JP2001304298A - クラッチアセンブリ及びボールランプ機構 - Google Patents

クラッチアセンブリ及びボールランプ機構

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JP2001304298A
JP2001304298A JP2001117272A JP2001117272A JP2001304298A JP 2001304298 A JP2001304298 A JP 2001304298A JP 2001117272 A JP2001117272 A JP 2001117272A JP 2001117272 A JP2001117272 A JP 2001117272A JP 2001304298 A JP2001304298 A JP 2001304298A
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coil
clutch
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Gregory Joseph Organek
ジョセフ オーガニク グレゴリー
David Michael Preston
マイケル プレストン ディヴィッド
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動系のトルクフローの方向にかかわらず、
クラッチの押圧力を一定に維持するように作動するボー
ルランプ機構を提供すること 【解決手段】 入力軸6に出力軸8を回転結合するクラ
ッチパック26へ押圧力を作用させるボールランプ機構36
であり、このボールランプ機構36は、制御延長部20Aを
有する制御プレート20と、作動延長部32Aを有する作動
プレート32と、制御延長部20Aと作動延長部32Aとの間に
配設され、入力軸8と一緒に回転する中間プレート34と
から構成されている。制御延長部20A、作動延長部32A及
び中間プレート34は、コイル48の電磁界がコイル磁極44
に作用した時に摩擦結合される。作動プレート32は第1
ワンウエイクラッチ24を介して、コイル磁極44は第2ワ
ンウエイクラッチ46を介して、かつ、第1ワンウエイク
ラッチ24と第2ワンウエイクラッチ46が対向するよう
に、それぞれ出力軸8に装着されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボールランプ機構
を利用して、クラッチパックを押圧する車両用駆動系の
クラッチアクチュエータ、特に、制御プレートと作動プ
レートとの間に配置され、クラッチパックを押圧する中
間プレートを備えたボールランプ機構を利用した車両用
駆動系のクラッチアクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】通常、駆動系マスタークラッチでは、摩
擦ディスクをエンジンフライホイールに結合するために
複数のスプリングを使用している。一般的に、この結合
スプリングは、フライホイールにボルト締結された圧力
プレートアセンブリ内に配設されている。摩擦ディスク
は、変速機の入力軸と共転するようにスプライン結合さ
れており、入力軸が回転した時に駆動系及び駆動輪へ動
力を供給する。ドライバーが操作する機械式リンク機構
により、マスタークラッチは制御されている。
【0003】現在、ドライバーの代りにマスタークラッ
チを自動的に作動させる努力がなされている。制御装置
から発生された制御信号に応答して、マスタークラッチ
のリリース機構を作動させるために、油圧アクチュエー
タ或は電気モータを利用することは公知である。車両の
作動状態を決定するために、つまり、マスタークラッチ
を所定の状態で作動させるために、多数のセンサ出力信
号に応答するマイクロプロセッサが利用されている。
【0004】駆動系マスタークラッチを作動するため
に、ボールランプアクチュエータを利用することは、米
国特許第5,441,137号、同第5,469,948号、同第5,505,28
5号、同第5,651,437号、同第5,810,141号、同第5,910,0
61号、同第5,964,330号及び本願と同一の譲受人に譲渡
された米国再発行特許第36,502号に開示されているよう
に公知であり、これらの特許は、参考として本説明に含
まれる。また、これらの特許には、エンジンフライホイ
ールを変速機の入力軸に摩擦回転可能に結合するため
に、ボールランプアクチュエータを利用して、クラッチ
ディスクに押圧力を作用させることが開示されている。
ボールランプアクチュエータは、コイルに電流が流れ
て、コイル磁極に電磁界を発生させて、アーマチュアの
回転を遅らせる力が作用した時に作動する。一般に、回
転している部材は、深さが変化する複数の制御ランプを
有する環状制御プレートであり、また、対向している環
状の作動プレートは、同数の対向する可変深さの作動ラ
ンプを有しており、これらのプレートの間に同数の転動
要素が収容されている。制御プレートに遅延力が作用す
ると、制御プレートと作動プレートとが相対的に回転移
動して、制御ランプと作動ランプで転動要素を移動させ
て、制御プレートと作動プレートとの間の間隔を拡げ
て、クラッチディスクを押圧する力を発生する。
【0005】従来のマスタークラッチまたはディファレ
ンシャルケースもしくはトランスファーケースのような
他の駆動系連結装置では、ボールランプの機械的安定度
を改良することによって、これらの装置の作動が改善さ
れるであろう。
【0006】また、従来技術として、クラッチパックに
押圧力を作用させるために、ボールランプ機構を利用す
る他の形式の車両用駆動装置もある。米国特許第5,092,
825号には、ボールランプアクチュエータを利用して、
クラッチパックに押圧力を作用させる差動制限装置が開
示されている。また、米国特許第5,499,951号には、ト
ルクスプリットを制御する場合に、ボールランプアクチ
ュエータを利用した駆動系トランスファーケースが開示
されている。さらに、米国特許第5,528,950号には、伝
動軸のスピン動作を遅らせるために、ボールランプアク
チュエータを利用して、クラッチパックに押圧力を作用
させるようにした変速機慣性ブレーキが開示されてい
る。さらにまた、米国特許第5,819,883号には、制御装
置からの信号に応答して油圧ポンプを回転させるため
に、ボールランプアクチュエータを利用してクラッチパ
ックに押圧力を作用させるようにした駆動系リターダが
開示されている。これらの特許は、参考として本説明に
含まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、クラ
ッチパックに押圧力を作用させるボールランプアクチュ
エータを提供することである。
【0008】本発明の他の目的は、クラッチの締結力
が、駆動系トルクフローの方向にかかわらず一定に維持
されるように、クラッチパックに押圧力を作用させるボ
ールランプアクチュエータを提供することである。
【0009】本発明のさらに他の目的は、作動時に、ボ
ールランプ制御システムの摩擦制動を実質的に増加させ
るように、クラッチパックに押圧力を作用させるボール
ランプアクチュエータを提供することである。
【0010】本発明のさらに他の目的は、作動特性を改
善した、駆動系マスタークラッチディスクに押圧力を作
用させるボールランプアクチュエータを提供することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、種々の
車両用駆動系に適用することが可能なボールランプアク
チュエータの作動特性を改善して、摩擦クラッチパック
に押圧力を作用させることができる。また、本発明によ
れば、ボールランプ機構の摩擦制動を増大させるよう
に、一方向に作用するボールランプ機能を提供して、ボ
ールランプ機構を安定して制御することにより、マスタ
ークラッチ或は他の駆動系装置の作動を改善させること
ができる。
【0012】コイル磁極の回転方向を制御する第二ワン
ウエイクラッチと、作動プレートの回転方向を制御する
第1ワンウエイクラッチを使用することにより、車両の
駆動系装置のトルクフローの方向にかかわらずクラッチ
の締結力が一定に維持されるように、制御プレートと作
動プレートのそれぞれ片面に形成した溝を利用して、一
方向に作用する機能を提供する。各ワンウエイクラッチ
の作動方向は、反対方向に向けられている。
【0013】ボールランプ機構の作動を改善するため
に、作動プレートと制御プレートとの間に配置した中間
プレートを使用することにより、摩擦制動が増大して安
定度が改善される。中間プレートは、入力軸及び駆動ハ
ブと共に回転する。コイルアセンブリは、電磁力を発生
して、コイル磁極、制御プレート、中間プレート及び作
動プレートを一緒に摩擦結合して回転させる。第二ワン
ウエイクラッチは、コイル磁極を、作動プレートの回転
方向と反対方向に回転させるだけである。作動プレート
は、出力軸の第一ワンウエイクラッチ上で回転するが、
中間プレートは駆動ハブによって駆動され、また、コイ
ル磁極は、出力軸の第二ワンウエイクラッチ上で回転す
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の原理を理解し易くするた
めに、図面および特定の言語を使用して実施の形態を説
明しているが、これらの説明によって本発明の範囲が限
定されるものではなく、図示された装置の変更や修正、
及びここに開示された本発明の原理のさらなる応用は、
当業者であれば、当然に予想されることであることを理
解すべきである。
【0015】本説明において、特定の用語が使用されて
いるが、単に参照するだけであり、限定するものではな
い。“前方”および“後方”という用語は、その用語を
使用している図面における方向を表す。“内方”および
“外方”という用語は、装置の幾何学的な中心に向かう
方向および中心から離れる方向を表す。“上方”および
“下方”という用語は、図面における方向を表す。上述
の用語は、通常の派生語および同義語を含む。
【0016】基本的に車両の駆動系に使用する場合につ
いて説明しているが、本発明は、制御信号に応答する二
つの回転可能な軸であれば、如何なる軸でも回転を修正
するために使用することができる。例えば、差動装置、
エンジンリターダ変速機ブレーキ、基本ブレーキ、慣性
ブレーキ、トランスファーケースなどである。
【0017】図1を参照すると、本発明のクラッチアセ
ンブリ4の断面図が示されている。入力軸6は内燃機関
などの動力源に回転可能に連結され、また、クラッチア
センブリ4は、変速機への入力軸となる出力軸8に入力
軸6を回転連結する機能を有している。通常、クラッチ
アセンブリの構成部材は、回転軸線2の回りに対称的に
回転する。ハウジング10は、第一軸受12を介して入
力軸6に、また、第二軸受13を介して出力軸8に軸支
されている。入力軸6は、駆動ハブ14に取り付けられ
ており、駆動ハブ延長部17の内面には複数のスプライ
ン15が形成されている。出力軸8は、出力ハブ16に
取り付けられており、出力ハブの外周面には複数のスプ
ライン18が形成されている。“入力軸”および“出力
軸”という用語並びに“駆動ハブ”および“出力ハブ”
という用語の意味は、クラッチアセンブリ4を介して伝
達されるトルクフローの方向によって置き換えることが
できる。
【0018】ボールランプアセンブリ36は、制御プレ
ート20と、作動プレート32と、転動要素39A,3
9B,39C(図2参照)から構成されており、制御プレ
ート20と作動プレート32は、それぞれ対応するラン
プ35A,35B,35Cと37A,37B,37Cに
配置された転動要素39A,39B,39Cにより分離
されている。作動プレート32は、制御プレート20か
ら離れるように移動すると、スラスト軸受23を介して
押圧プレート25に押圧力を作用するように作動して、
クラッチパック26を押圧して、駆動ハブ14と出力ハ
ブ16とを摩擦連結して回転させる。クラッチパック2
6は、スプライン15によって駆動ハブ14に回転可能
に結合された複数の駆動プレート30と、スプライン1
8によって出力ハブ16に回転可能に結合された複数の
被駆動プレート28とから構成されている。“被駆動プ
レート”および“駆動プレート”という用語の意味は、
駆動系を介して伝達されるトルクフローの方向によって
置き換えることができる。エンジンから車両に動力を伝
達する場合には、これらの用語の意味は、通常の意味で
あり、車両にエンジンブレーキを作用させる場合には、
これらの用語の意味は反対となる。
【0019】中間プレート34は、押圧プレート25と
同様に、スプライン35を介して駆動ハブ14に回転可
能に結合されている。中間プレート34は、制御プレー
ト20と作動プレート32との間に位置するように延在
している。さらに、制御プレート20は、出力軸8に取
付けられた軸40と反作用するスラスト軸受38を介し
て軸方向に拘束されている。
【0020】第一ワンウエイクラッチ24は、出力軸8
上で作動プレート32を支持している。第一ワンウエイ
クラッチ24は、エンジンが車両に動力を伝達する方
向、すなわち、駆動系のトルクが入力軸6から出力軸8
を駆動するように伝達される方向に入力軸6が回転して
いる場合に、作動プレート32の回転をロックするよう
に配設されている。
【0021】さらに、制御プレート20は、半径方向に
延在する制御延長部20Aを備えており、コイル磁極4
4及び中間プレート34の両者と磁気的に相互に作用す
る。作動プレート32は、半径方向に延在する作動延長
部32Aを備えており、中間プレート34に磁気摩擦的
に結合する。中間プレート34は、制御延長部20Aと
作動延長部32Aとの間に配置されている。
【0022】第二ワンウエイクラッチ46は、出力軸8
上でコイル磁極44を支持している。第二ワンウエイク
ラッチ46は、第一ワンウエイクラッチ24と対向する
方向にように配設されており、車両にエンジンブレーキ
を作用させる方向、すなわち、トルクが上述したのと反
対方向に駆動系を介して伝達される方向に入力軸6が回
転している場合に、制御プレート20の回転をロックす
る。
【0023】制御延長部20A、中間プレート34及び
作動延長部32Aは、互いに直接接触しているか、或
は、制御延長部20A、中間プレート34及び作動延長
部32Aのそれぞれの片面または両面に形成された摩擦
材料を介して接触している。適宜の磁気回路を形成する
ように、コイル磁極44、中間プレート34及び制御延
長部20Aには、それぞれスロット45C、45A、4
5Bが形成されている。
【0024】コイルアセンブリ42は、コントロールユ
ニット50で励磁され、ボールランプ機構36を作動さ
せるように電磁界を形成する。コイルアセンブリ42
は、ハウジング10に装着されたコイル48を備えてい
る。コイルステータ49は、周囲を部分的にコイル磁極
44で包囲されている。コイルステータ49とコイル磁
極44は共に、電磁界を生成するために磁性体材料から
形成されている。
【0025】コイルアセンブリ42が励磁されると、制
御プレート20の制御延長部20A、中間プレート34
及び作動プレート32の作動延長部32Aは、互いに電
磁的に引き寄せられて、摩擦接触して、回転結合され
る。軸方向の押圧力、材料の摩擦係数及びトルク伝達に
よりわずかにスリップする。第一ワンウエイクラッチ2
4と第二ワンウエイクラッチ46とを組合せることによ
り、高レベルの摩擦制動を備えたボールランプアセンブ
リ19となる。
【0026】図2を参照すると、本発明のクラッチアセ
ンブリ4のII-II線に沿った部分断面が示されている。
押圧プレート25は、スプライン駆動部22によって駆
動ハブ延長部17と係合するように形成されている。同
様に、中間プレート34は、スプライン駆動部35によ
って駆動ハブ延長部17と係合するように形成されてい
る。スプライン駆動部22、25を利用することによっ
て、押圧プレート25と中間プレート34は、駆動ハブ
14に回転結合される。この場合、軸方向の移動は自由
である。
【0027】さらに、制御プレート20に形成された制
御ランプ35A、35B、35C、及び作動プレート3
2に形成された作動ランプ37A、37B、37Cが、
それぞれ明確に図示されている。制御ランプ35A、3
5B、35Cは、作動ランプ37A、37B、37Cと
少なくとも部分的に対向しており、両者は、一端から他
端にかけて深さが変化している。転動要素39A、39
B、39Cは、制御ランプ35A、35B、35C及び
作動ランプ37A、37B、37Cに、同時に接触しな
がら転動する。転動要素39A、39B、39Cは、制
御ランプ35A、35B、35C及び作動ランプ37
A、37B、37Cの最深部に接触して、分離間隔47
(図3参照)が最小となる非作動位置で示されている。コ
イル48を励磁することにより、ボールランプ機構が作
動した場合に、クラッチパック26にスリップが存在す
ると仮定すると、制御プレート20は作動プレート32
に関して反時計方向に回転して、三対の可変深さの制御
ランプ35A、35B、35C及び作動ランプ37A、
37B、37Cを横断するように、転動要素39A、3
9B、39Cを転動させる。制御プレート20が作動プ
レート32に関して回転し続けると、分離間隔47が増
大してクラッチパック26を押し付ける力が増大する。
【0028】図3及び図4を参照すると、本発明のボー
ルランプ機構36の図2のIII-III線に沿った断面が示
されている。図3は、非作動状態のボールランプ機構3
6を示しており、また、図4は、ほぼ半行程の作動状態
にあるボールランプ機構36を示している。
【0029】図3では、転動要素39Bは、制御ランプ
35B及び作動ランプ37Bの最深部に位置しており、
分離間隔47は最小である。参照点41Bは作動ランプ
37B上の位置であり、参照点43Bは制御ランプ35
B上の位置であり、それぞれ図4との比較において用い
ている。
【0030】図4では、制御プレート20が作動プレー
ト32に関して回転して、転動要素39Bが、制御ラン
プ35B及び作動ランプ37Bの両方を横移動してい
る。転動要素39Bは制御ランプ35B及び作動ランプ
37Bの両方のより浅い部分に接触しているため、分離
間隔47は増大している。参照点41B及び43Bの相
対位置が、相対回転で示されている。
【0031】作動 トルクフローが入力軸6から出力軸8の状態にあり、入
力軸6と出力軸8が共に、入力軸6の方向から見て、時
計方向に回転している場合に、コイルアセンブリ42が
励磁された場合を検討する。この状態は、エンジンから
車両に動力が伝達されている場合であり、クラッチアセ
ンブリはマスタークラッチとして機能している。第一ワ
ンウエイクラッチ24はロック状態に、第二ワンウエイ
クラッチ46は非ロック状態になり、制御プレート20
と作動プレート32は、ボールランプ機構36を拡開す
る方向に相対的に回転する。制御プレート20は、コイ
ル磁極44と摩擦接触しており、第二ワンウエイクラッ
チ46は非ロック状態にあるため、コイル磁極は、出力
軸8と同じ速度で回転するか、或はそれよりも回転が遅
くなる(すなわち、入力軸6と出力軸8は時計方向に回
転しているが、コイル磁極44は、出力軸8に関して反
時計方向に自由に回転する)。このように、コイル磁極
44は、出力軸8と同じ速度で、或はそれよりも遅い速
度で回転することができる。
【0032】中間プレート34は、入力軸6と一緒に回
転しているが、作動プレート32は第一ワンウエイクラ
ッチ24でロックされているため、出力軸8と一緒に回
転する。クラッチパック26にスリップが発生した場
合、入力軸6は、出力軸8よりもわずかに高速で回転す
る。そして、中間プレート34は、出力軸8よりも速く
回転するが、制御プレート20は、コイル磁極44と磁
力結合或は摩擦結合されているため、出力軸8と同じ速
度か、或はそれよりも低速で回転するだけであり、出力
軸20よりも早く回転することはできない。また、中間
プレート34は作動プレート32と摩擦結合されてお
り、作動プレートは、第一ワンウエイクラッチ24がロ
ックされているため、出力軸8と同じ速度か、或はそれ
よりも速い速度で回転する。このように、クラッチパッ
ク26にスリップが発生すると、入力軸6は、出力軸8
よりも高速で回転し、また、作動プレート32は、(少
なくとも短時間の間)制御プレート20よりも高速で回
転して、ボールランプ機構36を作動して、制御プレー
ト20と作動プレート32との間の間隔を拡大させる。
間隔が拡大することにより、押圧プレート25が軸方向
に移動して、クラッチパック26に作用する押圧力が増
大する。続いて、クラッチパック26のスリップ量が減
少して、入力軸6と出力軸8とを回転結合させる。
【0033】今、トルクフローが、前述した状態と逆と
なり、出力軸8が入力軸6よりも高速で回転しようとし
ている状態を検討する。この状態で、クラッチアセンブ
リ4はマスタークラッチとして機能している。この状態
は、エンジンブレーキが作動している状態である。入力
軸6と出力軸8が共に依然として時計方向に回転してい
る状態でコイルアセンブリ42を励磁する。第一ワンウ
エイクラッチ24は非ロック状態に、第二ワンウエイク
ラッチ46はロック状態になり、制御プレート20と作
動プレート32は、ボールランプ機構36を拡開する方
向に相対的に回転する。制御プレート20はコイル磁極
44と摩擦接触し、第二ワンウエイクラッチ46はロッ
ク状態にあるため、コイル磁極は、出力軸8と回転結合
される。こうして、コイル磁極44と制御プレート20
は、少なくとも出力軸8と同様に回転する。中間プレー
ト34は入力軸6と一緒に回転しており、この入力軸
は、クラッチパック26がわずかにスリップしていると
仮定すると、出力軸8よりもやや低速で回転している。
作動プレート32は、磁力で中間プレート34の方に引
き寄せられて、入力軸6の速度になる。第一ワンウエイ
クラッチ24は、非ロック状態であるため、作動プレー
ト32を出力軸8の速度よりも低速で回転させる。この
ようにして、制御プレート20に関して作動プレート3
2を同じ方向に回転させて、制御プレート20と作動プ
レート32との間の軸方向の間隔を拡大させて、クラッ
チパック26に作用する押圧力を増大させる。
【0034】このように本発明によれば、クラッチアセ
ンブリ4を介して、どの方向にトルクが伝達される場合
でも、両方向ボールランプ機構36を利用して、クラッ
チパック26に作用する押圧力を増大させる。作動プレ
ート32に第一ワンウエイクラッチを、また、コイル磁
極44に第二ワンウエイクラッチを利用して、中間プレ
ート34を関連させて作動させることにより、どのよう
な作動モードでコイル48が励磁された場合でも、クラ
ッチパック26に連続的に押圧力を作用させる作動特性
を提供する。
【0035】以上、特定化した好適な実施の形態で本発
明を説明してきたが、好適な実施の形態の説明は単なる
例示であり、本発明の精神および請求の範囲から逸脱す
ることなく、各部品の細部、構成、組合せ及び配置に種
々の変更を加えることができることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るクラッチアセンブリの横
断面図である。
【図2】図2は、図1のII‐II線に沿った本発明のボー
ルランプ機構の断面図である。
【図3】図3は、図2のIII‐III線に沿った本発明のボ
ールランプ機構の非作動状態を示す図である。
【図4】図4は、図2のIII‐III線に沿った本発明のボ
ールランプ機構の作動状態を示す図である。
【符号の説明】
2 回転軸線 4 クラッチアセンブリ 6 入力軸 8 出力軸 20 制御プレート 20A 制御延長部 24 第1ワンウエイクラッチ 26 クラッチパック 32 作動プレート 32A 作動延長部 34 中間プレート 35A,35B,35C 制御ランプ 36 ボールランプ機構 37A,37B,37C 作動ランプ 39A,39B,39C 転動要素 44 コイル磁極 46 第2ワンウエイクラッチ 48 コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 390033020 Eaton Center,Clevel and,Ohio 44114,U.S.A. (72)発明者 ディヴィッド マイケル プレストン アメリカ合衆国 ミシガン 48346 クラ ークストン、エニースモア 4551

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転軸線回りに回転する入力軸と、回転軸
    線を有する出力軸と、押圧力を発生するボールランプ機
    構と、中間プレートと、コイル磁極に電磁界を形成する
    コイルと、クラッチパックとから構成され、二つの回転
    可能な軸(入力軸及び出力軸)を回転結合するクラッチア
    センブリであって、 前記ボールランプ機構は、回転軸線を有し、軸方向の深
    さが変化する複数の円周方向の制御ランプを一面に備え
    た制御プレートと、前記制御ランプの各々に1つずつ装
    填される、前記制御ランプと同数の転動要素と、前記制
    御プレートの回転軸線と同一の回転軸線を有し、第一ワ
    ンウエイクラッチを介して前記出力軸に装着されると共
    に、前記制御ランプと数、形状及び半径方向位置がほぼ
    同一である複数の作動ランプを備えた作動プレートと、
    から構成されており、 ここで、前記作動ランプは、前記制御ランプと少なくと
    も部分的に対向すると共に、前記各転動要素は、それぞ
    れ対応する作動ランプと制御ランプとの間に収容されて
    おり、また、前記制御プレートは、前記作動プレートに
    対して軸方向及び回転方向に移動可能に配置されてお
    り、さらに、前記制御プレートは半径方向に延在する制
    御延長部を備えると共に、前記作動プレートは半径方向
    に延在する作動延長部を備えており、 前記中間プレートは、前記入力軸に非回転可能に結合さ
    れると共に、前記制御延長部と前記作動延長部との間に
    配設されており、 前記コイルは、該コイルに電流が流れた時に、第二ワン
    ウエイクラッチを介して前記出力軸に装着されているコ
    イル磁極に電磁界を形成するものであり、 前記クラッチパックは、前記ボールランプ機構によって
    押圧力が作用した時に、前記入力軸を前記出力軸に摩擦
    回転可能に結合するものであり、 前記コイルに電流を流して電磁界を形成した場合に、前
    記コイル磁極を前記制御延長部に、前記制御延長部を前
    記中間プレートに、前記中間プレートを前記作動プレー
    トに、それぞれ回転結合する、ことを特徴とするクラッ
    チアセンブリ。
  2. 【請求項2】環状制御プレートと、環状中間プレート
    と、コイルと、結合手段とから構成され、入力軸と出力
    軸を結合するボールランプ機構であって、 前記環状制御プレートは、回転軸線を有し、軸方向の深
    さが変化する複数の円周方向の制御ランプを一面に備え
    ており、また、前記制御ランプと同数の転動要素が、前
    記制御ランプの各々に1つずつ装填されていると共に、
    前記制御プレートの回転軸線と同一の回転軸線を有する
    作動プレートは、前記制御ランプと数、形状及び半径方
    向位置がほぼ同一である複数の作動ランプを備えてお
    り、 ここで、前記作動ランプは、前記制御ランプと少なくと
    も部分的に対向すると共に、前記各転動要素は、それぞ
    れ対応する作動ランプと制御ランプとの間に収容されて
    おり、また、前記制御プレートは、前記作動プレートに
    対して軸方向及び回転方向に移動可能に配置されてお
    り、さらに、前記制御プレートは半径方向に延在する環
    状制御延長部を備えると共に、前記作動プレートは半径
    方向に延在する環状作動延長部を備えており、 前記環状中間プレートは、前記入力軸に非回転可能に結
    合されると共に、前記制御延長部と前記作動延長部との
    間に配設されており、 前記コイルは、前記制御プレートを前記出力軸に回転可
    能に電磁結合するものであり、 前記結合手段は、前記ボールランプ機構が軸方向に拡開
    されたときに、前記入力軸を前記出力軸に回転結合す
    る、ことを特徴とするボールランプ機構。
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