JP2001310787A - バーハンドル車両用操作レバーの握り代調整機構 - Google Patents

バーハンドル車両用操作レバーの握り代調整機構

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    • B62L3/00Brake-actuating mechanisms; Arrangements thereof
    • B62L3/02Brake-actuating mechanisms; Arrangements thereof for control by a hand lever
    • B62L3/023Brake-actuating mechanisms; Arrangements thereof for control by a hand lever acting on fluid pressure systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K23/00Rider-operated controls specially adapted for cycles, i.e. means for initiating control operations, e.g. levers, grips
    • B62K23/02Rider-operated controls specially adapted for cycles, i.e. means for initiating control operations, e.g. levers, grips hand actuated
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピン孔に装着されたアジャストピンのガタ付
きを極力抑制する。握り代調整時のアジャストピンを円
滑に回転させる。操作レバー全体の耐久性の向上を図
る。握り代調整機構に用いるリテーナをワンタッチで簡
便に装着し、また容易に脱落しないようにする。 【解決手段】 レバー本体12とノッカーとの間にリテ
ーナ24を介して握り代調整機構20を設ける。リテー
ナ24に、アジャストピン23をピン孔22の反ノッカ
ー方向に付勢するスプリング片24f,24fと、レバ
ー本体12の上腕12cの上下を挟むリテーナ片24
a,24bとを設ける。リテーナ片24a,24bによ
って、上腕12cとアジャストピン23のカムクラッチ
部23a及び操作ダイヤル23dとの間を隔てる。スプ
リング片24f,24fと係止溝12i,12iとで係
合手段を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車を始
め、車体前部に操向用のハンドルバーを備える自動三輪
車や三・四輪バギー車等のバーハンドル車両のブレーキ
やクラッチを作動するバーハンドル車両用の操作レバー
に係り、詳しくは、操作レバーのレバー本体のノッカー
との間に介装される握り代調整機構に関する。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車等のブレーキやクラッチを作
動する操作レバーとして、例えば特開平9−26328
1号公報に示されるものがある。この操作レバーでは、
ライダーに握り操作されるレバー本体と、該レバー本体
の押動を受けて液圧マスタシリンダやワイヤーを作動す
るノッカーとに分割された2ピースタイプで、ノッカー
とレバー本体との間には握り代調整機構が介装されてい
る。
【0003】この握り代調整機構は、レバー本体に上面
及びノッカー側面とを開口して穿設された車体上下方向
のピン孔と、ノッカーのレバー本体側面に設けられたカ
ム当接面と、前記ピン孔に回転自在に装着されるアジャ
ストピンとを備えており、アジャストピンには、中心軸
からの距離がそれぞれに異なる多数のカム面を連設した
カムクラッチ部が設けられている。レバー本体の車体前
面側には戻しばねが縮設されていて、レバー本体をグリ
ップ側へ付勢しており、アジャストピンのカム面とノッ
カーのカム当接面との当接関係を維持するようにしてい
る。
【0004】このように構成される握り代調整機構は、
アジャストピンをピン孔内で回転させ、カム面のいずれ
かをノッカーのカム当接面と選択的に当接させることに
よって、ハンドルバー端部のグリップとその前方のレバ
ー本体との間の握り代を、ライダーの体格や好みに合わ
せて拡縮できるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
アジャストピンは、単にピン孔に収容されているのみで
これらの間に隙間を持つことから、アジャストピンが車
体からの走行振動やアジャスト時の回転で軸方向や半径
方向へガタ付いて互いに叩かれ合うこととなり、アジャ
ストピンやレバー本体のピン孔周辺に摩耗溝や圧痕,摺
傷跡を生じて、握り代を変更する際にアジャストピンの
回転を損なったり操作レバー全体の耐久性を早める結果
となっていた。
【0006】そこで本発明は、ピン孔に装着されたアジ
ャストピンのガタ付きを極力抑制して、握り代調整時の
アジャストピンを円滑に回転させることができ、また操
作レバー全体の耐久性の向上を図ることのできるバーハ
ンドル車両用操作レバーの握り代調整機構を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明では、ブレーキやクラッチにつなが
る液圧マスタシリンダやワイヤーを作動する操作レバー
を、ハンドルバー端部のグリップ前方に配設されるレバ
ー本体と、該レバー本体のハンドルバー側に配設される
ノッカーとに分割して、これらレバー本体とノッカーと
をピボットにて枢支し、該レバー本体とノッカーとの間
に前記グリップとレバー本体との間の握り代を拡縮する
握り代調整機構を備えると共に、該握り代調整機構は、
前記レバー本体の少なくとも上面とノッカー側面とに開
口する車体上下方向のピン孔と、前記ノッカーに設けら
れたカム当接面と、前記ピン孔に回転自在に装着される
アジャストピンとを備え、該アジャストピンに、中心軸
からの距離がそれぞれに異なる多数のカム面を連続させ
たカムクラッチ部を設け、該カムクラッチ部のいずれか
のカム面を前記ノッカーのカム当接面に選択的に当接さ
せることによって、前記握り代を変更するようになした
バーハンドル車両用操作レバーの握り代調整機構におい
て、前記レバー本体に、前記アジャストピンを半径方向
へ弾発するスプリング片と、前記ピン孔周囲のレバー本
体上面及び/または下面に敷設されるリテーナ片とを備
えたリテーナを取付けている。
【0008】また、請求項2の発明では、請求項2の発
明のリテーナに、レバー本体への装着を許容し、且つ該
レバー本体からの脱落を防止する係合手段を設ける。さ
らに請求項3の発明では、請求項1または2のレバー本
体のアジャストピン取付け部分を、上腕と下腕とからな
る二股状に形成して、該上腕と下腕とに前記ピン孔を形
成し、リテーナのリテーナ片をレバー本体の上腕の上下
面を挟む形状とし、アジャストピンには上端に大径の操
作ダイヤルを形成して、該操作ダイヤルとカムクラッチ
部との間を小径の軸部で連結し、該軸部を上腕のピン孔
に装着すると共に、カムクラッチ部を前記上腕と下腕と
の間に配設し、操作ダイヤルを上腕の上側に配設する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の形態例を図面に基
づいて説明する。
【0010】図1〜図4は本発明の第1形態例を示し、
図1はレバー本体と握り代調整機構の分解斜視図、図2
は同じく握り代調整機構の一部断面平面図、図3はハン
ドルバーに取付けされたブレーキ用液圧式マスタシリン
ダ装置の一部断面平面図、図4は図3のIV−IV断面
図である。
【0011】バーハンドル車両の車体前部で前輪を操向
するハンドルバー1の右端にはアクセルグリップ2が配
設され、該アクセルグリップ2の車体前方やや車体内側
位置に、液圧マスタシリンダ3と操作レバー4とからな
るフロントブレーキ用の液圧マスタシリンダ装置5が取
付けられている。
【0012】液圧マスタシリンダ3は、図3に示される
ように、シリンダボディ6と一体の取付けブラケット6
aとホルダ7とでハンドルバー1を包持し、これらをボ
ルト8で締結してハンドルバー1の車体前部側に配設さ
れている。シリンダボディ6には、有底のシリンダ孔9
が車体右側端部を開口して設けられ、該シリンダ孔9に
ピストン10が液密且つ移動可能に内層されており、該
ピストン10とシリンダ孔9の底壁との間に液圧室11
が画成されている。
【0013】操作レバー4は、アクセルグリップ2の車
体前方に配設されるレバー本体12と、作用腕13bを
シリンダ孔9のピストン10の後端に当接させて、レバ
ー本体12のハンドルバー側に配設されるノッカー13
とに分割された2ピースタイプで、いずれもシリンダボ
ディ6の車体前部側へ突出する上下一対のレバーホルダ
6b,6bにピボット14を用いて枢着されている。
【0014】液圧室11のピストン10とシリンダ孔9
の底壁との間には、コイル状の戻しばね15が縮設され
ており、非作動時のピストン10は、戻しばね15の弾
発力によってシリンダ孔9を開口部方向へ付勢され、該
シリンダ孔9の開口端より突出するピストン10の後端
部を、ノッカー13の作用腕13bに当接させて後退限
を規制されている。
【0015】シリンダボディ6の底壁に突出するボス部
6cには、ユニオン孔16が液圧室11に連通して設け
られており、該ユニオン孔16にユニオンボルトを用い
てブレーキホース(いずれも図示しない)が連結され、
操作レバー4の握り操作によって液圧室11に発生した
液圧を、ユニオン孔16からブレーキホースを通してフ
ロントブレーキへ供給するようにしている。
【0016】レバー本体12は、上腕12c及び下腕1
2dとの二股腕でなる回動基部12aと、該回動基部1
2aからアクセルグリップ2の車体前部側へ緩やかに湾
曲して延びる握り操作部12bとからなっている。また
ノッカー13は、板状の回動基部13aと、レバー本体
12の回動基部12a及びピストン10の後端部との間
に配設される上述の作用腕13bと、回動基部13aか
らシリンダボディ6の車体前部側壁とレバー本体12の
回動基部12aとの間に突出するストッパ片13cとで
構成されている。
【0017】ノッカー13は、回動基部13aをレバー
本体12の回動基部12aの上腕12cと下腕12dと
の間に差し込み、該上腕12c及び下腕12dと回動基
部13aとにスリーブ17を挿通してレバー本体12に
仮組みされ、さらに双方の回動基部12a,13aをシ
リンダボディ6のレバーホルダ6b,6bの間に差し込
んで、レバーホルダ6b,6bとスリーブ17とに前述
のピボット14を挿通し、該ピボット14の下端にナッ
ト18を螺着してそれぞれ回動可能に軸支される。
【0018】レバー本体12とノッカー13は、作用腕
13bとピストン10との当接によってピボット14を
支点に図3の反時計方向へ付勢され、非作動持の後退限
をストッパ片13cとシリンダボディ6の車体前面壁と
の当接によって規制されると共に、アクセルグリップ2
とレバー本体12の握り操作部12bとの間に所定の握
り代が設定される。
【0019】レバー本体12の回動基部12aとノッカ
ー13の作用腕13bとの間には握り代調整機構20が
介装され、この握り代調整機構20を用いてアクセルグ
リップ2とレバー本体12の握り操作部12bとの間の
握り代を、ライダーの体格や好みに応じて拡縮調整でき
るようにしている。また、回動基部12aの上腕12c
とノッカー13のストッパ片13cとの間には戻しばね
21が縮設され、該戻しばね21によってレバー本体1
2とノッカー13とを互いに離反方向に弾発して、非作
動持における両者のガタ付きを防止するようにしてい
る。
【0020】握り代調整機構20は、レバー本体12の
回動基部12aに上面及びノッカー側面とに開口して設
けられるピン孔22と、該ピン孔22に回動自在に装着
されるアジャストピン23と、回動基部12aとアジャ
ストピン23との間に配設されるリテーナ24と、ノッ
カー13の作用腕13bに設けられるカム当接面13d
と、アジャストピン23の操作ダイヤル23d上面に表
記される数値25と、レバー本体12の回動基部12a
上面の前記ピン孔22の近傍に刻設される指標26とか
らなっている。
【0021】レバー本体12のピン孔22は、回動基部
12aの上腕12cに連続して設けられるざぐり面12
e及び軸挿通孔12fと、下腕12dに底壁12hを残
して凹設される軸受孔12gとからなっている。ピン孔
22を構成するこれらざぐり面12eと軸挿通孔12f
と軸受孔12gとは、上腕12cまたは下腕12dの上
面と作用腕13b側とへそれぞれ開口し、作用腕13b
と反対側の奥部がいずれも半円形状に形成されると共
に、この半円形状に連続する作用腕13b側がストレー
トの対向壁となっている。
【0022】ざぐり面12eの対向壁には、係止溝12
i,12iがくさび状に凹設されており、該係止溝12
i,12iにリテーナ24の係止片24e,24eが係
着されている。軸挿通孔12fと軸受孔12g奥部の半
円形状は、アジャストピン23の軸部23b,23cと
同径に形成され、また軸挿通孔12fの対向壁は、奥部
の半円形状よりも幅広に形成されている。
【0023】アジャストピン23は、中間部のカムクラ
ッチ部23aと、該カムクラッチ部23aの上下に連続
する小径の軸部23b,23cと、上側の軸部23bの
上端に位置する大径の操作ダイヤル23dとからなって
いる。カムクラッチ部23aは、外周に等分された5つ
のカム面23eを、アジャストピン23の中心軸からそ
れぞれ異なる距離に設定した変形五角形に形成されてい
る。軸部23b,23cは、ピン孔22の軸挿通孔12
fや軸受孔12gの半円形状と同径に形成され、また操
作ダイヤル23dの上面には、アジャストピン23の回
動位置を示す前述の数値25がカムクラッチ部23aの
5つのカム面23eに対応して設けられている。
【0024】前記リテーナ24は、ざぐり面12eと略
同一形状のU字状の上リテーナ片24aと、該上リテー
ナ片24aの下側に軸挿通孔12f周囲の上腕12cの
厚さに相当する間隔で平行に離間するやや小さなU字状
の下リテーナ片24bとの一端部両側間を、軸挿通孔1
2f周囲の上腕12cの厚さに略相当するリム部24
c,24cで連結したもので、各リテーナ片24a,2
4bの内側を軸挿通孔12fよりも大きな開口部24d
としている。
【0025】上リテーナ片24aの両外側部には係止片
24e,24eが設けられ、また上リテーナ片24aの
両内側部には、スプリング片24f,24fが対向して
設けられており、このスプリング片24f,24fとざ
ぐり面12eの係止溝12i,12iとで本形態例の係
合手段27が構成されている。
【0026】係止片24e,24eは、一端部方向へ向
けて外開きに傾斜しており、またスプリング片24f,
24fは、開口部24dの一端部側に対向して突出し、
さらに下リテーナ片24b方向へおよそリム部24c,
24cに相当する長さで突出すると共に、開口部24d
の奥部に向けて湾曲する対称形状に形成されている。ス
プリング片24f,24fの開口部奥部側の先端間には
アジャストピン差し込み用の間隙C1が設定されてお
り、この隙間C1はアジャストピン23の軸部23bの
径より狭く設定されている。
【0027】このように構成されるリテーナ24は、双
方のリテーナ片24a,24bを、レバー本体12の作
用腕13b側より軸挿通孔12f周囲の上腕12c上下
に差し入れて、リム部24c,24cをレバー本体12
の作用腕側面に当接させることにより上腕12cに取付
けられ、スプリング片24f,24fが軸挿通孔12f
の対向壁間に先端を軸挿通孔12fの奥部方向に向けな
がら、対向配置される。
【0028】上リテーナ片24aの係止片24e,24
eは、上述の差し込み時に、ざぐり面12eの内側壁と
の摺接によって上リテーナ片24a側へ撓みながら押し
込まれていき、リム部24c,24cがレバー本体12
の作用腕側面に当接した装着状態では係止溝12i,1
2iの内側へ位置し、該係止溝12i,12i内へ自由
状態に拡がる。係止溝12i内に位置した係止片24e
は、リテーナ24に作用腕13b方向の外力が作用した
場合に、係止溝12iの作用腕側壁に当接してリテーナ
24の抜けを防止する。
【0029】上述のようにリテーナ24を上腕12cに
取付けたのち、アジャストピン23をピン孔22の開口
から差し込む。アジャストピン23の上側の軸部23b
は、リテーナ24のスプリング片24f,24fの高さ
に位置し、該スプリング片24f,24fを左右に押し
拡げながらこれらの間の間隙C1を差し込まれていく。
そして、上側の軸部23bがスプリング片24f,24
fの間を通過すると、軸部23bが上リテーナ片24a
内の開口部24dの奥側に位置し、左右に押し拡げられ
ていたスプリング片24f,24fが原形に復帰して、
その先端が上側の軸部23bに弾接し、アジャストピン
23がその半径方向である作用腕13bと反対方向へ押
圧される。
【0030】この取付けにより、アジャストピン23の
操作ダイヤル23dが上リテーナ片24a上に載って、
アジャストピン23の全体が吊持され、カムクラッチ部
23aが上腕12cと下腕12dとの間に位置すると共
に、下側の軸部23cの下端が底壁12hとの間に間隙
を残して軸受孔12gに収容される。カムクラッチ部2
3aの作用腕13b側には、作用腕13bの先端側が回
り込み、この先端側に設定された上述のカム当接面13
dがカムクラッチ部23aのカム面23eのいずれかと
常時当接し、アクセルグリップ2とレバー本体12の握
り操作部12bとの間に所定の握り代が設定される。
【0031】また、上述の握り代を変更する場合には、
レバー本体12を戻しばね21の弾発力に抗して反握り
方向(車体前部方向)へ回動し、カムクラッチ部23a
のカム面23eとノッカー13のカム当接面13dとの
当接を一端解除する。次に、この状態を保持しながら、
操作ダイヤル23dを操作してアジャストピン23を回
動し、操作ダイヤル23d上の所望の数値25を指標2
6に合わせることにより、これに対応する他のカム面2
3eをピン孔22の作用腕側開口へ向ける。
【0032】そして、レバー本体12の反握り方向の回
動を解除して、レバー本体12を戻しばね21の付勢力
によって握り方向へ回動し、アジャストピン23の他の
カム面23eをノッカー13のカム当接面13dに当接
させることにより、レバー本体12とアクセルグリップ
2との間に異なった握り代が設定される。
【0033】本形態例は以上のように、レバー本体12
に形成されたピン孔22周囲の上腕12cの上下面をリ
テーナ片24a,24bで挟んでリテーナ24を取付
け、該リテーナ24のスプリング片24f,24fによ
って、アジャストピン23を軸挿通孔12fの奥部へ弾
性的に押し付けるので、ピン孔22に装着されたアジャ
ストピン23の半径方向のガタ付きを極力抑制する。さ
らにスプリング片24f,24fの先端間の間隔は、ア
ジャストピン23の軸部23bの径より狭く設定されて
いるので、アジャストピン23がピン孔22から抜ける
のを有効に防止することができ、特に上述の握り代調整
でレバー本体12とノッカー13とを引き離した際にア
ジャストピン23が脱落することがなくなって、握り代
調整作業を短時間で簡便に行えるようになる。
【0034】また、ピン孔22内に吊持されるアジャス
トピン23が、車体からの走行振動や握り代を調整する
際の回動によって軸方向へガタ付くことがあっても、上
腕12cの上下面を挟むリテーナ24のリテーナ片24
a,24bが上腕12cとカムクラッチ部23a及び操
作ダイヤル23dとの当接を防止する。この結果、上腕
12cやカムクラッチ部23a,操作ダイヤル23dに
摩耗溝や圧痕,摺傷跡を生じにくくなり、握り代を変更
する際にアジャストピン23の回転が円滑に行えると共
に、操作レバー4全体の耐久性を高めることができる。
【0035】さらに、リテーナ24のスプリング片24
f,24fとざぐり面12eの係止溝12i,12iと
で構成される係合手段27は、リテーナ24をレバー本
体12の上腕12cへワンタッチで装着することかで
き、またリテーナ24が上腕12cから脱落するのを有
効に防止する。
【0036】図5及び図6は、本発明の第2形態例を示
すもので、図5はレバー本体と握り代調整機構の分解斜
視図、図6は図5の要部断面平面図で、第1形態例と同
一の部分には同一の番号を付して詳細な説明は省略す
る。
【0037】本形態例の握り代調整機構30は、レバー
本体12のざぐり面12k上に、上腕12c内の軸挿通
孔12fの奥部を囲う係合段部12mが半円形に隆起し
て設けられ、第1形態例に用いた係止溝は省略されてい
る。上腕12cに装着されるリテーナ24では、第1形
態例に用いた係止片が省略されており、本形態例の係合
手段31は、ざぐり面12e上の係合段部12mと、内
側に開口部24dを有する上リテーナ片24aとで構成
されている。
【0038】リテーナ24は、第1形態例と同様に、上
下のリテーナ片24a,24bを、レバー本体12の作
用腕13b側より軸挿通孔12f周囲の上腕12c上下
に差し入れて取付けされ、ざぐり面12eに敷設される
上リテーナ片31aの先端側が係合段部12mに引っ掛
かることによって、抜け止めされる。
【0039】尚、上述の各形態例では、上リテーナ片と
下リテーナ片とでピン孔周囲の上腕の上下面を挟む構造
で説明したが、本発明のリテーナはこれに限らず、レバ
ー本体上面または下面とアジャストピンとの当接を防止
できればよく、リテーナ片は一つであっても差し支えな
い。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、発明のバーハンド
ル車両用操作レバーの握り代調整機構によれば、リテー
ナのスプリング片によって、アジャストピンをピン孔の
奥部へ弾性的に押し付けるので、ピン孔内に装着された
アジャストピンの半径方向のガタ付きを極力抑制するこ
とができる。また、ピン孔内のアジャストピンが、車体
からの走行振動や握り代を調整する際の回動によって軸
方向へガタ付くことがあっても、アジャストピンやレバ
ー本体のピン孔周辺の摩耗溝や圧痕,摺傷跡の発生を極
力防止するので、握り代を変更する際のアジャストピン
の回転を良好に行うことができ、さらに操作レバー全体
の耐久性を高めることができる。
【0041】また、上述の握り代調整機構に係合手段を
設けたことにより、リテーナをレバー本体へワンタッチ
で簡便に装着することかでき、またリテーナレバー本体
から脱落するのを有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1形態例を示すレバー本体と握り
代調整機構の分解斜視図
【図2】 本発明の第1形態例を示す要部断面図
【図3】 本発明の第1形態例を示すバーハンドル車両
用操作レバーの一部断面正面図
【図4】 図3のIV−IV断面図
【図5】 本発明の第2形態例を示すレバー本体と握り
代調整機構の分解斜視図
【図6】 本発明の第2形態例を示す要部断面平面図
【符号の説明】
1…ハンドルバー、4…操作レバー、12…レバー本
体、12a…回動基部、12b…握り操作部、12c…
上腕、12d…下腕、12i…係合溝、13…ノッカ
ー、20…握り代調整機構、22…ピン孔、23…アジ
ャストピン、23a…カムクラッチ部、23b,23c
…軸部、23d…操作ダイヤル、23e…カム面、24
…リテーナ、24a,24b…リテーナ片、24e…係
止片、24f…スプリング片

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキやクラッチにつながる液圧マス
    タシリンダやワイヤーを作動する操作レバーを、ハンド
    ルバー端部のグリップ前方に配設されるレバー本体と、
    該レバー本体のハンドルバー側に配設されるノッカーと
    に分割して、これらレバー本体とノッカーとをピボット
    にて枢支し、該レバー本体とノッカーとの間に前記グリ
    ップとレバー本体との間の握り代を拡縮する握り代調整
    機構を備えると共に、該握り代調整機構は、前記レバー
    本体の少なくとも上面とノッカー側面とに開口する車体
    上下方向のピン孔と、前記ノッカーに設けられたカム当
    接面と、前記ピン孔に回転自在に装着されるアジャスト
    ピンとを備え、該アジャストピンに、中心軸からの距離
    がそれぞれに異なる多数のカム面を連続させたカムクラ
    ッチ部を設け、該カムクラッチ部のいずれかのカム面を
    前記ノッカーのカム当接面に選択的に当接させることに
    よって、前記握り代を変更するようになしたバーハンド
    ル車両用操作レバーの握り代調整機構において、前記レ
    バー本体に、前記アジャストピンを半径方向へ弾発する
    スプリング片と、前記ピン孔周囲のレバー本体上面及び
    /または下面に敷設されるリテーナ片とを備えたリテー
    ナを取付けたことを特徴とするバーハンドル車両用操作
    レバーの握り代調整機構。
  2. 【請求項2】 前記リテーナに、前記レバー本体への装
    着を許容し、且つ該レバー本体からの脱落を防止する係
    合手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のバーハ
    ンドル車両用操作レバーの握り代調整機構。
  3. 【請求項3】 前記レバー本体のアジャストピン取付け
    部分を、上腕と下腕とからなる二股状に形成して、該上
    腕と下腕とに前記ピン孔を形成し、前記リテーナのリテ
    ーナ片を前記レバー本体の上腕の上下面を挟む形状と
    し、前記アジャストピンには上端に大径の操作ダイヤル
    を形成して、該操作ダイヤルと前記カムクラッチ部との
    間を小径の軸部で連結し、該軸部を前記上腕のピン孔に
    装着すると共に、前記カムクラッチ部を前記上腕と下腕
    との間に配設し、前記操作ダイヤルを前記上腕の上側に
    配設したことを特徴とする請求項1または2記載のバー
    ハンドル車両用操作レバーの握り代調整機構。
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