JP2001302280A - ガラスペースト配合用無機粉末およびそれを用いるガラスペースト - Google Patents

ガラスペースト配合用無機粉末およびそれを用いるガラスペースト

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JP2001302280A JP2000117647A JP2000117647A JP2001302280A JP 2001302280 A JP2001302280 A JP 2001302280A JP 2000117647 A JP2000117647 A JP 2000117647A JP 2000117647 A JP2000117647 A JP 2000117647A JP 2001302280 A JP2001302280 A JP 2001302280A
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紳一郎 田中
Kunio Saegusa
邦夫 三枝
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    • C03C8/00Enamels; Glazes; Fusion seal compositions being frit compositions having non-frit additions
    • C03C8/14Glass frit mixtures having non-frit additions, e.g. opacifiers, colorants, mill-additions
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】PDPの基板に形成される隔壁等に使用される
ガラス材料に無機粉末を添加したガラスペーストに配合
するフィラーとして好適な、光の反射機能の高いガラス
ペーストフィラー用無機粉末を提供する 【解決手段】屈折率が2.0以上であり、光反射スペク
トルにおいて、光の波長の400nm、550nmおよ
び700nmにおける反射率がいずれも80%以上であ
り、SEM写真による一次粒径が0.1μm以上10μ
m以下であり、BET比表面積が0.1m2/g以上1
0m2/g以下であるガラスペースト配合用無機粉末、
及びガラス転移点が500℃以下である低融点ガラス粉
末に上記無機粉末を1重量%以上80重量%以下配合し
てなる組成物に有機物を加えて混合したガラスペース
ト。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル(以下「PDP」と称する)の基板に形成さ
れる隔壁等に使用されるガラス材料のフィラーとして好
適な無機粉末およびガラスペーストに関する。
【0002】
【従来の技術】CRTやカラー液晶ディスプレイでは画
面の大型化が困難であるが、PDPはそれを可能とする
フラットパネルディスプレイであり、公共スペースにお
ける表示用や大画面のテレビ用として期待されている。
PDPは隔壁で区切られ希ガスが封入された空間に、電
極間で放電を起こし、発生したプラズマから放出される
紫外線を、蛍光体により可視光に変換して表示する仕組
みになっている。隔壁はガラス製であり、ガラス粉末を
成形し焼成して緻密化することにより作製されている。
ガラス粉末にアルミナやジルコン等の無機粉末を充填す
ることは従来から提案されていた。ガラス粉末で隔壁を
成形後、焼成する工程において溶融状態となったガラス
が成形された形を保つようにすることがこれら無機粉末
添加の目的であった。
【0003】ガラス粉末で成形された隔壁の反射率を向
上させることができれば、隔壁表面に塗布された蛍光体
から発せられた光を効率良く表示に使用することがで
き、実質的に画面の明るさの向上を図ることができる。
従来は無機フィラーとしてアルミナやジルコンが使用さ
れてきたが、光の反射機能は不十分であった。アルミナ
(屈折率は1.77)やジルコン(屈折率は1.9)よ
り屈折率の高い無機粉末を隔壁のガラスのフィラーとし
て使用し、蛍光体よりパネル後方に発せられた光を隔壁
において高屈折率のフィラー粒子によりパネル前方へ反
射することにより、輝度向上が図れる可能性がある。反
射材として、屈折率が2.6と高い酸化チタンを使用す
る考えは、例えば、特開平8−321257号公報に
「蛍光体の発光を有効にパネル前面に導く目的で、逆に
隔壁を白くした方が良い場合もある。この場合には、耐
火性の白色顔料としてチタニア等が用いられる。」との
開示がある。しかし酸化チタン(チタニア)は青色発光
蛍光体からの光の反射が弱い傾向があり、高反射機能フ
ィラーとしては不十分であった。また、特開平11−6
0273号公報には、ガラス粉末に酸化チタン粉末を添
加し焼成して得られた膜厚15μmのガラス膜の、波長
460nm、550nmおよび620nmにおける反射
率がそれぞれ70%、65%および62%である実施例
が開示されているが、無機フィラーとして酸化チタンを
使用しており、青色発光蛍光体から発せられた光の反射
が不十分であるとの問題を解決するものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】光を反射する能力を高
めるには、屈折率が高い必要がある。PDPの隔壁はガ
ラスで構成されており、そのガラスとフィラーである無
機粉末の屈折率の差が小さければ、フィラー粒子とガラ
スマトリックスの界面で光を反射する能力が小さくなる
ので、屈折率はガラスマトリックスより大幅に大きい
2.0以上であることが望ましい。屈折率の上限は無い
が、通常工業的に使用できる物質の中ではチタニアの
2.6が最も大きい。しかし、チタニアは屈折率が高い
にもかかわらず青色発光蛍光体からの光の反射が不十分
である。PDP隔壁となるガラスペースト用フィラーと
して好適なフィラー用無機粉末は、屈折率の値が高いだ
けでは不十分であり、粉末として測定した光の反射率が
高く、しかも特定波長の赤、青、緑の光、すなわち、可
視光の短波長側下限に近い波長400nm〜可視光の長
波長側上限に近い波長700nmにおける反射率が高い
ことが必要である。本発明の目的は、PDPの基板に形
成される隔壁等に使用されるガラス材料に無機粉末を添
加したガラスペーストに配合するフィラーとして好適
な、光の反射機能の高いガラスペーストフィラー用無機
粉末を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意探索検討の結果、特定以上の屈折
率を有し、特定波長の赤、青、緑の光における反射率が
高い、特定の粒径範囲の無機粉末が、特にPDP隔壁材
として使用するガラスペーストに配合するフィラーとし
て好適であることを見出し、本発明を完成させるに至っ
た。
【0006】すなわち、本発明は、屈折率が2.0以上
であり、光反射スペクトルにおいて、光の波長の400
nm、550nmおよび700nmにおける反射率がい
ずれも80%以上であり、SEM写真による一次粒径が
0.1μm以上10μm以下であり、BET比表面積が
0.1m2/g以上10m2/g以下であるガラスペース
ト配合用無機粉末を提供する。また本発明は、ガラス転
移点が500℃以下である低融点ガラス粉末に上記無機
粉末を1重量%以上80重量%以下配合してなる組成物
に有機物を加えて混合したガラスペーストを提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳細に説明す
る。本発明において、PDP隔壁となるガラスペースト
配合用無機粉末の屈折率は2.0以上であることが望ま
しく、また、該粉末の光の反射率は、該粉末を板状に成
形するかまたはX線回折測定用のホルダーなどを利用し
て押し固めて平らな面状とし、積分球を備えた反射スペ
クトル測定装置を使用して測定する。本発明において、
反射スペクトルを測定する光の波長の範囲は、可視光の
光の範囲であり、可視光の波長の短い側の下限に近い4
00nmから、長い側の上限に近い700nmの範囲で
ある。すなわち、可視光の短波長側下限に近い波長40
0nmと、可視光の長波長側上限に近い波長700nm
と、中間波長の緑色に該当する550nmであり、それ
ぞれの波長における反射率がすべて80%以上である場
合に高反射機能のPDP隔壁となるガラスペースト用フ
ィラーとなる。反射率の値はそれぞれ90%以上が望ま
しい。400nmと550nmと700nmの間の波長
においても吸収が少なく反射率が高いことが望ましいの
で、500nmと600nmにおける反射率も80%以
上であることが望ましく、90%以上がさらに望まし
い。
【0008】本発明の無機粉末はPDP隔壁を製造する
材料であるガラスペーストに添加するフィラー用である
ので、PDP隔壁材料用のガラス粉末と適切に混合でき
なければならない。ガラス粉末との混合には、ガラス粉
末との粒径差が少ない、SEM写真による一次粒径が
0.1μm以上10μm以下の範囲が好適であり、好ま
しくは0.3μm以上5μm以上の範囲である。一次粒
径が0.1μm未満または10μmを超えると、ガラス
粉末との混合が適切に行えない場合がある。
【0009】BET比表面積範囲は0.1m2/g以上
10m2/g以下であり、0.3m2/g以上5m2/g
以下が好ましい。BET比表面積が0.1m2/g未満
または10m2/gを超えると、ガラス粉末との混合が
適切に行えない場合がある。
【0010】PDP隔壁材用ガラスペーストに用いる無
機粉末は凝集粒子の少ないことが望ましく、SEM写真
による一次粒径をBET比表面積から算出した一次粒径
で除した値が望ましくは0.1以上3以下、さらに望ま
しくは0.5以上1.5以下である。
【0011】BET比表面積から算出した一次粒径は、
6(定数)÷(無機粉末の理論密度で単位はg/c
3)÷BET比表面積(m2/g)により求めることが
できる。凝集粒子が多い場合は、粒子の面同士がつなが
っているため表面積が小さくなるので粒径が大きく算出
され、その結果、SEM写真による一次粒径をBET比
表面積から算出した一次粒径で除した値が小さくなるの
で、0.1以上が望ましく、0.5以上がさらに望まし
い。凝集粒子は隔壁を形成した場合に隔壁中の欠陥の原
因となる。一方、粒子形状が不定形で面に欠陥が多く、
凹凸が多い場合はBET比表面積が大きくなるのでBE
T比表面積から算出した一次粒径が小さくなり、SEM
写真による一次粒径をBET比表面積から算出した一次
粒径で除した値は大きくなり、3以下が望ましく、1.
5以下がさらに望ましい。粒子表面に欠陥が多く凹凸が
多い場合は、光の反射効果が十分発現しない。
【0012】本発明の無機粉末としては、上記の要件を
満たす金属酸化物の粉末であればよく、例えば、チタン
酸化マグネシウム粉末またはジルコニア粉末等が挙げら
れる。チタン酸マグネシウムの屈折率は2.3であり、
ジルコニアの2.0より大きく、チタン酸マグネシウム
の方が望ましい。
【0013】チタン酸マグネシウム粉末は、例えば、次
のようにして製造することができる。チタン源として
は、酸化チタンの硫酸法の製造工程で生じるメタチタン
酸スラリーを乾燥させて得られた粉末や、あるいは四塩
化チタン水溶液の中和や加水分解により生じるオルトチ
タン酸等、加熱により酸化チタンに転換しうるチタン化
合物粉末または酸化チタン粉末を用いることができる。
マグネシウム源としては、水酸化マグネシウムや炭酸マ
グネシウム等、加熱により酸化マグネシウムに転換しう
るマグネシウム化合物または酸化マグネシウムを用いる
ことができる。
【0014】該チタン源と該マグネシウム源とを混合し
て焼成用の混合原料を作製する。混合は乾式または水や
イソプロピルアルコール等を用いた湿式ボールミルによ
り行うことができる。あるいは振動ミル、らいかい機、
アトリッションミル、ヘンシェルミキサー等通常工業的
に使用される混合方法で行うことができる。
【0015】該混合原料を空気中800〜1200℃の
温度範囲で焼成することにより、チタン酸マグネシウム
が生成する。また、該混合原料を塩化水素、塩素または
塩素と水蒸気を含む雰囲気中で600〜1200℃、望
ましくは900〜1100℃の温度範囲で、10分以上
6時間以下焼成することにより、チタン酸マグネシウム
粉末(粒子)を得ることもできる。
【0016】本発明に用いるジルコニアは、オキシ塩化
ジルコニウム等を原料として、上記のチタン酸マグネシ
ウム粉末と同様の方法にて製造できる。
【0017】焼成には工業的に使用される、バッチ式焼
成炉、トンネル炉、ロータリーキルンが使用できるが、
塩化水素や塩素を使用する場合は、ガス雰囲気が制御で
きる炉が望ましい。
【0018】粒子形状については、実質的に破砕面を有
さない多面体形状が球状よりも反射や散乱に適している
ので望ましい。該多面体形状の粒子は無機物質の単結晶
よりなる粒子により実現される。単結晶粒子は原子の配
列に起因する結晶面が粒子表面に現れ、粒子に多面体形
状を賦与する。立方体や直方体の形状を基本とする結晶
構造では、面の数は6面以上であり、六角柱の形状を基
本とする結晶構造の場合は、面の数は8面以上となる。
面の数が30面を超えると形状が球状に近くなり、光の
反射が球状粒子と変わらなくなる。
【0019】本発明のガラスペースト配合用無機フィラ
ーを使用するPDP隔壁用のガラスペーストは、例えば
特開平11−92171号公報に開示されているような
公知の方法で、バインダーと溶剤と低融点ガラス粉末と
本発明の無機フィラーを混合して作製することができ
る。バインダーとしては例えば、エチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ニトロセルロース等のセル
ロース系樹脂、あるいはポリブチルアクリレート、ポリ
イソブチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、あるい
はポリビニルアルコール系樹脂等の高分子化合物を挙げ
ることができる。溶剤としては、アセトン、イソプロピ
ルアルコールのような低沸点溶剤、ブチルセロソルブア
セテート、ブチルカルビトールアセテート、ナフサ、ミ
ネラルターペンのような高沸点溶剤を挙げることができ
る。ガラスペーストにはさらに、ジブチルフタレートや
ジオクチルフタレート等の可塑剤、あるいは分散剤、滑
剤等を添加することもできる。
【0020】本発明のガラスペーストは、AC型プラズ
マディスプレイパネルのストライプ状またはワッフル状
(#型)隔壁の作製、DC型のセル状構造(#型)の隔
壁形成等に用いることができる。
【0021】
【実施例】以下に本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れに限定されるものではない。なお、本発明における各
種の測定は次のように行った。 1.反射スペクトル 粉末を深さ0.5mmの窪みを有するX線回折用のサン
プルホルダーに圧密して取り付け、粉末が露出した面の
反射スペクトルをミノルタカメラ株式会社製分光測色計
CM2002型により測定を行った。 2.SEM写真による一次粒径 SEM(走査型電子顕微鏡、日本電子株式会社製:T−
220)を使用して粉末の写真を撮影し、その写真から
5ないし10個の粒子を選び出して大きさを測定し、そ
の平均値を求めた。 3.BET比表面積 マイクロメリティックス社製フローソーブII2300型
を使用してBET1点法により測定した。 4.X線回折パターンによる相の同定 株式会社リガク製RU−200を使用し、40kV−3
0mAの条件で10〜70度の範囲でX線回折パターン
を測定し、その結果から相を判断した。
【0022】参考例1 石原産業株式会社製アナターゼ型酸化チタンA−100
(商品名)を462gと協和化学工業株式会社製水酸化
マグネシウム200−06H(商品名)を344g秤量
して容積10Lのポリエチレン製の容器に入れた。該容
器に直径15mmの鉄芯入りプラスチックボール9.7
kgを入れ、2時間乾式でボールミル混合を行った。得
られた混合物を空気中1100℃で1時間焼成し、得ら
れた粉末を、日本ニューマチック工業株式会社製ジェッ
トミルPJM−100SP型を使用し、空気圧0.6M
Pa(6kg/cm2)で粉砕した。得られた粉末はX
線回折の結果、チタン酸マグネシウム粉末であった。
【0023】実施例1 得られたチタン酸マグネシウム粉末のBET比表面積は
3.7m2/g、SEM写真による平均一次粒径は0.
4μmであった。BET比表面積から算出した粒径は
0.4μmとなり、(SEM写真による一次粒径)/
(BET比表面積から算出した一次粒径)は1.0とな
る。得られたチタン酸マグネシウム粉末の反射スペクト
ルを測定した結果、400nm、500nm、550n
m、600nm、700nmにおける反射率は各々9
2.0%、95.8%、96.5%、96.8%、9
7.1%であった。
【0024】因みに、該粉末を低融点ガラスに添加して
反射スペクトル測定を行った。該チタン酸マグネシウム
粉末2.0gを、ガラス転移点が420℃のガラス粉末
である旭硝子株式会社製ASF−1340(商品名)
8.0gに加え、1時間のボールミル処理により乾式で
混合した。得られた粉末約2gを内径13mmの金型を
使用して60MPa(600kg/cm2)の圧力でペ
レット状に一軸プレスにより成形した。得られた成形体
を炉内に設置し、昇温速度5℃/分、空気雰囲気中60
0℃で20分保持して焼成した。このようにして得られ
たペレット状焼成物の反射スペクトルを測定した。40
0nm、500nm、550nm、600nm、700
nmにおける反射率は各々68.0%、85.4%、8
6.9%、88.5%、91.5%であり、ガラスに添
加した場合においても400〜700nmの波長範囲で
高い反射率を実現できることが示された。
【0025】比較例1 石原産業株式会社製ルチル型酸化チタンCR−EL(商
品名)の反射スペクトルを測定した結果、400nm、
500nm、550nm、600nm、700nmにお
ける反射率は各々44.5%、93.3%、94.1
%、94.5%、95.4%であり、特に波長400n
mにおける反射率が低かった。粉末のBET比表面積は
6.8m2/g、SEM写真による粒径は0.21μm
であった。BET比表面積から算出した粒径は0.21
μmとなり、(SEM写真による一次粒径)/(BET
比表面積から算出した一次粒径)は1.0となる。
【0026】因みに、該酸化チタン粉末2.0gを、ガ
ラス転移点が420℃のガラス粉末である旭硝子株式会
社製ASF−1340(商品名)8.0gに加え、1時
間のボールミル処理により乾式で混合した。得られた粉
末約2gを内径13mmの金型を使用して60MPa
(600kg/cm2)の圧力でペレット状に一軸プレ
スにより成形した。得られた成形体を炉内に設置し、昇
温速度5℃/分、空気雰囲気中600℃で20分保持し
て焼成した。このようにして得られたペレット状焼成物
の反射スペクトルを測定した。400nm、500n
m、550nm、600nm、700nmにおける反射
率は各々30.4%、80.8%、83.2%、84.
9%、87.1%であり、波長400nmにおける反射
率が低くなった結果は粉末のみの測定結果の傾向と一致
した。以上のように、酸化チタン(チタニア)は屈折率
が2.6と高いが、粉末の400nmにおける反射率が
低く50%未満であり、本発明のPDP隔壁材料である
ガラスペーストに添加する高反射機能フィラー用として
は不十分であることがわかる。すなわち、酸化チタンを
ガラスフィラーとして使用した場合は、特に400nm
における反射率低下が問題となるが、本発明の無機粉末
を該フィラーとしてガラス粉末に混合し、成形し焼成す
ることにより、フィラーを含んだガラス材料の反射率
は、400nmにおいても60%以上、500〜700
nmにおいては80%以上の高い値が実現できる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、プラズマディスプレイ
パネル(PDP)の隔壁形成用ガラスペーストのフィラ
ーとして好適な無機粉末を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G047 CA07 CB04 CC03 CD03 CD04 4G062 AA08 AA09 AA15 BB01 MM07 NN26 NN32 PP09 PP13 PP15 PP16 5C040 GF18 JA12 KA04 KB15 MA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】屈折率が2.0以上であり、光反射スペク
    トルにおいて、光の波長の400nm、550nmおよ
    び700nmにおける反射率がいずれも80%以上であ
    り、SEM写真による一次粒径が0.1μm以上10μ
    m以下であり、BET比表面積が0.1m2/g以上1
    0m2/g以下であることを特徴とするガラスペースト
    配合用無機粉末。
  2. 【請求項2】無機粉末のSEM写真による一次粒径をB
    ET比表面積から算出した一次粒径で除した値が0.1
    以上5以下である請求項1記載のガラスペースト配合用
    無機粉末。
  3. 【請求項3】無機粉末を構成する粒子が、実質的に破砕
    面を有さない多面体形状である請求項1記載のガラスペ
    ースト配合用無機粉末。
  4. 【請求項4】無機粉末がチタン酸マグネシウム粉末であ
    る請求項1記載のガラスペースト配合用無機粉末。
  5. 【請求項5】ガラス転移点が500℃以下である低融点
    ガラス粉末に請求項1の無機粉末を1重量%以上80重
    量%以下配合してなる組成物に有機物を加えて混合した
    ガラスペースト。
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