JPH11166564A - クラッチアセンブリおよびボールランプアクチュエータ - Google Patents

クラッチアセンブリおよびボールランプアクチュエータ

Info

Publication number
JPH11166564A
JPH11166564A JP10275506A JP27550698A JPH11166564A JP H11166564 A JPH11166564 A JP H11166564A JP 10275506 A JP10275506 A JP 10275506A JP 27550698 A JP27550698 A JP 27550698A JP H11166564 A JPH11166564 A JP H11166564A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
control
ring
coil
ball ramp
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10275506A
Other languages
English (en)
Inventor
Gregory Joseph Organek
ジョセフ オーガニク グレゴリー
David Michael Preston
マイケル プレストン デイビッド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eaton Corp
Original Assignee
Eaton Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eaton Corp filed Critical Eaton Corp
Publication of JPH11166564A publication Critical patent/JPH11166564A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D27/00Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor
    • F16D27/10Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings
    • F16D27/108Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with axially movable clutching members
    • F16D27/112Magnetically- or electrically- actuated clutches; Control or electric circuits therefor with an electromagnet not rotating with a clutching member, i.e. without collecting rings with axially movable clutching members with flat friction surfaces, e.g. discs

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Operated Clutches (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
  • Arrangement Of Transmissions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボールランプ機構の制御クラッチ内の空気ギ
ャップを最小限に抑える。 【解決手段】 クラッチアセンブリ2は、電磁界に応じ
てクラッチディスク10,11 に締め付け力を与えるボール
ランプアクチュエータを用い、制御リング14と作動リン
グ12を有するボールランプ機構5を用いてクラッチ締め
付け力を維持し、クラッチの滑りに伴って増加させる。
コイル30に電流を導入してコイルポール32内に電磁界を
発生することにより、制御クラッチ24が作動してコイル
プレート33を引き付け、コーンクラッチ28が接触するよ
うになることにより、制御リング14に回転トルクを導入
して、ボールランプ機構5を作動させる。クラッチプレ
ート19をコイルポール32に向けて押し付けて両者の接触
を維持するための付勢ばね26を用いることにより、クラ
ッチプレート19とコイルポール32の間の空気ギャップを
最小限に抑え、クラッチアセンブリの連結の制御性を高
める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のドライブラ
インクラッチ、特に、ボールランプアクチュエータに伝
達されるトルクを制御するために電磁作動式コーンクラ
ッチを使用したボールランプアクチュエータを用いて、
摩擦ディスクをエンジンフライホィールに押し付けるド
ライブラインクラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】ドライブラインマスタークラッチは一般
的に、複数のばねを使用して摩擦ディスクをエンジンフ
ライホィールに押し付ける。ばねは、フライホィールに
ボルトで留められた圧力プレートアセンブリ内に配置さ
れている。圧力プレートばね機構を制御する機械式リン
ク機構を運転者が変位させることによって、ドライブラ
インクラッチのロックアップ及び解除が制御される。
【0003】電子機器を用いてドライブラインクラッチ
の操作を自動化しようとする努力が現在進行中である。
変速機のシフト中にクラッチをより正確に操作するため
に、本質的には運転者の代わりとなるように、電気機械
式または油圧式アクチュエータを機械式リンク機構に連
結して用いることが知られている。このようなアクチュ
エータを使用する場合には、操作状態に基づいた様々な
車両センサからの入力を処理して、いつ、どのようにド
ライブラインクラッチを操作するか、あるいは非操作と
するかを決定するために用いられる中央マイクロプロセ
ッサが発生する電気制御信号に応じて、機械式リンク機
構が作動される。
【0004】車両用のドライブライン差動装置において
クラッチパックを押し付けるためのボールランプアクチ
ュエータを使用することは既知である。米国特許第4,80
5,486 号及び第5,092,825 号には、サーボモータの回転
または作動リング上のソレノイド作動式ブレーキシュー
によって開始されるボールランプアクチュエータの作動
に応じてクラッチパックが押し付けられるようにした差
動制限装置が開示されており、この開示内容は参考とし
て本説明に含まれる。ボールランプ機構が他のアクチュ
エータより優れている点は、多くの場合100:1以上
という非常に高い力増幅度で回転移動を軸方向移動に変
換することにある。ボールランプアクチュエータはま
た、米国特許第5,078,249 号に開示されているように、
信号に応じて歯車クラッチパックを押すことによって歯
車装置の連結及び切り離しを行うための車両用の変速機
にも使用されており、この特許の開示内容は参考として
本説明に含まれる。
【0005】これら車両の両方の用途において、一般的
に制御リングと呼ばれるボールランプアクチュエータの
一方の側は、コイルに発生する電磁界によって誘導され
る力によりケース基底部に対して反作用する、すなわ
ち、電動モータによってケース基底部に対して回転す
る。さらに大きな押し付け力を発生するために、コイル
またはモータに供給される電流を増加すると、制御リン
グが作動リングと相対的に回転するケース基底部に対す
る制御リングの反作用が増加することにより、軸方向の
移動及びクラッチパックに対する押し付け力を増加させ
る制御及び作動リング内のランプを転動体が旋回して転
動することとなる。
【0006】米国特許第1,974,390 号、 第2,861,225
号、 第3,000,479 号、 第5,441,137 号、 第5,469,、948
号、 第5,485,904 号及び第5,505,286 号に開示されてい
るように、車両用のドライブラインクラッチを押すため
にボールランプアクチュエータを使用することも知られ
ており、これらの特許の開示内容は参考として本説明に
含まれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】車両用のドライブライ
ンクラッチの押し付け力を与えるためにボールランプア
クチュエータを使用する場合の1つの問題は、従来の一
方向ボールランプ機構の構造では、車両が惰力走行状態
であるときに、押し付け力に損失が生じることにある。
エンジン出力が低下してドライブラインが実際にエンジ
ンをオーバーランしている(惰力走行モード)場合、一
方向に作動する単一ランプを伴った従来のボールランプ
アクチュエータではクラッチが切り離されることによっ
て車両のエンジンブレーキが作用しない。
【0008】単一のランプ角しかない一方向ボールラン
プを用いたボールランプ作動式クラッチでは、車両が惰
力走行中であるとき等、エンジンが変速機に回転エネル
ギを供給していないときにはクラッチが切り離される。
惰力走行のときには、フライホィールは、変速機および
ボールランプアクチュエータのいずれにも、回転エネル
ギを供給しない。この状況では、作動リングと制御リン
グの相対回転が逆転するため、ボールランプの軸方向の
変位が消失することによって、圧力プレートがクラッチ
ディスクから引き離される。その結果、エンジンが変速
機から切り離され、エンジンブレーキが作用しなくな
る。
【0009】双方向ボールランプ作動式クラッチは、米
国特許第2,937,729 号及び第5,505,285 号に開示されて
いる。この高コストで複雑な技術を使用する場合、ボー
ルランプアクチュエータには、制御リングと作動リング
との間にいずれか一方の方向の相対回転があるときに作
動する双方向ランプが組み込まれている。しかしなが
ら、一時的に望ましくないクラッチの滑りが生じる結果
となる非作動状態にボールランプが移行する必要があ
り、さらには、部品の製造コストが一方向装置の場合よ
りも高くなる。また、双方向ボールランプはまた、一定
のパッケージサイズにおける制御リングと作動リングと
間の回転移動量が一方向ボールランプ機構に比べて低減
する。このため、車両のドライブと惰力走行の両作動モ
ードで作動するように形成する場合には、一方向ボール
ランプ機構の方が好ましい。
【0010】ボールランプアクチュエータは、複数の転
動体と、制御リングと、向き合った作動リングとを含
み、作動リング及び制御リングによって少なくとも3つ
の向き合った単一ランプ表面が円周方向の半円形溝とし
て形成され、向き合った溝の各対に1つの転動体が収容
されている。スラスト軸受けが制御リングとハウジング
部材との間に配置され、フライホィール等の入力部材に
連結されて共に回転する。電磁コイルは、ボールランプ
アクチュエータの制御リングに順に力を加える制御クラ
ッチを押す磁界を誘導するように、制御クラッチの一方
の部材に近接配置されている。制御クラッチは、車両の
空調用コンプレッサに一般的に使用されているものと同
様の、すなわち、伝達作動力を増加させるためのコーン
形制御クラッチにすることができる。電磁形のクラッチ
の場合、コイルが励磁されると、クラッチ内に存在する
空気ギャップがアーマチュアによって移動し、アーマチ
ュアがステータ/コイルに引き寄せられるに従ってアー
マチュアに作用する力が指数関数的に増加する。アーマ
チュアが移動するのに伴った劇的な力の増加によって、
ボールランプ機構の、従ってボールランプ機構を押すド
ライブラインクラッチの作動の制御が困難になる。その
ため、特に車両の始動中のドライブラインの連結を滑ら
かにするために、制御クラッチ内の空気ギャップの影響
をなくすか、最小限に抑えることが望ましい。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、ボールランプ
作動式クラッチを介して原動機により駆動されるフライ
ホィールと変速機入力軸とを結合したことによって特徴
付けられる。ボールランプ機構は、複数の一方向可変深
さ溝(ランプ)と、制御リングの溝と少なくとも部分的
に向き合うと共にほぼ同一形状である一方向可変深さ溝
を有する作動リングとを含む。ボールランプアクチュエ
ータクラッチ装置の例は、米国特許第1,974,390 号、 第
2,861,225 号、 第2,937,729 号、 第3,000,479 号、 第5,
485,904号及び第5,505,285 号に開示されている。作動
リングは、一方クラッチの使用によって、車両の惰力走
行モードでクラッチがロックアップしたときの逆転が防
止される。2つの遊星歯車装置(一方は部分的な遊星装
置であり、大径の一方向クラッチとして機能する)を使
用することによって、一方のモードから他方のモードへ
移行するときに押し付け力をまったく低減させることな
く、ドライブ及び惰力走行の両モードでクラッチ摩擦デ
ィスクに対するボールランプアクチュエータの押し付け
力が増加する。
【0012】変速機入力軸からボールランプ機構の制御
リングへ回転を伝達するために、コーンクラッチが使用
されている。コーンクラッチは、コイル内の電流に応じ
てアーマチュア(制御クラッチプレート)がコイルポー
ルに向かって軸方向移動すると、連結される。本発明で
は、コイルポールに向けて最小限度の連続した力をアー
マチュアに加えるために、付勢ばねが使用されている。
この付勢力は、アーマチュアをコイルポールに向けて移
動させることによって、コーンクラッチが実質的に連結
する前にアーマチュアによって移動される空気ギャップ
を最小限に抑える。
【0013】一方の遊星歯車装置を介して制御リングを
変速機入力軸に摩擦結合させる制御クラッチを作動させ
るために、電磁コイルが使用されている。コイルが励磁
されると、ボールランプ機構はドライブラインクラッチ
摩擦ディスクに押し付け力を与え、フライホィールと変
速機入力軸の間に回転速度差が存在する時はいつも、押
し付け力の大きさは直ちに増大する。2つの遊星歯車装
置の個々の遊星歯車に作用する一方向クラッチの作用に
よって、コイルが励磁されている限り、押し付け力の大
きさは所定レベルに保持されるか或は増加するため、車
両が惰力走行モードに入った(エンジンが、車両を駆動
するのとは反対に、制動する)時も、ボールランプアク
チュエータは完全作動状態が維持される。ドライブモー
ドでのクラッチの滑りは、ボールランプ機構のクラッチ
ディスクに対する押し付け力を増加させることとなる。
また、惰力走行モードでも、何らかの理由でクラッチの
滑りがある場合、遊星歯車装置は、クラッチ摩擦ディス
クに対する押し付け力を増加させるのに適した方向へ制
御リングと作動リングとを相対回転させる。
【0014】本発明は、ボールランプ機構の制御クラッ
チ内の空気ギャップを最小限に抑えるものである。
【0015】また、本発明は、電磁アクチュエータのア
ーマチュアに対する付勢力を利用してボールランプ機構
の制御クラッチ内の空気ギャップを最小限に抑えるもの
である。
【0016】さらに、本発明は、電磁アクチュエータの
アーマチュアとアクチュエータリングとの間に作用する
付勢ばねを利用してボールランプ機構の制御クラッチ内
の空気ギャップを最小限に抑えるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の原理の理解を促すため、
図面に示されている実施例を参照し、同様に特定の用語
を使用して説明する。しかしながら、この実施の形態に
よって発明の範囲が制限されることはなく、本発明と関
連する分野の当業者であれば、この実施の形態に示され
ている装置の変更や修正、およびこの実施の形態に示さ
れている発明の原理のさらなる応用は、通常思いつくも
のであると考えられることを理解されたい。
【0018】制限的ではなく、参照を容易にするためだ
けに、一定の用語を以下の説明に使用する。例えば、
「前方」及び「後方」は、車両に通常に取り付けたクラ
ッチアセンブリの前方及び後方の方向を表す。「右方
向」及び「左方向」は、その用語が用いられている関連
する図面上での方向を表す。「内向き」及び「外向き」
は、それぞれ装置の構造中心に向かう方向及びそれから
離れる方向を表す。「上方」及び「下方」は、その用語
が用いられている関連する図面上での方向を表す。上記
用語はすべて、それの通常の派生語及び同義語を含む。
【0019】次に図面を参照すると、これは本発明を制
限するものではないが、図1は、本発明を適用すること
ができる形式のマスタードライブラインクラッチアセン
ブリ2の軸方向断面図である。メインドライブラインク
ラッチアセンブリ2は、内燃機関等の原動機(図示せ
ず)によりその出力クランク軸(図示せず)が回転駆動
される摩擦表面を有するフライホィール4を含んでお
り、この出力クランク軸は、ボールランプ機構5によっ
て作動されるドライブラインクラッチアセンブリ2を変
速機(図示せず)に結合される。クラッチベルハウジン
グ6は、ドライブラインクラッチアセンブリ2を包囲す
ると共に、変速機入力軸8を含む変速機を支持してお
り、この変速機入力軸8は、その左端部のスプライン1
0Cを介して摩擦ディスク10A及び摩擦ディスク10
Bを有する第1クラッチディスク10と非回転状態で係
合するように延出しており、変速機入力軸8は右方向へ
延出して変速機歯車機構を駆動する。同様に、摩擦ディ
スク11A及び摩擦ディスク11Bを有する第2クラッ
チディスク11が、スプライン11Cを介して変速機入
力軸8と係合している。第1クラッチディスク10は、
フライホィール4と中間圧力プレート13の間で締め付
けられるのに対して、第2クラッチディスク11は、中
間圧力プレート13Aと主圧力プレート13Bの間で締
め付けられる。作動リング12が皿ばねワッシャ18に
作用して、主圧力プレート13Bを第2クラッチディス
ク11に対して、また、中間圧力プレート13Aを第1
クラッチディスク10に対して押し付ける軸方向の力を
加えて、フライホィール4のフライホィール摩擦表面4
Aに押し付けることにより、回転力が原動機から変速機
入力軸8を介して変速機へ、そして最終的には車両の残
りのドライブラインに伝達される。
【0020】従来の装置では、クラッチ圧力プレート
は、複数の加圧ばねを使用することにより、フライホィ
ールに押し付けられている。運転者がクラッチディスク
を切り離そうとするときには、機械式解除機構が運転者
の足及び脚でばね力に打ち勝つように作動されることに
より、クラッチディスクをフライホィールに対して滑ら
せるようにする。しかしながら、作動ばねと機械式解除
機構のいずれも、本発明の特徴ではないことを理解され
たい。本発明によれば、可変深さのランプまたは溝22
A及び23A内に設けられた少なくとも3つの転動体2
0Aによって分離された作動リング12及び制御リング
14が組み込まれたボールランプ機構5を用いて、作動
リング12をフライホィール4に向かって押し付け、速
機シフト操作を行うときに電子的に運転者の代わりをす
るクラッチ制御ユニット15によって制御する。
【0021】クラッチベルハウジング6は、本発明のボ
ールランプ機構5を含むドライブラインクラッチアセン
ブリ2を部分的に包囲している。制御リング14を基底
部に反作用させるボールランプアクチュエータは当該分
野では公知であり、米国特許第5,078,249号に
開示されているように変速機歯車クラッチを、また米国
特許第5,092,825号に開示されているように差
動クラッチパックを押し付けるために用いられており、
米国特許第5,092,825号では、歯車機構を有す
るコイルまたはモータとによってボールランプ制御リン
グをケース基底部に反作用させている。実際に、制御リ
ング14と作動リング12との間の相対回転運動は、球
形部材または円筒形ローラとすることができる、1つま
たは複数の転動体20A、20B及び20C(図6を参
照)を、それぞれ制御リング14及び作動リング12に
向き合うように形成された同数のランプ22A、22B
及び22C及びランプ23A、23B及び23Cに沿っ
て移動させる。ランプ22A、22B、22C、23
A、23B及び23Cは、一方向に変化する軸方向の深
さを有している。制御リング14の作動リング12に対
する回転が作動リング12をフライホィール4に向かっ
て軸方向に移動させることにより、第1及び第2クラッ
チディスク10及び11が作動リング12とフライホィ
ール4との間で締め付けられる。センタリングばね26
が制御リング14に対する作動リング12の回転を抑止
しようとするので、ドライブラインクラッチアセンブリ
2の不用意な連結を引き起こす回転方向の慣性力によっ
て、ボールランプ機構5が作動されることはない。作動
リング12は、圧力プレートハウジング16に非回転状
態に連結されているが、軸方向には移動可能である。図
6ないし図8にはこの構造がより詳細かつ正確に示され
ており、後でそれらを参照する。
【0022】スラスト軸受け56(いずれの適当な形式
の軸受けでもよい)は、第1ブロック49Aに取り付け
られた第2ブロック49Bに対して反作用し、それぞれ
制御リング14及び作動リング12のランプ22A、2
2B、22C、23A、23B及び23Cと係合すると
きにボールランプ転動体20A、20B及び20Cによ
って発生される軸方向の力を受けるために用いられてい
る(図2を参照)。一般的に、遊星歯車装置は、環状体
と、太陽歯車と、少なくとも3つの遊星歯車で構成され
ている。第1遊星歯車装置21Aの第1環状体40A
は、圧力プレートハウジング16を介してフライホィー
ル4に取り付けられた第1ブロック49Aに取り付けら
れている。第2環状体40Bは、第2ブロック49Bに
よって支持されているが、独立的に回転し、クラッチリ
ング35に回転連結されている。太陽歯車54は、第2
遊星歯車装置21Bだけに噛み合い、第1遊星歯車装置
21Aは、太陽歯車を必要とすることなく大径の一方向
クラッチとして機能する。第1及び第2遊星歯車42A
及び43Aは、それぞれの一方クラッチ44A及び45
Aを介して支持ピン48A上に支持されている。支持ピ
ン48A、48B、48C及び48Dは、それぞれ支持
リング39に取り付けられている。他の遊星歯車42
B、43B、42C、43C、42D及び43Dは、そ
れぞれ一方向クラッチ44B、45B、44C、45
C、44D及び45Dを介してそれぞれの支持ピン48
B、48C及び48D上に支持されている。II−II
線に沿った断面から見ると、第1遊星歯車42Aは反時
計回りのみに回転することができるのに対して、第2遊
星歯車43Aは時計回りのみに回転することができるよ
うになっている。このため、太陽歯車がない状態で、第
1遊星歯車装置21Aは一方向クラッチとして機能す
る。本発明の構成部材は、全体的に変速機入力軸8を取
り囲んで、回転軸線47回りに回転する。
【0023】クラッチ制御ユニット15はリード線17
を介してコイル30に制御電流を供給し、このコイルは
コーンクラッチ28からなるクラッチ継手を作動させ、
この継手の一方側は遊星歯車装置21の環状体40に非
回転状態で連結されたクラッチリング35であり、他方
側はクラッチ延出部分29を介して制御リング14に非
回転状態に連結されている。対応チャネル37が、制御
リング14から延出しており、クラッチ継手24を形成
している制御クラッチプレート19に取り付けられたク
ラッチ延出部分29から延出している駆動フランジ38
と回転係合している。このため、コイル30がクラッチ
制御ユニット15によってリード線17を介して電気的
に励磁されて、制御クラッチプレート19を電磁的に引
きつけてコーンクラッチ28を押し付けると、コーンク
ラッチ28は制御リング14をクラッチリング35(環
状体40に非回転状態に連結されている)に摩擦結合す
る。コーンクラッチ28の制御クラッチ延出部材29と
クラッチリング35の両方またはいずれか一方に摩擦材
を付着させて、コイルを励磁したときこれらの部材間で
所望のトルク伝達が行われるようにすることが望まし
い。駆動フランジ38が駆動チャネル37に係合してい
ることにより、半径方向及び軸方向の整合の問題がおき
ることなく、クラッチ延出部材29は延出している駆動
フランジ38を用いてコーンクラッチ28の一方側を回
転駆動する。この形式のクラッチ継手24でない場合に
は、コーンクラッチ28は、クラッチ継手24を構成す
る部材の製造公差及び摩耗による拘束を受けやすい。
【0024】制御リング14は、ランプ22A、22B
及び22Cを含み、コイル30を励磁したときにクラッ
チ継手24の作用によってクラッチリング35に摩擦回
転可能に連結される。クラッチ制御ユニット15がリー
ド線17を介してコイル30を励磁させると、制御クラ
ッチ部材19はコイルポール32に引き寄せられる。環
状の電気コイル30は、変速機入力軸8に巻装され、ク
ラッチベルハウジング6に取り付けられたコイル支持部
材31によって支持されている。電気コイル30はコイ
ルポール32に近接配置されており、コイルポール32
はスプライン付きスリーブ33上で変速機入力軸8上に
非回転状態で支持されている。このようにして、スプラ
イン付きスリーブ33とコイルポール32と太陽歯車5
4はすべて、変速機入力軸8と共に回転する。電気コイ
ル30は、コイルポール32によって部分的に包囲され
るように配置され、わずかな空気ギャップによりコイル
ポールから分離されている。コイル30はクラッチベル
ハウジング6に取り付けられ、従って、静止状態に保持
されているのに対して、コイルポール32は入力軸8の
回転に従って回転する。コイル30は、図1に矢印36
で示されているように、コイルポール32内を通って制
御クラッチ部材19へ流れてから、コイルポール32を
通ってコイル30に戻る電磁束を発生する。この電磁束
は、クラッチ部材19をコイルポール32内へ引き込も
うとする力を発生するため、クラッチ延出部材29がク
ラッチリング35に接触することによる摩擦力と遊星歯
車装置21A及び21B内のトルクとを発生して制御リ
ング14内に合計トルクを加える(フライホィール4と
変速機入力軸8との間に回転速度差があるものとす
る)。ボールランプ機構5は、車両が惰力走行またはド
ライブのいずれのモードである場合にも、制御リング1
4をロック方向に回転させる第1及び第2遊星歯車装置
21A、21Bによって適切に作動する。
【0025】フライホィール4を介して原動機(エンジ
ン)から過大なトルクが与えられることによりクラッチ
ディスク10または11が切り離され、あるいは滑り始
めると、制御リング14と作動リング12と間に相対回
転があるため、リング12及び14は(詳細に後述する
ように)軸方向にさらに離されることにより、主圧力プ
レート13Aと中間圧力プレート13Bとフライホィー
ル4との間で作動リング12がクラッチディスク10及
び11の摩擦パッド10A、10B、11A及び11B
に加える締め付け力が増大する。この締め付け力の増大
は作動リング12に対する制御リング14の小範囲の回
転移動によって発生し、自動的且つ実質的に瞬間的に締
め付け力調節を行いボールランプ機構5の作用によって
フライホィール4と変速機の入力軸8との間に相対回転
が発生する。
【0026】本発明によれば、クラッチアセンブリ2が
ロックアップすると、コイルポール32はフライホィー
ル4と同じ速度で回転し、クラッチアセンブリ2のロッ
クアップ状態を維持するためにコイル30へ送る必要が
ある寄生電力(parasitic electrical power)が最小限に
抑えられる。従来技術の教示を使用すると、制御リング
14はクラッチベルハウジング6等の基底面に対して反
作用することができるが、制御リング14間に連続的な
滑りが発生するため、寄生エネルギ損失が大きくなると
共に、クラッチの滑りの際にボールランプ機構5の自動
作動化が行われない。本例に示されているように、一方
向クラッチ44A、44C、45A、45Cの作用によ
って制御される第1及び第2遊星歯車装置21A及び2
1Bを介して制御リング14を変速機入力軸8に取り付
けることによって、車両の作動モードに関係なく、クラ
ッチの滑りがボールランプ機構5をさらに作動させるた
め、クラッチの滑りが最小限に抑えられる。本発明を用
いた場合、クラッチディスク10及び11の滑りが摩擦
ロックしたクラッチ継手24、制御リング14側の第1
及び第2遊星歯車装置21A及び21B、さらに圧力プ
レートハウジング16を介して作動リング12に達する
ことによって作動リング12及び制御リング14間を直
ちに相対移動させるために、ボールランプ機構5がさら
に作動することになるので、車両のドライブまたは惰力
走行のいずれモードにあるときでも、クラッチディスク
10と11との最小滑りに対する反応時間は実質的に瞬
時である。作動リング12はクラッチ圧力プレートハウ
ジング16に回転結合され、このハウジングはフライホ
ィール4に連結されるので、これらはすべて一緒に回転
する。
【0027】付勢ばね26は、制御クラッチプレート1
9をコイルポール32の方へ事前に押し付けて空気ギャ
ップ効果を最小限に抑えるとともに、電気コイル30が
励磁されてボールランプ機構5を順次作動させるために
線形力を必要とするときに、作動リング12に対する制
御リング14の軸方向位置を制御するよう摩擦を働かせ
る。付勢ばね26がなければ、コイル30が励磁されて
いないとき、クラッチプレート19はコイルプレート3
2から自在にある程度は離れてしまい、クラッチアセン
ブリ2は非連結モードになってしまうであろう。その
上、コイル30を励磁する場合に、その離隔距離以上に
クラッチプレート19をコイルプレート33の方へ引き
寄せるためには、比較的高い電流が必要になるであろ
う。また、コイル30の電流が変化しなくてもクラッチ
プレート19がコイルプレート33に向かって移動する
に従って吸引力が急増するため、ボールランプ機構5が
急激に作動することになるであろう。高度な電子制御装
置がなければ、ドライブラインのクラッチアセンブリ2
を円滑に作動させるために必要なレベルを超える力でコ
ーンクラッチ28に伝達されるであろう。付勢ばね26
は、制御リング14と作動リング12との間に配置され
た圧縮ばねとして図示されているが、空気ギャップを最
小限に抑えるためにクラッチ部材19に付勢力を加える
ものであれば、どのような形式の装置でもよい。このよ
うに、付勢ばね26は、力をクラッチプレート19に加
えてクラッチプレート19を常にコイルプレート32か
ら最小離隔距離に維持する。これによって、ボールラン
プ機構5を円滑に作動させることができる。クラッチ部
材19とコイルプレート32の間に付勢力を生じるもの
であれば、いずれの形式のばね手段でも使用できると考
えられる。付勢ばね26は、互いに軸方向に移動が自在
であるハウジング55と保持リング57との間に仕掛け
られている。ハウジング55は、作動リング12の、保
持リング57がクラッチプレート19と接触している箇
所に取り付けられている。付勢ばねは、ハウジング55
及び保持リング57と接触して両者を離している。それ
によって生じる力は、クラッチプレート19をコイルポ
ール32の方へ、またクラッチ延出部分29をクラッチ
リング35の方へ押し付けようとする。これはクラッチ
継手24に予荷重を加えるため、コイル30が励磁され
ると、クラッチ継手24が円滑に連結してボールランプ
機構5を制御状態で作動させる。
【0028】複数の圧力プレートばね50は、圧力プレ
ートハウジング16と作動リング12の間のばね部材と
して作動することによりフライホィール4から作動リン
グ12を離して、作動リング12を含むボールランプ機
構5をクラッチ摩擦ディスク10及び11並びにフライ
ホィール4から引き離すよう作用する。作動リング12
が、フライホィール4と共に回転するが、圧力プレート
ばね50を圧縮するように作用するボールランプ機構5
の作用によって制御された状態で、フライホィール4に
対して軸方向移動できるように、圧力プレートハウジン
グ16はフライホィール4に取り付けられている。
【0029】ボールランプ機構5で発生した軸方向力
は、スラスト軸受け56によって圧力プレートハウジン
グ16を介してフライホィール4に取り付けられている
第2ブロック49Bに伝達される。ボールランプ機構5
で反対方向に発生した軸方向力は、クラッチディスク1
0及び11とフライホィール4に伝達される。中間圧力
プレート13Aをなくして1つのクラッチディスクだけ
にした場合を含めて、いかなる数のクラッチディスクで
も使用できることに注意されたい。
【0030】次に図1及び図2の両方を参照すると、図
2は、図1のII−II線に沿った本発明の第1遊星歯
車装置21Aの部分断面図である。第1及び第2遊星歯
車装置21A及び21Bは、ボールランプ機構5の作動
を助長する方向に制御リング14が回転するように配置
されている。第1遊星歯車装置21A(太陽歯車を備え
ていない)は、各支持ピン48A、48B、48C及び
48Dにそれぞれ非回転状態に支持されている各第1一
方向クラッチ44A、44B、44C及び44D上にそ
れぞれ支持されている複数の第1遊星歯車42A、42
B、42C及び42Dを備えている。第1及び第2遊星
歯車装置21A及び21Bの両方において、いかなる数
の遊星歯車及びこれに対応する支持ピンを使用してもよ
いことに注意されたい。第1遊星歯車42A 、42B、
42C及び42Dは、フライホィール4と共に回転する
第1ブロック49Aに取り付けられるか形成された第1
環状体40Aと噛み合っている。第1及び第2遊星歯車
42A、42B、42C、42D、43A、43B、4
3C及び43Dは、支持リング39によって軸方向の所
定の位置に保持されている。第2遊星歯車装置21B
は、変速機入力軸8によって駆動される太陽歯車54を
複数の第2遊星歯車43A、43B、43C及び43D
と噛み合わせ、各第2遊星歯車43A、43B、43C
及び43Dを支持ピン48A、48B、48C及び48
Dにそれぞれ非回転状態に支持されている各第2一方向
クラッチ45A、45B、45C及び45D上にそれぞ
れ支持することにより構成されている。そして、第2遊
星歯車43A、43B、43C及び43Dは、第2ブロ
ック49Bに取り付けられるか形成された第2環状体4
0Bと噛み合っている。コイルポール32は、太陽歯車
54と共に変速機入力軸8に回転可能に連結されてい
る。
【0031】第1遊星歯車42A、42B、42C、4
2D及び第2遊星歯車43A、43B、43C、43D
は、延出支持ピン48A、48B、48C、48D上の
一方向クラッチにそれぞれ取り付けられた支持リング3
9によって円周方向に互いに間隔を置いて配置されてい
る。第1及び第2遊星歯車装置21A及び21Bの他の
部材と協働する第1及び第2一方向クラッチ44A、4
4B、44C、44D、45A、45B、45C、45
Dは、コイル30が励磁されている限り、ボールランプ
機構5を非作動化させる方向にクラッチリング35が作
動リング12に対して回転することを阻止することによ
って、その方向に制御リング14が作動リング12に対
して回転できないようにしている。コイル30の励磁の
際、第1及び第2一方向クラッチ44A、44B、44
C、44D、45A、45B、45C、45Dと協働す
る第1及び第2遊星歯車21A及び21Bは、車両の作
動モード及びドライブラインを通るトルクの流れに関係
なく、ボールランプ機構5の作動を助長してクラッチデ
ィスク10及び11に対する締め付け力を増大させる方
向のみに制御リング14と作動リング12とを相対回転
させる。
【0032】図2は、図1のクラッチアセンブリ2のI
I−II線に沿った部分断面図であって、車両がドライ
ブモードにあるときの第1遊星歯車装置21Aの相対回
転を示している。矢印A1は第1環状体40Aの相対回
転方向を表し、矢印P1は第1遊星歯車42A、42
B、42C、42Dの相対回転方向を表し、矢印Cは支
持リング39の相対回転方向を表している。環状体40
Aはエンジンのフライホィール4に非回転状態で連結さ
れており、第1遊星歯車42A、42B、42C及び4
2Dは、支持ピン48A、48B、48C及び48Dが
支持リング39に取り付けられた箇所に第1一方向クラ
ッチ44A、44B、44C及び44Dを介して支持ピ
ン48A、48B、48C及び48D上に回転可能に支
持されている。エンジンが反時計回りに回転していると
仮定すると、第1環状体40Aはエンジンフライホィー
ル4によって同方向に回転駆動される。第1遊星歯車4
2A、42B、42C及び42Dは、第1一方向クラッ
チ44A、44B、44C及び44D上でそれぞれ反時
計回りに回転するが、時計回りの回転は阻止される。車
両のドライブ状態では、図2に示されているように、こ
れらの構成要素は、以下のようにして一方向クラッチに
よって回転し、あるいは回転を阻止される。すなわち、
第1環状体40Aはエンジンフライホィール4と共に反
時計回りに回転し、第1遊星歯車42A、42B、42
C、42Dはそれぞれ支持ピン48A、48B、48C
及び48Dが静止している箇所で反時計回りに第1一方
向クラッチ44A、44B、44C及び44D上で回転
する。
【0033】図3は、図1のクラッチアセンブリ2のI
II−III線に沿った部分断面図であって、車両がド
ライブモードにあるときの第2遊星歯車装置21Bの相
対回転を示している。矢印Sは太陽歯車54の相対回転
方向を表し、矢印A2は第2環状体40Bの相対回転方
向を表し、矢印P2は第2遊星歯車43A、43B、4
3C、43Dの相対回転方向を表し、矢印Cは、支持リ
ング39の相対回転方向を表している。第2環状体40
Bは、クラッチリング35と非回転状態に連結されてお
り、クラッチリング35には、コイル30が励磁されて
いるときにクラッチ延出部材29を介してクラッチリン
グ35を制御リング14に摩擦結合する摩擦表面が設け
られている。第2遊星歯車43A、43B、43C及び
43Dは、支持リング39に取り付けられた支持ピン4
8A、48B、48C及び48Dによりそれぞれ回転可
能に支持されている。第2環状体40Bは、コイル30
が励磁されたときにクラッチ延出部材29を介して制御
リング14に摩擦結合されるクラッチリング35と非回
転状態に連結されている。第2遊星歯車装置21Bは、
変速機入力軸8に非回転状態に連結された太陽歯車54
を備えている(この点が第1遊星歯車装置21Aとは異
なる)。ドライブモードでは、第2遊星歯車43A、4
3B、43C及び43Dは、それぞれ支持ピン48A、
48B、48C及び48D上で第2一方向クラッチ45
A、45B、45C及び45Dが非回転状態に支持され
ていることにより、時計回りの第2遊星歯車43A、4
3B、43C及び43Dの回転が阻止されている。太陽
歯車54はエンジンによって駆動されて反時計回りに回
転するように図示されており、第2遊星歯車43A、4
3B、43C及び43Dはロックされているので、第2
環状体40Bは太陽歯車54と共に回転する。このた
め、摩擦ディスク10A及び10Bの滑りは、ボールラ
ンプ機構5の作動を助長して、車両のドライブラインを
通るトルクの流れが図3の逆になる場合でも、摩擦ディ
スク10A10Bに対する押し付け負荷を増大させる。
【0034】図4は、車両が惰力走行モードにあって、
ドライブラインのトルクの流れがドライブモードの場合
の逆向きであるときの第1遊星歯車装置21Aに沿った
図1のクラッチアセンブリの部分断面図である。第1環
状体40Aは、エンジンフライホィール4と共に反時計
回りに回転しているように示されている。第1遊星歯車
42A、42B、42C、42Dは第1一方向クラッチ
44A、44B、44C及び44Dによってそれぞれ反
時計回りの回転がロックされており、このため、支持ピ
ン48A、48B、48C及び48Dと支持リング39
はエンジンフライホィール4と共に回転する。ドライブ
ラインのクラッチの滑りは、ボールランプ機構5の作動
を助長する制御リング14と作動リング12との間の相
対回転を生じさせることとなり、ドライブラインのクラ
ッチの締め付け力を増大させる。
【0035】第1遊星歯車装置21Aは、太陽歯車を備
えていないので、部分的な遊星歯車装置として説明する
方が正確であろう。第1遊星歯車装置21Aは、フライ
ホィール4と支持リング39との間で作動する一方向ク
ラッチとして機能する。この用途のため、第1遊星歯車
装置21Aは、太陽歯車を用いていなくとも遊星装置と
呼ぶことができ、従来の遊星歯車装置とは異なる一方向
クラッチとして機能する。
【0036】図5は、図1のドライブラインクラッチア
センブリ2のIII−III線に沿った部分断面図であ
って、車両が惰力走行モードにあるときの第2遊星歯車
装置21Bの相対回転を示している。第2一方向クラッ
チ45A、45B、45C及び45Dがロックされて、
第2遊星歯車43A、43B、43C及び43Dの反時
計回りの回転が阻止されているために、支持リング39
と支持ピン48A、48B、48C及び48Dがエンジ
ンホィール4と共に回転することにより、図3に示され
た結果と同様にフライホィール4と摩擦ディスク10A
及び10B間に滑りが生じると、入力トルクが逆転して
ボールランプ機構5の作動が助長されるようになる。
【0037】次に、ボールランプ機構5の作動を説明す
るために図6、図7及び図8を参照すると、ボールラン
プ機構5の断面が図6に示されており、転動体20Aで
分離された作動リング12及び制御リング14のVII
−VII線に沿った断面が、図7及び図8に示されてい
る。3つの球形の転動体20A、20B及び20Cは、
約120゜の間隔で配置されており、制御リング14が
作動リング12に対して回転すると、それぞれ可変軸方
向深さを有する3つのランプ22A、22B及び22C
内で転動する。ボールランプ機構5の所望の回転及び軸
方向運動に応じて、いかなる数の球形転動体20A、2
0B、20C及びそれぞれのランプ22A、22B、2
2C、23A、23B、23Cを用いることもできる。
制御リング14及び作動リング12に軸方向及び半径方
向安定性を与えるために、制御リング14及び作動リン
グにそれぞれ形成された同数の等間隔で配置された向い
合うランプ22A、22B、22C、23A、23B及
び23Cで移動するように、少なくとも3つの球形転動
体20A、20B及び20Cを用いることが必須であ
る。前述したように、ボール形や円筒形ローラ等、どの
ような形式の転動体を用いることもできる。作動リング
12は、変速機入力軸8の回転軸線と一致した回転軸線
47回りに回転するフライホィール4、圧力プレートハ
ウジング16並びに第1及び第2ブロック49A、49
Bと共に回転するように示されている。
【0038】3つの半円形の円周方向ランプ23A、2
3B及び23Cが作動リング12の表面に形成され、そ
れに対応して同一の向き合ったランプ22A、22B及
び22Cが制御リング14の表面に形成されている。制
御リング14及び作動リング12は、高張力鋼で形成さ
れており、単一方向にテーパを付けたランプ22A、2
2B、22C、23A、23B、23Cは浸炭されてR
c55−60まで硬化されている。ランプ22A、22
B、22C、23A、23B、23Cは、図7において
ランプ22A及び23Aを参照することによりわかりや
すく示されているように、深さにテーパが付けられてお
り、約120゜にわたって(実際には、ランプ間に分離
部分を設けるために120゜より小さい)円周方向に延
在している。制御リング14と作動リング12の間の離
隔距離66は、制御リング14が作動リング12に対し
て同一回転軸線上で回転するにしたがって、球形転動体
20Aが両ランプ22A及び23Aを転動する場合の2
2A及び23Aのような2つの対応して向き合ったラン
プの間の回転の方向づけによって決定される。ほぼ同様
にして、転動部材20Bが両ランプ22B及び23Bを
転動し、転動部材20Cが両ランプ22C及び23Cを
転動する。相対回転は、転動部材20A、20B及び2
0Cの位置あるいはランプの対22A、23A及び22
B、23B及び22C、22Dのそれぞれの位置に応じ
て、2つのリング14,12を軸方向に押し離し、また
は両者を互いに接近することを許容し、これによって、
クラッチディスク10を締め付けあるいは解放するため
のクラッチリング12とフライホィール4との間の軸方
向移動が生じる。
【0039】図7は、ランプ22A及び23Aが一端部
で整合し、球形体20Aがランプ22A及び23Aの最
も深い部分に入っているときの支持リング48(離隔距
離66)が最小である場合の制御リング14及び作動リ
ング12の回転方向づけを示している。コイル30を励
磁した際に、フライホィール4と変速機入力軸8の間に
回転速度差があると仮定すると、クラッチ継手24を介
して回転トルク入力を受けることにより制御リング14
が作動リング12に対して回転し、ランプ22A及び2
3Aが相対的に移動して球形体20Aがランプ表面22
A及び23Aの各々を転動して両ランプ22A及び23
A上の別の位置へ移動することによって、制御リング1
4及び作動リング12を押し離して、図8に示されてい
るように離隔距離66を広くする。ランプ表面22B及
び23Bを転動体20Bが転動することによって、ま
た、ランプ表面22C及び23Cを転動体20Cが転動
することによって、同様の分離力が発生する。制御リン
グ14が矢印70の方向に回転することによって基準点
62及び64が図7の向き合った位置から図8のずれた
位置へ相対変位することで、制御リング14の回転が図
7及び図8にわかりやすく示されている。制御リング1
4に加えられるトルクに対する力のレベルが非常に高
く、一般的に100:1の比であるため、この軸方向変
位量の増加は様々な用途に、特にドライブラインクラッ
チに使用することができる。これは、本実施の形態で示
されているように、車両駆動ラインにおいて作動リング
12をクラッチディスク10、11及びフライホィール
4に押し付けるために使用することができる。ボールラ
ンプアクチュエータのさらに詳細な説明は、米国特許第
4,805,486号に見いだすことができる。
【0040】フライホィール4が変速機入力軸8と同一
速度で回転している場合、コイル30が励磁されても、
制御リング14は作動リング12と同一速度で回転し、
制御リング14と作動リング12の間に相対回転が生じ
ないため、ボールランプ機構5による軸方向の力は付加
されない。本発明に従ってコイル30を励磁したままの
状態とすることにより、クラッチ継手24、コイルポー
ル32及び第1及び第2遊星歯車装置21A及び21B
を介して制御リング14を変速機入力軸8に電磁的に結
合していると仮定すると、フライホィール4と変速機入
力軸8との間の相対回転によって、球形体20A、20
B及び20Cが制御リング14及び作動リング12間の
離隔距離66をさらに増加させる方向の相対回転が、制
御リング14と作動リング12の間に発生することによ
って、フライホィールの力を用いるように作動リング1
2による締め付け力の付加が発生してクラッチディスク
10に対するロックアップ力が増大する。
【0041】本発明によれば、図1に示されているよう
に、入力軸がフライホィール4に相当し、出力軸が変速
機入力軸8に相当する場合に、回転中の入力軸を出力軸
に連結するために車両ドライブラインのクラッチアクチ
ュエータを用いることができる。本発明は、コイル30
が励磁されている限り、ボールランプ機構5のクラッチ
ディスク10及び11からの後退及び切り離しを防止す
ることによって、トルク伝達方向に関係なく、入力軸
(フライホィール)と出力軸(変速機入力軸)間を摩擦
結合させることができる。
【0042】以上に、当該技術の専門家が同様のものを
製造し使用することができる程度に、充分に本発明の詳
細を説明してきた。前述の記載を読んで理解すれば、当
該技術の専門家であれば本発明の様々な変更及び修正を
考えることができると思われるが、これらの変更及び修
正は、添付の請求の範囲に入る限り、本発明の部分とし
て含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボールランプアクチュエータの部分断
面図である。
【図2】車両ドライブラインがドライブモードにある状
態での、図1のII−II線に沿った本発明の第1遊星
歯車装置の部分断面図である。
【図3】車両ドライブラインがドライブモードにある状
態での、図1のIII−III線に沿った本発明の第2
遊星歯車装置の部分断面図である。
【図4】車両ドライブラインが惰力走行モードにある状
態での、図1のII−II線に沿った本発明の第1遊星
歯車装置の部分断面図である。
【図5】車両ドライブラインが惰力走行モードにある状
態での、図1のIII−III線に沿った本発明の第2
遊星歯車装置の部分断面図である。
【図6】図1のVI−VI線に沿った本発明のボールラ
ンプ機構の軸方向断面図である。
【図7】ボールランプ機構が不作動状態にあるときの図
6のVII−VII線に沿った本発明のボールランプ機
構の断面図である。
【図8】ボールランプ機構が作動状態にあるときの図6
のVII−VII線に沿った本発明のボールランプ機構
の断面図である。
【符号の説明】
2 クラッチアセンブリ 4 フライホィール 5 ボールランプ機構 12 作動リング 14 制御リング 19 クラッチプレート 20A、20B、20C 転動体 22A、22B、22C 作動ランプ 23A、23B、23C 制御ランプ 24 クラッチ継手 30 コイル 32 コイルポール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 390033020 Eaton Center,Clevel and,Ohio 44114,U.S.A.

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの回転部材を回転結合するクラッチ
    アセンブリ(2)であって、 原動機によって駆動されて、回転軸線(47)回りに回
    転する入力部材(4)と、ボールランプを用いた前記ク
    ラッチアセンブリ(2)により前記入力部材に回転結合
    される出力部材(8)と、軸方向移動を発生させるボー
    ルランプ機構(5)であって、 回転軸線(47)を有す
    る環状の制御リング(14)と、該制御リング(14)
    の前記回転軸線(47)と同軸的な回転軸線(47)を
    有する作動リング(12)とを含み、 前記制御リング
    (14)はその第1面に形成された複数の円周方向の制
    御ランプ(23A,23B,23C)を有しており、該
    制御ランプ(23A,23B,23C)は軸方向に深さ
    が変化し、該制御ランプ(23A,23B,23C)に
    同数の転動体(20A,20B,20C)がそれぞれ1
    つずつ設けられ、前記作動リング(12)は前記制御ラ
    ンプ(23A,23B,23C)と数、 形状及び半径方
    向位置がほぼ同一である複数の作動ランプ(22A,2
    2B,22C)を有しており、該作動ランプ(22A,
    22B,22C)は少なくとも部分的に向き合うように
    配置され、前記各転動体(20A,20B,20C)は
    前記作動ランプ(22A,22B,22C)と制御ラン
    プ(23A,23B,23C)との間にそれぞれ1つず
    つ収容され、前記制御リング(14)は前記作動リング
    (12)に対して軸方向及び回転方向に移動可能に配置
    されている、ボールランプ機構(5)と、電流の導入時
    にコイルポール(32)内に電磁界を発生させるコイル
    (30)と、コイル(30)によって電磁界が発生した
    ときに前記制御リング(14)に回転トルクを加えて前
    記ボールランプ機構(5)を作動させるように前記コイ
    ルポール(32)に隣接して配置されたクラッチプレー
    ト(19)を有する制御クラッチ(24)と、前記クラ
    ッチプレートを前記コイルポールの方へ移動させようと
    する力を発生させる付勢手段(26)と、を含むクラッ
    チアセンブリ。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段(26)がコイルばねであ
    る請求項1に記載のクラッチアセンブリ。
  3. 【請求項3】 前記付勢手段(26)は、 前記クラッチ
    プレート(14)と前記作動リング(12)との間に力
    を生じるようにした請求項1に記載のクラッチアセンブ
    リ。
  4. 【請求項4】 前記入力部材(4)がエンジンのフライ
    ホィールであり、 前記出力部材(8)が変速機の入力軸
    である請求項1に記載のクラッチアセンブリ。
  5. 【請求項5】 前記制御クラッチ(24)はさらに、 前
    記クラッチプレート(19)によって押し付けられるコ
    ーンクラッチ(28)を含む請求項1に記載のクラッチ
    アセンブリ。
  6. 【請求項6】 2つの回転部材を回転結合するボールラ
    ンプアクチュエータ(2)であって、原動機によって駆
    動されて、回転軸線(47)回りに回転する入力部材
    (4)と、該入力部材(4)の回転軸線(47)と同軸
    の回転軸線(47)を有し出力装置を回転させる出力部
    材(8)と、 軸方向移動を発生させるボールランプ機構(5)であっ
    て、 回転軸線(47)を有する環状の制御リング(1
    4)と、該制御リング(14)の前記回転軸線(47)
    と同軸的な回転軸線(47)を有する作動リング(1
    2)とを含み、 前記制御リング(14)はその第1面に
    形成された複数の円周方向の制御ランプ(23A,23
    B,23C)を有しており、該制御ランプ(23A,2
    3B,23C)は軸方向に深さが変化し、該制御ランプ
    (23A,23B,23C)に同数の転動体(20A,
    20B,20C)がそれぞれ1つずつ設けられ、前記作
    動リング(12)は前記制御ランプ(23A,23B,
    23C)と数、 形状及び半径方向位置がほぼ同一である
    複数の作動ランプ(22A,22B,22C)を有して
    おり、該作動ランプ(22A,22B,22C)は少な
    くとも部分的に向き合うように配置され、前記各転動体
    (20A,20B,20C)は前記作動ランプ(22
    A,22B,22C)と制御ランプ(23A,23B,
    23C)との間にそれぞれ1つずつ収容され、前記制御
    リング(14)は前記作動リング(12)に対して軸方
    向及び回転方向に移動可能に配置されている、ボールラ
    ンプ機構(5)と、前記制御リング(14)に摩擦回転
    結合された支持リング(35)と、前記入力部材(4)
    に非回転状態に連結された環状体(40A)を備えてお
    り、 複数の第1遊星歯車(42A,42B,42C,4
    2D)を前記環状体(40A)と噛み合わせた第1遊星
    歯車装置(21A)と、 前記制御リング(14)に電磁結合された環状体(40
    B)と、前記出力部材(8)によって回転駆動される太
    陽歯車(54)とを備えており、 複数の第2遊星歯車
    (43A,43B,43C,43D)が前記太陽歯車
    (54)を前記環状体(40B)に連結している第2遊
    星歯車装置(21B)と、前記制御リング(14)を前
    記入力部材(4)に摩擦結合する制御クラッチ(24)
    と、前記制御クラッチ(24)に電磁界を誘導して前記
    支持リング(35)を前記制御リング(14)に摩擦結
    合するコイル(30)と、該コイル(30)に隣接配置
    されて、 前記出力部材(8)と共に回転するコイルプレ
    ート(33)と、前記コイルプレート(33)と接触し
    て前記制御リング(14)に非回転状態に連結されるク
    ラッチ部材(19)と、前記コイル(30)が励磁され
    ていない場合に、 前記クラッチ部材(19)と前記コイ
    ルプレート(33)の間の離隔距離を最小限に維持する
    付勢手段(26)と、を含むボールランプアクチュエー
    タ(2)。
  7. 【請求項7】 前記転動体(20A,20B,20C,
    20D)が球形である請求項6に記載のボールランプア
    クチュエータ(2)。
  8. 【請求項8】 前記転動体(20A,20B,20C,
    20D)が円筒形のローラである請求項6に記載のボー
    ルランプアクチュエータ(2)。
  9. 【請求項9】 前記制御ランプ(23A,23B,23
    C)及び前記作動ランプ(22A,22B,22C)は
    漸増する軸方向の深さを有する請求項6記載のボールラ
    ンプアクチュエータ(2)。
  10. 【請求項10】 前記コイル(30)が前記制御リング
    (14)に隣接配置されている請求項6に記載のボール
    ランプアクチュエータ(2)。
  11. 【請求項11】 前記コイル(30)が前記出力部材
    (8)に巻装されている請求項10に記載のボールラン
    プアクチュエータ(2)。
  12. 【請求項12】 前記コイル(30)に電気接続されて
    前記コイル(30)に電気エネルギを供給する制御ユニ
    ット(15)をさらに含む請求項11に記載のボールラ
    ンプアクチュエータ(2)。
  13. 【請求項13】 前記制御クラッチ(24)は、 前記制
    御リング(14)にほぼ非回転状態で連結された制御ク
    ラッチ延出部材(29)と連結され、 前記コイル(3
    0)が励磁されると、 該制御クラッチ延出部材(29)
    が前記支持リング(14)と摩擦係合する請求項6に記
    載のボールランプアクチュエータ(2)。
  14. 【請求項14】 前記入力部材(4)がフライホィール
    であり、 前記出力部材(8)が変速機の入力軸であり、
    前記出力装置が変速機である請求項6に記載のボールラ
    ンプアクチュエータ(2)。
  15. 【請求項15】 前記付勢手段(26)がはコイルばね
    である請求項6に記載のボールランプアクチュエータ
    (2)。
JP10275506A 1997-09-30 1998-09-29 クラッチアセンブリおよびボールランプアクチュエータ Pending JPH11166564A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US940844 1997-09-30
US08/940,844 US5960916A (en) 1997-09-30 1997-09-30 Ball ramp driveline clutch actuator with biasing element

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11166564A true JPH11166564A (ja) 1999-06-22

Family

ID=25475525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10275506A Pending JPH11166564A (ja) 1997-09-30 1998-09-29 クラッチアセンブリおよびボールランプアクチュエータ

Country Status (11)

Country Link
US (1) US5960916A (ja)
EP (1) EP0905397B1 (ja)
JP (1) JPH11166564A (ja)
CN (1) CN1116532C (ja)
AR (1) AR015941A1 (ja)
AU (1) AU735586B2 (ja)
DE (1) DE69802643T2 (ja)
ES (1) ES2167843T3 (ja)
PL (1) PL328898A1 (ja)
TR (1) TR199801957A2 (ja)
ZA (1) ZA988802B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011021600A (ja) * 2009-07-20 2011-02-03 Borgwarner Inc エンジン、トランスミッション、遊星歯車装置、および電気機械を有する駆動系

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6561332B2 (en) 2000-04-17 2003-05-13 Eaton Corporation Ball ramp clutch with frictional damping
EP1553318B1 (en) 2000-12-13 2007-07-18 Eaton Corporation Vehicular centrifugally operated master friction clutch
US6502476B2 (en) 2000-12-13 2003-01-07 Eaton Corporation Transmission system utilizing centrifugal clutch
GB2371839A (en) 2001-02-01 2002-08-07 Eaton Corp Control for selecting automated transmission system shift strategy
US6641504B2 (en) 2001-03-21 2003-11-04 Eaton Corporation Method and system for establishing an engine speed target for use by a centrifugal clutch control system to launch a vehicle
US6539820B2 (en) 2001-03-21 2003-04-01 Eaton Corporation Method and system for transmission utilizing centrifugal clutch to overcome transmission tooth-butt
US6633806B2 (en) 2001-08-30 2003-10-14 Eaton Corporation Control for transmission system utilizing a centrifugal clutch
US6676555B2 (en) 2001-12-14 2004-01-13 Visteon Global Technologies, Inc. Cone friction clutch
US6675943B2 (en) 2002-05-09 2004-01-13 Eaton Corporation Lubrication system for ball ramp clutch systems
US6666315B2 (en) 2002-05-09 2003-12-23 Eaton Corporation Ball ramp clutch with indexing plates
US6637569B1 (en) 2002-05-09 2003-10-28 Eaton Corporation Ball ramp actuator with indexing plates
EP1394437B1 (en) * 2002-08-30 2005-10-12 Toyoda Koki Kabushiki Kaisha Electromagnetic clutch
DE10342013A1 (de) * 2003-09-11 2005-05-04 Estop Gmbh Reibungskupplung
DE102005061268B4 (de) * 2005-12-20 2007-09-27 Gkn Driveline International Gmbh Reibungskupplung mit Aktuator und Tellerfeder
US20070221466A1 (en) * 2006-03-24 2007-09-27 Daniel Levine Clutch actuation method and apparatus
US20080171632A1 (en) * 2007-01-16 2008-07-17 Sauer-Danfoss Inc. Electric input clutch for a vehicle and method for using the same
CN103982565A (zh) * 2009-12-25 2014-08-13 株式会社艾科赛迪 离合器装置
US8210979B2 (en) * 2010-04-05 2012-07-03 GM Global Technology Operations LLC Dual-piston normally-engaged clutch
WO2012088008A1 (en) * 2010-12-20 2012-06-28 Aktiebolaget Skf Valve operatior assembly with anti-backdriving device
US9127725B2 (en) 2011-07-27 2015-09-08 Magna Powertrain Inc. Switchable water pump with dual friction plate actuation
US9243826B2 (en) 2012-01-20 2016-01-26 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Refrigeration cycle using a refrigerant having negative saturated vapor pressure with condensation path backflow control and refrigeration cycle using a refrigerant having negative saturated vapor pressure with evaporation path load bypass
DE102013105642A1 (de) * 2013-05-31 2014-12-04 Wittenstein Ag Haltebremse
DE102015008830A1 (de) * 2015-07-08 2016-01-28 Daimler Ag Kraftfahrzeuggetriebe, insbesondere Mehrstufengetriebe
WO2017152383A1 (en) * 2016-03-09 2017-09-14 GM Global Technology Operations LLC Rotating electrical wedge torque transmitting device
CN107701714A (zh) * 2017-09-26 2018-02-16 江苏大学 一种新型纯电动汽车换挡及辅助制动机构
US11692596B2 (en) * 2020-09-25 2023-07-04 Means Industries, Inc. Axially oriented linear actuator including single stator coil, and clutch assembly having the actuator
WO2023077265A1 (zh) * 2021-11-02 2023-05-11 舍弗勒技术股份两合公司 离合器及混合动力系统

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1974390A (en) * 1932-07-08 1934-09-18 Clarence M Eason Servo clutch
US2861225A (en) * 1955-04-26 1958-11-18 Curtiss Wright Corp Magnetic actuators
US2937729A (en) * 1957-11-22 1960-05-24 Warner Electric Brake & Clutch Magnetic friction clutch with stationary field
US3000479A (en) * 1958-06-23 1961-09-19 Roper Hydraulics Inc Electromagnetic clutch
US4036328A (en) * 1975-08-21 1977-07-19 Brake Engineering, Inc. Disc brake apparatus suitable for bicycles
US4805486A (en) * 1986-06-04 1989-02-21 Tochigifujisangyo Kabushiki Kaisha Locking differential gear assembly
GB2235957B (en) * 1989-08-31 1993-06-30 Gkn Automotive Ag Gearbox
US5269730A (en) * 1990-06-05 1993-12-14 Tochigifujisangyo Kabushiki Kaisha Differential gear device for vehicle
US5019021A (en) * 1990-07-02 1991-05-28 Eaton Corporation Modulating limited slip differential
FR2667372A1 (fr) * 1990-09-28 1992-04-03 Staub Sa Dispositif d'embrayage a train epicycloidal.
US5465819A (en) * 1992-09-29 1995-11-14 Borg-Warner Automotive, Inc. Power transmitting assembly
US5469948A (en) * 1994-01-31 1995-11-28 Eaton Corporation Clutch ball ramp actuator with coast lock
US5485904A (en) * 1994-01-31 1996-01-23 Eaton Corporation Clutch ball ramp actuator with drive and coast apply
CA2143065C (en) * 1994-02-22 1999-11-16 Gregory J. Organek Clutch ball ramp actuator double locking mechanism
US5441137A (en) * 1994-05-04 1995-08-15 Eaton Corporation Clutch with a centrifugally applied ball ramp actuator
US5503602A (en) * 1994-07-12 1996-04-02 Dana Corporation Clutch actuating device having pilot clutches for use in a vehicle interaxle differential
US5620072A (en) * 1995-02-03 1997-04-15 Borg-Warner Automotive, Inc. Transfer case having disc pack and cone clutch
US5584776A (en) * 1995-03-24 1996-12-17 Borg-Warner Automotive, Inc. Transfer case having parallel clutches and lockup feature

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011021600A (ja) * 2009-07-20 2011-02-03 Borgwarner Inc エンジン、トランスミッション、遊星歯車装置、および電気機械を有する駆動系

Also Published As

Publication number Publication date
TR199801957A3 (tr) 1999-04-21
ZA988802B (en) 1999-04-06
CN1116532C (zh) 2003-07-30
AU8517498A (en) 1999-04-22
AR015941A1 (es) 2001-05-30
ES2167843T3 (es) 2002-05-16
AU735586B2 (en) 2001-07-12
EP0905397A1 (en) 1999-03-31
DE69802643D1 (de) 2002-01-10
CN1218152A (zh) 1999-06-02
US5960916A (en) 1999-10-05
EP0905397B1 (en) 2001-11-28
TR199801957A2 (xx) 1999-04-21
DE69802643T2 (de) 2002-08-01
PL328898A1 (en) 1999-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11166564A (ja) クラッチアセンブリおよびボールランプアクチュエータ
EP0905399B1 (en) Ball ramp driveline clutch actuator with unidirectional apply
US5810141A (en) Driveline clutch with unidirectional apply ball ramp
JP3658711B2 (ja) ボールランプ機構及びこれを備えた駆動系クラッチ
JP3658712B2 (ja) ボールランプ機構及びこれを用いた駆動系クラッチ
EP0905396B1 (en) Ball ramp driveline clutch actuator with unidirectional apply using planetary gearset
JP3921626B2 (ja) ボールランプアクチュエータ及びこれを用いた動力伝達系 統クラッチ
EP0735295B1 (en) Transmission inertia brake with ball ramp actuator
US5505285A (en) Clutch ball ramp actuator double locking mechanism
EP0905398B1 (en) Ball ramp driveline clutch actuator with self aligning cone clutch
US5435201A (en) Transmission shift mechanism with ball ramp actuated gear clutch packs
JP2001304298A (ja) クラッチアセンブリ及びボールランプ機構
US11519468B2 (en) Rotating e-clutch assembly providing four operating modes
MXPA98007987A (en) Ball ramp drive line clutch actuator with unidirection application
MXPA98007988A (es) Accionador de embrague de linea de accionamiento de rampa de bolas con embrague conico autolineable
CA2146482A1 (en) Clutch ball ramp actuator with a mechanically released control clutch

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041014

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060721

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060802

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070110