JP2001305901A - 画像形成装置に使用されるオイル塗布ローラおよびそれを用いた画像定着ユニット - Google Patents

画像形成装置に使用されるオイル塗布ローラおよびそれを用いた画像定着ユニット

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JP2001305901A JP2000119504A JP2000119504A JP2001305901A JP 2001305901 A JP2001305901 A JP 2001305901A JP 2000119504 A JP2000119504 A JP 2000119504A JP 2000119504 A JP2000119504 A JP 2000119504A JP 2001305901 A JP2001305901 A JP 2001305901A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像定着ユニットにおいて、微量のオフセット
防止オイルを長期にわたって長手方向(軸方向)におい
て均一に塗布し得るオイル塗布ローラを提供する。 【解決手段】トナー画像と接触する定着ベルトもしくは
定着ローラからなる第1の定着部材または加圧ローラか
らなる第2の定着部材と当接して第1または第2の定着
部材にオフセット防止オイルを塗布するためのオイル塗
布ローラであり、芯金(12)と、この芯金(12)の
外周面を覆うように形成された、オフセット防止オイル
を含浸させた多孔質弾性体を含むオイル保持・供給層
(14)を備える。オイル保持・供給層(14)は、正
クラウン表面形状を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、レーザービームプリンタ等の電子写真式画像形成
装置の定着ユニットに使用されるオイル塗布ローラに関
する。
【0002】
【従来の技術】電子写真式画像形成装置は、基本的に、
所定の画像情報に基づいて感光ドラムを露光して感光ド
ラム上に静電潜像を形成するための静電潜像形成ユニッ
トと、感光ドラム上に形成された静電潜像に現像ローラ
からトナーを供給・付着させて静電潜像に対応するトナ
ー像(可視像)を形成するための現像ユニットと、感光
ドラム上に形成されたトナー像を記録紙に転写させるた
めの転写ユニットと、記録紙上に転写されたトナー像を
記録紙に強固に固着させるための定着ユニットを備え
る。
【0003】定着ユニットでは、未定着トナー像を担持
する記録紙に定着ローラや定着ベルトを介して圧力と熱
のエネルギーをトナー像に付与する。トナー像のトナー
は、エネルギーの付与とともに半溶融状態になり、記録
紙へ浸透し定着が完了する。定着の際のトナーは、粘着
性を帯びているので、トナーと接する定着ローラまたは
定着ベルトの表面には、オフセットを防止するために、
オイル塗布ローラから直接またはオイル移行ローラを介
して間接的にオフセット防止オイル(例えば、シリコー
ンオイル)が塗布される。このようなオイル塗布ローラ
として、従来、芯金の回りにアラミドペーパー等の不織
紙を巻きつけ、これにシリコーンオイルを含浸させると
ともに、このオイル含浸不織紙を覆ってさらに別の不織
布を設けた構成のオイル塗布ローラが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記オ
イル塗布ローラを含めて、従来のオイル塗布ローラと接
触した部材(定着ベルト、定着ローラ、オイル移行ロー
ラ)におけるオイル塗布状況を調べたところ、その両端
部に比べ中央部におけるオイル塗布量が少なくなってい
ることがわかった。その原因について検討した結果、オ
イル塗布ニップ幅を規定するためにオイル塗布ローラに
掛ける荷重はオイル塗布ローラの両端のボスにおいて軸
受けを介して行われているところ、従来のオイル塗布ロ
ーラは表面形状がストレート(長手方向における直径が
一定)であるために、オイル塗布ローラの両端部に比べ
中央部の接触圧が低くなりオイル塗布ニップ幅が狭くな
り、その結果定着ローラ等の上記接触部材においてその
両端部に比べて中央部のオイル塗布量が少なくなること
が見いだされた。さらに、用紙における皺発生を防止す
るために定着ローラ等に逆クラウン形状を付与した場合
には、両端部に比べて中央部の接触圧はより一層低くな
り、オイル塗布に必要なニップ幅の確保が困難になる結
果、定着ローラ等の中央部におけるオフセット防止オイ
ルの量が不足し、オフセットが生じてしまう。
【0005】また、定着ローラ等の中央部におけるオフ
セット防止オイルの塗布量の不足を補うために中央部の
オイル塗布ニップ幅を確保しようとすると、ローラ両端
部におけるオイル塗布ニップ幅が広くなりすぎ、小サイ
ズ用紙を通紙した後に大サイズ用紙を通紙する際に、小
サイズ用紙の通紙時に小サイズ用紙と接触しなかった部
分にオフセットオイルによる汚れが生じてしまう。
【0006】従って、本発明は、微量のオフセット防止
オイルを長期にわたって長手方向(軸方向)において均
一に塗布し得るオイル塗布ローラを提供することを目的
とする。
【0007】また、本発明は、かかるオイル塗布ローラ
を備える画像定着ユニットを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、オイル塗布ローラにお
いてオフセット防止オイルを保持・供給するオイル保持
・供給層をオフセット防止オイルに対し実質的に膨潤性
を示さない多孔質弾性体で構成するとともに、長手方向
において均一に塗布し得るように、オイル塗布ローラと
接触する部材の表面形状に応じて所定の表面形状をオイ
ル塗布ローラに持たせることにより、上記課題を解決す
ることができることを見いだした。本発明はこの知見に
基づく。
【0009】すなわち、本発明は、電子写真式画像形成
装置の画像定着ユニットにおいてトナー画像と接触する
定着ベルトもしくは定着ローラからなる第1の定着部材
または加圧ローラからなる第2の定着部材と当接して該
第1または第2の定着部材にオフセット防止オイルを塗
布するためのオイル塗布ローラであって、芯金と、この
芯金の外周面を覆うように形成された、オフセット防止
オイルを含浸させた多孔質弾性体を含むオイル保持・供
給層を備え、該オイル保持・供給層は、正または逆クラ
ウン表面形状を有することを特徴とするオイル塗布ロー
ラを提供する。
【0010】また、本発明は、第1の定着部材と、該第
1の定着部材との間に未定着トナー画像を担持するシー
トを挿通させて該第1の定着部材に該シートを押圧する
ことにより該未定着トナー画像を該シート上に定着させ
るための加圧ローラからなる第2の定着部材とを含む画
像定着手段、並びに該第1および第2の定着部材のいず
れか一方の定着部材に直接当接して該一方の定着部材に
オフセット防止オイルを塗布するためのオイル塗布ロー
ラを備える電子写真式画像形成装置の画像定着ユニット
であって、該第1の定着部材は逆クラウン表面形状を有
し、該オイル塗布ローラは、芯金と、この芯金の外周面
を覆うように形成された、オフセット防止オイルを含浸
させた多孔質弾性体からなるオイル保持・供給層とを備
え、かつ該オイル塗布ローラは正クラウン表面形状を有
することを特徴とする画像定着ユニットを提供する。
【0011】さらに、本発明は、第1の定着部材と、該
第1の定着部材との間に未定着トナー画像を担持するシ
ートを挿通させて該第1の定着部材に該シートを押圧す
ることにより該未定着トナー画像を該シート上に定着さ
せるための加圧ローラからなる第2の定着手段とを含む
画像定着手段、並びに該第1および第2の定着部材のい
ずれか一方の定着部材にオイル移行ローラを介してオフ
セット防止オイルを塗布するためのオイル塗布ローラを
備える電子写真式画像形成装置の画像定着ユニットであ
って、該第1の定着部材は逆クラウン表面形状を有し、
該オイル移行ローラは正クラウン表面形状を有し、該オ
イル塗布ローラは芯金と、この芯金の外周面を覆うよう
に形成された、オフセット防止オイルを含浸させた多孔
質弾性体からなるオイル保持・供給層とを備え、かつ該
オイル塗布ローラは逆クラウン表面形状を有することを
特徴とする画像定着ユニットを提供する。
【0012】さらにまた、本発明は、定着ローラと加熱
ローラとの間にエンドレスに掛け渡された定着ベルトに
より構成される第1の定着部材と、該第1の定着部材と
の間に未定着トナー画像を担持するシートを挿通させて
該第1の定着部材に該シートを押圧することによって該
未定着トナー画像を該シート上に定着させるための加圧
ローラからなる第2の定着手段とを含む画像定着手段、
該第1の定着部材に直接当接して該第1の定着部材にオ
フセット防止オイルを塗布するためのオイル塗布ロー
ラ、および該オイル塗布ローラとの間で該第1の定着部
材を内側より挟持するように設けられた正クラウン表面
形状のバックアップローラを備える電子写真式画像形成
装置の画像定着ユニットであって、該第1の定着部材は
バックアップローラの正クラウン表面形状に対応して形
状付けられ、該オイル塗布ローラは芯金と、この芯金の
外周面を覆うように形成された、オフセット防止オイル
を含浸させた多孔質弾性体からなるオイル保持・供給層
とを備え、かつ該オイル塗布ローラは逆クラウン表面形
状を有することを特徴とする画像定着ユニットを提供す
る。
【0013】また、本発明は、定着ローラと加熱ローラ
との間にエンドレスに掛け渡された定着ベルトにより構
成される第1の定着部材と、該第1の定着部材との間に
未定着トナー画像を担持するシートを挿通させて該第1
の定着部材に該シートを押圧することによって該未定着
トナー画像を該シート上に定着させるための加圧ローラ
からなる第2の定着部材とを含む画像定着手段、該第1
の定着部材にオイル移行ローラを介してオフセット防止
オイルを塗布するためのオイル塗布ローラ、該オイル移
行ローラとの間で該第1の定着部材を内側より挟持する
ように設けられた正クラウン表面形状のバックアップロ
ーラを備える電子写真式画像形成装置の画像定着ユニッ
トであって、該定着部材はバックアップローラの正クラ
ウン形状に対応して形状付けられ、該オイル移行ローラ
は逆クラウン表面形状を有し、該オイル塗布ローラは芯
金と、この芯金の外周面を覆うように形成された、オフ
セット防止オイルを含浸させた多孔質弾性体からなるオ
イル保持・供給層とを備え、かつ該オイル塗布ローラは
正クラウン表面形状を有することを特徴とする画像定着
ユニットを提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明をより詳しく説明す
る。全図にわたり、同様の要素には、同じ符号が付され
ている。
【0015】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
オイル塗布ローラの一例を断面で示すものである。
【0016】図1に示す本発明のオイル塗布ローラ10
は、基本的に、円柱状の芯金(ローラ本体)12と、こ
の芯金12の円柱面を実質的に全面的に覆って設けられ
たオイル保持・供給層14を備える。以後詳述するよう
に、オイル保持・供給層14には、オフセット防止オイ
ルと硬化性オイル保持材との混合物が含浸され、硬化性
オイル保持材は硬化されていることが好ましい。
【0017】本発明において、芯金12は、通常の芯金
と特に異なるものではなく、鉄等の金属で作製すること
ができ、アルミニウムパイプ等の金属パイプで構成する
こともできる。
【0018】芯金12を覆って設けられたオイル保持・
供給層14は、本発明のオイル塗布ローラの最外層を構
成するものであり、使用するオフセット防止オイルに対
して実質的に膨潤性を示さない多孔質弾性体からなる。
【0019】ここで、実質的に膨潤性を示さないとは、
オイル保持・供給層14に対し、使用しようとするオフ
セット防止オイルを最大限に含浸させたときでも、当該
オイル保持・供給層14の体積が実質的に増大しないこ
とをいう。体積増大の程度は、5%以下であることが好
ましく、2%以下であることがより好ましく、0%であ
ることが最も好ましい。
【0020】また、本発明において、多孔質とは、オイ
ル保持・供給層14が連続気泡型の多孔質であることを
意味する。なお、本発明のオイル保持・供給層14は、
発泡倍率が90〜100倍であり得る。さらに、本発明
のオイル保持・供給層14は、自重量の約100倍量の
オイルを含浸させ得る。
【0021】また、本発明のオイル保持・供給層14
は、弾性体であるが、この弾性体は、JISハンドブッ
ク19 ゴム 1997の第29頁に定義されているゴ
ム状弾性を有する弾性体であることを意味する。
【0022】なお、オイル保持・供給層14は、厚さが
薄すぎると、所要量のオイルを含浸させることができ
ず、また厚すぎるとオイルと硬化性オイル保持材の混合
物が均一に含浸されないおそれがある。オイル保持・供
給層14の厚さは、1mm〜25mmの範囲内にあるこ
とが好ましい。
【0023】このようなオイル保持・供給層14を構成
する多孔質弾性体としては、多孔質メラミン樹脂が特に
好ましい。そのような多孔質メラミン樹脂は、例えば、
BASF社からBasotectという商品名で製造され、市販
されている。
【0024】さて、オイル保持・供給層14には、オフ
セット防止オイルと硬化性オイル保持材との混合物が含
浸されており、硬化性オイル保持材は硬化されているこ
とが好ましい。
【0025】オフセット防止オイルとしては、ジメチル
シリコーンオイル等の通常使用されているシリコーンオ
イルを好適に用いることができる。
【0026】硬化性オイル保持材は、オフセット防止オ
イルとの混合物の形態でオイル保持・供給層14内に含
浸されるので、該混合物は、オイル保持・供給層14内
に含浸し得る流動性を示すものであればよい。従って、
硬化性オイル保持材としては、液状ゴムのみならず、コ
ンパウンド状のゴムを用いることができる。しかしなが
ら、本発明においては、液状ゴムが好適に使用され、特
に液状シリコーンゴムが好ましい。そのような液状シリ
コーンゴムは市販されており、例えば、信越化学社製の
室温硬化性の二液型シリコーンゴムKE108(縮合硬
化型)を使用することができる。
【0027】また、本発明においては、硬化性オイル保
持材として一液型の硬化性シリコーンゴムも好ましく使
用できる。一液型の硬化性シリコーンゴムとしては、脱
アセトン硬化型、脱オキシム硬化型、脱酢酸硬化型、脱
アルコール硬化型の一液型室温硬化性シリコーンゴムを
例示することができ、特に、脱アセトン硬化型、脱オキ
シム硬化型および脱酢酸硬化型の一液型室温硬化性シリ
コーンゴムが接着力に優れているので好ましい。これら
一液型硬化性シリコーンゴムは、空気中の水分により容
易に硬化し得る。このような一液型硬化性シリコーンゴ
ムは、信越化学社からKEシリーズの室温硬化型ゴムと
して市販されている。
【0028】オフセット防止オイルと硬化性オイル保持
材とは、好ましくは初期重量比(すなわち、オイル塗布
ローラを製造するためにオイル保持・供給層14に含浸
させる際の重量比)約1:1〜20:1、より好ましく
は、重量比約5:1〜約10:1の範囲内で使用するこ
とができ、この範囲内であれば、本発明のオイル塗布ロ
ーラは、ほぼ一定のオイル塗布量(0.5〜2mg/A
4紙の範囲内でほぼ一定)を示し得る。本発明は理論に
より拘束されることを意図するものではないが、硬化性
オイル保持材が硬化することにより、網状架橋構造体が
形成され、その網目構造によりオイルの吐出量が規制さ
れ、このような一定の塗布量(吐出量)を示し得るもの
と考えられる。いうまでもなく、使用中にオイル塗布ロ
ーラからオイルが順次吐出されるので、上記オイルと硬
化性オイル保持材との重量比は使用中にゴムの比率が高
くなるように経時的に変化する。
【0029】オイル保持・供給層14にオフセット防止
オイルと硬化性オイル保持材との混合物を含浸させるた
めには、当該混合物の性状に応じて、浸漬、刷毛塗り、
摺り込み等の手法を採用することができる。オフセット
防止オイルと硬化性オイル保持材を含浸させた後、硬化
性オイル保持材をその硬化条件に従って硬化させる。
【0030】本発明のオイル塗布ローラのオイル保持・
供給層14は、オフセット防止オイルとゴムの含浸前に
比べて、その含浸とゴムの硬化後に、表面硬度が約20
倍以上に向上する。例えば、オイル保持・供給層14
は、含浸前でAsker−C硬度1であったものが、含
浸・硬化後Asker−C硬度27を示し得る。
【0031】また、オイル保持・供給層14は、その層
自体がオフセット防止オイルによって実質的に膨潤する
ことがないので、その使用中にオイルが抜け出ていって
も外径の変化がなく、定着ベルトとの間に所定のニップ
幅を確保することができ、これによっても本発明のオイ
ル塗布ローラは、微量のオフセット防止オイルを長期に
わたって安定に塗布し得るものである。
【0032】さて、図1に示すオイル塗布ローラは、そ
の表面形状が実質的に正クラウン形状である。正クラウ
ン形状とは、少なくとも用紙との接触領域の両端部から
中央に向って直径が実質的に連続的に増加する表面形状
をいう。図1は、本発明のオイル塗布ローラの長手方向
(軸方向)に沿った断面を誇張して示すものであり、オ
イル保持・供給層14の端における径(最小径)と中央
における径(最大径)との差hは、例えば、0.05〜
2.0mm程度であり得る。
【0033】図2は、本発明の第2の実施の形態に係る
オイル塗布ローラの一例を断面で示すものであり、図1
と同様の要素には同様の符号が付されており、その詳細
な説明は省略する。図2に示すオイル塗布ローラ20
は、表面形状が逆クラウン形状であることを除き、図1
に示すオイル塗布ローラ10と同様の構成である。ここ
で、少なくとも用紙との接触領域の逆クラウン形状と
は、両端部から中央に向って直径が実質的に連続的に減
少するロール形状をいう。
【0034】図1および図2にそれぞれ示すオイル塗布
ローラのクラウン形状は、オイル保持・供給層14を構
成する多孔質弾性体にオイルおよび硬化性オイル保持材
を含浸する前または後に多孔質弾性体を加工(例えば、
研磨)することにより付与することができる。
【0035】図1および図2に示すオイル塗布ローラ1
0または20は、そのオイル保持・供給層14の外表面
に表層(図示せず)を有することができる。この表層
は、オイル保持・供給層14が多孔質であることに起因
するその表面の孔部を埋めるものであって、非常に薄
い、例えば、20〜300μmの厚さを有するものであ
る。この表層は、オイル保持・供給層14を上記オフセ
ット防止オイルと上記硬化性オイル保持材との混合物中
に浸漬した後、硬化性オイル保持材を硬化させることに
よって形成することができる。その際、オフセット防止
オイルと上記硬化性オイル保持材とは、得られる混合物
が50CS〜3万5千CSの粘度(温度25℃)を有す
るように配合することが好ましい。
【0036】上記表層は、オイル保持・供給層14の微
細な凹部を埋めることによりその表面を平滑にするもの
である。本発明のオイル塗布ローラがこの表層を有する
とき、定着ローラ表面にオイル溜りの発生によるオイル
塗布むらがより一層低減されるので、フルカラー定着装
置において特に好適に使用することができる。本発明に
おいて、オイル塗布ローラの表面平滑度は、表面光沢度
で表すことができる。本発明のオイル塗布ローラは、上
記表層を形成しないときでも1.0%以上の表面光沢度
を示すが、上記表層を形成することにより、3.0%以
上の表面光沢度を示し、表面平滑性が有意に向上する。
本発明において、表面光沢度は、JIS−Z8741−
1983 75度鏡面光沢に準じて測定され、光沢度測
定器としては、日本電色工業(株)製GS−1001D
Pを用いることができる。
【0037】本発明のオイル塗布ローラは、これと接触
する部材の表面形状に応じて所定のクラウン形状を有す
ることにより、その長手方向におけるオイル塗布量を均
一にすることができる。しかも、驚くべきことに、本発
明のオイル塗布ローラを用いることにより、オイル塗布
ローラに掛ける荷重によってオイル塗布量を制御するこ
とができるのである。
【0038】本発明のオイル塗布ローラは、電子写真式
画像形成装置の種々の画像定着ユニットに組み込むこと
ができる。このような画像定着ユニットは、基本的に、
第1の定着部材と第1の定着部材との間に未定着トナー
画像を担持するシートを挿通させて第1の定着部材に該
シートを押圧することにより未定着トナー画像を該シー
ト上に定着させるための加圧ローラからなる第2の定着
部材とを含む画像定着手段、並びに第1および第2の定
着部材のいずれか一方の定着部材に直接、またはオイル
移行ローラを介して、当接して該一方の定着部材にオフ
セット防止オイルを塗布するためのオイル塗布ローラを
備える。
【0039】第1の定着部材は、ローラ(定着ローラ)
により構成することもできるし、あるいは互いに離間し
て配置された加熱ローラと定着ローラとの間にエンドレ
スに掛け渡された定着ベルトにより構成することもでき
る。
【0040】第1の定着部材が定着ベルトにより構成さ
れる場合、オイル塗布ローラまたはオイル移行ローラと
の間で定着ベルトを挟持するバックアップローラを設け
ることができる。
【0041】図3〜図7は、本発明のオイル塗布ローラ
を組み込んだ画像定着ユニットの基本構成をそれぞれ示
す。図3〜図7に関する以下の記述において、ローラや
定着ベルトの形状について特に言及されていないとき
は、それらローラや定着ベルトは、ストレートな表面形
状を有する。ここで、ストレートとは、ローラにあって
は、その長手方向(軸方向)に沿う直径が実質的に一定
であることを意味し、定着ベルトにあっては、フラット
な両面を有し、厚さが実質的に一定であることを意味す
る。
【0042】図3に示す画像定着ユニットは、いずれ
も、第1の定着部材が定着ローラ31によって構成され
るものである。定着ローラ31は、ヒータ等の加熱手段
311を内蔵している。この定着ローラ31に当接する
ように加圧ローラ32(第2の定着部材)が設けられて
いる。定着ローラ31と加圧ローラ32との間に未定着
トナー画像を担持するシート(図示せず)が挿通され
る。図3に示す各画像定着ユニットにおいて、オイル塗
布ローラ33は、図1に示す正クラウン表面形状を有す
るオイル塗布ローラ10により構成される。
【0043】図3(a)は、オイル塗布ローラ33が定
着ローラ31に直接当接する構成の画像定着ユニットを
示す。他方、図3(b)は、オイル塗布ローラ33が加
圧ローラ32に直接当接する構成の画像定着ユニットを
示す。図3(b)に示す構成の画像定着ユニットにおい
て、加圧ローラ32は、逆クラウン表面形状を有するこ
とが好ましい。
【0044】図4に示す画像定着ユニットは、いずれ
も、第1の定着部材が、ヒータ等の加熱手段411を内
蔵した加熱ローラ41とこの加熱ローラ41から離間し
て設けられた定着ローラ42との間にエンドレスに掛け
渡された定着ベルト43によって構成されるものであ
る。定着ベルト43を介して定着ローラ42に当接する
ように加圧ローラ(第2の定着部材)44が設けられて
いる。未定着トナー画像を担持するシート(図示せず)
は、定着ローラ42と加圧ローラ44との間に挿通さ
れ、加圧ローラ44により定着ベルト43に押圧され
る。図4に示す画像定着ユニットにおいて、オイル塗布
ローラ45は、図1に示すオイル塗布ローラ10により
構成される。
【0045】図4(a)は、オイル塗布ローラ45が加
熱ローラ41と定着ローラ42との間で定着ベルト43
に直接当接する構成の画像定着ユニットを示す。図4
(b)は、オイル塗布ローラ45が、定着ベルト43を
加熱ローラ41との間で挟持するように設けられている
画像定着ユニットを示す。図4(c)は、オイル塗布ロ
ーラ45が、加圧ローラ44に直接当接する構成の画像
定着ユニットを示す。
【0046】図5に示す画像定着ユニットは、いずれ
も、オイル塗布ローラからのオフセットオイルがオイル
移行ローラ51を介して第1または第2の定着部材に塗
布される以外は、図3に示す画像定着ユニットと類似の
構成の画像定着ユニットを示す。ただし、図5に示す画
像定着ユニットにおいて、オイル塗布ローラ33’は、
図2に示す逆クラウン表面形状を有するオイル塗布ロー
ラ20により構成され、オイル移行ローラ51は、正ク
ラウン形状を有する。オイル移行ローラは、通常、芯金
の外周にシリコーンゴム層を設けてなり、より均一なオ
イル塗布を可能とさせるものである。
【0047】図5(a)は、逆クラウン表面形状を有す
る塗布ローラ33’が定着ローラ31に直接当接するオ
イル移行ローラ51と当接するように設けられた画像定
着ユニットを示す。図5(b)は、逆クラウン表面形状
を有する塗布ローラ33’が加圧ローラ32に直接当接
するオイル移行ローラ51と当接するように設けられた
画像定着ユニットを示す。
【0048】図6に示す各画像定着ユニットは、いずれ
も、オイル塗布ローラからのオフセットオイルがオイル
移行ローラ51を介して定着ベルトに塗布される以外
は、図4に示す各画像定着ユニットと類似の構成の画像
定着ユニットを示す。ただし、図6に示す各画像定着ユ
ニットにおいて、オイル塗布ローラ45’は、図2に示
す逆クラウン表面形状を有するオイル塗布ローラ20に
より構成され、オイル移行ローラ51は、正クラウン形
状を有する。
【0049】図6(a)は、逆クラウン表面形状を有す
る塗布ローラ45’が加熱ローラ41と定着ローラ42
との間で定着ベルト43に直接当接するオイル移行ロー
ラ51に当接する構成の画像定着ユニットを示す。図6
(b)は、オイル塗布ローラ45’が、定着ベルト43
を加熱ローラ41との間で挟持するように設けられた移
行ローラ51に直接当接する画像定着ユニットを示す。
図6(c)は、オイル塗布ローラ45’が、加圧ローラ
44に直接当接するオイル移行ローラ51に当接する構
成の画像定着ユニットを示す。
【0050】図7は、オイル塗布ローラ45’またはオ
イル移行ローラ51’との間で定着ベルト43を内側よ
り挟持するように設けられた正クラウン表面形状のバッ
クアップローラ61を備えること以外は、図4(a)お
よび図6(a)に示す画像定着ユニットと類似の構成を
有する画像定着ユニットを示す。
【0051】図7(a)は、オイル塗布ローラ45’と
バックアップローラ61とにより定着ベルトを挟持する
構成の画像定着ユニットを示す。オイル塗布ローラ4
5’は、図2に示す逆クラウン表面形状を有するオイル
塗布ローラにより構成される。図7(b)は、オイル移
行ローラ51’とバックアップローラ61とにより定着
ベルトを挟持する構成の画像定着ユニットを示す。この
場合、オイル移行ローラ51’は、逆クラウン表面形状
を有し、オイル塗布ローラ45は、正クラウン形状を有
する。図7(a)および図7(b)の各画像定着ユニッ
トにおいて、バックアップローラ61は正クラウン表面
形状を有するので、定着ベルト43は、正クラウン表面
形状に対応して形状付けられ、断面が山形(「ヘ」の字
型)となって走行する。
【0052】図3および図5に示す画像定着ユニットに
おいて、定着ローラ31と加圧ローラ32とはそれらの
中心を結ぶ線が垂直であるように配置されている。ま
た、図4、図6および図7に示す画像定着ユニットにお
いて、加熱ローラ41と定着ローラ42とは、それらの
中心を結ぶ線が垂直であるように配置されている。しか
しながら、図4、図6および図7に示す画像定着ユニッ
トにおいて、加熱ローラ41と定着ローラ42とは以後
詳述する図8の画像定着ユニットにおけるように水平に
配置することもできる。しかし、図4、図6および図7
に示す画像定着ユニットにおいては、加熱ローラ41を
定着ローラ42の略上方に配設することにより、両ロー
ラ41,42の転接部入り口における画像の擦れの発
生、及び、転接部の出口での異常(オフセットまたはジ
ャム)の発生がなく、より一層良好な定着動作が行われ
ることが判明した。ここで、略上方とは、定着ローラの
中心と加熱ローラの中心とを結ぶ線分が、定着ローラの
中心と加圧ローラの中心とを結ぶ線分(基準線分)に対
してなす角度であって基準線分から反時計方向に測定し
た角度が105°〜255°の範囲内にあるように、加
熱ローラが定着ローラの上方に配置されていることを意
味する。
【0053】図8は、本発明のオイル塗布ローラを組み
込んだ画像定着ユニットの全体構成の一例を示す概略図
である。
【0054】図8に示す定着ユニット110は、ハウジ
ング構造として、図示しない電子写真式画像形成装置、
例えば、電子複写装置のフレームに固定されるハウジン
グ112を備えており、このハウジング112は、装置
フレーム上に直接的に固定される基台114と、この基
台114上に起立する状態で固設された左右一対の取り
付けステイ116と、両取り付けステイ116の上部を
互いに連結する天板部118とを備えて構成されてい
る。
【0055】ここで、図8中矢印で示す左方向が、未定
着シートSが搬送される一方向としての搬送方向として
規定されている。すなわち、上述した取り付けステイ1
16は、一方向に沿って搬送される未定着シートSの左
右の両側に位置し、この一方向に沿って夫々延出する状
態で配設されている。また、未定着トナー像は、未定着
シートSの上面に形成された状態で、搬送されてくるよ
うに設定されている。
【0056】また、この定着ユニット110は、ローラ
構成として、両取り付けステイ116に自身の中心軸線
回りに回転自在に軸支された定着ローラ122と、両取
り付けステイ116に、定着ローラ122の下方でこれ
に圧接可能な状態で略上下方向に沿って移動可能に、か
つ、自身の中心軸線回りに回転自在に支持された加圧ロ
ーラ124と、両取り付けステイ116に、未定着シー
トSの搬送方向に関して定着ローラ122の上流側に配
設され、該搬送方向に沿って移動可能に取り付けられる
とともに、自身の中心軸線回りに回動自在に支持され、
内部に例えば第1の発熱手段としてのハロゲンランプ等
の発熱源126を内蔵した加熱ローラ128とを備えて
構成されている。
【0057】さらに、この定着ユニット110は、搬送
されてきた未定着シートSの下面(すなわち、未定着ト
ナー像が形成されていない側の面)を支持するととも
に、定着ローラ122と加圧ローラ124との互いの転
接部に向けて案内するガイド板130と、定着ローラ1
22と加熱ローラ128とに渡り巻回されたエンドレス
の定着ベルト132とをさらに備えている。ここで、ガ
イド板130と定着ベルト132との間は、未定着シー
トSがガイド板130および定着ベルト132により上
下両面から予熱されつつ搬送される予熱通路Pとして規
定されている。
【0058】また、この定着ユニット110は、定着ベ
ルト132の外表面にシリコーンオイルを塗布するオイ
ル塗布ローラ136と、加熱ローラ128を定着ローラ
122から離間する方向に偏倚させて、オイル塗布ロー
ラ136と協同して定着ベルト132に所定のテンショ
ンを付与させるテンションレバー138と、加圧ローラ
124を定着ローラ122に近接する方向に偏倚させ
て、加圧ローラ124を定着ローラ122に圧接させる
加圧レバー140とをさらに備えている。
【0059】このように概略構成される定着ユニット1
10においては、図示しない搬送機構により、ガイド板
130上に搬送されてきた未定着シートSは、未定着ト
ナーが付着していない下面を接触・支持されるととも
に、定着ベルト132と加圧ローラ124との転接部
(ニップ部)に向けて案内され、両者124、132の
間を圧接された状態で挿通されることにより、トナーが
熱圧着されてシート上に定着されるように設定されてい
る。
【0060】上述した定着ローラ122は、取り付けス
テイ116に形成された円形状の第1の支軸穴116A
にベアリングを介して回転自在に軸支される芯金部12
2Aと、この芯金部122Aの外周に同軸に配設され、
定着ベルト132が巻回されるローラ本体122Bとを
備えて構成されている。ここで、例えば、芯金部122
Aは、鉄製シャフトから形成され、ローラ本体122B
は、芯金部122Aの外周に取り付けられたシリコーン
ゴム耐熱弾性体から形成されている。
【0061】なお、芯金部122Aの一端には、図示し
ていないが第1の従動ギヤが同軸に固定されており、こ
の第1の従動ギヤには、図示していないが駆動機構を構
成する駆動ギヤが噛合しており、この駆動ギヤを介して
駆動機構からの駆動力が第1の従動ギヤに伝達されて、
定着ローラ122が回転駆動されるように構成されてい
る。
【0062】上述した加圧ローラ124は、取り付けス
テイ116に形成され、略上下方向に沿って延出する長
穴状の第2の支軸穴116Bにベアリングを介して回転
自在に軸支されるとともに、これの延出方向に沿って移
動可能に支持された芯金部124Aと、この芯金部12
4Aの外周に同軸に配設されたローラ本体124Bとを
備えて構成されている。ここで、例えば、芯金部124
Aは、鉄製シャフトから形成され、ローラ本体124B
は、芯金部124Aの外周に取り付けられたシリコーン
ゴム耐熱弾性体から形成されている。
【0063】なお、芯金部124Aの一端には、図示し
ていないが第2の従動ギヤが同軸に固定されており、こ
の第2の従動ギヤには、上述した第1の従動ギヤが噛合
しており、この第1の従動ギヤを介してこれからの駆動
力が第2の従動ギヤに伝達されて、加圧ローラ124が
定着ローラ122とは反対方向に、かつ、同速で回転駆
動されるように構成されている。
【0064】ここで、この定着ユニット110において
は、未定着シートSの通紙速度を10mm/秒〜400
mm/秒に設定され、予熱空間Pの隙間を0.5mm〜
10mmに設定されており、定着ローラ122と加熱ロ
ーラ128との互いの中心を結んだ距離分だけを通過す
る予熱時間として、0.1秒〜4秒の条件を満足するよ
うに、種々の設定値が規定されている。
【0065】上述した加熱ローラ128の内部には、発
熱源126として、例えば、両端の配光を中央より50
%大きく設定した600Wのハロゲンランプが備えられ
ている。この加熱ローラ128は、例えばアルミパイプ
芯金を硬質アルマイト処理したもので、両端の軸受け部
には、図9に示すように、耐熱樹脂のポリエーテルエー
テルケトン(PEEK)製のカラー148が圧入されて
おり、これにより、定着ベルト132の蛇行や片寄りを
防止している。
【0066】この定着ユニット110は、図示しない搬
送機構により搬送されてきた未定着シートSを定着ロー
ラ122と加圧ローラ124との転接部に向けてガイド
するためのガイド板130を備えている。このガイド板
130は、上述した加圧ローラ124よりも、図8中右
方、換言すれば、未定着シートの搬送方向に関して上流
側に位置する状態で、両取り付けステイ116に固定さ
れた状態で取り付けられている。
【0067】このガイド板130は、図10に示すよう
に、表面にPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)等
のフッ素樹脂による離型処理層162が設けられてい
る。このガイド板130は、未定着画像を乱さないよう
に接地されているが、接地する代わりに、除電ブラシ、
バリスタ素子、ダイオード等を使用することもできる。
【0068】一方、図8に示すように、定着ローラ12
2と加熱ローラ128とに巻き付けられた定着ベルト1
32の下側辺が略水平状態で図8中左方に向けて走行す
るように設定され、また、ガイド板130と定着ベルト
132との間の距離が、加熱ローラ128の直下におい
て、約5乃至20mmの範囲となるように設定されてい
る。すなわち、ガイド板130は、上述したニップ位置
に対して上り傾斜状態で向かうように、定着ベルト13
2の水平な下側辺に対して斜めに設定されている。換言
すれば、このガイド板130は、略平板状に形成され、
その一端(すなわち、ニップ部側の端部)は、ニップ部
よりも低い位置に設定され、かつ、その他端(すなわ
ち、ニップ部とは反対側の端部)よりも高い位置に設定
されている。
【0069】すなわち、定着ベルト132の下側辺とガ
イド板130とは、ニップ位置を頂点としたいわゆるく
さび状の搬送空間を規定しており、このようにして、未
定着シートSは、ガイド板130上を搬送されることに
伴い、定着ベルト132と加圧ローラ124とのニップ
位置よりもやや下方位置の加圧ローラ124の外周面上
に当接し、この後は、加圧ローラ124の外周面に沿っ
て該ニップ位置に確実にもたらされ、このニップ位置で
所定の圧接力F1に基づき圧接されるとともに定着ベル
ト132により加熱され、定着ベルト132からの熱放
射を受けて予め未定着トナーが予熱されていることも相
まって、未定着のトナーがシート上に熱定着されること
になる。
【0070】上述した定着ベルト132は、未定着シー
トS上の未定着トナーを定着温度まで放熱により予熱
し、過剰な熱量を与えることなく定着できるように、そ
の定着ベルト132の1平方cm当たりの熱容量が、
0.002cal/℃〜0.025cal/℃のものが
好ましい。このため、定着ベルト132は、ニッケル電
鋳またはポリイミド等の無端状のベルト本体と、このベ
ルト本体の外周面に添着されたシリコーンゴムの耐熱弾
性離型層とを備えて構成されている。
【0071】この定着ユニット110は、定着ベルト1
32の外周面に、離型用のオイルを微量に塗布するため
のオイル塗布ローラ136を備えている。このオイル塗
布ローラ136は、例えば、図1に示す正クラウン表面
形状を有する本発明のオイル塗布ローラからなる。この
ように、オイル塗布ローラ136を構成することによ
り、上に述べたように、定着ベルト132の外周面への
安定した微量のオイル塗布が可能となる。
【0072】上述した定着ベルト132へテンションを
付与するための機構として、この定着ユニット110
は、テンションレバー138を備えている。このテンシ
ョンレバー138は、その下端を取り付けステイ116
に揺動自在に軸支され、その上端をテンションスプリン
グ152を介して、取り付けステイ116の一端に接続
されている。このテンションスプリング152の付勢力
により、テンションレバー138は、その中間部で加熱
ローラ128の外周に所定の圧接力F2で当接するよう
に、回動付勢されている。
【0073】すなわち、このテンションスプリング15
2の付勢力によりテンションレバー138を介して加熱
ローラ128は、定着ローラ122から離間する方向に
偏倚させられ、これにより、加熱ローラ128と定着ロ
ーラ122とにエンドレスに掛け渡された定着ベルト1
32は、その上側部をオイル塗布ローラ136に規制さ
れた状態で、所定のテンションに緊張された状態で張ら
れることになる。これにより、定着ベルト132は、定
着ローラ122の回転に伴い、スリップや緩みの無い安
定した状態でエンドレスに走行駆動されることになる。
【0074】次に、加圧ローラ124と定着ローラ12
2とが、該定着ローラ122への定着ベルト132の巻
き付け位置において、所定の圧接力で圧接するための圧
接機構154を説明する。この圧接機構154は、取り
付けステイ116に揺動自在に軸支され、加圧ローラ1
24の芯金部124Aに下方から当接可能になされた加
圧レバー140と、この加圧レバー140の他端に下端
を連結され、その上端を取り付けステイ116の上部に
連結された加圧スプリング158とを備えて構成されて
いる。この加圧スプリング158の付勢力により、加圧
レバー140は加圧ローラ124の芯金部124Aの外
周に所定の圧接力F1で当接し、この結果、定着ベルト
132と加圧ローラ124とは、この所定の圧接力で互
いに圧接することになる。すなわち、加圧ローラ124
と定着ベルト132とは、所定のニップ幅で互いに転接
することになる。
【0075】ここで、図8に示す定着ユニットでは、定
着ローラ122と加圧ローラ124との取り付け位置
は、定着ベルト132に対して定着ローラ122の中心
位置から下方に降ろした垂線から時計方向に所定の角度
だけ傾いた状態となるように設定されている。これによ
り、加圧ローラ124と定着ベルト132とのニップ位
置(すなわち、上述したニップ幅の中心位置)は、定着
ローラ122の中心位置の直下よりも、僅かに、未定着
シートSの搬送方向に沿って前方(図中、左方)に偏倚
した位置となるように規定されることになる。
【0076】また、この定着ユニット110は、定着ベ
ルト132の温度を制御するために、サーミスタ160
を備えている。このサーミスタ160は、例えば、図8
に示するように、定着ベルト132の非通紙部、すなわ
ち、加熱ローラ128に直接的に巻回される定着ベルト
132のうちの、図8中右側部分に接触し、これの表面
温度を検出することができるように構成されている。す
なわち、このサーミスタ160は、図示しない制御ユニ
ットに電気的に接続され、この制御ユニットに定着ベル
ト132の温度情報を伝達するように構成されている。
【0077】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、本発
明はそれらに限定されるものではない。
【0078】実施例および比較例 <オイル塗布ローラの作製>外径20mm、長さ361
mmのアルミニウムパイプ(芯金)に、内径19mm、
厚さ15mm、長さ330mm円筒に加工したBASF
社製多孔質メラミン樹脂Basotectからなる円筒(多孔質
弾性体)を通し、オイル塗布ローラ本体を作製した。
【0079】得られたローラ本体の多孔質弾性体に対
し、多孔質弾性体の各端部から15mmの位置から中央
に向って連続的に直径が増加するような正クラウン表面
形状を研磨により付与した。その際、多孔質弾性体の中
央での直径を34mmに設定し、各端部から15mmの
位置における直径が34mm(試料No.1;ストレー
ト)、33.6mm(試料No.2;クラウン値0.4
mm)、33.2mm(試料No.3;クラウン値0.
8mm)、32.8mm(試料No.4;クラウン値
1.2mm)、32.4mm(試料No.5;クラウン
値1.6mm)、32.0mm(試料No.6;クラウ
ン値2.0mm)のもの合計6種を作製した。こうして
正クラウン表面形状を付与した多孔質弾性体に信越化学
社製硬化性液状シリコーンゴムKE108と信越化学社
製ジメチルシリコーンオイルKF96−300との重量
比1:10の混合物を含浸させた。含浸量は、試料N
o.1では175.40g、試料No.2では170.
98g、試料No.3では167.84g、試料No.
4では163.46g、試料No.5では161.47
g、試料No.6では157.94gであった。しかる
後、液状シリコーンゴムを硬化させてオイル塗布ローラ
を作製した。
【0080】<オイル塗布ニップ幅の測定I>上で作製
したオイル塗布ローラを図8に示す構成の定着ユニット
のオイル塗布ローラ136として組み込んだ。使用した
定着ユニットの加熱ローラ、定着ローラ122、加圧ロ
ーラ、定着ベルトの仕様は以下の通りであった。
【0081】加熱ローラ:外径28mmのアルミニウム
パイプにポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂
を20μmの厚さにコートしたもの 定着ローラ:外径20mmのSUS芯金にシリコーンゴ
ム(JIS−A硬度12〜13度)を4mmの厚さに設
け、外径を28mmとしたもの 加圧ローラ:外径25mmのSUS芯金にシリコーンゴ
ム(JIS−A硬度12〜13度)を1.5mmの厚さ
に設けてなる外径28mmのシリコーンゴム製ローラ本
体にテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレ
ン共重合体(FEP)樹脂を30μmの厚さにコートし
たもの 定着ベルト:幅350mm、内径70mm、厚さ90μ
mのポリイミドベルトにシリコーンゴムを200μmの
厚さにコートしたもの。
【0082】上記条件の下で、オイル塗布ローラに対す
る荷重を各片側750gとし、定着ベルトとオイル塗布
ローラとの間にOHPフィルムを挟み込んでオイルの付
着幅を測定し、オイル塗布ニップ幅とした。結果を下記
表1に示す。
【0083】
【表1】
【0084】表1に示す結果からわかるように、オイル
塗布ローラの表面形状がストレートである場合(試料N
o.1)、オイル塗布ニップ幅は両端部に比べて中央部
が約1mm程度狭くなっている。これに対し、クラウン
値が0.4mmであるオイル塗布ローラ(試料No.
2)は、両端部と中央部とのオイルニップ幅がほぼ同じ
となっている。クラウン値が増加するにつれ、中央部の
ニップ幅が大きくなっていることもわかる。従って、非
通紙部のオイル塗布量を意図的に低減しようとする場合
には、オイル塗布ローラに付与するクラウン値を大きく
すればよいこととなる。
【0085】<オイル塗布ニップ幅の測定II>上で作製
したオイル塗布ローラを図8に示す構成の定着ユニット
のオイル塗布ローラとして組み込んだ。使用した定着ユ
ニットの定着ローラ、加圧ローラの仕様は以下の通りで
あった。
【0086】定着ローラ:外径27mmのアルミニウム
パイプにシリコーンゴム(JIS−A硬度12〜13
度)を1.5mmの厚さにコートしたもの(クラウン値
−0.2mmの逆クラウン形状) 加圧ローラ:外径27mmのSUS芯金にシリコーンゴ
ム(JIS−A硬度12〜13度)を1.5mmの厚さ
に設けてなる外径30mmのシリコーンゴム製ローラ本
体にFEP樹脂を30μmの厚さにコートしたもの。
【0087】上記条件の下で、オイル塗布ローラに対す
る荷重を各片側1200gとし、定着ローラとオイル塗
布ローラとの間にOHPフィルムを挟み込んでオイルの
付着幅を測定し、オイル塗布ニップ幅とした。結果を下
記表2に示す。
【0088】
【表2】
【0089】表2に示す結果からわかるように、オイル
塗布ローラの表面形状がストレートである場合(試料N
o.1)、オイル塗布ニップ幅は両端部に比べて中央部
が約2.5mm程度狭くなっている。これに対し、クラ
ウン値が0.4mm〜0.8mmであるオイル塗布ロー
ラ(試料No.2〜No.3)は、両端部と中央部との
オイルニップ幅がほぼ同じとなっている(表2からは、
より一層均一なオイルニップ幅を得るためには、クラウ
ン値は0.6mm〜0.7mmであることが好ましいこ
とが推察される)。クラウン値が増加するにつれ、中央
部のニップ幅が大きくなっていることもわかる。従っ
て、非通紙部のオイル塗布量を意図的に低減しようとす
る場合には、オイル塗布ローラに付与するクラウン値を
大きくすればよいこととなる。
【0090】<オイル塗布試験>上で作製したオイル塗
布ローラ試料No.2を上記オイルニップ幅の測定Iで
使用した定着ユニットのオイル塗布ローラとして組み込
み、オイル塗布ローラの両端のボス部に軸受けを介して
掛ける荷重を以下のように変えて(オイル塗布ニップ幅
の項参照)、下記条件で通紙し、紙上に塗布されたオイ
ル塗布量を測定した。オイル塗布量は、規定枚数通紙後
に、塗布ローラの重量を電子天秤で測定し、その重量変
化を通紙枚数で割ることによりA4紙1枚当りの塗布量
を算出した。
【0091】ニップ幅:軸間固定にて9.0mm 定着温度:180℃ 通紙用紙:富士ゼロックス社製P厚口A4用紙 記録紙送り速度(線速):180mm/秒 通紙モード:10ppm、A4横白紙通紙 オイル塗布ニップ幅:3mm(荷重各片側150g)、
4.5mm(荷重各片側350g)、6mm(荷重各片
側650g)、7.5mm(荷重各片側900g)、9
mm(荷重各片側1200g)の5水準。
【0092】なお、オイル塗布ニップ幅は、定着ベルト
とオイル塗布ローラとの間にOHPフィルムをはさみこ
みオイルの付着幅を測定し、オイル塗布ニップ幅とし
た。
【0093】結果を下記表3および図11に示す。これ
ら結果からわかるように、本発明の塗布ローラによれ
ば、オイル塗布量をオイル塗布ローラに掛ける荷重によ
り制御することができる。
【0094】
【表3】
【0095】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、そ
の長手方向におけるオイル塗布量を均一にし得るオイル
塗布ローラおよびこのオイル塗布ローラを組み込んだ画
像定着ユニットが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るオイル塗布ローラ
の概略断面図。
【図2】本発明の他の実施の形態に係るオイル塗布ロー
ラの概略断面図。
【図3】定着ユニットの基本構成の一例を示す図。
【図4】定着ユニットの基本構成の他の例を示す図。
【図5】定着ユニットの基本構成の他の例を示す図。
【図6】定着ユニットの基本構成の他の例を示す図。
【図7】定着ユニットの基本構成の他の例を示す図。
【図8】定着ベルトを用いる定着ユニット全体の構成を
概略的に示す正面図。
【図9】図8に示す定着ユニットの加熱ローラの構成を
示す側面図。
【図10】図8に示す定着ユニットのガイド板の構成を
示す正面図。
【図11】本発明のオイル塗布ローラを用いたときのオ
イル塗布量とニップ幅との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
10,20,33,33’,45,45’,136…オ
イル塗布ローラ 12…芯金 14…オイル保持・供給層 122…定着ローラ 124…加圧ローラ 128…加熱ローラ 43,132…定着ベルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16C 13/00 F16C 13/00 E (72)発明者 芹澤 和彦 静岡県三島市松本197−8 穂高工業株式 会社内 Fターム(参考) 2H033 AA09 AA16 AA23 BA11 BA12 BA43 BA44 BB03 BB04 BB13 BB15 BB28 3J103 AA03 AA06 AA07 AA13 AA23 AA24 AA32 BA32 BA41 BA43 BA48 FA02 FA12 FA18 FA25 GA02 GA52 GA57 GA58 GA60 HA03 HA05 HA11 HA12 HA18 HA32 HA37 HA41 HA60

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真式画像形成装置の画像定着ユニ
    ットにおいてトナー画像と接触する定着ベルトもしくは
    定着ローラからなる第1の定着部材または加圧ローラか
    らなる第2の定着部材と当接して該第1または第2の定
    着部材にオフセット防止オイルを塗布するためのオイル
    塗布ローラであって、 芯金と、この芯金の外周面を覆うように形成された、オ
    フセット防止オイルを含浸させた多孔質弾性体を含むオ
    イル保持・供給層を備え、 該オイル保持・供給層は、正または逆クラウン表面形状
    を有することを特徴とするオイル塗布ローラ。
  2. 【請求項2】 第1の定着部材と、該第1の定着部材と
    の間に未定着トナー画像を担持するシートを挿通させて
    該第1の定着部材に該シートを押圧することにより該未
    定着トナー画像を該シート上に定着させるための加圧ロ
    ーラからなる第2の定着部材とを含む画像定着手段、並
    びに該第1および第2の定着部材のいずれか一方の定着
    部材に直接当接して該一方の定着部材にオフセット防止
    オイルを塗布するためのオイル塗布ローラを備える電子
    写真式画像形成装置の画像定着ユニットであって、 該第1の定着部材は逆クラウン表面形状を有し、 該オイル塗布ローラは、芯金と、この芯金の外周面を覆
    うように形成された、オフセット防止オイルを含浸させ
    た多孔質弾性体からなるオイル保持・供給層とを備え、
    かつ該オイル塗布ローラは正クラウン表面形状を有する
    ことを特徴とする画像定着ユニット。
  3. 【請求項3】 該第1の定着部材が、定着ローラにより
    構成されることを特徴とする請求項2に記載の画像定着
    ユニット。
  4. 【請求項4】 該オイル塗布ローラが、該定着ローラに
    当接するように設けられることを特徴とする請求項3に
    記載の画像定着ユニット。
  5. 【請求項5】 該オイル塗布ローラが、該加圧ローラに
    当接するように設けられることを特徴とする請求項3に
    記載の画像定着ユニット。
  6. 【請求項6】 該加圧ローラが、逆クラウン表面形状を
    有することを特徴とする請求項5に記載の定着ユニット
  7. 【請求項7】 該第1の定着部材が、該加圧ローラに当
    接する定着ローラと、該定着ローラから離間して設けら
    れた加熱ローラとの間にエンドレスに掛け渡された定着
    ベルトにより構成されることを特徴とする請求項2に記
    載の画像定着ユニット。
  8. 【請求項8】 該オイル塗布ローラが、該定着ローラと
    該加熱ローラとの間で該定着ベルトと接するように設け
    られることを特徴とする請求項7に記載の定着ユニッ
    ト。
  9. 【請求項9】 該オイル塗布ローラが、該定着ベルトを
    該加熱ローラとの間で挟持するように設けられることを
    特徴とする請求項7に記載の定着ユニット。
  10. 【請求項10】 該オイル塗布ローラが、該加圧ローラ
    と接するように設けられることを特徴とする請求項7に
    記載の定着ユニット。
  11. 【請求項11】 第1の定着部材と、該第1の定着部材
    との間に未定着トナー画像を担持するシートを挿通させ
    て該第1の定着部材に該シートを押圧することにより該
    未定着トナー画像を該シート上に定着させるための加圧
    ローラからなる第2の定着手段とを含む画像定着手段、
    並びに該第1および第2の定着部材のいずれか一方の定
    着部材にオイル移行ローラを介してオフセット防止オイ
    ルを塗布するためのオイル塗布ローラを備える電子写真
    式画像形成装置の画像定着ユニットであって、 該第1の定着部材は逆クラウン表面形状を有し、 該オイル移行ローラは正クラウン表面形状を有し、 該オイル塗布ローラは芯金と、この芯金の外周面を覆う
    ように形成された、オフセット防止オイルを含浸させた
    多孔質弾性体からなるオイル保持・供給層とを備え、か
    つ該オイル塗布ローラは逆クラウン表面形状を有するこ
    とを特徴とする画像定着ユニット。
  12. 【請求項12】 該第1の定着部材が、定着ローラによ
    り構成されることを特徴とする請求項11に記載の画像
    定着ユニット。
  13. 【請求項13】 該オイル移行ローラが、該定着ローラ
    に当接するように設けられることを特徴とする請求項1
    2に記載の画像定着ユニット。
  14. 【請求項14】 該オイル移行ローラが、該加圧ローラ
    に当接するように設けられることを特徴とする請求項1
    2に記載の画像定着ユニット。
  15. 【請求項15】 該加圧ローラが逆クラウン表面形状を
    有することを特徴とする請求項14に記載の画像定着ユ
    ニット。
  16. 【請求項16】 該第1の定着部材が、該加圧ローラに
    当接する定着ローラと、該定着ローラから離間して設け
    られた加熱ローラとの間にエンドレスに掛け渡された定
    着ベルトにより構成されることを特徴とする請求項11
    に記載の画像定着ユニット。
  17. 【請求項17】 該オイル移行ローラが、該定着ローラ
    と該加熱ローラとの間で該定着ベルトと接するように設
    けられることを特徴とする請求項16に記載の定着ユニ
    ット。
  18. 【請求項18】 該オイル移行ローラが、該定着ベルト
    を該加熱ローラとの間で挟持するように設けられること
    を特徴とする請求項16に記載の定着ユニット。
  19. 【請求項19】 該オイル移行ローラが、該加圧ローラ
    と接するように設けられることを特徴とする請求項16
    に記載の定着ユニット。
  20. 【請求項20】 定着ローラと加熱ローラとの間にエン
    ドレスに掛け渡された定着ベルトにより構成される第1
    の定着部材と、該第1の定着部材との間に未定着トナー
    画像を担持するシートを挿通させて該第1の定着部材に
    該シートを押圧することによって該未定着トナー画像を
    該シート上に定着させるための加圧ローラからなる第2
    の定着手段とを含む画像定着手段、該第1の定着部材に
    直接当接して該第1の定着部材にオフセット防止オイル
    を塗布するためのオイル塗布ローラ、および該オイル塗
    布ローラとの間で該第1の定着部材を内側より挟持する
    ように設けられた正クラウン表面形状のバックアップロ
    ーラを備える電子写真式画像形成装置の画像定着ユニッ
    トであって、 該第1の定着部材はバックアップローラの正クラウン表
    面形状に対応して形状付けられ、 該オイル塗布ローラは芯金と、この芯金の外周面を覆う
    ように形成された、オフセット防止オイルを含浸させた
    多孔質弾性体からなるオイル保持・供給層とを備え、か
    つ該オイル塗布ローラは逆クラウン表面形状を有するこ
    とを特徴とする画像定着ユニット。
  21. 【請求項21】 定着ローラと加熱ローラとの間にエン
    ドレスに掛け渡された定着ベルトにより構成される第1
    の定着部材と、該第1の定着部材との間に未定着トナー
    画像を担持するシートを挿通させて該第1の定着部材に
    該シートを押圧することによって該未定着トナー画像を
    該シート上に定着させるための加圧ローラからなる第2
    の定着部材とを含む画像定着手段、該第1の定着部材に
    オイル移行ローラを介してオフセット防止オイルを塗布
    するためのオイル塗布ローラ、該オイル移行ローラとの
    間で該第1の定着部材を内側より挟持するように設けら
    れた正クラウン表面形状のバックアップローラを備える
    電子写真式画像形成装置の画像定着ユニットであって、 該定着部材はバックアップローラの正クラウン形状に対
    応して形状付けられ、該オイル移行ローラは逆クラウン
    表面形状を有し、該オイル塗布ローラは芯金と、この芯
    金の外周面を覆うように形成された、オフセット防止オ
    イルを含浸させた多孔質弾性体からなるオイル保持・供
    給層とを備え、かつ該オイル塗布ローラは正クラウン表
    面形状を有することを特徴とする画像定着ユニット。
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