JP2003089110A - 掘削機および掘削工法 - Google Patents

掘削機および掘削工法

Info

Publication number
JP2003089110A
JP2003089110A JP2001285549A JP2001285549A JP2003089110A JP 2003089110 A JP2003089110 A JP 2003089110A JP 2001285549 A JP2001285549 A JP 2001285549A JP 2001285549 A JP2001285549 A JP 2001285549A JP 2003089110 A JP2003089110 A JP 2003089110A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
tip
excavated
tool
drilling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001285549A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Mazaki
繁 真崎
Takeshi Kawahara
剛 川原
Toshio Imaoka
稔雄 今岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Nippon Diamond Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Nippon Diamond Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp, Nippon Diamond Co Ltd filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2001285549A priority Critical patent/JP2003089110A/ja
Publication of JP2003089110A publication Critical patent/JP2003089110A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Earth Drilling (AREA)
  • Polishing Bodies And Polishing Tools (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被掘削物に効率よく溝またはスリットHを掘
削することのできる掘削機および掘削工法を提供する。 【解決手段】 被掘削物Cに設けたレール110に沿っ
て移動自在な移動台120に掘削装置1を支持させ、こ
の掘削装置1のチップ7がロッド6の外周に設けられた
掘削工具5を回転駆動し、その外周を被掘削物Cに当接
した状態で、レール110に沿って掘削工具5を移動し
て被掘削物CにスリットHを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被掘削物に溝ある
いはスリットを形成する掘削機および掘削工法に係り、
特に、コンクリート、アスファルト、御影石や大理石等
の石材、および岩盤等の脆性材料からなる被掘削物を加
工する際に用いて好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、既設のコンクリート壁に窓枠を
設けるなど、コンクリートの一部をくり貫く場合には、
窓枠が設けられる壁の部分をウォールソー等によって切
り取る工法がおこなわれている。また、学校や病院等の
ような比較的大きな建物の場合、コンクリート壁に上下
方向へスリットを形成して複数に分割して互いに縁切り
させることにより、地震時における振動の伝達を抑え、
崩壊を防ぐ際などにもウォールソーが用いられている。
これらの場合に、また、ライン掘り工法が用いられるこ
とがある。ライン掘り工法とは、コンクリート製の壁等
の被掘削物に、孔と孔とが互いに横方向に連通するよう
に連続的に複数の孔を穿設して一つながりの細長い溝を
形成する工法のことである。
【0003】コンクリート壁の一部をくり貫く場合に
は、このコンクリート壁を貫通する一つながりの孔を、
くり貫こうとする部分を囲むように複数の孔を穿設する
ことで形成してゆき、最終的に、上記の部分を切り取る
といった作業がおこなわれる。コンクリート等に溝を穿
設する場合には、形成する溝の位置に沿って複数の孔を
穿設してゆき、連続して形成された溝内部の側部を削る
といった作業がおこなわれる。孔や溝を穿設する際に
は、超硬合金あるいは結合相の中に超砥粒が分散配置さ
れて形成された刃先部を、円筒状の工具本体の先端に設
けてなる100〜150mmのコアビットが用いられ、
モータ等の回転駆動装置でコアビットを回転駆動させな
がら、コアビットの先端を被掘削物に押し当てるように
して穿孔がおこなわれる。
【0004】図8は、上記のライン掘り工法の一例を説
明する斜視図である。コンクリート製の壁などの被掘削
物Cを穿孔する穿孔装置は、刃先部が円筒状の工具本体
の先端に設けられてなるコアビット80と、このコアビ
ット80を軸線まわりに回転させるための例えば回転駆
動装置81とを備えた穿孔装置本体82を有する構成と
されている。そして、穿孔装置は、被掘削物Cに設置さ
れる設置部83と、この設置部83に連結された支柱部
84と、この支柱部84に、ピニオン−ラック機構等に
よって支柱部84に沿って進退自在に取り付けられたス
ライド機構85とを有し、このスライド機構85に上記
穿孔装置本体82が支持された構成とされている。
【0005】上述の穿孔装置を用いてライン掘りをおこ
なうには、あらかじめ被掘削物Cにアンカを設け、この
アンカに穿孔装置の設置部83を固定して穿孔装置の位
置決めをおこない、コアビット80を回転させながらス
ライド機構85によって穿孔装置本体82を被掘削物C
に向けて前進させ、回転するコアビット80の先端を被
掘削物Cに押圧して一つの孔を穿孔する。一つの孔を穿
孔した後、まず、設置部83を被掘削物Cから取り外
す。そして、既設の孔と連続する位置に次の孔を穿孔す
るように、穿孔装置の位置設定をおこなう。このとき、
コアビット80の先端が所定の位置になるよう穿孔装置
を固定するために、新たなアンカを被掘削物Cに設け、
てこのアンカに設置部83を固定し直す。そして、先に
穿設された孔に対して横方向に連通するように次の孔を
穿設する。このような工程を繰り返すことによって、一
つながりの細長い孔H’を形成していく。
【0006】このようなライン掘り工法は、大きな作業
スペースを必要としない、あるいは、被掘削物Cを余分
に截断することがない等といった点において、ウォール
ソーを用いた工法に比べて優れている。すなわち、ウォ
ールソーを用いて壁を分断する際には、少なくとも壁の
厚さよりウォールソーの半径の方が大きくなければなら
ないため、壁が厚くなるほど、ウォールソーならびにウ
ォールソーを駆動する機構を含む装置全体が大型化して
しまう。その一方で、角の部分の切り残しを無くすため
に壁を余分に切断すると、壁の強度低下を招く可能性が
あった。これに対し、ライン掘り工法によれば、壁の厚
さが厚くなっても、コアビットを長くすることのみで対
応が可能であり、ウォールソーのように装置全体を大型
化する必要がなく、また、壁に垂直に穿孔が行われるの
で、所望の箇所以外を穿孔することがなく、壁の強度の
低下を招くこともない。
【0007】また、ライン堀り工法によりコンクリート
壁に上下方向へスリットを形成する場合には、その周囲
がウォールソーと干渉しないときには問題ないものの、
道路の溝端部や、スリットを形成する位置が天井付近や
床面付近では、切削することができない削り残し部分が
生じてしまうという問題があったが、ライン掘り工法に
よればこのようなことはない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ライン掘り工
法においては、上述したように、横方向に連続した孔を
逐次穿設していくため、一回の穿孔毎に、次に穿孔する
孔の位置まで穿孔装置を移動させなければならない。こ
の際、被掘削物に一旦固定した設置部を再び取り外し、
被掘削物にアンカを新たに設けてこのアンカに設置部を
再固定するという着脱作業をおこなう必要がある。しか
も、孔を穿設する長さ全般にわたって、この穿孔装置に
対する被掘削物への着脱する作業を繰り返す必要があり
作業効率が悪いため、これを改善したいという要求があ
った。同時にこの穿孔装置の着脱作業に加え、コアビッ
トで壁に貫通する孔を一つ設ける毎に、その度に穿孔装
置を固定するアンカ用の孔をも設けなければならず、こ
の工程も作業効率を悪化する要因の一つになっていた。
【0009】また、ライン堀りによりコアビットで複数
の孔を穿設して溝H’を形成した場合には、コアビット
の断面形状によって規定される凹凸が溝H’の側部に形
成され、この凹凸を平滑化する必要があり、この側部平
滑化する際の作業時間を短縮したいという要求が存在し
ていた。
【0010】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
ので、以下の目的を達成しようとするものである。 効率よく溝またはスリットの穿設可能な掘削機を提
供すること。 溝またはスリットの穿設における作業時間の短縮を
図ること。 施工空間の減縮を図ること。 効率よく溝またはスリットの穿設可能な掘削工法を
提供すること。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の掘削機は、脆性
材料からなる被掘削物にスリットを形成する掘削機であ
って、前記被掘削物に対する相対位置が変わらないよう
に設置可能なレールと、該レールに沿って移動自在に設
けられた移動台と、該移動台に支持されて前記被掘削物
を掘削可能に設けられた掘削装置と、を具備してなり、
前記掘削装置は、超硬合金あるいは結合相の中に超砥粒
を分散配置して形成されたチップが円筒状の掘削工具本
体の外周に設けられた掘削工具と、前記掘削工具を軸線
回りに回転駆動する回転駆動装置とを有し、回転駆動さ
れた前記掘削工具外周を前記被掘削物に対して当接して
前記レールによって規制される移動方向に該被掘削物を
掘削するよう構成されてなることにより上記課題を解決
した。本発明において、前記回転駆動装置が、掘削時に
前記チップの外周側の周速を250m/min以上に保
つように構成されてなることが好ましい。本発明の前記
掘削工具において、前記チップが前記掘削工具本体の回
転方向前側に向かって後端側へ向かう螺旋突条として前
記掘削工具本体の外周に形成されてなることが可能であ
る。また、本発明において、前記チップが前記掘削工具
本体の外周に連続した螺旋突条として形成されてなる手
段か、前記チップが複数のセグメントからなり、このセ
グメントを前記工具本体の外周に連続的に螺旋配置して
なる手段を採用することもできる。本発明においては、
前記掘削工具において、前記掘削工具本体の軸線方向に
沿って前記チップの間に設けられた冷却孔から供給され
た冷却媒体により冷却可能に構成されてなることが望ま
しい。さらに、前記冷却孔が前記掘削工具本体の軸線方
向に沿って複数設けられ、該冷却孔は、前記掘削工具本
体の先端側から供給される前記冷却媒体の量が、前記掘
削工具本体の基端側から供給される前記冷却媒体の量と
等しいかそれ以上になるように設定されてなることが可
能である。本発明の掘削工法は、脆性材料からなる被掘
削物にスリットを形成する掘削工法であって、前記被掘
削物に対する相対位置が変わらないように設置可能なレ
ールと、該レールに沿って移動自在に設けられた移動台
と、該移動台に支持されていて、前記被掘削物を掘削可
能に設けられた掘削装置とを有し、前記掘削装置が、超
硬合金あるいは結合相の中に超砥粒が分散配置されて形
成されたチップが円筒状の掘削工具本体の外周に設けら
れた掘削工具と、前記掘削工具を軸線回りに回転駆動す
る回転駆動装置とを有する構成の掘削機によって、前記
チップが前記掘削工具本体の外周に設けられた前記掘削
工具を回転駆動し、その外周を前記被掘削物に当接した
状態で、前記レールによって規制される移動方向に前記
掘削工具を移動して前記被掘削物にスリットを形成する
ことにより上記課題を解決した。本発明においては、前
記掘削装置は、超硬合金あるいは結合相の中に超砥粒を
分散配置して形成されたビットが円筒状の穿孔工具本体
の先端に設けられた穿孔工具を装着可能なものとされ、
前記ビットが前記穿孔工具本体の先端に設けられた前記
穿孔工具を回転駆動し、その先端を前記被掘削物に当接
して該被掘削物を穿孔した後、前記掘削工具により前記
レールによって規制される移動方向に前記スリットを形
成することがある。本発明においては、前記チップ外周
面側における周速が250m/min以上に設定される
ことができる。また、前記チップ付近に冷却媒体を供給
して前記掘削工具を冷却する際、前記掘削工具本体の先
端側から供給する前記冷却媒体の量を、前記掘削工具本
体の基端側から供給する前記冷却媒体の量と等しいかそ
れ以上になるように設定することができる。本発明にお
いては、前記穿孔工具を回転駆動してその先端を前記被
掘削物に当接して該被掘削物を穿孔する際に、前記掘削
装置を前記レールに沿って移動させて、前記レールに沿
って異なる位置に順次複数の孔を穿孔した後、前記掘削
工具により前記レールによって規制される移動方向に前
記スリットを形成することが好ましい。
【0012】本発明の掘削機は、回転駆動された前記掘
削工具外周を前記被掘削物に当接して前記レールによっ
て規制される移動方向に該被掘削物を掘削する、および
/または、超硬合金あるいは結合相の中に超砥粒を分散
配置して形成されたビットが円筒状の穿孔工具本体の先
端に設けられた穿孔工具を掘削装置に装着して、回転駆
動された前記穿孔工具の先端を前記被掘削物に当接して
該被掘削物を穿孔可能なよう構成されてなることによ
り、上述したウォールカッターでは形成することができ
ない部分にも、被掘削物に対して相対位置が変わらない
ように設けられたレールに沿って、掘削装置が移動台に
支持されながら移動し、レールに沿った任意の位置を掘
削することが可能で、しかも、所定の掘削位置以外を掘
削する必要がなく、効率良くレールに沿って切削するこ
とができ、容易にかつ確実に溝あるいはスリットを設け
ることができる。なお、被掘削物に対して、相対位置が
変わらないようにレールを設けるには、レールを被掘削
物に固定する手段か、もしくは、被掘削物が載置されて
いるか固定されており被掘削物に対して動かないものに
固定する手段を選択することもできる。ここで、レール
を直線状のものとすることで直線状のスリットを形成す
ることが可能となる。
【0013】本発明において、前記回転駆動装置が、掘
削時に前記ビットの外周側の周速を250m/min以
上に保つように構成されてなることで、掘削時にチップ
が被掘削物から受ける抵抗が低減し、所定深さおよび長
さ寸法、幅寸法を有するスリットまたは溝を掘削するの
に必要な仕事(以後掘削仕事量ということもある)を低
減することができる。これにより、円筒状の工具本体の
外周に刃先部(チップ)が設けられてなる掘削工具を用
いて、コンクリート、アスファルト、御影石や大理石等
の石材、岩盤等の脆性材料からなる被掘削物の掘削をお
こなう場合、チップの周速を増加させることによって、
掘削速度を増加させることができる一方、掘削装置を掘
削方向に向けて送る際の掘削装置の押し付け圧を低減し
て移動台およびレールに加わる反力を低減することがで
きる。これにより、反力を支えるためにレールに要求さ
れる剛性を低減することが可能となり、レールの軽量化
を図ることができる。こうして、被掘削物に対して相対
位置が変わらないようにレールを設置する際の作業性の
向上を図ることができる。
【0014】本発明の前記掘削工具においては、前記チ
ップが前記掘削工具本体の回転方向前側に向かって後端
側へ向かう螺旋突条として前記掘削工具本体の外周に形
成されてなり、または、前記チップが前記掘削工具本体
の外周に連続した螺旋突条として形成されてなる手段を
採用することることにより、突条とされたチップによっ
て被掘削物を掘削する際に、隣り合う突条どうしによっ
て形成される溝部分によって掘削箇所にて発生した切粉
を外部へ強制的に排出させて良好な掘削効率を維持する
ことができる。また、前記螺旋突条とされたチップが複
数のセグメントからなることで、チップの製造、掘削工
具の製造を簡便化し、製造コストを低減することができ
る。さらに、冷却用媒体を供給する場合には、この冷却
用媒体を前記溝部分によって移動して切粉の排出および
掘削工具本体を強制的に冷却し、効率的に掘削をおこな
うことが可能となる。
【0015】本発明においては、前記掘削工具におい
て、前記掘削工具本体の軸線方向に沿って前記チップの
間に設けられた冷却孔から供給された冷却媒体により冷
却可能に構成されてなることにより、冷却孔から供給さ
れた冷却媒体(水等の冷却液、あるいは空気等の冷却気
体)によって、チップおよび被掘削物の切削している部
位を冷却および潤滑することが可能となるとともに、さ
らに、切粉の積極的な排出を同時におこなうことができ
る。
【0016】さらに、前記冷却孔が前記掘削工具本体の
軸線方向に沿って複数設けられ、該冷却孔は、前記掘削
工具本体の先端側から供給される前記冷却媒体の量が、
前記掘削工具本体の基端側から供給される前記冷却媒体
の量と等しいかそれ以上になるように設定されてなるこ
とにより、掘削工具本体基端側よりも切粉の排出困難性
が高い掘削工具本体先端側から切粉をより積極的に排出
することができるため、掘削工具に切粉が付着したりし
て切削効率が低下することを防止できる。
【0017】穿孔工具を使用する際には、ビットの刃厚
を3mm以下に設定することにより、穿孔時にビットが
被掘削物から受ける抵抗をさらに低減し、所定深さの穴
を穿孔するのに必要な仕事量を低減することができる。
また、本発明の掘削機において、前記レールには、当該
レールに沿ってラックが形成され、前記移動台は、当該
ラックに係合するピニオンを有していることができ、こ
のような構成とすることにより、ピニオンの回転数等か
ら、レールに沿った掘削装置の移動量を正確に算出する
ことができ、掘削装置を正確に位置決めすることができ
る。
【0018】本発明の被掘削物にスリットまたは溝を形
成する掘削工法においては、ビットが穿孔工具本体の先
端に設けられた穿孔工具を回転駆動し、その先端を前記
被掘削物に当接して該被掘削物を穿孔した後、この孔内
部に前記掘削工具本体を挿入し、前記チップが前記掘削
工具本体の外周に設けられた前記掘削工具を回転駆動
し、その外周を前記被掘削物に当接した状態で、前記レ
ールによって規制される移動方向に前記掘削工具を移動
して前記被掘削物にスリットを形成することにより、上
述したウォールカッターでは形成することができない部
分にも、回転駆動した掘削工具本体外周を前記被掘削物
に当接した状態で、相対位置が変わらないように設けら
れたレールに沿って、掘削装置が移動台に支持されなが
ら移動し、レールに沿った任意の位置を掘削することが
可能で、しかも、掘削装置を被掘削物に取り付けたり取
り外したりすることなく、効率良くレールに沿って切削
することができ、容易にかつ確実にスリットを設けるこ
とができ、作業効率を向上することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る掘削機および
掘削工法の一実施形態を、図面に基づいて説明する。図
1は、本実施形態における掘削機の一部を示す斜視図で
あり、図において、符号110はレールである。
【0020】本実施形態における掘削機は、アスファル
ト、コンクリート、御影石や大理石等の石材、および岩
盤等の被掘削物Cの外面に敷設され、被掘削物Cに対す
る相対位置が変わらないように設けられたレール110
と、このレール110上に、レール110に沿って移動
自在に設けられた移動台120と、この移動台120に
支持されていて、被掘削物Cを掘削または穿孔可能なよ
う設けられた掘削装置1とを備えている。
【0021】掘削装置1は、先端の刃先部(ビット)1
5で被掘削物Cを穿孔するコアビット(穿孔工具)13
か、および/または、棒状に形成されたロッド(掘削工
具本体)6の外周面にチップ7が一体的に設けられてい
る掘削工具5と、これらのコアビット13、および/ま
たは、掘削工具5を軸線まわりに回転させるためのダイ
レクトモータ2(回転駆動装置)とを備えた掘削装置本
体10を有するとともに、移動台120に設置される設
置部130と、この設置部130に回動自在に連結さ
れ、設置部130に対して傾斜可能とされた支柱部14
0とを有し、この支柱部140に進退自在に取り付けら
れるスライド機構100に前記掘削装置本体10が取り
付けられている。なお、掘削装置1には、ここでは図示
しないが、掘削装置本体10のダイレクトモータ2に電
流を供給するモータ電源が接続され、このモータ電源を
制御する制御部を有するものとされる。
【0022】図2は、本実施形態における掘削機の掘削
装置本体を部分的に破断して示す正面図である。図にお
いてはコアビット13の装着された状態を示している。
ダイレクトモータ2は、直流電圧が印加されて回転する
直流モータとされ、図2に示すように、その中心に円筒
状の回転軸11を有しており、この回転軸11の先端に
は、アダプタ12が回転軸11の先端に形成されたネジ
部11aに着脱自在に螺設され、このアダプタ12に円
筒状のコアビット13が回転軸11と互いに連通するよ
うに着脱可能に取り付けられている。ここで、アダプタ
12は、中空の略円筒形状を呈し、基端側に回転軸11
先端のネジ部11aに螺合する雌ネジ部12aが、ま
た、先端側には、コアビット13の基端が取り付けられ
る雌ネジ部12bが回転軸11の軸線O方向に沿って設
けられている。ここで、ネジ部11a、雌ネジ部12a
は、掘削・穿孔時の回転によって回転軸11に締めつけ
られる向きに形成されている。
【0023】コアビット13は、直径が15〜200m
mの円筒状、とりわけ、溝またはスリット形成を行う場
合には、20〜40mm(本例では約30mm)の円筒
状に形成された中空のチューブ14(穿孔工具本体)の
先端に、刃先部(ビット)15が円周方向へ略円環状に
装着された構造とされている。ここで、刃先部15は、
メタルボンドあるいはレジンボンドのようなバインダ材
を焼結して固めてなる結合相の中に超砥粒(ダイヤモン
ド砥粒やCBN砥粒)を分散配置させるか、超硬合金か
らなり、刃厚3mm以下で形成されている。そして、こ
のような刃先部15が先端に装着されたコアビット13
が軸線回りに回転駆動させられ、軸線方向先端側へ送ら
れることによって被掘削物Cを穿孔可能に構成されてい
る。このコアビット13の基端側には、アダプタ12に
取り付けられる着脱部13aが設けられている。この着
脱部13aには、アダプタ12の雌ネジ部12bに螺合
する雄ネジ部13bがコアビット13の軸線方向に沿っ
て形成されている。ここで、雄ネジ部13bは、穿孔時
におけるコアビット13の回転によって、コアビット1
3がアダプタ12に締めつけられる向きに形成されてい
る。
【0024】ダイレクトモータ2の回転軸11の先端部
には、アダプタ12を介して掘削工具5が装着可能とさ
れている。図3は、本実施形態における掘削工具5を示
す一部断面視した正面図である。掘削工具5は、棒状に
形成されたロッド(掘削工具本体)6の外周面にチップ
7が一体的に設けられている。掘削工具5を構成するチ
ップ7は、例えば、メタルボンドあるいはレジンボンド
のようなバインダ材を焼結して固めてなる結合相の中に
超砥粒(ダイヤモンド砥粒やCBN砥粒)を分散配置さ
せるか、超硬合金からなるセグメント7aとされ、この
チップ7が、図3に示すように、掘削工具本体(ロッ
ド)6の外周面に対し連続した螺旋条となるように多数
配設され、隣り合う突条どうしが数十mm程度(本例で
は約30mm)の溝を形成し得るようにしている。ま
た、このようなチップ7を一体的に設けたロッド6の上
端側が回転軸11と連通するよう構成されている。この
掘削工具5の基端側には、アダプタ12に取り付けられ
る着脱部5aが設けられている。この着脱部5aには、
アダプタ12の雌ネジ部12bに螺合する雄ネジ部5b
が掘削工具5の軸線方向に沿って形成されている。ここ
で、雄ネジ部5bは、コアビット13と同様掘削工具5
の回転によって、掘削工具5がアダプタ12に締めつけ
られる向きに形成されている。
【0025】図3に示すように、チップ7は、そのロッ
ド6の外周面に、螺旋状に形成されている。ここで、ダ
イレクトモータ2は、その回転軸11を先端へ向かって
時計回りに回転させるようになっており、したがって、
この回転軸11に連結された掘削工具5も、先端へ向か
って時計回りに回転されるようになっている。つまり、
ロッド6の外周面に形成されたチップ7は、回転方向前
方側へ向かって後端側へ向かう螺旋状に形成されてい
る。ロッド6には、これらのチップ7,7の螺旋条の
間、即ち隣り合うチップ7,7における軸線方向の中間
位置付近およびロッド6の先端に、孔(冷却孔)6aが
設けられている。
【0026】冷却孔6aは、図3に示すように、掘削工
具5においてロッド(掘削工具本体)6の軸線方向に沿
ってチップ7,7の間に設けられ、ロッド6内部から外
部に、この冷却孔6aから冷却媒体(水等の冷却液、あ
るいは空気等の冷却気体)を供給し、この冷却媒体によ
ってチップ7および被掘削物Cの切削している部位を冷
却および潤滑するとともに、同時に切粉の積極的な排出
をおこなうものである。この冷却孔6aは、ロッド6の
軸線方向に沿って複数設けられるが、該冷却孔6aは、
ロッド6の先端側の冷却孔6aから供給される冷却媒体
の量が、ロッド6の基端側の冷却孔6aから供給される
冷却媒体の量と等しいかそれ以上になるように設定され
てなる。
【0027】ダイレクトモータ2は、回転軸11に直結
された工具であるコアビット13をギヤ等の回転伝達機
構を用いずに直接回転させるダイレクトタイプのモータ
で、直径15〜200mmのコアビット13が、穿孔時
に0.6N/mm2 〜6N/mm2 の範囲の圧力で被掘
削物Cに押し当てられながら、250m/min〜20
00m/minの周速で回転可能となるように構成され
ている。ダイレクトモータ2は、ハウジング16内に、
例えばポリイミド等の耐熱樹脂が被覆されたコイルが巻
回されてなるロータ17と、このロータ17の外周面に
設けられ、永久磁石を有する円筒状のステータ18とを
備えている。回転軸11は、前記ロータ17中心に形成
された挿通孔17a内へ圧入されるようにして挿通され
るとともに、ロータ17に一体的に固定されている。
【0028】ここで、ステータ18のマグネットとして
は、小形軽量で高いトルクが得られるように、一般的に
用いられるフェライトマグネットあるいはアルニコマグ
ネットと比較して、遥かに高い最大磁気エネルギー積が
100kJm-3以上とされたネオジウム・鉄・ボロン系
もしくはサマリウム・コバルト系の希土類の高密度マグ
ネットが用いられている。また、ロータ17は、その直
径がその長さ寸法よりも小さい値とされている。これに
より、本実施形態におけるダイレクトモータ2のトルク
定数は、0.12Nm/Aとなるよう設定されており、
本実施形態において、発生トルクT(単位はNm)とダ
イレクトモータ2に流れる電流IM (単位はA)との間
には、T=0.12×IM−0.6の関係が成立してい
る。
【0029】ダイレクトモータ2を納めるハウジング1
6には、その上壁部16aおよび下壁部16bの内側
に、ロータ12を回転自在に支持するための軸受19
a,19bがそれぞれ設置され、この軸受19a,19
bにより、ロータ17の中心に挿通された回転軸11の
上下端部近傍が支持されている。これにより、回転軸1
1およびこの回転軸11が挿通されたロータ17に作用
するスラスト方向の力とラジアル方向の力とを受けるこ
とが可能な構成となっている。また、ダイレクトモータ
2のハウジング16には、その内側上方側にて回転軸1
1に接触するように、ブラシ部25が周方向へ配設され
ており、このブラシ部25に直流の電圧が印加され、駆
動電流が供給されるようになっている。
【0030】ダイレクトモータ2の後端部には、回転軸
11の後端部と回転可能かつ液密状態に連結されたメカ
ニカルシール部38を回転自在に支持する回転軸支持台
20と、回転軸支持台20の上に固定され、回転軸11
の後端部を収める上部ハウジング21とが設けられてい
る。この上部ハウジング21には、回転軸11の中心の
貫通孔11aと連通する流路22が形成されており、こ
の流路22は、上部ハウジング21の側方に開口されて
いる。この側方に開口された開口部23には、図1に示
す配管23Aが接続可能とされており、この配管23A
から湿式掘削のための冷却水が送り込まれるようになっ
ている。冷却水は、配管23Aから上部ハウジング21
の流路22を通り、回転軸11の貫通孔11aへ導か
れ、その後、回転軸11の先端側にアダプタ12を介し
て連結されたコアビット13内に送り込まれ、チップ1
5による掘削箇所が冷却されるようになっているか、ま
たは、回転軸11の先端側にアダプタ12を介して連結
された掘削工具5内の冷却管6bに送り込まれるととも
に、この掘削工具5のロッド6に設けられた冷却孔6a
から外部に送出されることにより、チップ7およびチッ
プ7による切削部位を冷却・潤滑し得るようにしてい
る。
【0031】また、上部ハウジング21には、その後端
部に、取り付けねじ部31が形成されており、この取り
付けねじ部31には、キャップ32がねじ込み固定され
るようになっている。このキャップ32には、その中心
に挿通孔34が形成されている。また、上部ハウジング
21には、キャップ32の挿通孔34および回転軸11
の貫通孔11aと連通する連通孔35が形成されてい
る。そして、これら互いに連通した挿通孔34、連通孔
35および貫通孔11aには、コアビット13装着時に
挿通される押出棒36が挿通可能とされており、挿通孔
34は、掘削工具5装着時に閉塞可能とされている。な
お、押出棒36とキャップ32の挿通孔34との間に
は、Oリング37が設けられてシールされている。
【0032】掘削装置本体10は、略円筒形状とされた
ハウジング16の部分でスライド機構100に取り付け
られている。スライド機構100は、支柱部140に形
成されたラック141に係合するピニオン(図示せず)
を内部に納めていて、支柱部140に沿って進退自在に
設けられたピニオン部101と、ピニオン部101に取
り付けられていて、ハウジング16を把持する把持部1
02とを有して構成されている。そして、ピニオン部1
01に設けられたレバー101aを回転させることによ
り、内部のピニオンが回転する機構を備えている。
【0033】図4は、本実施形態における掘削機のレー
ルと移動台をレールの長手方向から一部断面視した側面
図である。レール110は、一方向に真っ直ぐ延在した
形状とされており、図4に示すように、被掘削物Cの平
坦な外面に当接可能とされた当接部111と、移動台1
20を係合させてレール110に沿って移動台120を
導く軌道部112とを備えて構成されている。当接部1
11には、レール110の長手方向に長細とされるとと
もに当接部111を貫通する複数の長穴110a,11
0a…が形成されている。さらに、当接部110aの被
掘削物Cに当接しない側には、このレール110に沿っ
て、ラック110cが設けられている。
【0034】移動台120は、図4にも示すように、レ
ール110の軌道部112に係合して、ベアリングwを
介して軌道部112上を移動自在とされた断面C字形の
基台121と、この基台121上に固定され、掘削装置
1の設置部130が取り付けられる支持台122とを有
して構成されている。さらに、支持台122には、レー
ル110に沿って移動台120を駆動する移動台駆動機
構123が取り付けられている。この移動台駆動機構1
23は、レール110に設けられたラック110cに係
合するピニオン123aと、このピニオン123aを制
御して回転駆動するサーボモータ等を内部に備えたピニ
オン駆動部123bとを有している。なお、ピニオン1
23aは、継ぎ手123cにハンドルLを係合してこの
ハンドルLを回転することにより、手動によってもピニ
オン123aが回転されるように構成されている。ま
た、移動台120には、移動台120をレール110に
対して固定する固定ネジ124が取付られている。この
固定ネジ124は、支持台122に螺設されるととも
に、基台121を貫通してレール110の当接部111
に達するように設けられ、固定ネジ124を締めること
によって、その先端で当接部111を押圧しながら移動
台120をレール110に対して固定するように構成さ
れている。
【0035】以下、本実施形態の掘削機により、被掘削
物Cに直線上のスリットHを穿設する掘削工法を説明す
る。図5は、本実施形態における掘削工法を説明する斜
視図である。
【0036】本実施形態における掘削工法では、図5に
示すように、まず、掘削装置1にコアビット13を装着
するとともに、被掘削物Cの掘削箇所に沿わせてレール
110を敷設する。このとき、レール110の当接部1
11に複数設けられた長穴110aのうち、レール11
0の両端付近にある任意の二つをレール110固定用の
長穴110a,110aとして選び、これらの長穴11
0aに対応する位置に、あらかじめアンカAを被掘削物
Cに配設しておき、当接部111を被掘削物Cの外面に
当接させながらボルトBを長穴110aを通してアンカ
Aに螺合させ、レール110を被掘削物Cに固定する
(図4参照)。なお、レール110が長くなり、掘削・
穿孔の際の反力によってレール110が撓むようであれ
ば、さらに複数箇所にアンカAを設けるとともに、長穴
110aにボルトBを通してレール110を固定する。
【0037】次に、敷設されたレール110の一端よ
り、移動台120を嵌め合せ、ピニオン123aを回転
させながら移動台120をレール110に沿って移動さ
せる。最初の穿孔位置に掘削装置1が到達したら、掘削
装置1を静止させ、設置部130を支持台122に固定
している調整ネジ131を緩め、調整ネジ131回りに
設置部130を回転させ、あるいは、調整ネジ131が
貫通される設置部130の調整長穴132に沿って設置
部130をスライドさせることにより、掘削装置1のコ
アビット13の先端がちょうど所望の穿孔位置に到達す
るように調整し、その後、調整ネジ131を締めて設置
部130を支持台120に固定するとともに、固定ネジ
124を締めて移動台120をレール110に対して固
定する。
【0038】このように掘削装置1を被掘削物Cに対し
て位置決めしたら、ダイレクトモータ2の電源を入れ、
コアビット13を250m/min以上の所定の周速に
て回転させるとともに、図示しない冷却水供給装置(冷
却液供給源)から配管23Aを介して開口部23から湿
式掘削のための冷却水を送り込む。そして、スライド機
構100のレバー101aを回しながらスライド機構1
00のピニオン−ラック機構によって支柱部140に沿
って掘削装置本体10を被掘削物Cに向けて送る。そし
て、押し付け圧0.6N/mm2 以上の所定の圧力で回
転するコアビット13の先端を被掘削物Cに押し当て、
穿孔時にコアビット13の刃先部15の外周側の周速を
250m/minに維持しながら孔H1の穿孔を行う。
このとき、コアビット13の長さ寸法およびスライド機
構100を制御することにより、穿設する孔H1の深さ
を設定する。これにより、形成されるスリットHが被掘
削物Cにおいて貫通状態に形成されるかまたは、溝状に
形成されるかを設定することができる。
【0039】コアビット13の装着された掘削装置1に
よって被掘削物Cに一つの孔H1を穿孔した後、スライ
ド機構100のピニオン−ラック機構によって支柱部1
40に沿って掘削装置本体10を被掘削物Cから離間す
る方向に向けて送り、コアビット13を孔H1から抜き
出して、孔H1中に残ったコア芯を抜き取る。その後、
コアビット13を回転軸11から取り外して、このコア
ビット13の代わりに、回転軸11の先端部にアダプタ
12を介して掘削工具5を取り付ける。
【0040】そして、スライド100機構により孔H1
内部に掘削工具5を位置して、この掘削工具5を250
m/min以上の所定の周速にて回転させるとともに、
固定ネジ124を緩め、移動台駆動機構123によって
ピニオン123aを回転させて、所定の圧力で回転する
掘削工具5の外周を被掘削物Cに押し当て、掘削時に掘
削工具5のチップ7外周の周速を250m/minに維
持しながら移動台120とともに、掘削装置1をレール
110に沿って移動させる。このとき、ピニオン駆動部
123bに設けられたサーボモータ等を制御することに
よりピニオン123aの回転を制御し、掘削装置1の移
動量、つまり、形成されるスリットHの長さ寸法および
掘削時における押し付け圧を正確に制御する。こうし
て、図5,図1に示すように、先に穿孔された孔H1か
らレール110に沿った方向に所望の距離だけ掘削する
ことで、所望の長さのスリットHを穿設することができ
る。
【0041】本実施形態の掘削機によれば、レール11
0に複数の長穴110aが設けられているので、アンカ
を設置しやすい部分で任意にレール110をボルトで固
定できるばかりでなく、複数箇所固定することによって
レール110を補強することもできる。さらに長穴11
0aが長手方向に細長く形成されているので、アンカを
設ける際の公差を比較的大きく取ることができる。ま
た、コンクリート、アスファルト、御影石や大理石等の
石材、岩盤等の脆性材料からなる被掘削物Cの穿孔およ
び掘削をおこなう場合、刃先部15およびチップ7の外
周側の周速を250m/min以上に保つことで、掘削
・穿孔時に刃先部15およびダイヤモンドチップ7が被
掘削物Cから受ける抵抗を低減し、所定深さの穴を穿孔
する際およびスリットを形成する際の穿孔・掘削仕事量
を低減することができる。これにより、スリットHの形
成における施工効率を向上することが可能となる。
【0042】また、刃先部15およびチップ7の周速を
250m/min以上まで増加させることによって、穿
孔・掘削速度を増加させることができる。同時に、掘削
装置1を被掘削物Cに向けておよび/またはレール11
0方向に向けて送る際の掘削装置1の押し付け圧を低減
して移動台120およびレール110に加わる反力を低
減することができる。これにより、反力を支えるために
レール110に要求される剛性が低減でき、レール11
0の軽量化を図ることができる。こうして、被掘削物C
に対して相対位置が不変となるようにレール110を設
置する際の作業性の向上を図ることができる。
【0043】実際、刃先部15およびチップ7の周速を
例えば200m/min以下にすると、切削抵抗の増加
と、穿孔・掘削に必要な押し付け圧の増加に伴って、レ
ールに加わる反力が大きくなり、レールの変形を防ぐよ
うにレールの剛性を高めることが必要で、汎用のレール
の場合、例えば60kg程度の重さのレールを取扱わな
ければならなくなり好ましくない。しかし、刃先部15
を上記の条件で高速に回転させながら穿孔および掘削を
行うことによって反力を低減することができるため、レ
ール長さにもよるが、上述した汎用のレールとして20
〜30kg程度まで軽減することができる。
【0044】また、刃先部15の刃厚を3mm以下に設
定することにより、穿孔時の反力をさらに低減すること
ができる。また、レール110には、レール110に沿
ってラック110cが形成され、移動台120は、ラッ
ク10cに係合するピニオン123aを有しているの
で、ピニオン123aの回転数等から、レール110に
沿った掘削装置1の移動量を正確に算出することがで
き、掘削装置1を正確に位置決めし、スリットHの切削
を正確におこなうことができる。
【0045】また、ロッド6の冷却孔6aにおいては、
ロッド6の先端側の冷却孔6aから供給される冷却媒体
の量が、ロッド6の基端側の冷却孔6aから供給される
冷却媒体の量と等しいかそれ以上になるように設定され
てなることにより、ロッド6基端側よりも切粉の排出困
難性の高い工具本体先端側から切粉をより積極的に排出
することができるため、掘削工具5に切粉が付着したり
して切削効率が低下することを防止できる。
【0046】なお、本実施形態では、レール110は直
線形状として設定したが、被掘削物Cに対するレールの
位置や軌道の形状を適宜に選択することによって、被掘
削物Cの所望の位置に直線、円、あるいは任意の曲線等
対応した形状を有するスリットを穿設することができ
る。また、被掘削物Cに対して、相対位置が不変となる
ようにレール110を設けるには、レール110を被掘
削物に固定する以外にも、被掘削物Cに対して動かない
ものに固定するのであれば、レール110を固定する対
象は問わない。例えば、被掘削物Cが建物の壁である場
合には、地面や、建物の床でも構わない。
【0047】なお、本実施形態の掘削工法においては、
コアビット13によって被掘削物Cに一つの孔H1を穿
孔した後、掘削工具5によりスリットHを形成したが、
図6に示すように、レール110に沿ってコアビット1
3によって複数の孔H1,…を穿設した後に、掘削工具
5によりスリットHを形成することもできる。この場
合、コアビット13の装着された掘削装置1によって被
掘削物Cに一つの孔H1を穿孔した後、固定ネジ124
を緩め、移動台駆動機構123によってピニオン123
aを回転させ、移動台120とともに、次に穿孔すべき
位置まで掘削装置1を移動させる。このとき、ピニオン
駆動部123bに設けられたサーボモータ等を制御する
ことによりピニオン123aの回転を制御し、掘削装置
1の移動量を正確に制御する。こうして、先に穿孔され
た孔H1からずれた位置にある次の孔に対応する位置に
掘削装置1を位置決めするとともに、同様な操作によっ
て次の孔を穿孔する。この工程を繰り返して、レール1
10に沿って異なる位置に順次複数の孔を穿孔すること
ができる。この後に掘削工具5の装着された掘削装置1
によってスリットHを形成することにより、掘削工具5
による切削量が少なくてすむため、切削作業の効率を向
上することが可能となる。
【0048】また、掘削工具5におけるチップ7が連続
した螺旋突条とされたが、図7に示すような矩形のセグ
メント7b,7bを、ロッド6における周方向位置をず
らして多数螺旋状に配設してチップ7とする構成とする
ことができ、この場合には、チップ7bを容易に製造す
ることができる。また、いずれの場合も、ロッド6の回
転にともない切粉をより積極的に排出することができる
ため、掘削工具5に切粉が付着したりして切削効率が低
下することを防止できる。
【0049】
【発明の効果】本発明の掘削機は、回転駆動された前記
穿孔工具先端を前記被掘削物に当接して該被掘削物を穿
孔するか、および/または、回転駆動された前記掘削工
具外周を前記被掘削物に当接して前記レールによって規
制される移動方向に該被掘削物を掘削するよう構成され
てなることにより、前述したウォールカッターでは形成
することができない部分にも、被掘削物に対して相対位
置が変わらないように設けられたレールに沿って、掘削
装置が移動台に支持されながら移動し、レールに沿った
任意の位置を切削することが可能で、しかも、掘削装置
を被掘削物に取り付けたり取り外したりすることなく、
効率良くレールに沿って切削することができ、容易にか
つ確実にスリットを設けることができる、という効果を
奏することができる。
【0050】また、本発明において、前記回転駆動装置
が、掘削時に前記チップの外周側の周速を250m/m
in以上に保つように構成されてなることで、掘削時に
チップが被掘削物から受ける抵抗を低減し掘削仕事量を
低減することができるため、脆性材料からなる被掘削物
の掘削をおこなう場合、掘削速度を増加して作業効率を
向上することができる一方、掘削装置を被掘削物に向け
て送る際の掘削装置の押し付け圧を低減してレールの小
型化軽量化を図り、レールを設置する際の作業性の向上
を図ることができる。また、突条とされたチップによっ
て被掘削物を掘削する際に、隣り合う突条どうしによっ
て形成される溝部分によって掘削箇所にて発生した切粉
を外部へ強制的に排出させて良好な掘削効率を維持させ
ることができる。さらに、前記掘削工具において、前記
掘削工具本体の軸線方向に沿って前記チップの間に設け
られた冷却孔から供給された冷却媒体により冷却可能に
構成されてなることにより、冷却孔から供給された冷却
媒体(水等の冷却液、あるいは空気等の冷却気体)によ
って、チップおよび被掘削物の掘削している部位を冷却
および潤滑することが可能となるとともに、同時に切粉
の積極的な排出をおこなうことができる。
【0051】さらに、前記冷却孔が前記掘削工具本体の
軸線方向に沿って複数設けられ、該冷却孔は、前記掘削
工具本体の先端側から供給される前記冷却媒体の量が、
前記掘削工具本体の基端側から供給される前記冷却媒体
の量と等しいかそれ以上になるように設定されてなるこ
とにより、工具本体基端側よりも切粉の排出困難性の高
い掘削工具本体先端側から切粉をより積極的に排出する
ことができるため、掘削工具に切粉が付着したりして切
削効率が低下することを防止できる。
【0052】本発明の掘削工法においては、脆性材料か
らなる被掘削物にスリットを形成する掘削工法であっ
て、前記チップが前記掘削工具本体の外周に設けられた
前記掘削工具を回転駆動し、その外周を前記被掘削物に
当接した状態で、前記レールによって規制される移動方
向に前記掘削工具を移動して前記被掘削物にスリットを
形成することにより、上述したウォールカッターでは形
成することができない部分にも、ビットが穿孔工具本体
の先端に設けられた穿孔工具を掘削装置に装着して回転
駆動し、その先端を前記被掘削物に当接して該被掘削物
を穿孔した後、掘削装置に掘削工具を装着して前記孔内
部に掘削工具本体を挿入し、回転駆動した掘削工具本体
外周を前記被掘削物に当接した状態で、相対位置が変わ
らないように設けられたレールに沿って、掘削装置が移
動台に支持されながら移動し、レールに沿った任意の位
置を切削することが可能で、しかも、掘削装置をに被掘
削物に固定したレールに取り付けたり取り外したりする
ことなく、効率良くレールに沿って切削することがで
き、容易にかつ確実にスリットを設けることができ、作
業効率を向上することができるという効果を奏すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る掘削機の一実施形態における
一部を示す斜視図である。
【図2】 本発明に係る掘削機の一実施形態における
穿孔工具を装着した掘削装置本体を部分的に破断して示
す正面図である。
【図3】 本発明に係る掘削機の一実施形態における
掘削工具を示す一部断面視した正面図である。
【図4】 本発明に係る掘削機の一実施形態における
掘削機のレールと移動台をレールの長手方向から一部断
面視した側面図である。
【図5】 本発明に係る掘削工法の一実施形態を説明
する斜視図である。
【図6】 本発明に係る掘削工法の他の実施形態を説
明する斜視図である。
【図7】 本発明に係る掘削機の他の実施形態におけ
る切削工具を示す正面図である。
【図8】 従来の掘削機および掘削工法を示す斜視図
である。
【符号の説明】
1…掘削装置 2…ダイレクトモータ(回転駆動装置) 5…掘削工具 6…ロッド(掘削工具本体) 7…チップ 7a,7b…セグメント 13…コアビット(穿孔工具) 14…チューブ(穿孔工具本体) 15…刃先部(ビット) 110…レール 110c…ラック 120…移動台 123a…ピニオン C…被掘削物 H…スリット H1…孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E21B 3/00 E21B 3/00 10/46 10/46 10/60 10/60 (72)発明者 川原 剛 神奈川県横浜市都筑区佐江戸町681 日本 ダイヤモンド株式会社内 (72)発明者 今岡 稔雄 神奈川県横浜市都筑区佐江戸町681 日本 ダイヤモンド株式会社内 Fターム(参考) 2D029 FA04 FB00 FC01 FC03 FC04 3C063 AB03 BA09 BA12 BA24 BA27 BB02 BC01 BC02 BG10 EE16 EE23 FF08 FF18 3C069 AA01 BA09 BB01 BB02 CA01 CA07 DA06 EA01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脆性材料からなる被掘削物にスリット
    を形成する掘削機であって、前記被掘削物に対する相対
    位置が変わらないように設置可能なレールと、該レール
    に沿って移動自在に設けられた移動台と、該移動台に支
    持されて前記被掘削物を掘削可能に設けられた掘削装置
    と、を具備してなり、 前記掘削装置は、超硬合金あるいは結合相の中に超砥粒
    を分散配置して形成されたチップが円筒状の掘削工具本
    体の外周に設けられた掘削工具と、前記掘削工具を軸線
    回りに回転駆動する回転駆動装置とを有し、 回転駆動された前記掘削工具外周を前記被掘削物に対し
    て当接して前記レールによって規制される移動方向に該
    被掘削物を掘削するよう構成されてなることを特徴とす
    る掘削機。
  2. 【請求項2】 前記回転駆動装置が、掘削時に前記チ
    ップの外周側の周速を250m/min以上に保つよう
    に構成されてなることを特徴とする請求項2記載の掘削
    機。
  3. 【請求項3】 前記掘削工具において、前記チップが
    前記掘削工具本体の回転方向前側に向かって後端側へ向
    かう螺旋突条として前記掘削工具本体の外周に形成され
    てなることを特徴とする請求項2に記載の掘削機。
  4. 【請求項4】 前記チップが前記掘削工具本体の外周
    に連続した螺旋突条として形成されてなることを特徴と
    する請求項3に記載の掘削機。
  5. 【請求項5】 前記チップが複数のセグメントからな
    り、このセグメントを前記工具本体の外周に連続的に螺
    旋配置してなることを特徴とする請求項4に記載の掘削
    機。
  6. 【請求項6】 前記掘削工具において、前記掘削工具
    本体の軸線方向に沿って前記チップの間に設けられた冷
    却孔から供給された冷却媒体により冷却可能に構成され
    てなることを特徴とする請求項3記載の掘削機。
  7. 【請求項7】 前記冷却孔が前記掘削工具本体の軸線
    方向に沿って複数設けられ、該冷却孔は、前記掘削工具
    本体の先端側から供給される前記冷却媒体の量が、前記
    掘削工具本体の基端側から供給される前記冷却媒体の量
    と等しいかそれ以上になるように設定されてなることを
    特徴とする請求項6記載の掘削機。
  8. 【請求項8】 脆性材料からなる被掘削物にスリット
    を形成する掘削工法であって、 前記被掘削物に対する相対位置が変わらないように設置
    可能なレールと、該レールに沿って移動自在に設けられ
    た移動台と、該移動台に支持されていて、前記被掘削物
    を掘削可能に設けられた掘削装置とを有し、前記掘削装
    置が、超硬合金あるいは結合相の中に超砥粒が分散配置
    されて形成されたチップが円筒状の掘削工具本体の外周
    に設けられた掘削工具と、前記掘削工具を軸線回りに回
    転駆動する回転駆動装置とを有する構成の掘削機によっ
    て、 前記チップが前記掘削工具本体の外周に設けられた前記
    掘削工具を回転駆動し、その外周を前記被掘削物に当接
    した状態で、前記レールによって規制される移動方向に
    前記掘削工具を移動して前記被掘削物にスリットを形成
    することを特徴とする掘削工法。
  9. 【請求項9】 前記掘削装置は、超硬合金あるいは結
    合相の中に超砥粒を分散配置して形成されたビットが円
    筒状の穿孔工具本体の先端に設けられた穿孔工具を装着
    可能なものとされ、 前記ビットが前記穿孔工具本体の先端に設けられた前記
    穿孔工具を回転駆動し、その先端を前記被掘削物に当接
    して該被掘削物を穿孔した後、前記掘削工具により前記
    レールによって規制される移動方向に前記スリットを形
    成することを特徴とする請求項8記載の掘削工法。
  10. 【請求項10】 前記チップ外周面側における周速が
    250m/min以上に設定されることを特徴とする請
    求項8記載の掘削工法。
  11. 【請求項11】 前記チップ付近に冷却媒体を供給し
    て前記掘削工具を冷却する際、前記掘削工具本体の先端
    側から供給する前記冷却媒体の量を、前記掘削工具本体
    の基端側から供給する前記冷却媒体の量と等しいかそれ
    以上になるように設定することを特徴とする請求項8記
    載の掘削工法。
  12. 【請求項12】 前記穿孔工具を回転駆動してその先
    端を前記被掘削物に当接して該被掘削物を穿孔する際
    に、前記掘削装置を前記レールに沿って移動させて、前
    記レールに沿って異なる位置に順次複数の孔を穿孔した
    後、 前記掘削工具により前記レールによって規制される移動
    方向に前記スリットを形成することを特徴とする請求項
    9記載の掘削工法。
JP2001285549A 2001-09-19 2001-09-19 掘削機および掘削工法 Withdrawn JP2003089110A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001285549A JP2003089110A (ja) 2001-09-19 2001-09-19 掘削機および掘削工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001285549A JP2003089110A (ja) 2001-09-19 2001-09-19 掘削機および掘削工法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003089110A true JP2003089110A (ja) 2003-03-25

Family

ID=19108685

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001285549A Withdrawn JP2003089110A (ja) 2001-09-19 2001-09-19 掘削機および掘削工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003089110A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015120248A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 第一カッター興業株式会社 水中コアドリル工法及びシステム
JP2016216920A (ja) * 2015-05-15 2016-12-22 鉄建建設株式会社 連続コアドリル工法
JP2018114628A (ja) * 2017-01-16 2018-07-26 久保工業株式会社 切削工具、および切削方法
JP2018150707A (ja) * 2017-03-13 2018-09-27 工建テック株式会社 連続削孔装置、及び、連続削孔方法
JP2019039273A (ja) * 2017-08-29 2019-03-14 久保工業株式会社 スリットの形成方法
JP2020196996A (ja) * 2019-05-30 2020-12-10 株式会社ミラノ製作所 エンドミル
JP7125531B1 (ja) * 2021-11-08 2022-08-24 日本鉄塔工業株式会社 削孔機およびアンカーボルト並びにそれらの使用方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015120248A (ja) * 2013-12-20 2015-07-02 第一カッター興業株式会社 水中コアドリル工法及びシステム
JP2016216920A (ja) * 2015-05-15 2016-12-22 鉄建建設株式会社 連続コアドリル工法
JP2018114628A (ja) * 2017-01-16 2018-07-26 久保工業株式会社 切削工具、および切削方法
JP2018150707A (ja) * 2017-03-13 2018-09-27 工建テック株式会社 連続削孔装置、及び、連続削孔方法
JP2019039273A (ja) * 2017-08-29 2019-03-14 久保工業株式会社 スリットの形成方法
JP2020196996A (ja) * 2019-05-30 2020-12-10 株式会社ミラノ製作所 エンドミル
JP7125531B1 (ja) * 2021-11-08 2022-08-24 日本鉄塔工業株式会社 削孔機およびアンカーボルト並びにそれらの使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2143872B1 (en) Cutting element apparatuses, drill bits including same, methods of cutting, and methods of rotating a cutting element
CA2400093A1 (en) Horizontal directional drilling in wells
KR100779439B1 (ko) 천공장치 및 천공공법
CN1791732A (zh) 具有下扩眼部和稳定部的钻头和钻井系统
JP2003089110A (ja) 掘削機および掘削工法
JP2008126532A (ja) 穿孔方法、制御方法、穿孔装置及び砥石ビット
CN211777176U (zh) 一种钻孔打桩机
US7131795B2 (en) Tool device, and method for drilling
JP4829572B2 (ja) 穿孔方法、制御方法、及び穿孔装置
KR20010051107A (ko) 고속 구멍뚫는 장치 및 공법
JP4709673B2 (ja) 孔壁目荒らし装置及び孔壁目荒らし方法
JP2003025322A (ja) 穿孔機及び穿孔工法
JP4615373B2 (ja) 連結部材及び穿孔装置
WO2005121494A1 (en) Device for a rock drilling machine
JP2002273722A (ja) 穿孔装置
JP2892123B2 (ja) 穿孔方法
JP2003127132A (ja) 掘削工具および掘削方法
JP2013060013A (ja) 穿孔方法、制御方法、穿孔装置
JP2016196781A (ja) Pcグラウト充填調査及び再注入用のシース管開孔方法
JP2963066B2 (ja) 井戸掘削方法
JP2019126912A (ja) 穿孔装置
JP2007118501A (ja) 穿孔ビット装置及び穿孔機
JP2002067027A (ja) 高速穴あけ装置及び高速穴あけ工法
JP4626788B2 (ja) 管埋設用ボーリング装置の削進ビット
CN214532777U (zh) 一种便于定位的截齿钻斗

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081202