JP2001291434A - コイル巻線用フラットケーブルおよび該ケーブルを用いたコイル - Google Patents
コイル巻線用フラットケーブルおよび該ケーブルを用いたコイルInfo
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- JP2001291434A JP2001291434A JP2000105305A JP2000105305A JP2001291434A JP 2001291434 A JP2001291434 A JP 2001291434A JP 2000105305 A JP2000105305 A JP 2000105305A JP 2000105305 A JP2000105305 A JP 2000105305A JP 2001291434 A JP2001291434 A JP 2001291434A
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- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 コイルの製造、特には大径コイルの製造に適
したフラットケーブル、および作業性に優れ, 強度的に
強いコイル、特には大径コイルを提供する。 【解決手段】 2枚の絶縁テープ(1) ,(1) 間に複数本
のマグネットワイヤ(2)を相接して並列配置してマグネ
ットワイヤ平行線(20)とし、両端部のマグネットワイヤ
(2) を一定長にわたって露出して接続端末部(40a) ,(4
0b) としたフラットケーブルであり、接続端末部(40a)
,(40b) を突き合わせるとともに、マグネットワイヤ
平行線(20)の、相接して並列配置したマグネットワイヤ
(2) を一本ずつずらして接続することによりコイルが形
成されるコイル巻線用フラットケーブル(30)とする。
したフラットケーブル、および作業性に優れ, 強度的に
強いコイル、特には大径コイルを提供する。 【解決手段】 2枚の絶縁テープ(1) ,(1) 間に複数本
のマグネットワイヤ(2)を相接して並列配置してマグネ
ットワイヤ平行線(20)とし、両端部のマグネットワイヤ
(2) を一定長にわたって露出して接続端末部(40a) ,(4
0b) としたフラットケーブルであり、接続端末部(40a)
,(40b) を突き合わせるとともに、マグネットワイヤ
平行線(20)の、相接して並列配置したマグネットワイヤ
(2) を一本ずつずらして接続することによりコイルが形
成されるコイル巻線用フラットケーブル(30)とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフラットケーブルお
よびコイルに関する。更に詳しくは、コイル巻線用とし
て好適なフラットケーブルおよびフラットケーブルを用
いたコイルに関する。
よびコイルに関する。更に詳しくは、コイル巻線用とし
て好適なフラットケーブルおよびフラットケーブルを用
いたコイルに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば図3に示すように、従来のフラッ
トケーブル(30') は2枚の絶縁テープ(1,1)間に複
数本の平角導体(2’)を一定間隔をおいて並列配置
し、両端部の導体を一定長にわたって露出して接続端末
部(導体露出部)(40' )を設け、一方の絶縁テープ
(1)端部から続端末部(40' )にかけて補強板(h)
を設けた構造を有するもので、コンピュータ機器等、各
種電子機器内のプリント基板間の接続等に使用される。
一方コイルは各種のものがあるが、巻線機を用いてマグ
ネットワイヤを所定の形状に巻線することにより形成さ
れる。近時、例えば0.1〜0.3mmφの細径マグネ
ットワイヤを用い、例えば直径1〜2mという径の大き
なコイルの要求がなされている。このような大径コイル
は、通常のコイル巻線方法では、それに適した巻枠を用
意し、その巻枠に巻線したコイルをテープ等により固定
してから取り外して製造していた。
トケーブル(30') は2枚の絶縁テープ(1,1)間に複
数本の平角導体(2’)を一定間隔をおいて並列配置
し、両端部の導体を一定長にわたって露出して接続端末
部(導体露出部)(40' )を設け、一方の絶縁テープ
(1)端部から続端末部(40' )にかけて補強板(h)
を設けた構造を有するもので、コンピュータ機器等、各
種電子機器内のプリント基板間の接続等に使用される。
一方コイルは各種のものがあるが、巻線機を用いてマグ
ネットワイヤを所定の形状に巻線することにより形成さ
れる。近時、例えば0.1〜0.3mmφの細径マグネ
ットワイヤを用い、例えば直径1〜2mという径の大き
なコイルの要求がなされている。このような大径コイル
は、通常のコイル巻線方法では、それに適した巻枠を用
意し、その巻枠に巻線したコイルをテープ等により固定
してから取り外して製造していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のフラットケ
ーブル(30') はコイルとして使用する目的で製造されて
いなかったので、コイル用としては殆ど用いられていな
かった。一方前記大径コイルを製造する場合は、巻線機
等も大がかりとなるので、作業性が悪く、またロットの
小さなものではかなりのコストアップとなり、実際には
難しかった。また、細径マグネットワイヤを用いた大径
コイルは、そのコイル径が大きいことから、強度的にも
問題があった。本発明は、上記従来技術が有する各種問
題点を解決するためになされたものであり、コイルの製
造、特には大径コイルの製造に適したフラットケーブ
ル、および作業性に優れ, 強度的に強いコイル、特には
大径コイルを提供することを目的とする。
ーブル(30') はコイルとして使用する目的で製造されて
いなかったので、コイル用としては殆ど用いられていな
かった。一方前記大径コイルを製造する場合は、巻線機
等も大がかりとなるので、作業性が悪く、またロットの
小さなものではかなりのコストアップとなり、実際には
難しかった。また、細径マグネットワイヤを用いた大径
コイルは、そのコイル径が大きいことから、強度的にも
問題があった。本発明は、上記従来技術が有する各種問
題点を解決するためになされたものであり、コイルの製
造、特には大径コイルの製造に適したフラットケーブ
ル、および作業性に優れ, 強度的に強いコイル、特には
大径コイルを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】第1の観点として本発明
は、2枚の絶縁テープ間に複数本のマグネットワイヤを
相接して並列配置してマグネットワイヤ平行線とし、両
端部のマグネットワイヤを一定長にわたって露出して接
続端末部としたフラットケーブルであって、前記フラッ
トケーブルの接続端末部を突き合わせるとともに、前記
マグネットワイヤ平行線の、相接して並列配置したマグ
ネットワイヤを一本ずつずらして接続することによりコ
イルが形成されるコイル巻線用フラットケーブルにあ
る。上記第1の観点のコイル巻線用フラットケーブルで
は、前記マグネットワイヤ平行線の、相接して並列配置
したマグネットワイヤを一本ずつずらして接続すること
によりコイルが形成され、マグネットワイヤ平行線は2
枚の絶縁テープ間に保持されているので、強度的に強
く、大径コイルの製造も容易となる。
は、2枚の絶縁テープ間に複数本のマグネットワイヤを
相接して並列配置してマグネットワイヤ平行線とし、両
端部のマグネットワイヤを一定長にわたって露出して接
続端末部としたフラットケーブルであって、前記フラッ
トケーブルの接続端末部を突き合わせるとともに、前記
マグネットワイヤ平行線の、相接して並列配置したマグ
ネットワイヤを一本ずつずらして接続することによりコ
イルが形成されるコイル巻線用フラットケーブルにあ
る。上記第1の観点のコイル巻線用フラットケーブルで
は、前記マグネットワイヤ平行線の、相接して並列配置
したマグネットワイヤを一本ずつずらして接続すること
によりコイルが形成され、マグネットワイヤ平行線は2
枚の絶縁テープ間に保持されているので、強度的に強
く、大径コイルの製造も容易となる。
【0005】第2の観点として本発明は、前記複数本の
マグネットワイヤのうちの1本または多数本が色別され
ているコイル巻線用フラットケーブルにある。上記第2
の観点のコイル巻線用フラットケーブルでは、複数本の
マグネットワイヤのうちの1本または多数本が色別され
ているので、マグネットワイヤ平行線を一本ずつずらし
て接続してコイルを製造する際に好適となる。
マグネットワイヤのうちの1本または多数本が色別され
ているコイル巻線用フラットケーブルにある。上記第2
の観点のコイル巻線用フラットケーブルでは、複数本の
マグネットワイヤのうちの1本または多数本が色別され
ているので、マグネットワイヤ平行線を一本ずつずらし
て接続してコイルを製造する際に好適となる。
【0006】第3の観点として本発明は、前記第1、第
2の観点のコイル巻線用フラットケーブルの接続端末部
を突き合わせるとともに、前記マグネットワイヤ平行線
の、相接して並列配置したマグネットワイヤを一本ずつ
ずらして接続することにより形成したフラットケーブル
を用いたコイルにある。上記第3の観点のコイルでは、
コイル巻線用フラットケーブルの、相接して並列配置し
たマグネットワイヤを一本ずつずらして接続することに
より、強度が保持されたコイルを形成できる。
2の観点のコイル巻線用フラットケーブルの接続端末部
を突き合わせるとともに、前記マグネットワイヤ平行線
の、相接して並列配置したマグネットワイヤを一本ずつ
ずらして接続することにより形成したフラットケーブル
を用いたコイルにある。上記第3の観点のコイルでは、
コイル巻線用フラットケーブルの、相接して並列配置し
たマグネットワイヤを一本ずつずらして接続することに
より、強度が保持されたコイルを形成できる。
【0007】第4の観点として本発明は、前記第3の観
点のコイルが、直径1m以上の大径コイルであるフラッ
トケーブルを用いたコイルにある。上記第4の観点のコ
イルでは、コイルとしての強度が保持されているので、
直径1m以上の大径コイルとした場合も良好となる。
点のコイルが、直径1m以上の大径コイルであるフラッ
トケーブルを用いたコイルにある。上記第4の観点のコ
イルでは、コイルとしての強度が保持されているので、
直径1m以上の大径コイルとした場合も良好となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の内容を、図に示す
実施の形態により更に詳細に説明する。なお、これによ
り本発明が限定されるものではない。図1は本発明のコ
イル巻線用フラットケーブルの一実施形態を説明するた
めの略図で、同図(a)は平面図、同図(b)は同図
(a)のt−t部の断面図、同図(c)はマグネットワ
イヤの断面図、また同図(d)は融着マグネットワイヤ
の断面図である。図2は本発明のコイル巻線用フラット
ケーブルを用いたコイルの一実施形態を説明するための
略図で、同図(a)はコイル全体の略図、また同図
(b)は同図(a)の接続部の拡大図である。
実施の形態により更に詳細に説明する。なお、これによ
り本発明が限定されるものではない。図1は本発明のコ
イル巻線用フラットケーブルの一実施形態を説明するた
めの略図で、同図(a)は平面図、同図(b)は同図
(a)のt−t部の断面図、同図(c)はマグネットワ
イヤの断面図、また同図(d)は融着マグネットワイヤ
の断面図である。図2は本発明のコイル巻線用フラット
ケーブルを用いたコイルの一実施形態を説明するための
略図で、同図(a)はコイル全体の略図、また同図
(b)は同図(a)の接続部の拡大図である。
【0009】−実施形態1− コイル巻線用フラットケーブルの1実施形態について、
図1を用いて説明する。本発明のコイル巻線用フラット
ケーブル(30)は、2枚の絶縁テープ(1) ,(1)間に複数
本のマグネットワイヤ(2) を相接して並列配置してマグ
ネットワイヤ平行線(20)とし、両端部のマグネットワイ
ヤ(2) を一定長にわたって露出して接続端末部(40a) ,
(40b) としたフラットケーブルであり、前記接続端末部
(40a) ,(40b) を突き合わせるとともに、前記マグネッ
トワイヤ平行線(20)の、相接して並列配置したマグネッ
トワイヤ(2) を一本ずつずらして接続することによりコ
イルが形成されるものである。
図1を用いて説明する。本発明のコイル巻線用フラット
ケーブル(30)は、2枚の絶縁テープ(1) ,(1)間に複数
本のマグネットワイヤ(2) を相接して並列配置してマグ
ネットワイヤ平行線(20)とし、両端部のマグネットワイ
ヤ(2) を一定長にわたって露出して接続端末部(40a) ,
(40b) としたフラットケーブルであり、前記接続端末部
(40a) ,(40b) を突き合わせるとともに、前記マグネッ
トワイヤ平行線(20)の、相接して並列配置したマグネッ
トワイヤ(2) を一本ずつずらして接続することによりコ
イルが形成されるものである。
【0010】前記絶縁テープ(1) としては、ポリ塩化ビ
ニル( PVC) 樹脂テープ等が使用できる。前記マグネ
ットワイヤ(2) としては、図1(c)に示すように、芯
線(2a)の外周に絶縁皮膜(2b)が設けられている各種マグ
ネットワイヤ、例えばポリウレタン銅線,ポリエステル
銅線,ポリエステルイミド銅線等、或いは図1(d)に
示すように、芯線(2a)の外周に、順次絶縁皮膜(2b)およ
び融着皮膜(2c)が設けられている融着マグネットワイ
ヤ、例えば自己融着性ポリウレタン銅線,自己融着性ポ
リエステル銅線,自己融着性ポリエステルイミド銅線等
が使用できる。また、前記マグネットワイヤ(2) のサイ
ズは、例えば0.20mm〜0.30mmである。ま
た、前記マグネットワイヤ(2) の複数本を相接して並列
配置してマグネットワイヤ平行線(20)とするが、コイル
を形成するためにはマグネットワイヤ(2) の本数が多く
必要であり、例えば20本〜200本がコイルの仕様に
より用いられる。また、融着マグネットワイヤを用いた
平行線(20)の場合は、それぞれのワイヤが融着され一体
化されていてもよい。
ニル( PVC) 樹脂テープ等が使用できる。前記マグネ
ットワイヤ(2) としては、図1(c)に示すように、芯
線(2a)の外周に絶縁皮膜(2b)が設けられている各種マグ
ネットワイヤ、例えばポリウレタン銅線,ポリエステル
銅線,ポリエステルイミド銅線等、或いは図1(d)に
示すように、芯線(2a)の外周に、順次絶縁皮膜(2b)およ
び融着皮膜(2c)が設けられている融着マグネットワイ
ヤ、例えば自己融着性ポリウレタン銅線,自己融着性ポ
リエステル銅線,自己融着性ポリエステルイミド銅線等
が使用できる。また、前記マグネットワイヤ(2) のサイ
ズは、例えば0.20mm〜0.30mmである。ま
た、前記マグネットワイヤ(2) の複数本を相接して並列
配置してマグネットワイヤ平行線(20)とするが、コイル
を形成するためにはマグネットワイヤ(2) の本数が多く
必要であり、例えば20本〜200本がコイルの仕様に
より用いられる。また、融着マグネットワイヤを用いた
平行線(20)の場合は、それぞれのワイヤが融着され一体
化されていてもよい。
【0011】コイル巻線用フラットケーブル(30)の具体
例としては、2枚の絶縁テープ(1),(1) としてテープ
幅10mmで、0.1mm厚のPVC樹脂テープを用い
る。この絶縁テープ(1) 、(1) 間にはマグネットワイヤ
(2) として30本の0.20mmの1種ポリウレタン銅
線を相接して並列配置してマグネットワイヤ平行線(20)
とする。なお、マグネットワイヤ平行線(20)の両側のマ
グネットワイヤ(2-1),(2-n) には赤着色されているも
のを用いる。また両端部のマグネットワイヤ(2) を一定
長(例えば10mm長)にわたり露出して接続端末部(4
0a) 、(40b) とする。なお、2枚の絶縁テープ(1) 、
(1) は両側のマグネットワイヤ(2-1) ,(2-n) の外側部
で熱融着されている。
例としては、2枚の絶縁テープ(1),(1) としてテープ
幅10mmで、0.1mm厚のPVC樹脂テープを用い
る。この絶縁テープ(1) 、(1) 間にはマグネットワイヤ
(2) として30本の0.20mmの1種ポリウレタン銅
線を相接して並列配置してマグネットワイヤ平行線(20)
とする。なお、マグネットワイヤ平行線(20)の両側のマ
グネットワイヤ(2-1),(2-n) には赤着色されているも
のを用いる。また両端部のマグネットワイヤ(2) を一定
長(例えば10mm長)にわたり露出して接続端末部(4
0a) 、(40b) とする。なお、2枚の絶縁テープ(1) 、
(1) は両側のマグネットワイヤ(2-1) ,(2-n) の外側部
で熱融着されている。
【0012】−実施形態2− フラットケーブルを用いたコイルの実施形態について、
図2を用いて説明する。本発明のコイル巻線用フラット
ケーブルを用いた大径コイル(50)は、前記実施形態1の
具体例で示したフラットケーブル(30)を用い、前記接続
端末部(40a) 、(40b) を突き合わせるとともに、前記マ
グネットワイヤ平行線(20)の相接して並列配置されたマ
グネットワイヤ(2) を一本ずつずらして接合個所(s) で
それぞれ接続して接続部(40)を設け、また両側の接合さ
れていないマグネットワイヤ(2-1) ,(2-n) にそれぞれ
リード線(f),(f) を接続してコイル(50)を形成したもの
である。なおマグネットワイヤ(2) の接合は、例えば溶
接,はんだ付け等により行える。図2(b)を用いてよ
り具体的に説明する。一方のリード線(f) を1本目のマ
グネットワイヤ( 以下、ワイヤという)(2-1)の一端に接
続し、ワイヤ(2-1) の他端は2本目のワイヤ(2-2) の一
端と接合個所(s) で接続する。同様にしてワイヤ(2-2)
の他端は3本目のワイヤ(2-3) の一端と接合個所(s) で
接続するということを他のワイヤでも繰り返し、最終的
には最後より1本前のn−1本目のワイヤ(2-(n-1)) の
他端は最後のn本目のワイヤ(2-n) の一端と接合個所
(s) で接続され、ワイヤ(2-n) の他端を他方のリード線
(f) に接続することにより大径コイル(50)が形成され
る。
図2を用いて説明する。本発明のコイル巻線用フラット
ケーブルを用いた大径コイル(50)は、前記実施形態1の
具体例で示したフラットケーブル(30)を用い、前記接続
端末部(40a) 、(40b) を突き合わせるとともに、前記マ
グネットワイヤ平行線(20)の相接して並列配置されたマ
グネットワイヤ(2) を一本ずつずらして接合個所(s) で
それぞれ接続して接続部(40)を設け、また両側の接合さ
れていないマグネットワイヤ(2-1) ,(2-n) にそれぞれ
リード線(f),(f) を接続してコイル(50)を形成したもの
である。なおマグネットワイヤ(2) の接合は、例えば溶
接,はんだ付け等により行える。図2(b)を用いてよ
り具体的に説明する。一方のリード線(f) を1本目のマ
グネットワイヤ( 以下、ワイヤという)(2-1)の一端に接
続し、ワイヤ(2-1) の他端は2本目のワイヤ(2-2) の一
端と接合個所(s) で接続する。同様にしてワイヤ(2-2)
の他端は3本目のワイヤ(2-3) の一端と接合個所(s) で
接続するということを他のワイヤでも繰り返し、最終的
には最後より1本前のn−1本目のワイヤ(2-(n-1)) の
他端は最後のn本目のワイヤ(2-n) の一端と接合個所
(s) で接続され、ワイヤ(2-n) の他端を他方のリード線
(f) に接続することにより大径コイル(50)が形成され
る。
【0013】前記大径コイル(50)の具体例としては、
4.7m長の前記実施形態1のコイル巻線用フラットケ
ーブル(30)を用い、各マグネットワイヤ(2) の接合は溶
接で行い、接続部(40)を絶縁テープ(図示せず)で囲包
して絶縁し、コイル径が約1.5mの大径コイル(50)を
製造した。
4.7m長の前記実施形態1のコイル巻線用フラットケ
ーブル(30)を用い、各マグネットワイヤ(2) の接合は溶
接で行い、接続部(40)を絶縁テープ(図示せず)で囲包
して絶縁し、コイル径が約1.5mの大径コイル(50)を
製造した。
【0014】
【発明の効果】本発明のコイル巻線用フラットケーブル
では、フラットケーブルの接続端末部を突き合わせると
ともに、マグネットワイヤ平行線の相接して並列配置さ
れたマグネットワイヤを一本ずつずらして接続すること
により容易にコイルを製造することが可能となり、特に
は大径コイルの製造も可能となった。またコイルを構成
するマグネットワイヤ平行線は2枚の絶縁テープ間に保
持されているので、強度的に強いコイルとなり、大径コ
イルにも好適となった。従って、本発明は産業に寄与す
る効果が極めて大である。
では、フラットケーブルの接続端末部を突き合わせると
ともに、マグネットワイヤ平行線の相接して並列配置さ
れたマグネットワイヤを一本ずつずらして接続すること
により容易にコイルを製造することが可能となり、特に
は大径コイルの製造も可能となった。またコイルを構成
するマグネットワイヤ平行線は2枚の絶縁テープ間に保
持されているので、強度的に強いコイルとなり、大径コ
イルにも好適となった。従って、本発明は産業に寄与す
る効果が極めて大である。
【図1】本発明のコイル巻線用フラットケーブルの一実
施形態を説明するための略図で、同図(a)は平面図、
同図(b)は同図(a)のt−t部の断面図、同図
(c)はマグネットワイヤの断面図、また同図(d)は
融着層を設けたマグネットワイヤの断面図である。
施形態を説明するための略図で、同図(a)は平面図、
同図(b)は同図(a)のt−t部の断面図、同図
(c)はマグネットワイヤの断面図、また同図(d)は
融着層を設けたマグネットワイヤの断面図である。
【図2】本発明のコイル巻線用フラットケーブルを用い
たコイルの一実施形態を説明するための略図で、同図
(a)はコイル全体の略図、また同図(b)は同図
(a)の接続部の拡大図である。
たコイルの一実施形態を説明するための略図で、同図
(a)はコイル全体の略図、また同図(b)は同図
(a)の接続部の拡大図である。
【図3】一般的なフラットケーブルを説明するための略
図である。
図である。
1 絶縁テープ 2 マグネットワイヤ 2−1 1本目のマグネットワイヤ 2−n 最後のn本目のマグネットワイヤ 2a 芯線 2b 絶縁皮膜 2c 融着皮膜 20 マグネットワイヤ平行線 30 コイル巻線用フラットケーブル 40 接続部 40a 40b 接続端末部 50 コイル(大径コイル) f リード線 s 接合個所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01F 27/28 H01F 27/28 K 41/10 41/10 A 41/12 41/12 E
Claims (4)
- 【請求項1】 2枚の絶縁テープ間に複数本のマグネッ
トワイヤを相接して並列配置してマグネットワイヤ平行
線とし、両端部のマグネットワイヤを一定長にわたって
露出して接続端末部としたフラットケーブルであって、 前記フラットケーブルの接続端末部を突き合わせるとと
もに、前記マグネットワイヤ平行線の、相接して並列配
置したマグネットワイヤを一本ずつずらして接続するこ
とによりコイルが形成されることを特徴とするコイル巻
線用フラットケーブル。 - 【請求項2】 前記複数本のマグネットワイヤのうちの
1本または多数本が色別されていることを特徴とする請
求項1記載のコイル巻線用フラットケーブル。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のコイル巻線用フ
ラットケーブルの接続端末部を突き合わせるとともに、
前記マグネットワイヤ平行線の、相接して並列配置した
マグネットワイヤを一本ずつずらして接続することによ
り形成したことを特徴とするフラットケーブルを用いた
コイル。 - 【請求項4】 前記請求項3記載のコイルが、直径1m
以上の大径のコイルであることを特徴とするフラットケ
ーブルを用いたコイル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000105305A JP2001291434A (ja) | 2000-04-06 | 2000-04-06 | コイル巻線用フラットケーブルおよび該ケーブルを用いたコイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000105305A JP2001291434A (ja) | 2000-04-06 | 2000-04-06 | コイル巻線用フラットケーブルおよび該ケーブルを用いたコイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001291434A true JP2001291434A (ja) | 2001-10-19 |
Family
ID=18618692
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000105305A Pending JP2001291434A (ja) | 2000-04-06 | 2000-04-06 | コイル巻線用フラットケーブルおよび該ケーブルを用いたコイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001291434A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007304024A (ja) * | 2006-05-12 | 2007-11-22 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 信号伝達回路装置 |
-
2000
- 2000-04-06 JP JP2000105305A patent/JP2001291434A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007304024A (ja) * | 2006-05-12 | 2007-11-22 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 信号伝達回路装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041109 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050308 |