JP2001289316A - 変速機の制御装置 - Google Patents
変速機の制御装置Info
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Abstract
給する空気圧を開閉する電磁弁の固着を解放する。とく
に長期間にわたり使用されない車両の電磁弁の固着を解
放する。 【解決手段】運転操作が開始されるタイミングで、一時
的に高い気圧の空気圧を送り、すべての電磁弁をいった
ん開閉させる。
Description
用する。本発明は、運転操作にしたがって空気圧を利用
してギヤシフトを行う変速機に利用する。本発明は、車
両を発進させるために変速機を操作するときにはクラッ
チペダルを利用し、発進の後には変速機を操作するとき
にもその都度クラッチペダルを踏まなくとも、自動的に
クラッチの接断および変速機のシフト動作が実行され
る、半自動クラッチ装置を装備した車両に利用するため
に開発されたものであるが、これ以外の変速機にも同様
に実施することができる。
が広く普及した。乗用車あるいは小型または中型車両で
は、トルクコンバータおよび遊星歯車による装置が広く
利用されているが、バスやトラックなどの大型自動車で
は、トルクコンバータは燃料効率が劣ること、大型自動
車は職業的な運転者が運転操作を行うので運転者の意思
による適正なギヤ選択および適正な半クラッチ操作が可
能であること、その他の理由から、半自動クラッチ装置
を装備した車両が普及している。半自動クラッチ装置
は、発進時には運転者がクラッチペダルおよびアクセル
ペダルによる操作を行うが、走行時の変速機のシフトは
その都度クラッチペダルを踏まなくともよいように構成
されている。
ック車とは異なり、運転者が左足で踏むクラッチペダル
およびこれに連動するディスククラッチが設けられてい
る。そして運転者が操作する変速レバーの設定位置の一
例は図1左下に描かれた符号14のようなものである。
すなわち停車中はN(ニュートラル位置)にあり、運転
操作によりこれをD(ドライブ位置)またはR(リバー
ス位置)にシフトさせる。そして、変速レバーがD位置
にあるときには、レバーを左方に押してから、UPまた
はDOWNの方向に操作することにより、変速機をシフ
トアップまたはシフトダウンさせることができる。この
位置では変速レバーから手を離すと、変速レバーはスプ
リング作用により自動的にHOLD位置に戻る。停車中
に最初にD位置に変速レバーを設定すると、変速機は制
御回路の制御により自動的に第2速に設定される。クラ
ッチペダルおよびアクセルペダルを操作して発進操作を
行った後に、変速レバーをいったんUP位置に操作する
と、自動クラッチ装置は、運転者がクラッチペダルを踏
まなくとも、自動的にクラッチが切れ、自動的に変速機
が第3速にシフトされ、その後さらに自動的にクラッチ
が接状態に戻される。シフトアップまたはシフトダウン
の度にこの動作が繰り返される。
を備え、変速レバーが操作されるとその操作信号をプロ
グラム制御回路が取込み、ソフトウエアにしたがってク
ラッチを断状態にして変速機を一段だけシフトアップま
たはシフトダウンして、クラッチを接状態に戻すように
自動的な制御を実行する。
〜8)、後退n段(nは1〜2)の変速機が設けてあ
る。この変速機はそのセレクトバーを空気圧シリンダお
よびピストンにより軸まわりに回動させ、さらに軸方向
に移動させることにより、かみ合うギヤを変更するよう
に構成されている。そして、このセレクトバーを軸まわ
りに3方の位置に回動設定させるには、シフトシリンダ
には3個の圧力室が設けられ、軸方向に3つの位置をシ
フトさせるには、セレクトシリンダに3個の圧力室が設
けられる。各圧力室にはその圧力を設定するためにそれ
ぞれ電磁弁が設けられ、この電磁弁は上記プログラム制
御回路の出力により、各圧力室を 1)閉塞状態、 2)圧力源への連通状態、 3)大気圧への連通状態 のいずれかに設定制御するように構成される。
磁弁の数は3+3=6個であり、一つの電磁弁には、圧
力室の空気圧を圧力源に連通される通路と、圧力室の空
気圧を大気圧に連通させる通路にそれぞれ可動弁が設け
られるから、可動弁の数は全体で6×2=12個であ
る。正確な変速シフトのためには、この12個の可動弁
は常に制御回路の信号にしたがって正確に開閉動作を行
うことが必要である。
リングが配置されているが、このスプリングの弾力を小
さく設計すると、弁をシートから引き剥がす力は力は小
さくなるが、閉塞状態で空気漏れを発生する可能性が生
じることになる。また、このスプリングの弾力を大きく
設計すると、たとえばかなりの長期間にわたり弁が強い
弾力によりシートに押しつけられたままの状態になって
いると、とくにその状態で季節変化など大きい温度変化
が加わると、弁がシートに固着して剥がれにくくなる状
態になることが考えられる。
とにより、弁に加わる力を大きくし、間隙を流通する空
気流の速度を大きくして、空気通路を清潔に維持し、弁
が接着した状態になることを少なくすることができる
が、空気圧を高くするとそれに抗して弁を開閉するため
の動作電流が大きくなり、弁動作に伴う発熱量が大きく
なり、装置そのものが大型化するなど新たに不都合な要
因を作ることになる。
クトシリンダに供給する空気圧を2段階に変更する装置
は、特開平6−241313号公報に開示があるが、こ
の公報開示の技術はシンクロリングの磨耗を抑制するた
めのものであり(同公報14頁左欄参照)、その目的は
本発明の目的とするところとは異なる。
できない弁の動作不良が発生したときには、装置として
はフェイルセーフ動作が実行されるように設計されてい
るが、弁の動作不良の可能性をできるだけ小さく設計す
ることが望ましい。
あって、変速機に供給する空気圧制御用の電磁弁の動作
不良の可能性を小さくすることができる装置を提供する
ことを目的とする。本発明は、長期間にわたり車両が使
用されなかった場合にも、電磁弁の動作不良をきわめて
小さくすることができる装置を提供することを目的とす
る。本発明は、通常の動作を比較的低い空気圧で行うこ
とができるとともに、電磁弁の動作不良の可能性を小さ
くすることができる装置を提供することを目的とする。
本発明は、装置の規模を大きくすることなく電磁弁の動
作不良を少なくすることができる装置を提供することを
目的とする。
フトシリンダおよびセレクトシリンダに供給する空気圧
を2段階とする。すなわち、通常の変速機シフト動作の
ときには、圧力源から減圧弁を介して弁の開閉制御に適
応するように逓減させた圧力を利用する。そして変速機
のシフト制御に先立つタイミングでは、一時的にこの減
圧弁を迂回させた高い空気圧を供給して、各電磁弁を通
常のシフト動作とは無関係に開閉させて高い空気圧によ
り強制的に弁の固着状態が発生していてもこれを開放す
る動作を行わせることを特徴とする。
ための駆動力を発生する空気圧シリンダ(2、3)と、
この空気圧シリンダに供給する空気圧を制御する複数の
電磁弁(4A〜4F)と、この電磁弁を制御する制御回
路(5)とを備えた変速機の制御装置において、圧力源
(6)から前記複数の電磁弁の空気圧供給口に空気圧を
供給する通路に設けられた減圧弁(7)と、この減圧弁
を迂回する通路に設けられ前記制御回路により開閉制御
される迂回用電磁弁(8)とを備え、前記制御回路
(5)は、運転操作の開始にともなう短いタイミング
で、前記迂回用電磁弁を開くとともに前記複数の電磁弁
(4A〜4F)を短い時間だけ開くための制御信号を発
生する手段を含むことを特徴とする。
例図面の参照符号である。この参照符号は本発明の構成
を理解しやすくするために表記するものであって、本発
明を実施例に限定して理解するためのものではない。
速機のシフト制御が実行される前に、圧力源から一時的
に高い空気圧を導入して、この高い空気圧により複数の
電磁弁を開閉動作させ、弁のシートへの固着状態が発生
しているとしてもこれを解放させ、弁の近傍に異物また
は液状体などがあっても、これを高圧空気で吹きとばす
ことにより、つづく電磁弁の開閉制御を円滑に実行させ
ることができるようになる。
態からオン状態に操作された後に最初にクラッチペダル
が踏まれたときに設定される構成とすることができる。
またこのタイミングは、運転席に設けられたシフトレバ
ーがニュートラル位置からいずれかの位置にシフトされ
た直後に設定される構成とすることができる。
える電磁弁は、前記複数の圧力室の空気圧をそれぞれ制
御する複数の電磁弁の全てであり、その制御信号はこの
電磁弁の全ての弁が少なくとも1回開く動作を実行する
信号を含むように設定することがよい。
ク構成図である。この実施例装置は、変速機のセレクト
バー1にその支持軸11まわりの回動力を与えるととも
にその支持軸11まわりの設定位置を制御するシフトシ
リンダ2と、このセレクトバー1に前記支持軸11に平
行な移動力を与えるとともにその支持軸11に平行な設
定位置を制御するセレクトシリンダ3と、前記シフトシ
リンダ2および前記セレクトシリンダ3にそれぞれ設け
られた複数の圧力室2A,2B,2C,3D,3E,3
Fの空気圧をそれぞれ制御する複数の電磁弁4A,4
B,4C,4D,4E,4Fと、この複数の電磁弁を制
御する制御回路5とを備えた変速機の制御装置におい
て、圧力源6から前記複数の電磁弁の空気圧供給口に空
気圧を供給する通路に設けられた減圧弁7と、この減圧
弁を迂回する通路に設けられ前記制御回路により開閉制
御される迂回用電磁弁8とを備え、前記制御回路5は、
変速機のシフト制御に先立つタイミングで、前記迂回用
電磁弁8を開くとともに前記複数の電磁弁4A〜4Eを
短い時間だけ開くための制御信号を発生する手段を含む
構成である。
に、支持軸11に対して軸回りに回動するとともに、支
持軸11と平行な方向に移動する。その移動範囲は、軸
回りに3段階(センタ、左、および右)であり、軸方向
に4段階である。このセレクトバー1の移動位置にした
がって、変速機のギヤ選択が行われる。その移動位置と
選択されるギヤを括弧内の数字で示す。(1)は第1速
位置であり、(2)は第2速位置であり、同様に(7)
は第7速位置であり、(R)は後退ギヤの位置である。
このように8個のギヤ選択位置およびニュートラル位置
からなる9つの位置をシフトシリンダ2およびセレクト
シリンダ3により制御する。
に説明すると、セレクトシリンダ3の圧力室3Fに空気
圧を送ると、ブロック3Qは内側に移動してピストン3
Pの移動範囲を狭くする。そして、圧力室3Dに空気圧
を送り、圧力室3Eを大気圧に連通させると、ピストン
3Pは図の下方に移動しブロック3Fで規制される位置
で止まる。このピストン3Pの位置は支点3Sを介して
セレクトバー1に伝達される。つぎにシフトシリンダ2
の圧力室2Bに空気圧を送り、圧力室2Aの空気圧を大
気圧に連通させると、ピストン2Pは図の右方に移動す
る。これによりセレクトバー1は右方に回動する。この
ようにして第2速の位置にギヤが投入されたことにな
る。ほかのギヤ位置についても同様に理解することがで
きるので説明を省略する。
は、センサ12により検出され制御回路5にフィードバ
ックされ、制御回路5はその物理的な変移を確認しなが
ら次の制御信号を送出するように構成されている。制御
回路5にはキースイッチ13を介して電源が供給される
とともに、運転席のシフトレバー14の位置情報および
クラッチペダル15の操作情報が入力される。
者がキースイッチ13をオン位置に操作して、制御回路
5に電源電流が供給され、内蔵されている制御回路5が
立ち上がった後に、最初にクラッチペダル15が踏まれ
たときに1回だけ実行される。いまクラッチペダル15
が踏まれ、シフトレバー14がD位置に操作されたもの
とする。
作動する。すなわち、迂回用電磁弁8に信号を送りこの
迂回用電磁弁8を導通状態とする。そして、セレクトバ
ー1の位置がいったん第4速および第5速のニュートラ
ルになるように制御信号を送出し、この設定がセンサ1
2により確認されると、ついで第2速位置になるように
信号を送る。この動作により、電磁弁4Aおよび4Cが
作動し、さらに電磁弁4Fおよび4Eが組み合わせて作
動して、第4速および第5速のニュートラル位置を選択
した後に、さらに電磁弁4B、4Dおよび4Fが作動し
て第2速位置に設定されることになる。すなわち、この
一連の電磁弁の動きによりすべての電磁弁が一度以上作
動したことになる。この時点で迂回用電磁弁8を閉塞状
態として、供給する空気圧を通常の低い空気圧に戻す。
この後は、通常の制御動作に復帰する。
は、同様に第4速および第5速のニュートラル位置を保
持した後に、後退位置(R)に設定することによりすべ
ての電磁弁が一度以上作動することになる。同様に制御
回路5はこのように信号を送出した後に、迂回用電磁弁
8を閉塞状態に戻し通常動作に復帰する。
路5の動作フローチャート要部を示す。
A〜4Fのすべては、高い空気圧のもとで少なくとも一
度は動いたことになり、かりに弁が固着状態になってい
るようなことがあっても、高い空気圧により可動状態を
回復し、かりに異物や液状物が付着していても、高い空
気圧による高速空気流により吹きとばされてとり除かれ
る。この動作は1秒以下の短い時間で実行され、しかも
キースイッチをオンにした後の最初の運転動作が行われ
たときに1回のみ実行されるものであるから、運転者は
これを意識することなく通常どおりの運転をすることが
できる。また、このような動作は、運転を開始するとき
のみに実行されるので、電磁弁に特別の負担がかかるこ
とはなく、電磁弁そのものを大型のものを採用するよう
に設計する必要はない。本発明により一時的に供給され
る高い空気圧は、通常の空気圧の150%ないし200
%程度のもので十分に有効である。
従来から減圧弁を経由して供給する構成になっている。
すなわち、圧力源6の空気圧は圧力タンクの形状を小型
にするために高圧に設計され、減圧弁7を用いて弁制御
に都合のよい空気圧を供給するように構成される。した
がって、本発明を実施することにより新たに高圧の空気
圧力源を作る必要はなく、本発明は減圧弁7を迂回する
迂回用電磁弁8を追加することにより実施することがで
きる。本発明は、この迂回用電磁弁8以外にはハードウ
エアの変更や追加をすることなく、ソフトウエアの変更
により実施することができる。
制御用の電磁弁の動作不良の可能性を小さくすることが
できる。とくに本発明は、長期間にわたり車両が使用さ
れなかった場合にも、電磁弁の動作不良をきわめて小さ
くすることができる優れた効果がある。本発明は、通常
の動作を比較的低い空気圧で行うことができるから、高
圧の空気を利用することにより装置の規模を大きくする
ことなく電磁弁の動作不良を少なくすることができる装
置を実現することができる。本発明は、迂回用電磁弁を
追加するほかにはハードウエアに変更を加える必要がな
く、制御回路に対するソフトウエアの追加により実施す
ることができるから安価に実施できる。
トウエアの要部フローチャート。
Claims (4)
- 【請求項1】変速機のギヤシフトのための駆動力を発生
する空気圧シリンダと、この空気圧シリンダに供給する
空気圧を制御する複数の電磁弁と、この電磁弁を制御す
る制御回路とを備えた変速機の制御装置において、 圧力源から前記複数の電磁弁の空気圧供給口に空気圧を
供給する通路に設けられた減圧弁と、この減圧弁を迂回
する通路に設けられ前記制御回路により開閉制御される
迂回用電磁弁とを備え、 前記制御回路は、運転操作の開始にともなう短いタイミ
ングで、前記迂回用電磁弁を開くとともに前記複数の電
磁弁を短い時間だけ開くための制御信号を発生する手段
を含むことを特徴とする変速機の制御装置。 - 【請求項2】前記タイミングは、エンジンキーがオフ状
態からオン状態に操作された後に最初にクラッチペダル
が踏まれたときに設定される請求項1記載の変速機の制
御装置。 - 【請求項3】前記タイミングは、運転席に設けられたシ
フトレバーがニュートラル位置からいずれかの位置にシ
フトされた直後に設定される請求項1記載の変速機の制
御装置。 - 【請求項4】前記短い時間だけ開くための制御信号を与
える電磁弁は、前記複数の圧力室の空気圧をそれぞれ制
御する複数の電磁弁の全てであり、その制御信号はこの
電磁弁の全ての弁が少なくとも1回開く動作を実行する
信号を含む請求項1記載の変速機の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000103811A JP3443609B2 (ja) | 2000-04-05 | 2000-04-05 | 変速機の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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- 2000-04-05 JP JP2000103811A patent/JP3443609B2/ja not_active Expired - Fee Related
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