JP2001310141A - 集塵装置 - Google Patents

集塵装置

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JP2001310141A
JP2001310141A JP2000258685A JP2000258685A JP2001310141A JP 2001310141 A JP2001310141 A JP 2001310141A JP 2000258685 A JP2000258685 A JP 2000258685A JP 2000258685 A JP2000258685 A JP 2000258685A JP 2001310141 A JP2001310141 A JP 2001310141A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気集塵式集塵装置は荷電部、集塵部、およ
び送風ファンの順で構成されているが、除去しきれず出
てくる帯電粉塵によって吹出し付近の壁面等を汚すとい
う課題がある。 【解決手段】 コロナ放電を用いず帯電粉塵と逆極性の
空気イオンのみを発生させる電荷中和手段を設けること
により、帯電粉塵を中和して粉塵の吹出し壁面への付着
を防止する。また粉塵よりも軽い空気イオンを用いるた
めに大きい中和作用が得られ、コロナ放電を起こさせな
いため、この電荷中和手段は消費電力も小さくオゾンの
発生もほとんど無いという特徴をもつ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調および産業分
野で大気塵、室内の粉塵、ほこりなどを集塵し、また、
電気集塵であるにも関わらず集塵装置の吹出し口から電
荷を帯びた粉塵が中和し、コロナ放電を用いることな
く、また、オゾンの発生なしに、壁などへの帯電粉塵の
付着による汚れを防止する集塵装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気式の集塵装置とし
て、例えば特開平6−31200号公報に記載されたも
のが知られている。
【0003】以下、その集塵装置について図7を参照し
ながら説明する。
【0004】図に示すように、荷電部101は放電線か
らなる放電電極A102とアース電極板A103からな
り、その荷電部101の下流側に電圧印加電極板105
とアース電極板B106からなる集塵部104を設けて
いる。通常、荷電部101においては、放電電極A10
2とアース接続されたアース電極板A103との間には
5〜15kV、また、集塵部106の電圧印加電極板1
05とアース接続されたアース電極板B106との間に
は2〜6kVの電位差が生じるように放電電極A102
と電圧印加電極板105に直流電圧が高圧安定化電源1
07によって印加されている。そして送風ファン108
によって集塵装置に粉塵を含む空気が取り込まれる。
【0005】上記構成において、粉塵を含んだ空気を集
塵装置に取り入れると、荷電部101では、放電電極A
102とアース電極板A103の間でコロナ放電が生
じ、コロナ放電によってイオン化された空気イオンの付
着によって、そこを通過した空気の粉塵は帯電される。
集塵部の電圧印加電極板105とアース電極板B106
にも、コロナ放電は生じていないが、電界が生じてお
り、その電界の力を受けて、帯電した粉塵は電圧印加電
極板105もしくはアース電極板B106に付着するこ
とにより除去され、導入された空気は清浄な状態となっ
て吹出される。
【0006】また、上記従来例では、放電電極として線
状のものを示したが、線状のかわりに針状の電極を用い
ても同様であり、針状の電極の先端とアース電極板A1
03の間で、コロナ放電が生じ、同様の機構で粉塵が捕
集される。
【0007】このような従来の集塵装置では、荷電部で
荷電された粉塵は、全て集塵部で捕集されるわけではな
く、たとえば、80%の除去率であれば、残り20%の
未捕集の帯電した粉塵は室内に放出される。この帯電さ
れた粉塵は室内の壁やその他に付着しやすいという性質
を有している。特にテレビなどのような家電機器は帯電
しており、付着しやすい。また、壁は通常帯電していな
いと考えられるが、送風などにより、壁面に空気が流れ
るとその摩擦により静電気が発生し、壁面も帯電し、や
はり壁面も帯電した粉塵が付着しやすい状態になる。
【0008】また、100%に近い集塵効率であって
も、一度集塵部に捕集された粉塵が何らかの原因で集塵
部から離れるという再飛散があり、この再飛散した粉塵
も帯電している。また、帯電粉塵が少なくても、イオン
のみ(空気イオンなど)は放出されており、そのイオン
が周囲の粉塵と付着して、帯電した粉塵になる。したが
って、電気式の集塵装置は、たとえ集塵効率が高くて
も、再飛散した粉塵やイオンと結合した粉塵が吹出し側
の壁などに付着するため、汚れの原因となっていた。
【0009】従来、このような帯電された粉塵による汚
れを防止する方法として、帯電粉塵の電荷を逆の極性の
電荷によって電気的に相殺するという方法があり、その
ことを帯電粉塵の中和と定義する。帯電粉塵を中和して
汚れを防止する方法として、正極性および負極性集塵
機を並列に並べて、集塵機から吹出されたそれぞれの極
性の帯電粉塵を混合させてお互いを電気的に中和する方
法(特開昭53−64878号公報)、集塵部後方に
おいて、一段おきに逆極性の放電部を設け、前段の荷電
部で帯電した粉塵と逆極性の粉塵を等量生成して混合す
ることにより粉塵を粗粒子化する方法(特開昭55−1
57348号公報)、荷電部において並列に並んだ放
電電極に交互に異なる極性の電圧を印加し、集塵しきれ
ずに集塵部から出てくるそれぞれの極性の帯電粉塵が混
合してお互いを中和する方法、集塵部の電圧印加電極
板をむき出しにして非絶縁にした状態で、荷電部放電線
と逆極性の電圧を集塵部印加電極板に印加することによ
り、荷電部とは逆の極性のコロナ放電を集塵部で起こし
て帯電粉塵を中和する方法(とも特開平8−898
42号公報)などにより、対策が検討されてきた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の方法
では、においては並列に集塵機を並べるような大きな
システムでは用いることができるが、集塵機が一つしか
ない場合は導入が難しく、においては正負それぞれ
の極性に帯電された帯電粉塵が完全に混合しないと、中
和しないでそのまま壁面を汚す可能性があり、またコロ
ナ放電を起こしているために放電電流が大きくオゾンも
発生し、においては集塵部で十分なコロナ放電が起き
る構造とはいえず、また集塵部の印加電極板を非絶縁の
状態で用いるために、アース電極板と接触しない構造に
する必要があり製造が困難かつ構造がコンパクトになら
ない。また、からに共通したイオンを放出する方法
として、コロナ放電を利用しているために、放電電流が
大きく、人体に有害なオゾンを発生するといった課題が
挙げられる。そしてどんなタイプの集塵機にも用いるこ
とができ、また極性の異なる粉塵どうしの混合に頼ら
ず、また放電電流が小さくオゾンをほとんど発生させな
いで帯電粉塵を中和することができる集塵装置が要求さ
れている。
【0011】また、電荷中和手段を設けた集塵装置にお
いて、集塵部から吹出される帯電粉塵の帯電量が一定で
なく変化する場合、変化した帯電量に合わせて電荷中和
手段から最適量のイオンを出す必要があるという課題が
あり、帯電粉塵の帯電量に合わせて逆極性かつ最適な量
のイオンを発生することができる電荷中和手段が要求さ
れている。
【0012】また、電荷中和手段を設けた集塵装置にお
いて、帯電粉塵が電荷中和手段を通過した後、実際に帯
電粉塵が中和されているかを確認して、電荷中和手段が
効果的にはたらいているかどうかを監視する必要がある
という課題があり、電荷中和手段から吹出された粉塵の
極性および帯電量を検知して帯電粉塵の中和を確認でき
ることが要求されている。
【0013】また、電荷中和手段を設けた集塵装置にお
いて、帯電粉塵が電荷中和手段を通過した後、実際に帯
電粉塵が中和されているかを確認し、もしも中和できて
いない場合は、電荷中和手段の電圧設定などをリアルタ
イムで最適に制御して常に帯電粉塵の中和を行う必要が
あるという課題があり、帯電粉塵を常に中和した状態に
保つことができるように電荷中和手段を制御することが
要求されている。
【0014】また、道路のトンネルや工場の煤塵処理な
どに用いられている電気式の集塵装置は、粉塵の電気抵
抗が低い場合に集塵部に堆積した処理粉塵によって電極
どうしが短絡を起こし、スパークとなって電極板に衝撃
を与え、電極板上に堆積した粉塵が帯電した状態で再飛
散を起こすという問題があり、スパークによる大量の再
飛散が起こる場合にも集塵装置後方の壁面を汚さないこ
とが要求されている。
【0015】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、どんなタイプの集塵機にも用いることがで
き、極性の異なる粉塵どうしの混合に頼らず、また放電
電流が小さく人体に有害なオゾンをほとんど発生させな
いで帯電粉塵を中和できる集塵装置を提供することを目
的としている。
【0016】また、集塵部から吹出された帯電粉塵の帯
電量に合わせて逆極性かつ最適な量のイオンを発生して
帯電粉塵を中和できる集塵装置を提供することを目的と
している。
【0017】また、電荷中和手段から吹出される粉塵の
極性および帯電量を検知できる集塵装置を提供すること
を目的としている。
【0018】また、集塵部から吹出された帯電粉塵を常
に中和した状態を保つことができる電荷中和手段の制御
方法を備えた集塵装置を提供することを目的としてい
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の集塵装置は、上
記目的を達成するために、請求項1に記載のとおり、粉
塵を帯電させる荷電部と、その下流側に設けられて粉塵
を除去する集塵部からなり、集塵部から吹出される帯電
粉塵の電荷と逆極性のイオンを放出する電荷中和手段を
集塵部下流側に設けたことを特徴とする。
【0020】そして本発明によれば、どんなタイプの集
塵機にも用いることができ、極性の異なる粉塵どうしの
混合に頼らず、また放電電流が小さくオゾンをほとんど
発生させないで帯電粉塵を中和できる集塵装置が得られ
る。
【0021】また、請求項2記載の集塵装置は、請求項
1記載の集塵装置において、電荷中和手段を放電電極と
アース電極からなる構成とし、放電電極とアース電極の
間に、コロナ放電を生じさせないよう絶縁体もしくは半
導電体を設けたことを特徴とする。
【0022】そして本発明によれば、電極間の距離を狭
めた電荷中和手段においてコロナ放電の抑制が確実に行
われ、放電電流が小さくオゾンをほとんど発生させない
で帯電粉塵を中和できる集塵装置が得られる。
【0023】また、請求項3記載の集塵装置は、請求項
1または2記載の集塵装置において、電荷中和手段を先
端が鋭利に尖った尖電極として、集塵部から吹出される
帯電粉塵の電荷量と等量かつ逆極性のイオンを放出する
手段としたことを特徴とする。
【0024】そして本発明によれば、集塵部から吹出さ
れる帯電物質の電荷量に合わせて逆極性かつ最適な量の
イオンを発生することができる集塵装置が得られる。
【0025】また、請求項4記載の集塵装置は、請求項
1乃至3のいずれかに記載の集塵装置において、電荷中
和手段を通過した粉塵の極性と帯電量を確認する検知手
段を有したことを特徴とする。
【0026】そして本発明によれば、電荷中和手段を通
過した粉塵の極性および帯電量を検知して帯電粉塵の中
和を確認できる集塵装置が得られる。
【0027】また、請求項5記載の集塵装置は、請求項
4記載の集塵装置において、検知手段を壁面または帯電
プレートの表面電位を測定する手段としたことを特徴と
する。
【0028】そして本発明によれば、壁面の帯電状態を
把握すると同時に、壁面から得られる情報から、実際に
帯電粉塵が中和されているかどうかを確認できる集塵装
置が得られる。
【0029】また、請求項6記載の集塵装置は、請求項
1乃至5いずれかに記載の集塵装置において、電荷中和
手段から吹出される粉塵の極性と帯電量を確認する検知
手段を有し、電荷中和手段から吹出された粉塵が常に電
荷を持たないように電荷中和手段を制御することを特徴
とする。
【0030】そして本発明によれば、集塵部から吹出さ
れた帯電粉塵を常に中和した状態に保つことができるよ
うに電荷中和手段を制御した集塵装置が得られる。
【0031】また、請求項7記載の集塵装置は、請求項
1乃至6記載の集塵装置において、集塵部の後方かつ電
荷中和手段手前に接地された導電性フィルタを設けたこ
とを特徴とする。
【0032】そして本発明によれば、短絡が引き起こす
スパークによる大きな再飛散粒子を導電性フィルタで大
まかに除去し、除去しきれない小さな帯電粉塵を電荷中
和手段で中和することができる集塵装置が得られる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明は、粉塵を帯電させる荷電
部と、その下流側に設けられて粉塵を除去する集塵部か
らなり、集塵部から吹出される帯電粉塵の電荷と逆極性
のイオンを放出する電荷中和手段を集塵部下流側に設け
たことを特徴としたものである。荷電部としては、導電
性の線もしくは針と板で構成され、両者に高い電位差を
与えることにより、線や針の周りに高い電界を作って空
気の絶縁破壊を起こさせ、空気をイオン化して粉塵を帯
電させるものが例としてあげられる。また集塵部として
は、2つの電極板の間に電位差を与えて電界をつくり、
その電界の力で主に帯電した粉塵を捕集する集塵ユニッ
トや、ガラス繊維などを濾材にして機械的に粉塵を捕集
する濾過フィルタ、あらかじめ分極された誘電体を濾材
にして内部に電界ができるようにつくられ、機械的もし
くはその電界の力で粉塵を捕集する静電フィルタなどが
例としてあげられる。本発明の集塵装置では、前記荷電
部で帯電され、これら集塵部で捕集しきれなかった帯電
粉塵や、荷電部や集塵部の電界で発生したイオン、もし
くは集塵部から再飛散した帯電粉塵などといった電荷を
もつ物質と逆の極性の空気イオンのみを放出する電荷中
和手段で中和する。
【0034】今までの常識では、空気イオンを放出して
帯電粉塵などを電気的に中和する手段として、コロナ放
電を用いることが有効な手段とされてきた。コロナ放電
をさせるためには、放電線や針状の電極に対向するアー
ス電極を設け、この間に高電圧を印加する。そうする
と、ある電圧までは、電流はほとんど流れない。このと
きは、空気イオンもほとんど発生しない。しかし、コロ
ナ放電が発生する電圧まで上げると、放電電極の付近が
高電界となって気体(空気)が局部的な絶縁破壊を起こ
しイオンとなると同時に放電による電流値が急激に上昇
する。これがコロナ放電である。この放電電流が大きい
というのが特徴であるコロナ放電の領域を利用すること
で、空気をイオン化して帯電粉塵を中和させることがで
きるが、放電電流が大きくオゾンが多く発生するという
問題があった。
【0035】本発明者らは、空気イオンのみを放出し、
コロナ放電をさせずに帯電した粉塵を電気的に中和させ
る方法を見出した。線状や針状の放電電極と対向するア
ース電極との間に大きな絶縁抵抗が存在する状態で放電
電極に電圧を印加すると、6〜10kVの電圧を印加し
ても空気の絶縁破壊による大きな放電電流は起こらずコ
ロナ放電とならない(ほとんど電流がながれない:グロ
ー放電の状態)が放電電極近傍の大きな電界の作用によ
って空気イオンのみを発生させることができる。このコ
ロナ放電が発生していない状態とは、具体的な目安とし
て1つの針状電極当たり、放電電流が1μA以下(一般
的な計器で測定できるレベル)、線状電極であれば、
0.1m当たり1μA以下の値である。また、この状態
をつくるためには、空気絶縁および十分な距離がとれな
い場合は、絶縁もしくは半導体材料でアースにあたる部
分を被覆する必要がある。空気絶縁の場合の絶縁距離と
しては、線状の場合は、線径、表面の平滑度、針状の場
合は、尖がりの程度によって一概に言えないが、少なく
とも1cm/kV以上、好ましくは、2cm/kV以上
の絶縁距離を設けることが必要である。絶縁もしくは半
導電性材料としては、絶縁距離によって違うが、放電電
流が1μA以下になる絶縁抵抗となるものを用いれば良
い。このような空気イオンのみを放出する放電を電荷中
和手段に用いて、集塵部から吹出された帯電粉塵と逆の
極性のイオンを放出して、帯電粉塵を中和することがで
きる。そして、電気を用いずにマイナスイオンを放出す
る手段として、レナード効果がある。滝の付近には多量
のマイナスイオンが存在することは知られている。水を
衝突させて、機械的に微細な粒子に分裂させると、小さ
な液滴はマイナスイオンが過剰に、大きな液滴はプラス
イオンが過剰な状態となり、各々イオンを放出すること
ができる。特に水分子を0.5μm以下の微細な粒子に
すると大量のマイナスイオンを放出することができる。
したがって、たとえば、集塵部から吹出されるイオンが
プラスの場合は、このレナード効果によって0.5μm
の微細な水粒子を発生することで、多量のマイナスイオ
ンを発生させ、集塵部から吹出されたプラスの帯電粉塵
を電気的に中和することができる。同様に集塵部からマ
イナスの帯電粉塵が吹出された場合は、0.5μm以
上、好ましくは1μm以上の水滴にして発生するプラス
イオンで中和することができる。
【0036】以上のように、電荷中和手段はコロナ放電
を起こさずに空気イオンのみを生成、放出するため、コ
ロナ放電特有の、放電電流に比例して発生するオゾンは
ほとんど発生しない。オゾンは人体にとって有害であ
り、多量に摂取するとさまざまな障害が生じる。そして
帯電粉塵の電荷を、粉塵よりも軽くて電気移動度の高い
空気イオンによって直接中和する電荷中和手段を集塵部
下流側に設けているため、逆極性の帯電粉塵を新たに作
り出して混合させるよりも確実に中和して帯電粉塵によ
る壁面汚れを防止することができ、また、集塵部でコロ
ナ放電を起こして帯電粉塵を中和しなくてよいため、電
圧印加電極板をむき出しにして集塵部の設計の自由度を
無くしたり、集塵部の電圧印加電極板の電圧設定に条件
を設けたりする必要もなく、また、どんな集塵装置にも
適用することができ、また、コロナ放電を起こしていな
いために放電電流が小さく、また余分なオゾンを出さな
いという作用を有する。
【0037】また、電荷中和手段を放電電極とアース電
極とで構成し、放電電極とアース電極の間に、コロナ放
電を生じさせないよう絶縁体もしくは半導電体を設けた
ものである。ここでコロナ放電とは、一般的にコロナ放
電が発生する電圧まで上げると放電電極の付近が高電界
となって、気体(空気)の局部的な絶縁破壊を起こし急
激に電流値も上昇する現象である。この電流値が急激に
上昇しているコロナ放電の領域で使用することで、空気
が絶縁破壊を起こし空気イオンを発生するが、コロナ放
電には放電電流が大きいこととオゾンを発生するという
欠点がある。その欠点を克服するため、線状あるいは針
状の放電電極を用い、そして放電電極とアース電極との
間に、前述したように放電電流が1μA以下となるよう
に絶縁体もしくは半導電体を挟んで設けるか、もしくは
どちらかの電極を被覆する。放電電極には帯電粉塵と逆
の極性の電圧を印加し、放電電極近傍に大きな電界を形
成して空気をイオン化する。そして放電電極の極性がプ
ラスならば、空気イオンに電子が付着して作られたマイ
ナスイオンが放電電極に吸い寄せられて電荷を失い、空
気分子が電子を失って作られたプラスイオンは放電電極
と反発して周囲に拡散する。したがってプラスイオンが
電荷中和手段から放出される。放電電極の極性がマイナ
スならばその逆で、マイナスイオンが放出される。電荷
中和手段は帯電粉塵と逆の極性の電圧を印加されている
ため、電荷中和手段を通過した帯電粉塵は、電荷中和手
段で放出される逆の極性のイオンと結合し中和されるこ
とにより、帯電粉塵の付着による壁面汚れを防ぐことが
できる。そして電荷中和手段の放電電極とアース電極の
間に絶縁体もしくは半導電体を間に設置することによっ
てコロナ放電が抑制されて放電電流が小さくなっている
ため、電荷中和手段はオゾンをほとんど発生させずに空
気イオンのみを生成、放出する。そしてコロナ放電を起
こさないように両電極の間に絶縁体もしくは半導体を設
置して絶縁を確保しているので、両電極の間隔を狭める
ことができ、電荷中和手段をコンパクトな構成にするこ
とができるという作用を有する。
【0038】また、電荷中和手段を先端が鋭利に尖った
尖電極として、集塵部から吹出される帯電粉塵の電荷量
と等量かつ逆極性のイオンのみを放出することを特徴と
したものであり、電荷中和手段は尖状放電電極のみで構
成され、周囲にアース電極を設けない。尖状放電電極に
は帯電粉塵と逆の極性の電圧がかけられているが、帯電
粉塵が集塵部から漏れ出てこない場合は空気イオンを放
出しない。しかし帯電粉塵が漏れ出た時、尖状放電電極
近傍の雰囲気が帯電粉塵の電荷で満たされて尖状放電電
極とその周囲に大きな電位差が生じ、尖状放電電極近傍
に大きな電界が形成されて空気がイオン化し、帯電粉塵
と逆極性の空気イオンを放出して帯電粉塵を中和する。
その時、尖状放電電極は漏れ出てきた帯電粉塵と逆極性
かつ等量の空気イオンを放出する最適電圧に設定されて
いる。また放電電流は微々たるものであるため、人体に
有害なオゾンがほとんど発生しない。このとき、もしコ
ロナ放電をさせてしまうと、空気の絶縁を破壊してイオ
ンを放出させているため、周囲のイオン量に関係なく一
定量のイオンを放出することになる。しかし、本発明で
あるコロナ放電させずにイオンのみを放出させる手段
は、周りのイオン量(電荷量)と放電電極との電界差に
よってイオン量を放出するため、例えば中和イオンとし
てマイナスイオンを放出する場合、周囲のプラスイオン
が多い場合には多くのマイナスイオンを、少ない場合に
は少ないマイナスイオンを放出するという自制作用も有
する。そして、漏れ出てくる帯電粉塵と逆極性かつ等量
の空気イオンを電荷中和手段が放出して帯電粉塵を中和
するため、放電電極の細かい電圧制御を行わずして帯電
粉塵による壁面汚れを防ぐことができ、また余分な空気
イオンを放出して集塵装置吹出しの壁面を帯電させて汚
すことが無く、またオゾンをほとんど出さないという作
用を有する。
【0039】また、電荷中和手段を通過した粉塵の極性
と帯電量を確認する検知手段を有することを特徴とし、
電荷中和手段の下流側にある壁面の表面電位を測定する
か、もしくは電気的にどことも接続されていない導電体
を電荷中和手段の下流側に設置し、その表面電位を測定
するか、また粉体吸引型ファラデーゲージなどを用いて
電荷中和手段下流側の空気中の電荷量を測定するなどの
方法で、電荷中和手段下流側の壁面または空気の帯電状
態を把握する検知手段を設ける。検知手段による粉塵の
帯電状態の測定結果が電気的中性を示し、粉塵や壁面が
帯電を起こしていなければよいが、測定結果がプラスマ
イナスどちらかに偏っている場合は帯電粉塵を中和しき
れていないか、もしくは電荷中和手段による空気イオン
の放出量が多すぎて逆の極性に粉塵や壁面を帯電させて
いるために壁面が汚れやすい状態にあるといえる。そし
て電荷中和手段下流側の壁面や空気の帯電状態を知るこ
とにより、粉塵の帯電を中和して壁面汚れを防止するた
めに最適な電荷中和手段の設定を得ることができるとい
う作用を有する。
【0040】また、電荷中和手段から吹出される粉塵の
極性と帯電量を確認する検知手段を有し、電荷中和手段
から吹出された粉塵が常に電荷を持たないように電荷中
和手段のイオン放出を細かく制御するという特徴を持
つ。電荷中和手段下流側の壁面が帯電しているというこ
とは帯電粉塵を中和しきれていないか、もしくは電荷中
和手段による空気イオンの放出量が多すぎて逆の極性に
粉塵や壁面を帯電させている状態にあるといえる。した
がって帯電粉塵を常に中和した状態にするためには、検
知手段による粉塵の帯電状態の測定結果が常に無極性を
示すようにすればよい。電荷中和手段を通過した粉塵の
帯電状態を前記検知手段で測定し、もし粉塵が帯電して
いることがわかったら、電荷中和手段の放電電極の電圧
を制御する電圧制御手段が最適なイオン放出量にするよ
うに電圧を変化させ、検知手段が帯電を表示しなくなる
まで検知手段の結果をフィードバックさせて制御を続け
ることにより、常に粉塵が帯電していない状態を保ちつ
づけ、壁面汚れを常に防止するように自動管理すること
ができるという作用を有する。
【0041】また、集塵部の後方かつ電荷中和手段手前
に接地された導電性フィルタを設けるという特徴を持
つ。道路のトンネル用に用いられている電気式集塵装置
などでは、除去対象が主に自動車の排ガスに含まれるハ
イドロカーボンなどの炭素系粒子となるが、炭素系粒子
は電気抵抗が小さく、集塵部の電極板上に多量に堆積し
た時に局部的に電気を通してしまい、電極板どうしの短
絡を引き起こしてしまう。その時起こるスパークが電極
板に衝撃を与え、その衝撃により電極板に堆積していた
処理粉塵が電極板から離れてしまい、大量の再飛散粒子
が集塵部から発生する。この時電荷中和手段の電荷中和
能力を超えた量の帯電粉塵が集塵部より撒き散らされる
可能性がある。そこで目がそれほど細かくない金網やス
チールウールなどの導電性フィルタを集塵部後方、電荷
中和手段手前に設置して、大きな再飛散粒子を取り除
き、除去し切れなかった小さい再飛散粒子を電荷中和手
段で無帯電の状態に戻し、壁面の汚れをより効率的に防
止することができるという作用を有する。
【0042】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。
【0043】(実施例1)図1は、微細水滴によるイオ
ンを用いた電荷中和手段を備えた集塵装置を示してい
る。図1に示すように、荷電部101は放電線からなる
放電電極A102とアース電極板A103からなり、そ
の荷電部101の下流側に電圧印加電極板105とアー
ス電極板B106とからなる集塵部104を設けてい
る。通常、荷電部101においては、放電電極A102
には5〜15kV、また、集塵部104の電圧印加電極
板105には2〜6kVの直流電圧が高圧安定化電源1
07によって印加されている。集塵部104の下流側に
は、電荷中和手段1を設けている。電荷中和手段1は、
水を貯蔵するタンク2と水を高速で噴出するためのノズ
ル3とタンク2に貯蔵している水をノズル3へ送り出す
ためのポンプ4を設けている。
【0044】上記構成において、荷電部および集塵部に
プラスの直流高電圧を印加しているときは、集塵部から
プラスイオンを有した粉塵が放出されている。集塵部の
下流部に設置された除電部では、ノズルの径をできるだ
け小さくし、しかも、高速で吹出して、0.5μm以下
の微細な水滴を噴霧することで、多量のマイナスイオン
を放出する。しかも、このノズルは図では3本しか示し
ていないが、複数本のノズルでマイナスイオンを放出す
ることで、集塵部の面積に対してできるだけ均一に放出
した方が良い。このように除電部から放出されたマイナ
スイオンは、集塵部から放出されるプラスイオンを有し
た粉塵とクーロン力でお互いに引き付けられ最終的に
は、くっついて電気的に中和する。中和された粉塵は電
荷を有していないため、壁面などへ粉塵が付着すること
を防止できる。
【0045】また、荷電部および集塵部にマイナスの直
流高電圧を印加している場合は、マイナスイオンを有し
た粉塵が集塵部から放出されるため、ノズルの径を調整
し、水の粒径を0.5μm以上にすることで、プラスイ
オンを放出させ、電気的に中和し、壁などへの付着を防
止するものである。但し、水の粒径が0.5μmに近い
とプラスイオンの量が少ないため1μm以上が好まし
く、大きすぎると、水滴が下方に落ちてしまうため、風
速との関連もあるが、5μm以下が望ましい。
【0046】なお、水を微細化する手段として本実施例
では、ノズルを用いて水の微粒子を発生させたが、水を
高速で物質にぶっつけ、微細化する方法やその他超音波
を使用して微細化するなど、上記特定の粒径に制御でき
る方法であれば良い。しかし、単純に加湿しても微細化
されていなければイオンは発生しないため、通常の加湿
の方法とは区別される。
【0047】また、コロナ放電をさせずにイオンのみを
放出させる手段として、上記水を微細化する方法以外に
放射線を利用する方法(アルファ線(粒子)を照射し
て、空気分子をイオン化する方法)軟X線を利用する方
法(非常に波長の短い電磁波の一種である軟X線で空気
分子をイオン化する方法)、紫外線を利用する方法(紫
外線を放射することで空気分子をイオン化する方法)な
どがあり、いずれの方法でも、帯電した粉塵を中和する
ことができる。
【0048】(実施例2)図2は、帯電粉塵と逆極性の
イオンのみを放出する電荷中和手段を集塵部下流側に設
けた集塵装置を示している。荷電部101は線状の放電
電極A102とアース電極板A103で構成されてお
り、取り込んだ空気中の粉塵を放電電極A102の極性
に帯電させる。帯電した粉塵は電圧印加電極板105と
アース電極板B106で構成される集塵部104に導入
され、両電極板間の電界の力を受けてどちらかの電極板
に付着し除去される。そして除去しきれずに集塵部10
4から漏れ出た帯電粉塵は電荷中和手段1に導入され、
電荷中和手段1が放出する逆極性のイオンと結合して中
和され、無帯電の状態で送風ファン108から吹出され
る。電荷中和手段1は、帯電粉塵と逆の極性の電圧が印
加された放電電極B5と、それを挟むアース電極板C6
で構成され、帯電粉塵と逆の極性のイオンを放出してい
る。ここでアース電極板C6の表面は絶縁もしくは半導
電性皮膜層7で覆われており、放電電流を抑制して放電
電流を起こさないようにしている。そのため電荷中和手
段1の放電電極B5近傍では帯電粉塵と逆極性のイオン
のみを生成、放出しており、オゾンなど他の成分の発生
を抑制している。オゾン発生量は放電電流に比例すると
いう特徴があるため、放電電流を抑制することはオゾン
発生を抑制することにつながる。
【0049】(実施例3)図3は、尖状放電電極8のみ
で構成された電荷中和手段1を設けた集塵装置を示して
いる。荷電部101で粉塵が帯電し、集塵部104に導
入されて除去されるまでは図1の集塵装置と同様である
が、除去しきれずに集塵部104から漏れ出た帯電粉塵
は電荷中和手段1に導入され、電荷中和手段1が放出す
る逆極性のイオンと結合して中和され、無帯電の状態で
送風ファン108から吹出される。この時電荷中和手段
1は尖状放電電極8のみで構成され、帯電粉塵と逆の極
性の電圧が印加されている。周りに電荷が何もない状態
では、尖状放電電極8はイオンを放出しないが、集塵部
104から帯電粉塵が漏れ出て周囲に存在するようにな
ると、帯電粉塵と逆の極性をもつ尖状放電電極8と帯電
粉塵の存在する周囲とで電位差が大きくなり、結果とし
て大きな電界が存在するようになる。そしてその電界作
用を受けて電極近傍で空気のイオン化が起こり、帯電粉
塵と逆極性かつ同じ電荷量のイオンを生成、放出する。
この時尖状放電電極8から流れる放電電流は微小であ
り、オゾンはほとんど発生しない。また帯電粉塵がない
状態では、尖状放電電極はイオンを放出しないので、普
段余分なイオンを出してしまうことにより、かえって壁
面を帯電させて汚すといったことがない。
【0050】(実施例4)図4は電荷中和手段1を通過
した粉塵の極性と帯電量を測定する検知手段9を電荷中
和手段1の下流側に設けた集塵装置を示している。電荷
中和手段1を通過した後の粉塵の帯電状態は、その下流
側の壁面やその空気自体に反映される。そして電荷中和
手段下流側の壁面の表面電位を表面電位計10で測定す
る。もしくは電気的に宙に浮いた導電板11を電荷中和
手段1の下流側に設置し、その表面電位を表面電位計1
0で測定することにより、電荷中和手段1を通過した粉
塵が帯電しているかを知ることができる。また、空気を
吸引してその中に含む粉塵などの電荷の総和を測ること
ができる吸引型ファラデーゲージ12を電荷中和手段1
の下流側に設置して、電荷中和手段1を通過した粉塵の
帯電を直接測定することができる。これらのような検知
手段9を設けることにより、帯電粉塵が電荷中和手段1
を通過した後に粉塵の帯電が無くなっているかどうか、
また電荷中和手段1から帯電粉塵を中和する分よりも多
い過剰なイオンが出て逆の極性に粉塵を帯電させたり壁
面を帯電したりしていないかどうかを知ることができ、
電荷中和手段1のイオン放出を調節する目安にすること
ができる。
【0051】検知手段は、どのような場所、部位などが
電気的に中和されているかを確認しようとするかによっ
て違うが、壁面への付着を重要視する場合は、壁面の表
面電位を検知する。表面電位を測定する手段としては、
壁面電位をプローブに反映して測定する表面電位計など
があり、簡単に測定することができる。また、電荷中和
手段によって吹出し口で中和されているかを重要視する
場合には、既知の静電容量を持った帯電プレートにプラ
スまたはマイナスの高電圧を印加して帯電させ、その帯
電プレートにイオンが付着したときの電位を測ること
で、イオンバランスを評価でき、中和の状態を簡単に測
定することができる。
【0052】(実施例5)図5は電荷中和手段1を通過
した粉塵の極性と帯電量を測定する検知手段9を有し、
電荷中和手段1を通過した粉塵が常に電荷を持たないよ
うに電荷中和手段1を制御することができる集塵装置を
示している。電荷中和手段1を通過した粉塵の帯電状態
を前記検知手段9で測定し、もし粉塵が帯電しているこ
とがわかったら、電荷中和手段1の放電電極B5の電圧
を制御する電圧制御手段10が最適なイオン放出量にす
るように電圧を変化させ、検知手段9が帯電を表示しな
くなるまで電圧制御手段13にフィードバックさせて制
御を続けることにより、常に粉塵が帯電していない状態
を保ちつづけることができる。
【0053】次に、実施例1乃至5で説明した電荷中和
手段が実際に効果を発揮するのかどうかについて検証し
た。実験模式図を図6および図7に示す。開口寸法13
2mm×122mmのダクトの中に、送風方向から順に
荷電部101、電荷中和手段1、帯電粉塵除去装置1
4、送風ファン108が設置されている。ダクト内風速
は0.5m/sとした。帯電粉塵を作る荷電部101
は、線径0.15mm、長さ110mmのタングステン
線の放電電極A102が、図では簡略してあるが、20
mmの間隔で6本設置されており、並んでいる放電電極
A102を挟むように送風流れの長手方向の奥行寸法1
6mm、幅110mmの鋼製アース電極板A103が設
置されている。放電電極A102には+5.7kVの直
流電圧がかけられており、この時の放電電流は70μA
であった。そして中和効果がはっきり分かるようにする
ために、荷電部101の後ろには集塵部104を設置せ
ずに電荷中和手段1を設置して、荷電部101で作られ
た帯電粉塵をそのまま電荷中和手段1に導入するように
した。荷電部101と電荷中和手段1の距離は50mm
である。そして帯電粉塵の中和効果を評価するために、
帯電粉塵除去装置14を電荷中和手段1の400mm後
方に設置した。帯電粉塵除去装置14は構造的には集塵
部104と同じである。図では簡略して示しているが、
具体的には厚さ0.5mm、奥行き長さ50mm、幅1
28mmの23枚のステンレス製板を5mm間隔で重
ね、1枚おきに電圧をかけて12枚分を電圧印加電極板
とし、その間に挟まれた板11枚をアースに接続してア
ース電極板とした。電圧印加電極板には+2kVの直流
電圧がかけられている。粉塵が帯電しているならば、両
電極板の間に形成されている電界によってクーロン力を
受け、どちらかの電極板に付着して除去される。もし帯
電粉塵が電荷中和手段1によって中和されていれば、粉
塵は除去されずに帯電粉塵除去装置14を通過して出て
くる。したがって帯電粉塵除去装置14の前後の粉塵除
去率ηを測定し、粉塵通過率1−ηを求めることによっ
て、電荷中和手段1の中和性能を評価することができ
る。帯電粉塵除去装置14直前の粉塵濃度をCin、直
後の粉塵濃度をCoutとすると、粉塵通過率は 1−η=1−(Cin−Cout)/Cin=Cout
/Cin という式で計算できる。また、電荷中和手段から発生す
る空気イオン濃度とオゾン量についても測定を行い、電
荷中和手段としての性能を評価することにした。粉塵濃
度は粒径0.3μm以上の粉塵の個数濃度を計測するリ
オン製パーティクルカウンターKC−01Cを、空気イ
オン濃度は電気移動度が0.4cm2/V・cc以上の
小イオンの個数濃度を計測する神戸電波製イオンカウン
ターKST−900を、そして発生オゾン量は荏原実業
製オゾンモニターEG−2001Fを用いてそれぞれ測
定を行った。そして下記する2つの電荷中和手段を実施
例A、Bとして用意し、それぞれの帯電粉塵の中和性能
について評価した結果を表1、表2に示す。
【0054】図6は実施例Aの実験模式図を示したもの
である。電荷中和手段1は荷電部101とほぼ同じ構造
で作られているが、アース電極板C6を塩化ビニール製
の絶縁皮膜層7で全面被覆してある。タングステン線の
放電電極B5に0kV〜−6kVの範囲で直流電圧を印
加し、それぞれの電圧を印加した時の粉塵通過率及び空
気イオン濃度、電荷中和手段1から発生するオゾン量を
計測した。その結果を表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】粉塵通過率を見ると、最も中和効果が高い
電圧は−4kV付近であり、その時の粉塵通過率が70
%であった。0kVの時の通過率が4%であり、全体か
らみて96%存在した帯電粉塵が100−70=30%
になったことから、 (96−30)/96 = 0.69 という計算から、全帯電粉塵の69%程度を中和できた
ことになる。空気イオンのプラスマイナスのバランスを
見てみると−2kVで中和となっているようであるが、
帯電粉塵を中和するためには−4kV程度の電圧が必要
であった。この最適中和電圧は荷電部101の放電電極
A102に+5.7kVの電圧を印加し、70μAの放
電電流を流している場合のものであり、荷電部101の
電圧や寸法などが変わればまた最適中和電圧をこのよう
な方法で探る必要がある。また、表1には記載していな
いが、荷電部101からの発生オゾン濃度は38ppb
であることを考慮すると、電荷中和手段1からの発生オ
ゾン濃度は−4kVで1ppbと非常に少なく、電荷中
和手段1は最適中和電圧付近ではほとんどオゾンを発生
しないことがわかった。
【0057】図7は実施例Bの実験模式図を示したもの
である。実施例Bの電荷中和手段1は、胴体径0.7m
mで先端が鋭く尖った鋼製の針で作成した尖状放電電極
8を3本設置した構造となっており、周囲にアース電極
は設けていない。尖状放電電極8に0kV〜−6kVの
範囲で電圧を印加し、それぞれの電圧を印加した時の粉
塵通過率及び空気イオン濃度、電荷中和手段のみに電圧
を印加した時のオゾン濃度を計測した。その結果を表2
に示す。
【0058】
【表2】
【0059】最も中和効果が高い電圧は−3kVであ
り、その時の粉塵通過率は74%であった。0kVの時
の通過率が4%であり、全体からみて96%存在した帯
電粉塵が100−74=26%になったことから、 (96−26)/96 = 0.73 という計算から、全帯電粉塵の73%程度を中和できた
ことになる。また、実施例Bの電荷中和手段1の大きな
特徴は、帯電粉塵が存在しない時は空気イオンをほとん
ど放出しないが、存在する帯電粉塵の量に合わせて逆極
性のイオンを放出することである。荷電部101の放電
電極A102に電圧を印加せず帯電粉塵が存在しない場
合は、−3kVを印加しても電荷中和手段1からのイオ
ン放出量は0であるが、荷電部101の放電電極A10
2に電圧を印加して帯電粉塵を存在させるとマイナスイ
オンを24万個/ccの濃度で放出している。このマイ
ナスイオンでプラスに帯電した粉塵を中和している。し
たがって普段は逆の極性に粉塵を帯電させたり、イオン
を出して壁面を帯電させたりすることはないが、帯電粉
塵が電荷中和手段1に導入されれば逆の極性のイオンを
放出するという非常に便利な特徴をもっている。この最
適中和電圧は荷電部101の放電電極A102に+5.
7kVの電圧を印加し、70μAの放電電流を流してい
る場合のものであり、荷電部101の条件が変わればま
た最適中和電圧をこのような方法で探る必要がある。ま
た尖状放電電極を用いた電荷中和手段1からは、オゾン
の発生はほとんどなかった。
【0060】(実施例6)図8は集塵部後方、電荷中和
手段手前に5mm角メッシュのステンレス製の導電性フ
ィルタ15を10枚重ねて設置したものである。このフ
ィルタは全て接地されている。自動車の排ガスに含まれ
る炭素系粒子は電気抵抗が小さく、そのため道路のトン
ネル用に用いられている電気式集塵装置は、集塵部に堆
積した炭素系粒子によってよく短絡によるスパークが集
塵部で起こる。その際スパークによる衝撃で電極板に堆
積していた粉塵は対面の電極板に跳躍し、さらにまた対
向の電極板に跳躍するといった挙動を示す。そして最後
には集塵部から出ていってしまう。これが再飛散現象で
ある。そして再飛散粒子はその跳躍現象により、どちら
かの極性に帯電している場合が多い。再飛散するとき、
電極板に付着していた粉塵は一気に集塵部から出てきて
再飛散粒子となってしまうため、それが全て帯電してい
るとすると電荷中和手段の中和能力を超えてしまい、帯
電したまま集塵装置から排出されてしまう可能性があ
る。そこで圧力損失のことも考え、接地された目の粗い
導電性フィルタ15を集塵部後方、電荷中和手段手前に
設け、一気に大量に出てくる再飛散粒子をある程度取り
除くか、もしくは電荷を吸い取るようにし、除去し切れ
なかった小さな帯電粉塵を後方にある電荷中和手段で中
和する。このように導電性フィルタを設け、その後ろに
電荷中和手段を設けるといった2段構えの電荷中和方法
とすることにより、このような大量の粉塵を扱うような
場所で用いられる集塵装置においても帯電粉塵を排出せ
ず、壁面を汚さないようにすることができる。
【0061】なお、集塵部は、電圧印加電極板とアース
電極板の間に電位差を与えて電界をつくり、その電界の
力で主に帯電した粉塵を捕集するものを用いているが、
ガラス繊維などを濾材にして機械的に粉塵を捕集する濾
過フィルタや、あらかじめ分極された誘電体を濾材にし
て内部に電界ができるようにつくられ、機械的もしくは
その電界の力で粉塵を捕集する静電フィルタなど、他の
種類の集塵部を用いた場合についても同様の効果が得ら
れる。
【0062】なお、実施例では、荷電部における線状の
放電電極としてタングステン製のものを用いたが、導電
性をもつほかの金属や樹脂を放電電極に用いた場合でも
同様の効果を生じる。
【0063】なお、実施例では、尖状放電電極として先
端が鋭利に尖った鋼製の針を用いたが、空気をイオン化
できるならば、導電性をもつ他の金属や樹脂でも同様の
効果を生じる。
【0064】なお、実施例では、電荷中和手段の放電電
極に直流の電圧を印加したが、帯電粉塵と逆の極性のイ
オンを放出するのであれば、交流電圧を印加しても構わ
ない。
【0065】なお、電荷中和手段を通過した粉塵の帯電
を検知する検知手段として壁面の表面電位や空気の電荷
量を測る方法を例として挙げたが、帯電を検知する手段
であれば測定方法は他のものでもその効果に差は生じな
い。
【0066】また、導電性フィルタとしてステンレス製
の5mm角メッシュの金網を用いたが、導電性かつ通気
性があるものなら他の材質のものを用いても同様の効果
が得られる。
【0067】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、人体に有害なオゾンをほとんど発生させずに
壁面汚れを防止して周囲の汚染を抑えることにより美観
を保ち、壁面清掃などのメンテナンスコストを低減する
という効果のある集塵装置を提供することができる。
【0068】また、寸法的にコンパクトであり、人体に
有害なオゾンをほとんど発生させずに壁面汚れを防止し
て周囲の汚染を抑えて美観を保ち、壁面清掃などのメン
テナンスコストを低減するという効果のある集塵装置を
提供することができる。
【0069】また、微小な放電エネルギーのみを用いて
余分なオゾンをほとんど出すことなく壁面汚れを簡単か
つ最適に防止して周囲の汚染を抑え、小さい費用で壁面
清掃などのメンテナンスコストを低減するという効果の
ある集塵装置を提供することができる。
【0070】また、電荷中和手段を通過した粉塵の帯電
状態を把握する検知手段を設けることによって、壁面汚
れを常に防止するための最適設定を得ることができる集
塵装置を提供することができる。
【0071】また、電荷中和手段を通過した粉塵の帯電
状態を把握する検知手段を設け、その結果が常に中性に
なるように電荷中和手段の制御を行うことにより、壁面
汚れを常に防止するように自動管理してメンテナンスコ
スト、管理コストを低減する集塵装置を提供することが
できる。
【0072】また、粉塵の量が多い、集塵部で除去した
粉塵が再飛散を起こして大量に再飛散粒子を排出するな
どの過酷な使用条件においても、導電性フィルタを電荷
中和手段手前に設けることにより大きな粉塵を除去した
り、ある程度の粉塵の帯電を接触により中和し、その後
ろにある電荷中和手段によってほぼ完全に帯電粉塵を中
和することにより、壁面汚れを防止して美観を保ち、集
塵装置周りのメンテナンスコストを低減することができ
る集塵装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】微細水滴によるイオンを用いた電荷中和手段を
備えた集塵装置の構成図
【図2】皮膜層でコロナ放電を抑制された電荷中和手段
を備えた集塵装置の構成図
【図3】尖状放電電極で構成された電荷中和装置を備え
た集塵装置の構成図
【図4】集塵部の下に検知手段を備えた集塵装置の構成
【図5】検知手段と電荷中和手段の電圧制御手段を備え
た集塵装置の構成図
【図6】実施例Aの電荷中和手段の実験模式図
【図7】実施例Bの電荷中和手段の実験模式図
【図8】集塵部後方、電荷中和手段手前に導電性フィル
タを設けた集塵装置の構成図
【図9】従来の電気集塵式集塵装置の構成図
【符号の説明】
1 電荷中和手段 2 タンク 3 ノズル 4 ポンプ 5 放電電極B 6 アース電極板C 7 絶縁もしくは半導電性皮膜層 8 尖状放電電極 9 検知手段 10 表面電位計 11 導電板 12 吸引型ファラデーゲージ 13 電圧制御手段 14 帯電粉塵除去装置 15 導電性フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L058 BE02 BE08 4D054 AA07 AA11 AA13 BA02 BA03 CA20 EA01 EA22 EA30 5G067 AA11 DA01 DA18 DA22

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉塵を帯電させる荷電部と、その下流側
    に設けられて粉塵を除去する集塵部からなり、集塵部か
    ら吹出される帯電粉塵の電荷と逆極性のイオンを放出す
    る電荷中和手段を集塵部下流側に設けた集塵装置。
  2. 【請求項2】 前記電荷中和手段を放電電極とアース電
    極とで構成し、放電電極とアース電極の間に、コロナ放
    電を生じさせないよう絶縁体もしくは半導電体を設けた
    請求項1記載の集塵装置。
  3. 【請求項3】 電荷中和手段を先端が鋭利に尖った1ま
    たは複数個の尖電極として、集塵部から吹出される帯電
    粉塵の電荷量と等量かつ逆極性のイオンのみを放出する
    手段とした請求項1または2記載の集塵装置。
  4. 【請求項4】 電荷中和手段を通過した粉塵の極性と帯
    電量を確認する検知手段を有した請求項1乃至3のいず
    れかに記載の集塵装置。
  5. 【請求項5】 前記検知手段を壁面または帯電プレート
    の表面電位を測定する手段とした請求項4記載の集塵装
    置。
  6. 【請求項6】 電荷中和手段を通過した粉塵の極性と帯
    電量を確認する検知手段を有し、電荷中和手段から吹出
    された粉塵が電荷を持たないように常に電荷中和手段を
    制御する制御手段を備えた請求項1乃至5のいずれかに
    記載の集塵装置。
  7. 【請求項7】 集塵部の後方かつ電荷中和手段手前に接
    地された導電性フィルタを設けた請求項1乃至6のいず
    れかに記載の集塵装置。
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