1をON(正転駆
動)させると同時に該パルスのカウントを開始させる。
所定のパルス数PS1は、ピックアップローラ14によ
り送られた原稿が更に分離ローラ対16と協動して搬送
され、その先端が給紙センサS1に検出されるまでの送
り量以上に設定される。
【0023】次いで制御装置50はステップS4に進ん
で、ピックアップローラ14による原稿の不送りが検出
された場合に給紙ローラ手段(ピックアップローラ14
及び分離ローラ対16の被駆動ローラ16a)を再起動
するための準備として、更新されたカウント値が存在す
る場合にはクリアした後、給紙再起動回数nの値を0と
してカウンタ54bにセットする(給紙再起動回数nの
値をリセットする)。ステップS3において給紙モータ
M1が正転駆動されると、給紙ローラ手段を構成するピ
ックアップローラ14、及び分離ローラ対16の被駆動
ローラ16aが回転駆動される。原稿給紙テーブル11
上にセットされた原稿は、ピックアップローラ14によ
って上面側から通常複数枚、分離ローラ対16に送られ
る。分離ローラ対16に送られた複数枚の原稿は、分離
ローラ対16により最上部の1枚のみが分離されてレジ
ストローラ対18に向けて搬送される。
【0024】次に制御装置50は、ステップS5におい
て給紙センサS1がONしたか否かをチェックする。す
なわちピックアップローラ14、及び分離ローラ対16
の被駆動ローラ16aにより搬送された原稿の先端が給
紙センサS1に達したか否かをチェックする。給紙セン
サS1がONしない場合には、ステップS6に進んでカ
ウント値が所定のパルス数PS1に達したか否かすなわ
ちカウントアップされたか否かをチェックし、カウント
アップされていない場合には、ステップS5及びステッ
プS6の処理を繰り返す。カウント値が所定のパルス数
PS1に達した場合、すなわちカウントアップされた場
合には、ピックアップローラ14に原稿の不送りが生じ
たと判断して、制御装置50はステップS7に進んで、
給紙再起動の回数nが所定の回数、実施形態においては
2回行なわれたか否かをチェックする。給紙再起動の回
数nが2回行なわれていると判断した場合にはジャムと
判断する(ステップS8)。制御装置50は、給紙再起
動の回数nが2回行なわれていないと判断した場合に
は、ステップS9において給紙モータM1をOFF(停
止)させる。次いで制御装置50は、所定時間経過後、
給紙モータM1を再起動させるために供給される所定の
給紙再起動パルス数PS1をカウンタ54aにセットし
て給紙モータM1をON(正転再起動)させると共に該
パルスのカウントを開始させる。所定のパルス数PS1
はステップS3において設定されたパルス数PS1と同
じに設定される。ピックアップローラ14と、分離ロー
ラ16の被駆動ローラ16aとが回転駆動させられる。
制御装置50はステップS11において、給紙再起動の
回数nの値を+1、カウンタ54aにセットされたカウ
ント値にインクリメントしてカウント値を更新する。カ
ウント値を更新した後、制御装置50はステップS5に
戻り、給紙センサS1がONしない限り、ステップS5
〜ステップS11までの処理を給紙再起動の回数nが所
定の回数である2回まで繰り返される。上記給紙再起動
処理は、給紙再起動回数nをカウンタ54aに0とセッ
トしてスタートし、給紙再起動が1回行なわれる毎にカ
ウンタ54aのカウンタ値を+1インクリメントして更
新しながら行なわれるよう構成されている。
【0025】制御装置50は、ステップS5において給
紙センサS1がONした場合には、給紙モータM1のパ
ルスカウントアップ前に原稿の先端が給紙センサS1に
達したものと判断してステップS12に進む。制御装置
50はステップS12において、カウンタ54aにセッ
トされた所定パルス数PS1をリセットし、別の所定値
PS2をカウンタ54aにセットすると同時にカウント
を開始させる。この所定パルス数PS2は、原稿の先端
が給紙センサS1によって検出されてから、レジストロ
ーラ対18のニップ部まで搬送されて当接しかつ所定の
たわみを形成するまでに要する送り量に相当するもので
ある。制御装置50はステップS13において、給紙セ
ンサS1がONしてからのカウント値が上記セットパル
ス数PS2に達していなければ待ち、セットパルス数P
S2に達したならば、原稿の先端がレジストローラ対1
8のニップ部まで搬送されて当接しかつ所定のたわみを
形成したものと判断してステップS14に進み、給紙モ
ータM1をOFF(停止)させると共に給紙クラッチC
LをOFFさせる。ピックアップローラ14、及び分離
ローラ対16の被駆動ローラ16aの回転駆動が停止さ
れ、原稿の一次給紙が終了する。
【0026】制御装置50は、所定時間経過後、ステッ
プS15において、所定のパルス数PS3をカウンタ5
4cにセットして給紙モータM1をON(逆転駆動)さ
せると同時に該パルスのカウントを開始させる。また搬
送モータM2をON(正転駆動)させる。レジストロー
ラ対18の被駆動ローラ18a及び複数の搬送ローラ対
20、22、24及び26の被駆動ローラ20a、22
a、24a及び26aが回転駆動されて、原稿の二次給
紙が開始される。次いで制御装置50はステップS16
に進んで、給紙ローラ手段(ピックアップローラ14、
及び分離ローラ対16の被駆動ローラ16a)のうち、
特に分離ローラ対16の被駆動ローラ16aによる原稿
の不送りが検出された場合、すなわち原稿の先端がレジ
ストローラ対18まで到達していない原稿の不送りが発
生した場合に上記給紙ローラ手段を再起動するための準
備として、更新されたカウント値が存在する場合にはク
リアした後、給紙再起動回数Nの値を0としてカウンタ
54dにリセットする(給紙再起動回数Nの値をリセッ
トする)と共に、更新されたカウント値が存在する場合
にはクリアした後、給紙モータM1を再起動(正転)さ
せるために供給される所定の給紙再起動パルス数PS
4、実施形態においては50パルスをカウンタ54aに
リセットする。
【0027】制御装置50はステップS17に進んで、
レジストローラ対18のニップ部の直下流側に配置され
た原稿検出スイッチSW3がONしたか否かをチェック
する。すなわちレジストローラ対18により搬送された
原稿の先端が原稿検出スイッチSW3に達したか否かを
チェックする。原稿検出スイッチSW3がONしない場
合には、ステップS18に進んで給紙モータM1の逆転
パルス数が所定値PS3に達したか否かをチェックし、
所定値PS3に達していない場合には、ステップS17
及びステップS18の処理を繰り返す。パルス数が所定
値PS3に達した場合には、原稿の先端がレジストロー
ラ対18まで到達していない原稿の不送りが発生したと
判断して、制御装置50はステップS19に進んで、給
紙再起動の回数Nが所定の回数、実施形態においては5
回行なわれたか否かをチェックする。給紙再起動の回数
Nが5回行なわれていると判断した場合にはジャムと判
断する(ステップS20)。
【0028】制御装置50は、給紙再起動の回数Nが5
回行なわれていないと判断した場合には、ステップS2
1において給紙モータM1をOFF(停止)させる。次
いで制御装置50は、所定時間経過後、ステップS22
に進んで、給紙モータM1を正転再起動させると共に給
紙クラッチCLをONとし、更に、ステップS16にお
いてカウンタ54aにセットした再起動パルス数PS4
=50のカウントを開始させる。ピックアップローラ1
4、及び分離ローラ対16の被駆動ローラ16aが回転
駆動され、不送り状態の原稿がレジストローラ対18に
向けて搬送させられるよう、トライされる。制御装置5
0はステップS23において、給紙モータM1の再起動
パルス数PS4=50がカウントアップされたか否かを
チェックし、カウントアップされていない場合には待
ち、カウンタ54aがPS4=50をカウントアップし
たらステップS24に進んで給紙モータM1を停止させ
ると共に給紙クラッチCLをOFFとする。ピックアッ
プローラ14、及び分離ローラ対16の被駆動ローラ1
6aの回転駆動が停止させられる。給紙モータM1が停
止させられてから所定時間経過後、制御装置50はステ
ップS25において、給紙モータM1を逆転再起動させ
るための所定のパルス数PS3をカウンタ54cにセッ
トして給紙モータM1をON(逆転再起動)させると共
に該パルスのカウントを開始させる。所定のパルス数P
S3はステップS15において設定されたパルス数PS
3と同じに設定される。レジストローラ対18が回転駆
動させられる。制御装置50はステップS26に進ん
で、給紙再起動の回数Nの値を+1、カウンタ54dに
セットされたカウント値にインクリメントしてカウント
値を更新する。また給紙再起動パルス数PS4=50を
+25、カウンタ54aにセットされたカウント値にイ
ンクリメントしてカウント値を更新する。カウンタ54
dにおける給紙再起動の回数Nのカウント値及びカウン
タ54aにおける給紙再起動パルス数のカウント値をそ
れぞれ更新した後、制御装置50はステップS17に戻
り、原稿検出スイッチSW3がONしない限り、ステッ
プS17〜ステップS26までの処理を給紙再起動の回
数Nが所定の回数である5回まで繰り返される。
【0029】上記したように、本発明による原稿搬送装
置10に含まれる制御装置50は、原稿不送り検出手段
である原稿検出器、実施形態においては原稿検出スイッ
チSW3が、給紙ローラ手段(ピックアップローラ1
4、及び分離ローラ対16の被駆動ローラ16a)によ
り搬送された原稿の先端がレジストローラ対18まで到
達していない不送りの状態を検出したときには、給紙ロ
ーラ手段、レジストローラ対18の順に原稿の搬送作動
を再起動させることができる。したがって、このような
原稿不送りの現象が発生した場合、原稿をレジストロー
ラ対18に向けて再送りすることにより原稿不送り状態
を解消することを可能にするものである。原稿検出スイ
ッチSW3は既存の反転スイッチを利用することができ
るので、新たなスイッチを設ける必要がなく、コスト上
有利である。
【0030】また、原稿の先端がレジストローラ対18
まで到達していない原稿の不送りが発生した場合に、制
御装置50による再起動は複数回繰り返して行なうこと
ができるよう構成されているので、滑り易い原稿であっ
てもレジストローラ対18に向けて確実に再送りするこ
とを可能にし、原稿不送り状態を解消することを可能に
するものである。
【0031】原稿の先端がレジストローラ対18まで到
達していない原稿の不送りが発生した場合に、制御装置
50による再起動が複数回繰り返して行なわれる場合、
制御装置50は、再起動の回数が1回増える毎に上記給
紙ローラ手段による原稿の再送り量が前回の再送り量よ
りも増加するよう給紙モータM1を作動制御する。上記
実施形態においては、原稿の先端がレジストローラ対1
8まで到達していない原稿の不送り発生時における給紙
再起動の1回目には、給紙モータM1を再起動(正転)
させるために供給される給紙再起動パルス数は50パル
スにセットされ、2回目以降は25パルスづつ増加する
よう構成されている。上記実施形態において、給紙モー
タM1の1パルスは、0.2mmの送り量に相当するの
で、給紙再起動による1回目の送り量は10.0mm、
2回目以降に増加される送り量は1回毎に5.0mmと
なるので、2回目の送り量は15.0mm、3回目の送
り量は20.0mm、4回目の送り量は20.0mm、
5回目の送り量は25.0mmとなる。その結果、原稿
の先端がレジストローラ対18まで達していない原稿不
送りの現象が発生した場合、滑り易い原稿であっても滑
り易さに応じた再送り量でレジストローラ対18に向け
て再送りすることを可能にし、原稿の先端がレジストロ
ーラ対18のニップ部に対し過剰に送られると発生する
しわ、あるいは折れ等の不具合を防止しながら原稿不送
り状態を解消することを可能にするものである。
【0032】本発明者による実験によれば、原稿の先端
がレジストローラ対18のニップ部まで到達していない
原稿不送りの場合であっても、その多くはレジストロー
ラ対18の近傍までは搬送されていることが確認され
た。したがって、給紙再起動1回当たりのパルス数、す
なわち原稿送り量が過剰に大きい場合には、原稿の先端
がレジストローラ対18のニップ部に当接した後も過剰
に送られるおそれがあり、原稿の先端がレジストローラ
対18のニップ部に当接した後も過剰に送られた場合に
は、原稿の先端部にしわ、あるいは折れ等の不具合が発
生し、画像読取不良あるいはジャム発生の原因ともな
る。したがって、本発明におけるように、給紙再起動に
おいて1回目の原稿の送り量は、原稿の先端がレジスト
ローラ対18のニップ部に最接近した位置を想定して規
定することが好ましい。もちろん上記パルス数、すなわ
ち原稿の送り量、あるいは給紙再起動の回数は、上記実
施形態に限定されるものではなく、原稿搬送装置10の
特性に応じて適宜に設定することができる。給紙モータ
Mを実施形態におけるようにパルスモータから構成した
場合には、制御装置50は、パルスモータの再起動の回
数が1回増える毎に、パルスモータに供給する1再起動
当たりのパルス数が前回の再起動当たりのパルス数より
も増加するよう、パルスモータを作動制御することがで
きる。したがって、給紙再起動の制御を容易かつ正確に
遂行することが可能となる。
【0033】上記給紙再起動処理は、給紙再起動回数N
をカウンタ54dに0とセットしてスタートし、給紙再
起動が1回行なわれる毎にカウンタ54dのカウンタ値
を+1、インクリメントして更新しながら行なわれるよ
う構成されている。また給紙モータM1の給紙正転再起
動パルス数をカウンタ54aに50とセットしてスター
トし、給紙再起動が1回行なわれる毎にカウンタ54a
のカウンタ値を+25インクリメントして更新しながら
行なわれるよう構成されている。
【0034】次に制御装置50はステップS27におい
て、原稿検出スイッチSW3がONした場合には、レジ
ストローラ対18により搬送された原稿の先端が原稿検
出スイッチSW3に達したと判断してステップS27に
進む。制御装置50はステップS27において、タイミ
ングスイッチSW2がONしたか否か、すなわち原稿の
先端がタイミングスイッチSW2に達したか否かを判断
する。タイミングスイッチSW2がONしない場合は待
ち、タイミングスイッチSW2がONした場合には、原
稿の先端がタイミングスイッチSW2に達したと判断し
て、制御装置50はステップS28において給紙センサ
S1がOFFしたか否か、すなわち原稿の後端が分離ロ
ーラ対16のニップ部から抜け出したか否か(原稿の後
端が給紙センサS1に達したか否か)を判断する。給紙
センサS1がOFFしない場合は待ち、給紙センサS1
がOFFした場合には、原稿の後端が分離ローラ対16
のニップ部から抜け出したと判断して、制御装置50は
ステップS29に進んで給紙モータM1の逆転駆動を停
止する。これによりレジストローラ対18の回転駆動が
停止される。原稿は、それ以降、複数の搬送ローラ対2
0、22、24及び26のみによって搬送され、そして
最終的には最下流に位置する排出ローラ対26により原
稿排出トレイ12上に排出される。
【0035】制御装置50は、ステップS29において
給紙モータM1の逆転駆動を停止して、レジストローラ
対18の被駆動ローラ18aの回転駆動を停止させた
後、ステップS30に進んで、原稿セットスイッチSW
1がONしているか否か、すなわち原稿給紙テーブル1
1上に原稿がセットされているか否かをチェックする。
原稿セットスイッチSW1がONしている場合には、原
稿給紙テーブル11上に原稿がセットされていると判断
して制御装置50は、ステップS2に戻ってステップS
2からステップS30までの処理を繰り返し行なう。原
稿セットスイッチSW1がONしていない場合(OFF
の場合)には、原稿給紙テーブル11上に原稿がセット
されていないと判断してステップS31に進み、タイミ
ングスイッチSW2がOFFしたか否か、すなわち原稿
の後端がタイミングスイッチSW2を通過したか否かを
チェックする。タイミングスイッチSW2がOFFして
いない場合は待ち、タイミングスイッチSW2がOFF
した場合には、原稿の後端がタイミングスイッチSW2
を通過したと判断して、制御装置50は、タイミングス
イッチSW2がOFFしてから所定時間経過後、すなわ
ち原稿が排出ローラ対26により原稿排出トレイ12上
に排出されたと判断した後に、搬送モータM2の正転駆
動を停止させる(ステップS32)。複数の搬送ローラ
対20、22、24及び26の回転駆動は停止される。
次いで制御装置50は、給紙ソレノイドSOLをOFF
して(ステップS33)、図2において実線で示す非作
用位置に復帰させ、原稿搬送装置10の処理動作を終了
する。
【0036】以上のとおりにして原稿搬送装置10によ
り搬送される原稿の画像は、原稿搬送経路13の途中に
配設された画像読取位置Pを通過する過程において、複
写機本体102に配設された画像読取装置103に含ま
れる画像読取手段によって読み取られ、記憶装置により
画像情報として記憶される。記憶装置により記憶された
画像情報は、原稿搬送装置10の上記搬送動作に並行し
て行なわれる、複写機本体102に配設された画像形成
手段の作動により、用紙に転写・定着される。画像形成
手段による画像形成動作の繰り返しによって全原稿の画
像の複写、すなわちコピーが行なわれる。
【0037】以上、本発明を実施形態に基づいて添付図
面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱す
ることなく、更に他の種々の変形あるいは修正が可能で
ある。例えば、上記実施形態において給紙モータM1は
パルスモータから構成されているが、パルスモータ以外
の電動モータ、例えばサーボモータであってもよい。そ
の場合、給紙モータに、原稿搬送量検出手段としてロー
タリエンコーダあるいは周波数発生器等の回転量検出手
段を装着し、その検出信号であるパルス信号を利用して
給紙モータを制御することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明による原稿搬送装置によれば、原
稿の先端がレジストローラ対まで達していない原稿不送
りの現象が発生した場合、原稿をレジストローラ対に向
けて再送りすることにより原稿不送り状態を解消するこ
とを可能にする。また、原稿の先端がレジストローラ対
まで達していない原稿不送りの現象が発生した場合、滑
り易い原稿であってもレジストローラ対に向けて確実に
再送りすることを可能にし、原稿不送り状態を解消する
ことを可能にする。また、原稿の先端がレジストローラ
対まで達していない原稿不送りの現象が発生した場合、
滑り易い原稿であっても滑り易さに応じた再送り量でレ
ジストローラ対に向けて再送りすることを可能にし、原
稿の先端がレジストローラ対のニップ部に対し過剰に送
られると発生するしわ、あるいは折れ等の不具合を防止
しながら原稿不送り状態を解消することを可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による原稿搬送装置の実施形態を備えた
複写機の一部を示す正面概略図。
【図2】図1に示す原稿搬送装置の一部を拡大して示す
断面概略図。
【図3】図2に示す原稿搬送装置の作動を制御する制御
装置の構成ブロック図。
【図4】図3に示す制御装置の処理手順を示すフローチ
ャート。
【図5】図3に示す制御装置の処理手順を示すフローチ
ャート。
【符号の説明】
10 原稿搬送装置 13 原稿搬送径路 14 ピックアップローラ 16 分離ローラ対 16a 被駆動ローラ 18 レジストローラ対 18a 被駆動ローラ 20 搬送ローラ対 22 上流側搬送ローラ対 24 下流側搬送ローラ対 26 排出ローラ対 50 制御装置 100 複写機 102 複写機本体 M1 給紙モータ M2 搬送モータ CL 給紙クラッチ SOL 給紙ソレノイド S1 給紙センサ SW1 原稿セットスイッチ SW2 タイミングスイッチ SW3 原稿検出スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 出口 正樹 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セラ ミタ株式会社内 (72)発明者 新石 邦亮 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セラ ミタ株式会社内 (72)発明者 北川 英樹 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セラ ミタ株式会社内 (72)発明者 高岡 一仁 大阪市中央区玉造1丁目2番28号 京セラ ミタ株式会社内 Fターム(参考) 2H076 BA24 BA63 BA64 BA68 BA71 BB05 EA15 EA21 3F048 AA02 AA04 AB02 BA05 BA14 BA21 BB04 CC03 DC03 EB21 EB33 3F102 AA03 AA10 AA14 AB01 CA02 CB01 DA08 EA02 3F343 FA03 FB02 FB03 FC05 GA01 GB01 GC01 GD01 JA01 JD09 KA06 KA16 KA20 KB06 KB17 KB20 MA03 MA54 MB04 MB13 MB14 MB16 MC23

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給紙ローラ手段と、給紙ローラ手段の下
    流側に配置されたレジストローラ対とを備えた原稿搬送
    装置において、 給紙ローラ手段により搬送された原稿の先端がレジスト
    ローラ対まで到達していない不送りの状態を検出しうる
    原稿不送り検出手段と、原稿不送り検出手段により原稿
    の不送りが検出された場合に、給紙ローラ手段、レジス
    トローラ対の順に原稿の搬送作動を再起動させる制御装
    置とを備えている、ことを特徴とする原稿搬送装置。
  2. 【請求項2】 原稿不送り検出手段は、レジストローラ
    対の下流側に配置されてレジストローラ対により搬送さ
    れる原稿を検出することができる原稿検出器により構成
    されている、請求項1記載の原稿搬送装置。
  3. 【請求項3】 給紙ローラ手段を駆動する給紙駆動手段
    を備え、制御装置による再起動は複数回繰り返して行な
    うことができるよう構成され、再起動が複数回繰り返し
    て行なわれる場合、制御装置は、再起動の回数が1回増
    える毎に給紙ローラ手段による原稿の再送り量が前回の
    再送り量よりも増加するよう給紙駆動手段を作動制御す
    る、請求項1又は請求項2記載の原稿搬送装置。
  4. 【請求項4】 給紙駆動手段はパルスモータを含み、制
    御装置は、パルスモータの再起動の回数が1回増える毎
    に、パルスモータに供給する1再起動当たりのパルス数
    が前回の再起動当たりのパルス数よりも増加するよう、
    パルスモータを作動制御する、請求項1〜3のいずれか
    1項に記載の原稿搬送装置。
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