JP2001294391A - クレーンの継ぎジブ - Google Patents

クレーンの継ぎジブ

Info

Publication number
JP2001294391A
JP2001294391A JP2000106419A JP2000106419A JP2001294391A JP 2001294391 A JP2001294391 A JP 2001294391A JP 2000106419 A JP2000106419 A JP 2000106419A JP 2000106419 A JP2000106419 A JP 2000106419A JP 2001294391 A JP2001294391 A JP 2001294391A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jib
connection
sections
section
error
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000106419A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Maeda
幸次 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kato Works Co Ltd
Kato Seisakusho Co Ltd
Original Assignee
Kato Works Co Ltd
Kato Seisakusho Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kato Works Co Ltd, Kato Seisakusho Co Ltd filed Critical Kato Works Co Ltd
Priority to JP2000106419A priority Critical patent/JP2001294391A/ja
Publication of JP2001294391A publication Critical patent/JP2001294391A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】立組み及び平組みのいずれの組立て方法であっ
てもジブセクションの継ぎ間違いを接続ブラケット同士
の連結前に認識でき、これによって連結順序の過誤を防
止して、強度、安定性、安全性を十分に確保できるクレ
ーンの継ぎジブの提供を目的としている。 【解決手段】本発明の継ぎジブでは、互いに継ぎ合わさ
れるジブセクション2C,2Fの接続ブラケット20,
21同士のピン孔27,28の一致を阻止して連結の過
誤を防止する連結過誤防止手段25,30がジブセクシ
ョンの接続ブラケットに適宜設けられ、各ジブセクショ
ンが正規の連結順序で連結される時には連結過誤防止手
段によってピン孔の一致が阻止されず、連結順序を過誤
した時には連結過誤防止手段によってピン孔の一致が阻
止されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレーンの継ぎジ
ブに係わり、特に、ジブを構成するジブセクションの連
結順序の過誤を防止できる継ぎジブの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自走式クレーン等の作業車両に
搭載されるクレーン装置では、伸縮ブームの長さを補う
ためにジブが使用される。図11には、このようなジブ
を自走式クレーンに適用した例が示されている。図示の
ように、ジブ100は、伸縮ブーム102の先端に傾動
可能且つ着脱自在に取り付けられる。また、ジブ100
は、組立て式であり、複数のジブセクション100a,
100b…を継ぎ合わせて所定の長さに構成される。
【0003】各ジブセクションはパイプを主材として形
成される四角柱の枠体から成る。具体的には、例えば、
パイプによって四角柱の外枠が形成され、その外枠の側
面は、パイプ間に補強材をトラス状に組み付けることに
よって形成される。
【0004】ジブセクションをその長手方向に継ぎ合わ
せて所定長さのジブを構成できるように、各ジブセクシ
ョンの長手方向の両端部における上下左右の4つの角部
にはそれぞれ接続ブラケットが設けられている。そし
て、互いに接続されるジブセクションの端部同士を向か
い合わせて互いの対応する接続ブラケット同士を重ね合
わせるとともに、重ね合わされた接続ブラケットに接続
ピン等を差し込んでこれらを連結することにより、ジブ
セクション同士が連結されるようになっている。
【0005】一般に、ジブの強度安定性および軽量化を
図るため、ジブは、ブームに近い基端側(以下、本明細
書全体にわたって、ブームに取り付けられるジブの側を
基端側といい、その反対側を先端側という。)のジブセ
クションのパイプ径が先端側のジブセクションのそれよ
りも大きくなるように長手方向に継ぎ合わされる。すな
わち、パイプ径が太いジブセクションから順次ブームに
継ぎ足されていく。
【0006】このようにパイプ径の大きい(強度が高
い)ジブセクションから順にブームに継ぎ足してジブを
所定の長さに構成すれば、すなわち、正規の順番でジブ
を継いで使用すれば、強度上、安全上において問題はな
い。しかし、各ジブセクションは一般に同一形状で且つ
同一寸法に形成されており、また、接続ブラケットの大
きさおよびピン孔の径も共通化されているため、ジブセ
クションの区別はもっぱらパイプの径のみに頼るしかな
く、パイプの径が極端に異なっている場合は別として、
ジブが大型化してくると、ジブセクションを一見して区
別することが難しくなってくる。そのため、オペレータ
が順番を過誤して連結してしまう場合も生じ得る。すな
わち、パイプ径の小さいジブセクションを基端側に取り
付けたり、パイプ径の大きいジブセクションを使用すべ
きジブの途中個所にパイプ径の小さいジブセクションを
使用してしまうといった事態が生じ得る。このような場
合には、ジブの強度が低下して不安定になる。また、過
負荷防止装置等の安全装置はジブが正規の順番で組み立
てられていることを前提としてプログラムされているた
め、誤って組み立てた場合には、モーメント計算がくる
ってしまい、安全性を十分に確保できなくなる場合もあ
る。
【0007】そこで、ジブセクションの連結順序の過誤
を防止するため、例えば特開平9−86882号公報に
は、ジブセクションの長手方向の一端部もしくは両端部
に単数または複数のピースを突設し、基端側のジブセク
ションから先端側のジブセクションを正規の順序で連結
する時には各ピースが干渉せず、基端側と先端側の順序
を過誤した時には各ピースが干渉するように形成された
継ぎ構造が開示されている。
【0008】また、ジブの組立て方法は、一般に、平組
みと呼ばれる方法(図12参照)と立組みと呼ばれる方
法(図13参照)の2通りがある。
【0009】図12に示されるように、平組みでは、複
数のジブセクション100b,100c…が作業現場の
地上において水平姿勢状態で順次連結されて1本のジブ
100に組み付けられる。そして、ブーム102が最倒
伏姿勢まで倒されてブーム102の先端部のジブ連結部
にジブ100の基端部が軸着される(この時に、安全装
置等の電気ケーブルも接続される)とともに、ジブ10
0を支持するための支持装置(ワイヤ等)が連結され
る。その後、伸縮ブーム102が立起し操作されること
により、伸縮ブーム102とともにジブ100が上方に
旋回されて、ジブ100の張り出し作業が完了する。
【0010】一方、図13に示されるように、立組み
は、ブーム102によってジブセクション100a,1
00b…を垂直に吊り上げながら1本ずつ継ぎ足してい
くものである。具体的には、図示のように、ブーム10
2によって吊り下げられているジブセクションのうち、
一番下側に位置するジブセクション100cの自由端の
上側の接続ブラケットを、地上に水平に置かれたジブセ
クション100dの上側の接続ブラケットに重ねあわせ
て連結固定し、その後、その片側連結状態のまま、ジブ
セクション100dを垂直に吊り上げながら、残る下側
の接続ブラケット同士を重ねあわせて連結固定する。こ
のような立組みは、平組みのように一方のジブセクショ
ンの端部に設けられた上下左右の4つの接続ブラケット
を接続相手側である他方のジブセクションの4つの接続
ブラケットに同時に重ね合わせて連結することはできな
いが、平組みのように大きな作業スペースが必要でない
ため、有益である。
【0011】なお、本明細書全体において、ジブの上側
とは、ブーム102の先端からジブを張り出したセット
状態で天を向くジブの側を言い、ジブの下側とは、ブー
ム102の先端からジブを張り出したセット状態で地を
向くジブの側を言うものとする。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特開平9−
86882号公報において、ジブセクションの連結順序
の過誤を防止するためのピースは、ジブセクションの接
続ブラケット間に位置する補助部材の部位に設けられて
いる。そのため、実際に連結順序に過誤があるかどうか
は、ジブセクション同士の端部を完全に対向させて突き
合わせてみなければ分からない。
【0013】したがって、特に立組みの場合には、図1
3に示されるように上下いずれか一方の接続ブラケット
同士を連結した状態で、ジブセクションを吊り上げてジ
ブセクション同士の端部を完全に対向させなければ、連
結順序の過誤を認識することができない。そして、過誤
が判明した場合には、吊り上げたジブセクションを再び
地上に下ろして接続ブラケット同士の連結状態を解除し
なければならず、その作業は極めて煩雑であり、継ぎ作
業効率の低下を招くことになる。
【0014】また、平組みの場合であっても、組み付け
た1本のジブをブームの先端に取り付ける最終段階で
は、図12に示されるように、上下いずれか一方の接続
ブラケット同士を連結した状態でジブセクションを吊り
上げるといった立組みと略同様の取り付け形態をとるた
め、連結順序の過誤の判断時期が遅れ、立組みと同様の
問題が生じる。
【0015】本発明は前記事情に着目してなされてもの
であり、その目的とするところは、立組み及び平組みの
いずれの組立て方法であってもジブセクションの継ぎ間
違いを接続ブラケット同士の連結前に認識でき、これに
よって連結順序の過誤を防止して、強度、安定性、安全
性を十分に確保できるクレーンの継ぎジブを提供するこ
とにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、複数のジブセクションを継ぎ合わせて所
定の長さに構成されるクレーンの継ぎジブにおいて、各
ジブセクションの長手方向の端部に設けられ、継ぎ合わ
される相手側のジブセクションとの接続部を形成する接
続ブラケットと、各接続ブラケットに設けられ、互いに
継ぎ合わされるジブセクションの接続ブラケット同士を
連結するための連結部材が挿入される連結用孔と、ジブ
セクションの接続ブラケットに適宜設けられ、互いに継
ぎ合わされるジブセクションの接続ブラケット同士の連
結用孔の一致を阻止して連結の過誤を防止する連結過誤
防止手段とを備え、前記連結過誤防止手段は、各ジブセ
クションが正規の連結順序で連結される時には連結用孔
の一致を阻止せず且つ連結順序を過誤した時には連結用
孔の一致を阻止するように、接続ブラケットに配置され
ていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の一実施形態について説明する。
【0018】図1に示されるように、本実施形態に係る
ジブ2は、図示しない伸縮ブームの先端に図11に示さ
れるような形態で傾動可能且つ着脱自在に取り付けられ
る組立て式のものであり、パイプを主材として形成され
る複数のジブセクション2A〜2Gを継ぎ合わせること
によって構成される。この場合、第1〜第5のジブセク
ション2A,2B,2C,2D,2Eはパイプ径が互い
に同一に設定されている。また、第6および第7のジブ
セクション2F,2Gのパイプ径は、互いに同一に設定
されているが、他のジブセクション2A〜2Eのパイプ
径よりも細く設定されている。
【0019】また、ジブ2は、図1の(a)〜(e)に
示されるように、複数のジブセクション2A〜2Gの中
から継ぎ合わせる組み合わせを適宜選択することによっ
て所定の長さに構成される。ただし、ジブ2の強度安定
性および軽量化を図るため、ジブ2は、ブームに近い基
端側のジブセクションのパイプ径が先端側のジブセクシ
ョンのそれよりも大きくなるように長手方向に継ぎ合わ
される。すなわち、ジブセクション2A〜2Gの連結順
序は図1に示されるように予め決められており、その正
規の順序(図1に示される順序)では、第6および第7
のジブセクション2F,2Gが常にジブ2の先端側に配
置されるようになっている。
【0020】ジブセクションが決められた図1の連結順
序で確実に継ぎ合わされるように、すなわち、パイプ径
が太い(強度が高い)ジブセクションから順次ブームに
継ぎ足されていくように、本実施形態のジブ2には、ジ
ブセクション2A〜2Gの連結順序の過誤を防止するた
めの手段が設けられている。なお、これについては後述
する。
【0021】図2には、互いに接続されてはいけないジ
ブセクションの端部同士を対向させた状態(正規の連結
順序に反する形態)の一例が示されている。ここでは、
パイプ径が互いに異なる第3のジブセクション2Cの端
部と第6のジブセクション2Fの端部とが対向されてい
る。なお、図2の(a)はその対向部分の平面図(ジブ
セクション2C,2Fの上側の面)であり、図2の
(b)は対向部分の側面図である。
【0022】図示のように、ジブセクション2C,2F
(他のジブセクション2A,2B,2D,2E,2Gも
同様)は、パイプ10を主材として形成される四角柱の
枠体から成る。具体的には、例えば、パイプ10によっ
て四角柱の外枠が形成され、その外枠の側面は、パイプ
10間に補強材12をトラス状に組み付けることによっ
て形成される。なお、他のジブセクション2A,2B,
2D,2E,2Gも同様の構成であるため、以下、これ
ら2つのジブセクション2C,2Fを例にとって説明す
ることとする。
【0023】各ジブセクション2C,2Fの長手方向の
両端部における上下左右の4つの角部にはそれぞれ接続
ブラケットが設けられている。すなわち、2つのジブセ
クション2C,2Fの対向部分を例にとって具体的に説
明すると、ブーム側から見て、ジブセクション2Cの先
端の右上角部5Cおよび左下角部には雄型の接続ブラケ
ット21が設けられ、左上角部6Cおよび右下角部7C
には雌型の接続ブラケット20が設けられている。一
方、ブーム側から見て、ジブセクション2Fの基端の右
上角部5Fおよび左下角部には雌型の接続ブラケット2
0が設けられ、左上角部6Fおよび右下角部7Fには雄
型の接続ブラケット21が設けられている。すなわち、
いずれのジブセクションも雄型ブラケット21と雌型ブ
ラケット20とが対角的に配置されており、180度ひ
っくり返しても同様の形態で接続できるようになってい
る。
【0024】図3に拡大して示されるように、雌型ブラ
ケット20は、互いに離間して対向する一対のプレート
40,41から成る。プレート40,41間には、雄型
ブラケット21を形成するプレート42が嵌挿して受け
られる間隙としての受け部Sが形成されている。また、
雄型および雌型ブラケット20,21の各プレート4
0,41,42には、これらを連結するための図示しな
い接続ピン(連結部材)が挿通されるピン孔(連結用
孔)27,28が形成されている。すなわち、後述する
過誤連結防止手段が働かなければ(正規の連結順序であ
れば)、端部同士が突き合わされたジブセクションの互
いに対応する接続ブラケット20,21同士を重ね合わ
せてピン孔27,28を一致させるとともに、ピン孔2
7,28に接続ピンを差し込んで固定すれば、ジブセク
ション同士が連結されるようになっている。
【0025】なお、最先端および最基端に配置されるジ
ブセクション2A,2Gを除く各ジブセクション2B〜
2Fは、同一形状で且つ同一寸法に形成されており、ま
た、接続ブラケット20,21の大きさおよびピン孔2
7,28の径も共通化されている。また、プレート4
0,41,42の先端はいずれも半円形状を成してい
る。
【0026】第3のジブセクション2Cと第6のジブセ
クション2Fとが誤って接続されることを防止するため
に、各ジブセクション2C,2Fには過誤連結防止手段
が設けられている。図2および図3に示される2つのジ
ブセクション2C,2Fの対向部分を例にとって具体的
に説明すると、この過誤連結防止手段は、第3のジブセ
クション2Cの先端部の左上角部6Cの雌型ブラケット
20に設けられた当て板25と、第6のジブセクション
2Fの基端部の左上角部6Fの雄型ブラケット21に設
けられた突起30とから成る。
【0027】図4にも示されるように、当て板25は、
プレート40,41の下面部同士を連結するようにプレ
ート40,41間に架設されている。この場合、当て板
25は、パイプ10の中心軸Oと直交する方向に延び
るとともに、ピン孔27の中心を通り且つ中心軸O
直交する面Pと交差するように(当て板25の側端面
25aが面Pよりも前方に位置するように)ピン孔2
7の直ぐ下側で延びている。
【0028】一方、突起30はプレート42の円弧状の
先端面に突設されている。この場合、突起30は、パイ
プ10の中心軸Oの下側でプレート42の先端面に沿
って円弧状に延びており、ピン孔28の中心を通り且つ
中心軸Oと直交する面Pでその一端が終端するとと
もに、中心軸Oを通り且つ面Pと直交する面P
その他端が終端している。すなわち、突起30は、ピン
孔28の軸心を中心として略90度の角度範囲にわたっ
て延びている。そのため、プレート42の先端面には、
突起30によって段部30a,30bが形成される。
【0029】したがって、このような過誤連結防止手段
によれば、第3のジブセクション2Cの先端部と第6の
ジブセクション2Fの基端部とを平組みで接続しようと
すると、図5の(a)に示されるように、第3のジブセ
クション2Cの左上角部6Cの雌型ブラケット20と第
6のジブセクション2Fの左上角部6Fの雄型ブラケッ
ト21とが完全に重なり合う前に、突起30の円弧状の
面が当て板25の上面に突き当たるため、ピン孔27,
28同士を一致させることができない。したがって、接
続ピンをピン:孔27,28に挿入することができず、
結果的に、ジブセクション2C,2F同士の連結が不可
能になる。
【0030】一方、第3のジブセクション2Cの先端部
と第6のジブセクション2Fの基端部とを立組みで接続
しようとすると、図5の(b)に示されるように、第3
のジブセクション2Cの左上角部6Cの雌型ブラケット
20と第6のジブセクション2Fの左上角部6Fの雄型
ブラケット21とが完全に重なり合う前に、突起30に
よって形成される上側段部30aが当て板25の側端面
に突き当たるため、ピン孔27,28同士を一致させる
ことができない。したがって、接続ピンをピン:孔2
7,28に挿入することができず、結果的に、ジブセク
ション2C,2F同士の連結が不可能になる。
【0031】このような連結過誤防止手段は、図1に示
されるように、区別が困難な他のジブセクション2B,
2D,2Eにも設けられている。図中、□は当て板25
を示しており、○は突起30を示している。また、Rは
ジブセクションの右上角部を示しており、Lはジブセク
ションの左上角部を示している。この図1に示される連
結過誤防止手段の配置例では、ジブセクションの上側の
角部だけに突起30および当て板25が設けられている
が、上下左右4個所ある接続ブラケットのうちの1個所
に突起30および当て板25を設けておき、ジブセクシ
ョン間で突起30および当て板25の取り付け位置を適
宜変えておけば、想定し得る誤接続を全て防止できる。
【0032】なお、この図1に示される正規の連結順序
では、突起30と当て板25とが干渉せず、ジブセクシ
ョン同士が確実に連結される。すなわち、第4のジブセ
クション2Dと第6のジブセクション2Fとの接続を例
(図1の(e)の接続形態)にとると、第6のジブセク
ション2Fのみに突起30があるため、平組みの場合に
は図6の(a)に示されるように完全に接続ブラケット
同士が重ね合わされてピン孔27,28が一致するとと
もに、また、立組みの場合にも図7の(a)に示される
ように完全に接続ブラケット同士が重ね合わされてピン
孔27,28が一致する。また、第2のジブセクション
2Bと第3のジブセクション2Cとの接続を例(図1の
全ての接続形態)にとると、第2のジブセクション2B
のみに当て板25があるため、平組みの場合には図6の
(b)に示されるように完全に接続ブラケット同士が重
ね合わされてピン孔27,28が一致するとともに、ま
た、立組みの場合にも図7の(b)に示されるように完
全に接続ブラケット同士が重ね合わされてピン孔27,
28が一致する。
【0033】なお、図1に示された連結過誤防止手段の
配置例において誤ったジブセクションの配列を行なった
一例が図8に示されている。この場合には、突起30と
当て板25とが干渉する対向部分が生じ、1本のジブを
完成させることができない。
【0034】なお、図9および図10には、第3および
第6のジブセクション2C,2Fの対向部分を例にとっ
て、連結過誤防止手段の変形例が示されている。図9の
変形例では、雌型ブラケット20の一方のプレート41
の円弧状の先端面に円弧状の突起50が設けられ、雄型
ブラケット21のプレート42の基端側側面に当て板5
1が設けられている。この場合も、突起50と当て板5
1は、立組み及び平組みの両方において、接続ブラケッ
ト20,21同士が完全に重ね合わされる前(ピン孔2
7,28が一致する前)に互いに干渉するように設けら
れている。また、図10の変形例では、雌型ブラケット
20のプレート40,41間の受け部Sの奥端部に当て
板60が設けられ、雄型ブラケット21のプレート42
の円弧状の先端面に円弧状の突起61が設けられてい
る。この場合も、突起61と当て板60は、立組み及び
平組みの両方において、接続ブラケット20,21同士
が完全に重ね合わされる前(ピン孔27,28が一致す
る前)に互いに干渉するように設けられている。
【0035】以上説明したように、本実施形態(変形例
も含む)では、互いに継ぎ合わされるジブセクションの
接続ブラケット同士のピン孔の一致を阻止して連結の過
誤を防止する連結過誤防止手段(本実施形態では、突起
30と当て板25)がジブセクションの接続ブラケット
に適宜設けられ、各ジブセクションが正規の連結順序で
連結される時には連結過誤防止手段によってピン孔の一
致が阻止されず、連結順序を過誤した時には連結過誤防
止手段によってピン孔の一致が阻止されるようになって
いる。したがって、ジブセクションの継ぎ間違いを接続
ブラケット同士の連結前に認識でき、これによって連結
順序の過誤を防止して、強度、安定性、安全性を十分に
確保できる。すなわち、ジブセクション同士の端部を完
全に対向させて突き合わせなくても、連結順序の過誤を
認識できる。特に、本実施形態では、前述した突起30
と当て板25の特有の配置形状により、立組み及び平組
みのいずれの組立て方法であってもジブセクションの継
ぎ間違いを接続ブラケット同士の連結前に認識できる。
また、連結過誤防止手段の構成も単純であるため、故障
や操作ミスが生じず、大きな重量増もない。
【0036】なお、本発明は、前記実施形態に限定され
ず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施できるこ
とは言うまでもない。すなわち、本発明の継ぎジブ構造
はブームにも適用できる。また、接続ブラケット同士の
接続はピン以外の他の連結部材によって成されても良
い。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のクレーン
の継ぎジブによれば、立組み及び平組みのいずれの組立
て方法であってもジブセクションの継ぎ間違いを接続ブ
ラケット同士の連結前に認識でき、これによって連結順
序の過誤を防止して、強度、安定性、安全性を十分に確
保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る継ぎジブの正規の連
結順序における構成例(接続例)を示す図である。
【図2】(a)は互いに継ぎ合わされるジブセクション
の対向部分の平面図(上面図)、(b)は(a)の対向
部分の側面図である。
【図3】図2のA部拡大図であり、(a)は平面図、
(b)は側面図である。
【図4】図3の(b)のB方向矢視図である。
【図5】(a)は平組みの連結過誤時の接続ブラケット
同士の重合状態を示す側面図、(b)は立組みの連結過
誤時の接続ブラケット同士の重合状態を示す側面図であ
る。
【図6】平組みの正規の連結順序における接続ブラケッ
ト同士の重合状態を示す側面図である。
【図7】立組みの正規の連結順序における接続ブラケッ
ト同士の重合状態を示す側面図である。
【図8】本発明の一実施形態に係る継ぎジブの連結過誤
時の構成例(接続例)を示す図である。
【図9】図3の第1の変形例に係わり、(a)は平面
図、(b)は側面図である。
【図10】図3の第2の変形例に係わり、(a)は平面
図、(b)は側面図である。
【図11】クレーンの継ぎジブの従来例を示す図であ
る。
【図12】継ぎジブを平組みで組み立てる状態を示す図
である。
【図13】継ぎジブを立組みで組み立てる状態を示す図
である。
【符号の説明】
2…継ぎジブ 2A〜2G…ジブセクション 20,21…接続ブラケット 25,51,60…当て板(連結過誤防止手段) 30,50,61…突起(連結過誤防止手段) 27,28…ピン孔(連結用孔)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のジブセクションを継ぎ合わせて所
    定の長さに構成されるクレーンの継ぎジブにおいて、 各ジブセクションの長手方向の端部に設けられ、継ぎ合
    わされる相手側のジブセクションとの接続部を形成する
    接続ブラケットと、 各接続ブラケットに設けられ、互いに継ぎ合わされるジ
    ブセクションの接続ブラケット同士を連結するための連
    結部材が挿入される連結用孔と、 ジブセクションの接続ブラケットに適宜設けられ、互い
    に継ぎ合わされるジブセクションの接続ブラケット同士
    の連結用孔の一致を阻止して連結の過誤を防止する連結
    過誤防止手段と、 を備え、 前記連結過誤防止手段は、各ジブセクションが正規の連
    結順序で連結される時には連結用孔の一致を阻止せず且
    つ連結順序を過誤した時には連結用孔の一致を阻止する
    ように、接続ブラケットに配置されていることを特徴と
    するクレーンの継ぎジブ。
  2. 【請求項2】 前記連結過誤防止手段は、ジブセクショ
    ンの上側もしくは下側の接続ブラケットの1つだけに設
    けられていることを特徴とする請求項1に記載の継ぎジ
    ブ。
  3. 【請求項3】 前記連結過誤防止手段は、互いに継ぎ合
    わされる一方のジブセクションの接続ブラケットに突設
    された突起と、他方のジブセクションの接続ブラケット
    に設けられ且つ連結用孔同士が一致される前に前記突起
    に当接する当て板とから成ることを特徴とする請求項1
    に記載の継ぎジブ。
JP2000106419A 2000-04-07 2000-04-07 クレーンの継ぎジブ Pending JP2001294391A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000106419A JP2001294391A (ja) 2000-04-07 2000-04-07 クレーンの継ぎジブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000106419A JP2001294391A (ja) 2000-04-07 2000-04-07 クレーンの継ぎジブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001294391A true JP2001294391A (ja) 2001-10-23

Family

ID=18619589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000106419A Pending JP2001294391A (ja) 2000-04-07 2000-04-07 クレーンの継ぎジブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001294391A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004018251A (ja) * 2002-06-20 2004-01-22 Sumitomo Heavy Industries Construction Crane Co Ltd クレーン用中間ブーム
JP2005330107A (ja) * 2004-05-19 2005-12-02 Liebherr Werk Ehingen Gmbh 可動クレーン

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54100366U (ja) * 1977-12-27 1979-07-14

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54100366U (ja) * 1977-12-27 1979-07-14

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004018251A (ja) * 2002-06-20 2004-01-22 Sumitomo Heavy Industries Construction Crane Co Ltd クレーン用中間ブーム
JP2005330107A (ja) * 2004-05-19 2005-12-02 Liebherr Werk Ehingen Gmbh 可動クレーン

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2004189496A (ja) 迅速連結装置および組立て式ブーム部材
JP2001294391A (ja) クレーンの継ぎジブ
CN1109262C (zh) 光纤连接器的保护支撑件
JP2535667Y2 (ja) 継ぎブームの連結装置
JP3051699B2 (ja) 足場用筋交及び足場用筋交の連結具
KR101485101B1 (ko) 강관 트러스 구조물의 시공방법
JPH041027Y2 (ja)
JPH08144383A (ja) 建築・土木構造用継手およびその構築法
JP3655381B2 (ja) ユニットトラスおよびそのジョイント構造
CA3088266A1 (en) Anchoring system for formwork struts
JPH0726731A (ja) 鉄骨の柱の接合部の調整用治具
JPH01220640A (ja) 各層がそれぞれ奇数個のiso―コンテナからなる少なくとも二つのコンテナ層を一つの搬送ユニットとして包括する方法及びその搬送ユニット
JP3790584B2 (ja) 無目と方立との結合装置及び結合方法
JP2003213796A (ja) 角形鋼管部材の接合方法及び接合構造
JP2000257154A (ja) 鋼梁の接続継ぎ手
JP2999412B2 (ja) プレキャスト基礎の接続構造
JPH0827808A (ja) 建築基礎工事用鉄筋結合装置
JP2002104488A (ja) 躯体梁ラック
JPH0127658Y2 (ja)
JP3360128B2 (ja) 筒状部材の接続装置
JP3087565U (ja) 建築物補強金具
JP3802898B2 (ja) 耐震パネル
JP2001227167A (ja) 揚重方法
JPH11130190A (ja) パネル組立式貯留槽の溶接継手
JPH10219850A (ja) 軸組工法に用いる接合部材

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091216

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091222

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100420