JP2007198562A - 自動変速機の制御装置,制御方法および自動変速装置 - Google Patents

自動変速機の制御装置,制御方法および自動変速装置 Download PDF

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Yoshiyuki Yoshida
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健太郎 宍戸
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Abstract

【課題】複数のギアを同時に締結する状態を有する自動変速機において、シフトレンジ操作時のギア切替えをスムーズに行なえる自動変速機の制御装置,制御方法および自動変速装置を提供することにある。
【解決手段】パワートレイン制御ユニット100は、複数のギアが噛合い位置にあり、そのうちの一つのギアがトルク伝達経路を形成するために選択的に決定されている状態にあり、かつ、車速が所定値よりも小さい条件下にて、シフトレンジを操作するレバー装置301が後退レンジを含む走行レンジから非走行レンジへ切り替わった状態を検知すると、走行レンジにあった際にトルク伝達経路を形成するために選択的に決定されていた一つのギアを優先的に解放するように、噛合い位置から非噛合い位置へ移動する指令を出す。
【選択図】図3

Description

本発明は、自動変速機の制御装置,制御方法および自動変速装置に係り、特に、ツインクラッチ式の自動変速機に用いるに好適な自動変速機の制御装置,制御方法および自動変速装置に関する。
従来の自動変速機としては、例えば、特開平10−89456号公報に記載のように、遊星歯車式あるいは平行軸式変速機構を用い、変速比の異なるギヤ段に個別に設けられたクラッチを選択的に締結しているものが知られている。
平行軸式変速機構を用いた自動変速機では、スムーズな変速を実施するために、走行レンジが選択されている状態においては、クラッチ締結側の軸に配設されたギアの締結に加えて、クラッチを締結していない側の軸に配設されたギアも締結しておくように制御する場合がある。
特開平10−89456号公報
このような自動車の、特に走行レンジから非走行レンジへのシフトレンジ操作が行われた際のギア切替えにおいては、一般的に締結しているギアを解放してニュートラル状態とするが、このとき複数締結しているギアの解放順序を規定せずにギア解放を行うと、ギア解放動作中に再度走行レンジへのシフトレンジ操作が行われた場合に、目標とする状態へ遷移するために不必要なギア締結動作を行う必要が生じるし、状態遷移に時間がかかるという問題が発生する。
本発明の目的は、複数のギアを同時に締結する状態を有する自動変速機において、シフトレンジ操作時のギア切替えをスムーズに行なえる自動変速機の制御装置,制御方法および自動変速装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、入力軸から出力軸へトルク伝達が可能な複数のトルク伝達手段と複数の歯車対とによって、前記入力軸から前記出力軸への複数のトルク伝達経路を形成でき、前記トルク伝達手段の少なくとも一つは伝達トルクが調整可能な伝達トルク可変手段であり、かつ少なくとも二つは噛合い伝達手段である自動変速機に用いられ、前記伝達トルク可変手段及び前記噛合い伝達手段を制御して、前記自動変速機の前記複数のトルク伝達経路を切り替えて変速を制御する自動変速機の制御装置であって、複数の前記噛合い伝達手段が噛合い位置にあり、そのうちの一つの噛合い伝達手段がトルク伝達経路を形成するために選択的に決定されている状態にあり、かつ、車速が所定値よりも小さい条件下にて、シフトレンジを操作するシフトレンジ操作手段が後退レンジを含む走行レンジから非走行レンジへ切り替わった状態を検知すると、前記シフトレンジ操作手段が走行レンジにあった際にトルク伝達経路を形成するために選択的に決定されていた一つの噛合い伝達手段を優先的に解放するように、噛合い位置から非噛合い位置へ移動する指令を出す制御手段を備えるようにしたものである。
かかる構成により、複数のギアを同時に締結する状態を有する自動変速機において、シフトレンジ操作時のギア切替えをスムーズに行なえるものとなる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記制御手段は、車速が所定値よりも大きい条件下にて、前記シフトレンジ操作手段が後退レンジを含む走行レンジから非走行レンジへ切り替わった状態を検知すると、前記シフトレンジ操作手段が走行レンジにあった際にトルク伝達経路を形成するために選択的に決定されていた一つの噛合い伝達手段を残して、他の噛合い伝達手段に対して噛合い位置から非噛合い位置へ移動する指令を出すことにより解放するように制御するものである。
(3)また、上記目的を達成するために、本発明は、入力軸から出力軸へトルク伝達が可能な複数のトルク伝達手段と複数の歯車対とによって、前記入力軸から前記出力軸への複数のトルク伝達経路を形成でき、前記トルク伝達手段の少なくとも一つは伝達トルクが調整可能な伝達トルク可変手段であり、かつ少なくとも二つは噛合い伝達手段である自動変速機に用いられ、前記伝達トルク可変手段及び前記噛合い伝達手段を制御して、前記自動変速機の前記複数のトルク伝達経路を切り替えて変速を制御する自動変速機の制御方法であって、複数の前記噛合い伝達手段が噛合い位置にあり、そのうちの一つの噛合い伝達手段がトルク伝達経路を形成するために選択的に決定されている状態にあり、かつ、車速が所定値よりも小さい条件下にて、シフトレンジを操作するシフトレンジ操作手段が後退レンジを含む走行レンジから非走行レンジへ切り替わった状態を検知すると、前記シフトレンジ操作手段が走行レンジにあった際にトルク伝達経路を形成するために選択的に決定されていた一つの噛合い伝達手段を優先的に解放するように、噛合い位置から非噛合い位置へ移動する指令を出すようにしたものである。
かかる方法により、複数のギアを同時に締結する状態を有する自動変速機において、シフトレンジ操作時のギア切替えをスムーズに行なえるものとなる。
(4)さらに、上記目的を達成するために、本発明は、入力軸から出力軸へトルク伝達が可能な複数のトルク伝達手段と複数の歯車対とによって、前記入力軸から前記出力軸への複数のトルク伝達経路を形成でき、前記トルク伝達手段の少なくとも一つは伝達トルクが調整可能な伝達トルク可変手段であり、かつ少なくとも二つは噛合い伝達手段である自動変速機と、前記自動変速機の前記伝達トルク可変手段及び前記噛合い伝達手段を制御して、前記自動変速機の前記複数のトルク伝達経路を切り替えて変速を制御する制御手段とを有する自動変速装置であって、前記制御手段は、複数の前記噛合い伝達手段が噛合い位置にあり、そのうちの一つの噛合い伝達手段がトルク伝達経路を形成するために選択的に決定されている状態にあり、かつ、車速が所定値よりも小さい条件下にて、シフトレンジを操作するシフトレンジ操作手段が後退レンジを含む走行レンジから非走行レンジへ切り替わった状態を検知すると、前記シフトレンジ操作手段が走行レンジにあった際にトルク伝達経路を形成するために選択的に決定されていた一つの噛合い伝達手段を優先的に解放するように、噛合い位置から非噛合い位置へ移動する指令を出すようにしたものである。
かかる構成により、複数のギアを同時に締結する状態を有する自動変速機において、シフトレンジ操作時のギア切替えをスムーズに行なえるものとなる。
本発明によれば、複数のギアを同時に締結する状態を有する自動変速機において、シフトレンジ操作時のギア切替えをスムーズに行なえるものとなる。
以下、図1〜図7を用いて、本発明の一実施の形態による自動変速機の制御装置の構成及び動作について説明する。
最初に、図1を用いて、本実施の形態による自動変速機の制御装置を適用した自動車の構成及び動作について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態による自動変速機の制御装置を適用した自動車の構成を示すスケルトン図である。
駆動力源であるエンジン1は、エンジン制御ユニット101により制御される。エンジン1には、エンジン1の回転数を計測するエンジン回転数センサ(図示しない)、エンジントルクを調節する電子制御スロットル(図示しない)、吸入空気量に見合う燃料量を噴射するための燃料噴射装置(図示しない)が設けられている。エンジン制御ユニット101は、吸入空気量,燃料量,点火時期等を操作することで、エンジン1のトルクを高精度に制御する。ここで、燃料噴射装置には、燃料が吸気ポートに噴射される吸気ポート噴射方式あるいはシリンダ内に直接噴射される筒内噴射方式があるが、エンジンに要求される運転域(エンジントルク、エンジン回転数で決定される領域)を比較して燃費が低減でき、かつ排気性能が良い方式のエンジンを用いるのが有利である。駆動力源としては、ガソリンエンジンのみならず、ディーゼルエンジン,天然ガスエンジンや、電動機などでもよいものである。
エンジン1と入力軸クラッチ入力ディスク301は、直結されている。入力軸クラッチ第1出力ディスク302は変速機第1入力軸312に直結され、入力軸クラッチ第2出力ディスク303は変速機第2入力軸304に直結されている。変速機第2入力軸304は中空になっており、変速機第1入力軸312は、変速機第2入力軸304の中空部分を貫通し、変速機第2入力軸304に対し回転方向への相対運動が可能な構成となっている。また、入力軸回転数検出手段として、変速機第1入力軸312の回転数を検出するためのセンサ308、および、変速機第2入力軸304の回転数を検出するためのセンサ307が設けられている。入力軸クラッチには、乾式単板方式や湿式多板クラッチや電磁クラッチなどすべての摩擦伝達手段を用いることが可能である。
変速機第2入力軸304には、第1ドライブギア4と、第3ドライブギア6と、第5ドライブギア8が固定されており、変速機第1入力軸312に対しては、回転自在となっている。また、変速機第1入力軸312には、第2ドライブギア5と、第4ドライブギア7が固定されており、変速機第2入力軸304に対しては、回転自在となっている。入力軸クラッチ入力ディスク301と入力軸クラッチ第1出力ディスク302の係合・解放は、入力軸クラッチ第1アクチュエータ305によって行われる。入力軸クラッチ入力ディスク301と入力軸クラッチ第2出力ディスク303の係合・解放は、入力軸クラッチ第2アクチュエータ306によって行われる。
第1ドリブンギア12と第3ドリブンギア14の間には、第1ドリブンギア12を変速機出力軸18に係合させたり、第3ドリブンギア14を変速機出力軸18に係合させる、第1噛合いクラッチ309が設けられている。したがって、第1ドライブギア4、または第3ドライブギア6から第1ドリブンギア12または第3ドリブンギア14に伝達された回転トルクは、第1噛合いクラッチ309に伝達され、第1噛合いクラッチ309を介して変速機出力軸18に伝達される。
また、第2ドリブンギア13と第4ドリブンギア15の間には、第2ドリブンギア13を変速機出力軸18に係合させたり、第4ドリブンギア15を変速機出力軸18に係合させる、第3噛合いクラッチ311が設けられている。したがって、第2ドライブギア5、または第4ドライブギア7から第2ドリブンギア13または第4ドリブンギア15に伝達された回転トルクは、第3噛合いクラッチ311に伝達され、第3噛合いクラッチ311を介して変速機出力軸18に伝達される。
また、第5ドリブンギア16には、第5ドリブンギア16を変速機出力軸18に係合させる、第2噛合いクラッチ310が設けられている。したがって、第5ドライブギア8から第5ドリブンギア16に伝達された回転トルクは、第2噛合いクラッチ310に伝達され、第2噛合いクラッチ310を介して変速機出力軸18に伝達される。
ここで、噛合いクラッチには、摩擦力によって回転数をスムーズに合わせるシンクロナイザ機構を付加することが望ましい。
また、出力軸回転数検出手段として、変速機出力軸18の回転数を検出するためのセンサ30が設けられている。
このように、変速機第1入力軸312、および変速機第2入力軸304の回転トルクを第1噛合いクラッチ309、または第2噛合いクラッチ310、または第3噛合いクラッチ311に伝達するためには、第1噛合いクラッチ309、または第2噛合いクラッチ310、または第3噛合いクラッチ311のうちいずれか一つを変速機出力軸18の軸方向に移動させ、第1ドリブンギア12、第2ドリブンギア13、第3ドリブンギア14、第4ドリブンギア15、第5ドリブンギア16のいずれか一つと締結する必要がある。第1ドリブンギア12、第2ドリブンギア13、第3ドリブンギア14、第4ドリブンギア15、第5ドリブンギア16のいずれか一つと変速機出力軸18とを締結するには、第1噛合いクラッチ309、または第2噛合いクラッチ310、または第3噛合いクラッチ311のいずれか一つを移動する訳であるが、第1噛合いクラッチ309、または第2噛合いクラッチ310、または第3噛合いクラッチ311のいずれか一つを移動するには、シフト第1アクチュエータ23、シフト第2アクチュエータ24、セレクト第1アクチュエータ25、セレクト第2アクチュエータ26によって、シフト/セレクト機構313を動作させることによって行う。
シフト第1アクチュエータ23、シフト第2アクチュエータ24、およびセレクト第1アクチュエータ25、セレクト第2アクチュエータ26は、電磁弁を用いて構成するか、または電動機等によって構成してもよいものである。また、シフト/セレクト機構313は、シフターレール、シフターフォークなどによって構成するか、またはドラム式としてもよいものである。また、シフト/セレクト機構313には、走行時のギア抜け防止のためにギア位置を保持する位置保持機構(図示しない)が設けられている。
第1ドライブギア4、第2ドライブギア5、第3ドライブギア6、第4ドライブギア7、第5ドライブギア8から、第1ドリブンギア12、第2ドリブンギア13、第3ドリブンギア14、第4ドリブンギア15、第5ドリブンギア16を介して変速機出力軸18に伝達された変速機入力軸の回転トルクは、変速機出力軸18に連結されたディファレンシャルギア(図示しない)を介して車軸(図示しない)に伝えられる。
入力軸クラッチ入力ディスク301と入力軸クラッチ第1出力ディスク302間の押付け力を発生させる入力軸クラッチ第1アクチュエータ305、入力軸クラッチ入力ディスク301と入力軸クラッチ第2出力ディスク303間の押付け力を発生させる入力軸クラッチ第2アクチュエータ306は、油圧制御ユニット102によって、各アクチュエータに設けられた電磁弁(図示せず)の電流を制御することで各アクチュエータに設けられた油圧シリンダ(図示せず)のストローク量を調節して各アクチュエータの油圧を制御し、各クラッチの伝達トルクの制御を行っている。
また、油圧制御ユニット102によって、セレクト第1アクチュエータ25、セレクト第2アクチュエータ26に設けられた電磁弁(図示せず)の電流を制御することで各アクチュエータに設けられた油圧シリンダ(図示せず)のストローク量を調節して各アクチュエータの油圧を制御し、第1噛合いクラッチ309、または第2噛合いクラッチ310、または第3噛合いクラッチ311のいずれを移動するか選択している。
また、油圧制御ユニット102によって、シフト第1アクチュエータ23、シフト第2アクチュエータ24各アクチュエータに設けられた電磁弁(図示せず)の電流を制御することで各アクチュエータに設けられた油圧シリンダ(図示せず)のストローク量を調節して各アクチュエータの油圧を制御することによって、第1噛合いクラッチ309、または第2噛合いクラッチ310、または第3噛合いクラッチ311を動作させる荷重を制御できるようになっている。
本実施例においては、シフト/セレクト機構313を駆動するアクチュエータであるシフト第1アクチュエータ23、シフト第2アクチュエータ24、およびセレクト第1アクチュエータ25、セレクト第2アクチュエータ26には、油圧アクチュエータを用いているが、電動機等による電気アクチュエータによって構成してもよいものである。また、シフト第1アクチュエータ23、シフト第2アクチュエータ24のかわりに一つのアクチュエータ、セレクト第1アクチュエータ25、セレクト第2アクチュエータ26のかわりに一つのアクチュエータとして構成してもよいものである。また、第1噛合いクラッチ309、または第2噛合いクラッチ310、または第3噛合いクラッチ311を動作させる機構としては、シフターレール、シフターフォークなどによって構成するか、またはドラム式など、噛合いクラッチ309、310、311を移動させるための他の手段を用いても構成可能である。
また本実施例においては、入力軸クラッチ第1アクチュエータ305、入力軸クラッチ第2アクチュエータ306には、油圧アクチュエータを用いているが、電動機等による電気アクチュエータによって構成してもよいものである。
また、エンジン1は、エンジン制御ユニット101により、吸入空気量、燃料量、点火時期等を操作することで、エンジン1のトルクを高精度に制御するようになっている。
また、レバー装置110から、Pレンジ,Rレンジ,Nレンジ,Dレンジ等のシフトレバー位置を示すレンジ位置信号が変速機制御ユニット100に入力される。
そして、油圧制御ユニット102とエンジン制御ユニット101は、パワートレイン制御ユニット100によってコントロールされている。パワートレーン制御ユニット100、エンジン制御ユニット101、油圧制御ユニット102は、通信手段103によって相互に情報を送受信する。
本実施例においては、油圧アクチュエータを用いているため、油圧アクチュエータを制御する油圧制御ユニット102を用いているが、電動機等による電気アクチュエータの場合は、油圧制御ユニット102のかわりに電動機制御ユニットとなる。
次に、図2を用いて、本実施形態による自動変速機の制御装置におけるパワートレーン制御ユニット100と、エンジン制御ユニット101と、油圧制御ユニット102との間の通信手段103による入出力信号関係について説明する。
図2は、本発明の一実施形態による自動変速機の制御装置におけるパワートレーン制御ユニットと、エンジン制御ユニットと、油圧制御ユニットとの間の通信手段による入出力信号関係の説明図である。
パワートレーン制御ユニット100は、入力部100iと、出力部100oと、コンピュータ100cとを備えたコントロールユニットとして構成される。同様に、エンジン制御ユニット101も、入力部101iと、出力部101oと、コンピュータ101cとを備えたコントロールユニットとして構成され、油圧制御ユニット102も、入カ部102iと、出力部102oと、コンピュータ102cとを備えたニコントロールユニットとして構成される。
パワートレーン制御ユニット100からエンジン御御ユニット101に、通信手段103を用いてエンジントルク指令値TTeが送信され、エンジン制御ユニット101はエンジントルク指令値TTeを実現するように、エンジン1の吸入空気量,燃料量,点火時期等(図示しない)を制御する。また、エンジン制御ユニット101内には、変速機への入カトルクとなるエンジントルクの検出手段(図示しない)が備えられ、エンジン制御ユニット101によってエンジン1の回転数Ne、エンジン1が発生したエンジントルクTeを検出し、通信手段103を用いてパワートレーン制御ユニット100に送信する。エンジントルク検出手段には、トルクセンサを用いるか、またはインジェクタの噴射パルス幅や吸気管内の圧力とエンジン回転数等など、エンジンのパラメータによる推定手段としても良い。
パワートレーン制御ユニット100から油圧制御ユニット102に第1入力軸クラッチ目標トルクTTc1、第2入力軸クラッチ目標トルクTTc2、目標シフト位置tpSft、目標セレクト位置tpSELが送信され、油圧制御ユニットは、第1入力軸クラッチ目標トルクTTc1、第2入力軸クラッチ目標トルクTTc2を実現するよう、入力軸クラッチ第1アクチュエータ305、入カ軸クラッチ第2アクチュエータ306を制御して、入力軸クラッチ入カディスク301と入力軸クラッチ第1出力ディスク302、入力軸クラッチ入カディスク301と入力軸クラジチ第2出力ディスク303を係合、開放する。また、目標シフト位置tpSft、目標セレクト位置tpSELを実現するよう、シフト第1アクチュエータ23、シフト第2アクチュエータ24、セレクト第1アクチュエータ25、セレクト第2アクチュエータ26を制御し、シフト/セレクト機構313を操作することにより、シフト位置・セレクト位置を制御し、第1噛合いクラッチ309、第2噛合いクラッチ310、第3噛合いクラッチ311の噛合、解放を行う。
また、油圧制御ユニット102によって、シフト位置信号rpSFT、セレクト位置信号rpSELを検出し、パワートレーン制御ユニット100に送信する。
また、パワートレーン制御ユニット100には第1入力軸回転センサ308、第2入力軸回転センサ307、出力軸回転センサ30から、第1入力軸回転数Ni1、第2入カ軸回転数Ni2、出力軸回転数Noがそれぞれ入力され、また、Pレンジ、Rレンジ、Nレンジ、Dレンジ等のシフトレパー位置を示すレンジ位置信号RngPosと、アクセルペダル踏み込み量Apsと、ブレーキが踏み込まれているか否かを検由するブレーキスイッチからのON/OFF信号Brkが入力される。
パワートレーン制御ユニット100は、例えば、運転者がシフトレンジをDレンジ等にしてアクセルペダルを踏み込んだときは運転者に発進、加速の意志があると判断し、また、運転者がブレーキペダルを踏み込込んだときは運転者に減速、停止の意志があると判断し、運転者の意図を実現するように、エンジントルク指令値TTe、第1入力軸クラツチ目標トルクTTc1、第2入力軸クラツチ目標トールクTTc2、目標シフト位置tpSft、目標セレクト位置tpSELを設定する。また、出力軸回転数Noから算出する車速Vspとアクセルペダル踏み込み量Apsから変速段を設定し、設定した変速段への変速動作を実行するよう、エンジントルク指令値TTe、第1入力軸クラッチ目標トルクTTc1、第2入力軸クラッチ目標トルクTTc2、目標シフト位置tpSft、目標セレクト位置tpSELを設定する。
次に、図3〜図7を用いて、本実施形態による自動変速機の制御装置によるシフトレンジ操作時のギア解放制御の制御内容について説明する。
図3は、本発明の一実施形態による自動変速機の制御装置によるシフトレンジ操作時のギア解放制御の制御内容を示すフローチャートである。
以下に示すシフトレンジ操作時のギア解放制御の内容は、パワートレーン制御ユニット100のコンピュータ100cにプログラミングされ、あらかじめ定められた周期で繰り返し実行される。すなわち、以下のステップ501〜507の処理は、パワートレーン制御ユニット100によって実行される。
ステップ501において、パワートレーン制御ユニット100は、パラメータを読み込み、ステップ502において、レンジ位置信号RngPosが走行レンジ(Dレンジ,Rレンジ等)から非走行レンジ(Pレンジ,Nレンジ等)へ変化したか否かを判定する。
走行レンジから非走行レンジに変化したことを検出すると、ステップ503において、車速Vspが所定値よりも小さいか否かを判定し、車速Vspが所定値よりも小さい場合、すなわち前進から後退あるいは、後退から前進へのギア切替をスムーズに行える程度の車速と判断される場合は、ステップ504へ進み、車速Vspが所定値よりも大きい場合はステップ506へ進む。
車速Vspが所定値よりも小さい場合は、ステップ504において、レンジ位置信号RngPosが走行レンジにあった際にトルク伝達経路を形成するために選択されていたギアを最初に解放するギア解放制御Aを実行する。ギア解放制御Aの詳細については、図4及び図5を用いて後述する。そして、ステップ505において、全てのギアの解放制御が完了すると、制御を終了する。
車速Vspが所定値よりも大きい場合は、ステップ506において、基本的にはレンジ位置信号RngPosが走行レンジにあった際にトルク伝達経路を形成するために選択されていたギアを最後に解放するギア解放制御Bを実行する。ギア解放制御Bの詳細については、図6及び図7を用いて後述する。そして、ステップ507において、全てのギアの解放制御が完了すると、制御を終了する。
次に、図4及び図5を用いて、本実施形態による自動変速機の制御装置による所定車速以下の時のギア解放制御の制御内容について説明する。
図4は、本発明の一実施形態による自動変速機の制御装置による所定車速以下の時のギア解放制御の制御内容を示すフローチャートである。図5は、本発明の一実施形態による自動変速機の制御装置による所定車速以下の時のギア解放制御の制御内容を示すタイミングチャートである。
図4は、図3のステップ504に対応するギア解放制御Aのフローチャートを示している。ステップ601において、パワートレーン制御ユニット100は、レンジ位置信号RngPosが走行レンジにあった際にトルク伝達経路を形成するために選択されていたギアが解放されているか否かを判定し、トルク伝達経路を形成するために選択されていたギアが解放されていないと判定した場合はステップ603へ進む。ステップ603では、トルク伝達経路を形成するために選択されていたギアの解放制御を行なう。すなわち、車速Vspが所定値よりも小さい場合は、レンジ位置信号RngPosが走行レンジにあった際にトルク伝達経路を形成するために選択されていたギアを最初に解放する。
ステップ601でトルク伝達経路を形成するために選択されていたギアが解放されていると判定した場合は、ステップ602へ進む。ステップ602では、トルク伝達経路を形成するために選択されていたギア以外の解放制御を行なう。このように制御することで、ギア解放制御中に再びレンジ位置信号RngPosが走行レンジとされたときの復帰をスムーズに行うことができる。
図5は、車速が所定値よりも小さい条件下でのD→Nシフトレンジ操作時のギア解放制御中のN→Rシフトレンジ操作時における各信号を一例としてタイムチャートが示されている。図5において、時刻t3から時刻t4の期間がD→Nシフトレンジ操作時のギア解放制御期間となっている。
図5(A)は、レンジ位置信号RngPosの変化を示している。図5(B)は、第1入力軸クラッチ目標トルクを示している。図5(C)は、第2入力軸クラッチ目標トルクを示している。図5(D)は、伝達トルク形成用選択ギア位置を示している。図5(E)は、その他のギア位置を示している。
車速が所定値よりも小さい条件下でのD→Nシフトレンジ操作時のギア解放制御においては、時刻t1において、図5(A)に示すように、運転者がシフトレンジをDからNへ操作すると、パワートレーン制御ユニット100は、時刻t2において、図5(B)に示すように、第1入力軸クラッチ目標トルクを立ち下げ、第1入力軸クラッチを解放する制御を開始する。
第1入力軸クラッチが解放状態となると、時刻t3において、図5(D)に実線D1で示すように、伝達トルク形成用選択ギアのギア解放を開始する。
ギア解放制御を実施している期間中に、図5(A)に示すように、運転者がシフトレンジをNからRへ操作すると、時刻t3〜t4にかけて、図5(D)に実線D1で示すように、解放したギアを、再び所望のギア位置とするための締結を開始する。時刻t5において、ギア締結が完了すると、時刻t6にかけて、図5(B)に示すように、クラッチの締結を行うとともに、図5(E)に実線E1で示すように、その他のギアのギア解放を実行する。
ここで、図5(D),(E)に破線D2,E2で示す状態は、本実施形態を採用しない場合である。例えば、第1入力軸クラッチが解放状態となり、時刻t3において、図5(E)に破線E2で示すように、その他のギアの解放を開始する。このとき、時刻T3において、図5(A)に示すように、運転者がシフトレンジをNからRへ操作したとしても、その他のギアの解放が終了し、さらに、図5(D)に破線D2で示すように、伝達トルク形成用選択ギアのギア解放を行い、ギアが解放された後でないと、図5(D)に破線D2で示すように、後退用のギアを締結することができない。従って、図5(D)の実線D1の場合と、破線D2の場合で、後退用のギアが噛み合い終了するタイミングを比較すると、本実施形態の方が、時間ΔT1だけ早く噛合いを終了できるので、状態遷移時間を短くできるものである。
次に、図6及び図7を用いて、本実施形態による自動変速機の制御装置による所定車速以上の時のギア解放制御の制御内容について説明する。
図6は、本発明の一実施形態による自動変速機の制御装置による所定車速以上の時のギア解放制御の制御内容を示すフローチャートである。図7は、本発明の一実施形態による自動変速機の制御装置による所定車速以上の時のギア解放制御の制御内容を示すタイミングチャートである。
図6は、図3のステップ506に対応するギア解放制御Bのフローチャートを示している。ステップ701において、パワートレーン制御ユニット100は、レンジ位置信号RngPosが走行レンジにあった際にトルク伝達経路を形成するために選択されていたギア以外のギアが解放されているか否かを判定し、トルク伝達経路を形成するために選択されていたギア以外のギアが解放されていないと判定した場合はステップ703へ進む。ステップ703では、トルク伝達経路を形成するために選択されていたギア以外のギアの解放制御を行なう。すなわち、車速Vspが所定値よりも大きい場合は、レンジ位置信号RngPosが走行レンジにあった際にトルク伝達経路を形成するために選択されていたギアを最後に解放するものとして、最初に、その他のギアを解放する。
ステップ701でトルク伝達経路を形成するために選択されていたギア以外のギアが解放されていると判定した場合はステップ702へ進む。ステップ702ではトルク伝達経路を形成するために選択されていたギアの解放制御を行なう。このように制御することで、ギア解放制御中に再びレンジ位置信号RngPosが走行レンジとされたときの復帰をスムーズに行うことができる。
図7は、車速が所定値よりも大きい条件下でのD→Nシフトレンジ操作時のギア解放制御中のN→Dシフトレンジ操作時における各信号を一例としてタイムチャートが示されている。車速が所定値よりも大きい条件下で、D→N→Dのシフトレンジ操作が行われる場合とは、Dレンジで走行中に、誤ってNレンジにシフトしてしまい、それに気付いて、元のDレンジに戻す場合等である。図7において、時刻t3から時刻t4の期間がD→Nシフトレンジ操作時のギア解放制御期間となっている。
図7(A)は、レンジ位置信号RngPosの変化を示している。図7(B)は、第1入力軸クラッチ目標トルクを示している。図7(C)は、第2入力軸クラッチ目標トルクを示している。図7(D)は、伝達トルク形成用選択ギア位置を示している。図7(E)は、その他のギア位置を示している。
車速が所定値よりも大きい条件下でのD→Nシフトレンジ操作時のギア解放制御においては、時刻t1で、図7(A)に示すように、運転者がシフトレンジをDからNへ操作すると、時刻t2において、パワートレーン制御ユニット100は、図7(B)に示すように、第1入力軸クラッチ目標トルクを立ち下げ、第1入力軸クラッチを解放する制御を開始する。
第1入力軸クラッチが解放状態となると、時刻t3において、図7(E)に示すように、ギア解放を開始する。この時のギア開放は、伝達トルク形成用選択ギア以外のギアの解放から行われる。ギア解放制御を実施している期間中に運転者がシフトレンジをNからDへ操作すると、時刻t4において、クラッチの締結を開始し、時刻t5にて、クラッチの締結が完了して、所望の車両状態となる。
ここで、図7(D)に破線D4で示すように、最初に、伝達トルク形成用選択ギアから解放すると、N→Dレンジのシフトが行われたとき、再び、伝達トルク形成用選択ギアを締結する操作が必要となり、その分、余分な状態遷移時間を要することになる。それに対して、その他のギアから解放することで、図7(B)に波線で示すB4から実線で示すB3のように、状態遷移時間を短くできるものである。
また、図7(D)に破線D4で示すように、伝達トルク形成用選択ギアの解放・締結動作をすると、締結時にシンクロ機構を動作させる必要があるため、シンクロの作動回数が増加するのに対して、本実施形態では、シンクロの作動回数を低減できる。
以上述べてきたように構成することで、本実施形態では、素早いシフトレンジ操作時の状態切替に要する時間を低減可能とするとともに、シンクロの作動回数を低減し得るものとなる。
本発明の一実施の形態による自動変速機の制御装置を適用した自動車の構成を示すスケルトン図である。 本発明の一実施形態による自動変速機の制御装置におけるパワートレーン制御ユニットと、エンジン制御ユニットと、油圧制御ユニットとの間の通信手段による入出力信号関係の説明図である。 本発明の一実施形態による自動変速機の制御装置によるシフトレンジ操作時のギア解放制御の制御内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による自動変速機の制御装置による所定車速以下の時のギア解放制御の制御内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による自動変速機の制御装置による所定車速以下の時のギア解放制御の制御内容を示すタイミングチャートである。 本発明の一実施形態による自動変速機の制御装置による所定車速以上の時のギア解放制御の制御内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態による自動変速機の制御装置による所定車速以上の時のギア解放制御の制御内容を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1…エンジン
4…第1ドライブギア
5…第2ドライブギア
6…第3ドライブギア
7…第4ドライブギア
8…第5ドライブギア
12…第1ドリブンギア
13…第2ドリブンギア
14…第3ドリブンギア
15…第4ドリブンギア
16…第5ドリブンギア
18…変速機出力軸
23…シフト第1アクチュエータ
24…シフト第2アクチュエータ
25…セレクト第1アクチュエータ
26…セレクト第2アクチュエータ
30…出力軸回転センサ
100…パワートレイン制御ユニット
101…エンジン制御ユニット
102…油圧制御ユニット
103…通信手段
110…レバー装置
301…入力軸クラッチ入力ディスク
302…入力軸クラッチ第1出力ディスク
303…入力軸クラッチ第2出力ディスク
304…変速機第2入力軸
305…入力軸クラッチ第1アクチュエータ
306…入力軸クラッチ第2アクチュエータ
307…第2入力軸回転センサ
308…第1入力軸回転センサ
309…第1噛合いクラッチ
310…第2噛合いクラッチ
311…第3噛合いクラッチ
312…変速機第1入力軸
313…シフト/セレクト機構

Claims (4)

  1. 入力軸から出力軸へトルク伝達が可能な複数のトルク伝達手段と複数の歯車対とによって、前記入力軸から前記出力軸への複数のトルク伝達経路を形成でき、前記トルク伝達手段の少なくとも一つは伝達トルクが調整可能な伝達トルク可変手段であり、かつ少なくとも二つは噛合い伝達手段である自動変速機に用いられ、
    前記伝達トルク可変手段及び前記噛合い伝達手段を制御して、前記自動変速機の前記複数のトルク伝達経路を切り替えて変速を制御する自動変速機の制御装置であって、
    複数の前記噛合い伝達手段が噛合い位置にあり、そのうちの一つの噛合い伝達手段がトルク伝達経路を形成するために選択的に決定されている状態にあり、かつ、車速が所定値よりも小さい条件下にて、シフトレンジを操作するシフトレンジ操作手段が後退レンジを含む走行レンジから非走行レンジへ切り替わった状態を検知すると、前記シフトレンジ操作手段が走行レンジにあった際にトルク伝達経路を形成するために選択的に決定されていた一つの噛合い伝達手段を優先的に解放するように、噛合い位置から非噛合い位置へ移動する指令を出す制御手段を備えたことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 請求項1記載の自動変速機の制御装置において、
    前記制御手段は、車速が所定値よりも大きい条件下にて、前記シフトレンジ操作手段が後退レンジを含む走行レンジから非走行レンジへ切り替わった状態を検知すると、前記シフトレンジ操作手段が走行レンジにあった際にトルク伝達経路を形成するために選択的に決定されていた一つの噛合い伝達手段を残して、他の噛合い伝達手段に対して噛合い位置から非噛合い位置へ移動する指令を出すことにより解放するように制御することを特徴とする自動変速機の制御装置。
  3. 入力軸から出力軸へトルク伝達が可能な複数のトルク伝達手段と複数の歯車対とによって、前記入力軸から前記出力軸への複数のトルク伝達経路を形成でき、前記トルク伝達手段の少なくとも一つは伝達トルクが調整可能な伝達トルク可変手段であり、かつ少なくとも二つは噛合い伝達手段である自動変速機に用いられ、
    前記伝達トルク可変手段及び前記噛合い伝達手段を制御して、前記自動変速機の前記複数のトルク伝達経路を切り替えて変速を制御する自動変速機の制御方法であって、
    複数の前記噛合い伝達手段が噛合い位置にあり、そのうちの一つの噛合い伝達手段がトルク伝達経路を形成するために選択的に決定されている状態にあり、かつ、車速が所定値よりも小さい条件下にて、シフトレンジを操作するシフトレンジ操作手段が後退レンジを含む走行レンジから非走行レンジへ切り替わった状態を検知すると、前記シフトレンジ操作手段が走行レンジにあった際にトルク伝達経路を形成するために選択的に決定されていた一つの噛合い伝達手段を優先的に解放するように、噛合い位置から非噛合い位置へ移動する指令を出すことを特徴とする自動変速機の制御方法。
  4. 入力軸から出力軸へトルク伝達が可能な複数のトルク伝達手段と複数の歯車対とによって、前記入力軸から前記出力軸への複数のトルク伝達経路を形成でき、前記トルク伝達手段の少なくとも一つは伝達トルクが調整可能な伝達トルク可変手段であり、かつ少なくとも二つは噛合い伝達手段である自動変速機と、
    前記自動変速機の前記伝達トルク可変手段及び前記噛合い伝達手段を制御して、前記自動変速機の前記複数のトルク伝達経路を切り替えて変速を制御する制御手段とを有する自動変速装置であって、
    前記制御手段は、複数の前記噛合い伝達手段が噛合い位置にあり、そのうちの一つの噛合い伝達手段がトルク伝達経路を形成するために選択的に決定されている状態にあり、かつ、車速が所定値よりも小さい条件下にて、シフトレンジを操作するシフトレンジ操作手段が後退レンジを含む走行レンジから非走行レンジへ切り替わった状態を検知すると、前記シフトレンジ操作手段が走行レンジにあった際にトルク伝達経路を形成するために選択的に決定されていた一つの噛合い伝達手段を優先的に解放するように、噛合い位置から非噛合い位置へ移動する指令を出すことを特徴とする自動変速装置。
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