JP2001308017A - p型窒化物系III−V族化合物半導体の製造方法および半導体素子の製造方法 - Google Patents
p型窒化物系III−V族化合物半導体の製造方法および半導体素子の製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 p型不純物の活性化率を向上させ、素子特性
に優れた半導体素子を作製することを可能にするp型窒
化物系III−V族化合物半導体の製造方法およびそれ
を用いた半導体素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 p型GaNよりなるp型ガイド層27,
p型AlGaN混晶よりなるp型クラッド層28および
p型GaNよりなるp側コンタクト層29を形成する
際、p型不純物を含むGaNあるいはAlGaN混晶を
所定の成長温度で成長させたのち、成長温度よりも高い
温度で加熱する。また、加熱したのち、冷却手段を用い
て冷却する。これにより、ホール濃度および移動度が高
くなり、抵抗率が低くなる。よって、p側コンタクト層
29とp側電極30との間で良好なオーミック接触を得
ることができる。また、隣接するp型半導体層同士の直
列抵抗を低減することができる。その結果、得られる半
導体レーザの動作電圧が低減する。
に優れた半導体素子を作製することを可能にするp型窒
化物系III−V族化合物半導体の製造方法およびそれ
を用いた半導体素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 p型GaNよりなるp型ガイド層27,
p型AlGaN混晶よりなるp型クラッド層28および
p型GaNよりなるp側コンタクト層29を形成する
際、p型不純物を含むGaNあるいはAlGaN混晶を
所定の成長温度で成長させたのち、成長温度よりも高い
温度で加熱する。また、加熱したのち、冷却手段を用い
て冷却する。これにより、ホール濃度および移動度が高
くなり、抵抗率が低くなる。よって、p側コンタクト層
29とp側電極30との間で良好なオーミック接触を得
ることができる。また、隣接するp型半導体層同士の直
列抵抗を低減することができる。その結果、得られる半
導体レーザの動作電圧が低減する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱によりp型不
純物の活性化を行うp型窒化物系III−V族化合物半
導体の製造方法およびそれを用いた半導体素子の製造方
法に関する。
純物の活性化を行うp型窒化物系III−V族化合物半
導体の製造方法およびそれを用いた半導体素子の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、GaN,AlGaN混晶あるいは
AlInGaN混晶などの窒化物系III−V族化合物
半導体は、可視領域から紫外領域までの発光を得ること
ができる発光素子の構成材料または電子素子の構成材料
として有望視されている。特に、この窒化物系III−
V族化合物半導体を用いた発光ダイオード(LED;Li
ght Emitting Diode)が実用化されて以来、大きな注目
を集めている。また、窒化物系III−V族化合物半導
体を用いた半導体レーザ(LD;Laser Diode )の実現
も報告されており、光ディスク装置の光源を初めとした
応用が期待されている。
AlInGaN混晶などの窒化物系III−V族化合物
半導体は、可視領域から紫外領域までの発光を得ること
ができる発光素子の構成材料または電子素子の構成材料
として有望視されている。特に、この窒化物系III−
V族化合物半導体を用いた発光ダイオード(LED;Li
ght Emitting Diode)が実用化されて以来、大きな注目
を集めている。また、窒化物系III−V族化合物半導
体を用いた半導体レーザ(LD;Laser Diode )の実現
も報告されており、光ディスク装置の光源を初めとした
応用が期待されている。
【0003】このような素子の実用化を図る際には、デ
バイスとして使用し得る程度の高品質な窒化物系III
−V族化合物半導体を作製することが重要である。特
に、光デバイスにおいては、光や電子を正孔に閉じ込め
かつ効率よく電流を流すために、高品質のp型およびn
型の窒化物系III−V族化合物半導体を作製すること
が望まれる。
バイスとして使用し得る程度の高品質な窒化物系III
−V族化合物半導体を作製することが重要である。特
に、光デバイスにおいては、光や電子を正孔に閉じ込め
かつ効率よく電流を流すために、高品質のp型およびn
型の窒化物系III−V族化合物半導体を作製すること
が望まれる。
【0004】窒化物系III−V族化合物半導体は、一
般に、有機金属気相成長(Metal Organic Chemical Vap
or Deposition ;MOCVD)法あるいは分子線エピタ
キシー(Molecular Beam Epitaxy;MBE)法などを用
いて基板の上にエピタキシャル成長させることにより作
製される。その際、n型の半導体を作製する場合には、
ケイ素(Si)などのn型不純物を添加して成長させ
る。一方、p型の半導体を作製する場合には、マグネシ
ウム(Mg)などのp型不純物を添加して成長させたの
ち、アニールなどを行って不純物を活性化させる。従
来、アニールによって不純物を活性化させる場合には、
成長温度よりも低い温度(例えば800℃以下;Applie
d Physics Letters, vol.74, No2, p.275 参照)で行っ
ていた。ちなみに、GaNおよびAlGaN混晶の成長
温度は、950℃程度である。
般に、有機金属気相成長(Metal Organic Chemical Vap
or Deposition ;MOCVD)法あるいは分子線エピタ
キシー(Molecular Beam Epitaxy;MBE)法などを用
いて基板の上にエピタキシャル成長させることにより作
製される。その際、n型の半導体を作製する場合には、
ケイ素(Si)などのn型不純物を添加して成長させ
る。一方、p型の半導体を作製する場合には、マグネシ
ウム(Mg)などのp型不純物を添加して成長させたの
ち、アニールなどを行って不純物を活性化させる。従
来、アニールによって不純物を活性化させる場合には、
成長温度よりも低い温度(例えば800℃以下;Applie
d Physics Letters, vol.74, No2, p.275 参照)で行っ
ていた。ちなみに、GaNおよびAlGaN混晶の成長
温度は、950℃程度である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、p型の
窒化物系III−V族化合物半導体を作製する場合にお
いては、所定量のp型不純物を添加して成長させても、
SIMS(Secondary Ion Mass Spectrometry ;二次イ
オン質量分析)などから求められるp型不純物の濃度と
ホール測定などから求められるキャリヤ濃度との比、す
なわち不純物の活性化率が低い(例えば数%)いう問題
があった。そのため、抵抗率が高く、素子の動作特性が
劣化してしまっていた。具体的には、例えば、隣接する
p型半導体層中の直列抵抗が大きくなってしまうことに
より、窒化物系III−V族化合物半導体とp側電極と
の間で良好なオーミック接触を得ることができないとい
う不都合が生じていた。
窒化物系III−V族化合物半導体を作製する場合にお
いては、所定量のp型不純物を添加して成長させても、
SIMS(Secondary Ion Mass Spectrometry ;二次イ
オン質量分析)などから求められるp型不純物の濃度と
ホール測定などから求められるキャリヤ濃度との比、す
なわち不純物の活性化率が低い(例えば数%)いう問題
があった。そのため、抵抗率が高く、素子の動作特性が
劣化してしまっていた。具体的には、例えば、隣接する
p型半導体層中の直列抵抗が大きくなってしまうことに
より、窒化物系III−V族化合物半導体とp側電極と
の間で良好なオーミック接触を得ることができないとい
う不都合が生じていた。
【0006】なお、特許第2540791号公報におい
ては、実質的に水素を含まない雰囲気中において400
℃以上の温度でアニールを行うことにより、低抵抗なp
型窒化物系III−V族化合物半導体が得られることが
開示されている。しかし、同公報に記載されているデー
タは、成長温度よりも低い温度でアニールした場合のも
のであり、成長温度とアニール温度との関係については
検討の余地がある。
ては、実質的に水素を含まない雰囲気中において400
℃以上の温度でアニールを行うことにより、低抵抗なp
型窒化物系III−V族化合物半導体が得られることが
開示されている。しかし、同公報に記載されているデー
タは、成長温度よりも低い温度でアニールした場合のも
のであり、成長温度とアニール温度との関係については
検討の余地がある。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、p型不純物の活性化率を向上させ、
素子特性に優れた半導体素子を作製することを可能にす
るp型窒化物系III−V族化合物半導体の製造方法お
よびそれを用いた半導体素子の製造方法を提供すること
にある。
ので、その目的は、p型不純物の活性化率を向上させ、
素子特性に優れた半導体素子を作製することを可能にす
るp型窒化物系III−V族化合物半導体の製造方法お
よびそれを用いた半導体素子の製造方法を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるp型窒化物
系III−V族化合物半導体の製造方法は、3B族元素
のうちの少なくとも1種と、5B族元素のうちの少なく
とも窒素と、p型不純物とを含有する窒化物系III−
V族化合物半導体を第1の温度で成長させる工程と、窒
化物系III−V族化合物半導体を、第1の温度よりも
高い第2の温度で加熱する工程とを含むものである。
系III−V族化合物半導体の製造方法は、3B族元素
のうちの少なくとも1種と、5B族元素のうちの少なく
とも窒素と、p型不純物とを含有する窒化物系III−
V族化合物半導体を第1の温度で成長させる工程と、窒
化物系III−V族化合物半導体を、第1の温度よりも
高い第2の温度で加熱する工程とを含むものである。
【0009】本発明による他のp型窒化物系III−V
族化合物半導体の製造方法は、3B族元素のうちの少な
くとも1種と、5B族元素のうちの少なくとも窒素と、
p型不純物とを含有する窒化物系III−V族化合物半
導体を成長させる工程と、窒化物系III−V族化合物
半導体を加熱する工程と、冷却手段を用いて窒化物系I
II−V族化合物半導体を冷却する工程とを含むもので
ある。
族化合物半導体の製造方法は、3B族元素のうちの少な
くとも1種と、5B族元素のうちの少なくとも窒素と、
p型不純物とを含有する窒化物系III−V族化合物半
導体を成長させる工程と、窒化物系III−V族化合物
半導体を加熱する工程と、冷却手段を用いて窒化物系I
II−V族化合物半導体を冷却する工程とを含むもので
ある。
【0010】本発明による半導体素子の製造方法は、3
B族元素のうちの少なくとも1種と、5B族元素のうち
の少なくとも窒素と、p型不純物とを含有するp型窒化
物系III−V族化合物半導体を形成する工程を含む半
導体素子の製造方法であって、p型窒化物系III−V
族化合物半導体を形成する工程が、3B族元素のうちの
少なくとも1種と、5B族元素のうちの少なくとも窒素
と、p型不純物とを含有する窒化物系III−V族化合
物半導体を、第1の温度で成長させる工程と、窒化物系
III−V族化合物半導体を、第1の温度よりも高い第
2の温度で加熱する工程とを含むようにしたものであ
る。
B族元素のうちの少なくとも1種と、5B族元素のうち
の少なくとも窒素と、p型不純物とを含有するp型窒化
物系III−V族化合物半導体を形成する工程を含む半
導体素子の製造方法であって、p型窒化物系III−V
族化合物半導体を形成する工程が、3B族元素のうちの
少なくとも1種と、5B族元素のうちの少なくとも窒素
と、p型不純物とを含有する窒化物系III−V族化合
物半導体を、第1の温度で成長させる工程と、窒化物系
III−V族化合物半導体を、第1の温度よりも高い第
2の温度で加熱する工程とを含むようにしたものであ
る。
【0011】本発明による他の半導体素子の製造方法
は、3B族元素のうちの少なくとも1種と、5B族元素
のうちの少なくとも窒素と、p型不純物とを含有するp
型窒化物系III−V族化合物半導体を形成する工程を
含む半導体素子の製造方法であって、p型窒化物系II
I−V族化合物半導体を形成する工程が、3B族元素群
のうちの少なくとも1種と、5B族元素のうちの少なく
とも窒素と、p型不純物とを含有する窒化物系III−
V族化合物半導体を成長させる工程と、窒化物系III
−V族化合物半導体を加熱する工程と、冷却手段を用い
て窒化物系III−V族化合物半導体を冷却する工程と
を含むようにしたものである。
は、3B族元素のうちの少なくとも1種と、5B族元素
のうちの少なくとも窒素と、p型不純物とを含有するp
型窒化物系III−V族化合物半導体を形成する工程を
含む半導体素子の製造方法であって、p型窒化物系II
I−V族化合物半導体を形成する工程が、3B族元素群
のうちの少なくとも1種と、5B族元素のうちの少なく
とも窒素と、p型不純物とを含有する窒化物系III−
V族化合物半導体を成長させる工程と、窒化物系III
−V族化合物半導体を加熱する工程と、冷却手段を用い
て窒化物系III−V族化合物半導体を冷却する工程と
を含むようにしたものである。
【0012】本発明によるp型窒化物系III−V族化
合物半導体の製造方法および本発明による半導体素子の
製造方法では、p型不純物を含む窒化物系III−V族
化合物半導体が第1の温度で成長したのち、第1の温度
よりも高い第2の温度で加熱される。
合物半導体の製造方法および本発明による半導体素子の
製造方法では、p型不純物を含む窒化物系III−V族
化合物半導体が第1の温度で成長したのち、第1の温度
よりも高い第2の温度で加熱される。
【0013】本発明による他のp型窒化物系III−V
族化合物半導体の製造方法および本発明による他の半導
体素子の製造方法では、p型不純物を含む窒化物系II
I−V族化合物半導体が成長し、加熱されたのち、冷却
手段により冷却される。
族化合物半導体の製造方法および本発明による他の半導
体素子の製造方法では、p型不純物を含む窒化物系II
I−V族化合物半導体が成長し、加熱されたのち、冷却
手段により冷却される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0015】まず、本発明の一実施の形態に係るp型窒
化物系III−V族化合物半導体の製造方法について説
明する。
化物系III−V族化合物半導体の製造方法について説
明する。
【0016】本実施の形態に係るp型窒化物系III−
V族化合物半導体の製造方法は、短周期型周期率表にお
ける3B族元素のうちの少なくとも1種と、短周期型周
期率表における5B族元素のうちの少なくとも窒素と、
p型不純物とを含むp型窒化物系III−V族化合物半
導体を製造する方法である。p型不純物としては、例え
ば、マグネシウム,亜鉛(Zn),炭素(C),ベリリ
ウム(Be),カルシウム(Ca),バリウム(B
a),およびカドミウム(Cd)からなる群のうちの少
なくとも1種(例えば、マグネシウム)を用いることが
できる。このようなp型窒化物系III−V族化合物半
導体には、例えばp型Alx Iny Ga1-x- y N(但
し、x+y=1かつx≧0,y≧0、あるいはx=0か
つy=0)の一般式で表されるp型GaN,p型In
N,p型AlN,p型AlGaN混晶,p型GaInN
混晶あるいはp型AlInGaN混晶などがある。
V族化合物半導体の製造方法は、短周期型周期率表にお
ける3B族元素のうちの少なくとも1種と、短周期型周
期率表における5B族元素のうちの少なくとも窒素と、
p型不純物とを含むp型窒化物系III−V族化合物半
導体を製造する方法である。p型不純物としては、例え
ば、マグネシウム,亜鉛(Zn),炭素(C),ベリリ
ウム(Be),カルシウム(Ca),バリウム(B
a),およびカドミウム(Cd)からなる群のうちの少
なくとも1種(例えば、マグネシウム)を用いることが
できる。このようなp型窒化物系III−V族化合物半
導体には、例えばp型Alx Iny Ga1-x- y N(但
し、x+y=1かつx≧0,y≧0、あるいはx=0か
つy=0)の一般式で表されるp型GaN,p型In
N,p型AlN,p型AlGaN混晶,p型GaInN
混晶あるいはp型AlInGaN混晶などがある。
【0017】本実施の形態では、まず、例えばサファイ
ア(Al2 O3 )よりなる基板を用意し、この基板の例
えばc面に、3B族元素のうちの少なくとも1種と、5
B族元素のうちの少なくとも窒素と、p型不純物として
の例えばマグネシウムとを含む窒化物系III−V族化
合物半導体を成長させる。
ア(Al2 O3 )よりなる基板を用意し、この基板の例
えばc面に、3B族元素のうちの少なくとも1種と、5
B族元素のうちの少なくとも窒素と、p型不純物として
の例えばマグネシウムとを含む窒化物系III−V族化
合物半導体を成長させる。
【0018】その際、例えばMOCVD法により成長さ
せる場合には、MOCVD装置の反応管の内部に配置さ
れた基板を所定の温度(成長温度)に加熱し、その温度
を保持しつつ、窒化物系III−V族化合物半導体を構
成する各元素の原料ガスをMOCVD装置の反応管の内
部に供給して基板の上に成長させる。窒化物系III−
V族化合物半導体としてGaNやAlGaN混晶などの
インジウムを含まないものを成長させる場合には、基板
を例えば900〜1100℃程度に加熱する。また、I
nN,GaInN混晶あるいはAlInGaN混晶など
のインジウムを含むものを成長させる場合には、Inの
取り込みを促進するために基板を例えば700〜900
℃程度に加熱する。なお、このとき、p型不純物の活性
化率は、極めて低い値となっている。すなわち、キャリ
ヤ(ここでは、正孔(ホール))の濃度が極めて低くな
っている。
せる場合には、MOCVD装置の反応管の内部に配置さ
れた基板を所定の温度(成長温度)に加熱し、その温度
を保持しつつ、窒化物系III−V族化合物半導体を構
成する各元素の原料ガスをMOCVD装置の反応管の内
部に供給して基板の上に成長させる。窒化物系III−
V族化合物半導体としてGaNやAlGaN混晶などの
インジウムを含まないものを成長させる場合には、基板
を例えば900〜1100℃程度に加熱する。また、I
nN,GaInN混晶あるいはAlInGaN混晶など
のインジウムを含むものを成長させる場合には、Inの
取り込みを促進するために基板を例えば700〜900
℃程度に加熱する。なお、このとき、p型不純物の活性
化率は、極めて低い値となっている。すなわち、キャリ
ヤ(ここでは、正孔(ホール))の濃度が極めて低くな
っている。
【0019】ちなみに、MOCVDを行う際のガリウム
の原料ガスとしては例えばトリメチルガリウム((CH
3 )3 Ga)を用い、アルミニウムの原料ガスとしては
例えばトリメチルアルミニウム((CH3 )3 Al)を
用い、インジウムの原料ガスとしては例えばトリメチル
インジウム((CH3 )3 In)を用い、窒素の原料ガ
スとしては例えばアンモニア(NH3 )を用いる。ま
た、マグネシウムの原料ガスとしては例えばビス=シク
ロペンタジエニルマグネシウム((C5 H5 )2Mg)
を用いる。
の原料ガスとしては例えばトリメチルガリウム((CH
3 )3 Ga)を用い、アルミニウムの原料ガスとしては
例えばトリメチルアルミニウム((CH3 )3 Al)を
用い、インジウムの原料ガスとしては例えばトリメチル
インジウム((CH3 )3 In)を用い、窒素の原料ガ
スとしては例えばアンモニア(NH3 )を用いる。ま
た、マグネシウムの原料ガスとしては例えばビス=シク
ロペンタジエニルマグネシウム((C5 H5 )2Mg)
を用いる。
【0020】次いで、得られた窒化物系III−V族化
合物半導体を成長温度よりも高い温度で加熱(アニー
ル)する(加熱工程)。これにより、p型不純物が活性
化する。このとき、加熱温度は成長温度よりも150℃
以下の範囲内で高いことが好ましい。この範囲内におい
てより効果的に活性化するからである。ここでは、成長
温度よりも高い温度で加熱するので、成長温度よりも低
い温度で加熱する場合に比べて、ホール濃度および移動
度が高くなる。また、抵抗率が低くなる。
合物半導体を成長温度よりも高い温度で加熱(アニー
ル)する(加熱工程)。これにより、p型不純物が活性
化する。このとき、加熱温度は成長温度よりも150℃
以下の範囲内で高いことが好ましい。この範囲内におい
てより効果的に活性化するからである。ここでは、成長
温度よりも高い温度で加熱するので、成長温度よりも低
い温度で加熱する場合に比べて、ホール濃度および移動
度が高くなる。また、抵抗率が低くなる。
【0021】この加熱工程では、加熱時間を必要以上に
長くすると、表面から窒素の脱離が起こって空孔が生
じ、この空孔がドナーとして作用してホールを補償する
ことによりホール濃度が低くなるおそれがある。よっ
て、加熱は適宜の時間だけ行うことが好ましい。そのた
め、昇温速度を、オーバーシュートを起こさない範囲で
出来るだけ大きくし、素早く所定の設定温度に到達させ
ることが好ましい。また、上述した窒素の脱離による窒
化物系III−V族化合物半導体中の窒素不足を補うた
めに、窒素ガス(N2 )を含む雰囲気中において行うこ
とが好ましい。なお、この加熱工程では、例えばランプ
加熱を行えば、抵抗加熱などを行う場合に比べて非常に
短時間で1000℃付近の高温まで昇温することができ
る。
長くすると、表面から窒素の脱離が起こって空孔が生
じ、この空孔がドナーとして作用してホールを補償する
ことによりホール濃度が低くなるおそれがある。よっ
て、加熱は適宜の時間だけ行うことが好ましい。そのた
め、昇温速度を、オーバーシュートを起こさない範囲で
出来るだけ大きくし、素早く所定の設定温度に到達させ
ることが好ましい。また、上述した窒素の脱離による窒
化物系III−V族化合物半導体中の窒素不足を補うた
めに、窒素ガス(N2 )を含む雰囲気中において行うこ
とが好ましい。なお、この加熱工程では、例えばランプ
加熱を行えば、抵抗加熱などを行う場合に比べて非常に
短時間で1000℃付近の高温まで昇温することができ
る。
【0022】続いて、基板の上に成長した窒化物系II
I−V族化合物半導体を冷却手段を用いて冷却する。こ
れにより、放冷(自然冷却)する場合よりもp型不純物
のキャリア濃度および移動度が高いp型窒化物系III
−V族化合物半導体が得られる。また、放冷して得られ
るp型窒化物系III−V族化合物半導体よりも抵抗率
が低い半導体が得られる。冷却手段としては、例えば、
冷却用ガスを吹き付けて急冷する方法が挙げられる。ア
ニールをランプ加熱アニール炉を用いたランプ加熱によ
り行う場合には、例えば、図1に示したように、載置台
11の上に基板21が載置された状態で、図示しない配
管から供給される冷却用ガスGを、載置台11の例えば
上側および下側にそれぞれ設けられたノズル12,13
を介して載置台11に向けて吹き付けるようにする。な
お、載置台11の下側からも冷却用ガスGを吹き付ける
のは、載置台11は通常カーボン(C)あるいは炭化ケ
イ素(SiC)などの熱容量の大きい材料により構成さ
れているので、載置台11についても冷却する必要があ
るからである。
I−V族化合物半導体を冷却手段を用いて冷却する。こ
れにより、放冷(自然冷却)する場合よりもp型不純物
のキャリア濃度および移動度が高いp型窒化物系III
−V族化合物半導体が得られる。また、放冷して得られ
るp型窒化物系III−V族化合物半導体よりも抵抗率
が低い半導体が得られる。冷却手段としては、例えば、
冷却用ガスを吹き付けて急冷する方法が挙げられる。ア
ニールをランプ加熱アニール炉を用いたランプ加熱によ
り行う場合には、例えば、図1に示したように、載置台
11の上に基板21が載置された状態で、図示しない配
管から供給される冷却用ガスGを、載置台11の例えば
上側および下側にそれぞれ設けられたノズル12,13
を介して載置台11に向けて吹き付けるようにする。な
お、載置台11の下側からも冷却用ガスGを吹き付ける
のは、載置台11は通常カーボン(C)あるいは炭化ケ
イ素(SiC)などの熱容量の大きい材料により構成さ
れているので、載置台11についても冷却する必要があ
るからである。
【0023】冷却用ガスGとしては、例えば窒素ガスを
用いることができる。冷却用ガスGに窒素を用いれば、
窒素の脱離による窒化物系III−V族化合物半導体中
の窒素不足を補うこともできる。なお、その場合には、
上述した加熱工程において使用する窒素ガスを供給する
ための配管とは別系統の配管からガスを供給するように
してもよいし、同一の配管から加熱工程時よりも大量の
ガスを供給するようにしてもよい。冷却用ガスGとして
は、また、ヘリウムガス(He)やアルゴンガス(A
r)などの希ガスを用いることもできる。
用いることができる。冷却用ガスGに窒素を用いれば、
窒素の脱離による窒化物系III−V族化合物半導体中
の窒素不足を補うこともできる。なお、その場合には、
上述した加熱工程において使用する窒素ガスを供給する
ための配管とは別系統の配管からガスを供給するように
してもよいし、同一の配管から加熱工程時よりも大量の
ガスを供給するようにしてもよい。冷却用ガスGとして
は、また、ヘリウムガス(He)やアルゴンガス(A
r)などの希ガスを用いることもできる。
【0024】次に、上述したp型窒化物系III−V族
化合物半導体の製造方法を用いた半導体素子の製造方法
について説明する。なお、図2は、本実施の形態に係る
半導体素子の製造方法を用いて製造する半導体素子とし
ての半導体レーザの断面構成を表すものである。
化合物半導体の製造方法を用いた半導体素子の製造方法
について説明する。なお、図2は、本実施の形態に係る
半導体素子の製造方法を用いて製造する半導体素子とし
ての半導体レーザの断面構成を表すものである。
【0025】図2に示したように、まず、例えば、3B
族元素のうちの所定の元素の原料である有機金属、窒素
の原料であるアンモニア、p型不純物として添加するマ
グネシウムの原料である有機金属およびn型不純物とし
て添加するケイ素 (Si)の原料であるモノシラン
(SiH4 )をそれぞれ用意する。次いで、例えば、サ
ファイアよりなる基板21を図示しないMOCVD装置
内に配置し、MOCVD法により基板21のc面にGa
Nよりなるバッファ層22を形成する。
族元素のうちの所定の元素の原料である有機金属、窒素
の原料であるアンモニア、p型不純物として添加するマ
グネシウムの原料である有機金属およびn型不純物とし
て添加するケイ素 (Si)の原料であるモノシラン
(SiH4 )をそれぞれ用意する。次いで、例えば、サ
ファイアよりなる基板21を図示しないMOCVD装置
内に配置し、MOCVD法により基板21のc面にGa
Nよりなるバッファ層22を形成する。
【0026】続いて、バッファ層22の上に、n型窒化
物系III−V族化合物半導体層である各層をそれぞれ
成長させる。すなわち、例えば、ケイ素を添加したn型
GaNよりなるn側コンタクト層23,ケイ素を添加し
たn型AlGaN混晶よりなるn型クラッド層24,ケ
イ素を添加したn型GaNよりなるn型ガイド層25を
順次成長させる。そののち、n型窒化物系III−V族
化合物半導体層の上に、例えば組成の異なるGax In
1-x N(但し、x≧0)混晶層を積層した多重量子井戸
構造を有する活性層26を成長させる。
物系III−V族化合物半導体層である各層をそれぞれ
成長させる。すなわち、例えば、ケイ素を添加したn型
GaNよりなるn側コンタクト層23,ケイ素を添加し
たn型AlGaN混晶よりなるn型クラッド層24,ケ
イ素を添加したn型GaNよりなるn型ガイド層25を
順次成長させる。そののち、n型窒化物系III−V族
化合物半導体層の上に、例えば組成の異なるGax In
1-x N(但し、x≧0)混晶層を積層した多重量子井戸
構造を有する活性層26を成長させる。
【0027】活性層26を成長させたのち、活性層26
の上に、p型窒化物系III−V族化合物半導体層であ
る各層をそれぞれ成長させる。すなわち、例えば、マグ
ネシウムを添加したGaNよりなるp型ガイド層27,
マグネシウムを添加したAlGaN混晶よりなるp型ク
ラッド層28およびマグネシウムを添加したGaNより
なるp側コンタクト層29を順次成長させる。各層を形
成する際、基板21の温度を例えば1000℃程度にそ
れぞれ調節する。なお、このとき、p型ガイド層27,
p型クラッド層28およびp側コンタクト層29におい
ては、p型不純物の活性化率が極めて低くなっている。
の上に、p型窒化物系III−V族化合物半導体層であ
る各層をそれぞれ成長させる。すなわち、例えば、マグ
ネシウムを添加したGaNよりなるp型ガイド層27,
マグネシウムを添加したAlGaN混晶よりなるp型ク
ラッド層28およびマグネシウムを添加したGaNより
なるp側コンタクト層29を順次成長させる。各層を形
成する際、基板21の温度を例えば1000℃程度にそ
れぞれ調節する。なお、このとき、p型ガイド層27,
p型クラッド層28およびp側コンタクト層29におい
ては、p型不純物の活性化率が極めて低くなっている。
【0028】そののち、p型ガイド層27,p型クラッ
ド層28およびp側コンタクト層29の各層を成長させ
た際のいずれの基板21の温度よりも高い温度で加熱
し、これらの各層に含まれるp型不純物を活性化させ
る。続いて、例えば先のp型窒化物系III−V族化合
物半導体の製造方法において説明した方法と同様の方法
によりp型窒化物系III−V族化合物半導体層を冷却
する。
ド層28およびp側コンタクト層29の各層を成長させ
た際のいずれの基板21の温度よりも高い温度で加熱
し、これらの各層に含まれるp型不純物を活性化させ
る。続いて、例えば先のp型窒化物系III−V族化合
物半導体の製造方法において説明した方法と同様の方法
によりp型窒化物系III−V族化合物半導体層を冷却
する。
【0029】なお、上述した方法以外に、p型ガイド層
27を所定の成長温度で成長させた後にこの成長温度よ
りも高い温度でp型ガイド層27を加熱し、p型クラッ
ド層28を所定の成長温度で成長させた後にこの成長温
度よりも高い温度でp型クラッド層28を加熱し、更に
p側コンタクト層29を所定の成長温度で成長させた後
にこの成長温度よりも高い温度でp側コンタクト層29
を加熱することにより、これらの各層に含まれるp型不
純物を活性化させることも可能である。
27を所定の成長温度で成長させた後にこの成長温度よ
りも高い温度でp型ガイド層27を加熱し、p型クラッ
ド層28を所定の成長温度で成長させた後にこの成長温
度よりも高い温度でp型クラッド層28を加熱し、更に
p側コンタクト層29を所定の成長温度で成長させた後
にこの成長温度よりも高い温度でp側コンタクト層29
を加熱することにより、これらの各層に含まれるp型不
純物を活性化させることも可能である。
【0030】更に、p型コンタクト層29の上に、後述
するn側電極31の形成位置に対応してストライプ形状
の図示しないレジストパターンを形成する。そののち、
このレジストパターンをマスクとして例えばRIE(Re
active Ion etching;反応性イオンエッチング)法によ
り、p型コンタクト層29,p型クラッド層28,p型
ガイド層27,活性層26,n型ガイド層25およびn
型クラッド層24を順次選択的に除去し、n側コンタク
ト層23を露出させる。次いで、図示しないレジストパ
ターンを除去し、p側コンタクト層29の上に、例え
ば、パラジウム(Pd)層,白金(Pt)層および金
(Au)層を順次蒸着し、p側電極30を形成する。ま
た、露出させたn側コンタクト層23の上、例えば、チ
タン(Ti)層,アルミニウム層,白金層および金層を
順次蒸着してn側電極31を形成する。そののち、加熱
処理を行いn側電極31を合金化する。これにより、図
2に示した半導体レーザが完成する。
するn側電極31の形成位置に対応してストライプ形状
の図示しないレジストパターンを形成する。そののち、
このレジストパターンをマスクとして例えばRIE(Re
active Ion etching;反応性イオンエッチング)法によ
り、p型コンタクト層29,p型クラッド層28,p型
ガイド層27,活性層26,n型ガイド層25およびn
型クラッド層24を順次選択的に除去し、n側コンタク
ト層23を露出させる。次いで、図示しないレジストパ
ターンを除去し、p側コンタクト層29の上に、例え
ば、パラジウム(Pd)層,白金(Pt)層および金
(Au)層を順次蒸着し、p側電極30を形成する。ま
た、露出させたn側コンタクト層23の上、例えば、チ
タン(Ti)層,アルミニウム層,白金層および金層を
順次蒸着してn側電極31を形成する。そののち、加熱
処理を行いn側電極31を合金化する。これにより、図
2に示した半導体レーザが完成する。
【0031】このように本実施の形態に係るp型窒化物
系III−V族化合物半導体の製造方法によれば、p型
不純物を含む窒化物系III−V族化合物半導体を所定
の成長温度で成長させたのち、成長温度よりも高い温度
で加熱するようにしたので、成長温度よりも低い温度で
加熱する場合に比べてp型不純物の活性化率を向上させ
ることができる。すなわち、p型窒化物系III−V族
化合物半導体におけるホール濃度および移動度を高める
ことができる。また、抵抗率を低減することができる。
よって、このp型窒化物系III−V族化合物半導体の
製造方法を用いて半導体素子(ここでは、半導体レー
ザ)を作製すれば、p側コンタクト層29とp側電極3
0との間で良好なオーミック接触を得ることができる。
また、p型クラッド層28とp側コンタクト層29との
間などの隣接するp型半導体層同士の直列抵抗を低減す
ることができる。その結果、得られる半導体レーザの動
作電圧の低減化を図ることができる。
系III−V族化合物半導体の製造方法によれば、p型
不純物を含む窒化物系III−V族化合物半導体を所定
の成長温度で成長させたのち、成長温度よりも高い温度
で加熱するようにしたので、成長温度よりも低い温度で
加熱する場合に比べてp型不純物の活性化率を向上させ
ることができる。すなわち、p型窒化物系III−V族
化合物半導体におけるホール濃度および移動度を高める
ことができる。また、抵抗率を低減することができる。
よって、このp型窒化物系III−V族化合物半導体の
製造方法を用いて半導体素子(ここでは、半導体レー
ザ)を作製すれば、p側コンタクト層29とp側電極3
0との間で良好なオーミック接触を得ることができる。
また、p型クラッド層28とp側コンタクト層29との
間などの隣接するp型半導体層同士の直列抵抗を低減す
ることができる。その結果、得られる半導体レーザの動
作電圧の低減化を図ることができる。
【0032】更に、加熱工程において短時間の加熱する
だけであってもp型不純物の活性化率を向上させること
ができる。よって、製造コストの低減化を図ることがで
きる。
だけであってもp型不純物の活性化率を向上させること
ができる。よって、製造コストの低減化を図ることがで
きる。
【0033】加えて、冷却手段を用いて冷却するように
したので、放冷する場合に比べてp型不純物の活性化率
を向上させることができる。従って、この点によっても
上述した理由と同様の理由により半導体レーザの動作電
圧の低減化を図ることができる。
したので、放冷する場合に比べてp型不純物の活性化率
を向上させることができる。従って、この点によっても
上述した理由と同様の理由により半導体レーザの動作電
圧の低減化を図ることができる。
【0034】
【実施例】更に、本発明の具体的な実施例について詳細
に説明する。
に説明する。
【0035】(実施例1〜7)まず、サファイアよりな
る基板を用意し、この基板の上に、加圧型MOCVD炉
を用いてp型不純物としてマグネシウムを添加したp型
GaNを990度の成長温度で約1μm成長させたの
ち、ランプ加熱アニール炉を用いて窒素を含む雰囲気
(窒素ガスの流量;4ml/min(4sccm))中
で加熱した。その際、実施例1〜7でアニール温度(加
熱温度)およびアニール時間(加熱時間)を表1に示し
たようにそれぞれ変化させた。次いで、得られた実施例
1〜7の各p型GaN層について、ホール測定を行い、
抵抗率,ホール濃度および移動度をそれぞれ求めた。
る基板を用意し、この基板の上に、加圧型MOCVD炉
を用いてp型不純物としてマグネシウムを添加したp型
GaNを990度の成長温度で約1μm成長させたの
ち、ランプ加熱アニール炉を用いて窒素を含む雰囲気
(窒素ガスの流量;4ml/min(4sccm))中
で加熱した。その際、実施例1〜7でアニール温度(加
熱温度)およびアニール時間(加熱時間)を表1に示し
たようにそれぞれ変化させた。次いで、得られた実施例
1〜7の各p型GaN層について、ホール測定を行い、
抵抗率,ホール濃度および移動度をそれぞれ求めた。
【0036】
【表1】
【0037】図3は、実施例3においてマグネシウムを
含むGaNを成長させた後に加熱を行った際の、基板の
温度の経時変化を表すものである。なお、図3におい
て、縦軸は基板の温度(単位;℃)を示し、横軸は加熱
開始後の時間(単位;秒)を示している。図3から分か
るように、実施例3では、室温から300℃まで一定の
速度で昇温させ、300℃で一旦保持して脱水処理およ
び脱ガス処理を行ったのち、約13℃/secの一定速
度で1050℃まで昇温させ、この温度で10秒間保持
した。
含むGaNを成長させた後に加熱を行った際の、基板の
温度の経時変化を表すものである。なお、図3におい
て、縦軸は基板の温度(単位;℃)を示し、横軸は加熱
開始後の時間(単位;秒)を示している。図3から分か
るように、実施例3では、室温から300℃まで一定の
速度で昇温させ、300℃で一旦保持して脱水処理およ
び脱ガス処理を行ったのち、約13℃/secの一定速
度で1050℃まで昇温させ、この温度で10秒間保持
した。
【0038】なお、実施例1〜7に対する比較例1とし
て、800℃で10分間p型GaNを加熱したことを除
き、他は実施例1〜7と同様にしてp型GaN層を作製
した。また、実施例1〜7に対する比較例2として、9
00℃で2分間p型GaNを加熱したことを除き、他は
実施例1〜7と同様にしてp型GaN層を作製した。比
較例1,2についても、実施例1〜7と同様にして、抵
抗率,ホール濃度および移動度をそれぞれ求めた。
て、800℃で10分間p型GaNを加熱したことを除
き、他は実施例1〜7と同様にしてp型GaN層を作製
した。また、実施例1〜7に対する比較例2として、9
00℃で2分間p型GaNを加熱したことを除き、他は
実施例1〜7と同様にしてp型GaN層を作製した。比
較例1,2についても、実施例1〜7と同様にして、抵
抗率,ホール濃度および移動度をそれぞれ求めた。
【0039】図4は、比較例1においてマグネシウムを
含むGaNを成長させた後に加熱を行った際の、基板の
温度の経時変化を表すものである。このように、比較例
1では、室温から300℃まで一定の速度で昇温したの
ち、設定温度(ここでは、800℃)からのオーバーシ
ュートを避けるために、750℃まで昇温してこの温度
で一旦保持し、更に800℃まで昇温した。
含むGaNを成長させた後に加熱を行った際の、基板の
温度の経時変化を表すものである。このように、比較例
1では、室温から300℃まで一定の速度で昇温したの
ち、設定温度(ここでは、800℃)からのオーバーシ
ュートを避けるために、750℃まで昇温してこの温度
で一旦保持し、更に800℃まで昇温した。
【0040】図5は、実施例1〜7および比較例1,2
における、p型GaN層の抵抗率を表すものである。な
お、縦軸は抵抗値(単位;Ω・cm)を示し、横軸は加
熱温度(単位;℃)を示している。図5から分かるよう
に、実施例1〜7の各抵抗率は、比較例1,2の抵抗率
よりも低かった。すなわち、成長温度以上の温度で加熱
すれば、p型GaNの抵抗率が低くなることが分かっ
た。
における、p型GaN層の抵抗率を表すものである。な
お、縦軸は抵抗値(単位;Ω・cm)を示し、横軸は加
熱温度(単位;℃)を示している。図5から分かるよう
に、実施例1〜7の各抵抗率は、比較例1,2の抵抗率
よりも低かった。すなわち、成長温度以上の温度で加熱
すれば、p型GaNの抵抗率が低くなることが分かっ
た。
【0041】図6は、実施例1〜7および比較例1,2
における、p型GaN層のホール濃度表すものである。
なお、縦軸はホール濃度(単位;cm-3)を示し、横軸
は加熱温度(単位;℃)を示している。図6から分かる
ように、実施例1〜7の各ホール濃度は、比較例1,2
のホール濃度よりも高かった。すなわち、成長温度以上
の温度で加熱すれば、p型GaNのホール濃度が高くな
ることが分かった。また、実施例5および比較例1の結
果より、同一時間加熱した場合、成長温度以上の温度で
加熱した方がホール濃度が高くなることが分かった。
における、p型GaN層のホール濃度表すものである。
なお、縦軸はホール濃度(単位;cm-3)を示し、横軸
は加熱温度(単位;℃)を示している。図6から分かる
ように、実施例1〜7の各ホール濃度は、比較例1,2
のホール濃度よりも高かった。すなわち、成長温度以上
の温度で加熱すれば、p型GaNのホール濃度が高くな
ることが分かった。また、実施例5および比較例1の結
果より、同一時間加熱した場合、成長温度以上の温度で
加熱した方がホール濃度が高くなることが分かった。
【0042】図7は、実施例1〜7および比較例1,2
における、p型GaN層の移動度を表すものである。な
お、縦軸は移動度(単位;cm2 /V・sec)を示
し、横軸は加熱温度(単位;℃)を示している。図7か
ら分かるように、実施例1〜7の各移動度は、比較例
1,2の移動度よりも高かった。すなわち、成長温度以
上の温度で加熱すれば、p型GaNの移動度が高くなる
ことが分かった。
における、p型GaN層の移動度を表すものである。な
お、縦軸は移動度(単位;cm2 /V・sec)を示
し、横軸は加熱温度(単位;℃)を示している。図7か
ら分かるように、実施例1〜7の各移動度は、比較例
1,2の移動度よりも高かった。すなわち、成長温度以
上の温度で加熱すれば、p型GaNの移動度が高くなる
ことが分かった。
【0043】なお、図5〜図7には示していないが、加
熱時間を種々変化させて800℃で加熱した場合につい
ても、各p型GaN層について抵抗率,ホール濃度およ
び移動度をそれぞれ測定したところ、いずれの値につい
ても加熱時間による改善は見られなかった。
熱時間を種々変化させて800℃で加熱した場合につい
ても、各p型GaN層について抵抗率,ホール濃度およ
び移動度をそれぞれ測定したところ、いずれの値につい
ても加熱時間による改善は見られなかった。
【0044】以上の結果から、マグネシウムを添加した
GaNを成長させたのち、成長温度よりも高い温度で加
熱すれば、p型GaNのホール濃度および移動度が高く
なると共に、抵抗率が低くなり、p型不純物の活性化率
が向上することが確認された。
GaNを成長させたのち、成長温度よりも高い温度で加
熱すれば、p型GaNのホール濃度および移動度が高く
なると共に、抵抗率が低くなり、p型不純物の活性化率
が向上することが確認された。
【0045】(実施例8)基板の上に、p型不純物とし
てマグネシウムを添加したp型Al0.06Ga0.94N混晶
を成長させたのち、1050℃で加熱したことを除き、
他は実施例1〜7と同様にしてp型AlGaN混晶層を
作製した。なお、実施例8に対する比較例3として、8
00℃でp型Al0.06Ga0.94N混晶を加熱したことを
除き、他は実施例8と同様にしてp型AlGaN混晶層
を作製した。実施例8および比較例3についても、実施
例1〜7と同様にして、抵抗率,ホール濃度および移動
度をそれぞれ求めた。得られた結果を表2に示す。
てマグネシウムを添加したp型Al0.06Ga0.94N混晶
を成長させたのち、1050℃で加熱したことを除き、
他は実施例1〜7と同様にしてp型AlGaN混晶層を
作製した。なお、実施例8に対する比較例3として、8
00℃でp型Al0.06Ga0.94N混晶を加熱したことを
除き、他は実施例8と同様にしてp型AlGaN混晶層
を作製した。実施例8および比較例3についても、実施
例1〜7と同様にして、抵抗率,ホール濃度および移動
度をそれぞれ求めた。得られた結果を表2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】表2から分かるように、p型AlGaN混
晶についても、p型GaNと同様に、マグネシウムを添
加したAlGaN混晶を成長させたのち、成長温度より
も高い温度で加熱すれば、p型AlGaN混晶のホール
濃度および移動度が高くなることが確認された。また、
抵抗率が2/3程度にまで低くなることが確認された。
なお、比較例3と同様の方法により得られる厚さ1μm
のp型Al0.06Ga0. 94N混晶を上述した半導体レーザ
のp型クラッド層28(図2)に用いる場合、p側電極
30の大きさ(いわゆるレーザストライプの大きさ)を
5μm×1mmと仮定すると、p型窒化物系III−V
族化合物半導体層の直列抵抗は9Ωとなり、動作電流
0.2Aでの電圧降下は1.8Vと大きくなってしま
う。
晶についても、p型GaNと同様に、マグネシウムを添
加したAlGaN混晶を成長させたのち、成長温度より
も高い温度で加熱すれば、p型AlGaN混晶のホール
濃度および移動度が高くなることが確認された。また、
抵抗率が2/3程度にまで低くなることが確認された。
なお、比較例3と同様の方法により得られる厚さ1μm
のp型Al0.06Ga0. 94N混晶を上述した半導体レーザ
のp型クラッド層28(図2)に用いる場合、p側電極
30の大きさ(いわゆるレーザストライプの大きさ)を
5μm×1mmと仮定すると、p型窒化物系III−V
族化合物半導体層の直列抵抗は9Ωとなり、動作電流
0.2Aでの電圧降下は1.8Vと大きくなってしま
う。
【0048】(実施例9)実施例9として、ランプ加熱
アニール炉を用いて950℃で2分間加熱したのち、更
に60ml/min(60sccm)の流量で冷却用の
窒素ガスを吹き付けて冷却したことを除き、他は実施例
1〜7と同様にしてp型GaN層を作製した。また、実
施例9に対する比較例4として、冷却工程を行わず、自
然冷却したことを除き、他は実施例9と同様にしてp型
GaN層を作製した。なお、実施例9では、1000℃
付近から800℃付近にかけて、比較例4の約1.2倍
の速さで基板が冷却された。実施例9および比較例4に
ついても、実施例1〜7と同様にして、抵抗率,ホール
濃度および移動度をそれぞれ求めた。得られた結果を表
3に示す。
アニール炉を用いて950℃で2分間加熱したのち、更
に60ml/min(60sccm)の流量で冷却用の
窒素ガスを吹き付けて冷却したことを除き、他は実施例
1〜7と同様にしてp型GaN層を作製した。また、実
施例9に対する比較例4として、冷却工程を行わず、自
然冷却したことを除き、他は実施例9と同様にしてp型
GaN層を作製した。なお、実施例9では、1000℃
付近から800℃付近にかけて、比較例4の約1.2倍
の速さで基板が冷却された。実施例9および比較例4に
ついても、実施例1〜7と同様にして、抵抗率,ホール
濃度および移動度をそれぞれ求めた。得られた結果を表
3に示す。
【0049】
【表3】
【0050】表3から分かるように、実施例9では比較
例4よりも、抵抗率については4割程度にまで減少して
おり、ホール濃度については2割程度高かった。また、
移動度については2倍程度高かった。すなわち、アニー
ル後に冷却工程を経ることにより、p型GaNのホール
濃度および移動度が高くなると共に、抵抗率が低くな
り、p型不純物の活性化率が向上することが確認され
た。
例4よりも、抵抗率については4割程度にまで減少して
おり、ホール濃度については2割程度高かった。また、
移動度については2倍程度高かった。すなわち、アニー
ル後に冷却工程を経ることにより、p型GaNのホール
濃度および移動度が高くなると共に、抵抗率が低くな
り、p型不純物の活性化率が向上することが確認され
た。
【0051】なお、ここでは具体的には説明しないが、
p型不純物としてマグネシウム以外の不純物を用いた場
合についても、同様の結果が得られる。また、3B族元
素のうちの少なくとも1種と、5B族元素のうちの少な
くとも窒素と、p型不純物とを含有する他のp型窒化物
系III−V族化合物半導体を形成する場合について
も、同様の結果が得られる。
p型不純物としてマグネシウム以外の不純物を用いた場
合についても、同様の結果が得られる。また、3B族元
素のうちの少なくとも1種と、5B族元素のうちの少な
くとも窒素と、p型不純物とを含有する他のp型窒化物
系III−V族化合物半導体を形成する場合について
も、同様の結果が得られる。
【0052】以上、実施の形態よび実施例を挙げて本発
明を説明したが、本発明は上記実施の形態および各実施
例に限定されるものではなく、種々変形可能である。例
えば、上記実施の形態では、MOCVD法によりp型窒
化物系III−V族化合物半導体を形成する場合につい
て説明したが、MBE法やハイドライド気相成長法など
の他の方法により形成するようにしてもよい。なお、ハ
イドライド気相成長法とは、ハロゲンが輸送または反応
に寄与する気相成長法のことをいう。
明を説明したが、本発明は上記実施の形態および各実施
例に限定されるものではなく、種々変形可能である。例
えば、上記実施の形態では、MOCVD法によりp型窒
化物系III−V族化合物半導体を形成する場合につい
て説明したが、MBE法やハイドライド気相成長法など
の他の方法により形成するようにしてもよい。なお、ハ
イドライド気相成長法とは、ハロゲンが輸送または反応
に寄与する気相成長法のことをいう。
【0053】また、上記実施の形態では、冷却手段とし
て、冷却用ガスを吹き付けて急冷する方法を具体例に挙
げて説明したが、他の冷却手段を適用することも可能で
ある。例えば、加熱工程ののち、p型窒化物系III−
V族化合物半導体が成長した基板を空冷または水冷され
た冷却部へ移送して強制的に冷却する方法などにより冷
却するようにしてもよい。
て、冷却用ガスを吹き付けて急冷する方法を具体例に挙
げて説明したが、他の冷却手段を適用することも可能で
ある。例えば、加熱工程ののち、p型窒化物系III−
V族化合物半導体が成長した基板を空冷または水冷され
た冷却部へ移送して強制的に冷却する方法などにより冷
却するようにしてもよい。
【0054】更に、上記実施の形態では、p型不純物を
含む窒化物系III−V族化合物半導体を成長温度より
も高い温度で加熱した後に冷却する場合について説明し
たが、実施例9にも示したように、p型不純物を含む窒
化物系III−V族化合物半導体を成長温度よりも低い
温度で加熱した後に冷却した場合においても本発明の効
果が得られる。
含む窒化物系III−V族化合物半導体を成長温度より
も高い温度で加熱した後に冷却する場合について説明し
たが、実施例9にも示したように、p型不純物を含む窒
化物系III−V族化合物半導体を成長温度よりも低い
温度で加熱した後に冷却した場合においても本発明の効
果が得られる。
【0055】加えて、上記実施の形態では、半導体素子
の製造方法として半導体レーザの製造方法を具体例に挙
げて説明したが、本発明は、発光ダイオードあるいは電
界効果トランジスタなどの他の半導体素子を製造する場
合についても適用することができる。
の製造方法として半導体レーザの製造方法を具体例に挙
げて説明したが、本発明は、発光ダイオードあるいは電
界効果トランジスタなどの他の半導体素子を製造する場
合についても適用することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように請求項1ないし請求
項5のいずれか1項に記載のp型窒化物系III−V族
化合物半導体の製造方法によれば、p型不純物を含有す
る窒化物系III−V族化合物半導体を第1の温度で成
長させたのち、第1の温度よりも高い第2の温度で加熱
するようにしたので、p型不純物の活性化率を向上させ
ることができる。よって、得られるp型窒化物系III
−V族化合物半導体のホール濃度および移動度を高くす
ることができ、抵抗率を低減することができる。
項5のいずれか1項に記載のp型窒化物系III−V族
化合物半導体の製造方法によれば、p型不純物を含有す
る窒化物系III−V族化合物半導体を第1の温度で成
長させたのち、第1の温度よりも高い第2の温度で加熱
するようにしたので、p型不純物の活性化率を向上させ
ることができる。よって、得られるp型窒化物系III
−V族化合物半導体のホール濃度および移動度を高くす
ることができ、抵抗率を低減することができる。
【0057】また、請求項6記載のp型窒化物系III
−V族化合物半導体の製造方法によれば、p型不純物を
含有する窒化物系III−V族化合物半導体を成長さ
せ、加熱したのち、冷却手段を用いて冷却するようにし
たので、放冷により冷却する場合に比べてp型不純物の
活性化率を高くすることができる。
−V族化合物半導体の製造方法によれば、p型不純物を
含有する窒化物系III−V族化合物半導体を成長さ
せ、加熱したのち、冷却手段を用いて冷却するようにし
たので、放冷により冷却する場合に比べてp型不純物の
活性化率を高くすることができる。
【0058】加えて、請求項7または請求項8記載の半
導体素子の製造方法によれば、本発明の方法を用いてp
型窒化物系III−V族化合物半導体を形成するように
したので、素子特性を向上させることができる。
導体素子の製造方法によれば、本発明の方法を用いてp
型窒化物系III−V族化合物半導体を形成するように
したので、素子特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るp型窒化物系II
I−V族化合物半導体の製造方法に用いる冷却装置の概
略を表す構成図である。
I−V族化合物半導体の製造方法に用いる冷却装置の概
略を表す構成図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るp型窒化物系II
I−V族化合物半導体の製造方法を用いて作製する半導
体レーザの構成を表す断面図である。
I−V族化合物半導体の製造方法を用いて作製する半導
体レーザの構成を表す断面図である。
【図3】本発明の実施例3に係る加熱開始後の時間と基
板の温度との関係を表す特性図である。
板の温度との関係を表す特性図である。
【図4】本発明の比較例1に係る加熱開始後の時間と基
板の温度との関係を表す特性図である。
板の温度との関係を表す特性図である。
【図5】本発明の実施例1〜7および比較例1,2に係
るp型GaNの抵抗率を表す特性図である。
るp型GaNの抵抗率を表す特性図である。
【図6】本発明の実施例1〜7および比較例1,2に係
るp型GaNのホール濃度を表す特性図である。
るp型GaNのホール濃度を表す特性図である。
【図7】本発明の実施例1〜7および比較例1,2に係
るp型GaNの移動度を表す特性図である。
るp型GaNの移動度を表す特性図である。
11…載置台、12,13…ノズル、21…基板、22
…バッファ層、23…n側コンタクト層、24…n型ク
ラッド層、25…n型ガイド層、26…活性層、27…
p型ガイド層、28…p型クラッド層、29…p側コン
タクト層、30…p側電極、31…n側電極
…バッファ層、23…n側コンタクト層、24…n型ク
ラッド層、25…n型ガイド層、26…活性層、27…
p型ガイド層、28…p型クラッド層、29…p側コン
タクト層、30…p側電極、31…n側電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G077 AA03 BE11 BE15 DB08 EB01 FE11 HA06 5F041 AA24 CA34 CA40 CA46 CA53 CA57 CA65 CA66 CA73 CA82 CA84 CA92 5F045 AA04 AA05 AB09 AB14 AC07 AC08 AC12 AC19 AD13 AF04 BB16 CA05 CA11 CA12 DA53 DA55 HA16 HA18 5F073 AA45 AA74 CA07 CB05 CB07 CB10 DA05 EA29
Claims (8)
- 【請求項1】 3B族元素のうちの少なくとも1種と、
5B族元素のうちの少なくとも窒素(N)と、p型不純
物とを含有する窒化物系III−V族化合物半導体を第
1の温度で成長させる工程と、 前記窒化物系III−V族化合物半導体を、第1の温度
よりも高い第2の温度で加熱する工程とを含むことを特
徴とするp型窒化物系III−V族化合物半導体の製造
方法。 - 【請求項2】 p型不純物として、マグネシウム(M
g)を用いることを特徴とする請求項1記載のp型窒化
物系III−V族化合物半導体の製造方法。 - 【請求項3】 窒化物系III−V族化合物半導体を、
有機金属気相成長法により成長させることを特徴とする
請求項1記載のp型窒化物系III−V族化合物半導体
の製造方法。 - 【請求項4】 前記窒化物系III−V族化合物半導体
を加熱する工程ののち、更に、 冷却手段を用いて、窒化物系III−V族化合物半導体
を冷却する工程を含むことを特徴とする請求項1記載の
p型窒化物系III−V族化合物半導体の製造方法。 - 【請求項5】 窒化物系III−V族化合物半導体に冷
却用ガスを吹き付けることにより冷却することを特徴と
する請求項4記載のp型窒化物系III−V族化合物半
導体の製造方法。 - 【請求項6】 3B族元素のうちの少なくとも1種と、
5B族元素のうちの少なくとも窒素(N)と、p型不純
物とを含有する窒化物系III−V族化合物半導体を成
長させる工程と、 前記窒化物系III−V族化合物半導体を加熱する工程
と、 冷却手段を用いて窒化物系III−V族化合物半導体を
冷却する工程とを含むことを特徴とするp型窒化物系I
II−V族化合物半導体の製造方法。 - 【請求項7】 3B族元素のうちの少なくとも1種と、
5B族元素のうちの少なくとも窒素(N)と、p型不純
物とを含有するp型窒化物系III−V族化合物半導体
を形成する工程を含む半導体素子の製造方法であって、 前記p型窒化物系III−V族化合物半導体を形成する
工程が、 3B族元素のうちの少なくとも1種と、5B族元素のう
ちの少なくとも窒素と、p型不純物とを含有する窒化物
系III−V族化合物半導体を、第1の温度で成長させ
る工程と、 窒化物系III−V族化合物半導体を、第1の温度より
も高い第2の温度で加熱する工程とを含むようにしたこ
とを特徴とする半導体素子の製造方法。 - 【請求項8】 3B族元素のうちの少なくとも1種と、
5B族元素のうちの少なくとも窒素(N)と、p型不純
物とを含有するp型窒化物系III−V族化合物半導体
を形成する工程を含む半導体素子の製造方法であって、 前記p型窒化物系III−V族化合物半導体を形成する
工程が、 3B族元素のうちの少なくとも1種と、5B族元素のう
ちの少なくとも窒素と、p型不純物とを含有する窒化物
系III−V族化合物半導体を成長させる工程と、 窒化物系III−V族化合物半導体を加熱する工程と、 冷却手段を用いて窒化物系III−V族化合物半導体を
冷却する工程とを含むようにしたことを特徴とする半導
体素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000123131A JP2001308017A (ja) | 2000-04-24 | 2000-04-24 | p型窒化物系III−V族化合物半導体の製造方法および半導体素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000123131A JP2001308017A (ja) | 2000-04-24 | 2000-04-24 | p型窒化物系III−V族化合物半導体の製造方法および半導体素子の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001308017A true JP2001308017A (ja) | 2001-11-02 |
Family
ID=18633494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000123131A Pending JP2001308017A (ja) | 2000-04-24 | 2000-04-24 | p型窒化物系III−V族化合物半導体の製造方法および半導体素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001308017A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1327483C (zh) * | 2002-02-27 | 2007-07-18 | 日矿金属株式会社 | 晶体的制造方法 |
JP2008513327A (ja) * | 2004-09-16 | 2008-05-01 | サントル ナショナル ドゥ ラ ルシェルシュ シアンティフィック(セーエヌエールエス) | 窒化インジウム層の実現方法 |
CN103215642A (zh) * | 2013-03-23 | 2013-07-24 | 北京工业大学 | 一种P型GaN低流量掺杂剂控制生长方法 |
JP2013191851A (ja) * | 2006-02-10 | 2013-09-26 | Regents Of The Univ Of California | (Al,In,Ga,B)Nの伝導性制御方法 |
JP2018125430A (ja) * | 2017-02-01 | 2018-08-09 | 日機装株式会社 | 半導体発光素子および半導体発光素子の製造方法 |
JP2021006496A (ja) * | 2019-06-28 | 2021-01-21 | 国立大学法人京都工芸繊維大学 | 薄膜の製造方法および半導体装置の製造方法 |
-
2000
- 2000-04-24 JP JP2000123131A patent/JP2001308017A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7290218B2 (ja) | 2019-06-28 | 2023-06-13 | 国立大学法人京都工芸繊維大学 | 薄膜の製造方法および半導体装置の製造方法 |
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