JP2001302595A - 一級アミンの製造方法および接触還元用触媒 - Google Patents

一級アミンの製造方法および接触還元用触媒

Info

Publication number
JP2001302595A
JP2001302595A JP2000129904A JP2000129904A JP2001302595A JP 2001302595 A JP2001302595 A JP 2001302595A JP 2000129904 A JP2000129904 A JP 2000129904A JP 2000129904 A JP2000129904 A JP 2000129904A JP 2001302595 A JP2001302595 A JP 2001302595A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
reaction
catalytic reduction
primary amine
cyanate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000129904A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4418080B2 (ja
Inventor
Naofumi Nagai
直文 永井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Original Assignee
Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawaken Fine Chemicals Co Ltd filed Critical Kawaken Fine Chemicals Co Ltd
Priority to JP2000129904A priority Critical patent/JP4418080B2/ja
Publication of JP2001302595A publication Critical patent/JP2001302595A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4418080B2 publication Critical patent/JP4418080B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/584Recycling of catalysts

Landscapes

  • Catalysts (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 上記従来技術の問題点を解消し、副反応を抑
制し、かつ触媒のリサイクル性にも優れた、ニトリルか
ら一級アミンを効率的に製造する方法を提供する。 【解決手段】 ニトリルを接触還元して一級アミンを製
造する方法において、接触還元用触媒とシアン酸および
/またはシアン酸塩の共存下、ニトリルを水素で接触還
元することを特徴とする一級アミンの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はニトリルを接触還元
して一級アミンを製造する方法および接触還元用触媒に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ニトリルを展開スポンジ触媒により接触
還元して一級アミンを得ようとする場合、二級および三
級アミンが生成する副反応は避けられない。またこの副
反応は、収率を低下させるだけではなく、触媒表面に強
く吸着することにより、触媒活性および耐久性を著しく
低下させる。
【0003】そこで、従来これらの副反応を抑制する手
段として、特開昭51−6907号公報には、助触媒と
してアンモニアの共存下にニトリルを一級アミンに還元
する技術が開示されている。
【0004】しかしながら、助触媒としてアンモニアを
使用した場合、反応の選択性は上昇するが充分とは言え
ず、反応後にアンモニアを回収しなければならず、特別
な回収装置を必要とする他、アンモニアが触媒を盛んに
浸食して活性の低下を招来するため触媒のリサイクル性
に乏しいという欠点がある。
【0005】また、特開昭54−41804号公報およ
び特開昭60−260544号公報には、助触媒として
アルカリ金属またはアルカリ土類金属の水酸化物を添加
し還元を行う技術が開示されている。この場合アルカリ
金属、アルカリ土類金属の水酸化物の添加は、アンモニ
ア助触媒以上に副反応を抑制するがその効果は未だ不十
分であり、副反応を完全に抑制することはできない。さ
らに、触媒の耐久性が著しく低下するため、触媒のリサ
イクル性は改良されていない。従って、反応を繰り返す
につれて、触媒の使用量を増加せねばならず、一級アミ
ンの製造コストを上昇させる要因となる。また水酸化物
を添加する場合、選択率に効果を与えるには多量の水酸
化物を必要とし、反応後のろ過、および精製工程におい
て繁雑な工程が増し、一級アミンの工業的製法としては
問題を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明が、解決しよう
とする課題は、上記従来技術の問題点を解消し、副反応
を抑制し、かつ触媒のリサイクル性にも優れた、ニトリ
ルから一級アミンを効率的に製造する方法およびそれに
使用する接触還元用触媒をを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意努力
を重ねた結果、接触還元用触媒および助触媒としてシア
ン酸もしくはシアン酸塩の共存下に接触還元を行なうこ
とにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0008】すなわち本発明は、ニトリルを接触還元し
て一級アミンを製造する方法において、接触還元用触媒
とシアン酸および/またはシアン酸塩の共存下、ニトリ
ルを水素で接触還元することを特徴とする一級アミンの
製造方法およびニトリルを水素により一級アミンへ還元
する接触還元用触媒であって、該接触還元用触媒がシア
ン酸および/またはシアン酸塩を担持させた展開スポン
ジニッケル触媒、展開スポンジコバルト触媒および展開
スポンジ銅触媒より選ばれる少なくとも一種であること
を特徴とする接触還元用触媒に関するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において使用される接触還
元用触媒は、展開スポンジニッケル触媒、展開スポンジ
コバルト触媒または展開スポンジ銅触媒が好ましいが、
基質によっては、タングステン−ニッケル−アルミニウ
ム等の多元合金から得られるスポンジ触媒も使用でき
る。
【0010】本発明における展開スポンジ触媒とは、久
保松照夫、小松信一郎著、”ラネー触媒”、共立出版
(1971)に詳しく記載されてるものであり、触媒作
用を有する金属例えば、ニッケル、コバルト、銅、鉄、
銀、パラジウム等と溶出される金属例えばアルミニウ
ム、珪素、亜鉛、錫等との合金から、侵食剤例えば水、
アルカリ、酸などによって溶出される金属を溶出させて
得られるスポンジ状形態の活性金属を主成分とする触媒
である。
【0011】接触還元用触媒使用量は基質によって異な
るがニトリルに対し0.01〜50重量%であり、好ま
しくは0.1〜10重量%である。使用量が0.01重
量%未満では反応速度が遅く、50重量%を超えて使用
しても特に問題はないが経済的ではなく好ましくない。
【0012】本発明において助触媒として添加されるも
のは、シアン酸および/またはシアン酸塩である。シア
ン酸塩の塩としてはLi、Na、Kなどのアルカリ金属
塩、Mg、Ca,Baなどのアルカリ土類塩、銀、水銀
などの重金属塩、NH3などの一級アミン塩などが挙げ
られるが、取り扱い上Na、K塩が特に好ましい。ま
た、シアン酸中にはイソシアン酸類も含有されることも
あるが、イソシアン酸類が混在しても助触媒としての効
果に変化はない。
【0013】シアン酸を用いる場合は、シアン酸の沸点
が純度によっても異なるが室温(23.5℃)にあるの
で、反応器に仕込む場合には、20℃以下に冷却した水
やアルコール、エーテル、トルエン、ベンゼンんどの有
機溶媒に溶解して反応器に誘導することが好ましい。シ
アン酸の溶解性および経済性の観点から水が好ましい。
【0014】助触媒の使用量としては接触還元用触媒に
対し0.01〜10重量%、好ましくは0.1〜1重量
%である。これより少ない量では副反応を抑制する効果
は小さく収率が低下し、この範囲より多い量では反応速
度を低下させるため好ましくない。
【0015】またあらかじめ触媒をシアン酸、もしくは
シアン酸塩で担持処理しても同様の効果が認められる。
スポンジ触媒のシアン酸塩担持触媒は、スポンジ触媒を
シアン酸塩を溶解させた水やアルコール、エーテル、ト
ルエン、ベンゼンなどの有機溶媒中に分散させ攪拌する
ことにより容易に得られる。なお、シアン酸を担持させ
る場合は、先に述べたように冷溶媒にシアン酸を溶解さ
せて、担持処理を行なえばよい。
【0016】例えばスポンジコバルト触媒のシアン酸塩
担持触媒は、スポンジ触媒をシアン酸塩を溶解させたト
ルエン中に分散させ1〜3時間攪拌することにより調製
される。このときトルエンやベンゼンを溶媒として用い
る際に、分散しやすいようにあらかじめアルコール等の
有機溶媒で水を除去した方が好ましい。シアン酸塩の担
持量は触媒に対し0.01〜10重量%が好ましく、担
持温度はシアン酸塩によって異なるが−10℃〜150
℃が好ましい。担持終了後、溶媒をデカンテーションに
て除去することによりシアン酸塩担持スポンジコバルト
触媒が得られる。
【0017】これらのシアン酸類担持スポンジ金属触媒
を用いて、ニトリルを水素化して一級アミンを得る方法
において、シアン酸類担持スポンジ金属触媒の使用量は
ニトリルに対し0.01〜50重量%であり、好ましく
は0.1〜10重量%である。これより少ない場合は反
応速度が遅く、これ以上の場合は特に問題はないが経済
的ではなく好ましくない。
【0018】本発明で水素化の対象となるニトリルは脂
肪族ニトリルまたは芳香族ニトリルのどちらでも良く、
例えば、アセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニ
トリル、バレロニトリル、スクシノニトリル、ベンゾニ
トリル、アジポニトリル、テレフタロニトリル、ベンジ
ルシアナイド、O−クロルベンジルシアナイド、N,
N’−ビスシアノエチルピペラジンなどが挙げられる。
本発明方法の目的物である一級アミンは、前記ニトリル
に対応する一級アミンである。
【0019】本発明の水素化反応は基質によって異なる
が、通常オートクレーブ中で無溶媒、あるいは必要に応
じて、アルコール、芳香族炭化水素、エーテル等の溶媒
を使用して、水素圧1〜10MPa、反応温度常温0〜
200℃で行われるのが好ましい。水素吸収が完全に停
止したのを確認した後、濾過により反応生成物と触媒と
を分離する。
【0020】本発明の効果である、触媒のリサイクル性
に関してさら述べると、通常ニトリルを水素化して一級
アミンを製造する際に使用する、接触還元用触媒は、反
応生成物とろ別し、再使用される事が常であるが、公知
技術の助触媒の使用では2〜3回リサイクルすると触媒
活性が激しく低下し、反応終了時間が延びていく現象が
発生する。その為現状では、接触還元用触媒を追加した
り、リサイクルを諦めて2〜3回程度の触媒リサイクル
後廃棄しているのが実状であった。しかるに本発明のシ
アン酸類の添加系及び担持させたスポンジ金属触媒は、
この活性低下はみられるが、従来の活性低下に比べて、
極めてリサイクルに対する耐性が強く、経済上有益な効
果を有している。
【0021】本発明の効果の発現する理由は定かではな
いが、リサイクル性が向上する現象と触媒の失活が触媒
表面状態に影響を受けやすい事を考え合わせると、接触
還元反応時シアン酸塩等の助触媒を加えると、通常は触
媒表面に強く吸着する反応中間物や狭雑物がシアン酸塩
の添加により吸着を弱めるのではないかと推論してい
る。
【0022】この反応において、液体アンモニア、アル
カリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物等の公知助触媒
も併用する事が可能であり、これらの助触媒は、加算的
に選択性を上昇させる効果も認められ、基質によっては
積極的に併用する事が好ましい。液体アンモニア、アル
カリ金属、アルカリ土類金属の水酸化物等の公知助触媒
の添加量はニトリルに対し0.01重量%〜20重量%
が好ましい。
【0023】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明する。
【0024】
【実施例】製造例1 コバルト−アルミニウム合金(Co:Al=30:7
0)粉末30gを20%水酸化ナトリウム水溶液300
gに仕込み、60℃〜65℃で1時間処理し、処理水の
pHが9〜10になるまで数回水洗し、毎回触媒を沈殿
させ上澄み液をデカンテーションにより除くことにより
展開スポンジコバルト触媒を得た。
【0025】実施例1 500mlの電磁攪拌式オートクレーブにベンジルシア
ナイド78g、製造例1で調製した展開スポンジコバル
ト触媒1.2g(50%含水)、トルエン22g、シア
ン酸カリウム0.04g仕込み、充分水素置換した後、
反応温度120℃、反応圧力4MPaで反応を開始し、
水素吸収が完全に停止するまで反応を続けた。反応に要
した時間は4.0時間であった。反応液をガスクロマト
グラフィーで分析したところフェネチルアミンの収率は
94.5%であった。
【0026】比較例1 シアン酸カリウムを添加しない以外は実施例1と同様に
仕込み反応を行った。反応に要した時間は3時間であっ
た。反応液をガスクロマトグラフィーで分析したところ
フェネチルアミンの収率は80%であった。
【0027】実施例2 500mlの電磁攪拌式オートクレーブにベンジルシア
ナイド78g、製造例1で調製した展開スポンジコバル
ト触媒1.2g(50%含水)、トルエン22g、助触
媒としてシアン酸カリウム0.04g、Ca(O
H):0.4gを添加し実施例1と同様の条件で反応
を行った。反応に要した時間は3.1時間であった。反
応液をガスクロマトグラフィーで分析したところフェネ
チルアミンの収率は97.1%であった。
【0028】比較例2 シアン酸カリウムを添加しない以外は実施例2と同様に
仕込み反応を行った。反応に要した時間は3時間であっ
た。反応液をガスクロマトグラフィーで分析したところ
フェネチルアミンの収率は86.9%であった。
【0029】実施例3 500mlの電磁攪拌式オートクレーブにベンジルシア
ナイド78g、製造例1で調製した展開スポンジコバル
ト触媒1.2g(50%含水)、トルエン22g、助触
媒としてシアン酸カリウム0.04g、NH:4gを
添加し実施例1と同様の条件で反応を行った。反応に要
した時間は3.1時間であった。反応液をガスクロマト
グラフィーで分析したところフェネチルアミンの収率は
96.0%であった。
【0030】比較例3 シアン酸カリウムを添加しない以外は実施例3と同様に
仕込み反応を行った。反応に要した時間は3時間であっ
た。反応液をガスクロマトグラフィーで分析したところ
フェネチルアミンの収率は85%であった。
【0031】実施例4 500mlの電磁攪拌式オートクレーブにベンジルシア
ナイド78g、製造例1で調製した展開スポンジコバル
ト触媒1.2g(50%含水)、トルエン22g、助触
媒としてシアン酸カリウム0.04g、 Ca(OH)
:0.4g、NH:4gを添加し実施例1と同様の
条件で反応を行った。反応に要した時間は270分であ
った。反応液をガスクロマトグラフィーで分析したとこ
ろフェネチルアミンの収率は97.5%であった。
【0032】比較例4 シアン酸カリウムを添加しない以外は実施例4と同様に
仕込み反応を行った。反応に要した時間は3時間であっ
た。反応液をガスクロマトグラフィーで分析したところ
フェネチルアミンの収率は85%であった。
【0033】実施例1〜4、比較例1〜4の結果を表1
に示す。
【0034】
【表1】
【0035】実施例5 500mlの電磁攪拌式オートクレーブに製造例1で調
製した展開スポンジコバルト触媒4g(50%含水)、
アジポニトリル150g、トルエン90g、シアン酸カ
リウム0.8g、反応温度120℃、圧力4MPaで反
応を行った。反応に要した時間は1.2時間であった。
反応液をガスクロマトグラフィーで分析したところヘキ
サメチレンジアミンは収率は95.6%であった。
【0036】比較例5 シアン酸カリウムを添加しない以外は実施例5と同様に
仕込み反応を行った。その結果反応に要した時間は1時
間であった。反応液をガスクロマトグラフィーで分析し
たところヘキサメチレンジアミンは収率は89%であっ
た。
【0037】製造例2 コバルト−アルミニウム合金(Co:Al=30:7
0)粉末30gを20%水酸化ナトリウム水溶液300
gに仕込み、60℃〜65℃で1時間処理し、処理水の
pHが9〜10になるまで数回水洗し、毎回触媒を沈殿
させ上澄み液をデカンテーションにより除くことにより
展開スポンジコバルト触媒を得た。得られた展開スポン
ジコバルト触媒10gをトルエン75gに懸濁させシア
ン酸カリウム0.1g添加し40℃にて1hr攪拌し、
75gのトルエンで洗浄することによりシアン酸処理触
媒を調製した。
【0038】実施例6 500mlの電磁攪拌式オートクレーブにベンジルシア
ナイド78g、製造例2で調製したシアン酸カリウム担
持展開スポンジコバルト触媒1.2g(50%含水)、
トルエン22g、を添加し実施例1と同様の条件で反応
を行った。反応に要した時間は270分であった。反応
液をガスクロマトグラフィーで分析したところフェネチ
ルアミンの収率は94.6%であった。
【0039】比較例6 助触媒としてCa(OH)を添加する以外は実施例4
と同様に仕込み反応を行った。反応に要した時間は27
0分であった。反応液をガスクロマトグラフィーで分析
したところフェネチルアミンの収率は97.1%であっ
た。
【0040】実施例7 本発明の効果の一つである触媒の繰返し使用を実証する
ために実試例5および比較例5を4回目まで繰り返し反
応終了時間を測定した。この結果、シアン酸塩を添加し
ない触媒は3回目以降実質的に活性を失った。結果を表
2にまとめて示す。
【0041】
【表2】
【0042】
【発明の効果】ニトリルを水素化接触還元して一級アミ
ンを得る方法において、水素化還元触媒と助触媒として
シアン酸および/またはシアン酸塩の共存下接触還元す
ることにより触媒の耐久性が向上して触媒のリサイクル
使用が可能となり、且つ副反応を抑制して高収率で一級
アミンを製造する方法である。
【0043】また、シアン酸および/またはシアン酸塩
で担持処理したスポンジ触媒は、ニトリルを一級アミン
へ還元するための耐久性と選択性に優れた接触還元用触
媒である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 211/27 C07C 211/27 C07D 295/12 C07D 295/12 A // C07C 211/03 C07C 211/03 Fターム(参考) 4G069 AA03 AA08 BB02A BB02B BB05B BB17A BB17B BC01A BC03B BC08A BC09B BC31A BC67A BC67B BC68A CB02 CB77 DA08 EB11 FB48 4H006 AA02 AC52 BA02 BA05 BA06 BA20 BA21 BA34 BA70 BE20 4H039 CA71 CB30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニトリルを接触還元して一級アミンを製
    造する方法において、接触還元用触媒とシアン酸および
    /またはシアン酸塩の共存下、ニトリルを水素で接触還
    元することを特徴とする一級アミンの製造方法。
  2. 【請求項2】 水素化還元触媒が展開スポンジニッケル
    触媒、展開スポンジコバルト触媒および展開スポンジ銅
    触媒から選ばれる少なくとも一種であることを特徴とす
    る請求項1に記載の一級アミンの製造方法。
  3. 【請求項3】 シアン酸塩の塩が、アルカリ金属塩、ア
    ルカリ土類金属塩、重金属塩または一級アミン塩である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の一級アミン
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 ニトリルを水素により一級アミンへ還元
    する接触還元用触媒であって、該接触還元用触媒がシア
    ン酸および/またはシアン酸塩を担持させた展開スポン
    ジニッケル触媒、展開スポンジコバルト触媒および展開
    スポンジ銅触媒より選ばれる少なくとも一種であること
    を特徴とする接触還元用触媒。
  5. 【請求項5】 シアン酸塩の塩が、アルカリ金属塩、ア
    ルカリ土類金属塩、重金属塩または一級アミン塩である
    ことを特徴とする請求項5に記載の接触還元用触媒。
JP2000129904A 2000-04-28 2000-04-28 一級アミンの製造方法および接触還元用触媒 Expired - Fee Related JP4418080B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000129904A JP4418080B2 (ja) 2000-04-28 2000-04-28 一級アミンの製造方法および接触還元用触媒

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000129904A JP4418080B2 (ja) 2000-04-28 2000-04-28 一級アミンの製造方法および接触還元用触媒

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001302595A true JP2001302595A (ja) 2001-10-31
JP4418080B2 JP4418080B2 (ja) 2010-02-17

Family

ID=18639105

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000129904A Expired - Fee Related JP4418080B2 (ja) 2000-04-28 2000-04-28 一級アミンの製造方法および接触還元用触媒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4418080B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008063326A (ja) * 2006-08-09 2008-03-21 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 一級アミンの製造方法および一級アミン製造用触媒
JP2010126464A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Asahi Kasei E-Materials Corp アミノ基含有イミダゾール類の製造方法
CN111848407A (zh) * 2020-08-10 2020-10-30 中科合成油技术有限公司 一种由合成气制备有机胺的方法
WO2023277192A1 (ja) 2021-07-02 2023-01-05 日揮触媒化成株式会社 スポンジコバルト触媒組成物およびその製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008063326A (ja) * 2006-08-09 2008-03-21 Mitsubishi Gas Chem Co Inc 一級アミンの製造方法および一級アミン製造用触媒
JP2010126464A (ja) * 2008-11-26 2010-06-10 Asahi Kasei E-Materials Corp アミノ基含有イミダゾール類の製造方法
CN111848407A (zh) * 2020-08-10 2020-10-30 中科合成油技术有限公司 一种由合成气制备有机胺的方法
CN111848407B (zh) * 2020-08-10 2022-07-19 中科合成油技术股份有限公司 一种由合成气制备有机胺的方法
WO2023277192A1 (ja) 2021-07-02 2023-01-05 日揮触媒化成株式会社 スポンジコバルト触媒組成物およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4418080B2 (ja) 2010-02-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2190469C2 (ru) Способ регенерации катализатора гидрирования, способ гидрирования соединений, содержащих нитрильные группы
EP0913388B1 (en) Hydrogenation of nitriles to produce amines
US6762324B2 (en) Metal modified Pd/Ni catalysts
TWI424880B (zh) 活化之基底金屬觸媒
JP2008528459A (ja) キシリレンジアミンの製造方法
US6951959B2 (en) Low pressure process for manufacture of 3-dimethylaminopropylamine (DMAPA)
US5801286A (en) Process for the preparation of a catalyst for the hydrogenation of nitriles to amines and use of this catalyst in hydrogenation
EP0971876B1 (en) A process for continuous hydrogenation of adiponitrile
DE60307686T2 (de) Hydrogenierung von einringigen aromatischen Diaminen
JPH0940630A (ja) 芳香族シアノメチルアミンの製法
JP2001302595A (ja) 一級アミンの製造方法および接触還元用触媒
EP1094058B1 (en) Selective reductive amination of nitriles
JP3528970B2 (ja) シアノ基含有芳香族メチルアミンの製造方法
CA1126761A (en) Hydrogenation of aromatic amines
KR20050095831A (ko) 3-디메틸아미노프로필아민(dmapa)의 제조를 위한 저압공정
TWI402102B (zh) 經活化之基底金屬觸媒
JP4561063B2 (ja) キシリレンジアミンの製造方法
JP2001187766A (ja) 一級アミンの製造方法およびニトリルの接触還元用触媒
JP3020697B2 (ja) 脂環式アミンの製造方法
JP2997113B2 (ja) メタクリロニトリルの水和触媒の再生方法
JPH061758A (ja) アミノ化合物の製造方法
JP2998377B2 (ja) メタクリルアミドの製造方法
JPH0753486A (ja) ニトリル化合物の水和方法
JPH05155831A (ja) ニトリルの水和によるアミドの製造法
JPH041158A (ja) オクタメチレンジアミンの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070404

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090901

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091013

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091127

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4418080

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121204

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121204

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151204

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees