JP2001133466A - 自動分析装置 - Google Patents

自動分析装置

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JP2001133466A
JP2001133466A JP31597399A JP31597399A JP2001133466A JP 2001133466 A JP2001133466 A JP 2001133466A JP 31597399 A JP31597399 A JP 31597399A JP 31597399 A JP31597399 A JP 31597399A JP 2001133466 A JP2001133466 A JP 2001133466A
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JP
Japan
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cleaning
probe
sampling probe
automatic analyzer
washing
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JP31597399A
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English (en)
Inventor
Yoshiaki Shimizu
慶昭 清水
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プローブの汚れを効果的に除去する。 【解決手段】 洗浄槽20のサンプリングプローブ16
の挿入位置に、該サンプリングプローブ16を取り囲む
ように洗浄水誘導パイプ23を設けると共に、この洗浄
水誘導パイプ23を介して外気を吸引する真空ポンプに
接続された真空バルブ27を設ける。そして、サンプリ
ングプローブ16に洗浄水を吐出すると共に、真空ポン
プで外気を吸引する。これにより、洗浄水誘導パイプ2
3内が乱流状態となり、サンプリングプローブ16に付
着した被検試料を水流及び気流によりきれいに、しかも
効果的に洗い流すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被検試料の成分分
析を自動的に行う自動分析装置におけるプローブ洗浄に
関する。
【0002】
【従来の技術】病院検査室などで用いられる自動分析装
置は、反応セルに被検試料と試薬を分注してこれらを反
応させた後、反応によって生じる色調の変化を光測定す
ることにより検体中の被測定物質又は酵素の濃度や活性
を測定する。被検試料の分注にはサンプリングプローブ
が用いられるが、被検試料間の汚染を防ぐためには、被
検試料を交換する毎にサンプリングプローブの内外を洗
浄することが必要である。
【0003】このため、従来から自動分析装置には、デ
ィスクサンプラと反応管との間に、洗浄水を溜めるよう
に構成された洗浄槽、或いは流水状態を作り出すように
構成された洗浄槽が設けられており、この洗浄槽内にサ
ンプリングプローブを浸けることによって、サンプリン
グ動作ごとにサンプリングプローブ洗浄を行うようにな
っている。
【0004】また、近年の病院検査室においては、24
時間、迅速検査体制及び検査室の効率化の流れが一般化
している。その流れに伴い、ランダムアクセス機能を有
する自動分析装置が主流を占めるようになってきている
ため、1つの試薬用プローブを複数項目の試薬秤量に用
いるピペッティング方式の試薬分注方式が用いられる場
合が多い。この場合も、試薬庫と反応管との間に、前記
サンプリングプローブ用の洗浄槽と同様の洗浄槽が設け
られており、この洗浄槽内に試薬プローブを浸けること
によって、試薬の分注動作毎に試薬プローブ洗浄を行う
ようになっている。
【0005】一例として、図8に示す前記ディスクサン
プラと反応管との間に設けられた洗浄槽の断面図を示を
用いてサンプリングプローブの洗浄動作を説明する。サ
ンプリングプローブ105が洗浄槽108の所定の位置
まで下方移動し停止すると、図示しないプローブ内洗浄
ポンプからサンプリングプローブ105内に洗浄水が送
水され、サンプリングプローブ105の内部が洗浄され
る。また、これと同時に、洗浄槽108の内周壁を貫通
するように設けられた洗浄水パイプ112から、サンプ
リングプローブ105の先端部に対して洗浄水が連続的
に噴水され、サンプリングプローブ105の外部が洗浄
される。このサンプリングプローブ105の内外の洗浄
に用いられた洗浄水は、洗浄槽108の底部に設けられ
たドレイン111を介して排水される。
【0006】なお、サンプリングサイクルの中の洗浄に
割り当てられた所定の時間が経過すると、サンプリング
プローブ105の内外を洗浄するための洗浄水の供給は
停止されるのであるが、サンプリングプローブ105の
外部に対して行われる洗浄水の噴水は、サンプリングプ
ローブ105が上方移動して洗浄槽108から離れるま
で継続される。これにより、サンプリングプローブ10
5の上方移動と、このサンプリングプローブ105の移
動方向とは反対の方向に流れる洗浄水の流水作用を利用
して、サンプリングプローブ105の外部に残存する洗
浄水を少なくすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の自動分
析装置は、サンプリングプローブ105の外側に洗浄水
を噴水することで、サンプリングプローブ105の外側
に付着した被検試料が自然に洗い流される、いわば自然
拡散現象を用いてサンプリングプローブ105の洗浄を
行うようになっていたため、被検試料が強固に付着して
いる場合等に被検試料の洗い残しが発生する問題があっ
た。
【0008】また、洗浄後のプローブ引上げ時に、サン
プリングプローブ105の上方移動と、このサンプリン
グプローブ105の移動方向とは反対の方向に流れる洗
浄水の流水作用を利用して、サンプリングプローブ10
5の外側に残存する洗浄水を少なくする工夫をしている
のであるが、例えばプローブ先端部に水滴状の洗浄水が
残存することもあり、プローブに洗浄水が残存する不都
合を完全には防止することができない問題があった。プ
ローブに洗浄水が残存したまま試料検査を行うと、この
残存している洗浄水が次に測定しようとする被検試料内
に混入して被検試料が希釈され、正確な測定値を得るこ
とが出来ない問題を生ずる。
【0009】特に、近年の自動分析装置は、処理速度の
向上を図るためにサンプリングのサイクル時間が短縮化
され、これに伴いプローブ洗浄時間も短く設定されてい
る。このため、前述の洗い残しが発生する問題、及びプ
ローブに洗浄水が残存する問題は、より顕著なものとな
っている。
【0010】なお、プローブに残存した洗浄水により被
検試料が希釈化される不都合を防止するために、同じ被
検試料を複数回サンプリングする場合には、サンプリン
グプローブのサイクル毎の洗浄は行わない等の工夫がな
されている自動分析装置も知られているが、この装置の
場合、被検試料が希釈化されない反面、連続したサンプ
リング動作によりサンプリングプローブに付着した被検
試料が固着してしまい、前述の洗い残しを発生する確率
が高くなっている。
【0011】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、プローブの汚れを効果的に除去すると共に、
プローブに残存する洗浄水を極力少なくして被検試料等
が希釈化される不都合を防止することができるような自
動分析装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る自動分析装
置は上述の課題を解決するための手段として、試薬或い
は被検試料を吸引吐出するためのプローブと、前記プロ
ーブの移動制御を行う移動制御手段と、前記プローブを
洗浄するための洗浄槽と、前記移動制御手段により前記
洗浄槽に挿入されたプローブに対して洗浄水が当たるよ
うに該洗浄水を供給する供給手段と、前記洗浄槽内に前
記プローブに沿って空気の流れを形成する形成手段とを
有する。
【0013】また、本発明に係る自動分析装置は上述の
課題を解決するための手段として、前記洗浄槽に挿入さ
れたプローブの先端付近を取り囲むように前記洗浄槽に
設けられ、前記洗浄水を前記プローブの先端方向に導く
誘導手段を有する。
【0014】また、本発明に係る自動分析装置は上述の
課題を解決するために、前記誘導手段に対して、前記プ
ローブに面した部分に誘導片を設ける。
【0015】また、本発明に係る自動分析装置は上述の
課題を解決するために、前記誘導片を、前記プローブの
先端方向に対して螺旋形状に形成する。
【0016】また、本発明に係る自動分析装置は上述の
課題を解決するための手段として、前記供給手段及び前
記形成手段の動作タイミングを制御する動作制御手段を
有する。そして、前記動作制御手段が、前記供給手段と
前記形成手段とを同時に動作させるように制御する。
【0017】また、本発明に係る自動分析装置は上述の
課題を解決するために、前記動作制御手段が、前記供給
手段と前記形成手段とを所定時間同時に動作させた後、
前記供給手段の動作を停止させる。
【0018】また、本発明に係る自動分析装置は上述の
課題を解決するために、前記移動制御手段により前記洗
浄槽に挿入された前記プローブを上昇させると同時に、
前記動作制御手段により前記形成手段のみを動作させ
る。
【0019】また、本発明に係る自動分析装置は上述の
課題を解決するために、前記供給手段の動作の停止後、
前記移動制御手段は前記洗浄槽に挿入された前記プロー
ブを上昇させる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明を適用した第1の実施の形
態の自動分析装置の構成を図1〜図2を参照して説明す
る。まず、図1は、この第1の実施の形態の自動分析装
置の全体構成を示す斜視図である。この自動分析装置
は、被検試料の各種成分と反応する試薬を納めた複数の
試薬ボトルを収納した試薬ラック1を設置可能な試薬庫
2及び3と、円周上に複数の反応管4を配置した反応デ
ィスク5と、被検試料が納められた被検試料容器がセッ
トされるディスクサンプラ6とを有している。試薬庫
2,3、反応ディスク5及びディスクサンプラ6は、そ
れぞれ駆動装置により回動されるようになっている。測
定に必要な試薬は、試薬庫2或いは試薬庫3の試薬ラッ
ク1に収納されている試薬ボトル7から、それぞれ分注
アーム8或いは分注アーム9を用いて反応ディスク5上
の反応管4に分注される。
【0021】また、ディスクサンプラ6上に配置されて
いる被検試料容器17に納められた被検試料は、サンプ
リングアーム10を用いて反応ディスク5上の反応管4
に分注される。被検試料と試薬を分注された反応管4
は、反応ディスク5の回動により撹拌位置まで移動し、
撹拌ユニット11により被検試料と試薬の混合液が撹拌
される。その後、測光系13は、測光位置まで移動した
反応管4に対して光を照射して混合液の吸光度変化を測
定することにより、被検試料の成分分析を行う。そし
て、分析の終了した反応管4内の混合液は廃棄され、そ
の後反応管4は洗浄ユニット12により洗浄されるよう
になっている。
【0022】ここで、この自動分析装置には、前記各分
注アーム8〜10に対応して、該各分注アーム8〜10
の各プローブ14〜16を洗浄するための洗浄槽がそれ
ぞれ設けられている。図1には、サンプリングアーム1
0のサンプリングプローブ16を洗浄するための洗浄槽
20のみしか図示されていないが、各分注アーム8〜1
0に対応してそれぞれ洗浄槽が設けられているものと理
解されたい。以下、このサンプリングプローブ16を洗
浄するための洗浄槽20を例にとって説明を行うが、他
のプローブ14,15用に設けられた洗浄槽も同じ構成
である。
【0023】図2は、このサンプリングプローブ16用
の洗浄槽20の断面図である。この図2に示すように洗
浄槽20は、自動分析装置に埋め込まれるかたちで設け
られた筒状の洗浄槽ブロック21と、この洗浄槽ブロッ
ク21を装置側に固定する保持ブロック21を有してい
る。保持ブロック21には、洗浄時に当該洗浄槽20に
挿入されたサンプリングプローブ16に対して洗浄水を
吐出するための洗浄水パイプ24が設けられている。ま
た、保持ブロック21には、洗浄時に当該洗浄槽20に
挿入されたサンプリングプローブ16を取り囲むように
設けられた洗浄水誘導パイプ23が設けられている。
【0024】これにより、各洗浄水パイプ24からサン
プリングプローブ16の先端部分に当たるように連続し
た流水状態で吐出された洗浄水は、サンプリングプロー
ブ16に付着した被検試料を洗い流し、排水として洗浄
水誘導パイプ23を介して洗浄槽ブロック21の底部
(廃液溜め28)に溜まるようになっている。
【0025】この廃液溜め28となっている洗浄槽ブロ
ック21の底部には、排水用のドレインバルブ29が設
けられており、洗浄終了後或いは洗浄中にこのドレイン
バルブ29を開制御することにより、廃液溜め28に溜
まった廃液が排水されるようになっている。
【0026】さらに、この洗浄槽20には、当該洗浄槽
20の内部に直結する真空パイプ25が真空バルブ27
を介して設けられている。この真空パイプ25は、後に
説明する真空ポンプに接続されており、真空バルブ27
を開制御して真空ポンプを駆動することにより、洗浄水
誘導パイプ23及び真空パイプ25を介して外気が吸引
され、洗浄水誘導パイプ23内及び洗浄槽20内に乱気
流が形成されるようになっている。
【0027】次に、このように構成された当該実施の形
態の自動分析装置における被検試料の成分分析検査の全
体的な制御の流れについて図1及び図3を参照しながら
説明する。図3は、この実施の形態の自動分析装置の制
御の流れを説明するためのブロック図である。
【0028】分析が開始されると、制御部35は駆動系
34を制御して、反応ディスク5、ディスクサンプラ6
及び試薬庫2又は3を回動制御すると共に、プローブ駆
動部33を介してサンプリングプローブ16及び分注ア
ーム8又は9を駆動制御して被検試料及び分析に必要な
試薬を反応ディスク5における所定の反応管4に分注す
る。
【0029】その後、制御部35は、被検試料と試薬が
分注された反応管4を、反応ディスク5の回動により撹
拌位置まで移動制御し、被検試料と試薬の混合液が撹拌
されるように撹拌ユニット11を制御する。その後、反
応ディスク5を回動制御して、この混合液を測光位置ま
で移動制御し、測光系13から該混合液が納められた反
応管4に対して光を照射して吸光度変化を測定すること
により、被検試料の成分分析を行う。なお、分析の終了
後は反応管4内の混合液は廃棄され、その反応管4は洗
浄ユニット12により洗浄されるようになっている。
【0030】次に、図1乃至図5を参照しながら、サン
プリングプローブ16の洗浄制御の流れについて説明す
る。なお、以下、サンプリングプローブ16の洗浄制御
を例にとって説明するが、これは、各分注アーム8,9
の洗浄制御の場合も同様であるので、以下の説明を参照
されたい。また、図4は、当該自動分析装置の前記反応
ディスク5、ディスクサンプラ6、サンプリングアーム
10及び洗浄槽20が設けられている部分を上面側から
見た図、図5は、サンプリングアーム10の洗浄時にお
ける各部の動作タイミングを示すタイムチャートであ
る。
【0031】まず、サンプリングプローブ16は、非駆
動時には、例えば図4に示すように反応ディスク5とデ
ィスクサンプラ6との略中間の位置(ホーム位置)で待
機状態となっているのであるが、分注時となると、前記
制御部35により、図4中点線の軌道で示すようにディ
スクサンプラ6側に移動制御され、被検試料容器に納め
られている被検試料を吸引した後、反応ディスク5側に
移動制御され反応管4に前記吸引した被検試料を分注す
る。
【0032】次に、この分注を終えると、制御部35
は、サンプリングプローブ16を所定の高さまで上昇制
御すると共に、図4に示す洗浄槽20の略中間の位置A
まで移動制御する。そして、この移動制御後に、サンプ
リングプローブ16を洗浄槽20内に挿入するように下
降制御する。図2は、サンプリングプローブ16が洗浄
槽20内に挿入された様子を示している。
【0033】このようにサンプリングプローブ16が洗
浄槽20内に挿入されると、制御部35は、図3に示す
洗浄ポンプ32を駆動制御する。これにより、洗浄ポン
プ32を介してサンプリングプローブ16内に洗浄水が
供給されると共に、図2に実線の矢印で示すように洗浄
水パイプ24を介してサンプリングプローブ16の両側
面側から洗浄水が吐出され、サンプリングプローブ16
の内外に付着した被検試料の洗浄が行われることとな
る。サンプリングプローブ16を洗浄した後の廃液は、
洗浄水誘導パイプ23を介して洗浄槽ブロック21の底
部に設けられた廃液溜め28に溜められることとなる。
【0034】また、制御部35は、このような洗浄水の
供給制御を開始すると、これと共に図2及び図3に示す
真空バルブ27を開制御すると共に、真空ポンプ31を
駆動制御する。これにより、洗浄槽20内外の空気が、
真空バルブ27を介して真空ポンプ31により吸引さ
れ、洗浄槽20内に乱気流が発生することとなる。
【0035】具体的には、図2の点線の矢印は、真空バ
ルブ27が開制御された際の空気の流れを示しているの
であるが、真空バルブ27が開制御されることにより、
洗浄槽20外の空気が洗浄水誘導パイプ23を介して洗
浄槽20内に導入され、真空バルブ27を介して排気さ
れる。この空気の流れにより前記乱気流が発生する。こ
れにより、洗浄水誘導パイプ23内に挿入されたサンプ
リングプローブ16を、洗浄水の水流及び空気の乱気流
により洗浄することができ(すなわち、洗浄液を乱流状
態にして洗浄することができ)、サンプリングプローブ
16に被検試料が強固に付着している場合でも、これを
きれいに、しかも効果的に洗い流すことができる。
【0036】このように、サンプリングプローブ16の
洗浄が終了すると、制御部35は、洗浄ポンプ32を停
止制御して洗浄水の供給を停止すると共に、真空ポンプ
31を停止制御し、真空バルブ27を閉制御することで
洗浄槽20内の空気の流れを停止させる。そして、図2
及び図4に示すドレインバルブ29を開制御して前記廃
液溜め28に溜まった廃液を排水する。また、洗浄槽2
0内に挿入されているサンプリングプローブ16を上昇
制御すると共に、図4に示すホーム位置まで移動制御し
て、次のサンプリング指示がなされるまで該ホーム位置
で待機状態に制御する。
【0037】制御部35は、サンプリングプローブ16
で被検試料の分注が行われる毎に、このようなサンプリ
ングプローブ16の洗浄制御を行うようになっている。
【0038】次に、このような一連の洗浄動作を、図5
のタイムチャートを用いて説明する。図5(a)はサン
プリングプローブ16の下降及び上昇のタイミングを、
図5(b)は洗浄水の供給のタイミングを、図5(c)
は真空バルブ27の開閉制御のタイミングを、図5
(d)はドレインバルブ29の開閉制御のタイミングを
それぞれ示している。
【0039】まず、前述のように制御部35は、図4に
示す洗浄槽20略中間の位置Aにサンプリングプローブ
16を移動制御するのであるが、この位置Aにサンプリ
ングプローブ16が移動制御された時刻を図5(a)の
時刻t0とすると、制御部35は、この時刻t0から時
刻t1の間、図3に示すプローブ駆動部33に下降パル
スを供給し、サンプリングプローブ16を洗浄槽20内
に下降制御する。
【0040】次に、サンプリングプローブ16を洗浄槽
20内に下降制御すると、制御部35は、図5(b),
(c)に示すように、時刻t1から洗浄ポンプ32及び
真空ポンプ31を駆動制御する。これにより、サンプリ
ングプローブ16の内外に洗浄水が吐出され、また、洗
浄槽20内に乱気流が発生し、洗浄水の水流及び空気の
乱気流によりサンプリングプローブ16が洗浄されるこ
ととなる。
【0041】次に、制御部35は、図5(b)に示すよ
うに洗浄水の供給開始から所定時間経過した時刻t2に
洗浄ポンプ32を停止制御して洗浄水の供給を停止す
る。そして、図5(a)に示すようにこの洗浄水の供給
を停止から所定時間経過した時刻t3から時刻t5の
間、図3に示すプローブ駆動部33に上昇パルスを供給
し、サンプリングプローブ16を洗浄槽20内から上昇
制御する。
【0042】ここで、図5(b),(c)を用いて説明
したように洗浄水の供給と、真空ポンプ31の駆動は同
じ時刻t1に開始されるのであるが、洗浄水の供給が時
刻t2で停止制御されるのに対し、真空ポンプ31は、
洗浄水の供給が停止制御されてもそのまましばらく継続
して駆動され、図5(c)に斜線で示すようにサンプリ
ングプローブ16が上昇制御される時刻t3から時刻t
5の間の、時刻t4に停止制御される。すなわち、真空
ポンプ31は、サンプリングプローブ16の上昇制御が
開始される時刻t3から所定時間経過した時刻t4に停
止制御される。
【0043】これにより、洗浄水の供給が停止制御され
る図5(b)の時刻t2から同図(c)に示す時刻t4
までの間は、洗浄水誘導パイプ23内のサンプリングプ
ローブ16は、乱気流にのみさらされることとなる。こ
のため、洗浄時にサンプリングプローブ16に付着した
洗浄水の水滴を乱気流により拭い去り、サンプリングプ
ローブ16に水滴を残さないようにすることができる。
【0044】しかも、図5(c)に示す時刻t3から時
刻t4の間は、サンプリングプローブ16は上昇制御さ
れながら乱気流にさらされることとなるため、サンプリ
ングプローブ16の各部分が、上昇制御する前とは異な
る乱気流にさらされることとなり、より綿密に水滴を拭
い去ることができる。
【0045】なお、このように洗浄から洗浄水の拭い去
りの工程が終了すると、制御部35は、図5(d)の時
刻t4に示すようにドレインバルブ29を開制御して、
廃液溜め28に溜められた廃液の排水を行う。
【0046】以上の説明から明らかなように当該第1の
実施の形態の自動分析装置は、プローブに洗浄水を吐出
すると共に洗浄槽20内に乱気流を形成し、水流及び気
流の両方でプローブの洗浄を行う。これにより、プロー
ブに強固に付着した被検試料でもきれいに、しかも効果
的に洗い流すことができる。
【0047】また、洗浄によりプローブに付着した洗浄
水の水滴は、乱気流により拭い去るようになっているた
め、プローブに水滴が残ることはない。このため、プロ
ーブに洗浄水が残存したまま試料検査を行い、この残存
している洗浄水が次に測定しようとする被検試料内に混
入して被検試料が希釈され、正確な測定値を得ることが
出来なくなる不都合を防止することができる。
【0048】また、このように被検試料や水滴がプロー
ブに残る不都合を防止することができるため、処理速度
の向上を図るためにサンプリングのサイクル時間が短縮
化され、これに伴いプローブ洗浄時間が短く設定されて
いる場合でも、これに充分対応して正確な試料検査を可
能とすることができる。
【0049】また、このような水流及び気流による洗浄
動作は、被検試料をサンプリングする毎に行われるよう
になっているため、洗浄を行わずに連続的に複数回のサ
ンプリングを行うことでプローブに被検試料が強固に付
着する不都合を防止することができる。このため、常に
きれいなプローブでのサンプリングを可能とすることが
でき、正確な試料検査を可能とすることができる。
【0050】次に、図1乃至図6を用いて、本発明の第
2の実施の形態の自動分析装置の説明をする。図1は、
第1の実施の形態と同様、当該第2の実施の形態の自動
分析装置の全体構成を示す斜視図である。この自動分析
装置は、被検試料の各種成分と反応する試薬を納めた複
数の試薬ボトルを収納した試薬ラック1を設置可能な試
薬庫2及び3と、円周上に複数の反応管4を配置した反
応ディスク5と、被検試料が納められた被検試料容器が
セットされるディスクサンプラ6とを有している。試薬
庫2,3、反応ディスク5及びディスクサンプラ6は、
それぞれ駆動装置により回動されるようになっている。
測定に必要な試薬は、試薬庫2或いは試薬庫3の試薬ラ
ック1に収納されている試薬ボトル7から、それぞれ分
注アーム8或いは分注アーム9を用いて反応ディスク5
上の反応管4に分注される。
【0051】また、ディスクサンプラ6上に配置されて
いる被検試料容器17に納められた被検試料は、サンプ
リングアーム10を用いて反応ディスク5上の反応管4
に分注される。被検試料と試薬を分注された反応管4
は、反応ディスク5の回動により撹拌位置まで移動し、
撹拌ユニット11により被検試料と試薬の混合液が撹拌
される。その後、測光系13は、測光位置まで移動した
反応管4に対して光を照射して混合液の吸光度変化を測
定することにより、被検試料の成分分析を行う。そし
て、分析の終了した反応管4内の混合液は廃棄され、そ
の後反応管4は洗浄ユニット12により洗浄されるよう
になっている。
【0052】ここで、この自動分析装置には、前記各分
注アーム8〜10に対応して、該各分注アーム8〜10
の各プローブ14〜16を洗浄するための洗浄槽がそれ
ぞれ設けられている。図1には、サンプリングアーム1
0のサンプリングプローブ16を洗浄するための洗浄槽
20のみしか図示されていないが、各分注アーム8〜1
0に対応してそれぞれ洗浄槽が設けられているものと理
解されたい。以下、このサンプリングプローブ16を洗
浄するための洗浄槽20を例にとって説明を行うが、他
のプローブ14,15用に設けられた洗浄槽を同じ構成
である。
【0053】図2は、このサンプリングプローブ16用
の洗浄槽20の断面図である。この図2に示すように洗
浄槽20は、自動分析装置に埋め込まれるかたちで設け
られた筒状の洗浄槽ブロック21と、この洗浄槽ブロッ
ク21を装置側に固定する保持ブロック21を有してい
る。保持ブロック21には、洗浄時に当該洗浄槽20に
挿入されたサンプリングプローブ16の両側面側から洗
浄水をそれぞれ吐出するための洗浄水パイプ24が設け
られている。また、保持ブロック21には、洗浄時に当
該洗浄槽20に挿入されたサンプリングプローブ16を
取り囲むように設けられた洗浄水誘導パイプ23が設け
られている。
【0054】ここで、図6(a)は、この第2の実施の
形態の自動分析装置に設けられている洗浄水誘導パイプ
23の上面図、図6(b)は、この洗浄水誘導パイプ2
3の斜視図である。この図6(a),(b)からわかる
ように、この第2の実施の形態の自動分析装置に設けら
れている洗浄水誘導パイプ23内には、その形成方向
(サンプリングプローブ16の挿入方向)に沿って、複
数(例えば4枚)の板状の堰41(誘導片)が設けられ
ている。各堰41は、それぞれ平板状を有しており、洗
浄水誘導パイプ23の内壁に、長手方向の一側面部を貼
り付けるかたちで設けられている。
【0055】なお、この例においては、堰41は例えば
4枚設けることとしたが、これは、1枚、或いは3枚、
5枚、6枚等のように任意の枚数でよい。
【0056】次に、各洗浄水パイプ24からサンプリン
グプローブ16に対して吐出された洗浄水は、サンプリ
ングプローブ16に付着した被検試料を洗い流し、排水
として洗浄水誘導パイプ23を介して洗浄槽ブロック2
1の底部(廃液溜め28)に溜まるようになっている。
【0057】この廃液溜め28となっている洗浄槽ブロ
ック21の底部には、排水用のドレインバルブ29が設
けられており、洗浄終了後或いは洗浄中にこのドレイン
バルブ29を開制御することにより、廃液溜め28に溜
まった廃液が排水されるようになっている。
【0058】さらに、この洗浄槽20には、当該洗浄槽
20の内部に直結する真空パイプ25が真空バルブ27
を介して設けられている。この真空パイプ25は、後に
説明する真空ポンプに接続されており、真空バルブ27
を開制御して真空ポンプを駆動することにより、洗浄水
誘導パイプ23及び真空パイプ25を介して外気が吸引
され、洗浄水誘導パイプ23内及び洗浄槽20内に乱気
流が形成されるようになっている。
【0059】次に、このように構成された当該実施の形
態の自動分析装置における被検試料の成分分析検査の全
体的な制御の流れについて図1及び図3を参照しながら
説明する。図3は、この実施の形態の自動分析装置の制
御の流れを説明するためのブロック図である。
【0060】分析が開始されると、制御部35は駆動系
34を制御して、反応ディスク5、ディスクサンプラ6
及び試薬庫2又は3を回動制御すると共に、プローブ駆
動部33を介してサンプリングプローブ16及び分注ア
ーム8又は9を駆動制御して被検試料及び分析に必要な
試薬を反応ディスク5における所定の反応管4に分注す
る。
【0061】その後、制御部35は、被検試料と試薬が
分注された反応管4を、反応ディスク5の回動により撹
拌位置まで移動制御し、被検試料と試薬の混合液が撹拌
されるように撹拌ユニット11を制御する。その後、反
応ディスク5を回動制御して、この混合液を測光位置ま
で移動制御し、測光系13から該混合液が納められた反
応管4に対して光を照射して吸光度変化を測定すること
により、被検試料の成分分析を行う。なお、分析の終了
後は反応管4内の混合液は廃棄され、その反応管4は洗
浄ユニット12により洗浄されるようになっている。
【0062】次に、図1乃至図6を参照しながら、サン
プリングプローブ16の洗浄制御の流れについて説明す
る。なお、以下、サンプリングプローブ16の洗浄制御
を例にとって説明するが、これは、各分注アーム8,9
の洗浄制御の場合も同様であるので、以下の説明を参照
されたい。また、図4は、当該自動分析装置の前記反応
ディスク5、ディスクサンプラ6、サンプリングアーム
10及び洗浄槽20が設けられている部分を上面側から
見た図、図5は、サンプリングアーム10の洗浄時にお
ける各部の動作タイミングを示すタイムチャートであ
る。
【0063】まず、サンプリングプローブ16は、非駆
動時には、例えば図4に示すように反応ディスク5とデ
ィスクサンプラ6との略中間の位置(ホーム位置)で待
機状態となっているのであるが、分注時となると、前記
制御部35により、図4中点線の軌道で示すようにディ
スクサンプラ6側に移動制御され、被検試料容器に納め
られている被検試料を吸引した後、反応ディスク5側に
移動制御され反応管4に前記吸引した被検試料を分注す
る。
【0064】次に、この分注を終えると、制御部35
は、サンプリングプローブ16を所定の高さまで上昇制
御すると共に、図4に示す洗浄槽20の略中間の位置A
まで移動制御する。そして、この移動制御後に、サンプ
リングプローブ16を洗浄槽20内に挿入するように下
降制御する。図2は、サンプリングプローブ16が洗浄
槽20内に挿入された様子を示している。
【0065】このようにサンプリングプローブ16が洗
浄槽20内に挿入されると、制御部35は、図3に示す
洗浄ポンプ32を駆動制御する。これにより、洗浄ポン
プ32を介してサンプリングプローブ16内に洗浄水が
供給されると共に、図2に実線の矢印で示すように洗浄
水パイプ24を介してサンプリングプローブ16の両側
面側から洗浄水が吐出され、サンプリングプローブ16
の内外に付着した被検試料の洗浄が行われることとな
る。サンプリングプローブ16を洗浄した後の廃液は、
洗浄水誘導パイプ23を介して洗浄槽ブロック21の底
部に設けられた廃液溜め28に溜められることとなる。
【0066】また、制御部35は、このような洗浄水の
供給制御を開始すると、これと共に図2及び図3に示す
真空バルブ27を開制御すると共に、真空ポンプ31を
駆動制御する。これにより、洗浄槽20内外の空気が、
真空バルブ27を介して真空ポンプ31により吸引さ
れ、洗浄槽20内に乱気流が発生することとなる。
【0067】具体的には、図2の点線の矢印は、真空バ
ルブ27が開制御された際の空気の流れを示しているの
であるが、真空バルブ27が開制御されることにより、
洗浄槽20外の空気が洗浄水誘導パイプ23を介して洗
浄槽20内に導入され、真空バルブ27を介して排気さ
れる。この空気の流れにより前記乱気流が発生する。こ
れにより、洗浄水誘導パイプ23内に挿入されたサンプ
リングプローブ16を、洗浄水の水流及び空気の乱気流
により洗浄することができ、サンプリングプローブ16
に被検試料が強固に付着している場合でも、これをきれ
いに、しかも効果的に洗い流すことができる。
【0068】ここで、図6(a),(b)を用いて説明
したように、この第2の実施の形態の場合、洗浄水誘導
パイプ23には複数の板状の堰41(誘導片)が設けら
れている。このため、洗浄時に洗浄水及び空気が洗浄水
誘導パイプ23を通過すると、この洗浄水誘導パイプ2
3内で乱流状態となる。このため、サンプリングプロー
ブ16に付着している被検試料をより強力に洗い流すこ
とができる。
【0069】このように、サンプリングプローブ16の
洗浄が終了すると、制御部35は、洗浄ポンプ32を停
止制御して洗浄水の供給を停止すると共に、真空ポンプ
31を停止制御し、真空バルブ27を閉制御することで
洗浄槽20内の空気の流れを停止させる。そして、図2
及び図4に示すドレインバルブ29を開制御して前記廃
液溜め28に溜まった廃液を排水する。また、洗浄槽2
0内に挿入されているサンプリングプローブ16を上昇
制御すると共に、図4に示すホーム位置まで移動制御し
て、次のサンプリング指示がなされるまで該ホーム位置
で待機状態に制御する。
【0070】制御部35は、サンプリングプローブ16
で被検試料の分注が行われる毎に、このようなサンプリ
ングプローブ16の洗浄制御を行うようになっている。
【0071】次に、このような一連の洗浄動作を、図5
のタイムチャートを用いて説明する。図5(a)はサン
プリングプローブ16の下降及び上昇のタイミングを、
図5(b)は洗浄水の供給のタイミングを、図5(c)
は真空バルブ27の開閉制御のタイミングを、図5
(d)はドレインバルブ29の開閉制御のタイミングを
それぞれ示している。
【0072】まず、前述のように制御部35は、図4に
示す洗浄槽20略中間の位置Aにサンプリングプローブ
16を移動制御するのであるが、この位置Aにサンプリ
ングプローブ16が移動制御された時刻を図5(a)の
時刻t0とすると、制御部35は、この時刻t0から時
刻t1の間、図3に示すプローブ駆動部33に下降パル
スを供給し、サンプリングプローブ16を洗浄槽20内
に下降制御する。
【0073】次に、サンプリングプローブ16を洗浄槽
20内に下降制御すると、制御部35は、図5(b),
(c)に示すように、時刻t1から洗浄ポンプ32及び
真空ポンプ31を駆動制御する。これにより、サンプリ
ングプローブ16の内外に洗浄水が吐出され、また、洗
浄槽20内に乱気流が発生し、洗浄水の水流及び空気の
乱気流によりサンプリングプローブ16が洗浄されるこ
ととなる。
【0074】次に、制御部35は、図5(b)に示すよ
うに洗浄水の供給開始から所定時間経過した時刻t2に
洗浄ポンプ32を停止制御して洗浄水の供給を停止す
る。そして、図5(a)に示すようにこの洗浄水の供給
を停止から所定時間経過した時刻t3から時刻t5の
間、図3に示すプローブ駆動部33に上昇パルスを供給
し、サンプリングプローブ16を洗浄槽20内から上昇
制御する。
【0075】ここで、図5(b),(c)を用いて説明
したように洗浄水の供給と、真空ポンプ31の駆動は同
じ時刻t1に開始されるのであるが、洗浄水の供給が時
刻t2で停止制御されるのに対し、真空ポンプ31は、
洗浄水の供給が停止制御されてもそのまましばらく継続
して駆動され、図5(c)に斜線で示すようにサンプリ
ングプローブ16が上昇制御される時刻t3から時刻t
5の間の、時刻t4に停止制御される。すなわち、真空
ポンプ31は、サンプリングプローブ16の上昇制御が
開始される時刻t3から所定時間経過した時刻t4に停
止制御される。
【0076】これにより、洗浄水の供給が停止制御され
る図5(b)の時刻t2から同図(c)に示す時刻t4
までの間は、洗浄水誘導パイプ23内のサンプリングプ
ローブ16は、乱気流にのみさらされることとなる。ま
た、洗浄水誘導パイプ23内には堰41が設けられてい
るため、この乱気流はより強い乱気流となる。このた
め、洗浄時にサンプリングプローブ16に付着した洗浄
水の水滴を乱気流により、より強力に拭い去り、サンプ
リングプローブ16に水滴を残さないようにすることが
できる。
【0077】しかも、図5(c)に示す時刻t3から時
刻t4の間は、サンプリングプローブ16は上昇制御さ
れながら乱気流にさらされることとなるため、サンプリ
ングプローブ16の各部分が、上昇制御する前とは異な
る乱気流にさらされることとなり、より綿密に水滴を拭
い去ることができる。
【0078】なお、このように洗浄から洗浄水の拭い去
りの工程が終了すると、制御部35は、図5(d)の時
刻t4に示すようにドレインバルブ29を開制御して、
廃液溜め28に溜められた廃液の排水を行う。
【0079】以上の説明から明らかなように当該第2の
実施の形態の自動分析装置は、洗浄水誘導パイプ23内
に複数の板状の堰41(誘導片)を設けることにより、
洗浄水誘導パイプ23内に、より強い乱流状態を形成し
てプローブの洗浄を行う。これにより、プローブに強固
に付着した被検試料でもきれいに、しかも効果的に洗い
流すことができる。
【0080】また、洗浄によりプローブに付着した洗浄
水の水滴は、洗浄水誘導パイプ23内に複数の堰41を
設けることで形成された、より強い乱気流で拭い去るよ
うになっているため、プローブに水滴が残ることはな
い。このため、プローブに洗浄水が残存したまま試料検
査を行い、この残存している洗浄水が次に測定しようと
する被検試料内に混入して被検試料が希釈され、正確な
測定値を得ることが出来なくなる不都合を防止すること
ができる。
【0081】また、このように被検試料や水滴がプロー
ブに残る不都合を防止することができるため、処理速度
の向上を図るためにサンプリングのサイクル時間が短縮
化され、これに伴いプローブ洗浄時間が短く設定されて
いる場合でも、これに充分対応して正確な試料検査を可
能とすることができる。
【0082】また、このような水流及び気流による洗浄
動作は、被検試料をサンプリングする毎に行われるよう
になっているため、洗浄を行わずに連続的に複数回のサ
ンプリングを行うことでプローブに被検試料が強固に付
着する不都合を防止することができる。このため、常に
きれいなプローブでのサンプリングを可能とすることが
でき、正確な試料検査を可能とすることができる。
【0083】次に、図1乃至図7を用いて、本発明の第
3の実施の形態の自動分析装置の説明をする。図1は、
第1の実施の形態と同様、当該第3の実施の形態の自動
分析装置の全体構成を示す斜視図である。この自動分析
装置は、被検試料の各種成分と反応する試薬を納めた複
数の試薬ボトルを収納した試薬ラック1を設置可能な試
薬庫2及び3と、円周上に複数の反応管4を配置した反
応ディスク5と、被検試料が納められた被検試料容器が
セットされるディスクサンプラ6とを有している。試薬
庫2,3、反応ディスク5及びディスクサンプラ6は、
それぞれ駆動装置により回動されるようになっている。
測定に必要な試薬は、試薬庫2或いは試薬庫3の試薬ラ
ック1に収納されている試薬ボトル7から、それぞれ分
注アーム8或いは分注アーム9を用いて反応ディスク5
上の反応管4に分注される。
【0084】また、ディスクサンプラ6上に配置されて
いる被検試料容器17に納められた被検試料は、サンプ
リングアーム10を用いて反応ディスク5上の反応管4
に分注される。被検試料と試薬を分注された反応管4
は、反応ディスク5の回動により撹拌位置まで移動し、
撹拌ユニット11により被検試料と試薬の混合液が撹拌
される。その後、測光系13は、測光位置まで移動した
反応管4に対して光を照射して混合液の吸光度変化を測
定することにより、被検試料の成分分析を行う。そし
て、分析の終了した反応管4内の混合液は廃棄され、そ
の後反応管4は洗浄ユニット12により洗浄されるよう
になっている。
【0085】ここで、この自動分析装置には、前記各分
注アーム8〜10に対応して、該各分注アーム8〜10
の各プローブ14〜16を洗浄するための洗浄槽がそれ
ぞれ設けられている。図1には、サンプリングアーム1
0のサンプリングプローブ16を洗浄するための洗浄槽
20のみしか図示されていないが、各分注アーム8〜1
0に対応してそれぞれ洗浄槽が設けられているものと理
解されたい。以下、このサンプリングプローブ16を洗
浄するための洗浄槽20を例にとって説明を行うが、他
のプローブ14,15用に設けられた洗浄槽を同じ構成
である。
【0086】図2は、このサンプリングプローブ16用
の洗浄槽20の断面図である。この図2に示すように洗
浄槽20は、自動分析装置に埋め込まれるかたちで設け
られた筒状の洗浄槽ブロック21と、この洗浄槽ブロッ
ク21を装置側に固定する保持ブロック21を有してい
る。保持ブロック21には、洗浄時に当該洗浄槽20に
挿入されたサンプリングプローブ16の両側面側から洗
浄水をそれぞれ吐出するための洗浄水パイプ24が設け
られている。また、保持ブロック21には、洗浄時に当
該洗浄槽20に挿入されたサンプリングプローブ16を
取り囲むように設けられた洗浄水誘導パイプ23が設け
られている。
【0087】ここで、図7(a)は、この第3の実施の
形態の自動分析装置に設けられている洗浄水誘導パイプ
23の上面図、図7(b)は、この洗浄水誘導パイプ2
3の斜視図である。この図7(a),(b)からわかる
ように、この第3の実施の形態の自動分析装置に設けら
れている洗浄水誘導パイプ23内には、その形成方向
(サンプリングプローブ16の挿入方向)に沿って、複
数(例えば4枚)の堰51が設けられている。各堰51
は、洗浄水誘導パイプ23の長手方向に対して螺旋を描
くような形状になっており、堰51の幅方向に対しては
湾曲した形状を有している。そして、各堰51は、洗浄
水誘導パイプ23の内壁に、長手方向の一側面部を貼り
付けるかたちで設けられている。
【0088】なお、この例においては、堰51は例えば
4枚設けることとしたが、これは、1枚、或いは3枚、
5枚、6枚等のように任意の枚数でよい。
【0089】次に、各洗浄水パイプ24からサンプリン
グプローブ16に対して吐出された洗浄水は、サンプリ
ングプローブ16に付着した被検試料を洗い流し、排水
として洗浄水誘導パイプ23を介して洗浄槽ブロック2
1の底部(廃液溜め28)に溜まるようになっている。
【0090】この廃液溜め28となっている洗浄槽ブロ
ック21の底部には、排水用のドレインバルブ29が設
けられており、洗浄終了後或いは洗浄中にこのドレイン
バルブ29を開制御することにより、廃液溜め28に溜
まった廃液が排水されるようになっている。
【0091】さらに、この洗浄槽20には、当該洗浄槽
20の内部に直結する真空パイプ25が真空バルブ27
を介して設けられている。この真空パイプ25は、後に
説明する真空ポンプに接続されており、真空バルブ27
を開制御して真空ポンプを駆動することにより、洗浄水
誘導パイプ23及び真空パイプ25を介して外気が吸引
され、洗浄水誘導パイプ23内及び洗浄槽20内に乱気
流が形成されるようになっている。
【0092】次に、このように構成された当該実施の形
態の自動分析装置における被検試料の成分分析検査の全
体的な制御の流れについて図1及び図3を参照しながら
説明する。図3は、この実施の形態の自動分析装置の制
御の流れを説明するためのブロック図である。
【0093】分析が開始されると、制御部35は駆動系
34を制御して、反応ディスク5、ディスクサンプラ6
及び試薬庫2又は3を回動制御すると共に、プローブ駆
動部33を介してサンプリングプローブ16及び分注ア
ーム8又は9を駆動制御して被検試料及び分析に必要な
試薬を反応ディスク5における所定の反応管4に分注す
る。
【0094】その後、制御部35は、被検試料と試薬が
分注された反応管4を、反応ディスク5の回動により撹
拌位置まで移動制御し、被検試料と試薬の混合液が撹拌
されるように撹拌ユニット11を制御する。その後、反
応ディスク5を回動制御して、この混合液を測光位置ま
で移動制御し、測光系13から該混合液が納められた反
応管4に対して光を照射して吸光度変化を測定すること
により、被検試料の成分分析を行う。なお、分析の終了
後は反応管4内の混合液は廃棄され、その反応管4は洗
浄ユニット12により洗浄されるようになっている。
【0095】次に、図1乃至図7を参照しながら、サン
プリングプローブ16の洗浄制御の流れについて説明す
る。なお、以下、サンプリングプローブ16の洗浄制御
を例にとって説明するが、これは、各分注アーム8,9
の洗浄制御の場合も同様であるので、以下の説明を参照
されたい。また、図4は、当該自動分析装置の前記反応
ディスク5、ディスクサンプラ6、サンプリングアーム
10及び洗浄槽20が設けられている部分を上面側から
見た図、図5は、サンプリングアーム10の洗浄時にお
ける各部の動作タイミングを示すタイムチャートであ
る。
【0096】まず、サンプリングプローブ16は、非駆
動時には、例えば図4に示すように反応ディスク5とデ
ィスクサンプラ6との略中間の位置(ホーム位置)で待
機状態となっているのであるが、分注時となると、前記
制御部35により、図4中点線の軌道で示すようにディ
スクサンプラ6側に移動制御され、被検試料容器に納め
られている被検試料を吸引した後、反応ディスク5側に
移動制御され反応管4に前記吸引した被検試料を分注す
る。
【0097】次に、この分注を終えると、制御部35
は、サンプリングプローブ16を所定の高さまで上昇制
御すると共に、図4に示す洗浄槽20の略中間の位置A
まで移動制御する。そして、この移動制御後に、サンプ
リングプローブ16を洗浄槽20内に挿入するように下
降制御する。図2は、サンプリングプローブ16が洗浄
槽20内に挿入された様子を示している。
【0098】このようにサンプリングプローブ16が洗
浄槽20内に挿入されると、制御部35は、図3に示す
洗浄ポンプ32を駆動制御する。これにより、洗浄ポン
プ32を介してサンプリングプローブ16内に洗浄水が
供給されると共に、図2に実線の矢印で示すように洗浄
水パイプ24を介してサンプリングプローブ16の両側
面側から洗浄水が吐出され、サンプリングプローブ16
の内外に付着した被検試料の洗浄が行われることとな
る。サンプリングプローブ16を洗浄した後の廃液は、
洗浄水誘導パイプ23を介して洗浄槽ブロック21の底
部に設けられた廃液溜め28に溜められることとなる。
【0099】また、制御部35は、このような洗浄水の
供給制御を開始すると、これと共に図2及び図3に示す
真空バルブ27を開制御すると共に、真空ポンプ31を
駆動制御する。これにより、洗浄槽20内外の空気が、
真空バルブ27を介して真空ポンプ31により吸引さ
れ、洗浄槽20内に乱気流が発生することとなる。
【0100】具体的には、図2の点線の矢印は、真空バ
ルブ27が開制御された際の空気の流れを示しているの
であるが、真空バルブ27が開制御されることにより、
洗浄槽20外の空気が洗浄水誘導パイプ23を介して洗
浄槽20内に導入され、真空バルブ27を介して排気さ
れる。この空気の流れにより前記乱気流が発生する。こ
れにより、洗浄水誘導パイプ23内に挿入されたサンプ
リングプローブ16を、洗浄水の水流及び空気の乱気流
により洗浄することができ、サンプリングプローブ16
に被検試料が強固に付着している場合でも、これをきれ
いに、しかも効果的に洗い流すことができる。
【0101】ここで、図7(a),(b)を用いて説明
したように、この第3の実施の形態の場合、洗浄水誘導
パイプ23には複数の堰51が設けられている。このた
め、洗浄時に洗浄水及び空気が洗浄水誘導パイプ23を
通過すると、この洗浄水誘導パイプ23内が渦巻き状の
強い乱流状態となる。このため、サンプリングプローブ
16に付着している被検試料を、この渦巻き状の水流及
び気流により強力に洗い流すことができる。
【0102】このように、サンプリングプローブ16の
洗浄が終了すると、制御部35は、洗浄ポンプ32を停
止制御して洗浄水の供給を停止すると共に、真空ポンプ
31を停止制御し、真空バルブ27を閉制御することで
洗浄槽20内の空気の流れを停止させる。そして、図2
及び図4に示すドレインバルブ29を開制御して前記廃
液溜め28に溜まった廃液を排水する。また、洗浄槽2
0内に挿入されているサンプリングプローブ16を上昇
制御すると共に、図4に示すホーム位置まで移動制御し
て、次のサンプリング指示がなされるまで該ホーム位置
で待機状態に制御する。
【0103】制御部35は、サンプリングプローブ16
で被検試料の分注が行われる毎に、このようなサンプリ
ングプローブ16の洗浄制御を行うようになっている。
【0104】次に、このような一連の洗浄動作を、図5
のタイムチャートを用いて説明する。図5(a)はサン
プリングプローブ16の下降及び上昇のタイミングを、
図5(b)は洗浄水の供給のタイミングを、図5(c)
は真空バルブ27の開閉制御のタイミングを、図5
(d)はドレインバルブ29の開閉制御のタイミングを
それぞれ示している。
【0105】まず、前述のように制御部35は、図4に
示す洗浄槽20略中間の位置Aにサンプリングプローブ
16を移動制御するのであるが、この位置Aにサンプリ
ングプローブ16が移動制御された時刻を図5(a)の
時刻t0とすると、制御部35は、この時刻t0から時
刻t1の間、図3に示すプローブ駆動部33に下降パル
スを供給し、サンプリングプローブ16を洗浄槽20内
に下降制御する。
【0106】次に、サンプリングプローブ16を洗浄槽
20内に下降制御すると、制御部35は、図5(b),
(c)に示すように、時刻t1から洗浄ポンプ32及び
真空ポンプ31を駆動制御する。これにより、サンプリ
ングプローブ16の内外に洗浄水が吐出され、また、洗
浄槽20内に乱気流が発生し、洗浄水の水流及び空気の
乱気流によりサンプリングプローブ16が洗浄されるこ
ととなる。
【0107】次に、制御部35は、図5(b)に示すよ
うに洗浄水の供給開始から所定時間経過した時刻t2に
洗浄ポンプ32を停止制御して洗浄水の供給を停止す
る。そして、図5(a)に示すようにこの洗浄水の供給
を停止から所定時間経過した時刻t3から時刻t5の
間、図3に示すプローブ駆動部33に上昇パルスを供給
し、サンプリングプローブ16を洗浄槽20内から上昇
制御する。
【0108】ここで、図5(b),(c)を用いて説明
したように洗浄水の供給と、真空ポンプ31の駆動は同
じ時刻t1に開始されるのであるが、洗浄水の供給が時
刻t2で停止制御されるのに対し、真空ポンプ31は、
洗浄水の供給が停止制御されてもそのまましばらく継続
して駆動され、図5(c)に斜線で示すようにサンプリ
ングプローブ16が上昇制御される時刻t3から時刻t
5の間の、時刻t4に停止制御される。すなわち、真空
ポンプ31は、サンプリングプローブ16の上昇制御が
開始される時刻t3から所定時間経過した時刻t4に停
止制御される。
【0109】これにより、洗浄水の供給が停止制御され
る図5(b)の時刻t2から同図(c)に示す時刻t4
までの間は、洗浄水誘導パイプ23内のサンプリングプ
ローブ16は、乱気流にのみさらされることとなる。ま
た、洗浄水誘導パイプ23内には堰51が設けられてい
るため、この乱気流は竜巻状のより強い乱気流となる。
このため、洗浄時にサンプリングプローブ16に付着し
た洗浄水の水滴を乱気流により、より強力に拭い去り、
サンプリングプローブ16に水滴を残さないようにする
ことができる。
【0110】しかも、図5(c)に示す時刻t3から時
刻t4の間は、サンプリングプローブ16は上昇制御さ
れながら乱気流にさらされることとなるため、サンプリ
ングプローブ16の各部分が、上昇制御する前とは異な
る乱気流にさらされることとなり、より綿密に水滴を拭
い去ることができる。
【0111】なお、このように洗浄から洗浄水の拭い去
りの工程が終了すると、制御部35は、図5(d)の時
刻t4に示すようにドレインバルブ29を開制御して、
廃液溜め28に溜められた廃液の排水を行う。
【0112】以上の説明から明らかなように当該第3の
実施の形態の自動分析装置は、洗浄水誘導パイプ23内
に螺旋状の複数の堰51を設けることにより、洗浄水誘
導パイプ23内に、渦巻き状の乱流状態を形成してプロ
ーブの洗浄を行う。これにより、プローブに強固に付着
した被検試料でもきれいに、しかも効果的に洗い流すこ
とができる。
【0113】また、洗浄によりプローブに付着した洗浄
水の水滴は、洗浄水誘導パイプ23内に螺旋状の複数の
堰51を設けることで形成された、竜巻状のより強い乱
気流で拭い去るようになっているため、プローブに水滴
が残ることはない。このため、プローブに洗浄水が残存
したまま試料検査を行い、この残存している洗浄水が次
に測定しようとする被検試料内に混入して被検試料が希
釈され、正確な測定値を得ることが出来なくなる不都合
を防止することができる。
【0114】また、このように被検試料や水滴がプロー
ブに残る不都合を防止することができるため、処理速度
の向上を図るためにサンプリングのサイクル時間が短縮
化され、これに伴いプローブ洗浄時間が短く設定されて
いる場合でも、これに充分対応して正確な試料検査を可
能とすることができる。
【0115】また、このような水流及び気流による洗浄
動作は、被検試料をサンプリングする毎に行われるよう
になっているため、洗浄を行わずに連続的に複数回のサ
ンプリングを行うことでプローブに被検試料が強固に付
着する不都合を防止することができる。このため、常に
きれいなプローブでのサンプリングを可能とすることが
でき、正確な試料検査を可能とすることができる。
【0116】上述の各実施の形態は、本発明の一例であ
り、本発明は該各実施の形態に限定されることはない。
例えば、洗浄水誘導パイプ23に設ける堰41、51
は、それぞれ平板状或いは螺旋状としたが、これは、洗
浄水誘導パイプ23内を乱流状態にできる形状であれば
どのような形状でもよい。
【0117】さらに、上述の各実施の形態では、サンプ
リングプローブの場合を示したが、試薬分注用のプロー
ブに対しても同様に適用でき、サンプリングプローブに
適用することで得られた効果と同様な効果を得ることが
できる。また、この他であっても、本発明に係る技術的
思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の
変更が可能であることは勿論である。
【0118】
【発明の効果】以上の説明したように、本発明によれ
ば、プローブの汚れを効果的に除去すると共に、プロー
ブに残存する洗浄水を極力少なくして被検試料等が希釈
化される不都合を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1〜第3の実施の形態の自動分析装
置の外観を示す図である。
【図2】本発明の第1〜第3の実施の形態の自動分析装
置に設けられている洗浄槽の断面図である。
【図3】本発明の第1〜第3の実施の形態の自動分析装
置の制御の流れを説明するためのブロック図である。
【図4】本発明の第1〜第3の実施の形態の自動分析装
置の制御の流れを説明するための要部のブロック図であ
る。
【図5】本発明の第1〜第3の実施の形態の自動分析装
置の洗浄制御を説明するためのタイムチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態の自動分析装置に設
けられている洗浄水誘導パイプを説明するための図であ
る。
【図7】本発明の第3の実施の形態の自動分析装置に設
けられている洗浄水誘導パイプを説明するための図であ
る。
【図8】従来の自動分析装置に設けられている洗浄槽の
断面図である。
【符号の説明】
1…試薬ラック、2…試薬庫、3…試薬庫、4…反応
管、5…反応ディスク、6…ディスクサンプラ、7…試
薬ボトル、8…分注アーム、9…分注アーム、10…デ
ィスクサンプラ用分注アーム、11…撹拌ユニット、1
2…洗浄ユニット、13…測光系、14…第1の分注ア
ームのプローブ、15…分注アームのプローブ、20…
洗浄槽、21…洗浄槽ブロック、22…保持ブロック、
23…洗浄水誘導パイプ、24…洗浄水パイプ、25…
真空パイプ、27…真空バルブ、28…廃液溜め、29
…ドレインバルブ、31…真空ポンプ、32…洗浄ポン
プ、33…プローブ駆動部、34…駆動系、41…堰、
51…堰

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試薬或いは被検試料を吸引吐出するため
    のプローブと、 前記プローブの移動制御を行う移動制御手段と、 前記プローブを洗浄するための洗浄槽と、 前記移動制御手段により前記洗浄槽に挿入されたプロー
    ブに対して洗浄水が当たるように該洗浄水を供給する供
    給手段と、 前記洗浄槽内に前記プローブに沿って空気の流れを形成
    する形成手段とを有することを特徴とする自動分析装
    置。
  2. 【請求項2】 前記洗浄槽に挿入されたプローブの先端
    付近を取り囲むように前記洗浄槽に設けられ、前記洗浄
    水を前記プローブの先端方向に導く誘導手段を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の自動分析装置。
  3. 【請求項3】 前記誘導手段は、前記プローブに面した
    部分に誘導片を有することを特徴とする請求項2記載の
    自動分析装置。
  4. 【請求項4】 前記誘導片は、前記プローブの先端方向
    に対して螺旋の形状を成していることを特徴とする請求
    項3記載の自動分析装置。
  5. 【請求項5】 前記供給手段及び前記形成手段の動作タ
    イミングを制御する動作制御手段を有し、 前記動作制御手段は、前記供給手段と前記形成手段とを
    同時に動作させるように制御することを特徴とする請求
    項1乃至請求項3のうち、いずれか一項記載の自動分析
    装置。
  6. 【請求項6】 前記動作制御手段は、前記供給手段と前
    記形成手段とを所定時間同時に動作させた後、前記供給
    手段の動作を停止させることを特徴とする請求項5記載
    の自動分析装置。
  7. 【請求項7】 前記移動制御手段により、前記洗浄槽に
    挿入された前記プローブを上昇させると同時に前記動作
    制御手段により前記形成手段のみを動作させることを特
    徴とする請求項5記載の自動分析装置。
  8. 【請求項8】 前記供給手段の動作の停止後、前記移動
    制御手段は前記洗浄槽に挿入された前記プローブを上昇
    させることを特徴とする請求項6記載の自動分析装置。
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