JP2001306100A - 音声変換システム - Google Patents

音声変換システム

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JP2001306100A
JP2001306100A JP2000124926A JP2000124926A JP2001306100A JP 2001306100 A JP2001306100 A JP 2001306100A JP 2000124926 A JP2000124926 A JP 2000124926A JP 2000124926 A JP2000124926 A JP 2000124926A JP 2001306100 A JP2001306100 A JP 2001306100A
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voice
unit
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audio signal
frequency band
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Application number
JP2000124926A
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English (en)
Inventor
Akira Terasawa
章 寺澤
Hiroaki Takeyama
博昭 竹山
Takako Tanaka
香子 田中
Minoru Fukushima
実 福島
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高齢性聴覚障害者であっても容易に音声を聞き
とれるようにする音声変換システムを提供する。 【解決手段】高齢性聴覚障害者は、スピーカSP1から
聞こえる音声が聞きとりにくい場合に音声変換釦13を
押下操作することで、それを検知した音声変換釦検出部
14から音声変換制御部15へ音声変換釦13が押下操
作されたという情報が伝達され、それによってスイッチ
SW1およびスイッチSW2が図のX側に閉じ、声質変
換部16によって音声合成部12から出力された音声信
号の周波数帯域が高齢性聴覚障害者の可聴周波数帯域に
変換されることから、その音声レベルを上げることな
く、高齢性聴覚障害者であっても容易に音声を聞きとれ
るようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高齢性聴覚障害者
であっても音声を容易に聞きとれるようにする音声変換
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に高齢性聴覚障害者は、2kHz以
上の周波数帯域の音声を聞き取る能力が著しく低下して
おり、健聴者に比べて聞こえる音声レベルが30dB程
度低下している。また、人が発声する音声に含まれる周
波数成分は10kHz程度まで存在するため、高齢性聴
覚障害者は、人の音声を聞き取ることが容易ではない。
そこで、高齢性聴覚障害者が音声を聞きとれるように2
kHz以上の音声周波数帯域の音声レベルを増幅する技
術が利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、2kH
z以上の周波数帯域の音声レベルを増幅する技術を採用
する場合に、極端な音声増幅によりスピーカから音声を
出力すれば騒音になり、また音声レベルが高くなること
によって聴覚障害がさらに進行する恐れがある。
【0004】本発明は、上記問題に鑑みて為されたもの
であり、その目的は、高齢性聴覚障害者が聞きとりにく
い音声の音声レベルを極端に上げることなく、高齢性聴
覚障害者であってもその音声を容易に聞きとれるように
する音声変換システムを提供するところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、音声信号を出力する音声信号出
力部と、前記音声信号の周波数帯域を高齢性聴覚障害者
の可聴周波数帯域に変換する声質変換部と、前記声質変
換部により変換された音声信号を音声として出力する音
声出力部とから成り、2kHz以上の周波数帯域の音声
レベルを上げることなく、高齢性聴覚障害者であっても
音声を容易に聞きとれるようにすることが可能である。
【0006】請求項2の発明は、音声メッセージを合成
音声の音声信号として出力する音声合成出力部と、前記
音声合成出力部から出力された音声信号の周波数帯域を
高齢性聴覚障害者の可聴周波数帯域に変換する声質変換
部と、音声信号を音声として出力する音声出力部と、前
記音声合成部から出力された音声信号を前記音声出力部
へ出力する状態と前記声質変換部を経由して前記音声出
力部へ出力する状態とを外部操作に応じて択一的に選択
する出力選択部とから成り、2kHz以上の周波数帯域
の音声レベルを上げることなく、高齢性聴覚障害者が必
要に応じて聞きとりにくい音声メッセージを高齢性聴覚
障害者であっても容易に聞きとれるようにすることが可
能である。
【0007】請求項3の発明は、ドアホン子器との間で
相互に通話可能なインターホン親機へ入力される音声信
号の周波数帯域を高齢性聴覚障害者の可聴周波数帯域に
変換する声質変換部と、音声信号を音声として出力する
スピーカと、前記インターホン親機へ入力された音声信
号を前記スピーカへ出力する状態と前記声質変換部を経
由して前記スピーカへ出力する状態とを外部操作に応じ
て択一的に選択する出力選択部とを設け、インターホン
親機のスピーカから出力される音声を必要に応じて高齢
性聴覚障害者の可聴周波数帯域の音声に変換して出力す
ることで、2kHz以上の周波数帯域の音声レベルを上
げることなく、高齢性聴覚障害者であっても容易にスピ
ーカからの音声を聞きとることができる。
【0008】請求項4の発明は、請求項1及至請求項3
のいずれか1項において、前記声質変換部から出力され
た音声信号のスペクトルの山と谷とを強調するポストフ
ィルタ部を備え、前記声質変換部に変換された音声信号
の音声スペクトル形状の山成分と谷成分とが不明瞭とな
ることを防ぐ。
【0009】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明の実施形態
の一例を図面を参照して説明する。図1は、本実施形態
の音声変換システムを示すブロック図である。図1に示
すように、本実施形態では、音声信号を出力する音声信
号出力部を緊急放送、非常案内、留守録、備忘録などの
音声メッセージのデータを格納した音声メッセージ格納
メモリ部11と、音声メッセージ格納メモリ部11に格
納されたデータを合成音声に変換して音声信号として出
力する音声合成部12とで構成してある。すなわち、音
声合成出力部を音声メッセージ格納メモリ部11と音声
合成部12とで構成してある。本実施形態では、音声合
成部12から出力された音声信号の周波数帯域を高齢性
聴覚障害者の可聴周波数帯域に変換する声質変換部16
が設けられ、また、音声合成部12から出力される音声
信号を音声出力部としてのスピーカSP1へそのまま出
力する経路と、声質変換部16を介して出力する経路と
を選択する出力選択部が設けられる。出力選択部は、高
齢性聴覚障害者がスピーカSP1から出力された音声が
聞きとりにくい場合に必要に応じて押下操作される音声
変換釦13と、音声変換釦13の押下、非押下を検知す
る音声変換釦押下検出部14と、音声合成部12から出
力された音声信号をそのままスピーカアンプAMP1へ
出力する状態と声質変換部16を経由してスピーカアン
プAMP1へ出力する状態とを択一的に選択するスイッ
チSW1およびスイッチSW2と、音声変換釦押下検出
部14により音声変換釦13の押下操作が検知されると
スイッチSW1およびスイッチSW2を図のX側に閉じ
る音声変換制御部15と、から構成してある。スイッチ
SW2より選択された音声信号は、スピーカアンプAM
P1により増幅されスピーカSP1から音声として出力
される。
【0010】ここで本実施形態の動作について説明す
る。音声メッセージ格納メモリ部11はあらかじめ音声
メッセージのデータが格納されており、このデータは音
声合成部12に入力されることによって合成音声の音声
信号に変換されて出力される。スイッチSW1およびス
イッチSW2は通常時には図のY側に閉じており、音声
合成部12から出力された音声信号は、そのままスピー
カアンプAMP1で増幅され、スピーカアンプAMP1
によって増幅された音声信号は、スピーカSP1から音
声として出力される。一方、高齢性聴覚障害者は、この
スピーカSP1から聞こえる音声が聞きとりにくい場合
には、必要に応じて音声変換釦13を押下する。音声変
換釦13が押下されたことを音声変換釦押下検出部14
が検知すると、その情報が音声変換制御部15へ伝達さ
れ、音声変換制御部15によりスイッチSW1およびス
イッチSW2は図のX側へ閉じる。これによって、音声
合成部12から出力される音声信号は、声質変換部16
に入力され、声質変換部16によってその周波数成分が
分析され高齢性聴覚障害者の可聴周波数帯域の音声信号
に変換された後、スピーカアンプAMP1へ出力され
る。
【0011】以上のように、声質変換部16を用いて音
声信号の周波数帯域を高齢性聴覚障害者に聞きとりやす
いように変換しているから、音声メッセージの音声レベ
ルを極端に増幅することなく音声メッセージを確実に聞
くことが可能となる。
【0012】なお、本実施形態では、音声メッセージと
して緊急放送、非常案内、留守録、備忘録を例示した
が、音声メッセージの種類はこれらに限定されない。
【0013】(実施形態2)本実施形態は、図2に示す
ように実施形態1の構成にポストフィルタ部23を付加
したものである。ポストフィルタ部23は、音声信号の
周波数帯域を高齢性聴覚障害者の可聴周波数帯域に変換
する声質変換部16から出力された音声信号が入力され
るよう配置してある。ポストフィルタ部23に入力され
た音声信号は、スピーカアンプAMP1で増幅され、ス
ピーカSP1から音声として出力される。
【0014】ここで、本実施形態の動作、作用について
説明する。声質変換部16によって高齢性聴覚障害者の
可聴周波数帯域に変換された音声信号は、音声スペクト
ルの山成分と谷成分とが不明瞭となる場合があり、この
音声信号のスペクトル形状の山成分と谷成分とを強調す
るポストフィルタ部23によってフィルタリングされ
る。このとき、ポストフィルタ部23は、声質変換部1
6による音声信号の周波数分析に基づき音声スペクトル
の山成分と谷成分とを強調する度合いを決めるフィルタ
係数を算出して、効率よい音声信号の周波数成分のデジ
タルフィルタリングを行う。これによって、声質変換部
16で変換された音声信号の音声スペクトルの山成分と
谷成分とが不明瞭にならず、変換による音声信号のノイ
ズを防ぐことが可能となる。ポストフィルタ部23によ
ってフィルタリングされた音声信号は、スピーカアンプ
AMP1で増幅される。増幅された音声信号は、スピー
カSP1から音声として出力される。以上のように、声
質変換部16によって高齢性聴覚障害者の可聴周波数帯
域に変換された音声信号は、ポストフィルタ部23によ
ってフィルタリングされることから変換によるノイズが
低減され、高齢性聴覚障害者でも容易にスピーカSP1
からの音声をはっきり聞こえるようになる。
【0015】(実施形態3)図3は、音声変換システム
を設けたインターホンシステムの構成の一実施形態を示
すブロック図である。本実施形態のインターホンシステ
ムは、モニタ付きインターホン親機Aと、モニタ付きイ
ンターホン副親機Bと、カメラ付きドアホン子器Cとか
ら構成され、インターホン親機Aおよびインターホン副
親機Bに音声変換システムを設けている。モニタ付きイ
ンターホン親機Aは、カメラ付きドアホン子器Cおよび
モニタ付きインターホン副親機Bとおのおの信号線L
1、信号線L2で接続される。信号線L1の両端には、
後述する多重化分離化処理部19aと多重化分離化処理
部19cが接続されており、また信号線L2の両端に
は、後述する多重化分離化処理部19aと多重化分離化
処理部19bが接続されている。信号線L1は、多重化
分離化処理部19aと多重化分離化処理部19cとの一
方で多重化された呼出信号、応答信号、音声信号、映像
信号(以下、これらの信号を信号群1という)を伝送
し、信号群1は他方で分離化される。また、信号線L2
は、多重化分離化処理部19aと多重化分離化処理部1
9bとの一方で多重化された呼出信号、応答信号、音声
信号(以下、これらの信号を信号群2という)を伝送
し、信号群2は他方で分離化される。
【0016】本実施形態で用いるモニタ付きインターホ
ン親機A、モニタ付きインターホン副親機Bおよびカメ
ラ付きドアホン子器Cは、映像信号を伝送可能であるが
要旨ではないから、その点については説明を省略する。
【0017】モニタ付きインターホン親機Aは、カメラ
付きドアホン子器Cおよびモニタ付きインターホン副親
機Bとの間で信号線L1、信号線L2を介して送受信さ
れる信号群1、信号群2を多重化および分離化する多重
化分離化処理部19aを備え、音声信号の周波数帯域を
高齢性聴覚障害者の可聴周波数帯域に変換する声質変換
部16aとを備える。そして、多重化分離化処理部19
aから出力される音声信号を音声出力部としてのスピー
カSP1aへそのまま出力する経路と、声質変換部16
aを介して出力する経路とを選択する出力選択部が設け
てある。本実施形態では、出力選択部をスピーカSP1
aから出力される音声が聞きとりにくい場合に押下操作
される音声変換釦13aと、音声変換釦13aの押下、
非押下を検知する音声変換釦押下検出部14aと、多重
化分離化処理部19aで分離化された音声信号をそのま
まスピーカアンプAMP1aへ出力する状態と声質変換
部16aを経由してスピーカアンプAMP1aへ出力す
る状態とを択一的に選択するスイッチSW1aおよびス
イッチSW2aと、音声変換釦押下検出部14aにより
音声変換釦13aの押下操作が検知されるとスイッチS
W1aおよびスイッチSW2aを図のX側に閉じる音声
変換制御部15aとから構成してある。スイッチSW2
aより選択された音声信号は、スピーカアンプAMP1
aにより増幅されスピーカSP1aから音声として出力
される。モニタ付きインターホン親機Aには、カメラ付
きドアホン子器Cやモニタ付きインターホン副親機Bに
対する通話音声を入力するためにマイクMIC1aおよ
びマイクMIC1aから出力された音声信号を増幅する
アンプAMP2cも設けてある。モニタ付きインターホ
ン副親機Bは、モニタ付きインターホン親機Aと略同様
の構成を有し、多重化分離化処理部19bがカメラ付き
ドアホン子器Cに接続されていない点のみ相違する。し
たがって添字bを付した構成は、モニタ付きインターホ
ン親機Aにおいて添字aを付した構成と同様に機能す
る。
【0018】カメラ付きドアホン子器Cは、モニタ付き
インターホン親機Aへ通話要求を知らせる場合に押下さ
れ通話要求信号を出力する呼出釦と、モニタ付きインタ
ーホン親機Aとの間で信号線L1を介して送受信される
信号群1を多重化および分離化する多重化分離化処理部
19cを備え、多重化分離化処理部19cから出力され
る音声信号はスピーカアンプAMP1cで増幅され音声
としてスピーカSP1cから出力される。カメラ付きド
アホン子器Cには、モニタ付きインターホン親機Aやモ
ニタ付きインターホン副親機Bに対する通話音声を入力
するためにマイクMIC1cおよびマイクMIC1cか
ら出力された音声信号を増幅するアンプAMP2cも設
けてある。
【0019】ここで、本実施形態の動作について説明す
る。カメラ付きドアホン子器Cの呼出釦が押下操作され
ると、呼出信号が多重化分離化処理部19cへ出力さ
れ、多重化分離化処理部19cから信号線L1を介して
多重化分離化処理部19aへ送信される。これを受けて
モニタ付きインターホン親機A側では、呼出信号の応答
として通話釦を押下すると、応答信号が多重化分離化処
理部19aへ出力され、信号線L1から多重化分離化処
理部19cへ送信される。カメラ付きドアホン子器Cの
マイクMIC1cで取り込まれた音声は、音声信号とし
てアンプAMP2cで増幅される。増幅された音声信号
は、多重化分離化処理部19cで多重化され信号線L1
を介して多重化分離化処理部19aへ送信され分離化さ
れる。スイッチSW1aおよびスイッチSW2aは通常
時には図のY側に閉じており、多重化分離化処理部19
aで分離化された音声信号は、そのままスピーカアンプ
AMP1aで増幅されスピーカSP1aから音声として
出力される。一方、高齢性聴覚障害者は、スピーカSP
1aから聞こえる音声が聞きとりにくい場合には、音声
変換釦13aを押下する。音声変換釦13aが押下操作
されると、音声変換釦押下検出部14aがそれを検知
し、音声変換釦13aが押下操作されたことを音声変換
制御部15aへ伝える。音声変換制御部15aは、スイ
ッチSW1aおよびスイッチSW2aを図のX側に閉じ
る。よってモニタ付きインターホン親機Aの多重化分離
化処理部19aで分離化された音声信号は、声質変換部
16aに入力される。この音声信号は、声質変換部16
aによって周波数成分が分析され高齢性聴覚障害者の可
聴周波数帯域の音声信号に変換された後、スピーカアン
プAMP1aへ出力される。
【0020】以上のように、声質変換部16aを用いて
音声信号の周波数帯域を高齢性聴覚障害者に聞きとりや
すいように変換できるから、高齢性聴覚障害者は必要に
応じて音声変換釦13aを押下することにより、音声レ
ベルを極端に上げることなく容易にスピーカからの音声
を聞くことができ、カメラ付きドアホン子器Cを利用す
る来客者などとのスムーズな応対が可能となる。
【0021】次にモニタ付きインターホン親機Aとモニ
タ付きインターホン副親機Bとの内線通話については、
モニタ付きインターホン親機Aまたはモニタ付きインタ
ーホン副親機Bの内線釦の押下操作により呼出信号が伝
送される。以下の動作は、前述したモニタ付きインター
ホン親機Aとカメラ付きドアホン子器Cとにおいて、呼
出釦が押下操作され呼出信号が伝送された後の動作と同
様であるので、その点については説明を省略する。
【0022】なお、モニタ付きインターホン副親機Bと
同じ副親機が複数存在する場合においても本実施形態と
同様である。
【0023】加えて、図3にカメラおよびモニタを設け
たインターホンシステムの構成を例示したが、これらが
付いていないインターホンシステムにおいても本実施形
態と同様である。
【0024】(実施形態4)本実施形態は、図4に示す
ように実施形態3の構成にポストフィルタ部23aを付
加したものである。ポストフィルタ部23aは、音声信
号の周波数帯域を高齢性聴覚障害者の可聴周波数帯域に
変換する声質変換部16aから出力された音声信号が入
力されるよう配置してある。ポストフィルタ部23aに
入力された音声信号は、スピーカアンプAMP1aで増
幅され、スピーカSP1aから音声として出力される。
【0025】ここで、本実施形態の動作、作用について
説明する。声質変換部16aによって高齢性聴覚障害者
の可聴周波数帯域に変換された音声信号は、音声スペク
トルの山成分と谷成分とが不明瞭となる場合があり、こ
の音声信号のスペクトル形状の山成分と谷成分とを強調
するポストフィルタ部23aによってフィルタリングさ
れる。このとき、ポストフィルタ部23は、声質変換部
16aによる音声信号の周波数分析に基づき音声スペク
トルの山成分と谷成分とを強調する度合いを決めるフィ
ルタ係数を算出して、効率よい音声信号の周波数成分の
デジタルフィルタリングを行う。これによって、声質変
換部16aで変換された音声信号の音声スペクトルの山
成分と谷成分とが不明瞭にならず、変換による音声信号
のノイズを防ぐことが可能となる。ポストフィルタ部2
3aによってフィルタリングされた音声信号は、スピー
カアンプAMP1で増幅される。増幅された音声信号
は、スピーカSP1から音声として出力される。以上の
ように、声質変換部16aによって高齢性聴覚障害者の
可聴周波数帯域に変換された音声信号は、ポストフィル
タ部23aによってフィルタリングされることから変換
によるノイズが低減され、高齢性聴覚障害者でも容易に
スピーカSP1からの音声をはっきり聞こえるようにな
り、来客者とのスムーズな応対が可能となる。
【0026】なお、インターホン副親機Bに設けてある
ポストフィルタ部23bは、モニタ付きインターホン親
機Aのポストフィルタ部23aと同様であるので、この
点についての説明は省略する。
【0027】
【発明の効果】本発明に係る音声変換システムでは、次
のような効果を奏する。請求項1の発明は、音声信号を
出力する音声信号出力部と、前記音声信号の周波数帯域
を高齢性聴覚障害者の可聴周波数帯域に変換する声質変
換部と、前記声質変換部により変換された高齢性聴覚障
害者の可聴周波数帯域の音声信号を音声として出力する
音声出力部とから成り、2kHz以上の周波数帯域の音
声レベルを上げることなく、高齢性聴覚障害者であって
も音声を容易に聞きとれるようにすることが可能であ
る。
【0028】請求項2の発明は、音声メッセージを合成
音声の音声信号として出力する音声合成出力部と、前記
音声合成出力部から出力された音声信号の周波数帯域を
高齢性聴覚障害者の可聴周波数帯域に変換する声質変換
部と、音声信号を音声として出力する音声出力部と、前
記音声合成部から出力された音声信号を前記音声出力部
へ出力する状態と前記声質変換部を経由して前記音声出
力部へ出力する状態とを外部操作に応じて択一的に選択
する出力選択部とから成り、警報装置、非常案内装置な
どの音声メッセージの音声レベルを上げることなく、高
齢性聴覚障害者が必要に応じて聞きとりにくい音声メッ
セージを高齢性聴覚障害者であっても確実に聞きとれる
ようにすることが可能である。
【0029】請求項3の発明は、ドアホン子器との間で
相互に通話可能なインターホン親機へ入力された音声信
号の周波数帯域を高齢性聴覚障害者の可聴周波数帯域に
変換する声質変換部と、音声信号を音声として出力する
スピーカと、前記インターホン親機へ入力された音声信
号を前記スピーカへ出力する状態と前記声質変換部を経
由して前記スピーカへ出力する状態とを外部操作に応じ
て択一的に選択する出力選択部とを設け、インターホン
親機のスピーカから出力される音声を必要に応じて高齢
性聴覚障害者の可聴周波数帯域の音声に変換すること
で、2kHz以上の周波数帯域の音声レベルを上げるこ
となく、高齢性聴覚障害者であっても容易に聞きとれる
音声をスピーカから出力することができ、来客者などと
のスムーズな応対が可能となる。
【0030】請求項4の発明は、請求項1及至請求項3
のいずれか1項において、前記声質変換部から出力され
た音声信号のスペクトルの山と谷とを強調するポストフ
ィルタ部を備え、前記声質変換部に変換された音声信号
の音声スペクトル形状の山成分と谷成分とが不明瞭とな
ることを防ぐことで、変換による音声信号のノイズが低
減されはっきりとした音声を聞くことができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の音声変換システムを示すブロック
図である。
【図2】図1に示す実施形態にポストフィルタ部を設け
たブロック図である。
【図3】音声変換システムを設けたインターホンシステ
ムの構成の一実施形態を示すブロック図である。
【図4】図2に示すモニタ付きインターホン親機とモニ
タ付きインターホン副親機におのおのポストフィルタ部
を設けたインターホンシステムの構成の一実施形態を示
すブロック図である。
【符号の説明】
11 音声メッセージ格納メモリ部 12 音声合成部 15 音声変換制御部 15a 音声変換制御部 16 声質変換部 16a 声質変換部 23 ポストフィルタ部 23a ポストフィルタ部 A モニター付きインターホン親機 C カメラ付きドアホン子器 SW1 スイッチ SW2 スイッチ SW1a スイッチ SW2a スイッチ SP1 スピーカ SP1a スピーカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 香子 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 福島 実 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5D045 BA01 BA10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声信号を出力する音声信号出力部と、
    前記音声信号の周波数帯域を高齢性聴覚障害者の可聴周
    波数帯域に変換する声質変換部と、前記声質変換部によ
    り変換された音声信号を音声として出力する音声出力部
    とから成ることを特徴とする音声変換システム。
  2. 【請求項2】 音声メッセージを合成音声の音声信号と
    して出力する音声合成出力部と、前記音声合成出力部か
    ら出力された音声信号の周波数帯域を高齢性聴覚障害者
    の可聴周波数帯域に変換する声質変換部と、音声信号を
    音声として出力する音声出力部と、前記音声合成出力部
    から出力された音声信号を前記音声出力部へ出力する状
    態と前記声質変換部を経由して前記音声出力部へ出力す
    る状態とを外部操作に応じて択一的に選択する出力選択
    部とから成ることを特徴とする音声変換システム。
  3. 【請求項3】 ドアホン子器との間で相互に通話可能な
    インターホン親機へ入力された音声信号の周波数帯域を
    高齢性聴覚障害者の可聴周波数帯域に変換する声質変換
    部と、音声信号を音声として出力するスピーカと、前記
    インターホン親機へ入力された音声信号を前記スピーカ
    へ出力する状態と前記声質変換部を経由して前記スピー
    カへ出力する状態とを外部操作に応じて択一的に選択す
    る出力選択部とを設けたことを特徴とする音声変換シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記声質変換部から出力された音声信号
    のスペクトルの山と谷とを強調するポストフィルタ部を
    備えたことを特徴とする請求項1及至請求項3のいずれ
    か1項に記載の音声変換システム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003083827A1 (fr) * 2002-04-01 2003-10-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Systeme d'avertissement audibles
CN105321526A (zh) * 2015-09-23 2016-02-10 联想(北京)有限公司 音频处理方法和电子设备
WO2016067753A1 (ja) * 2014-10-30 2016-05-06 株式会社ディーアンドエムホールディングス オーディオ装置およびコンピュータで読み取り可能なプログラム

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