JP2002276074A - 制振パネル - Google Patents
制振パネルInfo
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- JP2002276074A JP2002276074A JP2001071002A JP2001071002A JP2002276074A JP 2002276074 A JP2002276074 A JP 2002276074A JP 2001071002 A JP2001071002 A JP 2001071002A JP 2001071002 A JP2001071002 A JP 2001071002A JP 2002276074 A JP2002276074 A JP 2002276074A
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- JP
- Japan
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- vertical frame
- panel
- frame material
- horizontal frame
- corner
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- Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
- Panels For Use In Building Construction (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
- Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成でパネル一枚当たりの地震のよう
な水平荷重の減衰力を大きくできる。 【解決手段】 縦枠材１間に上下の横枠材２を架設した
パネル枠３のコーナの内隅部分に中間部に粘弾性ダンパ
ー４を有する方杖５を配置して方杖５の両端部をそれぞ
れ縦枠材１と横枠材２とに接合する。この方杖５をコー
ナ内隅部に備えたパネル枠３に構造用面板６を固着す
る。
な水平荷重の減衰力を大きくできる。 【解決手段】 縦枠材１間に上下の横枠材２を架設した
パネル枠３のコーナの内隅部分に中間部に粘弾性ダンパ
ー４を有する方杖５を配置して方杖５の両端部をそれぞ
れ縦枠材１と横枠材２とに接合する。この方杖５をコー
ナ内隅部に備えたパネル枠３に構造用面板６を固着す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の構造耐力
上主要な部分に使用して地震などの荷重を支持するため
の制振パネルに関するものである。
上主要な部分に使用して地震などの荷重を支持するため
の制振パネルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来から建築物の構造耐力上主要な部
分、例えば耐力壁として使用する制振パネルは、パネル
枠に構造用パーティクルボードや構造用合板のような構
造用面板を固着した構造となっている。
分、例えば耐力壁として使用する制振パネルは、パネル
枠に構造用パーティクルボードや構造用合板のような構
造用面板を固着した構造となっている。
【０００３】上記の制振パネルは建築物に作用する地震
などの荷重に対しては構造用面板でのみ支持するように
なっており、パネル枠では支持するようになっていな
い。図４には構造用面板６に図４の矢印方向の水平荷重
が作用した場合における荷重変形曲線を示しており、図
４に示すグラフにおいて縦軸は荷重、横軸は変形を示し
ている。そして、図４の荷重変形曲線で囲まれた部分の
面積が大きいほど制振パネルによる減衰力が大きいもの
である。
などの荷重に対しては構造用面板でのみ支持するように
なっており、パネル枠では支持するようになっていな
い。図４には構造用面板６に図４の矢印方向の水平荷重
が作用した場合における荷重変形曲線を示しており、図
４に示すグラフにおいて縦軸は荷重、横軸は変形を示し
ている。そして、図４の荷重変形曲線で囲まれた部分の
面積が大きいほど制振パネルによる減衰力が大きいもの
である。
【０００４】ところが、従来のパネル枠に構造用面板６
を固着した構成の制振パネルにおいては図４に示すよう
に荷重変形曲線はスリップ型の形状となるため、荷重変
形曲線で囲まれる部分の面積があまり大きくならない。
このため、地震等の水平荷重に対するパネル１枚当たり
の減衰力を大きくするには限界があり、制振パネルを多
数枚使用することが必要となる。この結果、形成しよう
とする建築物の平面プランに制約が生じるという問題が
あった。
を固着した構成の制振パネルにおいては図４に示すよう
に荷重変形曲線はスリップ型の形状となるため、荷重変
形曲線で囲まれる部分の面積があまり大きくならない。
このため、地震等の水平荷重に対するパネル１枚当たり
の減衰力を大きくするには限界があり、制振パネルを多
数枚使用することが必要となる。この結果、形成しよう
とする建築物の平面プランに制約が生じるという問題が
あった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、簡単な構成でパネル一枚当た
りの地震のような水平荷重の減衰力を大きくできる制振
パネルを提供することを課題とするものである。
みてなされたものであり、簡単な構成でパネル一枚当た
りの地震のような水平荷重の減衰力を大きくできる制振
パネルを提供することを課題とするものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る制振パネルは、縦枠材１間に上下の横枠
材２を架設したパネル枠３のコーナの内隅部分に中間部
に粘弾性ダンパー４を有する方杖５を配置して方杖５の
両端部をそれぞれ縦枠材１と横枠材２とに接合し、この
方杖５をコーナ内隅部に備えたパネル枠３に構造用面板
６を固着して成ることを特徴とするものである。このよ
うな構成とすることで、パネル一枚当たりの地震のよう
な水平荷重の減衰力が、構造用面板６による減衰力と粘
弾性ダンパー４を有する方杖５による減衰力とを足した
ものとなり、しかも、パネル一枚当たりの地震のような
水平荷重の減衰力を大きい制振パネル１１を提供できる
ものである。
に本発明に係る制振パネルは、縦枠材１間に上下の横枠
材２を架設したパネル枠３のコーナの内隅部分に中間部
に粘弾性ダンパー４を有する方杖５を配置して方杖５の
両端部をそれぞれ縦枠材１と横枠材２とに接合し、この
方杖５をコーナ内隅部に備えたパネル枠３に構造用面板
６を固着して成ることを特徴とするものである。このよ
うな構成とすることで、パネル一枚当たりの地震のよう
な水平荷重の減衰力が、構造用面板６による減衰力と粘
弾性ダンパー４を有する方杖５による減衰力とを足した
ものとなり、しかも、パネル一枚当たりの地震のような
水平荷重の減衰力を大きい制振パネル１１を提供できる
ものである。
【０００７】また、方杖５を縦枠材側方杖部材７と横枠
材側方杖部材８とに分割し、一端部を縦枠材１に接合し
た縦枠材側方杖部材７の他端部を一端部を横枠材２に接
合した横枠材側方杖部材８の他端部にスライド自在に嵌
め込み、縦枠材側方杖部材７と横枠材側方杖部材８との
間に粘弾性体９を介在させて粘弾性体９を縦枠材側方杖
部材７と横枠材側方杖部材８とに弾接することが好まし
い。このような構成とすることで、簡単な構成で粘弾性
ダンパー４を有する方杖５を得ることができるものであ
る。
材側方杖部材８とに分割し、一端部を縦枠材１に接合し
た縦枠材側方杖部材７の他端部を一端部を横枠材２に接
合した横枠材側方杖部材８の他端部にスライド自在に嵌
め込み、縦枠材側方杖部材７と横枠材側方杖部材８との
間に粘弾性体９を介在させて粘弾性体９を縦枠材側方杖
部材７と横枠材側方杖部材８とに弾接することが好まし
い。このような構成とすることで、簡単な構成で粘弾性
ダンパー４を有する方杖５を得ることができるものであ
る。
【０００８】また、左右両側の縦枠材１間に中間の縦枠
材１０を配置し、中間の縦枠材１０の上下両端部を上下
の横枠材２に接合し、一方の縦枠材１と上の横枠材２と
のなすコーナの内隅部分、他方の縦枠材１と上の横枠材
２とのなすコーナの内隅部分、中間の縦枠材１０の両側
面と上の横枠材２とのなす各コーナの内隅部分にそれぞ
れ方杖５を配設することが好ましい。このような構成と
することで、横方向の中間部分に中間の縦枠材１０を配
置した大型の制振パネル１１を提供できることになる。
材１０を配置し、中間の縦枠材１０の上下両端部を上下
の横枠材２に接合し、一方の縦枠材１と上の横枠材２と
のなすコーナの内隅部分、他方の縦枠材１と上の横枠材
２とのなすコーナの内隅部分、中間の縦枠材１０の両側
面と上の横枠材２とのなす各コーナの内隅部分にそれぞ
れ方杖５を配設することが好ましい。このような構成と
することで、横方向の中間部分に中間の縦枠材１０を配
置した大型の制振パネル１１を提供できることになる。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
施形態に基づいて説明する。
【００１０】図１、図２には本発明の制振パネル１１が
示してある。制振パネル１１は縦枠材１間に上下の横枠
材２を架設したパネル枠３に構造用面板６を固着して構
成してあり、本発明においては、上記制振パネル１１の
パネル枠３のコーナの内隅部分（図１に示す実施形態に
おいては縦枠材１の上部と上の横枠材２とのなすコーナ
部分）に中間部に粘弾性ダンパー４を有する方杖５を配
置して方杖５の両端部をそれぞれ縦枠材１と横枠材２と
を接合してある。
示してある。制振パネル１１は縦枠材１間に上下の横枠
材２を架設したパネル枠３に構造用面板６を固着して構
成してあり、本発明においては、上記制振パネル１１の
パネル枠３のコーナの内隅部分（図１に示す実施形態に
おいては縦枠材１の上部と上の横枠材２とのなすコーナ
部分）に中間部に粘弾性ダンパー４を有する方杖５を配
置して方杖５の両端部をそれぞれ縦枠材１と横枠材２と
を接合してある。
【００１１】縦枠材１は例えば断面コ字状の金属枠材を
背中合わせに固着したもので、横枠材２は断面コ字状の
金属枠材により構成してあり、縦枠材１の端部に横枠材
２の端部を被嵌してスポット溶接等により固着してあ
る。
背中合わせに固着したもので、横枠材２は断面コ字状の
金属枠材により構成してあり、縦枠材１の端部に横枠材
２の端部を被嵌してスポット溶接等により固着してあ
る。
【００１２】方杖５は縦枠材側方杖部材７と横枠材側方
杖部材８とに分割して構成してある。すなわち、縦枠材
側方杖部材７は断面コ字状の金属材により構成してあっ
て一端部には縦枠固定片７ａが設けてあり、また、横枠
材側方杖部材８は断面コ字状の金属材により構成してあ
って一端部には横枠固定片８ａが設けてあり、図２
（ｂ）（ｃ）のように縦枠材側方杖部材７の他端部を横
枠材側方杖部材８の他端部にスライド自在に嵌め込むと
共に縦枠材側方杖部材７と横枠材側方杖部材８との間に
断面コ字状をしたゴム板製の粘弾性体９を介在させ、こ
の粘弾性体９の内面部と外面部との全面をそれぞれ縦枠
材側方杖部材７と横枠材側方杖部材８とに弾接させるこ
とで方杖５を構成してある。そして、縦枠材側方杖部材
７の他端部を横枠材側方杖部材８の他端部にスライド自
在に嵌め込むと共に縦枠材側方杖部材７と横枠材側方杖
部材８との間にゴム板のような粘弾性体９を介在させて
粘弾性体９を縦枠材側方杖部材７と横枠材側方杖部材８
とに弾接させた構成とすることで方杖５の中間部分に粘
弾性ダンパー４が構成してある。上記中間部に粘弾性ダ
ンパー４を有する方杖５は縦枠材側方杖部材７の一端部
の縦枠固定片７ａを縦枠材１の上部内面に固着し、横枠
材側方杖部材８の一端部の横枠固定片８ａを横枠材２の
端部内面に固着してある。
杖部材８とに分割して構成してある。すなわち、縦枠材
側方杖部材７は断面コ字状の金属材により構成してあっ
て一端部には縦枠固定片７ａが設けてあり、また、横枠
材側方杖部材８は断面コ字状の金属材により構成してあ
って一端部には横枠固定片８ａが設けてあり、図２
（ｂ）（ｃ）のように縦枠材側方杖部材７の他端部を横
枠材側方杖部材８の他端部にスライド自在に嵌め込むと
共に縦枠材側方杖部材７と横枠材側方杖部材８との間に
断面コ字状をしたゴム板製の粘弾性体９を介在させ、こ
の粘弾性体９の内面部と外面部との全面をそれぞれ縦枠
材側方杖部材７と横枠材側方杖部材８とに弾接させるこ
とで方杖５を構成してある。そして、縦枠材側方杖部材
７の他端部を横枠材側方杖部材８の他端部にスライド自
在に嵌め込むと共に縦枠材側方杖部材７と横枠材側方杖
部材８との間にゴム板のような粘弾性体９を介在させて
粘弾性体９を縦枠材側方杖部材７と横枠材側方杖部材８
とに弾接させた構成とすることで方杖５の中間部分に粘
弾性ダンパー４が構成してある。上記中間部に粘弾性ダ
ンパー４を有する方杖５は縦枠材側方杖部材７の一端部
の縦枠固定片７ａを縦枠材１の上部内面に固着し、横枠
材側方杖部材８の一端部の横枠固定片８ａを横枠材２の
端部内面に固着してある。
【００１３】上記の構成の中間部に粘弾性ダンパー４を
有する方杖５をコーナ部分に配設して取付けたパネル枠
３は地震のような水平荷重が作用すると、方杖５の中間
部分において、縦枠材側方杖部材７と横枠材側方杖部材
８との間に介在したゴム板のような粘弾性体９が粘弾性
ダンパー４として作用することで上記水平荷重を減衰す
るようになっている。
有する方杖５をコーナ部分に配設して取付けたパネル枠
３は地震のような水平荷重が作用すると、方杖５の中間
部分において、縦枠材側方杖部材７と横枠材側方杖部材
８との間に介在したゴム板のような粘弾性体９が粘弾性
ダンパー４として作用することで上記水平荷重を減衰す
るようになっている。
【００１４】上記のような構成の中間部に粘弾性ダンパ
ー４を有する方杖５をコーナ部に配設したパネル枠３の
外面に１２ｍｍ厚のパーティクルボードや１２ｍｍ厚の
構造用合板のような構造用面板６をビス止めなどの固着
手段により一体に固着して本発明の制振パネル１１が構
成してある。
ー４を有する方杖５をコーナ部に配設したパネル枠３の
外面に１２ｍｍ厚のパーティクルボードや１２ｍｍ厚の
構造用合板のような構造用面板６をビス止めなどの固着
手段により一体に固着して本発明の制振パネル１１が構
成してある。
【００１５】中間部に粘弾性ダンパー４を有する方杖５
をコーナ部に配設したパネル枠３の外面に構造用面板６
を固着して制振パネル１１を構成するに当たっては、パ
ネル枠３の表裏面のうち片側の外面に構造用面板６を固
着して制振パネル１１を構成する場合と、パネル枠３の
表裏両外面に構造用面板６を固着して制振パネル１１を
構成する場合とがあるが、いずれであってもよいもので
ある。
をコーナ部に配設したパネル枠３の外面に構造用面板６
を固着して制振パネル１１を構成するに当たっては、パ
ネル枠３の表裏面のうち片側の外面に構造用面板６を固
着して制振パネル１１を構成する場合と、パネル枠３の
表裏両外面に構造用面板６を固着して制振パネル１１を
構成する場合とがあるが、いずれであってもよいもので
ある。
【００１６】しかして、上記のような構成の制振パネル
１１は建築物の耐力壁パネルなどとして使用されて建築
物に作用する荷重を支持するようになっている。
１１は建築物の耐力壁パネルなどとして使用されて建築
物に作用する荷重を支持するようになっている。
【００１７】ところで、地震のような水平荷重が作用し
た場合における構造用面板６の荷重変形曲線はすでに述
べたように図４のようになり、一方、パネル枠３のコー
ナ部分に配設した方杖５の中間部に粘弾性ダンパー４部
分における荷重変形曲線は図３のようになる。しかし
て、パネル枠３に構造用面板６を固着した制振パネル１
１は、地震のような水平荷重が作用した場合、構造用面
板６と粘弾性ダンパー４との両方で水平荷重を負担する
ので、本発明の制振パネル１１における荷重変形曲線は
図１に示すようになる。したがって、本発明の制振パネ
ル１１は図１に示す荷重変形曲線に囲まれた部分の面積
が、図４に示す構造用面板６の荷重変形曲線で囲まれた
部分の面積と、図３に示す粘弾性ダンパー４の荷重変形
曲線で囲まれた部分の面積との合計となり、荷重変形曲
線に囲まれた部分の面積が大きくなって地震のような水
平荷重の減衰力が大きくなるものである。
た場合における構造用面板６の荷重変形曲線はすでに述
べたように図４のようになり、一方、パネル枠３のコー
ナ部分に配設した方杖５の中間部に粘弾性ダンパー４部
分における荷重変形曲線は図３のようになる。しかし
て、パネル枠３に構造用面板６を固着した制振パネル１
１は、地震のような水平荷重が作用した場合、構造用面
板６と粘弾性ダンパー４との両方で水平荷重を負担する
ので、本発明の制振パネル１１における荷重変形曲線は
図１に示すようになる。したがって、本発明の制振パネ
ル１１は図１に示す荷重変形曲線に囲まれた部分の面積
が、図４に示す構造用面板６の荷重変形曲線で囲まれた
部分の面積と、図３に示す粘弾性ダンパー４の荷重変形
曲線で囲まれた部分の面積との合計となり、荷重変形曲
線に囲まれた部分の面積が大きくなって地震のような水
平荷重の減衰力が大きくなるものである。
【００１８】なお、図１、図３、図４のグラフにおいて
縦軸は荷重、横軸は変形を示している。
縦軸は荷重、横軸は変形を示している。
【００１９】次に、図５に基づいて本発明の他の実施形
態につき説明する。本実施形態においては左右両側の縦
枠材１間に中間の縦枠材１０を配置し、中間の縦枠材１
０の上下両端部を上下の横枠材２に接合し、一方の縦枠
材１と上の横枠材２とのなすコーナの内隅部分、他方の
縦枠材１と上の横枠材２とのなすコーナの内隅部分、中
間の縦枠材１０の両側面と上の横枠材２とのなす各コー
ナの内隅部分にそれぞれ中間部分に粘弾性ダンパー４を
有する方杖５を配設したものである。このようにする
と、横方向の中間部分に中間の縦枠材１０を配置した大
型の制振パネル１１を構成することができるものであ
る。
態につき説明する。本実施形態においては左右両側の縦
枠材１間に中間の縦枠材１０を配置し、中間の縦枠材１
０の上下両端部を上下の横枠材２に接合し、一方の縦枠
材１と上の横枠材２とのなすコーナの内隅部分、他方の
縦枠材１と上の横枠材２とのなすコーナの内隅部分、中
間の縦枠材１０の両側面と上の横枠材２とのなす各コー
ナの内隅部分にそれぞれ中間部分に粘弾性ダンパー４を
有する方杖５を配設したものである。このようにする
と、横方向の中間部分に中間の縦枠材１０を配置した大
型の制振パネル１１を構成することができるものであ
る。
【００２０】ところで、本発明においては、パネル枠３
のコーナの内隅部分に中間部に粘弾性ダンパー４を有す
る方杖５を配設するので、粘弾性ダンパー４を有する方
杖５に邪魔されることなく耐震パネル１１に窓のような
開口部１５を形成することも可能となるものである。図
６には開口部１５を設けた例が示してある。
のコーナの内隅部分に中間部に粘弾性ダンパー４を有す
る方杖５を配設するので、粘弾性ダンパー４を有する方
杖５に邪魔されることなく耐震パネル１１に窓のような
開口部１５を形成することも可能となるものである。図
６には開口部１５を設けた例が示してある。
【００２１】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項１記載の発
明にあっては、縦枠材間に上下の横枠材を架設したパネ
ル枠のコーナの内隅部分に中間部に粘弾性ダンパーを有
する方杖を配置して方杖の両端部をそれぞれ縦枠材と横
枠材とに接合し、この方杖をコーナ内隅部に備えたパネ
ル枠に構造用面板を固着してあるので、地震のような水
平力に対して構造用面板で負担するのみならず粘弾性ダ
ンパーを備えた方杖でも負担するものであり、これによ
り簡単な構造でパネル一枚当たりの地震のような水平荷
重の減衰力を大きくできる制振パネルを提供できるもの
である。また、パネル枠のコーナの内隅部分に中間部に
粘弾性ダンパーを有する方杖を配設するので、粘弾性ダ
ンパーを有する方杖に邪魔されることなく耐震パネルに
窓のような開口部を形成することも可能となるものであ
り、しかも、上記のようなパネル一枚当たりの地震のよ
うな水平荷重の減衰力を大きくできる構成の本発明の制
振パネルを用いることにより、建築物に使用する制振パ
ネルの使用枚数を減らすことができて、形成しようとす
る建築物の平面プランの自由度が増すという利点があ
る。
明にあっては、縦枠材間に上下の横枠材を架設したパネ
ル枠のコーナの内隅部分に中間部に粘弾性ダンパーを有
する方杖を配置して方杖の両端部をそれぞれ縦枠材と横
枠材とに接合し、この方杖をコーナ内隅部に備えたパネ
ル枠に構造用面板を固着してあるので、地震のような水
平力に対して構造用面板で負担するのみならず粘弾性ダ
ンパーを備えた方杖でも負担するものであり、これによ
り簡単な構造でパネル一枚当たりの地震のような水平荷
重の減衰力を大きくできる制振パネルを提供できるもの
である。また、パネル枠のコーナの内隅部分に中間部に
粘弾性ダンパーを有する方杖を配設するので、粘弾性ダ
ンパーを有する方杖に邪魔されることなく耐震パネルに
窓のような開口部を形成することも可能となるものであ
り、しかも、上記のようなパネル一枚当たりの地震のよ
うな水平荷重の減衰力を大きくできる構成の本発明の制
振パネルを用いることにより、建築物に使用する制振パ
ネルの使用枚数を減らすことができて、形成しようとす
る建築物の平面プランの自由度が増すという利点があ
る。
【００２２】また、請求項２記載の発明にあっては、上
記請求項１記載の発明の効果に加えて、方杖を縦枠材側
方杖部材と横枠材側方杖部材とに分割し、一端部を縦枠
材に接合した縦枠材側方杖部材の他端部を一端部を横枠
材に接合した横枠材側方杖部材の他端部にスライド自在
に嵌め込み、縦枠材側方杖部材と横枠材側方杖部材との
間に粘弾性体を介在させて粘弾性体を縦枠材側方杖部材
と横枠材側方杖部材とに弾接してあるので、簡単な構成
で粘弾性ダンパーを有する方杖を形成することができる
ものである。
記請求項１記載の発明の効果に加えて、方杖を縦枠材側
方杖部材と横枠材側方杖部材とに分割し、一端部を縦枠
材に接合した縦枠材側方杖部材の他端部を一端部を横枠
材に接合した横枠材側方杖部材の他端部にスライド自在
に嵌め込み、縦枠材側方杖部材と横枠材側方杖部材との
間に粘弾性体を介在させて粘弾性体を縦枠材側方杖部材
と横枠材側方杖部材とに弾接してあるので、簡単な構成
で粘弾性ダンパーを有する方杖を形成することができる
ものである。
【００２３】また、請求項３記載の発明にあっては、上
記請求項１又は請求項２記載の発明の効果に加えて、左
右両側の縦枠材間に中間の縦枠材を配置し、中間の縦枠
材の上下両端部を上下の横枠材に接合し、一方の縦枠材
と上の横枠材とのなすコーナの内隅部分、他方の縦枠材
と上の横枠材とのなすコーナの内隅部分、中間の縦枠材
の両側面と上の横枠材とのなす各コーナの内隅部分にそ
れぞれ方杖を配設してあるので、横方向の中間部分に中
間の縦枠材を配置した大型の制振パネルを提供できるも
のである。
記請求項１又は請求項２記載の発明の効果に加えて、左
右両側の縦枠材間に中間の縦枠材を配置し、中間の縦枠
材の上下両端部を上下の横枠材に接合し、一方の縦枠材
と上の横枠材とのなすコーナの内隅部分、他方の縦枠材
と上の横枠材とのなすコーナの内隅部分、中間の縦枠材
の両側面と上の横枠材とのなす各コーナの内隅部分にそ
れぞれ方杖を配設してあるので、横方向の中間部分に中
間の縦枠材を配置した大型の制振パネルを提供できるも
のである。
【図１】本発明の制振パネルの荷重変形曲線を示す説明
図である。
図である。
【図２】（ａ）は同上のパネル枠の方杖の取付け部分を
示す正面図であり、（ｂ）は方杖の斜視図であり、
（ｃ）は（ｂ）のＸ−Ｘ線断面図である。
示す正面図であり、（ｂ）は方杖の斜視図であり、
（ｃ）は（ｂ）のＸ−Ｘ線断面図である。
【図３】粘弾性ダンパーの荷重変形曲線を示す説明図で
ある。
ある。
【図４】構造用面板の荷重変形曲線を示す説明図であ
る。
る。
【図５】（ａ）は本発明の制振パネルの他の実施形態の
正面図であり、（ｂ）は斜視図である。
正面図であり、（ｂ）は斜視図である。
【図６】本発明の制振パネルの他の実施形態の斜視図で
ある。
ある。
１ 縦枠材 ２ 横枠材 ３ パネル枠 ４ 粘弾性ダンパー ５ 方杖 ６ 構造用面板 ７ 縦枠材側方杖部材 ８ 横枠材側方杖部材 ９ 粘弾性体 １０ 中間の縦枠材 １１ 制振パネル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2E002 FA02 FB07 FB16 HA03 HB01 LA03 LB02 LB13 LC05 MA12 2E162 BA02 BB03 CC03 CC05 3J048 AA06 BD03 BD08 EA38
Claims (3)
- 【請求項１】 縦枠材間に上下の横枠材を架設したパネ
ル枠のコーナの内隅部分に中間部に粘弾性ダンパーを有
する方杖を配置して方杖の両端部をそれぞれ縦枠材と横
枠材とに接合し、この方杖をコーナ内隅部に備えたパネ
ル枠に構造用面板を固着して成ることを特徴とする制振
パネル。 - 【請求項２】 方杖を縦枠材側方杖部材と横枠材側方杖
部材とに分割し、一端部を縦枠材に接合した縦枠材側方
杖部材の他端部を一端部を横枠材に接合した横枠材側方
杖部材の他端部にスライド自在に嵌め込み、縦枠材側方
杖部材と横枠材側方杖部材との間に粘弾性体を介在させ
て粘弾性体を縦枠材側方杖部材と横枠材側方杖部材とに
弾接して成ることを特徴とする請求項１記載の制振パネ
ル。 - 【請求項３】 左右両側の縦枠材間に中間の縦枠材を配
置し、中間の縦枠材の上下両端部を上下の横枠材に接合
し、一方の縦枠材と上の横枠材とのなすコーナの内隅部
分、他方の縦枠材と上の横枠材とのなすコーナの内隅部
分、中間の縦枠材の両側面と上の横枠材とのなす各コー
ナの内隅部分にそれぞれ方杖を配設して成ることを特徴
とする請求項１又は請求項２記載の制振パネル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001071002A JP2002276074A (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | 制振パネル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001071002A JP2002276074A (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | 制振パネル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002276074A true JP2002276074A (ja) | 2002-09-25 |
Family
ID=18928780
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001071002A Abandoned JP2002276074A (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | 制振パネル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002276074A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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2001
- 2001-03-13 JP JP2001071002A patent/JP2002276074A/ja not_active Abandoned
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