JP2002285773A - さく岩機 - Google Patents

さく岩機

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JP2002285773A
JP2002285773A JP2001088500A JP2001088500A JP2002285773A JP 2002285773 A JP2002285773 A JP 2002285773A JP 2001088500 A JP2001088500 A JP 2001088500A JP 2001088500 A JP2001088500 A JP 2001088500A JP 2002285773 A JP2002285773 A JP 2002285773A
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drive motor
core bit
rock
rock drill
shaft
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Shigeru Mazaki
繁 真崎
Toshio Imaoka
稔雄 今岡
Kusuo Sato
九州男 佐藤
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Nippon Diamond Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Nippon Diamond Co Ltd
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  • Drilling And Exploitation, And Mining Machines And Methods (AREA)
  • Earth Drilling (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 さく岩時における作業者への影響を最小限と
し、しかも極めて低騒音にて迅速に作業を完了させるこ
とを可能とし、かつ高価な工具を不要とする。 【解決手段】 下端部に被さく物Aへ固定されるアンカ
ー4が設けられた支持シャフト2と、支持シャフト2の
シャフト部5に支持された駆動モータ3と、駆動モータ
3をシャフト部5の長手方向へ移動させる移動機構6
と、駆動モータ5の回転軸11に連結された円筒状の長
尺のコアビット9とからさく岩機1を構成する。駆動モ
ータ3として、回転軸11が貫通されて一体に設けられ
た筒状のロータと、ロータの外周面に設けられた円筒状
のステータとを有し、コアビット9を直接回転させるこ
とにより高速回転可能なダイレクトタイプのモータを用
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種の岩石を破
断させたり、岩盤に発破用の下穴をあけるために用いら
れるさく岩機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、各種の岩石を破断させたり、岩
盤に発破用の下穴をあけるために、さく岩機が用いられ
ている。このさく岩機としては、先端部にビット部を有
するロッドに、さく岩機本体にて圧縮空気によって打撃
を与えることにより、ロッドの先端部のビット部によっ
て岩に穴をあけるものが知られている。また、この種の
さく岩機としては、ロッドを低速にて回転させるタイプ
のものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の打
撃を加えてロッドを打ち込むさく岩機にあっては、用い
るロッドとしては、その衝撃に耐え得る強度を有したも
のを用いなければならず、極めて高価なものであった。
しかも、打撃によって打ち込むので、極めて大きな騒音
が生じるとともに、その穿孔速度にも限度があり、低騒
音でしかも高速にて穴あけが行えるさく岩機が要求され
ているのが現状であった。また、大きな衝撃によってロ
ッドを打ち込むため、このさく岩機を扱う作業者へ振動
・衝撃による悪影響を与えてしまうという問題があっ
た。
【0004】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、作業者への影響が最小限で、しかも極めて低騒音
にて迅速に作業を完了させることができ、かつ高価な工
具が不要なさく岩機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載のさく岩機は、岩石や岩盤等の硬質の
被さく物に穿孔してさく岩するさく岩機であって、下端
部が前記被さく物に固定される支持シャフトと、該支持
シャフトに支持された駆動モータと、該駆動モータを前
記支持シャフトの長手方向に沿って移動させる移動機構
と、前記駆動モータの回転軸に連結された円筒状の長尺
のコアビットとを有し、前記駆動モータは、前記回転軸
が貫通されて一体に設けられた筒状のロータと、該ロー
タの外周面に設けられた円筒状のステータとを有し、前
記回転軸に前記コアビットが直接連結されていることを
特徴としている。
【0006】このように、支持シャフトの端部を被さく
物に支持させた状態にて駆動モータによってコアビット
を直接回転させることにより、先端部にビットが設けら
れたコアビットによって長尺の穴を容易に被さく物に形
成して、被さく物のさく岩を行うことができる。つま
り、ロッドに衝撃を加えてさく岩を行うタイプの従来の
さく岩機と比較して、工具であるコアビットに加わる力
が小さく、したがって、工具として、極めて高価な高強
度金属材料を用いる必要がなく、これにより、工具の低
コスト化を図ることができ、さらには、騒音も大幅に低
減させることができる。しかも、大きな衝撃や振動が生
じないので、作業者への衝撃・振動による悪影響をなく
すことができる。
【0007】請求項2記載のさく岩機は、請求項1記載
のさく岩機において、該コアビットの直径に対する長さ
の比が5〜100、望ましくは30〜50の範囲内であ
ることを特徴としている。
【0008】つまり、直径に対する長さの比が5〜10
0、望ましくは30〜50とされたコアビットによっ
て、被さく物へ迅速に深穴を形成することができる。
【0009】請求項3記載のさく岩機は、請求項1また
は請求項2記載のさく岩機において、前記駆動モータ
が、前記コアビットをギヤやベルトなどの伝達機構を介
さず直接回転させることにより4000rpm以上にて高
速回転させるモータからなることを特徴としている。
【0010】すなわち、コアビットが駆動モータによっ
て直接回転されて4000rpm以上の高速回転とされる
ので、穿孔速度が大幅に高められ、これにより、穿孔時
間の大幅な短縮化を図ることができる。
【0011】請求項4記載のさく岩機は、岩石や岩盤等
の硬質の被さく物に穿孔してさく岩するさく岩機であっ
て、回転軸を回転させる駆動モータと、該駆動モータの
前記回転軸に連結される円筒状に形成された長尺のコア
ビットとを有し、該コアビットは、その直径に対する長
さの比が5〜100、望ましくは30〜50の範囲内で
あることを特徴としている。
【0012】このように、駆動モータによってコアビッ
トを直接回転させることにより、先端部にビットが設け
られたコアビットによって長尺の穴を容易に被さく物に
形成して、被さく物のさく岩を行うことができる。つま
り、ロッドに衝撃を加えてさく岩を行うタイプの従来の
さく岩機と比較して、工具であるコアビットに加わる力
が小さく、したがって、工具として、極めて高価な高強
度金属材料を用いる必要がなく、これにより、工具の低
コスト化を図ることができ、さらには、騒音も大幅に低
減させることができる。また、直径に対する長さの比が
5〜100、望ましくは30〜50とされたコアビット
によって、被さく物へ迅速に深穴を形成することができ
る。しかも、大きな衝撃や振動が生じないので、作業者
への衝撃・振動による悪影響をなくすことができる。
【0013】請求項5記載のさく岩機は、請求項4記載
のさく岩機において、前記駆動モータが、前記コアビッ
トをギヤやベルトなどの伝達機構を介さず直接回転させ
ることにより4000rpm以上にて高速回転させるモー
タからなることを特徴としている。
【0014】すなわち、コアビットが駆動モータによっ
て直接回転されて4000rpm以上の高速回転とされる
ので、穿孔速度が大幅に高められ、これにより、穿孔時
間の大幅な短縮化を図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例のさく
岩機を、図面を参照して説明する。図1において、符号
1は、さく岩機である。このさく岩機1は、支持シャフ
ト2と、この支持シャフト2に沿って移動可能に支持さ
れた駆動モータ3とを有している。
【0016】支持シャフト2には、その先端部に、岩盤
や御影石などの岩石からなる硬質の被さく物Aに固定さ
れるアンカー部4と、このアンカー部4に連結されたシ
ャフト部5とを有しており、シャフト部5には、駆動モ
ータ3をシャフト部5の長手方向に沿って移動させる移
動機構6が設けられている。そして、この移動機構6に
よって、駆動モータ3がシャフト部5に沿って移動され
るようになっている。
【0017】駆動モータ3には、円筒状に形成されたチ
ューブ7の先端部に、ビット8が設けられた長尺のコア
ビット9が設けられている。また、支持シャフト2に
は、シャフト部5の先端部近傍に、コアビット支持部1
0が設けられており、このコアビット支持部10によっ
て、コアビット9が回転可能にかつ軸方向へ移動可能に
支持されている。
【0018】次に、駆動モータ3について説明する。こ
の駆動モータ3は、後述する回転軸11に直接連結され
たコアビット9を直接回転させるダイレクトタイプのモ
ータからなるものである。この駆動モータ3は、直流電
源が印加されて回転する直流モータであり、その中心
に、円筒状の回転軸11を有している。この回転軸11
の先端部には、アダプタ12を介して工具である前述し
たコアビット9が回転軸11と互いに連通するように着
脱可能に取り付けられている。
【0019】ここで、このコアビット9は、チューブ7
の先端部に、超硬合金あるいは超砥粒(ダイヤモンド砥
粒やCBN砥粒)をメタルボンドあるいはレジンボンド
のようなバインダーによって固めたダイヤモンド工具か
らなるビット8を備えている。具体的には、このコアビ
ット9としては、全長Lが約1000〜1500mm、直
径Dに対する長さLの比L/Dが、5〜100、望まし
くは30〜50の範囲のものが用いられ、また、圧縮強
度としては、20〜50×106Paのものが用いられ
る。
【0020】そして、このコアビット9が回転されるこ
とによって、被さく物Aを掘削するようになっている。
つまり、駆動モータ3は、回転軸11に直結された工具
であるコアビット9をギヤ等の回転伝達機構を用いずに
直接回転させるダイレクトタイプのモータである。
【0021】図2に示すように、駆動モータ3は、ハウ
ジング16内に、例えば、ポリイミド等の耐熱樹脂が被
覆されたコイルが巻回されてなるロータ17と、このロ
ータ17の外周面に設けられた永久磁石を有する円筒状
のステータ18とを備えた構成とされている。回転軸1
1は、ロータ17の中心に形成された挿通孔17a内へ
圧入するようにして挿通され、ロータ17に一体的に固
定されている。
【0022】ハウジング16の上壁部16a及び下壁部
16bの内側には、ロータ12を回転自在に支持するた
めの軸受19a、19bがそれぞれ設置されている。す
なわち、軸受19a、19bは、ロータ17の中心に挿
通された回転軸11の上下端部近傍を支持するようにな
っており、回転軸11及びこの回転軸11が挿通された
ロータ17に作用するスラスト方向の力とラジアル方向
の力とを受けることが可能な構成となっている。
【0023】この駆動モータ3の後端部には、回転軸1
1の後端部と回転可能かつ液密状態に連結されたメカニ
カルシール部38を回転自在に支持する回転軸支持台2
0と、回転軸支持台20の上に固定され、回転軸11の
後端部を収める上部ハウジング21とが設けられてい
る。この上部ハウジング21には、回転軸11の中心の
貫通孔11aと連通する流路22が形成されており、こ
の流路22は、上部ハウジング21の側方に開口されて
いる。この側方に開口された開口部23には、チューブ
24が接続されるようになっており、このチューブ24
から湿式掘削のための冷却水が送り込まれるようになっ
ている。
【0024】そして、このチューブ24から送り込まれ
る冷却水は、上部ハウジング21の流路22を通り、回
転軸11の貫通孔11aへ導かれ、その後、回転軸11
の先端部にアダプタ12を介して連結されたコアビット
9内に送り込まれ、ビット8による掘削箇所を冷却する
ようになっている。
【0025】また、上部ハウジング21には、その後端
部に、取り付けねじ部31が形成されており、この取り
付けねじ部31には、キャップ32がねじ込み固定され
るようになっている。このキャップ32には、その中心
に挿通孔34が形成されている。また、上部ハウジング
21には、キャップ32の挿通孔34及び回転軸11の
貫通孔11aと連通する連通孔35が形成されている。
そして、これら互いに連通した連通孔34、連通孔35
及び貫通孔11aには、押出棒36が挿通されている。
なお、押出棒36とキャップ32の挿通孔34との間に
は、Oリング37が設けられてシールされている。
【0026】なお、符号25は、駆動モータ3のハウジ
ング16内における上方側にて回転軸11に接触するよ
うに、その周方向へ配設されたブラシ部であり、このブ
ラシ部25に直流の電圧が印加され、駆動電流が供給さ
れるようになっている。
【0027】駆動モータ3に直流電流を供給する電源4
0は、電源本体41を有し、さらに、作業現場に供給さ
れる交流源に電源本体41を接続するためのプラグ51
を有した入力ケーブル52を備えている。電源本体41
には、メインスイッチ53に加えて、入力側の電源の許
容電流量に応じて適宜電流量を選択出来る電流量選択ス
イッチ54が設けられている。
【0028】なお、ここでは図示されぬが、電源本体4
1には、この他にも穿孔作業緊急停止用のスイッチ、電
源冷却用の冷却水を導入するための冷却水導入口等が設
けられている。そして、この電源40と駆動モータ3と
は、ケーブル57を介して駆動モータ3に接続されてお
り、このケーブル57によって駆動モータ3へ直流電流
が供給されるようになっている。
【0029】また、駆動モータ3には、制御ケーブル8
1を介してコントローラ82が接続されている。このコ
ントローラ82には、駆動モータ3の回転数を調整する
ための回転数調整つまみ83と、駆動モータ3の回転を
開始および停止させたり、電源のインターロックにより
出力電圧が零に落ちた場合に回転を再び再開させるリセ
ットボタン84が設けられている。
【0030】次に、上記構成のさく岩機1の作用、並び
にさく岩機1を用いた岩盤や御影石などの被さく物Aへ
の穿孔作業について説明する。まず、支持シャフト2の
アンカー部4を被さく物Aに固定することにより、シャ
フト部5の上方側へ位置させた駆動モータ3を、被さく
物Aの所定の穿孔位置に位置決めして支持する。
【0031】このようにさく岩機1を被さく物Aに設置
したら、電源40のメインスイッチ53をON側にし、
交流電圧供給側の許容電流に合わせて電流量選択スイッ
チ54を設定する。コントローラ82のリセットボタン
84を押し、駆動モータ3のブラシ25に直流電圧を印
加してロータ17(あるいはステータ18)のコイルに
通電し、ロータ17を4000rpm以上の高速にて回
転させるとともに、湿式で穿孔するために、図示しない
冷却水供給装置からチューブ24を介して冷却水を送り
込む。この時の回転数は、コントローラ82に設けられ
た回転数調整つまみ83を回すことによって行う。
【0032】そして、この状態において、移動機構6に
よって駆動モータ3を下降させることにより、回転軸1
1の先端部に連結したコアビット9のビット8を被さく
物Aの表面に押し当てる。このようにすると、高速にて
回転されているビット8によって被さく物Aに環状の穴
Hが、極めて短時間にてしかも静かに形成される。
【0033】所定深さまで環状の穴Hを形成したら、駆
動モータ3を上昇させて穴Hからコアビット9を引き抜
き、中心のコアを取り除くことにより、穴が形成され
る。ここで、駆動モータ3を上昇させて穴Hからコアビ
ット9を引き抜いた際に、コアビット9内にコアが残留
した場合は、押出棒36を先端側へ押出す。
【0034】上述のように本実施の形態によれば、コア
ビット9の先端部のビット8は、回転軸11からコアビ
ット9に直接回転力を付与させるダイレクトモータから
なる駆動モータ3によって極めて高速(4000rpm
以上)にて回転され、ビット8の周速を極めて高速化さ
せることができる。
【0035】このように、コアビット9の回転数を駆動
モータ3で得られる回転数とし、所定の穿孔速度のもと
でビット8を高速回転させて回転数を増加させること
は、コアビット9の一回転当たりの穿孔深さ、換言すれ
ばビット9の被さく物Aへの掘削の深さを小さくし、掘
削に対する抵抗を減少させることを意味している。この
掘削に対する抵抗の減少分が駆動モータ3の発生トルク
の下がり分を上回る状態となり、ひいては穿孔速度を増
加させ、穿孔時間を短縮化することができる。
【0036】また、ロータ17の中心に形成された挿通
孔17aへ回転軸11を圧入して直接固定して一体化し
たものであるので、全体の剛性を大幅に向上させること
ができ、これにより、コアビット9を高速回転させて穴
を形成することが可能となり、その穿孔速度を大幅に高
めることができる。これにより、穿孔作業を迅速に行う
ことができ、穿孔作業を有する各種施工作業の工期の短
縮化を図ることができる。
【0037】そして、このさく岩機1によれば、従来の
ように、打撃によってロッドを打ち込むタイプのものと
比較して、工具であるコアビット9に加わる力が小さ
く、したがって、工具として、極めて高価な高強度金属
材料を用いる必要がなく、これにより、工具の低コスト
化を図ることができ、さらには、騒音も大幅に低減させ
ることができる。
【0038】また、このさく岩機1を作業者が把持して
作業したとしても、従来のさく岩機のような衝撃や振動
が生じないので、作業者への衝撃・振動による悪影響を
なくすことができる。特に、駆動モータ3を支持シャフ
ト2によって現場に設置して、別体のコントローラ82
によって遠隔操作することができるので、作業者への影
響をさらに低減させることができる。
【0039】さらには、アダプタ12によってコアビッ
ト9を着脱させることにより、各種の径、長さのコアビ
ット9との交換を容易に行うことができる。これによ
り、コアビット9の交換などといったメンテナンスを容
易に行うことができ、作業性を向上させることができ、
さらに、コアビット9が交換可能であるので、様々な刃
厚や形状のビット8を有したものを選択して用いること
ができる。
【0040】(実験例)ここで、衝撃によって穿孔する
従来タイプのさく岩機及び本実施形態例のさく岩機1を
用いて、直径26mm、深さ200mmの穴を岩盤に穿孔
し、その時間、騒音を比較した。なお、それぞれの工具
の回転数は、従来タイプのさく岩機では250rpm、実
施形態例のさく岩機1では7000rpmであった。その
結果、上記の穴をあけるのに、従来タイプのさく岩機で
は、43secかかり、そのときの騒音が110dBであ
ったのに対し、本実施形態例のさく岩機1では、17se
cしかかからず、そのときの騒音は72dBと極めて低
騒音であった。
【0041】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のさく岩
機によれば、下記の効果を得ることができる。請求項1
記載のさく岩機によれば、支持シャフトの端部を被さく
物に支持させた状態にて駆動モータによってコアビット
を直接回転させることにより、先端部にビットが設けら
れたコアビットによって長尺の穴を容易に被さく物に形
成して、被さく物のさく岩を行うことができる。つま
り、ロッドに衝撃を加えてさく岩を行うタイプの従来の
さく岩機と比較して、工具であるコアビットに加わる力
が小さく、したがって、工具として、極めて高価な高強
度金属材料を用いる必要がなく、これにより、工具の低
コスト化を図ることができ、さらには、騒音も大幅に低
減させることができる。しかも、大きな衝撃や振動が生
じないので、作業者への衝撃・振動による悪影響をなく
すことができる。
【0042】請求項2記載のさく岩機によれば、直径に
対する長さの比が5〜100、望ましくは30〜50と
されたコアビットによって、被さく物へ迅速に深穴を形
成することができる。
【0043】請求項3記載のさく岩機によれば、コアビ
ットが駆動モータによって直接回転されて4000rpm
以上の高速回転とされるので、穿孔速度が大幅に高めら
れ、これにより、穿孔時間の大幅な短縮化を図ることが
できる。
【0044】請求項4記載のさく岩機によれば、駆動モ
ータによってコアビットを直接回転させることにより、
先端部にビットが設けられたコアビットによって長尺の
穴を容易に被さく物に形成して、被さく物のさく岩を行
うことができる。つまり、ロッドに衝撃を加えてさく岩
を行うタイプの従来のさく岩機と比較して、工具である
コアビットに加わる力が小さく、したがって、工具とし
て、極めて高価な高強度金属材料を用いる必要がなく、
これにより、工具の低コスト化を図ることができ、さら
には、騒音も大幅に低減させることができる。また、直
径に対する長さの比が5〜100、望ましくは30〜5
0とされたコアビットによって、被さく物へ迅速に深穴
を形成することができる。しかも、大きな衝撃や振動が
生じないので、作業者への衝撃・振動による悪影響をな
くすことができる。
【0045】請求項5記載のさく岩機によれば、コアビ
ットが駆動モータによって直接回転されて4000rpm
以上の高速回転とされるので、穿孔速度が大幅に高めら
れ、これにより、穿孔時間の大幅な短縮化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態例のさく岩機の構成及び構
造を説明するさく岩機の側面図である。
【図2】 本発明の実施形態例のさく岩機を構成する駆
動モータの構造を説明する駆動モータの断面図である。
【符号の説明】
1 さく岩機 2 支持シャフト 3 駆動モータ 6 移動機構 9 コアビット 11 回転軸 17 ロータ 18 ステータ A 被さく物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 今岡 稔雄 神奈川県横浜市都筑区佐江戸町681 日本 ダイヤモンド株式会社内 (72)発明者 佐藤 九州男 東京都千代田区外神田5−3−13 恩田ビ ル201 Fターム(参考) 2D029 AA02 AA04 EA00 2D065 AA02 AA14 AA20 AA22 5H607 AA04 BB01 BB04 BB14 CC05 CC09 DD04 DD08 FF10 GG07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 岩石や岩盤等の硬質の被さく物に穿孔し
    てさく岩するさく岩機であって、 下端部が前記被さく物に固定される支持シャフトと、該
    支持シャフトに支持された駆動モータと、該駆動モータ
    を前記支持シャフトの長手方向に沿って移動させる移動
    機構と、前記駆動モータの回転軸に連結された円筒状の
    長尺のコアビットとを有し、 前記駆動モータは、前記回転軸が貫通されて一体に設け
    られた筒状のロータと、該ロータの外周面に設けられた
    円筒状のステータとを有し、前記回転軸に前記コアビッ
    トが直接連結されていることを特徴とするさく岩機。
  2. 【請求項2】 該コアビットは、その直径に対する長さ
    の比が5〜100の範囲内であることを特徴とする請求
    項1記載のさく岩機。
  3. 【請求項3】 前記駆動モータは、前記コアビットをギ
    ヤやベルトなどの伝達機構を介さず直接回転させること
    により4000rpm以上にて高速回転させるモータから
    なることを特徴とする請求項1または請求項2記載のさ
    く岩機。
  4. 【請求項4】 岩石や岩盤等の硬質の被さく物に穿孔し
    てさく岩するさく岩機であって、 回転軸を回転させる駆動モータと、該駆動モータの前記
    回転軸に連結される円筒状に形成された長尺のコアビッ
    トとを有し、 該コアビットは、その直径に対する長さの比が5〜10
    0の範囲内であることを特徴とするさく岩機。
  5. 【請求項5】 前記駆動モータは、前記コアビットをギ
    ヤやベルトなどの伝達機構を介さず直接回転させること
    により4000rpm以上にて高速回転させるモータから
    なることを特徴とする請求項4記載のさく岩機。
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