JP2003014771A - 自動蓄尿検査装置 - Google Patents

自動蓄尿検査装置

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JP2003014771A
JP2003014771A JP2001194894A JP2001194894A JP2003014771A JP 2003014771 A JP2003014771 A JP 2003014771A JP 2001194894 A JP2001194894 A JP 2001194894A JP 2001194894 A JP2001194894 A JP 2001194894A JP 2003014771 A JP2003014771 A JP 2003014771A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄液で洗浄した分注容器に仮に洗浄液滴が
残留していても、その影響を簡便かつ安価な手法で低減
することができるようにした自動蓄尿検査装置を提供す
ること。 【解決手段】 採尿容器10に収容された尿27をサン
プリングして分注容器13に注入する尿サンプリング機
構17を備えた自動蓄尿検査装置1において、前記分注
容器13の洗浄後、患者の尿を最初にサンプリングする
際に、当該患者の分注容器13の内部を、前記最初にサ
ンプリングされた患者の尿27によって共洗いするよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、病院などの医療
施設に設けられる自動蓄尿検査装置に関する。 【0002】 【従来の技術】蓄尿検査は、患者の水分の代謝の観察の
ためや尿中成分の定量を行ための手法として用いられる
が、近時、例えば大きな病院においては、入院患者の蓄
尿検査を行うために、複数の病室のそれぞれに簡易便器
および測定端末としての自動蓄尿検査装置を設置すると
ともに、ナースセンターなどの看護婦詰所にデータ管理
機を設け、このデータ管理機と各病室に設けられた自動
蓄尿検査装置とをLANを用いるなどしてデータネット
ワークを構成した蓄尿管理システムが導入されるように
なってきている。 【0003】上記自動蓄尿検査装置においては、患者自
らが自分の排出した尿を採尿容器に採取し、この採尿容
器を自動蓄尿検査装置の尿サンプリング部にセットする
ことにより、採尿容器内の尿が適宜サンプリングされ
て、尿の量(体積)やその比重が測定され、その測定結
果は、自動蓄尿検査装置内のメモリに患者別に記録され
るとともに、中央データ管理装置としてのデータ管理機
に送られ、このメモリ内に記録されるようになってい
る。また、前記測定後の採尿容器内の尿は、各患者に割
り当てられた専用の分注容器に適宜分注されて成分検査
などに供される。なお、分注されない残余の尿は廃棄さ
れる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記自動蓄
尿検査装置においては、患者が採尿する度に分注容器に
分注された尿は、24時間(1昼夜)保管された後、成
分検査され、その後、全量が廃棄されるが、このとき、
尿廃棄後の分注容器は洗浄液(例えば水道水など)を用
いて洗浄され、次の日の分注に供される。つまり、分注
容器内の尿は、通常、1日1回廃棄され、尿廃棄後の分
注容器は洗浄されて、次の日の分注に供される。この場
合、分注容器には前記洗浄液や濯ぎ水の滴が残らないよ
うにする必要がある。この液滴が残存したまま、サンプ
リングされた尿を分注すると、その尿の濃度が薄められ
たり、特殊な洗浄液を用いた場合には、その成分が分注
された尿内に混入するため、尿の比重測定や成分検査に
悪影響が及ぼされる。そこで、従来においては、温風に
より分注容器内部を乾燥させるなどしているが、この場
合、温風乾燥機が必要となり、それだけコストアップと
なる。 【0005】この発明は、上述の事柄に留意してなされ
たもので、その目的は、洗浄液で洗浄した分注容器に仮
に洗浄液滴が残留していても、その影響を簡便かつ安価
な手法で低減することができるようにした自動蓄尿検査
装置を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では、採尿容器に収容された尿をサンプリ
ングして分注容器に注入する尿サンプリング機構を備え
た自動蓄尿検査装置において、前記分注容器の洗浄後、
患者の尿を最初にサンプリングする際に、当該患者の分
注容器の内部を、前記最初にサンプリングされた患者の
尿によって共洗いするようにしている。 【0007】前記構成の自動蓄尿検査装置においては、
分注容器の洗浄後、患者の尿を最初にサンプリングを行
う際、患者自身の最初にサンプリングされる尿を用いて
分注容器の内部を共洗いするので、仮に、分注容器内部
に洗浄に用いた液滴が残留していても、これを前記尿に
よって洗い流すことができ、液滴の影響はほとんどなく
なる。そして、温風乾燥機などの高価な設備を用いなく
てもよい。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、この発明の詳細を、図を参
照しながら説明する。図1〜図7は、この発明の第1の
実施の形態を示す。まず、図1は第1の実施の形態にお
ける自動蓄尿検査装置の構成の一例を示す図であり、こ
の図において、1は例えば病室内の適宜の場所、例えば
ユニットバス内や、簡易トイレに隣接した場所などに設
けられる自動蓄尿検査装置で、この実施の形態において
は、測定を行う装置本体2と採尿容器収納部3とからな
る。すなわち、4は適宜の素材よりなるケースで、その
内部は仕切り板5,6によって3つの空間4a,4b,
4cに区画されている。そして、上二つの空間4a,4
bには装置本体2を構成する部材(後述する)が設けら
れ、最下段の空間4cには容器収納部3(後述する)が
形成されている。 【0009】前記装置本体2における構成を説明する
と、上方の空間4aには、前面がパネル7で覆われて防
湿構造に形成されている尿測定部8(その構成は後述す
る)が設けられ、下方の空間4bには、前面が外部に開
放された尿サンプリング部9(その構成は後述する)が
設けられている。 【0010】まず、前記尿測定部8および尿サンプリン
グ部9における構成を、図2〜図4をも参照しながら説
明すると、尿サンプリング部9の底板を兼ねた仕切り板
6には、例えば内部が筒状で把手を備えた樹脂よりなる
採尿容器10をセットするための容器セット部11が形
成され、その近傍には採尿容器10を検出するための容
器検出センサ12が設けられている。13は採取された
尿を患者ごとに区別して収容するための複数の蓄尿容器
としての分注容器であり、14は洗浄液貯留容器であっ
て、洗浄液供給源(図示していない)に接続されてい
る。また、15は液廃棄部で、その下方は排水管(図示
していない)に接続されている。なお、分注容器13
は、採尿容器10に比べて容量はかなり小さい。 【0011】そして、前記容器セット部11にセットさ
れた状態の採尿容器10、分注容器13、洗浄液貯留容
器14および液廃棄部15は、例えば図2に示すよう
に、回転アーム17(後述する)に設けられたノズル2
8(後述する)が回転アーム17の回転軸20を中心に
して描く円弧状の軌跡16上に配列されている。 【0012】17は尿サンプリング機構で、例えば次の
ように構成されている。すなわち、18は尿サンプリン
グ部9内の上方に設けられる回転アームで、尿測定部8
内に設けられた正逆いずれの方向にも回転するモータ1
9によって回転駆動され、仕切り板5に開設された小孔
20を挿通して下方に垂直方向に延びる回転軸21の下
端部に固着されており、両矢印22で示す方向に回転す
る。前記回転軸21は、尿測定部8内に設けられた別の
モータ(このモータも正逆いずれの方向にも回転する)
23によって上下動する上下動駆動機構24によって両
矢印25で示す上下方向に移動できるようにも構成され
ている。したがって、回転アーム18は、水平方向にお
いて回転しかつ上下方向に直線移動する。 【0013】26は尿をサンプリングする流路で、例え
ばゴムまたは樹脂よりなる可撓性の管よりなり、その下
流側には採尿容器10内の尿27の液面27aを検知す
る機能をも備えたノズル28が設けられている。このノ
ズル28は、尿サンプリング部9内の容器セット部11
の上方に設けられ、この実施の形態においては、導電率
の変化に基づいて液面検知を行うものよりなり、図3お
よび図4に示すように、一方の電極としても機能する金
属など導電材よりなるパイプ状ノズル本体28aとこれ
と適宜の間隔をおいて平行な状態に設けられ、他方の電
極となる導電性(例えば金属製)の棒体28bとからな
る。このノズル28は、回転アーム18の先端側(遊端
側)において保持ブロック29によって保持され、回転
アーム18の動きに伴って回転および/または上下動す
る。なお、ノズル28によって得られる液面検知信号
は、小孔20を挿通する信号線(図示していない)を介
してマイクロコンピュータ(後述する)に送られる。 【0014】前記サンプリング流路26のノズル28よ
り上流側の部分は、回転アーム18に沿うとともに、小
孔20を挿通して上方の尿測定部8に導入されている。
この尿測定部8におけるサンプリング流路26における
構成を、図3を参照しながら説明すると、30は光学式
の比重計で、サンプリング流路26に直列に設けられて
おり、これを通過する尿27の比重を測定するものであ
る。そして、この比重計30の上流側のサンプリング流
路26には、サンプリングタンク31およびシリンジポ
ンプ32がこの順に設けられている。なお、33はシリ
ンジポンプ32の駆動用モータで、正逆いずれの方向に
も回転する。また、34は例えば水道水などの洗浄水を
サンプリングタンク31に導入するラインであり、35
はこのライン34に介装された常時(電源オフ時)閉じ
ている電磁弁である。 【0015】そして、前記尿測定部8の内部(例えばパ
ネル7の背面部)には、装置本体2および容器収容部3
の各部を制御するとともに、ノズル28および比重計3
0からの信号に基づいて尿量および尿比重の演算などを
行う制御演算装置としてのマイクロコンピュータ(図示
していない)が設けられており、このマイクロコンピュ
ータには、パネル7の入力・表示部(後述する)からの
入力信号が入力されるとともに、所定の測定や自動蓄尿
検査装置1各部に所定の動作を行わせるためのシーケン
スプログラムが格納されている。 【0016】前記尿測定部8のパネル7の表面には、タ
ッチパネル式の例えば液晶表示装置よりなる入力・表示
部36が設けられており、患者名および/またはコード
番号を表示したり、患者に対する操作内容に関する指示
やマイクロコンピュータによる演算結果などが表示され
るようにしてある。また、前記パネル7には、患者に対
する操作指示用の拡声器37が設けられている。つま
り、患者に対して、入力・表示部36における文字等に
よるメッセージ表示と拡声器37における音声メッセー
ジのそれぞれによって操作内容が指令されるようにして
ある。 【0017】なお、38は容器セット部11を照明する
ための照明灯である。 【0018】そして、容器収納部3の構成を簡単に説明
すると、この容器収容部3は、例えば、4人の患者A,
B,C,Dのそれぞれ専用の採尿容器10を収納する機
能のほかに、使用後の採尿容器10をそれぞれ洗浄する
機能を備えた4つの容器収納室39A〜39Dよりな
る。各容器収納室39A〜39Dは、それらの構造は互
いに同じであり、その前面に開閉自在な扉40を備えて
いる。そして、詳細な図示は省略しているが、各扉40
の内面には採尿容器10を保持・固定する容器載置部が
設けられるとともに、各室内には適宜の洗浄液を噴出す
る洗浄器が設けられ、使用した採尿容器10を洗浄液で
洗浄するように構成されている。なお、各容器収納室3
9A〜39Dには、扉40の開閉状態を検知するセンサ
(図示していない)がそれぞれ設けられている。 【0019】上記自動蓄尿検査装置1の動作を、図5お
よび図6をも参照しながら説明する。この自動蓄尿検査
装置1は、例えば4人部屋の病室に1台設けられている
ものとし、4人の患者A,B,C,Dのそれぞれ専用の
採尿容器10を、それぞれ専用の容器収納室39A〜3
9Dに収容するものとする。この場合、マイクロコンピ
ュータのメモリ部には、4人の患者の名前と容器収納室
39A〜39Dとを1対1で対応するように記憶させて
ある。また、一人の患者が自動蓄尿検査装置1の利用し
ているときには、他の患者が利用できないということを
前提としている。 【0020】(1)患者Aが採尿容器収納部3の自分の
容器収納室39Aの扉40を開いて採尿容器10を取り
出し(ステップS1)、扉40を閉める。この扉40の
開閉により、非測定モードであった自動蓄尿検査装置1
が測定モードになり、容器収納室39Aの開閉状態検知
センサが動作して、その出力がマイクロコンピュータに
入力される。 【0021】(2)前記マイクロコンピュータにおいて
は、前記開閉状態検知センサの出力に基づいて患者の名
前Aが検索され、その名前が入力・表示部36に表示さ
れる(ステップS2)。この入力・表示部36における
名前の表示とともに、拡声器37から、例えば、「Aさ
んですね」と確認のメッセージが発せられる。 【0022】(3)前記患者Aは、自分の名前を確認し
た場合には、ステップS3においてYESの方向に進
む。そして、仮に、前記患者Aが容器収納部3から誤っ
て他人(例えば患者B)の採尿容器10を取り出したと
きは、前記ステップS2において、「Bさんですね」と
いった確認のメッセージが画面表示および音声によって
出力されるので、患者Aはこの確認動作により、誤って
採尿容器10を取り出したことに気がつく。この場合、
ステップS3においてNOの方向に進み、取り出した採
尿容器10を患者Bの容器収納室39Bに戻して(ステ
ップS11)、再度ステップS1の操作を行う。この場
合、最も近い時点で開閉された扉40を画面および/ま
たは音声によって指示するようにしておけば、患者が誤
って採尿容器10を取り出しても、その取り出した採尿
容器10を容器収納室39A〜40Dに正しく戻すこと
ができる。 【0023】(4)そして、前記確認動作に次いで、採
尿指令が画面表示および音声によって出力される(ステ
ップS4)。 【0024】(5)前記指令を受けた患者Aは、例えば
室内の簡易トイレにおいて用を足し、自分の尿を採尿容
器10に採取する(ステップS5)。 【0025】(6)尿を採取した患者Aは、採尿容器1
0を持って自動蓄尿検査装置1の前面に来て、採尿容器
10を尿サンプリング部9の容器セット部11にセット
するる。このとき、尿サンプリング部9の容器セット部
11近傍に設けられた照明灯38が点灯し、容器セット
部11を照明するようにしておけば、患者Aは、前記容
器セット部11を簡単に見つけることができる。 【0026】(7)前記容器セット部11には、容器検
出センサ12が設けられており、容器セット部11に対
して採尿容器10を正しくセットされている場合は、容
器検出センサ12が動作し、その出力がマイクロコンピ
ュータに入力され、採尿容器10が正しくセットされた
ことが通知される。そして、ステップS7においてYE
Sの方向に進む。そして、前記採尿容器10のセットが
正しく行われないときは、例えば、「セットをやり直し
て下さい。」などのメッセージが画面表示されるととも
に音声によって出力され、患者AはステップS6に戻
る。 【0027】(8)前記採尿容器10が正しくセットさ
れたことがマイクロコンピュータに検知されると、所定
のシーケンスに基づいて採尿容器10内の尿27のサン
プリング、測定および分注が行われる(ステップS
8)。すなわち、採尿容器10のセットが完了すると、
所定のプログラムに基づいてモータ19,23,33が
動作し、尿尿サンプリング機構17によって、採尿容器
10内の尿27がサンプリングされ、測定および分注が
行われる。以下、尿サンプリング機構17の動作の流れ
の一例を示す図6を参照しながら説明する。 【0028】今、ノズル28は、常時(サンプリングな
どを行わないとき)、所定のホームポジションに位置し
ているものとする。このホームポジションは、患者によ
る採尿容器10の容器セット部11へのセットやこのセ
ット部11からの採尿容器10の取り出しの邪魔になら
ないような位置であることはいうまでもない。 【0029】(9)モータ19を動作させて回転アーム
18を回転させ、ホームポジションにあるノズル28を
円弧16を描くように回転させ、容器セット部11に載
置されている採尿容器10の上方に位置させる(ステッ
プS801)。 【0030】(10)次いで、モータ23を動作させて
回転アーム18を下降させ、ノズル28を下降させる
(ステップS802)。このノズル28の下降により、
ノズル28の先端(下端)が採尿容器10内の尿27内
に進入するが、その進入時にノズル27におけるノズル
本体28aと棒体28bとの間の抵抗値の変化に基づい
て液面27aの高さ位置が検出され、これに基づいて尿
27の量(体積)が測定される。 【0031】(11)次いで、モータ33を動作させて
ポンプ32に吸引動作を行わせ、ノズル28に採尿容器
10内の尿27を所定量吸引させる(ステップS80
3)。この尿27の吸引量は、前記測定された尿27の
例えば1/10とする。この吸引された尿27は、サン
プリング流路26を上流側方向に進み、比重計30を通
過する際、その比重が測定される。 【0032】(12)前記比重計30を経た尿27は、
サンプリング流路26をさらに上流側に進み、サンプリ
ングタンク31内に一時的に収容される(ステップS8
04)。 【0033】(13)モータ23を回転させて、回転ア
ーム18を上昇させ、ノズル28の下端部が採尿容器1
0の上端より高くなるように、ノズル28を上昇させる
(ステップS805)。 【0034】(14)ポンプ33を吸引動作させ、ノズ
ル28に空気を1mL程度吸引させる(ステップS80
6)。これにより、ノズル28の下端部からの尿27の
滴下が防止される。 【0035】(15)モータ19を動作させて回転アー
ム18を回転させることにより、ノズル28を回転させ
て、A氏の尿27を保管すべき分注容器13の上方位置
までノズル28を移動させる(ステップS807)。 【0036】(16)モータ23を動作させて回転アー
ム18を下降させることにより、ノズル28を前記分注
容器13に対して所定の高さ位置まで下げる(ステップ
S808)。 【0037】(17)ポンプ33を加圧動作させ、サン
プリングタンク31内の尿27の全量をノズル28から
吐出して前記分注容器13内に注入する(ステップS8
09)。これにより、A氏の尿がA氏専用の採尿容器1
0内に収容される。 【0038】(18)モータ19,23を動作させて、
回転アーム18を上昇させるとともに回転させることに
より、ノズル28をホームポジションに戻す(ステップ
S810)。 【0039】上述のようにして、採尿容器10に採取さ
れたA氏の尿27の一部がノズル28によってサンプリ
ングされ、その比重が測定された後、A氏専用の分注容
器13に注入される。そして、前記採尿容器10内の尿
27の総量や比重の測定結果は、入力・表示部36に表
示されるとともに、マイクロコンピュータのメモリ内に
格納されたり、LANなどのネットワークを介して、看
護婦詰所などに設けられるデータ管理機(図示していな
い)に送信され、そのメモリ内に格納される。 【0040】なお、患者の尿27を成分検査しないとき
などにおいては、サンプリングした尿27は分注容器1
3に分注する必要がなく、この場合、サンプリングタン
ク31内の尿27は、採尿容器10にに戻されるかある
いは液排出部15に排出される。 【0041】そして、前記一連のサンプリング、測定お
よび分注の動作において、前記(809)におけるサン
プリングタンク31内の尿27の分注容器13への注入
完了後、ポンプ32を動作させて、洗浄液貯留容器14
内の洗浄液41の所定量をノズル28によって吸引して
サンプリングタンク31以下のサンプリング流路26の
各部を洗浄するようにしてもよい。この洗浄に用いた廃
液は、ポンプ32の動作によりノズル28から液排出部
15に排出すればよい。 【0042】また、前記サンプリングタンク31以下の
サンプリング流路26の各部を洗浄するのに、サンプリ
ングタンク31に接続されている洗浄水導入ライン34
の電磁弁35を開いて洗浄水をサンプリングタンク31
に導入し、この洗浄水をサンプリング流路26をノズル
28方向に移動させて、サンプリング流路26、比重計
30、ノズル28を通過させて、ノズル28から液排出
部15に吐出させるようにしてもよい。 【0043】(19)上述のようにして、採尿容器10
内の尿27のサンプリング、測定および分注が完了する
と、例えば、「Aさん、採尿容器を容器収納室に戻して
下さい。」というようなメッセージが操作・表示部36
に表示されるとともに拡声器37から発せられ、患者A
は、容器セット部11を取り出し、これを自分の容器収
納室39Aに戻す(ステップS9)。 【0044】(20)そして、採尿容器10が容器収納
室39Aに正しく戻されたか否かが判別され(ステップ
S10)、正しく戻されている場合には、ステップS1
0においてYESの方向に進む。そして、前記メッセー
ジによるガイドにもかかわらず、患者Aが他の容器収納
室の扉40を開けた場合、ステップS10においてNO
の方向に進み、採尿容器10の戻し入れ操作のやり直し
が指令される。この場合、拡声器37から、例えば「A
さん、戻す位置が違っています。」といったメッセージ
が発せられる。 【0045】(21)採尿容器10が容器収納室39A
に正しく戻された場合、容器収納室39A内の洗浄器が
動作し、採尿容器10が洗浄され(ステップS11)、
患者Aによる自動蓄尿検査装置1の利用が完了し、自動
蓄尿検査装置1は元の測定待機モードに復する。 【0046】上述のようにして、複数の患者A〜Dが前
記自動蓄尿検査装置1を使用し、各患者A〜Dの分注容
器13には、採尿ごとにサンプリングされた尿27が蓄
えられる。これらの尿は、別の容器に患者別に採取され
て検査に供されるが、各患者A〜Dの残余の尿27は廃
棄され、各分注容器13は洗浄される。次に、この分注
容器13の洗浄について、主として図7を参照しながら
説明する。説明を簡単にするため、A氏の1日分の尿2
7を収容した分注容器13の洗浄について説明する。 【0047】(31)ノズル28を分注容器13の真上
位置に移動させた後、下降させ、その状態でポンプ32
を吸引動作させてノズル28によって分注容器13内の
尿27を吸引し、その状態で、ノズル28を液廃棄部1
5の真上位置に移動させた後必要により下降させ、その
状態でポンプ32を加圧動作させて、吸引した尿27を
液廃棄部15に向けて吐出する。この場合、ノズル28
による尿27の吸引量が小さいので、前記吸引・搬送・
吐出を数回繰り返し行うことによって、分注容器13内
の尿27を全量廃棄する(図7(A)参照)。 【0048】(32)前記尿27を全て排出した後、分
注容器13内を洗浄するため、洗浄液貯留容器14内の
洗浄液41(例えば水道水)をノズル28によって吸引
し、この吸引した洗浄液41を分注容器13内に供給す
る。この場合、ノズル28による洗浄液41の吸引量が
小さいので、前記吸引・搬送・吐出を数回繰り返し行う
ことによって、分注容器13内を洗浄する(図7(B)
参照)。 【0049】(33)洗浄後、ノズル28によって洗浄
に用いた洗浄液41を吸引して、これを液廃棄部15に
吐出して、すすぎを行う(図7(C)参照)。 【0050】前記洗浄・すすぎは繰り返し行ことが好ま
しい。 【0051】(34)前記すすぎが完了しても、分注容
器13の内壁には、水滴42が残存付着している(図7
(D)参照)。 【0052】上記のようにして、A氏の分注容器13の
洗浄が終了し、A氏の尿27のサンプリング・測定・分
注を待機することとなる。 【0053】(35)そして、前記分注容器13の洗浄
後、A氏が最初の尿を自分の採尿容器10に採取する。
この最初に採取されたA氏の採尿容器10内の尿を、自
動蓄尿検査装置1によってサンプリングする際、その余
分な尿27を、ノズル28を用いて前記洗浄・すすぎ処
理済みの分注容器13に満たす(図7(E)参照)。 【0054】(36)前記分注容器13への尿27の注
入によって、分注容器13の内壁に付着していた水滴4
2は、前記注入された尿27と混じり合う(図7(F)
参照)。そして、その後、前記分注容器13内の尿27
の全量をノズル28を用いて排出する(図7(F)参
照)。 【0055】(37)前記尿27を排出した後、分注容
器13の内壁には液滴42Aが付着している(図7
(G)参照)が、この液滴42Aは、A氏の尿27に起
因するものであるため、この後のA氏の尿27のサンプ
リングによって前記分注容器13にA氏の尿27が注入
されても、分注された尿27が薄められたり、他の異物
が混ざるといったことがなく、なんら問題は生じないの
である。 【0056】他の患者B〜Dの分注容器13について
も、同様に上記手順によって行われる。 【0057】上述のように、この発明の自動蓄尿検査装
置1においては、分注容器13の洗浄後、患者の尿を最
初にサンプリングを行う際に、当該患者の分注容器13
の内部を共洗いするようにしているので、残留する液滴
による影響を大幅に低減することができ、しかも、温風
乾燥機などの高価な設備をようすることがないので、洗
浄液で洗浄した分注容器13に残留する液滴の影響を簡
便かつ合理的に排除することができる。 【0058】なお、上述の実施の形態においては、分注
容器13に蓄えられている尿27を、自動蓄尿検査装置
1において排出し、洗浄を行って次の新しい尿27のサ
ンプリングに待機するようにしているが、例えば分注容
器13に蓄えられている尿27を別の場所で廃棄し、洗
浄してから、前記自動蓄尿検査装置1にセットするよう
にして、次の新しい尿27のサンプリングに待機するよ
うにしてもよい。この場合は、前記図7(E)から始め
ればよい。 【0059】また、尿27の測定を行う装置本体2と採
尿容器収納部3とを別体構成として、自動蓄尿検査装置
1を装置本体2のみで構成してあってもよい。 【0060】さらに、自動蓄尿検査装置1としては、病
室に設けられるものに限られるものではなく、集合トイ
レに設けた自動蓄尿検査装置においても同様に実施する
ことができる。 【0061】 【発明の効果】以上説明したように、この発明では、採
尿容器に収容された尿をサンプリングして分注容器に注
入する尿サンプリング機構を備えた自動蓄尿検査装置に
おいて、前記分注容器の洗浄後、患者の尿を最初にサン
プリングする際に、当該患者の分注容器の内部を、前記
最初にサンプリングされた患者の尿によって共洗いする
ようにしているので、仮に、分注容器内部に洗浄に用い
た液滴が残留していても、これを前記尿によって洗い流
すことができ、液滴の影響はほとんどなくなり、精度の
高い測定を行うことができる。そして、温風乾燥機など
の高価な設備を用いなくてもよいので、安価かつ合理的
に分注容器を洗浄することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明の自動蓄尿検査装置の一例を部分的に
透視して示す斜視図である。 【図2】前記自動蓄尿検査装置におけるノズル、採尿容
器、分注容器、洗浄液貯留容器、液排出部の平面的配置
の一例を概略的に示す図である。 【図3】サンプリング機構の構成を概略的に示す図であ
る。 【図4】ノズルの構成例を概略的に示す図である。 【図5】前記自動蓄尿検査装置を用いた尿検査手順の一
例を示すフローチャートである。 【図6】前記尿サンプリング機構の動作の流れの一例を
示すフローチャートである。 【図7】分注容器の洗浄手順の一例を示すフローチャー
トである。 【符号の説明】 1…自動蓄尿検査装置、10…採尿容器、13…分注容
器、17…尿サンプリング機構、27…尿。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 35/10 G01N 35/06 A Fターム(参考) 2G045 AA15 BB14 CB03 FA34 FB05 GC06 HA06 HA14 JA07 2G052 AA32 AD06 AD46 BA02 BA14 CA04 CA19 CA24 CA28 FC06 FC11 GA11 GA23 HA08 HB04 HB10 JA09 2G058 CA04 EA02 EA11 EB01 ED03 FB03 GB04 GD07

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 採尿容器に収容された尿をサンプリング
    して分注容器に注入する尿サンプリング機構を備えた自
    動蓄尿検査装置において、前記分注容器の洗浄後、患者
    の尿を最初にサンプリングする際に、当該患者の分注容
    器の内部を、前記最初にサンプリングされた患者の尿に
    よって共洗いするようにしたことを特徴とする自動蓄尿
    検査装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009264878A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Nichiryo Co Ltd 液分注装置、液分注方法、液採取システム、及び、液採取プログラム
JP2012518803A (ja) * 2009-02-25 2012-08-16 エムティーエス システムズ コーポレイション 自己洗浄瓶インライン流体試料採取装置

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JP2009264878A (ja) * 2008-04-24 2009-11-12 Nichiryo Co Ltd 液分注装置、液分注方法、液採取システム、及び、液採取プログラム
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