JP3881531B2 - 自動蓄尿検査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、病院などの医療施設に設けられる自動蓄尿検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
蓄尿検査は、患者の水分の代謝の観察のためや尿中成分の定量を行ための手法として用いられるが、近時、例えば大きな病院においては、入院患者の蓄尿検査を行うために、複数の病室のそれぞれに簡易便器および測定端末としての自動蓄尿検査装置を設置するとともに、ナースセンターなどの看護婦詰所にデータ管理機を設け、このデータ管理機と各病室に設けられた自動蓄尿検査装置とをLANを用いるなどしてデータネットワークを構成した蓄尿管理システムが導入されるようになってきている。
【0003】
上記自動蓄尿検査装置においては、患者自らが自分の排出した尿を採尿容器に採取し、この採尿容器を自動蓄尿検査装置の尿サンプリング部にセットすることにより、採尿容器内の尿が適宜サンプリングされて、尿の量(体積)やその比重が測定され、その測定結果は、自動蓄尿検査装置内のメモリに患者別に記録されるとともに、中央データ管理装置としてのデータ管理機に送られ、このメモリ内に記録されるようになっている。また、前記測定後の採尿容器内の尿は、各患者に割り当てられた専用の分注容器に適宜分注されて成分検査などに供される。なお、分注されない残余の尿は廃棄される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記自動蓄尿検査装置においては、患者が採尿する度に分注容器に分注された尿は、24時間(1昼夜)保管された後、成分検査され、その後、全量が廃棄されるが、このとき、尿廃棄後の分注容器は洗浄液(例えば水道水など)を用いて洗浄され、次の日の分注に供される。つまり、分注容器内の尿は、通常、1日1回廃棄され、尿廃棄後の分注容器は洗浄されて、次の日の分注に供される。この場合、分注容器には前記洗浄液や濯ぎ水の滴が残らないようにする必要がある。もし、この液滴が残存したまま、サンプリングされた尿を分注すると、その尿の濃度が薄められたり、特殊な洗浄液を用いた場合には、その成分が分注された尿内に混入するため、尿の比重測定や成分検査に悪影響が及ぼされる。そこで、従来においては、温風により分注容器内部を乾燥させるなどしているが、この場合、温風乾燥機が必要となり、それだけコストアップとなる。
【0005】
この発明は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的は、洗浄液で洗浄した分注容器に仮に洗浄液滴が残留していても、その影響を簡便かつ安価な手法で低減することができるようにした自動蓄尿検査装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、この発明では、サンプリングタンクおよびこのサンプリングタンクに対する液吸引・吐出用のシリンジポンプが上流側に設けられているとともに、比重計が直列に設けられているサンプリング流路の下流側に液面検知機能を備えたノズルが設けられ、このノズルを回転アームの先端側に支持させて該回転アームの回転軸を中心にして描く円弧軌跡上に配列の採尿容器、分注容器、洗浄液貯留容器および液廃棄部の各上方部において水平方向に正逆回転駆動可能、かつ、上下方向に駆動移動可能に構成してなる尿サンプリング機構を備え、この尿サンプリング機構における前記回転アームの正逆回転および上下方向移動と前記シリンジポンプの吸引および吐出動作とによって、採尿容器内に収容された尿の量の測定、その採尿容器内の尿の所定量吸引に伴う比重測定およびサンプリングタンクへの一時的収容、そのサンプリングタンクに収容された尿の吐出に伴う前記分注容器への注入、並びに、前記サンプリングタンク以下のサンプリング流路の各部の洗浄という手順の蓄尿検査動作を所定のプログラムに基づいて行うように構成されている自動蓄尿検査装置において、前記分注容器に収容されて蓄えられた尿の一部を検査のために供した以降の前記尿サンプリング機構における回転アームの回転および上下方向移動と前記シリンジポンプの吸引および吐出動作とによって、分注容器内の残余の尿の吸引および廃棄、その尿廃棄後の分注容器への洗浄液の供給および廃棄による該分注容器内の洗浄、並びに、前記採尿容器内に最初にサンプリングされた患者の尿を前記洗浄後の分注容器に注入して該分注容器の内壁に付着している水滴と混じり合わせた後にその全量を排出して分注容器の内部を当該患者の尿により共洗いするという手順の分注容器洗浄動作を所定のプログラムに基づいて行うように構成したことを特徴としている。
【0007】
前記構成の自動蓄尿検査装置においては、分注容器の洗浄後、患者の尿を最初にサンプリングする際、患者自身の最初にサンプリングされる尿を用いて分注容器の内部を共洗いするので、仮に、分注容器内部に洗浄に用いた液滴が残留していても、これを前記尿によって洗い流すことができ、残留液滴による検査結果への影響はほとんどなくなる。そして、温風乾燥機などの高価な設備を用いなくてもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の詳細を、図を参照しながら説明する。図1〜図7は、この発明の第1の実施の形態を示す。まず、図1は第1の実施の形態における自動蓄尿検査装置の構成の一例を示す図であり、この図において、1は例えば病室内の適宜の場所、例えばユニットバス内や、簡易トイレに隣接した場所などに設けられる自動蓄尿検査装置で、この実施の形態においては、測定を行う装置本体2と採尿容器収納部3とからなる。すなわち、4は適宜の素材よりなるケースで、その内部は仕切り板5,6によって3つの空間4a,4b,4cに区画されている。そして、上二つの空間4a,4bには装置本体2を構成する部材(後述する)が設けられ、最下段の空間4cには容器収納部3(後述する)が形成されている。
【0009】
前記装置本体2における構成を説明すると、上方の空間4aには、前面がパネル7で覆われて防湿構造に形成されている尿測定部8(その構成は後述する)が設けられ、下方の空間4bには、前面が外部に開放された尿サンプリング部9(その構成は後述する)が設けられている。
【0010】
まず、前記尿測定部8および尿サンプリング部9における構成を、図2〜図4をも参照しながら説明すると、尿サンプリング部9の底板を兼ねた仕切り板6には、例えば内部が筒状で把手を備えた樹脂よりなる採尿容器10をセットするための容器セット部11が形成され、その近傍には採尿容器10がセットされたか否かを検出するための容器検出センサ12が設けられている。13は採取された尿を患者ごとに区別して収容するための複数の蓄尿容器としての分注容器であり、14は洗浄液貯留容器であって、洗浄液供給源(図示していない)に接続されている。また、15は液廃棄部で、その下方は排水管(図示していない)に接続されている。なお、分注容器13は、採尿容器10に比べて容量はかなり小さい。
【0011】
そして、前記容器セット部11にセットされた状態の採尿容器10、分注容器13、洗浄液貯留容器14および液廃棄部15は、例えば図2に示すように、回転アーム18(後述する)に設けられたノズル28(後述する)が回転アーム18の回転軸21を中心にして描く円弧状の軌跡16上に配列されている。
【0012】
17は尿サンプリング機構で、次のように構成されている。すなわち、18は尿サンプリング部9内の上方に設けられる回転アームで、尿測定部8内に設けられた正逆いずれの方向にも回転するモータ19によって回転駆動され、仕切り板5に開設された小孔20を挿通して下方に垂直方向に延びる回転軸21の下端部に固着されており、両矢印22で示す方向に回転する。前記回転軸21は、尿測定部8内に設けられた別のモータ(このモータも正逆いずれの方向にも回転する)23によって上下動する上下動駆動機構24によって両矢印25で示す上下方向に移動できるようにも構成されている。したがって、回転アーム18は、水平方向において回転しかつ上下方向に直線移動する。
【0013】
26は尿をサンプリングする流路で、例えばゴムまたは樹脂よりなる可撓性の管よりなり、その下流側には採尿容器10内の尿27の液面27aを検知する機能をも備えたノズル28が設けられている。このノズル28は、尿サンプリング部9内の容器セット部11の上方に設けられ、この実施の形態においては、導電率の変化に基づいて液面検知を行うものよりなり、図3および図4に示すように、一方の電極としても機能する金属など導電材よりなるパイプ状ノズル本体28aとこれと適宜の間隔をおいて平行な状態に設けられ、他方の電極となる導電性(例えば金属製)の棒体28bとからなる。このノズル28は、回転アーム18の先端側(遊端側)において保持ブロック29によって保持され、回転アーム18の動きに伴って回転および上下動する。なお、ノズル28によって得られる液面検知信号は、小孔20を挿通する信号線(図示していない)を介してマイクロコンピュータ(後述する)に送られる。
【0014】
前記サンプリング流路26のノズル28より上流側の部分は、回転アーム18に沿うとともに、小孔20を挿通して上方の尿測定部8に導入されている。この尿測定部8におけるサンプリング流路26における構成を、図3を参照しながら説明すると、30は光学式の比重計で、サンプリング流路26に直列に設けられており、これを通過する尿27の比重を測定するものである。そして、この比重計30の上流側のサンプリング流路26には、サンプリングタンク31およびシリンジポンプ32がこの順に設けられている。なお、33はシリンジポンプ32の駆動用モータで、正逆いずれの方向にも回転する。また、34は例えば水道水などの洗浄水をサンプリングタンク31に導入するラインであり、35はこのライン34に介装された常時(電源オフ時)閉じている電磁弁である。
【0015】
そして、前記尿測定部8の内部(例えばパネル7の背面部)には、装置本体2および容器収容部3の各部を制御するとともに、ノズル28および比重計30からの信号に基づいて尿量および尿比重の演算などを行う制御演算装置としてのマイクロコンピュータ(図示していない)が設けられており、このマイクロコンピュータには、パネル7の入力・表示部(後述する)からの入力信号が入力されるとともに、所定の測定や自動蓄尿検査装置1各部に所定の動作を行わせるためのシーケンスプログラムが格納されている。
【0016】
前記尿測定部8のパネル7の表面には、タッチパネル式の例えば液晶表示装置よりなる入力・表示部36が設けられており、患者名および/またはコード番号を表示したり、患者に対する操作内容に関する指示やマイクロコンピュータによる演算結果などが表示されるようにしてある。また、前記パネル7には、患者に対する操作指示用の拡声器37が設けられている。つまり、患者に対して、入力・表示部36における文字等によるメッセージ表示と拡声器37における音声メッセージのそれぞれによって操作内容が指令されるようにしてある。
【0017】
なお、38は容器セット部11を照明するための照明灯である。
【0018】
そして、容器収納部3の構成を簡単に説明すると、この容器収容部3は、例えば、4人の患者A,B,C,Dのそれぞれ専用の採尿容器10を収納する機能のほかに、使用後の採尿容器10をそれぞれ洗浄する機能を備えた4つの容器収納室39A〜39Dよりなる。各容器収納室39A〜39Dは、それらの構造は互いに同じであり、その前面に開閉自在な扉40を備えている。そして、詳細な図示は省略しているが、各扉40の内面には採尿容器10を保持・固定する容器載置部が設けられるとともに、各室内には適宜の洗浄液を噴出する洗浄器が設けられ、使用した採尿容器10を洗浄液で洗浄するように構成されている。なお、各容器収納室39A〜39Dには、扉40の開閉状態を検知するセンサ(図示していない)がそれぞれ設けられている。
【0019】
上記自動蓄尿検査装置1の動作を、図5および図6を参照しながら説明する。この自動蓄尿検査装置1は、例えば4人部屋の病室に1台設けられているものとし、4人の患者A,B,C,Dのそれぞれ専用の採尿容器10を、それぞれ専用の容器収納室39A〜39Dに収容するものとする。この場合、マイクロコンピュータのメモリ部には、4人の患者の名前と容器収納室39A〜39Dとを1対1で対応するように記憶させてある。また、一人の患者が自動蓄尿検査装置1の利用しているときには、他の患者が利用できないということを前提としている。
【0020】
(1)患者Aが採尿容器収納部3の自分の容器収納室39Aの扉40を開いて採尿容器10を取り出し(ステップS1)、扉40を閉める。この扉40の開閉により、非測定モードであった自動蓄尿検査装置1が測定モードになり、容器収納室39Aの開閉状態検知センサが動作して、その出力がマイクロコンピュータに入力される。
【0021】
(2)前記マイクロコンピュータにおいては、前記開閉状態検知センサの出力に基づいて患者の名前Aが検索され、その名前が入力・表示部36に表示される(ステップS2)。この入力・表示部36における名前の表示とともに、拡声器37から、例えば、「Aさんですね。」と確認のメッセージが発せられる。
【0022】
(3)前記患者Aは、自分の名前を確認した場合には、ステップS3においてYESの方向に進む。そして、仮に、前記患者Aが容器収納部3から誤って他人(例えば患者B)の採尿容器10を取り出したときは、前記ステップS2において、「Bさんですね。」といった確認のメッセージが画面表示および音声によって出力されるので、患者Aはこの確認動作により、誤って採尿容器10を取り出したことに気がつく。この場合、ステップS3においてNOの方向に進み、取り出した採尿容器10を患者Bの容器収納室39Bに戻して(ステップS3N)、再度ステップS1の操作を行う。この場合、最も近い時点で開閉された扉40を画面および/または音声によって指示するようにしておけば、患者が誤って採尿容器10を取り出しても、その取り出した採尿容器10を容器収納室39A〜40Dに正しく戻すことができる。
【0023】
(4)そして、前記確認動作に次いで、採尿指令が画面表示および音声によって出力される(ステップS4)。
【0024】
(5)前記指令を受けた患者Aは、例えば室内の簡易トイレにおいて用を足し、自分の尿を採尿容器10に採取する(ステップS5)。
【0025】
(6)尿を採取した患者Aは、採尿容器10を持って自動蓄尿検査装置1の前面に来て、採尿容器10を尿サンプリング部9の容器セット部11にセットする。このとき、尿サンプリング部9の容器セット部11近傍に設けられた照明灯38が点灯し、容器セット部11を照明するようにしておけば、患者Aは、前記容器セット部11を簡単に見つけることができる。
【0026】
(7)前記容器セット部11には、容器検出センサ12が設けられており、容器セット部11に対して採尿容器10を正しくセットされている場合は、容器検出センサ12が動作し、その出力がマイクロコンピュータに入力され、採尿容器10が正しくセットされたことが通知される。そして、ステップS7においてYESの方向に進む。そして、前記採尿容器10のセットが正しく行われないときは、例えば、「セットをやり直して下さい。」などのメッセージが画面表示されるとともに音声によって出力され、患者AはステップS6に戻る。
【0027】
(8)前記採尿容器10が正しくセットされたことがマイクロコンピュータに検知されると、所定のシーケンスに基づいて採尿容器10内の尿27のサンプリング、測定および分注が行われる(ステップS8)。すなわち、採尿容器10のセットが完了すると、所定のプログラムに基づいてモータ19,23,33が動作し、尿尿サンプリング機構17によって、採尿容器10内の尿27がサンプリングされ、測定および分注が行われる。以下、尿サンプリング機構17の動作の流れの一例を図6を参照しながら説明する。
【0028】
今、ノズル28は、常時(サンプリングなどを行わないとき)、所定のホームポジションに位置しているものとする。このホームポジションは、患者による採尿容器10の容器セット部11へのセットやこのセット部11からの採尿容器10の取り出しの邪魔にならないような位置であることはいうまでもない。
【0029】
(9)モータ19を動作させて回転アーム18を回転させ、ホームポジションにあるノズル28を円弧16を描くように回転させ、容器セット部11に載置されている採尿容器10の上方に位置させる(ステップS801)。
【0030】
(10)次いで、モータ23を動作させて回転アーム18を下降させ、ノズル28を下降させる(ステップS802)。このノズル28の下降により、ノズル28の先端(下端)が採尿容器10内の尿27内に進入するが、その進入時にノズル27におけるノズル本体28aと棒体28bとの間の抵抗値の変化に基づいて液面27aの高さ位置が検出され、これに基づいて尿27の量(体積)が測定される。
【0031】
(11)次いで、モータ33を動作させてシリンジポンプ32に吸引動作を行わせ、ノズル28に採尿容器10内の尿27を所定量吸引させる(ステップS803)。この尿27の吸引量は、前記測定された尿27の例えば1/10とする。この吸引された尿27は、サンプリング流路26を上流側方向に進み、比重計30を通過する際、その比重が測定される。
【0032】
(12)前記比重計30を経た尿27は、サンプリング流路26をさらに上流側に進み、サンプリングタンク31内に一時的に収容される(ステップS804)。
【0033】
(13)モータ23を回転させて、回転アーム18を上昇させ、ノズル28の下端部が採尿容器10の上端より高くなるように、ノズル28を上昇させる(ステップS805)。
【0034】
(14)シリンジポンプ32を吸引動作させ、ノズル28に空気を1mL程度吸引させる(ステップS806)。これにより、ノズル28の下端部からの尿27の滴下が防止される。
【0035】
(15)モータ19を動作させて回転アーム18を回転させることにより、ノズル28を回転させて、A氏の尿27を保管すべき分注容器13の上方位置までノズル28を移動させる(ステップS807)。
【0036】
(16)モータ23を動作させて回転アーム18を下降させることにより、ノズル28を前記分注容器13に対して所定の高さ位置まで下げる(ステップS808)。
【0037】
(17)シリンジポンプ32を加圧動作させ、サンプリングタンク31内の尿27の全量をノズル28から吐出して前記分注容器13内に注入する(ステップS809)。これにより、A氏の尿がA氏専用の分注容器13内に収容される。
【0038】
(18)モータ19,23を動作させて、回転アーム18を上昇させるとともに回転させることにより、ノズル28をホームポジションに戻す(ステップS810)。
【0039】
上述のようにして、採尿容器10に採取されたA氏の尿27の一部がノズル28によってサンプリングされ、その比重が測定された後、A氏専用の分注容器13に注入される。そして、前記採尿容器10内の尿27の総量や比重の測定結果は、入力・表示部36に表示されるとともに、マイクロコンピュータのメモリ内に格納されたり、LANなどのネットワークを介して、看護婦詰所などに設けられるデータ管理機(図示していない)に送信され、そのメモリ内に格納される。
【0040】
なお、患者の尿27を成分検査しないときなどにおいては、サンプリングした尿27は分注容器13に分注する必要がなく、この場合、サンプリングタンク31内の尿27は、採尿容器10にに戻されるかあるいは液排出部15に排出される。
【0041】
そして、前記一連のサンプリング、測定および分注の動作において、前記(809)におけるサンプリングタンク31内の尿27の分注容器13への注入完了後、シリンジポンプ32を動作させて、洗浄液貯留容器14内の洗浄液41の所定量をノズル28によって吸引してサンプリングタンク31以下のサンプリング流路26の各部を洗浄するようにしてもよい。この洗浄に用いた廃液は、シリンジポンプ32の動作によりノズル28から液排出部15に排出すればよい。
【0042】
また、前記サンプリングタンク31以下のサンプリング流路26の各部を洗浄するに当たり、サンプリングタンク31に接続されている洗浄水導入ライン34の電磁弁35を開いて洗浄水をサンプリングタンク31に導入し、この洗浄水をサンプリング流路26をノズル28方向に移動させて、サンプリング流路26、比重計30、ノズル28を通過させて、ノズル28から液排出部15に吐出させるようにしてもよい。
【0043】
(19)上述のようにして、採尿容器10内の尿27のサンプリング、測定および分注が完了すると、例えば、「Aさん、採尿容器を容器収納室に戻して下さい。」というようなメッセージが操作・表示部36に表示されるとともに拡声器37から発せられ、患者Aは、容器セット部11を取り出し、これを自分の容器収納室39Aに戻す(図5のステップS9)。
【0044】
(20)そして、採尿容器10が容器収納室39Aに正しく戻されたか否かが判別され(ステップS10)、正しく戻されている場合には、ステップS10においてYESの方向に進む。そして、前記メッセージによるガイドにもかかわらず、患者Aが他の容器収納室の扉40を開けた場合、ステップS10においてNOの方向に進み、採尿容器10の戻し入れ操作のやり直しが指令される。この場合、拡声器37から、例えば「Aさん、戻す位置が違っています。」といったメッセージが発せられる。
【0045】
(21)採尿容器10が容器収納室39Aに正しく戻された場合、容器収納室39A内の洗浄器が動作し、採尿容器10が洗浄され(ステップS11)、患者Aによる自動蓄尿検査装置1の利用が完了し、自動蓄尿検査装置1は元の測定待機モードに復する。
【0046】
上述のようにして、複数の患者A〜Dが前記自動蓄尿検査装置1を使用し、各患者A〜Dの分注容器13には、採尿ごとにサンプリングされた尿27が蓄えられる。これらの尿は、別の容器に患者別に採取されて検査に供されるが、各患者A〜Dの残余の尿27は廃棄され、各分注容器13は洗浄される。次に、この分注容器13の洗浄について、主として図7を参照しながら説明する。説明を簡単にするため、A氏の1日分の尿27を収容した分注容器13の洗浄について説明する。
【0047】
(31)ノズル28を分注容器13の真上位置に移動させた後、下降させ、その状態でシリンジポンプ32を吸引動作させてノズル28によって分注容器13内の尿27を吸引し、その状態で、ノズル28を液廃棄部15の真上位置に移動させた後必要により下降させ、その状態でシリンジポンプ32を加圧動作させて、吸引した尿27を液廃棄部15に向けて吐出する。この場合、ノズル28による尿27の吸引量が小さいので、前記吸引・搬送・吐出を数回繰り返し行うことによって、分注容器13内の尿27を全量廃棄する(図7(A)参照)。
【0048】
(32)前記尿27を全て排出した後、分注容器13内を洗浄するため、洗浄液貯留容器14内の洗浄液41(例えば水道水)をノズル28によって吸引し、この吸引した洗浄液41を分注容器13内に供給する。この場合、ノズル28による洗浄液41の吸引量が小さいので、前記吸引・搬送・吐出を数回繰り返し行うことによって、分注容器13内を洗浄する(図7(B)参照)。
【0049】
(33)洗浄後、ノズル28によって洗浄に用いた洗浄液41を吸引して、これを液廃棄部15に吐出して、すすぎを行う(図7(C)参照)。
【0050】
前記洗浄・すすぎは繰り返し行うことが好ましい。
【0051】
(34)前記洗浄・すすぎが完了しても、分注容器13の内壁には、水滴42が残存付着している(図7(D)参照)。
【0052】
上記のようにして、A氏の分注容器13の洗浄が終了し、A氏の尿27のサンプリング・測定・分注を待機することとなる。
【0053】
(35)そして、前記分注容器13の洗浄後、A氏が最初の尿を自分の採尿容器10に採取する。この最初に採取されたA氏の採尿容器10内の尿を、自動蓄尿検査装置1によってサンプリングする際、その余分な尿27を、ノズル28を用いて前記洗浄・すすぎ処理済みの分注容器13に満たす(図7(E)参照)。
【0054】
(36)前記分注容器13への尿27の注入によって、分注容器13の内壁に付着していた水滴42は、前記注入された尿27と混じり合う(図7(F)参照)。そして、その後、前記分注容器13内の尿27の全量をノズル28を用いて排出する(図7(F)参照)。
【0055】
(37)前記尿27を排出した後、分注容器13の内壁には液滴42Aが付着している(図7(G)参照)が、この液滴42Aは、A氏の尿27に起因するものであるため、この後のA氏の尿27のサンプリングによって前記分注容器13にA氏の尿27が注入されても、分注された尿27が薄められたり、他の異物が混ざるといったことがなく、なんら問題は生じないのである。
【0056】
他の患者B〜Dの分注容器13についても、同様に上記手順によって行われる。
【0057】
上述のように、この発明の自動蓄尿検査装置1においては、分注容器13の洗浄後、患者の尿を最初にサンプリングを行う際に、当該患者の分注容器13の内部を当該患者の尿により共洗いするようにしているので、残留する洗浄液の液滴による影響を大幅に低減することができ、しかも、温風乾燥機などの高価な設備を要することがないので、洗浄液で洗浄した分注容器13に残留する液滴の影響を簡便かつ合理的に排除することができる。
【0058】
なお、上述の実施の形態においては、分注容器13に蓄えられている尿27を、自動蓄尿検査装置1において排出し、洗浄を行って次の新しい尿27のサンプリングに待機するようにしているが、例えば分注容器13に蓄えられている尿27を別の場所で廃棄し、洗浄してから、前記自動蓄尿検査装置1にセットするようにして、次の新しい尿27のサンプリングに待機するようにしてもよい。この場合は、前記図7(E)から始めればよい。
【0059】
また、尿27の測定を行う装置本体2と採尿容器収納部3とを別体構成として、自動蓄尿検査装置1を装置本体2のみで構成してあってもよい。
【0060】
さらに、自動蓄尿検査装置1としては、病室に設けられるものに限られるものではなく、集合トイレに設けた自動蓄尿検査装置においても同様に実施することができる。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明では、採尿容器に収容された尿をサンプリングして分注容器に注入する尿サンプリング機構を備えた自動蓄尿検査装置において、前記分注容器の洗浄後、患者の尿を最初にサンプリングする際に、当該患者の分注容器の内部を、前記尿サンプリング機構の動作を介して最初にサンプリングされた患者の尿によって共洗いするようにしているので、仮に、分注容器内部に洗浄に用いた液滴が残留していても、これを前記尿によって洗い流すことができ、洗浄液の残留液滴の影響はほとんどなくなり、精度の高い測定を行うことができる。そして、温風乾燥機などの高価な設備を用いなくてもよいので、安価かつ合理的に分注容器を洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の自動蓄尿検査装置の一例を部分的に透視して示す斜視図である。
【図2】 前記自動蓄尿検査装置におけるノズル、採尿容器、分注容器、洗浄液貯留容器、液排出部の平面的配置の一例を概略的に示す図である。
【図3】 サンプリング機構の構成を概略的に示す図である。
【図4】 ノズルの構成例を概略的に示す図である。
【図5】 前記自動蓄尿検査装置を用いた尿検査手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】 前記尿サンプリング機構の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
【図7】 分注容器の洗浄手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…自動蓄尿検査装置、10…採尿容器、13…分注容器、14…洗浄液貯留容器、15…液廃棄部、16…円弧状軌跡、17…尿サンプリング機構、18…回転アーム、21…回転軸、27…尿、28…ノズル、30…比重計、31…サンプリングタンク、32…シリンジポンプ。

Claims (1)

  1. サンプリングタンクおよびこのサンプリングタンクに対する液吸引・吐出用のシリンジポンプが上流側に設けられているとともに、比重計が直列に設けられているサンプリング流路の下流側に液面検知機能を備えたノズルが設けられ、このノズルを回転アームの先端側に支持させて該回転アームの回転軸を中心にして描く円弧軌跡上に配列の採尿容器、分注容器、洗浄液貯留容器および液廃棄部の各上方部において水平方向に正逆回転駆動可能、かつ、上下方向に駆動移動可能に構成してなる尿サンプリング機構を備え、この尿サンプリング機構における前記回転アームの正逆回転および上下方向移動と前記シリンジポンプの吸引および吐出動作とによって、採尿容器内に収容された尿の量の測定、その採尿容器内の尿の所定量吸引に伴う比重測定およびサンプリングタンクへの一時的収容、そのサンプリングタンクに収容された尿の吐出に伴う前記分注容器への注入、並びに、前記サンプリングタンク以下のサンプリング流路の各部の洗浄という手順の蓄尿検査動作を所定のプログラムに基づいて行うように構成されている自動蓄尿検査装置において、前記分注容器に収容されて蓄えられた尿の一部を検査のために供した以降の前記尿サンプリング機構における回転アームの回転および上下方向移動と前記シリンジポンプの吸引および吐出動作とによって、分注容器内の残余の尿の吸引および廃棄、その尿廃棄後の分注容器への洗浄液の供給および廃棄による該分注容器内の洗浄、並びに、前記採尿容器内に最初にサンプリングされた患者の尿を前記洗浄後の分注容器に注入して該分注容器の内壁に付着している水滴と混じり合わせた後にその全量を排出して分注容器の内部を当該患者の尿により共洗いするという手順の分注容器洗浄動作を所定のプログラムに基づいて行うように構成したことを特徴とする自動蓄尿検査装置。
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