JP2001297975A - 露光装置及び露光方法 - Google Patents

露光装置及び露光方法

Info

Publication number
JP2001297975A
JP2001297975A JP2000114680A JP2000114680A JP2001297975A JP 2001297975 A JP2001297975 A JP 2001297975A JP 2000114680 A JP2000114680 A JP 2000114680A JP 2000114680 A JP2000114680 A JP 2000114680A JP 2001297975 A JP2001297975 A JP 2001297975A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exposure
area
exposure amount
overlapping
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000114680A
Other languages
English (en)
Inventor
Motoo Koyama
元夫 小山
Masanori Kato
正紀 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2000114680A priority Critical patent/JP2001297975A/ja
Priority to TW090107655A priority patent/TW486741B/zh
Priority to KR1020010020030A priority patent/KR20010098613A/ko
Publication of JP2001297975A publication Critical patent/JP2001297975A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 重複領域及び非重複領域において高精度なパ
ターンを形成する。 【解決手段】 ワーク上で周辺部が部分的に重なる複数
の領域にそれぞれパターンを転写するために、前記周辺
部での露光量を徐々に減少させる設定手段を介して前記
各領域をエネルギービームで走査露光する方法であっ
て、前記部分的に重なる領域の露光量は、該重なる領域
とは異なる領域の露光量とは独立に設定可能でありかつ
連続的に調整可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路、
液晶表示素子やプラズマディスプレイパネル等の表示素
子、薄膜磁気ヘッド、その他のマイクロデバイス、又は
フォトマスク等をリソグラフィ技術を用いて製造する際
に使用される露光方法及び露光装置に関する。さらに詳
しくは、ワーク上に単位マスクパターンを部分的に重ね
合わせて転写することにより大面積のパターンを形成す
る露光装置及び方法、いわゆる画面合成を行う露光装置
及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の露光装置及び方法では、
露光対象となる感光性基板(ワーク)の大型化に対処す
るために、感光性基板の露光領域を複数の単位露光領域
に分割し、各単位露光領域に対する露光を複数回に亘っ
て繰り返し、最終的に所望の大面積を有するパターンを
合成する手法、すなわち画面合成の手法が用いられてい
る。画面合成を行う場合、パターン投影用のマスクの描
画誤差、投影光学系のディストーション、感光性基板を
位置決めするステージの位置決め誤差等に起因して、各
単位露光領域の境界位置においてパターンの切れ目が発
生し易い。そこで、パターンの切れ目の発生を防止する
ために、各単位露光領域の境界を微少量だけ重ね合わせ
ることによって、換言すると各単位露光領域を部分的に
重ね合わせることによって、画面合成のための露光を行
っている。
【0003】各単位露光領域を部分的に重ね合わせる
と、重ね合わせた露光領域(以下、「重複露光領域」と
いう)の露光光量が重複露光領域以外の露光領域(以
下、「非重複露光領域」という)の2倍(4重複露光領
域では4倍)になるため、従来の手法では、重複露光領
域と非重複露光領域との露光量を一定となるように制御
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、感光性
材料の感光剤の特性やパターン性状によっては、露光量
が一定であっても重複露光領域におけるパターン像のプ
ロファイル(レジストプロファイル)と、非重複露光領
域におけるパターン像のプロファイルとが変化して、パ
ターンの線幅均一性やピッチ均一性が低下してしまう問
題点がある。
【0005】そこで、本発明は、重複領域及び非重複領
域において高精度なパターンを形成できるようにするこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明の第1の態様にかかる露光方法は、ワーク
上で周辺部が部分的に重なる複数の領域にそれぞれパタ
ーンを転写するために、前記周辺部での露光量を徐々に
減少させる設定手段を介して前記各領域をエネルギービ
ームで走査露光する方法であって、前記部分的に重なる
領域の露光量は、該重なる領域とは異なる領域の露光量
とは独立に設定可能であり、かつ連続的に調整可能とし
たものである。
【0007】また、上述の目的を達成するために、本発
明の第2の態様にかかる露光方法は、ワーク上で周辺部
が部分的に重なる複数の領域にそれぞれパターンを転写
するために、前記周辺部での露光量を徐々に減少させる
設定手段を介して前記各領域をエネルギービームで走査
露光する方法であって、前記複数の領域は、前記ワーク
上に実質的に同時に形成される第1領域と第2領域とを
含み、前記第1及び第2領域が重なる重複露光領域の露
光量を、該重複露光領域とは異なる領域の露光量とは独
立に設定するものである。
【0008】また、上述の目的を達成するために、本発
明の第3の態様にかかる露光方法は、ワーク上で周辺部
が部分的に重なる複数の領域にそれぞれパターンを転写
するために、前記周辺部での露光量を徐々に減少させる
設定手段を介して前記各領域をエネルギービームで露光
する方法であって、前記ワークは、実像又は虚像からな
る複数の光源像からのエネルギービームで重畳的に照射
され、前記設定手段は、前記複数の光源像からの複数の
エネルギービームの光路のうちの少なくとも2つの光路
に対応する光路中であって、前記ワークと光学的にほぼ
共役な位置に配置されるものである。
【0009】本発明の第4の態様にかかる露光方法は、
第3の態様にかかる露光方法において、前記部分的に重
なる領域の露光量を、該重なる領域とは異なる領域の露
光量とは独立に設定するものである。
【0010】本発明の第5の態様にかかる露光方法は、
第3または第4の態様にかかる露光方法において、前記
部分的に重なる領域の露光量を連続的に設定可能とした
ものである。
【0011】本発明の第6の態様にかかる露光方法は、
第1、第3、第4または第5の態様にかかる露光方法に
おいて、前記複数の領域は、前記ワーク上に実質的に同
時に形成される第1領域と第2領域とを含み、前記設定
手段は、前記第1及び第2領域が重なる重複露光領域の
露光量を設定するものである。
【0012】本発明の第7の態様にかかる露光方法は、
第1〜第5の何れか1つの態様にかかる露光方法におい
て、前記設定手段は、前記部分的に重なる領域の前記露
光量を、前記部分的に重なる領域における前記転写され
るパターンのプロファイルを制御するために設定するも
のである。
【0013】本発明の第8の態様にかかる露光方法は、
第7の態様にかかる露光方法において、前記設定手段
は、前記部分的に重なる領域における前記プロファイル
と、前記部分的に重なる領域とは異なる領域におけるプ
ロファイルとをほぼ同一なプロファイルとするように、
前記露光量を設定することを特徴とするものである。
【0014】本発明の第9の態様にかかる露光方法は、
第7または第8の態様にかかる露光方法において、前記
パターンのプロファイルは前記パターンの線幅を含むも
のである。
【0015】本発明の第10の態様にかかる露光方法
は、第1〜第9の何れか1つの態様にかかる露光方法に
おいて、前記複数の領域は、前記ワーク上に実質的に同
時に形成される第1領域と第2領域と第3領域とを含
み、前記設定手段は、前記第1及び第2領域が重なる第
1重複露光領域への露光量と、前記第2及び第3領域が
重なる第2重複露光領域への露光量とを、互いに独立に
設定するものである。
【0016】また、上述の目的を達成するために、本発
明の第11の態様にかかる露光装置は、ワーク上で周辺
部が部分的に重なる複数の領域にそれぞれパターンを転
写するために、前記周辺部での露光量を徐々に減少させ
る設定手段を介して前記各領域をエネルギービームで走
査露光する装置であって、前記設定手段は、前記部分的
に重なる領域の露光量を、該重なる領域とは異なる領域
の露光量とは独立に設定可能であり、かつ連続的に調整
可能としたものである。
【0017】また、上述の目的を達成するために、本発
明の第12の態様にかかる露光装置は、ワーク上で周辺
部が部分的に重なる複数の領域にそれぞれパターンを転
写するために、前記周辺部での露光量を徐々に減少させ
る設定手段を介して前記各領域をエネルギービームで走
査露光する装置であって、前記複数の領域は、前記ワー
ク上に実質的に同時に形成される第1領域と第2領域と
を含み、前記設定手段は、前記第1及び第2領域が重な
る重複露光領域の露光量を、該重複露光領域とは異なる
領域の露光量とは独立に設定可能としたものである。
【0018】また、上述の目的を達成するために、本発
明の第13の態様にかかる露光装置は、ワーク上で周辺
部が部分的に重なる複数の領域にそれぞれパターンを転
写するために、前記周辺部での露光量を徐々に減少させ
る設定手段を介して前記各領域をエネルギービームで露
光する装置であって、実像又は虚像からなる複数の光源
像を形成するためのオプティカルインテグレータを備
え、前記設定手段は、前記複数の光源像からの複数のエ
ネルギービームの光路のうちの少なくとも2つの光路中
であって、前記ワークと光学的にほぼ共役な位置に配置
されるものである。
【0019】本発明の第14の態様にかかる露光装置
は、第13の態様にかかる露光装置において、前記設定
手段は、前記部分的に重なる領域の露光量を、該重なる
領域とは異なる領域の露光量とは独立に設定可能である
ようにしたものである。
【0020】本発明の第15の態様にかかる露光装置
は、第13または第14の態様にかかる露光装置におい
て、前記設定手段は、前記部分的に重なる領域の露光量
を連続的に設定可能であるようにしたものである。
【0021】本発明の第16の態様にかかる露光装置
は、第11、13、14または15の態様にかかる露光
装置において、前記複数の領域は、前記ワーク上に実質
的に同時に形成される第1領域と第2領域とを含み、前
記設定手段は、前記第1及び第2領域が重なるオーバー
ラップ領域の露光量を設定するものである。
【0022】本発明の第17の態様にかかる露光装置
は、第11〜第15の何れか1つの態様にかかる露光装
置において、前記設定手段は、前記部分的に重なる領域
の前記露光量を、前記部分的に重なる領域における前記
転写されるパターンのプロファイルを制御するために設
定するものである。
【0023】本発明の第18の態様にかかる露光装置
は、第17の態様にかかる露光装置において、前記設定
手段は、前記部分的に重なる領域における前記プロファ
イルと、前記部分的に重なる領域とは異なる領域におけ
るプロファイルとをほぼ同一なプロファイルとするよう
に、前記露光量を設定するものである。
【0024】本発明の第19の態様にかかる露光装置
は、第17または第18の態様にかかる露光装置におい
て、前記パターンのプロファイルは前記パターンの線幅
を含むものである。
【0025】本発明の第20の態様にかかる露光装置
は、第11〜第19の何れか1つの態様にかかる露光装
置において、前記複数の領域は、前記ワーク上に実質的
に同時に形成される第1領域と第2領域と第3領域とを
含み、前記設定手段は、前記第1及び第2領域が重なる
第1重複露光領域への露光量と、前記第2及び第3領域
が重なる第2重複露光領域への露光量とを、互いに独立
に設定するものである。
【0026】本発明の第21の態様にかかる露光装置
は、第11〜第12、及び第14〜第20の何れか1つ
の態様にかかる露光装置において、前記設定手段は、前
記ワーク近傍の位置、または前記ワークの位置とほぼ共
役な位置に設定されるものである。
【0027】本発明の第22の態様にかかる露光装置
は、第21の態様にかかる露光装置において、前記マス
ク上の照明領域を規定するための照明視野絞りと、該照
明視野絞りの像を前記マスク上に形成する照明視野絞り
結像光学系とを含み、前記設定手段は前記照明視野絞り
の位置近傍に設定されるものである。
【0028】本発明の第23の態様にかかる露光装置
は、第21の態様にかかる露光装置において、前記設定
手段は前記マスク近傍の位置に配置されるものである。
【0029】本発明の第24の態様にかかる露光装置
は、第21の態様にかかる露光装置において、前記マス
クの像を前記ワーク上へ投影する投影光学系を含み、前
記設定手段は、前記投影光学系中に形成される前記マス
クの中間像が形成される位置近傍に配置されるものであ
る。
【0030】本発明の第25の態様にかかる露光装置
は、第11〜〜第24の何れか1つの態様にかかる露光
装置において、前記設定手段は、光透過性の基板と、該
光透過性の基板上にパターンニングされた遮光パターン
または減光パターンとを有するものである。
【0031】本発明の第26の態様にかかる露光装置
は、第11〜第24の何れか1つの態様にかかる露光装
置において、前記設定手段は、所定形状に形成された遮
光性または減光性の基材を有するものである。
【0032】また、上述の目的を達成するために、本発
明の第27の態様にかかるデバイス製造方法は、第11
〜第26の何れかの態様にかかる露光装置を用いてマス
ク上のパターンをワーク上へ走査露光するリソグラフィ
工程を含むものである。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の第1または第11の態様
では、重複露光領域の露光量を非重複露光領域の露光量
とは独立に、かつ連続的に変化させることが可能である
ため、重複露光領域におけるレジストパターンのプロフ
ァイル(線幅、厚み等)を非重複露光領域のそれとは独
立して連続的に制御することができる。従って、重複露
光領域及び非重複露光領域にわたるパターンの線幅均一
性やピッチ均一性を向上させて、高精度なパターンを大
面積にわたって形成することができる。
【0034】また、本発明の第2または第12の態様で
は、ワーク上に実質的に同時に形成される第1領域と第
2領域とを用いてパターン形成する際に、第1及び第2
領域の重複露光領域におけるレジストパターンのプロフ
ァイル(線幅、厚み等)を非重複露光領域のそれとは独
立して連続的に制御することができるため、スループッ
ト良く高精度なパターンを大面積にわたって形成するこ
とができる。
【0035】また、本発明の第3または第13の態様で
は、実像又は虚像からなる複数の光源像を有する面光源
を形成するオプティカルインテグレータよりも上流側
(光源側)に設定手段を配置しているため、ワーク上で
のエネルギービーム到達領域(露光領域)内の位置によ
る開口数の不均一性(σバラツキ)を招く恐れが少ない
状態のもとで、重複露光領域におけるレジストパターン
のプロファイル(線幅、厚み等)を非重複露光領域のそ
れとは独立して連続的に制御することができ、高精度な
パターンを大面積にわたって形成することができる。
【0036】以下、図面を参照して本発明の実施形態に
ついて説明する。
【0037】(第1実施形態)図1は、第1実施形態に
かかる投影露光装置の概略構成を示す図であり、この投
影露光装置は、ステップ・アンド・スキャン方式のステ
ィッチング型投影露光装置である。なお、以下の説明に
おいては、図1中に示されたXYZ直交座標系を参照し
つつ各部材の位置関係について説明する。このXYZ座
標系は、X軸及びZ軸が紙面に対して平行となるように
設定され、Y軸が紙面に対して垂直となる方向に設定さ
れている。図中のXYZ座標系は、実際にはXY平面が
水平面に平行な面に設定され、Z軸が鉛直下方向(重力
方向)に設定される。
【0038】図1において、光源11は、g線(波長:
436nm)、h線(波長:404nm)、i線(波
長:365nm)等の露光光を供給する超高圧水銀灯で
ある。この光源11は、楕円鏡12の第一焦点位置近傍
に位置決めされており、光源11からの光は、楕円鏡1
2の第二焦点位置に集光して、そこに光源像を形成す
る。
【0039】この光源像形成位置の近傍には、露光光
(照明光)のON/OFFを行うためのシャッタ13が
設けられている。光源像からの光は、光源像形成位置近
傍に前側焦点が位置決めされたインプットレンズ群14
を通過することによってほぼ平行光束に変換される。こ
の平行光束中には、後で詳述するパターンドフィルタ1
5が配置されている。
【0040】パターンドフィルタ15を介した光は、複
数の棒状レンズ素子を2次元マトリックス状に集積して
形成されたフライアイレンズ16に入射する。このフラ
イアイレンズ16の射出面近傍には、各々の棒状レンズ
素子により集光された光源像の集合体、すなわち面光源
(2次光源)が形成される。この面光源形成位置には、
所定の開口径を有する照明開口絞り(不図示)が配置さ
れている。
【0041】2次光源からの光は、2次光源形成位置近
傍に前側焦点が位置決めされたコンデンサレンズ系17
により集光され、マスクM上の照明領域を重畳的に照明
する。なお、図1の例では、光路折り曲げ鏡の図示を省
略している。
【0042】以上のような照明光学系(11〜17)に
より照明されたマスクM上の回路パターンからの光は、
投影光学系PLを介して感光性材料が表面上に塗布され
たワークWに達し、ワークW上には投影光学系PLによ
る回路パターン像が形成される。本実施形態において、
投影光学系PLはマスクMの中間像を中間像形成位置I
Pに形成する第1結像系PLaと、この中間像をワーク
W上に再結像させる第2結像系PLbとを有する。この
ように投影光学系PLは、ワークW上にマスクMの正立
正像(X方向及びY方向において共に横倍率が正となる
像)をワークW上の投影領域内に形成する。
【0043】また、マスクMを保持しているマスクステ
ージMSはXY平面内で可動に設けられ、ワークWを保
持しているワークステージWSは、XY平面内で可動に
設けられると共にワークWのZ方向の位置及びZ軸に対
する傾きを調整可能に設けられている。
【0044】図2は、ワークW上の露光領域と投影光学
系PLによる投影領域との関係を示す平面図であり、こ
の図2と前述の図1とを参照して本実施形態の露光動作
について簡単に説明する。
【0045】なお、本実施形態では、マスクMの近傍及
び中間像形成位置IPの少なくとも何れか一方の位置
に、投影領域PAの形状を台形状とするための視野絞り
が配置されている。
【0046】まず、投影光学系による投影領域PAをワ
ークW上の−X方向の端部であって+Y方向の端部に位
置決めする。その後、シャッタ13を開きマスクMとワ
ークWとを投影光学系PLに対してX方向へ移動させ
る。このとき、マスクMとワークWとの速度比は、投影
光学系PLの倍率(例えば+1倍)と同じ比となる。こ
の動作により、ワークW上の領域41及び領域42から
なる露光領域EA1が露光される。
【0047】露光領域EA1への露光の後シャッタ13
を閉じ、マスクMとワークWとを投影光学系PLに対し
て−Y方向へ所定のステップ量だけステップ移動させ
る。その後、再びシャッタ13を開き、マスクMとワー
クWとを投影光学系PLに対して−X方向へ移動させ
る。この動作により、ワークW上の領域42、領域43
及び領域44からなる露光領域EA2が露光される。
【0048】露光領域EA2への露光の後、シャッタ1
3を閉じて、マスクMとワークWとを投影光学系PLに
対して−Y方向へ所定のステップ量だけステップ移動さ
せる。しかる後、再びシャッタ13を開き、マスクMと
ワークWとを投影光学系PLに対して+X方向へ移動さ
せる。この動作により、ワークW上の領域45、領域4
6及び領域47からなる露光領域EA3が露光される。
このように、本実施形態では、投影光学系PLの投影領
域PAよりも大きな露光領域を得ることができる。な
お、図2には、露光領域EA3への露光途中における投
影領域PAを図示している。
【0049】ここで、領域42、領域44及び領域46
は、各々2回の露光が行われる重複露光領域であり、領
域41、領域43及び領域45は、非重複露光領域であ
る。
【0050】ここで、台形状の投影領域PAは、長方形
状の領域と該長方形状の長手方向の両端部に位置する2
つの三角形状の領域とに分けて考えられる。本実施形態
では、長方形状の領域によって非重複露光領域41,4
3及び45を露光し、三角形状の領域によって重複露光
領域42,44及び46を露光するように、上述のステ
ップ量(Y方向への移動量)が定められている。
【0051】さて、本実施形態においては、重複露光領
域42,44及び46への露光量を連続的に変更するた
めの設定手段としてのパターンドフィルタ15がフライ
アイレンズ16の入射面近傍に配置されている。フライ
アイレンズ16の入射面近傍の位置は、フライアイレン
ズが形成する複数の光源像からのエネルギービームの光
路にそれぞれ対応する複数の光路中であって、ワークW
と光学的にほぼ共役な位置である。
【0052】図3に設定手段としてのパターンドフィル
タ15の平面図を示す。なお、図3にはフライアイレン
ズ16を構成する複数の要素レンズ(棒状レンズ素子)
の入射面16aを併せて示している。
【0053】図3に示すように、本実施形態のパターン
ドフィルタ15は、例えばガラス基板からなる光透過性
基材15a上に、クロム等の複数の遮光パターン15b
を蒸着等の手法により設けることにより形成される。図
1に戻って、このパターンドフィルタ15は、フィルタ
駆動部21により図中X方向(走査方向と対応する方
向)へ微少量だけ連続的に移動可能に設けられている。
【0054】なお、パターンドフィルタ15の光透過性
基材15a上に設けられるパターンは遮光パターンには
限られず、減光パターンであっても良い。この減光パタ
ーンとしては例えばランダムに配列された微小遮光部を
用いることができる。
【0055】次に、図4を参照して投影領域PAとパタ
ーンドフィルタ15の遮光パターン15bとの位置関係
について説明する。なお、図4では、フライアイレンズ
16の各要素レンズの入射面16aの位置において投影
領域PAに対応した領域PAI(この領域PAIの像が
投影領域PAに一対一対応している)を示している。な
お、図4(A)は遮光パターン15bにより遮光されな
い状態を示し、図4(B)は遮光パターンにより遮光さ
れた状態を示す。
【0056】図4において、投影領域PAに対応した入
射面16a上の領域PAIは、上辺51、下辺52及び
2つの斜辺53,54を有する台形状であり、図2に示
した非重複領域41,43,45に対応する長方形状の
サブ領域55と、重複領域42,44,46に対応する
2つの直角三角形状のサブ領域56,57とを有する。
なお、図4では1つの要素レンズの入射面16aに関連
する部分のみを示しているが、実際にはフライアイレン
ズ16の各入射面において上記の関係が成立している。
【0057】また、図4においては、ベース15a上に
形成される複数の遮光パターン15bのうち、4つの遮
光パターン15b1〜15b4を示している。ここで、
図4中の領域PAIに対応しているのは2つの遮光パタ
ーン15b1,15b2であり、2つの遮光パターン1
5b1,15b2同士は鏡像の関係であるため、ここで
は遮光パターン15b1のみについて説明する。
【0058】遮光パターン15b1は、領域PAIの図
中右側(+Y方向側)のサブ領域56に対応して配置さ
れており、六つの辺151〜156を有する六角形状で
ある。ここで、遮光パターン15b1の上辺151は領
域PAIの下辺52と平行に位置決めされている。そし
て、遮光パターン15b1の図中左側(−Y方向側)の
2つの斜辺152,153が形成する頂点157は、そ
のY軸における位置がサブ領域55とサブ領域56との
境界線の延長線の近傍となるように位置決めされてい
る。また、上辺151と斜辺152とが形成する頂点1
58は、そのY軸における位置が斜辺53の中点を通る
底辺52の垂線(この垂線はサブ領域56の底辺(5
2)の二等分線である)の延長線上となるように位置決
めされている。
【0059】なお、遮光パターン15b1の下側(−X
方向側)の斜辺153は、図4(A)に示す状態(非遮
光状態)において、領域PAIの下側の要素レンズの入
射面上の投影領域PAに対応した領域(不図示)と干渉
しないように定められている。このことは、図4(A)
の領域PAIの斜辺53と遮光パターン15b3の斜辺
との位置関係より理解される。また、遮光パターン15
b1の斜辺155は、図4(A)の非遮光状態におい
て、領域PAIの右斜め下側の要素レンズの入射面上の
投影領域PAに対応した領域と干渉しないように定めら
れている。このことは、図4(A)において領域PAI
の斜辺54と遮光パターン15b4との位置関係より理
解される。
【0060】さて、図3においてパターンドフィルタ1
5が+X方向側へ移動した場合、図4(B)に示すよう
に、遮光パターン15b1,15b2の上辺151と斜
辺152とにより、領域PAIのサブ領域56(57)
の一部が遮光される。複数の要素レンズの各入射面上に
おいて同様に遮光されるため、投影領域PAの重複領域
に対応する領域が遮光される。
【0061】この一部分が遮光された投影領域を用いて
ワークW上に走査露光を行った場合の露光量分布を図5
(A)に示す。なお、説明を簡単にするために、図5
(A),(B)の露光量分布はブランク(無パターン)
のマスクMを用いた場合を示している。
【0062】図5(A)において、実線は遮光された場
合の露光量分布であり、破線は遮光されない場合の露光
量分布である。ここで、領域71の露光量は図2の非重
複領域における露光量を示し、領域72,73の露光量
は図2の重複領域における1回の走査露光での露光量を
示す。図2にて説明したように、重複領域には2回の走
査露光が行われるため、2回の走査露光を行った際の露
光量分布は図5(B)に示される通りになる。
【0063】図5(B)において、領域74は2回の走
査露光が行われた重複領域に対応し、領域75,76は
非重複領域に対応している。非重複領域の露光量を変更
せずに重複領域の露光量のみを低減できていることが図
5(B)より理解される。すなわち、本実施形態では、
設定手段としてのパターンドフィルタ15の移動により
非重複領域の露光量を、重複領域の露光量とは独立に制
御できる。
【0064】図1で既述したようにパターンドフィルタ
15のX方向の位置が連続的に変更できるため、図4
(B)での遮光領域(ハッチング部分)の面積も連続的
に変更できる。従って、図5(B)に示した重複領域7
4の露光量も連続的に変更できることが理解される。
【0065】本実施形態のように、フライアイレンズ1
6の入射面の近傍にパターンドフィルタ15を配置す
る、すなわちフライアイレンズ16が形成する複数の光
源像のそれぞれに対応する複数の光路中であってワーク
Wとほぼ共役な位置に複数の遮光パターン15bをそれ
ぞれ配置して、一部の光束を遮光したとしても、フライ
アイレンズ16がその射出面(照明系の瞳)に形成する
複数の光源像からなる2次光源(面光源)の巨視的な形
状は変化しない。従って、テレセントリック性の崩れな
しに露光量調整を行うことが可能である。
【0066】次に、設定手段としてのパターンドフィル
タ15の調整動作について簡単に説明する。
【0067】まず、感光性材料(レジスト)が塗布され
たワークWに対して、露光量を段階的に変更して複数回
のテスト露光を行う。その後、テスト露光が行われたワ
ークを現像処理し、異なる露光量のもとでのレジストパ
ターンを得る。
【0068】そして、このレジストパターンをSEM
(走査型電子顕微鏡)等の観察手段を用いて観察し、そ
の線幅、高さ(パターンの膜厚)、テーパ角等のレジス
トプロファイルを計測する。この計測結果より、線幅誤
差等が少なくなる(最適なレジストプロファイルが得ら
れる)ような露光量が決定される。この露光量が非重複
領域の露光量に対応する。なお、形成しようとするパタ
ーン(例えば密集パターンと孤立パターン)の種類毎に
最適な(線幅誤差等の少ない)露光量が異なる場合があ
るため、この非重複部分の露光量決定はパターンの形状
に応じて決定することが好ましい。
【0069】次に、少なくとも2回の走査露光を行うこ
とによって、感光性材料が塗布されたワークW上の重複
領域へのテスト露光を行う。このとき、露光量として
は、上記で得られた露光量を用いる。このとき、パター
ンドフィルタ15の挿入量(重複領域に対応する部分の
遮光量)を変更して複数回のテスト露光を行う。そし
て、テスト露光が行われたワークWを現像処理すること
により、異なる挿入量のもとでのレジストパターンを得
る。上述の計測と同様に、このレジストパターンをこの
レジストパターンをSEM(走査型電子顕微鏡)等の観
察手段を用いて観察し、その線幅、高さ(パターンの膜
厚)、テーパ角等のレジストプロファイルを計測する。
この計測結果より、線幅誤差等が少なくなる(最適なレ
ジストプロファイルが得られる)ようなパターンドフィ
ルタ15の挿入量、すなわち重複領域の露光量が決定さ
れる。なお、形成しようとするパターン(例えば密集パ
ターンと孤立パターン)の種類毎に最適な(線幅誤差等
の少ない)露光量が異なる場合があるため、この重複部
分の露光量決定はパターンの形状に応じて決定すること
が好ましい。
【0070】以上の工程を経ることによって、重複領域
への最適な露光量と非重複領域への最適な露光量との決
定を行うことができる。
【0071】なお、上記の例では、非重複領域への露光
量決定と重複領域への露光量決定とを別のテスト露光で
行ったが、少なくとも2回の走査露光を行うテスト露光
の際に、非重複領域への露光量決定を行っても良い。
【0072】(第1実施形態の変形例)第1実施形態で
は図3に示したように、光透過性基板からなるベース1
5a上に遮光パターン15bを形成したが、その代わり
に、所定の平面形状を有する光遮光性部材で設定手段を
形成しても良い。
【0073】以下、第1実施形態の変形例にかかる設定
手段を示す図である図6を参照してこの変形例を説明す
る。なお、図6において図1〜図5で示した部材と同様
の機能を有する部材には同じ符号を付している。
【0074】図6(A)において、遮光パターン板60
は、例えばジルコニア(酸化ジルコニウムZrO2)等
の遮光性部材を櫛形状に切り出したものから形成され
る。この遮光パターン板60は、図中X方向に延びた第
1のエッジ対61a,61bと、第2のエッジ対62
a,62bと、第3のエッジ対63a,63bと、第4
のエッジ対64a,64bと、第5のエッジ対65a,
65bと、第6のエッジ対66a,66bとを有する。
このとき、各エッジ対のそれぞれが櫛の歯を形成してい
る。
【0075】図6(A)において、遮光パターン板60
は、第1実施形態のパターンドフィルタ15と同様に、
図中X方向に移動可能に構成されている。そして、図6
(B)に示すように、フライアイレンズ16の各要素レ
ンズの入射面16aにおける領域PAI(投影領域PA
に対応する領域)の重複領域に対応する部分に遮光パタ
ーン板60の櫛の歯が位置するようにY方向において位
置決めされている。従って、遮光パターン板60がフラ
イアイレンズ16の入射面と重畳すると、領域PAIの
重複領域に対応する部分が6組のエッジ対により部分的
に遮光される。
【0076】これにより、テレセントリック性の崩れが
少ないもとで、重複領域への露光量と非重複領域への露
光量と独立に連続可変することができる。なお、図6
(A),(B)に示した櫛の歯形状の遮光パターンを、
図2と同様に光透過性部材上に形成することも可能であ
る。
【0077】(第2実施形態)図7(A)は第2実施形
態にかかる投影露光装置の概略構成図であり、図7
(B)は設定手段としての照明視野絞りの平面図であ
る。ここで、図7において第1実施形態と同様の機能を
有する部材には同じ符号を付してある。
【0078】また、図7(A),(B)に示す第2実施
形態において、第1実施形態と異なる点は、照明光学系
中に光路を偏向させるための2枚の光路折曲鏡FM1,
FM2が配置されている点、設定手段としてパターンド
フィルタ15に代えて照明視野絞り18を設けた点、そ
して照明視野絞り18とマスクM(ワークW)とを光学
的に共役にするための照明視野絞り結像光学系19(1
9a,19b)を設けた点である。
【0079】以下、図7(A),(B)を参照して、第
1実施形態との相違点について説明する。図7(A)に
おいて、第2実施形態の投影露光装置では、コンデンサ
レンズ系17の後側焦点位置近傍にマスクMが位置決め
されていたが、本実施形態では、所定形状の開口部を有
する照明視野絞り18が位置決めされている。
【0080】照明視野絞りは、図7(B)の平面図に示
すように、ほぼ台形状の開口部を有する。この台形状の
開口部は、上辺181、下辺182、2つの斜辺18
3,184、及び凸形状の突起部185,186により
その形状が規定される。
【0081】図7(A)に戻って、照明視野絞り18の
開口部を通過した光束は、レンズ群19a及び19bか
らなる照明視野絞り結像光学系19を介して、マスクM
上に達する。このとき、マスクM上には、照明視野絞り
18の開口部の像である照明領域が形成される。このマ
スクM上の照明領域は、照明視野絞り18の開口部と相
似形状である。
【0082】本実施例においても、投影光学系PLは照
明領域内のマスクMのパターンの正立正像をワークW上
の投影領域内に形成する。なお、本実施形態において
は、フライアイレンズ16の入射面、照明視野絞り1
8,マスクMのパターン面、投影光学系PL中の視野絞
り、及びワークWが互いに共役な位置関係にある。
【0083】さて、図7(B)において、ほぼ台形状で
ある照明視野絞り18の開口部は、長方形状のサブ領域
155と、ほぼ三角形状の2つのサブ領域156,15
7とに区画して考えることができる。このとき、長方形
状のサブ領域155を通過する露光光によりワークW上
の非重複領域が露光され、サブ領域156,157を通
過する露光光によりワークW上の重複領域が露光される
ように、照明視野絞り18は位置決めされている。
【0084】ここで、凸形状の突起部185,186
は、重複領域に対応しているサブ領域156,157内
に位置決めされているため、突起部185,186によ
る遮光は、重複領域の露光量を非重複領域のそれよりも
低下させる結果を引き起こす。すなわち、本実施形態に
おいては、重複領域の露光量を非重複領域の露光量とは
独立に設定することができる。
【0085】なお、図7(A),(B)に示した例で
は、重複領域に対応しているサブ領域156,157内
に凸形状の突起部185,186を設けたが、その代わ
りに、サブ領域156,157内に凹形状の陥没部を設
けても良い。このような陥没部により、重複領域の露光
量を非重複領域のそれよりも増大させることが可能であ
る。
【0086】また、図7(A),(B)に示した例にお
いて、突起部185,186の突起量の異なる複数種類
の照明視野絞り18を設け、互いに交換可能(選択的に
光路に挿入可能)に設けても良い。この場合、離散的で
はあるが重複領域の露光量を非重複領域の露光量と独立
に調整することができる。また、交換可能な複数の照明
視野絞りのなかに、上記の凹形状の陥没部を設けた照明
視野絞りが入っていても良い。
【0087】(第2実施形態の変形例)上述の第2実施
形態では、重複領域への露光量が固定、或いは離散的に
変更可能であったが、重複領域への露光量を連続的に可
変とした例を第2実施形態の変形例として示す。
【0088】図8は第2実施形態の変形例にかかる照明
視野絞りの構成を示す図である。図8において、第2実
施形態の変形例にかかる照明視野絞りは、台形状の開口
部を有する固定絞り180と、凸形状の突起部185,
186を有する可動絞り189とを有する。ここで、可
動絞り189は図中X方向に沿って微動可能に設けられ
ており、可動絞り189のX方向の位置に応じて凸形状
の突起部185,186の固定絞り180の開口部への
挿入量が決定される。すなわち、可動絞り189のX方
向の位置を調整することにより、重複領域の露光量を非
重複領域の露光量と独立に調整することができる。
【0089】なお、本変形例では、固定絞り180がマ
スクMのパターン面と共役な位置に配置されており、可
動絞り189は、固定絞り180との摩擦を避けるため
当該共役位置から微少量外れた位置(ディフォーカス位
置)に配置されている。この固定絞り180と可動絞り
189との位置関係は逆転してもかまわない。
【0090】また、本変形例では、固定絞り180と可
動絞り189とを遮光性部材を切り出して形成している
が、これを光透過性の基板上に遮光パターンを設けて形
成しても良い。この場合には、2枚の基板の遮光パター
ン面同士を対向させて配置することが好ましい。この場
合において、遮光パターンの代わりに減光パターンを設
けても良い。
【0091】(第3実施形態)第2実施形態では、設定
手段としての照明視野絞りを照明視野絞り結像光学系に
よるマスクの共役位置に配置したが、照明視野絞りはマ
スクMの近傍に配置しても良い。
【0092】以下、図9を参照して、照明視野絞りをマ
スクMの近傍に配置した第3実施形態について説明す
る。なお、図9において、上述の第1及び第2実施形態
と同様の機能を有する部材には同じ符号を付してある。
【0093】第3実施形態は、上述の第2実施形態に示
した照明視野絞り18を、第1実施形態の照明光学系に
おけるマスクMの直上、詳しくはコンデンサ光学系17
とマスクMとの間の光路中であって、マスクMから若干
ディフォーカスした位置に配置されている。なお、マス
クMから若干ディフォーカスした位置であっても、実質
的にはマスクMの位置と見なすことができる。
【0094】本実施形態における照明視野絞り18は、
上述の第2実施形態と同様のものであるため、ワークW
上の重複領域の露光量を非重複領域の露光量と独立に設
定することができる。
【0095】なお、第3実施形態においても図8に示し
た照明視野絞り180,189を用いることができるこ
とは言うまでもない。
【0096】(第4実施形態)図10は第4実施形態に
かかる投影露光装置の概略構成図である。図10におい
て上述の第1〜第3実施形態で示した部材と同様の部材
には同じ符号を付してある。図10の第4実施形態にお
いて、図9の第3実施形態とは異なる構成は、マスクM
の直上に配置された照明視野絞り18をワークWの直
上、すなわち投影光学系PLとワークWとの間の光路中
であってワークWからわずかにディフォーカスした位置
に配置した点である。なお、ワークWから若干ディフォ
ーカスした位置であっても、実質的にはワークWの位置
と見なすことができる。本実施形態における照明視野絞
り18も、上述の第2及び第3実施形態と同様のもので
あるため、ワークW上の重複領域の露光量を非重複領域
の露光量と独立に設定することができる。なお、第4実
施形態においても図8に示した照明視野絞り180,1
89を用いることができることは言うまでもない。
【0097】(第5実施形態)図11は、第5実施形態
にかかる投影露光装置の概略構成を示す図である。図1
1において上述の第1〜第4実施形態で示した部材と同
様の部材には同じ符号を付してある。図11の第5実施
形態において、図9の第3実施形態とは異なる構成は、
マスクMの直上に配置された照明視野絞り18を投影光
学系PLの中間像形成位置に配置した点である。本実施
形態における照明視野絞り18は、上述の第2〜第4実
施形態と同様のものであるため、ワークW上の重複領域
の露光量を非重複領域の露光量と独立に設定することが
できる。なお、第5実施形態においても図8に示した照
明視野絞り180,189を用いることができることは
言うまでもない。
【0098】また、上述の第3〜第5実施形態において
は、第2実施形態と同様にコンデンサ光学系17の後側
焦点位置近傍に設定手段を有しない照明視野絞りを配置
し、当該照明視野絞りとマスクMとの間に、照明視野絞
り結像光学系19を配置しても良い。
【0099】(第6実施形態)以下、本発明にかかる第
6の実施形態を図12を参照して説明する。図12にお
いては、マスクMおよびワークWがXY平面に沿って配
置され、XY平面のうち走査方向をX方向、X方向と直
交する非走査方向をY方向とし、XY平面に直交する方
向をZ方向として説明する。図12において、上述の第
1〜第5実施形態と同一の構成要素には同一符号を付し
てある。
【0100】第6実施形態の投影露光装置は、後述する
照明装置によりマスクM上の複数の照明領域IAA,I
AB,IACを照明し、これら複数の照明領域IAA〜
IACのそれぞれに対応して配置された複数の投影光学
系PLA,PLB,PLCにより、複数の照明領域IA
A〜IAC内のマスクMのパターンの正立正像をワーク
W上の投影領域PAA,PAB,PAC内に形成するも
のである。
【0101】図13に示すように、投影領域PAA〜P
ACは、平面視台形状であり、Y方向に沿って隣り合う
領域どうし(例えばPAAとPAB、PABとPAC)
が図のX方向に所定量変位するように、且つ隣り合う領
域の端部同士がY方向に重複するように、Y方向に沿っ
て並列配置されている。なお、上記各投影光学系PLA
〜PLCも各投影領域PAA〜PACの配置に応じてX
方向に所定量変位すると共にY方向に重複して配置され
ている。
【0102】これらの各投影領域PAA〜PACがワー
クW上を走査することにより、ワークW上には、投影領
域PAAによる露光領域141,142、投影領域PA
Bによる露光領域142,143,144、及び投影領
域PACによる露光領域144,145が実質的に同時
に形成される。ここで、露光領域141,143,14
5が非重複露光領域であり、露光領域142,144が
重複露光領域である。
【0103】図12に戻って、マスクステージMSは、
不図示の駆動装置によってX方向に移動自在とされてい
る。このマスクステージMS上の端縁には、直交する方
向に移動鏡31a、31bがそれぞれ設置されている。
移動鏡31aにはレーザ干渉計32aが対向して配置さ
れている。また、移動鏡31bにはレーザ干渉計32b
が対向して配置されている。
【0104】これらのレーザ干渉計32a、32bがそ
れぞれ移動鏡31a、31bにレーザ光を射出して当該
移動鏡31a、31bとの間の距離を計測することによ
り、マスクステージMSのX方向の移動距離及び走査時
のマスクステージMSの回転量を検出することが可能に
なっている。そして、レーザ干渉計32a,32bの出
力によってマスクステージMSの位置をモニターし、上
記駆動装置をサーボ制御することでマスクステージMS
を所望の位置へ移動することができるようになってい
る。
【0105】ワークステージWSは、不図示の駆動装置
によってX方向、Y方向、Z方向にそれぞれ移動自在に
なっている。このワークステージWSの端縁には、直交
する方向に移動鏡33a、33bがそれぞれ設置されて
いる。移動鏡33aにはレーザ干渉計34aが対向して
配置されており、移動鏡33bにはレーザ干渉計34b
が対向して配置されている。
【0106】これらのレーザ干渉計34a、34bがそ
れぞれ移動鏡33a、33bにレーザ光を射出して当該
移動鏡33a、33bとの間の距離を計測することによ
り、ワークステージWSのX方向・Y方向の移動距離、
及び走査時のワークステージWSの回転量を検出するこ
とが可能になっている。そして、レーザ干渉計34a、
34bの出力によってワークステージWSの位置をモニ
ターし、上記駆動装置をサーボ制御することでワークス
テージWSを所望の位置へ移動することができるように
なっている。
【0107】次に、第6実施形態の照明装置について説
明する。図12に示すように、第6実施形態の照明装置
は、1つの光源11と、当該光源11からの光を3分岐
するライトガイド40と、ライトガイド40の複数の射
出端からの光をそれぞれの光軸AxA、AxB、AxC
に沿ってマスクM上の照明領域IAA〜IACへ導く複
数の照明光学系とを備えるものである。
【0108】なお、図12では、ライトガイド40が有
する複数の射出端のうちの2つの射出端42A,42C
のみを図示し、複数の照明光学系も光軸AxAに沿って
配置されるものしか図示していない。ただし、ライトガ
イド40が有する複数の射出端は、光軸AxB,AxC
上にも配置されており、これらの光軸AxB,AxC上
には、光軸AXAに沿って配置される照明光学系と等価
な照明光学系が配置されている。以下の説明において
は、光軸AxAに沿って配置される照明光学系について
代表させて説明し、光軸AxB,AxCに関する照明光
学系の説明は省略する。図12において、例えば超高圧
水銀ランプ等からなる光源11は、楕円鏡12の第1焦
点位置に配置されており、光源11からの光は楕円鏡1
2の第2焦点位置に集光し、この位置に光源像を形成す
る。楕円鏡12の第2焦点位置の近傍には、ライトガイ
ド40の入射端41が位置決めされている。このライト
ガイド40は、ランダムに束ねられた複数の光ファイバ
ーを有し、これらの光ファイバーの入射端が一つにまと
められ、射出側が複数(本実施形態では3つ)にまとめ
られている。従って、ライトガイド40の入射端41か
ら入射した光束は、3つの射出端(図12では射出端4
2Aのみ図示)から均等に射出する。
【0109】ライトガイド40の射出端42Aから射出
される光は、この射出端42Aの近傍に前側焦点が位置
決めされたインプットレンズ群14Aを介してほぼ平行
光束に変換される。この平行光束は、第1実施形態で説
明したパターンドフィルタ15Aを通過し、フライアイ
レンズ16Aに入射する。これにより、フライアイレン
ズ16Aの射出面には面光源(2次光源)が形成され
る。この2次光源位置には図示なき照明開口絞りが配置
される。
【0110】2次光源からの光は、この2次光源が形成
される位置に前側焦点が位置決めされたコンデンサレン
ズ系17により集光され、照明領域IAA(投影領域P
AA)と相似形状である等脚台形状の開口部を有する照
明視野絞りIFSを重畳的に照明する。
【0111】照明視野絞りIFSを通過した光束は、照
明視野絞りIFSとマスクMのパターン面(ワークW
面)とを光学的に共役にする照明視野絞り結像光学系1
9aA,19bA、及び照明視野絞り結像光学系内に配
置された光路折り曲げ鏡FLAを通過してマスクM上に
達する。このとき、マスクM上には、照明視野絞りIF
Sの開口部の像である照明領域IAAが形成される。
【0112】さて、本実施形態では、第1実施形態と同
様な3組のパターンドフィルタ15A〜15Cが各光軸
AxA〜AxCに沿って配置された3組の照明光学系内
にそれぞれ配置されている。図12では、光軸AxAに
沿った照明光学系中のパターンドフィルタ15Aと、光
軸AxCに沿った照明光学系(この照明光学系自体は不
図示)中のパターンドフィルタ15Cとを示している。
【0113】本実施形態においては、パターンドフィル
タ15Aの位置調整を行うことにより、図13に示す投
影領域PAAにより露光される重複領域142の露光量
を、非重複領域141の露光量とは独立に連続可変する
ことができる。また、図12に不図示のパターンドフィ
ルタ15Bの位置調整を行うことにより、図13に示す
投影領域PABにより露光される重複領域142,14
4の露光量を、非重複領域143の露光量とは独立に連
続可変することができる。そして、図12のパターンド
フィルタ15Cの位置調整を行うことにより、図13の
投影領域PACにより露光される重複領域144の露光
量を、非重複領域145の露光量とは独立に連続可変す
ることができる。
【0114】本実施形態においては、各パターンドフィ
ルタ15A〜15Cは、駆動装置21によりその移動量
がそれぞれ独立に調節される。従って、例えばパターン
ドフィルタ15A中の遮光パターンによる遮光量と、パ
ターンドフィルタ15C中の遮光パターンによる遮光量
とを異なる量に設定することが可能であり、結果として
高い精度の露光量設定が可能である。
【0115】なお、本実施形態では3組の投影光学系を
用いたが、投影光学系の数(照明領域の数、投影領域の
数)は3組には限られず、例えば5組、7組等の複数組
の投影光学系を用いることができる。また、本実施形態
では、1つの光源からの光を複数の光束に分岐したが、
光源の数は1組には限られず、例えば特開平8-17223号
公報や特開平10-199800号公報に開示されるような複数
の光源からの光を複数の光束に分岐するものも適用でき
る。また、本実施形態における投影光学系としては、例
えば特開平8-211294号公報、特開平8-255746号公報、特
開平11-329935号公報、特開2000-39557号公報に開示さ
れているものを用いることができる。
【0116】なお、本実施形態のように複数の投影光学
系PLA〜PLCを用いる投影露光装置には、第1実施
形態の如き設定手段だけではなく、第2〜第5実施形態
に示した設定手段を用いることができる。
【0117】なお、上述の各実施形態における投影露光
装置を液晶表示素子やプラズマディスプレイパネル(P
DP)等の表示デバイス製造の製造のリソグラフィ工程
で用いる場合、ワークWとしてガラス基板を用いる。な
お、上述の各実施形態における投影露光装置は、ワーク
Wとしてウエハを用いる半導体デバイス製造のリソグラ
フィ工程、ワークWとしてローバーと呼ばれるバー形状
の基板を用いる磁気ヘッド製造のリソグラフィ工程、ワ
ークWとしてエポキシ樹脂等の樹脂基板を用いるプリン
ト配線基板のリソグラフィ工程等の様々な用途のリソグ
ラフィ工程に適用することができる。
【0118】また、上述の各実施形態では、投影光学系
PLとして等倍の正立正像を形成するものを用いたが、
投影光学系の倍率は縮小倍率であっても良く、また拡大
倍率であっても良い。
【0119】また、上述の各実施形態では、オプティカ
ルインテグレータとして、実像からなる複数の光源像を
形成するフライアイレンズを用いたが、虚像からなる複
数の光源像を形成する内面反射型インテグレータ(ロッ
ド型インテグレータ、光パイプ、光トンネル)を用いて
も良い。
【0120】(デバイス製造方法の説明)以下にデバイ
ス製造方法について説明する。以下の説明においては、
プレート(ガラス基板)上に所定の回路パターンを形成
することによって、マイクロデバイスとしての液晶表示
素子を得る際の製造方法について述べる。以下、このと
きの動作の一例につき図14のフローチャートを参照し
て説明する。
【0121】図14において、パターン形成工程501
では、例えば第1〜第6の何れかの実施形態の露光装置
を用いてマスクのパターンをワークとしての感光性基板
(レジストが塗布されたガラス基板等)に転写露光す
る、所謂光リソグラフィー工程が実行される。この光リ
ソグラフィー工程によって、感光性基板上には多数の電
極等を含む所定パターンが形成される。
【0122】その後、露光された基板は、現像工程、エ
ッチング工程、レチクル剥離工程等の各工程を経ること
によって、基板上に所定のパターンが形成され、次のカ
ラーフィルター形成工程202へ移行する。
【0123】次に、カラーフィルター形成工程502で
は、R(Red)、G(Green) 、B(Blue)に対応した3つの
ドットの組がマトリックス状に多数配列されたカラーフ
ィルターを形成する。そして、カラーフィルター形成工
程502の後に、セル組み立て工程503が実行され
る。
【0124】セル組み立て工程503では、パターン形
成工程501にて得られた所定パターンを有する基板、
およびカラーフィルター形成工程502にて得られたカ
ラーフィルター等を用いて液晶パネル(液晶セル)を組
み立てる。セル組み立て工程503では、例えば、パタ
ーン形成工程501にて得られた所定パターンを有する
基板とカラーフィルター形成工程502にて得られたカ
ラーフィルターとの間に液晶を注入して、液晶パネル
(液晶セル)を製造する。
【0125】その後、モジュール組み立て工程504に
て、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作
を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付
けて液晶表示素子として完成させる。
【0126】以上の製造方法によれば、スティッチング
露光(継ぎ露光)を行うことにより大面積のデバイスを
製造する際に、継ぎ部分(重複露光領域)においても高
精度なパターンを得ることが可能であるため、ワークが
大型化しても良好なるデバイス(半導体素子、液晶表示
素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造することができる。
【0127】上記の実施の態様は、あくまでも本発明の
技術的内容を明らかにする意図のものであって、本発明
は上記の実施の態様に限定して狭義に解釈されるもので
はなく、本発明の精神と特許請求の範囲に述べる範囲内
で、さまざまな変形をとりうる。
【0128】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、画面合成
を行って大面積の露光領域を形成する場合において、非
継ぎ部分(非重複露光領域)のみならず継ぎ部分(重複
露光領域)でも高精度なパターンを得ることが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる露光装置の概
略構成図である。
【図2】第1の実施形態の露光装置における露光領域の
一例を説明するための図である。
【図3】第1の実施形態における設定手段の一例を示す
図である。
【図4】第1の実施形態における設定手段の動作を説明
するための図であり、図4(A)は非挿入状態を示し、
図4(B)は挿入状態を示す。
【図5】第1の実施形態における露光量分布を示す図で
あり、図5(A)は1回の走査露光による露光量分布を
示し、図5(B)は2回の走査露光(継ぎ露光)による
露光量分布を示す。
【図6】第1の実施形態の変形例にかかる設定手段の一
例を示す図であり、図6(A)はオプティカルインテグ
レータとの位置関係を示す斜視図、図6(B)は平面図
である。
【図7】本発明の第2の実施形態にかかる露光装置の概
略構成図であり、図7(A)は装置全体を示す平面図、
図7(B)は設定手段を示す平面図である。
【図8】第2の実施形態の変形例にかかる設定手段の概
略構成図である。
【図9】本発明の第3の実施形態にかかる設定手段の概
略構成図である。
【図10】本発明の第4の実施形態にかかる設定手段の
概略構成図である。
【図11】本発明の第5の実施形態にかかる設定手段の
概略構成図である。
【図12】本発明の第6の実施形態にかかる設定手段の
概略構成図である。
【図13】第6の実施形態の露光装置における露光領域
の一例を説明するための図である。
【図14】デバイス製造方法の一例を示すフローチャー
ト図である。
【符号の説明】
11:光源 15:パターンドフィルタ(設定手段) 16:フライアイレンズ(オプティカルインテグレー
タ) M :マスク W :ワーク

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワーク上で周辺部が部分的に重なる複数の
    領域にそれぞれパターンを転写するために、前記周辺部
    での露光量を徐々に減少させる設定手段を介して前記各
    領域をエネルギービームで走査露光する方法において、 前記部分的に重なる領域の露光量は、該重なる領域とは
    異なる領域の露光量とは独立に設定可能であり、かつ連
    続的に調整可能であることを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】ワーク上で周辺部が部分的に重なる複数の
    領域にそれぞれパターンを転写するために、前記周辺部
    での露光量を徐々に減少させる設定手段を介して前記各
    領域をエネルギービームで走査露光する方法において、 前記複数の領域は、前記ワーク上に実質的に同時に形成
    される第1領域と第2領域とを含み、 前記第1及び第2領域が重なる重複露光領域の露光量
    を、該重複露光領域とは異なる領域の露光量とは独立に
    設定することを特徴とする露光方法。
  3. 【請求項3】ワーク上で周辺部が部分的に重なる複数の
    領域にそれぞれパターンを転写するために、前記周辺部
    での露光量を徐々に減少させる設定手段を介して前記各
    領域をエネルギービームで露光する方法において、 前記ワークは、実像又は虚像からなる複数の光源像から
    のエネルギービームで重畳的に照射され、 前記設定手段は、前記複数の光源像からの複数のエネル
    ギービームの光路のうちの少なくとも2つの光路に対応
    する光路中であって、前記ワークと光学的にほぼ共役な
    位置に配置されることを特徴とする露光方法。
  4. 【請求項4】前記部分的に重なる領域の露光量を、該重
    なる領域とは異なる領域の露光量とは独立に設定するこ
    とを特徴とする請求項3記載の露光方法。
  5. 【請求項5】前記部分的に重なる領域の露光量を連続的
    に設定可能であることを特徴とする請求項3または4記
    載の露光方法。
  6. 【請求項6】前記複数の領域は、前記ワーク上に実質的
    に同時に形成される第1領域と第2領域とを含み、 前記設定手段は、前記第1及び第2領域が重なる重複露
    光領域の露光量を設定することを特徴とする請求項1、
    3、4または5記載の露光方法。
  7. 【請求項7】前記設定手段は、前記部分的に重なる領域
    の前記露光量を、前記部分的に重なる領域における前記
    転写されるパターンのプロファイルを制御するために設
    定することを特徴とする請求項1〜5の何れか一項記載
    の露光方法。
  8. 【請求項8】前記設定手段は、前記部分的に重なる領域
    における前記プロファイルと、前記部分的に重なる領域
    とは異なる領域におけるプロファイルとをほぼ同一なプ
    ロファイルとするように、前記露光量を設定することを
    特徴とする請求項7記載の露光方法。
  9. 【請求項9】前記パターンのプロファイルは前記パター
    ンの線幅を含むことを特徴とする請求項7または8記載
    の露光方法。
  10. 【請求項10】前記複数の領域は、前記ワーク上に実質
    的に同時に形成される第1領域と第2領域と第3領域と
    を含み、 前記設定手段は、前記第1及び第2領域が重なる第1重
    複露光領域への露光量と、前記第2及び第3領域が重な
    る第2重複露光領域への露光量とを、互いに独立に設定
    することを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項記載
    の露光方法。
  11. 【請求項11】ワーク上で周辺部が部分的に重なる複数
    の領域にそれぞれパターンを転写するために、前記周辺
    部での露光量を徐々に減少させる設定手段を介して前記
    各領域をエネルギービームで走査露光する装置におい
    て、 前記設定手段は、前記部分的に重なる領域の露光量を、
    該重なる領域とは異なる領域の露光量とは独立に設定可
    能であり、かつ連続的に調整可能であることを特徴とす
    る露光装置。
  12. 【請求項12】ワーク上で周辺部が部分的に重なる複数
    の領域にそれぞれパターンを転写するために、前記周辺
    部での露光量を徐々に減少させる設定手段を介して前記
    各領域をエネルギービームで走査露光する装置におい
    て、 前記複数の領域は、前記ワーク上に実質的に同時に形成
    される第1領域と第2領域とを含み、 前記設定手段は、前記第1及び第2領域が重なる重複露
    光領域の露光量を、該重複露光領域とは異なる領域の露
    光量とは独立に設定可能であることを特徴とする露光方
    法。
  13. 【請求項13】ワーク上で周辺部が部分的に重なる複数
    の領域にそれぞれパターンを転写するために、前記周辺
    部での露光量を徐々に減少させる設定手段を介して前記
    各領域をエネルギービームで露光する装置において、 実像又は虚像からなる複数の光源像を形成するためのオ
    プティカルインテグレータを備え、 前記設定手段は、前記複数の光源像からの複数のエネル
    ギービームの光路のうちの少なくとも2つの光路中であ
    って、前記ワークと光学的にほぼ共役な位置に配置され
    ることを特徴とする露光装置。
  14. 【請求項14】前記設定手段は、前記部分的に重なる領
    域の露光量を、該重なる領域とは異なる領域の露光量と
    は独立に設定可能であることを特徴とする請求項13記
    載の露光装置。
  15. 【請求項15】前記設定手段は、前記部分的に重なる領
    域の露光量を連続的に設定可能であることを特徴とする
    請求項13または14記載の露光装置。
  16. 【請求項16】前記複数の領域は、前記ワーク上に実質
    的に同時に形成される第1領域と第2領域とを含み、 前記設定手段は、前記第1及び第2領域が重なるオーバ
    ーラップ領域の露光量を設定することを特徴とする請求
    項11、13、14または15記載の露光装置。
  17. 【請求項17】前記設定手段は、前記部分的に重なる領
    域の前記露光量を、前記部分的に重なる領域における前
    記転写されるパターンのプロファイルを制御するために
    設定することを特徴とする請求項11〜15の何れか一
    項記載の露光装置。
  18. 【請求項18】前記設定手段は、前記部分的に重なる領
    域における前記プロファイルと、前記部分的に重なる領
    域とは異なる領域におけるプロファイルとをほぼ同一な
    プロファイルとするように、前記露光量を設定すること
    を特徴とする請求項17記載の露光装置。
  19. 【請求項19】前記パターンのプロファイルは前記パタ
    ーンの線幅を含むことを特徴とする請求項17または1
    8記載の露光装置。
  20. 【請求項20】前記複数の領域は、前記ワーク上に実質
    的に同時に形成される第1領域と第2領域と第3領域と
    を含み、 前記設定手段は、前記第1及び第2領域が重なる第1重
    複露光領域への露光量と、前記第2及び第3領域が重な
    る第2重複露光領域への露光量とを、互いに独立に設定
    することを特徴とする請求項11乃至19の何れか一項
    記載の露光装置。
JP2000114680A 2000-04-17 2000-04-17 露光装置及び露光方法 Pending JP2001297975A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000114680A JP2001297975A (ja) 2000-04-17 2000-04-17 露光装置及び露光方法
TW090107655A TW486741B (en) 2000-04-17 2001-03-30 Aligner and method of exposure
KR1020010020030A KR20010098613A (ko) 2000-04-17 2001-04-14 노광장치 및 노광방법

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000114680A JP2001297975A (ja) 2000-04-17 2000-04-17 露光装置及び露光方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001297975A true JP2001297975A (ja) 2001-10-26

Family

ID=18626445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000114680A Pending JP2001297975A (ja) 2000-04-17 2000-04-17 露光装置及び露光方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001297975A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003142379A (ja) * 2001-11-05 2003-05-16 Hitachi Ltd パターン露光方法及びその装置並びに電子装置の製造方法及び電子装置
JP2003151880A (ja) * 2001-11-12 2003-05-23 Nikon Corp 露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法
JP2006133784A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置およびデバイス製造方法
JP2007171451A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 露光方法およびプラズマディスプレイパネル
JP2015012258A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 キヤノン株式会社 露光装置、露光方法、それらを用いたデバイスの製造方法
JP2017198990A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 分割露光装置及びそれを用いた液晶表示装置の製造方法
WO2019021858A1 (ja) * 2017-07-25 2019-01-31 凸版印刷株式会社 露光装置および露光方法
JP2019028086A (ja) * 2017-07-25 2019-02-21 凸版印刷株式会社 露光装置および露光方法
JP2019028084A (ja) * 2017-07-25 2019-02-21 凸版印刷株式会社 露光装置
WO2020145044A1 (ja) * 2019-01-09 2020-07-16 株式会社ニコン 露光装置
WO2020203002A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社ニコン 露光装置、照明光学系、およびデバイス製造方法
WO2020203003A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社ニコン 露光装置、照明光学系、およびデバイス製造方法
WO2020203111A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社ニコン 露光装置、照明光学系、およびデバイス製造方法

Cited By (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003142379A (ja) * 2001-11-05 2003-05-16 Hitachi Ltd パターン露光方法及びその装置並びに電子装置の製造方法及び電子装置
JP2003151880A (ja) * 2001-11-12 2003-05-23 Nikon Corp 露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法
JP2006133784A (ja) * 2004-11-08 2006-05-25 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置およびデバイス製造方法
JP2009110016A (ja) * 2004-11-08 2009-05-21 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置およびデバイス製造方法
US7609362B2 (en) 2004-11-08 2009-10-27 Asml Netherlands B.V. Scanning lithographic apparatus and device manufacturing method
JP2011059716A (ja) * 2004-11-08 2011-03-24 Asml Netherlands Bv リソグラフィ装置およびデバイス製造方法
JP2007171451A (ja) * 2005-12-21 2007-07-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 露光方法およびプラズマディスプレイパネル
JP2015012258A (ja) * 2013-07-02 2015-01-19 キヤノン株式会社 露光装置、露光方法、それらを用いたデバイスの製造方法
JP2017198990A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド 分割露光装置及びそれを用いた液晶表示装置の製造方法
KR20170123141A (ko) * 2016-04-28 2017-11-07 엘지디스플레이 주식회사 분할노광 장치 및 이를 이용한 액정표시장치의 제조방법
KR102567319B1 (ko) * 2016-04-28 2023-08-16 엘지디스플레이 주식회사 분할노광 장치 및 이를 이용한 액정표시장치의 제조방법
US10274760B2 (en) 2016-04-28 2019-04-30 Lg Display Co., Ltd. Divisional exposure apparatus and method of manufacturing liquid crystal display using the same
JP2019028084A (ja) * 2017-07-25 2019-02-21 凸版印刷株式会社 露光装置
JP7052242B2 (ja) 2017-07-25 2022-04-12 凸版印刷株式会社 露光装置
WO2019021858A1 (ja) * 2017-07-25 2019-01-31 凸版印刷株式会社 露光装置および露光方法
JP2019028086A (ja) * 2017-07-25 2019-02-21 凸版印刷株式会社 露光装置および露光方法
WO2020145044A1 (ja) * 2019-01-09 2020-07-16 株式会社ニコン 露光装置
WO2020203003A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社ニコン 露光装置、照明光学系、およびデバイス製造方法
CN113383275A (zh) * 2019-03-29 2021-09-10 株式会社尼康 曝光装置、照明光学系统以及元件制造方法
CN113439239A (zh) * 2019-03-29 2021-09-24 株式会社尼康 曝光装置、照明光学系统以及元件制造方法
CN113439236A (zh) * 2019-03-29 2021-09-24 株式会社尼康 曝光装置、照明光学系统以及元件制造方法
WO2020203111A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社ニコン 露光装置、照明光学系、およびデバイス製造方法
WO2020203002A1 (ja) * 2019-03-29 2020-10-08 株式会社ニコン 露光装置、照明光学系、およびデバイス製造方法
CN113383275B (zh) * 2019-03-29 2024-03-12 株式会社尼康 曝光装置、照明光学系统以及元件制造方法
CN113439239B (zh) * 2019-03-29 2024-03-26 株式会社尼康 曝光装置、照明光学系统以及元件制造方法
JP7484893B2 (ja) 2019-03-29 2024-05-16 株式会社ニコン 露光装置、照明光学系、およびデバイス製造方法
CN113439236B (zh) * 2019-03-29 2024-06-04 株式会社尼康 曝光装置、照明光学系统以及元件制造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI431430B (zh) 曝光方法、曝光裝置、光罩以及光罩的製造方法
JP2593440B2 (ja) 投影型露光装置
TWI443472B (zh) Pattern forming method and apparatus, exposure method and apparatus, and component manufacturing method and element
TWI413866B (zh) Projection optical system, exposure device, exposure system and exposure method
JPH07161617A (ja) 走査型露光装置
JPH0757986A (ja) 露光装置
JP2001297975A (ja) 露光装置及び露光方法
JP2007108559A (ja) 走査型露光装置及びデバイスの製造方法
KR20010078254A (ko) 주사노광방법 및 주사형 노광장치
JP2007101592A (ja) 走査型露光装置及びマイクロデバイスの製造方法
JP3200244B2 (ja) 走査型露光装置
JPH11304653A (ja) 投影光学系の結像特性計測方法及び投影露光装置
TW201535069A (zh) 微影裝置及方法
JP2001296667A (ja) 走査露光方法および走査型露光装置並びにマスク
TWI432914B (zh) 投影光學裝置、投影曝光裝置、曝光方法、以及元件製造方法
JP2005011990A (ja) 走査型投影露光装置、走査型投影露光装置の照度キャリブレーション方法及び露光方法
JP2000114164A (ja) 走査型投影露光装置及びそれを用いたデバイスの製造方法
JP2001215717A (ja) 走査露光方法および走査型露光装置
KR100762396B1 (ko) 마스크리스 노광기용 디엠디 정렬 방법
JP2013021265A (ja) 照明装置、露光装置、露光方法、およびデバイス製造方法
JP2007173689A (ja) 光学特性計測装置、露光装置、及びデバイス製造方法
JP4505666B2 (ja) 露光装置、照明装置及びマイクロデバイスの製造方法
JP3214027B2 (ja) 露光装置及びそれを用いた半導体チップの製造方法
JP2800731B2 (ja) 走査露光方法、及び走査露光による回路素子製造方法
TW486741B (en) Aligner and method of exposure