JP2001305751A - 基板処理方法及び基板処理装置 - Google Patents

基板処理方法及び基板処理装置

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JP2001305751A JP2000120842A JP2000120842A JP2001305751A JP 2001305751 A JP2001305751 A JP 2001305751A JP 2000120842 A JP2000120842 A JP 2000120842A JP 2000120842 A JP2000120842 A JP 2000120842A JP 2001305751 A JP2001305751 A JP 2001305751A
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    • H01L21/67028Apparatus for fluid treatment for cleaning followed by drying, rinsing, stripping, blasting or the like

Abstract

(57)【要約】 【課題】 事前の事故防止を図り,装置の瞬停や処理物
質の漏れに対して安全を図ることができる,基板処理装
置及び基板処理方法を提供する。 【解決手段】 処理容器2内に収納されたウェハWにオ
ゾンガス5を供給する一方で,処理容器2の内部雰囲気
を排気してオゾンキラー10に通しながらウェハWを処
理する方法において,処理容器2内が密閉され,かつオ
ゾンキラー10が正常であることを条件に,オゾンガス
5を供給する。処理が中断した場合,処理容器2の内部
雰囲気を強制的に排気し,ガス漏れが起こった場合,処
理容器2の内部・周囲雰囲気を強制的に排気すると共
に,オゾンガス5の供給を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,基板を処理する基
板処理方法及び基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体ウェハ(以下,「ウェハ」
という。)のフォトリソグラフィ処理においては,ウェ
ハに対してレジストを塗布し,次いでパターンの露光を
行い,その後現像を行う処理が行われる。その後,ウェ
ハからレジストを除去する。
【0003】かかるレジスト除去の際には洗浄装置が用
いられている。従来の洗浄装置では,SPM(HSO
/Hの混合液)と呼ばれる薬液が充填された洗
浄槽内にウェハを浸漬させてレジストの剥離を行う。一
方,今日においては,環境保全の観点から,廃液処理が
容易なオゾン(O)が溶解した溶液を用いてレジスト
除去を行うことが要望されている。この場合,オゾンが
溶解した溶液が充填された洗浄槽内にウェハを浸漬させ
る,いわゆるディップ方式の洗浄により,溶液中の酸素
原子ラジカルによってレジストを酸化反応させて二酸化
炭素や水等に分解する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで,通常,高濃
度のオゾンガスを純水にバブリングして溶解させること
により前記溶液を生成し,その後,この溶液を洗浄槽内
に充填しているので,その間に,溶液中のオゾンが消滅
していきオゾン濃度が低下し,レジスト除去が十分に行
えない場合があった。さらにウェハを前記溶液に浸漬さ
せた状態では,レジストと反応してオゾンが次々と消滅
する一方で,レジスト表面へのオゾン供給が不十分とな
り,高い反応速度を得ることができなかった。
【0005】そこで,ウェハを溶液に浸漬させるディッ
プ方式の洗浄装置の代わりに,オゾンガスと水蒸気を用
いてオゾンを利用した処理を行い,ウェハからレジスト
を除去する洗浄装置が新規に提案されている。かかる洗
浄装置は,密閉された処理容器内に収納されたウェハ
に,オゾンガスを供給する。ここで,オゾンは人体等に
有害な物質なので,オゾンを利用した処理を行うにあた
っては,様々な事故防止策,安全対策を図ることが要望
されている。
【0006】従って,本発明の目的は,事故防止を事前
に図ることができ,例えば停電等による装置の瞬停や処
理ガスの漏れがあっても,安全を図ることができる,基
板処理方法及び基板処理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,請求項1の発明は,密閉された処理容器内に収納さ
れた基板に処理ガスを供給する一方で,該処理容器の内
部雰囲気を排気して該排気された内部雰囲気を後処理し
ながら基板を処理する方法において,前記処理容器内が
密閉され,かつ前記排気された内部雰囲気の後処理が正
常に行われることを条件に,前記処理ガスを供給するこ
とを特徴とする,基板処理方法を提供する。
【0008】請求項1に記載の基板処理方法では,処理
ガスには例えばオゾンガス等が適宜に用いられている。
このような請求項1に記載の基板処理方法によれば,密
閉された処理容器内に収納された基板に処理ガスを供給
し,処理容器内で処理ガスを用いて,基板を好適に処理
する。一方,処理容器の内部雰囲気を排気することで,
処理容器内から処理ガスを排気する。排気された処理ガ
スに対して後処理を施す。後処理では,例えばオゾンガ
スのように,人体に有害な物質(オゾン)が含有されて
いる場合には,有害物質を除去して処理ガスを無害化
し,例えば工場の排気系に安全に排気できる状態にす
る。なお,処理ガスには,オゾンガス以外に,例えば塩
素ガス,フッ素ガス,水素ガス,予め各種反応種(ラジ
カル)を有している塩素ガス,フッ素ガス,水素ガス等
がある。
【0009】ここで,処理容器内が密閉される前に処理
ガスを供給してしまうと,処理ガスが周囲に拡散してし
まう。また,排気された内部雰囲気の後処理に異常があ
れば,そのまま処理ガスを工場の排気系に垂れ流すおそ
れがある。しかしながら,本発明によれば,処理容器内
が密閉され,かつ前記排気された内部雰囲気の後処理が
正常に行われることを条件に,前記処理ガスを供給し,
これら二つの条件の内でどちらか一方の条件でも満たす
ことができなければ,処理ガスを供給しないので,処理
ガスの拡散や垂れ流しを防ぐことができる。特にオゾン
ガスのように有害物質が含有されている場合には,例え
ば有害物質による人的事故を事前に防止することができ
る。
【0010】請求項1に記載の基板処理方法において,
請求項2に記載したように,前記基板の処理が途中で中
断した場合には,前記処理容器の内部雰囲気を強制的に
排気しても良い。例えば停電や地震等により処理が途中
で中断した場合には,処理容器の内部雰囲気を強制的に
排気し,処理容器内から処理ガスを排気する。ここで,
その後に処理を再開させるにあたって,例えば工場の作
業者等が,処理容器内を開放して中の様子を一度確認し
たり調査する場合がある。処理容器内に処理ガスが残っ
たままで処理容器内を開放してしまうと,処理ガスが拡
散することになるが,このように強制的に排気するの
で,処理ガスの拡散を未然に防止することができる。特
に処理ガスがオゾンガスである場合には,強制的に排気
することで事故を防いで安全を図ることができる。
【0011】請求項3に記載したように,前記処理容器
の周囲に処理ガスが漏れた場合には,前記処理容器の内
部雰囲気を強制的に排気すると共に,前記処理ガスの供
給を停止することが好ましい。かかる方法によれば,ガ
ス漏れが起こった時点で,直ちに内部雰囲気の強制排気
を行うと共に,処理ガスの供給を停止するので,ガス漏
れがこれ以上無いようにし,被害を最小限度に留めるこ
とができる。
【0012】請求項4の発明は,密閉された処理容器内
に収納された基板に,処理ガスを供給する一方で,該処
理容器の内部雰囲気を排気して該排気された内部雰囲気
を後処理しながら基板を処理する方法であって,前記処
理容器の周囲に処理ガスが漏れた場合には,前記処理容
器の内部雰囲気を強制的に排気すると共に,前記処理ガ
スの供給を停止することを特徴とする,基板処理方法を
提供する。
【0013】請求項4に記載の基板処理方法によれば,
請求項1と同様に処理ガスには例えばオゾンガス等が適
宜に用いられている。このような請求項4に記載の基板
処理方法によれば,請求項1と同様に密閉された処理容
器内に処理ガスを供給し,基板を好適に処理する。一
方,処理容器内から処理ガスを排気して後処理を施し,
無害化した後に例えば工場の排気系に安全に排気する。
ここで,例えば処理容器の空隙から処理ガスが漏れた場
合には,ガス漏れが起こった時点で,直ちに内部雰囲気
の強制排気を行うと共に,処理ガスの供給を停止し,以
後,処理容器内から処理ガスが漏れ無いようにする。従
って,処理ガスの漏れを最小限度に留めて安全を図るこ
とができる。
【0014】請求項4に記載の基板処理方法において,
請求項5に記載したように,前記処理容器の周囲に処理
ガスが漏れた場合には,前記処理容器の周囲雰囲気を排
気して該排気された周囲雰囲気を後処理することが好ま
しい。そうすれば,処理容器の周囲に処理ガスが漏れて
も,周囲雰囲気を無害化して例えば工場の排気系に安全
に排気することができる。
【0015】処理ガスが漏れた場合,特に請求項6に記
載したように,処理容器の周囲雰囲気を強制的に排気し
ても良い。そうすれば,処理容器の周囲を越えて広範囲
に処理ガスが拡散するのを確実に防ぐことができる。従
って,処理ガスが漏れた場合でも,事故を発生させるこ
とが無く,安全を図ることができる。
【0016】請求項7に記載したように,前記処理容器
内の処理ガス濃度を検出し,該処理ガス濃度が所定の値
以下であることを確認してから,前記処理容器内を開放
することが好ましい。この場合,所定の値は,人体等に
危害を加えない濃度に設定されている。このように安全
を確保してから処理容器内を開放するので,事故を防止
することができる。
【0017】請求項8に記載したように,前記処理ガス
の供給を停止した後,少なくとも所定の時間,前記処理
容器の内部雰囲気を排気してから,前記処理容器内を開
放しても良い。かかる方法によれば,所定の時間,処理
容器の内部雰囲気を排気することで,処理容器内の処理
ガス濃度を所定の値以下にする。これによっても,安全
を確保して事故を防止することができる。
【0018】請求項9に記載したように,前記処理ガス
の供給を停止した後,前記処理容器の内部雰囲気を排気
するに際し,前記処理容器内を負圧雰囲気にすることが
好ましい。かかる方法によれば,内部雰囲気を排気する
に際し,処理容器内が正圧雰囲気であると,周囲に処理
ガスが漏れるおそれがある。しかしながら,処理容器内
を負圧雰囲気するので,処理ガスの漏れを防止すること
ができる。
【0019】請求項10の発明は,密閉された処理容器
内に収納された基板に,処理ガス供給手段により処理ガ
スを供給する一方で,該処理容器の内部雰囲気を内部排
気手段により排気し,該排気された内部雰囲気を後処理
機構により後処理しながら基板を処理する装置におい
て,前記処理容器の搬入出口を開閉する開閉部材を備
え,前記開閉部材の開閉を検出する開閉検出手段からの
検出信号と,前記後処理機構の稼働状態を検出する稼働
検出手段からの検出信号とに基づいて,前記処理ガス供
給手段による処理ガスの供給を制御する制御手段を設け
たことを特徴とする,基板処理装置を提供する。
【0020】請求項10に記載の基板処理装置では,処
理ガスには例えばオゾンガス等が適宜に用いられてい
る。このような請求項10に記載の基板処理装置によれ
ば,開閉部材を開けて処理容器内に基板を収納し,その
後に開閉部材を閉めて処理容器内を密閉する。次いで,
処理容器内に,処理ガス供給手段により処理ガスを供給
し,基板を好適に処理する。一方,内部排気手段によ
り,処理容器の内部雰囲気を排気することで,処理容器
内から処理ガスを排気する。排気された処理ガスに対し
て後処理機構により後処理を施す。例えばオゾンガスの
ように,処理ガスに人体に有害な物質(オゾン)が含有
されている場合には,後処理機構には,例えばオゾンキ
ラーのような有害物質(オゾン)を除去する機構を用い
る。そして,後処理では,有害物質を除去して処理ガス
を無害化し,例えば工場の排気系に安全に排気できる状
態にする。
【0021】ここで,制御手段は,開閉検出手段からの
検出信号に基づいて開閉部材が閉まっていると確認し,
かつ稼働検出手段からの検出信号に基づいて後処理機構
が正常に稼働可能な状態にあると判断した段階で,処理
ガス供給手段による処理ガスの供給を実施するように制
御する。一方,開閉部材が開いている場合や,後処理機
構に異常がある場合には,処理ガス供給手段による処理
ガスの供給を停止させておく。従って,請求項10に記
載の基板処理装置は,請求項1に記載の基板処理方法を
好適に実施することができる。
【0022】請求項10に記載の基板処理装置におい
て,請求項11に記載したように,前記内部排気手段
は,前記処理容器の内部雰囲気を強制的に排気する内部
雰囲気の強制排気機構を備えていることが好ましい。か
かる構成によれば,内部雰囲気の強制排気機構は,例え
ば基板の処理が途中で中断した場合に,強制排気を行
う。従って,請求項10に記載の基板処理装置は,請求
項2に記載の基板処理方法を好適に実施することができ
る。
【0023】請求項12に記載したように,前記処理容
器の周囲雰囲気中の処理ガス濃度を検出する周囲の濃度
検出手段と,前記処理容器の周囲雰囲気を強制的に排気
する周囲雰囲気の強制排気機構とを備え,前記周囲の濃
度検出手段からの検出信号に基づいて,前記内部雰囲気
の強制排気機構による強制排気と,前記処理ガス供給手
段による処理ガスの供給を制御する制御手段を設けるこ
とが好ましい。かかる構成によれば,制御手段は,周囲
の濃度検出手段からの検出信号に基づいて,処理容器の
周囲雰囲気に処理ガスが漏れたことを感知すると,内部
雰囲気の強制排気機構を稼働させると共に,処理ガス供
給手段による処理ガスの供給を停止させる。従って,請
求項12に記載の基板処理装置は,請求項3に記載の基
板処理方法を好適に実施することができる。
【0024】請求項13に記載したように,前記周囲の
濃度検出手段からの検出信号に基づいて,前記周囲雰囲
気の強制排気機構による強制排気を制御する制御手段を
設けても良い。かかる構成によれば,制御手段は,周囲
の濃度検出手段からの検出信号に基づいて,処理容器の
周囲雰囲気に処理ガスが漏れたことを感知すると,周囲
雰囲気の強制排気機構を稼働させる。従って,請求項1
3に記載の基板処理装置は,請求項6に記載の基板処理
方法を好適に実施することができる。
【0025】請求項14の発明は,密閉された処理容器
内に収納された基板に,処理ガス供給手段により処理ガ
スを供給する一方で,該処理容器の内部雰囲気を内部排
気手段により排気し,該排気された内部雰囲気を後処理
機構により後処理しながら基板を処理する装置におい
て,前記処理容器の搬入出口を開閉する開閉部材と,前
記処理容器の周囲雰囲気中の処理ガス濃度を検出する周
囲の濃度検出手段と,前記処理容器の周囲雰囲気を排気
する周囲排気手段とを備え,前記周囲の濃度検出手段か
らの検出信号に基づいて,前記内部排気手段による排気
と,前記処理ガス供給手段による処理ガスの供給を制御
する制御手段を設けたことを特徴とする,基板処理装置
を提供する。
【0026】請求項14に記載の基板処理装置では,請
求項10と同様に処理ガスには例えばオゾンガス等が適
宜に用いられている。このような請求項14に記載の基
板処理装置によれば,請求項10と同様に処理容器内に
基板を収納した後,処理容器内に,処理ガス供給手段に
より処理ガスを供給し,基板を好適に処理する。一方,
内部排気手段により,処理容器内から処理ガスを排気す
る。排気された処理ガスに対して後処理機構により後処
理を施して無害化し,例えば工場の排気系に安全に排気
する。ここで,制御手段は,周囲の濃度検出手段からの
検出信号に基づいて,処理容器の周囲雰囲気に処理ガス
が漏れたことを感知すると,必要ならば内部排気手段の
稼働を上げて内部雰囲気の排気量を増加させると共に,
処理ガス供給手段による処理ガスの供給を停止させる。
従って,請求項14に記載の基板処理装置は,請求項4
に記載の基板処理方法を好適に実施することができる。
【0027】請求項14に記載の基板処理装置におい
て,請求項15に記載したように,前記周囲の濃度検出
手段からの検出信号に基づいて,前記周囲排気手段によ
る排気を制御する制御手段を設けることが好ましい。か
かる構成によれば,制御手段は,周囲の濃度検出手段か
らの検出信号に基づいて,処理容器の周囲雰囲気に処理
ガスが漏れたことを感知すると,必要ならば周囲排気手
段の稼働を上げて周囲雰囲気の排気量を増加させる。従
って,請求項14に記載の基板処理装置は,請求項6に
記載の基板処理方法を好適に実施することができる。
【0028】請求項16に記載したように,前記処理容
器内の処理ガス濃度を検出する内部の濃度検出手段を設
け,前記内部の濃度検出手段からの検出信号に基づいて
前記開閉部材の開閉を制御する制御手段を設けることが
好ましい。かかる構成によれば,例えば処理ガスの供給
を停止した後に,制御手段は,内部の濃度検出手段から
の検出信号に基づいて,処理容器内の処理ガス濃度が人
体等に危害を加えない所定の値以下になったと判断する
と,開閉部材を開く。従って,請求項16に記載の基板
処理装置は,請求項8に記載の基板処理方法を好適に実
施することができる。
【0029】請求項17に記載したように,前記処理容
器内にエアを供給するエア供給手段を備えていても良
い。かかる構成によれば,処理容器の内部雰囲気を排気
する際に,エア供給手段によりエアを供給することによ
り,処理容器内から処理ガスを押し流すことができる。
この場合,エア供給量は,内部雰囲気の排気量よりも少
なくなるように設定されている。内部雰囲気の排気量よ
りも多い流量でエアを供給してしまうと,処理容器内が
正圧雰囲気になる。正圧雰囲気では,処理容器内から外
部に処理ガスが漏れるおそれがあるが,このようにエア
供給量を少なくすることで,処理容器内を負圧雰囲気に
維持し,処理ガスの漏れを防止することができると共
に,速やかな排気を実現することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下,本発明の好ましい実施の形
態を添付図面を参照して,例えば50枚のウェハを一括
して洗浄するように構成された洗浄装置に基づいて説明
する。この洗浄装置は,オゾンガスを利用してウェハW
からレジストを除去するものであり,図1は,本発明の
実施の形態にかかる洗浄装置1にかかる配管系統を示し
た説明図である。
【0031】図1に示すように,洗浄装置1は,ウェハ
Wの処理が行われる処理容器2と,処理容器2内に水蒸
気3を供給する水蒸気供給手段4と,処理容器2内にオ
ゾンガス5を供給する処理ガス供給手段としてのオゾン
ガス供給手段6と,処理容器2の内部雰囲気を排気する
内部排気手段7と,処理容器2の周囲雰囲気を排気する
周囲排気手段8と,処理容器2内にホットエア及び常温
(例えば内部雰囲気温度と同じ温度)のエアを供給する
エア供給手段9と,処理容器2内から排気された内部雰
囲気中のオゾン(O)を除去する後処理機構としての
オゾンキラー10と,処理容器2内の液滴を排液する排
液手段11とを備えている。
【0032】図2に示すように,処理容器2は,50枚
のウェハWを十分に収納可能な大きさを有する容器本体
20と,容器本体20の上面に形成された搬入出口20
aを開閉する開閉部材としての容器カバー21と,容器
本体20の下面開口部を閉鎖する容器ボトム22の3つ
に大別される。
【0033】容器カバー21は,例えば略半円球状に形
成され,昇降機構23により昇降自在である。昇降機構
23は制御手段としてのコントローラ24に接続されて
いる。コントローラ24から出力される操作信号によ
り,昇降機構23の稼働は制御される。図3に示すよう
に,容器カバー21が上昇した際には,搬入出口20a
は開放され,容器本体20に対してウェハWを搬入出で
きる状態となる。容器本体20にウェハWを搬入して収
納した後,容器カバー21が下降すれば,図2に示すよ
うに,搬入出口20aは塞がれる。容器本体20と容器
カバー21の間の空隙は,リップ式のOリング25によ
り密閉される。また,容器本体20と容器ボトム22の
間の空隙は,ガスケット26により密閉されている。こ
うして,処理容器2内は密閉雰囲気となり,気体の漏れ
がない状態となる。
【0034】容器本体2の上端部には,容器カバー21
の開閉を検出する開閉検出手段としての重量センサ27
が設けられている。この重量センサ27は,容器カバー
21が閉まって搬入出口20aを塞いだ際に,容器本体
20の上端部にかかる荷重を検出する。コントローラ2
4は,重量センサ27から入力される検出信号に基づい
て容器カバー21の開閉を確認するように構成されてい
る。例えば所定の荷重が重量センサ27により検出され
ると,容器カバー21がしっかりと閉まった状態にある
と認識される。
【0035】容器本体20の外周面にはラバーヒータ2
8aが,容器カバー21の外周面にはラバーヒータ28
bが,容器ボトム22の外周面にはラバーヒータ28c
がそれぞれ取り付けられている。これらラバーヒータ2
8a〜cは,電力供給部(図示せず)からの給電により
発熱し,処理容器2の内部雰囲気を所定の温度(例えば
80℃〜120℃の範囲内)に加熱する。
【0036】図4に示すように,処理容器2に,ウェハ
ガイド30が設けられている。ウェハガイド30は,上
下方向(図4中のZ方向)に昇降自在に構成されてい
る。ウェハガイド30は,シャフト部31と,ガイド部
32と,ガイド部32に水平姿勢で固着された3本の平
行な保持部材33a,33b,33cとを備えている。
各保持部材33a〜cに,ウェハWの周縁下部を保持す
る溝34が等間隔で50箇所形成されている。従って,
ウェハガイド30は,50枚のウェハWを等間隔で配列
させた状態で保持する構成となっている。なお,シャフ
ト部31は容器カバー21を貫通して処理容器2の上方
に突き出ているため,この貫通部分には,エアグリップ
シール35が設けられており,シャフト部31と容器カ
バー21の間の空隙が密閉される。
【0037】図5に示すように,水蒸気供給手段4は,
純水(DIW)を供給する純水供給回路40と,純水供
給回路40から供給された純水を気化して水蒸気3を発
生させる水蒸気発生器41と,水蒸気発生器41内の水
蒸気3を供給する水蒸気供給回路42と,水蒸気供給回
路42から供給された水蒸気3を処理容器2内に吐出す
る水蒸気ノズル43とを備えている。
【0038】純水供給回路40の入口側には,純水供給
源(図示せず)が接続されている。純水供給回路40に
は,開閉弁44,流量コントローラ45が介装されてい
る。開閉弁44,流量コントローラ45は,コントロー
ラ24に接続されている。このため,純水の供給の正否
及び供給量は,コントローラ24により制御される。水
蒸気発生器41の内部には,ヒータ(図示せず)が設け
られている。水蒸気発生器41内に供給された純水は,
ヒータの熱により気化して水蒸気3になる。水蒸気発生
器41には,後述するミストトラップ103に通じる排
出回路50が接続されている。この排出回路50は,水
蒸気発生器41内で気化できなかった純水をミストトラ
ップ103に排液したり,水蒸気発生器41の温度と蒸
気吐出が安定するまで水蒸気3をミストトラップ103
に排気するように構成されている。
【0039】図6に示すように,オゾンガス供給手段6
は,オゾンガス5を発生させるオゾナイザー60と,オ
ゾナイザー60で発生したオゾンガス5を供給するオゾ
ンガス供給回路61と,オゾンガス供給回路61から供
給されたオゾンガス5を処理容器2内に吐出するオゾン
ガスノズル62とを備えている。オゾナイザー60は,
例えばオゾン濃度が約141g/m(normal)
[6.6vol%(体積百分率)]程度有するオゾンガ
ス5を生成し,このオゾンガス5を流量,40L/mi
n程度でオゾンガス供給回路61に流すように構成され
ている。また,オゾンガス供給回路61に開閉弁63が
介装されている。この開閉弁63は,コントローラ24
に接続されている。オゾンガス5の供給の正否は,コン
トローラ24により制御される。
【0040】図7に示すように,エア供給手段9は,エ
アを供給する第1のエア供給回路70と,第1のエア供
給回路70から供給されたエアを加熱してホットエア7
1を発生させるホットエアジェネレータ72と,ホット
エアジェネレータ72内のホットエア71を供給するホ
ットエア供給回路73と,ホットエア供給回路73から
供給されたホットエア71を吐出するエアノズル74,
74と,ホットエアジェネレータ72を通さずにエアを
エアノズル74,74に直接供給する第2のエア供給回
路75とを備えている。
【0041】第1のエア供給回路70の入口側には,エ
ア供給源(図示せず)が接続されている。エア供給源か
ら例えば500L/minの流量で常温のエアが供給さ
れる。第1のエア供給回路70には,開閉弁77,流量
コントローラ78が順次介装されている。ホットエアジ
ェネレータ72の内部には,エアを加熱するヒータ(図
示せず)が設けられている。また,第2のエア供給回路
75には,開閉弁79,流量コントローラ80が順次介
装されている。開閉弁77,79,流量コントローラ7
8,80は,コントローラ24に接続されている。第1
のエア供給回路70におけるエアの供給の正否及び供給
量と,第2のエア供給回路75におけるエアの供給の正
否及び供給量は,コントローラ24により制御される。
さらに第2のエア供給回路75には,エアを逃がして後
述する排気マニホールド121に導入するエア導入回路
90が接続されている。エア導入回路90には,開閉弁
91が接続されている。
【0042】図8に示すように,内部排気手段7は,処
理容器2内に設けられた排気部100,100と,処理
容器2の内部雰囲気を排気する第1の内部排気回路10
1と,冷却部102と,ミストトラップ103と,ミス
トトラップ103の上部に接続された第2の内部排気回
路104とを備えている。
【0043】排気部100,100は,処理容器2の内
部雰囲気を取り込むように構成されている。排気部10
0,100の外面には,微細な孔(図示せず)が複数形
成されている。各排気部100には,前記第1の内部排
気回路101が接続されている。
【0044】第1の内部排気回路101には,バイパス
回路105と,内部雰囲気の強制排気機構としての内部
エジェクタ(ejector)106とが設けられてい
る。バイパス回路105は,第1の内部排気回路101
内の気体を内部エジェクタ106に通し,その後に再び
第1の内部排気回路101内に送出するように構成され
ている。
【0045】内部エジェクタ106は,処理容器2の内
部雰囲気を急激な吸い込んでミストトラップ103側に
圧送することで,強制排気を行うように構成されてい
る。内部エジェクタ106は,前記コントローラ24に
接続されている。コントローラ24から出力される操作
信号により,内部エジェクタ106の稼働は制御され
る。コントローラ24は,正常に処理が行われている
間,内部エジェクタ106に操作信号を出力せず,その
稼働を停止させておく。
【0046】冷却部102は,前記水蒸気発生器41か
ら排気された水蒸気3及び処理容器2内から排気された
水蒸気3を冷却して凝縮するように構成されている。即
ち,冷却部102内を,前記排出回路50,第1の内部
排気回路101が通過している。冷却部102に,冷却
水を供給する冷却水供給回路110と,冷却水を排液す
る冷却水排液回路111とがそれぞれ接続されている。
冷却水供給回路110に流量調整弁112が,冷却水排
液回路111に流量調整弁113がそれぞれ介装されて
いる。冷却水供給回路110から冷却水を冷却部102
内に供給し続ける一方で,冷却水排液回路111により
排液を行い,冷却部102内を常時新鮮な冷却水で満す
ようにすると良い。
【0047】ミストトラップ103は,気体と液体とを
個別に排出するように構成されている。即ち,各排気部
100は,処理容器2内の水蒸気3及びオゾンガス5
を,第1の内部排気回路101を通じてミストトラップ
103に排気するようになっている。この場合,冷却部
102には,冷却水供給回路110により冷却水が冷却
部102に供給されているので,処理容器2内より排気
された水蒸気3は,冷却部102内を通っている間に冷
却されて凝縮される。水蒸気3が凝縮して液化した液滴
はミストトラップ103に滴下される。一方,オゾンガ
ス5は,そのままミストトラップ103内に導入され
る。こうして,処理容器2から排気された内部雰囲気
を,オゾンガス5と液滴に好適に分離し,ミストトラッ
プ103は,オゾンガス5を前記第2の内部排気回路1
04に排気し,液滴を後述する第2の排液回路141に
排液するようになっている。また,水蒸気発生器41か
ら排出された水蒸気3及び純水は,排出回路50を通じ
てミストトラップ103に導入される。純水は,そのま
ま排出回路50内を流れてミストトラップ103に滴下
される。水蒸気3は,冷却部102内を通っている間に
冷却されて凝縮され,液滴になってミストトラップ10
3に滴下される。
【0048】図9に示すように,第2の内部排気回路1
04には,排気された内部雰囲気中のオゾン濃度を検出
する内部の濃度検出手段としての第1の濃度センサ12
0と,前記オゾンキラー10とが順次介装されている。
第2の内部排気回路104の出口は,排気マニホールド
121に接続されている。
【0049】第2の内部排気回路104に設けられた第
1の濃度センサ120は,オゾンキラー10より上流側
に設置されている。オゾンキラー10内に流入する前の
排気された内部雰囲気中のオゾン濃度を検出すること
で,処理容器2内のオゾン濃度を検出するようになって
いる。第1の濃度センサ120は,コントローラ24に
接続されており,第1の濃度センサ120からの検出信
号は,コントローラ24に入力される。前述したように
コントローラ24は,昇降機構23に操作信号を出力す
るように構成されており,第1の濃度センサ120によ
り検出されたオゾン濃度に基づいて,容器カバー21の
開閉を制御するようになっている。容器カバー21の開
閉制御において,例えば処理容器2内のオゾン濃度が所
定の値(例えば0.1ppm)以下でなければ,容器カ
バー21を開けないように設定されている。オゾン濃度
が所定の値を越えた値である場合に,容器カバー21を
開けてしまうと,許容値を越えたオゾン雰囲気が周囲に
拡散することになり,人的事故を発生させるおそれがあ
るからである。
【0050】オゾンキラー10は,加熱によりオゾンを
酸素(O)に熱分解するように構成されている。オゾ
ンキラー10の加熱温度は,例えば400℃以上に設定
されている。このような加熱方式のオゾンキラー10
は,製品寿命が長い。また,長期に渡って使用しても除
去能力が劣化することがなく,第2の内部排気回路10
4内の気体中からオゾンを除去することができる。更に
オゾンキラー10は,工場内の無停電電源装置(図示せ
ず)に接続され,停電時でも,無停電電源装置から安定
的に電力供給が行われるように構成されていることが好
ましい。そうすれば,停電時でも,オゾンキラー10が
稼働し,オゾンを除去して安全を図ることができる。
【0051】オゾンキラー10には,オゾンキラー10
の稼働状態を検出する稼働検出手段としての温度センサ
122が設けられている。この温度センサ122は,オ
ゾンキラー10の加熱温度を検出するように構成されて
いる。温度センサ122は,コントローラ24に接続さ
れており,温度センサ122からの検出信号は,コント
ローラ24に入力される。コントローラ24は,温度セ
ンサ122により検出されたオゾンキラー10の加熱温
度に基づいて,オゾンを除去するのにオゾンキラー10
に十分な準備が整っているか判断するようになってい
る。例えばオゾンキラー10の加熱温度が400℃未満
であれば,オゾンを熱分解するのに不十分であると判断
する。
【0052】排気マニホールド121は,装置全体の排
気を集合して行うように構成されている。即ち,排気マ
ニホールド121には,前記第2の内部排気回路104
と,前記エア導入回路90と,後述する第1の周囲排気
回路131とが接続されている。また,洗浄装置1背面
の雰囲気を取り込むための配管(図示せず)が複数設置
され,洗浄装置1からオゾンガス5が周囲に拡散するの
を防止している。さらに排気マニホールド121は,工
場内の酸専用の排気系(ACID EXTHAUST)
に通じており,酸専用の排気系に流す前の各種排気の合
流場所として機能する。このように,オゾンガス5の拡
散を防止して排気管理を厳格に行っている。
【0053】排気マニホールド121には,オゾン濃度
を検出する第2の濃度センサ123が設けられている。
排気マニホールド121に設けられた第2の濃度センサ
123は,コントローラ24に接続されており,第2の
濃度センサ122からの検出信号は,コントローラ24
に入力される。コントローラ24は,第2の濃度センサ
122により検出されたオゾン濃度に基づいて,オゾン
キラー10のオゾン除去能力を把握し,例えばオゾンキ
ラー10の故障によるオゾンガス5の垂れ流しを監視す
るようになっている。
【0054】図8に示すように,周囲排気手段8は,処
理容器2の周囲を囲むケース130と,ケース130の
下部に一端が接続され,他端が前述したように排気マニ
ホールド121に接続された第1の周囲排気回路131
と,ケース130の下部に一端が接続され,他端が前記
第1の内部排気回路101に接続された第2の周囲排気
回路132とを備えている。
【0055】ケース130では,上方から清浄なエアの
ダウンフローが供給されており,このダウンフローによ
り,ケース130の内部雰囲気,即ち処理容器2の周囲
雰囲気が外部に漏れるのを防止すると共に,下方に押し
流して第1の周囲排気回路131,第2の周囲排気回路
132に流入し易いようにしている。また,ケース13
0には,処理容器2の周囲雰囲気中のオゾン濃度を検出
する周囲の濃度検出手段としての第3の濃度センサ13
3が設けられている。第3の濃度センサ133は,コン
トローラ24に接続されており,第3の濃度センサ13
3からの検出信号は,コントローラ24に入力される。
コントローラ24は,第3の濃度センサ133により検
出されたオゾン濃度に基づいて,オゾンガス5の漏れを
感知するようになっている。
【0056】第1の周囲排気回路131には,開閉弁1
34が設けられている。開閉弁134は,コントローラ
24に接続されている。正常に処理が進行している間,
コントローラ24は,開閉弁134を開かせる。この
間,第1の周囲排気回路131は,処理容器2の周囲雰
囲気を排気マニホールド121に排気するようになって
いる。
【0057】第2の周囲排気回路132には,周囲エジ
ェクタ135が設けられている。周囲エジェクタ135
は,処理容器2の周囲雰囲気を急激な吸い込んでミスト
トラップ103側に圧送することで,強制排気を行うよ
うに構成されている。周囲エジェクタ135は,前記コ
ントローラ24に接続されている。コントローラ24か
ら出力される操作信号により,周囲エジェクタ135の
稼働は制御される。コントローラ24は,正常に処理が
行われている間,周囲エジェクタ135に操作信号を出
力せず,その稼働を停止させておく。
【0058】ここで,オゾンは人体等に有害な物質であ
ることから,洗浄装置1では,様々の安全対策を図って
いる。即ち,前述したようにコントローラ24に対して
重量センサ27(図2中に示す)及び温度センサ122
(図9中に示す)が接続され,さらにオゾン供給手段6
の開閉弁63(図6中に示す)は,コントローラ24に
接続されている。重量センサ27から入力される検出信
号と,温度センサ122から入力される検出信号に基づ
いて,コントローラ24は,オゾンガス供給手段6の開
閉弁63を開閉制御するように構成されている。コント
ローラ24は,容器カバー21がしっかりと閉まった状
態にあると確認し,かつオゾンキラー10の加熱温度が
400℃以上にある判断した段階で,開閉弁63を開
く。これにより,オゾンガス供給手段6は,オゾンガス
5を供給することが可能となり,処理を開始することが
できる。一方,容器カバー21が開いている場合や,オ
ゾンキラー10の加熱温度が400℃未満である場合に
は,オゾンを拡散させたり,オゾンを十分に酸素に分解
できないまま排気してしまうおそれがあるため,開閉弁
63を閉める。これにより,オゾンガス供給手段6は,
オゾンガス5を供給することが不可能となる。これら二
つの条件が整うまで,処理そのものを開始させない。
【0059】停電や地震等の偶発的な事故により洗浄装
置1が瞬停し,処理が途中で中断した場合には,内部エ
ジェクタ106は,強制排気を行うように構成されてい
る。即ち,図8で前述したように内部エジェクタ106
は,コントローラ24に接続されている。例えば事故が
発生した場合,直ちにコントローラ24が操作信号を内
部エジェクタ106に出力する。これにより,内部排気
手段7では,強制排気を行い処理容器2内に残ったオゾ
ンを排出する。瞬停した洗浄装置1を立ち上げる際に,
工場内の作業者が容器カバー21を開けて中の様子を一
度確認したり調べる場合があるが,このように強制排気
を行うことで,処理容器2内を開放した際に事故が起こ
るのを防止するようになっている。なお,内部エジェク
タ106及びコントローラ24を,オゾンキラー10と
同様に無停電電源装置に接続し,停電中でも強制排気を
行える構成にすると良い。
【0060】図8で前述したようにコントローラ24に
対して第3の濃度センサ133が接続されている。第3
の濃度センサ133からの検出信号に基づいて,コント
ローラ24は,内部エジェクタ106による強制排気
と,オゾンガス供給手段6によるオゾンガス5の供給を
制御するように構成されている。即ち,コントローラ2
4は,第3の濃度センサ133から入力された検出信号
によりオゾンガス5の漏れを感知した場合には,直ちに
内部エジェクタ106に操作信号を出力すると共に,オ
ゾンガス供給手段6の開閉弁63を閉める。これによ
り,内部エジェクタ106が稼働し,通常よりも高い排
気量で処理容器2の内部雰囲気を強制排気すると共に,
オゾンガス5の供給を停止し,以後,処理容器2内から
オゾンガス5が漏れ無いようにする。また,周囲エジェ
クタ135も,コントローラ24に接続されている。第
3の濃度センサ133からの検出信号に基づいて,コン
トローラ24は,周囲エジェクタ135よる強制排気も
制御するように構成されている。即ち,コントローラ2
4は,周囲エジェクタ135に操作信号を出力すると共
に,第1の周囲排気回路131の開閉弁134を閉め
る。これにより,周囲エジェクタ135が稼働し,通常
よりも高い排気量で第2の周囲排気回路132を通して
処理容器2の周囲雰囲気を強制排気し,ガス漏れが周囲
に拡大するのを防止するようになっている。排気された
周囲雰囲気は,第2の周囲排気回路132から第1の内
部排気回路101,ミストトラップ103に流れ,第2
の内部排気回路104に排気される。第2の内部排気回
路104では,オゾンキラー1によりオゾンを除去し,
無害化された周囲雰囲気を工場の酸専用の排気系に安全
に排気するようになっている。なお,例えばケース13
0の容量や上方からのダウンフロー等の関係により,通
常の排気量でも,漏れたオゾンガス5の拡散を防げるよ
うであれば,オゾンガス5の供給を停止する一方で,通
常の排気で済ましても良い。
【0061】図7で前述したように,第2のエア供給回
路75中の流量コントローラ80はコントローラ24に
接続されている。オゾンガス5の供給を停止した後に処
理容器2の内部雰囲気を排気するに際し,コントローラ
24は,エア供給手段9によるエアの供給を制御するよ
うに構成されている。即ち,排気する際には,コントロ
ーラ24は,開閉弁77を閉じる一方で開閉弁79を開
け,エア供給量が内部雰囲気の排気量よりも少なくなる
ように流量コントローラ80を絞る。このため,排気中
に,処理容器2内に常温のエアを供給しても,処理容器
2内は負圧雰囲気になる。排気中に,常温のエアを多量
に供給して処理容器2内を正圧雰囲気にしてまうと,周
囲にオゾンガス5が漏れるおそれがある。このようにエ
ア供給量を調整して処理容器2内を負圧雰囲気にするこ
とで,オゾンガス5の漏れを防止すると共に,処理容器
2内からオゾンガス5を押し流すことができる。
【0062】図8及び図10に示すように,排液手段1
1は,前記処理容器2の底部に接続された第1の排液回
路140と,ミストトラップ103の底部に接続された
第2の排液回路141とを備えている。第1の排液回路
140には,開閉弁142が介装されている。第1の排
液回路140は,前記第1の内部排気回路101に接続
され,処理容器2内の液滴を第1の内部排気回路101
に流す。第2の排液回路141には,開閉弁143が介
装されている。液体中にオゾンが残存することもあるの
で,第2の排液回路141は,工場内の酸専用の排液系
(ACID DRAIN)に通じている。さらに排液手
段11は, ミストトラップ103に下から順次設置さ
れた空防止センサ145,排液開始センサ146,液オ
ーバーセンサ147を備えている。開閉弁143,空防
止センサ145,排液開始センサ146,液オーバーセ
ンサ147は,コントローラ24に接続されている。
【0063】この場合,処理容器2内の液滴,水蒸気発
生器41から排液された純水,水蒸気3が液化した液滴
がミストトラップ103内に導入される。液滴が,ミス
トトラップ103内にある程度溜められ,液面が排液開
始センサ146に達すると,排液開始センサ146から
到達信号がコントローラ24に入力される。コントロー
ラ24は,開閉弁143を開放させて排液を開始するよ
うになっている。また,液面の高さが,液オーバーセン
サ147までオーバーすると,液オーバーセンサ147
から警告信号がコントローラ24に入力される。一方,
液面が空防止センサ145を下回っている場合には,空
防止センサ145から禁止信号がコントローラ24に入
力され,コントローラ24は,開閉弁143を閉じるよ
うに構成されている。空防止センサ145は,液滴が全
て流れてミストトラップ103内が空になり,オゾンガ
ス5が工場内の酸専用の排液系に漏出する事態を防止す
るようになっている。
【0064】次に,以上のように構成された洗浄装置1
で行われる本発明の実施の形態にかかる洗浄方法につい
て, 図11,12に示す第1,第2の工程説明図,図
13に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0065】先ず容器カバー21を開けて容器本体20
内を開放する。一方,図11に示すようにレジスト膜2
00が形成されたウェハW50枚を図示しない搬送機に
より洗浄装置1に搬送し,容器本体20内に収納する。
その後,容器カバー21を閉めて容器本体2内を密閉す
る(処理開始)。次いで,ラバーヒータ28a〜cで処
理容器2を加熱すると共に,エア供給手段9が,ホット
エア71を処理容器2内に供給し,ウェハW及び処理容
器2の内部雰囲気を所定の温度(例えば80℃〜120
℃)に加熱する。
【0066】図13中のS1において,コントローラ2
4は,重量センサ27の検出信号と,温度センサ122
の検出信号とにより,処理容器2内が密閉され,かつオ
ゾンキラー10の加熱温度が400℃以上であってオゾ
ンキラー10がオゾンを十分に除去できる状態にあるこ
とを確認する。これら二つの条件を満たしていると判断
すると,オゾンガス供給手段6の開閉弁63を開く。そ
して,オゾン供給手段6は,オゾンガス5を処理容器2
内に供給する(図13中のS2)。これら二つの条件の
内でどちらか一方の条件でも満たすことができなけれ
ば,開閉弁63を閉め,オゾンガス5の供給が行われな
いようにする。(図13中のS3)。また,水蒸気供給
手段4は,水蒸気3を処理容器2内に供給する。
【0067】水蒸気3とオゾンガス5を用い,ウェハW
に対してオゾンを利用した処理を施す(図13中のS
4)。図12に示すように,ウェハWの表面に,水分子
201とオゾン分子202とが混合した混合層を形成す
る。この混合層中で水分子201とオゾン分子202同
士が反応し,ウェハWの表面に例えば酸素原子ラジカル
(O・ Oxygen radical)や水酸基ラジ
カル(OH・ Hydroxy radical)等の
反応物質が多量に発生する。ウェハWの表面で発生した
水酸基ラジカルは,消滅することなく,直ちに酸化反応
を起こし,レジストをカルボン酸,二酸化炭素や水等に
分解する。図12に示すように,レジスト膜200を十
分に酸化分解して水溶性の膜200aに変質させる。こ
の水溶性の膜200aは,その後の純水によるリンス洗
浄で容易に除去することができる。
【0068】処理中,内部排気手段7では,排気部10
0,100により処理容器2の内部雰囲気を取り取り込
み,第1の内部排気回路101,ミストトラップ10
3,第2の内部排気回路104に順次流してオゾンキラ
ー10に通し,オゾンを除去してから工場の酸専用の排
気系に排気する。一方,周囲排気手段8では,ケース1
30により処理容器2の周囲雰囲気を取り込み,第1の
周囲排気回路131により排気マニホールド121に導
入して工場の酸専用の排気系に排気する。このように,
密閉された処理容器2内に収納されたウェハWに水蒸気
3及びオゾンガス5を供給する一方で,処理容器2の内
部雰囲気を排気してオゾンキラー10に通して無害化し
ながらオゾンを利用した処理を行っている。
【0069】ここで,図13中のS5において,停電や
地震等により洗浄装置1が瞬停して,オゾンを利用した
処理が途中で中断した場合には,内部排気手段7の内部
エジェクタ106により,処理容器2の内部雰囲気を強
制排気する(図13中のS6)。また,図13中のS7
において,コントローラ24が,第3の濃度センサ13
3の検出信号により,処理容器2の周囲雰囲気にオゾン
ガス5が漏れていると感知すると,内部エジェクタ10
6に操作信号を出力すると共に,オゾンガス供給手段6
の開閉弁63を閉める。処理容器の2内部雰囲気を強制
的に排気すると共に,オゾンガス5の供給を停止する。
また,周囲エジェクタ135にも操作信号を出力すると
共に,第1の周囲排気回路101の開閉弁134を閉
じ,第2の周囲排気回路132を通して処理容器2の周
囲雰囲気を強制的に排気する(図13中のS8)。
【0070】オゾンを利用した処理が終了し,水蒸気5
及びオゾンガス5の供給を停止する(図13中のS
9)。そして,引き続き処理容器2の内部雰囲気を排気
すると共に,エア供給手段9に常温のエアを供給し,オ
ゾン排出を行う(図13中のS10)。ここで,コント
ローラ24は,第2のエア供給回路75の流量コントロ
ーラ80の流量を絞り,内部雰囲気の排気量よりもエア
供給量を少なくする。
【0071】図13中のS11において,コントローラ
24は,第1の濃度センサ120により処理容器2内の
オゾン濃度を検出し,オゾン濃度が,人体に危害を加え
ない所定の値(例えば0.1ppm)以下であることを
確認する。オゾン濃度が所定の値以下であると判断すれ
ば,容器カバー21を開けて処理容器2内を開放する。
その後,ウェハWを搬出する(処理終了)。一方,オゾ
ン濃度が所定の値を越えていると判断すれば,引き続き
オゾン排出を行う。このように安全を確保してから処理
容器2内を開放するので,事故を防止することができ
る。
【0072】搬出したウェハWを搬送機によりリンス洗
浄装置に搬送し,純水によるリンス洗浄を施す。前述し
たようにレジスト膜200を水溶性に変質させているの
で,リンス洗浄装置では,ウェハWからレジストを容易
に除去することができる。最後に,ウェハWを,リンス
洗浄装置から乾燥装置に搬送して乾燥処理する。
【0073】かかる洗浄装置1において,処理容器2内
が密閉される前にオゾンガス5を供給してしまうと,オ
ゾンガス5が周囲に拡散してしまう。また,排気された
内部雰囲気からオゾンを除去することができなければ,
そのままオゾンガス5を工場酸専用の排気系に垂れ流す
おそれがある。しかしながら,本発明にかかる洗浄装置
1によれば,処理容器2内を密閉し,かつ排気された内
部雰囲気に対するオゾン除去が正常に行われることを条
件に,オゾンガス5を処理容器2内に供給しているの
で,オゾンガス5の拡散や垂れ流しを防ぐことができ
る。従って,オゾンによる人的事故を事前に防止するこ
とができる。
【0074】停電や地震等によりオゾンを利用した処理
が途中で中断した場合には,処理容器2の内部雰囲気を
強制的に排気し,処理容器2からオゾンを排出する。こ
こで,その後にオゾンを利用する処理を再開させるにあ
たって,例えば工場の作業者等が,処理容器2内を開放
して中の様子を一度確認したり調査する場合がある。処
理容器2内にオゾンが残ったままで処理容器2内を開放
してしまうと,オゾンが拡散することになるが,このよ
うに強制的に排気するので,オゾンの拡散を未然に防止
することができ,人的事故を防いで安全を図ることがで
きる。
【0075】オゾンを利用した処理中に,例えば処理容
器2の空隙からオゾンガス5が周囲雰囲気に漏れた場合
には,ガス漏れが起こった時点で,直ちに内部雰囲気の
強制排気を行うと共に,オゾンガス5の供給を停止する
ので,ガス漏れがこれ以上無いようにし,被害を最小限
度に留めることができる。さらに処理容器2の周囲雰囲
気を強制的に排気するので,処理容器2の周囲を越えて
広範囲にオゾンガス5が拡散するのを防ぐことができ
る。従って,オゾンガス5が漏れた場合でも,事故を発
生させることが無く,安全を図ることができる。また,
例えば強制排気後に,工場内の作業者がメンテナンスを
行い,処理容器2の空隙部分を補修し,次の処理からは
ガス漏れを無くすと良い。
【0076】また,オゾン排出時に常温のエアを供給し
ているので,処理容器2内からオゾンガス5を押し流す
ことができる。さらにエア供給量が,内部雰囲気の排気
量よりも少ないので,処理容器2内を負圧雰囲気に維持
することができる。従って,オゾンガス5の漏れを防止
することができると共に,速やかな排気を実現すること
ができる。
【0077】なお,本発明の実施の形態の一例ついて説
明したが,本発明はこの例に限らず種々の態様を取りう
るものである。処理後に,容器カバー21を開けるタイ
ミングを,第1の濃度センサ120の検出に基づいて行
っていたが,処理後の排出時間に基づいて容器カバー2
1を開けるタイミングを図るようにしても良い。即ち,
図14に示すように,洗浄装置1の全処理時間中,ウェ
ハWの搬入後,オゾンを利用した処理を行い,その後,
オゾンの排出を所定の時間行い,その後,ウェハWを搬
出する。この場合,所定の時間は,処理容器2内のオゾ
ン濃度が所定の値以下にするのに必要な時間に設定され
ている。これによっても,安全を確保して事故を防止す
ることができる。
【0078】また,オゾンガス5を利用してレジスト膜
200を除去した場合について説明したが,他の処理ガ
スを利用してウェハW上に付着した様々な付着物を除去
するようにしても良い。例えば,塩素(Cl)ガスと
水蒸気を供給し,ウェハW上から金属付着物,パーティ
クルを除去することが可能である。また,水素(H
ガスと水蒸気を供給し,ウェハW上から金属付着物,パ
ーティクルを除去することも可能である。また,フッ素
(F)ガスと水蒸気を供給し,ウェハW上から自然酸
化膜,パーティクルを除去することが可能である。ま
た,この場合には,それぞれの状況に対応して,第2の
内部排気回路104に各種の後処理機構を設けると良
い。また,酸素原子ラジカルを有するオゾンガス,塩素
原子ラジカルを有する塩素ガス,水素原子ラジカルを有
する水素ガス,フッ素原子ラジカルを有するフッ素ガス
を供給して各種処理を行うようにしても良い。
【0079】本発明は,複数枚の基板を一括して処理す
るバッチ式の処理だけでなく,一枚ずつ基板を処理する
枚葉式の処理の場合にも適用することができる。また,
基板が,上記ウェハWに限定されずにLCD基板,CD
基板,プリント基板,セラミック基板等であってもよ
い。
【0080】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば,処理ガ
スの拡散や垂れ流しを防止することができる。特に処理
ガスがオゾンガスのように人体に有害な物質が含有され
ている場合には,有害物質による人的事故を事前に防止
することができるようになる。請求項2に記載の発明に
よれば,例えば偶発的な事故により装置が瞬停した後に
装置を立ち上げる際に,事故が発生するのを防止するこ
とができる。請求項3,6に記載の発明によれば,処理
ガスが漏れることがあっても,被害を最小限度に留め,
事故を発生させることが無く,安全を図ることができ
る。
【0081】請求項4〜6に記載の発明によれば,請求
項3と同様の作用・効果を得ることができる。特に請求
項5に記載の発明によれば,周囲雰囲気を無害化して例
えば工場の排気系に安全に排気することができ,請求項
6に記載の発明によれば,処理容器の周囲を越えて広範
囲に処理ガスが拡散するのを確実に防ぐことができる。
【0082】請求項7,8に記載の発明によれば,安全
を確保してから処理容器内を開放するので,事故を防止
することができる。また,請求項9に記載の発明によれ
ば,処理ガスを排気する際に,処理ガスの漏れを防止す
ることができる。
【0083】請求項10に記載の発明によれば,請求項
1に記載の基板処理方法を好適に実施することができ
る。請求項11に記載の発明によれば,請求項2に記載
の基板処理方法を好適に実施することができる。請求項
12に記載の発明によれば,請求項3に記載の基板処理
方法を好適に実施することができ,請求項13に記載の
発明によれば,請求項6に記載の基板処理方法を好適に
実施することができる。
【0084】請求項14に記載の発明によれば,請求項
4に記載の基板処理方法を好適に実施することができ
る。請求項15に記載の発明によれば,請求項6に記載
の基板処理方法を好適に実施することができる。
【0085】請求項16に記載の発明によれば,請求項
8に記載の基板処理方法を好適に実施することができ,
請求項17に記載の発明によれば,処理ガスを排気する
に際し,処理容器内を負圧雰囲気に維持し,処理ガスの
漏れを防止することができると共に,速やかな排気を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる洗浄装置の配管系
統図である。
【図2】処理容器を拡大して示した断面説明図である。
【図3】容器カバーを開けた際の様子を示す説明図であ
る。
【図4】ウェハガイドの斜視図である。
【図5】水蒸気発生手段の配管系統図である。
【図6】オゾンガス供給手段の配管系統図である。
【図7】エア供給手段の配管系統図である。
【図8】内部排気手段,周囲排気手段及び排液手段の配
管系統図である。
【図9】第2の内部排気回路を拡大して示した図であ
る。
【図10】ミストトラップ及び第2の排液回路を拡大し
て示した図である。
【図11】図1の洗浄装置で行われる処理を説明する第
1の工程説明図である。
【図12】図1の洗浄装置で行われる処理を説明する第
2の工程説明図である。
【図13】図1の洗浄装置で行われる処理を説明するフ
ローチャートである。
【図14】オゾンを利用した処理後,処理容器の内部雰
囲気を所定の時間排気する場合におけるフローを説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 洗浄装置 2 処理容器 5 オゾンガス 6 オゾンガス供給手段 7 内部排気手段 8 周囲排気手段 9 エア供給手段 10 オゾンキラー 20a 搬入出口 21 容器カバー 24 コントローラ 27 重量センサ 101 第1の内部排気回路 104 第2の内部排気回路 106 内部エジェクタ 120 第1の濃度センサ 122 温度センサ 131 第1の周囲排気回路 132 第2の周囲排気回路 133 第3の濃度センサ 135 周囲エジェクタ W ウェハ
フロントページの続き Fターム(参考) 2H096 AA25 LA02 LA03 3B201 AA03 AB44 BB05 BB92 CB12 CD11 CD22 CD41 5F004 AA14 AA16 BC07 BC08 BD01 CA02 DA00 DA04 DA24 DB26 5F046 MA05 MA06 MA10

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉された処理容器内に収納された基板
    に処理ガスを供給する一方で,該処理容器の内部雰囲気
    を排気して該排気された内部雰囲気を後処理しながら基
    板を処理する方法において,前記処理容器内が密閉さ
    れ,かつ前記排気された内部雰囲気の後処理が正常に行
    われることを条件に,前記処理ガスを供給することを特
    徴とする,基板処理方法。
  2. 【請求項2】 前記基板の処理が途中で中断した場合に
    は,前記処理容器の内部雰囲気を強制的に排気すること
    を特徴とする,請求項1に記載の基板処理方法。
  3. 【請求項3】 前記処理容器の周囲に処理ガスが漏れた
    場合には,前記処理容器の内部雰囲気を強制的に排気す
    ると共に,前記処理ガスの供給を停止することを特徴と
    する,請求項1又は2に記載の基板処理方法。
  4. 【請求項4】 密閉された処理容器内に収納された基板
    に,処理ガスを供給する一方で,該処理容器の内部雰囲
    気を排気して該排気された内部雰囲気を後処理しながら
    基板を処理する方法であって,前記処理容器の周囲に処
    理ガスが漏れた場合には,前記処理容器の内部雰囲気を
    強制的に排気すると共に,前記処理ガスの供給を停止す
    ることを特徴とする,基板処理方法。
  5. 【請求項5】 前記処理容器の周囲に処理ガスが漏れた
    場合には,前記処理容器の周囲雰囲気を排気して該排気
    された周囲雰囲気を後処理することを特徴とする,請求
    項4に記載の基板処理方法。
  6. 【請求項6】 前記処理容器の周囲雰囲気を強制的に排
    気することを特徴とする,請求項3又は5に記載の基板
    処理方法。
  7. 【請求項7】 前記処理容器内の処理ガス濃度を検出
    し,該処理ガス濃度が所定の値以下であることを確認し
    てから,前記処理容器内を開放することを特徴とする,
    請求項1,2,3,4,5又は6に記載の基板処理方
    法。
  8. 【請求項8】 前記処理ガスの供給を停止した後,少な
    くとも所定の時間,前記処理容器の内部雰囲気を排気し
    てから,前記処理容器内を開放することを特徴とする,
    請求項1,2,3,4,5又は6に記載の基板処理方
    法。
  9. 【請求項9】 前記処理ガスの供給を停止した後,前記
    処理容器の内部雰囲気を排気するに際し,前記処理容器
    内を負圧雰囲気にすることを特徴とする,請求項1,
    2,3,4,5,6,7又は8に記載の基板処理方法。
  10. 【請求項10】 密閉された処理容器内に収納された基
    板に,処理ガス供給手段により処理ガスを供給する一方
    で,該処理容器の内部雰囲気を内部排気手段により排気
    し,該排気された内部雰囲気を後処理機構により後処理
    しながら基板を処理する装置において,前記処理容器の
    搬入出口を開閉する開閉部材を備え,前記開閉部材の開
    閉を検出する開閉検出手段からの検出信号と,前記後処
    理機構の稼働状態を検出する稼働検出手段からの検出信
    号とに基づいて,前記処理ガス供給手段による処理ガス
    の供給を制御する制御手段を設けたことを特徴とする,
    基板処理装置。
  11. 【請求項11】 前記内部排気手段は,前記処理容器の
    内部雰囲気を強制的に排気する内部雰囲気の強制排気機
    構を備えていることを特徴とする,請求項10に記載の
    基板処理装置。
  12. 【請求項12】 前記処理容器の周囲雰囲気中の処理ガ
    ス濃度を検出する周囲の濃度検出手段と,前記処理容器
    の周囲雰囲気を強制的に排気する周囲雰囲気の強制排気
    機構とを備え,前記周囲の濃度検出手段からの検出信号
    に基づいて,前記内部雰囲気の強制排気機構による強制
    排気と,前記処理ガス供給手段による処理ガスの供給を
    制御する制御手段を設けたことを特徴とする,請求項1
    0又は11に記載の基板処理装置。
  13. 【請求項13】 前記周囲の濃度検出手段からの検出信
    号に基づいて,前記周囲雰囲気の強制排気機構による強
    制排気を制御する制御手段を設けたことを特徴とする,
    請求項12に記載の基板処理装置。
  14. 【請求項14】 密閉された処理容器内に収納された基
    板に,処理ガス供給手段により処理ガスを供給する一方
    で,該処理容器の内部雰囲気を内部排気手段により排気
    し,該排気された内部雰囲気を後処理機構により後処理
    しながら基板を処理する装置において,前記処理容器の
    搬入出口を開閉する開閉部材と,前記処理容器の周囲雰
    囲気中の処理ガス濃度を検出する周囲の濃度検出手段
    と, 前記処理容器の周囲雰囲気を排気する周囲排気手
    段とを備え,前記周囲の濃度検出手段からの検出信号に
    基づいて,前記内部排気手段による排気と,前記処理ガ
    ス供給手段による処理ガスの供給を制御する制御手段を
    設けたことを特徴とする,基板処理装置。
  15. 【請求項15】 前記周囲の濃度検出手段からの検出信
    号に基づいて,前記周囲排気手段による排気を制御する
    制御手段を設けたことを特徴とする,請求項14に記載
    の基板処理装置。
  16. 【請求項16】 前記処理容器内の処理ガス濃度を検出
    する内部の濃度検出手段を設け,前記内部の濃度検出手
    段からの検出信号に基づいて前記開閉部材の開閉を制御
    する制御手段を設けたことを特徴とする,請求項10,
    11,12,13,14又は15に記載の基板処理装
    置。
  17. 【請求項17】 前記処理容器内にエアを供給するエア
    供給手段を備えていることを特徴とする,請求項10,
    11,12,13,14,15又は16に記載の基板処
    理装置。
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