JP2001297404A - 磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッド及びその製造方法

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JP2001297404A
JP2001297404A JP2000113248A JP2000113248A JP2001297404A JP 2001297404 A JP2001297404 A JP 2001297404A JP 2000113248 A JP2000113248 A JP 2000113248A JP 2000113248 A JP2000113248 A JP 2000113248A JP 2001297404 A JP2001297404 A JP 2001297404A
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winding
magnetic head
core
gap
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JP2000113248A
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Shinji Takahashi
伸司 高橋
Hiroto Kawaguchi
裕人 川口
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、高効率で且つ小型化されると共
に、接着強度を高めるようにした磁気ヘッド及びその製
造方法を提供すること。 【解決手段】少なくとも一部が磁性材料から構成される
磁気コア部11,12と、この磁気コア部によって形成
された巻線開口部と、この巻線開口部を介して前記磁気
コア部に巻回される巻線14と、前記磁気コアに形成さ
れていると共に、磁性合金薄膜を有するギャップ部13
と、を含んでいる磁気ヘッドであって、前記巻線開口部
が、前記ギャップ部の深さ方向に関して、0.02mm
乃至0.15mmの長さを有していることで磁気ヘッド
10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ヘッド及びそ
の製造方法に関し、特にビデオテープレコーダ(VT
R),ハードディスクドライブ,フロッピー(登録商
標)ディスクドライブ等の磁気記録媒体に対してデータ
の記録再生を行なうための磁気ヘッドに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、VTR等の磁気記録再生装置にお
いては、画質を向上させるために信号をデジタル化して
記録するデジタル記録が使用されるようになってきてお
り、これに対応して記録の高密度化,記録周波数の高周
波化が行なわれている。ここで、磁気記録の高密度化,
記録周波数の高周波化が進むにつれて、磁気記録再生装
置に搭載される磁気ヘッドについて、高周波領域で十分
に再生出力が高く且つノイズの少ない磁気ヘッドが要求
される。例えばVTR等で使用される磁気ヘッドとし
て、軟磁性フェライト材と磁性合金薄膜を使用して巻線
を施した所謂複合型メタルインギャップ(MIG)タイ
プの磁気ヘッドが開発されている。
【0003】このようなMIGタイプの磁気ヘッドは、
例えば図12に示すように構成されている。図12にお
いて、磁気ヘッド1は、VTR用の磁気ヘッドであっ
て、互いに接合された二つのコア半体2,3から成る磁
気コアを含んでいる。
【0004】コア半体2,3は、それぞれフェライト等
の磁性材料から構成されていると共に、互いに接合され
るべき接合面のうち、少なくとも表面(磁気記録媒体に
対する接触面)寄りの所謂ギャップ形成面が、その間
に、ギャップ4を形成するようになっている。また、各
コア半体2,3は、その接合面に、コイルとして巻回さ
れる巻線を受容し且つギャップ4のデプスを規制するた
めの巻線溝2a,3aを備えている。そして、この巻線
溝2a,3aにより形成された巻線孔を通して、コア半
体2または3の少なくとも一方、図示の場合には双方の
コア半体2,3に対して、それぞれコイル5が巻回され
ている。
【0005】ここで、上記ギャップ4は、図12にて矢
印Aで示す磁気テープのトラック方向(走行方向)に関
して傾斜したアジマス角(図示せず)を備えるように、
形成されていると共に、そのトラック幅方向に関して所
定のトラック幅を有するように、コア半体2,3の側縁
に形成されたトラック幅規制溝5,6により、規制され
ている。
【0006】さらに、各コア半体2,3は、図12に示
すように、その少なくともギャップ形成面に、図示の場
合、ギャップ形成面及びトラック幅規制溝5,6の内面
に、磁性合金薄膜7,8を備えている。図示の場合、各
コア半体2,3は、トラック幅規制溝5,6の形成後
に、ギャップ形成面及びトラック幅規制溝5,6の内面
に、磁性合金薄膜7,8が形成され、その後トラック幅
規制溝5,6内に接合ガラス9が封入されることによ
り、コア半体2,3が互いに接合されるようになってい
る。
【0007】このように構成された磁気ヘッド1によれ
ば、記録時には、図示しない磁気テープが、磁気ヘッド
1の表面(テープ摺動面)1aに沿って、矢印A方向に
摺動すると共に、外部から磁気ヘッド1のコア半体2,
3に巻回されたコイル5に対して駆動電流が導入される
ことにより、この駆動電流に対応した磁界がコイル5に
発生する。そして、このコイル5に発生した磁界が、コ
ア半体2,3の巻線溝2a,3aの周りを磁路として循
環して、ギャップ4を通過することにより、磁気テープ
に対して所望のデータの磁気記録が行なわれる。
【0008】また、再生時には、摺動する磁気テープに
記録された磁気信号に基づいて、ギャップ4からコア半
体2,3を循環する磁界が発生し、この磁界に基づい
て、コイル5に信号電流が発生する。そして、このコイ
ル5に発生した信号電流が、外部に取り出され、適宜に
処理されることより、磁気テープに記録されたデータが
再生されることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
構成のMIGタイプの磁気ヘッド1においては、巻線孔
の周りを循環する磁界の磁路長が長いことから、インダ
クタンスが大きく、高周波領域で単位インダクタンス当
たりの再生出力が低いため、高密度化が要求されるデジ
タル記録に対して、十分に対応することが困難である。
【0010】また、このようなMIGタイプの磁気ヘッ
ド1においては、上述した巻線孔は、図13に示すよう
に、磁気テープのトラック方向Tに関する長さLが例え
ば0.5mm,摺動面1aからの深さ方向に関する高さ
dが例えば0.3mmに選定されていることから、比較
的大きく、特に高さ方向が大きくなってしまうので、小
型磁気記録再生装置に組み込むのが困難であった。
【0011】さらに、近年の磁気記録の分野における記
録信号の高密度化に伴って、MIGタイプの磁気ヘッド
1においては、インダクタンスを低減するために、磁気
コアを小型に構成することにより、高効率の磁気ヘッド
を開発が検討されている。しかしなから、実際には、こ
のような小型の磁気ヘッドをマイクロドライブ,ハード
ディスクドライブ,フロッピードライブ等に組み込む場
合、磁気ヘッドをサスペンションの先端部に接着する際
に、チップ状の磁気ヘッドとサスペンションとの間の接
着面積が小さくなってしまい、磁気ヘッドの接着強度が
十分ではなくなってしまうと共に、組立精度が低下し
て、磁気ヘッドのアオリ等が発生してしまうという問題
があった。
【0012】本発明は、以上の点に鑑み、高効率で且つ
小型化されると共に、接着強度を高めるようにした磁気
ヘッド及びその製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的は、本発明によ
れば、少なくとも一部が磁性材料から構成される磁気コ
ア部と、この磁気コア部によって形成された巻線開口部
と、この巻線開口部を介して前記磁気コア部に巻回され
る巻線と、前記磁気コアに形成されていると共に、磁性
合金薄膜を有するギャップ部と、を含んでいる磁気ヘッ
ドであって、前記巻線開口部が、前記ギャップ部の深さ
方向に関して、0.02mm乃至0.15mmの長さを
有している磁気ヘッドにより、達成される。
【0014】前記構成によれば、前記巻線開口部が0.
02mm乃至0.15mmの長さを有しているので、イ
ンダクタンスが小さくなると共に、前記磁気コアの巻線
開口部の周りに形成される磁路長が短くなり、磁気ヘッ
ドの効率が高くなる。従って、高密度化が要求されるデ
ジタル記録に対して十分に対応することが可能になる。
また、前記巻線開口部の長さが低減されることによっ
て、磁気ヘッド全体が低背化されることになり、小型の
磁気記録再生装置用として最適な磁気ヘッドとなる。
【0015】好ましくは、請求項2の発明によれば、請
求項1の構成において、前記磁気コア部には、前記巻線
が巻回される巻線柱部が備えられていると共に、この巻
線柱部の前記ギャップ部の反対側には、ベース部が形成
されており、このベース部は、前記巻線柱部と接触して
いる面において、この巻線柱部より大に形成されている
磁気ヘッドである。
【0016】好ましくは、請求項3の発明によれば、請
求項2の構成において、前記ベース部が前記巻線柱部に
対して、前記ギャップ部に形成されているトラック幅方
向に関して、大きく形成されている磁気ヘッドである。
【0017】前記構成によれば、前記ベース部が、前記
巻線柱部に対して、例えば前記トラック幅方向に関して
大きく構成されている場合には、このベース部がこの巻
線柱部に対して広く形成されていることになり、磁気ヘ
ッド装置を構成する例えばサスペンションの先端に対し
て磁気ヘッドを接着する際の接着面積が、十分に大きく
確保されることになる。そして、これにより接着強度が
増大すると共に、接着の際のアオリ等が低減され、組立
精度が向上することになる。
【0018】好ましくは、請求項4の発明によれば、請
求項3の構成において、前記ベースの前記巻線柱部と接
触している面における面積が、0.6mm2 以上である
磁気ヘッドである。
【0019】好ましくは、請求項5の発明によれば、請
求項1の構成において、前記巻線が、0.03mm以下
の径の銅線により構成されている磁気ヘッドである。
【0020】前記構成によれば、前記巻線が、0.03
mm以下の径の銅線により構成されているので、前記巻
線開口部に対して、十分な巻数が確保され、前記巻線開
口部がより一層小型に構成されることになる。これによ
り、磁気ヘッドの再生出力をさらに高めることができる
ようになる。
【0021】好ましくは、請求項6の発明によれば、請
求項5の構成において、前記巻線が、抗張力ワイヤによ
り構成されている磁気ヘッドである。
【0022】前記構成によれば、前記巻線が、抗張力ワ
イヤにより構成されているので、0.03mm以下の径
の銅線を使用しても、巻線工程における断線不良の発生
が低減され、磁気ヘッドの歩留まりが向上することにな
り、生産効率が高められることになる。
【0023】前記目的は、請求項7の発明によれば、少
なくとも一部が磁性材料から構成される磁気コア部に磁
性合金薄膜を有するギャップ部を形成する工程と、この
磁気コア部によって巻線開口部を形成する工程と、この
巻線開口部を介して前記磁気コア部に巻線を巻回する工
程と、を含んでいる磁気ヘッドの製造方法であって、前
記磁気コア部によって巻線開口部を形成する工程で、こ
の巻線開口部が、前記ギャップ部の深さ方向に関して、
0.02mm乃至0.15mmの長さを有するように形
成される磁気ヘッドの製造方法により、達成される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図11を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例で
あるから、技術的に好ましい種々の限定が付されている
が、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を
限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られる
ものではない。
【0025】図1は、本発明の実施の形態に係る磁気ヘ
ッドを示している。図1において、磁気ヘッド10は、
互いに接合された、2つのコア半体11及び12から成
る磁気コア部である磁気コアを含んでいる。コア半体1
1,12は、それぞれ軟磁性材料、例えばMn−Zn系
の単結晶フェライトから構成されていると共に、互いに
接合されるべき接合面のうち、少なくとも表面(磁気記
録媒体に対する接触面)10aの所謂ギャップ形成面に
ギャップ部であるギャップ13が形成されている。ま
た、各コア半体11,12は、その接合面に、コイルと
して巻回される巻線を受容し且つギャップ13のデプス
を規制するための巻線溝11a,11bを備えている。
そして、この巻線溝11a,12aにより形成された巻
線開口部である巻線孔を通して、コア半体11または1
2の少なくとも一方、図示の場合には双方のコア半体1
1,12に対してコイル14が巻回されている。
【0026】ここで、上記ギャップ13は、磁気テープ
のトラック方向(矢印Aで示す走行方向)に傾斜したア
ジマス角(図示せず)を備えるように形成されていると
共に、そのトラック幅方向に関して所定のトラック幅T
wを有するように、コア半体11,12の側縁に形成さ
れたトラック幅規制溝15,16により、規制されてい
る。
【0027】さらに、各コア半体11,12は、図1に
示すように、突き合わせ面のうち、少なくともギャップ
形成面に、それぞれ主コアとしての磁性合金薄膜17,
18を備えている。そして、各コア半体11,12は、
トラック幅規制溝14,15内に、非磁性体例えば接合
ガラス19が充填されることにより、互いに接合される
と共に、磁気テープとの当たり特性を確保し且つ摺接に
よる偏摩耗を防止するようになっている。
【0028】以上の構成は、図12に示した従来のMI
Gタイプの磁気ヘッド1とほぼ同様の構成であるが、本
発明による磁気ヘッド10においては、以下の点で異な
る構成になっている。即ち、上記トラック幅規制溝1
5,16は、図1に示すように、テープ摺動面10a付
近にて、テープ摺動方向に沿って延びるように形成され
ており、接合ガラス19により充填されている。
【0029】さらに、トラック幅規制溝15,16の外
側には、面取り溝15a,16aが形成されており、こ
れらの面取り溝15a,16aによって、磁気コア1
1,12のコイル14が巻回される巻線柱部分11b,
12bのトラック幅方向の厚さに対して、磁気コア1
1,12の底面を構成するベース部分(バックコア)1
1c,12cのトラック幅方向の厚さDが大きく選定さ
れており、バックコア11c,12cの底面積が例えば
0.6mm2 以上になるように構成されている。また、
各コア半体11,12の巻線溝11a,12aにより形
成される巻線孔は、図2に示すように、そのトラック方
向の長さLが例えば0.6mm,その高さdが0.02
乃至0.15mm、例えば0.15mmに選定されてい
る。
【0030】このような構成の磁気ヘッド10は、製造
に際して、図3乃至図6に示すように製造される。先
づ、図3(A)に示すように、主磁路を構成する軟磁性
材料として、例えばMn−Zn系フェライト等の単結晶
から成る基盤20が、板状または短冊状に形成される。
このように、Mn−Zn系フェライト等の単結晶の基盤
20を用いると、加工性が良いだけでなく、図6(B)
に示す完成された磁気ヘッド10の表面であるテープ摺
動面の耐磨耗性が良好となる。また、単結晶のMn−Z
n系フェライト等から基盤20を切り出すときは、図6
(B)に示す完成品の磁気ヘッド10における(ア)、
(イ)、(ウ)及び(エ)の面が、それぞれ特定の結晶
面となるような角度で切り出される。例えば、これら
(ア)、(イ)、(ウ)及び(エ)の面が、すべて結晶
面(100)で形成された場合は、オール100の結晶
面を有する磁気ヘッドとなる。このオール100の結晶
面を有する磁気ヘッドは耐摩耗性が特に優れている。
【0031】また、上記(ア)の面を(110)の結晶
面、(イ)の面を(111)の結晶面、(ウ)の面を
(110)の結晶面、(エ)の面を(211)の結晶面
に形成することもできる。このような結晶面を有する磁
気ヘッドは、オール100に比べ高周波特性が良好であ
るという特性を有する。さらに、上記(ア)の面を(1
10)の結晶面、(イ)の面を(100)の結晶面、
(ウ)の面を(110)、(エ)の面を(110)の結
晶面とする所謂、β型に切り出すこともできる。本実施
の形態の基盤20は、磁気ヘッド10が用いられる機器
の特性によって上述のうち、好ましい結晶面の切り出し
方を選ぶことになる。
【0032】一方、この基盤20は、例えば後述する磁
性合金薄膜のみによって磁路が構成される場合には、例
えばBaO−TiO2 系,CaO−TiO2 系,MgO
−TiO2 系,Li−Al2 3 ・SiO2 系,Zn−
Al2 3 ・SiO2 系セラミックス,ZrO2 ,Mg
O,Ni−Zn,NiO,α−Fe2 3 ,非磁性フェ
ライト,結晶化ガラス,GdGaガーネット,アルチッ
ク,快削性セラミックスや、Al2 3 ,AlN,Si
3 4 ,ZrSiO4 ,ジルコンコージライト,コージ
ライト,ペタライト,SiC,フォルステライト等のセ
ラミックス等の一種または二種以上の混合材から構成さ
れていてもよい。
【0033】続いて、図3(B)に示すように、基盤2
0の主面(上面)に、ギャップ13のデプスを規制し且
つ巻線を巻回するための巻線溝21a,21bと、コア
接合の際の強度を保持するためのガラスが充填されるガ
ラス溝22と、コア半体ブロックに分割するためのコア
分割仮溝23が、例えばダイヤモンドホイールを使用し
て、形成される。ここで、各巻線溝21a,21bは、
例えばその巻線孔の長さに相当する深さD1,D2がそ
れぞれ例えば0.3mmに、また巻線孔の高さに相当す
る幅wが例えば0.15mmに高精度に加工される必要
があることから、加工能率と工具剛性の高いメタルボン
ド系ダイヤモンドホイール,ピトリファイド系ダイヤモ
ンドホイール,レジン/メタル系ダイヤモンドホイール
等の超砥粒砥石を使用することが好ましい。これに対し
て、上記各溝21,22,23は、例えばウェットエッ
チング法によるフォトエッチング,マイクロブラスト法
に代表される噴射加工,イオンエッチング,イオンビー
ム等のFIB加工,エキシマレーザ加工,あるいはLI
GAプロセスに代表されるドライエッチング等により、
形成されるようにしてもよい。尚、ガラスを流さずに例
えば金属接合等によりコア接合が行なわれる場合には、
このガラス溝22は形成しなくてもよい。
【0034】その後、図3(C)に示すように、基盤2
0の主面に形成されたコア分割仮溝23に沿って、例え
ばダイサー,スライシングマシン等により、基盤20が
分割され、コア半体ブロック24,25が形成される。
【0035】次に、図4(A)に示すように、各コア半
体ブロック24,25の主面に、磁性合金薄膜として金
属磁性膜26が例えば蒸着,スパッタリング等によって
形成される。ここで、金属磁性膜26は、例えばFe−
Ga−Si−Ru合金等の金属磁性材料から構成される
が、これに限らず、例えばFe−Al合金,Fe−Al
−Si合金,Fe−Si−Co合金,Fe−Ga−Si
合金,Fe−Al−Ge合金,Fe−Ga−Ge合金,
Fe−Si−Ge合金,Fe−Co−Si−Al合金,
Ge−Ni合金等の結晶質合金からなるものであっても
よく、さらに金属磁性膜に関して、Fe,Co,Niの
うち、一つ以上の元素とP,C,B,Si,N,Cu,
Taのうち一つ以上の元素とから成る合金や、これを主
成分としてAl,Ge,Be,Sn,In,Mo,W,
Ti,Mn,Cr,Zr,Hf,Nb等を含んだ合金等
に代表されるメタル−メタロイド系アモルファス合金
や、Co,Hf,Zr等の遷移金属と希土類元素を主成
分とするメタル−メタル系アモルファス合金等の非晶質
合金からなるものであってもよい。
【0036】次に、図4(B)に示すように、コア半体
ブロック24,25が、コア長さ方向の側面がほぼ一致
し、且つ溝21a,21bがほぼ一致するように、互い
に突き合わされ、低融点ガラス27を使用したガラス接
合により合体され、磁気コアブロック28が形成され
る。尚、このガラス接合は、図4(C)に示すように、
コア半体ブロック24,25の巻線溝21a,21bに
より形成される巻線孔21を下方にした状態で、例えば
PbO,SiO2 ,B2 3 ,ZnO,Al2 3 ,K
2 O,Na2 O等を主成分とする線状の低融点ガラス2
7を巻線孔21内に配置して、加熱溶融することによ
り、行なわれる。また、ガラス接合でなく、例えば金属
接合によって、コア半体ブロック24,25が互いに接
合されるようにしてもよい。
【0037】そして、磁気コアブロック28の磁気トラ
ックを形成すべき上面が、機械研削等により平面加工さ
れた後、図4(D)に示すように、規定のトラック幅
(10μm以下)が残留するように、トラック29aを
残して、トラック幅規制溝29が例えば機械研削等によ
り加工される。この際、トラック幅規制溝29の加工
は、例えば刃厚0.3mmの薄刃のダイヤモンドホイー
ルを使用して行なわれるが、これに限らず、ウェットエ
ッチング法によるフォトエッチング,マイクロブラスト
工法に代表される噴射加工,イオンエッチング,イオン
ビーム等のFIB加工,エキシマレーザ加工,LIGA
プロセスに代表されるエッチング加工等によって行なわ
れてもよい。
【0038】その後、図5(A)に示すように、上記ト
ラック幅規制溝29を被覆して、円滑なテープ摺動面が
得られるように、パックガラス30が、磁気コアブロッ
ク28の表面に載置され、加熱溶融されることにより、
トラック幅規制溝29内に充填される。このパックガラ
ス30は、例えばPbO,SiO2 ,B2 3 ,Zn
O,Al2 3 ,K2 O,Na2 O等を主成分とする線
状または角状の低融点ガラスが使用される。尚、このパ
ックガラス30は、磁気コアブロック28のギャップ精
度を保持するために、既にコア半体ブロック24,25
の接合に使用されている低融点ガラス27の作業温度よ
り低い温度で溶融するガラスを使用することが望まし
い。また、パックガラス30として、比較的融点の高い
ガラスを使用する場合には、磁気ギャップ層に例えばA
u,Cu,Pd,Pt,Cr等の金属被膜を形成してお
き、固相拡散による金属接合を前以て行なうようにする
ことが好ましい。
【0039】ここで、図5(B)に示すように、所定の
ヘッドデプスを形成するために、磁気コアブロック28
の表面が研磨加工される。この研磨加工は、例えばSn
−Sb系合金の円盤状ポリッシャを使用して、砥粒径
0.25μm以下のダイヤスラリーにてポリッシュ加工
することにより行なわれるが、これに限らず、例えばポ
リッシャとして、Sn,Sn−ケメット,Sn−Ni等
の仕上げ面を向上させるために比較的柔らかいポリッシ
ャを使用することも可能であり、スラリーとして、砥粒
径0.5μm以下のダイヤモンド,SiC,Al
2 3 ,MgO,cBN等の微細砥粒が使用されてもよ
い。また、溶媒として、親水基であるH2 O,H
2 2 ,NaOH,KOH,KCl等の砥粒の分散性の
高い溶剤や、あるいは潤滑及び防食性を重視して、疎水
基である鉱油を基油とした溶剤(JIS1種,2種1乃
至6号)や、または両極性であるエマルジョン(W/
O,O/W),ケミカルソリューション,シンセティッ
クタイプ等の化学油剤を使用してもよく、さらに少なく
とも酸化防止剤,活性剤(グリセリン,ポリエチレング
リコール等)や、疎水基の場合には極圧剤等の添加剤を
加えてもよい。さらに、上述した研磨加工における除去
効率の改善を図るために、磁気コアブロック28の表面
を前以て平面研削盤等を使用して粗加工してもよい。
【0040】次に、図5(C)に示すように、低背型磁
気ヘッドを得るために、磁気コアブロック28が板状に
スライス加工され、ガラス溝22を含む不要な下部が切
除される。このスライス加工は、例えば磁気コアブロッ
ク28をダミープレートに接着して、スライシングマシ
ンにより、例えば厚さTが0.3mmになるように、行
なわれる。この場合、スライシングマシンには、例えば
0.01乃至0.3mm厚の薄刃砥石が使用され、砥粒
の平均粒径は、加工面の粗さ(Ra)を500nm以下
にするために、#320乃至#1000程度が好適であ
るが、特にこの範囲に限定されるものではなく、粗加工
等では必要に応じて変更が可能である。また、研削砥粒
として天然ダイヤモンド,人造ダイヤモンド,多結晶ダ
イヤモンド,メタルコーティングダイヤ,cBN,メタ
ルコーティングcBN等の硬い砥粒が使用されるが、こ
れらに限定されることなく、他の砥粒、例えばSiC,
Al2 3 ,MnO2 ,CeO等の砥粒も使用され得
る。さらに、薄刃砥石の剛性改善を図るために、分級等
級が異なる二種以上の砥粒を混合して研削砥石としても
よい。
【0041】また、砥粒を保持するための結合剤とし
て、Ni電鋳,Fe系メタル,Ni系メタル,Cu系メ
タル,Cu−Sn系メタル,Fe−Co系メタル,Co
系メタル等のメタルボンドや、ビトリファイド,レジン
ボンドに代表されるフェノール系,ポリイミド系の樹脂
が使用され、さらにこれらの結合剤を合成した複合ボン
ドも使用することができる。さらに、結合剤の構成比
は、薄刃砥石の集中度として自生作用の促進を図るた
め、10乃至30容積%が好適であるが、これに限定さ
れることなく、必要に応じて適宜に変更可能である。ま
た、磁気コアブロック28のスライスの代わりに、磁気
コアブロック28の下部を例えば平面研削盤による平面
研削,ワイヤーソーを使用したスライス,マイクロブラ
スト工法に代表される噴霧加工,ダイヤポリッシュ等に
よる研磨加工を利用して、磁気コアブロック28の不要
な下部を除去してもよい。
【0042】続いて、図6(A)に示すように、磁気コ
アブロック28の表面の各トラック29aの間の領域
に、面取り溝31が形成される。この面取り溝21の加
工は、磁気コアブロック28のトラック29aの表面の
チッピングを抑えるために、例えばレジン系のダイヤモ
ンドホイールを使用して行なわれる。
【0043】その後、図6(B)に示すように、面取り
溝31内にて、この面取り溝31と平行に、ダイサーま
たはスライシングマシン等により切断加工が行なわれ、
個々の磁気ヘッドチップに分割される。この切断加工
は、例えば薄刃で構成されたブロンズ系メタルホイール
を使用して行なわれるが、これに限らず、加工ダメージ
によるチップ割れや破損等を防止するため、ワイヤーソ
ー等の遊離砥粒研削やマイクロブラスト工法に代表され
る噴霧加工によって行なわれてもよい。
【0044】最後に、磁気ヘッドチップの巻線孔を通し
て、各コア半体11,12の周りに、それぞれコイル1
4を巻回することにより、図1に示した磁気ヘッド10
が完成する。ここで、コイル14のための巻線は、例え
ば芯線径が0.03mm以下の銅線が使用される。ただ
し、これに限らず、ポリウレタン銅線の1乃至3種や、
ポリアミド,ポリエステル,ブチラール,エポキシ系に
代表される熱可塑性の融着ワイヤ、あるいは熱硬化型の
融着ワイヤ、ネロス等の耐ハンダ溶食線,銅を主体とし
た合金で構成される高張力マグネットワイヤ等の抗張力
ワイヤも使用される。
【0045】本発明の実施の形態による磁気ヘッド10
は、以上のように構成されており、記録時には、図示し
ない磁気テープが、磁気ヘッド10の表面(テープ摺動
面)10aに沿って、矢印A方向に摺動すると共に、外
部から磁気ヘッド10のコア半体11,12に巻回され
たコイル14に対して駆動電流が導入されることによ
り、この駆動電流に対応した磁界がコイル14に発生す
る。そして、このコイル14に発生した磁界が、コア半
体11,12の巻線溝11a,12aの周りを磁路とし
て循環し、ギャップ13を通過することにより、磁気テ
ープに対して所望のデータの磁気記録が行なわれる。
【0046】また、再生時には、摺動する磁気テープに
記録された磁気信号に基づいて、ギャップ13からコア
半体11,12を循環する磁界が発生し、この磁界に基
づいて、コイルに信号電流が発生する。そして、このコ
イルに発生した信号電流が、外部に取り出され、適宜に
処理されることより、磁気テープに記録されたデータが
再生されることになる。
【0047】ここで、上述した磁気ヘッド10におい
て、図2に示すように、巻線孔の高さdが0.15mm
に選定されていることにより、特に高さ方向に小さく形
成されているので、巻線孔の周りに磁路長が短く構成さ
れることになり、インダクタンスが低減されると共に、
再生出力が高められる。図7のグラフに示すように、本
実施の形態の磁気ヘッド10の再生効率は、図12に示
した従来のMIGタイプの磁気ヘッド1と比較して向上
している。さらに、コイル14の巻線として0.03m
m以下の線径の銅線により形成されていることにより、
巻線孔がより小さく形成され得る。例えばトラック幅T
wを8μm,デプスを3μm,コイル14の巻数を50
ターンとして、巻線として特殊ポリウレタン銅線(JI
S:LSUEW2種)を使用して、巻線径に対応した巻
線孔の大きさは、芯線径が0.05mm,0.04m
m,0.03mm,0.02mmの場合に、それぞれ
0.4×0.6mm,0.3×0.6mm,0.15×
0.6mm,0.1×0.6mmとなり、巻線孔が小さ
く形成されることになり、従来の磁気ヘッドに比較して
より一層再生出力が高くなる。
【0048】具体的には、従来の磁気ヘッドにおける線
径が0.04mmまたは0.05mmの場合と比較し
て、図8のグラフに示すように、0.03mm及び0.
02mmの銅線の場合には、特に周波数が1乃至2MH
zの範囲内で、2乃至3dB程度自己録再出力が高くな
っていることが分かる。従って、高密度化が要求される
デジタル記録に対して十分に対応することができると共
に、巻線孔の高さが低減されることにより、磁気ヘッド
10全体が低背化されるので、小型の磁気記録再生装置
用として最適な磁気ヘッド10が得られることになる。
ここで、コイル14の巻線として、抗張力ワイヤが使用
されることにより、巻線を巻線孔に通す際に、断線等の
不良の発生が低減される。例えば通常のポリウレタン銅
線に対して抗張力を30%増大させたワイヤA及び15
%増大させたワイヤBについて断線不良発生率を調査し
た結果、図11の図表に示すように、0.02mm及び
0.03mmの線径であっても、巻線工程における断線
不良発生率が、低減されることになり、磁気ヘッドの生
産効率が向上することになる。
【0049】さらに、上記磁気ヘッド10は、図6
(A)に示すように、面取り溝31を設けたことによっ
て、コア半体11,12のコイル14が巻回される巻線
柱部分11b,12bに対して、ベース部分11c,1
2cのバックコア厚D(図1参照)が大きく選定されて
いる。従って、例えば図9に示すように、例えばハード
ディスクドライブの磁気ヘッド装置における所謂ホイッ
トニー型のヘッドサスペンション32の先端部に磁気ヘ
ッド10を接着剤により取り付ける場合に、ヘッドサス
ペンション32の先端部に対する接着面積が大きく確保
されることになるので、磁気ヘッド10のヘッドサスペ
ンション32に対する接着強度が増大されると共に、ヘ
ッドサスペンション32に対する組立精度が向上し、ア
オリ等の発生が抑制されることになる。すなわち、例え
ば従来の磁気ヘッド1で接着面積が0.2mm2 の場
合、接着不良発生率が17%程度あったのに対して、本
発明実施形態による磁気ヘッド10の場合、接着面積が
0.6mm2 では、接着不良発生率が1%以上5%未満
となり、特に接着面積0.8mm2 では、接着不良発生
率が1%未満になることが分かった。
【0050】尚、ヘッドサスペンション32に対する接
着のための接着剤として例えば紫外線硬化樹脂や、酢酸
ビニル系,ポリビニルアルコール系,ポリビニルアセタ
ール系,ポリ塩化ビニル系,アクリル系,ポリアミド
系,ポリエチレン系,セルロース系等の熱可塑生接着
剤、あるいはユリア系,メラミン系,フェノール系,レ
ジルシノール系,エポキシ系,ポリエステル系,ポリウ
レタン系,ポリアロマテック系等の熱硬化性接着剤が使
用され得る。
【0051】また、磁気ヘッド10は、図10に示すよ
うに、ベース33に対して取り付けられてもよい。この
場合も、磁気ヘッド10は、コア半体11,12のベー
ス部11c,12cの底面が、ベース33の取付面に対
して接着剤により接着される。その際、接着面積が大き
いことから、接着強度が高められると共に、組立精度が
向上し、アオリ等の発生が抑制されることになる。
【0052】このように、上記磁気ヘッド10の摺動面
10aと反対側の底面を構成するベース部分11c、1
2cが、コイル14が巻回される巻線柱部分11b、1
2bに対して、トラック幅方向に関して厚く構成されて
いる場合には、ベース部分11b,12bが巻線柱部分
11b,12bに対して大きく形成されていることによ
り、磁気ヘッド10を取り付ける際の接着面積が、十分
に大きく確保され得るので、接着強度が増大すると共
に、接着の際にアオリ等が低減され、組立精度が向上す
ることになるので、マイクロドライブ,ハードディスク
ドライブ,フロッピーディスクドライブ等の磁気記録再
生装置に好適な磁気ヘッドが得られる。
【0053】上述した実施の形態においては、ギャップ
13がアジマス角を有する磁気ヘッド10について説明
したが、これに限らず、アジマス角が0度である磁気ヘ
ッドについても、本発明を適用し得ることは明らかであ
る。また、上述した実施形態においては、コア半体ブロ
ック24,25がガラス溝22内にガラスを充填するこ
とにより、接合されるようになっているが、これに限ら
ず、ガラス溝22を備えておらず、巻線溝21a,21
bの一部にガラスを充填してガラス接合したり、あるい
は金属接合によりコア半体ブロック24,25が接合さ
れるようにしてもよいことは明らかである。さらに、上
述した実施形態においては、巻線柱部分に対してベース
部分のバックコア厚が大きい磁気ヘッドについて説明し
たが、これに限らず、面取り溝を備えておらず、トラッ
ク部分と同じ幅のベース部分を備えた磁気ヘッドに対し
て本発明を適用し得ることは明らかである。
【0054】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、高
効率で且つ小型化されると共に、接着強度を高めるよう
にした磁気ヘッド及びその製造方法を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による磁気ヘッドの全体構
成を示す概略斜視図である。
【図2】図1の磁気ヘッドの巻線孔を示す部分拡大側面
図である。
【図3】図1の磁気ヘッドの製造工程を示す順次に示す
斜視図である。
【図4】図1の磁気ヘッドの製造工程を示す順次に示す
斜視図である。
【図5】図1の磁気ヘッドの製造工程を示す順次に斜視
図である。
【図6】図1の磁気ヘッドの製造工程を示す順次に斜視
図である。
【図7】図1の磁気ヘッドと従来の磁気ヘッドの再生効
率を示すグラフである。
【図8】コイル巻線の線径による自己録再出力特性を示
すグラフである。
【図9】図1の磁気ヘッドをヘッドサスペンションの先
端に接着した状態を示す概略斜視図である。
【図10】図1の磁気ヘッドをベースの上面に接着した
状態を示す概略斜視図である。
【図11】図1の磁気ヘッドで使用される巻線と断線不
良発生率との関係を示す図表である。
【図12】従来の磁気ヘッドの一例の全体構成を示す概
略斜視図である。
【図13】図12の磁気ヘッドにおける巻線孔の部分拡
大側面図である。
【符号の説明】
10・・・磁気ヘッド、10a・・・テープ摺動面、1
1,12・・・コア半体、11a,12a・・・巻線
溝、11b,12b・・・巻線柱部分、11c,12c
・・・ベース部分、13・・・ギャップ、14・・・コ
イル、15,16・・・トラック幅規制溝、15a,1
6a・・・面取り溝、17,18・・・磁性合金薄膜、
19・・・低融点ガラス、20・・・基盤、21・・・
巻線孔、21a,21b・・・巻線溝、22・・・ガラ
ス溝、23・・・コア分割仮溝、24,25・・・コア
半体ブロック、26・・・金属磁性膜、27・・・低融
点ガラス、28・・・磁気コアブロック、29・・・ト
ラック幅規制溝、29a・・・トラック、30・・・パ
ックガラス、31・・・面取り溝、32・・・ヘッドサ
スペンション、33・・・ベース

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一部が磁性材料から構成され
    る磁気コア部と、 この磁気コア部によって形成された巻線開口部と、 この巻線開口部を介して前記磁気コア部に巻回される巻
    線と、 前記磁気コアに形成されていると共に、磁性合金薄膜を
    有するギャップ部と、を含んでいる磁気ヘッドであっ
    て、 前記巻線開口部が、前記ギャップ部の深さ方向に関し
    て、0.02mm乃至0.15mmの長さを有している
    ことを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記磁気コア部には、前記巻線が巻回さ
    れる巻線柱部が備えられていると共に、この巻線柱部の
    前記ギャップ部の反対側には、ベース部が形成されてお
    り、 このベース部は、前記巻線柱部と接触している面におい
    て、この巻線柱部より大に形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記ベース部が前記巻線柱部に対して、
    前記ギャップ部に形成されているトラック幅方向に関し
    て、大きく形成されていることを特徴とする請求項2に
    記載の磁気ヘッド。
  4. 【請求項4】 前記ベースの前記巻線柱部と接触してい
    る面における面積が、0.6mm2 以上であることを特
    徴とする請求項3に記載の磁気ヘッド。
  5. 【請求項5】 前記巻線が、0.03mm以下の径の銅
    線により構成されていることを特徴とする請求項1に記
    載の磁気ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記巻線が、抗張力ワイヤにより構成さ
    れていることを特徴とする請求項5に記載の磁気ヘッ
    ド。
  7. 【請求項7】 少なくとも一部が磁性材料から構成され
    る磁気コア部に磁性合金薄膜を有するギャップ部を形成
    する工程と、 この磁気コア部によって巻線開口部を形成する工程と、 この巻線開口部を介して前記磁気コア部に巻線を巻回す
    る工程と、を含んでいる磁気ヘッドの製造方法であっ
    て、 前記磁気コア部によって巻線開口部を形成する工程で、
    この巻線開口部が、前記ギャップ部の深さ方向に関し
    て、0.02mm乃至0.15mmの長さを有するよう
    に形成されることを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
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