JP2001287340A - インキ量検知装置及びインキ量検知センサ - Google Patents
インキ量検知装置及びインキ量検知センサInfo
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Abstract
ンサ用いて検知するとき、インキ溜り部内でのインキの
回転流動、横移動を円滑に行わせる。 【解決手段】 インキ溜り部15内に溜ったインキが回
転流動するときの回転流動中心“A”からインキ溜り部
15内のインキに差し込まれた針部26a又はこの針部
26aの延長線上に下ろした垂線の長さ“h”が、所定
値以上となる位置にインキ量検知センサ26が配置され
ている。このため、版胴が回転する印刷時等において針
部26aがインキの回転流動を妨げることがなく、イン
キの回転流動が円滑に行われるとともにこの回転流動に
伴うインキ溜り部15内でのインキの横移動が円滑に行
われる。
Description
溜り部に溜まっているインキ量を検知するインキ量検知
装置及びインキ量検知センサに関する。
刷装置の構造を図13ないし図16に基づいて説明す
る。図13は、孔版印刷装置の内部構造を示す縦断正面
図である。この孔版印刷装置は、画像読取部1、製版部
2、印刷部3、排版部4、給紙部5、排紙部6等から構
成されている。
置する原稿の画像を光学的に読み取るところである。
紙7を保持する保持部8、マスタ原紙7を引き出すプラ
テンローラ9、マスタ原紙7を加熱溶融穿孔することに
より画像読取部1で読み取った原稿の画像に応じた穿孔
画像を形成するサーマルヘッド10、穿孔画像が形成さ
れたマスタ原紙7を所定長さにカットするカッタ11等
から構成されている。穿孔画像が形成されたマスタ原紙
7がカッタ11で所定長さにカットされることによりマ
スタ(図示せず)が作成される。
の外周面にマスタが巻き付けられる多孔性で円筒状の版
胴12、版胴12の外周面に接離する位置へ移動自在な
プレスローラ13、版胴12の内部に設けられたインキ
供給機構14、版胴12内に形成されてインキ供給機構
14により供給されたインキが溜められるインキ溜り部
15等から構成されている。この印刷部3では、マスタ
が巻き付けられた版胴12とプレスローラ13とで給紙
部5から給紙された印刷用紙16を挟持し、このとき、
インキ供給機構14により供給されたインキがマスタの
穿孔部分から滲み出して印刷用紙16に転移することに
より印刷が行われる。
要になった使用済みのマスタを版胴12の外周面から剥
がし、剥がしたマスタを収納するところであり、使用済
みのマスタを版胴12の外周面から剥がす剥がし機構1
7と、版胴12から剥がされたマスタを収納する収納箱
18とにより構成されている。
紙16がセットされるところであり、排紙部6は、印刷
が終了した印刷用紙16が排紙されるところである。
インキ容器19内のインキを吸引するインキポンプ2
0、インキポンプ20で吸引したインキをインキ溜り部
15へ導くインキ供給分岐管21等により構成されてい
る。
胴12の軸線と平行な軸線をもって配置されたインキロ
ーラ22とドクターローラ23とにより挟まれて形成さ
れた楔状空間である。印刷時等にインキローラ22とド
クターローラ23とが図14に示す矢印方向へ回転した
とき、その回転に伴ってインキ溜り部15内のインキに
そのインキを回転流動させる力が作用し、インキ溜り部
15内のインキは回転流動中心“A”の回りに矢印方向
へ回転流動する。
この回転流動を行いながら必要に応じてインキ溜り部1
5の長手方向へ横移動し、この横移動によりインキ溜り
部15の長手方向の全域においてインキ量がほぼ均等に
ならされる。
部15内のインキが所定量以下になったときにインキポ
ンプ20を駆動させてインキ溜り部15内へのインキの
補給を自動的に行い、インキ溜り部15内のインキ量が
所定量以下にならないように維持する自動インキ補給方
式が採用されている。このため、インキ溜り部15に
は、インキ溜り部15内のインキ量を検知する静電容量
検知方式のインキ量検知センサ24が配置され、このイ
ンキ量検知センサ24による検知結果に基づいてインキ
ポンプ20が駆動され、インキ溜り部15内へのインキ
の自動補給が行われる。
及びそのインキ量検知センサ24のインキ溜り部15へ
の配置状態を示す正面図、図15はその側面図である。
このインキ量検知センサ24は、一対の針部24a,2
4bを有し、インキ溜り部15の長手方向に沿った略中
央部に配置され、針部24a,24bの先端側はインキ
溜り部15内に溜ったインキに差し込まれている。イン
キ量検知センサ24の針部24a,24bの先端部は、
インキ溜り部15内でインキが回転流動するときの回転
流動中心“A”に向けて差し込まれている。
対の針部24a,24bが設けられているが、針部は1
本であってもよい。但し、インキ量の検知精度を高める
ためには、一対の針部を設けることが望ましい。
4において、一対の針部24a,24bの先端部はイン
キの回転流動中心“A”に向けて差し込まれ、しかも、
その針部24a,24bの間隔は約30〜40mmであ
って狭い。
た一対の針部24a,24bはそれぞれインキ溜り部1
5内で回転流動するインキの抵抗となり、これらの針部
24a,24bの間隔が狭いため、各針部24a,24
bがインキの回転流動の抵抗となる範囲が重なり合って
いる。したがって、針部24a,24bの間では、イン
キの回転流動が著しく妨げられ、インキの回転流動に伴
って発生するインキの横移動も妨げられる。
6の搬送方向と直交する方向の片側にベタ印刷が行われ
る場合、インキ溜り部15におけるベタ印刷部16aに
対向する部分ではインキが急激に減少し、インキ溜り部
15内のインキは減少した側へ向けて横移動する。
インキの横移動、つまり、インキ量検知センサ24の左
側から右側へのインキの横移動が、針部24a,24b
の間隔が狭いインキ量検知センサ24により妨げられる
ので、やがて、インキ量検知センサ24の左側部分及び
インキ量検知センサ24の周囲には十分な量のインキが
存在しても、インキ量検知センサ24の右側部分(ベタ
印刷部16a側部分)ではインキが著しく減少した状態
が発生し、ベタ印刷部16aでかすれ部16bが発生す
るようになる。
転流動を妨げる一因としては、インキに差し込まれた針
部24a,24bの位置も挙げられる。これらの針部2
4a,24bが、インキ溜り部15内で回転流動するイ
ンキの回転流動中心“A”に向けて配置されていると、
回転流動しようとするインキに対して大きな抵抗となる
ので、インキの回転流動が妨げられる。
転流動を妨げることがないインキ量検知センサを提供す
ることを目的とする。
転流動を妨げることがないインキ量検知装置を提供する
ことを目的とする。
軸線を中心に回転駆動される版胴内に形成されたインキ
溜り部内に溜ったインキに差し込まれる少なくとも1本
の針部を有し、前記針部を前記インキ溜り部内に溜った
インキに差し込んでそのインキの静電容量を検知するこ
とにより前記インキ溜り部内のインキ量を検知するイン
キ量検知センサを備えたインキ量検知装置において、前
記版胴の回転時に前記インキ溜り部内に溜ったインキが
回転流動するときの回転流動中心から前記インキ溜り部
内のインキに差し込まれた前記針部又はこの針部の延長
線上に下ろした垂線の長さが、所定値以上の長さとなる
位置に前記インキ量検知センサが配置されている。
キ溜り部内のインキに差し込まれた針部が、インキの回
転流動を妨げない長さである。
キにインキ量検知センサの針部を差し込んでも、その針
部はインキ溜り部内でのインキの回転流動を妨げる抵抗
とはならず、版胴が回転する印刷時等においてはインキ
溜り部内でインキの回転流動が円滑に行われ、この回転
流動に伴うインキの横移動も円滑に行われる。このた
め、一部にベタ印刷部が存在する印刷を行ったときにイ
ンキ溜り部におけるそのベタ印刷部に対応する部分でイ
ンキの消費量が増大しても、インキ部溜り部内では消費
されたインキを補うようにインキが円滑に横移動するの
で、インキ溜り部内におけるベタ印刷部に対応する部分
でインキが著しく減少するということが防止され、イン
キ溜り部内の各部ではインキ量が略一定となるように維
持され、印刷された画像におけるかすれ発生が防止され
る。
駆動される版胴内に形成されたインキ溜り部内に溜った
インキに差し込まれる少なくとも1本の針部を有し、前
記針部を前記インキ溜り部内に溜ったインキに差し込ん
でそのインキの静電容量を検知することにより前記イン
キ溜り部内のインキ量を検知するインキ量検知センサを
備えたインキ量検知装置において、インキ溜り部内のイ
ンキに差し込まれている前記針部が、前記版胴の回転時
に前記インキ溜り部内に溜ったインキが回転流動すると
きの回転流動中心からずれた位置であってその回転流動
を妨げる抵抗とならない位置に向けて延出する位置に前
記インキ量検知センサが配置されている。
キにインキ量検知センサの針部を差し込んでも、その針
部はインキ溜り部内でのインキの回転流動を妨げる抵抗
とはならず、版胴が回転する印刷時等においてインキの
回転流動が円滑に行われ、この回転流動に伴うインキの
横移動も円滑に行われる。このため、一部にベタ印刷部
が存在する印刷を行ったときにインキ溜り部におけるそ
のベタ印刷部に対応する部分でインキの消費量が増大し
ても、インキ部溜り部内では消費されたインキを補うよ
うにインキが円滑に横移動するので、インキ溜り部内に
おけるベタ印刷部に対応する部分でインキが著しく減少
するということが防止され、インキ溜り部内の各部では
インキ量が略一定となるように維持され、印刷された画
像におけるかすれの発生が防止される。
駆動される版胴内に形成されたインキ溜り部内に溜った
インキに差し込まれる複数本の針部を有し、前記針部を
前記インキ溜り部内に溜ったインキに差し込んでそのイ
ンキの静電容量を検知することにより前記インキ溜り部
内のインキ量を検知するインキ量検知センサにおいて、
前記インキ溜り部内のインキに差し込まれた個々の前記
針部における前記版胴の回転時に前記インキ溜り部内で
回転流動するインキの抵抗となる範囲が重ならない所定
値以上の間隔をもって隣り合う前記針部が配置されてい
る。
キにインキ量検知センサの針部を差し込むことにより、
各針部はインキの回転流動の抵抗になるが、隣り合った
針部が、各針部における回転流動するインキの抵抗とな
る範囲が重ならない所定値以上の間隔をもって配置され
ているので、版胴が回転する印刷時等においては隣り合
った針部の間でのインキの回転流動が円滑に行われ、こ
の回転流動に伴うインキの横移動も円滑に行われる。こ
のため、一部にベタ印刷部が存在する印刷を行ったとき
にインキ溜り部におけるそのベタ印刷部に対応する部分
でインキの消費量が増大しても、インキ溜り部内では消
費されたインキを補うようにインキが円滑に横移動する
ので、インキ溜り部内におけるベタ印刷部に対応する部
分でインキが著しく減少するということが防止され、イ
ンキ溜り部内の各部ではインキ量が略一定となるように
維持され、印刷された画像におけるかすれの発生が防止
される。
及び図2に基づいて説明する。なお、図13ないし図1
6において説明した部分と同じ部分は同じ符号で示し、
説明も省略する(以下の各実施の形態においても同
じ)。本実施の形態の孔版印刷装置の基本的構造は図1
3において説明したものと同じであり、異なる点はイン
キ量検知センサ25の構造である。
びそのインキ量検知センサ25のインキ溜り部15内へ
の配置状態を示す正面図である。図2は、その側面図で
ある。
5cと、このセンサ基部25cから突出した一対の針部
25a,25bと、一端がセンサ基部25cに接続され
て他端が制御部(図示せず)に接続されるリード線25
dとから構成されている。センサ基部25cには、この
インキ量検知センサ25を固定部(図示せず)に固定す
るための固定用穴25eが形成されている。
されている。この間隔“L”は、版胴12やインキロー
ラ22及びドクターローラ23が回転する印刷時等にお
いて、その回転に伴ってインキ溜り部15内のインキに
対してそのインキを回転流動させる力が作用し、各針部
25a,25bがインキの回転流動の抵抗となったとき
に、個々の針部25a,25bにおける回転流動するイ
ンキの抵抗となる範囲が重ならない間隔、具体的には、
50mm以上、より好ましくは60mm以上に設定され
ている。
るものではなく、例えば、薄い板状でもよく、又は、円
柱形状でもよい。
置では、インキ量検知センサ25の針部25a,25b
をインキ溜り部15内に溜ったインキに差し込むことに
より、これらの針部25a,25bと検出電極(図示せ
ず)との間の静電容量(即ち、インキ溜り部15内のイ
ンキの静電容量)を検出することができ、この検出値に
基づいてインキ溜り部15内のインキ量を制御部におい
て判断することができる。静電容量の検出値が所定値ま
で低下した場合には、インキ溜り部15内のインキ量が
所定量まで減少したと判断され、インキポンプ20が駆
動されてインキ溜り部15へのインキの補給が行われ
る。
ローラ23が回転する印刷時等においては、その回転に
伴ってインキ溜り部15内のインキに対してそのインキ
を回転流動させる力が作用する。このとき、針部25
a,25bがインキの回転流動の抵抗になったとして
も、針部25a,25bの間隔“L”が、これらの針部
25a,25bにおける回転流動するインキの抵抗とな
る範囲が重ならないように設定されているので、針部2
5a,25bの間でのインキの回転流動が円滑に行わ
れ、この回転流動に伴うインキの横移動も円滑に行われ
る。
刷を行ったときにインキ溜り部15におけるそのベタ印
刷部に対応する部分でインキの消費量が増大しても、イ
ンキ溜り部15内では消費されたインキを補うようにイ
ンキが円滑に横移動する。そして、インキ溜り部15内
におけるベタ印刷部に対応する部分でインキが著しく減
少するということが防止され、インキ溜り部15内の各
部ではインキ量が略一定となるように維持され、印刷さ
れた画像におけるかすれの発生が防止される。
及び図4に基づいて説明する。図3は、インキ量検知セ
ンサ26の構造及びそのインキ量検知センサ26のイン
キ溜り部15内への配置状態を示す正面図である。図4
は、その側面図である。
6cと、このセンサ基部26cから突出した一対の針部
26a,26bと、一端がセンサ基部26cに接続され
て他端が制御部(図示せず)に接続されるリード線26
dとから構成されている。センサ基部26cには、この
インキ量検知センサ26を固定部(図示せず)に固定す
るための固定用穴26eが形成されている。
は、印刷時等においてインキ溜り部15内に溜ったイン
キが回転流動するときの回転流動中心“A”から、イン
キ溜り部15内のインキに差し込まれた針部26a,2
6bに下ろした垂線が所定長さ“h”となる位置で行わ
れている。
ンキ溜り部15内のインキに対してこのインキを回転流
動させる力が作用したとき、針部26a,26bが回転
流動するインキに対して大きな抵抗とならず、針部26
a,26bの存在がインキの回転流動を妨げない長さで
ある。この所定長さ“h”は、回転流動中心“A”から
回転流動するインキの外周面までの寸法(インキの回転
流動半径寸法)の50%以上であることが好ましく、具
体的には、インキの回転流動半径寸法が8mmであれ
ば、“h”は4mm以上、好ましくは5〜7mmであ
る。
a,26bがインキ溜り部15内で回転流動するインキ
の回転流動中心“A”からずれた位置であってその回転
流動を妨げない位置に向けて延出する位置に、インキ量
検知センサ26が配置されているとも言える。
るものではなく、例えば、薄い板状でもよく、又は、円
柱形状でもよい。
ンサ26を用いたインキ溜り部15内のインキの静電容
量の検出、その検出結果に基づくインキの補給は第1の
実施の形態と同じように行われる。
ローラ23が回転する印刷時等においては、その回転に
伴ってインキ溜り部15内のインキに対してそのインキ
を回転流動させる力が作用する。このとき、インキ溜り
部15内のインキの回転流動中心“A”から針部26
a,26bまでが所定長さ“h”離れているので、これ
らの針部26a,26bは回転流動するインキに対して
大きな抵抗とならず、針部26a,26bの存在によっ
てはインキの回転流動が妨げられず、この回転流動に伴
うインキの横移動も円滑に行われる。
刷を行ったときにインキ溜り部15におけるそのベタ印
刷部に対応する部分でインキの消費量が増大しても、イ
ンキ溜り部15内では消費されたインキを補うようにイ
ンキが円滑に横移動する。そして、インキ溜り部15内
におけるベタ印刷部に対応する部分でインキが著しく減
少するということが防止され、インキ溜り部15内の各
部ではインキ量が略一定となるように維持され、印刷さ
れた画像におけるかすれの発生が防止される。
及び図6に基づいて説明する。図5は、インキ量検知セ
ンサ27の構造及びそのインキ量検知センサ27のイン
キ溜り部15内への配置状態を示す正面図である。図6
は、その側面図である。
7cと、このセンサ基部27cから突出した一対の針部
27a,27bと、一端がセンサ基部27cに接続され
て他端が制御部(図示せず)に接続されるリード線27
dとから構成されている。センサ基部27cには、この
インキ量検知センサ27を固定部(図示せず)に固定す
るための固定用穴27eが形成されている。また、針部
27a,27bは略くの字型に屈曲されている。
は、印刷時等においてインキ溜り部15内に溜ったイン
キが回転流動するときの回転流動中心“A”から、イン
キ溜り部15内のインキに差し込まれた針部27a,2
7bに下ろした垂線が所定長さ“h”となる位置で行わ
れている。ここで、この垂線の所定長さ“h”は、イン
キ溜り部15内のインキに対してこのインキを回転流動
させる力が作用したとき、針部27a,27bが回転流
動するインキに対して大きな抵抗とならず、針部27
a,27bの存在がインキの回転流動を妨げない長さで
ある。
a,27bがインキ溜り部15内で回転流動するインキ
の回転流動中心“A”からずれた位置であってその回転
流動を妨げない位置に向けて延出する位置に、インキ量
検知センサ26が配置されているとも言える。
るものではなく、例えば、薄い板状でもよく、又は、円
柱形状でもよい。
ンサ27を用いたインキ溜り部15内のインキの静電容
量の検出、その検出結果に基づくインキの補給は第1、
第2の各実施の形態と同じように行われる。
ローラ23が回転する印刷時等においては、その回転に
伴ってインキ溜り部15内のインキに対してそのインキ
を回転流動させる力が作用する。このとき、インキ溜り
部15内のインキの回転流動中心“A”から針部27
a,27bまでが所定長さ“h”離れているので、これ
らの針部27a,27bは回転流動するインキに対して
大きな抵抗とならず、針部27a,27bの存在によっ
てはインキの回転流動が妨げられず、この回転流動に伴
うインキの横移動も円滑に行われる。
刷を行ったときにインキ溜り部15におけるそのベタ印
刷部に対応する部分でインキの消費量が増大しても、イ
ンキ溜り部15内では消費されたインキを補うようにイ
ンキが円滑に横移動する。そして、インキ溜り部15内
におけるベタ印刷部に対応する部分でインキが著しく減
少するということが防止され、インキ溜り部15内の各
部ではインキ量が略一定となるように維持され、印刷さ
れた画像におけるかすれの発生が防止される。
及び図8に基づいて説明する。図7は、インキ量検知セ
ンサ28の構造及びそのインキ量検知センサ28のイン
キ溜り部15内への配置状態を示す正面図である。図8
は、その側面図である。
8cと、このセンサ基部28cから突出した一対の針部
28a,28bと、一端がセンサ基部28cに接続され
て他端が制御部(図示せず)に接続されるリード線28
dとから構成されている。センサ基部28cには、この
インキ量検知センサ28を固定部(図示せず)に固定す
るための固定用穴28eが形成されている。また、一方
の針部28aは第2の実施の形態(図3、図4参照)で
説明したものと同じように直線状に形成され、他方の針
部28bは第3の実施の形態(図5、図6参照)で説明
したものと同じように略くの字型に屈曲されている。
は、印刷時等においてインキ溜り部15内に溜ったイン
キが回転流動するときの回転流動中心“A”から、イン
キ溜り部15内のインキに差し込まれた針部28a,2
8bに下ろした垂線が所定長さ“h”となる位置で行わ
れている。ここで、この垂線の所定長さ“h”は、イン
キ溜り部15内のインキに対してこのインキを回転流動
させる力が作用したとき、針部28a,28bが回転流
動するインキに対して大きな抵抗とならず、針部28
a,28bの存在がインキの回転流動を妨げない長さで
ある。
a,26bがインキ溜り部15内で回転流動するインキ
の回転流動中心“A”からずれた位置であってその回転
流動を妨げない位置に向けて延出する位置に、インキ量
検知センサ26が配置されているとも言える。
るものではなく、例えば、薄い板状でもよく、又は、円
柱形状でもよい。
ンサ28を用いたインキ溜り部15内のインキの静電容
量の検出、その検出結果に基づくインキの補給は第1、
第2、第3の各実施の形態と同じように行われる。
ローラ23が回転する印刷時等においては、その回転に
伴ってインキ溜り部15内のインキに対してそのインキ
を回転流動させる力が作用する。このとき、インキ溜り
部15内のインキの回転流動中心“A”から針部28
a,28bまでが所定長さ“h”離れているので、この
針部28a,28bは回転流動するインキに対して大き
な抵抗とならず、針部28a,28bの存在によっては
インキの回転流動が妨げられず、この回転流動に伴うイ
ンキの横移動も円滑に行われる。
刷を行ったときにインキ溜り部15におけるそのベタ印
刷部に対応する部分でインキの消費量が増大しても、イ
ンキ溜り部15内では消費されたインキを補うようにイ
ンキが円滑に横移動する。そして、インキ溜り部15内
におけるベタ印刷部に対応する部分でインキが著しく減
少するということが防止され、インキ溜り部15内の各
部ではインキ量が略一定となるように維持され、印刷さ
れた画像におけるかすれの発生が防止される。
及び図10に基づいて説明する。図9は、インキ量検知
センサ29の構造及びそのインキ量検知センサ29のイ
ンキ溜り部15内への配置状態を示す正面図である。図
10は、その側面図である。
9cと、このセンサ基部29cから突出した一対の針部
29a,29bと、一端がセンサ基部29cに接続され
て他端が制御部(図示せず)に接続されるリード線29
dとから構成されている。センサ基部29cには、この
インキ量検知センサ29を固定部(図示せず)に固定す
るための固定用穴29eが形成されている。
形態(図3、図4参照)で説明したものと同じように直
線状に形成されている。しかし、一方の針部29aが第
2の実施の形態で説明したものと同じように、固定部へ
インキ量検知センサ29を固定したときに、印刷時等に
おいてインキ溜り部15内に溜ったインキが回転流動す
るときの回転流動中心“A”から針部29aに下ろした
垂線が所定長さ“h”となるのに対し、他方の針部29
bはインキの回転流動中心“A”の近傍に位置してい
る。
部29aがインキ溜り部15内で回転流動するインキの
回転流動中心“A”からずれた位置であってその回転流
動を妨げない位置に向けて延出する位置に、インキ量検
知センサ29が配置されているとも言える。
るものではなく、例えば、薄い板状でもよく、又は、円
柱形状でもよい。
ンサ29を用いたインキ溜り部15内のインキの静電容
量の検出、その検出結果に基づくインキの補給は第1、
第2、第3、第4の各実施の形態と同じように行われ
る。
ローラ23が回転する印刷時等においては、その回転に
伴ってインキ溜り部15内のインキに対してそのインキ
を回転流動させる力が作用する。このとき、針部29b
はインキ溜り部15内のインキの回転流動中心“A”の
近傍に位置するため、インキの回転流動を妨げることに
なるが、針部29aはインキ溜り部15内のインキの回
転流動中心“A”から所定長さ“h”離れているので、
この針部29aは回転流動するインキに対して大きな抵
抗とならず、この針部29aの存在によってはインキの
回転流動は妨げられない。したがって、上述した第2〜
第4の実施の形態に比べるとインキの回転流動は妨げら
れるものの、2本の針部が回転流動中心の近傍に位置す
る場合に比べるとインキの回転流動の妨げは少なく、こ
の回転流動に伴うインキの横移動も円滑に行われる。
刷を行ったときにインキ溜り部15におけるそのベタ印
刷部に対応する部分でインキの消費量が増大しても、イ
ンキ溜り部15内では消費されたインキを補うようにイ
ンキが円滑に横移動する。そして、インキ溜り部15内
におけるベタ印刷部に対応する部分でインキが著しく減
少するということが防止され、インキ溜り部15内の各
部ではインキ量が略一定となるように維持され、印刷さ
れた画像におけるかすれの発生が防止される。
1及び図12に基づいて説明する。図11は、インキ量
検知センサ30の構造及びそのインキ量検知センサ30
のインキ溜り部15内への配置状態を示す正面図であ
る。図12は、その側面図である。
0cと、このセンサ基部30cから突出した一対の針部
30a,30bと、一端がセンサ基部30cに接続され
て他端が制御部(図示せず)に接続されるリード線30
dとから構成されている。センサ基部30cには、この
インキ量検知センサ30を固定部(図示せず)に固定す
るための固定用穴30eが形成されている。
(図5、図6参照)で説明したものと同じように略くの
字型に屈曲され、固定部へインキ量検知センサ30を固
定したときに、インキ溜り部15内のインキの回転流動
中心“A”から針部30aに下ろした垂線が所定長さ
“h”となるのに対し、他方の針部30bは直線状に形
成されるとともにインキの回転流動中心“A”の近傍に
位置している。
a,30bがインキ溜り部15内で回転流動するインキ
の回転流動中心“A”からずれた位置であってその回転
流動を妨げない位置に向けて延出する位置にインキ量検
知センサ30が配置されているとも言える。
るものではなく、例えば、薄い板状でもよく、又は、円
柱形状でもよい。
ンサ30を用いたインキ溜り部15内のインキの静電容
量の検出、その検出結果に基づくインキの補給は第1、
第2、第3、第4、第5の各実施の形態と同じように行
われる。
ローラ23が回転する印刷時等においては、その回転に
伴ってインキ溜り部15内のインキに対してそのインキ
を回転流動させる力が作用する。このとき、針部30b
はインキ溜り部15内のインキの回転流動中心“A”の
近傍に位置するため、インキの回転流動を妨げることに
なるが、針部30aはインキ溜り部15内のインキの回
転流動中心“A”から所定長さ“h”離れているので、
この針部30aは回転流動するインキに対して大きな抵
抗とはならず、この針部30aの存在によってはインキ
の回転流動は妨げられない。したがって、上述した第2
〜第4の実施の形態に比べるとインキの回転流動は妨げ
られるものの、2本の針部が回転流動中心の近傍に位置
する場合に比べるとインキの回転流動の妨げは少なく、
この回転流動に伴うインキの横移動も円滑に行われる。
刷を行ったときにインキ溜り部15におけるそのベタ印
刷部に対応する部分でインキの消費量が増大しても、イ
ンキ溜り部15内では消費されたインキを補うようにイ
ンキが円滑に横移動する。そして、インキ溜り部15内
におけるベタ印刷部に対応する部分でインキが著しく減
少するということが防止され、インキ溜り部15内の各
部ではインキ量が略一定となるように維持され、印刷さ
れた画像におけるかすれの発生が防止される。
によれば、インキ溜り部内に溜ったインキが回転流動す
るときの回転流動中心からインキ溜り部内のインキに差
し込まれた針部又はこの針部の延長線上に下ろした垂線
の長さが、所定値以上となる位置にインキ量検知センサ
が配置されているので、版胴が回転する印刷時等におい
て針部がインキの回転流動を妨げることがなく、インキ
の回転流動を円滑に行わせることができるとともにこの
回転流動に伴うインキ溜り部内でのインキの横移動を円
滑に行わせることができる。したがって、一部にベタ印
刷部が存在する印刷を行ったためにインキ溜り部内にお
けるそのベタ印刷部に対応する部分でのインキの消費量
が増大しても、インキ溜り部内ではそのインキの消費を
補填すべくインキが円滑に横移動するので、インキ溜り
部内の各部ではインキ量が略一定となるように維持する
ことができ、印刷された画像におけるかすれの発生を防
止できる。
よれば、インキ溜り部内のインキに差し込まれている針
部が、インキ溜り部内に溜ったインキが回転流動すると
きの回転流動中心からずれた位置であってその回転流動
を妨げる抵抗とならない位置に向けて延出する位置に、
インキ量検知センサが配置されているので、版胴が回転
する印刷時等においてインキの回転流動を円滑に行わせ
ることができるとともにこの回転流動に伴うインキ溜り
部内でのインキの横移動を円滑に行わせることができ
る。したがって、一部にベタ印刷部が存在する印刷を行
ったためにインキ溜り部内におけるそのベタ印刷部に対
応する部分でのインキの消費量が増大しても、インキ溜
り部内ではそのインキの消費を補填すべくインキが円滑
に横移動するので、インキ溜り部内の各部ではインキ量
が略一定となるように維持することができ、印刷された
画像におけるかすれの発生を防止できる。
によれば、インキ溜り部内のインキに差し込まれた各針
部はインキの回転流動の抵抗になるが、隣り合った針部
が、各針部における回転流動するインキの抵抗となる範
囲が重ならない所定値以上の間隔をもって配置されてい
るので、版胴が回転する印刷時等においては隣り合った
針部の間でのインキの回転流動を円滑に行わせることが
できるとともにこの回転流動に伴うインキの横移動も円
滑に行わせることができる。したがって、一部にベタ印
刷部が存在する印刷を行ったためにインキ溜り部内にお
けるそのベタ印刷部に対応する部分でのインキの消費量
が増大しても、インキ溜り部内ではそのインキの消費を
補填すべくインキが円滑に横移動するので、インキ溜り
部内の各部ではインキ量が略一定となるように維持さ
れ、印刷された画像におけるかすれの発生を防止でき
る。
知センサの構造及びそのインキ量検知センサのインキ溜
り部内への配置状態を示す正面図である。
知センサの構造及びそのインキ量検知センサのインキ溜
り部内への配置状態を示す正面図である。
知センサの構造及びそのインキ量検知センサのインキ溜
り部内への配置状態を示す正面図である。
知センサの構造及びそのインキ量検知センサのインキ溜
り部内への配置状態を示す正面図である。
知センサの構造及びそのインキ量検知センサのインキ溜
り部内への配置状態を示す正面図である。
検知センサの構造及びそのインキ量検知センサのインキ
溜り部内への配置状態を示す正面図である。
正面図である。
インキ量検知センサのインキ溜り部への配置状態を示す
正面図である。
ったときにかすれが発生する様子を説明する説明図であ
る。
ンサ 25a,25b,26a,26b,27a,27b,2
8a,28b,29a,30a 針部
Claims (3)
- 【請求項1】 軸線を中心に回転駆動される版胴内に形
成されたインキ溜り部内に溜ったインキに差し込まれる
少なくとも1本の針部を有し、前記針部を前記インキ溜
り部内に溜ったインキに差し込んでそのインキの静電容
量を検知することにより前記インキ溜り部内のインキ量
を検知するインキ量検知センサを備えたインキ量検知装
置において、 前記版胴の回転時に前記インキ溜り部内に溜ったインキ
が回転流動するときの回転流動中心から前記インキ溜り
部内のインキに差し込まれた前記針部又はこの針部の延
長線上に下ろした垂線の長さが、所定値以上の長さとな
る位置に前記インキ量検知センサが配置されていること
を特徴とするインキ量検知装置。 - 【請求項2】 軸線を中心に回転駆動される版胴内に形
成されたインキ溜り部内に溜ったインキに差し込まれる
少なくとも1本の針部を有し、前記針部を前記インキ溜
り部内に溜ったインキに差し込んでそのインキの静電容
量を検知することにより前記インキ溜り部内のインキ量
を検知するインキ量検知センサを備えたインキ量検知装
置において、 インキ溜り部内のインキに差し込まれている前記針部
が、前記版胴の回転時に前記インキ溜り部内に溜ったイ
ンキが回転流動するときの回転流動中心からずれた位置
であってその回転流動を妨げる抵抗とならない位置に向
けて延出する位置に前記インキ量検知センサが配置され
ていることを特徴とするインキ量検知装置。 - 【請求項3】 軸線を中心に回転駆動される版胴内に形
成されたインキ溜り部内に溜ったインキに差し込まれる
複数本の針部を有し、前記針部を前記インキ溜り部内に
溜ったインキに差し込んでそのインキの静電容量を検知
することにより前記インキ溜り部内のインキ量を検知す
るインキ量検知センサにおいて、 前記インキ溜り部内のインキに差し込まれた個々の前記
針部における前記版胴の回転時に前記インキ溜り部内で
回転流動するインキの抵抗となる範囲が重ならない所定
値以上の間隔をもって隣り合う前記針部が配置されてい
ることを特徴とするインキ量検知センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000106402A JP4596401B2 (ja) | 2000-04-07 | 2000-04-07 | インキ量検知装置及びインキ量検知センサ |
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---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104494303A (zh) * | 2014-11-28 | 2015-04-08 | 无锡市晨阳彩印厂 | 印刷机油墨探针装置 |
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2000
- 2000-04-07 JP JP2000106402A patent/JP4596401B2/ja not_active Expired - Fee Related
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