JP2001305133A - 尿検査装置 - Google Patents

尿検査装置

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JP2001305133A
JP2001305133A JP2000117291A JP2000117291A JP2001305133A JP 2001305133 A JP2001305133 A JP 2001305133A JP 2000117291 A JP2000117291 A JP 2000117291A JP 2000117291 A JP2000117291 A JP 2000117291A JP 2001305133 A JP2001305133 A JP 2001305133A
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cassette
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JP2000117291A
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English (en)
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Shunji Utsunomiya
俊二 宇都宮
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 排尿量の個人差にかかわらず必要最低限の内
容量(小サイズ)の蓄尿容器でも、希釈や汚染等の問題
を生じずに必要な検体量を確実に確保できるようにした
尿検査装置を提供する。 【解決手段】 尿を投入する尿投入槽10と、ノズル回
転モータ20とノズル上下モータ21により移動可能な
分注ノズル19で尿投入槽10に投入された尿を尿カセ
ット22に分注する分注部とを備える。分注時には、尿
投入槽10に今回投入された尿量と尿カセット22に前
回までに蓄えられた尿量との比率を計算し、得られた比
率に基づいて尿カセット22の尿の所定量を排出すると
共に、尿投入槽10の尿の所定量を尿カセット22に分
注する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院等において、
患者毎に個別に採尿した尿量、尿比重等を測定し、その
尿の一部を蓄える尿検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】その種の尿検査装置として、尿を投入す
る尿投入槽と、この尿投入槽に投入された尿を患者毎に
対応の蓄尿容器に分注する分注部とを備え、各患者が尿
投入槽に投入した毎回の尿量の一部を蓄尿容器に分注し
て蓄えるようにしたものがある。
【0003】この尿検査装置は、尿投入槽に投入された
尿の一定比率(例えば2〜15%)を蓄尿容器に蓄え
る。なお、以下では、この比率を分注率と呼ぶ。例えば
4%の分注率を設定した場合、通常の成人の排尿量は1
000ml/日程度であるので、蓄尿には内容量40m
lの蓄尿容器でよい。ところが、4000ml/日を排
尿する多尿の患者では、最低限160mlの内容量の蓄
尿容器が必要であり、実際には予測が外れたときのこと
を考えて、余裕を持って例えば250mlの内容量の蓄
尿容器を用いている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、内容量
に十分余裕を持たせた場合、多尿の患者には丁度良い
が、普通の人にとっては不必要な大サイズの蓄尿容器と
なり、その結果として多数の蓄尿容器を配置する分注
部、延いては装置が大型になってしまう。
【0005】また、尿投入槽に投入された尿量が50m
lと少量のときは、4%の分注率では僅か2mlの尿し
か蓄尿容器に蓄えるだけであり、このような少量の分注
量では、尿が尿投入槽から分注部に至る送液系に残存す
る液(前回の尿、洗浄液、水)で希釈、汚染(Contamina
tion)の影響を受け易くなったりする。
【0006】そのための対策として、患者毎に蓄尿する
比率を設定できる機能を持つ装置もあるが、患者毎に分
注率を設定しておく必要があり、その設定作業や設定値
の管理が面倒となるばかりか、1日の排尿量を多めに予
想して蓄尿容器に蓄えられる尿が実際は少量となり、必
要な検体量が確保できなかったり、或いは少なめに見積
もって蓄尿容器から尿を溢れさせたりすることがある。
【0007】本発明は、そのような従来の問題点に着目
してなされたもので、排尿量の個人差にかかわらず必要
最低限の内容量(小サイズ)の蓄尿容器でも、希釈や汚
染等の影響を低減し、かつ必要な検体量を確実に確保で
きるようにした尿検査装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の尿検査装置は、尿を投入する尿投入槽と、
この尿投入槽に投入された尿を患者毎に対応の蓄尿容器
に分注する分注部とを備え、各患者が尿投入槽に投入し
た毎回の尿量の一部を蓄尿容器に分注して蓄えるように
したものにおいて、前記尿投入槽に今回投入された尿量
と前記蓄尿容器に前回までに蓄えられた尿量との比率を
計算する比率算出手段と、この比率算出手段で得られた
比率に基づいて、蓄尿容器に前回までに蓄えられた尿の
所定量を排出すると共に、尿投入槽に今回投入された尿
の所定量を蓄尿容器に分注する制御手段とを備えること
を特徴とする。
【0009】この尿検査装置では、尿投入槽に投入され
た尿を予め設定された分注率で分注する従来技術とは異
なり、尿投入槽に今回投入された尿量と蓄尿容器に前回
までに蓄えられた尿量との比率を計算し、この比率に基
づいて蓄尿容器の尿の所定量を排出すると共に尿投入槽
の尿の所定量を蓄尿容器に分注するようにしている。
【0010】このため、尿投入槽に投入された尿量が多
量又は少量であっても、毎回の分注の尿量の比率を保っ
たまま常に一定量の尿が蓄尿容器に蓄えられることにな
るので、蓄尿容器としては余裕を持たせた内容量の多い
ものを用いる必要がなく、小型の蓄尿容器であっても希
釈や汚染等の影響を低減して必要な検体量を確実に確保
できる。
【0011】なお、蓄尿容器の尿の所定量を排出する場
合、検査精度の向上を図るために、蓄尿容器の尿の所定
量を排出する時に蓄尿容器内の尿を攪拌する攪拌手段を
備えるのが好ましい。
【0012】一方、別の観点に基づいた本発明の尿検査
装置は、尿を投入する尿投入槽と、この尿投入槽に投入
された尿を患者毎に対応の蓄尿容器に分注する分注部と
を備えたものにおいて、前記分注部が、患者毎の蓄尿容
器に対応する検査用容器を有し、検査に際して前記蓄尿
容器の尿を検査に必要な量だけ対応の検査用容器に移し
替えることを特徴とする。
【0013】この尿検査装置は、蓄尿容器に蓄えられた
尿を更に検査用容器(試験管、スピッツ管、尿カップ
等)に移し替える作業を自動的に行うものであり、人手
による場合に比べて、省力化、感染機会の減少、検体取
り違えの可能性の低下を実現できる。因みに、従来は主
に看護婦が行っており、手作業だと手間や時間が掛か
り、作業も煩雑である上に、尿に触れる可能性が高く、
感染の恐れがある。また、蓄尿容器の尿を間違った検査
用容器に入れてしまう可能性もある。
【0014】この蓄尿容器から検査用容器に尿を移し替
える場合も、検査精度を向上させるために、蓄尿容器の
尿を検査用容器に移し替える前に蓄尿容器内の尿を攪拌
する攪拌手段を備えるのが好ましい。
【0015】上記前者及び後者の装置における攪拌手段
は、具体的には蓄尿容器内の尿を一旦吸い込んでから吐
き出すことにより、蓄尿容器内に空気を吹き込むことに
より、又は蓄尿容器を揺動させることにより尿を攪拌す
る。但し、前者の装置で、攪拌手段が蓄尿容器内の尿を
一旦吸い込んでから吐き出す方式である場合、希釈や汚
染等を防ぐために蓄尿容器内の尿を吸い込む時に蓄尿容
器の尿を排出する量より多い量だけ吸い込むようにする
のが望ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施の形態に基づ
いて説明する。
【0017】実施形態に係る尿検査装置の外観斜視図を
図1に、その概略全体構成を図2に示す。この尿検査装
置1は、尿投入槽に投入された尿量と尿比重を測定する
ものである。なお、装置1の前部は開閉可能な前カバー
4になっている。
【0018】図2において、この尿検査装置1は、尿を
投入する尿投入槽10と、投入された尿量を測定するフ
ロート式レベルセンサ11とを備え、レベルセンサ11
は尿投入槽10内に配置されている。レベルセンサ11
は、尿投入槽10の底部から上部にわたって上下方向に
位置決めされており、尿投入槽10に投入された尿の量
をそのまま測定するようになっている。尿投入槽10に
は蓋12が開閉可能に取付けられ、蓋12はモータ13
により自動的に開閉される。
【0019】尿投入槽10の底部に接続された配管には
切替バルブ14と排出バルブ15が設けられ、排出バル
ブ15は排水ポンプ16に接続されている。切替バルブ
14と排出バルブ15との間の配管には、尿投入槽10
に投入された尿の比重を測定する比重センサ17への配
管が設けられ、比重センサ17は分注ポンプ18を経て
分注ノズル19に接続されている。分注ノズル19は、
ノズル回転モータ20により回転可能であると共に、ノ
ズル上下モータ21により上下動可能である(図3も参
照)。この回転と上下動により、分注ノズル19は、分
注位置にセットされた蓄尿容器としての尿カセット22
に所定量の尿を注入したり、検査用容器としてのスピッ
ツ管140を備える場合(図4参照)は尿カセット22
からスピッツ管140に尿を移し替えたり、洗浄槽23
内で洗浄したりする。洗浄槽23の底部に接続された配
管には洗浄槽バルブ24が設けられ、洗浄槽バルブ24
は排水ポンプ16に接続されている。
【0020】一方、尿投入槽10の上部に接続された配
管には水道水バルブ25が設けられ、水道水バルブ25
を通じて水道水が尿投入槽10に導入される。水道水バ
ルブ25に至るまでの配管には、洗浄液タンク26の洗
浄液を尿投入槽10に導入する洗浄液ポンプ27が設け
られている。尿投入槽10に投入された尿について、尿
量及び尿比重の測定や尿カセット22への分注が終了し
たら、洗浄液が水道水と一緒に尿投入槽10に噴射さ
れ、その後に更に水道水が噴射されることで、尿投入槽
10及び比重センサ17、分注ポンプ18、分注ノズル
19等の送液系が綺麗に洗浄される。
【0021】上記尿検査装置1は、尿投入槽10に投入
された尿を必要量だけ尿カセット22に分注する機能を
有するが、図3及び4に示すように、分注口132を有
する尿カセット130は尿カセットケース120にまと
めて収容される。尿カセットケース120は、中心回り
に多数個の尿カセット130を放射状に並べるように構
成されており、中心側に設けられた切欠き121と外側
に設けられた切欠き122に、尿カセット130の前側
と後側を嵌合させることで、尿カセット130が尿カセ
ットケース120にセットされる。
【0022】なお、図3は尿カセットケース120に尿
カセット130のみが配置された例であるが、図4は尿
カセット130に加えて切欠き122に検査用容器とし
てスピッツ管140が配置された例である。スピッツ管
140と対応の尿カセット130との位置は予め正確に
記憶されており、尿カセット130の尿をスピッツ管1
40に移すときに間違わないようになっている。この図
4の例では、図3に示すモータ20,21による分注ノ
ズル19の移動により、尿カセット130の尿をスピッ
ツ管140に自動的に移し替えることができる。
【0023】このように構成された尿検査装置1の特徴
は、尿投入槽10に今回投入された尿量と尿カセット1
30に前回までに蓄えられた尿量との比率を計算し、こ
の比率に基づいて尿カセット130の尿の所定量を排出
すると共に尿投入槽10の尿の所定量(排出量と同量)
を尿カセット130に分注するようにしたことである。
【0024】但し、一部の尿検査装置には、尿投入槽を
設けないものがあり、尿カップ28を尿検査装置の所定
の位置に置いて、尿量、尿比重を測定し、尿カップ28
から直接尿注する尿を採集する。このときは、尿カップ
自身が本発明の尿投入槽と見なすことができる。
【0025】この原理について図5を参照して説明す
る。最初に尿投入槽10に投入された尿量をL1ml、
2回目の尿量をL2ml、3回目の尿量をL3mlと
し、尿カセット22の内容量をamlとする。まず、最
初は空の尿カセット22を尿で満たすために、1回目の
尿投入では、尿投入槽10から尿カセット22に送られ
る尿はamlである。これにより、尿カセット22には
amlの尿が蓄えられる。
【0026】次いで2回目の尿投入では、まず尿カセッ
ト22に蓄えられた尿のうち、L2×a/(L1+L2)ml
の尿が尿カセット22から排出される。この排出は、例
えば分注ノズル19で必要量を抜き取り、これを送液系
に逆流させて、排出バルブ15を通じて排水ポンプ16
で廃棄することにより行う。この抜き取りによる尿カセ
ット22の残尿量は、 a−L2×a/(L1+L2) =(L1+L2)×a/(L1+L2)−L2×a/(L1+L2) =L1×a/(L1+L2) となる。それから、尿カセット22から抜き取られた尿
量と同量、即ちL2×a/(L1+L2)mlの尿が2回目の
尿から尿カセット22に送り込まれる。従って、2回目
の分注後に尿カセット22に蓄えられた尿は、L1,L
2の量の比になっている。
【0027】続いて3回目の尿投入では、まず尿カセッ
ト22に蓄えられた尿のうち、L3×a/(L1+L2+L3)
mlの尿が2回目と同様にして尿カセット22から排出
される。その後、抜き取られた尿量と同量のL3×a/
(L1+L2+L3)mlの尿が3回目の尿から尿カセット2
2に分注される。この結果、3回目の分注後の尿カセッ
ト22には、1回目の尿量は、 L1×a/(L1+L2)−{L3×a/(L1+L2+L3)}×a
/(L1+L2)=L1×a/(L1+L2+L3) 2回目の尿量は、 L2×a/(L1+L2)−{L3×a/(L1+L2+L3)}×a
/(L1+L2)=L2×a/(L1+L2+L3) 3回目の尿量は、 L3×a/(L1+L2+L3) それぞれ蓄えられている。従って、3回目で尿カセット
22に蓄えられた尿はL1,L2,L3の量の比になっ
ている。
【0028】以下同様にn回目の尿投入でも、尿カセッ
ト22からLn×a/(L1+L2+L3+…+Ln)mlの尿を
抜き取り、同量のLn×a/(L1+L2+L3+…+Ln)ml
の尿をn回目の尿から尿カセット22に分注する。この
ように制御することで、尿カセット22に蓄尿された尿
は各回の投入尿量に比例した尿で構成される。
【0029】次に、以上のように構成された尿検査装置
1の全体動作について、図1の概略構成図及び図6〜図
8のフロー図を参照して簡潔に説明する。但し、前回
(同一患者や異なる患者の場合もある)の尿測定後に尿
投入槽10及び分注に係る送液系(比重センサ17、分
注ポンプ18、分注ノズル19等)が洗浄液と水道水で
洗浄されている。
【0030】その上で、まず図6のフロー図において、
今回の尿測定に先立ち、患者は自分のIDカードを装置
1に差し込み、患者確認を行う〔ステップ(以下、ST
と略す)1〕。確認終了後、排出バルブ15が閉じた
(ST2)後、尿投入槽10の蓋12が開き(ST
3)、装置1のディスプレイでの表示や音声により患者
に尿の投入を促す。患者が尿カップ28で採尿した尿2
9を尿投入槽10に投入した後、確認ボタンを押すと、
尿投入終了となり(ST4)、蓋12が閉じ(ST
5)、投入された尿量がレベルセンサ11で計測される
と共に、比重センサ17で尿比重が計測される(ST
6)。次いで、分注処理(ST7)及び洗浄処理(ST
8)が行われ、今回の尿測定動作が終了する。
【0031】分注処理は図7のフロー図に示すとおりで
ある。なお、図7のフロー図において、L0は前回まで
に尿投入槽10に投入された尿の総量、L1は尿投入槽
10に今回投入した尿量、l0は前回までに尿カセット
22に蓄尿した尿の総量、lcは尿カセット22の内容
量を表す。
【0032】まず、分注ノズル19がノズル回転モータ
20により患者に対応した尿カセット22の位置まで回
転し、更にノズル上下モータ21により尿カセット22
の分注口(図4の符号132参照)まで下降する(ST
11)。ここで、l0=0か否かが、即ち尿カセット2
2に蓄えられた尿の総量が0であるか否かが判定され
(ST12)、YESの場合、つまり尿カセット22が
空である場合、更にL1>lcかどうか(今回の尿量が
尿カセット22の内容量より多いかどうか)が判定され
る(ST13)。これがYESの場合は、今回の尿のう
ち、lcの尿だけ尿カセット22に蓄えられる(ST1
4)。つまり、尿カセット22が尿で一杯にされる。N
Oの場合は、今回の尿の全てが尿カセット22に蓄えら
れる(ST15)。
【0033】ST12の判定がNOの場合、つまり尿カ
セット22が空でない場合、更にl0+L1<lcかど
うか(尿カセット22に蓄えられた尿量と今回の尿量を
足した量が尿カセット22の内容量より少ないかどう
か)が判定される(ST16)。これがYESの場合
は、今回の尿の全てが尿カセット22に蓄えられる(S
T17)。つまり、前回までと今回の尿は全て尿カセッ
ト22に蓄えられることになる。
【0034】ST16の判定がNOの場合は、既に尿カ
セット22が尿で満杯になっているため、切替バルブ1
4が閉じ、排出バルブ15が開き、分注ポンプ18が逆
回転する(ST18)。これにより、前記原理説明した
とおり、尿カセット22に蓄えられる尿がL0:L1の
比になるように、尿カセット22から尿が抜き取られ
る。抜き取られた尿は排出バルブ15及び排水ポンプ1
6を通じて排出される。
【0035】尿の抜き取りが終了すると、排出バルブ1
5が閉じ、切替バルブ14が開き、分注ポンプ18が回
転し、抜き取られた尿と同量の尿が今回の尿から尿カセ
ット22に分注される(ST19)。その後、排出バル
ブ15が開き、排水ポンプ16が作動し、尿投入槽10
に残る余分な尿が排出される(ST20)。
【0036】一方、洗浄処理は図8のフロー図に示すと
おりである。まず、分注ノズル19がノズル回転モータ
20とノズル上下モータ21により洗浄槽23の位置に
移動する(ST21)。続いて、洗浄槽バルブ24が開
き、排出バルブ15が閉じ、更に水道水バルブ25が開
く(ST22)。これにより、水道水が尿投入槽10に
導入され、一定時間が経過する(ST23)ことで、尿
投入槽10に水が溜まる。その後、水道水バルブ25が
閉じ、排水ポンプ16が作動した(ST24)上で、分
注ポンプ18が一定時間作動する(ST25)。これに
より、尿投入槽10の水が比重センサ17、分注ポンプ
18、分注ノズル19等に流れ、それらが水で洗浄され
る。洗浄後、排出バルブ15が開き、洗浄槽バルブ24
が閉じ、尿投入槽10に残った水が排水ポンプ16によ
り排出される。
【0037】なお、上記分注処理において、尿カセット
22から尿を抜き取るとき、前記したように検査精度の
向上を図るために、尿カセット22内の尿を攪拌するの
が好ましい。攪拌動作としては、分注ノズル19で尿カ
セット22内の尿(好適には抜き取る量より多い量の
尿)を一旦吸い込んでから吐き出してもよいし、分注ノ
ズル19に別に設けた空気流路から空気を尿カセット2
2に吹き込んでもよいし、或いは尿カセット22を揺動
させる機構を設け、この揺動機構で尿カセット22を揺
すってもよい。
【0038】上記フロー図には示されていないが、尿カ
セットケース120に尿カセット130と一緒に検査用
のスピッツ管140が配置されている場合(図4参照)
で、尿カセット22に蓄えられた尿をスピッツ管140
に移し替えるときは、分注ノズル19で尿カセット22
から所定量の尿を抜き取ってから、分注ノズル19を対
応のスピッツ管140まで移動させ、抜き取った尿をス
ピッツ管140に入れるように制御すればよい。この尿
をスピッツ管140に移し替える前にも、前記と同様に
尿カセット22内の尿を攪拌するのが望ましい。
【0039】また、尿検査装置1は検査結果を出力する
ための印字手段を備えており、患者識別のために患者名
を記憶しているので、尿カセット22から対応のスピッ
ツ管140に尿を移し替える場合、スピッツ管140に
貼付するラベルに患者名等の必要事項を印字手段により
印字し、このラベルをスピッツ管140に貼付するよう
にすれば、看護婦がラベルに記入する必要が無くなり、
手間が省ける。
【0040】
【発明の効果】本発明の尿検査装置は、以上説明したよ
うに、尿投入槽に今回投入された尿量と蓄尿容器に前回
までに蓄えられた尿量との比率を計算し、この比率に基
づいて蓄尿容器の尿の所定量を排出すると共に尿投入槽
の尿の所定量を蓄尿容器に分注するようにしているの
で、尿投入槽に投入された尿量が多少であっても、毎回
の分注の尿量の比率を保ったまま常に一定量の尿が蓄尿
容器に蓄えられることになる結果、蓄尿容器としては余
裕を持たせた内容量の多いものを用いる必要がなく、小
型の蓄尿容器であっても希釈や汚染等の問題を生じずに
必要な検体量を確実に確保できる。
【0041】また、蓄尿容器に蓄えられた尿を更に検査
用容器に移し替える作業を自動的に行う装置の場合、人
手による場合に比べて、省力化、感染機会の減少、検体
取り違えの可能性の低下を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る尿検査装置の外観斜視図であ
る。
【図2】同尿検査装置の全体構成を示す概略図である。
【図3】同尿検査装置の分注部に配備される尿カセット
ケースと分注ノズル及びモータの斜視図である。
【図4】同尿検査装置の分注部に配備される尿カセット
ケースに検査用のスピッツ管も配置したときの斜視図で
ある。
【図5】同尿検査装置の分注動作の原理を説明するため
の図である。
【図6】同尿検査装置の全体動作を説明するためのフロ
ー図である。
【図7】図6のフロー図における分注処理を説明するた
めのフロー図である。
【図8】図6のフロー図における洗浄処理を説明するた
めのフロー図である。
【符号の説明】
1 尿検査装置 10 尿投入槽 19 分注ノズル 22,130 尿カセット(蓄尿容器) 29 尿 140 スピッツ管(検査用容器)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】尿を投入する尿投入槽と、この尿投入槽に
    投入された尿を患者毎に対応の蓄尿容器に分注する分注
    部とを備え、各患者が尿投入槽に投入した毎回の尿を必
    要量だけ蓄尿容器に分注して蓄えるようにした尿検査装
    置において、 前記尿投入槽に今回投入された尿量と前記蓄尿容器に前
    回までに蓄えられた尿量との比率を計算する比率算出手
    段と、この比率算出手段で得られた比率に基づいて、蓄
    尿容器に前回までに蓄えられた尿の所定量を排出すると
    共に、尿投入槽に今回投入された尿の所定量を蓄尿容器
    に分注する制御手段とを備えることを特徴とする尿検査
    装置。
  2. 【請求項2】前記蓄尿容器の尿の所定量を排出する時に
    蓄尿容器内の尿を攪拌する攪拌手段を備えることを特徴
    とする請求項1記載の尿検査装置。
  3. 【請求項3】尿を投入する尿投入槽と、この尿投入槽に
    投入された尿を患者毎に対応の蓄尿容器に分注する分注
    部とを備えた尿検査装置において、 前記分注部は、患者毎の蓄尿容器に対応する検査用容器
    を有し、検査に際して前記蓄尿容器の尿を検査に必要な
    量だけ対応の検査用容器に移し替えることを特徴とする
    尿検査装置。
  4. 【請求項4】前記蓄尿容器の尿を検査用容器に移し替え
    る前に蓄尿容器内の尿を攪拌する攪拌手段を備えること
    を特徴とする請求項3記載の尿検査装置。
  5. 【請求項5】前記攪拌手段は、蓄尿容器内の尿を一旦吸
    い込んでから吐き出すことにより尿を攪拌することを特
    徴とする請求項2又は請求項4記載の尿検査装置。
  6. 【請求項6】前記攪拌手段は、蓄尿容器内の尿を吸い込
    む時に蓄尿容器の尿を排出する量より多い量だけ吸い込
    むことを特徴とする請求項5記載の尿検査装置。
  7. 【請求項7】前記攪拌手段は、蓄尿容器内に空気を吹き
    込むことにより尿を攪拌することを特徴とする請求項2
    又は請求項4記載の尿検査装置。
  8. 【請求項8】前記攪拌手段は、蓄尿容器を揺動させるこ
    とにより尿を攪拌することを特徴とする請求項2又は請
    求項4記載の尿検査装置。
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