JP2011178212A - インフレーター用フィルタ - Google Patents

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Abstract

【課題】インフレーターの出力性能を確保できて、かつ、軽量化を図ることが可能なインフレーター用フィルタを提供すること。
【解決手段】インフレーター用フィルタ20は、金属製の線材21を巻き掛け、線材21相互を焼結させて形成される円筒形とされる。線材21が、線径を0.25〜0.4mmの範囲内に設定される線状素材22を、表面積を1.1〜1.5倍となるように圧延して形成される。フィルタ20が、厚さを、2.5〜5.0mmの範囲内に設定されるとともに、膨張用ガスの発生量に対する重量を、34〜50g/molの範囲内に設定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、インフレーターのハウジング内に配置されて、作動時に、ガス発生剤を燃焼させて発生する膨張用ガスを冷却し、かつ、膨張用ガスに含まれる残渣を捕捉するもので、金属製の線材を巻き掛けて形成される略円筒形とされるインフレーター用フィルタに関する。
従来、インフレーターのハウジング内に配置されるフィルタとしては、金属製の線材を、治具の周囲に所定の張力で所定回数巻き付けることにより円筒体として、形成されるものがあった(例えば、特許文献1参照)。
この種のフィルタは、インフレーターのハウジング内において、ガス発生剤を充填させた燃焼室の外周側に配置されるもので、ガス発生剤を燃焼させて発生する高温の膨張用ガスを、フィルタを透過させることにより、冷却し、かつ、ガス発生剤の燃焼によって生じる残渣を捕捉した状態で、インフレーター外に流出させている。
特開2001−171472公報
この種のフィルタを備えたインフレーターは、エアバッグとともに車両に搭載されるが、車両への搭載スペースや重量を考慮して、極力、軽量化や小容積化を図ることが望ましい。しかしながら、単に巻き付け回数を減らして製造したフィルタでは、膨張用ガスの充分な冷却性能や残渣捕捉性能が得られない。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、インフレーターの出力性能を確保できて、かつ、軽量化を図ることが可能なインフレーター用フィルタを提供することを目的とする。
本発明に係るインフレーター用フィルタは、インフレーターのハウジング内に配置されて、作動時に、ガス発生剤を燃焼させて発生する膨張用ガスを冷却し、かつ、膨張用ガスに含まれる残渣を捕捉するもので、
金属製の線材を巻き掛け、線材相互を焼結させて形成される円筒形のインフレーター用フィルタであって、
線材が、線径を0.25〜0.4mmの範囲内に設定される線状素材を、表面積を1.1〜1.5倍となるように圧延して形成され、
フィルタが、厚さを、2.5〜5.0mmの範囲内に設定されるとともに、膨張用ガスの発生量に対する重量を、34〜50g/molの範囲内に設定されていることを特徴とする。
本発明の一実施形態であるフィルタを使用したインフレーターの概略縦断面図である。 実施形態のフィルタの概略斜視図である。 実施例のインフレーターと、比較例のインフレーターと、のタンク内圧試験の結果を示すグラフ図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態では、インフレーター用フィルタ(以下「フィルタ」と省略する)20として、図1に示すインフレーター1に使用されるものを例に採り説明する。
インフレーター1は、外形形状を略円板状としたディスクタイプとされるもので、図1に示すように、外形形状を略円柱状とされるハウジング3と、ハウジング3内に配置される点火装置8と、ハウジング3と点火装置8とに囲まれた空間から構成される燃焼室13と、燃焼室13内に充填されるガス発生剤18と、ハウジング3内における燃焼室13の外周側を覆うように配置されるフィルタ20と、を備える構成とされている。なお、実施形態では、ハウジング3の軸方向に沿った方向を上下方向として、ハウジング3における天井壁部5側を上方とし、底壁部6側を下方として、説明をする。
ハウジング3は、ステンレス鋼等の鋼板を用いて形成されるもので、略円筒状の周壁部4と、周壁部4における軸方向の両端側を塞ぐ略円形の天井壁部5及び底壁部6と、を有している。周壁部4における上下方向の中央よりやや下方側(底壁部6側)には、略円環状のフランジ部4aが、外周面から突設されている。また、周壁部4における天井壁部5側であって、フランジ部4aと天井壁部5との間の部位には、ガス発生剤が燃焼して発生した膨張用ガスGを、外部へ吐出可能に略円形に開口したガス吐出口4bが、周方向に沿った全域にわたって多数配設されている。なお、実施形態の場合、ハウジング3は、天井壁部5と周壁部4における上側の領域であるフランジ部4aまでの部位とを構成する上側部材3aと、底壁部6と周壁部4におけるフランジ部4aより下方の部位とを構成する下側部材3bと、の2つの部材から、構成されている。
点火装置8は、図1に示すように、ハウジング3の中央において、ハウジング3の中心軸に沿って配設されるもので、底壁部6側に保持されるイニシエータ9と、天井壁部5側に配置される伝火薬10と、を、備えている。イニシエータ9は、作動時に、伝火薬10を着火させるもので、伝火薬10は、イニシエータ9の作動により着火されて燃焼し、火炎を発生させることとなる。点火装置8の周囲は、伝火薬10の燃焼時に発生する火炎を燃焼室内に伝播可能なカバー部材11によって覆われている。そして、伝火薬10の燃焼により発生した火炎は、燃焼室13内に伝播されて、燃焼室13内に充填されたガス発生剤18を着火させて、燃焼させることとなる。
燃焼室13は、図1に示すように、ハウジング3と点火装置8とに囲まれた空間、詳細に説明すれば、ハウジング3における天井壁部5及び底壁部6と、フィルタ20と、点火装置8のカバー部材11と、によって囲まれる空間から構成されている。燃焼室13内には、天井壁部5と底壁部6との内周面側をそれぞれ覆うような上側カバー14と下側カバー15とが、配置されている。上側カバー14は、天井壁部5においてフィルタに囲まれた領域を全面にわたって覆う略円板状として、周縁部14aを、全周にわたって下方に向かって突出させるように、構成されている。下側カバー15は、底壁部6におけるフィルタ20と点火装置8との間の領域を全面にわたって覆うとともに、点火装置8を挿通可能な開口を有した略円環状として、周縁部15aを、全周にわたって上方に向かって突出させるように構成されている。これらの上側カバー14,下側カバー15の周縁部14a,15aは、フィルタ20の内周面側に当接して、フィルタ20の上下両端の内周面を支持することとなる。また、図1において、燃焼室13内における上面側(天井壁部5側)に配置される符号16の部材は、セラミックファイバー等から形成される緩衝材であり、所定形状に成形されるガス発生剤18が、車両走行時等の振動等による相互の接触や、天井壁部5への接触によって、粉砕されることを抑制し、かつ、点火装置8の作動時に、天井壁部5側に作用する衝撃力を緩和するために、配置されている。
燃焼室13内に充填されるガス発生剤18は、燃焼時に膨張用ガスGを発生するもので、所定の燃料を結合剤等とともに混合して、押出成形やプレス成形等により、所定形状に成形されたものを使用している。ガス発生剤18としては、通常のインフレーターにおいてガス発生剤として用いられている非アジ化系のガス発生剤を使用することができ、具体的には、グアニジン系、アミノテトラゾール系、トリアジン系、ヒドラジン系、トリアゾール系、アゾジカルボンアミド系、ビテトラゾール系等のものを使用することができる。
フィルタ20は、図2に示すように、金属製の線材21を巻き掛け、線材21相互を焼結させて形成される円筒形とされるもので、図1に示すように、ハウジング3における周壁部4の内周側を全域にわたって覆うように、配設されている。すなわち、フィルタ20は、燃焼室13における周方向の外周側を全域にわたって覆うもので、燃焼室13内においてガス発生剤18を燃焼させて発生した膨張用ガスGは、フィルタ20を経て、残渣を捕捉され、冷却された状態で、ガス吐出口4bから外部に流出されることとなる。また、このフィルタ20は、内径寸法を、上側カバー14,下側カバー15における周縁部14a,15aの外径寸法と略一致させて構成されるとともに、上下方向の幅寸法を、ハウジング3における天井壁部5と底壁部6との離隔距離より若干大きくして、構成されている。そして、フィルタ20は、ハウジング3の内部に配置させた際に、上下の両端を天井壁部5及び底壁部6に圧接させ、上下両端近傍の内周面を上側カバー14,下側カバー15の周縁部14a,15aに当接させて、上下方向(ハウジング3の軸方向)側の移動やハウジング3の軸直交方向側の移動を抑えられて、ハウジング3の内部に配置される。
フィルタ20を形成する線材21の形成材料としては、鉄、鋳鉄、軟鋼、ステンレス鋼、ニッケル合金、銅合金等を挙げることができ、これらの材料の内で、特に、熱伝導率が高く吸熱性の良好な銅合金を用いることが好ましいが、安価な鉄を用いてもよい。
そして、実施形態のフィルタ20を構成する線材21としては、図2の括弧内に示すように、線径を0.25〜0.4mm(望ましくは、0.25〜0.35mm)の範囲内に設定される鉄製の線状素材22を、表面積を1.1〜1.5倍(望ましくは、1.1〜1.2倍)となるように圧延して形成されるものを、使用している。線状素材22の線径が0.25mm未満では、細すぎて圧延作業が困難であり、逆に、0.4mmを超えれば、重く、また製造されるフィルタが厚くなって、好ましくないためである。線状素材22の圧延量は、表面積を1.1倍未満とする圧延では、単位重量に対する表面積が小さすぎるためである。また、逆に、表面積が1.5倍を超えるような圧延では、形成される線材が薄すぎて巻き掛け作業が困難となり、また、インフレーター1の作動時に線材21が破断する虞れがあって、好ましくないためである。また、線材21は、肉厚を0.15〜0.36mm程度の範囲内となるように、線状素材22を圧延して、形成される。
実施形態のフィルタ20は、線状素材22を圧延して形成される線材21を、図示しない円柱状の治具に、治具の軸方向に対して傾斜させつつ、フィルタの長さの範囲内で往復させるように、所定の張力で所定回数巻き掛け、その後、所定の温度で線材21相互を焼結させることにより、製造される。
そして、実施形態の場合、フィルタ20は、厚さT1(図1参照)を、2.5〜5.0mm(望ましくは、2.5〜4.5mm)の範囲内に設定されるとともに、膨張用ガスGの発生量に対する重量を、34〜50g/mol(望ましくは、35〜45g/mol)に設定されている。厚さが、2.5mm未満では、薄すぎて、作動時に目開きしてしまい、膨張用ガスの冷却性能や残渣捕捉性能が充分に得られず、逆に、5.0mmを超えれば、嵩張りすぎて、好ましくないためである。また、膨張用ガスの発生量に対する重量が、34g/mol未満では、膨張用ガスの吐出量に対するフィルタの重量が小さすぎて、膨張用ガスの冷却性能や残渣捕捉性能が充分に得られず、逆に、50g/molを超えれば、膨張用ガスを過剰に冷却することとなり、エアバッグ装置に使用した際におけるエアバッグの膨張初期の内圧が確保し難くて、好ましくないためである。
実施形態のフィルタ20を使用したインフレーター1では、エアバッグ装置とともに車両に搭載された状態で、図示しないリード線を経て、制御装置からの作動信号が入力されると、点火装置8のイニシエータ9が、伝火薬10を燃焼させるように作動して、伝火薬10からの火炎を、燃焼室13内に伝播させることにより、燃焼室13内に充填されるガス発生剤18を燃焼させることとなる。そして、ガス発生剤18を燃焼させて発生する膨張用ガスGが、燃焼室13の外周側を覆っているフィルタ20を経て、ガス吐出口4bから、インフレーター1外へ流出して、エアバッグ装置のエアバッグを膨張させることとなる。
次に、本発明の要件を満たす実施例1〜3のフィルタを使用したインフレーターと、比較例1のフィルタを使用したインフレーターと、参照例のフィルタを使用したインフレーターと、について、それぞれ、作動時の出力を測定した結果を、図2のグラフに示す。各インフレーターに使用されるフィルタの仕様及び膨張用ガスの発生量は、表1に示す。また、作動時の出力を図2のグラフには示さないが、比較例2,3のフィルタを使用するインフレーターも、表1に示す。各フィルタを形成する線状素材としては、鉄製のものが使用されており、表面積を1.2倍程度に圧延されている。各インフレーターに使用されるガス発生剤としては、グアニジン系ガス発生剤が使用されている。
Figure 2011178212
図2のグラフは、これらの実施例1〜3、比較例1、及び、参照例の各インフレーターを、内容積60Lのステンレス鋼製のタンク内に、それぞれ、固定し、作動させて、タンク内圧力の軌跡を測定したものである。
参照例は、従来から使用されているフィルタを使用したインフレーターであり、本発明の要件は満たさないものの、作動初期のタンク内圧力曲線の立ち上がり(傾き)が大きく、好適なタンクカーブを描くものである。そして、この参照例のインフレーターが描くタンクカーブと、実施例1のインフレーターが描くタンクカーブと、を比較してみれば、実施例1のインフレーターは、参照例のインフレーターと、膨張用ガスの発生量を同一に設定されているが、膨張用ガスの発生量に対するフィルタの重量を、46.7g/molと、参照例のフィルタの重量(63.3g/mol)よりも小さくし、厚さを、4.5mmと、参照例のインフレーターのフィルタの厚さ(5.6mm)より薄くしていても、参照例のインフレーターに近似した好適なタンクカーブを描いている。これは、実施例1のインフレーターに使用されるフィルタを形成する線状素材の線径(0.35mm)が、参照例のインフレーターに使用されるフィルタを形成する線状素材の線径(0.5mm)よりも小さくて、実施例1のフィルタが、単位重量あたりの表面積を、参照例のフィルタよりも大きくしていることから、膨張用ガスを効率的に冷却できるためであると推測される。
実施例2のインフレーターは、実施例1と同一の線径の線状素材を用いて形成されたフィルタを使用しており、フィルタの重量と、膨張用ガスの発生量と、を、ともに、実施例1のインフレーターより小さく設定され、フィルタの厚さも、実施例1のインフレーターより薄く設定されている。そして、実施形態2のインフレーターに使用されるフィルタは、膨張用ガスの発生量に対する重量も、40.7g/molとして、実施例1のフィルタより若干小さく設定されている。この実施例2のインフレーターも、実施例1のインフレーターの描くタンクカーブよりも、若干、作動初期の立ち上がり(傾き)を小さくしているものの、参照例のインフレーターに近似した好適なタンクカーブを描いている。
実施例3のインフレーターは、実施例2と同一のフィルタを使用しており、実施例1のインフレーターと、膨張用ガスの発生量を同一としている。すなわち、実施例3のインフレーターは、実施例2のインフレーターよりも膨張用ガスの発生量を多く設定されている。そして、この実施例3のインフレーターでは、膨張用ガスの発生量に対するフィルタの重量が、実施例2よりも小さく、36.7g/molに設定されている。そのため、比較例1のインフレーターでは、実施例1のインフレーターと比較して、膨張用ガスの吐出量に対するフィルタの重量が小さく、厚さも薄いことから、膨張用ガスの冷却量が小さく、作動時のタンク内圧力が、実施例1のインフレーター(参照例のインフレーター)と比較して、全般的に高くなっている。しかしながら、この実施例3のインフレーターにおいても、フィルタが、3.7mmと充分な厚みを有しているため、作動時の目開きを抑制して、充分な残渣捕捉性能を得ることができる。
比較例1のインフレーターは、実施例1と同一の線径の線状素材を用いて、実施例1よりも重量を大きくして形成されたフィルタを使用しており、実施例1のインフレーターと、膨張用ガスの発生量を同一としている。この比較例1のインフレーターでは、膨張用ガスの発生量に対するフィルタの重量が、63.3g/molに設定されている。そのため、比較例1のインフレーターでは、膨張用ガスの吐出量に対するフィルタの重量が大きすぎて、膨張用ガスを過剰に冷却することとなり、作動時のタンク内圧力が、実施例1のインフレーター(参照例のインフレーター)と比較して、全般的に低くなってしまい、好適なタンクカーブを得られない。また、この比較例1のインフレーターに使用されるフィルタは、膨張用ガスの発生量に対するフィルタの重量を、参照例と同一に、設定されている。すなわち、比較例1のフィルタと参照例のフィルタとは、線状素材の線径が異なっているのみである。この点からも、フィルタを形成する線状素材の線径を小さくして、単位重量あたりの表面積を大きくすれば、膨張用ガスの冷却性能を高めることができると推測できる。
比較例2,3のフィルタを使用したインフレーターでは、膨張用ガスの発生量に対するフィルタの重量が小さく、厚さも薄いことから、作動時の目開きを抑制しがたく、また、膨張用ガスの冷却性能や残渣捕捉性能が充分に得られない。そのため、このようなフィルタを使用したインフレーターを、エアバッグ装置に使用する場合、エアバッグにおいて、インフレーターから吐出される膨張用ガスが直接当たる部位に、コーティング剤を塗布したり、補強布を当てる等の補強が必要となる。
上記測定結果から、実施例1〜3のインフレーターのごとく、線径を0.25〜0.4mmの範囲内に設定される細い線状素材を用いて形成されるフィルタを、厚さを2.5〜5.0mmの範囲内に設定し、膨張用ガスの発生量に対するフィルタの重量を34〜50g/molの範囲内に設定すれば、高い出力性能を得ることができて、このようなインフレーターをエアバッグ装置に使用した際に、膨張したエアバッグにより乗員を好適に保護することができる。すなわち、線径の小さな線状素材を用いれば、重量を小さくして、厚さをある程度薄くしても、膨張用ガスを好適に冷却可能なフィルタを得ることができ、このようなフィルタを用いて製造したインフレーターは、従来と遜色のないガス吐出性能を有して、かつ、重量を小さくするとともに容積も減少させることができる。そのため、実施形態のフィルタを使用したインフレーターは、従来と比較して軽量となることから、車両の重量増加を招かず、また、低容積としてコンパクトにできることから、搭載スペースの小さな部位にも、搭載が容易となる。
したがって、実施形態のフィルタ20では、インフレーター1の出力性能を確保できて、かつ、軽量化を図ることができる。
なお、実施形態では、外形形状を略円板状としたディスクタイプのインフレーターに使用するフィルタを例に採り説明しているが、本発明のフィルタを適用可能なインフレーターは、ディスクタイプのものに限られるものではなく、外形形状を略円柱状としたシリンダタイプのものに適用してもよい。
1…インフレーター、
3…ハウジング、
13…燃焼室、
18…ガス発生剤、
20…フィルタ、
21…線材、
22…線状素材、
G…膨張用ガス。

Claims (1)

  1. インフレーターのハウジング内に配置されて、作動時に、ガス発生剤を燃焼させて発生する膨張用ガスを冷却し、かつ、該膨張用ガスに含まれる残渣を捕捉するもので、
    金属製の線材を巻き掛け、該線材相互を焼結させて形成される円筒形のインフレーター用フィルタであって、
    前記線材が、線径を0.25〜0.4mmの範囲内に設定される線状素材を、表面積を1.1〜1.5倍となるように圧延して形成され、
    前記フィルタが、厚さを、2.5〜5.0mmの範囲内に設定されるとともに、前記膨張用ガスの発生量に対する重量を、34〜50g/molの範囲内に設定されていることを特徴とするインフレーター用フィルタ。
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