JP7083260B2 - アリ用誘引剤及びアリ用毒餌剤 - Google Patents

アリ用誘引剤及びアリ用毒餌剤 Download PDF

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Description

本発明は、アリ用誘引剤及びアリ用毒餌剤に関する。
従来より、アリ、ゴキブリ等の害虫を駆除する方法として、毒餌剤が知られている。毒餌剤は、喫食性を向上させる観点から、通常、誘引剤と共に用いられる。誘引剤の成分については、これまでにも種々の検討がなされ、例えば、特許文献1には、蚕の蛹の乾燥粉末を誘引剤に用いた害虫誘引性駆除剤、特許文献2には、落花生油および多価アルコールを配合したアリ用誘引剤が開示されている。
特開2003-063914号公報 特開2017-008015号公報
従来のアリ用誘引剤は、アリの種類によっては誘引効果が不十分であり、この点について改善の余地があった。本発明は、誘引効果の高いアリ用誘引剤を提供することを目的とする。
本発明は、動物性タンパク質含有物と油分を含む、アリ用誘引剤に関する。本発明者らは、動物性タンパク質含有物と油分とを含む誘引剤が、雑食性のアリ(例えば、ヒアリ)に対して高い誘引活性を有することを見出した。本発明はこのような新規な知見に基づくものである。
動物性タンパク質含有物と油分とを含むアリ用誘引剤として、動物性タンパク質含有物を揚げたものが例示される。動物性タンパク質含有物を揚げたものとしては、衣揚げ、空揚げ又は素揚げを例示することができ、これらのなかでも、本発明者らの検討によると、衣揚げ又は空揚げが雑食性のアリに対してより一層優れた誘引効果を発揮する。これは、動物性タンパク質含有物と、これを衣揚げ又は空揚げにするための他の成分(小麦粉、パン粉又は卵、油等)との相乗効果によるものと本発明者らは推察する。
なお、本発明は、雑食性のアリのみを対象とするものではなく、食性に関係なくアリ対して効果を発揮する。例えば、吸蜜性のアリ(雑食性を有しないアリ)も対象とすることができる。この場合、本発明に係るアリ用誘引剤は、吸蜜性のアリが好む従来公知の成分(例えば、ショ糖、蜂蜜、黒糖、その他の糖類、果汁、花蜜、アミノ酸)を更に含有したものとすればよい。
本発明は、上記アリ用誘引剤を適用したアリ用毒餌剤を提供する。このアリ用毒餌剤は、上記アリ用誘引剤と、害虫防除成分とを含むものである。本発明は、上記アリ用誘引剤を用いる、アリの誘引方法、並びに、上記アリ用毒餌剤を用いる、アリの誘引殺虫方法を提供する。
本発明のアリ用誘引剤はアリの群がり数が多く、高い巣への運搬性を有するため、本発明のアリ用誘引剤を用いてアリの防除を効率的に行うことができる。特に本発明のアリ用毒餌剤とすることで、アリ用毒餌剤を効率的にアリの巣内へ運搬させ、効率的に巣ごと防除をすることができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
<アリ用誘引剤>
本実施形態に係るアリ用誘引剤は、動物性タンパク質含有物と油分とを含む。このようなアリ用誘引剤は、例えば、動物性タンパク質含有物に油分(油脂)を滴下又は噴霧する、動物性タンパク質含有物と油分とを混合する、動物性タンパク質含有物に油分を塗布する、油分に動物性タンパク質含有物を含浸させる、動物性タンパク質含有物を揚げる等の方法により調製することができる。
アリ用誘引剤は、例えば上記のようにして動物性タンパク質含有物に油分を含有させることにより、誘引効果を発揮し、動物性タンパク質含有物の周囲を油分で覆うことでより一層優れた誘引効果を発揮する。アリ用誘引剤は、動物性タンパク質含有物の周囲に油分をまとわせて(付着させて)よく、動物性タンパク質含有物の周囲(表面上)に油分を付着させ、さらに、油分が付着した動物性タンパク質含有物の外周(表面上)に動物性タンパク質含有物を付着させることが好ましい。
アリ用誘引剤は、動物性タンパク質含有物を揚げたものであってもよい。動物性タンパク質含有物を揚げたものは、例えば、油(植物油等)中で動物性タンパク質を加熱することにより、得られる。油中で加熱する際の温度は、特に制限されないが、120℃~200℃であってよい。動物性タンパク質含有物を揚げたものは、例えば、素揚げ、空揚げ、又は衣揚げであってよく、好ましくは、空揚げ又は衣揚げであり、より好ましくは衣揚げである。
本明細書において、「素揚げ」は、動物性タンパク質含有物をそのまま揚げられたものを意味する。本明細書において、「空揚げ」は、動物性タンパク質含有物を乾燥した粉類を付して揚げたものを意味する。本明細書において、「衣揚げ」は、動物性タンパク質含有物に対し、調製した衣を付けたり、動物性タンパク質含有物の周囲に粉、卵等を付けながら、衣をつくって揚げたものを意味する。
動物性タンパク質含有物を揚げたものが空揚げ又は衣揚げである場合、当該揚げたものは、動物性タンパク質含有物と、小麦粉と、必要に応じて、他の材料(卵、パン粉等)と、を揚げたものであってよい。
動物性タンパク質含有物は、動物性タンパク質を含有するものであればよい。動物性タンパク質とは、タンパク質の起源が動物に由来するものである。動物性タンパク質には、例えば、魚介類(水産動物の総称)、鳥獣肉、乳製品等の動物性食品に由来するタンパク質が含まれる。魚介類としては、例えば、軟体動物(例えば、貝類、イカ、タコ)、節足動物(例えば、えび、かに、オキアミ、さなぎ)、腔腸動物(例えば、くらげ)、棘皮動物(例えば、うに、なまこ)、原索動物(例えば、ほや)、魚類が挙げられる。
動物性タンパク質含有物は、動物性食品の1種単独又は2種以上に由来する動物性タンパク質を含有するものであってよい。動物性タンパク質含有物として、上記動物性食品そのものを用いてもよく、動物性食品の加工品を用いてもよい。動物性食品を加工する方法としては、例えば、焙焼、乾燥、燻製、練合、加熱等が挙げられる。
動物性タンパク質含有物は、アリ用誘引剤中に適宜配合すればよい。動物性タンパク質含有物の含有量(配合量)は、例えば、アリ用誘引剤全量を基準として、70~99.9質量%であってよく、好ましくは75~97質量%である。上記配合量とすることにより、アリ用誘引剤が他の誘引成分(例えば、後述する既知の誘引成分)を含む場合には、その効果を低下させることなく、動物性タンパク質による誘引性をより増強させることができる。
動物性タンパク質含有物を揚げたものは、軟体動物を揚げたものであってよく、イカ及びタコからなる群より選択される少なくとも1種を揚げたものであってよく、イカを揚げたものであってよい。アリ用誘引剤に含まれる動物性タンパク質含有物を揚げたものは、更に、粉砕等の加工処理が施されたものであってもよい。動物性タンパク質含有物を揚げたものとしては、市販品を用いることができる。市販品の具体例としては、例えば、うまいか(湊水産株式会社製)及びソフトいかフライ(イオン株式会社製)が挙げられる。
アリ用誘引剤は、油分を含む。アリ用誘引剤に用いる油分は、例えば、植物油、動物油、又はこれらを混合物であってもよい。油分としては、例えば大豆油、菜種油、紅花油、綿実油、オリーブオイル、ヤシ油、パーム油、ひまわり油、こめ油、グレープシードオイル、えごま油、アマニ油、ピーナッツ油、ゴマ油、コーン油、ヒマシ油等の植物油、バター、ラード、牛脂、豚油、馬油、魚油等の動物油、マーガリン、ファットスプレッド、ショートニング等が挙げられる。油分は、誘引効果をより向上させる観点から、植物油であってよく、大豆油又は菜種油であってもよい。
油分は、アリ用誘引剤中に適宜配合すればよい。油分の含有量(配合量)は、例えば、アリ用誘引剤全量を基準として、0.1~30質量%であってよく、好ましくは3~25質量%である。上記配合量とすることにより、アリ用誘引剤が他の誘引成分を含む場合には、他の誘引成分(例えば、後述する既知の誘引成分)と偏析なく均一性を保つことができるという点で好ましい。
油分の含有量(配合量)は、動物性タンパク質含有物1質量部に対して、好ましくは0.03~0.4質量部である。油分の配合量が上記範囲内であることにより、動物性タンパク質が油分を吸着し、動物性タンパク質と油分をアリに同時に提示させることができる。
アリ用誘引剤は、動物性タンパク質含有物と油分以外の成分として、既知の誘引成分を含んでいてもよい。既知の誘引成分としては、例えば、穀類、糖類などを挙げることができる。穀類としては例えば、小麦粉、トウモロコシデンプン、ジャガイモデンプン等を挙げることができる。糖類としては、例えばグラニュー糖、蜂蜜、マルトース、ソルビトール、果糖、トレハロース等を挙げることができる。更に、アリ用誘引剤には、ミルク、タマネギ等の香料なども加えるとよい。これらは単独で用いてもよく、組み合わせて用いてもよい。アリ用誘引剤は、既知の誘引成分の他にも、必要により、防腐剤、共力剤、酸化防止剤、誤食防止剤、界面活性剤、消泡剤等を用いてもよい。
本実施形態のアリ用誘引剤の使用形態は、後述するアリ用毒餌剤の成分として含有させて使用するものであってもよく、動物性タンパク質含有物と油分を含むもの(例えば、動物性タンパク質含有物を揚げたもの)を直接使用してもよい。また、アリ用誘引剤は、液体担体に溶解、分散させ、液状剤として使用してもよく、該液状剤を固体担体に塗布、含浸したシート、プレート、テープ、粉末、顆粒等の固形剤として使用することもできる。
アリ用誘引剤の形状としては、粒状(顆粒状)、粉状、ペースト状、ゲル状、液状等が挙げられる。
アリ用誘引剤を使用し得るアリは、例えば、雑食性のアリ、吸蜜性のアリであってもよい。雑食性のアリとしては、ヒアリ、アカカミアリ、ハヤトゲフシアリ、トビイロシワアリ、イエヒメアリ、オオズアリ、ルリアリ、アルゼンチンアリ、オオハリアリ、クロヤマアリ、クロオオアリ等が挙げられる。吸蜜性のアリとしては、アミメアリ、トビイロケアリ、ツヤシリアゲアリ等が挙げられる。アリ用誘引剤は、誘引活性がより顕著に発揮されることから、好ましくは、雑食性のアリ用であり、より好ましくはヒアリ用である。本明細書において、「雑食性のアリ」とは、雑食性であり、餌を持って運ぶ習性があるアリを意味し、「吸蜜性のアリ」とは、餌を持って運ぶ習性は弱く、溶けた砂糖、アブラムシが分泌する蜜等を好むアリを意味する。
アリ用誘引剤を使用する方法としては、例えば、以下の方法が挙げられる。例えば、アリ用誘引剤を、害虫防除成分と共に、アリがでる場所(例えば、アリの巣付近)に置き、アリに摂取させることで死滅させる方法、アリを捕獲できる構造を備えたトラップの内部に、アリ用誘引剤を置き、アリをトラップの内部に誘引して捕獲する方法に、使用することができる。
<アリを誘引する方法>
本実施形態に係るアリ用誘引剤によれば、アリを効率よく誘引することが可能である。したがって、本発明の一実施形態として、上記アリ用誘引剤を用いる、アリの誘引方法が提供される。
<アリ用毒餌剤>
上述のアリ用誘引剤は、害虫防除成分と共に用いて、アリ用毒餌剤として使用することができる。すなわち、本実施形態に係るアリ用毒餌剤は、上記アリ用誘引剤と、害虫防除成分とを含む。
アリ用毒餌剤に含まれる、アリ用誘引剤の含有量は、アリ用毒餌剤全量を基準として、例えば、40質量%~99.999質量%であってよい。
動物性タンパク質含有物はアリ用毒餌剤中に適宜配合すればよい。動物性タンパク質含有物の含有量(配合量)は、アリ用毒餌剤全量を基準として、例えば3.5~30質量%であってよく、好ましくは7~20質量%である。上記配合量とするにより、アリ用毒餌剤が他の誘引剤を含む場合に、その効果を下げることなく、誘引力を増強できる。
油分は、アリ毒用餌剤中に適宜配合すればよい。油分の含有量(配合量)は、アリ用毒餌剤全量を基準として、例えば、0.001~10質量%であってよく、好ましくは0.3~5質量%である。上記配合量とすることにより、アリ用毒餌剤が他の誘引剤を含む場合に、その効果を下げることなく、誘引力を増強できる。
害虫防除成分としては、アリを駆除することが可能な薬剤を用いることができ、例えば、ヒドラメチルノン、フィプロニル、ジノテフラン、スルフルアミド、トラロメスリン、ペルメトリン、レスメトリン、トランスフルスリン、エトフェンプロックス、ホウ酸、ホウ砂、プロポクスル、メトキサジアゾン等が挙げられる。また、ピレスロイド系化合物、カーバメイト系化合物、有機リン系化合物、殺虫作用を有する無機物、界面活性剤、生物農薬(BT剤等)等の公知の害虫防除成分を挙げることもできる。これらは単独で用いてもよく、本発明の目的を阻害しない限りは組み合わせて用いてもよい。害虫防除成分は、遅効性に優れた成分であることが好ましい。
害虫防除成分の含有量(配合量)は、害虫防除成分の種類に応じて、適宜設定してよい。害虫防除成分の含有量は、アリ用毒餌剤全量を基準として、例えば、0.0001質量%~60質量%、又は0.0001質量%~10質量%であってよい。例えば、害虫防除成分がヒドラメチルノンの場合、害虫防除成分の含有量(配合量)は、アリ用毒餌剤全量を基準として、0.3質量%~3質量%であってよく、0.5質量%~1.5質量%がより好ましい。害虫防除成分がフィプロニルの場合、害虫防除成分の含有量(配合量)は、アリ用毒餌剤全量を基準として、0.0001質量%~0.1質量%であってよく、0.0005質量%~0.005質量%がより好ましい。
アリ用毒餌剤の形状は、粒状(顆粒状)、粉状、ペースト状、ゲル状、液状等が挙げられる。アリ用毒餌剤の形状は、アリが巣へ持ち運びやすく、巣にいるアリに対しても殺虫効果を発揮しやすくなる観点から、粒状(顆粒状)が好ましい。
<アリの誘引殺虫方法>
本実施形態に係るアリ用毒餌剤によれば、アリ用誘引剤に加えて、害虫防除成分を含むため、アリを誘引殺虫することができる。したがって、本発明の一実施形態として、上記アリ用誘引剤と、害虫防除成分と、を用いる、アリの誘引殺虫方法が提供される。
以下、本発明について実施例に基づいて説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[毒餌剤の調製]
表1に示す組成の毒餌剤原料を混合し、造粒して顆粒状の製剤を作製した。
Figure 0007083260000001
[添加剤の準備]
以下の添加剤(誘引剤)を準備した。
・添加剤I(うまいか(商品名)、湊水産株式会社製)
・添加剤II(ソフトいかフライ(商品名)、イオン株式会社製)
・添加剤III(うまいかの天粕(商品名)、湊水産株式会社製)
・添加剤IV(さきいか(商品名)、イオン株式会社製)
添加剤Iは、イカと、大豆油(大豆白絞)と、を含む。添加剤IIは、するめ(イカの加工品)と、菜種油と、を含む。添加剤IIIは、大豆油(大豆白絞)を含み、動物性タンパク質含有物を含まない。添加剤IVは、イカを含み、油分を含まない。
添加剤I及び添加剤IIは、イカを揚げたものである。添加剤IIIは、添加剤Iと同じ粉、油及び調味料等を用いて製造された天粕である(原材料としてイカは含まない)。また、添加剤IVは、焼いたイカを加工したものである。
[試験例1:喫食性の評価]
パラフィルム上に毒餌剤原料0.8gと各添加剤0.2gとをまぶした表1に示す毒餌剤の検体(実施例1~2及び比較例2~3)を並べ、ヒアリのアリ塚の近くに設置した。検体設置5分後及び10分後の各検体へのヒアリの群がり頭数を数えた。時間経過毎の検体の群がり頭数の平均値(n=3)を表2に示す。1~3回目の試験結果をそれぞれn1~n3とした。添加剤を含まない検体を比較例1の毒餌剤として、上記同様にして試験を実施した。
また、実施例及び比較例の毒餌剤について、5分以内に顆粒(検体)の運搬が行われたか否かを評価した。顆粒の運搬の評価は、以下の基準に基づいて実施した。
A:検体に接触したアリのうち、75%以上が運搬した。
B:検体に接触したアリのうち、50%以上75%未満が運搬した。
C:検体に接触したアリのうち、50%未満が運搬した。
Figure 0007083260000002
動物性タンパク質含有物と油分とを含む実施例1~2の毒餌剤(検体)は、比較例1~3と比べて、よりアリの検体への群がり数や巣への運搬性が向上した。
これらより、本発明のアリ用誘引剤はアリの群がり数が多く、高い巣への運搬性を有するため、本発明のアリ用誘引剤を用いてアリの防除を効率的に行うことができる。また、本発明のアリ用毒餌剤とすることで、アリ用毒餌剤を効率的にアリの巣内へ運搬させ、効率的に巣ごと防除をすることが期待できる。
以上より、動物性タンパク質含有物と油分とを含むもの、特にイカを揚げたものがヒアリの誘引剤として利用可能であることが示された。添加剤Iを含む実施例1では、顕著にヒアリの誘引効果が向上していた。

Claims (4)

  1. 動物性タンパク質含有物を揚げたものを含む、アリ用誘引剤。
  2. 前記動物性タンパク質含有物がイカを含む、請求項1に記載のアリ用誘引剤。
  3. ヒアリ用である、請求項1又は2に記載のアリ用誘引剤。
  4. 請求項1~のいずれか一項に記載のアリ用誘引剤と、害虫防除成分と、を含む、アリ用毒餌剤。
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