JP2001301561A - インフレータ用のフィルタ - Google Patents

インフレータ用のフィルタ

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JP2001301561A
JP2001301561A JP2000121002A JP2000121002A JP2001301561A JP 2001301561 A JP2001301561 A JP 2001301561A JP 2000121002 A JP2000121002 A JP 2000121002A JP 2000121002 A JP2000121002 A JP 2000121002A JP 2001301561 A JP2001301561 A JP 2001301561A
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metal
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inflator
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JP2000121002A
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Mitsunobu Ota
充宣 太田
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Chuo Hatsujo KK
Chuo Spring Co Ltd
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Chuo Hatsujo KK
Chuo Spring Co Ltd
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  • Feeding, Discharge, Calcimining, Fusing, And Gas-Generation Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却性能に優れ、且つ小型軽量化を図ったイ
ンフレータ用のフィルタの提供。 【解決手段】 車両衝突時に点火されるガス発生剤の爆
発燃焼により発生する高温ガスを冷却するとともに、高
温ガス中に含まれるスラグを除去する通気性を有するイ
ンフレータ用のフィルタAであって、断面が円形で、線
径が太く、表面に銅メッキ12を施した鉄線11をメリ
ヤス編みして製造したニットメッシュ1と、断面が略三
角形の細いアルミニウム線21をメリヤス編みして製造
したニットメッシュ2とを同軸状に組み合わせてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアバッグ装置に
用いるインフレータ用のフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にエアバッグ装置は、自動車の衝突
を検知するとガス発生剤に点火され、ガス発生剤が爆発
的に燃焼して高温のガスが発生し、このガスによりエア
バッグが膨らんで乗員の身体に加わる衝撃を緩和する。
高温のガスからスラグを除去し、冷却と整流とを行って
ガスをエアバッグに送り込むためにフィルタが使用され
る。従来より、インフレータ用のフィルタには、線材
(ステンレス製)をメリヤス編みしたものや金網(ステ
ンレス製)が使用されている。尚、フィルタの大きさ
は、ドライバー席側のもので、大凡、外形がφ65、幅
が40mm、内径がφ40である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のインフレー
タ用のフィルタは、容積が大きいとともに冷却性能が低
いという課題がある。
【0004】本発明の目的は、冷却性能に優れ、且つ小
型軽量化を図ったインフレータ用のフィルタの提供にあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為、
本発明は、以下の構成を採用した。 (1)車両衝突時に点火されるガス発生剤の爆発燃焼に
より発生する高温ガスを冷却するとともに、高温ガス中
に含まれるスラグを除去する通気性を有するインフレー
タ用のフィルタにおいて、前記高温ガスの通過に耐えら
れる高い融点を有するとともに、熱伝導性に優れ、熱容
量が大きい内層材と、熱伝導性及び冷却性能に優れた外
層材とを同軸状に組み合わせた。
【0006】(2)上記(1)の構成を有し、前記内層
材は、金属線材をメリヤス編みしたニットメッシュ、金
属線材を平織や畳織した金網、ピッチを刻んだラスメタ
ルやエキスパンデッドメタル、又は金属線材を筒状に巻
いたものの何れかであり、前記外層材は、金属線材をメ
リヤス編みしたニットメッシュ、金属線材を平織や畳織
した金網、ピッチを刻んだラスメタルやエキスパンデッ
ドメタル、又は金属線材を筒状に巻いたものの何れかで
ある。
【0007】(3)上記(2)の構成を有し、主成分が
鉄であるか鉄を主成分とした母材を銅やニッケルで被覆
した線材であること、銅を主成分とする合金鋼製の線材
であること、線径がφ0.3〜φ0.6と太いこと、線
材断面が円形や楕円形であることの内、一つ以上の要件
を備えた金属線材か、板厚が0.3mm〜0.8mmと
厚いラスメタルやエキスパンデッドメタルを前記内層材
に用い、アルミニウム線材であること、銅線材であるこ
と、銅合金線材であること、線径がφ0.1〜φ0.3
と細いこと、線材断面が略三角形であることの内、一つ
以上の要件を備えた金属線材か、板厚が0.1mm〜
0.5mmの薄いラスメタルやエキスパンデッドメタル
を前記外層材に用いる。
【0008】
【作用及び発明の効果】〔請求項1について〕内層材と
外層材とを同軸状に組み合わせたインフレータ用のフィ
ルタは通気性を有し、車両衝突時に点火されるガス発生
剤の爆発燃焼により発生する高温ガスを冷却するととも
に、高温ガス中に含まれるスラグを除去する。
【0009】車両衝突時に点火されるガス発生剤の爆発
燃焼により発生する高温ガス(1200℃前後)が最初
に内層材を通過する。内層材は、高温ガスを効率的に冷
却するため、熱伝導性に優れていることが要求される。
また、直接、高温ガスに晒されるので、高温ガスの通過
に耐えられる(溶けないこと)様に、高い融点と熱容量
が大きいことが要求される。
【0010】熱伝導性及び冷却性能に優れる外層材は、
内層材を通過して温度が下がった(600℃程度)ガス
を更に冷却するとともに、高温ガスを冷却して昇温した
内層材を冷却する。そして、スラグが除去された低温の
ガスがエアバッグに送り込まれる。上記構成により、イ
ンフレータ用のフィルタは、冷却性能に優れ、且つ小型
軽量化を図ることができる。
【0011】〔請求項2について〕内層材は、金属線材
をメリヤス編みしたニットメッシュ、金属線材を平織や
畳織した金網、ピッチを刻んだラスメタルやエキスパン
デッドメタル、又は金属線材を筒状に巻いたものの何れ
かであり、高温ガスの通過に耐えられる高い融点を有す
るとともに、熱伝導性に優れ、熱容量が大きいという要
件を備える。
【0012】また、外層材は、金属線材をメリヤス編み
したニットメッシュ、金属線材を平織や畳織した金網、
ピッチを刻んだラスメタルやエキスパンデッドメタル、
又は金属線材を筒状に巻いたものの何れかであり、熱伝
導性及び冷却性能に優れているという要件を備える。
【0013】(フィルタの重量を軽くする組み合わせ)
融点が高く熱伝導性が良い線材(鉄線等)をメリヤス編
みしたニットメッシュか、同線材を平織や畳織した金網
を内層材にする。熱伝導性が良く比重の軽い線材(アル
ミ線等)をメリヤス編みしたニットメッシュか、同線材
を平織や畳織した金網を外層材にする。
【0014】(フィルタの製造コストが安価な組み合わ
せ)融点が高く熱伝導性が良い線材(鉄線等)を筒状に
巻いたものを内層材にする。ピッチを刻んだ、ラスメタ
ル(鉄)やエキスパンデッドメタル(鉄)を外層材にす
る。
【0015】(フィルタが小容積になる組み合わせ)線
径が太い(φ0.3〜φ0.6)、鉄線等の線材を筒状
に巻いたものを内層材にする。断面が略三角形の細い線
材(アルミ等)を筒状に巻いたものを外層材にする。
【0016】〔請求項3について〕主成分が鉄であるか
鉄を主成分とした母材を銅やニッケルで被覆した線材で
あること、銅を主成分とする合金鋼製の線材であるこ
と、線径がφ0.3〜φ0.6と太いこと、線材断面が
円形や楕円形であることの内、一つ以上の要件を備えた
金属線材か、板厚が0.3mm〜0.8mmと厚いラス
メタルやエキスパンデッドメタルを内層材に用いる。
【0017】鉄は高い融点を有し、且つ熱伝導性に優れ
るので、主成分や母材を鉄にすると内層材は、高温ガス
の通過に耐えることができる。また、鉄を主成分とした
母材を銅やニッケルで被覆すると、防錆力を高めること
ができる。銅は鉄に次いで熱伝導率に優れており、ステ
ンレスなみのコストであるので、銅を主成分とする合金
鋼製の線材が内層材に適している。金属線材の線径がφ
0.3〜φ0.6と太いと、加工が容易な範囲内で内層
材の熱容量を大きくすることができる。
【0018】金属線材の線材断面が円形や楕円形である
と、小さい表面積で大容積が得られるので内層材の熱容
量を大きくすることができる。板厚が0.3mm〜0.
8mmと厚いラスメタルやエキスパンデッドメタルを用
いると、加工が容易な範囲内で内層材の熱容量を大きく
することができる。尚、これに加えて刻みのピッチを大
きくすると熱容量を更に大きくすることができる。
【0019】アルミニウム線材であること、銅線材であ
ること、銅合金線材であること、線径がφ0.1〜φ
0.3と細いこと、線材断面が略三角形であることの
内、一つ以上の要件を備えた金属線材か、板厚が0.1
mm〜0.5mmの薄いラスメタルやエキスパンデッド
メタルを前記外層材に用いる。
【0020】アルミニウムを金属線材に用いると、外層
材の軽量化を図ることができるとともに、外層材の熱伝
導性を高くすることができる。また、銅は鉄に次いで熱
伝導率に優れており、アルミニウムよりも熱伝導率に優
れており、ステンレスなみのコストである。このため、
銅線材や銅合金線材が外層材に適している。φ0.1〜
φ0.3と細い線径の金属線材を用いると、加工が容易
な範囲内で線材の受熱表面積を大きくすることができる
ので冷却性能が向上し、外層材に使用する線材の使用量
を少なくすることができる。
【0021】金属線材の線材断面が略三角形であると、
線材断面が円形の場合に比べて同一体積で約1.4倍に
表面積が増加するので、フィルタの小型・軽量化を図る
ことができる。板厚が0.1mm〜0.5mmの薄いラ
スメタルやエキスパンデッドメタルを外層材に用いる
と、加工が容易な範囲内でメタル重量を減らすことがで
きる。尚、これに加えて刻みのピッチを小さくするとメ
タル重量を更に減らすことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例(請求項1〜
3に対応)を図1に基づいて説明する。図1に示す如
く、インフレータ用のフィルタAは、円筒状の内層材
と、円筒状の外層材とを同軸状に組み合わせてなる。
【0023】このフィルタAは、通気性を有し、車両衝
突時に点火されるガス発生剤の爆発燃焼により発生する
高温ガスを冷却するとともに、高温ガス中に含まれるス
ラグを除去するためのものである。なお、フィルタAに
よってスラグが除去されたガスはエアバッグに送り込ま
れる。
【0024】車両衝突時に点火されるガス発生剤の爆発
燃焼により発生する高温ガス(1200℃前後)が最初
に内層材を通過する。内層材は、高温ガスを効率的に冷
却するため、熱伝導性に優れていることが要求される。
また、直接、高温ガスに晒されるので、高温ガスの通過
に耐えられる(溶けないこと)様に、高い融点と熱容量
が大きいことが要求される。
【0025】このため、本実施例では、内層材は、断面
が円形で、線径が太く(φ0.4)、表面に銅メッキ1
2を施した鉄線11をメリヤス編みして製造したニット
メッシュ1であり、五重に巻かれている。鉄は熱伝導率
が高いとともに、ステンレス材より安価である。そし
て、表面に銅メッキ12を施して防錆力を高めている。
また、断面が円形であり、線径が太い(φ0.4)鉄線
11を使っているのでニットメッシュ1の熱容量は大き
い。
【0026】外層材は、内層材を通過して温度が下がっ
た(600℃程度)ガスを更に冷却するとともに、高温
ガスを冷却して昇温した内層材を冷却する役目を果たす
ため、熱伝導性及び冷却性能に優れていることが要求さ
れる。このため、本実施例では、外層材は、断面が略三
角形(一片が0.09mm)の細いアルミニウム線21
をメリヤス編みして製造したニットメッシュ2であり、
五重に巻かれている。
【0027】線材を熱伝導率が高いアルミニウムにする
ことにより優れた熱伝導性が得られる。また、アルミニ
ウムは比重が小さいので重量を軽くすることができる。
細い線材を使用しているのでニットメッシュ2の受熱表
面積を大きくすることができ、小容積の線材で大きい冷
却効果が得られ、材料の使用量を減らすことができる。
線材断面が略三角形であると、線材断面が円形である場
合の約1.4倍(同一体積での比較)の表面積となるの
でニットメッシュ2の受熱表面積が広くとれる。これに
より、小容積でも冷却性能に優れるので、小型軽量化に
寄与する。
【0028】つぎに、本発明の第2実施例(請求項1、
2、3に対応)を図2に基づいて説明する。図2に示す
如く、インフレータ用のフィルタBは、円筒状の内層材
と、円筒状の外層材とを同軸状に組み合わせてなる。
【0029】本実施例では、内層材は、鉄線31を用い
て製造した金網3であり、四重に巻かれている。鉄線3
1は、表面にニッケルメッキ32が施され、断面が円形
で、線径が太い(φ0.6)。鉄は熱伝導率が高いとと
もに、ステンレス材より安価である。そして、表面にニ
ッケルメッキ32を施して防錆力を高めている。また、
鉄線31の断面が円形であり、線径が太い(φ0.6)
ので金網3の熱容量が大きい。
【0030】本実施例では、外層材は、断面が円形で、
線径が細い(φ0.1)アルミニウム線41を用いて製
造した金網4であり、五重に巻かれている。。線材を熱
伝導率が高いアルミニウムにすることにより優れた熱伝
導性が得られる。また、アルミニウムは比重が小さいの
で重量を減らすことができる。細い線材を使用している
ので受熱表面積を大きくすることができ、小容積の線材
で大きい冷却効果が得られ、材料の使用量を減らすこと
ができる。なお、断面が円形のアルミニウム線41の替
わりに断面が略三角形のアルミニウム線を使用すれば、
冷却性能が向上するので、更なる小型軽量化が図れる。
【0031】つぎに、本発明の第3実施例(請求項1、
2、3に対応)を図3に基づいて説明する。図3に示す
如く、インフレータ用のフィルタCは、内層材と外層材
とを同軸状に組み合わせてなる。
【0032】本実施例では、内層材は、鉄板に刻みを付
けて伸張し、レベラーをかけた後、円筒状にしたエキス
パンデッドメタル5(板厚=0.8mm)であり、四重
に巻かれている。鉄は熱伝導率が高いとともに、ステン
レス材より安価である。また、厚い鉄板を用いているの
でエキスパンデッドメタル5の熱容量は大きい。なお、
0.8mmは伸張前の鉄板を伸張して容易に製造可能な
板厚である。エキスパンデッドメタル5のピッチの比
(X:Y)は、3:2である。なお、刻みのピッチを大
きくすると熱容量を更に大きくすることができる。
【0033】本実施例では、外層材は、鉄板に刻みを付
けて伸張し、レベラーをかけた後、円筒状にしたエキス
パンデッドメタル6(板厚=0.2mm)であり、四重
に巻かれている。0.2mmは伸張前の鉄板を伸張して
容易に製造可能な板厚である。エキスパンデッドメタル
6のピッチの比(x:y)は、2:1である。なお、刻
みのピッチを小さくすると軽量化に有効である。
【0034】なお、エキスパンデッドメタル5、6を製
造する際、伸張後にレベラーをかける理由は、嵩密度を
高めるためであり、ロール圧延加工により平面出しを行
ってバリやソリを取る。
【0035】つぎに、本発明の第4実施例(請求項1、
2、3に対応)を図4に基づいて説明する。図4に示す
如く、インフレータ用のフィルタDは、内層材と外層材
とを同軸状に組み合わせてなる。
【0036】本実施例では、内層材は、多数の円形穴7
1を穿設した鉄板を円筒状にしたラスメタル7(板厚=
0.8mm)であり、四重に巻かれている。鉄は熱伝導
率が高いとともに、ステンレス材より安価である。ま
た、厚い鉄板を用いているのでラスメタル7の熱容量は
大きい。なお、0.8mmは多数の円形穴71を鉄板に
容易に穿設可能な板厚である。
【0037】本実施例では、外層材は、多数の円形穴8
1を穿設した鉄板を円筒状にしたラスメタル8(板厚=
0.2mm)であり、四重に巻かれている。なお、0.
2mmは鉄板に多数の円形穴81を穿設してもラスメタ
ル8の強度が維持できる板厚である。
【0038】つぎに、本発明の第5実施例(請求項1、
2、3に対応)を図5及び図6に基づいて説明する。図
5に示す如く、インフレータ用のフィルタEは、内層材
91と外層材92とを同軸状に組み合わせてなり、以下
の様にして製造される。図6に示す様に、鉄線910を
芯金9に巻いて内層材91とし、その上からアルミニウ
ム線921を巻いて外層材92とし、芯金9を抜く。
【0039】内層材91は、断面が円形で、線径が太く
(φ0.6)、表面に銅メッキ911を施した鉄線91
0を五重に巻回したものである。鉄は熱伝導率が高いと
ともに、ステンレス材より安価である。そして、表面に
銅メッキ911を施して防錆力を高めている。また、断
面が円形であり、線径が太い(φ0.6)鉄線を使って
いるので内層材91の熱容量は大きい。
【0040】外層材92は、断面が略三角形(一片が
0.2mmm)の細いアルミニウム線921を五重に巻
回したものである。線材を熱伝導率が高いアルミニウム
にすることにより優れた熱伝導性が得られる。また、ア
ルミニウムは比重が小さいので重量を軽くすることがで
きる。細い線材を使用しているので外層材92の受熱表
面積を大きくすることができ、小容積の線材で大きい冷
却効果が得られ、アルミニウム材の使用量を減らすこと
ができる。線材断面が略三角形であると、線材断面が円
形である場合の約1.4倍(同一体積での比較)の表面
積となるので外層材92の受熱表面積が広くとれる。こ
れにより、小容積でも冷却性能に優れるので、小型軽量
化に寄与する。
【0041】上記第1実施例〜第5実施例に係るインフ
レータ用のフィルタA、B、C、D、Eは、下記の利点
を有するフィルタA、B、C、D、Eは、ステンレス製
の網を使用した従来技術に係るインフレータ用のフィル
タに対して、その占有容積を20%〜40%減らすこと
ができるので小型化が図れる。また、重量を20%〜6
0%減らすことができるので軽量化が図れる。
【0042】本発明は、上記実施例以外に、つぎの実施
態様を含む。 a.内層材及び外層材の空隙率は、40%〜80%が好
適である。 b.内層材及び外層材の巻数は、二重巻き以上が好まし
い。又、二重巻き〜五重巻き程度の場合には、巻き始め
と巻き終わりを揃えると密度分布が均一的になり、冷却
性能が良好である。
【0043】c.従来技術及び上記実施例では、インフ
レータ用のフィルタがドライバー席側で使用するものを
示したが、幅が40mm〜150mmの助手席側のもの
に適用しても良い。 d.内層材に使用する線材は、線材断面が円形以外に楕
円形でも良い。
【0044】e.銅は鉄に次いで熱伝導率に優れてお
り、ステンレスなみのコストであるので、第1実施例に
おいて、鉄線11の代わりに、銅を主成分とする合金鋼
製の太い(φ0.4程度)線材をメリヤス編みして製造
したニットメッシュを内層材に使用しても良い。
【0045】f.銅は鉄に次いで熱伝導率に優れてお
り、アルミニウムよりも熱伝導率に優れており、ステン
レスなみのコストであるので、第1実施例において、ア
ルミニウム線21の代わりに、断面が略三角形(一片が
0.09mm程度)の細い銅線材や銅合金線材をメリヤ
ス編みして製造したニットメッシュを外層材に使用して
も良い。
【0046】g.第5実施例において、鉄線910の代
わりに、銅を主成分とする線径が太い(φ0.6程
度)、合金鋼製の線材を内層材に使用しても良い。ま
た、アルミニウム線921の代わりに、断面が略三角形
(一片が0.2mmm程度)の細い銅線や銅合金線を外
層材に使用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るインフレータ用のフ
ィルタの説明図である。
【図2】本発明の第2実施例に係るインフレータ用のフ
ィルタの説明図である。
【図3】本発明の第3実施例に係るインフレータ用のフ
ィルタの説明図である。
【図4】本発明の第4実施例に係るインフレータ用のフ
ィルタの説明図である。
【図5】本発明の第5実施例に係るインフレータ用のフ
ィルタの説明図である。
【図6】そのインフレータ用のフィルタの製造方法を示
す説明図である。
【符号の説明】
A、B、C、D、E インフレータ用のフィルタ 1 ニットメッシュ(内層材) 2 ニットメッシュ(外層材) 3 金網(内層材) 4 金網(外層材) 5 エキスパンデッドメタル(内層材) 6 エキスパンデッドメタル(外層材) 7 ラスメタル(内層材) 8 ラスメタル(外層材) 11、31、910 鉄線(金属線材) 21、41、921 アルミニウム線(金属線材) 91 内層材 92 外層材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両衝突時に点火されるガス発生剤の爆
    発燃焼により発生する高温ガスを冷却するとともに、高
    温ガス中に含まれるスラグを除去する通気性を有するイ
    ンフレータ用のフィルタにおいて、 前記高温ガスの通過に耐えられる高い融点を有するとと
    もに、熱伝導性に優れ、熱容量が大きい内層材と、 熱伝導性及び冷却性能に優れた外層材とを同軸状に組み
    合わせたことを特徴とするインフレータ用のフィルタ。
  2. 【請求項2】 前記内層材は、金属線材をメリヤス編み
    したニットメッシュ、金属線材を平織や畳織した金網、
    ピッチを刻んだラスメタルやエキスパンデッドメタル、
    又は金属線材を筒状に巻いたものの何れかであり、 前記外層材は、金属線材をメリヤス編みしたニットメッ
    シュ、金属線材を平織や畳織した金網、ピッチを刻んだ
    ラスメタルやエキスパンデッドメタル、又は金属線材を
    筒状に巻いたものの何れかであることを特徴とする請求
    項1記載のインフレータ用のフィルタ。
  3. 【請求項3】 主成分が鉄であるか鉄を主成分とした母
    材を銅やニッケルで被覆した線材であること、銅を主成
    分とする合金鋼製の線材であること、線径がφ0.3〜
    φ0.6と太いこと、線材断面が円形や楕円形であるこ
    との内、一つ以上の要件を備えた金属線材か、板厚が
    0.3mm〜0.8mmと厚いラスメタルやエキスパン
    デッドメタルを前記内層材に用い、 アルミニウム線材であること、銅線材であること、銅合
    金線材であること、線径がφ0.1〜φ0.3と細いこ
    と、線材断面が略三角形であることの内、一つ以上の要
    件を備えた金属線材か、板厚が0.1mm〜0.5mm
    の薄いラスメタルやエキスパンデッドメタルを前記外層
    材に用いることを特徴とする請求項2記載のインフレー
    タ用のフィルタ。
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Cited By (16)

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