JP2001303702A - 板ガラスの支持構造 - Google Patents

板ガラスの支持構造

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聡史 上沢
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智 和久井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】板ガラスの貫通孔への応力の緩和を図れる支持
構造を提供する。 【解決手段】貫通孔の厚さ中央部は直孔状に、板ガラス
表面部は皿孔状に形成され、皿孔状部分には緩衝リング
15が配設され、緩衝リングの内径側には、直孔状部分
では貫通孔と接触しない位置保持用リング16が配設さ
れ、前記各部材を貫通するボルト状部材が貫挿され、孔
あき板ガラスが支持されている板ガラスの支持構造とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板ガラスの支持構
造に関し、特に板ガラスを建築物の躯体に支持させる外
壁構法等の孔あき板ガラスの支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カーテンウォール構法等の外壁構
法において、孔あき板ガラスを建築物の躯体に支持させ
てガラス壁面を構築する構法が、採光、視界の良好さ等
の点で増えている。
【0003】図3は従来の板ガラスの支持構造の一例を
示す斜視図である。ここでは、直立した複数のフェイス
板ガラス1、1…の側端を突き合わせて、建築物の室内
(A面)と室外(B面)とを仕切るガラス壁面が構築さ
れる。また、フェイス板ガラス1に対して直交するリブ
板ガラス2が、フェイス板ガラス1の室内(A面)側に
おいて、隣接するフェイス板ガラス1、1の突き合わせ
部の上部において、該突き合わせ部に沿うように配置さ
れる。
【0004】隣接するフェイス板ガラス1、1の突き合
わせ部、およびフェイス板ガラス1とリブ板ガラス2と
の間には、シーリング材3が充填され、シーリング材3
によって、フェイス板ガラス1、1同士、およびフェイ
ス板ガラス1、1とリブ板ガラス2とが接着される。
【0005】リブ板ガラス2の上縁部近傍には、ガラス
板厚方向に貫通する複数のガラス孔4、4…が、フェイ
ス板ガラス1に対して直交する方向へほぼ水平に並ぶよ
うに穿設されている。
【0006】リブ板ガラス2の上縁部近傍の両側には、
建築物の躯体に固定される山型鋼(アングル材)よりな
る支持部材5、5が、リブ板ガラス2を挟んで対向して
いる。リブ板ガラス2と支持部材5との間には緩衝材6
が配設される。
【0007】リブ板ガラス2のガラス孔4に対応するよ
うに支持部材5に穿設された貫通孔7には取付ボルト
(図示せず)が貫通され、該取付ボルト、該取付ボルト
に螺合されるナット(図示せず)および支持部材5を介
してリブ板ガラス2が建築物の躯体に支持される。ま
た、フェイス板ガラス1の上下縁部は、躯体に固定され
た固定枠8、8により支持される。
【0008】前記板ガラスの支持構造では、取付ボルト
およびナットの締結力でリブ板ガラス2に対する支持部
材の支持力を高く保ち、また、リブ板ガラス2の上縁部
近傍に複数個の貫通孔7を穿設することで、フェイス板
ガラス1が風圧力を受けた時に、リブ板ガラス2の各貫
通孔4、4…に作用する応力の分散を図っている。
【0009】図4は従来の板ガラスの支持構造の他の例
を示す斜視図である。この例では、直立した複数のフェ
イス板ガラス1、1…の両側端および上下端を突き合わ
せ、上下に隣接するフェイス板ガラス1、1…の四隅部
分を固定部材9、9…で相互に締結して、建築物の室内
(A側)と室外(B側)とを仕切るガラス壁面を構成す
る。
【0010】また、フェイス板ガラス1、1…に対して
直交する複数の小板ガラス10、10…の上下端を突き
合わせて上下方向に連続するリブ板ガラス2を構成し、
該リブ板ガラス2を、フェイス板ガラス1の室内側にお
いて、フェイス板ガラス1の上下方向に連続する突き合
わせ部(左右に連続するフェイス板ガラス1、1の突き
合わせ部)に全長にわたって沿うように配置している。
【0011】隣接するフェイス板ガラス1、1の間、お
よび、フェイス板ガラス1、1と小板ガラス10との間
には、シーリング材3が充填され、シーリング材3によ
って、フェイス板ガラス1とリブ板ガラス2とが接着さ
れている。
【0012】小板ガラス10、10同士の突き合わせ部
の上下縁部近傍には、ガラス板厚方向に貫通する複数の
貫通孔4、4…が突き合わせ部に沿って並ぶように穿設
されている。小板ガラス10、10の突き合わせ部近傍
の両側には、板状の連結部材11、11が小板ガラス1
0、10を挟んで対向しており、小板ガラス10と連結
部材11との間には緩衝材6が配設されている。
【0013】小板ガラス10の貫通孔4に相対するよう
に両連結部材11、11に穿設された貫通孔7、7、お
よび小板ガラス10の貫通孔4には、取付ボルト(図示
せず)が貫通され、取付ボルト、該取付ボルトに螺合さ
れるナット(図示せず)、および連結部材11を介し
て、上下に隣接する小板ガラス10、10が相互に連結
されてリブ板ガラス2を形成している。連結部材11に
は先に述べた固定部材9、9が取付けられている。ま
た、フェイス板ガラス1およびリブ板ガラス2の下縁部
は、躯体に固定された固定枠8により支持されている。
【0014】前記板ガラスの支持構造では、取付ボルト
およびナットの締結力で小板ガラス10に対する連結部
材の支持力を高く保ち、また、小板ガラス10の上下縁
部近傍に複数個の貫通孔4、4…を穿設することで、フ
ェイス板ガラス1が風圧力を受けたときに各小板ガラス
10、10…の貫通孔4に作用する応力の分散を図って
いる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の板ガラ
スの支持構造では、風圧力等の外力を受けた場合に、フ
ェイス板ガラス1とともにリブ板ガラス2が変形しよう
として、リブ板ガラス2を構成する小板ガラス10の貫
通孔に大きな応力が作用することになる。これにより、
リブ板ガラス2、またはリブ板ガラス2を構成する小板
ガラス10に損傷が生じる不具合がある。本発明は、上
述した実状を鑑みてなされたもので、板ガラスの貫通孔
への応力緩和を図れる板ガラスの支持構造を提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、板ガラスには
貫通孔が形成されており、該貫通孔の厚さ方向中央部近
傍は孔径が均一な直孔状に形成されており、該貫通孔の
板ガラスの両表面または片表面に位置する部分は、孔径
が板ガラス表面に向かって拡開する皿孔状に形成されて
おり、前記皿孔状部分には、該皿孔状部分でのみガラス
と接触する緩衝リングが配設され、前記緩衝リングの内
径側には、貫通孔の直孔状部分では該貫通孔と接触しな
い形状の位置保持用リングが配設され、前記緩衝リン
グ、位置保持用リングおよび貫通孔を貫通するボルト状
部材が貫挿され、孔あき板ガラスが支持されていること
を特徴とする板ガラスの支持構造を提供する。このよう
に、板ガラスの各貫通孔を所定の断面形状とし、かつ、
各貫通孔に緩衝リングと位置保持用リングとを配するこ
とで、板ガラスの貫通孔への応力緩和が図れる。
【0017】本発明において、前記緩衝リングは縦弾性
係数が2.0×104N/mm2以下の材料で形成されて
いることが好ましい。緩衝リングが、縦弾性係数が2.
0×104N/mm2以下の材料(すなわち、縦弾性係数
が板ガラスに比べ著しく小さい材料)で形成されてお
り、位置保持用リングが、縦弾性係数が2.0×104
〜2.0×105N/mm2の材料(すなわち、縦弾性係
数が緩衝リングより大きく取付けボルトより小さい材
料)で形成されていれば、一層板ガラスの貫通孔への応
力緩和が図れる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は、本発明の板ガラスの支持構造の実施例を
示す要部断面図であり、図2は図1で使用される部材
(緩衝リング、取付ボルト、等)の組立て方法を説明す
る分解斜視図である。該支持構造は、図3、図4に示さ
れる板ガラスの支持構造等に適用しうるものである。
【0019】図1および図2における板ガラスの支持構
造では、リブ板ガラス2の貫通孔4は、貫通孔4の厚さ
方向中央部近傍は孔径が均一な直孔状に形成されてお
り、貫通孔4の板ガラスの両表面に位置する部分は、孔
径が板ガラス表面に向かって拡開する皿孔状に形成され
ている。
【0020】貫通孔4の前記皿孔状部分12には、皿孔
状部分12でのみリブ板ガラス2と接触する(直孔状部
分13ではリブ板ガラス2の貫通孔4に接触しない)緩
衝リング15、15が配設される。緩衝リング15は、
リブ板ガラス2の貫通孔4の皿孔状部分12に倣う形
状、すなわち、所定厚さの無端輪状部材であり、内径、
外径とも同一方向に拡開する形状である。緩衝リング1
5は、リブ板ガラス2のそれぞれの貫通孔4に対し両側
よりそれぞれ配される。
【0021】緩衝リング15と、ボルト状部材である取
付ボルト14との間には位置保持用リング16が配設さ
れる。位置保持用リング16は、2以上の部材で構成さ
れることが、緩衝リング15と取付ボルト14との空間
に漏れなく填装されるので好ましい。本実施例では、リ
ブ板ガラス2のそれぞれの貫通孔4に対し2個の位置保
持用リング16aと1個の位置保持用リング16bが配
設される。
【0022】取付ボルト14の外周に接して配設される
位置保持用リング16bは、単純な円筒形状であり、内
径は取付ボルト14の外径に略等しく、厚さはリブ板ガ
ラス2の板厚に略等しい。
【0023】位置保持用リング16bと緩衝リング15
との間に配設される位置保持用リング16aは無端輪状
部材であり、内周は位置保持用リング16bと接する形
状、すなわち、位置保持用リング16aの内径は位置保
持用リング16bの外径に略等しい。位置保持用リング
16a外周形状は、緩衝リング15と接する部分では緩
衝リング15の内周に倣う形状、すなわち、外径が一方
向に拡開する形状であり、リブ板ガラス2の直孔状部分
13に面する部分では単純な円筒形状であり、外径はリ
ブ板ガラス2の直孔状部分13に接しない程度であれば
よい。位置保持用リング16aは、同一形状の一対のも
のが、リブ板ガラス2のそれぞれの貫通孔4に対し両側
よりそれぞれ配される。
【0024】リブ板ガラス2の両表面には、リブ板ガラ
ス2と連結部材11との直接の接触を避け、かつ緩衝材
としての機能を奏する目的で、緩衝用ワッシャ17が配
設される。
【0025】緩衝リング15は、縦弾性係数が通常のソ
ーダライムシリケートガラスの縦弾性係数7.16×1
4N/mm2よりも著しく小さな材料で形成されてい
る。たとえば、1.00×102〜2.00×104N/
mm2程度の縦弾性係数を持った材料から選ばれること
が好ましい。このような材料としては、ポリアセタール
系樹脂、ポリカーボネート系樹脂等の耐久性に優れたエ
ンジニアリングプラスチックが挙げられる。
【0026】このような条件を満たす縦弾性係数の材料
で緩衝リング15を形成すると、緩衝リング15が貫通
孔4の皿孔状部分12の内周面の微小な加工傷にもなじ
み、リブ板ガラス2に変位が生じた場合、緩衝リング1
5自体が変形して貫通孔4へ作用する応力が緩和される
ことが、解析結果からわかった。
【0027】図1の例では、緩衝リング15の材料とし
て、縦弾性係数が2.82×103N/mm2であるポリ
アセタール樹脂(たとえばポリプラスチックス社製[商
品名:ジュラコン])が使用できる。緩衝リング15の
肉厚が過大であると、緩衝リング15に経時的な変形が
生じることが懸念されるので、緩衝リング15の肉厚は
0.3〜2.0mm程度が好ましい。
【0028】位置保持用リング16a、16bは、縦弾
性係数が緩衝リング15の材料と取付ボルト14の材料
の中間程度の値を呈する材料、または、縦弾性係数が取
付ボルト14の材料と同等の値を呈する材料で形成され
ることが好ましい。たとえば、取付ボルト14として高
耐久で高強度のステンレス鋼を用いた場合、該材料の縦
弾性係数が約2.06×105N/mm2程度であるの
で、位置保持用リングとしては6.50×104〜2.
00×105N/mm2程度の縦弾性係数を持った材料が
好ましい。たとえば、約6.87×104N/mm2程度
の縦弾性係数を持つアルミニウムや約1.93×105
N/mm2程度の縦弾性係数を持つ軟鋼またはステンレ
ス鋼が最適なものとして挙げられる。
【0029】このような条件を満たす縦弾性係数の材料
で位置保持用リング16a、16bを形成すると、緩衝
リング15の経時的な変形に起因したリブ板ガラス2の
変位が抑制され、また、緩衝リング15による貫通孔4
への応力緩和も低減しないことがわかった。
【0030】本発明を図3に示される構成に適用した例
では、位置保持用リング16aの材料として、縦弾性係
数が6.87×104N/mm2であるアルミニウム合金
が、位置保持用リング16bの材料として、縦弾性係数
が1.93×105N/mm2であるステンレス鋼が使用
できる。この構成では、支持部材5の貫通孔7、緩衝用
ワッシャ17および緩衝リング15等に、取付ボルト1
4が貫通され、リブ板ガラス2を緩衝用ワッシャ17を
介して一対の支持部材5、5で挟持している。
【0031】取付ボルト14に螺合されたナット18を
締め付けると、緩衝リング15と位置保持用リング16
aとのそれぞれのテーパ面が軸線方向に相対的に摺動し
て、緩衝リング15の外径拡大部分が径方向に押し広げ
られ、ガラスの貫通孔4の皿孔状部分12と緩衝リング
15との間で微細な間隙が形成されることが防げる。こ
れにより、リブ板ガラス2が変位しにくくなり、ガラス
の貫通孔4に対する応力が効果的に緩和される。
【0032】本発明を図4に示される構成に適用した場
合も、以上に説明した構成と同様の構成を採ることで同
様の効果が得られる。なお、本発明において、板ガラス
の貫通孔の片表面に位置する部分のみが孔径が板ガラス
表面に向かって拡開する皿孔状に形成されているもので
あっても同様の効果が得られる。
【0033】図5は、本発明の板ガラスの支持構造の他
の実施例を示す要部断面図であり、図1、図2の構成の
部材に対応する部材には同一の符号を付して説明を省略
する。本構成においては、図1の位置保持用リング16
a、16aの代わりに位置保持用リング16cが1個、
リブ板ガラスの貫通孔の拡開する皿孔側から配される。
【0034】位置保持用リング16cは無端輪状部材で
あり、内周は位置保持用リング16bと接する形状、す
なわち、位置保持用リング16cの内径は位置保持用リ
ング16bの外径に略等しい。位置保持用リング16c
の外周形状は、緩衝リング15と接する部分では緩衝リ
ング15の内周に倣う形状、すなわち、外径が一方向に
拡開する形状であり、リブ板ガラス2の直孔状部分13
に面する部分では単純な円筒形状であり、外径はリブ板
ガラス2の直孔状部分13に接しない程度であればよ
い。
【0035】また、本発明において、緩衝用ワッシャ1
7、17を使用しない構成であっても同様の効果が得ら
れる。図6、図7は、本発明の板ガラスの支持構造のさ
らに他の実施例を示す要部断面図であり、図1、図2、
図5の構成の部材に対応する部材には同一の符号を付し
て説明を省略する。図6は図1、図2の構成に対応し、
図7は図5の構成に対応する。
【0036】図6において、位置保持用リング16bの
厚さはリブ板ガラス2より大きい。位置保持用リング1
6d、16eは、図1の位置保持用リング16a、16
aと同様に、リブ板ガラス2のそれぞれの貫通孔4に対
し両側よりそれぞれ配される。また、位置保持用リング
16d、16eの、緩衝リング15、15と接する部分
の形状は、図1の位置保持用リング16a、16aと同
様である。
【0037】しかし、位置保持用リング16d、16e
の形状は対称ではなく、位置保持用リング16dは位置
保持用リング16bと略同一の厚さであり、内周部で位
置保持用リング16bの外周部と接している。また、貫
通孔4の一側のみにおいて一の緩衝リング15と接して
いる。位置保持用リング16eは、貫通孔4の他の一側
部分においてのみ位置し、内周部が位置保持用リング1
6dの外周部と接する形状であり、外周部(テーパ部)
が他の一の緩衝リング15と接する形状となっている。
【0038】図6に示される以上の構成(位置保持用リ
ング16b、16d、16e)は、組合せた状態では、
図1、図2の構成(位置保持用リング16a、16a、
16b、緩衝用ワッシャ17、17を組合せた状態)と
略同様の断面形状となり、略同様の機能を発揮する。
【0039】図7において、位置保持用リング16bの
厚さはリブ板ガラス2より大きい。位置保持用リング1
6d、16fは、図1の位置保持用リング16a、16
aと同様に、リブ板ガラス2のそれぞれの貫通孔4に対
し両側よりそれぞれ配される。また、位置保持用リング
16dの、緩衝リング15と接する部分の形状は、図1
の位置保持用リング16aと同様である。
【0040】しかし、位置保持用リング16d、16e
の形状は対称ではなく、位置保持用リング16dは位置
保持用リング16bと略同一の厚さであり、内周部で位
置保持用リング16bの外周部と接している。また、貫
通孔4の一側のみにおいて一の緩衝リング15と接して
いる。
【0041】位置保持用リング16fは、平座金(ワッ
シャ)形状であり、貫通孔4の他の一側部分においての
み位置し、内周部が位置保持用リング16dの外周部と
接する内径であり、一側面(座金面)が平座金(ワッシ
ャ)形状である他の一の緩衝リング17を介してリブ板
ガラス2の表面と接する構成となっている。
【0042】図7に示される以上の構成(位置保持用リ
ング16b、16d、16f)は、組合せた状態では、
図5の構成(位置保持用リング16b、16c、緩衝用
ワッシャ17、17を組合せた状態)と略同様の断面形
状となり、略同様の機能を発揮する。
【0043】その他、本発明の板ガラスの支持構造は、
上述した実施の形態のみに限定されず各種の構成が適用
できる。たとえば、本発明を小板ガラス10と連結部材
11との締結部分に適用すること、緩衝リング15や位
置保持用リング16を前述した種類以外の方法で形成す
ること、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲において
各種の改良を加えうる。
【0044】
【発明の効果】本発明の板ガラスの支持構造では、下記
のような種々の優れた効果を奏しうる。 (1)板ガラスの貫通孔と緩衝リング、緩衝リングと位
置保持用リングとの相互接触面をテーパ状にすることに
より、取付ボルトの締め付けによって板ガラスの貫通孔
と緩衝リングとの間での微細な間隙の形成が抑制され、
リブ板ガラスが変位しにくくなり、板ガラスの貫通孔の
内周面に作用する応力の緩和を図れる。 (2)緩衝リングと取付ボルトの間に位置保持用リング
を介在させることにより、緩衝リングの経時的な変形に
起因する板ガラスの変位が抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の板ガラスの支持構造の実施の形態の例
を示す要部断面図。
【図2】図1で使用される部材の組立て方法を説明する
分解斜視図。
【図3】従来の板ガラスの支持構造の一例を示す斜視
図。
【図4】従来の板ガラスの支持構造の他の例を示す斜視
図。
【図5】本発明の板ガラスの支持構造の実施の形態の他
の例を示す要部断面図。
【図6】本発明の板ガラスの支持構造の実施の形態のさ
らに他の例を示す要部断面図。
【図7】本発明の板ガラスの支持構造の実施の形態のさ
らに他の例を示す要部断面図。
【符号の説明】
1:フェイス板ガラス 2:リブ板ガラス 3:シーリング材 4:貫通孔 5:支持部材 6:緩衝材 7:貫通孔 8:固定枠 9:固定部材 10:小板ガラス 11:連結部材 12:皿孔状部分 13:直孔状部分 14:取付ボルト 15:緩衝リング 16a〜16f:位置保持用リング 17:緩衝用ワッシャ 18:ナット 19:ワッシャ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板ガラスには貫通孔が形成されており、 該貫通孔の厚さ方向中央部近傍は孔径が均一な直孔状に
    形成されており、 該貫通孔の板ガラスの両表面に位置する部分は、孔径が
    板ガラス表面に向かって拡開する皿孔状に形成されてお
    り、 前記皿孔状部分には、該皿孔状部分でのみガラスと接触
    する緩衝リングが配設され、 前記緩衝リングの内径側には、貫通孔の直孔状部分では
    該貫通孔と接触しない形状の位置保持用リングが配設さ
    れ、 前記緩衝リング、位置保持用リングおよび貫通孔を貫通
    するボルト状部材が貫挿され、孔あき板ガラスが支持さ
    れていることを特徴とする板ガラスの支持構造。
  2. 【請求項2】板ガラスには貫通孔が形成されており、 該貫通孔の厚さ方向中央部近傍は孔径が均一な直孔状に
    形成されており、 該貫通孔の板ガラスの片表面に位置する部分は、孔径が
    板ガラス表面に向かって拡開する皿孔状に形成されてお
    り、 前記皿孔状部分には、該皿孔状部分でのみガラスと接触
    する緩衝リングが配設され、 前記緩衝リングの内径側には、貫通孔の直孔状部分では
    該貫通孔と接触しない形状の位置保持用リングが配設さ
    れ、 前記緩衝リング、位置保持用リングおよび貫通孔を貫通
    するボルト状部材が貫挿され、孔あき板ガラスが支持さ
    れていることを特徴とする板ガラスの支持構造。
  3. 【請求項3】前記緩衝リングは縦弾性係数が2.0×1
    4N/mm2以下の材料で形成されている請求項1に記
    載の板ガラスの支持構造。
  4. 【請求項4】前記緩衝リングは縦弾性係数が2.0×1
    4N/mm2以下の材料で形成されている請求項2に記
    載の板ガラスの支持構造。
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KR101287972B1 (ko) 2012-05-10 2013-07-19 박영창 투시성이 개선된 건축용 외장유리 지지구조

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