JP2001265566A - 電子書籍装置、及び音声再生システム - Google Patents

電子書籍装置、及び音声再生システム

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JP2001265566A
JP2001265566A JP2000072565A JP2000072565A JP2001265566A JP 2001265566 A JP2001265566 A JP 2001265566A JP 2000072565 A JP2000072565 A JP 2000072565A JP 2000072565 A JP2000072565 A JP 2000072565A JP 2001265566 A JP2001265566 A JP 2001265566A
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voice
electronic book
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JP2000072565A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Kiuchi
啓義 木内
Yoshiyuki Murata
嘉行 村田
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、電話機能を備えた電子書籍
装置において、書籍データを再生中に電話の着信がある
ときの応答操作を容易とすることにより携帯して使用す
る時の利便性を向上する電子書籍装置、及び音声再生シ
ステムを提供することである。 【解決手段】 電子書籍装置1は読み上げ音声生成部1
3において記憶されている書籍データに従って音声を再
生し、通信I/F部9によって外部との通話を可能とす
る。読み上げ音声生成部13によって書籍データに従っ
て音声を再生中に外部から電話のための着信があると、
CPU2はその旨を報知させるとともに、再生中の音声
を停止させるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子書籍装置、及
び音声再生システムに係り、詳細には、書籍データに基
づいて読み上げ音声を再生する電子書籍装置、及び音声
再生システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、文字や音声や画像等の電子化が進
み、これらのデータを組み合わせた所謂マルチメディア
データをインターネット等を介してPC(パーソナルコ
ンピュータ)等の端末に配信したり、これらのマルチメ
ディアデータを再生する携帯型の端末が開発されてい
る。こうした携帯型の端末には電子化された書籍データ
を再生する電子書籍装置がある。
【0003】電子書籍装置は電子化された書籍データを
記憶する記憶媒体、液晶表示部、読みたい書籍データの
選択やページ捲り等を手動操作する操作入力部、電子書
籍装置の各部を制御する制御部等を備え、操作入力部に
より所望の書籍データが選択されると、制御部は記憶媒
体から選択された書籍データを読み出して、その書籍デ
ータの1ページ目のデータを液晶表示部に表示する。ま
た操作入力部においてページ捲りが指示されると液晶表
示部に表示されている書籍データを次ページに切り替え
て表示する。
【0004】上述の電子書籍装置は従来の紙の書籍と比
較して、資源の消費を抑えることができ、また一つの装
置で複数の書籍データを記憶できるので携帯に便利であ
る。更に書籍の管理が容易である。このように様々な利
点を持つことから、近年電子書籍装置の開発が急速に進
められている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
電子書籍装置は従来の紙の書籍と同様に文字データやイ
メージデータを表示することによる視覚からの読書を提
供するだけなので表現力に乏しい。そのため、文字と音
声や画像とを組み合わせたより豊かな表現力の実現が望
まれる。
【0006】また、書籍といっても物語や小説のように
主に文字で構成されるものから漫画のように画像と文字
とが混在するものがある。漫画の場合は1ページ内に文
字も画像も数多く表示されるため、携帯型の電子書籍装
置では表示画面の大きさによる制約等によって文字や画
像を見にくいという問題があった。
【0007】一方、携帯電話端末の普及やその他の携帯
端末の普及に伴い、使用者は上述の携帯型の電子書籍装
置を含め、多くの携帯機器を携帯して利用することが多
い。そのため携帯する各機器それぞれの機能を同時に使
用する場合における操作性や携帯時の利便性を向上する
ことが望まれ、上述の電子書籍装置についても更なる開
発の余地を残している。
【0008】本発明の課題は、電話機能を備えた電子書
籍装置において、書籍データを再生中に電話の着信があ
るときの応答操作を容易とすることにより携帯して使用
する時の利便性を向上する電子書籍装置、及び音声再生
システムを提供することである。
【0009】また、本発明の課題は、書籍の種類に応じ
て適切な方法でページを自動的に送ることが可能な電子
書籍装置、及び音声再生システムを提供することであ
る。
【0010】また、本発明の課題は、使用者にとって快
適な音声で書籍データを読み上げて再生することが可能
な電子書籍装置、及び音声再生システムを提供すること
である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を達成するために、次のような特徴を備えている。な
お、次に示す手段の説明中、括弧書きにより実施の形態
に対応する構成を1例として例示する。符号等は、後述
する図面参照符号等である。
【0012】請求項1記載の発明は、記憶されている書
籍データに対応した書籍内容を表示させる電子書籍装置
において、前記書籍データに従って音声を再生する音声
再生手段(例えば、図3及び図22に示す読み上げ音声
生成部13)と、外部と通話が可能な電話手段(例え
ば、図3及び図22に示す通信I/F部9)と、前記音
声再生手段により前記書籍データに従って音声を再生中
に、前記電話手段に外部から電話のための着信があると
その旨を報知するとともに、再生中の音声を停止するよ
うに制御する制御手段(例えば、図3及び図22に示す
CPU2;図7のA10〜A14)と、を備えることを
特徴としている。
【0013】この請求項1記載の発明によれば、電子書
籍装置において、記憶されている書籍データに対応した
書籍内容を表示させ、音声再生手段によって、前記書籍
データに従って音声を再生し、電話手段によって外部と
の通話を可能とし、制御手段によって、前記音声再生手
段により前記書籍データに従って音声を再生中に、前記
電話手段に外部から電話のための着信があるとその旨を
報知するとともに、再生中の音声を停止するように制御
する。
【0014】従って、書籍データが表示されるばかりで
なく、音声によって読み上げられるので読書を視覚及び
聴覚によって楽しむことができる。また書籍の読み上げ
再生中に電話の着信があると、電話の着信を報知する一
方で書籍データの読み上げ再生を自動的に停止するの
で、読書中にも迅速に電話に応答でき、操作しやすい電
子書籍装置を提供することができる。
【0015】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の電子書籍装置において、更に、外部から配信された書
籍データを受信する受信手段(例えば、図3及び図22
に示す通信I/F部9)と、この受信手段により受信さ
れた書籍データを前記音声再生手段による音声の再生の
ために記憶する記憶手段(例えば、図3、図4(B)、
及び図22に示す外部RAM8)と、を備えることを特
徴としている。
【0016】この請求項2記載の電子書籍装置によれ
ば、受信手段によって、外部から配信された書籍データ
を受信し、記憶手段によって、受信手段により受信され
た書籍データを前記音声再生手段による音声の再生のた
めに記憶する。
【0017】従って、書籍データを外部から受信して記
憶しておけるので、電子書籍装置を携帯して、いつでも
どこにいても音声による読書を楽しむことができる。
【0018】請求項3記載の発明は、請求項1記載の電
子書籍装置において、更に、外部の書籍データ配信セン
ター(例えば、図3及び図22に示す書籍データ配信セ
ンターHS)へ書籍データの配信を要求する配信要求手
段(例えば、図3及び図22に示す通信I/F部9、C
PU2;図14のE1〜E5)と、この配信要求手段か
らの要求に応じて前記書籍データ配信センターから配信
された書籍データを受信する受信手段(例えば、図3及
び図22に示すCPU2、通信I/F部9;図16のE
10〜E17)と、この受信手段により受信された書籍
データを前記音声再生手段による音声の再生のために記
憶する記憶手段(例えば、図3、図4(B)及び図22
に示す外部RAM8)と、を備えることを特徴としてい
る。
【0019】請求項3記載の発明の電子書籍装置によれ
ば、配信要求手段によって、外部の書籍データ配信セン
ターへ書籍データの配信を要求し、受信手段によって、
この配信要求手段からの要求に応じて前記書籍データ配
信センターから配信された書籍データを受信し、記憶手
段によって、この受信手段により受信された書籍データ
を前記音声再生手段による音声の再生のために記憶す
る。
【0020】従って、使用者は外部の書籍データ配信セ
ンターから所望の書籍データをダウンロードし、記憶す
ることができるので、読みたい書籍をいつでもどこから
でも手に入れることができ、その書籍データの音声によ
る読書を楽しむことができる。
【0021】請求項4記載の発明は、書籍データに対応
した書籍内容を表示させる電子書籍装置において、外部
と通話が可能な電話手段(例えば、図3及び図22に示
す通信I/F部9)と、この電話手段を介して、外部の
書籍データ配信センターへ書籍データの配信を要求する
配信要求手段(例えば、図3及び図22に示す通信I/
F部9、CPU2;図14のE1〜E4)と、この配信
要求手段からの要求に応じて前記書籍データ配信センタ
ーから配信された書籍データを受信する受信手段(例え
ば、図3及び図22に示す通信I/F部9、CPU2;
図16のE10〜E17)と、この受信手段により受信
された書籍データを記憶する記憶手段(例えば、図3及
び図22に示す外部RAM8)と、この記憶手段により
記憶された書籍データに従って音声を再生する音声再生
手段(例えば、図3及び図22に示す読み上げ音声生成
部13)と、この音声再生手段による音声の再生に同期
して、前記表示中の書籍内容をスクロール表示させる制
御手段(例えば、図3及び図22に示すCPU2;図1
1のD6〜D14、D20〜D23)と、を備えること
を特徴としている。
【0022】この請求項4記載の発明によれば、書籍デ
ータに対応した書籍内容を表示させる電子書籍装置にお
いて、電話手段によって外部との通話を可能とし、配信
要求手段によって、電話手段を介して、外部の書籍デー
タ配信センターへ書籍データの配信を要求し、受信手段
によって、配信要求手段からの要求に応じて前記書籍デ
ータ配信センターから配信された書籍データを受信し、
記憶手段によって、受信手段により受信された書籍デー
タを記憶し、音声再生手段によって、記憶手段により記
憶された書籍データに従って音声を再生し、制御手段に
よって前記音声再生手段による音声の再生に同期して、
前記表示中の書籍内容をスクロール表示させる。
【0023】従って、使用者は外部の書籍データ配信セ
ンターから所望の書籍データをダウンロードできるので
読みたい書籍をいつでもどこからでも手に入れ、その書
籍データを表示させるとともに音声により読み上げるよ
うに再生するので、視覚的及び聴覚的に読書を楽しむこ
とができる。また、音声の再生に同期して書籍の表示内
容をスクロールさせるので、ページ捲りのための操作や
コマ送りのための操作を必要とせず、快適に読書を楽し
むことができる。
【0024】請求項5記載の発明は、請求項1または4
記載の電子書籍装置において、更に、前記電話手段によ
る通話の終了に応答して、停止中の音声の再生を再開す
る再開制御手段(例えば、図3及び図22に示すCPU
2;図7のA16〜A18)を備えることを特徴として
いる。
【0025】請求項5記載の発明によれば、再開制御手
段は、電話手段による通話の終了に応じて制御手段の制
御により停止中の音声の再生を再開するので、読み上げ
音声の再生を再開させるためになんら特別の操作を必要
とせず、使い易い電子書籍装置を提供できる。
【0026】請求項6記載の発明は、携帯型電子書籍装
置(例えば、図1、図2、及び図3に示す電子書籍装置
1)と音声再生装置(例えば、図1、図2、及び図3に
示す携帯機器20)とからなる音声再生システム(例え
ば、図1及び図2に示す音声再生システム100)であ
って、前記携帯型電子書籍装置は、記憶されている書籍
データに対応した書籍内容を表示させる表示制御手段
(例えば、図3に示すCPU2)と、データを前記音声
再生装置へ送信する送信手段(例えば、図3に示す送信
部16)と、前記記憶されている書籍データに従って音
声を前記送信手段から前記音声再生装置へ送信させる第
1の送信制御手段(例えば、図3に示すCPU2)と、
外部と通話が可能な電話手段(例えば、図3に示す通信
I/F部9)と、前記電話手段に外部から電話のための
着信があると、その旨を知らせるための報知指示データ
と再生中の音声を停止させるための停止指示データとを
前記送信手段から前記音声再生装置へ送信させる第2の
送信制御手段(例えば、図3に示すCPU2)とを備え
ており、前記音声再生装置は、前記携帯型電子書籍装置
からのデータを受信する受信手段(例えば、図3に示す
受信部26)と、この受信手段により受信された音声を
再生する音声再生手段(例えば、図3に示す音声出力部
27)と、前記受信手段により受信された報知指示デー
タに従って外部からの電話の着信を報知するとともに、
前記受信手段により受信された停止指示データに従って
再生中の音声を停止するように前記音声再生手段を制御
する制御手段(例えば、図3に示すCPU21)と、を
備えることを特徴としている。
【0027】この請求項6記載の発明の音声再生システ
ムによれば、携帯型電子書籍装置は、表示制御手段によ
って、記憶されている書籍データに対応した書籍内容を
表示させ、第1の送信制御手段によって、前記記憶され
ている書籍データに従って音声を送信手段から音声再生
装置へ送信させ、電話手段によって外部との通話を可能
とし、第2の送信制御手段によって、前記電話手段に外
部から電話のための着信があると、その旨を知らせるた
めの報知指示データと再生中の音声を停止させるための
停止指示データとを前記送信手段から前記音声再生装置
へ送信させる。また、音声再生装置は、受信手段によっ
て携帯型電子書籍装置からのデータを受信し、音声再生
手段によって、受信手段により受信された音声を再生
し、制御手段によって、前記受信手段により受信された
報知指示データに従って外部からの電話の着信を報知す
るとともに、前記受信手段により受信された停止指示デ
ータに従って再生中の音声を停止するように前記音声再
生手段を制御する。
【0028】従って、携帯型電子書籍装置とは別個に音
声再生装置を設ける場合に、電子書籍装置側で電話を着
信すると、音声再生装置側の音声再生を停止させ、着信
を報知するので、使用者は読書を楽しむときに電話の着
信に容易に気付くことができ、また、電話に応答すると
きには、書籍の読み上げ音声の再生を停止させる手間が
要らないので、携帯時の利便性を向上した音声再生シス
テムを提供できる。
【0029】請求項7記載の発明は、携帯型電子書籍装
置(例えば、図20に示す電子書籍装置1’)と音声再
生装置(例えば、図20に示す携帯機器20’)とから
なる音声再生システムであって、前記携帯型電子書籍装
置は、記憶されている書籍データに対応した書籍内容を
表示させる表示制御手段(例えば、図20に示すCPU
2)と、データを前記音声再生装置へ送信する送信手段
(例えば、図20に示す送信部16)と、前記記憶され
ている書籍データを前記送信手段から前記音声再生装置
へ送信させる第1の送信制御手段(例えば、図20に示
すCPU2)と、外部と通話が可能な電話手段(例え
ば、図20に示す通信I/F部9)と、前記電話手段に
外部から電話のための着信があると、その旨を知らせる
ための報知指示データと再生中の音声を停止させるため
の停止指示データとを前記送信手段から前記音声再生装
置へ送信させる第2の送信制御手段(例えば、図20に
示すCPU2)とを備えており、前記音声再生装置は、
前記携帯型電子書籍装置からのデータを受信する受信手
段(例えば、図20に示す受信部26)と、この受信手
段により受信された書籍データに従って音声を再生する
音声再生手段(例えば、図20に示す読み上げ音声生成
部13)と、前記受信手段により受信された報知指示デ
ータに従って外部からの電話の着信を報知するととも
に、前記受信手段により受信された停止指示データに従
って再生中の音声を停止するように前記音声再生手段を
制御する制御手段(例えば、図20に示すCPU21)
と、を備えることを特徴としている。
【0030】この請求項7記載の発明の音声再生システ
ムによれば、携帯型電子書籍装置は、表示制御手段によ
って、記憶されている書籍データに対応した書籍内容を
表示させ、第1の送信制御手段によって、前記記憶され
ている書籍データを送信手段から前記音声再生装置へ送
信させ、外部と通話が可能な電話手段に対して外部から
電話のための着信があると、その旨を知らせるための報
知指示データと再生中の音声を停止させるための停止指
示データとを第2の送信制御手段によって送信手段から
外部へ送信させる。また音声再生装置は、音声再生手段
によって受信手段により受信された書籍データに従って
音声を再生し、制御手段によって、前記受信手段により
受信された報知指示データに従って外部からの電話の着
信を報知するとともに、前記受信手段により受信された
停止指示データに従って再生中の音声を停止するように
前記音声再生手段を制御する。
【0031】従って、電子書籍装置の外部に音声再生装
置を設ける場合に、電子書籍装置側で電話を着信する
と、音声再生装置側の音声再生を停止させ、着信を報知
するので、使用者は読書を楽しむときに電話の着信に容
易に気付くことができ、また、電話に応答するときに
は、書籍の読み上げ音声の再生を停止させる手間が要ら
ないので、使用しやすい音声再生システムを提供でき
る。
【0032】請求項8記載の発明は、登場人物の画像、
この画像が発言する文字データ、及びこの文字データを
包む吹き出しをコマ単位で表示させる表示制御手段(例
えば、図3に示すCPU2;図11のD1〜D6;図1
2(B))と、この表示制御手段の制御により表示され
た吹き出し内の文字データを音声で読み上げる読上手段
(例えば、図3に示すCPU2、読み上げ音声生成部1
3、音声出力部15;図11のD7〜D8)と、この読
上手段により吹き出し内の文字データが読上げ完了した
ら当該コマ以外の他のコマに移行するように制御するコ
マ移行制御手段(例えば、図3に示すCPU21;図1
1のD11、D12)と、を備えることを特徴としてい
る。
【0033】この請求項8記載の発明によれば、表示制
御手段は、登場人物の画像、この画像が発言する文字デ
ータ、及びこの文字データを包む吹き出しをコマ単位で
表示させ、読上手段は、表示制御手段の制御により表示
された吹き出し内の文字データを音声で読み上げ、コマ
移行制御手段は、読上手段により吹き出し内の文字デー
タの読上げが完了したら当該コマ以外の他のコマに移行
するように制御する。
【0034】従って、漫画タイプ等の複数のコマを有す
る書籍データについてコマ単位で表示して表示されるコ
マ内の文字を読み上げるとともに、音声の読み上げに従
って順次コマを移行して表示させるのでページを捲る
(コマを送る)操作を必要としない。その結果、操作を
簡便なものとすることができる。
【0035】請求項9記載の発明は、請求項8記載の電
子書籍装置において、前記表示制御手段は、表示してい
る文字データのうち、前記読み上げ手段によって音声で
読上げられている文字データを他の文字データと区別可
能に表示させる区別表示制御手段(例えば、図3に示す
CPU2;図11のD9;図12(B))を更に備える
ことを特徴としている。
【0036】この請求項9記載の発明によれば、区別表
示制御手段によって前記表示中の文字データのうち、音
声で読上げられている文字データを他の文字データと区
別可能に表示させるので、読み上げられている箇所が容
易に確認でき、例えば表示されている画像と文字とを交
互に見る場合にも、画像から文字に視線を移したときに
どの部分を読み上げているかを瞬時に判断できる。
【0037】請求項10記載の発明は、請求項8記載の
電子書籍装置において、前記登場人物の画像と前記読上
手段により読み上げる音声のタイプとは予め対応づけて
記憶されていることを特徴としている。
【0038】この請求項10記載の電子書籍装置によれ
ば、前記登場人物の画像と前記読上手段により読み上げ
られる文字データの音声とは予め対応づけて記憶されて
いるので、登場人物に対応した音声で書籍を読み上げ、
音声を聴取するだけで登場人物を識別でき、視覚に頼ら
なくても快適に読書することが可能となる。
【0039】請求項11記載の発明は、読み上げ対象と
なる文字データをページ単位で表示させる表示制御手段
(例えば、図3に示すCPU2;図11のD20)と、
この表示制御手段の制御により表示された文字データを
音声で読み上げる読上手段(例えば、図3に示すCPU
2、読み上げ音声生成部13、音声出力部15;図11
のD20)と、この読上手段により文字データの読上げ
が完了したら、次のページに移行するように制御するペ
ージ移行手段(例えば、図3に示すCPU2;図11の
D22、D23)と、を備えることを特徴としている。
【0040】請求項11記載の電子書籍装置によれば、
表示制御手段は読み上げ対象となる文字データをページ
単位で表示させ、読上手段は、表示制御手段の制御によ
り表示された文字データを音声で読み上げ、ページ移行
手段は、読上手段により文字データの読上げが完了した
ら、次のページに移行するように制御する。
【0041】従って、例えば物語タイプ等の複数のペー
ジにわたる文字データを含む書籍データについてページ
単位で表示して、表示されるページ内の文字を読み上げ
るとともに、音声の読み上げに従って順次ページを移行
して表示させるのでページ捲りの操作を必要としない。
その結果、読書中の操作を簡便なものとすることができ
る。
【0042】請求項12記載の電子書籍装置は、請求項
11記載の電子書籍装置において、前記文字データを読
み上げる朗読者を複数表示させる朗読者表示制御手段
(例えば、図3に示すCPU2;図11のD16;図1
3(A))と、この朗読者表示制御手段の制御により表
示された複数の朗読者の中から任意の朗読者を指定する
指定手段(例えば、図3に示すCPU2;図11のD1
7;図13(A)のカーソル423)と、この指定手段
により指定された朗読者の音声にて前記文字データを読
み上げる指定朗読者読み上げ手段(例えば、図3に示す
CPU2;図11のD18、D20)と、を備えること
を特徴としている。
【0043】この請求項12記載の電子書籍装置によれ
ば、朗読者表示制御手段によって前記文字データを読み
上げる朗読者を複数表示させ、指定手段によって、朗読
者表示制御手段の制御により表示された複数の朗読者の
中から任意の朗読者を指定し、指定朗読者読み上げ手段
によって、指定手段により指定された朗読者の音声にて
前記文字データを読み上げる。
【0044】従って、書籍の内容に応じて適した朗読者
の音声を指定して書籍を読み上げ再生させることができ
るので、使用者にとって快適な音声で朗読を楽しむこと
ができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に係る
電子書籍装置、及び音声再生システムの実施の形態を詳
細に説明する。
【0046】〔第1の実施の形態〕まず構成を説明す
る。
【0047】図1は第1の実施の形態における音声再生
システム100の使用状態例、及び音声再生システム1
00と外部機器との通信の様子を模式的に示す図であ
り、図2は音声再生システム100を構成する電子書籍
装置1と携帯機器20との間のデータ通信の様子を模式
的に示す図であり、図3は電子書籍装置1の回路構成、
外部の書籍データ配信センターHSに設置されたホスト
サーバ30の回路構成、及び携帯機器20の回路構成を
示すブロック図であり、図4(A)は電子書籍装置1の
内部RAM7のメモリ構成を示す図であり、図4(B)
は外部RAM8のメモリ構成を示す図である。
【0048】図1〜図3に示すように、本実施の形態に
おける音声再生システム100は携帯型の電子書籍装置
1及び携帯機器20により構成される。
【0049】図1及び図2に示すように電子書籍装置1
は、蝶番状部材(図示省略)を介して開閉自在に連結さ
れる表示パネル1A,1Bにより構成されている。表示
パネル1Aには例えば液晶ディスプレイにより構成され
る表示部4が備えられる。また、表示パネル1Bにも同
様の表示部4が備えられ、更に通話用のマイク1Cが備
えられる。そして、表示パネル1A,1Bの内部には図
3に示す電子書籍装置1の電子回路が内蔵されている。
また図示せぬが表示パネル1A,1Bの表面や側面また
は裏面の所定位置には後述する入力部3(ダイヤル部3
d、オートダイヤルスイッチ3Sを含む)、後述する回
転スイッチ11、電源スイッチ、その他のスイッチが設
けられるとともに携帯機器20に対してデータ送信する
ためのデータ送信窓が設けられる。裏面には電池パック
やスピーカ1E等が設けられている。
【0050】携帯機器20は図1及び図2に示すように
機器本体20Aとイヤホン28とによって概略構成さ
れ、機器本体20A内部には図3に示す携帯機器20の
電子回路が内蔵される。また図示せぬが機器本体20A
の所定位置には後述する操作入力部22が設けられると
ともに電子書籍装置1から送信されるデータを受信する
ためのデータ受信窓が設けられる。また、規格品のイヤ
ホンプラグを着脱可能に接続するイヤホンジャック等が
設けられている。
【0051】この携帯機器20は電子書籍装置1から無
線送信される音声データ(通話音声データ及び書籍の読
み上げ音声データを含む)を受信し、イヤホンまたはヘ
ッドホン(以下、単にイヤホン28という。)から音声
を出力する。
【0052】本発明の電子書籍装置1は、書籍データを
音声に変換して読み上げ再生する書籍データ読み上げ機
能、外部との通話及びデータ通信を行う電話機能、及び
カレンダー情報を表示する時計機能を備える。
【0053】以下の説明において「書籍データ」といっ
た場合は書籍に含まれる文字データ、イメージデータ、
書籍に関連するデータ、読み上げ音声再生用データを含
む。書籍に関連するデータとは、例えば書籍名、著作者
名、出版社名等といった書籍の内容以外の情報である。
読み上げ音声再生用データとは、電子書籍装置1の後述
する読み上げ音声生成部13において読み上げ音声デー
タを生成する際に必要な各種データである。例えば、漫
画タイプ、小説タイプといった書籍の種類や、擬音(爆
発音や風音等)の再生情報(以下、擬音データと呼
ぶ。)、登場人物の音声タイプを設定した登場人物別音
声テーブル等を含む。
【0054】書籍モードにおいて、電子書籍装置1は入
力部3の操作により使用者から選択された書籍データに
含まれる文字データ及びイメージデータを表示部4に表
示するとともに、前記書籍データの文字データを音声に
変換(テキスト音声合成)し、電子書籍装置1本体に設
けられるスピーカ1Eまたは携帯機器20に設けられる
イヤホン28から出力する。イヤホン28から出力する
場合は前記書籍データに基づく読み上げ音声データ(詳
細については後述する)を送信部16を介して携帯機器
20に送信する。携帯機器20は受信部26において受
信した読み上げ音声データをイヤホン28から出力す
る。
【0055】また、電話モードにおいて電子書籍装置1
は、図1に示すように、携帯電話やPHS(Personal H
andyphone System)等の移動体通信端末の基地局43を
介して移動体通信網に通信接続し、相手先の移動体通信
端末44と通話したり、更に公衆回線網等のネットワー
ク回線40を介して相手先の固定電話と通話できる。ま
た、ネットワーク40からアクセス可能な書籍データ配
信サイトのホストサーバ30(書籍データ配信センター
HS)にアクセスして所望の書籍データをダウンロード
したり、外部のPC(パーソナルコンピュータ)との間
で電子メールを送受信できる。
【0056】更に、書店やコンビニエンスストア等に設
置された書籍データ配信端末42と電子書籍装置1を有
線または無線で接続し、書籍データ配信端末42に蓄積
されている書籍データをダウンロードしたり、書籍デー
タ配信端末42を介してアクセス可能なホストサーバ3
0に蓄積された書籍データをダウンロードすることも可
能である。
【0057】また、電子書籍装置1において書籍データ
を音声に変換して読み上げ再生しているとき(書籍モー
ド実行中)に電話の着信を検出すると、その旨を所定の
着信音(アラーム音や着信メロディ等を含む)や音声や
メッセージ表示または振動により報知するとともに書籍
データの読み上げ再生を停止する。通話が終了すると、
読み上げ再生を停止した位置から書籍データの読み上げ
を再開する。
【0058】更に、時計モードにおいて、電子書籍装置
1は現在時刻や日付等のカレンダー情報を表示部4に表
示する。
【0059】次に、電子書籍装置1と携帯機器20との
間のデータ通信の概要を図2を参照して説明する。電子
書籍装置1は通話時には通話音声データを送信部16
(図3参照)から携帯機器20へ送信する。また、書籍
データ読み上げ再生中には読み上げ音声データを送信部
16から携帯機器20へ送信する。携帯機器20は受信
部26において受信した通話音声データや読み上げ音声
データをイヤホン28から出力する。また、電子書籍装
置1において電話の着信があると送信部16から携帯機
器20に対して着信報知指示データを送信する。携帯機
器20は受信部26において受信した着信報知指示デー
タに従って着信を音や振動により報知する。また、書籍
データの読み上げ再生中における電話の着信時には、電
子書籍装置1は携帯機器20に対して再生停止指示デー
タを送信する。携帯機器20は受信した再生停止指示デ
ータに従って読み上げ音声の再生を停止する。
【0060】次に図3を参照して、電子書籍装置1の回
路構成、書籍データ配信センターHSに設置されたホス
トサーバ30の回路構成、及び携帯機器20の回路構成
を説明する。
【0061】図3に示すように電子書籍装置1は、CP
U(Central Processing Unit)2、入力部3、表示部
4、表示駆動回路5、ROM(Read Only Memory)6、
内部RAM(Random Access Memory)7、外部RAM
8、通信I/F(InterFace)部9、アンテナ部10、
回転スイッチ部11、計時部12、読み上げ音声生成部
13、音声入力部14、音声出力部15、及び送信部1
6から構成される。
【0062】電子書籍装置1のCPU2は、入力部3か
ら供給されるキー操作信号に基づき、ROM6の所定の
記憶領域に格納されている各種制御プログラムを読み出
して内部RAM7に一時格納し、当該プログラムに基づ
く各種処理を実行して電子書籍装置1の各部を集中制御
する。すなわち、CPU2は、前記読み出した所定プロ
グラムに基づいて各種処理を実行し、その処理結果を内
部RAM7に格納するとともに、表示駆動回路5におい
て当該処理結果に基づいて表示データを生成し表示部4
に表示させる。
【0063】また、CPU2はモードスイッチの押下操
作(モード設定処理;図5参照)に応じて、電話モー
ド、時計モード、或いは書籍モードに対応する処理プロ
グラムをROM6から読み出し、各モードに対応した処
理を実行する。例えば、電話処理(図6、図7参照)、
時計処理(図8参照)、書籍処理(図9、図11参
照)、書籍データのダウンロード処理(図14、図16
参照)等を実行する。
【0064】入力部3は、電話モード、時計モード、及
び書籍モードのいずれかにモードを切り替える際に押圧
操作されるモードスイッチ、ダイヤル操作や各種処理の
実行指示を入力操作するためのダイヤル部3d、各種選
択操作を入力するためのカーソルスイッチ、書籍データ
読み上げ開始を指示するプレイスイッチ,読み上げ停止
を指示するストップスイッチ、音量調節スイッチ等を備
える。更に、書籍データの早送りや巻き戻しを指示する
スイッチや、意図的にページ捲りまたはコマ送りを指示
するページ移行キーやコマ移行キーを設けるようにして
もよい。また、前記ダイヤル部3dのファンクションキ
ーには、予め設定されている番号へ自動発呼する際に操
作されるオートダイヤルスイッチ3Sや確認の際に押下
操作されるOKキー等が含まれる。オートダイヤルスイ
ッチ3Sは、書籍データ配信センターHSのホストサー
バ30にアクセスする際に押下操作されるスイッチであ
り、このオートダイヤルスイッチ3Sが押下操作される
と、通信I/F部9に備えられた電話自動発信部によっ
て自動的にホストサーバ30へ回線を接続する。
【0065】表示部4は液晶ディスプレイ等により構成
され、CPU2からの表示指示に従って表示駆動回路5
において生成された表示データを表示する。例えば、書
籍モードでは書籍データに含まれる文字データやイメー
ジデータ、書籍名や著作者名等の書籍に関連するデータ
等を表示し、電話モードにおいては相手先の電話番号等
を表示し、時計モードにおいては現在時刻や日付、曜日
等の時計情報を表示する。また、外部から受信した電子
メールの内容を表示する。書籍モード中に電話の着信が
ある場合はCPU2から入力される着信報知指示データ
に基づいて電話の着信がある旨を表示する。
【0066】ROM6は電子書籍装置1の基本プログラ
ムや各種処理プログラム、データ、処理に必要なデータ
等を記憶している。処理プログラムには、例えばモード
設定処理(図5参照)、電話処理(図6、7参照)、時
計処理(図8参照)、書籍処理(図9参照)、書籍デー
タの読み上げ再生処理(図11参照)、書籍データ選択
処理(図14参照)、及び書籍データのダウンロード処
理(図16参照)を含む。これらの各処理プログラム
は、読み取り可能なプログラムコードの形態でROM6
に格納され、CPU2はこのプログラムコードにしたが
った動作を逐次実行する。
【0067】また、ROM6は書籍データを読み上げ音
声データに変換するため、複数の音声波形データを蓄積
した音声データROM6Aを備える。
【0068】音声データROM6Aには、読み上げ音声
生成部13の採用する音声合成方式に適した音声波形デ
ータ(アナログデータまたはPCM(Pulse Code Modul
ation)データ)が記憶されている。例えば、録音編集
方式では人が発生した音声波形をそのまま、あるいは波
形符号化して蓄積する。波形の単位は単語としても文節
としてもよい。またパラメータ編集方式では人が発声し
た音声波形を分析してパラメータに変換された形で蓄積
する。また、規則合成方式では文字列あるいは音素記号
列から音声学的・言語学的規則に基づいて切りだされた
音節、音素、1ピッチ間の波形のような基本的な小さな
単位の特徴パラメータを蓄積する。また、人間の音声以
外にも動物の泣き声や自然界に存在する音(風音、爆発
音等;擬音)の波形データを蓄積している。
【0069】読み上げ音声生成部13は、書籍データの
テキスト(文字)部分を音声データに変換するため、例
えば、規則合成方式を用いたテキスト音声合成システム
によって構成される。規則合成方式を用いたテキスト音
声合成システムは、文章解析部と音声合成規則部と音声
合成部とにより構成される。
【0070】文章解析部は単語を複数記憶した辞書を備
える。辞書には読み仮名、文法情報、アクセント等の情
報が蓄えられている。ここでは文章中の単語の文法的接
続関係をチェック(構文解析)しながら、文章の頭から
順に辞書に登録されている単語と照合を取り、単語の系
列に区分化し、区分化された単語について読み仮名、文
法情報、アクセント等の情報を取得する。
【0071】音声合成規則部は、語の連なりによって生
じる語の連濁、鼻音化、無声化等の読みの変化(音韻規
則)や、アクセントの移動、消失、生起といった変化
(韻律規則)を解析し、発音記号とアクセントを決定し
て音声合成制御パラメータを決定する。音声合成制御パ
ラメータは例えば文節のまとまりやポーズ(間)といっ
た合成単位(CVC単位等)や声の高さ、ストレス、イ
ントネーションである。
【0072】こうして音声合成の制御パラメータが定ま
ると、音声合成部はROM6の音声データROM6Aに
蓄えられている合成単位と制御パラメータとに基づいて
音声波形を合成する。
【0073】更に、本実施の形態における書籍データは
ストーリーの登場人物別または朗読者別に音声タイプを
予め設定している登場人物別音声テーブルを持ち、音声
合成時には前記決定された音声合成制御パラメータと合
わせて登場人物または朗読者に応じた音声タイプに応じ
た音声を合成する。登場人物別音声テーブルには、例え
ば登場人物の性別や年齢に応じた声の高さ、ストレス、
イントネーションといったパラメータが設定される。ま
た、書籍データを読み上げる朗読者に応じた声の高さ、
ストレス、イントネーション等のパラメータが設定され
る。
【0074】次に、図4を参照して内部RAM7のメモ
リ構成、及び外部RAM8のメモリ構成を説明する。
【0075】内部RAM7は指定された処理プログラ
ム、入力指示、入力データ及び処理結果等を一時格納す
るワークメモリの他、図4(A)に示すように表示レジ
スタ7a、モードデータメモリ7b、書籍データNo.
メモリ7c、書籍データメモリ7d、メールデータメモ
リ7e、送信者IDメモリ7f、ダイヤルデータメモリ
7g、計時レジスタ7h、及び着信レジスタ7iを有す
る。
【0076】表示レジスタ7aには、表示駆動回路5に
おいて生成される表示部4に表示するための表示データ
が確保される。
【0077】モードデータメモリ7bには、モードスイ
ッチの操作によって設定されたモード設定データが格納
される。電子書籍装置1において選択可能なモードに
は、電話モード、時計モード、及び書籍モードがある。
上記3つのモードのうち何れかのモードに対応するモー
ドスイッチが押下操作されると、CPU2は、押下され
たスイッチに対応するモードを内部RAM7のモードデ
ータメモリ7bに設定し、モードに対応する処理プログ
ラムをROM6から読み出して実行開始する。
【0078】書籍データNo.メモリ7cには、再生す
るために選択された書籍データの固有番号(以下、書籍
データNo.と呼ぶ。)が格納される。書籍データメモ
リ7dには、選択された書籍データNo.に対応する書
籍データが外部RAM8から読み出されて記憶されてい
る。
【0079】メールデータメモリ7eには、外部から受
信した電子メールの内容(文字データ、イメージデータ
等)が格納される。
【0080】送信者IDメモリ7fには、自己の電子書
籍装置1の送信者IDが格納される。送信者IDは、例
えば、ホストサーバ30から与えられるIDコードや登
録コード、または個々の電子書籍装置1に個別に付与さ
れている個別コード(シリアルナンバー等)である。書
籍データをダウンロードする際に、ホストサーバ30に
対して配信を要求するデータとともに送信者IDを通信
I/F部9から送信する。
【0081】ダイヤルデータメモリ7gには、登録され
た電話番号データが格納される。例えば、書籍データ配
信センターHSのホストサーバ30へ通信接続するため
の電話番号データや、相手先の電話番号データが登録さ
れて記憶されている。
【0082】計時レジスタ7hには、計時部12におい
て計時される時間データや日付データが、逐次更新記憶
される。
【0083】着信レジスタ7iには、書籍データを読み
上げ再生中に電話を着信した場合において、読み上げ再
生を停止した位置についての情報が記憶される。
【0084】外部RAM8は電子書籍装置1本体に固定
的に設けられる、若しくは着脱自在に設けられる磁気
的、光学的記録媒体、若しくは半導体メモリで構成され
る。特に、電子書籍装置1の携帯性を考慮した場合は小
型・可搬の半導体メモリにより構成されるメモリカード
を利用することが好適である。そして外部RAM8に
は、外部から受信した書籍データを複数記憶する領域で
ある書籍データメモリ8aが設けられる。書籍データメ
モリ8aには複数の書籍データ及び書籍データNo.が
記憶される。
【0085】外部RAM8に記憶されている書籍データ
は、例えば書籍データ配信センターHSからダウンロー
ドしたものや、PC等の外部機器を利用して書き込まれ
たものである。使用者は外部RAM8に記憶されている
複数の書籍データの中から、所望の書籍データを選択し
て再生することができる。
【0086】通信I/F部9は、例えば携帯電話やPH
S等の外部との通話及びデータ通信が可能な移動体通信
ユニットにより構成される。通信I/F部9は通話音声
データや電子メールを外部と送受信したり、書籍データ
配信センターHSにアクセスして所望の書籍データをダ
ウンロードするために各種データを送受信する。また、
アンテナ部10において電話の着信を検出すると着信検
出信号をCPU2へ出力する。
【0087】通信I/F部9において電話の着信を検出
した後に、ダイヤル部3dに設けられた通話スイッチが
操作されると、CPU2は通話処理を開始する。また、
ダイヤル部3dの操作によって通話相手が指定されると
その相手先に対して発呼信号を送信し、相手の応答があ
ると通話処理を開始する。
【0088】また、ダイヤル部3dに設けられたオート
ダイヤルスイッチ3Sが操作されると、通信I/F部9
の電話自動発信部は書籍データ配信センターHSに設置
されているホストサーバ30へ自動的に回線を接続す
る。通信I/F部9はホストサーバ30とデータ通信を
行う。
【0089】図3に示す音声再生システム100におい
て、書籍データ配信センターHSと電子書籍装置1との
間で送受信されるデータには、例えば、ホストサーバ3
0から配信される書籍データ、及び電子書籍装置1から
書籍データ配信センターHSへ送信される書籍データ配
信要求データが含まれる。通信I/F部9は前記書籍デ
ータ配信要求データをホストサーバ30へ送信する際、
電子書籍装置1の送信者IDをともに送信する。
【0090】なお、通信I/F部9として、携帯電話や
PHS等の移動体通信ユニットを電子書籍装置1本体に
直接搭載せずに、電子書籍装置1本体を携帯電話やPH
Sに接続するためのコネクタやケーブルを備えたり、外
部のデータ通信端末(例えばモデムやTA(Terminal A
dapter)を備えたPCや書籍データ配信端末等)に接続
するための赤外線通信ユニットや無線通信ユニット等の
通信インターフェイスを備えて構成するようにしてもよ
い。
【0091】回転スイッチ部11は、使用者の指によっ
て操作され、回転操作と押圧操作とをひとつのボタンで
入力する機構である。回転操作では回転操作方向に連動
して表示画面をスクロールしたり、カーソル位置を移動
することができ、押圧操作では反転表示項目(カーソル
位置)の選択を確定することができる。例えば、登録し
たダイヤル番号の選択や書籍データの選択等の選択・確
定操作を容易に行うことができる。
【0092】計時部12は時刻や日付を計時し、計時さ
れた時間データ等はCPU2を介して内部RAM7の計
時レジスタ7hに送られて順次更新セットされる。例え
ば、所定周波数の電気信号を発振する発振回路と該発振
回路からの信号を分周して所定周波数の信号を得る分周
回路とから構成され、その信号をカウントすることによ
って現在時刻を計時する構成としてもよい。
【0093】音声入力部14は、マイク部1Cから入力
される使用者の音声信号(アナログ信号)をデジタル信
号に変換して、CPU2に出力する。
【0094】音声出力部15は、通信I/F部9を介し
て受信した相手先の通話音声をスピーカ1E、または送
信部16のいずれかに出力する。また、読み上げ音声生
成部13において生成された読み上げ音声データをスピ
ーカ1Eまたは送信部16に出力する。
【0095】送信部16は、例えば赤外線通信ユニット
または無線通信ユニット等の携帯機器20側に設けられ
る受信部26と対応した通信装置により構成され、通話
音声データや読み上げ音声生成部13により生成された
読み上げ音声データを携帯機器20へ送信する。また、
CPU2から入力された着信報知指示データや再生停止
指示データを携帯機器20へ送信する。
【0096】次に、携帯機器20の回路構成について図
3を参照して説明する。携帯機器20は、CPU21、
着信報知部23、内部RAM24、ROM25、受信部
26、音声出力部27、及びイヤホン28によって構成
される。
【0097】CPU21は、受信部26において受信す
る各種指示信号(着信報知指示信号、再生停止指示信号
等)に従って、携帯機器20の各部を集中制御する。
【0098】すなわち、CPU21は受信部26におい
て書籍データに基づく読み上げ音声データや通話音声デ
ータを受信すると、それらの音声データを音声出力部2
7へ渡し、イヤホン28から音声出力する。また、CP
U21は受信部26において着信報知指示データを受信
すると、着信報知部23に表示や音や振動によって電話
の着信がある旨を報知させる。また再生停止指示データ
を受信すると読み上げ音声の出力を停止させる。
【0099】着信報知部23は電子書籍装置1における
電話の着信を報知するために、例えば所定の着信音を鳴
動する着信音鳴動部や、バイブレータ等により構成され
る信号部や、着信の旨を表示する液晶表示部等のいずれ
か、またはこれらの組み合わせ手構成され、CPU21
から入力される着信報知指示信号に従って着信を報知す
る。
【0100】内部RAM24は受信部により受信した各
種データや操作入力部3により入力されたデータを一時
格納する領域であるワークメモリを有する。また、RO
M25は半導体メモリ等によって構成され携帯機器20
において実行される基本的な処理プログラムが格納され
ている。
【0101】受信部26は、例えば赤外線通信ユニット
または無線通信ユニット等の電子書籍装置1側に設けら
れる送信部16と対応した通信装置により構成され、読
み上げ音声データ、通話音声データ、着信報知指示デー
タ、再生停止指示データを受信して、CPU21に出力
する。
【0102】音声出力部27は増幅器等によって構成さ
れ、受信部26において受信した音声データ(読み上げ
音声データ及び通話音声データ)をCPU21の指示に
よってイヤホン28に対して出力する。イヤホン28は
音声出力部27から出力された音声を放音する。
【0103】なお、電子書籍装置1を遠隔制御するため
の操作キー群によって構成される操作入力部22を設け
るとともに、操作に応じた遠隔制御信号を電子書籍装置
1側へ送信する送信部(図示省略)を設け流用にしても
よい。この場合は、電子書籍装置1にも前記遠隔制御信
号を受信する受信部(図示省略)を設ける。携帯機器2
0の操作入力部22からの遠隔操作によって、電子書籍
装置1における書籍データの表示や読み上げ音声の再生
・停止等を制御するようにしてもよい。
【0104】次に、書籍データ配信センターHSに設置
されるホストサーバ30の回路構成について説明する。
ホストサーバ30は、図3に示すように、書籍データを
複数記憶している書籍データROM32と、通信接続さ
れた電子書籍装置1から要求された書籍データをその要
求元に配信する配信部33と、電子書籍装置1や電話端
末間で各種データを転送する転送部34と、書籍データ
ROM32に記憶されている書籍データの要求先への配
信処理を制御するCPU31とから構成される。
【0105】CPU31は通信接続された電子書籍装置
1、PC、または書籍データ配信端末42から書籍デー
タ配信の申込みを受信すると、その申込みに応答して配
信可能な書籍データに関連する情報(書籍名、著作者
名、出版社名等)を書籍データROM32から読み出し
て申込み元の端末に配信部33から送信する。更に電子
書籍装置1、PC、または書籍データ配信端末42から
書籍データの配信要求を受信すると、その配信要求に応
じて書籍データの課金データを送信する。配信要求元に
おいて課金が承諾され、仮想通貨データを受信すると要
求された書籍データを書籍データROM32から読み出
して配信部33から送信する。
【0106】次に動作を説明する。本発明に係る電子書
籍装置1は、モード設定処理(図5参照)において設定
される各種モードに応じた処理を実行するが、電源ON
時はまず時計モードに設定されており、計時部12にお
いて現在時刻を計時している。また、モードスイッチの
押下操作を待機している。
【0107】図5は、モード設定処理を説明するフロー
チャートである。
【0108】図5のフローチャートに示すように、電子
書籍装置1は、モードスイッチの押下操作を待機し、押
下されるとモード設定処理を開始する。
【0109】CPU2は、押下されたモードスイッチの
種類を判別する(ステップS1)。ここで、電話モード
に対応するモードスイッチが操作されたと判断した場合
は、後述する電話処理(図6及び図7参照)を実行する
(ステップS2)。また、時計モードに対応するモード
スイッチが操作されたと判断した場合は、後述する時計
処理(図8参照)を実行する(ステップS3)。書籍モ
ードに対応するモードスイッチが操作されたと判断した
場合は、後述する書籍処理(図9参照)を実行する(ス
テップS4)。
【0110】以下、電話モードにおける電話処理、時計
モードにおける時計処理、書籍モードにおける書籍処
理、所望の書籍データ選択してダウンロードする処理に
ついてそれぞれ説明する。
【0111】(電話処理)まず、図6及び図7を参照し
て電話処理を説明する。図6は、相手先へ発信する際に
実行される電話処理(その1)を説明するフローチャー
トであり、図7は、相手側からの呼び出しを着信する際
に実行される電話処理(その2)を説明するフローチャ
ートである。
【0112】電子書籍装置1を用いて、相手先へ発信し
て通話する際は、まず、電話モードスイッチを押下操作
する(ステップA1;Yes)。
【0113】その後、ダイヤル部3dの操作によって電
話番号が入力され、または、回転スイッチ部11の操作
によって、内部RAM7のダイヤルデータメモリ7gに
記憶されている電話番号データの中から所望の通話相手
が指定され、あるいは、オートダイヤルスイッチ3Sの
操作によって書籍データ配信センターHSへのダイヤル
接続が指示され、その後ダイヤル部3dのダイヤルスイ
ッチ(通話スイッチ)がONされると(ステップA2;
Yes)、通信I/F部9は、入力または選択された相
手先へ信号を送信する(ステップA3)。そして、相手
先または書籍データ配信センターHSから応答があり、
ダイヤル接続されると(ステップA4;Yes)、通話
処理を実行する(ステップA5)。
【0114】相手先への通話処理では、マイク部1Cか
ら入力される使用者の音声を音声入力部14においてデ
ジタル信号に変換し、所定の周波数に変調して通信I/
F部9から通話相手に送信する。また、相手先からの信
号を通信I/F部9において受信してCPU2に出力
し、音声出力部15において音声信号に変換してスピー
カ1Eに出力したり、送信部16から携帯機器20へ送
信し、イヤホン28から適当な音量で出力する。また、
CPU2は、通話中には、相手先の電話番号等の通話関
連データ(相手先の電話番号、氏名、通話時間等)を表
示部4に表示してもよい。
【0115】電子書籍装置1を時計モードや書籍モード
で使用している状態で、相手側からの呼び出しを着信す
ると、図7に示す電話処理(その2)を開始する。
【0116】通信I/F部9において着信を検出し、着
信検出信号がCPU2に出力されると(ステップA1
0;Yes)、現在、書籍データの再生中であるか否か
を判断する(ステップA11)。書籍データの再生中で
ある場合は(ステップA11;Yes)、CPU2は再
生を停止させるための再生停止指示データを送信部16
へ渡す(ステップA12)。このときCPU2は書籍デ
ータの読み上げ停止位置を内部RAM7の着信レジスタ
7iに記憶する(ステップA13)。更にCPU2は着
信を報知するための着信報知指示データを送信部16へ
渡す。送信部16は再生停止指示データと着信報知指示
データとを携帯機器20に送信する。携帯機器20は受
信部26において受信した再生停止指示データと着信報
知指示データとに基づいて、音声出力部27における読
み上げ音声の再生を停止し、着信報知部23において着
信を報知する。着信の報知は例えば所定の着信音やメッ
セージ音声(ROM25に着信音データやメッセージ音
声データが格納されている)による報知やバイブレータ
等を用いた振動による。なお、電子書籍装置1の表示部
4に着信のメッセージを表示するようにしてもよい(ス
テップA14)。
【0117】その後、通話スイッチの押下操作により着
信に応答すると、通話処理を開始する(ステップA1
5)。そして、通話が終了すると(ステップA16;Y
es)、CPU2は内部RAM7の着信レジスタ7iか
ら書籍データの読み上げ停止位置データを読み出し(ス
テップA17)、読み上げ停止位置から書籍データの読
み上げ再生を再開して通常の書籍モードに戻り(ステッ
プA18)、電話処理(その2)を終了する。
【0118】ステップA11において着信時に書籍デー
タの読み上げ再生中ではない場合は、ステップA14と
同様の方法で着信を報知し(ステップA19)、通話ス
イッチの押下操作により着信に応答すると、通話処理を
実行し(ステップA20)、通話が終了すると(ステッ
プA21:Yes)、時計モードに戻り電話処理(その
2)を終了する。
【0119】(時計処理)次に、図8を参照して時計処
理を説明する。図8は、時計モードが設定された際に実
行される時計処理を説明するフローチャートである。
【0120】電子書籍装置1を用いて、現在の時刻や日
時等のカレンダー情報を表示部4に表示させる場合に
は、モードスイッチの操作により時計モードを設定する
(ステップB1;Yes)。
【0121】CPU2は、内部RAM7のモードデータ
メモリ7bに時計モードを設定すると、計時部12にお
いて計時されている現在時刻を参照し(ステップB
2)、内部RAM7の計時レジスタ7hに更新確保する
(ステップB3)とともに、表示駆動回路5へ出力し、
表示駆動回路5において日付や現在時刻等を表示するた
めの表示データを生成して、内部RAM7の表示レジス
タ7aに記憶するとともに、表示部4に表示する(ステ
ップB4)。
【0122】このように、モードスイッチの簡単な押下
操作で時計モードに瞬時に切替え、現在の時刻や日付を
表示部4に表示させることができる。
【0123】(書籍処理)次に、図9〜図13を参照し
て書籍処理について説明する。図9は書籍処理を説明す
る全体フローチャートであり、図10は読み上げる書籍
を選択するための書籍選択画面4aの一例であり、図1
1は書籍データの読み上げ再生処理を説明するフローチ
ャートであり、図12は漫画タイプの書籍データを読み
上げ再生中における表示部4の表示例であり、図13は
その他のタイプ(例えば物語タイプ)の書籍データを読
み上げ再生中における表示部4の表示例である。
【0124】電子書籍装置1において外部RAM8に記
憶されている複数の書籍データのうちひとつを選択して
再生する場合は、書籍モードに対応するモードスイッチ
を押下操作する(ステップC1;Yes)。
【0125】まず、CPU2は外部RAM8に記憶され
ている複数の書籍データについて書籍に関連するデータ
(書籍データNO.や書籍名)を全て読み出し、表示部
4に一覧表示する(ステップC2;図10参照)。図1
0に示す書籍選択画面4aでは、「読みたい書籍は?」
というメッセージM1とともに、「1 書籍名C」、
「2 書籍名D」のように外部RAM8に記憶されてい
る複数の書籍データについての書籍データNo.と書籍
名とが一覧表示される。更に、いずれかの書籍データを
選択するためのポインタPが表示されている。
【0126】この書籍選択画面4aにおいて、入力部3
カーソルスイッチの上下操作または回転スイッチ部11
の回転操作によって、再生したい書籍が選択され(ステ
ップC3)、更にプレイスイッチがオンされると(ステ
ップC4;Yes)、CPU2は、選択した書籍名に対
応する書籍データを外部RAM8から読み出し、内部R
AM7の書籍データメモリ7dに格納する(ステップC
5)。
【0127】そして、CPU2は読み出した書籍データ
のうち最初のページ(表紙等)の表示データを表示駆動
回路5に渡し、表示データを生成して表示部4に表示さ
せる(ステップC6)。そして、CPU2は読み上げ音
声生成部13に対して読み上げ開始指示を出力し、書籍
データ読み上げ再生処理を実行する(ステップC7;図
11参照)。以下、図11〜図13を参照して書籍デー
タ読み上げ再生処理を説明する。
【0128】書籍データの読み上げ再生処理において、
CPU2は、読み出され、内部RAM7の書籍データメ
モリ7dに記憶されている書籍データについて書籍のタ
イプを判断する。すなわち、漫画タイプであるかその他
のタイプであるかを判断する。
【0129】漫画タイプである場合は(ステップD1;
Yes)、まず、書籍データメモリ7dから題名、著作
者名、目次等のデータを読み出して表示部4に表示させ
る(ステップD2)。次いで、書籍データから登場人物
の画像データや人物名データを抽出して、その画像や人
物名を表示させる(ステップD3;図12(A)参
照)。
【0130】図12(A)は漫画タイプの書籍データの
再生開始時における表示例を示している。この図に示す
ように「日本の歴史(古代)」として書籍の題名401
が表示されるとともに、登場人物No.1の「乙さん」
の画像402が表示される。同様に、登場人物No.2
の「甲くん」の画像403が表示される。このときCP
U2は書籍データメモリ7dから登場人物別音声テーブ
ルを参照して、各登場人物No.に応じた音声タイプを
取得する。
【0131】次にCPU2はページカウンタnを初期値
「1」に設定する(ステップD4)とともに、コマカウ
ンタNを初期値「1」に設定し(ステップD5)、1ペ
ージ目の1コマ目の吹き出し部分についての登場人物N
o.、文字データ、及びコマ内に含まれる擬音データ等
を含む書籍データを書籍データメモリ7dから読み出
し、1コマ目に含まれる登場人物の画像や背景画像を表
示するとともに、吹き出しやこの吹き出しに包まれる文
字データを表示する(ステップD6;図12(B)参
照)。
【0132】図12(B)は1ページ目の書籍データの
表示例を示している。この図では2コマを1表示単位と
し、1コマ目と2コマ目とが表示されている。そして、
右側の1コマ目には「甲くん」の画像403や背景の画
像406が表示されるとともに、文字データ408と文
字データを包む吹き出し409が表示される。この1コ
マ目の吹き出し409内の文字データ409は「甲く
ん」の登場人物No.「2」と対応付けられている。な
お、コマの表示単位は2コマに限定されるものではな
く、例えば、1コマ単位としたり、3コマ以上の複数コ
マ単位としたり、コマの大きさによって一度に表示させ
るコマ数を適応的に変更するようにしてもよい。
【0133】左側の2コマ目には「乙さん」の画像40
2や背景の画像407が表示されるとともに、文字デー
タ411と文字データを包む吹き出し410が表示され
る。この吹き出し410内の文字データ411は「乙さ
ん」の登場人物No.「1」と対応付けられている。背
景の画像(亀型石)407の吹き出し412には文字デ
ータ413が表示される。そして「ブー」という擬音の
文字415が表示されている。吹き出し412の文字デ
ータ413は「甲くん」、「乙さん」の音声タイプとは
異なる音声タイプが対応付けられる。
【0134】読み上げ音声生成部13では、読み出した
書籍データに基づいて吹き出し部分の読み上げ音声を生
成する。すなわち、文字データを読み上げ音声生成部1
3においてテキスト音声合成し、前記登場人物No.に
対応する音声のタイプで読み上げ音声データを生成する
(ステップD7)。そして、読み上げ音声生成部13は
生成された読み上げ音声データを音声出力部15へ出力
する。音声出力部15は読み上げ音声データを送信部1
6へ渡し、送信部16は読み上げ音声データを携帯機器
20へ送信する。携帯機器20は受信部26において読
み上げ音声データを受信し、イヤホン28から出力す
る。
【0135】また、読み上げ音声生成部13は、擬音デ
ータ(風音、爆発音等)に対応した音声を合成して、擬
音データを音声出力部15へ出力する。音声出力部15
は擬音データを送信部16へ渡し、送信部16は擬音デ
ータを携帯機器20へ送信する。携帯機器20は受信部
26において擬音データを受信し、読み上げ音声データ
と合わせてイヤホン28から出力する(ステップD
8)。
【0136】更に、CPU2は音声の読み上げと同時に
読み上げられた音声に同期して吹き出し部分内の文字デ
ータの色を変更するように制御する(ステップD9)。
【0137】例えば、図12(B)に示す例では、2コ
マ目の吹き出し410内の文字データ411に含まれる
「奈良」という部分がイヤホン28から音声再生されて
いる。このとき、ステップD7の処理によって「奈良」
という言葉は「乙さん」の音声タイプで読み上げられて
いる。また、ステップD8の処理によって「ブー」とい
う擬音データも対応する音で出力され、イヤホン28か
ら出力される。そしてステップD9の処理によって音声
の読み上げに同期して吹き出し部分内の文字414の色
が変更されている。
【0138】吹き出し部分の音声再生が終了すると、C
PU2は更にNコマ目(ここでは「1」コマ目)に他の
吹き出し部分がないか判断する(ステップD10)。他
の吹き出し部分がある場合(ステップD10;No)は
ステップD7へ移行し、ステップD7〜ステップD9と
同様の処理を実行して他の吹き出し部分についてテキス
ト(文字)部分を登場人物に対応する音声で読み上げ再
生し、擬音データを再生し、読み上げられた音声に同期
した部分の色を変更する。
【0139】その後、Nコマ目(ここでは「1」コマ
目)に他の吹き出し部分がないと判断すると(ステップ
D10;Yes)、コマカウンタをインクリメントして
(N+1→N;ステップD11)、1ページに含まれる
全ての文字データについて読み上げ終了したか否かを判
断する(ステップD12)。1ページ内の全ての文字デ
ータについて読み上げが終了していない場合は(ステッ
プD12;No)、ステップD6〜ステップD11の処
理を繰り返し、読み上げる音声に同期してコマをスクロ
ールして表示する。即ち、次のコマが表示画面の中央に
表示されるようにスクロールして表示するとともに、表
示中のコマに含まれる吹き出し部分の文字を読み上げ、
擬音データを再生し、また読み上げている吹き出し部分
の色を変更制御する。
【0140】そして、表示中の1ページに含まれる各コ
マ内の全ての文字データについて読み上げを終了すると
(ステップD12;Yes)、ページカウンタnをイン
クリメント(n+1→n;ステップD13)し、全ての
ページについての読み上げが終了していなければ(ステ
ップD14;No)、次のページにスクロール表示し
て、表示されている各コマの1コマ目から順次音声で読
み上げる。即ち、CPU2は内部RAM7の書籍データ
メモリ7dに格納されている書籍データに基づいてnペ
ージ目の表示データを生成し、表示部4に表示する。そ
してステップD5〜D13の処理を繰り返し、nページ
目に含まれるNコマの各吹き出し部分を登場人物に対応
する音声で読み上げ再生し、擬音データを再生し、ま
た、読み上げ再生中の吹き出し部分の色を変更制御す
る。これらの音声に同期してコマをスクロール表示す
る。
【0141】その後、全てのページについて読み上げ再
生を終了すると(ステップD14;Yes)、書籍デー
タの読み上げ再生処理を終了する。
【0142】一方、書籍データの読み上げ再生処理のス
テップD1において書籍データが漫画タイプではない場
合、すなわち、例えば小説や物語のようなタイプであれ
ば以下の処理(ステップD15〜ステップD23)を実
行する。
【0143】まず、書籍データメモリ7dから題名、著
作者名、目次等のデータを読み出して表示部4に表示さ
せる(ステップD15)。次いで、書籍データから朗読
者の画像データや朗読者名データを抽出して、その画像
や朗読者名を表示させる(ステップD16;図13
(A)参照)。
【0144】図13(A)は物語タイプの書籍データの
再生開始時における朗読者の選択画面の表示例を示して
いる。この図に示すように「平家物語(上)」として書
籍の題名420が表示されるとともに。朗読者No.1
の「琵琶法師」の画像421が表示される。同様に、朗
読者No.2の「講談師」の画像422が表示される。
このときCPU2は書籍データメモリ7dから登場人物
別音声テーブルを参照して、各朗読者No.に応じた音
声タイプを取得する。
【0145】そしてカーソル423の移動操作によって
何れかの朗読者が選択されると(ステップD17)、選
択された朗読者の音声の種類を内部RAM7に設定する
(ステップD18)。そしてページカウンタnを初期値
「1」を設定し(ステップD19)、「1」ページ目の
書籍データを表示部4に表示する。CPU2は1ページ
目の書籍データに含まれる文字データを選択した音声で
読み上げる(ステップD20)。
【0146】例えば、ステップD17において図13
(A)に示す朗読者の種類のうち朗読者No.2の「講
談師」が選択されると、CPU2は「講談師」の音声タ
イプを登場人物別音声テーブルを参照して取得し、内部
RAM7に設定する。そして、図13(B)に示すよう
に書籍データの1ページ目の文字データ425を表示部
4に表示させると同時に文字データを読み上げ音声生成
部13に渡して選択された「講談師」の特徴的な抑揚を
持つ読み上げ音声を生成し出力する。このとき、読み上
げられている音声に同期して表示されている文字426
の色を変更する。すなわち、イヤホン28から「諸行」
という音声を出力しているときには、表示部4に表示さ
れている「諸行」という文字426の色が変更される。
【0147】なお、文字データ内に含まれない擬音デー
タを適宜挿入して再生するようにしてもよい。例えば、
図13(B)に示すように、「講談師」が調子を取るた
めに扇子を机に叩きつける音「バシッ」が読み上げ音声
再生中にイヤホン28から出力されるようにしてもよい
し、書籍データに擬音データの発声タイミングを設定し
ておき、所定のタイミングで擬音を再生し、文章の表現
を言葉だけでなく、金の音や虫の鳴き声等の擬音ととも
に表現するようにしてもよい。
【0148】その後、nページ目の全ての文字データの
読み上げを終了すると(ステップD21;Yes)、ペ
ージカウンタnをインクリメントし(n+1→n;ステ
ップD22)、全てのページの読み上げが終了したか否
かを判断する。全てのページの読み上げが終了していな
いときは、次のページをスクロール表示してステップD
20へ戻り、表示中のnページ目の文字データを読み上
げる。その後、全てのページの読み上げが終了すると
(ステップD23;Yes)、書籍データの再生を停止
し、書籍データの読み上げ再生処理を終了する。
【0149】なお、書籍データを再生している途中にス
トップスイッチがオンされると(図9のステップC8;
Yes)、書籍データの再生を停止し、書籍データの再
生を終了する。
【0150】以上のように、本発明の電子書籍装置1で
は、読み上げられる音声に同期して表示中のコマやペー
ジがスクロール表示されるので、使用者は意図的にペー
ジ捲りやコマ送りの操作を入力する必要がなく、電子書
籍装置1において快適に読書を楽しむことができる。
【0151】次に電子書籍装置1において所望の書籍デ
ータを書籍データ配信センターHSからダウンロードす
る処理について図14〜図19を参照して説明する。
【0152】図14はダウンロードする書籍データを選
択するために電子書籍装置1において実行される書籍デ
ータ選択処理を説明するフローチャートであり、図15
はダウンロードする書籍データを選択するための書籍選
択画面4bの一例であり、図16は電子書籍装置1にお
いて実行される書籍データのダウンロード処理を説明す
るフローチャートであり、図17は書籍データのダウン
ロード処理において表示されるダウンロード要否画面4
cの一例であり、図18は料金表示画面4dの一例であ
り、図19は書籍データの選択及びダウンロード時に、
電子書籍装置1と書籍データ配信センターHSのホスト
サーバ30とでそれぞれ実行される各処理の流れを示す
フローチャートである。
【0153】(ダウンロード処理)書籍データをダウン
ロードする際は、まず、図14に示す書籍データ選択処
理を実行する。電子書籍装置1においてオートダイヤル
スイッチ3Sが押下操作されると、通信I/F部9に設
けられた電話自動発信部は書籍データ配信センターHS
へ自動的に回線を接続する。通信I/F部9は、書籍デ
ータ配信センターHSに対して書籍データ配信要求デー
タとともに自己の電子書籍装置1の送信者IDを送信す
る。書籍データ配信センターHSでは、書籍データ配信
要求データとともに送信者IDを受信すると、配信可能
な書籍データについての関連データ(書籍名、著作者
名、出版社名等)を送信する。
【0154】電子書籍装置1は通信I/F部9において
書籍データ配信センターHSから配信可能な書籍データ
についての関連データを受信すると、CPU2は、当該
関連データを表示部4に一覧表示した書籍選択画面4b
を表示する(ステップE1;図15参照)。
【0155】図15に示すように、書籍選択画面4bに
は、ダウンロードしたい書籍データの選択を促す「次の
書籍データから選んで下さい」というメッセージM2と
ともに、配信可能な書籍データについての関連データG
1,G2,G3,…が一覧表示される。例えば、書籍デ
ータNo.「1」の関連データG1は「書籍名A 著作
者名a 出版社名α」として表示され、書籍データN
o.「2」の関連データG2は「書籍名B 著作者名b
出版社名β」として表示され、書籍データNo.
「3」の関連データG3は「書籍名C 著作者名c 出
版社名γ」として表示される。また、書籍選択画面4b
にはポインタPが表示され、カーソルスイッチの上下操
作や回転スイッチ部11の回転操作に伴って、ポインタ
Pの表示位置が移動され、上述の関連データの中から所
望の書籍データを選択することができる。
【0156】書籍選択画面4bに選択可能に一覧表示さ
れている関連データの中から、ダウンロードする書籍デ
ータが選択され、決定されると(ステップE2;Ye
s)、CPU2は選択した書籍データのNo.を内部R
AM7に格納する(ステップE3)。そして、CPU2
は、送信者IDとともに、選択された書籍データの配信
要求を選択した書籍データNo.とともに通信I/F部
9を介して書籍データ配信センターHSに自動送信する
(ステップE4)。
【0157】その後、通信I/F部9において、書籍デ
ータ配信センターHSから返信される受信確認のメッセ
ージを受信すると、CPU2は、当該メッセージを表示
部4に表示する(ステップE5)。
【0158】次いで、CPU2は図16に示す書籍デー
タのダウンロード処理を実行する。
【0159】まず、CPU2は、表示部4に書籍データ
のダウンロード要否画面4cを表示する(ステップE1
0;図17参照)。図17に示すように、ダウンロード
要否画面4cには、「選択した書籍名の書籍データをダ
ウンロードする?」というメッセージM3と、「1 N
o」及び「2 Yes」という選択肢と、これらの選択
肢を指示するためのポインタPとが表示されている。
【0160】このダウンロード要否画面4cにおいて、
カーソルスイッチまたは回転スイッチ部11の操作によ
ってポインタPが上下に移動表示され、「2 Yes」
が指示された場合(ステップE11;Yes)は、電子
書籍装置1のCPU2は、ホストサーバ30に対して料
金データを要求する信号をダウンロードする書籍データ
のNo.とともに送信する。このとき、送信者IDも同
時に送信される。
【0161】ホストサーバ30では、料金データの要求
信号を受信すると、この受信した書籍データのNo.の
料金データを確認し、要求送信元に返信する。
【0162】電子書籍装置1では料金データを受信する
と、その料金データを表示部4に表示する(ステップE
13;図18参照)。表示部4に表示された料金表示画
面4dには、例えば図12に示すように、「書籍データ
の料金」として、書籍データ関連データ「曲C」と「1
00円」という料金データRとが表示される。
【0163】使用者によって料金表示画面4dでの書籍
データの料金の確認が終了し、ダイヤル部3dに設けら
れたOKキーが操作されると(ステップE14;Ye
s)、CPU2は、提示された料金に応じたネットワー
ク用の仮想通貨データを、ダウンロードを要求する書籍
データNo.とともにホストサーバ30へ送信する(ス
テップE15)。このとき同時に送信者IDも送信す
る。
【0164】前記仮想通貨データを受信したホストサー
バ30は、受信した仮想通貨データ、及び書籍データの
No.を確認し、書籍データROM32から該当する書
籍データ及び関連データを読み出し、送信元へ返信す
る。
【0165】電子書籍装置1では要求した書籍データ及
び関連データを受信すると、その書籍データ及び関連デ
ータを外部RAM8の記憶領域に格納し(ステップE1
6)、書籍データの受信が完了すると(ステップE1
7;Yes)、書籍データ配信センターとの通信接続を
自動的に切断し、ダウンロード処理を終了する。
【0166】図17に示すダウンロード要否画面4cに
おいて、「1 No」が選択され、ダウンロードを不要
とする場合は(ステップE12;Yes)、ステップE
13〜ステップE17における処理をスキップし、書籍
データ配信センターHSとの通信接続を直ちに切断す
る。
【0167】次に、図19を参照して、書籍データをダ
ウンロードする際の書籍データ配信センターHSにおい
て実行される処理について、電子書籍装置1との間で送
受信されるデータ交換と合わせて説明する。
【0168】まず、電子書籍装置1により書籍データ配
信センターHSに対して書籍データ受信の申し込みに関
するデータ及び送信者IDが送信され(ステップF
1)、ホストサーバ30においてその申込みデータ及び
送信者IDを受信すると(ステップF2)、ホストサー
バ30のCPU31は、受信した送信者ID等をホスト
サーバ30のRAM31Aに記憶する。そして、ホスト
サーバ30のCPU31は、書籍データの選択を催促す
る表示(書籍選択画面4a)を電子書籍装置1に表示さ
せるための書籍選択データ(書籍データの関連データを
含む)を、前記送信元端末に返信する(ステップF
3)。
【0169】電子書籍装置1は、受信した書籍選択デー
タに基づいて書籍選択画面4bを表示部4に表示する
(ステップF4;図15参照)。また、書籍選択画面4
bにおいて選択された書籍データのNo.を送信者ID
とともに書籍データ配信センターHSへ送信する(ステ
ップF5)。
【0170】ホストサーバ30では、電子書籍装置1か
ら選択された書籍データのNo.及び送信者IDを受信
すると(ステップF6)、RAM31Aに確保し、その
後、図示しないホストサーバ30内のメッセージROM
から選択書籍データのNo.を受信した旨の確認メッセ
ージを読み出して、送信元へ返信する(ステップF
7)。電子書籍装置1は、受信した確認メッセージを表
示部4に表示する(ステップF8)。
【0171】次に、ホストサーバ30は、電子書籍装置
1に対して、書籍データのダウンロード要否画面4cを
表示させるためのデータを送信する(ステップF9)。
電子書籍装置1は、そのダウンロード要否画面4cを表
示させるためのデータを受信すると、受信したデータに
基づいて書籍データのダウンロード要否画面4c(図1
7参照)を表示部4に表示する(ステップF10)。そ
してダウンロードする必要がある場合は、電子書籍装置
1によりダウンロードが必要である旨のデータがホスト
サーバ30に送信される(ステップF11)。
【0172】ホストサーバ30では、ダウンロードが必
要とされた書籍データの料金データを、料金データRA
M(図示省略)から読み出し、電子書籍装置1に返信す
る(ステップF12)。電子書籍装置1は、受信した料
金データに基づいて料金表示画面4dを表示部4に表示
し(ステップF13;図18参照)、表示された料金が
承諾され、OKキーが押下操作されると、料金の支払い
を確認した旨をホストサーバ30に送信する(ステップ
F14)とともに、料金データに応じた仮想通貨データ
をホストサーバ30に送信する(ステップF15)。
【0173】ホストサーバ30では、料金データの承認
及び料金データに応じた仮想通貨データを受信すると、
ダウンロードが必要とされている書籍データ及びその書
籍データ関連データを書籍データROM32から読み出
して、配信部33へ渡し、配信部33を介して、要求元
の電子書籍装置1へ配信する(ステップF16)。電子
書籍装置1では、受信した書籍データ及び書籍データ関
連データを外部RAM8の書籍データメモリ8aに格納
する(ステップF17)。
【0174】以上説明したように、書籍処理では、外部
RAM8に記憶されている書籍データの中から所望の書
籍データを選択して、読み上げ再生する。また、外部か
らダウンロードした書籍データを外部RAM8等に複数
記憶することができる。
【0175】また、書籍データの読み上げ再生中に電話
の着信があると、CPU2は着信を報知するため着信報
知指示信号を出力するとともに、書籍データの読み上げ
停止指示を出力する。着信があった時点での書籍データ
の読み上げ位置を着信レジスタ7iに記憶し、通話が終
了すると、記憶した停止位置から書籍データの読み上げ
を再開する。
【0176】更に、CPU2は書籍データのタイプを判
断し、タイプに応じて表示単位を変更したり読み上げる
音声の種類の設定の仕方を変更したりする。例えば、漫
画タイプであればコマ単位(例えば2コマ単位)で表示
し、登場人物に応じた種類の音声で吹き出し内の文字デ
ータを読み上げ再生する。その他のタイプであればペー
ジ単位で表示し、使用者から指定された種類の音声で文
字データを読み上げ再生する。読み上げ再生時には、読
み上げられる音声に同期して表示中のコマやページがス
クロール表示する。
【0177】従って、電子書籍装置1に設けられた電話
機能によって所望の書籍データを外部からダウンロード
して容易に取得することができる。また、使用者は表示
された書籍データを黙読し視覚的に楽しむことができる
だけでなく、読み上げられる音声を聴取することで聴覚
的にも読書を楽しむことができる。また書籍データの読
み上げ再生中に電話の着信があると、電話の着信を報知
する一方で書籍データの読み上げ再生を自動的に停止す
るので読書中にも迅速に電話に応答できる。また、電話
の着信時における書籍データの再生位置を記憶してお
き、通話が終了すると自動的に前記再生位置から書籍デ
ータの再生を自動的に再開するので読書を再開するとき
になんら操作を必要とせず、便利である。
【0178】また、書籍のタイプが漫画タイプである場
合は登場人物の画像、この画像が発言する文字データ、
及びこの文字データを包む吹き出しをコマ単位で表示さ
せ、表示された吹き出し内の文字データを登場人物に応
じた音声で読み上げ、吹き出し内の文字データの読上げ
が完了すると自動的に他のコマの処理に移行(スクロー
ル表示)するように制御するので、ページを捲る操作や
コマを送る操作を必要とせず、操作を簡便なものとする
ことができる。また登場人物毎に異なる種類の音声で読
み上げられるので、読み上げる音声の違いから登場人物
を区別でき、視覚に頼らずに読書できる。さらに、音声
で読上げられている文字データを他の文字データと区別
可能に表示させるので、読み上げられている箇所を容易
に確認でき、例えば表示されている画像と文字とを交互
に見る場合にも、画像から文字に視線を移したときにど
の部分を読み上げているかを瞬時に判断できるので、快
適な読書を提供できる。
【0179】また、小説や物語タイプの書籍では読み上
げ対象となる文字データをページ単位で表示させ、表示
された文字データを使用者の指定した朗読者の音声で読
み上げ、文字データの読上げが完了したら、次のページ
に移行(スクロール表示)するので、ページ捲りの操作
を必要とせず、読書中の操作を簡便にできる。また朗読
者の音声を指定できるので使用者は快適に読書できる。
【0180】なお、本発明は、上述の実施形態の内容に
限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲で適宜変更可能である。
【0181】例えば、音声認識部2Aを設け、この音声
認識部2Aにて、音声入力部14から入力された音声信
号について、音声スペクトラム短縮化等の分析処理を行
った後に、標準パターン等とのパターンマッチングを行
って音声認識を行い、その音声認識結果を出力する音声
認識処理を施すことも可能である。例えば、電話モード
において、相手方の電話端末にダイヤルする場合に、ダ
イヤル部3dにおけるダイヤルキーの手動操作に代え
て、予め内部RAM7のダイヤルデータメモリ7gに記
憶されている電話番号データや電話番号データに対応付
けられている相手の名前などをマイク部1Cから音声入
力し、上述の音声認識部2Aの音声認識処理によってダ
イヤル先を指示することや、再生する書籍データを音声
によって指示することも可能である。
【0182】また、上述の実施の形態では読み上げる音
声を書籍データとしたが、例えば通信I/F部9を介し
て外部から受信した電子メールの内容を音声に変換して
読み上げるようにしてもよい。この場合、CPU2は通
信I/F部9において外部から送信された電子メールを
受信して内部RAM7のメールデータメモリ7eに記憶
しておき、入力部3の操作に従ってメールデータメモリ
7eに記憶された電子メールの内容を読み出し、読み上
げ音声生成部13に渡して読み上げ音声を生成し、音声
出力部15へ出力する。このようにすれば、電子書籍装
置1において書籍データを読み上げるだけでなく、外部
から受信した電子メールについての読み上げ音声を聴取
することも可能となる。
【0183】また、電子書籍装置1の2つの表示パネル
1A,1Bの表示画面にタッチパネルを設け、一方の表
示パネルの一部を押圧指定すると他方の表示パネルにそ
の詳細な内容が表示されるようにしてもよい。例えば、
一方の表示パネルに目次を表示しておき、その目次のう
ち所望のタイトル部分を押圧すると、他方の表示パネル
に該タイトルの示す章の書籍データを表示するようにし
てもよい。この場合は、電子書籍装置1におけるページ
捲り操作が簡便化され、さらに快適な読書を楽しむこと
ができる。
【0184】〔第2の実施の形態〕次に本発明に係る電
子書籍装置、及び音声再生システムの第2の実施の形態
を説明する。図20は第2の実施の形態の音声再生シス
テム100’を構成する電子書籍装置1’の回路構成、
携帯機器20’、及び外部の書籍データ配信センターH
Sに設置されたホストサーバ30の回路構成を示すブロ
ック図である。
【0185】第2の実施の形態の音声再生システム10
0’は図1及び図2に示す第1の実施の形態の電子書籍
装置1と同様の外観構成を有する電子書籍装置1’と第
1の実施の形態の携帯機器20と同様の外観構成を有す
る携帯機器20’とにより構成される。
【0186】第2の実施の形態の音声再生システム10
0’において、携帯機器20’は第1の実施の形態の携
帯機器20と同一の構成要素(CPU21、操作入力部
22、着信報知部23、内部RAM24、ROM25、
受信部26、音声出力部27、及びイヤホン28)に加
え、読み上げ音声生成部13及び音声データROM25
Aを備える。つまり、書籍の読み上げ再生機能を備え
る。
【0187】一方、第2の実施の形態の電子書籍装置
1’は第1の実施の形態の電子書籍装置1に備えられて
いる読み上げ音声生成部13及び音声データROM6A
を省いて、CPU2、入力部3、表示部4、表示駆動回
路5、ROM6、内部RAM7、外部RAM8、通信I
/F部9、アンテナ部10、回転スイッチ部11、計時
部12、音声入力部14、及び音声出力部15、及び送
信部16から構成される。つまり、書籍データの表示機
能と電話機能と計時機能とを備える。以下の説明におい
て、第1の実施の形態の電子書籍装置1や携帯機器20
の構成要素と同一の各部は同一の符号を付し、詳細な説
明を省略する。
【0188】電子書籍装置1’のCPU2は入力部3か
ら入力される選択指示、または携帯機器20’の操作入
力部22から遠隔操作される選択指示に従って、外部R
AM8に記憶されている書籍データを送信部16から読
み出し、携帯機器20’に送信制御する。送信された書
籍データは携帯機器20’の受信部26において受信さ
れる。携帯機器20’は受信した書籍データに基づい
て、読み上げ音声生成部13において書籍の読み上げ音
声を生成する。読み上げ音声の生成処理については第1
の実施の形態において説明したものと同様であるので説
明を省略する。音声出力部27は生成された読み上げ音
声をイヤホン28から出力する。同時に、電子書籍装置
1’の表示部4には読み上げ音声に対応する文字データ
やイメージデータが表示される。
【0189】また、本実施の形態における電子書籍装置
1’は第1の実施の形態の電子書籍装置1で実行される
各種処理と同様の処理を実行する。例えば、図5に示す
モード設定処理を実行して入力部3における操作に基づ
いてモードを設定し、設定されたモードに応じた処理を
開始する。
【0190】電話モードでは図6及び図7に示す電話処
理を実行する。例えば、音声再生システム100’にお
いて書籍データの読み上げ再生中に、電子書籍装置1’
の通信I/F部9において電話の着信があると、電子書
籍装置1’のCPU2は着信報知指示データを発生する
とともに再生停止指示データを発生する。送信部16は
着信報知指示データ及び再生停止指示データを携帯機器
20’に送信する。携帯機器20’は受信部26におい
て着信報知指示データ及び再生停止指示データを受信す
ると、CPU21は着信報知指示データに基づいて着信
のある旨を音や光や振動等によって報知し、かつ再生停
止指示データの基づいて読み上げ音声生成部13におけ
る読み上げ音声の生成を停止させる。また読み上げ音声
の再生停止位置を内部RAM24に記憶しておき、通話
が終了すると前記再生停止位置を内部RAM24から読
み出してその位置から読み上げ音声生成部13における
読み上げ音声の再生を再開する(図7参照)。
【0191】また、書籍モードにおいて電子書籍装置
1’のCPU2は、入力部3から入力される指示、また
は携帯機器20’の操作入力部22から入力される遠隔
操作指示に従って、選択された書籍データを外部RAM
8から読み出して送信部16から携帯機器20’へ送信
する。そして、携帯機器20’は図11に示す書籍デー
タ読み上げ再生処理と同様に、漫画タイプの書籍データ
やその他のタイプ(例えば、物語や小説タイプ)の書籍
データに基づいて読み上げ音声を生成しイヤホン28か
ら出力する。電子書籍装置1’は読み上げ音声に同期し
て表示部4に表示させるコマやページを順次送り、ま
た、読み上げられている文字を他の部分と異なる色で表
示させる。
【0192】以上説明したように、第2の実施の形態の
音声再生システム100’では、携帯機器20’側に読
み上げ音声生成部13を設け、この読み上げ音声生成部
13において、電子書籍装置1’の送信部16から送信
された書籍データに基づいて読み上げ音声を生成する。
また、電子書籍装置1’の通信I/F部9において電話
の着信を検出すると、着信がある旨を携帯機器20’側
に報知させ、読み上げ音声の再生を停止させる。
【0193】従って、使用者は電子書籍装置1’に表示
される書籍データを黙読し視覚的に楽しむことができる
だけでなく、携帯機器20’において書籍データに従っ
て読み上げられる音声を聴取することで聴覚的にも読書
を楽しむことができる。また書籍データの読み上げ再生
中に電話の着信があると、電話の着信を報知する一方で
書籍データの読み上げ再生を自動的に停止するので読書
中にも迅速に電話に応答できる。また、電話の着信時に
おける書籍データの再生位置を記憶しておき、通話が終
了すると自動的に前記再生位置から書籍データの再生を
自動的に再開するので読書を再開するときになんら操作
を必要とせず、便利である。
【0194】なお、上述の実施の形態において、電子書
籍装置1の外部RAM8に記憶されている書籍データ
は、第1の実施の形態と同様に外部の書籍データ配信セ
ンターHSからダウンロードしたものとしてもよい。書
籍データのダウンロード処理については図14〜図19
に示す処理と同様であるので説明を省略する。
【0195】〔第3の実施の形態〕次に本発明の電子書
籍装置、及び音声再生システムの第3の実施の形態を説
明する。図21は第3の実施の形態における音声再生シ
ステム200の外観及び当該システム200を構成する
各端末間でのデータ通信の様子を模式的に表す概略構成
図であり、図22は第3の実施の形態の電子書籍装置5
0の回路構成、外部の書籍データ配信センターHSに設
置されたホストサーバ30の回路構成、及び第3の実施
の形態のヘッドホン型書籍データ再生装置60とを示す
ブロック図である。
【0196】図21に示すように、第3の実施の形態の
音声再生システム200は電子書籍装置50とヘッドホ
ン型書籍データ再生装置60とにより構成される。第3
の実施の形態の電子書籍装置50の外観構成は、図1に
示す第1の実施の形態の電子書籍装置1の外観構成と同
一であるので、同一部分には同一符号を付すこととし、
詳細な説明を省略する。
【0197】ヘッドホン型書籍データ再生装置60は、
例えば、使用者の両耳に装着されるイヤーパット部60
A,60Aと使用者の頭の頂部に跨るように掛け渡され
たバンド60Bとをもつトップ式ヘッドホンの形状を有
し、いずれか一方のイヤーパッド60Aまたは両方のイ
ヤーパッド60A,60Aにメモリカードスロット60
Cを備えている。メモリカードスロット60Cは半導体
記憶媒体によって構成される小型・可搬のメモリカード
(外部RAM8)を収納する部位であり、メモリカード
を挿入するために開口したメモリカード挿入孔60Dを
備える。このメモリカードスロット60Cの内部には、
メモリカードを正しい位置に収納した状態でメモリカー
ド側に設けられたデータ読み書き電極(端子部)と接す
る位置にデータ読み書き用の接続端子が設けられてお
り、後述するCPU2によって当該電極を介するメモリ
カードへの書籍データの読み書きが制御される。
【0198】なお、このメモリカードスロット60Cの
形状は、図21に示すようにメモリカード挿入孔60D
に対してメモリカードを差し込むものに限らない。例え
ば、イヤーパット部60A内部に設けたメモリカード収
納部にメモリカードを装着して電池交換蓋等の開閉式の
蓋によって脱落を防止したり、これらの蓋をビスやスク
リューネジによって止めたりするように構成してもよ
い。更にメモリカードを抽斗式に出し入れしたり、ロッ
ク機構を用いて手動で簡単に着脱できるするようにして
もよい。また防水パッキング等を用いてメモリカードが
雨等の水にぬれるのを防ぐように構成してもよい。
【0199】ヘッドホン型書籍データ再生装置60は図
22に示す電子回路をイヤーパッド部60Aの内部に備
える。図22に示すようにヘッドホン型書籍データ再生
装置60内部の電子回路は、CPU2、入力部3、RO
M6、内部RAM7、外部RAM8、通信I/F部9、
アンテナ部10、回転スイッチ部11、読み上げ音声生
成部13、音声出力部15を備える。
【0200】電子書籍装置50は、CPU21、操作入
力部22、計時部12、表示部4、表示駆動回路5、内
部RAM24、ROM25、及び受信部26を備える。
なお、図22において、図1に示す第1の実施の形態の
電子書籍装置1または携帯機器20の構成要素と同一の
各部については同一の符号を付し、説明を省略する。
【0201】ヘッドホン型書籍データ再生装置60のC
PU2は、第1の実施の形態の電子書籍装置1のCPU
2と同様に、モード設定処理(図5参照)、電話処理
(その1)(図6参照)、電話処理(その2)(図7参
照)、書籍処理(図9参照)、書籍データの読み上げ再
生処理(図11参照)、書籍データ選択処理(図14参
照)、書籍データのダウンロード処理(図16参照)を
ROM6に記憶された処理プログラムに基づいて実行す
る。ROM6には前記各種処理を実行するために必要な
プログラムコードを含む処理プログラムが複数記憶され
ている。
【0202】すなわち、第3の実施の形態においてヘッ
ドホン型書籍データ再生装置60は相手先と通話した
り、外部の書籍データ配信センターHSから所望の書籍
データをダウンロードする電話及びデータ通信機能や書
籍データに基づいて読み上げ音声を再生する書籍データ
読み上げ再生機能を備える。
【0203】モード設定処理においてCPU2は入力部
3における指示に従って、電話モードまたは書籍モード
に切り替える処理を実行する。
【0204】電話処理において、ダイヤル部3dの操作
によって所望の相手先に接続したり、オートダイヤルス
イッチ3Sの操作によって書籍データ配信センターHS
に接続し、通話処理を行ったりデータ通信処理を行う。
また、相手先から電話がかかってきたときは、書籍デー
タの読み上げ再生中であればCPU2は書籍データの再
生停止指示信号を発生して書籍データの読み上げを停止
させ、その停止位置を内部RAM7の着信レジスタ7i
に記憶する。またCPU2は、着信報知指示信号を発生
して着信を音または振動等によって報知する。更に送信
部16から電子書籍装置50に対して前記再生停止指示
信号及び着信報知指示信号を送信し、電子書籍装置50
における書籍データの再生(表示)を停止させ、着信の
メッセージ等を表示させる。その後、相手先との通話処
理を実行し、通話が終了すると前記着信レジスタ7iか
ら再生停止位置を読み出して、その位置から書籍データ
の読み上げ再生を再開させる。
【0205】また書籍処理においてモードスイッチの操
作によって書籍モードが設定されると、ヘッドホン型書
籍データ再生装置60のCPU2は図10に示すような
書籍選択画面4aの表示データを電子書籍装置50側に
送信し、電子書籍装置50の表示部4に書籍選択画面4
aを表示させる。そして、電子書籍装置50の操作入力
部22またはヘッドホン型書籍データ再生装置60の入
力部3のいずれかの操作によって選択された書籍をメモ
リカード(外部RAM8)から読み出し、図11に示す
処理と同様の書籍データの読み上げ再生処理を実行す
る。
【0206】書籍データ選択処理やダウンロード処理で
は、ヘッドホン型書籍データ再生装置60は通信I/F
部9から書籍データ配信センターHSへアクセスし、書
籍データ配信の申込みを送信する。そして、ヘッドホン
型書籍データ再生装置60は書籍データ配信センターH
Sから受信した書籍データの一覧の表示データを電子書
籍装置50へ送信し、表示部4へ表示させる。そして、
電子書籍装置50の操作入力部22またはヘッドホン型
書籍データ再生装置60の入力部3のいずれかの操作に
よって選択された書籍について、通信I/F部9は配信
要求を送信し、その書籍データをダウンロードする、C
PU2はダウンロードした書籍データをメモリカードス
ロット60Cに装着されたメモリカード(外部RAM
8)へ書き込む。
【0207】なお、書籍データ配信センターHSとヘッ
ドホン型書籍データ再生装置60との間で授受されるデ
ータの内容を、電子書籍装置50側の表示部4に表示さ
せず、音声によってスピーカ1Eから出力するようにし
てもよい。そして、出力される音声に従って入力部3か
ら各種操作を入力するようにしてもよい。
【0208】一方、第3の実施の形態において、電子書
籍装置50はヘッドホン型書籍データ再生装置60から
送信された各種表示データを表示部4へ表示させる。例
えば、書籍データを受信部26において受信すると、C
PU21は受信した書籍データに基づいて文字データや
イメージデータを表示部4へ表示させる。
【0209】また、受信部26において着信報知指示デ
ータ及び再生停止指示データを受信すると、表示部4に
電話が着信した旨のメッセージ等を表示して電話の着信
を報知し、表示部4に表示されている書籍データの再生
を停止する。また、ヘッドホン型書籍データ再生装置6
0における通話が終了すると読み上げ音声の再生ととも
に表示部4における文字データやイメージデータの表示
を再開する。
【0210】更に、電子書籍装置50に送信部を設け、
ヘッドホン型書籍データ再生装置60側に対応する受信
部を設け、電子書籍装置50の操作入力部22において
入力されたデータをヘッドホン型書籍データ再生装置6
0側に送信するようにしてもよい。例えば、書籍データ
を選択する際に、書籍選択画面を表示部4に表示させ、
その選択入力指示を操作入力部22から入力すると、そ
の入力指示がヘッドホン側書籍データ再生装置60に送
信されて、所望の書籍データを選択できる。
【0211】以上説明したように、第3の実施の形態の
ヘッドホン型書籍データ再生装置60はイヤーパッド6
0A内にメモリカード(外部メモリ8)を収納する部位
を設けるとともに書籍データの読み上げ音声を再生する
ための読み上げ音声生成部13及び音声出力部15を設
け、通信I/F部9を介して所望の書籍データを外部
(書籍データ配信センターHSのホストサーバ30)か
らダウンロードして前記メモリカードに複数記憶してお
き、使用者によって選択された書籍データに基づく読み
上げ音声データを読み上げ音声生成部13により生成し
て出力する。また、前記選択された書籍データを電子書
籍装置50へ送信し、電子書籍装置50の表示部4に書
籍データの文字データ部分やイメージデータを表示させ
る。
【0212】更に、ヘッドホン型書籍データ再生装置6
0において書籍データに基づく音声の読み上げ再生中に
電話の着信があると、CPU2は着信報知指示信号及び
再生停止指示信号を発生して、着信を報知するとともに
書籍データの読み上げ音声の再生を停止させ、電子書籍
装置50の表示部4における書籍データの表示を停止さ
せる。またこのとき再生の停止位置を内部RAM7の着
信レジスタ7iに記憶する。そして通話が終了すると読
み上げ音声の再生停止位置から書籍データの読み上げを
再開する。
【0213】従って、ヘッドホン型書籍データ再生装置
1に設けられた電話機能によって所望の書籍データを外
部からダウンロードして容易に取得し、メモリカードに
記憶することができる。また、使用者は書籍データに従
って読み上げられる音声を聴取することで聴覚的に読書
を楽しむことができる。また書籍データの読み上げ再生
中に電話の着信があると、電話の着信を報知する一方で
書籍データの読み上げ再生を自動的に停止するので読書
中にも迅速に電話に応答できる。また、電話の着信時に
おける書籍データの再生位置を記憶しておき、通話が終
了すると自動的に前記再生位置から書籍データの再生を
自動的に再開するので読書を再開するときになんら操作
を必要とせず、便利である。
【0214】なお、本第3の実施の形態において、ヘッ
ドホン型書籍データ再生装置60側に通信I/F部9を
設け、外部から書籍データをダウンロードするようにし
たが、電子書籍装置50側に通信I/F部9を設けて外
部から書籍データをダウンロードし、所定の記憶媒体に
記憶するようにしてもよい。この場合は、電子書籍装置
50においてダウンロードした書籍データをヘッドホン
型書籍データ再生装置60側に送信し、書籍データに基
づく読み上げ音声データを読み上げ音声生成部13にお
いて生成し、スピーカ1Eから出力する。同時に書籍デ
ータに含まれる文字データやイメージデータを表示部4
に表示する。
【0215】その他、計時部12をヘッドホン型書籍デ
ータ再生装置60側に設けたり、音声入力部14や回転
スイッチ部11を電子書籍装置50側に設けるといった
内容の変更については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
で適宜可能である。
【0216】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、書籍デー
タが表示されるばかりでなく、音声によって読み上げら
れるので読書を視覚及び聴覚によって楽しむことができ
る。また書籍の読み上げ再生中に電話の着信があると、
電話の着信を報知する一方で書籍データの読み上げ再生
を自動的に停止するので、読書中にも迅速に電話に応答
でき、操作しやすい電子書籍装置を提供することができ
る。
【0217】請求項2記載の発明によれば、書籍データ
を外部から受信して記憶しておけるので、いつでもどこ
にいても音声による読書を楽しむことができる。
【0218】請求項3記載の発明によれば、使用者は外
部の書籍データ配信センターから所望の書籍データをダ
ウンロードし、記憶することができるので、読みたい書
籍をいつでもどこからでも手に入れることができ、その
書籍データの音声による読書を楽しむことができる。
【0219】請求項4記載の発明によれば、使用者は外
部の書籍データ配信センターから所望の書籍データをダ
ウンロードできるので読みたい書籍をいつでもどこから
でも手に入れ、その書籍データを表示させるとともに音
声により読み上げるように再生するので、視覚的及び聴
覚的に読書を楽しむことができる。また、音声の再生に
同期して書籍の表示内容をスクロールさせるので、ペー
ジ捲りのための操作やコマ送りのための操作を必要とせ
ず、快適に読書を楽しむことができる。
【0220】請求項5記載の発明によれば、読み上げ音
声の再生を再開させるためになんら特別の操作を必要と
せず、使い易い電子書籍装置を提供できる。
【0221】請求項6及び7記載の発明によれば、電子
書籍装置の外部に音声再生装置を設ける場合に、電子書
籍装置側で電話を着信すると、音声再生装置側の音声再
生を停止させ、着信を報知するので、使用者は読書を楽
しむときに電話の着信に容易に気付くことができ、ま
た、電話に応答するときには、書籍の読み上げ音声の再
生を停止させる手間が要らないので、使用しやすい音声
再生システムを提供できる。
【0222】請求項8記載の発明によれば、例えば、漫
画タイプ等の複数のコマを有する書籍データについてコ
マ単位で表示して表示されるコマ内の文字を読み上げる
とともに、音声の読み上げに従って順次コマを移行して
表示させるのでページ捲りの操作を必要としない。その
結果、操作を簡便なものとすることができる。
【0223】請求項9記載の発明によれば、読み上げら
れている箇所が容易に確認でき、例えば表示されている
画像と文字とを交互に見る場合にも、画像から文字に視
線を移したときにどの部分を読み上げているかを瞬時に
判断できる。
【0224】請求項10記載の発明によれば、登場人物
に対応した音声で書籍を読み上げ、音声を聴取するだけ
で登場人物を識別でき、視覚に頼らなくても快適に読書
することが可能となる。
【0225】請求項11記載の発明によれば、例えば物
語タイプ等の複数のページにわたる書籍データについて
ページ単位で表示して、表示されるページ内の文字を読
み上げるとともに、音声の読み上げに従って順次ページ
を移行して表示させるのでページ捲りの操作を必要とし
ない。その結果、読書中の操作を簡便なものとすること
ができる。
【0226】請求項12記載の発明によれば、書籍の内
容に応じて適した朗読者の音声を指定して書籍を読み上
げ再生させることができるので、使用者にとって快適な
音声で朗読を楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態における音声再生システム1
00の使用状態例、音声再生システム100と外部との
データ通信の様子を模式的に示す図である。
【図2】音声再生システム100を構成する電子書籍装
置1と携帯機器20との間のデータ通信の様子を模式的
に示す図である。
【図3】電子書籍装置1の回路構成、書籍データ配信セ
ンターHSに設置されたホストサーバ30の回路構成、
及び携帯機器20の回路構成を示すブロック図である。
【図4】(A)は電子書籍装置1の内部RAM7のメモ
リ構成、(B)は外部RAM8のメモリ構成を示す図で
ある。
【図5】モード設定処理を説明するフローチャートであ
る。
【図6】相手先へ発信する際に実行される電話処理(そ
の1)を説明するフローチャートである。
【図7】相手側からの呼び出しを着信する際に実行され
る電話処理(その2)を説明するフローチャートであ
る。
【図8】時計モードが設定された際に実行される時計処
理を説明するフローチャートである。
【図9】書籍モードが設定された際に実行される書籍処
理を説明するフローチャートである。
【図10】読み上げる書籍を選択するための書籍選択画
面4aの一例である。
【図11】書籍データの読み上げ再生処理を説明するフ
ローチャートである。
【図12】漫画タイプの書籍データの読み上げ再生中に
おける表示部4の表示例である。
【図13】物語タイプの書籍データの読み上げ再生中に
おける表示部4の表示例である。
【図14】ダウンロードする書籍データを選択するため
に電子書籍装置1において実行される書籍データ選択処
理を説明するフローチャートである。
【図15】ダウンロードする書籍データを選択するため
の書籍選択画面4bの一例である。
【図16】電子書籍装置1において実行される書籍デー
タのダウンロード処理を説明するフローチャートであ
る。
【図17】書籍データのダウンロード処理において表示
されるダウンロード要否画面4cの一例である。
【図18】書籍データの料金を表示する料金表示画面4
dの一例である。
【図19】書籍データの選択及びダウンロード時に、電
子書籍装置1と書籍データ配信センターHSのホストサ
ーバ30とでそれぞれ実行される各処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図20】第2の実施の形態の音声再生システム10
0’を構成する電子書籍装置1’の回路構成、携帯機器
20’、及び外部の書籍データ配信センターHSに設置
されたホストサーバ30の回路構成を示すブロック図で
ある。
【図21】第3の実施の形態における音声再生システム
200の概観及び当該システムを構成する各端末間での
データ通信の様子を模式的に表す概略構成図である。
【図22】第3の実施の形態の電子書籍装置50の回路
構成、書籍データ配信センターHSに設置されたホスト
サーバ30の回路構成、及び第3の実施の形態のヘッド
ホン型書籍データ再生装置60の回路構成を示すブロッ
ク図である
【符号の説明】
100 音声再生システム 1 電子書籍装置 1A 表示パネル 1B 表示パネル 1C マイク部 1E スピーカ部 2 CPU 2A 音声認識部 3 入力部 3d ダイヤル部 3S オートダイヤルスイッチ 4 表示部4 4a 書籍選択画面 4b ダウンロード要否画面 4c 料金表示画面 4e 書籍選択画面 5 表示駆動回路 6 ROM 6A 音声データROM 7 内部RAM 7a 表示レジスタ 7b モードデータメモリ 7c 書籍データNo.メモリ 7d 書籍データメモリ 7e メールデータメモリ 7f 送信者ID 7g ダイヤルデータメモリ 7h 計時レジスタ 7i 着信レジスタ 8 外部RAM 8a 書籍データメモリ 9 通信I/F部 10 アンテナ部 11 回転スイッチ部 12 時計部 13 音声生成部 14 音声入力部 15 音声出力部 16 送信部 20 携帯機器 21 CPU 22 操作入力部 23 着信報知部 24 内部RAM 25 ROM 26 受信部 27 音声出力部 28 イヤホン HS 書籍データ配信センター 30 ホストサーバ 31 CPU 31A RAM 32 書籍データROM 33 配信部 34 転送部 40 ネットワーク 100’ 音声再生システム(第2の実施の形態) 1’ 電子書籍装置 20’ 携帯機器 200 音声再生システム(第3の実施の形態) 50 電子書籍装置 60 ヘッドホン型書籍データ再生装置 60A イヤーパッド部 60B バンド 60C メモリカードスロット 60D メモリカード挿入口
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10L 21/06 G10L 3/00 Q H04Q 7/38 S H04N 7/173 630 H04B 7/26 109M Fターム(参考) 5C064 BA07 BB01 BC06 BC10 BC23 BC25 BD02 BD08 5D045 AA02 AB04 AB26 5E501 AA12 AB03 AC15 AC25 BA03 BA09 BA17 CA02 CA08 FA12 FA13 FA14 FA32 FB28 FB32 FB34 FB43 FB44 5K067 AA34 BB04 DD13 DD17 DD23 DD24 DD30 DD52 DD53 DD54 DD57 EE02 EE10 EE16 EE23 FF05 FF07 FF13 FF23 FF26 FF27 FF28 FF31 FF35 FF40 HH07 HH23 KK15 9A001 BB03 BB04 BB06 CC05 DZ15 HH15 HH23 JJ19 JZ25 KK62

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記憶されている書籍データに対応した書籍
    内容を表示させる電子書籍装置において、 前記書籍データに従って音声を再生する音声再生手段
    と、 外部と通話が可能な電話手段と、 前記音声再生手段により前記書籍データに従って音声を
    再生中に、前記電話手段に外部から電話のための着信が
    あるとその旨を報知するとともに、再生中の音声を停止
    するように制御する制御手段と、 を備えることを特徴とする電子書籍装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の電子書籍装置において、更
    に、 外部から配信された書籍データを受信する受信手段と、 この受信手段により受信された書籍データを前記音声再
    生手段による音声の再生のために記憶する記憶手段と、 を備えることを特徴とする電子書籍装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の電子書籍装置において、更
    に、 外部の書籍データ配信センターへ書籍データの配信を要
    求する配信要求手段と、 この配信要求手段からの要求に応じて前記書籍データ配
    信センターから配信された書籍データを受信する受信手
    段と、 この受信手段により受信された書籍データを前記音声再
    生手段による音声の再生のために記憶する記憶手段と、 を備えることを特徴とする電子書籍装置。
  4. 【請求項4】書籍データに対応した書籍内容を表示させ
    る電子書籍装置において、 外部と通話が可能な電話手段と、 この電話手段を介して、外部の書籍データ配信センター
    へ書籍データの配信を要求する配信要求手段と、 この配信要求手段からの要求に応じて前記書籍データ配
    信センターから配信された書籍データを受信する受信手
    段と、 この受信手段により受信された書籍データを記憶する記
    憶手段と、 この記憶手段により記憶された書籍データに従って音声
    を再生する音声再生手段と、 この音声再生手段による音声の再生に同期して前記表示
    中の書籍内容をスクロール表示させる制御手段と、 を備えることを特徴とする電子書籍装置。
  5. 【請求項5】請求項1または4記載の電子書籍装置にお
    いて、更に、 前記電話手段による通話の終了に応答して、停止中の音
    声の再生を再開する再開制御手段を備えることを特徴と
    する電子書籍装置。
  6. 【請求項6】携帯型電子書籍装置と音声再生装置とから
    なる音声再生システムであって、 前記携帯型電子書籍装置は、 記憶されている書籍データに対応した書籍内容を表示さ
    せる表示制御手段と、 データを前記音声再生装置へ送信する送信手段と、 前記記憶されている書籍データに従って音声を前記送信
    手段から前記音声再生装置へ送信させる第1の送信制御
    手段と、 外部と通話が可能な電話手段と、 前記電話手段に外部から電話のための着信があると、そ
    の旨を知らせるための報知指示データと再生中の音声を
    停止させるための停止指示データとを前記送信手段から
    前記音声再生装置へ送信させる第2の送信制御手段とを
    備えており、 前記音声再生装置は、 前記携帯型電子書籍装置からのデータを受信する受信手
    段と、 この受信手段により受信された音声を再生する音声再生
    手段と、 前記受信手段により受信された報知指示データに従って
    外部からの電話の着信を報知するとともに、前記受信手
    段により受信された停止指示データに従って再生中の音
    声を停止するように前記音声再生手段を制御する制御手
    段と、 を備えることを特徴とする音声再生システム。
  7. 【請求項7】携帯型電子書籍装置と音声再生装置とから
    なる音声再生システムであって、 前記携帯型電子書籍装置は、 記憶されている書籍データに対応した書籍内容を表示さ
    せる表示制御手段と、 データを前記音声再生装置へ送信する送信手段と、 前記記憶されている書籍データを前記送信手段から前記
    音声再生装置へ送信させる第1の送信制御手段と、 外部と通話が可能な電話手段と、 前記電話手段に外部から電話のための着信があると、そ
    の旨を知らせるための報知指示データと再生中の音声を
    停止させるための停止指示データとを前記送信手段から
    前記音声再生装置へ送信させる第2の送信制御手段とを
    備えており、 前記音声再生装置は、 前記携帯柄電子書籍装置からのデータを受信する受信手
    段と、 この受信手段により受信された書籍データに従って音声
    を再生する音声再生手段と、 前記受信手段により受信された報知指示データに従って
    外部からの電話の着信を報知するとともに、前記受信手
    段により受信された停止指示データに従って再生中の音
    声を停止するように前記音声再生手段を制御する制御手
    段と、 を備えることを特徴とする音声再生システム。
  8. 【請求項8】登場人物の画像、この画像が発言する文字
    データ、及びこの文字データを包む吹き出しをコマ単位
    で表示させる表示制御手段と、 この表示制御手段の制御により表示された吹き出し内の
    文字データを音声で読み上げる読上手段と、 この読上手段により吹き出し内の文字データが読上げ完
    了したら当該コマ以外の他のコマに移行するように制御
    するコマ移行制御手段と、 を備えることを特徴とする電子書籍装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載の電子書籍装置において、 前記表示制御手段は、表示している文字データのうち、
    前記読み上げ手段によって音声で読上げられている文字
    データを他の文字データと区別可能に表示させる区別表
    示制御手段を更に備えることを特徴とする電子書籍装
    置。
  10. 【請求項10】請求項8記載の電子書籍装置において、 前記登場人物の画像と前記読上手段により読み上げる音
    声のタイプとは予め対応づけて記憶されていることを特
    徴とする電子書籍装置。
  11. 【請求項11】読み上げ対象となる文字データをページ
    単位で表示させる表示制御手段と、 この表示制御手段の制御により表示された文字データを
    音声で読み上げる読上手段と、 この読上手段により文字データの読上げが完了したら、
    次のページに移行するように制御するページ移行手段
    と、 を備えることを特徴とする電子書籍装置。
  12. 【請求項12】請求項11記載の電子書籍装置におい
    て、 前記文字データを読み上げる朗読者を複数表示させる朗
    読者表示制御手段と、 この朗読者表示制御手段の制御により表示された複数の
    朗読者の中から任意の朗読者を指定する指定手段と、 この指定手段により指定された朗読者の音声にて前記文
    字データを読み上げる指定朗読者読み上げ手段と、 を備えることを特徴とする電子書籍装置。
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