JP2001309710A - 携帯型畔用草刈機 - Google Patents

携帯型畔用草刈機

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JP2001309710A
JP2001309710A JP2000131196A JP2000131196A JP2001309710A JP 2001309710 A JP2001309710 A JP 2001309710A JP 2000131196 A JP2000131196 A JP 2000131196A JP 2000131196 A JP2000131196 A JP 2000131196A JP 2001309710 A JP2001309710 A JP 2001309710A
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combustion engine
dustproof cover
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JP2000131196A
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Mitsuo Shimada
光雄 島田
Tomoyoshi Yokocho
与悦 横丁
Fumihiko Aiyama
文彦 相山
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Kioritz Corp
Original Assignee
Kioritz Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刈草や塵類が内燃エンジン等からなる原動機
に詰まって、異常過熱等の不具合を発生することがない
ようにされた携帯型畔用草刈機を提供する。 【解決手段】 刈刃(10)、該刈刃(10)を駆動す
る原動機(30)、前記刈刃(10)の一部又は全部を
覆うシールドカバー(11)、及び、地面(N、M)を
滑走可能な接地部材(20、20)を有する草刈作業部
(5)に、ハンドル(50)が連結されていて、前記シ
ールドカバー(11)上に、前記原動機(30)が搭載
保持されるとともに、該原動機(30)を覆うように開
閉式又は着脱式の防塵カバー(70)が配備されてな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業者が手で容易
に移動させることができる、比較的小型軽量の携帯型畔
用草刈機に係り、特に、高畔の法面に生えている草を刈
り取るのに好適な携帯型畔用草刈機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、畔用草刈機としては、例えば、特
公昭62−61290号公報等にも見られるように、原
動機が搭載された車輪付きの機体と、畔の上面(平面)
に生えている草を刈り取るためのメイン刈刃と、畔の斜
面(法面)に生えている草を刈り取るためのサイド刈刃
と、を備え、前記原動機の動力を減速機や伝動軸等から
なる動力伝達機構を介して前記メイン刈刃及びサイド刈
刃に伝達して、それらを同時に回転駆動させながら、前
記機体を畔の上面を走行させることにより、畔の上面及
び法面に生えている草を同時に刈り取るようにしたもの
が一般的である。
【0003】かかる従来の一般的な畔用草刈機において
は、機体を畔の上面に位置させて走行させることを前提
としており、また、前記サイド刈刃による法面の上下幅
が大きく、刈幅は、そのサイド刈刃の回転直径のみに依
存しているため、通常の畔(低畔)には対応できても、
段差の大きな高畔においては法面の刈幅が不足する。
【0004】この場合、メイン刈刃とサイド刈刃とを同
一平面上に位置させて、機体を高畔の法面に沿って走行
させれば、該法面の草刈りを行えないこともないが、高
畔の法面は、傾斜がきつく、足場も悪いので、極めて危
険である。また、二つの刈刃を備えていること、原動機
を搭載した車輪付きの機体を備えていること、及び、原
動機の動力を前記両刈刃に伝達するために比較的長大で
複雑な動力伝達機構を必要としていること、等のため、
装置構成が複雑で重量も重く、装置コストが高くなると
ともに、作業性、操作性も良いとはいえず、高畔の法面
の草刈りに使用するのは、実際には無理があった。
【0005】そこで、本発明の出願人は、前記した如く
の従来の畔用草刈機に伴う問題を解消すべく、先に、刈
刃、該刈刃を駆動する空冷2サイクルガソリンエンジン
等の原動機、前記刈刃の一部又は全部を覆うシールドカ
バー、及び、地面を滑走可能な接地部材を有し、前記シ
ールドカバー上に前記原動機が搭載保持されてなる草刈
作業部に、ハンドルを上下方向に揺動自在に連結した構
成の携帯型畔用草刈機を提案した(特願平11−300
630号等を参照)。
【0006】かかる提案の携帯型畔用草刈機において
は、高畔の法面の草刈りを行う際には、通常、作業者が
ハンドルを持って高畔の上面に立ち、原動機により刈刃
を回転駆動しながら、該刈刃やシールドケース等からな
る草刈作業部を高畔の最上部に位置させるとともに、接
地部材を高畔の法面に着地させ、続いて、前記ハンドル
で前記草刈作業部を軽く押せば、前記草刈作業部(接地
部材)が法面の最上部から底部に向けて滑走する。この
とき、前記回転駆動されている刈刃により、法面の草が
縦方向にその回転直径に相当する幅分刈り取られる。
【0007】次に、前記のようにして刈り取られた部分
の横隣に生えている草を刈り取るべく、前記草刈作業部
を一旦法面最上部まで引き上げ、続いて、前記草刈作業
部を次に刈り取るべき草が生えている部分(横隣)に移
動させて、前記と同様に、前記接地部材を高畔の法面最
上部に着地させ、前記操作棹で前記草刈作業部を軽く押
して、該草刈作業部(接地部材)を法面の最上部から底
部に向けて滑走させ、以下、同様にして、法面に生えて
いる草を縦方向に前記刈刃の回転直径に相当する幅分ず
つ刈り取るようにする。
【0008】このように、前記提案の携帯型畔用草刈機
を使用すれば、作業者は高畔の上面を横移動するだけで
よく、法面に降りる必要はないので、高畔法面の草刈り
作業を、安全かつ容易に、しかも、迅速に行える。ま
た、草刈作業部全体の重量を接地部材を介して地面(草
刈り面)で受けるようにされているので、作業者の負担
が少なくなるとともに、自走式ではないので、作業を必
要に応じて任意に休み休み行え、その結果、草刈り作業
に要する労力が軽減される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記した如
くの携帯型畔用草刈機においては、草刈り作業時には、
当然ながら、内燃エンジン等からなる原動機を含む草刈
作業部が、地面にごく接近した状態で草むらを進退せし
められるので、刈草や塵類が前記内燃エンジンの、例え
ば吸気系、排気系等に詰まり、それが原因で前記内燃エ
ンジンが異常過熱して不調になるといった問題が生じて
いた。本発明は、前記した如くの問題を解消すべくなさ
れたもので、その目的とするところは、刈草や塵類が内
燃エンジン等からなる原動機に詰まって、異常過熱等の
不具合を発生することがないようにされた携帯型畔用草
刈機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成すべ
く、本発明に係る携帯型畔用草刈機は、基本的には、刈
刃、該刈刃を駆動する内燃エンジン等からなる原動機、
前記刈刃の一部又は全部を覆うシールドカバー、及び、
地面を滑走可能な接地部材を有する草刈作業部に、ハン
ドルが連結されてなる。そして、前記シールドカバー上
に、前記原動機が搭載保持されるとともに、該原動機を
覆うように開閉式又は着脱式の防塵カバーが配備されて
いることを特徴としている。
【0011】前記防塵カバーは、好ましくは、下面が開
口した伏せ椀形乃至箱形状とされ、少なくともその前方
側下端面と前記シールドカバーの上面部との間に実質的
に隙間が生じないように前記原動機に被せられる。他の
好ましい態様では、前記防塵カバーは、パンチングメタ
ル、網状体等の刈草等は通さないが空気の内外流通は妨
げない通気性を有する薄板材で形成される。
【0012】より好ましい具体的な態様では、前記防塵
カバーの一側が前記シールドカバーにヒンジ部材を介し
て連結されるとともに、前記防塵カバーの他側に係止具
が設けられる。別の好ましい態様では、前記原動機が内
燃エンジンとされ、前記防塵カバーに、前記内燃エンジ
ンから排出される排ガスを外部に導出するための排ガス
導管が設けられる。
【0013】前記ような構成とされた本発明に係る携帯
型畔用草刈機の好ましい態様においては、原動機として
の内燃エンジンを覆うように、例えば、ヒンジ部材を介
してシールドカバーの上面に連結された開閉式の防塵カ
バーが配備され、草刈作業時には、その防塵カバーを前
記ヒンジ部材を支点として回動させて、前記内燃エンジ
ンに被せるようにして閉じ、係止具で係止しておく。
【0014】この場合、前記防塵カバーは、パンチング
メタル、網状体等の刈草等は通さないが空気の内外流通
は妨げない通気性を有する薄板材で形成され、また、前
記防塵カバーには、前記内燃エンジンから排出される排
ガスを外部に導出するための排ガス導管が設けられるの
で、前記内燃エンジンの吸気、排気には何の支障も来す
ことはない。
【0015】このように、前記シールドカバー上に前記
原動機としての内燃エンジンを覆う開閉式の防塵カバー
を配備したことにより、草刈り作業時には、刈草や塵類
が防塵カバー内への侵入が阻止されるので、それらが内
燃エンジン等からなる原動機に詰まるような事態は生じ
難くなり、したがって、異常過熱等の不具合の発生を効
果的に防止できる。
【0016】また、前記防塵カバーを開閉式(又は着脱
式)としたことにより、エンジン始動時や燃料補給時
等、前記防塵カバー内にアクセスする必要があるとき
は、前記係止具による係止状態を解除して前記防塵カバ
ーを開けば(取り外せば)よく、エンジンの始動や燃料
補給にも何の支障も生じない。さらに、前記防塵カバー
を開ける(取り外す)ことにより、前記内燃エンジン等
の保守点検を容易に行え、しかも、前記防塵カバーによ
り、その中への刈草や塵類の侵入が阻止されていること
から、保守点検回数を前記防塵カバーが設けられていな
い場合に比して大幅に減らすことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1、図2及び図3は、それ
ぞれ本発明に係る携帯型畔用草刈機の一実施形態におけ
る要部(草刈作業部)の平面図、右側面図、及び後面図
を示している。図示実施形態の携帯型畔用草刈機1は、
短冊状の刈刃10と、該刈刃10を平面視(図1)で左
回り(図のT方向)に回転駆動する原動機としての、比
較的小型軽量(排気量は約20mL)の空冷2サイクル
ガソリンエンジン30(以下、内燃エンジン30と称す
る)と、該内燃エンジン30をマウント部材7を介して
搭載保持するとともに、前記刈刃10を覆う平面視矩形
のシールドカバー11と、該シールドカバー11におけ
る両側板部11L、11Rの下端に設けられた、地面
(N、M)を滑走可能な左右一対のそり状接地部材2
0、20と、を有する草刈作業部5を備え、この草刈作
業部5における前記シールドカバー11の前記両側板部
11L、11Rに、二股状の前段部51と直線状のグリ
ップ53付きの後段部52(図6参照)とからなるハン
ドル50が、上下方向に揺動自在に連結されている。
【0018】前記シールドカバー11は、前記内燃エン
ジン30を前記マウント部材7を介して保持する上面部
11Aと、該上面部11Aの左右両端から垂れ下がる前
記側板部11L、11Rと、を有し、前記上面部11A
の前部11aが、前側開口(草刈り取り口)を大きくす
べく斜め上に傾斜せしめられ、また、その後端には、後
面開口の上部過半を塞ぐように、下向き凹字状のゴム板
14が取り付けられている。
【0019】前記内燃エンジン30を前記シールドカバ
ー11上に搭載保持する前記マウント部材7内には、回
転軸31(図1)が回転自在に垂下されており、該回転
軸31の下端部に、前記刈刃10が固定されている。前
記左右一対のそり状接地部材20、20の前端部付近に
は、それぞれ遊転自在な車輪15、15が配設されてい
る。
【0020】また、前記ハンドル50の前記二股状前段
部51の両先端部51a、51a付近が、前記シールド
カバー11の前記両側板部11L、11Rに、ボルト類
からなる揺動支軸55、55を介して上下方向に揺動自
在に連結されており、さらに、前記前段部51の前記先
端部51aを、前方Fに引っ張るべく、前記左右両側板
部11L、11Rには係止ピン62、62が設けられて
おり、該係止ピン62、62と前記二股状前段部51の
前記前端部51a、51aとの間に、引っ張りコイルば
ね60が張装されている。
【0021】前記シールドカバー11上に搭載保持され
た前記内燃エンジン30は、図1に加えて図4を参照す
ればよくわかるように、点火プラグ38が後方R側とな
るように、シリンダ横置きで配備されており、後方R側
から見て右側に、図示していないエアークリーナーや気
化器等を覆う、長穴状開口32Aが形成された吸気系カ
バー32が取り付けられ、後方R側から見て左側に、マ
フラー34等を覆う長穴状開口33Aが形成された排気
系カバー33が取り付けられている。
【0022】また、後方R側から見て前記内燃エンジン
30の上部中央右寄りの部位にリコイルスタータハンド
ル35が配置され、さらに、前記内燃エンジン30の前
方F側に燃料タンク42が配備されている。そして、本
実施形態では、前記内燃エンジン30全体を覆うよう
に、開閉式の防塵カバー70が配備されている。この防
塵カバー70は、パンチングメタル等の刈草や塵類は通
さないが、空気の内外流通は妨げないように、多数の小
孔70aが所定の配列形態で全面に形成された、通気性
を有する薄板材で、下面が開口した伏せ椀形乃至箱形状
に形成されており、その下端縁には、ゴム等からなる保
護部材81が挟着されており、少なくとも刈草等が侵入
し易い前記防塵カバー70の前方F側下端面70bの保
護部材81と、前記シールドカバー11の上面部11A
と、の間に実質的に隙間が生じないように、前記内燃エ
ンジン30に被せられる。
【0023】より詳細には、前記防塵カバー70の左側
部70Lの下端部中央が、前記シールドカバー70の上
面にヒンジ部材72、72を介して開閉自在に連結され
るとともに、その右側部70R下端近くの中央部付近
に、ワンタッチ式係止具75が設けられている。このワ
ンタッチ式係止具75は、図2〜図4に加えて図5の拡
大図を参照すればよくわかるように、前記防塵カバー7
0に固設された支持部78に挿着された支軸76に、断
面コ字状の操作レバー77が回動自在に支持されてお
り、この操作レバー77における前記支軸76より上方
の部位(中央部付近)の両側に、コイルばね部79a、
79aが形成されているフック79が、回動自在に係止
されている。
【0024】かかるワンタッチ式係止具75では、前記
操作レバー77の上部を指で、図5の仮想線で示される
如くに、前記防塵カバー70から離れる方向(右方)に
回動させ、この状態で前記フック79を、前記シールド
カバー11の前記上面部11Aの右側端部付近に固定さ
れた、板状固定部74a、立上部74b、及び半円状掛
止部74cからなる止め具74の前記半円状掛止部74
cに引っ掛けて、前記操作レバー77を前記防塵カバー
70側(左方)に回動させると、図5の実線で示される
如くに、前記防塵カバー70を前記シールドカバー11
の上面部11Aに押し付けるようにして係止することが
できる。
【0025】なお、前記止め具74の前記板状固定部7
4a上には、同じく板状固定部73a及び円弧状案内部
付きの立上部73bからなる横倒L形の案内挟持片73
が、前記止め具74の前記立上部74bに対して若干左
側(内方)にずらせた状態で一緒にビス止めされてお
り、前記両立上部74b−73b間に、前記防塵カバー
70の下端縁(に挟着されている前記保護部材81)が
挟まれて、位置決めされるようになっている。
【0026】また、前記防塵カバー70の上部後方R側
中央部付近、言い換えれば、前記内燃エンジン30のシ
リンダ(図示せず)の真上に相当する部位には、エンジ
ン冷却風排出用の比較的大きな透孔71aが形成された
窓部材71が取り付けられ、さらに、前記防塵カバー7
0の後面左側部下端には、詳細は図示しないが、前記ハ
ンドル50に設けられている、前記内燃エンジン30の
起動・停止用スイッチ類やスロットルレバーと前記内燃
エンジン30とを結ぶ配線ケーブル類を通すための挿通
用切欠部82が形成されている。
【0027】上記に加え、前記防塵カバー70における
左側部70Lの上方傾斜部中央付近には、前記内燃エン
ジン30から排出される排ガスを外部に導出するため
の、両端が斜めに切除された側面視台形状の排ガス導管
39が配設されている。この排ガス導管39の前記防塵
カバー70内に位置する始端部は、図3に示される如く
に、前記防塵カバー70が閉じられた状態では、前記内
燃エンジン30の排気系に設けられた前記マフラー34
の排ガス排出口37の真上に位置するように配在されて
おり、これによって、前記内燃エンジン30から排出さ
れる排ガスは前記排ガス導管39を通じて外部に導かれ
るとともに、前記防塵カバー70内の熱気も吸引排出さ
れる。
【0028】このような構成とされた本実施形態の携帯
型畔用草刈機1においては、高畔の法面の草刈りを行う
際には、図6に示される如くに、前記既提案のもの(特
願平11−300630号等)と同様に、作業者が前記
ハンドル50を握って、高畔の上面Mに立ち、前記内燃
エンジン30により前記刈刃10を駆動しながら、該刈
刃10、前記シールドカバー11、前記そり状接地部材
20、20等からなる前記草刈作業部5を高畔の最上部
に位置させるとともに、前記そり状接地部材20、20
を高畔の法面Nに着地させ、続いて、前記ハンドル50
で前記草刈作業部5を軽く押せば、該草刈作業部5(前
記そり状接地部材20、20)が、法面Nの最上部から
底部に向けて滑走降下し、前記刈刃10により、法面N
の草が縦方向にその回転直径に相当する幅分刈り取られ
る。
【0029】次に、前記のようにして刈り取られた部分
の横隣に生えている草を刈り取るべく、前記草刈作業部
5を法面を滑らすようにして一旦法面N最上部まで引き
上げ、続いて、前記草刈作業部5を次に刈り取るべき草
が生えている部分(横隣)に移動させて、前記と同様
に、前記そり状接地部材20、20を高畔の法面N最上
部に着地させ、前記ハンドル50で前記草刈作業部5を
軽く押して、該草刈作業部5を法面の最上部から底部に
向けて滑走させ、以下、同様にして、法面に生えている
草を縦方向に前記刈刃の刈幅分ずつ刈り取るようにす
る。
【0030】このように、本実施形態の携帯型畔用草刈
機1を使用すれば、作業者は高畔の上面Mを横移動する
だけでよく、法面Nに降りる必要はないので、高畔法面
の草刈り作業を安全かつ容易に、しかも、迅速に行え
る。また、草刈作業部5全体の重量をそり状接地部材2
0、20を介して地面(草刈り面)で受けるようにされ
ていることからも、作業者の負担が少なくなるととも
に、自走式ではないので、作業を必要に応じて任意に休
み休み行え、その結果、草刈り作業に要する労力が軽減
される。
【0031】さらに、前記シールドカバー11に、前記
ハンドル50の前記先端部51a付近が上下方向に揺動
自在に支持されることに加えて、前記ハンドル50の前
記先端部51aが、前記引っ張りコイルばね60により
前方F側に引っ張られているので、地面(高畔上面M及
び法面N)が大きな凹凸を有する荒地である場合や軟弱
地盤である場合等において、前記ハンドル50を上下方
向に動かすことを要することなく、前記そり状接地部材
20、20が地面の凹凸等にほど良く接地追従し得ると
もに、前記そり状接地部材20、20の前端部(前進
時)あるいは後端部(後退時)が、地面凹凸部や石等に
突き当たったり、草の根元部分等に引っ掛かったり、あ
るいは、軟弱地盤に沈み込む等して、行き止まった際、
前記ハンドル50を介して前記草刈作業部5を強く押し
引きしても、前記引っ張りコイルばね60の作用によ
り、前記草刈作業部5を前後方向に反転させるモーメン
トが抑えられ、結果的に、走破性が向上して、多少の障
害は簡単に突破できることになる。
【0032】さらに、前進時(法面下降時)に、石等の
障害物によって行き止まった際には、前記ハンドル50
を上下に揺動させることにより、前記引っ張りコイルば
ね60の付勢力(引っ張り力)により、前記そり状接地
部材20、20の前方F側部分又は後方R側部分が地面
N、Mから浮き上がる方向(図6のP又はQ方向)のモ
ーメントが生じるので、石等の障害物によって行き止ま
った際、従来のように、前記草刈作業部5全体を持ち上
げることを要せず、前記ハンドル50を上下方向に揺動
させた状態で前記草刈作業部5を押し引きするだけで、
石等の障害物を乗り越えることが可能となる。
【0033】前記加え、本実施形態の携帯型畔用草刈機
1では、前記シールドカバー11上に搭載保持された前
記内燃エンジン30を覆うように、前記ヒンジ部材7
2、72を介して前記シールドカバー11の前記上面1
1Aに連結された開閉式の防塵カバー70が配備され、
草刈作業時には、その防塵カバー70を前記ヒンジ部材
72、72を支点として回動させて、前記内燃エンジン
30に被せるようにして閉じ、前記係止具75で係止し
ておく。
【0034】この場合、前記防塵カバー70は、パンチ
ングメタル、網状体等の刈草や塵類は通さないが空気の
内外流通は妨げない通気性を有する薄板材で形成され、
また、前記防塵カバー70には、前記内燃内燃エンジン
30から排出される排ガスを外部に導出するための排ガ
ス導管39が設けられるので、前記内燃エンジン30の
吸気、排気には何の支障も来すことはない。
【0035】このように、前記シールドカバー11上に
前記内燃エンジン30を覆う開閉式の防塵カバー70を
配備したことにより、草刈り作業時には、刈草や塵類の
防塵カバー内70への侵入が阻止されるので、それらが
前記内燃エンジン30の吸気系、排気系等に詰まるよう
な事態は生じ難くなり、したがって、異常過熱等の不具
合の発生を効果的に防止できる。
【0036】また、前記防塵カバー70を開閉式とした
ことにより、エンジン始動時や燃料補給時等、前記防塵
カバー内にアクセスする必要があるときは、前記係止具
75による係止状態を解除して前記防塵カバー70を図
4に示される如くに開けばよく、エンジンの始動や燃料
補給にも何の支障も生じない。さらに、前記防塵カバー
70を開けることにより、前記内燃エンジン30等の保
守点検を容易に行え、しかも、前記防塵カバー70によ
り、その中への刈草や塵類の侵入が阻止されていること
から、保守点検回数を前記防塵カバーが設けられていな
い場合に比して大幅に減らすことができる。
【0037】以上、本発明の実施形態について詳述した
が、本発明は、前記実施形態に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しな
い範囲で、設計において、種々の変更ができるものであ
る。例えば、前記ヒンジ部材72、72を、前記防塵カ
バー70を常時開方向へ付勢せしめるばね付のものとせ
しめれば、文字どおりワンタッチで前記防塵カバー70
を開けることが可能となり、その時の適度のショック
で、外面に付着した刈草等を自動的に払い落とすことも
可能となり、好適である。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から理解されるように、本発
明に係る携帯型畔用草刈機は、シールドカバー上に原動
機としての内燃エンジン等を覆う開閉式の防塵カバーを
配備したので、作業時には、刈草や塵類が防塵カバー内
への侵入することが阻止されるので、それらが内燃エン
ジン等に詰まるような事態は生じ難くなり、したがっ
て、異常過熱等の不具合の発生を効果的に防止できる。
【0039】また、前記防塵カバーを開閉式(又は着脱
式)としたことにより、エンジン始動時や燃料補給時
等、前記防塵カバー内にアクセスする必要があるとき
は、前記係止具による係止状態を解除して前記防塵カバ
ーを開けば(取り外せば)よく、エンジンの始動や燃料
補給にも何の支障も生じない。さらに、前記防塵カバー
を開ける(取り外す)ことにより、前記内燃エンジン等
の保守点検を容易に行え、しかも、前記防塵カバーによ
り、その中への草や塵類の侵入が阻止されていることか
ら、保守点検回数を前記防塵カバーが設けられていない
場合に比して大幅に減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る携帯型畔用草刈機の一実施形態の
草刈作業部を示す平面図。
【図2】図1に示される草刈作業部の右側面図。
【図3】図1に示される草刈作業部の後面図。
【図4】図1に示される草刈作業部の、防塵カバーを開
けた状態を示す後面図。
【図5】図3に示される防塵カバー係止用の係止具周辺
を示す拡大図。
【図6】図1に示される携帯型畔用草刈機を使用した高
畔の法面草刈作業の説明に供される図。
【符号の説明】
1 携帯型畔用草刈機 5 草刈作業部 10 刈刃 11 シールドカバー 11A 上面部 20 そり状接地部材 30 空冷2サイクルガソリンエンジン(内燃エンジ
ン(原動機)) 39 排ガス導管 50 ハンドル 70 防塵カバー 70b 下端面 70L 左側部(一側) 70R 右側部(他側) 72 ヒンジ部材 75 係止具 M 地面(高畔の上面) N 地面(高畔の法面) F 前方
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 相山 文彦 東京都青梅市末広町一丁目7番地2 株式 会社共立内 Fターム(参考) 2B083 AA02 BA03 BA13 BA16 CA07 CA27 DA02 GA03 HA14 HA33 HA59

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刈刃(10)、該刈刃(10)を駆動する
    原動機(30)、前記刈刃(10)の一部又は全部を覆
    うシールドカバー(11)、及び、地面(N、M)を滑
    走可能な接地部材(20、20)を有する草刈作業部
    (5)に、ハンドル(50)が連結されてなる携帯型畔
    用草刈機(1)において、 前記シールドカバー(11)上に、前記原動機(30)
    が搭載保持されるとともに、該原動機(30)を覆うよ
    うに開閉式又は着脱式の防塵カバー(70)が配備され
    ていることを特徴とする携帯型畔用草刈機。
  2. 【請求項2】 前記防塵カバー(70)は、下面が開口
    した伏せ椀形乃至箱形状とされ、少なくともその前方
    (F)側下端面(70b)と前記シールドカバー(1
    1)の上面部(11A)との間に実質的に隙間が生じな
    いように前記原動機(30)に被せられることをを特徴
    とする携帯型畔用草刈機。
  3. 【請求項3】 前記防塵カバー(70)は、パンチング
    メタル、網状体等の刈草等は通さないが空気の内外流通
    は妨げない通気性を有する薄板材で形成されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の携帯型畔用草刈
    機。
  4. 【請求項4】 前記防塵カバー(70)の一側(70
    L)が前記シールドカバー(11)にヒンジ部材(7
    2、72)を介して連結されるとともに、前記防塵カバ
    ー(70)の他側(70R)に係止具(75)が設けら
    れていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一
    項に記載の携帯型畔用草刈機。
  5. 【請求項5】 前記原動機は、内燃エンジン(30)で
    あることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に
    記載の携帯型畔用草刈機。
  6. 【請求項6】 前記防塵カバー(70)に、前記内燃エ
    ンジン(30)から排出される排ガスを外部に導出する
    ための排ガス導管(39)が設けられていることを特徴
    とする請求項5に記載の携帯型畔用草刈機。
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