JP2016216920A - 連続コアドリル工法 - Google Patents

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【課題】 あと施工部分スリット工法等、コンクリート構造物にスリットを形成する工法で行われるスリット底面の平滑を容易に、かつ精度よく行うことができる連続コアドリル工法を提供する。【解決手段】 コンクリート構造物へスリットを形成する工法において、スリット2を形成した後のスリット底面を平滑にするスリット底面平滑工程を有する。このスリット底面平滑工程は、外径がスリット幅と略同じに形成されてコアドリル12の先端部分に取り付けられたコアビット28を回転させながらスリット2に沿ってスライドさせることによりスリット底面のはつりとれない凹凸を平滑にする。【選択図】 図2

Description

この発明は、連続コアドリル工法に関し、さらに詳しくは既存建築物の耐震補強工法として非構造物と柱の間に構造スリットを設け、構造的に縁切りをする、あと施工にて使用される部分スリット工法等、コンクリート構造物にスリットを形成する工法で行われる連続コアドリル工法に関するものである。
従来、前記あと施工部分スリット工法では、ウォールソーマシンを用いて切削水をウォールソーの切り込み部分に流しながら、コンクリート躯体を切り込み、スリットを形成するが、このスリット形成時に切削水を絶えず流し続ける必要があるため、切断汚泥が多量に排出され、しかも切削水を多量に用いるため、居室内への漏水等の影響を及ぼすことがあった。
また、この工法でスリットを形成する場合、ウォールソーで切断できない部分もしくはスリット長さが短い部分が生じるため、スリットを形成した後にスリット底面を平滑にすることが求められるが、そのための有効な手段がない。したがって、平滑化をせずにそのままとするケースもあり、スリット底面の平滑化の精度を出すことが難しいという問題があった。
あと施工部分スリット工法として、関連の特許文献としては、特開2012−46924号公報(特許文献1)に開示されているようなものがある。この特許文献1に記載の耐震補強構造、及び方法では、壁体に壁厚方向に貫通していないスリットを形成するものにおいて、スリットを矩形に形成し、スリット部分の残存壁厚をスリット幅の2倍以下とするものである。しかし、特許文献1に開示されているものはあくまでもスリットを形成するだけであり、スリットの形成後のスリット底面の平滑についてまで開示するものでなく、前記したような問題は解決されていない。
特開2012−46924号公報
そこで、この発明は、前記従来技術の問題を解決し、あと施工部分スリット工法等、コンクリート構造物にスリットを形成する工法で行われるスリット底面の平滑を容易に、かつ精度よく行うことができる連続コアドリル工法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、コンクリート構造物へスリットを形成する工法において、スリットを形成した後のスリット底面を平滑にするスリット底面平滑工程を有し、このスリット底面平滑工程は、外径がスリット幅と略同じに形成されてコアドリルの先端部分に取り付けられたコアビットを回転させながらスリットに沿ってスライドさせることによりスリット底面のはつりとれない凹凸を平滑にすることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の連続コアドリル工法において、スリット底面平滑工程は、スリットに対して、スリットの一端部より他端部に向けてコアビットを半円ずつずらして削る第1ステップと、第1ステップの施工後、さらにスリットの一端部より他端部に向けて第1ステップで削った位置よりコアビットを1/4円ずらした位置から削る第2ステップと、第2ステップの施工後、スリット底面に残るわずかな凹凸を平滑にする第3ステップと、を有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の連続コアドリル工法において、スリット底面平滑工程は、スリットと対面する位置に配置されて走行レール上をスライド可能となったコアドリルを具え、該コアドリルの先端部分に駆動部材によって回転可能に取り付けたコアビットを用いることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の連続コアドリル工法において、コアビットは、その先端部分が人造ダイヤモンドを金属と焼結したダイヤモンドチップからなる複数枚の歯と、該複数枚の歯を支持する円筒状の台金とで構成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の連続コアドリル工法において、スリット底面平滑工程は、平滑時に通常用いる切削水の代わりに泡溶液を用いることを特徴とする。
この発明は、前記のようであって、請求項1に記載の発明によれば、スリットを形成した後のスリット底面を平滑にするスリット底面平滑工程を有し、このスリット底面平滑工程は、外径がスリット幅と略同じに形成されてコアドリルの先端部分に取り付けられたコアビットを回転させながらスリットに沿ってスライドさせることによりスリット底面のはつりとれない凹凸を平滑にするので、従来、平滑をせずにそのままにしたりして、平滑の精度を出すことが難しかったスリット底面の平滑を容易に、かつ精度よく行うことができる。また、コアドリルのコアビットを用いてスリット底面を平滑にするので、ウォールソーマシンの上下移動できない部分とかウォールソーマシンを設置できない部分などの狭隘な部分でのスリット底面の平滑化を図ることが可能である。
請求項2に記載の発明によれば、スリットの一端部より他端部に向けてコアビットを半円ずつずらして削り、さらに1/4円ずらした位置から削るので、削り漏れを少なくして削ることが可能となり、切削効率がよい。
請求項3に記載の発明によれば、走行レール上をスライド可能となったコアドリルによる工法なので、従来工法よりも、短時間での施工が可能である。コアドリルのスライドを制御装置で機械制御するようにすれば、スライド速度を一定速度とすることが可能となり、一定時間で切り込みを入れることができる。
請求項4に記載の発明によれば、スリット底面を平滑にするためのコアドリルのコアビットは、人造ダイヤモンドを金属と焼結したダイヤモンドチップからなる複数枚の歯から構成されているので、スリット底面の凹凸をより平滑にすることが容易となり、スリット深さの精度を±2mm以内まで高めることができる。
請求項5に記載の発明によれば、切削水の代わりに泡溶液を流しながら、スリット底面を平滑にするため、切断汚泥を従来に比し、低減することができる。また、使用する泡溶液は、切削水の1/10の量で済むため、居室内への漏水等の影響を及ぼしにくくすることができる。
この発明の一実施の形態に係るウォールソー工法による部分スリット施工を示す側断面図である。 部分スリット施工の切断で残った個所のスリット底面を平滑にする連続コアドリル工法に用いるコアドリル等の概要を示す要部斜視図である。 同上のコアドリルのスライドベース等の概要を示す要部斜視図である。 (A),(B)はコアドリルのコアビットの詳細と種類を説明するための斜視図である。 同上のコアドリルの先端部にあるコアビットの作動を説明するための要部斜視図である。 (A)〜(E)は連続コアドリル工法でのスリット底面の平滑工程を説明するための図面である。
この発明の一実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
[あと施工部分スリット工法]
先ず、図1を用いて、この発明の一実施の形態に係る連続コアドリル工法が前提とする、あと施工部分スリット工法について、その概略を簡単に説明する。
あと施工部分スリット工法では、ウォールソー工法を用いる。このウォールソー工法では、図1に示すようにコンクリート構造物である所定厚さの壁体1に斜線で示す想定する部分スリット2を形成する場合、例えば外径18インチ(457mm)のブレード3をウォールソーマシンのウォールソーとして用いる。ブレード3を回転駆動させながら矢印で示すように上端部から下端部まで移動させることにより、まず1回目切断を、切断深度を35mmとして切断する。次に2,3回目切断を、切断深度を50mmとして切断する。このときのスリット2の形状は正面視では後述の図6(A)に示すように矩形に形成されている。
ウォールソー工法においては、ウォールソーマシンは、走行レールに取り付けられている。この走行レールは図1では省略しているが、スリット2を形成する壁体1にスリット2の予定切断線に沿って設置される。そして走行レールの設置後、ウォールソーマシンが走行レールに着脱可能に取り付けられ、ウォールソーマシンを走行レールに沿って移動させながらブレード3で壁体1を切断する。
ウォールソーマシンのブレード3の周りにはブレードカバーが取り付けられている。ブレードカバーも図1では省略しているが、FRP製の専用カバーで、ブレード3を包み込み、振動、騒音および粉塵を削減する。ウォールソーマシンに取り付けられたブレード3は、スリット底面の平滑度を確保するために外径が前記のように18インチ(457mm)のブレードを5枚重ね合わせた構造をしている。1枚のブレード厚さが4.5mmであるため、5枚重ね合わせることにより22.5mmの厚さになる。スリット幅30mmの場合、このブレード3を用いることによりスリット底面の平滑度が十分確保できることが、施工実験により確認できている。しかしながら、ウォールソー工法の2,3回目の切断で形成されたスリット2は、上下端部a,bが切断残個所として生ずるので、これらを含めさらにスリット2の底面については平滑にする必要があり、このための工法が以下に説明する連像コアドリル工法である。
[連続コアドリル工法]
次に、コアドリルを用いて行う連続コアドリル工法について図2〜図6を用いて、説明する。
図2において11はコンクリート構造物の壁体1に縦向きに設置された走行レールで、ここでは前述のウォールソー工法で使用したものをそのまま用いている。ウォールソー工法においてスリット形成後、該走行レール11に取り付けられたウォールソーマシンを取り外し、その跡に今度はコアドリル12を着脱可能に取り付ける。コアドリル12は走行レール11に上下にスライド可能に装着されたスライドベース13を具えている。
スライドベース13は図3に示すように、その側部に設けたハンドル15を上下方向に揺動することによってラチエット機構を介して上下にスライドするようになっている。16はスライドベース13を固定するためのピンである。ラチエット機構は図示していないが、一般的な歯車と歯止め爪との組み合わせからなり、ラックに取り付けられてスライドベース13のスライド方向を一方に制限する。
また、スライドベース13にはL型ブラケット17が、その取付基板18の四隅をビス19止めによって取り付けられ、このブラケット17には所定長さの四角棒からなる支持部材20が水平向きに片持状態で取り付けられている。支持部材20にはコアドリル用取付部材22が、その上端部に設けたハンドル23を回転させることによってラックピニオン機構を介して水平方向、すなわち走行レール11のある壁体1に対して接離する方向に移動可能に取り付けられている。
取付部材22には取付片25を介してコアドリル12が水平向きに設置されている。前記ラックピニオン機構は図示していないが、支持部材20の長さ方向に形成されたラックと、該ラックに歯合する取付部材22に設けたピニオンから構成されている。コアドリル12は、その先端側にアダプタ26、チューブ体27、コアビット28が順次接続して設けられ、図示しない駆動モータを駆動すると、その回転力をアダプタ26、チューブ体27と順次伝えてコアビット28に伝達可能になっている。すなわち、コアドリル12はモータ駆動により、アダプタ26、チューブ体27、コアビット28を一体に回転し、コアビット28の先端部でスリット2の底面を切削するようになっている。
コアドリル12のコアビット28は、コアドリル12の先端部分に取り付けられた特殊なビットで、該コアビットは、その形状が図4に示すように先端部分が人造ダイヤモンドを金属と焼結したダイヤモンドチップからなる複数枚の歯28aと、該複数枚の歯を支持する円筒状の台金28bとで構成されている。図示のように、コアビット28としては、3枚歯又は4枚歯の二種類があり、いずれを用いるかはスリット2の底面の仕上がり状態等を見ながら判断する。
前記のようにウォールソー工法において矩形のスリット2を形成したが、ウォールソーでは切断できない部分がある場合、スリット幅と略同径のコアドリル12を用い、上下方向に連続して切削し、スリット2を形成した後のスリット底面の凹凸を、平滑にするのである。すなわち、スリット2の底面を平滑にするため、作業者はコアドリル12のハンドル23を持って適宜回転してコアビット28のスリット底面に対する接離距離(コアビット28の深度)を調整しながら切削作業を行う。そして、一個所の切削位置が終わったら固定ピン16を緩めてハンドル15の操作でスライドベース13を上下にスライドさせコアドリル12の高さ位置を決める。
このようにしてコアドリル12の高さ位置をハンドル15の操作で調整するとともに、コアドリル12のコアビット28の深度位置をハンドル23の操作で調整しながらスリット2の底面に対する切削加工を行い、スリット底面の平滑度を確保する。ウォールソーマシンと同様に、コアドリル12は、走行レール11に取り付けて作業ができるため、施工精度を確保することが容易である。次に、コアドリル12を用いて行うスリット底面平滑工程について説明する。
(スリット底面平滑工程)
このスリット底面平滑工程は、スリット2に対して、スリット2の上端部より下端部に向けてコアビット28を半円ずつずらして削る第1ステップと、第1ステップの施工後、さらに第1ステップで削った位置よりコアビットを1/4円ずらした位置からスリットの上端部より下端部に向けて削る第2ステップと、第2ステップの施工後、スリット2の底面に残るわずかな凹凸を平滑にする第3ステップとからなっている。これら第1ステップ〜第3ステップについて、図6を参照しながらさらに詳しく説明する。
すなわち、第1ステップでは、想定する部分スリット2(同図(A))に対して、上端部より15mmの位置を穿孔し、その後さらに半円(15mm)ずつずらして下端部まで穿孔する(同図(B))。第1ステップの施工後、スリット底面のコンクリートは斜線のような凹凸状態となる(同図(C))。
第2ステップでは、第1ステップで穿孔した上端部の位置より1/4(7.5mm)ずらした位置を穿孔し、その後さらに半円ずつずらして下端部まで穿孔する(同図(D))。第2ステップ終了後、スリット底面に残るコンクリートの凹凸はわずかである(同図(E))。
第3ステップでは、ステップ1およびステップ2の穿孔と切断深度に十分注意をはらい、スリット2の上端部より下端部に向けて削ってスリット底面に残るわずかな凹凸を平滑にする。このようなコアビット28を用いたスリット底面平滑工程によると、スリット2の底面の凹凸を±2mm以内に平滑にすることが容易となり、スリット深さの精度を高めることができる。
スリット底面平滑工程によるスリット2の底面の平滑化においては、その作業中、図2,5に示すようにホース30を経て泡溶液をコアドリル12へ供給し、コアドリル12でさらにコアビット28側へ送り、コアビットの先端開口からスリット2の底面に向けて噴出させる。この噴出される泡溶液により、コアビット28の回転切削に伴って発生する切削汚泥等の量を低減することができ、しかも汚泥等が周囲に飛散しないようにすることができる。また、切削時の騒音等も低減することができる。
このような泡溶液を用いれば従来の切削水に比べてその使用量をきわめて少量(切削水の1/10)ですませることができ、経済的であるとともに、居室内への漏水等の影響を及ぼしにくくすることができる。
また、本実施の形態においては、前記説明したようにコアドリル12を用いる連続コアドリル工法での泡溶液の使用例を説明したが、ウォールソーマシンを用いるあと施工部分スリット工法においても泡溶液を使用し、連続コアドリル工法と一貫した使用としてもよいことは勿論である。
以上のように、本実施の形態では、連続コアドリル工法としてあと施工部分スリット工法で形成した矩形のスリット底面について平滑に施工する例を説明したが、一般的なコンクリート構造物にスリットを形成する工法で形成したスリット底面についてもこの発明を適用することができるのは言うまでもない。
1 壁体
2 スリット
3 ブレード
11 走行レール
12 コアドリル
13 スライドベース
15 ハンドル
17 L型ブラケット
20 支持部材
22 取付部材
23 ハンドル
25 取付片
26 アダプタ
27 チューブ体
28 コアビット
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、コンクリート構造物へスリットを形成する工法において、スリットを形成した後のスリット底面を平滑にするスリット底面平滑工程を有し、このスリット底面平滑工程は、外径がスリット幅と略同じに形成されてコアドリルの先端部分に取り付けられたコアビットをスリットに沿って一定ピッチずつずらして削ることによりスリット底面のはつりとれない凹凸を平滑にするものであって、スリットに対して、スリットの一端部より他端部に向けてコアビットを半円ずつずらして削る第1ステップと、第1ステップの施工後、さらにスリットの一端部より他端部に向けて第1ステップで削った位置よりコアビットを1/4円ずらした位置から削る第2ステップと、第2ステップの施工後、スリット底面に残るわずかな凹凸を平滑にする第3ステップと、を有することを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項に記載の連続コアドリル工法において、スリット底面平滑工程は、スリットと対面する位置に配置されて走行レール上をスライド可能となったコアドリルを具え、該コアドリルの先端部分に駆動部材によって回転可能に取り付けたコアビットを用いることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1又は2に記載の連続コアドリル工法において、コアビットは、その先端部分が人造ダイヤモンドを金属と焼結したダイヤモンドチップからなる複数枚の歯と、該複数枚の歯を支持する円筒状の台金とで構成されていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜のいずれかに記載の連続コアドリル工法において、スリット底面平滑工程は、平滑時に通常用いる切削水の代わりに泡溶液を用いることを特徴とする。
この発明は、前記のようであって、請求項1に記載の発明によれば、スリットを形成した後のスリット底面を平滑にするスリット底面平滑工程を有し、このスリット底面平滑工程は、外径がスリット幅と略同じに形成されてコアドリルの先端部分に取り付けられたコアビットをスリットに沿って一定ピッチずつずらして削ることによりスリット底面のはつりとれない凹凸を平滑にするので、従来、平滑をせずにそのままにしたりして、平滑の精度を出すことが難しかったスリット底面の平滑を容易に、かつ精度よく行うことができる。また、コアドリルのコアビットを用いてスリット底面を平滑にするので、ウォールソーマシンの上下移動できない部分とかウォールソーマシンを設置できない部分などの狭隘な部分でのスリット底面の平滑化を図ることが可能である。さらに、スリット底面平滑工程は、スリットの一端部より他端部に向けてコアビットを半円ずつずらして削る第1ステップと、第1ステップの施工後、さらにスリットの一端部より他端部に向けて第1ステップで削った位置よりコアビットを1/4円ずらした位置から削る第2ステップと、第2ステップの施工後、スリット底面に残るわずかな凹凸を平滑にする第3ステップと、を有するので、スリットの一端部より他端部に向けてコアビットを半円ずつずらして削り、さらに1/4円ずらした位置から削るので、削り漏れを少なくして削ることが可能となり、切削効率がよい。
請求項に記載の発明によれば、走行レール上をスライド可能となったコアドリルによる工法なので、従来工法よりも、短時間での施工が可能である。コアドリルのスライドを制御装置で機械制御するようにすれば、スライド速度を一定速度とすることが可能となり、一定時間で切り込みを入れることができる。
請求項に記載の発明によれば、スリット底面を平滑にするためのコアドリルのコアビットは、人造ダイヤモンドを金属と焼結したダイヤモンドチップからなる複数枚の歯から構成されているので、スリット底面の凹凸をより平滑にすることが容易となり、スリット深さの精度を±2mm以内まで高めることができる。
請求項に記載の発明によれば、切削水の代わりに泡溶液を流しながら、スリット底面を平滑にするため、切断汚泥を従来に比し、低減することができる。また、使用する泡溶液は、切削水の1/10の量で済むため、居室内への漏水等の影響を及ぼしにくくすることができる。

Claims (5)

  1. コンクリート構造物へスリットを形成する工法において、スリットを形成した後のスリット底面を平滑にするスリット底面平滑工程を有し、このスリット底面平滑工程は、外径がスリット幅と略同じに形成されてコアドリルの先端部分に取り付けられたコアビットを回転させながらスリットに沿ってスライドさせることによりスリット底面のはつりとれない凹凸を平滑にすることを特徴とする連続コアドリル工法。
  2. スリット底面平滑工程は、スリットに対して、スリットの一端部より他端部に向けてコアビットを半円ずつずらして削る第1ステップと、第1ステップの施工後、さらにスリットの一端部より他端部に向けて第1ステップで削った位置よりコアビットを1/4円ずらした位置から削る第2ステップと、第2ステップの施工後、スリット底面に残るわずかな凹凸を平滑にする第3ステップと、を有する請求項1に記載の連続コアドリル工法。
  3. スリット底面平滑工程は、スリットと対面する位置に配置されて走行レール上をスライド可能となったコアドリルを具え、該コアドリルの先端部分に駆動部材によって回転可能に取り付けたコアビットを用いる請求項1又は2に記載の連続コアドリル工法。
  4. コアビットは、その先端部分が人造ダイヤモンドを金属と焼結したダイヤモンドチップからなる複数枚の歯と、該複数枚の歯を支持する円筒状の台金とで構成されている請求項1〜3のいずれかに記載の連続コアドリル工法。
  5. スリット底面平滑工程は、平滑時に通常用いる切削水の代わりに泡溶液を用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の連続コアドリル工法。
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