JP2001308977A - 電気音響変換装置、耳装着型電子装置、及び放音再生システム - Google Patents

電気音響変換装置、耳装着型電子装置、及び放音再生システム

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JP2001308977A
JP2001308977A JP2000116713A JP2000116713A JP2001308977A JP 2001308977 A JP2001308977 A JP 2001308977A JP 2000116713 A JP2000116713 A JP 2000116713A JP 2000116713 A JP2000116713 A JP 2000116713A JP 2001308977 A JP2001308977 A JP 2001308977A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、手に持たずに通話可能な電
気音響変換装置、耳装着型電子装置、及び放音再生シス
テムを提供することである。 【解決手段】 スピーカ部1E,1Eを耳に掛ける耳掛
部1Fa,1Fbを備えたヘッドホン型携帯電話1に、
音楽データまたは書籍データに従って、被放音データ
(音楽または音声)をスピーカ部1Eから放音再生する
ための音楽データ復号器13、読み上げ音声生成部1
6、及び音声出力部14と、時刻を計時して表示部4に
表示させる計時部12と、通話を行うためのマイク部1
C、ダイヤル部3d、スピーカ部1Fa,1Fb、通信
I/F部9、及びアンテナ部10とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気音響変換装
置、耳装着型電子装置、及び放音再生システムに係り、
詳細には、音楽等の再生機能及び電話機能を備えた電気
音響変換装置、耳装着型電子装置、及び当該電気音響変
換装置または耳装着型電子装置を利用した放音再生シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体メモリの小型可搬化(カー
ド化)、記録容量の増加が進んでいる。このため、上述
のカード型の半導体メモリを利用した、より小型の携帯
型のオーディオプレーヤや、携帯電話、携帯型ゲーム端
末、携帯情報端末等が開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、様々な
種類の携帯機器を持ち歩いて使用する場合は、各機器を
夫々個別に操作しなければならず煩わしい。例えば、携
帯電話の使用者が携帯型オーディオプレーヤを持ち歩く
ことが考えられる。携帯型オーディオプレーヤで音楽を
聴取しているときに携帯電話の着信がある場合は、一旦
オーディオプレーヤの再生を停止した後、携帯電話を手
に取り着信に応答するための操作を行って、通話を開始
する。また、通話が終了すれば、携帯電話をしまった後
オーディオプレーヤを取り出して再生を再開させる操作
を行い、音楽の聴取を再開する。
【0004】このように、複数の携帯機器を同時に持ち
歩いて使用する場合は、その扱いが煩雑で使い勝手がよ
くなかった。更に、荷物を手に持っている場合や車の運
転中のように、両手がふさがっていれば携帯機器をすぐ
に取り出せず、操作できない場合や、使用できない場合
がある。
【0005】そこで本発明の課題は、手に持たずに通話
可能な電気音響変換装置、耳装着型電子装置、及び放音
再生システムを提供することである。
【0006】また、本発明の課題は、電話機能を備えた
耳装着型電子装置において、音楽や書籍を再生中に電話
の着信があるときの応答操作を容易とする耳装着型電子
装置を提供することである。
【0007】また、本発明の課題は、耳に装着して通話
可能な耳装着型電子装置に対する操作を手元で入力でき
る放音再生システムを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を達成するために、次のような特徴を備えている。な
お、次に示す手段の説明中、括弧書きにより実施の形態
に対応する構成を1例として例示する。符号等は、後述
する図面参照符号等である。
【0009】請求項1記載の発明は、使用者の耳に装着
される音発音部(例えば、図1〜図4に示すスピーカ部
1E、図21〜図22に示すスピーカ部300E、図2
3に示すスピーカ部500E、図24に示すスピーカ部
600E)を備えた電気音響変換装置(例えば、図1〜
図4に示すヘッドホン型携帯電話1、図20〜図22に
示すヘッドホン型携帯電話300、図23に示すヘッド
ホン型携帯電話500、図24に示すイヤホン型携帯電
話600)において、相手との間で通話が可能な電話機
能部(例えば、図4に示す通信I/F部9、アンテナ部
10、図22に示す通信I/F部309、アンテナ部3
10)を設けたことを特徴としている。
【0010】この請求項1記載の発明によれば、使用者
の耳に装着される音発音部を備えた電気音響変換装置に
電話機能部を設け、相手との間で通話を可能とする。
【0011】従って、一つの機器に電気音響変換装置と
しての機能と携帯電話としての機能とを搭載したので、
同時に持ち歩く携帯機器の個数を抑えることができる。
また耳に装着するため手に持たずに通話でき、車の運転
中や荷物を多くもっていて両手がふさがっている場合に
有効である。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1に記載の
電気音響変換装置において、更に、時刻を計時する時計
機能部(例えば、図4に示す計時部12)を設けたこと
を特徴としている。
【0013】この請求項2記載の発明によれば、使用者
の耳に装着される音発音部を備えた電気音響変換装置に
電話機能部と、時計機能部とを設け、相手との間で通話
を可能とするとともに、時刻を計時することを可能とす
る。
【0014】従って、電気音響変換装置としての機能と
携帯電話としての機能とをともに搭載した機器を時計と
して使用することが可能となる。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1に記載の
電気音響変換装置において、更に、外部から配信された
音楽データ及び書籍データのいずれか一方の被放音デー
タを受信する受信部(例えば、図4に示す通信I/F部
9)と、この受信部により受信された前記被放音データ
に従って、前記音発音部を駆動制御して外部に音響を放
音再生させる放音再生制御部(例えば、図4に示すCP
U2、音楽データ復号器13、読み上げ音声生成部1
6、音声出力部14)と、を設けたことを特徴としてい
る。
【0016】この請求項3記載の発明によれば、受信部
によって外部から配信された音楽データ及び書籍データ
のいずれか一方の被放音データを受信し、放音再生制御
部によって、受信された前記被放音データに従って、前
記音発音部を駆動制御して外部に音響を放音再生させ
る。
【0017】従って、所望の音楽データや書籍データを
容易に取得して音響として聴取することができる。
【0018】請求項4記載の発明は、使用者の耳に装着
される耳装着型電子装置(例えば、図1〜図4に示すヘ
ッドホン型携帯電話1)において、相手との間で通話が
可能な通話手段(例えば、図4に示す通信I/F部9、
アンテナ部10、マイク部1C、スピーカ部1E)と、
音楽データ及び書籍データのいずれか一方の被放音デー
タに従って、外部に音響を放音再生可能な再生手段(例
えば、図4に示すCPU2、音楽データ復号器13、読
み上げ音声生成部16、音声出力部14)と、を備えた
ことを特徴としている。
【0019】この請求項4記載の発明は、使用者の耳に
装着される耳装着型電子装置において、通話手段によっ
て相手との間で通話を可能とし、再生手段によって、音
楽データ及び書籍データのいずれか一方の被放音データ
に従って、外部に音響を放音再生可能とする。
【0020】従って、一つの機器に音楽や書籍の音響を
再生する機能と携帯電話としての機能とを搭載したの
で、同時に持ち歩く携帯機器の個数を抑えることができ
る。また耳に装着するため手に持たずに通話でき、車の
運転中や荷物を多くもっていて両手がふさがっている場
合に有効である。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項4に記載の
耳装着型電子装置において、更に、時刻を計時する計時
手段(例えば、図4に示す計時部12)と、この計時手
段により計時された時刻を表示する時刻表示手段(例え
ば、図2〜図4に示す表示部4)と、を備えたことを特
徴としている。
【0022】この請求項5記載の発明によれば、請求項
4に記載の耳装着型電子装置において、計時手段によっ
て時刻を計時し、時刻表示手段によって、計時された時
刻を表示する。
【0023】従って、音楽や書籍の音響を再生する機能
と携帯電話としての機能とをともに搭載した耳装着型電
子装置を時計として使用することも可能となる。
【0024】請求項6記載の発明は、請求項4に記載の
耳装着型電子装置において、更に、電話モードと再生モ
ードとのいずれか一方のモードの設定を行うモード設定
手段(例えば、図2〜図3に示すモードスイッチ3a〜
3c)と、このモード設定手段により電話モードが設定
されている際は、前記通話手段により相手との間での通
話が可能となり、前記モード設定手段により再生モード
が設定されている際は、前記再生手段により外部に音響
の放音再生が可能となるように制御する制御手段(例え
ば、図4に示すCPU2;図6のS1〜S4)と、を備
えたことを特徴としている。
【0025】この請求項6記載の発明によれば、モード
設定手段によって電話モードと再生モードとのいずれか
一方のモードの設定を行い、モード設定手段により電話
モードが設定されている際は、前記通話手段により相手
との間での通話が可能となり、前記モード設定手段によ
り再生モードが設定されている際は、前記再生手段によ
り外部に音響の放音再生が可能となるように制御手段に
よって制御する。
【0026】従って、容易かつ迅速に電話モードと再生
モードを切り替え、設定されたモードに応じて電話機能
或いは音響再生機能を使用できる。
【0027】請求項7記載の発明は、請求項4から6の
いずれかに記載の耳装着型電子装置において、更に、前
記再生手段による放音再生中に、前記通話手段に外部か
ら電話のための着信があるとその旨を報知するととも
に、再生中の放音を停止するように制御する制御手段
(例えば、図4に示すCPU2;図8に示すA10〜A
14)を備えることを特徴としている。
【0028】この請求項7記載の発明によれば、前記再
生手段による放音再生中に、前記通話手段に外部から電
話のための着信があると、制御手段によって、その旨を
報知するとともに、再生中の放音を停止するように制御
する。
【0029】従って、音楽や書籍の音響を聴取している
ときに電話の着信があっても、自動的に音響の再生を停
止して着信を報知するので、煩雑な操作を要さずに迅速
に電話に応答できる。
【0030】請求項8記載の発明は、請求項4から7の
いずれかに記載の耳装着型電子装置において、更に、外
部から配信された音楽データ及び書籍データのいずれか
一方の被放音データを受信する受信手段(例えば、図4
に示す通信I/F部9、アンテナ部10)と、この受信
手段により受信された被放音データを前記再生手段によ
る放音再生のために記憶する記憶手段(例えば、図4に
示す外部RAM8、図5(B))と、を備えたことを特
徴としている。
【0031】請求項8記載の発明によれば、受信手段に
よって、外部から配信された音楽データ及び書籍データ
のいずれか一方の被放音データを受信し、記憶手段によ
って、この受信された被放音データを前記再生手段によ
る放音再生のために記憶する。
【0032】従って、所望の音楽データや書籍データを
容易に取得して記憶しておき、いつでもどこにいても音
楽や書籍の音響を再生して聴取することができる。
【0033】請求項9記載の発明は、請求項4から8の
いずれかに記載の耳装着型電子装置において、更に、外
部のコンテンツ配信センター(例えば、図1に示すデー
タ配信端末42、サーバ30、図4に示すコンテンツ配
信センターHS)へ前記被放音データの配信を要求する
配信要求手段(例えば、図4に示すCPU2;図10の
C1〜C5)と、この配信要求手段からの要求に応じて
前記コンテンツ配信センターから配信された被放音デー
タを受信する受信手段(例えば、図4に示すCPU2;
図12のC10〜C16)と、この受信手段により受信
された被放音データに従って、外部に音響を放音再生す
るために記憶する記憶手段(例えば、図4に示すCPU
2;図12のC16)と、を備えることを特徴としてい
る。
【0034】この請求項9記載の発明によれば、配信要
求手段によって外部のコンテンツ配信センターへ前記被
放音データの配信を要求すると、受信手段によって、こ
の要求に応じて前記コンテンツ配信センターから配信さ
れた被放音データを受信し、記憶手段によって、この受
信された被放音データに従った音響を外部に放音再生す
るために記憶する。
【0035】従って、外部のコンテンツ配信センターに
対して所望の音楽データや書籍データを要求して取得す
ることができ、いつでもどこにいても希望する音楽や書
籍の音響を聴取することができる。
【0036】請求項10記載の発明は、請求項7に記載
の耳装着型電子装置において、更に、前記通話手段によ
る通話の終了に応答して、停止中の放音を再開する再開
制御手段(例えば、図4に示すCPU2;図8のA16
〜A18)を備えることを特徴としている。
【0037】この請求項10記載の発明によれば、再開
制御手段によって、前記通話手段による通話の終了に応
答して、停止中の放音を再開する。
【0038】従って、通話終了後は自動的に音楽等の再
生を再開するので、再生を再開させるための操作を何ら
必要とせず便利である。
【0039】請求項11記載の発明は、使用者の耳に装
着される耳装着型電子装置(例えば、図21に示すヘッ
ドホン型携帯電話300)と使用者の腕に装着される腕
装着型電子装置(例えば、図21に示すリスト型リモコ
ン装置400)とからなる放音再生システムであって、
前記耳装着型電子装置は、音楽データ及び書籍データの
いずれか一方の被放音データに従って、外部に音響を放
音する再生手段(例えば、図22に示す音楽データ復号
器313、読み上げ音声生成部316、音声出力部31
4)と、相手との間で通話音声を送受信する通信手段
(例えば、図22に示す通信I/F部309、アンテナ
部310)と、前記腕装着型電子装置から送信される通
話音声データ及び遠隔制御データを受信する受信手段
(例えば、図22に示す無線送受信部317)と、この
受信手段により受信した通話音声データ及び遠隔制御デ
ータに従って、前記通信手段による通話または前記再生
手段による外部への音響の放音再生を制御する制御手段
(例えば、図22に示すCPU302)と、を備えてお
り、前記腕装着型電子装置は、通話音声の入力用の収音
手段(例えば、図22に示すマイク400C)と、前記
遠隔制御データを外部へ送信する際に操作される操作入
力手段(例えば、図22に示す操作入力部403)と、
前記収音手段により収音された通話音声に対応した通話
音声データと前記操作入力部により操作された遠隔制御
データとを前記耳装着型電子装置に送信する送信手段
(例えば、図22に示す無線送受信部417)と、を備
えたことを特徴としている。
【0040】この請求項11記載の放音再生システムに
よれば、使用者の耳に装着される耳装着型電子装置と使
用者の腕に装着される腕装着型電子装置とから構成さ
れ、前記耳装着型電子装置は、再生手段によって音楽デ
ータ及び書籍データのいずれか一方の被放音データに従
って外部に音響を放音し、通信手段によって相手との間
で通話音声を送受信し、受信手段によって前記腕装着型
電子装置から送信される通話音声データ及び遠隔制御デ
ータを受信し、制御手段によってこの受信した通話音声
データ及び遠隔制御データに従って前記通信手段による
通話または前記再生手段による外部への音響の放音再生
を制御する。また、前記腕装着型電子装置は、収音手段
によって通話音声を入力し、操作入力手段を遠隔制御デ
ータを外部へ送信するために操作すると、送信手段によ
って、前記収音手段により収音された通話音声に対応し
た通話音声データと前記操作入力部により操作された遠
隔制御データとを前記耳装着型電子装置に送信する。
【0041】従って、耳装着型電子装置を耳に装着した
まま、腕に装着した腕装着型電子装置から各種操作を入
力して、電話機能や音響再生機能を使用できるので、操
作のために耳から外す必要がなくなり、使い勝手をよく
することができる。また、腕装着型電子装置から通話音
声を入力できるので、耳装着型電子装置に収音部を設け
ずに簡略に構成できる。
【0042】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の放音再生システムにおいて、前記腕装着型電子装置
は、更に、時刻を計時する計時手段(例えば、図22に
示す計時部412)を備えることを特徴としている。
【0043】この請求項12記載の発明によれば、請求
項11記載の放音再生システムにおいて、前記腕装着型
電子装置は、更に、計時手段によって時刻を計時するの
で、時刻を確認するための腕時計としても使用すること
ができる。
【0044】請求項13記載の発明は、請求項11記載
の放音再生システムにおいて、前記腕装着型電子装置は
各種データを表示する表示部(例えば、図21〜図22
に示す表示部404)を備え、前記耳装着型電子装置に
おいて実行される処理に同期して、放音中の前記被放音
データに関連するデータを前記表示部に表示させる表示
制御手段(例えば、図22に示すCPU302、CPU
402;図17のE5〜E6;図19の4f)を更に備
えることを特徴としている。
【0045】この請求項13記載の発明によれば、請求
項11記載の放音再生システムにおいて、前記腕装着型
電子装置は、前記耳装着型電子装置において実行される
処理に同期して、放音中の前記被放音データに関連する
データを表示制御手段によって表示部に表示させる。
【0046】従って、放音再生中の被放音データを手元
で視覚的に確認しながら操作を行ったり、放音中のデー
タの内容を確認できるので、使い勝手がよくなる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に係る
電気音響変換装置、耳装着型電子装置、及び放音再生シ
ステムの実施の形態を説明する。
【0048】〔第1の実施の形態〕本発明に係る電気音
響変換装置及び耳装着型電子装置の一実施の形態とし
て、ヘッドホン型携帯電話1について説明する。
【0049】まず、構成を説明する。図1はヘッドホン
型携帯電話1を耳に装着して使用する際の使用状態例、
及びヘッドホン型携帯電話1と外部機器との通信の様子
を模式的に示す図であり、図2はヘッドホン型携帯電話
1を腕時計として使用する際の外観を示す図であり、図
3はヘッドホン型携帯電話1を身体から外した際の使用
状態例を示す図であり、図4はヘッドホン型携帯電話1
及びコンテンツ配信センターHSに設置されたホストサ
ーバー30の構成を示すブロック図であり、図5(A)
はヘッドホン型携帯電話1の内部RAM7のメモリ構
成、図5(B)はヘッドホン型携帯電話1の外部RAM
8のメモリ構成を示す図である。
【0050】図1〜図3に示すように、本実施の形態に
おけるヘッドホン型携帯電話1は、回路基板を内蔵した
携帯電話本体1Aと、携帯電話本体1Aを使用者の身体
(腕または頭部)に装着させるバンド部材(以下、バン
ド部1B,1Bと呼ぶ。)と、このバンド部1B,1B
を互いに着脱可能に連結するバックル部1D(バックル
雌部1Da及びバックル雄部1Dbを含む)と、を備え
ている。更に、携帯電話本体1Aはマイク部1Cを収納
するマイク収納部1C’を備え、通話する際はマイク収
納部1C’に収納されているマイク部1Cを引き出して
使用する。またバンド部1B,1Bの先端には夫々スピ
ーカ部1E,1Eが備えられ、各バックル部1Da,1
Dbには、スピーカ部1E,1Eを左右の耳の位置に夫
々固定するように耳に掛ける耳掛部1Fa,1Fbが設
けられている。
【0051】バンド部1B,1Bは湾曲させるように変
形することが可能である。図1に示すようにバックル雄
部1Dbとバックル雌部1Daとを連結せずに、バンド
部1B,1Bの各耳掛部1Fa,1Fbを左右の耳に掛
け携帯電話本体1Aが使用者の後頭部または頭頂部に懸
架するようにスピーカ部1E,1Eを耳に当てた状態で
使用したり、図2に示すようにバンド部1Bを湾曲させ
てバックル雄部1Dbとバックル雌部1Daとを連結す
ることにより、手首や二の腕等へ巻き付けて使用した
り、図3に示すようにバンド部1Bを自然に平面状に伸
ばして、片手に持って使用することが可能である。
【0052】携帯電話本体1Aの表側には、時刻や各種
データを表示する表示部4、携帯電話本体1A内部に通
信用アンテナが収容された部位であるアンテナ部10、
及び再生する音楽データまたは書籍データを選択する際
に操作されるカーソルスイッチ3e,3f、音楽の再生
/停止を指示する際に操作されるプレイスイッチ3g及
びストップスイッチ3h、及び音量調節する際に操作さ
れる音量調節スイッチ3i,3jを設けている。
【0053】また、携帯電話本体1Aの上側には、外部
RAM8として使用されるメモリカードを収納するため
のメモリカード収納部8aが設けられている。また、そ
の右側面にはメモリカード収納部8aの蓋部8bが設け
られる。蓋部8bは、前記メモリカードの脱落を防止す
るとともに、メモリカード収納部8aへ前記メモリカー
ドを装着または離脱できるよう、手で簡単に開閉でき
る。この蓋部8bを開くことによってメモリカード8の
着脱を可能とする。この収納部8aの内部には、メモリ
カードを正しい位置に収納した状態でメモリカード側に
設けられたデータ読み書き電極と接する位置にデータ読
み書き用の端子が設けられており、後述するCPU2に
よって当該電極を介するメモリカードへのデータの読み
書きが制御される。
【0054】また、携帯電話本体1Aの右側面には、モ
ードを設定する際に押圧操作されるモードスイッチ3
a,3b,3cが設けられており、各モードスイッチ3
a,3b,3cには、それぞれ電話モード、時計モー
ド、及び再生モードが割当てられている。
【0055】また、携帯電話本体1Aの左側面には、登
録されている電話番号データや表示部4に選択可能に一
覧表示されるデータを選択及び確定する際に操作される
回転スイッチ部11が設けられている。この回転スイッ
チ部11は、使用者の指(例えば親指310)によって
操作され、回転操作及び押圧操作を行うことが可能であ
る。回転操作では、その回転操作方向(上下方向)に連
動して、表示部4に表示される電話番号一覧や選択項目
一覧をスクロールしたり、反転表示項目を変更すること
ができ、押圧操作では、電話番号や項目の選択を確定す
ることができる。
【0056】また、携帯電話本体1Aの左側下部には、
イヤホンのプラグ20Aを接続するためのイヤホンジャ
ック1Gが備えられている。
【0057】バンド部1Bには、その表面に「0」〜
「9」の数値や文字を入力するためのデータ入力キー、
通話を開始するためのダイヤルスイッチ、回線の接続を
終了するための通話終了スイッチ、各種操作を入力操作
するためのファンクションキー等が設けられたダイヤル
部3dが設けられる。
【0058】バンド部1B内部には、ダイヤル部3dに
設けられた各種キー及びスイッチの押下操作信号を、携
帯電話本体1A内部に設けられたCPU2に伝送するた
めの配線がなされている。
【0059】上述のように外観構成されるヘッドホン型
携帯電話1は、音楽データまたは書籍データ(以下、コ
ンテンツデータと呼ぶ)に従って、被放音データ(音楽
または音声)をスピーカ部1Eから外部に放音する再生
機能(再生モード)と、現在時刻や時間、日付等のカレ
ンダーデータを計時して表示部4に表示させる時計機能
(時計モード)と、所望の相手先との通話やコンテンツ
データをダウンロードするといったデータ通信を行うこ
とが可能な電話機能(電話モード)とを備える。
【0060】再生機能を使用する場合は、例えば図1に
示すように二つのスピーカ部1E,1Eを使用者の左右
の耳にあてがうように装着して使用する。電話機能を使
用する場合は、更にマイク部1Cをマイク収納部1C’
から口元まで引き出して使用する。時計機能を使用する
場合は、例えば図2に示すようにバンド部1B,1Bを
使用者の腕に巻き付けてバックル部1Dで連結し、腕に
装着して使用する。また、相手に電話をかける際は、例
えば図3に示すようにバックル部1Dを離脱させて使用
者の片手で保持し、他方の手の指でダイヤル部3dを操
作して電話番号を入力する。或いは回転スイッチ部11
を操作して登録されている電話番号データの中から所望
の電話番号を選択、確定する。
【0061】電話モードにおいて、図1に示すように、
移動体通信網の基地局43を介して他の移動体通信端末
44と通話を行ったり、公衆回線網等のネットワーク4
0を介して外部の電話端末と通話を行うことができる。
また、ネットワーク40を介してアクセス可能なサーバ
30(コンテンツ配信センターHSに設置されている)
に接続し、所望のコンテンツデータをダウンロードする
ことも可能である。また、CDショップや書店、コンビ
ニエンスストアに設置されたデータ配信端末42と有線
または無線で接続し、所望のコンテンツデータの配信を
受けることも可能である。
【0062】再生モードにおいて、携帯電話本体1Aの
メモリカード収納部8aに収納されているメモリカード
8に格納されているコンテンツデータを再生し、スピー
カ部1E,1Eから放音される音響を聴取できる。コン
テンツデータのうち音楽データについては後述する音楽
データ復号器13において復号再生し、音声出力部14
において音楽信号を音響に変換してスピーカ部1E,1
Eから出力する。書籍データについては後述する読み上
げ音声生成部16において音声合成処理を行って、読み
上げ音声(朗読)を生成し、音声出力部14において音
声信号を音声(音響)に変換してスピーカ部1E,1E
から出力する。表示部4には再生中のコンテンツデータ
についての関連データ(曲名、アーティスト名、歌詞、
演奏時間、書籍名、著作者名、出版社名等)が表示され
る。
【0063】時計モードにおいて、ヘッドホン型携帯電
話1は、計時部12において時刻を計時し、表示部4に
表示する。
【0064】次に図4を参照して、ヘッドホン型携帯電
話1の回路構成、コンテンツ配信センターHSに設置さ
れたホストサーバー30の回路構成について説明する。
【0065】図4に示すように、ヘッドホン型携帯電話
1はCPU(Central Processing Unit)2、入力部
3、表示部4、表示駆動回路5、ROM(Read Only Me
mory)6、内部RAM(Random Access Memory)7、外
部RAM(記憶媒体;メモリカード)8、通信I/F部
9、アンテナ部10、回転スイッチ部11、計時部1
2、音楽データ復号器13、音声出力部14、音声入力
部15、及び読み上げ音声生成部16から構成される。
【0066】コンテンツ配信センターHSに設置される
ホストサーバー30は、図4に示すように、音楽データ
または書籍データのいずれか一方を含むコンテンツデー
タ、及びコンテンツデータに関連する情報(曲名、歌手
名、歌詞、書籍名、出版社、著作者名)である関連デー
タを複数記憶している音楽・書籍データROM32と、
通信接続された電話端末(ヘッドホン型携帯電話1を含
む)から要求された音楽データや関連データをその要求
元に配信する配信部33と、複数の電話端末間で各種デ
ータを転送する転送部34と、音楽・書籍データROM
32に記憶されている音楽データや書籍データやその関
連データを要求先へ送信するよう制御するCPU31と
から構成される。
【0067】ここで音楽・書籍データROM32に記憶
されている音楽データは、例えば、PCM(Pulse Code
Modulation;パルス符号変調)データ等の波形符号化
された音楽データである。高品位な音質を提供すると同
時に、効率よくダウンロードして通信コストやトラフィ
ックを軽減できるよう、圧縮符号化されて蓄積されてい
ることが好ましい。例えば、MP3(MPEG1 Audio Laye
r III)等の聴覚特性を利用した圧縮符号化方式が用い
られる。
【0068】また、音楽・書籍データROM32に記憶
されている書籍データは、書籍に含まれる文字データ、
擬音データ、読み上げ音声再生用データを含む。読み上
げ音声再生用データとは、後述する読み上げ音声生成部
16において読み上げ音声データを生成する際に必要な
各種データである。例えば、擬音(爆発音や風音等)の
再生情報や、登場人物の音声タイプを設定した登場人物
別音声テーブル等を含む。
【0069】ヘッドホン型携帯電話1のCPU2は、入
力部3から供給されるキー操作信号に基づき、ROM6
の所定の記憶領域に格納されている各種制御プログラム
を読み出して内部RAM7に一時格納し、当該プログラ
ムに基づく各種処理を実行してヘッドホン型携帯電話1
の各部を集中制御する。すなわち、CPU2は、前記読
み出した所定プログラムに基づいて各種処理を実行し、
その処理結果を内部RAM7に格納するとともに、表示
駆動回路5において当該処理結果に基づいて表示データ
を生成し表示部4に表示させる。
【0070】また、CPU2はモードスイッチ3a,3
b,3cのいずれかの押下操作に応じて、電話モード、
時計モード、或いは再生モードに対応する処理プログラ
ムをROM6から読み出し、各モードに対応した処理を
実行する。例えば、電話処理(その1)(図7参照)、
電話処理(その2)(図8参照)、時計処理(図9参
照)、コンテンツデータ選択処理(図10参照)、コン
テンツデータのダウンロード・着信時の音楽再生設定処
理(図12参照)、再生処理(図17参照)等を実行す
る。
【0071】入力部3は、電話モード、時計モード、及
び再生モードにモードを切り替える際に押圧操作される
モードスイッチ3a、3b,3c、ダイヤル操作や各種
処理の実行指示を入力操作するためのダイヤル部3d、
各種選択操作を入力するためのカーソルスイッチ3e,
3fや音楽データや書籍データの再生/停止を指示する
プレイスイッチ3g,ストップスイッチ3h、及び音量
調節スイッチ3i,3jを備える。更に、音楽の早送り
や巻き戻しを指示するスイッチを設けるようにしてもよ
い。また、前記ダイヤル部3dのファンクションキーに
は、予め設定されている番号へ自動発呼する際に操作さ
れるオートダイヤルスイッチ3Sや確認の際に押下操作
されるOKキー等が含まれる。オートダイヤルスイッチ
3Sは、コンテンツ配信センターHSのホストサーバー
30にアクセスする際に押下操作されるスイッチであ
り、このオートダイヤルスイッチ3Sが押下操作される
と、通信I/F部9に備えられた電話自動発信部によっ
て自動的にホストサーバー30へ回線を接続する。
【0072】表示部4は、LCD(Liquid Crystal Dis
play)等により構成され、CPU2からの表示指示に従
って表示駆動回路5において生成された表示データを表
示する。例えば、時計モードにおいては現在時刻や日
付、曜日等の時計情報を表示し、再生モードにおいては
再生する音楽データや書籍データの関連データを表示
し、電話モードでは、相手の電話番号や外部との通信接
続状態、ダウンロード中のコンテンツデータの関連デー
タ等を表示する。
【0073】ROM6はヘッドホン型携帯電話1に対応
する各種処理プログラムやデータ、各処理プログラムで
処理されたデータ等を記憶する。処理プログラムとして
はモード設定処理(図6参照)、電話処理(その1)
(図7参照)、電話処理(その2)(図8参照)、時計
処理(図9参照)、コンテンツデータ選択処理(図10
参照)、コンテンツデータのダウンロード・着信時の音
楽再生設定処理(図12参照)、及び再生処理(図17
参照)に対応する各種処理プログラムがある。これらの
各プログラムは、読み取り可能なプログラムコードの形
態でROM6に格納されており、CPU2はこのプログ
ラムコードにしたがった動作を逐次実行する。
【0074】また、ROM6は書籍データを読み上げ音
声データに変換するため、複数の音声波形データを蓄積
した音声データROM6Aを備える。
【0075】音声データROM6Aには、読み上げ音声
生成部16の採用する音声合成方式に適した音声波形デ
ータ(アナログデータまたはPCM(Pulse Code Modul
ation)データ)が記憶されている。例えば、録音編集
方式では人が発生した音声波形をそのまま、あるいは波
形符号化して蓄積する。波形の単位は単語としても文節
としてもよい。またパラメータ編集方式では人が発声し
た音声波形を分析してパラメータに変換された形で蓄積
する。また、規則合成方式では文字列あるいは音素記号
列から音声学的・言語学的規則に基づいて切りだされた
音節、音素、1ピッチ間の波形のような基本的な小さな
単位の特徴パラメータを蓄積する。また、人間の音声以
外にも動物の泣き声や自然界に存在する音(風音、爆発
音等;擬音)の波形データを蓄積している。
【0076】読み上げ音声生成部16は、書籍データの
テキスト(文字)部分を音声データに変換するため、例
えば、規則合成方式を用いたテキスト音声合成システム
によって構成される。規則合成方式を用いたテキスト音
声合成システムは、文章解析部と音声合成規則部と音声
合成部とにより構成される。
【0077】文章解析部は単語を複数記憶した辞書を備
える。辞書には読み仮名、文法情報、アクセント等の情
報が蓄えられている。ここでは文章中の単語の文法的接
続関係をチェック(構文解析)しながら、文章の頭から
順に辞書に登録されている単語と照合を取り、単語の系
列に区分化し、区分化された単語について読み仮名、文
法情報、アクセント等の情報を取得する。
【0078】音声合成規則部は、語の連なりによって生
じる語の連濁、鼻音化、無声化等の読みの変化(音韻規
則)や、アクセントの移動、消失、生起といった変化
(韻律規則)を解析し、発音記号とアクセントを決定し
て音声合成制御パラメータを決定する。音声合成制御パ
ラメータは例えば文節のまとまりやポーズ(間)といっ
た合成単位(CVC単位等)や声の高さ、ストレス、イ
ントネーションである。
【0079】こうして音声合成の制御パラメータが定ま
ると、音声合成部はROM6の音声データROM6Aに
蓄えられている合成単位と制御パラメータとに基づいて
音声波形を合成する。
【0080】更に、書籍データはストーリーの登場人物
別または朗読者別に音声タイプを予め設定している登場
人物別音声テーブルを持ち、音声合成時には前記決定さ
れた音声合成制御パラメータと合わせて登場人物または
朗読者に応じた音声タイプに応じた音声を合成する。登
場人物別音声テーブルには、例えば登場人物の性別や年
齢に応じた声の高さ、ストレス、イントネーションとい
ったパラメータが設定される。また、書籍データを読み
上げる朗読者に応じた声の高さ、ストレス、イントネー
ション等のパラメータが設定される。
【0081】図5(A)は内部RAM7のメモリ構成、
図5(B)は外部RAM8のメモリ構成を説明する図で
ある。内部RAM7は、指定された処理プログラム、入
力指示、入力データ及び処理結果等を一時格納するワー
クメモリの他、図5(A)に示すように表示レジスタ7
a、モードデータメモリ7b、コンテンツデータNo.
メモリ7c、コンテンツデータメモリ7d、関連データ
メモリ7e、送信者IDメモリ7f、ダイヤルデータメ
モリ7g、計時レジスタ7h、着信音楽設定データメモ
リ7i、及び着信レジスタ7jを有する。
【0082】表示レジスタ7aには、表示駆動回路5に
おいて生成される表示部4に表示するための表示データ
が確保される。
【0083】モードデータメモリ7bには、モードスイ
ッチキー3a,3b,3cの操作によって設定されたモ
ード設定データを格納する。ヘッドホン型携帯電話1に
おいて選択可能なモードには、電話モード、時計モー
ド、及び再生モードがある。上記3つのモードのうち何
れかのモードに対応するモードスイッチ3a,3b,3
cが押下操作されると、CPU2は押下されたスイッチ
に対応するモードを内部RAM7のモードデータメモリ
7bに設定し、モードに対応する処理プログラムをRO
M6から読み出して実行開始する。
【0084】コンテンツデータNo.メモリ7cには、
再生するために選択されたコンテンツデータの固有の番
号であるコンテンツデータNo.を格納している。ま
た、コンテンツデータメモリ7dには、選択されたコン
テンツデータNo.に対応するコンテンツデータが外部
RAM8から読み出されて確保されている。更に、関連
データメモリ7eには、選択されたコンテンツデータに
対応する関連データが記憶される。
【0085】送信者IDメモリ7fには、自己のヘッド
ホン型携帯電話1の送信者IDが記憶される。送信者I
Dは、例えばホストサーバー30から与えられるIDコ
ードや登録コード、または個々のヘッドホン型携帯電話
1に個別に付与されている個別コード(シリアルナンバ
ー等)である。音楽データをダウンロードする際に、ダ
ウンロードを要求するデータとともに送信者IDを通信
I/F部9から送信する。
【0086】ダイヤルデータメモリ7gには、登録され
た電話番号データが複数記憶されている。例えば、コン
テンツ配信センターHSへ通信接続するための電話番号
データや、頻繁に通話する友人や取引先等の相手の電話
番号データが登録されて記憶されている。電話番号に対
応づけて氏名や住所、会社名等のデータを登録するよう
にしてもよい。
【0087】計時レジスタ7hには、計時部12におい
て計時される時間データや日付データが、逐次更新記憶
される。
【0088】着信音楽設定データメモリ7iには、コン
テンツデータのダウンロード・着信時の音楽再生設定処
理において、着信音楽として設定された音楽データのN
o.が記憶される。
【0089】着信レジスタ7jには、音楽データや書籍
データの再生中に電話を着信した場合に、データの再生
を停止した位置についての情報が記憶される。
【0090】図5(B)は外部RAM8のメモリ構成を
説明する図である。外部RAM8には、不揮発性の半導
体メモリにより構成される小型・可搬のメモリカードが
使用される。そして外部RAM8には、音楽データや書
籍データのいずれかを含むコンテンツデータを複数記憶
する領域であるコンテンツデータメモリ8a及び関連デ
ータを記憶する領域である関連データメモリ8bが設定
されている。
【0091】外部RAM8に記憶されているコンテンツ
データ及び関連データは、例えば、インターネット40
を介してアクセス可能なコンテンツ配信センターHSか
ら通信I/F部9を介してダウンロードしたものや、パ
ーソナルコンピュータ(以下、PCと呼ぶ)等の外部機
器を利用して書き込まれるものである。外部RAM8に
記憶されているコンテンツデータの中から、所望の音楽
を選択して再生したり、着信音楽として設定したり、所
望の書籍を選択して読み上げ音声を再生することができ
る。
【0092】通信I/F部9は、通話音声データを変
調、復調する変調/復調回路等により構成され、音声入
力部15から入力された音声ディジタルデータを携帯電
話の通信方式に適合するように変調し、アンテナ部10
を介して基地局へ送信する。また、通信I/F部9は基
地局から送信された着信信号をアンテナ部10により受
信すると、CPU2に着信検出信号を与え、受信した音
声データを復調して音声出力部14へ渡す。音声出力部
14では復調された音声ディジタルデータをD/Aコン
バータにより音声アナログデータに変換して増幅器を介
してスピーカ部1Eから音声として出力する。また、コ
ンテンツ配信センターHSにアクセスして所望のコンテ
ンツデータをダウンロードするために各種データを送受
信する。アンテナ部10において電話の着信を検出する
と着信検出信号をCPU2へ出力する。
【0093】CPU2は、通信I/F部9において電話
の着信を検出した後に、ダイヤル部3dに設けられたダ
イヤルスイッチが操作されると、通話処理を開始する。
また、使用者によりダイヤル部3dが操作され、通話す
る相手先が指示されるとその相手先に対して発呼信号を
送信し、相手の応答があると通話処理を開始する。
【0094】また、ダイヤル部3dに設けられたオート
ダイヤルスイッチ3Sが操作されると、通信I/F部9
の電話自動発信部はコンテンツ配信センターHSに設置
されているホストサーバー30へ自動的に回線を接続
し、各種データを送信する。またホストサーバー30か
ら送信される各種データを自動的に受信する。
【0095】回転スイッチ部11は、使用者の指(例え
ば親指310)によって操作され、図2中、上下方向へ
回転させる回転操作と、携帯電話本体1A側へ押圧する
押圧操作とが可能である。回転操作では、その回転操作
方向(上下方向)に連動して、表示部4の表示画面をス
クロールしたり、反転表示位置を移動することができ、
押圧操作では反転表示項目の選択を確定することができ
る。
【0096】計時部12は、時刻や日付を計時し、計時
された時刻等は、CPU2を介して内部RAM7の計時
レジスタ7hに送られて順次更新セットされる。例え
ば、所定周波数の電気信号を発振する発振回路と該発振
回路からの信号を分周して所定周波数の信号を得る分周
回路とから構成され、その信号をカウントすることによ
って現在時刻を計時する構成とする。
【0097】音楽データ復号器13は、音楽データに対
応した復号化方式で復号化処理するためのオーディオ復
号化回路により構成される。音楽データ復号器13にお
いて復号化処理されたオーディオ信号は音声出力部14
において所定の音声処理を施され、音響に変換されてス
ピーカ部1E,1Eから出力される。
【0098】音声出力部14はD/Aコンバータ、LP
F、及び増幅器等により構成される。通話時は、通信I
/F部9において受信する相手の通話音声データをD/
A変換し、音声信号を増幅器により所定の音量に増幅し
てスピーカ部1Eから音声として出力する。また、音楽
再生時は音楽データ復号器13において復号されたディ
ジタルオーディオデータを、D/Aコンバータによりア
ナログオーディオ信号(L/R)に変換して、LPFに
より所定周波数以上の周波数成分をカットしてノイズを
除去し、増幅器において所定の音量に増幅して左右のス
ピーカ部1E,1Eから音響として出力する。また、書
籍データの読み上げ音声再生時は、読み上げ音声生成部
16において生成された読み上げ音声データをD/Aコ
ンバータによりアナログ音声信号に変換して、LPFに
より所定周波数以上の周波数成分をカットしてノイズを
除去し、増幅器において所定の音量に増幅してスピーカ
部1Eから読み上げ音声として出力する。
【0099】音声入力部15は、A/Dコンバータ等に
よって構成され、マイク部1Cから入力される使用者の
音声信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換して、
CPU2に出力する。
【0100】次に動作を説明する。本実施の形態のヘッ
ドホン型携帯電話1は、モード設定処理において設定さ
れる各種モードに応じた処理を実行するが、通常は、計
時部12において現在時刻を常に計時している。また、
モードスイッチ3a,3b,3cの押下操作を待機して
いる。
【0101】図6はモード設定処理を説明するフローチ
ャートである。ヘッドホン型携帯電話1は、モードスイ
ッチ3a,3b,3cのいずれかの押下操作を待機して
おり、モードスイッチ3a,3b,3cのいずれかが押
下されると、CPU2はモード設定処理を開始する。
【0102】CPU2は押下されたモードスイッチの種
類を判別する(ステップS1)。ここで、電話モードに
対応するモードスイッチ3aが操作されたと判断した場
合は、後述する電話処理を実行する(ステップS2)。
また、時計モードに対応するモードスイッチ3bが操作
されたと判断した場合は、後述する時計処理を実行する
(ステップS3)。再生モードに対応するモードスイッ
チ3cが操作されたと判断した場合は、後述する再生処
理を実行する(ステップS4)。
【0103】以下、電話モードにおける電話処理、時計
モードにおける時計処理、所望のコンテンツデータを選
択してダウンロードする処理、再生モードにおける再生
処理についてそれぞれ説明する。
【0104】(電話処理)まず、図7に示すフローチャ
ートを参照して相手先へ発信する際に実行される電話処
理(その1)を説明する。図7は電話処理(その1)を
説明するフローチャートである。
【0105】ヘッドホン型携帯電話1を用いて、相手先
へ電話をかけ、通話する際は、まず、ヘッドホン型携帯
電話1を図3に示すように片手で保持し、電話モードス
イッチ3aを押下操作する(ステップA1;Yes)。
【0106】そして、ダイヤル部3dの操作によって電
話番号が入力され、または、回転スイッチ部11の操作
によって、内部RAM7のダイヤルデータメモリ7gに
記憶されている電話番号データの中から所望の通話相手
が選択され、あるいは、オートダイヤルスイッチ3Sの
操作によってコンテンツ配信センターHSへのダイヤル
接続が指示され、その後、ダイヤルスイッチが押下操作
されると(ステップA2;Yes)、通信I/F部9
は、入力または選択された電話番号へ発信する(ステッ
プA3)。相手先で電話に応答するまでの間に耳掛部1
Fa,1Fbを両耳に掛けてスピーカ部1E,1Eを両
耳にあてがい、マイク部1Cを口元まで引き出す。
【0107】そして、相手先またはコンテンツ配信セン
ターHSへダイヤル接続されると(ステップA4;Ye
s)、通話処理を実行する(ステップA5)。
【0108】相手先への通話処理では、マイク部1Cか
ら入力される使用者の音声信号(アナログ信号)を音声
入力部15においてデジタル信号に変換し、通信I/F
部9から通話相手に送信し、相手の通話音声データを通
信I/F部9において受信してCPU2に出力し、音声
出力部14において音声に変換し、スピーカ部1Eから
放音する。また、CPU2は、相手先の電話番号等の通
話関連情報を表示部4に表示させる。
【0109】コンテンツ配信センターHSへの通話処理
では、後述するコンテンツデータ選択処理(図10参
照)、及び後述するコンテンツデータのダウンロード・
着信時の音楽再生設定処理(図12参照)を実行する。
【0110】また、ヘッドホン型携帯電話1を時計モー
ドや再生モードで使用している状態で、相手側からの呼
び出しを着信すると、図8に示す電話処理(その2)を
開始する。図8は、相手側からの呼び出しを着信する際
に実行される電話処理(その2)を説明するフローチャ
ートである。
【0111】アンテナ部10において電話の着信を検出
し、着信検出信号がCPU2に出力されると(ステップ
A10;Yes)、現在、音楽データまたは書籍データ
の再生中であるか否かを判断する(ステップA11)。
音楽データまたは書籍データの再生中である場合は(ス
テップA11;Yes)、CPU2は再生を停止させる
(ステップA12)。このときCPU2は音楽データま
たは書籍データの停止位置を内部RAM7の着信レジス
タ7jに記憶する(ステップA13)。更にCPU2は
着信を報知するよう制御する。着信の報知は、例えば所
定の着信音(内部RAM7の着信音楽設定データメモリ
7iに設定されている音楽データ、または予め設定され
ている音楽や音)やメッセージ音声(ROM6にメッセ
ージ音声データが格納されている)による報知、或いは
バイブレータ等を用いた振動による。また、表示部4に
着信のメッセージを表示するようにしてもよい(ステッ
プA14)。
【0112】その後、ダイヤルスイッチの押下操作によ
り着信に応答すると、通話処理を開始する(ステップA
15)。そして、通話が終了すると(ステップA16;
Yes)、CPU2は内部RAM7の着信レジスタ7j
から音楽データまたは書籍データの停止位置データを読
み出し(ステップA17)、停止位置から音楽データま
たは書籍データの再生を再開させて通常の再生モードに
戻り(ステップA18)、電話処理(その2)を終了す
る。
【0113】ステップA11において、電話の着信時に
音楽データまたは書籍データの再生中ではない場合は、
ステップA14と同様の方法で着信を報知し(ステップ
A19)、ダイヤルスイッチの押下操作により着信に応
答すると、通話処理を実行し(ステップA20)、通話
が終了すると(ステップA21:Yes)、時計モード
に戻り電話処理(その2)を終了する。
【0114】以上説明したように、ヘッドホン型携帯電
話1を電話モードに設定すると、電話処理(その1)を
実行して、相手先との通話を可能とする。通話するとき
には、バックル部1Dを外して、ヘッドホン型携帯電話
1を片手で保持し、ダイヤル部3dまたは回転スイッチ
部11を操作して所望のダイヤル番号の相手に電話をか
ける。通話中は耳掛部1Fa,1Fbを左右の耳にかけ
てスピーカ部1E,1Eを左右の耳にあて、かつマイク
部1Cを口元まで引き出して、両手を開放した状態で通
話できる。
【0115】また、ヘッドホン型携帯電話1を再生モー
ドで使用しているときに電話の着信があると電話処理
(その2)を実行して、再生中の音楽データまたは書籍
データの再生を停止して、着信を報知する。また、通話
終了後は音楽または書籍の再生停止位置から再生を再開
する。従って、再生中の音楽や書籍を停止させるための
操作を省くことができ、迅速に着信に応答できる。
【0116】なお、音楽データまたは書籍データの再生
中に電話を着信した場合に、再生を一時停止する例を説
明したが、一時停止させずに、通話の妨げにならない程
度に音量を小さくして再生を続行し、通話が終了すると
元の音量に戻すようにしてもよい。
【0117】(時計処理)次に、図9を参照して時計処
理を説明する。図9は、時計モードが設定された際に実
行される時計処理を説明するフローチャートである。
【0118】ヘッドホン型携帯電話1を用いて、現在の
時刻や日時を表示部4に表示させる場合には、携帯電話
本体1Aの右側に設けられた時計モードスイッチ3bを
押下操作し、時計モードを設定する(ステップB1;Y
es)。
【0119】CPU2は、内部RAM7のモードデータ
メモリ7bに時計モードを設定すると、計時部12にお
いて計時されている現在時刻を参照し(ステップB
2)、内部RAM7の計時レジスタ7hに更新確保する
(ステップB3)とともに、表示駆動回路5へ出力し、
表示駆動回路5において日付や現在時刻等を表示するた
めの表示データを生成して、内部RAM7の表示レジス
タ7aに記憶するとともに、表示部4に表示する(ステ
ップB4)。
【0120】このように、モードスイッチ3bの簡単な
押下操作で時計モードに瞬時に切替え、現在の時刻や日
付を表示部4に表示させることができる。従って、ヘッ
ドホン型携帯電話1を時計として使用できる。
【0121】(コンテンツデータの選択処理〜ダウンロ
ード処理)次に、図10〜図16を参照して、所望のコ
ンテンツデータ(音楽データまたは書籍データ)をコン
テンツ配信センターHSからダウンロードする処理につ
いて説明する。
【0122】図10はコンテンツデータ選択処理を説明
するフローチャートであり、図11はコンテンツデータ
選択処理において表示されるコンテンツ(音楽)選択画
面4aの例を示す図である。また、図12はコンテンツ
データのダウンロード・着信時の音楽再生設定処理を説
明するためのフローチャートであり、図13、図14、
図15は、それぞれダウンロード要否画面4bの例、料
金表示画面4cの例、着信音楽設定画面4dの例を示す
図である。また、図16は、所望のコンテンツデータを
選択したりコンテンツデータをダウンロードする際に、
ヘッドホン型携帯電話1とコンテンツ配信センターHS
のホストサーバー30とにおいて実行される処理の流れ
を説明するフローチャートである。
【0123】音楽データや書籍データ等のコンテンツデ
ータをダウンロードする際は、まず、図10に示すコン
テンツデータ選択処理を実行する。オートダイヤルスイ
ッチ3Sが押下操作され、コンテンツ配信センターHS
へ回線が接続されると、通信I/F部9は、自己のヘッ
ドホン型携帯電話1の送信者IDをコンテンツ配信セン
ターHSへ送信する。コンテンツ配信センターHSでは
送信者IDを受信すると、配信可能なコンテンツデータ
に関する関連データを返信する。
【0124】ヘッドホン型携帯電話1において、コンテ
ンツ配信センターHSから配信可能なコンテンツデータ
についての関連データを受信すると、CPU2は当該関
連データを表示部4に一覧表示する。例えば図11に示
すようにコンテンツ(音楽)選択画面4aを表示する
(ステップC1;図11参照)。
【0125】図11に示すように、コンテンツ(音楽)
選択画面4aにはダウンロードしたい音楽の選択を促す
「次の音楽データから選んで下さい」というメッセージ
M1とともに、配信可能な音楽データに関する関連デー
タG1,G2,G3,…が一覧表示される。例えば、音
楽データNo.「1」の関連データG1は「曲A 歌詞
a 歌手名α」として表示され、音楽データNo.
「2」の関連データG2は「曲B 歌詞b 歌手名β」
として表示され、音楽データNo.「3」の関連データ
G3は「曲C 歌詞c 歌手名γ」として表示される。
また、コンテンツ(音楽)選択画面4aにはポインタP
が表示され、カーソルスイッチ3e,3fの操作に伴っ
て、ポインタPの表示位置が移動され、上述の関連デー
タの中から所望の音楽データを選択することができる。
なお、ここでは音楽データの選択画面の一例を示した
が、書籍データのダウンロードを要求した場合は同様に
書籍の選択画面を表示する。
【0126】一覧表示されている関連データの中から配
信を要求するコンテンツデータが選択され、決定される
と(ステップC2;Yes)、CPU2は選択したコン
テンツデータのNo.を内部RAM7に格納する(ステ
ップC3)。そして、CPU2は選択されたコンテンツ
データのNo.を送信者IDとともにコンテンツ配信セ
ンターHSに対して送信する(ステップC4)。
【0127】その後、コンテンツ配信センターHSから
返信される受信確認のメッセージを受信すると、CPU
2は当該メッセージを表示部4に表示する(ステップC
5)。
【0128】次いで、CPU2は図12に示すコンテン
ツデータのダウンロード・着信時の音楽再生設定処理を
実行する。まず、CPU2は表示部4にダウンロード要
否画面4bを表示する(ステップC10;図13参
照)。図13に示すように、ダウンロード要否画面4b
には、「選択した音楽“曲名等”をダウンロードする
?」というメッセージM2と、「1 No」及び「2
Yes」という選択肢と、これらの選択肢を指示するた
めのポインタPと、が表示されている。なお、ここでは
音楽データについてのダウンロード要否画面の一例を示
したが、書籍データのダウンロードを要求した場合は同
様に書籍のダウンロード要否画面を表示する。
【0129】ダウンロード要否画面4bにおいて、カー
ソルスイッチ3e,3fの操作、或いは回転スイッチ部
11の操作によってポインタPが上下に移動表示され、
「2Yes」が指示された場合(ステップC11;Ye
s)は、ホストサーバー30に対して料金データを要求
する信号を、配信を希望するコンテンツデータのNo.
とともに送信する。このとき、送信者IDも同時に送信
される。ホストサーバー30では、料金データの要求信
号を受信すると、受信したコンテンツデータのNo.に
対応する料金データを確認し、要求送信元に返信する。
【0130】ヘッドホン型携帯電話1では料金データを
受信すると、表示部4に表示する(ステップC13;図
14参照)。料金表示画面4cには、例えば図14に示
すように、「音楽データの料金」として、関連データ
「曲C」と「100円」という料金データRとが表示さ
れる。
【0131】その後、料金表示画面4cにおいて料金が
確認され、ダイヤル部3dに設けられたOKキーが操作
されると(ステップC14;Yes)、CPU2は提示
された料金に応じたネットワーク用の仮想通貨データ
を、ダウンロードを要求するコンテンツのデータNo.
とともにホストサーバー30へ送信する(ステップC1
5)。このとき同時に送信者IDも送信する。
【0132】前記仮想通貨データを受信したホストサー
バー30は、受信した仮想通貨データ、及びコンテンツ
データのNo.を確認し、音楽・書籍データROM32
から該当する音楽データまたは書籍データ、及び関連デ
ータを読み出し、送信元へ返信する。
【0133】ヘッドホン型携帯電話1では要求したコン
テンツデータ及び関連データを受信すると、そのコンテ
ンツデータ及び関連データを外部RAM8の記憶領域に
それぞれ格納し(ステップC16)、受信完了すると
(ステップC17;Yes)、ダウンロードを終了し、
コンテンツ配信センターHSとの通信接続を切断する。
【0134】図13に示すダウンロード要否画面4bに
おいて、「1 No」が選択され、ダウンロードを不要
とする場合は(ステップC12;Yes)、ステップC
13〜ステップC17における処理をスキップし、コン
テンツ配信センターHSとの通信接続を直ちに切断す
る。
【0135】次いで、ステップC18の処理によって、
CPU2は電話着信時に再生する音楽を設定するため
の、着信音楽設定画面4dを表示部4に表示する(ステ
ップC18;図15参照)。
【0136】図15に示すように、着信音楽設定画面4
dには、「着信時の音楽再生設定?」というメッセージ
M3と、「1 Yes」及び「2 No」という選択肢
と、これらの選択肢を指示するためのポインタPとが表
示されている。
【0137】この着信音楽設定画面4dにおいて、カー
ソルスイッチ3e,3fの操作、或いは回転スイッチ部
11によってポインタPが上下に移動され、「1 Ye
s」が指示された場合(ステップC19;Yes)は、
着信音楽を特定の音楽で再生する設定とする。すなわ
ち、外部RAM8に記憶されている複数の音楽データの
中から、所望の音楽データを選択して、着信時に再生す
る音楽に設定できる。ダイヤル部3dに設けられる数値
キー等の操作によって、着信時に再生する音楽が選択さ
れると、CPU2は選択された音楽データのNo.を内
部RAM7の着信音楽設定データメモリ7iに記憶する
(ステップC20)。
【0138】着信音楽設定画面4dにおいて、カーソル
スイッチ3e,3fの操作によってポインタPが上下に
移動され、「2 No」が指示された場合(ステップC
19;No)は、ステップC20の処理をスキップして
処理を終了する。この場合は、着信時に再生する音楽が
設定されないので、ランダム再生に設定される。或い
は、予め設定されている所定の着信音で着信が報知され
る。
【0139】次に、図16を参照してコンテンツデータ
をダウンロードする際にコンテンツ配信センターHSに
おいて実行される処理について説明する。
【0140】まず、ヘッドホン型携帯電話1によりコン
テンツ配信センターHSに対してコンテンツ配信の申し
込みに関するデータ及び送信者IDが送信され(ステッ
プD1)、ホストサーバー30においてその申込みデー
タ及び送信者IDを受信すると(ステップD2)、ホス
トサーバー30のCPU31は、受信した送信者ID等
をホストサーバー30のRAM31Aに記憶する。そし
て、ホストサーバー30のCPU31は、コンテンツデ
ータの選択を催促する表示(コンテンツ(音楽)選択画
面4a)をヘッドホン型携帯電話1に表示させるための
選択催促表示データ(関連データを含む)を、前記申込
みデータの送信元に返信する(ステップD3)。
【0141】ヘッドホン型携帯電話1は受信した選択催
促表示データに基づいてコンテンツ(音楽)選択画面4
aを表示部4に表示する(ステップD4;図11参
照)。また、コンテンツ(音楽)選択画面4aにおいて
選択されたコンテンツデータのNo.を送信者IDとと
もにコンテンツ配信センターHSへ送信する(ステップ
D5)。
【0142】ホストサーバー30ではヘッドホン型携帯
電話1において選択されたコンテンツデータのNo.及
び送信者IDを受信すると(ステップD6)、RAM3
1Aに確保し、その後、図示しないホストサーバー30
内のメッセージROMから選択データのNo.の受信を
確認した旨のメッセージを読み出して、送信元へ返信す
る(ステップD7)。ヘッドホン型携帯電話1は確認メ
ッセージを表示部4に表示する(ステップD8)。
【0143】次に、ホストサーバー30はヘッドホン型
携帯電話1に対してダウンロード要否確認画面4bを表
示させるためのデータを送信する(ステップD9)。ヘ
ッドホン型携帯電話1はダウンロード要否確認画面4b
を表示させるためのデータを受信すると、受信したデー
タに基づいてコンテンツデータのダウンロード要否画面
4b(図13参照)を表示部4に表示する(ステップD
10)。そしてダウンロードを必要とする場合は、ヘッ
ドホン型携帯電話1からその旨のデータがホストサーバ
ー30に送信される(ステップD11)。
【0144】ホストサーバー30ではダウンロードする
コンテンツデータの料金データを料金データメモリ(図
示省略)から読み出し、ヘッドホン型携帯電話1に返信
する(ステップD12)。ヘッドホン型携帯電話1は受
信した料金データに基づいて料金表示画面4cを表示部
4に表示し(ステップD13;図14参照)、表示され
た料金が承諾され、OKキーが押下操作されると、料金
の支払いを確認した旨をホストサーバー30に送信する
(ステップD14)とともに、料金データに応じた仮想
通貨データをホストサーバー30に送信する(ステップ
D15)。
【0145】ホストサーバー30では、料金データの承
認及び料金データに応じた仮想通貨データを受信する
と、要求されているコンテンツデータ及びその関連デー
タを音楽・書籍データROM32から読み出して配信部
33へ渡し、要求元のヘッドホン型携帯電話1へ配信す
る(ステップD16)。ヘッドホン型携帯電話1では、
受信したコンテンツデータ及び関連データを外部RAM
8のコンテンツデータメモリ8aや関連データメモリ8
bに格納する(ステップD17)。
【0146】以上説明したように、ヘッドホン型携帯電
話1は通信接続可能なコンテンツ配信センターHSにア
クセスして所望の音楽データまたは書籍データ等のコン
テンツデータをダウンロードすることが可能である。ま
た、受信した複数のコンテンツデータを外部RAM8へ
記憶しておき、記憶されている複数のコンテンツデータ
の中から所望のコンテンツデータを選択して再生した
り、着信音楽に設定することが可能である。従ってCD
ショップ等に直接出向かなくても、電話機能を利用して
コンテンツ配信センターHSへアクセスし、いつでもど
こからでも所望の音楽データや書籍データを迅速かつ簡
単に手に入れることができる。
【0147】(再生処理)次に、図17〜図19を参照
して再生処理について説明する。図17は再生モードに
おいて実行される再生処理を説明するためのフローチャ
ートであり、図18は関連データ一覧表示画面4eの
例、図19は音楽再生中の表示画面4fの例を示す図で
ある。
【0148】ヘッドホン型携帯電話1の外部RAM8に
記憶されているコンテンツデータを再生し、スピーカ部
1Eから聴取する場合は、携帯電話本体1Aの右側に設
けられた再生モードスイッチ3cを押下操作する(ステ
ップE1;Yes)。
【0149】CPU2は、内部RAM7のモードデータ
メモリ7bに再生モードを設定するとともに、コンテン
ツに応じた再生処理を実行し音楽または音声を放音す
る。
【0150】まず、CPU2は外部RAM8に記憶され
ている全てのコンテンツデータについての曲名または書
籍名等の関連データを読み出し、表示部4に一覧表示す
る(ステップE2;図18参照)。図18に示す関連デ
ータ一覧表示画面4eでは、「聴きたい音楽は?」とい
うメッセージM4とともに、外部RAM8に記憶されて
いるコンテンツデータのNo.と、曲名(や書籍名)等
の関連データとが、「1 C曲」、「2 D曲」のよう
に一覧表示される。更に、一覧表示されている曲名(ま
たは書籍名)等の関連データのうち、いずれかを選択指
示するポインタPが表示されている。
【0151】関連データ一覧表示画面4eにおいて、カ
ーソルスイッチ3e,3fの操作、或いは回転スイッチ
部11における操作によって、曲名または書籍名が選択
され(ステップE3)、更にプレイスイッチ3gがオン
されると(ステップE4;Yes)、CPU2は、選択
した曲名または書籍名に対応するコンテンツデータと関
連データとを外部RAM8から読み出し、内部RAM7
のコンテンツデータメモリ7d及び関連データメモリ7
eに夫々格納する(ステップE5)。
【0152】CPU2は、内部RAM7に格納された関
連データを読み出し、再生するコンテンツの詳細情報
(曲名、歌詞、歌手名、書籍名、著作者名、出版社名
等)を表示部4に表示する(ステップE6;図19参
照)。例えば、図18に示す関連データ一覧表示画面4
eにおいて、「1 C曲」が選択された場合は、図19
に示すように、「現在の音楽」というメッセージM5
と、関連データの詳細な情報M6として「C曲」、「歌
詞c」、「歌手名γ」等を表示した音楽再生中の表示画
面4fを表示する。
【0153】その後、CPU2は内部RAM7に格納さ
れているコンテンツデータの再生処理を実行する。すな
わち、音楽データの場合は内部RAM7に格納されてい
る音楽データを音楽データ復号器13に渡して復号化処
理を実行し、音声出力部14において復号化されたディ
ジタル音楽データを音響に変換してスピーカ部1Eから
放音する。また、書籍データの場合は内部RAM7に格
納されている書籍データを読み上げ音声生成部16に渡
して音声合成処理を実行し、生成された読み上げ音声信
号を音声出力部14において音響(音声)に変換してス
ピーカ部1Eから放音する(ステップE7)。
【0154】音楽または書籍の読み上げ音声を再生して
いる途中にストップスイッチ3hがオンされると(ステ
ップE8;Yes)、音楽データまたは書籍データの再
生を停止し、処理を終了する。
【0155】このように、再生処理では外部RAM8に
記憶されている音楽データまたは書籍データ等のコンテ
ンツデータの中から所望のコンテンツデータを選択し
て、再生し、音響(音楽または音声)として出力する。
【0156】以上説明したように、第1の実施の形態の
ヘッドホン型携帯電話1は、音楽または書籍等の音響を
再生する再生機能と電話機能と時計機能とを携帯電話本
体1Aに搭載し、携帯電話本体1Aには、耳や腕に装着
できるように、バンド部1B,1B、バックル部1D
a,1Db,及び耳掛部1Fa,1Fbを設けている。
【0157】そして、音楽プレーヤ或いは書籍プレーヤ
として主体的に使用する場合は、使用者はヘッドホン型
携帯電話1を耳に装着し、再生モードにおいて再生され
る音楽または書籍の読み上げ音声をスピーカ部1E,1
Eから聴取する。再生途中に電話の着信があると、音楽
または書籍の再生を自動的に停止し、着信音或いは着信
振動等で電話の着信を報知する。また、通話時は、更に
マイク部1Cをマイク収納部1C’から引き出し、マイ
ク部1Cを用いて相手と通話する。相手の通話音声はス
ピーカ部1E,1Eから出力される。電話をかける場合
は頭部からヘッドホン型携帯電話1を外し、ダイヤル部
3dまたは回転スイッチ部11を操作して電話番号を入
力し、通話する。通話中は耳に装着し、マイク部1Cを
引き出して使用する。その後、通話を終了すると、停止
されている音楽または書籍の読み上げ音声の再生を自動
的に再開する。
【0158】一方、ヘッドホン型携帯電話1を腕時計と
して主体的に使用する場合は、ヘッドホン型携帯電話1
を手首に装着する。
【0159】従って、音楽または書籍の再生装置と携帯
電話と腕時計とを一つの機器に搭載したので、同時に持
ち歩く携帯機器の数を抑えることができる。また耳に装
着すれば、手に持たずに通話できるので、車の運転中や
荷物を多く持っていて両手がふさがっている場合に有効
である。特に、音楽または書籍の再生装置として使用し
ている途中に電話の着信があると、自動的に再生を停止
して着信を報知するので、再生を停止させるための操作
を何ら必要とせず、迅速に着信に応答できる。更に、通
話終了後は自動的に音楽等の再生を再開するので、再生
を再開させるための操作を何ら必要とせず便利である。
【0160】更に、ヘッドホン型携帯電話1の電話機能
を利用して、外部のコンテンツ配信端末に対して所望の
音楽データや書籍データを要求して、ダウンロードする
ことができる。従って、いつでもどこにいても希望する
音楽や書籍を迅速かつ容易に取得することができる。
【0161】また、モードスイッチの操作によって電話
モード、時計モード、再生モードを迅速かつ容易に切り
替え、設定されたモードに応じて携帯電話、腕時計、或
いは音楽等の再生装置として使用できる。使用するモー
ドに応じて適当な使用状態で使用できる。
【0162】なお、本発明は上述の実施形態の内容に限
定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
で適宜変更可能である。
【0163】例えば、上述の実施の形態において、書籍
データを再生するために、文字データや擬音データの再
生情報から成る書籍データに基づいて読み上げ音声生成
部13において音声合成処理によって読み上げ音声を生
成し、音声として出力する処理を説明したが、書籍デー
タに予め読み上げ音声が記録されており、音声データを
再生して音声として出力するようにしてもよい。
【0164】また、例えば、音声認識部2Aを設け、こ
の音声認識部2Aにてマイク部1Cから入力され、音声
入力部15により変換された信号について、音声スペク
トラム短縮化等の分析処理を行った後に、標準パターン
等とのパターンマッチングを行って音声認識を行い、そ
の音声認識結果を出力する音声認識処理を施すことも可
能である。例えば、電話モードにおいて、相手方の電話
端末に電話をかける場合に、ダイヤル部3dにおけるデ
ータ入力キーの手動操作に代えて、予め内部RAM7の
ダイヤルデータメモリ7gに記憶されている電話番号デ
ータや電話番号データに対応付けられている相手の名前
等をマイク部1Cから音声入力し、上述の音声認識部2
Aの音声認識処理によってダイヤル先を指示することも
可能である。
【0165】その他、ヘッドホン型携帯電話1の携帯電
話本体1Aに設けられるスイッチの配設の仕方やバンド
部やバックル部の形状等については本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で適宜変更可能である。
【0166】〔第2の実施の形態〕次に本発明に係る放
音再生システムの実施の形態として、ヘッドホン型携帯
電話300及びリスト型リモコン装置400により構成
される放音再生システム200について図20〜図22
を参照して説明する。
【0167】図20は放音再生システム200の使用状
態例を示す図であり、(A)は放音再生システム200
を使用して音楽を聴取しながら読書を楽しむ様子を示
し、(B)はリスト型リモコン装置400に設けられた
マイク部400C(収音部)に対して音声を入力し、ヘ
ッドホン型携帯電話300のスピーカ部300Eから放
音される通話音声を聞きながら通話する様子を示してい
る。また図21はリスト型リモコン装置400及びヘッ
ドホン型携帯電話300の外観構成、及び各装置間で送
受信されるデータを説明する図である。図22は、ヘッ
ドホン型携帯電話300、リスト型リモコン装置40
0、及びネットワーク40を介して接続されるホストサ
ーバ30の構成を示すブロック図である。
【0168】図20〜22に示すように、放音再生シス
テム200は使用者の耳に装着されるヘッドホン型携帯
電話300と使用者の腕に装着されるリスト型リモコン
装置400とにより構成される。
【0169】ヘッドホン型携帯電話300は、使用者の
両耳に装着されるイヤーパット部300B,300Bと
使用者の頭の頂部に跨るように掛け渡されたバンド30
0Cとをもつトップ式ヘッドホンの形状を有し、いずれ
か一方のイヤーパッド部300Bまたは両方のイヤーパ
ッド部300B,300Bにメモリカードスロット30
8aを備えている。メモリカードスロット308aは半
導体メモリによって構成される小型・可搬のメモリカー
ド(外部RAM308)を収納する部位であり、メモリ
カードを挿入するために開口したメモリカード挿入孔3
08bを備える。このメモリカードスロット308aの
内部には、メモリカードを正しい位置に収納した状態で
メモリカード側に設けられたデータ読み書き電極(端子
部)と接する位置にデータ読み書き用の接続端子が設け
られており、後述するCPU302によって当該電極を
介するメモリカードへの書籍データの読み書きが制御さ
れる。
【0170】なお、メモリカードスロット308aの形
状は、図21に示すようにメモリカード挿入孔308b
に対してメモリカードを差し込むようにして装着するも
のに限らない。例えば、イヤーパット部300B内部に
設けたメモリカード収納部にメモリカード308を装着
して電池交換蓋等の開閉式の蓋によって脱落を防止した
り、これらの蓋をビスやスクリューネジによって止めた
りするように構成してもよい。更にメモリカードを抽斗
式に出し入れしたり、ロック機構を用いて手動で簡単に
着脱できるするようにしてもよい。また防水パッキング
等を用いてメモリカードが雨等の水にぬれるのを防ぐよ
うに構成してもよい。
【0171】また、イヤーパッド部300Bの任意の箇
所にPC等の外部機器とケーブル接続するためのコネク
タ部318aを備える。コネクタ部318aにPC等の
外部機器を接続し、外部機器から外部I/F部318を
介して音楽データや書籍データを取得すると、制御部3
02の制御によって取得した音楽データまたは書籍デー
タを外部RAM308に記憶する(図22参照)。
【0172】更に、イヤーパッド部300Bの任意の箇
所に、イヤホン300G(図22参照)を接続するため
のイヤホンジャックを備えるようにしてもよい。
【0173】リスト型リモコン装置400は回路基板を
内蔵する本体ケース400Aと、当該リスト型リモコン
装置400を使用者の腕に装着させるバンド部400
B,400Bと、当該バンド部400B,400Bを互
いに連結させるバックル部400Da,400Dbとか
ら構成される。また本体ケース400の表面には表示部
404が設けられ、その下部にモードスイッチ403a
及び音楽の再生/停止/早送り/巻き戻し等を指示する
再生操作部403bを含む操作入力部403が設けられ
る。また、本体ケース400Aとバンド部400Bを連
結する部材である連結部材400Eには通話音声入力用
のマイク部400Cが設けられる。
【0174】バンド部400Bにはその表面に「0」〜
「9」の各数値及び文字を入力するためのデータ入力キ
ー、通話を開始するためのダイヤルスイッチ、回線の接
続を終了するための通話終了スイッチ、各種操作を入力
操作するためのファンクションキー等により構成される
ダイヤル部403dが設けられる。
【0175】バンド部400B,400Bは湾曲させる
ように変形することが可能である。図20(A)に示す
ようにバンド部400B,400Bを湾曲させて手首や
二の腕に巻き付け、バックル雄部400Dbとバックル
雌部400Daとを連結してリスト型リモコン装置40
0を腕に装着したり、図21に示すようにバックル部4
00Da,400Dbを外してバンド部400B,40
0Bを自然に平面状に伸ばして、リスト型リモコン装置
400を片手で保持することができる。
【0176】バンド部400B内部にはダイヤル部40
3dに設けられた各種キー及びスイッチの押圧操作信号
を、本体ケース400A内部のCPU402に伝送した
り、マイク部400Cに対して入力された音声を本体ケ
ース400A内部の音声入力部415に伝送するための
配線がなされている。
【0177】次に、ヘッドホン型携帯電話300及びリ
スト型リモコン装置400の内部回路について説明す
る。図22に示すようにヘッドホン型携帯電話300
は、CPU302、ROM306、内部RAM307、
外部RAM308、通信I/F部309、アンテナ部3
10、音楽データ復号器313、音声出力部314、読
み上げ音声生成部316、無線送受信部317、外部I
/F部318を備える。
【0178】リスト型リモコン装置400は、CPU4
02、操作入力部403、表示部404、表示駆動回路
405、ROM406、内部RAM407、計時部41
2、音声入力部415、及び無線送受信部417を備え
る。
【0179】無線送受信部317,417は、赤外線、
電磁誘導、微弱電波等を利用した無線通信ユニットによ
り構成され、遠隔制御信号、通話音声情報、及び音楽等
の再生情報(関連データ)を送受信する。
【0180】なお、図22において、図1〜図4に示す
第1の実施の形態のヘッドホン型携帯電話1に設けられ
る各部と同一構成の各部には同列符号を付し、各部の詳
細な説明を省略することとする。
【0181】ヘッドホン型携帯電話300のCPU30
2は、第1の実施の形態のヘッドホン型携帯電話1のC
PU2と同様に、モード設定処理(図6参照)、電話処
理(その1)(図7参照)、電話処理(その2)(図8
参照)、コンテンツデータ選択処理(図10参照)、コ
ンテンツデータのダウンロード処理(図12参照)、及
び再生処理(図17参照)をROM306に記憶された
処理プログラムに基づいて実行する。ROM306には
前記各種処理を実行するために必要なプログラムコード
を含む処理プログラムが複数記憶されている。
【0182】すなわち、第2の実施の形態においてヘッ
ドホン型携帯電話300は相手先と通話したり、外部の
コンテンツ配信センターHSから所望のコンテンツデー
タをダウンロードする電話機能や、音楽データまたは書
籍データを再生する再生機能を備える。
【0183】但し、第2の実施の形態では電話機能にお
いて、使用者の通話音声はリスト型リモコン装置400
に設けられるマイク部400Cにおいて収音される。マ
イク部400Cから収音された音声データは無線送受信
部417からヘッドホン型携帯電話300に対して送信
される。ヘッドホン型携帯電話300は無線送受信部3
17において受信した音声データを通信I/F部309
において変調し、アンテナ部310から外部の基地局
(図示省略)を介して相手先へ送信する。また相手先か
らの音声データを通信I/F部309において受信する
と、受信した音声データを復調し、音声出力部314に
渡して所定の音声処理を施した後、音声としてスピーカ
部300E,300Eから出力する。
【0184】音楽または書籍の読み上げ音声の再生機能
については第1の実施の形態のヘッドホン型携帯電話1
における再生機能と同様であるため、説明を省略する。
【0185】但し、第2の実施の形態では再生機能にお
いて、再生の開始や停止といった操作をリスト型リモコ
ン装置400に設けられる再生操作部403bから入力
し、操作に従った遠隔制御信号を無線送受信部417か
ら送信する。ヘッドホン型携帯電話300は、リスト型
リモコン装置400から送信される遠隔制御信号を無線
送受信部317において受信し、受信した遠隔制御信号
に基づいて再生の開始、停止等を制御する。
【0186】また、音楽データや書籍データを放音再生
する際は、その関連データ(音楽再生情報)を無線送受
信部317から送信する。リスト型リモコン装置400
は、ヘッドホン型携帯電話300から送信される関連デ
ータ(音楽再生情報)を無線送受信部417において受
信し、受信した関連データを、放音再生されている音楽
や書籍の読み上げ音声に同期して表示部4に表示させ
る。
【0187】リスト型リモコン装置400は、時間や時
刻、日付等のカレンダー情報を計時する時計機能を備え
る他、ヘッドホン型携帯電話300における動作を遠隔
操作するリモコン機能を備える。時計機能については第
1の実施の形態のヘッドホン型携帯電話1における時計
機能と同様であるため、説明を省略する。
【0188】リモコン機能において、リスト型リモコン
装置400は操作入力部403のモードスイッチ403
a、再生操作部403b、及びダイヤル部403dから
入力される再生操作に対応する遠隔制御信号を無線送受
信部417からヘッドホン型携帯電話300へ送信す
る。またダイヤル部403dから入力されたダイヤル番
号データ等を送信する。ヘッドホン型携帯電話300は
無線送受信部317において遠隔制御信号を受信する
と、受信した遠隔制御信号に従って再生機能においては
音楽の再生、停止、巻き戻し、早送り、一時停止等の処
理を行い、通話機能においては受信したダイヤル番号デ
ータに対して電話を発信したり、電話に応答したり、通
話を終了したりする。
【0189】また、リスト型リモコン装置400に設け
られるモードスイッチ403aが操作され、電話モード
または再生モードへ切り替える指示が入力されると、無
線送受信部417から遠隔制御信号を送信し、ヘッドホ
ン型携帯電話300のCPU302は受信したモード切
り替え指示に従ってモード設定処理を実行し、モードを
切り替える。
【0190】なお、各処理において選択、指定等の操作
を入力する際には、選択可能なデータをリスト型リモコ
ン装置400側の表示部404に一覧表示させて選択す
る方法によらず、スピーカ部300Eから音声案内を出
力するようにしてもよい。そして、音声案内に従ってリ
スト型リモコン装置400の操作入力部403から各種
操作を入力するようにしてもよい。
【0191】以上説明したように、第2の実施の形態に
おける放音再生システム200は、音楽や書籍の再生機
能と電話機能とを備えたヘッドホン型携帯電話300
と、当該ヘッドホン型携帯電話300を遠隔制御する機
能と時計機能とを備えたリスト型リモコン装置400
と、により構成される。
【0192】そして、ヘッドホン型携帯電話300にお
ける通話の開始・終了、再生すべきコンテンツデータの
選択、または再生の開始・停止といった操作を手首に装
着したリスト型リモコン装置400で遠隔操作する(図
20(A)参照)。また、リスト型リモコン装置400
側にはマイク部400Cが設けられ、通話時は腕に装着
されたリスト型リモコン装置400を口元に近づけ、マ
イク部400Cに対して音声を入力し、ヘッドホン型携
帯電話300側に設けられるスピーカ部300Eから通
話音声を聴取する(図20(B)参照)。また、スピー
カ部300Eから所望の音楽や書籍の読み上げ音声を聴
取する(図20(B)参照)。また、腕に装着されたリ
スト型リモコン装置400の表示部404にて、時刻を
確認したり、操作内容を確認することができる。
【0193】従って、図20(A)に示すように、ヘッ
ドホン型携帯電話300を頭部に装着したまま、腕に装
着したリスト型リモコン装置400から各種操作を入力
したり、電話番号を入力することができるので、ヘッド
ホン型携帯電話300を操作のために頭部から外す必要
がなくなり、使い勝手をよくすることができる。また、
図20(B)に示すように、リスト型リモコン装置40
0から通話音声を、マイク部400Cを通じて入力でき
るので、ヘッドホン型携帯電話300側にマイク部を設
けずに構成でき、ヘッドホン型携帯電話300の構成を
簡略化することができる。また、図21に示すように、
ヘッドホン型携帯電話300は無線通信により遠隔制御
されるので、ケーブルに煩わされることがなく携帯時に
行動の邪魔にならず、携帯性を向上できる。また、図2
1に示すように、手元に表示される放音中の関連データ
を視覚的に確認しながら操作を行ったり、放音中のデー
タの内容を確認できるので、操作入力しやすく使い勝手
がよくなる。
【0194】なお、本発明の電気音響変換装置及び耳装
着型電子装置の例は、上述の第1の実施の形態では腕時
計の形状とし、第2の実施の形態ではトップ式のヘッド
ホン装置の形状としたが、装置の形状はこれに限定され
るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜
変更可能である。また、第2の実施の形態において例示
したリスト型リモコン装置400の形状についても同様
に本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であ
る。
【0195】以下、本発明に係る電気音響変換装置、耳
装着型電子装置、及び放音再生システムの変形例を説明
する。
【0196】(変形例1)図23は本発明に係る電気音
響変換装置及び耳装着型電子装置の形状の他の例である
ヘッドホン型携帯電話500の外観図である。図23に
示すように、ヘッドホン型携帯電話500は、後頭部ま
たは頭頂部の形状にほぼ沿うように「U」字型に湾曲し
ている本体部500Aと、本体部500Aの左右の先端
部に夫々設けられ、音を出力するスピーカ部500E,
500Eと、頭部に装着した際に各スピーカ部500
E,500Eが左右の耳に夫々当たる位置に固定するよ
うに耳に掛ける部位である耳掛部500Fa,500F
bとを備える。また、本体部500Aの所定の位置に回
動可能にアーム500Gが取り付けられ、アーム500
Gの先端部には使用者の通話音声を収音するマイク部5
00Cが設けられる。通話時は音声品質を向上できるよ
う、アーム500Gの位置を調整し、マイク部500C
を口元に近づける。
【0197】また、本体部500AにはLCDにより構
成される表示部504、メモリカード508(外部RA
M)を収納する部位であるメモリカード収納部508
a、操作を入力する操作入力部503、及び回転スイッ
チ部511が設けられる。本体部500Aには第1の実
施の形態と同様に、CPU、表示駆動回路、ROM、内
部RAM、外部RAM、通信I/F部、アンテナ部、計
時部、音楽データ復号器、音声出力部、音声入力部、及
び読み上げ音声生成部が備えられる。
【0198】すなわち、ヘッドホン型携帯電話500
は、第1の実施の形態と同様に、電話機能、再生機能、
及び時計機能を備え、各機能を耳(頭部)に装着した状
態で使用できる。また、CPUは第1の実施の形態にお
いて詳述した各処理と同様の処理を実行する。
【0199】つまり、音楽または書籍を再生する場合
は、本体部500Aを後頭部または頭頂部に掛け渡すよ
うにして耳掛部500Fa,500Fbを左右の耳に掛
け、スピーカ部500E,500Eが左右の耳にあてが
うように装着する。そして、第1の実施の形態において
詳述したように、メモリカード508(外部RAM)に
記憶されている音楽データや書籍データについて再生処
理を行って、音楽や書籍に従った音響(音楽または読み
上げ音声)をスピーカ部500E,500Eから放音再
生する。音楽や書籍の再生途中に電話の着信があると、
音楽または書籍の再生を自動的に停止し、着信音或いは
着信振動等で電話の着信を報知する。
【0200】通話する際は、使用者はアーム500Gの
角度を調整してマイク部500Cを口元に近づけ、マイ
ク部500Cから音声を入力し、スピーカ部500E,
500Eから相手の通話音声を聴取する。電話をかける
場合は頭部からヘッドホン型携帯電話500を外し、回
転スイッチ部511を操作して電話番号を選択、確定
し、通話する。その後、通話を終了すると、停止されて
いる音楽または書籍の読み上げ音声の再生を自動的に再
開する。
【0201】また、時計として使用する場合は、ヘッド
ホン型携帯電話50を耳(頭部)から外して手に持ち、
表示部504に表示される時刻や時間を確認する。
【0202】なお、操作の利便性を考慮して第2の実施
の形態に示す無線送受信部を更に備え、リスト型リモコ
ン装置400(図21、図22参照)によって各種操作
を遠隔制御するようにしてもよい。また、リスト型リモ
コン装置400に設けられるマイク部400Cに対して
通話音声を入力するようにしてもよい。
【0203】図23に示す形状のヘッドホン型携帯電話
500を利用すれば、耳に装着して両手を開放した状態
で通話でき、また音楽や書籍の読み上げ音声を再生して
聴取できる。その他、第1の実施の形態に示すヘッドホ
ン型携帯電話1と同一の機能により同一の効果を得るこ
とができる。
【0204】(変形例2)図24は、本発明に係る電気
音響変換装置及び耳装着型電子装置の他の例であるイヤ
ホン型携帯電話600の外観図であり、図25はイヤホ
ン型携帯電話600の使用状態例を示す図である。図2
4(A)に示すように、イヤホン型携帯電話600は、
音を出力するスピーカ部600Eを備えた耳装着部60
0aと、耳の形状にほぼ沿うように湾曲している湾曲部
600bと、メモリカード608を収納するためのメモ
リカード挿入孔600dを設けた本体部600cとを一
体的に設けて構成される。
【0205】本体部600cには操作を入力するための
操作部603と、通話音声を収音するマイク部600D
とが備えられる。マイク部600Dは回動軸600dに
回動可能に軸支されるアーム600Gの先端部に設けら
れ、アーム600Gを回動軸600dを中心に図示する
矢印の方向に回動させることで、マイク部600Dの位
置を調整できる。また、アーム600Gにはアンテナ部
610が内蔵される。アンテナ部610において外部か
らの電話の着信を検出したり、外部に電話のための信号
を送信する。
【0206】本体部600c内部には第1の実施の形態
と同様に、CPU、ROM、内部RAM、外部RAM
(メモリカード608)、メモリカード608に記憶さ
れている音楽データに基づいて音楽再生を行う音楽デー
タ復号器613、書籍データに基づいて読み上げ音声を
生成する読み上げ音声生成部616、音声出力部61
4、及び相手との通話を可能とする電話機能部609
(第1の実施の形態における通信I/F部9と同様の機
能を備える)を備える。
【0207】図24(B)に左右対称の形状のイヤホン
型携帯電話600X,600Yをコード600Bで接続
した例を示す。この例では、図示するように、左右対称
の形状のイヤホン型携帯電話600X,600Yのう
ち、一方のイヤホン型携帯電話600Xを上述の図24
(A)に示すイヤホン型携帯電話600と同一構成と
し、他方のイヤホン型携帯電話600Yにはスピーカ部
600Eのみを備える。そして、一方のイヤホン型携帯
電話600Xにおいて再生された音響信号をコード60
0Bを介して他方のイヤホン型携帯電話600Yに伝送
し、これら二つの連結されたイヤホン型携帯電話600
X,600Yの各スピーカ部600Eから音響としてス
テレオ再生する。また、左耳側と右耳側の各イヤホン型
携帯電話600X,600Yにそれぞれ備えられたメモ
リカード608のいずれかに記憶されている音楽データ
または書籍データを順次再生するようにしてもよい。
【0208】以上のように構成されるイヤホン型携帯電
話600において、CPUは第1の実施の形態と同様の
処理を実行する。
【0209】つまり、音楽または書籍を再生する場合
は、湾曲部600bを耳に掛けて装着し、第1の実施の
形態において詳述したように、外部RAM(メモリカー
ド608)に記憶されている音楽データや書籍データに
ついて再生処理を行って、音楽や書籍に従った音響(音
楽または読み上げ音声)をスピーカ部600Eから放音
再生する。音楽や書籍の再生途中に電話の着信がある
と、第1の実施の形態において詳述したように、音楽ま
たは書籍の再生を自動的に停止し、着信音或いは着信振
動等で電話の着信を報知する。通話する際は、アーム6
00Gの位置を調整し、マイク部600Dを口元に位置
させてマイク部600Dに対して音声を入力する。相手
の通話音声はスピーカ部600Eから出力される。電話
をかける場合は耳からイヤホン型携帯電話600を一旦
外し、操作部603を操作して電話番号を入力し、通話
する。その後、通話を終了すると、停止されている音楽
または書籍の読み上げ音声の再生を停止位置から自動的
に再開する。
【0210】なお、操作の利便性を考慮して第2の実施
の形態に示す無線送受信部を更に備え、リスト型リモコ
ン装置400(図21、図22参照)によって各種操作
を遠隔制御するようにしてもよい。また、リスト型リモ
コン装置400に設けられるマイク部400Cに対して
通話音声を入力するようにしてもよい。
【0211】また、イヤホン型携帯電話600に代え
て、補聴器形状のイヤホン本体に、第1の実施の形態に
示すヘッドホン型携帯電話1と同様の各部(CPU、R
OM、内部RAM、メモリカード(外部RAM)、音楽
データ復号器、読み上げ音声生成部、音声出力部、通信
I/F部、アンテナ部等)を設けるようにしてもよい。
更に、この場合においても第2の実施の形態と同様に、
リスト型リモコン装置400からの操作に従った遠隔制
御信号を送信する無線送受信部を設けるようにしても良
い。
【0212】イヤホン型携帯電話600を利用すれば、
図25に示すように耳に装着して両手を開放した状態で
通話でき、また音楽や書籍の読み上げ音声を再生して聴
取できる。その他、第1の実施の形態に示すヘッドホン
型携帯電話1と同一の機能により同一の効果を得ること
ができる。
【0213】(変形例3)図26は本発明に係る放音再
生システムの他の例を示し、(A)は肩掛型携帯電話7
00の外観図、(B)は肩掛型携帯電話700を利用し
た放音再生システム800の使用状態例である。
【0214】この例における放音再生システム800
は、肩掛型携帯電話700と第2の実施の形態において
詳述したリスト型リモコン装置400とにより構成され
る。リスト型リモコン装置400については、図20〜
22に示すリスト型リモコン装置400と同一構成であ
るので、説明を省略する。
【0215】肩掛型携帯電話700は、図26(A)に
示すようにスピーカ部700Eを備えた本体部700
A,700Aと、当該本体部700A,700Aを両肩
に掛け渡すように連結する連結アーム700Gと、によ
り概略構成される。本体部700A,700Aにはそれ
ぞれコード700fを有するイヤホン700Fが脱着自
在に設けられる。また、いずれか一方の本体部700A
には操作を入力するための操作部703が設けられる。
【0216】本体部700A内部には第2の実施の形態
のヘッドホン型携帯電話300と同様に、CPU、RO
M、内部RAM、外部RAM(メモリカード)、メモリ
カードに記憶されている音楽データに基づいて音楽再生
を行う音楽データ復号器、書籍データに基づいて読み上
げ音声を生成する読み上げ音声生成部、音声出力部、相
手との通話を可能とする電話機能部(通信I/F部、ア
ンテナ部)、及びリスト型リモコン装置400からの遠
隔操作信号や通話音声等を受信する無線送受信部を備え
る。
【0217】この放音再生システム800を使用して、
音楽データや書籍データを再生する際は、図26(B)
に示すように肩掛型携帯電話700の本体部700A,
700Aを、スピーカ部700Eが耳側に対向するよう
に両肩に載せ、連結アーム700Gを首の後ろ側に掛け
る。また、外部に音を漏らさずに音楽等を聴取したい場
合は、イヤホン700F,700Fを本体部700A,
700Aから引き出し、両耳に装着する。リスト型リモ
コン装置400は腕に装着する。
【0218】以上のように構成される放音再生システム
800は、第2の実施の形態と同様の動作を行う。
【0219】すなわち、音楽または書籍を再生する場合
は外部RAMに記憶されている音楽データや書籍データ
について再生処理を行って、音楽や書籍に従った音響
(音楽または読み上げ音声)をスピーカ部700E,7
00Eから放音再生する。イヤホン700F,700F
から音響を放音する場合は、操作部703を操作して出
力モードをイヤホン出力に切り替える。音楽等の再生操
作はリスト型リモコン装置400の再生操作部403b
から入力され、無線送受信部417から遠隔制御信号と
して送信される。
【0220】音楽や書籍の再生途中に電話の着信がある
と、音楽または書籍の再生を自動的に停止し、着信音或
いは着信振動等で電話の着信を報知する。通話する際
は、リスト型リモコン装置400に設けられるマイク部
400Cを口元に近づけマイク部400Cに対して音声
を入力する。マイク部400Cから入力された通話音声
データは無線送受信部417から肩掛型携帯電話700
に送信される。相手の通話音声はスピーカ部700Eま
たはイヤホン700Fから出力される。電話をかける場
合はリスト型リモコン装置400に設けられるダイヤル
部403dを操作して電話番号を入力し、通話する。そ
の後、通話を終了すると、停止されている音楽または書
籍の読み上げ音声の再生を停止位置から自動的に再開す
る。
【0221】図26に示す肩掛型携帯電話700を利用
した放音再生システム800によれば、本体部700
A,700Aを肩に掛けて両手を開放した状態で通話し
たり、音楽や書籍の読み上げ音声を聴取できる。またイ
ヤホン700F,700Fによって耳に装着して両手を
開放した状態で通話したり、音楽や書籍の読み上げ音声
を聴取できる。その他、第2の実施の形態に示す放音再
生システム200と同一の機能により同一の効果を得る
ことができる。
【0222】なお、図26(A)に示すように、肩掛型
携帯電話700の本体部700Aにマイク部700Mを
設け、通話用音声を本体部700Aに設けられたマイク
部700Mから入力するようにしてもよい。また、これ
の代わりに、マイク部700mを支えるアーム700n
を本体部700Aから回動可能に突出させて設けるよう
にしてもよい。このように構成すれば、アーム700n
の位置を自在に調整して通話時にマイク部700mを口
元に位置させることができる。
【0223】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、一つの機
器に電気音響変換装置としての機能と携帯電話としての
機能とを搭載したので、同時に持ち歩く携帯機器の個数
を抑えることができる。また耳に装着するため手に持た
ずに通話でき、車の運転中や荷物を多くもっていて両手
がふさがっている場合に有効である。
【0224】請求項2記載の発明によれば、電気音響変
換装置としての機能と携帯電話としての機能とをともに
搭載した機器を時計として使用することが可能となる。
【0225】請求項3記載の発明によれば、所望の音楽
データや書籍データを容易に取得して音響として聴取す
ることができる。
【0226】請求項4記載の発明によれば、一つの機器
に音楽や書籍の音響を再生する機能と携帯電話としての
機能とを搭載したので、同時に持ち歩く携帯機器の個数
を抑えることができる。また耳に装着するため手に持た
ずに通話でき、車の運転中や荷物を多くもっていて両手
がふさがっている場合に有効である。
【0227】請求項5記載の発明によれば、音楽や書籍
の音響を再生する機能と携帯電話としての機能とをとも
に搭載した耳装着型電子装置を時計として使用すること
も可能となる。
【0228】請求項6記載の発明によれば、容易かつ迅
速に電話モードと再生モードを切り替え、設定されたモ
ードに応じて電話機能或いは音響再生機能を使用でき
る。
【0229】請求項7記載の発明によれば、音楽や書籍
の音響を聴取しているときに電話の着信があっても、自
動的に音響の再生を停止して着信を報知するので、煩雑
な操作を要さずに迅速に電話に応答できる。
【0230】請求項8記載の発明によれば、所望の音楽
データや書籍データを容易に取得して記憶しておき、い
つでもどこにいても音楽や書籍の音響を再生して聴取す
ることができる。
【0231】請求項9記載の発明によれば、外部のコン
テンツ配信センターに対して所望の音楽データや書籍デ
ータを要求して取得することができ、いつでもどこにい
ても希望する音楽や書籍の音響を再生して聴取すること
ができる。
【0232】請求項10記載の発明によれば、通話終了
後は自動的に音楽等の再生を再開するので、再生を再開
させるための操作を何ら必要とせず便利である。
【0233】請求項11記載の発明によれば、耳装着型
電子装置を耳に装着したまま、腕に装着した腕装着型電
子装置から各種操作を入力して、電話機能や音響再生機
能を使用できるので、操作のために耳から外す必要がな
くなり、使い勝手をよくすることができる。また、腕装
着型電子装置から通話音声を入力できるので、耳装着型
電子装置に収音部を設けずに簡略に構成できる。
【0234】請求項12記載の発明によれば、計時手段
によって時刻を計時するので、腕装着型電子装置を時刻
を確認するための腕時計としても使用することができ
る。
【0235】請求項13記載の発明によれば、放音再生
中の被放音データを手元で視覚的に確認しながら操作を
行ったり、放音中のデータの内容を確認できるので、使
い勝手がよくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヘッドホン型携帯電話1の使用状態例、及びヘ
ッドホン型携帯電話1と外部機器との通信(コンテンツ
配信)の様子を模式的に示す図である。
【図2】ヘッドホン型携帯電話1を腕時計として使用す
る際の外観を示す図である。
【図3】ヘッドホン型携帯電話1を身体から外した際の
使用状態例を示す図である。
【図4】ヘッドホン型携帯電話1及びコンテンツ配信セ
ンターHSに設置されたホストサーバー30の構成を示
すブロック図である。
【図5】(A)はヘッドホン型携帯電話1の内部RAM
7のメモリ構成、(B)はヘッドホン型携帯電話1の外
部RAM8のメモリ構成を示す図である。
【図6】モード設定処理を説明するフローチャートであ
る。
【図7】電話処理(その1)を説明するフローチャート
である。
【図8】電話処理(その2)を説明するフローチャート
である。
【図9】時計処理を説明するフローチャートである。
【図10】コンテンツデータ選択処理を説明するフロー
チャートである。
【図11】コンテンツデータ選択処理において表示され
るコンテンツ(音楽)選択画面4aの一例である。
【図12】コンテンツデータのダウンロード・着信時の
音楽再生設定処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図13】ダウンロード要否画面4bの一例である。
【図14】料金表示画面4cの例の一例である。
【図15】着信音楽設定画面4dの一例である。
【図16】所望のコンテンツデータを選択したりコンテ
ンツデータをダウンロードする際に、ヘッドホン型携帯
電話1とコンテンツ配信センターHSのホストサーバー
30とにおいて実行される各処理の関係を示すフローチ
ャートである。
【図17】再生処理を説明するためのフローチャートで
ある。
【図18】再生処理において表示される関連データ一覧
表示画面4eの一例である。
【図19】音楽再生中の表示画面4fの一例である。
【図20】放音再生システム200の使用状態例を示す
図であり、(A)は放音再生システム200を使用して
音楽を聴取しながら読書を楽しむ様子を示し、(B)は
放音再生システム200を利用して通話する様子を示
す。
【図21】リスト型リモコン装置400及びヘッドホン
型携帯電話300の外観構成、送受信されるデータを説
明する図である。
【図22】ヘッドホン型携帯電話300、リスト型リモ
コン装置400、及びネットワーク40を介して接続さ
れるホストサーバ30の構成を示すブロック図である。
【図23】本発明を適用したヘッドホン型携帯電話50
0の外観図である。
【図24】本発明を適用したイヤホン型携帯電話600
の外観図である。
【図25】イヤホン型携帯電話600の使用状態例を示
す図である。
【図26】放音再生システムの他の例を示し、(A)は
肩掛型携帯電話700の外観図、(B)は肩掛型携帯電
話700を利用した放音再生システム800の使用状態
例を示す図である。
【符号の説明】
1 ヘッドホン型携帯電話(第1の実施の形態) 1A 携帯電話本体 1B バンド部 1C マイク部 1Da バックル雌部 1Db バックル雄部 1E スピーカ部 1Fa,1Fb 耳掛部 1G イヤホンジャック 2 CPU 3 入力部 3a 電話モードスイッチ 3b 時計モードスイッチ 3c 再生モードスイッチ 3d ダイヤル部 3e カーソルスイッチ 3f カーソルスイッチ 3g プレイスイッチ 3h ストップスイッチ 3i 音量調節スイッチ 3j 音量調節スイッチ 3S オートダイヤルスイッチ 4 表示部 4a コンテンツ(音楽)選択画面 4b ダウンロード要否画面 4c 料金表示画面 4d 着信音楽設定画面 4e 関連データ一覧表示画面 4f 音楽再生中の表示画面 5 表示駆動回路 6 ROM 7 内部RAM 8 外部RAM 9 通信I/F部 10 アンテナ部 11 回転スイッチ部 12 計時部 13 音楽データ復号器 14 音声出力部 15 音声入力部 16 読み上げ音声生成部 20A イヤホンプラグ HS コンテンツ配信センター 30 ホストサーバ 40 ネットワーク 200 放音再生システム(第2の実施の形態) 300 ヘッドホン型携帯電話 302 CPU 307 内部RAM 308 外部RAM 309 通信I/F部 310 アンテナ部 313 音楽データ復号器 314 音声出力部 316 読み上げ音声生成部 317 無線送受信部 318 外部I/F 300E スピーカ部 300G イヤホン 400 リスト型リモコン装置 400C マイク部 402 CPU 403 操作入力部 404 表示部 405 表示駆動回路 406 ROM 407 内部RAM 412 計時部 417 無線送受信部 500 ヘッドホン型携帯電話 600 イヤホン型携帯電話 700 肩掛型携帯電話 800 放音再生システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04R 1/10 101 H04B 7/26 109M

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用者の耳に装着される音発音部を備えた
    電気音響変換装置において、 相手との間で通話が可能な電話機能部を設けたことを特
    徴とする電気音響変換装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の電気音響変換装置におい
    て、更に、 時刻を計時する時計機能部を設けたことを特徴とする電
    気音響変換装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の電気音響変換装置におい
    て、更に、 外部から配信された音楽データ及び書籍データのいずれ
    か一方の被放音データを受信する受信部と、 この受信部により受信された前記被放音データに従っ
    て、前記音発音部を駆動制御して外部に音響を放音再生
    させる放音再生制御部と、 を設けたことを特徴とする電気音響変換装置。
  4. 【請求項4】使用者の耳に装着される耳装着型電子装置
    において、 相手との間で通話が可能な通話手段と、 音楽データ及び書籍データのいずれか一方の被放音デー
    タに従って、外部に音響を放音再生可能な再生手段と、 を備えたことを特徴とする耳装着型電子装置。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の耳装着型電子装置におい
    て、更に、 時刻を計時する計時手段と、 この計時手段により計時された時刻を表示する時刻表示
    手段と、 を備えたことを特徴とする耳装着型電子装置。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の耳装着型電子装置におい
    て、更に、 電話モードと再生モードとのいずれか一方のモードの設
    定を行うモード設定手段と、 このモード設定手段により電話モードが設定されている
    際は、前記通話手段により相手との間での通話が可能と
    なり、前記モード設定手段により再生モードが設定され
    ている際は、前記再生手段により外部に音響の放音再生
    が可能となるように制御する制御手段と、 を備えたことを特徴とする耳装着型電子装置。
  7. 【請求項7】請求項4から6のいずれかに記載の耳装着
    型電子装置において、更に、 前記再生手段による放音再生中に、前記通話手段に外部
    から電話のための着信があるとその旨を報知するととも
    に、再生中の放音を停止するように制御する制御手段を
    備えたことを特徴とする耳装着型電子装置。
  8. 【請求項8】請求項4から7のいずれかに記載の耳装着
    型電子装置において、更に、 外部から配信された音楽データ及び書籍データのいずれ
    か一方の被放音データを受信する受信手段と、 この受信手段により受信された被放音データを前記再生
    手段による放音再生のために記憶する記憶手段と、 を備えたことを特徴とする耳装着型電子装置。
  9. 【請求項9】請求項4から8のいずれかに記載の耳装着
    型電子装置において、更に、 外部のコンテンツ配信センターへ前記被放音データの配
    信を要求する配信要求手段と、 この配信要求手段からの要求に応じて前記コンテンツ配
    信センターから配信された被放音データを受信する受信
    手段と、 この受信手段により受信された被放音データに従って、
    外部に音響を放音再生するために記憶する記憶手段と、 を備えたことを特徴とする耳装着型電子装置。
  10. 【請求項10】請求項7に記載の耳装着型電子装置にお
    いて、更に、 前記通話手段による通話の終了に応答して、停止中の放
    音を再開する再開制御手段を備えたことを特徴とする耳
    装着型電子装置。
  11. 【請求項11】使用者の耳に装着される耳装着型電子装
    置と使用者の腕に装着される腕装着型電子装置とからな
    る放音再生システムであって、 前記耳装着型電子装置は、 音楽データ及び書籍データのいずれか一方の被放音デー
    タに従って、外部に音響を放音する再生手段と、 相手との間で通話音声を送受信する通信手段と、 前記腕装着型電子装置から送信される通話音声データ及
    び遠隔制御データを受信する受信手段と、 この受信手段により受信した通話音声データ及び遠隔制
    御データに従って、前記通信手段による通話または前記
    再生手段による外部への音響の放音再生を制御する制御
    手段と、を備えており、 前記腕装着型電子装置は、 通話音声の入力用の収音手段と、 前記遠隔制御データを外部へ送信する際に操作される操
    作入力手段と、 前記収音手段により収音された通話音声に対応した通話
    音声データと前記操作入力部により操作された遠隔制御
    データとを前記耳装着型電子装置に送信する送信手段
    と、 を備えたことを特徴とする放音再生システム。
  12. 【請求項12】請求項11記載の放音再生システムにお
    いて、 前記腕装着型電子装置は、更に、時刻を計時する計時手
    段を備えたことを特徴とする放音再生システム。
  13. 【請求項13】請求項11記載の放音再生システムにお
    いて、 前記腕装着型電子装置は各種データを表示する表示部を
    備え、 前記耳装着型電子装置において実行される処理に同期し
    て、放音中の前記被放音データに関連するデータを前記
    表示部に表示させる表示制御手段を更に備えたことを特
    徴とする放音再生システム。
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