JP2001288975A - コアビット及び掘削装置 - Google Patents

コアビット及び掘削装置

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JP2001288975A
JP2001288975A JP2000102212A JP2000102212A JP2001288975A JP 2001288975 A JP2001288975 A JP 2001288975A JP 2000102212 A JP2000102212 A JP 2000102212A JP 2000102212 A JP2000102212 A JP 2000102212A JP 2001288975 A JP2001288975 A JP 2001288975A
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tube
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Shigeru Mazaki
繁 真崎
Toshio Imaoka
稔雄 今岡
Kusuo Sato
九州男 佐藤
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Nippon Diamond Co Ltd
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Mitsubishi Materials Corp
Nippon Diamond Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 掘削箇所にて発生する切粉を極めて円滑に排
出し、しかも冷却流体を円滑に供給して、良好な穿孔効
率を維持させる。 【解決手段】 コアビット13を、貫通孔14aを有す
る円筒状のチューブ14と、チューブ14の先端部に設
けられたビット15とから構成する。チューブ14の内
周面14′に、回転方向前方側へ向かって先端側へ向か
う螺旋状の溝部10aを形成する。チューブ14の外周
面14″に、回転方向前方側へ向かって後端側へ向かう
螺旋状の溝部10bを形成する。ダイレクトモータの回
転軸に連結させて回転させた状態にてコンクリートにビ
ット15を当接させることにより掘削する際に、溝部1
0aによって冷却水を先端部の掘削箇所へ強制的に送り
込むと同時に、溝部10bによって掘削箇所にて発生し
た切粉を外部へ強制的に排出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータ等の駆動手
段によって回転されて、被掘削物へ穴を形成するコアビ
ット及びこのコアビットを用いた掘削装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、既設されたコンクリート製の壁を
補強する方法として、まずこの壁を大きくくり貫き、こ
のくり貫いた開口部に鉄製のブレス(筋交い)を配設
し、次いでこのブレスと開口部の内周面とに配設させた
アンカーとをコンクリートで固めることによって一体化
して壁全体を補強しようとする方法がある。このときア
ンカは、開口部の内周面に設けたアンカー穴に収容させ
ることによって配設される。このアンカを配設するため
のアンカー穴は、図7に示すような、先端にダイヤモン
ドや超硬チップなどからなる円環状の刃50aを有する
円筒状のチューブ50bからなるコアビット50と、こ
のコアビット50を軸線まわりに回転させるためのギヤ
付きモータ51とを備えた装置によって形成される。す
なわち、コアビット50の先端に設けられた刃50aを
被掘削物であるコンクリート52に当接させつつ回転さ
せることによって円柱状のコア芯53を形成し、形成さ
れたコア芯53の根元53aを手で折ってから引き抜く
ことによって、例えば直径20mm〜35mm程度、深
さ200mm程度のアンカー穴が形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
コアビット50によってアンカー穴を形成する際、刃5
0aによる掘削箇所からの切粉の排出、冷却及び潤滑を
良好に行う必要があるが、この種のコアビット50にあ
っては、形成した穴の壁面とチューブ50bとの間隔が
極めて狭いため、特に、掘削が進行するにつれて、切粉
が円滑に排出されなくなり、さらには、冷却水や冷却気
体等の冷却流体を送り込む場合も、この冷却流体が円滑
に供給されなくなり、穿孔効率が低下してしまい、作業
が滞ってしまうという問題があった。
【0004】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、掘削箇所にて発生する切粉を極めて円滑に排出
し、しかも冷却流体を円滑に供給して、良好な穿孔効率
を維持させることが可能なコアビット及び掘削装置を提
供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のコアビットは、貫通孔を有する円筒
状のチューブと、該チューブの先端部に設けられたビッ
トとを有し、回転された状態にて被掘削物に前記ビット
を当接させることにより、前記被掘削物に円筒状の穴を
形成するコアビットであって、前記チューブの内周面及
び外周面の両方もしくはいずれか一方に、螺旋状の溝部
を形成したことを特徴としている。
【0006】このように、ビットによって被掘削物を掘
削する際に、チューブに形成された溝部によって、掘削
箇所へ流体の強制的な供給あるいは掘削箇所にて発生し
た切粉の強制的な排出が行われるので、ビットによる掘
削を常に良好な状態に維持させることができ、穿孔作業
を円滑に行って穿孔作業をスケジュール通り行うことが
できる。
【0007】請求項2記載のコアビットは、請求項1記
載のコアビットにおいて、前記溝部が、回転方向前方側
へ向かって先端側へ向かう螺旋状に形成されていること
を特徴としている。
【0008】つまり、チューブに形成された溝部が回転
方向前方側へ向かって先端側へ向かう螺旋状に形成され
ているので、ビットによって被掘削物を掘削する際に、
溝部によって流体を先端部の掘削箇所へ強制的に送り込
んで良好な穿孔効率を維持させることができる。
【0009】請求項3記載のコアビットは、請求項1記
載のコアビットにおいて、前記溝部が、回転方向前方側
へ向かって後端側へ向かう螺旋状に形成されていること
を特徴としている。
【0010】すなわち、チューブに形成された溝部が回
転方向前方側へ向かって後端側へ向かう螺旋状に形成さ
れているので、ビットによって被掘削物を掘削する際
に、掘削箇所にて発生した切粉を溝部によって外部へ強
制的に排出させて良好な穿孔効率を維持させることがで
きる。
【0011】請求項4記載のコアビットは、請求項1記
載のコアビットにおいて、前記溝部が、前記チューブの
内周面及び外周面にそれぞれ形成され、これら溝部は、
いずれか一方が回転方向前方側へ向かって先端側へ向か
う螺旋状に形成され、他方が回転方向前方側へ向かって
後端側へ向かう螺旋状に形成されていることを特徴とし
ている。
【0012】このように、チューブの内周面及び外周面
の溝部のいずれか一方が回転方向前方側へ向かって先端
側へ向かう螺旋状に形成され、他方が回転方向前方側へ
向かって後端側へ向かう螺旋状に形成されているので、
ビットによって被掘削物を掘削する際に、一方の溝部に
よって流体を先端部の掘削箇所へ強制的に送り込むと同
時に、他方の溝部によって掘削箇所にて発生した切粉を
外部へ強制的に排出させて良好な穿孔効率を維持させる
ことができる。
【0013】請求項5記載の掘削装置は、貫通孔が形成
された円筒状の回転軸と、該回転軸が中心に挿通されて
固定されたロータと、このロータの外周囲に設けられた
円筒状のステータとを有するダイレクトモータの前記回
転軸に、請求項1〜4のいずれか1項記載のコアビット
が、互いの貫通孔同士を連通させた状態に連結されてい
ることを特徴としている。
【0014】つまり、回転されるロータに挿通されて固
定された回転軸によってコアビットを直接回転させて被
掘削物へ穴を形成することができる。また、コアビット
を直接回転させるダイレクトモータを用いていることよ
り、コアビットを高速回転させることができ、これによ
り、コアビットのチューブに形成された螺旋状の溝部に
よる流体の強制供給、切粉の強制排出を極めて効果的に
行わせることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態のコア
ビット及び掘削装置を図面を参照して説明する。図1及
び図2において、符号1は、掘削装置であり、符号2
は、この掘削装置1を構成する本実施形態例のダイレク
トモータである。掘削装置1は、基台3に立設された支
柱4に、上下機構5を介して前記ダイレクトモータ2を
支持させた構造とされており、上下機構5によってダイ
レクトモータ2が支柱4に沿って移動されるようになっ
ている。
【0016】ダイレクトモータ2は、その中心に円筒状
の回転軸11を有しており、この回転軸11の先端部に
は、アダプタ12を介してコアビット13が着脱可能に
連結されている。このコアビット13は、中空状に形成
されたチューブ14の先端部に、ダイヤモンドビットか
らなるビット15が円周方向へ一体的に設けられた構造
とされている。そして、このダイレクトモータ2は、回
転軸11に直結された工具であるコアビット13を直接
回転させるダイレクトタイプのモータである。コアビッ
ト13を構成するビット15は、例えば、ダイヤモンド
砥粒をメタルボンドあるいはレジンボンドをバインダー
として固めたダイヤモンドビットである。
【0017】図3に示すように、コアビット13には、
そのチューブ14の貫通孔14aからなる内周面14′
及び外周面14″に、螺旋状の溝部10a、10bがそ
れぞれ形成されている。ここで、ダイレクトモータ2
は、その回転軸11を先端へ向かって時計回りに回転さ
せるようになっており、したがって、この回転軸11に
連結されたコアビット13も、先端へ向かって時計回り
に回転されるようになっている。そして、チューブ14
の内周面14′に形成された溝部10aは、回転方向前
方側へ向かって先端側へ向かう螺旋状に形成され、これ
とは逆に、外周面14″に形成された溝部10bは、回
転方向前方側へ向かって後端側へ向かう螺旋状に形成さ
れている。
【0018】ダイレクトモータ2には、そのハウジング
16内に、回転軸11が挿通されて一体的に固定された
ロータ17と、このロータ17の外周囲に設けられた円
筒状のステータ18とを有している。この回転軸11
は、ロータ17の中心に形成された挿通孔17a内に挿
通されており、この挿通孔17a内へ圧入することによ
り一体的に固定されている。図4に示すように、このス
テータ18は、周方向へ間隔をあけて配設されたマグネ
ットMと、これらマグネットM間に設けられてマグネッ
トMを所定位置に支持させるスチール製のヨークYとを
有している。
【0019】ハウジング16の上壁部16a及び下壁部
16bの内側には、ロータ12を回転自在に支持するた
めの軸受19a、19bがそれぞれ設置されている。す
なわち、軸受19a、19bは、ロータ17の中心に挿
通された回転軸11の上下端部近傍を支持するようにな
っており、回転軸11及びこの回転軸11が挿通された
ロータ17に作用するスラスト方向の力とラジアル方向
の力とを受けることが可能な構成となっている。
【0020】このダイレクトモータ2の後端部には、ロ
ータリージョイント21が設けられている。このロータ
リージョイント21は、ハウジング16の上壁部16a
に取り付けられており、回転軸11の後端部と回転可能
にかつ液密状態に連結されている。
【0021】このロータリージョイント21には、回転
軸11の中心の貫通孔11aと連通する流路22が形成
されており、この流路22は、ロータリージョイント2
1の側方に開口されている。この側方に開口された開口
部23には、チューブ24が接続されるようになってお
り、このチューブ24から冷却水が送り込まれるように
なっている。そして、このチューブ24からロータリー
ジョイント21の流路22へ送り込まれた冷却水は、こ
のロータリージョイント21の流路22を通り、回転軸
11の貫通孔11aへ導かれ、その後、回転軸11の先
端部にアダプタ12を介して連結されたコアビット13
のチューブ14内に送り込まれ、ビット15による掘削
箇所が冷却されるようになっている。
【0022】また、ダイレクトモータ2には、回転軸1
1の先端側に冷却ファン26が設けられており、回転軸
11が回転されることにより、ハウジング16の先端側
に形成された吸気口27からハウジング16内に空気を
引き込み、ダイレクトモータ2内へ吹き付け、その後、
ステータ18とロータ17との隙間や、ステータ18の
マグネットM及びヨークYとハウジング16との空間部
分へ通し、ハウジング16の上壁部16aに形成された
排出口28から外部へ排出させるようになっている。
【0023】なお、符号25は、ダイレクトモータ2の
ハウジング16内における上方側にて、回転軸11に接
触するように、その周方向へ配設されたブラシ部であ
り、このブラシ部25から駆動電流が供給されるように
なっている。
【0024】また、ステータ18のマグネットMとして
は、一般的に用いられるフェライトマグネットあるいは
アルニコマグネットと比較して、遥かに高い最大磁気エ
ネルギー積を有したネオジウム・鉄・ボロン系もしくは
サマリウム・コバルト系の希土類の高密度マグネットが
用いられている。
【0025】なおまた、ロータ12とステータ13とを
備えたダイレクトモータ2は、ブラシ付きモータあるい
はブラシレスモータのいずれの形態でも良い。また、上
記の例では、ステータ18側にマグネットMを設け、ロ
ータ17側をコイルとしたが、ステータ18側をコイル
とし、ロータ17側にマグネットを設けても良く、ある
いは両者をコイルとしても良い。
【0026】次に、上記構成の掘削装置1を用いて被掘
削物であるコンクリートCに穴をあける場合について説
明する。まず、支柱4の上方側へ位置させたダイレクト
モータ2を、コンクリートCの所定の穴あけ位置に、回
転軸11の軸線が一致するように位置決めし、基台3を
コンクリートCに固定する。
【0027】このように掘削装置1をコンクリートCに
設置したら、ダイレクトモータ2のロータ17(あるい
はステータ18)のコイルに通電し、ロータ17を約4
000rpmの高速にて回転させるとともに、図示しない
冷却水供給装置(冷却液供給源)からチューブ24を介
して冷却水を送り込む。
【0028】そして、この状態において、移動機構5に
よってダイレクトモータ2を下降させることにより、回
転軸11の先端部に連結したコアビット13のビット1
5をコンクリートCの表面に当接させる。このようにす
ると、高速にて回転されているビット15によってコン
クリートCに環状の穴Hが形成される。その後、所定深
さまで環状の穴Hを形成したら、ダイレクトモータ2を
上昇させて穴Hからビット15を引き抜き、中心のコア
芯53を取り除くことにより、アンカー穴が形成され
る。
【0029】ここで、コアビット13には、そのチュー
ブ14の内周面14′に、回転方向前方側へ向かって先
端側へ向かう螺旋状の溝部10aが形成されているの
で、この螺旋状の溝部10aによって冷却水がコアビッ
ト13の先端へ向かって送り込まれ、ビット15による
掘削箇所へ円滑に供給される。また、コアビット13の
チューブの外周面14″には、回転方向前方側へ向かっ
て後端側へ向かう螺旋状の溝部10bが形成されている
ので、この螺旋状の溝部10bによって掘削箇所にて発
生した切粉を含んだ冷却水が後端側送り出されて円滑に
排出される。
【0030】このように、上記実施の形態例のコアビッ
ト13によれば、チューブ14の内周面14′に形成さ
れた溝部10aによって冷却水を先端部の掘削箇所へ強
制的に送り込むと同時に、チューブ14の外周面14″
に形成された溝部10bによって掘削箇所にて発生した
切粉を外部へ強制的に排出させて良好な穿孔効率を維持
させることができる。これにより、先端部のビット15
による掘削を常に良好な状態に維持させることができ、
穿孔作業を円滑に行って穿孔作業をスケジュール通り行
うことができる。
【0031】そして、上記コアビット13を備えた掘削
装置1によれば、回転されるロータ17に挿通されて固
定された回転軸11によって直接コアビット13を回転
させてコンクリートCへ穴を形成することができる。ま
た、コアビット13を直接回転させるダイレクトモータ
2を用いていることより、コアビット13を高速回転さ
せることができ、これにより、コアビット13のチュー
ブ14に形成された螺旋状の溝部10a、10bによる
冷却水の強制供給、切粉の強制排出を極めて効果的に行
わせることができる。
【0032】なお、上記の例では、回転軸11を介して
コアビット13のビット15による掘削箇所へ冷却水を
送り込む湿式タイプを例にとって説明したが、上記コア
ビット13は、回転軸11を介して空気等の冷却気体を
送り込む乾式タイプにも適用させることができるのは勿
論である。そして、この場合も、チューブ14の内周面
14′に形成された螺旋状の溝部10aによってコアビ
ット13の先端へ向かって冷却気体が円滑に送り込ま
れ、また、チューブ14の外周面14″に形成された螺
旋状の溝部10bによって掘削箇所にて発生した切粉が
外部へ円滑に排出され、極めて良好な掘削を行うことが
できる。
【0033】図5に示すものは、他のコアビット13を
示すもので、このコアビット13では、そのチューブ1
4の内周面14′に、回転方向前方側へ向かって後端側
へ向かう螺旋状の溝部10aが形成され、外周面14″
に、回転方向前方側へ向かって先端側へ向かう螺旋状の
溝部10bが形成されている。すなわち、このコアビッ
ト13の場合は、掘削時に、チューブ14の外周面1
4″に形成された螺旋状の溝部10bによってコアビッ
ト13の先端へ向かって外気が円滑に送り込まれ、ま
た、チューブ14の内周面14′に形成された螺旋状の
溝部10aによって掘削箇所にて発生した切粉が貫通孔
14a内へ円滑に送り出され、極めて良好な掘削を行う
ことができる。そして、この場合、ダイレクトモータ2
の回転軸11の後端部に吸引装置(図示略)を接続し
て、吸引することにより、掘削時に発生する切粉を極め
て良好にかつ外部へまき散らすことなく回収することが
できる。
【0034】なお、上記の例では、コアビット13のチ
ューブ14の内周面14′及び外周面14″にそれぞれ
螺旋状の溝部10a、10bを形成したが、いずれか一
方だけに形成しても良い。
【0035】また、ダイレクトモータ2の回転軸11の
回転方向を逆転させることにより、溝部10a、10b
による機能をそれぞれ逆転させることも可能である。な
おまた、上記の溝部10a、10bを有するチューブ1
4は、機械加工あるいは成型加工のいずれの加工方法で
も形成することができる。
【0036】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のコアビ
ット及び掘削装置によれば、下記の効果を得ることがで
きる。請求項1記載のコアビットによれば、ビットによ
って被掘削物を掘削する際に、チューブに形成された溝
部によって、掘削箇所へ流体の強制的な供給あるいは掘
削箇所にて発生した切粉の強制的な排出が行われるの
で、ビットによる掘削を常に良好な状態に維持させるこ
とができ、穿孔作業を円滑に行って穿孔作業をスケジュ
ール通り行うことができる。
【0037】請求項2記載のコアビットによれば、チュ
ーブに形成された溝部が回転方向前方側へ向かって先端
側へ向かう螺旋状に形成されているので、ビットによっ
て被掘削物を掘削する際に、溝部によって流体を先端部
の掘削箇所へ強制的に送り込んで良好な穿孔効率を維持
させることができる。
【0038】請求項3記載のコアビットによれば、チュ
ーブに形成された溝部が回転方向前方側へ向かって後端
側へ向かう螺旋状に形成されているので、ビットによっ
て被掘削物を掘削する際に、掘削箇所にて発生した切粉
を溝部によって外部へ強制的に排出させて良好な穿孔効
率を維持させることができる。
【0039】請求項4記載のコアビットによれば、チュ
ーブの内周面及び外周面の溝部のいずれか一方が回転方
向前方側へ向かって先端側へ向かう螺旋状に形成され、
他方が回転方向前方側へ向かって後端側へ向かう螺旋状
に形成されているので、ビットによって被掘削物を掘削
する際に、一方の溝部によって流体を先端部の掘削箇所
へ強制的に送り込むと同時に、他方の溝部によって掘削
箇所にて発生した切粉を外部へ強制的に排出させて良好
な穿孔効率を維持させることができる。
【0040】請求項5記載の掘削装置によれば、回転さ
れるロータに挿通されて固定された回転軸によってコア
ビットを直接回転させて被掘削物へ穴を形成することが
できる。また、コアビットを直接回転させるダイレクト
モータを用いていることより、コアビットを高速回転さ
せることができ、これにより、コアビットのチューブに
形成された螺旋状の溝部による流体の強制供給、切粉の
強制排出を極めて効果的に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のコアビット及び掘削装
置を説明するコアビットを備えた掘削装置の側面図であ
る。
【図2】 本発明の実施の形態のコアビット及び掘削装
置を説明するコアビットを備えた掘削装置を構成するダ
イレクトモータの断面図である。
【図3】 本発明の実施の形態のコアビットの形状を説
明するコアビットの断面図である。
【図4】 本発明の実施の形態のダイレクトモータの構
成及び構造を説明するダイレクトモータの横断面図であ
る。
【図5】 本発明の実施の形態の他のコアビットの形状
を説明するコアビットの断面図である。
【図6】 コアビットが連結された従来のギヤ付きモー
タを説明するギヤ付きモータの断面図である。
【符号の説明】
1 掘削装置 2 ダイレクトモータ 10a、10b 溝部 11 回転軸 11a 貫通孔 13 コアビット 14 チューブ 14′ 内周面 14″ 外周面 14a 貫通孔 15 ビット 17 ロータ 18 ステータ C コンクリート(被掘削物)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今岡 稔雄 神奈川県横浜市都筑区佐江戸町681 日本 ダイヤモンド株式会社内 (72)発明者 佐藤 九州男 東京都千代田区外神田5−3−13 恩田ビ ル201 Fターム(参考) 2D029 EA02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貫通孔を有する円筒状のチューブと、該
    チューブの先端部に設けられたビットとを有し、回転さ
    れた状態にて被掘削物に前記ビットを当接させることに
    より、前記被掘削物に円筒状の穴を形成するコアビット
    であって、 前記チューブの内周面及び外周面の両方もしくはいずれ
    か一方に、螺旋状の溝部を形成したことを特徴とするコ
    アビット。
  2. 【請求項2】 前記溝部は、回転方向前方側へ向かって
    先端側へ向かう螺旋状に形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載のコアビット。
  3. 【請求項3】 前記溝部は、回転方向前方側へ向かって
    後端側へ向かう螺旋状に形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載のコアビット。
  4. 【請求項4】 前記溝部は、前記チューブの内周面及び
    外周面にそれぞれ形成され、これら溝部は、いずれか一
    方が回転方向前方側へ向かって先端側へ向かう螺旋状に
    形成され、他方が回転方向前方側へ向かって後端側へ向
    かう螺旋状に形成されていることを特徴とする請求項1
    記載のコアビット。
  5. 【請求項5】 貫通孔が形成された円筒状の回転軸と、
    該回転軸が中心に挿通されて固定されたロータと、この
    ロータの外周囲に設けられた円筒状のステータとを有す
    るダイレクトモータの前記回転軸に、請求項1〜4のい
    ずれか1項記載のコアビットが、互いの貫通孔同士を連
    通させた状態に連結されていることを特徴とする掘削装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20170005727A (ko) * 2015-07-06 2017-01-16 주식회사 에지텍 코어드릴 제조방법 및 상기 방법으로 제조되는 코어드릴
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