JP2001288009A - ゴキブリ用喫食誘起性誘引剤の使用方法 - Google Patents

ゴキブリ用喫食誘起性誘引剤の使用方法

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隆史 杉山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘引効率の高いゴキブリ用喫食誘起性誘引剤
の配置方法の提供。 【解決手段】 主要成分としてエチルアセテート、エチ
ルブチレート、アミルアセテート、アミルブチレートの
少なくとも2成分以上を含有する発散性のソフトフルー
ツ系フレーバーからなるゴキブリ用喫食誘起性誘引剤を
容器側に付与する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴキブリ誘引剤の使
用方法、更に詳しくは、ゴキブリの喫食を促進するよう
な誘引剤の使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からゴキブリの駆除に関しては種々
の研究がなされており、この内、ゴキブリが自から駆除
手段に近づくようにする駆除方法として、食毒剤や、粘
着剤が設けられた容器を利用するものが代表的に知られ
ている。
【0003】食毒剤は、殺虫剤を含有させたゴキブリが
好んで食べる食物をゴキブリの出入りする場所に置き、
これをゴキブリが食べることによって、ゴキブリを死滅
させるものであるが、この殺虫剤を含有させるための食
餌としては、ゴキブリの食餌物質およびゴキブリが積極
的に誘引される誘引性の食餌物質が有効であることが知
られている。
【0004】粘着剤が設けられた容器を利用するもので
は、このような容器にゴキブリが誘引されるような誘引
性物質や誘引性の食餌物質が主として使用される。
【0005】前記のようなゴキブリの食餌物質として
は、例えば、アワ、ヒエ、キビ、ソバ、トウモロコシ、
落花生、大豆、米糠等の穀類、豆類あるいはそれらの混
合物の粉砕物(特開昭53−38626号公報)、酒
粕、酒粕の乾燥物、酒粕の半乾燥物やパン粉、サナギ
粉、キナ粉、デンプン等との併用(特開昭53−113
027号公報)が知られている。
【0006】また、食餌物質の中でも特に誘引性のある
食餌物質としては、さつまいも、さといも、コーンスタ
ーチ等の澱粉類、小麦粉、そば粉、米粉等の粉類、米
糠、フスマ等の粕糠類、大豆粕、綿実粕等の油粕類、澱
粉粕、ビール粕等の製造粕類、魚粉、肉粉、血粉等の副
産物、大豆、カボチャ、ニンジン等(特開昭60−54
303号公報)、ミルク、チーズ、オキアミ粉、粉末昆
虫飼料、フスマ、小麦粉、木粉或いはこれらの混合物
(特開昭62−278930号公報)、ゴマ油(特開昭
53−91140号公報)、ビスケット末、クラッカー
末、魚粉、サナギ粉、キナ粉、小麦粉、トウモロコシ
粉、砂糖等(特開昭55−94302号公報)等が知ら
れている。
【0007】また、誘引性物質としては、例えば、炭素
数4乃至10の脂肪酸と多価アルコールよりなる脂肪酸
エステル(特開昭48−58126号公報)、芳香を有
する芳香族化合物で、アルデヒド、ケトン、フェノー
ル、アルコール、アミン、カルボン酸又はそのエステル
(特開昭50−42053号公報)、木タール又は木酢
酸から刺激成分を除去した残渣(特開昭50−4684
2号公報)、非還元性澱粉中間加水分解物(特開昭50
−88235号公報)、マントール及び/又はエチルマ
ントール(特開昭52−38024号公報)、メープ
ル、フエヌグリーク、白樺、それらの精製物、酵母抽出
物及びカラメル(特開昭52−82728号公報)、ア
ロエ植物及び/又はアロエ植物の抽出物(特開昭61−
291505号公報)、カキツバタ種子油、アヤメ種子
油、ノハナショウブ種子油、ダルマヒオウギ種子油(特
開昭62−135403号公報)等が知られている。更
に、ゴキブリ害虫の分泌物、糞、その抽出物又は死骸や
殻等の害虫自体が同じ仲間を集合的に誘引することも提
案されている(特開昭50−95432号公報、特開平
5−4904号公報、特開平4−342511号公
報)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような食餌物質や誘引性の食餌物質は、食物であるが故
に変質が避けられず、ゴキブリの喫食性が低下し、その
ため誘引力が低下することが避けられなかった。また、
品質のバラツキが避けられないことから、一度に数箇所
に配置され使用されることの多い食毒剤としての使用時
には、個々の食餌の喰い付きに差があるという問題と、
そのため使用者の不信を生じるというような問題もあっ
た。また、この食べない、又食べ残りの餌は時間の経過
と共に腐敗や変質が生じ、悪臭やカビ等が発生し、特に
キッチン等の使用場所では不快であり不衛生でもあっ
た。又、他害虫の棲息を招く恐れもあった。
【0009】一方、誘引性物質は原材料の入手が不安定
であったり、製造の難かしさからコスト高になる傾向が
あり、実用性において満足のいくものではなかった。
【0010】本発明者らは、上記のような公知の食餌物
質、誘引性食餌物質、および誘引性物質における問題点
を解消するために、既に特願2000−010717号
においてゴキブリ用喫食誘起性誘引剤を提供している。
このゴキブリ用喫食誘起性誘引剤は、主要成分としてエ
チルアセテート、エチルブチレート、アミルアセテー
ト、アミルブチレートの少なくとも2成分以上を含有す
る発散性のソフトフルーツ系フレーバで構成されてい
る。前記特許出願においては、このゴキブリ用喫食誘起
性誘引剤の使用方法に関しては、食毒剤、または捕獲器
に用いる誘引剤に配合して使用する観点を強調している
ものの、このゴキブリ用喫食誘起性誘引剤は、前記のよ
うに、誘引剤に直接的に配合して使用するもののみなら
ず、ゴキブリ駆除用の容器側に配することも極めて有効
なものであり、本願ではこのような使用方法を提供する
ことを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記のような課題を解決
するものとして本発明では、 1.主要成分としてエチルアセテート、エチルブチレー
ト、アミルアセテート、アミルブチレートの少なくとも
2成分以上を含有する発散性のソフトフルーツ系フレー
バーからなるゴキブリ用喫食誘起性誘引剤を容器に付与
すること; 2.上記1の場合、容器は、誘引食毒剤を収容する毒餌
容器であること; 3.上記1の場合、容器は、誘引捕獲用の捕獲容器であ
ること; 4.上記1〜3の場合、付与は、印刷、塗布又は含浸に
よること; 5.上記1〜3の場合、付与は、容器材料への混合によ
ること; 6.上記1〜3の場合、付与は別体のシート材料に予め
印刷、塗布又は含浸させたものを配すること;を提案す
るものである。
【0012】
【作 用】1.ゴキブリ駆除用の容器側に有効性のある
ゴキブリ用喫食誘起性誘引剤を配することとなるので、
予め、工場において用意できるため、製作が容易である
し、広い面積側に用意することが可能となるため、誘引
効果の拡大を期待できる。 2.毒餌容器に、有効性のあるゴキブリ用誘起性誘引剤
を付与するので、毒餌の用意と、誘引剤の用意を独立さ
せることも可能となるので、材料の用意や保管が容易と
なる。 3.誘引捕獲用の捕獲容器に、有効性のあるゴキブリ用
喫食誘起性誘引剤を付与するので、予め粘着剤に配合し
て、使用することもできる。 4.付与は、印刷、塗布又は含浸によることができるの
で、各種の容器材料を使用することができる。 5.付与は、容器材料への混合によることができるの
で、製作工程がより簡単となる。 6.付与は、別体のシート材料に予め、印刷、塗布又は
含浸させたものを配することによるので、シート材料に
汎用性があり、各種製作が簡略化されうる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明者らの研究によれば、ゴキ
ブリが食べ残しの果肉に良く寄り集まってくるという知
られた事実から、これを更に研究したところ、芳香を有
する水分を含んだ果肉粉砕物には寄り集まるものの、芳
香を消失した乾燥物には極端に寄らなくなる事実が確認
された。そこで各種果肉とその加工物との誘引効果の違
いを研究している中で、一部果肉の香味がゴキブリの喰
いつきを速めることを発見して、ゴキブリ用喫食誘起性
誘引剤を既に提案している。本発明は、その喫食誘起性
誘引剤の特定の使用方法を要旨とするものであるが、始
めにその喫食誘起性誘引剤について詳述する。
【0014】本発明に使用する喫食誘起性誘引剤として
は、具体的には食品フレーバーに使用されている調合成
分例えば、エチルアセテート、イソ−アミルアルコー
ル、イソ−及びn−アミルアセテート、n−及びイソ−
ブチルアセテート、イソ−アミルブチレート、n−ヘキ
シルアセテート、バニリン、エチルバニリン、ヘキシル
アルデヒド、イソーアミルアルデヒド、ブチルアルコー
ル、ジアセチル、ヘキシルアセテート、イソ−アミルイ
ソバレレート、アミルバレレート、青葉アルコール、青
葉アルコールアセテート、イソオイゲノール、クマリ
ン、エチルカプロエート、エチルカプリエート、アセト
アルデヒド、ベンツアルデヒド、ゲラニルアセテート、
アリルカプロレート、エチルヘプチレート、ノナラクト
ン、ウンデカラクトン等が挙げられ、これら各成分を組
合せて調合したものを使用する。この調合成分中、ゴキ
ブリの喰いを最も良く促す喫食誘起性誘引剤の組み合わ
せとして、アミルアセテート、アミルブチレート、エチ
ルアセテート、エチルブチレートの少なくとも2成分以
上が含有されていることが望ましい。又、フレーバーベ
ース油で、主要成分の総含有量が、30〜85重量%の
範囲で誘引効果が高く好ましい。
【0015】また本発明は、前記喫食誘起性誘引剤を含
有するフレーバーを使用することもできる。食品フレー
バーにはフルーツフレーバー、飲料フレーバー、調理フ
レーバー、パイ焼フレーバー、スパイスフレーバー等と
多くあるが、この中でフルーツフレーバーのソフトフル
ーツ系フレーバーが誘引性を示し、例えば、アップルフ
レーバー、バナナフレーバー、チェリーフレーバー、グ
レープフレーバー、メロンフレーバー、パイナップルフ
レーバー、プラムフレーバー等があり、好ましくは、ア
ップルフレーバー、グレープフレーバー、パイナップル
フレーバー、バナナフレーバーが挙げられ、前記主要成
分の含有量は、フレーバーベース油として30重量%以
上である。又、クロゴキブリに効果の高いフレーバーは
グレープフレーバーが、又、チャバネゴキブリ、クロゴ
キブリ等多種のゴキブリに誘引効果を示すフレーバーは
バナナフレーバーが挙げられ、前記主要成分の含有量
は、フレーバーベース油として30〜85重量%の範囲
であり、即効的な喫食効果を示し好適である。前記フレ
ーバーは、天然香料と合成香料を素材として調合し、実
用単位のフレーバーベースを作成し、このベースにさら
に手を加えて、水溶性香料(エッセンス)、油性香料
(オイル)、乳化香料、粉末香料等に仕上げられる。こ
の各香料又はベースを使用することもできる。
【0016】喫食誘起性誘引剤の効力持続手段として
は、マイクロカプセル化したもの、シクロデキストリン
等により包接化したもの、シリカ、ゼオライト等多孔質
物質に吸着したもの等を使用したり、又はエチレン−酢
酸ビニール共重合体に分散したもの、フィルムを積層す
る等の徐放化手段が例示できる。
【0017】本発明においては、基本的には前記のよう
なゴキブリ用喫食誘起性誘引剤をゴキブリ駆除用の容器
に付与するものであるが、必要に応じ、食餌物質及び/
又は殺虫剤を含むことができる。
【0018】本発明に使用できる食餌物質としては、具
体的には従来から知られているタンパク質、炭水化物、
脂質などからなる。例えば、植物性、動物性タンパク質
としてはトウモロコシ、ジャガイモ、サツマイモ等のデ
ンプン粉、小麦粉、米粉、大豆粉、落花生粉、胡麻粉、
フスマ等、或いは、サナギ、魚粉、エビ、ミルク、チー
ズ、飼料用酵母等の粉体など、炭水化物としては果糖、
ブドウ糖、黒砂糖、赤砂糖、三温糖、グラニュー糖、ハ
チ蜜、砂糖キビ、果汁など、脂質としてはゴマ油、ヌカ
油、ヤシ油、コーン油、落花生油、オリーブ油等の植物
性油、バター脂、鯨油、卵油等の動物性油が挙げられ、
これら各物質が混合され使用される。
【0019】本発明に使用できる殺虫剤としては、具体
的には従来から知られているピレスロイド系殺虫剤、有
機リン系殺虫剤、カーバメイト系殺虫剤、その他の殺虫
剤などである。例えば、ピナミンフォルテ、フタルスリ
ン、ペルメトリン、フェノトリン、エンペントリン、プ
ラレトリン、トランスフルトリン、サイフェノトリン、
テラレスリン、エトフェンブロックス等のピレスロイド
系殺虫剤、フェニトロチオン、クロルピリホス、マラソ
ン等の有機リン系殺虫剤、カルバリル、プロポクスル等
のカーバメート系殺虫剤、メトプレン、ピリプロキシフ
ェン、ジフルベンズロン、シロマジン等の昆虫成長阻害
剤、メトキサジアゾン、ホウ酸、ヒドラメチルノン等が
挙げられる。
【0020】前記のような喫食誘起性誘引剤は、必要に
応じて、食餌物質、殺虫剤、その他、防腐剤、酸化防止
剤、増量剤、誤食防止剤、誘引性物質等の成分を配合さ
れた後、ゴキブリ駆除用の容器に付与される。
【0021】容器は、例えば誘引食毒剤を収容する毒餌
容器や誘引捕獲用の捕獲容器であり、このような容器の
材料としては、樹脂、紙、合成紙又はそれらの複合材料
等が挙げられる。
【0022】容器への付与手段としては、次のような代
表的例があげられる。 ・印刷、塗布、含浸等による容器へ付与 ・容器の材料への混合による容器への付与 ・別体のシート材料に予め印刷、塗布、含浸等しておい
たものの容器への接着等による付与 上記の内、塗布に関しては、例えば、喫食誘起性誘引剤
と吸着材や結合材からなる組成物を容器表面の全面又は
最も効果的な部分に塗布し、乾燥することで得られる。
吸着剤としては、ケイ酸塩類、石膏、セラミック、アル
ミナ等の無機質粉末、デンプン、セルロース粉末等の多
糖類及びその誘導体等の有機質粉末が例示できる。結合
材としては、デンプン、プルラン、セルロース誘導体等
の多糖類及びその誘導体、ポリアミド、ビニル系ポリマ
ー等の合成高分子が例示できる。又、塗布の場合、例え
ば、マイクロカプセル化した喫食誘起誘引剤と樹脂エマ
ルジョン及び結合材からなる組成物を容器表面の全面又
は最も効果的な部分に塗布し、乾燥することで経時的な
効力の持続が得られる。樹脂としては、エチレン酢酸ビ
ニル共重合体、メチルメタクリレート、アクリル酸等の
共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリプロピ
レン等が例示できる。マイクロカプセル化喫食誘起誘引
剤は、ゼラチン、アルギン酸ソーダ、CMC、PVA、
ポリウレタン、ポリアミド、ポリスチレン、シリコーン
等を壁材とし、界面重合法、コアセルペーション法等の
公知の方法でえら得るものでよい。マイクロカプセルの
粒径は300μm以下、経時安定性から好ましくは10
0μm以下である。更に塗布の場合、予め粘着材に配合
した形のものを使用することもできる。容器の材料への
混合に関しては、容器原材料へ混入し、該原材料で容器
を成形する手段、或いは予め含浸、塗布、印刷を施した
粒体、シート体等の加工体を容器表面に配する手段が挙
げられる。例えば、喫食誘起性誘引剤を含浸させた吸着
材を容器原料に混在させ、公知の方法(引出成形、ブロ
ー成形、押出成形、射出成形、圧縮成形等)で、容器形
状、シート形状、フィルム形状等に成形することが例示
できる。なお、以上のような喫食誘起性誘引剤の容器へ
の付与は、餌剤への配合を排斥するものではなく、餌剤
への配合と併用することもできるのはもちろんである。
【0023】本発明の試験例を以下に示すが、本発明は
これらに限定されるものではない。
【0024】試験例1(食毒剤収容容器例 誘引速度試
験) (1)試験装置:マイクロカプセル化したバナナフレー
バー(バナナフレーバー量として0.5g)を含有した
樹脂製収容容器(直径4cm×高さ0.8cm、5g)
と、無配合の樹脂製収容容器とを用意し、これらの容器
各々に表1に示す食毒剤を配置し、発明品1および比較
品1とした。
【表1】 (2)供試虫:チャバネゴキブリ及びクロゴキブリを用
いた。 (3)試験方法:木製シェルター、水及び餌(固形飼
料)を設置した試験ケース(25×25cm)内に、供
試虫(チャバネゴキブリ雌雄成虫各30個体又はクロゴ
キブリ雌雄成虫各10個体)を24時間放飼して環境に
馴化させた。その後、このケース内に供試装置(発明品
又は比較品)を1個設置し、経時的に誘引数をカウント
し調べた。 (4)試験結果:表2に示す通り、発明品1は比較品1
と比べて、チャバネゴキブリで4.9倍、クロゴキブリ
で4.5倍の誘引速度を示した。
【表2】
【0025】試験例2(粘着式捕獲器例:捕獲試験) (1)試験装置:コートボール紙で製作した捕獲容器
(縦7cm、横10cm、高さ1.5cm)の内部に、
粘着剤を塗布した粘着シート(6.5×9.5cm)を
配置したものを、供試粘着式捕獲器として用いた。この
粘着式捕獲器内の粘着シート上の中央に、固形飼料3g
及びバナナフレーバー0.1gを塗布した濾紙片(1×
1cm)を置いたものを発明品2とした。また固形飼料
3g及び未塗布の濾紙片を置いたものを比較品2とし
た。 (2)供試虫:チャバネゴキブリ及びクロゴキブリを用
いた。 (3)試験方法:木製シェルター、水及び餌(固形飼
料)を設置した試験フィールド(1×1m)内に、供試
虫(チャバネゴキブリ雌雄成虫各50個体又はクロゴキ
ブリ雌雄成虫各10個体)を24時間放飼して環境に馴
化させた。その後、このフィールド内に供試剤(発明品
2及び比較品2)を併置し、24時間後にそれぞれの捕
獲数をカウントし調べた。 (4)試験結果:表3に示すとおり、発明品2は比較品
2と比べて、チャバネゴキブリで4.2倍、クロゴキブ
リ3.0倍の捕獲効力を示した。
【表3】
【0026】試験例3(粘着式捕獲器例:捕獲速度試
験) (1)試験装置:コートボール紙で製作した捕獲容器
(縦7cm、横10cm、高さ1.5cm)の内部に、
粘着剤を塗布した粘着シート(6.5×9.5cm)を
配置したものを、供試粘着式捕獲器として用いた。この
粘着式捕獲器内の粘着シート上の中央に固形飼料3gを
置き、粘着式捕獲器の表面に印刷されるコート剤中にバ
ナナフレーバー0.1gを配合したものを発明品3とし
た。また、バナナフレーバーを配合しないコート剤を印
刷したものを比較品3とした。 (2)供試虫:チャバネゴキブリ及びクロゴキブリを用
いた。 (3)試験方法:木製シェルター、水及び餌(固形飼
料)を設置した試験ケース(25×25cm)内に、供
試虫(チャバネゴキブリ雌雄成虫各30個体又はクロゴ
キブリ雌雄成虫各10個体)を24時間放飼して環境に
馴化させた。その後、このフィールド内に供試剤(発明
品3又は比較品3)を1個設置し、経時的に誘引数をカ
ウントし調べた。 (4)試験結果:表4に示すとおり、発明品3は比較品
3と比べて、チャバネゴキブリで4.7倍、クロゴキブ
リ4.3倍の誘引速度を示した。
【表4】
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、有効性の高い喫食誘起
性誘引剤をゴキブリ駆除装置の容器側に付与するので誘
引領域を拡大し、より高い誘引効果を期待できる上、駆
除装置の製作やセッティングがより容易になる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主要成分としてエチルアセテート、エチ
    ルブチレート、アミルアセテート、アミルブチレートの
    少なくとも2成分以上を含有する発散性のソフトフルー
    ツ系フレーバーからなるゴキブリ用喫食誘起性誘引剤を
    容器に付与することを特徴とするゴキブリ用喫食誘起性
    誘引剤の使用方法。
  2. 【請求項2】 容器は、誘引食毒剤を収容する毒餌容器
    であることを特徴とする請求項1記載の使用方法。
  3. 【請求項3】 容器は、誘引捕獲用の捕獲容器であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の使用方法。
  4. 【請求項4】 付与は、印刷、塗布又は含浸によること
    を特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の使
    用方法。
  5. 【請求項5】 付与は、容器材料への混合によることを
    特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の使用
    方法。
  6. 【請求項6】 付与は、別体のシート材料に予め印刷、
    塗布又は含浸させたものを配することによることを特徴
    とする請求項1から3のいずれか1つに記載の使用方
    法。
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