JPS6388224A - 芝刈機用バ−チカルエンジン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、クランク軸を垂直に配置して成る芝刈機用バ
ーチカルエンジンの改良に関する。

（従来の技術） この種芝刈機用バーチカルエンジンは、芝刈機のカッタ
ーハウジング上にそのクランク軸が垂直に、シリンダか
水平になるように搭載されるか、特にカッターハウジン
グが排草口に向って高さか漸増するスクロールを有する
場合、燃料タンクの設置位置を下げて機体の安定性向上
を図る関係から気化器はスクロールの高さの低い側に配
置されていた。

一方、この種芝刈機用バーチカルエンジンにあっては、
垂直に配置される前記クランク軸の上端部に冷却ファン
を取付け、該冷却ファンで発生する冷却風を下方へ導い
てシリンダ及びシリンダヘッドを強制冷却することか行
なわれている（例えば、特開昭５９−７０８３８号、同
６１−５３４２２号公報参照）。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、従来の芝刈機用バーチカルエンジンにあ
っては、シリンダ及びシリンダヘットを冷却して温度が
高くなった冷却風が抵抗の小さいスクロールの高さの低
い側へ排出され易いため、このスクロールの高さの低い
側に配置された気化。

器が上記冷却風によって加熱され、温度変化に伴う空燃
比変動や、著しい場合にはパーコレーションが発生して
エンジンの作動安定性が害される等の問題が生ずる。

本発明は上記従来の問題に鑑みてなされたもので、その
目的とする処は、気化器への冷却風による熱害を防いで
高い作動安定性を確保することができ、且つ機体の安定
性を損うことのない芝刈機用バーチカルエンジンを提供
するにある。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成すべく本発明は、排草口に向かって高さ
が漸増するスクロールを有するカッターハウジング上に
クランク軸が垂直に、シリンダが水平になるよう搭載さ
れ、シリンダの側方に気化器及びマフラーを配置して成
る芝刈機用バーチカルエンジンにおいて、前記気化器を
前記カッターハウジングのスクロールの高さの高い側に
配置するとともに、該気化器の上方に燃料タンクを配置
するようにした。

（作用） 而して、バーチカルエンジンのシリンダ及びシリンダヘ
ットを冷却して温度が高くなった冷却風は抵抗の小さい
スクロールの高さの低い側へ向かって流れるため、これ
とは反対のスクロールの高さの高い側へ配置された気化
器は上記冷却風によって熱的悪影響を受けず、当該芝刈
機用バーチカルエンジンの作動安定性が確保される。又
、このように気化器への熱害が防がれる結果、該気化器
をスクロールの高さの高い側に配したにも拘らず燃料タ
ンクを従来と同じ高さ位置に設置することができ１機体
の安定性が損われるということがない。

（実施例） 以下に本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明する
。

先ず、芝刈機の全体構成を第６図の斜視図及び第７図の
平面図に基づいて説明するに１図中、１はカッターハウ
ジングであって、これの前部は左右の前輪２．２にて後
部は駆動輪たる後輪３．３にて走行自在に支承されてお
り、該カッターハウジングｌ上には本発明に係るバーチ
カルエンジン１０が搭載されている。又、カッターへウ
ジングｌの後端部には刈り取った芝を収納すべき袋状の
キャッチャ−４が着脱自在に取付けられており。

同カッターハウジング１の後部からは操作ハンドル５が
斜め後上方に延出されており、該操作ハンドル５の後端
部にはオペレータが刈取操作及び走行操作をなすべき操
作部６が設けられている。

ここで５前記バーチカルエンジンｌＯの詳細を第１図乃
至第５図に基づいて説明する。尚、第１図は芝刈機の正
面図（第７図の矢視Ａ方向の図）、第２図は同芝刈機の
バーチカルエンジン部の縦断側面図（第７図の■−■線
断面図）、第３図は第２図の■−ｍ線断面図、第４図は
シリンダへラドカバーを堆外した状態における第２図の
矢視Ｂ方向の図、第５図は第２図のｖ−ｖ線断面図であ
る。

該バーチカルエンジンｌＯは、第２図及び第３図に示す
如く、そのシリンダ１１が水平に、クランク軸１２が垂
直になるようにして前記カッターへウジングｌ上に搭載
されており、上記クランク軸１２の上端部には一体化さ
れたフライホイール１３と冷却ファン１４がナツト１５
にて結着されており、これらフライホイール１３及び冷
却ファン１４は導風カバー１６にて被われている。尚、
第２図中、１７はリコイルスタータ、１８は燃料タンク
、１９はキャップであり、キャップ１９には複数の吸入
孔１９　ａ　・−・が穿設されている。

又、前記クランク軸１２の下端部には、第２図に示す如
く、ブレードブレーキクラッチ２０を介して、排草ファ
ン２１及びカッティングブレード２２がボルト２３．２
３にて結着されており、これら排草ファン２１及びカッ
ティングブレート２２は前記カッターへウジング１内に
収納されている。尚、カッティングブレート２２の両端
部は切刃２２ａ、２２ａ　（一方のみ図示）を構成して
いる。

一方、前記シリンダ１１内にはピストン２４が摺動自在
に嵌装されており、該ピストン２４はコンロッド２５を
介して前記クランク軸１２に連結されている。又、シリ
ンダ１１の端部にはシリンダヘット２６が結着しており
、該シリンダヘッド２６はシリンダへラドカバー２７に
て被われている。そして、シリンダヘッド２６のシリン
ダｌｌ内に臨む端面には、第２図及び第５図に示す如く
、排気ボート２８が上方に、吸気ボート２９が　。

下方にそれぞれ開口しており、これら排気ボート２８、
吸気ボート２９はシリンダヘッド２６に摺動自在に挿通
する排気弁３０、吸気弁３１にてそれぞれ開閉され、こ
れら排気弁３０及び吸気弁３１はスプリング３２．３３
にて閉じ側に付勢されている。又、これら排気弁３０．
吸気弁３１はその各々の頂部が揺動自在なロッカーアー
ム３４．３５の各一端部に当接しており、各ロッカーア
ーム３４．３５の他端部はシリンダ１１及びシリンダヘ
ッド２６に摺動自在に挿通するプッロシュロッド３６．
３７　（第３図乃至第５図参照）の各一端部に当接して
いる。そして、プッシュロッド３６の他端部は第３図に
示す如くクランクケース３８内に回転自在に配されるカ
ム３９に当接係合しており１図示しないが、他方のブツ
シュロット３７の他端部も同様に不図示のカムにち被係
合している。尚、上記カム３９を設けるカム軸（図示せ
ず）には、第３図に示す如く、ネジ歯車４０及びタイミ
ングギヤ４１が同軸的に結着されており、ネジ歯車４０
にはシャフト４２端部に結着されたネジ歯車４３が噛合
しており、シャフト４２は後方（第３図中、右方）へ延
出して前記後輪３，３の駆動機構（図示せず）に連結さ
れている。又、上記ギヤ４１はクランク軸１２の中間部
に結着されたギヤ４４に噛合している。

更に、前記シリンダヘッド２６には、第５図に示す如く
、前記排気ボート２８に連続する排気通路４５が第５図
中、右方に向けて上り勾配をもって形成され、吸気ボー
ト２９に連続する吸気通路４６が第５図中、左方に向け
て上り勾配をもって形成されており、排気通路４５が吸
気通路４６の上方に位置している。尚、図中、４７は点
火プラグである。

ところで、前記カッターハウジングｌの周囲には、第１
図及び第２図に示す如く、前記キャッチャ−４内に開口
する排草口（図示せず）に向かって高さの漸増するスク
ロールｌａが形成されており、該スクロールｌａの高さ
は第１図において左側の方か右側よりも高くなっている
。そして、このスクロール１ａの高さの高い側（第１図
中、左側）に前記シリンダヘッド２６に形成した吸気通
路４６が開口しており、該吸気通路４６には同じ側に配
された気化器４８が接続されており、この気化器４８に
は更にエアクリーナ４９が接続されている。尚、前記燃
料タンク１８は上記気化器４８の上方で、且つ従来と略
同し高さ位置に設置されている。

他方、シリンダ１１に対して上記気化器４８の反対側、
即ちスクロールｌａの高さの低い側（第１図中、右側）
にはマフラー５０が配置されており、該マフラー５０と
前記排気通路４５とは排気管５１にて接続されている。

尚、マフラー５ｏはプロテクター５２にて被われている
。

次に本バーチカルエンジン１０の作用を説明する。

当該バーチカルエンジン１０の作動中において、クラン
ク軸１２が回転駆動されると、これの上、下端部にそれ
ぞれ結着された冷却ファン１４と排草ファン２１及びカ
ッティングブレード２２が一体に回転し、冷却ファン１
４はキャップ１９に穿設した複数の吸入孔１９　ａ−か
ら大気を吸引し、ここで冷却風を発生させてこの冷却風
を第１図中、矢印にて示す如く下方へ導いてシリンダ１
１及びシリンダヘット２６を冷却する。又、前記排草フ
ァン２１はカッターケーシングｌ内に風を誘起して刈り
取るべき芝を起こし、起こされた芝はカッティングブレ
ート２２の切刃２２ａ。

２２ａによって刈り取られ、上記排草ファン２１によっ
てカッターケーシング１内に誘起される旋回流に伴って
スクロールｌａに沿って排草口側へ送られ、最終的にキ
ャッチャ−４内に収納される。

ところで、シリンダ１１及びシリンダヘット２６を冷却
して温度が上昇した前記冷却風は、第。

１図中、矢印にて示す如く抵抗の低い側、つまりスクロ
ール１ａの高さの低い側に方向を変えて流れ去る。然る
に、気化器４８は前述の如くスクロールｌａの高さの高
い側に配置されているため、高温の冷却風によって加熱
されることがなく、従って、パーコレーション等の発生
によっ混合気形成か不安定となり、当該バーチカルエン
ジン１０の作動安定性が害される等の不具合が有効に解
消される。

又、上記の如く気化器４８が冷却風による熱害を受けな
い結果、該気化器４８のシリンダヘット２６への取付高
さを低くすることができ、この結果、前述の如く気化器
４８か取付くべき吸気通路４６を排気通路４５の下方へ
配置することかでき、高温の排気ガスか通過してその周
辺か加熱される排気通路４５部の方か先ず最初に冷却風
によって効率良く冷却され、シリンダヘッド２６及びシ
リンダ１１全体の冷却効率の向上が図られる。又同時に
、燃料タンク１８を従来と略同じ高さ位数に設置しても
気化器４８の燃料タンク１８に対する落差が減少するこ
とがなく、従って傾斜性能及び機体の安全性が損われる
ことがない、更に、プッシュロッド３６，３７を吸気通
路４６とは反対の側（第５図中、右側）へ配置したため
。

該吸気通路４６は配ご上ブツシュロフト３６゜３７との
干渉を避ける必要がなく、シリンダヘッド２６において
最短距離をもって形成され得るため、気化器４８とシリ
ンダ１１内の燃焼室との間の距離が短縮され、当該バー
チカルエンジンｌＯの始動性が改善される。

尚、以上の実施例においてはカム軸をクランクケース内
に配置する型式のバーチカルエンジンについて述べたが
、本発明はカム軸をシリンダへラドカバー内のロッカー
アーム室内に配置する所謂オーバーへットカムシャフト
（ＯＨＣ）　ｙ！ｉ式のバーチカルエンジンに対しても
同様に適用することかできる。

（発明の効果） 以上の説明で明らかな如く本発明によれば、気化器をカ
ッターハウジングのスクロールの高さの高い側に配置す
るとともに、該気化器の」二方に燃料タンクを配置した
ため、該気化器は抵抗の小さいスクロールの高さの低い
側へ流れる高温の冷却風によって熱的悪影響を受けず、
機体の安定性を損うことなく当該芝刈機用バーチカルエ
ンジンの作動安定性を確保することができるという効果
が得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は芝刈機の正面図（第７図の矢視Ａ方向の図）、
第２図は同芝刈機のバーチカルエンジン部の縦断側面図
（第７図の■−■線断面図）、第３図は第２図の■−■
線断面図、第４図はシリンダヘッドカバーを取外した状
態における第２図の矢視Ｂ方向の図、第５図は第２図の
ｖ−ｖ線断面図、第６図は芝刈機の斜視図、第７図は同
芝刈機の平面図である。 ｌ・・・カッターハウジング、ｌａ・・−スクロール、
１０・・・芝刈機用バーチカルエンジン、１１・・・シ
リンダ、１２・・・クランク軸、１８・・・燃料タンク
、２６・・・シリンダヘット、３６．３７・・−プッシ
ュロッド、４５・・・排気通路、４６・・−吸気通路、
４８・・・気化器、５０・・・マフラー。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）排草口に向かって高さが漸増するスクロールを有
   するカッターハウジング上にクランク軸が垂直に、シリ
   ンダが水平になるよう搭載され、シリンダの側方に気化
   器及びマフラーを配置して成る芝刈機用バーチカルエン
   ジンにおいて、前記気化器を前記カッターハウジングの
   スクロールの高さの高い側に配置するとともに、該気化
   器の上方に燃料タンクを配置したことを特徴とする芝刈
   機用バーチカルエンジン。
2. （２）前記マフラー及び吸・排気弁用プッシュロッドを
   シリンダに対して前記気化器の反対側に配置したことを
   特徴とする特許請求の範囲第１項記載の芝刈機用バーチ
   カルエンジン。
3. （３）シリンダヘッドに形成される排気通路を吸気通路
   よりも上方へ位置せしめたことを特徴とする特許請求の
   範囲第１項又は第２項記載の芝刈機用バーチカルエンジ
   ン。